JP2015040314A - 金属容器を洗浄する洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水酸化ラジカルを発生させるための過酸化水素と電解質とを簡便な構成および方法で得ることができ、さらに小型で携帯性および収納性に優れた金属容器を洗浄する洗浄装置を提供する。【解決手段】本発明の金属容器を洗浄する洗浄装置1は、水に溶けると過酸化水素を発生する過酸化水素発生剤を溶かした洗浄液20を入れた金属容器11に負電圧を印加する負電極5と、洗浄液20に正電圧を印加する正電極6と、負電極5と正電極6との間に電圧を印加する電源7とを備え、電圧印加時に発生する水酸化ラジカルで容器内表面51を洗浄する。過酸化水素発生剤を水に溶かすだけで、汚れ物質の分解力が強い水酸化ラジカルを発生する過酸化水素と、乾電池21程度の低電圧で洗浄液20を電気分解できるようにする電解質との両方を容易に得ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、水酸化ラジカルで金属容器を洗浄する洗浄装置に関する。
従来、コーヒーやお茶などの飲料物を収容する金属製の金属容器たる魔法瓶や卓上ポットは、開口部が狭く、その内部を洗いにくい。したがって、容器内部を洗うのに適した形状のスポンジなどが販売されている。しかしながら、魔法瓶等を使用するたびに専用のスポンジで洗うことは、使用者にとって煩わしさを感じるものである。このため、容器内部を水や中性洗剤ですすぐだけといった簡便な方法で洗浄を繰り返していると、容器内表面に付着したコーヒーや茶渋などの飲料物汚れを落としきれず、容器内表面が徐々に変色してしまう。このように変色してしまうと、スポンジでは汚れを容易に落とすことができない。このような場合、酸素系漂白剤などを溶かした洗浄液で容器内を洗浄する必要がある。しかしながら、酸素系漂白剤では、数時間から十数時間も洗浄液に浸しておかなければならず、魔法瓶等をすぐにきれいにして使用したいという要求には応えられない。
このような状況において、別な洗浄方法として、過酸化水素水溶液に正電圧を印加し、被洗浄物に負電圧を印加することで発生する水酸化ラジカルにより、被洗浄物に付着した汚れを分解するもの(例えば特許文献1および2)が知られている。
また、水に溶解することで過酸化水素を発生させる固体状過酸化水素発生剤として、過炭酸塩、過硼酸塩等(例えば特許文献3)が知られている。
特開2002−173799号公報 特開2011−56422号公報 特許第4912608号公報
上記特許文献1および2では、過酸化水素を用いている。しかしながら、過酸化水素は一般には入手しにくい。尚、過酸化水素は濃度3%程度のオキシドールとして販売されているものの、容器洗浄には大量に使用する必要があり、非経済的である。
上記特許文献3では、化学物質分解剤として固体状過酸化水素発生剤を水に溶解したものを使用している。しかしながら、当該化学物質分解剤は、化学物質で汚染された土壌や地下水などの汚染物を効率的に浄化するものである。すなわち、固体状過酸化水素発生剤を水に溶解したものに対して、水酸化ラジカルを発生させ、当該水酸化ラジカルにより被洗浄物に付着した汚れを分解することについては何の記載もまた示唆もされていない。
そこで、本願発明は、上記した問題点に鑑み、水酸化ラジカルを発生させるための過酸化水素と電解質とを簡便な構成および方法で得ることができ、さらに小型で携帯性および収納性に優れた金属容器を洗浄する洗浄装置を提供することを目的とする。
請求項1の金属容器を洗浄する洗浄装置は、水に溶けると過酸化水素を発生する過酸化水素発生剤を溶かした洗浄液を入れた金属容器に負電圧を印加する負電極と、前記洗浄液に正電圧を印加する正電極と、前記負電極と前記正電極との間に電圧を印加する電源とを備え、電圧印加時に発生する水酸化ラジカルで容器内表面を洗浄することを特徴とする。
請求項2の金属容器を洗浄する洗浄装置は、前記負電極は前記金属容器の容器開口部に載置されたときに容器金属部に接続され、前記正電極は、棒状であり、前記金属容器内を上下方向に移動可能であることを特徴とする。
請求項3の金属容器を洗浄する洗浄装置は、前記過酸化水素発生剤が過炭酸塩、過硼酸塩および過硫酸塩のうちいずれか1種、または2種以上の混合物であることを特徴とする。
請求項4の金属容器を洗浄する洗浄装置は、金属がむき出しの容器開口端に載置することで、前記負電極が容器金属部に電気的に接触接続されることを特徴とする。
請求項5の金属容器を洗浄する洗浄装置は、容器開口端に載置することで、容器内部にのびている前記負電極が容器内金属部に電気的に接触接続されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、過酸化水素発生剤を水に溶かすだけで、汚れ物質の分解力が強い水酸化ラジカルを発生する過酸化水素と、乾電池程度の低電圧で洗浄液を電気分解できるようにする電解質との両方を容易に得ることができる。そして、負電圧が印加された金属容器の容器内表面に発生する水酸化ラジカルにより、付着した飲料物汚れを短時間で分解し、容器内表面をきれいに洗浄することができる。
請求項2の発明によれば、正立させた金属容器内に洗浄液を満たし、容器開口部に洗浄装置を載置するので、洗浄装置の負電極と金属容器との直接接続、および、洗浄液を介した正電極と金属容器との接続が容易であるとともに、安定した設置状態で金属容器を洗浄することができる。また、正電極の位置を上下方向に移動させることができるので、深さが異なる容器であっても、容器と正電極との距離を適正に変化させることで、容器内表面の電流分布が一様になり、洗浄ムラを小さくすることができる。
請求項3の発明によれば、過炭酸塩、過硼酸塩および過硫酸塩は酸素系漂白剤として容易に入手することができるので、過酸化水素発生剤を容易に得ることができる。
請求項4の発明によれば、洗浄装置を容器開口端に載置するだけで、負電極を容器開口部のむき出しの金属に電気的に接触接続させることができる。
請求項5の発明によれば、洗浄装置の負電極が容器内部にのびているので、容器開口端が樹脂などの非導電性部材で覆われていても、洗浄装置を容器開口端に載置するだけで、容器内部に入った負電極を容器内金属部に電気的に接触接続させることができる。
本発明の実施例1を示す断面図である。 同上、装置本体の蓋体を取り外した状態の斜視図である。 同上、基台を底面側から見た斜視図である。 同上、蓋体の斜視図である。 同上、正電極の一部にカバーを被覆した様子を示す断面図である。 本発明の実施例2を示す断面図である。 本発明の実施例3を示す断面図である。 同上、補助部材の側面図である。 同上、補助部材の斜視図である。 同上、補助部材の上面図である。 本発明の実施例4を示す断面図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明する構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
(金属がむき出しの容器開口端を有する金属容器を洗浄する洗浄装置)
図1〜図4は本発明の実施例1における金属容器を洗浄する洗浄装置を示すものである。
図1は、本実施例の洗浄装置1を金属容器11の容器開口部31に載置した状態を示す断面図である。洗浄装置1は、装置本体2を備える。装置本体2は、蓋体3と基台4とで構成され、基台4には負電極5が設けられている。装置本体2の中心には、棒状の正電極6が挿通されている。蓋体3および基台4は例えば樹脂製である。図2は、装置本体2の蓋体3を取り外した状態の斜視図である。同図に示すように、図1では省略している電源7たる電池21を収容する電池ボックス22が基台4上に設けられている。また、正電極6が挿通される正電極挿通部23、板バネ8を収容する板バネ収容部材24、電源7をON/OFFするスイッチ25、および、スイッチ25を載置するスイッチ台26が基台4上に設けられている。
図1に示す金属容器11は、金属製真空二重容器である。同図において、金属容器11は、内筒部12の底に内底板部13を有する内容器14と、外筒部15の底に外底板部16を有する外容器17とにおいて、それぞれの上部開口18を接合したものである。そして、内容器14と外容器17との間隙には真空断熱空間19が形成される。このように、金属容器11の容器開口部31の外周には、接合された容器開口端32が形成される。この容器開口端32は金属がむき出しの状態であり、容器開口端32に負電圧を印加することで、金属容器11に負電圧を印加することができる。内容器14と外容器17はそれぞれ例えばステンレス鋼によって形成される。金属容器11を洗浄する際、金属容器11内部には、水に溶けると過酸化水素を発生する過酸化水素発生剤を溶かした洗浄液20が入れられる。
図3は、基台4を底面側から見た斜視図を示している。基台4の底面中心部には、円筒部41と、円筒部41の下端から下方へ次第に径小となる逆裁頭円錐形状の円錐部42とで構成される段差部43が形成される。段差部43は、蓋体3および基台4と同じ樹脂製であり、段差部43中央の下部開口部44に挿入される正電極6と金属容器11とが接触しないようになっている。
負電極5は、例えばステンレスを平面ドーナツ状に形成した平面円板負電極45であり、電源7のマイナス極に接続される。そして、負電極5は、金属容器11と接触する側である洗浄装置1の下面に固定される。こうして電源7から負電極5に負電圧を印加することができる。
平面円板負電極45の中心部には負電極孔46が開いている。負電極孔46の直径は、電源7のプラス極に接続される棒状の正電極6の直径より大きくなっており、負電極5と正電極6とが接触しないようになっている。また、負電極孔46の直径は段差部43の上縁47の直径よりも若干大きく、基台4の下部内周縁48の直径よりも若干小さくなっている。かかる構成により、負電極5は段差部43と基台4の下部内周縁48との間に嵌め込まれることができる。下部内周縁48は、負電極5よりも突出しているので、洗浄装置1が容器開口部32から外れて落ちないように、周縁段差部49として機能する。
また、平面円板負電極45の半径方向の幅は、容器開口端32の幅よりも大きくなっており、洗浄装置1を安定して載置することができる。そして、容器開口端32に洗浄装置1を載置するだけで、金属がむき出しの容器開口端32に負電極5が電気的に接触接続されることができる。すなわち、容器開口端32に洗浄装置1を載置するだけで、負電極5が容器金属部50に電気的に接触接続されるので、その容器内表面51に汚れが付着した容器金属部50に負電圧を印加することできる。また、平面円板負電極45が所定の幅を有することで、容器開口部31の大きさが異なる金属容器11に対しても使用することができ、汎用性が向上する。
負電極5は、容器開口端32の全周と接触する必要はなく、一部が接触するものでもよい。したがって、負電極5は、平面ドーナツ状の平面円板負電極45ではなく、小片板状の電極であってもよい。また、負電極5は、板状ではなく、例えばクリップのように容器開口端32の一部を挟み込むものであったり、容器開口端32の外側52に接触するように形成されたりするものであってもよい。
棒状の正電極6は、蓋体3に形成される上部開口部61と、段差部43に形成される下部開口部44とを連通する正電極挿通部23に挿入される。当該正電極6には、電源7のプラス極に接続された金属製の板バネ8が圧接している。こうして電源7から正電極6に正電圧を印加することができる。さらに、正電極6と電源7のプラス極との接続を保ったまま、正電極6を上下方向に移動させることができる。また図3に示すように、段差部43内の正電極挿通部23の途中にはリング状のパッキン62が設けられている。板バネ8およびパッキン62で棒状の正電極6を保持することにより、正電極6が抜け落ちることを確実に防ぐことができる。洗浄装置1の使用時、正電極6は金属容器11内の洗浄液20中に挿入される。こうして正電極6により洗浄液20に正電圧を印加することができる。正電極6は例えばステンレス製である。
また、正電極6は、板バネ8およびパッキン62で保持されているので、正電極挿通部23から容易に抜き差しすることができる。したがって、金属容器11の洗浄後、正電極6に汚れ等が付着したり変色したりしたときには、正電極6を取り外して簡便に洗浄することができる。
正電極6の容器側先端63は例えば樹脂等の非導電性部材からなる先端カバー64で覆われており、正電極6と金属容器11とが直接接触しないように構成される。
図4は蓋体3の斜視図であり、蓋体3は、その下端65に係止爪部66を有する係止部67を備えている。係止爪部66は基台4の係止受け部68に係止され、蓋体3が基台4に固定されるようになっている。係止部67の両側部には、鉛直方向に所定の長さのスリット69が設けられており、係止部67が蓋体3の内側方向に押動可能になっている。したがって、係止部67を押して蓋体3の内側方向に押動することにより、蓋体3と基台4との取付けおよび取外しを容易に行うことができる。また、蓋体3の上面70には、正電極6が挿入される上部開口部61と、スイッチ25が露出するスイッチ開口部71とが設けられている。
また、洗浄装置1はスイッチ25によりON/OFFが可能であり、ONの状態では通電して負電極5と正電極6との間に電圧が印加され、OFFの状態では通電が遮断される。使用者がスイッチ25を操作してON/OFFを切替えることも可能であるが、所望の時間でOFFになるようにタイマー機能を持たせてもよい。
洗浄液20を入れた金属容器11の容器開口端32に洗浄装置1を載置し、スイッチ25を操作して負電極5と正電極6との間に電圧を印加すると、金属容器11に負電圧が印加され、洗浄液20に正電圧が印加される。こうして、洗浄液20は水酸化ラジカル(・OH)を発生し、当該水酸化ラジカルにより、金属容器11の容器内表面51に付着した汚れ物質を分解し、容器内表面51を洗浄することができる。
過酸化水素発生剤は、過炭酸塩、過硼酸塩および過硫酸塩のうちいずれか1種、または2種以上の混合物であることが好ましい。特に、過炭酸ナトリウム、過硼酸ナトリウムおよび過硫酸ナトリウムが入手しやすく望ましい。これらの過酸化水素発生剤を、単独で用いても、混合して用いてもよい。尚、過炭酸ナトリウム、過硼酸ナトリウムおよび過硫酸ナトリウムは、医薬部外品原料規格2006に定められているものである。
容量が200〜3000ml程度の金属容器11に対しては、負電極5と正電極6との間に印加する電圧を1.5〜15Vとし、過酸化水素発生剤の濃度を1〜10wt%とすることで、所望の電流密度が得られ、1〜10分で洗浄工程が完了する。電圧および過酸化水素発生剤濃度が低すぎると所望の時間内に洗浄が終わらず、逆に高すぎると電池21や過酸化水素発生剤が無駄になり望ましくない。
本実施例の洗浄装置1は、低電圧で動作するので、電源7として乾電池21等を使用可能である。この場合、感電を防止することができるので、安全に使用することができる。
本実施例では負電極5、正電極6および電源7が一体の装置となるので、洗浄装置1は小型で携帯性および収納性に優れている。
尚、電源7は乾電池21に限定されるものではなく、例えば、家庭用100V交流電源を直流に変換するアダプタを使用してもよい。
また、図5に示すように、正電極6の一部を樹脂などの非導電性部材からなるカバー72で覆ってもよい。正電極6の一部をカバー72で覆うことにより、電流分布を調整することができる。特に魔法瓶では、止水性を確保するために、容器内面の開口部付近の直径が絞られ、径小となっている場合がある。このような場合、径小となっている径小部73で、正電極6と容器内面74の距離が小さくなり、電流分布が集中してしまう。これに対し、径小部73付近の正電極6の部分をカバー72で覆うことにより、均一な洗浄性を得ることができる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、水に溶けると過酸化水素を発生する過酸化水素発生剤を溶かした洗浄液20を入れた金属容器11に負電圧を印加する負電極5と、洗浄液20に正電圧を印加する正電極6と、負電極5と正電極6との間に電圧を印加する電源7とを備え、電圧印加時に発生する水酸化ラジカルで容器内表面51を洗浄することで、過酸化水素発生剤を水に溶かすだけで、汚れ物質の分解力が強い水酸化ラジカルを発生する過酸化水素と、乾電池21程度の低電圧で洗浄液20を電気分解できるようにする電解質との両方を容易に得ることができる。そして、負電圧が印加された金属容器11の容器内表面51に発生する水酸化ラジカルにより、付着した飲料物汚れを短時間で分解し、容器内表面51をきれいに洗浄することができる。
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、負電極5は金属容器11の容器開口部31に載置されたときに容器金属部50に接続され、正電極6は、棒状であり、金属容器11内を上下方向に移動可能であることで、正立させた金属容器11内に洗浄液20を満たし、容器開口部31に洗浄装置1を載置するので、洗浄装置1の負電極5と金属容器11との直接接続、および、洗浄液20を介した正電極6と金属容器11との接続が容易であるとともに、安定した設置状態で金属容器11を洗浄することができる。また、正電極6の位置を上下方向に移動させることができるので、深さが異なる容器であっても、容器と正電極6との距離を適正に変化させることで、容器内表面51の電流分布が一様になり、洗浄ムラを小さくすることができる。
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、過酸化水素発生剤が過炭酸塩、過硼酸塩および過硫酸塩のうちいずれか1種、または2種以上の混合物であることで、過炭酸塩、過硼酸塩および過硫酸塩は酸素系漂白剤として容易に入手することができるので、過酸化水素発生剤を容易に得ることができる。
また、このように本実施例では、請求項4に対応して、金属がむき出しの容器開口端32に載置することで、負電極5が容器金属部50に電気的に接触接続されるので、洗浄装置1を容器開口端32に載置するだけで、負電極5を容器開口端32のむき出しの金属に電気的に接触接続させることができる。
図6は、本発明の実施例2を上記実施例1と同一部分と同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、正電極6’は容器内表面51の形状に沿った形状に形成されている。実施例1の正電極6は金属容器11のほぼ中心に位置するのに対し、本実施例の正電極6’は中心位置から容器内表面51により近い位置に配置される。尚、図6では、正電極6’は二股に分かれているが、容器内表面51の電流分布がより大きく且つ均一になるように、三股以上に分かれるようにしてもよい。このように本実施例でも、上記実施例1と同様の作用および効果を奏し、さらに、正電極6’を容器内表面の形状に沿わせることで、正電極6の場合に比べ、正電極6’を容器内表面51により近づけることができる。
(金属開口端が樹脂で被覆された金属容器を洗浄する洗浄装置)
図7は、本発明の実施例3を上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。同図の金属容器11’は、実施例1と同様に金属製真空二重容器である。しかしながら、当該金属容器11’では、内容器14および外容器17のそれぞれの上部開口18が接合された金属開口端75が、樹脂製の注ぎ口部材81および取手部材82に被覆されている。したがって、金属容器11’の容器開口端32は金属がむき出しになっておらず、実施例1の洗浄装置1をそのまま使用することができない。そこで、本実施例の洗浄装置1’は、実施例1の洗浄装置1と組み合わせて使用される補助部材9を備える。補助部材9は例えば樹脂製である。
図8〜10は、本実施例の補助部材9を示している。補助部材9は、上円筒部83、上円筒部83よりも径小の中円筒部84、さらに中円筒部84よりも外周が径小の下円筒部85を備える。上円筒部83内には、フランジ部86が設けられる。中円筒部84の上面87はフランジ部86の下面88に当接している。下円筒部85の上面89は中円筒部84の下面90に当接している。また、上円筒部83は、図10に示すように、4つの補助段差部91に分割され、当該補助段差部91により、実施例1の洗浄装置1の落下を防止するようになっている。補助段差部91の数は4つに限定されるものではなく、他の個数であっても、分割せずに上円筒部83の第1底面92の全周を囲むものであってもよい。また、上円筒部83の中央には、段差部43に対応する段差部用孔95が形成される。そして、段差部用孔95の外周縁96から外側方向に向かって、補助電極用溝97が形成される。補助電極用溝97の外側端であって中円筒部の上端部には、水平方向にのびる回動軸98が設けられる。また、下円筒部85の側面には、本実施例の負電極たる補助電極99の位置に対応して、スリット100が設けられる。
図7に示すように、実施例1の洗浄装置1が補助部材9に載置される際、段差部43が段差部用孔95の上縁部101に接触している。当該洗浄装置1が安定して載置されるよう、図10に示すように、段差部用孔95の上縁部101にテーパ-部102を設けてもよい。
また、補助部材9は、下方にのびた例えばステンレス製の補助電極99を備える。補助電極99は、補助電極用溝97から突出した突出電極部103と、補助部材9の下方にのび、容器内の容器金属部50に接触する接触電極部104とを備える。そして、補助電極99の下端(先端)110は自由端となっている。さらに、突出電極部103と接触電極部104との間には、補助部材の回同軸98に取付けられる回動部105が形成される。回動部105は回動軸98の直径に合わせた湾曲部106を有する。突出電極部103と湾曲部106との間には第1屈曲部107が形成され、湾曲部106と接触電極部104との間には第2屈曲部108が形成される。第1屈曲部107と第2屈曲部108とは逆方向に屈曲しており、突出電極部103が押下されると、補助電極99が回動軸98回りに回動し、接触電極部104が外方向に押し広げられる。接触電極部104が外方向に押し広げられる際、接触電極部104はスリット100の間を通るようになっている。したがって、接触電極部104は、少なくとも補助部材9の下円筒部85の外側まで押し広げられることができる。
補助部材9が容器開口端32'に載置されると、補助電極99は容器内部に挿入される。補助部材9の上に、実施例1の洗浄装置1を載置すると、突出電極部103と負電極5とが接触し、突出電極部103が押下される。突出電極部103が押下されると、補助電極99が回動軸98回りに回動し、接触電極部104が外方向に押し広げられる。押し広げられた接触電極部104は、容器内の容器金属部50である容器内金属部109に接触して電気的に接続され、容器内金属部109に負電圧が印加される。こうして洗浄装置1’を容器開口端32'に載置するだけで、容器内金属部109に負電圧を印加することができる。
図7においては、中円筒部84の第2底面93が容器開口端32'に接触している。しかしながら、容器開口端32'の直径の大きさに応じて、上円筒部84の第1底面92または下円筒部85の第3底面94が容器開口端32'に接触するようになっている。こうして、本実施例の洗浄装置1’は、容器開口部31の大きさが異なる金属容器11’に対応することができ、汎用性に優れている。
このように本実施例では、請求項5に対応して、容器開口端32’に載置することで、容器内部にのびている負電極99が容器内金属部109に電気的に接触接続されることから、洗浄装置1’の負電極99が容器内部にのびているので、容器開口端32’が樹脂などの非導電性部材81、82で覆われていても、洗浄装置1’を容器開口端32’に載置するだけで、容器内部に入った負電極99を容器内金属部109に電気的に接触接続させることができる。
図11は、本発明の実施例4を上記実施例1〜3と同一部分と同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。本実施例の洗浄装置1’は、上記実施例3とは形状が異なる補助電極99’を備える。この例では、負電極たる補助電極99’は径小部73よりも大きい直径を有するコイル状電極111である。このコイル状電極111を径小部73にねじ込むことで、コイル状電極111は、付勢された状態で容器内金属部109に電気的に接触接続される。このように本実施例でも、上記実施例3と同様の作用および効果を奏し、さらに、補助電極99’と容器内金属部109との接触面積を大きくすることができる。
尚、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、正電極6は複数であってもよい。正電極6を複数設けることで、容器内表面51の電流分布がより大きく且つ均一になる。また、実施例3の洗浄装置1’は、実施例1の洗浄装置1と補助部材9とが別体である場合を示したが、これらが一体に形成されてもよい。また、補助電極99は1本でも複数本でもよい。さらに、補助電極99は、予め外側に広がるように付勢されていても、下方鉛直方向にのびるものであってもよい。
1,1’ 洗浄装置
5 負電極
6 正電極
7 電源
11,11’ 金属容器
20 洗浄液
31 容器開口部
32,32’ 容器開口端
50 容器金属部
51 容器内表面
99,99’ 補助電極(負電極)
109 容器内金属部
本発明は、水酸化ラジカルで金属容器を洗浄する洗浄装置に関する。
従来、コーヒーやお茶などの飲料物を収容する金属製の金属容器たる魔法瓶や卓上ポットは、開口部が狭く、その内部を洗いにくい。したがって、容器内部を洗うのに適した形状のスポンジなどが販売されている。しかしながら、魔法瓶等を使用するたびに専用のスポンジで洗うことは、使用者にとって煩わしさを感じるものである。このため、容器内部を水や中性洗剤ですすぐだけといった簡便な方法で洗浄を繰り返していると、容器内表面に付着したコーヒーや茶渋などの飲料物汚れを落としきれず、容器内表面が徐々に変色してしまう。このように変色してしまうと、スポンジでは汚れを容易に落とすことができない。このような場合、酸素系漂白剤などを溶かした洗浄液で容器内を洗浄する必要がある。しかしながら、酸素系漂白剤では、数時間から十数時間も洗浄液に浸しておかなければならず、魔法瓶等をすぐにきれいにして使用したいという要求には応えられない。
このような状況において、別な洗浄方法として、過酸化水素水溶液に正電圧を印加し、被洗浄物に負電圧を印加することで発生する水酸化ラジカルにより、被洗浄物に付着した汚れを分解するもの(例えば特許文献1および2)が知られている。
また、水に溶解することで過酸化水素を発生させる固体状過酸化水素発生剤として、過炭酸塩、過硼酸塩等(例えば特許文献3)が知られている。
特開2002−173799号公報 特開2011−56422号公報 特許第4912608号公報
上記特許文献1および2では、過酸化水素を用いている。しかしながら、過酸化水素は一般には入手しにくい。尚、過酸化水素は濃度3%程度のオキシドールとして販売されているものの、容器洗浄には大量に使用する必要があり、非経済的である。
上記特許文献3では、化学物質分解剤として固体状過酸化水素発生剤を水に溶解したものを使用している。しかしながら、当該化学物質分解剤は、化学物質で汚染された土壌や地下水などの汚染物を効率的に浄化するものである。すなわち、固体状過酸化水素発生剤を水に溶解したものに対して、水酸化ラジカルを発生させ、当該水酸化ラジカルにより被洗浄物に付着した汚れを分解することについては何の記載もまた示唆もされていない。
そこで、本願発明は、上記した問題点に鑑み、水酸化ラジカルを発生させるための過酸化水素と電解質とを簡便な構成および方法で得ることができ、さらに小型で携帯性および収納性に優れた金属容器を洗浄する洗浄装置を提供することを目的とする。
請求項1の金属容器を洗浄する洗浄装置は、正立させたときに上面に容器開口部を有する金属容器の内部を、前記金属容器内に洗浄液を満たして洗浄する、金属容器を洗浄する洗浄装置において、基台と、前記基台に設けられる負電極と、前記基台に設けられた正電極挿通部に挿通される棒状の正電極と、前記基台上に設けられ、前記負電極と前記正電極との間に電圧を印加する電源とを備え、前記金属容器を洗浄する際、前記負電極は前記金属容器の容器金属部に電気的に接続され、前記正電極は、水に溶けると過酸化水素を発生する過酸化水素発生剤が溶かされた前記洗浄液中に、前記容器開口部から挿入され、電圧印加時に発生する水酸化ラジカルで容器内表面を洗浄することを特徴とする。
請求項2の金属容器を洗浄する洗浄装置は、前記正電極挿通部が前記基台の中心部に設けられていることを特徴とする。
請求項3の金属容器を洗浄する洗浄装置は、前記正電極が前記正電極挿通部に対して抜き差し可能であることを特徴とする。
請求項の金属容器を洗浄する洗浄装置は、前記正電極は、前記電源のプラス極に接続された金属製の板バネが圧接していることを特徴とする。
請求項の金属容器を洗浄する洗浄装置は、前記過酸化水素発生剤が過炭酸塩、過硼酸塩および過硫酸塩のうちいずれか1種、または2種以上の混合物であることを特徴とする。
請求項の金属容器を洗浄する洗浄装置は、前記負電極が、金属がむき出しの容器開口端に載置されることで、前記負電極が前記容器金属部に電気的に接触接続されることを特徴とする。
請求項の金属容器を洗浄する洗浄装置は、前記基台が載置される補助部材をさらに備え、前記補助部材は正立させたときに下方にのびた補助電極を有し、前記補助部材が容器開口端に載置されると前記補助電極は容器内部に挿入され、前記補助電極の一端が前記負電極と電気的に接触接続し、前記補助電極の接触電極部が容器内の前記容器金属部である容器内金属部に接触して電気的に接続されることで、前記負電極が前記補助電極を介して前記器金属部に電気的に接続されることを特徴とする。
請求項1〜3の発明によれば、正立させた金属容器内に洗浄液を満たし、過酸化水素発生剤を水に溶かすだけで、汚れ物質の分解力が強い水酸化ラジカルを発生する過酸化水素と、乾電池程度の低電圧で洗浄液を電気分解できるようにする電解質との両方を容易に得ることができる。そして、負電圧が印加された金属容器の容器内表面に発生する水酸化ラジカルにより、付着した飲料物汚れを短時間で分解し、容器内表面をきれいに洗浄することができる。
請求項の発明によれば、棒状の正電極には、電源のプラス極に接続された金属製の板バネが圧接していることから、正電極の位置を上下方向に移動させることができるので、深さが異なる容器であっても、容器と正電極との距離を適正に変化させることで、容器内表面の電流分布が一様になり、洗浄ムラを小さくすることができる。
請求項の発明によれば、過炭酸塩、過硼酸塩および過硫酸塩は酸素系漂白剤として容易に入手することができるので、過酸化水素発生剤を容易に得ることができる。
請求項の発明によれば、洗浄装置の負電極を容器開口端に載置するだけで、負電極を容器開口部のむき出しの金属に電気的に接触接続させることができる。また、正立させた金属容器内に洗浄液を満たし、容器開口部に洗浄装置の負電極を載置するので、洗浄装置の負電極と金属容器との直接接続、および、洗浄液を介した正電極と金属容器との接続が容易であるとともに、安定した設置状態で金属容器を洗浄することができる。
請求項の発明によれば、洗浄装置の負電極に電気的に接触接続された補助電極が容器内部にのびているので、容器開口端が樹脂などの非導電性部材で覆われていても、基台を載置した補助部材からなる洗浄装置を容器開口端に載置するだけで、容器内部に入った補助電極を容器内金属部に電気的に接触接続させることができ、負電極が補助電極を介して容器金属部に電気的に接続される。
本発明の実施例1を示す断面図である。 同上、装置本体の蓋体を取り外した状態の斜視図である。 同上、基台を底面側から見た斜視図である。 同上、蓋体の斜視図である。 同上、正電極の一部にカバーを被覆した様子を示す断面図である。 本発明の実施例2を示す断面図である。 本発明の実施例3を示す断面図である。 同上、補助部材の側面図である。 同上、補助部材の斜視図である。 同上、補助部材の上面図である。 本発明の実施例4を示す断面図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明する構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
(金属がむき出しの容器開口端を有する金属容器を洗浄する洗浄装置)
図1〜図4は本発明の実施例1における金属容器を洗浄する洗浄装置を示すものである。
図1は、本実施例の洗浄装置1を金属容器11の容器開口部31に載置した状態を示す断面図である。洗浄装置1は、装置本体2を備える。装置本体2は、蓋体3と基台4とで構成され、基台4には負電極5が設けられている。装置本体2の中心には、棒状の正電極6が挿通されている。蓋体3および基台4は例えば樹脂製である。図2は、装置本体2の蓋体3を取り外した状態の斜視図である。同図に示すように、図1では省略している電源7たる電池21を収容する電池ボックス22が基台4上に設けられている。また、正電極6が挿通される正電極挿通部23、板バネ8を収容する板バネ収容部材24、電源7をON/OFFするスイッチ25、および、スイッチ25を載置するスイッチ台26が基台4上に設けられている。
図1に示す金属容器11は、金属製真空二重容器である。同図において、金属容器11は、内筒部12の底に内底板部13を有する内容器14と、外筒部15の底に外底板部16を有する外容器17とにおいて、それぞれの上部開口18を接合したものである。そして、内容器14と外容器17との間隙には真空断熱空間19が形成される。このように、金属容器11の容器開口部31の外周には、接合された容器開口端32が形成される。この容器開口端32は金属がむき出しの状態であり、容器開口端32に負電圧を印加することで、金属容器11に負電圧を印加することができる。内容器14と外容器17はそれぞれ例えばステンレス鋼によって形成される。金属容器11を洗浄する際、金属容器11内部には、水に溶けると過酸化水素を発生する過酸化水素発生剤を溶かした洗浄液20が入れられる。
図3は、基台4を底面側から見た斜視図を示している。基台4の底面中心部には、円筒部41と、円筒部41の下端から下方へ次第に径小となる逆裁頭円錐形状の円錐部42とで構成される段差部43が形成される。段差部43は、蓋体3および基台4と同じ樹脂製であり、段差部43中央の下部開口部44に挿入される正電極6と金属容器11とが接触しないようになっている。
負電極5は、例えばステンレスを平面ドーナツ状に形成した平面円板負電極45であり、電源7のマイナス極に接続される。そして、負電極5は、金属容器11と接触する側である洗浄装置1の下面に固定される。こうして電源7から負電極5に負電圧を印加することができる。
平面円板負電極45の中心部には負電極孔46が開いている。負電極孔46の直径は、電源7のプラス極に接続される棒状の正電極6の直径より大きくなっており、負電極5と正電極6とが接触しないようになっている。また、負電極孔46の直径は段差部43の上縁47の直径よりも若干大きく、基台4の下部内周縁48の直径よりも若干小さくなっている。かかる構成により、負電極5は段差部43と基台4の下部内周縁48との間に嵌め込まれることができる。下部内周縁48は、負電極5よりも突出しているので、洗浄装置1が容器開口32から外れて落ちないように、周縁段差部49として機能する。
また、平面円板負電極45の半径方向の幅は、容器開口端32の幅よりも大きくなっており、洗浄装置1を安定して載置することができる。そして、容器開口端32に洗浄装置1を載置するだけで、金属がむき出しの容器開口端32に負電極5が電気的に接触接続されることができる。すなわち、容器開口端32に洗浄装置1を載置するだけで、負電極5が容器金属部50に電気的に接触接続されるので、その容器内表面51に汚れが付着した容器金属部50に負電圧を印加することできる。また、平面円板負電極45が所定の幅を有することで、容器開口部31の大きさが異なる金属容器11に対しても使用することができ、汎用性が向上する。
負電極5は、容器開口端32の全周と接触する必要はなく、一部が接触するものでもよい。したがって、負電極5は、平面ドーナツ状の平面円板負電極45ではなく、小片板状の電極であってもよい。また、負電極5は、板状ではなく、例えばクリップのように容器開口端32の一部を挟み込むものであったり、容器開口端32の外側52に接触するように形成されたりするものであってもよい。
棒状の正電極6は、蓋体3に形成される上部開口部61と、段差部43に形成される下部開口部44とを連通する正電極挿通部23に挿入される。当該正電極6には、電源7のプラス極に接続された金属製の板バネ8が圧接している。こうして電源7から正電極6に正電圧を印加することができる。さらに、正電極6と電源7のプラス極との接続を保ったまま、正電極6を上下方向に移動させることができる。また図3に示すように、段差部43内の正電極挿通部23の途中にはリング状のパッキン62が設けられている。板バネ8およびパッキン62で棒状の正電極6を保持することにより、正電極6が抜け落ちることを確実に防ぐことができる。洗浄装置1の使用時、正電極6は金属容器11内の洗浄液20中に挿入される。こうして正電極6により洗浄液20に正電圧を印加することができる。正電極6は例えばステンレス製である。
また、正電極6は、板バネ8およびパッキン62で保持されているので、正電極挿通部23から容易に抜き差しすることができる。したがって、金属容器11の洗浄後、正電極6に汚れ等が付着したり変色したりしたときには、正電極6を取り外して簡便に洗浄することができる。
正電極6の容器側先端63は例えば樹脂等の非導電性部材からなる先端カバー64で覆われており、正電極6と金属容器11とが直接接触しないように構成される。
図4は蓋体3の斜視図であり、蓋体3は、その下端65に係止爪部66を有する係止部67を備えている。係止爪部66は基台4の係止受け部68に係止され、蓋体3が基台4に固定されるようになっている。係止部67の両側部には、鉛直方向に所定の長さのスリット69が設けられており、係止部67が蓋体3の内側方向に押動可能になっている。したがって、係止部67を押して蓋体3の内側方向に押動することにより、蓋体3と基台4との取付けおよび取外しを容易に行うことができる。また、蓋体3の上面70には、正電極6が挿入される上部開口部61と、スイッチ25が露出するスイッチ開口部71とが設けられている。
また、洗浄装置1はスイッチ25によりON/OFFが可能であり、ONの状態では通電して負電極5と正電極6との間に電圧が印加され、OFFの状態では通電が遮断される。使用者がスイッチ25を操作してON/OFFを切替えることも可能であるが、所望の時間でOFFになるようにタイマー機能を持たせてもよい。
洗浄液20を入れた金属容器11の容器開口端32に洗浄装置1を載置し、スイッチ25を操作して負電極5と正電極6との間に電圧を印加すると、金属容器11に負電圧が印加され、洗浄液20に正電圧が印加される。こうして、洗浄液20は水酸化ラジカル(・OH)を発生し、当該水酸化ラジカルにより、金属容器11の容器内表面51に付着した汚れ物質を分解し、容器内表面51を洗浄することができる。
過酸化水素発生剤は、過炭酸塩、過硼酸塩および過硫酸塩のうちいずれか1種、または2種以上の混合物であることが好ましい。特に、過炭酸ナトリウム、過硼酸ナトリウムおよび過硫酸ナトリウムが入手しやすく望ましい。これらの過酸化水素発生剤を、単独で用いても、混合して用いてもよい。尚、過炭酸ナトリウム、過硼酸ナトリウムおよび過硫酸ナトリウムは、医薬部外品原料規格2006に定められているものである。
容量が200〜3000ml程度の金属容器11に対しては、負電極5と正電極6との間に印加する電圧を1.5〜15Vとし、過酸化水素発生剤の濃度を1〜10wt%とすることで、所望の電流密度が得られ、1〜10分で洗浄工程が完了する。電圧および過酸化水素発生剤濃度が低すぎると所望の時間内に洗浄が終わらず、逆に高すぎると電池21や過酸化水素発生剤が無駄になり望ましくない。
本実施例の洗浄装置1は、低電圧で動作するので、電源7として乾電池21等を使用可能である。この場合、感電を防止することができるので、安全に使用することができる。
本実施例では負電極5、正電極6および電源7が一体の装置となるので、洗浄装置1は小型で携帯性および収納性に優れている。
尚、電源7は乾電池21に限定されるものではなく、例えば、家庭用100V交流電源を直流に変換するアダプタを使用してもよい。
また、図5に示すように、正電極6の一部を樹脂などの非導電性部材からなるカバー72で覆ってもよい。正電極6の一部をカバー72で覆うことにより、電流分布を調整することができる。特に魔法瓶では、止水性を確保するために、容器内面の開口部付近の直径が絞られ、径小となっている場合がある。このような場合、径小となっている径小部73で、正電極6と容器内面74の距離が小さくなり、電流分布が集中してしまう。これに対し、径小部73付近の正電極6の部分をカバー72で覆うことにより、均一な洗浄性を得ることができる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、正立させたときに上面に容器開口部31を有する金属容器11の内部を、金属容器11内に洗浄液20を満たして洗浄する、金属容器11を洗浄する洗浄装置1において、基台4と、基台4に設けられる負電極5と、基台4に設けられた正電極挿通部23に挿通される棒状の正電極6と、基台4上に設けられ、負電極5と正電極6との間に電圧を印加する電源7とを備え、金属容器11を洗浄する際、負電極5は金属容器11の容器金属部50に電気的に接続され、正電極6は、水に溶けると過酸化水素を発生する過酸化水素発生剤が溶かされた洗浄液20中に、容器開口部31から挿入され、電圧印加時に発生する水酸化ラジカルで容器内表面51を洗浄することで、過酸化水素発生剤を水に溶かすだけで、汚れ物質の分解力が強い水酸化ラジカルを発生する過酸化水素と、乾電池21程度の低電圧で洗浄液20を電気分解できるようにする電解質との両方を容易に得ることができる。そして、負電圧が印加された金属容器11の容器内表面51に発生する水酸化ラジカルにより、付着した飲料物汚れを短時間で分解し、容器内表面51をきれいに洗浄することができる。
また、このように本実施例では、請求項に対応して電源7のプラス極に接続された金属製の板バネ8が圧接していることで、正電極6の位置を上下方向に移動させることができるので、深さが異なる容器であっても、容器と正電極6との距離を適正に変化させることで、容器内表面51の電流分布が一様になり、洗浄ムラを小さくすることができる。
また、このように本実施例では、請求項に対応して、過酸化水素発生剤が過炭酸塩、過硼酸塩および過硫酸塩のうちいずれか1種、または2種以上の混合物であることで、過炭酸塩、過硼酸塩および過硫酸塩は酸素系漂白剤として容易に入手することができるので、過酸化水素発生剤を容易に得ることができる。
また、このように本実施例では、請求項に対応して、負電極5が、金属がむき出しの容器開口端32に載置されることで、負電極5が容器金属部50に電気的に接触接続されるので、洗浄装置1の負電極5を容器開口端32に載置するだけで、負電極5を容器開口端32のむき出しの金属に電気的に接触接続させることができる。また、正立させた金属容器11内に洗浄液20を満たし、容器開口部31に洗浄装置1の負電極5を載置するので、洗浄装置1の負電極5と金属容器11との直接接続、および、洗浄液20を介した正電極6と金属容器11との接続が容易であるとともに、安定した設置状態で金属容器11を洗浄することができる。
図6は、本発明の実施例2を上記実施例1と同一部分と同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、正電極6’は容器内表面51の形状に沿った形状に形成されている。実施例1の正電極6は金属容器11のほぼ中心に位置するのに対し、本実施例の正電極6’は中心位置から容器内表面51により近い位置に配置される。尚、図6では、正電極6’は二股に分かれているが、容器内表面51の電流分布がより大きく且つ均一になるように、三股以上に分かれるようにしてもよい。このように本実施例でも、上記実施例1と同様の作用および効果を奏し、さらに、正電極6’を容器内表面の形状に沿わせることで、正電極6の場合に比べ、正電極6’を容器内表面51により近づけることができる。
(金属開口端が樹脂で被覆された金属容器を洗浄する洗浄装置)
図7は、本発明の実施例3を上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。同図の金属容器11’は、実施例1と同様に金属製真空二重容器である。しかしながら、当該金属容器11’では、内容器14および外容器17のそれぞれの上部開口18が接合された金属開口端75が、樹脂製の注ぎ口部材81および取手部材82に被覆されている。したがって、金属容器11’の容器開口端32は金属がむき出しになっておらず、実施例1の洗浄装置1をそのまま使用することができない。そこで、本実施例の洗浄装置1’は、実施例1の洗浄装置1と組み合わせて使用される補助部材9を備える。補助部材9は例えば樹脂製である。
図8〜10は、本実施例の補助部材9を示している。補助部材9は、上円筒部83、上円筒部83よりも径小の中円筒部84、さらに中円筒部84よりも外周が径小の下円筒部85を備える。上円筒部83内には、フランジ部86が設けられる。中円筒部84の上面87はフランジ部86の下面88に当接している。下円筒部85の上面89は中円筒部84の下面90に当接している。また、上円筒部83は、図10に示すように、4つの補助段差部91に分割され、当該補助段差部91により、実施例1の洗浄装置1の落下を防止するようになっている。補助段差部91の数は4つに限定されるものではなく、他の個数であっても、分割せずに上円筒部83の第1底面92の全周を囲むものであってもよい。また、上円筒部83の中央には、段差部43に対応する段差部用孔95が形成される。そして、段差部用孔95の外周縁96から外側方向に向かって、補助電極用溝97が形成される。補助電極用溝97の外側端であって中円筒部の上端部には、水平方向にのびる回動軸98が設けられる。また、下円筒部85の側面には、本実施例の負電極たる補助電極99の位置に対応して、スリット100が設けられる。
図7に示すように、実施例1の洗浄装置1が補助部材9に載置される際、段差部43が段差部用孔95の上縁部101に接触している。当該洗浄装置1が安定して載置されるよう、図10に示すように、段差部用孔95の上縁部101にテーパ-部102を設けてもよい。
また、補助部材9は、下方にのびた例えばステンレス製の補助電極99を備える。補助電極99は、補助電極用溝97から突出した突出電極部103と、補助部材9の下方にのび、容器内の容器金属部50に接触する接触電極部104とを備える。そして、補助電極99の下端(先端)110は自由端となっている。さらに、突出電極部103と接触電極部104との間には、補助部材の回軸98に取付けられる回動部105が形成される。回動部105は回動軸98の直径に合わせた湾曲部106を有する。突出電極部103と湾曲部106との間には第1屈曲部107が形成され、湾曲部106と接触電極部104との間には第2屈曲部108が形成される。第1屈曲部107と第2屈曲部108とは逆方向に屈曲しており、突出電極部103が押下されると、補助電極99が回動軸98回りに回動し、接触電極部104が外方向に押し広げられる。接触電極部104が外方向に押し広げられる際、接触電極部104はスリット100の間を通るようになっている。したがって、接触電極部104は、少なくとも補助部材9の下円筒部85の外側まで押し広げられることができる。
補助部材9が容器開口端32'に載置されると、補助電極99は容器内部に挿入される。補助部材9の上に、実施例1の洗浄装置1を載置すると、突出電極部103と負電極5とが接触し、突出電極部103が押下される。突出電極部103が押下されると、補助電極99が回動軸98回りに回動し、接触電極部104が外方向に押し広げられる。押し広げられた接触電極部104は、容器内の容器金属部50である容器内金属部109に接触して電気的に接続され、容器内金属部109に負電圧が印加される。こうして洗浄装置1’を容器開口端32'に載置するだけで、容器内金属部109に負電圧を印加することができる。
図7においては、中円筒部84の第2底面93が容器開口端32'に接触している。しかしながら、容器開口端32'の直径の大きさに応じて、上円筒部84の第1底面92または下円筒部85の第3底面94が容器開口端32'に接触するようになっている。こうして、本実施例の洗浄装置1’は、容器開口部31の大きさが異なる金属容器11’に対応することができ、汎用性に優れている。
このように本実施例では、請求項に対応して、基台4が載置される補助部材9をさらに備え、補助部材9は正立させたときに下方にのびた補助電極99を有し、補助部材9が容器開口端32’に載置されると補助電極99は容器内部に挿入され、補助電極99の一端が負電極5と電気的に接触接続し、補助電極99の接触電極部104が容器内の容器金属部50である容器内金属部109に接触して電気的に接続されることで、負電極5が補助電極99を介して器金属部50に電気的に接続されるので、容器開口端32’が樹脂などの非導電性部材たる注ぎ口部材81および取手部材82で覆われていても、洗浄装置1’を容器開口端32’に載置するだけで、容器内部に入った負電極たる補助電極99を容器内金属部109に電気的に接触接続させることができる。
図11は、本発明の実施例4を上記実施例1〜3と同一部分と同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。本実施例の洗浄装置1’は、上記実施例3とは形状が異なる補助電極99’を備える。この例では、負電極たる補助電極99’は径小部73よりも大きい直径を有するコイル状電極111である。このコイル状電極111を径小部73にねじ込むことで、コイル状電極111は、付勢された状態で容器内金属部109に電気的に接触接続される。このように本実施例でも、上記実施例3と同様の作用および効果を奏し、さらに、補助電極99’と容器内金属部109との接触面積を大きくすることができる。
尚、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、正電極6は複数であってもよい。正電極6を複数設けることで、容器内表面51の電流分布がより大きく且つ均一になる。また、実施例3の洗浄装置1’は、実施例1の洗浄装置1と補助部材9とが別体である場合を示したが、これらが一体に形成されてもよい。また、補助電極99は1本でも複数本でもよい。さらに、補助電極99は、予め外側に広がるように付勢されていても、下方鉛直方向にのびるものであってもよい。
1,1’ 洗浄装置
4 基台
5 負電極
6 正電極
7 電源
8 板バネ
9 補助部材
11,11’ 金属容器
20 洗浄液
23 正電極挿通部
31 容器開口部
32,32’ 容器開口端
50 容器金属部
51 容器内表面
99,99’ 補助電極(負電極)
104 接触電極部
109 容器内金属部

Claims (5)

  1. 水に溶けると過酸化水素を発生する過酸化水素発生剤を溶かした洗浄液を入れた金属容器に負電圧を印加する負電極と、
    前記洗浄液に正電圧を印加する正電極と、
    前記負電極と前記正電極との間に電圧を印加する電源とを備え、
    電圧印加時に発生する水酸化ラジカルで容器内表面を洗浄することを特徴とする金属容器を洗浄する洗浄装置。
  2. 前記負電極は前記金属容器の容器開口部に載置されたときに容器金属部に接続され、前記正電極は、棒状であり、前記金属容器内を上下方向に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の金属容器を洗浄する洗浄装置。
  3. 前記過酸化水素発生剤が過炭酸塩、過硼酸塩および過硫酸塩のうちいずれか1種、または2種以上の混合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の金属容器を洗浄する洗浄装置。
  4. 金属がむき出しの容器開口端に載置することで、前記負電極が容器金属部に電気的に接触接続されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の金属容器を洗浄する洗浄装置。
  5. 容器開口端に載置することで、容器内部にのびている前記負電極が容器内金属部に電気的に接触接続されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の金属容器を洗浄する洗浄装置。
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