JP2015042038A - 回転電機 - Google Patents

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夏樹 渡辺
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貞一郎 千葉
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Abstract

【課題】極数が多い場合でも、簡素な構造で振動および損音を低減できるとともに、発生トルクや発電量を十分に確保できる回転電機を提供すること。
【解決手段】環状のステータ10と、ステータ10の内側に回転自在に配置されたロータ14とを備え、ステータ10には、ロータ14側に向かって突出した複数のステータティース25が周方向に等間隔で設けられ、ロータ14には、ステータ10側に向かって突出した複数のロータティース31が周方向に不等間隔で設けられ、周方向の少なくとも2箇所以上でステータティース25およびロータティース31が同時に正対し合うとともに、同時に正対し合うステータティース25およびロータティース31の周方向の間隔は、ロータ14の回転角度にして、360°をステータ10のステータ極数で除した角度と、360°をロータ14のロータ極数で除した角度との最小公倍数の2倍以上の整数倍とされた角度になっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転電機に係り、スイッチトリラクタンス(以下、SR;Switched Reluctanceと略す)モータおよび同構造の発電機の改良に関する。
従来、振動や騒音を低減することを目的としたSRモータが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようなSRモータでは、ステータコアとして積層される電磁鋼板において、各突極(ティース)間のバックヨークに対応した部分毎に剛性を異ならせたり、突極自身に対応した部分の剛性を異ならせたりしている。そして、そのような電磁鋼板を1枚毎に周方向に所定角度ずらしつつ、突極となる部分同士を重ね合わせるように積層することで、ステータコアを構成している。
このようなステータを用いると、各電磁鋼板における突極に対応した部分では、励磁によって生じる磁力方向の振動周波数を異ならせることが可能である。この結果、電磁力によりステータが変形して振動や騒音が起きた場合には、剛性が異なる部分同士が重なるように積層された電磁鋼板間で互いの干渉が生じ、摩擦力が働いて振動エネルギが消費されるため、振動の減衰が早まり、振動や騒音が早期に停止する。
一方、SRモータとは異なるシンクロナスリラクタンス(Synchronous Reluctance)モータにおいて、トルクリップルを低減させる提案がなされている(例えば、特許文献2参照)。提案されたシンクロナスリラクタンスモータでは、ロータ外表面の分割磁路の中心位置(磁極の中心位置)を周方向で不等間隔としている。こうすることで、ロータ回転時にロータ外表面とステータとの間で生じる磁気抵抗変動の位相がずれることから、各磁極で磁気抵抗変動を打ち消し合わせることができ、トルクリップルを低減することが可能である。
そして、このような構成によって磁極毎の磁気抵抗変動の位相をずらすことはすなわち、電磁力の変動の位相をずらすことでもあるから、そのような構成をSRモータに適用することで、SRモータでの振動および騒音を低減できる可能性がある。つまり、SRモータでは、ロータにも所定数の突極が設けられるが、これらの突極を不等間隔で設けることで、ステータおよびロータ間で生じる電磁力の高調波成分を低減し、これに起因する振動や騒音を減少させるのである。
特開2000−37049号公報 特開2001−136717号公報
しかしながら、近年のSRモータとしては、ステータ側の突極およびロータ側の突極の数が増加している。このため、振動、騒音を低減させるために、特許文献1のように、突極間毎にバックヨークの形状を工夫して剛性を異ならせたり、突極の形状を工夫して各突極の剛性を異ならせたりすることは、ティース、バックヨークの磁路幅または巻線可能な空間の確保が困難となり、体積当たりの出力の低下を招く。
また、振動、騒音を低減させるために、特許文献2の提案のように、ロータ側の突極を単に不等間隔で設けたのでは、1組のステータ側の突極およびロータ側の突極に関しては、互いの中心が一致するように対向(正対)するが、他の全ての突極同士が中心で対向しないという事象が起きてしまう。従って、このような状況では、ステータ側の電磁力がロータ側に十分に作用しない可能性があり、モータの場合であれば、ロータにて十分な発生トルクを得ることができず、発電機の場合では、鎖交磁束を大きく変化させることができずに発電量が低下するという問題がある。
しかも、極数の多いSRモータにおいては、互いに正対し合うステータ側の突極およびロータ側の突極の数も多く、多数の箇所の突極間で同時に発生する電磁力によってステータ円環部が収縮、拡張する。この電磁力は、励磁周波数の相数比倍の高調波を有しており、ステータ円環部との共振作用によって大きな電磁力が生じる。このため、そのようなSRモータでは、発生する電磁力による高調波が要因となり、大きな振動および騒音が生じることになる。さらに、SRモータでの突極の数が多いことにより、励磁周波数が大きくなる一方で、ステータ外径が大きくなることで共振周波数が小さくなり、互いの周波数が近づいてステータおよびロータが共振し、振動および騒音も大きくなる。
しかし、特許文献1,2では、例えばロータ側でいえば、突極の数が4つ(特許文献1)または6つ(特許文献2)と少なく、電磁力の高調波やモータ固有振動数による共振が振動、騒音の要因であるといった知見に基づく問題可決手段については、一切触れられていない。特に、特許文献2のシンクロナスリラクタンスモータでは、周方向の磁気抵抗変動がSRモータほど大きくないため、ステータ円環部を縮小、拡張させるような電磁力の高調波がさほど大きくなく、特許文献2から前述の課題の解決手段を見出すことは難しい。
本発明の目的は、極数が多い場合でも、簡素な構造で振動および騒音を低減できるとともに、発生トルクや発電量を十分に確保できる回転電機を提供することである。
第1本発明に係る回転電機は、環状のステータと、前記ステータの内側または外側に回転自在に配置されたロータとを備える回転電機において、前記ステータには、前記ロータ側に向かって突出した複数のステータティースが周方向に等間隔で設けられ、前記ロータには、前記ステータ側に向かって突出した複数のロータティースが周方向に不等間隔で設けられ、周方向の少なくとも2箇所以上で前記ステータティースおよび前記ロータティースが同時に正対し合うとともに、同時に正対し合う前記ステータティースおよび前記ロータティースの周方向の間隔は、前記ロータの回転角度にして、360°を前記ステータのステータ極数で除した角度と、360°を前記ロータのロータ極数で除した角度との最小公倍数の2倍以上の整数倍とされた角度になっていることを特徴とする。
ここで、「ステータティースおよびロータティースが正対する」とは、各ティースの周方向の中心が一致する位置で互いに対向する状態のことをいう。
第2発明に係る回転電機では、前記最小公倍数の2倍以上の整数倍とされた角度は、前記ロータティースが設けられた位置における前記ロータの回転角度にして、360°×(相数−1)を前記ロータ極数で除してこれに所定角度を加えた第1角度、および360°×(相数−1)を前記ロータ極数で除してこれから前記所定角度を減じた第2角度の和であることが好ましい。
第3発明に係る回転電機では、前記ロータの隣接する前記ロータティース間の間隔としては、前記ロータの回転角度にして、360°を前記ロータ極数で除してこれに所定角度を加えた第3角度、360°を前記ロータ極数で除した第4角度、および360°を前記ロータ極数で除してこれから前記所定角度を減じた第5角度の3種類があることが好ましい。
第4発明に係る回転電機では、前記ロータティースの先端には、前記ステータに近接対向する対向面部が設けられ、前記対向面部の周方向の両側の辺縁は、周方向に突出した角部となっていることが好ましい。
第5発明に係る回転電機は、複数の電磁鋼板を積層して構成されたステータコアを有する環状のステータと、前記ステータの内側または外側に回転自在に配置されるとともに、複数の電磁鋼板を積層して構成されたロータコアを有するロータとを備えるスイッチトリラクタンス型の回転電機において、前記ステータコアには、前記ロータ側に向かって突出した複数のステータティースが周方向に等間隔で設けられ、前記ロータコアには、前記ステータコア側に向かって突出した複数のロータティースが周方向に不等間隔で設けられ、周方向の少なくとも2箇所以上で前記ステータティースおよび前記ロータティースが同時に正対し合うとともに、同時に正対し合う前記ステータティースおよび前記ロータティースの周方向の間隔は、前記ロータの回転角度にして、360°を前記ステータのステータ極数で除した角度と、360°を前記ロータのロータ極数で除した角度との最小公倍数の2倍以上の整数倍とされた角度になっており、前記最小公倍数の2倍以上の整数倍とされた角度は、前記ロータティースが設けられた位置における前記ロータの回転角度にして、360°×(相数−1)を前記ロータ極数で除してこれに所定角度を加えた第1角度、および360°×(相数−1)を前記ロータ極数で除してこれから前記所定角度を減じた第2角度の和であり、前記ロータの隣接する前記ロータティース間の間隔としては、前記ロータの回転角度にして、360°を前記ロータ極数で除してこれに所定角度を加えた第3角度、360°を前記ロータ極数で除した第4角度、および360°を前記ロータ極数で除してこれから前記所定角度を減じた第5角度の3種類があり、前記ロータティースの先端には、前記ステータに近接対向する対向面部が設けられ、前記対向面部の周方向の両側の辺縁は、周方向に突出した角部となっていることが好ましい。
第1発明によれば、ロータティースを不等間隔で設けるうえ、同時に正対し合うステータティースおよびロータティースの周方向の間隔を、従来の間隔に対してずらすので、ロータ極数およびステータ極数が多いにも係わらず、ステータティースとロータティースとが周方向において同時に正対する箇所としては、従来に比して少なくなる。従って、ステータ側からロータ側に作用する電磁力の位相をずらすことができるため、ステータ円環部を収縮、拡張する電磁力の高調波を抑制でき、振動や騒音を確実に低減できる。
また、周方向の少なくとも2箇所以上でステータティースおよびロータティースが同時に正対し合うことで、電動機として構成した場合のロータでの発生トルクや、発電機として構成した場合の発電量を十分に確保することが可能である。しかも、ロータティースを不等間隔で設けるだけでよいから、バックヨーク部分の形状を変更したり、ティース自身の形状を変更したりする必要がなく、製作が繁雑になることもない。
第2、第3発明によれば、第1角度や第2角度、あるは第3角度〜第5角度により、ロータティースが規則性を持って不等間隔で設けられるようになる。従って、電磁鋼板を積層してロータコアを製作する場合など、電磁鋼板の周方向の位置を、規則的に並設されたロータティースを利用して合わせ込むことができ、積層工程を容易かつ正確にできる。
第4発明によれば、ロータティース先端には、周方向に突出した角部を設けるので、ステータと近接対向する対向面部の表面積を大きくでき、かつ対向面部の磁気抵抗の急変を抑制できる。このため、電磁力の高調波成分を効率的に低減でき、大きな不当間隔を設ける必要がなく、発生トルクを大きくしたままで騒音を低減できる。
第5発明では、第1〜第4発明の各構成を備えており、上述の全ての作用効果を奏することができる。
本発明の一実施形態に係る回転電機を示す分解斜視図。 回転電機のロータおよびステータを示す正面図。 ロータおよびステータの一部を拡大して示す拡大図。 ロータの要部を拡大して示す拡大図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の回転電機としての発電機モータ1を示す分解斜視図である。
図1において、発電機モータ1は、ハイブリッド型の建設機械(油圧ショベル)に搭載されており、図示しないエンジンと油圧ポンプとの間に挟まれるように配置される。
[油圧ショベルの大略構成]
ハイブリッド型の油圧ショベルは、走行体と、走行体に旋回可能に設けられた旋回体とを備えている。旋回体は、作業機、キャブ、カウンタウェイト、エンジンルームを備えている。旋回体は、発電機モータ1あるいはキャパシタからの電気エネルギにより動作する旋回電動モータにて駆動される。旋回電動モータは旋回体の減速時に回生により発電し、発電で得られた電気エネルギはキャパシタに蓄積される。
[発電機モータの構成]
発電機モータ1は、エンジンの出力軸および油圧ポンプの入力軸に対して、ロータ軸14Aが直接的、あるいは間接的に接続されており、エンジンの出力軸の回転駆動力によって発電を行う。発電機モータ1は、インバータを介してキャパシタに接続されている。エンジンの回転を増加させる場合など、発電機モータ1は、必要に応じてキャパシタに蓄えられた電気エネルギによって電動機として使用され、エンジンの回転をアシストする。また、エンジンがアイドリング状態にある場合には、発電機モータ1はエンジンの回転駆動力を受けて発電し、発電によって生じた電気エネルギはキャパシタに蓄えられる。
本実施形態での発電機モータ1は、3相のスイッチトリラクタンス(以下SR:Switched Reluctance と略す)モータの構造を有した発電機モータであって、ステータ10と、エンジン側の第1ハウジング11と、フライホイール12と、カップリング13と、ロータ14と、ハウジングとしての油圧ポンプ側の第2ハウジング15と、フランジ16とを備えている。
ステータ10は、発電機モータ1の外郭を構成する第1、第2ハウジング11,15内の空間に設けられる。このようなステータ10は、ヨーク部分をエンジン側から貫通する複数のボルト22(図1中に1本のみを図示)によって第2ハウジング15にボルト固定される。
第1ハウジング11は、鋳鉄製の部材であって、第2ハウジング15と接合されて内部にステータ10やロータ14等を収納する空間を形成する。この収納空間の下部には、ロータ軸14Aや軸受部分の潤滑を促すとともに、ステータ10の発熱部位(コイル21等)を冷却するための冷却油を貯留する油溜部23が形成されている。
フライホイール12は、第1、第2ハウジング11,15内において、エンジンの出力軸に固定される。また、フライホイール12は、カップリング13を介してロータ14と接続され、第1、第2ハウジング11,15内で回転する。
カップリング13は、略円環状の部材であって、フライホイール12に対してボルト固定される。このカップリング13は、内径部分に形成された内歯スプラインがロータ軸14Aのエンジン側の外径部分に形成された外歯スプラインと噛合し、互いにスプライン結合される。このことにより、フライホイール12、カップリング13、およびロータ軸14Aを有するロータ14は共に回転し、エンジンによって駆動される。
ロータ14は、第1、第2ハウジング11,15内において、ステータ10の内周側の空間に配置されている。ロータ14の中央には、ロータ軸14Aがボルト固定される支持空間14Bが形成されている。支持空間14B内には、フランジ16の中央に設けられた円筒状の支持部16Aが入り込む。そして、支持空間14Bの内周面と支持部16Aの外周面との間に軸受が配置されることで、ロータ14がフランジ16の支持部16A回りに回転自在に支持される。
一方、ロータ14のロータ軸14Aにおける油圧ポンプ側の部分は、フランジ16の支持部16A内に挿入される。ロータ14のロータ軸14Aにおいて、支持部16A内に挿入された部分の内径側には、内歯スプラインが形成されている。この内歯スプラインと油圧ポンプの入力軸に設けられた外歯スプラインとがスプライン結合される。このことにより、油圧ポンプがロータ14を介してエンジンによって駆動されることになる。
第2ハウジング15は、鋳鉄製の部材であって、発電機モータ1における油圧ポンプ側(図1中での右側)に設けられている。第2ハウジング15は、ボルト固定される第1ハウジング11と共に、ステータ10、フライホイール12、カップリング13、およびロータ14を収納するための収納空間を形成する。
第2ハウジング15の肩部分には、収容空間と連通する内部空間を有した電気ボックス17が取り付けられる。電気ボックス17の内部空間内には、コイル21からの電力線を結線するターミナルが配置されている。このようなターミナルは、電気ボックス17に固定される電源ケーブルのコネクタに接続される。すなわち、発電機モータ1で発電された電気エネルギは、電気ボックス17から該電源ケーブルを通してインバータに送電される。
フランジ16は、第1、第2ハウジング11,15で形成される収納空間を第2ハウジング15側で閉塞する部材である。従って、フランジ16は、第2ハウジング15に対して油圧ポンプ側からボルト固定される。フランジ16の中央には、支持部16Aと同軸上に挿通孔16Bが設けられ、この挿通孔16Bに挿通される油圧ポンプの入力時軸が前述したように、ロータ14のロータ軸14Aと結合される。
[ステータおよびロータ]
図2には、発電機モータ1のステータ10およびロータ14が示されている。
ステータ10は、円環状のステータコア20や、複数のコイル21によって構成されている。ステータコア20は、複数の電磁鋼板を積層して構成されている。ステータコア20の外周側は、円環状のヨーク24となっている。このヨーク24には、径方向の内側に向かって突出する複数のステータティース25が周方向に沿って等間隔で設けられている。各ステータティース25には、集中巻きによるコイル21が巻回されている。本実施形態では、36極のステータ10を構成するため、ステータコア20には、合計36個のステータティース25が設けられている。
ロータ14も、複数の電磁鋼板を積層して構成されたロータコア30を有している。ロータコア30の外周には、複数のロータティース31が外方に向けて突出して設けられている。本実施形態では、24極のロータ14を構成するため、ロータコア30には、合計24個のロータティース31が設けられている。このようなロータティース31は、周方向に沿って等間隔ではなく、所定の規則性を持って不等間隔で設けられている。
[ロータティースの配置]
先ず、図示を省略するが、従来のステータティースおよびロータティースについて、本実施形態での符号をそのまま用いて説明すると、ステータコア20に36個のステータティース25が設けられている場合(ステータ極数が36の場合)、隣り合うステータティース25間の間隔はロータ14の回転角度にして10°となる。また、ロータコア30に24個のロータティース31が設けられているのであれば(ロータ極数が24であれば)、隣り合うロータティース31間の間隔は15°となる。このため、任意の1組のステータティース25とロータティース31とが、互いの中心を一致させるようにして対向(正対)した場合、次に正対するのは、10°と15°との最小公倍数である30°周方向にずれた位置のティース25,31同士である。
つまり、従来、いずれかのティース25,31同士が正対している場合、ステータ10側では、全周を通して2つおきの合計12個のステータティース25がロータティース31と同時に正対する。ロータ14では、全周を通して1つおきの合計12個のロータティース31が正対する。このために各ティース25,31は、30°の等間隔で正対する。
また、相数が3である三相交流を用いる場合では、それら12個のステータティース25は全て同位相となる。このため、多くのステータティース25で同時に励磁されることとなり、駆動時のトルクリップルによって発生する振動や騒音よりも、ロータ14間での電磁力の高調波および固有振動数の共振により発生する振動や騒音が大きくなる。
これに対して、本実施形態においては、1つおきのロータティース31間の間隔、つまり周方向に沿って並設された3つのロータティース31間の成す角度の合計が、いずれの箇所でも31°または29°になっている。例えば、図2に示すように、時計回りで順に設けられたロータティース31A,31B,31C間の成す角度の合計はθ1=31°である。ロータティース31B,31C,31D間の成す角度の合計はθ2=29°である。ロータティース31C,31D,31E間の成す角度の合計もθ3=29°である。ロータティース31D,31E,31F間の成す角度の合計はθ4=31°である。ロータティース31E,31F,31G間の成す角度の合計もθ5=31°である。
従って、本実施形態では、ロータティース31が1つずれる毎に、3つのロータティース31間の成す角度の合計は、31°,31°,29°,29°,31°,31°,29°,29°・・・のように、31°と29°とを2回ずつ規則的に繰り返す。このような構成では、いずれかのティース25,31同士が正対している場合、3つおきのロータティース31と、5つおきのステータティース25とが正対する。
すなわち、10°と15°との最小公倍数である30°の2倍に相当する60°おきにティース25,31同士が正対する。図2に示すロータティース31A〜31Gでいえば、ロータティース31Cとこの外方に位置するステータティース25とが正対し、ここから60°ずれた3つおきのロータティース31Gとこの外方に位置する5つおきのステータティース25とが正対している。
このことからすると、本実施形態のステータ10側では、従来と同様、30°ずつ2つおきにずれた合計12個のステータティース25が同時に励磁されるが、励磁されたステータティース25に対して正対するのは、60°ずつ3つおきにずれた合計6つのロータティース31同士だけであるから、大きな電磁力が生じる箇所を従来よりも少なくできる。このため、ステータ円環部を収縮、拡張する電磁力の高調波を低減でき、振動および騒音を低減できる。
また、SRモータの構造を有した発電機モータ1では従来、各ティース25,31の数が多いことにより、励磁周波数が大きくなる一方で、ステータ径が大きくなることで共振周波数が小さくなり、互いの周波数が近づいてステータ10とロータ14とが共振し、振動および騒音が大きくなる。しかし、本実施形態の発電機モータ1によれば、電磁力の高調波成分を抑制できるため、振動および騒音をより確実に抑制できる。
なお、正対し合うティース25,31の数が従来の半分となり、発電量も僅かに低下するが、このような発電量の低下は、不等間隔を適切に設けることで、実際の使用にあたって問題とならないレベルにできる。
[ロータティースの角度の数式化]
このように、周方向に沿って並設された3つのロータティース31間の成す角度の合計θ1〜θ5としては、第1角度θAおよび第2角度θBの2種類があり、それらは以下の(1)式および(2)式で表される。
θA =(360×(モータ相数−1)/ロータ極数)°+1° ・・・ (1)
θB =(360×(モータ相数−1)/ロータ極数)°−1° ・・・ (2)
これら第1角度θA、第2角度θBの組み合わせにより、ロータコア30の全周にわたるロータティース31の配置が割り振られている。本実施形態では、モータ相数は3相で、ロータ極数は24極であり、θA=31°、θB=29°となっている。
[ロータティース間の角度の詳細]
図3には、第1角度θA=31°および第2角度θB=29°を実現するための隣り合うロータティース31間の角度について示されている。
図3において、ロータティース31A,31B間の角度はα1=16°である。ロータティース31B,31C間の角度はα2=15°である。ロータティース31C,31D間の角度はα3=14°である。ロータティース31D,31E間の角度はα4=15°である。ロータティース31E,31F間の角度はα5=16°である。ロータティース31F,31G間の角度はα6=15°である。このように、ロータコア30全周では、15°,16°,15°,14°,15°,16°,15°,14°・・・を規則的に繰り返す。
すなわち、角度θ1〜θ5、角度α1〜α6、および第1角度θA、第2角度θB間相互の関係は以下の通である。
θ1 = α1 + α2 = 31° =θA
θ2 = α2 + α3 = 29° =θB
θ3 = α3 + α4 = 29° =θB
θ4 = α4 + α5 = 31° =θA
θ5 = α5 + α6 = 31° =θA
そして、隣り合うロータティース31間の角度α1、α2、α3、α4、α5、α6・・・としては、以下の(3)〜(5)式で表される第3角度αA、第4角度αB、および第5角度αCの3種類に分けられる。
αA =(180×(モータ相数−1)/ロータ極数)°+1° ・・・ (3)
αB =(180×(モータ相数−1)/ロータ極数)° ・・・ (4)
αC =(180×(モータ相数−1)/ロータ極数)°−1° ・・・ (5)
本実施形態では、モータ相数は3相で、ロータ極数は24極であり、αA=16°、αB=15°、αC=14°となっている。
つまり、α1=α5=16°=αA、α2=α4=α6=15°=αB、α3=14°=αCである。
従って、本実施形態では、周方向に沿って第3角度αA、第4角度αB、第5角度αC、第4角度αB、第3角度αA、第4角度αB、第5角度αC・・・を規則的に繰り返すことで、上述した第1角度θA=31°、第2角度θB=29°の繰り返しの規則性を実現している。
また、θA、θBおよびαA、αB、αCの関係は、(6)式および(7)式の通りである。
θA = αA + αB ・・・ (6)
θB = αB + αC ・・・ (7)
以上には、ステータ10およびロータ14を周方向に略90°で4等分した場合の1つの領域について説明した。他の領域については、以上に説明した1つの領域と略同じであり、1つの領域を説明することで理解できるため、さらなる他の領域についての説明を省略する。
[ロータティースの形状]
本実施形態のステータ10側では、36個のステータティース25のうち、12個のステータティース25が一度に励磁されるのに対して、これらと正対するロータティース31の数が6個である。このことにより、ステータ10およびロータ14間で生じる電磁力が小さくなり、振動や騒音を少なくできる一方で、発電量やロータ14で生じるトルクを多少ながら低下させる。このような発電量やトルクの低下は、実際の使用にあたっては問題ないレベルではあるが、本実施形態では、そのような僅かな特性低下に対してすら手当がなされている。すなわち、本実施形態では、ロータティース31の先端形状を変更し、発電量やロータ14での発生トルクが低減するのを抑制している。
図4には、ロータティース31の拡大図が示されている。
図4において、ロータティース31は略台形状であり、その先端にはステータ10と近接対向する対向面部32が設けられている。対向面部32の周方向の両側の辺縁は、ロータ14の回転軸に平行な角部33となっている。これらの角部33は、電磁鋼板の積層によって形成される両側の側面34に対して周方向に突出しており、対向面部32の表面積を拡張させている。ステータと近接対向する対向面部の表面積を大きくでき、かつ対向面部の磁気抵抗の急変を抑制できる。このため、電磁力の高調波成分を効率的に低減でき、大きな不当間隔を設ける必要がなく、発生トルクを大きくしたままで騒音を低減できる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、360°×(モータ相数−1)をロータ極数で除し、これに1°を加えた角度をθAとし、1°を減じた角度をθBとしたが、加減する角度は1°に限定されず、その実施にあたって適宜に決められてよい。
前記実施形態では、360°をステータ極数、ロータ極数で除した角度がそれぞれ10°、15°であり、これらの10°と15°との最小公倍数である30°の2倍に相当する60°おきにティース25,31同士が正対していたが、例えば、当該30°の3倍である90°おきに正対させてもよい。ただし、2倍の角度で正対させることで、より大きな発生トルクを生じさせることができ、好ましい。
前記実施形態では、モータ相数が3相の場合について例示したが、4相など、その他の相数の回転電機に本発明を適用してもよい。そして、4相の相数の場合で、ステータ極数が32、ロータ極数が24においては、360°×(4−1)/24=1080°/24=45°となり、従って、45°±1°であってもよい。ただし、この場合の45°±1°は、2つおきのロータティース31間の間隔の成す角度である。 また、本発明は、外側がロータ、内側がステータのアウターロータ型SRモータでも実施可能である。
前記実施形態のロータ14では、不等間隔で設けられた24個のロータティース31のうち、ステータティース25に対して同時に正対するのは6つのロータティース31であった。しかし、これに限定されず、第1角度θA、第2角度θB、第3角度αA、第4角度αB、第5角度αCの大きさを変更することで、5つ以下のロータティース31を、ステータティース25に対して同時に正対するようにしてもよいし、7つ以上のロータティース31を、ステータティース25に対して同時に正対するようにしてもよい。要するに、ロータティース31が等間隔ではなく設けられ、かつ2つ以上のロータティース31が同時にステータティース25と正対するように設けられていればよい。
前記実施形態では、発電機モータ1について説明したが、本発明の回転電機としては、発電機であっても、電動機であってもよい。
本発明は、ハイブリッド建設機械や電気式建設機械の回転電機に利用できる他、ハイブリッド自動車あるいは電気自動車にも利用できる。
1…回転電機である発電機モータ、10…ステータ、14…ロータ、20…ステータコア、25…ステータティース、30…ロータコア、31…ロータティース、32…対向面部、33…角部、θA…第1角度、θB…第2角度、αA…第3角度、αB…第4角度、αC…第5角度。

Claims (5)

  1. 環状のステータと、
    前記ステータの内側または外側に回転自在に配置されたロータとを備える回転電機において、
    前記ステータには、前記ロータ側に向かって突出した複数のステータティースが周方向に等間隔で設けられ、
    前記ロータには、前記ステータ側に向かって突出した複数のロータティースが周方向に不等間隔で設けられ、
    周方向の少なくとも2箇所以上で前記ステータティースおよび前記ロータティースが同時に正対し合うとともに、
    同時に正対し合う前記ステータティースおよび前記ロータティースの周方向の間隔は、前記ロータの回転角度にして、360°を前記ステータのステータ極数で除した角度と、360°を前記ロータのロータ極数で除した角度との最小公倍数の2倍以上の整数倍とされた角度になっている
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記最小公倍数の2倍以上の整数倍とされた角度は、前記ロータティースが設けられた位置における前記ロータの回転角度にして、360°×(相数−1)を前記ロータ極数で除してこれに所定角度を加えた第1角度、および360°×(相数−1)を前記ロータ極数で除してこれから前記所定角度を減じた第2角度の和である
    ことを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の回転電機において、
    前記ロータの隣接する前記ロータティース間の間隔としては、前記ロータの回転角度にして、360°を前記ロータ極数で除してこれに所定角度を加えた第3角度、360°を前記ロータ極数で除した第4角度、および360°を前記ロータ極数で除してこれから前記所定角度を減じた第5角度の3種類がある
    ことを特徴とする回転電機。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の回転電機において、
    前記ロータティースの先端には、前記ステータに近接対向する対向面部が設けられ、
    前記対向面部の周方向の両側の辺縁は、周方向に突出した角部となっている
    ことを特徴とする回転電機。
  5. 複数の電磁鋼板を積層して構成されたステータコアを有する環状のステータと、
    前記ステータの内側または外側に回転自在に配置されるとともに、複数の電磁鋼板を積層して構成されたロータコアを有するロータとを備えるスイッチトリラクタンス型の回転電機において、
    前記ステータコアには、前記ロータ側に向かって突出した複数のステータティースが周方向に等間隔で設けられ、
    前記ロータコアには、前記ステータコア側に向かって突出した複数のロータティースが周方向に不等間隔で設けられ、
    周方向の少なくとも2箇所以上で前記ステータティースおよび前記ロータティースが同時に正対し合うとともに、
    同時に正対し合う前記ステータティースおよび前記ロータティースの周方向の間隔は、前記ロータの回転角度にして、360°を前記ステータのステータ極数で除した角度と、360°を前記ロータのロータ極数で除した角度との最小公倍数の2倍以上の整数倍とされた角度になっており、
    前記最小公倍数の2倍以上の整数倍とされた角度は、前記ロータティースが設けられた位置における前記ロータの回転角度にして、360°×(相数−1)を前記ロータ極数で除してこれに所定角度を加えた第1角度、および360°×(相数−1)を前記ロータ極数で除してこれから前記所定角度を減じた第2角度の和であり、
    前記ロータの隣接する前記ロータティース間の間隔としては、前記ロータの回転角度にして、360°を前記ロータ極数で除してこれに所定角度を加えた第3角度、360°を前記ロータ極数で除した第4角度、および360°を前記ロータ極数で除してこれから前記所定角度を減じた第5角度の3種類があり、
    前記ロータティースの先端には、前記ステータに近接対向する対向面部が設けられ、
    前記対向面部の周方向の両側の辺縁は、周方向に突出した角部となっている
    ことを特徴とする回転電機。
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