JP2015042624A - マンノシルエリスリトールリピッドを用いた毛髪摩擦軽減剤 - Google Patents

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Shiyuuko Yamashita
周子 山下
宏明 北澤
Hiroaki Kitazawa
宏明 北澤
陽子 小松
Yoko Komatsu
陽子 小松
修二 榎本
Shuji Enomoto
修二 榎本
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Abstract

【課題】毛髪の滑らかさ、しっとり感の付与を付与することができ、かつ安全性の高い毛髪摩擦軽減剤、毛髪湿潤性付与剤を提供する。【解決手段】D−マンノピラノシル−meso−エリスリトール構造を有するマンノシルエリスリトールリピッドを含む毛髪摩擦軽減剤。【選択図】なし

Description

本発明は、マンノシルエリスリトールリピッド(以下、単にMELと称する場合もある)を有効成分とする毛髪摩擦軽減剤、毛髪湿潤性付与剤およびその方法に関するものである。
毛髪は、各種の外的要因によって損傷・劣化を起こしている。上記外的要因としては、環境的要因、物理的要因、または化学的要因などを挙げることができる。環境的要因としては紫外線、物理的要因としてはブラッシング、ドライヤー等の熱、摩擦および乾燥等、化学的要因としてはヘアパーマ、ヘアダイまたはヘアブリーチ等に用いる酸、アルカリ、酸化剤、還元剤等を挙げることができる。また、これら外的要因が同時に重なって起こった場合には、更に毛髪の損傷が大きくなる。
例えば、パーマネントウェーブ剤(パーマ液)は、毛髪を還元・酸化させることによって、毛髪へウェーブを付与したり、または、縮毛・くせ毛等を矯正して直毛化するものである。パーマネントウェーブ剤による処理によって、毛髪は還元・酸化といった苛酷な条件下に曝されるために、毛髪強度および感触の低下が生じるとともに、さらに進行した場合には毛髪上のキューティクルの剥離、枝毛または切れ毛といった損傷が生じる。また、ブリーチ剤は、主として過酸化水素のような酸化剤が有する酸化作用によって毛髪のメラニン色素を脱色するものである。また、染毛剤は、毛髪中に浸透させた色素が酸化・重合することによって発色するものである。その作用が温和であるものの、染毛剤も毛髪表面に対して損傷を与える。このように毛髪が損傷を受けた場合には、ごわごわしたヘアスタイルとなり、毛髪強度が低下して切れ毛、枝毛になり易くなるという問題点がある。
一般に、毛髪の接触時の滑らかさや湿潤性を付与するため、シャンプーやコンディショナーにシリコーンが配合されることが多い。しかし、きしみやパサつき感が残ることが多く、また頭皮への影響等を懸念して多量に配合することが避けられるため、その効果は限定的であった。
特開2008−019230号公報
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、毛髪の滑らかさ、しっとり感の付与を付与することができ、かつ安全性の高い毛髪摩擦軽減剤、毛髪湿潤性付与剤を提供することを目的とする。
本願発明者は鋭意検討した結果、D−マンノピラノシル−meso−エリスリトール構
造を有するMELを用いれば、健全毛のみならず、ブリーチ毛のような損傷毛においても、高い毛髪摩擦低減効果や湿潤性の付与効果を示すことのできることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明の毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤は、上記課題を解決するために、一般式(1)または一般式(2)にて示される構造を有するマンノシルエリスリトールリピッド、つまり、
(一般式(1)中、置換基R1は同一でも異なっていてもよい炭素数4〜24の脂肪族アシル基であり、置換基R2は同一でも異なっていてもよい水素またはアセチル基であり、置換基R3は水素または炭素数2〜24の脂肪族アシル基を示す)
(一般式(2)中、置換基R1は同一でも異なっていてもよい炭素数4〜24の脂肪族アシル基であり、置換基R2は同一でも異なっていてもよい水素またはアセチル基であり、置換基R3は水素または炭素数2〜24の脂肪族アシル基を示す)
を含むことを特徴としている。
また、本発明の毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤では、上記置換基R2のいずれか一方がアセチル基であり、置換基R2の他方が水素であることが好ましい。
また、本発明の毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤では、上記置換基R2のうち、マンノースの4位の炭素に結合した置換基R2が水素であり、マンノースの6位の炭素に結合した置換基R2がアセチル基であることが好ましい。
また、本発明の毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤では、上記置換基R2が共にアセチル基であることが好ましい。
また、本発明の毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤では、上記置換基R3が炭素数2〜24の脂肪族アシル基であることが好ましい。
また、本発明の毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤はシャンプー、リンス、コンディショナー等に配合されることが好ましい。
本発明の毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤は、従来のシリコーン等の摩擦軽減作用を有する配合物と比べて優れた毛髪の滑らかさや潤いを感じる特性を示すという効果を奏する、
損傷毛における各種シャンプー処理後の主観評価の結果を示す図である。 損傷毛における各種ヘアコンディショナー処理後の主観評価の結果を示す図である。
〔1.マンノシルエリスリトールリピッド(MEL)〕
MELは、Ustilago nuda(ウスチラゴ ヌーダ)およびShizonella melanogramma(シゾネラ メラノグラマ)から発見された物質である。その後、イタコン酸を生産するための変異株であるCandida属酵母、Candida antarctica(キャンデダ アンタークチカ)(現在はPseudozyma antarctica(シュードザイマ アンタークチカ))、Kurtzmanomyces(クルツマノマイセス)属等の酵母らによっても、マンノシルエリスリトールリピッドが生産されることが報告されている。
本発明の毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤には一般式(1)または一般式(2)にて示される構造を有するマンノシルエリスリトールリピッドが含まれている。なお、一般式(1)中、置換基R1は同一でも異なっていてもよい炭素数4〜24の脂肪族アシル基であり、置換基R2は同一でも異なっていてもよい水素またはアセチル基であり、置換基R3は水素または炭素数2〜24の脂肪族アシル基である。また、一般式(2)中、置換基R1は同一でも異なって
いてもよい炭素数4〜24の脂肪族アシル基であり、置換基R2は同一でも異なっていてもよい水素またはアセチル基であり、置換基R3は水素または炭素数2〜24の脂肪族アシル基である。
一般式(1)および一般式(2)における置換基R1は、同一でも異なっていてもよい炭素数4〜24の脂肪族アシル基である。置換基R1の炭素数は上記範囲内であれば特に限定されないが、8個〜14個であることが更に好ましい。上記構成によれば、より安定にベシクルを形成することができる。
また、上記一般式(1)および一般式(2)中の置換基R1は、飽和脂肪族アシル基であっても不飽和脂肪族アシル基であってもよく、特に限定されるものではない。不飽和結合を有している場合、例えば複数の二重結合を有していてもよい。炭素鎖は直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。また、酸素原子含有炭化水素基の場合、含まれる酸素原子の数および位置は特に限定されない。
また、本発明の毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤に用いるMELは、上記一般式(1)または一般式(2)中、置換基R2のいずれか一方がアセチル基であり、置換基R2の他方が水素であることが好ましい。この場合、置換基R2のうち、マンノースの4位の炭素に結合した置換基R2が水素であって、マンノースの6位の炭素に結合した置換基R2がアセチル基であることが、より好ましい。上記構成によれば、より安定にベシクルを形成することができるとともに、毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤としての効果が高い。
また、本発明の毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤に用いるMELは、上記一般式(1)または一般式(2)中、置換基R2が共にアセチル基であることが好ましい。上記構成によれば、より安定にベシクルを形成することができるとともに、毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤としての効果が高い。
また、本発明の毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤に用いるMELは、上記一般式(1)または一般式(2)中、置換基R3が炭素数2〜24の脂肪族アシル基であることが好ましい。また、上記一般式(1)または一般式(2)中、置換基R3が炭素数8個〜14個の脂肪族アシル基であることが更に好ましい。上記構成によれば、より安定にベシクルを形成することができる。
また、上記一般式(1)および一般式(2)中の置換基R3は、飽和脂肪族アシル基であっても不飽和脂肪族アシル基であってもよく、特に限定されるものではない。不飽和結合を有している場合、例えば複数の二重結合を有していてもよい。炭素鎖は直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。また、酸素原子含有炭化水素基の場合、含まれる酸素原子の数および位置は特に限定されない。上記構成によれば、より安定にベシクルを形成することができる。
本発明の毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤に用いるMELには、従来のMELおよびその光学異性体が含まれ、当該MELは、脂肪酸鎖長に多様性を有するものである。そして、当該MELを用いれば幅広い濃度範囲および温度範囲においてベシクルを形成可能となり、その結果、各種エマルション・マイクロエマルションなどの乳化組成物を容易に得ることができるとともに、優れた特性を持つ毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤を作製することができる。
一般式(1)および一般式(2)中、置換基R1およびR3がいずれも脂肪族アシル基であれば、トリアシルMELとなる。トリアシルMELは、ジアシルMELとは異なった性質を示す。
具体的には、トリアシルMELは従来のジアシルMELと比べてHLB(親水−疎水バランス)が低く、より親油性の高い界面活性剤である。このため、トリアシルMELは、ジアシルMELとは異なる用途にも用いることが可能となる。例えば、トリアシルMELは、W/Oエマルジョンや分散剤等への利用が可能となる。
本発明の毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤に用いるMELは、基本的には上記一般式(1)または一般式(2)における置換基R1の脂肪族アシル基の炭素数または二重結合の有無等において異なる各化合物の混合物の形態で得られるが、当該混合物をさらにHPLC等によって精製すれば、単一のMELを得ることができる。なお、精製方法の詳細については、後述することにする。
本発明の毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤に用いるMELは、生分解性があり、高い安全性を有する点でも非常に意義ある物質である。つまり、生分解性が高く、低毒性で環境に優しいバイオサーファクタントであるといえる。
〔2.マンノシルエリスリトールリピッドの製造方法〕
本発明の毛髪処理剤に用いるMELは、基本的には特許文献1に記載の方法に従って製造することができる。つまり、MELの生産能を有する微生物を用いて、本発明の毛髪処理剤に用いるMELを製造することができる。
上記微生物はMELの生産能を有するものであればよく、特に限定されないが、例えば、シュードザイマ属(Pseudozyma)またはウシチラゴ属(Ustilago)に属する微生物であって、かつMELを生産する能力を有する微生物であることが好ましい。当該微生物を培養することによって、上記一般式(1)または一般式(2)にて示される構造を有するマンノシルエリスリトールリピッドを製造することが可能である。なお、上記一般式(1)および一般式(2)中、置換基R1は、同一でも異なっていてもよい炭素数4〜24の脂肪族アシル基であり、置換基R2は、同一でも異なっていてもよい水素またはアセチル基である。また、置換基R3は、水素または炭素数2〜24の脂肪族アシル基である。
本発明の毛髪処理剤に用いるMELの製造方法の具体的な工程については、特に限定されるものではなく、目的に応じて適宜選定することができる。例えば、回分培養法または連続培養法にて上記MELを製造することができるが、これらに限定されない。上記製造方法として回分培養法を用いる場合には、例えば、培養工程を種培養、本培養およびMEL生産培養の3つの工程に分けるとともに、各培養スケールを順次スケールアップしていくことが好ましい。当該培養における、培地並びに培養条件を例示すると以下のa)〜c)とおりであるが、これに限定されるものではない。
a)種培養:グルコース40g/L、イーストエキストラクト1g/L、硝酸ナトリウム0.3g/L、リン酸二水素カリウム0.3g/L、および硫酸マグネシウム0.3g/Lの組成を有する液体培地5mLが入った試験管に、1白金耳の微生物を接種し、30℃で1日間の振とう培養を行う。
b)本培養:所定量の油脂類(例えば、植物性油脂など)、イーストエキストラクト1g/L、硝酸ナトリウム0.3g/L、リン酸二水素カリウム0.3g/L、および硫酸マグネシウム0.3g/Lの組成を有する液体培地100mLの入った坂口フラスコに、a)の培養液を接種して、30℃で2日間培養を行う。
c)マンノシルエリスリトールリピッド生産培養:所定量の油脂類(例えば、植物性油
脂など)、イーストエキストラクト1g/L、硝酸ナトリウム0.3g/L、リン酸二水素カリウム0.3g/L、および硫酸マグネシウム0.3g/Lの組成を有する液体培地1.4Lが入ったジャーファメンターに、b)の培養液を接種して、30℃で800rpmの撹拌速度で培養を行う。なお、当該培養においては、培養途中から油脂類(例えば、植物性油脂など)を培養容器中に流下させて、培地中の油脂類濃度を20〜200g/Lに維持することが好ましい。これによって、所望のMELをより多く製造することができる。
〔2−3:MELの精製方法〕
本発明の毛髪処理剤に用いるMELの精製方法は特に限定されず、適宜公知の脂質精製方法を用いることができる。例えば、培養終了後、培養液の1〜4倍の容積の酢酸エチルを用いて当該培養液中の脂質成分を抽出した後、酢酸エチルをエバポレーターによって除去し、これによって脂質および糖脂質成分を回収することによって、所望のMELを精製することができる。
また、上記抽出法によって得られたMELは、更なる精製工程(二次精製工程)によって精製されることも可能である。当該二次精製工程としては特に限定されないが、例えば、各種カラムを用いた精製方法を用いることが好ましい。例えば、上記カラムとしてはシリカゲルカラムを用いることが好ましい。具体的には、上記抽出法によって得られたMELをクロロホルムに溶解して当該溶解液をシリカゲルカラムにかける。その後、当該シリカゲルカラムを、クロロホルム、クロロホルム:アセトン(80:20)、クロロホルム:アセトン(70:30)、クロロホルム:アセトン(60:40)、クロロホルム:アセトン(50:50)、クロロホルム:アセトン(30:70)、アセトンの順で溶出させれば、更に精製が進んだMELを得ることができる。なお、各種溶出液にて溶出された溶出サンプルの一部を薄層クロマトグラフィー(TLC)プレートにチャージした後、クロロホルム:メタノール:アンモニア水=65:15:2(容積比)の展開液にて展開する。そして、展開終了後、アンスロン硫酸試薬を用いて糖脂質の存在を確認すれば、所望のMELが含まれる溶出サンプルを特定することができる。そして、所望のMELの含まれる溶出サンプルを集めた後、溶媒を除去すれば、所望のMELを得ることができる。
〔2−4:本願発明の毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤に用いられるMELの物性〕
一方、本発明の毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤に用いるMELは、W/O型、両連続型、O/W型の各種マイクロエマルジョンを形成することができる。なお、本発明では、特有の構造を有するMELを用いることによって、複数の界面活性剤やコーサーファクタントを用いることなく、わずかな機械的外力によって低コストかつ効率的に、W/O型、両連続型、O/W型の各種マイクロエマルジョンを提供することができる。なお、当該マイクロエマルジョンは、少なくとも一年以上は熱力学的に安定である。
本明細書において、マイクロエマルジョンとは、少なくとも油性成分、水性成分および界面活性剤の3成分から成る、熱力学的に安定な等方性一液相を意味する。マイクロエマルジョンとは、透明または半透明の外観であるとともに、配合する全ての成分が均一に溶解している一相状態の溶液である。したがって、マイクロエマルジョンとは、熱力学的に不安定な通常のエマルジョンであって、液滴粒子径が小さいために透明あるいは半透明な外観を有する通常のエマルジョンとは本質的に異なっている。
本願発明のMELを用いれば、マイクロエマルジョンの組成およびマイクロエマルジョンの形成温度が同一であれば、その製法にかかわらず同一の状態のマイクロエマルジョンを得ることができる。このため、上記の3成分(油性成分、水性成分および界面活性剤)の各成分およびその他の成分は、任意の順番で混合することが可能である。そして、当該混合液を非常に弱い機械的外力によって攪拌すれば(例えば、高速ミキサー等によって攪
拌)、同一状態のマイクロエマルジョンを得ることができる。これによって、製造プロセスが煩雑とならないので、エマルジョンの製造上極めて有利である。
上記マイクロエマルジョンは、各種成分と共存され得る。そして、当該成分によって、損傷毛に対して様々な効果を与えることが可能である。当該成分としては特に限定されないが、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等の必須成分に分類されないカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸、キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2またはその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類を用いることが好ましい。また、上記有効成分として、植物由来のタンパク質(例えば、小麦タンパク質、大豆タンパク質、または大豆イソフラボンなど)、または動物由来のタンパク質(例えば、ケラチン、ケラチン加水分解物、スルホン系のケラチン、ラクトフェリン、コラーゲン、エラスチン、およびこれらの誘導体並びにその塩類等のタンパク質など)を用いることが好ましい。また、上記有効成分として、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、カルジオリピン、卵黄レシチン、水添卵黄レシチン、大豆レシチン、水添大豆レシチン等のグリセロリン脂質類、スフィンゴエミリン、セラミドホスホリルエタノールアミン、セラミドホスホリルグリセロールから選ばれるスフィンゴリン脂質類、プラスマローゲン類、糖脂質がジガラクトシルジグリセリド、ガラクトシルジグリセリド硫酸エステル等であるグリセロ脂質類、ガラクトシルセラミド、ガラクトシルセラミド硫酸エステル、ラクトシルセラミド、ガングリオシドG7、ガングリオシドG6、ガングリオシドG4等のスフィンゴ糖脂質類、および/またはこれらの混合物、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド、スフィンゴ脂質、テルペン、ステロイド、プロスタグランジン等の脂質などを用いることも好ましい。
MELの毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤への配合量は特に限定されず、目的に応じて調節することができるが、0.001〜50質量%とするのが好ましい。MELが50質量%以下であれば、毛髪の滑らかさや潤いを与える効果が十分発揮できる、こし、まとまりといった効果を毛髪へ付与することが容易になる。また、0.001質量%以上であれば、べたつき等の感触が生じにくくなる。より好ましくは0.001〜30質量%である。毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤がその使用時に洗い流すタイプの場合であれば、0.01〜20質量%であることが更に好ましく、毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤がその使用時に洗い流さないタイプの場合であれば、0.01〜5質量%であることが更に好ましい。
また、本発明の毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤は、中和剤によってpHが適宜調節されていることが好ましい。上記pHの範囲としては特に限定されないが、例えば、pH3〜12の範囲に調節されていることが好ましい。また、pH4.5〜11の範囲に調節されていることが更に好ましい。また、pH5〜8の範囲に調節されていることが最も好ましい。
MELを含む毛髪摩擦軽減剤又は毛髪湿潤性付与剤は、用いる材料成分を適宜選択し、それらの材料成分を所定の比率で通常の攪拌機、混合機、分散機等に投入し、均一に混合することによって製造することができる。また、MELを含む毛髪処理剤には、本発明の目的が損なわれない限り、パーマ液、ブリーチ剤、染毛料、染毛剤、パーマ前処理剤、パーマ後処理剤、染毛前処理剤、染毛後処理剤等の用途・目的に応じ、各種の基材(例えば、各種界面活性剤など)を加えることも可能である。当該基材を加えることによって、毛髪処理効果を更に高めることができる。
上記基材としては特に限定されないが、例えば、アルカンスルホン酸塩、アルファ−オレフィンスルホン酸塩(AOS)、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩(SAS)、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、アルファースルホン化脂肪酸塩、高級脂肪酸アミドのスルホン酸塩、N−アシル−N−アルキルタウリン塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、硫酸化油脂、アルキル硫酸エステル塩(AS)、アルキルエーテル硫酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸塩、高級脂肪酸アルキロールアミドの硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(AES)、ポリオキシアルキレンスチレン化フェニルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩、ナフタリンスルフォン酸塩ホルマリン縮合物、アルキルエーテルカルボン酸塩、アミドエーテルカルボン酸塩等のアニオン性界面活性剤などを用いることが好ましい。
また、上記基材としては、アニオン性界面活性剤以外の界面活性剤を用いることも可能である。例えば、アニオン性界面活性剤以外の界面活性剤としては、アルキルポリグルコシド、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ等脂肪酸エステル等の多価アルコールエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE)、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシアルキレンアルキルグルコシド、ポリオキシアルキレン硬化ひまし油、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、等の酸化エチレン縮合型、脂肪酸アルカノールアミド、糖アミンアシル化物、トリエタノールアミン脂肪酸部分エステル、アルキルアミンオキサイド、等のノニオン性界面活性剤を用いることが可能である。
また、上記基材としては、両性界面活性剤を用いることも可能である。例えば、両性界面活性剤としては、アルキルベタイン類、アルキルアミドベタイン類、アルキルスルホベタイン類、イミダゾリニウムベタイン類、レシチン類などを用いることが好ましい。更に具体低には、ラウリン酸アミドプロピルベタインなどの両性界面活性剤を用いることが好ましい。
また、上記基材としては、分散剤を用いることも可能である。当該分散剤としては特に限定されないが、例えば、第1〜第3級脂肪アミン塩、塩化アルキルアンモニウム塩、テ
トラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、ジアルキルモルフォリニウム塩、アルキルイソキノリウム塩、ベンゼトニウム塩、ベンザルコニウム塩などのカチオン性界面活性剤や、カチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル第4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合体、4級化ポリビニルピロリドン誘導体、4級化ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールポリマー、ポリグリコール/アミン縮合物、4級化コラーゲンポリペプチド、ポリエチレンイミン、カチオン性シリコーンポリマー、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンコポリマー、ポリアミノポリアミド、カチオン性キチン誘導体、4級化ポリマー等のカチオン性ポリマー等のカチオン性化合物や、アラビアゴム、トラガントゴム等の天然ゴム類、サポニン等のグルコシド類、メチルセルロース、カルボキシセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、リグニンスルホン酸塩、セラック等の天然高分子、ポリアクリル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物の塩、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合物の塩、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、リン酸塩などの陰イオン性高分子やポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール等のノニオン性高分子等であることが好ましい。
また、上記基材としては、以下の物質を用いることも可能である。例えば、上記基材としては、アルギン酸ナトリウム、デンプン誘導体、トラガントゴムなどの高分子界面活性剤、レシチン、ラノリン、コレステロール、サポニンなどの天然界面活性剤、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ油、ゴマ油、サフラワー油、大豆油、椿油、パーシック油、ひまし油、ミンク油、綿実油、モクロウ、ヤシ油、卵黄油、パーム油、パーム核油、合成トリグリセライド、ホホバ油等の油脂、流動パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、イソパラフィン等の炭化水素、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナバロウ、キャンデリラロウおよびその誘導体等のロウ、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、ラノリン脂肪酸、硬質ラノリン脂肪酸、軟質ラノリン脂肪酸等の高級脂肪酸、ラウリルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、水添ラノリンアルコール、へキシルデカノール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル等のその他のエステル油、金属石鹸、ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、メチルフェニルポリシロキサン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アコキシ変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、揮発性シリコーン等のシリコーン類等の揮発性および不揮発性の油分、トリメチルグリシン、ソルビトール、ラフィノース、ピロリドンカルボン酸塩類、乳酸塩類、ヒアルロン酸塩類、セラミド類などの保湿剤、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸塩、グアーガム、ローカストビンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、両性メタクリル酸エステル共重合体、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、ポリアクリル酸エステル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース、シリコーンレジン等の水溶性および油溶性高分子、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルメチルグリコシド、テトラデセンスルホン酸塩等の増粘・増泡成分、エチレンジアミン四酢酸およびその塩類、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸お
よびその塩類、リン酸、アスコルビン酸、コハク酸、グルコン酸、ポリリン酸塩類、メタリン酸塩、ヒノキチール類などの金属イオン封鎖剤、パラオキシ安息香酸エステル類、安息香酸およびその塩類、フェノキシエタノール、ヒノキチール等の防腐剤、クエン酸、リンゴ酸、アジピン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等のpH調整剤、その他トリクロロルカルバニリド、サリチル酸、ジンクピリチオン、イソプロピルメチルフェノールなどのふけ・かゆみ防止剤、ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、パラメトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸誘導体その他の紫外線吸収剤、アルブチン、コウジ酸、アスコルビン酸、ヒノキチールおよびその誘導体などの美白剤、センブリエキス、セファランチン、ビタミンEおよびその誘導体、ガンマーオリザノールなどの血行促進剤、トウガラシチンキ、ショオウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ニコチン酸ベンジルエステルなどの局所刺激剤、各種ビタミンやアミノ酸などの栄養剤、女性ホルモン剤、毛根賦活剤、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸誘導体、アラントイン、アズレン、アミノカプロン酸、ヒドロコルチゾンなどの抗炎症剤、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、スルホ石炭酸亜鉛、タンニン酸などの収斂剤、メントール、カンフルなどの清涼剤、抗ヒスタミン剤、高分子シリコーン、環状シリコーン等のシリコーン系物質、トコフェロール類、BHA、BHT、没食子酸、NDGAなどの酸化防止剤、エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオールなどの皮脂抑制剤、イオウ、サリチル酸、レゾルシンなどの角質剥離・溶解剤を用いることも可能である。
以下に実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、これら実施例は単なる例示であって、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
〔1.毛髪の処理方法〕
(健常毛)人毛黒髪((株)ビューラックス)毛束重さ10g、長さ30cmを、0.5%SDSにて30秒2回処理した後、純水で30秒3回洗浄した。その表1に示す各溶剤で処理した。
(損傷毛)人毛黒髪((株)ビューラックス)毛束重さ10g、長さ30cmを、3%アンモニア3%過酸化水素水溶液へ30分浸漬した後、純水で30秒3回洗浄した。その後3%アンモニア3%過酸化水素水溶液への浸漬処理と純水処理を繰り返し、表1に示す各溶剤で処理した。
〔シャンプーの作製〕
表1で示したシャンプーの配合は次の通りである。
(コントロール)
成分 配合量(%)
水 45.00
安息香酸Na 0.40
エデト酸2Na 0.05
BG 2.00
塩化O-[2-ヒト゛ロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)フ゜ロヒ゜ル]ヒト゛ロキシエチルセルロース 0.50
コカミドプロピルベタイン液(30%) 10.00
ココイルアラニンNa液(30%) 30.00
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 2.50
クエン酸(10% aq.) 適量
水 残量
total 100.00
(シリコーン配合シャンプー)
成分 配合量(%)
水 45.00
安息香酸Na 0.40
エデト酸2Na 0.05
BG 2.00
塩化O-[2-ヒト゛ロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)フ゜ロヒ゜ル]ヒト゛ロキシエチルセルロース 0.50
コカミドプロピルベタイン液(30%) 10.00
ココイルアラニンNa液(30%) 30.00
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 2.50
シリコーン 0.30
クエン酸(10% aq.) 適量
水 残量
total 100.00
(0.3%配合シャンプー)
成分 配合量(%)
水 45.00
安息香酸Na 0.40
エデト酸2Na 0.05
BG 2.00
塩化O-[2-ヒト゛ロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)フ゜ロヒ゜ル]ヒト゛ロキシエチルセルロース 0.50
コカミドプロピルベタイン液(30%) 10.00
ココイルアラニンNa液(30%) 30.00
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 2.50
MEL(サーフメロウ(登録商標)東洋紡社製) 0.30
クエン酸(10% aq.) 適量
水 残量
total 100.00
〔ヘアコンディショナーの作製〕
表1で示したヘアコンディショナーの配合は次の通りである。
(コントロール)
成分 配合量(%)
水 83.00
BG 2.00
塩化O-[2-ヒト゛ロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)フ゜ロヒ゜ル]ヒト゛ロキシエチルセルロース 0.20
クエン酸 0.05
L-アルギニン 0.10
安息香酸Na 0.40
BG 5.00
セタノール 3.00
塩化アルキルトリメチルアンモニウム液(ベヘニルタイプ) 2.00
水 残量
total 100.00
(シリコーン配合ヘアコンディショナー)
成分 配合量(%)
水 83.00
BG 2.00
塩化O-[2-ヒト゛ロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)フ゜ロヒ゜ル]ヒト゛ロキシエチルセルロース 0.20
クエン酸 0.05
L-アルギニン 0.10
安息香酸Na 0.40
BG 5.00
セタノール 3.00
塩化アルキルトリメチルアンモニウム液(ベヘニルタイプ) 2.00
シリコーン 0.30
水 残量
total 100.00
(0.3%MEL配合ヘアコンディショナー)
成分 配合量(%)
水 83.00
BG 2.00
塩化O-[2-ヒト゛ロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)フ゜ロヒ゜ル]ヒト゛ロキシエチルセルロース 0.20
クエン酸 0.05
L-アルギニン 0.10
安息香酸Na 0.40
BG 5.00
セタノール 3.00
塩化アルキルトリメチルアンモニウム液(ベヘニルタイプ) 2.00
MEL(サーフメロウ(登録商標)東洋紡社製) 0.30
水 残量
total 100.00
〔処理毛の主観評価〕
次いで、20℃65%RHの環境下にいて、20〜40代の女性12名に手で触った感じについて各項目を評価してもらい、それを7段階のSD法で処理した。なお、評価項目は次の通りである。
(健常毛)指通りが良い;しっとりする;べたつく;なめらかである;潤っている;パサつき感がある;さらさら;こしがある
(損傷毛)指通りが良い;しっとりする;べたつく;なめらかである;潤っている;パサつき感がある;こしがある;きしみ感がある;なでると摩擦を感じる
〔健全毛における結果〕
健全毛では、水処理と0.3%MEL処理で触り心地に差はなかった。また、シャンプーにおける比較では、MEL配合シャンプーはコントロールシャンプーと比較して、べたつきを感じないという効果が見られたが、指通りや滑らかさに関しては差がなかった。ヘアコンディショナーにおける比較でも、指通りや滑らかさに関する差は見られなかった。
〔損傷毛における結果〕
ブリーチ処理による損傷毛に対して、図1に示すように、MEL配合シャンプーは「指通りがいい」、「こしがある」、「べたつかない」、「パサつき感がない」、「きしみ感がない」、「しっとりしている」、「潤っている」の各項目でシリコーン配合シャンプーより良好な結果であった。また、図2に示すように、MEL配合ヘアコンディショナーは「潤っている」、「なめらかである」、「なでると摩擦を感じない」、「きしみ感がない」、「パサつき感がない」、「こしがある」の各項目でシリコーン配合ヘアコンディショナーより良好な結果であった。
本発明は、シャンプー液、リンス液、トリートメント液、パーマ液、ブリーチ剤、染毛料、染毛剤、パーマ前処理剤、パーマ後処理剤、染毛前処理剤および染毛後処理剤に代表される各種毛髪処理剤を製造する分野に広く利用することができる。

Claims (13)

  1. 一般式(1)または一般式(2)にて示される構造を有するマンノシルエリスリトールリピッドを含むことを特徴とする毛髪摩擦軽減剤。

    (一般式(1)中、置換基R1は同一でも異なっていてもよい炭素数4〜24の脂肪族アシル基であり、置換基R2は同一でも異なっていてもよい水素またはアセチル基であり、置換基R3は水素または炭素数2〜24の脂肪族アシル基を示す)

    (一般式(2)中、置換基R1は同一でも異なっていてもよい炭素数4〜24の脂肪族アシル基であり、置換基R2は同一でも異なっていてもよい水素またはアセチル基であり、置換基R3は水素または炭素数2〜24の脂肪族アシル基を示す)
  2. 上記置換基R2のいずれか一方がアセチル基であり、置換基R2の他方が水素であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪摩擦軽減剤。
  3. 上記置換基R2のうち、マンノースの4位の炭素に結合した置換基R2が水素であり、マンノースの6位の炭素に結合した置換基R2がアセチル基であることを特徴とする請求項2に記載の毛髪摩擦軽減剤。
  4. 上記置換基R2が共にアセチル基であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪摩擦軽減剤。
  5. 上記置換基R3が炭素数2〜24の脂肪族アシル基であることを特徴とする請求項1〜
    4の何れか1項に記載の毛髪摩擦軽減剤。
  6. 一般式(1)または一般式(2)にて示される構造を有するマンノシルエリスリトールリピッドを含むことを特徴とする毛髪湿潤性付与剤。

    (一般式(1)中、置換基R1は同一でも異なっていてもよい炭素数4〜24の脂肪族アシル基であり、置換基R2は同一でも異なっていてもよい水素またはアセチル基であり、置換基R3は水素または炭素数2〜24の脂肪族アシル基を示す)

    (一般式(2)中、置換基R1は同一でも異なっていてもよい炭素数4〜24の脂肪族アシル基であり、置換基R2は同一でも異なっていてもよい水素またはアセチル基であり、置換基R3は水素または炭素数2〜24の脂肪族アシル基を示す)
  7. 上記置換基R2のいずれか一方がアセチル基であり、置換基R2の他方が水素であることを特徴とする請求項6に記載の毛髪湿潤性付与剤。
  8. 上記置換基R2のうち、マンノースの4位の炭素に結合した置換基R2が水素であり、マンノースの6位の炭素に結合した置換基R2がアセチル基であることを特徴とする請求項7に記載の毛髪湿潤性付与剤。
  9. 上記置換基R2が共にアセチル基であることを特徴とする請求項6に記載の毛髪湿潤性剤。
  10. 上記置換基R3が炭素数2〜24の脂肪族アシル基であることを特徴とする請求項6〜9の何れか1項に記載の毛髪湿潤性付与剤。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の毛髪摩擦軽減剤若しくは毛髪湿潤性付与剤を含有するシャンプー。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の毛髪摩擦軽減剤若しくは毛髪湿潤性付与剤を含有するリンス。
  13. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の毛髪摩擦軽減剤若しくは毛髪湿潤性付与剤を含有するコンディショナー。
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