JP2015040439A - 開口部の防水装置及び防水シート - Google Patents

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Abstract

【課題】防水性を向上できる開口部の防水装置及び防水シートを提供すること。
【解決手段】構造物Sの屋内側と屋外側とを連通しかつシャッター4によって開閉される開口部Oに設置される防水シート10と、防水シート10をシャッター4よりも屋外側に保持する保持部材20を備え、保持部材20は、防水シート10がシャッター4の鉛直方向下端側の所定部41と、所定部41に隣接する部分とを一体に覆うことで開口部Oの鉛直方向下端側を閉塞し、かつシート下部13が床面7に沿って延在するように防水シート10を保持する。防水シート10の両端部には保持部材20に保持される心材14と保持部材20を覆うことが可能な覆い部15が設けられる。覆い部15の少なくとも一部をガイドレール5及び壁3に密着させる粘着テープ50を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、開口部の防水装置及び防水シートに関する。
従来、開閉体によって開閉される開口部からの浸水を抑制する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、開閉体としてのシャッターの裏面には、屈曲自在な防水シートが設けられていると共に、シャッターの幅方向の端を案内するガイド部材には、防水シートと対向するようにしてシール部材が設けられたシャッター装置の技術が開示されている。特許文献1に示されたシャッター装置は、氾濫水等の水圧がシャッターの表面に作用すると、防水シートがシール部材に圧接されるようになっている、浸水防止機能を備えている。
特許第4459740号公報
前述した特許文献1に示された技術では、開口部からの浸水を抑制することについて、なお改良の余地がある。例えば、シャッターとガイド部材との隙間以外の経路からも水が浸入する可能性がある。このために、シャッターの表面側に防水シートを保持部材により保持することが提案されている。この場合、防水シートの端と保持部材との間などの防水性の向上が望まれる。
本発明の目的は、防水性の向上を図ることができる開口部の防水装置及び防水シートを提供することである。
本発明の開口部の防水装置は、構造物の屋内側と屋外側とを連通し、かつ開閉体によって開閉される開口部に設置される防水シートと、前記防水シートが前記開閉体の鉛直方向下端側の所定部と、前記構造物のうち前記所定部に隣接する部分とを一体に覆うことで前記開口部の鉛直方向下端側を閉塞し、かつ前記防水シートの鉛直方向下端部が床面に沿って屋外側に向けて延在するように、前記防水シートを前記開閉体よりも屋外側に位置付けて、前記防水シートの幅方向の端部を保持する保持部材と、を備え、前記防水シートの幅方向の両端部に設けられかつ前記保持部材に保持される被保持部と、前記防水シートの幅方向の両端部に設けられかつ前記被保持部が前記保持部材に保持された状態で折り返されることで前記保持部材を覆うことが可能な覆い部と、前記覆い部の少なくとも一部を前記開口部を囲む壁部に密着させる固定部材と、を備えることを特徴とする。
上記開口部の防水装置では、防水シートの両端部に被保持部が保持部材に保持されると保持部材を覆うことが可能な覆い部を設け、覆い部の少なくとも一部を壁部に密着させる固定部材を備えている。このために、覆い部が、防水シートの被保持部と保持部材との間から開口部に水が浸入することを抑制することができる。よって、開口部の防水装置は、防水性を向上することができる。
上記開口部の防水装置において、前記固定部材は、前記覆い部と前記壁部に貼着する粘着層を備えることが好ましい。
上記開口部の防水装置では、固定部材が覆い部と壁部に貼着する粘着層を備えているので、防水シートを開口部に容易に設置することができる。
本発明の防水シートは、構造物の屋内側と屋外側とを連通する開口部を開閉する開閉体の鉛直方向下端側の所定部と、前記構造物のうち前記所定部に隣接する部分とを一体に覆うことで前記開口部の鉛直方向下端側を閉塞し、かつ鉛直方向下端部が床面に沿って屋外側に向けて延在するように、前記開閉体よりも屋外側に位置付けられて、幅方向の端部が保持部材により保持される防水シートにおいて、前記幅方向の両端部に設けられかつ前記保持部材に保持される被保持部と、前記幅方向の両端部に設けられかつ前記被保持部が前記保持部材に保持された状態で折り返されることで前記保持部材を覆うことが可能な覆い部と、前記覆い部の少なくとも一部を前記開口部を囲む壁部に密着させる固定部材と、を備えることを特徴とする。
上記防水シートでは、両端部に被保持部が保持部材に保持されると保持部材を覆うことが可能な覆い部を設け、覆い部の少なくとも一部を壁部に密着させる固定部材を備えている。このために、覆い部が、被保持部と保持部材との間から開口部に水が浸入することを抑制することができる。よって、防水シートは、防水性を向上することができる。
本発明に係る開口部の防水装置及び防水シートは、防水性を向上することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態に係る開口部の防水装置を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係る開口部の防水装置の防水シートの屋外側からみた平面図である。 図3は、図2中のIII−III線に沿う断面図である。 図4は、本発明の実施形態に係る開口部の防水装置の保持部材のシート保持部に防水シートの両端部を保持した状態を示す断面図である。 図5は、図4に示された防水シートの覆い部が保持部材を覆った状態を示す断面図である。 図6は、図5に示された防水シートの覆い部を壁部に密着させた状態を示す断面図である。 図7は、実施形態の変形例に係る開口部の防水装置の防水シートの要部の断面図である。
以下に、本発明の実施形態に係る開口部の防水装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図6を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、構造物の開口部を防水する開口部の防水装置に関する。図1は、本発明の実施形態に係る開口部の防水装置を示す斜視図、図2は、本発明の実施形態に係る開口部の防水装置の防水シートの屋外側からみた平面図、図3は、図2中のIII−III線に沿う断面図である。
建物等の構造物の外部開口部には、開閉体としてのシャッターや開閉扉が付けられることが多い。例えば、洪水時などに浸水しやすい地下駐車場の入口や、浸水すると商品が毀損されやすい店舗の入口等にもシャッターや開閉扉が付けられていることが多い。シャッターは、隙間が多い構造であるため、ゲリラ豪雨や洪水時にはシャッターの隙間を介した浸水によってこれらの施設が被害に遭う可能性がある。また、開閉扉には、扉間及び各扉と開口部との間に隙間があるために、ゲリラ豪雨や洪水時には隙間を介した浸水によって店舗等の施設が被害に遭う可能性がある。
浸水対策として、シャッターや開閉扉の下部を防水板(パネル)に変更する方法も考えられるが、一般的に高額となりやすいため、ユーザーにとって受け入れにくい場合がある。
本実施形態の開口部の防水装置1は、開閉体としてのシャッターや開閉扉の前に防水シートを設置して、簡易的にかつ安価に止水することを可能とする。防水シートは、開閉体とその周囲の構造物とを一体に覆うことで、開閉体と構造物との隙間を閉塞し、適切に止水することができる。よって、本実施形態の開口部の防水装置1によれば、水害による建物内部の被害を軽減することができる。
図1に示す開口部の防水装置1は、構造物Sの開口部O(図1に示す)を閉塞し、屋外側から屋内側への水の浸入を抑制するものである。構造物Sは、例えば、工場、倉庫、車庫、店舗、家屋等の建築構造物であり、開口部Oを有している。開口部Oは、構造物Sの壁3等に形成されており、構造物Sの屋外側と屋内側とを連通している。本実施形態では、開口部Oは、壁3などにより囲まれている。
屋内側、屋外側とは説明上分かりやすくするための便宜上の表現であって、屋外側とは、水が浸入する場合の上流側のことであり、屋内側とは、上流側から水が浸入する可能性がある側であり、本発明においては水が浸入してくるのを阻止や抑制したい側のことである。開閉扉や壁等とともに開口部の防水装置1を、例えば単なる道路の防水用仕切りとして使用したり、外部空間における門等の箇所に取り付ける等のように、家屋や部屋等の概念がない箇所に設けても良い。また、開口部Oは、前述の屋外側と屋内側とを連通するものとすることができる。本実施形態の開口部Oは、構造物Sの外殻をなす壁3に形成されており、壁3を貫通して構造物Sの屋外と屋内とを連通している。なお、これに限らず、開口部Oは、構造物Sの内部を仕切る壁に形成されたものであってもよい。
前述した開口部Oには、当該開口部Oを開閉する開閉体としてのシャッター4が設けられている。即ち、開口部Oは、シャッター4によって開閉される。シャッター4は、開閉方向、本実施形態では鉛直上下方向に移動する。シャッター4は、図1に示すように、金属で構成された複数のスラット4aを開閉方向即ち鉛直方向に連接して形成されたスラット連接体である。本実施形態では、開方向が上方向、閉方向が下方向となる。
シャッター4は、図1に示すように、幅方向の両端がガイドレール5により保持されて、鉛直方向の移動が案内される。ガイドレール5は、壁3の縁にそれぞれ設けられており、幅方向において互いに対向している。シャッター4の幅方向の両端は、それぞれ、ガイドレール5の溝部5aに挿入されている。溝部5aは、開閉方向即ち鉛直方向に延在しており、シャッター4を開閉方向即ち鉛直方向に移動自在に案内する。なお、ガイドレール5と壁3とは、開口部Oを囲む壁部を構成する。
また、シャッター4は、開口部Oの上端部に設けられたホイルかご(図示せず)に巻き取り可能である。シャッター4は、ホイルかごに巻き取られることで、開口部Oを解放することができ、ホイルかごから繰り出されることで開口部Oを閉鎖することができる。シャッター4の巻き取り繰り出しは、手動でなされても、モータ等の駆動装置によってなされても良い。本実施形態のシャッター装置は、シャッター4、ガイドレール5及びホイルかごなどを有する。
図1に戻り、開口部の防水装置(以下、防水装置と呼ぶ)1は、防水シート10、一対の保持部材20、押圧部材30などを備える。防水シート10は、開口部Oに設置されるものであり、開口部Oの鉛直方向下端側の領域を閉塞することが可能な幅および長さを有している。防水シート10の形状は、図2に示すように、例えば、矩形である。防水シート10は、遮水性を有しており、開口部Oの防水シートとして機能することができる。また、防水シート10は、可撓性を有しており、伸縮可能であってもよい。防水シート10の素材は、例えば、樹脂、ゴム、表面を樹脂などでコーティングした布とすることができる。防水シート10は、水圧によって追従して変形可能な素材で構成されることが好ましい。
防水シート10の幅は、シャッター4の幅よりも大きい。また、防水シート10の幅は、開口部Oの幅W(図1参照)よりも大きいことが好ましい。防水シート10の鉛直方向の長さは、対応すべき水深に基づいて定められている。すなわち、シャッター4の下端から鉛直方向上側に向けてどの範囲を防水シート10によって覆い防水するかに基づいて防水シート10の全長が定められている。以下の説明では、シャッター4において防水シート10によって覆われるべき部分を「所定部」(図1の符号41参照)と称する。所定部41は、シャッター4の鉛直方向下端側の部分である。
また、防水シート10の上端部には、図2に示すように、シャッター4に吸着する複数の吸盤43が取り付けられている。
また、防水装置1は、図1に示すように、防水シート10の幅方向の両端部に設けられた心材14(被保持部に相当)と、防水シート10の幅方向の両端部に設けられた覆い部15と、固定部材としての粘着テープ50を備えている。
心材14は、軽量でかつ可撓性を有する素材、例えば樹脂素材で形成されている。心材14は、防水シート10の幅方向の両端部の上端から所定部41の下端に対応する箇所、即ち、防水シート10の幅方向の両端部の後述のシート下部13を除く箇所に配置されている。心材14は、防水シート10の長さ方向(鉛直方向)に延在している。心材14は、円筒状に形成され、防水シート10の幅方向の両端に設けられた心材収容部16内に収容されて、防水シート10の両端部に取り付けられる。
心材収容部16は、図3に示すように、防水シート10の幅方向の両端部が中央部に向けて折り返され、互いに重なる箇所の一部K(以下、固定箇所と呼ぶ)が溶着などによって互いに固定されることにより、袋状に形成されている。即ち、心材収容部16は、防水シート10の幅方向の両端部により構成されている。心材収容部16は、固定箇所Kが防水シート10の幅方向の両端部の上端から下端に亘って鉛直方向に延在しているとともに、防水シート10の幅方向の両端部の上端、下端及びシート下部13の上端に幅方向に延在している。即ち、心材収容部16は、防水シート10の幅方向の両端部の上端から所定部41の下端に対応する箇所、即ち、防水シート10の幅方向の両端部のシート下部13を除く箇所に配置されているのが望ましい。
保持部材20は、防水シート10をシャッター4よりも屋外側に位置付けて構造物Sに対して保持する。より詳しくは、保持部材20は、シャッター4の所定部41と、構造物Sのうち所定部41に隣接する部分とを一体に覆うことで開口部Oの鉛直方向下端側を閉塞させるように防水シート10を保持する。また、保持部材20は、防水シート10の鉛直方向下端部が床面7に沿って屋外側に向けて延在するように防水シート10の幅方向の両端部を保持する。これにより、防水シート10は、シャッター4が有する隙間やシャッター4とガイドレール5及び構造物Sとの隙間を塞ぎ、屋内側への浸水を抑制することができる。なお、本明細書では、防水シート10の鉛直方向下端部であって、防水シート10が保持部材20によって保持された状態で床面7に沿って延在する部分を、以下「シート下部13」と記載する。また、防水シート10のシート下部13には、図1及び図2に示すように、床面7との間を止水する板状の止水ゴム11が設けられている。なお、本発明でいう床面とは、説明上分かりやすくするための便宜上の表現であって、通常の床面7のみならず、コンクリート面や地面等の開口部Oの下方に位置する面を総称する。
保持部材20は、アルミニウム合金等で構成され、図1及び図4などに示すように、ガイドレール5に取り付けられる取付部21と、取付部21に設けられたシート保持部22とを一体に備えている。
取付部21は、平板状に形成されている。シート保持部22は、断面C字形に形成され、かつ取付部21の表面上に設けられている。シート保持部22は、一対の保持部材20同士が対向する面にスリット22aが形成されている。シート保持部22は、スリット22a内に防水シート10の幅方向の端部及び心材14が挿入されることで、防水シート10の幅方向の端部を保持する。保持部材20は、取付部21がガイドレール5に取り付けられると、鉛直方向に延在し、シャッター4の所定部41に対応する範囲に配置される。すなわち、保持部材20は、シャッター4の下端から所定部41の上端までの範囲に対応して配される。なお、本発明では、保持部材20は、防水装置1の防水性能等の使用上の問題がないような実質的な意味でシャッター4の所定部41に対応していればよく、例えば、保持部材20の上端は必ずしも所定部41の上端と一致せず、若干下側に位置していてもよい。保持部材20を構成する材質は、防水シート10を保持できれば任意であり、アルミニウム合金に替えて、例えば、硬質性の樹脂等でもよい。
また、保持部材20のシート保持部22のスリット22aの幅は、防水シート10と心材14をあわせた厚みよりも小さいため、心材14がスリット22aを介してシート保持部22から抜け出ることが規制される。なお、心材14は、円筒状のものには限定されず、例えば、断面が矩形などの多角形の平板状であってもよい。
押圧部材30は、防水シート10のシート下部13上に配置されて、防水シート10を床面7に向けて押圧するものであり、例えば防水シート10を床面7およびシャッター4に向けて押圧する。押圧部材30は、図1に示すように、シート下部13上の開口部Oの幅方向に沿って連続的に配置される。押圧部材30は、隙間無く配置されても、隣接する押圧部材30間に所定の隙間を設けて配置されても良い。押圧部材30は、棒状あるいは板状であることが好ましい。本実施形態に係る押圧部材30は、板状のフラットバーである。押圧部材30は、例えば、金属製であり、浮力に抗して防水シート10のシート下部13を床面7に向けて押圧することができる質量や密度を有している。押圧部材30は、シート下部13が床面7に沿って配置された後でシート下部13上に設置される。これにより、押圧部材30は、シャッター4の下端部の近傍において防水シート10を床面7に密着させておくことができる。押圧部材30は、一本でもよいし、複数に分割されていても結果として開口部Oの幅方向に沿って連続的に配置されていてもよい。なお、使用上における止水目的を達成できれば、連続的でなく、若干途切れている箇所があってもよい。
覆い部15は、図3に示すように、防水シート10の中央部に向けて折り返された幅方向の両端部のうちの固定箇所Kよりも中央部寄りの箇所である。即ち、覆い部15は、防水シート10の幅方向の両端部により構成されて、防水シート10に備えられている。覆い部15は、防水シート10の中央部に向けて折り返された幅方向の両端部のうちの固定箇所Kよりも防水シート10の中央部寄りの箇所であるので、防水シート10の幅方向の中央部から離間することができる。覆い部15は、心材14が保持部材20により保持された状態で、幅方向の外側に折り返されることで保持部材20を覆うことが可能である。なお、本発明では、覆い部15は、固定箇所Kに固定されているのが好ましいが、固定箇所Kを設けずに心材14から直接に幅方向に折り返されて保持部材20の屋外側の面を覆うことにより保持部材20を覆ってもよい。
粘着テープ50は、覆い部15の少なくとも一部を開口部Oを囲むガイドレール5及び壁3に密着させるものである。なお、本発明でいう覆い部15の少なくとも一部をガイドレール5及び壁3に密着させるとは、覆い部15がめくれない程度にガイドレール5及び壁3に密着させることをいう。粘着テープ50は、図6に示すように、合成樹脂で構成された基材51と、基材51の一方の表面に形成されて、覆い部15、ガイドレール5及び壁3に貼着する粘着層52とを備えている。粘着テープ50は、保持部材20上に重ねられた覆い部15、ガイドレール5及び壁3に貼着して、覆い部15の少なくとも一部としての上端部をガイドレール5及び壁3に固定する。なお、本発明では、粘着テープ50を、防水シート10の幅方向の両端部の上端から所定部41の下端に対応する箇所、即ち、防水シート10の幅方向の両端部のシート下部13を除く箇所の全長に亘って貼着しても良い。なお、本発明では、現場において目的とする防水性向上に資すれば粘着テープ50を貼着する高さ位置は任意であるが、防水シート10の幅方向の両端部におけるなるべく上部に、例えば、水量が最高に増水しても到達しないであろうと想定した高さよりも上部に貼着するのが好ましく、さらには、少なくとも防水シート10の上端部に貼着するのがより好ましい。なお、水に濡れることにより粘着力が減少する粘着テープ50の場合には、少なくとも、水量が最高に増水しても到達しないであろうと想定した高さよりも上部に貼着するのが好ましい。
防水シート10を開口部Oに設置する方法、即ち、防水装置1を組み立てる方法を、図面を参照して、実施形態について説明する。図4は、本発明の実施形態に係る開口部の防水装置の保持部材のシート保持部に防水シートの両端部を保持した状態を示す断面図、図5は、図4に示された防水シートの覆い部が保持部材を覆った状態を示す断面図、図6は、図5に示された防水シートの覆い部を壁部に密着させた状態を示す断面図である。
防水シート10を開口部Oに設置する即ち防水装置1を組み立てる場合、まず、図4に示すように、防水シート10の幅方向の両端部及び心材14を、保持部材20の上端からシート保持部22内に挿入し、防水シート10の両端部及び心材14を保持部材20の下端に向けてシート保持部22内で移動させる。そして、防水シート10の両端部及び心材14が保持部材20のシート保持部22に挟持され、防水シート10の心材14が設けられていないシート下部13を、保持部材20の下端に設けられた間隙を通して、床面7上に引き出し、床面7に沿って屋外側に向けて延在させる。
すると、防水シート10の幅は、開口部Oの幅W(図1参照)よりも大きく、以下に示すような幅に設定している。すなわち、防水シート10の両端が保持部材20によって保持された状態で、防水シート10は、たるみを有している。つまり、保持部材20は、防水シート10がたるみを有した状態で防水シート10を保持し、防水シート10が保持部材20よりもシャッター4側に向けて撓んで所定部41と接触することを許容する。従って、防水シート10が保持部材20によって保持された状態で、防水シート10をシャッター4に沿わせた状態に設置することが可能である。なお、保持部材20に保持され、かつ水圧がかかる前の状態において、防水シート10が、シャッター4に密着可能な程度のたるみを有していることが好ましい。
また、防水シート10の鉛直方向の長さは、シャッター4の所定部41の鉛直方向の長さよりも長く、以下に示すような長さに設定している。すなわち、防水シート10が保持部材20によって保持された状態で、シート下部13を床面7上に垂らし、床面7に沿わせることが可能である。防水シート10は、このシート下部13を床面7に沿って屋外側に向けて延在された状態で設置される。言い換えると、防水シート10は、シート下部13に設けられた床面7と対向し、かつシート下部13が先端側へ向かうに従いシャッター4から離間するように配置される。
そして、図5に示すように、覆い部15を開口部Oの外側に向けて折り返して、覆い部15が保持部材20を覆う。その後、図6に示すように、覆い部15が保持部材20を覆った状態で、覆い部15の少なくとも一部としての上端部と壁3に粘着テープ50の粘着層52を貼着して、覆い部15の少なくとも上端部を壁3に密着させる。なお、本発明では、粘着テープ50を貼着する時期は、心材14が保持部材20に保持された以降であれば任意であり(勿論、増水して止水目的が達成できなくなる前であることは前提であるが、浸水前に行うことが必須ではなく、補強のためにある程度増水した際に貼着することとしてもよい)。例えば、一方の心材14が保持部材20に保持された際に、この保持部材20の側のみに粘着テープ50を貼着し、その後に他方の心材14が保持部材20に保持された際にこちらの側に粘着テープ50を貼着することでもよく、押圧部材30をシート下部13に配置した後でもよい。
そして、押圧部材30をシート下部13上に配置する。こうして、防水シート10が所定部41と壁3の所定部41に隣接する部分とを一体に覆いかつシート下部13が床面7に沿って屋外側に向けて延在した状態で、押圧部材30により防水シート10を床面7、シャッター4に向けて押圧する。さらに、吸盤43をシャッター4の表面に吸着する。こうして、防水装置1が組み立てられる。
また、防水装置1では、防水シート10の上端部をシャッター4に固定する吸盤43を備えることにより、防水シート10がシャッター4に取り付けられ、防水シート10が垂れ下がることが抑制される。これにより、防水シート10の上端部を狙いとする水位の位置よりも上方に保持しておくことができる。なお、吸盤43の代わりに、防水シート10の上端部をシャッター4に固定する固定部材は、マグネット、粘着式のテープや面ファスナー等を用いることができる。
本実施形態の防水装置1では、洪水やゲリラ豪雨等によって屋外の水嵩が増すと、まずシート下部13が水に接する。水圧によってシート下部13は床面7に向けて押圧されて、シート下部13が床面7に密着する。これにより、シート下部13と床面7との間から水が浸入することが抑制される。また、押圧部材30によってシート下部13が床面7に向けて押圧されていることで、低水位の場合であってもシート下部13と床面7との隙間を介した浸水がより確実に抑制される。また、押圧部材30は、水流等によってシート下部13が浮き上がることを抑制することが可能である。防水シート10は、水圧によって所定部41と、所定部41に隣接する床面7とを一体に覆うことができる。
また、防水シート10において、シャッター4を覆う部分は、水圧によってシャッター4に向けて押圧される。これにより、防水シート10は、シャッター4の所定部41と、所定部41に隣接するガイドレール5及び壁3とを一体に覆うことができる。防水シート10は、水圧によって押圧されることにより、壁3、ガイドレール5及びシャッター4等に密着し、防水シート10と壁3、ガイドレール5及びシャッター4との間に水が浸入することを抑制することができる。
また、防水シート10は、水圧によってシャッター4の隙間やシャッター4とガイドレール5との間の隙間を塞ぐことで、これらの隙間を介した屋内側への浸水を抑制することができる。防水シート10は、水圧によってシャッター4の所定部41と、所定部41に隣接する床面7との隙間を塞ぐことで、シャッター4と床面7との隙間を介した屋内側への浸水を抑制することができる。
防水シート10は、水圧によって、壁3、ガイドレール5及びシャッター4に対して押圧されるため、水位が増加するに従い壁3、ガイドレール5及びシャッター4に対する密着性が増し、また各隙間を閉塞する閉塞性が増す。よって、防水シート10は、水位に応じて遮水性能が増し、適切に屋内側への浸水を抑制することができる。
また、防水シート10は、予めたるみを有した状態で保持部材20によって保持されているため、水位の増加に応じて水圧によって速やかに壁3、ガイドレール5及びシャッター4に密着することが可能である。また、たるみを有しているため、シャッター4とガイドレール5との間の隙間など、各部の隙間の形状に対応して適切に変形・屈曲し、各隙間を速やかにかつ適切に閉塞することができる。
本実施形態の防水装置1によれば、防水シート10の幅方向の両端部に心材14が保持部材20に保持されると保持部材20を覆うことが可能な覆い部15を設け、覆い部15の少なくとも上端部を壁3に密着させる粘着テープ50を備えている。このために、覆い部15が、防水シート10の心材14と保持部材20との間から開口部Oに水が浸入することを抑制することができる。よって、防水装置1は、防水性を向上することができる。
また、粘着テープ50が覆い部15と壁3に貼着する粘着層52を備えているので、防水シート10を開口部Oに容易に設置することができる。
[変形例]
実施形態の変形例について説明する。図7は、実施形態の変形例に係る開口部の防水装置の防水シートの要部の断面図である。図7において、実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
変形例の防水装置1の防水シート10では、覆い部15の少なくとも一部としての上端部に、覆い部15の少なくとも一部としての上端部をガイドレール5及び壁3に密着させる固定部材としての粘着テープ50aが予め貼着されている。即ち、変形例の防水装置1の防水シート10は、固定部材としての粘着テープ50aを備えている。粘着テープ50aは、基材51の両表面に粘着層52が設けられた、所謂両面テープである。粘着テープ50aの一方の粘着層52は予め覆い部15に貼着されている。そして、防水シート10を開口部Oに設置する際、即ち、防水装置1を組み立てる際に、他方の粘着層52は、覆い部15、ガイドレール5及び壁3に貼着されて、覆い部15をガイドレール5及び壁3に密着させる。
変形例の防水装置1の防水シート10によれば、前述した実施形態と同様に、心材14と保持部材20との間から開口部Oに水が浸入することを抑制でき、防水性を向上することができるとともに、開口部Oに容易に設置することができる。
また、実施形態及び変形例では、開閉体としてシャッターを示しているが、本発明では、開閉体として、例えば、左右水平方向などの開閉方向に一対の扉が移動することで開口部Oを開閉する開閉扉を用いても良い。この場合、防水シート10の上端部を開閉体に取り付ける固定部材として、吸盤43のみを用いるのが望ましい。また、前述した実施形態及び変形例では、防水シート10に覆い部15を一体に設けたが、本発明では、これに限定されることなく、覆い部15を防水シート10と別体に設けてもよい。さらに、前述した実施形態及び変形例では、粘着テープ50,50aが覆い部15を壁3に密着させたが、本発明では、粘着テープ50,50aが覆い部15をガイドレール5に密着させてもよい。また、本発明では、固定部材としては、粘着層52を備える粘着テープ50,50aの他に、吸盤や磁石を備える吸着部材や、使用上の止水性能に影響がないか希少であれば、防水シート10を貫通し躯体に穴をあけて止めるようなビスや釘等の止め部材でもよい。
上記の実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実施することができる。
1 開口部の防水装置
4 シャッター(開閉体)
7 床面
10 防水シート
13 シート下部(鉛直方向下端部)
14 心材(被保持部)
15 覆い部
20 保持部材
41 所定部
50 粘着テープ(固定部材)
52 粘着層
O 開口部
S 構造物

Claims (3)

  1. 構造物の屋内側と屋外側とを連通し、かつ開閉体によって開閉される開口部に設置される防水シートと、
    前記防水シートが前記開閉体の鉛直方向下端側の所定部と、前記構造物のうち前記所定部に隣接する部分とを一体に覆うことで前記開口部の鉛直方向下端側を閉塞し、かつ前記防水シートの鉛直方向下端部が床面に沿って屋外側に向けて延在するように、前記防水シートを前記開閉体よりも屋外側に位置付けて、前記防水シートの幅方向の端部を保持する保持部材と、を備え、
    前記防水シートの幅方向の両端部に設けられかつ前記保持部材に保持される被保持部と、
    前記防水シートの幅方向の両端部に設けられかつ前記被保持部が前記保持部材に保持された状態で折り返されることで前記保持部材を覆うことが可能な覆い部と、
    前記覆い部の少なくとも一部を前記開口部を囲む壁部に密着させる固定部材と、を備える
    ことを特徴とする開口部の防水装置。
  2. 前記固定部材は、前記覆い部と前記壁部に貼着する粘着層を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の開口部の防水装置。
  3. 構造物の屋内側と屋外側とを連通する開口部を開閉する開閉体の鉛直方向下端側の所定部と、前記構造物のうち前記所定部に隣接する部分とを一体に覆うことで前記開口部の鉛直方向下端側を閉塞し、かつ鉛直方向下端部が床面に沿って屋外側に向けて延在するように、前記開閉体よりも屋外側に位置付けられて、幅方向の端部が保持部材により保持される防水シートにおいて、
    前記幅方向の両端部に設けられかつ前記保持部材に保持される被保持部と、
    前記幅方向の両端部に設けられかつ前記被保持部が前記保持部材に保持された状態で折り返されることで前記保持部材を覆うことが可能な覆い部と、
    前記覆い部の少なくとも一部を前記開口部を囲む壁部に密着させる固定部材と、を備える
    ことを特徴とする防水シート。
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