JP2015039119A - 方向性結合器及びそれを備える通信装置 - Google Patents
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Abstract
Description
整合終端された終端部と、前記終端部とは反対側の端部である先端部とを有する第1の伝送線路と、前記第1の伝送線路と電磁界結合する第2の伝送線路と、前記第1の伝送線路と電磁界結合する第3の伝送線路とを備え、前記第2の伝送線路と前記第3の伝送線路のそれぞれは、前記先端部から前記第1の伝送線路を辿ると前記先端部から近い方に位置する近端と、前記先端部から前記第1の伝送線路を辿ると前記先端部から遠い方に位置する遠端とを有し、前記第2の伝送線路の近端は、前記第2の伝送線路の特性インピーダンスよりも小さなインピーダンスで終端された、方向性結合器及びそれを備える無線装置が提供される。
図1は、方向性結合器1の構成を示した図である。方向性結合器1は、第1の伝送線路10と、第2の伝送線路20と、第3の伝送線路30とを備えている。
図6は、方向性結合器1の動作を説明するための図である。図7は、方向性結合器の各部における波形を示した図である。図6及び図7を参照して、方向性結合器の動作原理について説明する。
次に、本実施形態の方向性結合器をコンピュータ上で動作させたときのシミュレーション結果を示す。図8は、シミュレーションに用いた送信回路を示している。この送信回路は、方向性結合器1の先端部11に入力されるシングルエンド信号Inを生成するための回路であり、プリドライバ46と、50オームドライバ47とを備えている。
送信回路と先端部11とを結ぶボンディングワイヤの長さ:2mm
送信回路と先端部11とを結ぶボンディングワイヤのインダクタンス:2nH
キャパシタンス49,50:60fF
伝送線路10及び伝送線路20,30の線幅:500μm
伝送線路10及び伝送線路20,30の線路長:5mm
伝送線路10と伝送線路20,30との間の距離(通信距離):0.1mm
伝送線路10と伝送線路20,30との間の媒質の比誘電率:3.4
伝送線路10と伝送線路20,30が形成された誘電体基板FR4の比誘電率:3.4
伝送線路10及び伝送線路20,30の特性インピーダンス:50Ω
終端抵抗13,33のインピーダンス:50Ω
に設定した。
図12は、方向性結合器1を備えた通信装置101Cの構成を示した図であり、方向性結合器1のレイアウト例を示した図である。通信装置101Cは、方向性結合器1によって、モジュール55とモジュール56との間を非接触で通信する装置である。
図13は、方向性結合器1の変形例を示した図である。本図の伝送線路10は、伝送線路部14と伝送線路部15とに配線で連結可能に分割されている。伝送線路部14は、伝送線路20と電磁界結合可能に対向配置され、伝送線路部15は、伝送線路30と電磁界結合可能に対向配置されている。このように構成されていることにより、伝送線路部、終端電位、終端抵抗などに接続する配線の仕方を変更することによって、方向性結合器の差動方式側とシングルエンド方式側とを容易に入れ替えることができる。
図1の方向性結合器1において、伝送線路20及び/又は伝送線路30は、伝送線路10の特性インピーダンスZと異なる特性インピーダンスZ1を有してよい。また、終端抵抗33のインピーダンスは、伝送線路30のインピーダンスZ1と整合させてよい。例えば、インピーダンスZ1は、インピーダンスZよりも大きくてよい。具体的には、Z=50Ω,Z1=75Ωでもよい。電磁界結合する伝送線路部間の小さなインピーダンスの不整合は、シングルエンド信号を差動信号に又は差動信号をシングルエンド信号に変換する上で、障害とならない。
図1の方向性結合器1において、伝送線路30の遠端32は、整合終端でなくても、大きな反射障害は生じない。特に、伝送線路10から伝送線路30の近端31に伝搬する信号が大きく遠端32に伝搬する信号が小さい場合(方向性が強く現れる場合)、遠端32が整合終端されていなくて信号が反射しても、その影響は小さく、障害とならない。そのため、終端抵抗33のインピーダンスZ3は、伝送線路30の特性インピーダンスZと異なってよい。例えば、終端抵抗33のインピーダンスZ3は、伝送線路30の特性インピーダンスZよりも小さなインピーダンスでよい。具体的には、Z=50Ω,Z3=25Ωでもよい。例えば、図14の方向性結合器3のように、遠端32は短絡終端されてよい(Z3=0Ω)。
図15は、図14の方向性結合器3を備えた通信装置103の構成を示した図であり、方向性結合器3のレイアウト例を示した図である。通信装置103は、方向性結合器3によって、モジュール55とモジュール57との間を非接触で通信する装置である。通信装置103においても、図12と同様に、モジュール55とモジュール57とは、実際には、紙面に対して直角な方向に積層配置されている。
図1の方向性結合器1において、伝送線路20の近端21は、短絡終端でなくても、大きな反射障害は生じない。特に、伝送線路10から伝送線路20の近端31に伝搬する信号が大きく遠端32に伝搬する信号が小さい場合(方向性が強く現れる場合)、近端21が短絡終端されていなくて信号が反射しても、その影響は小さく、障害とならない。そのため、近端21は、伝送線路20の特性インピーダンスZよりも小さなインピーダンスZ2で終端されてよい。図16は、伝送線路20の特性インピーダンスZよりも小さなインピーダンスZ2を有する終端抵抗23で近端21が終端電位VT2に終端された方向性結合器4の構成を示した図である。
A=(Z2−Z1)/(Z2+Z1)
と表される。したがって、方向性結合器4において、反射係数Aは、−1より大きく0未満の負の値であってよい。なお、方向性結合器4は、終端抵抗23のインピーダンスZ2を0Ωにすると、反射係数Aが−1である図1の方向性結合器1と同じになる。
図17は、図16の方向性結合器4を備えた通信装置104の構成を示した図であり、方向性結合器4のレイアウト例を示した図である。通信装置104は、方向性結合器4によって、モジュール55とモジュール58との間を非接触で通信する装置である。通信装置104においても、図12と同様に、モジュール55とモジュール58とは、実際には、紙面に対して直角な方向に積層配置されている。
図18は、図1の方向性結合器1を複数備えた通信装置105の構成を示した図である。通信装置105は、複数の方向性結合器1によって、モジュール59とモジュール60との間を非接触で通信する装置である。伝送線路10は、伝送線路部101と伝送線路部102と伝送線路部103とが配線で直列接続された構成を有し、当該構成を先端部11と終端部12との間に有している。第1の伝送線路部101は、第2の伝送線路201及び第3の伝送線路301と電磁界結合可能に対向して近接配置されている。同様に、第1の伝送線路部102も、第2の伝送線路202及び第3の伝送線路302と電磁界結合可能に対向して近接配置されている。第1の伝送線路部103も、第2の伝送線路203及び第3の伝送線路303と電磁界結合可能に対向して近接配置されている。
結合器11の遠端22及び近端31に接続される受信回路401から出力される信号Out1のエネルギーは、先端部11に入力される信号Inのエネルギーに対して、
1×(1/6)=1/6(約0.17)
の割合で低減し、
結合器12の遠端22及び近端31に接続される受信回路402から出力される信号Out2のエネルギーは、先端部11に入力される信号Inのエネルギーに対して、
(1−(1/6))×(1/6)=5/36(約0.14)
の割合で低減し、
結合器13の遠端22及び近端31に接続される受信回路403から出力される信号Out3のエネルギーは、先端部11に入力される信号Inのエネルギーに対して、
(1−(1/6)−(5/36))×(1/6)=25/216(約0.12)
の割合で低減する。
C1≦C2≦・・・≦Cn (ただし、C1<Cn)
に設定される。このように設定されることにより、先端部11から伝送線路10を辿る経路において先端部11から遠くても、結合器に到達する信号が減衰することが抑えられ、先端部11から遠方の結合器で非接触伝送される信号の誤差が大きくなりにくい。
結合器11の遠端22及び近端31に接続される受信回路401から出力される信号Out1のエネルギーは、先端部11に入力される信号Inのエネルギーに対して、
1×(1/6)=1/6
の割合で低減し、
結合器12の遠端22及び近端31に接続される受信回路402から出力される信号Out2のエネルギーは、先端部11に入力される信号Inのエネルギーに対して、
(1−(1/6))×(1/5)=1/6
の割合で低減し、
結合器13の遠端22及び近端31に接続される受信回路403から出力される信号Out3のエネルギーは、先端部11に入力される信号Inのエネルギーに対して、
(1−(1/6)−(1/6))×(1/4)=1/6
の割合で低減する。
図19は、図17のモジュール58側の伝送線路のレイアウトを応用した方向性結合器6を備えた通信装置106の構成を示した図である。通信装置106は、方向性結合器6によって、モジュール61とモジュール62との間を非接触で通信する装置である。通信装置106においても、図12,15,17と同様に、モジュール61とモジュール62とは、実際には、紙面に対して直角な方向に積層配置されている(図20参照)。
図25は、図17のモジュール58側の伝送線路のレイアウトを応用した方向性結合器7を備えた通信装置107の構成を示した図である。通信装置107は、方向性結合器7によって、モジュール63とモジュール64との間を非接触で通信する装置である。通信装置107においても、図12,15,17と同様に、モジュール63とモジュール64とは、実際には、紙面に対して直角な方向に積層配置されている(図20参照)。上述の構成と同様の構成についての説明は省略又は簡略する。
図30は、方向性結合器8の構成を示した図である。図30のように、図1の構成とは逆に、伝送線路20は、伝送線路30よりも先端部11に遠くなるように伝送線路10に対向して配置されてもよい。方向性結合器8の場合、入力信号S0が伝送線路10の中央部まで伝搬する時間分だけ、負極性の信号の出力が正極性の信号よりも遅延するものの、180°移相器として十分に機能する。
図1の方向性結合器1において、伝送線路30の遠端32は、整合終端でなくても、大きな反射障害は生じない。特に、伝送線路10から伝送線路30の近端31に伝搬する信号が大きく遠端32に伝搬する信号が小さい場合(方向性が強く現れる場合)、遠端32が整合終端されていなくて信号が反射しても、その影響は小さく、障害とならない。そのため、終端抵抗33のインピーダンスZ3は、伝送線路30の特性インピーダンスZと異なってよい。例えば、終端抵抗33のインピーダンスZ3は、伝送線路30の特性インピーダンスZよりも大きなインピーダンスでよい。具体的には、Z=50Ω,Z3=75Ωでもよい。また、例えば、図31の方向性結合器9のように、遠端32は、開放終端されてもよい(Z3=∞Ω)。この場合、終端抵抗や終端電位への接続配線が不要になる利点が生じる。
次に、シングルエンド側の伝送線路10の終端部12が整合終端されている場合(本発明の実施例:図1の方向性結合器1)と開放されている場合(比較例:図32の結合器100)との違いについて説明する。図32は、終端部12が整合終端されずに開放された結合器100(比較例)の構成を示した図である。結合器100は、マーチャントバランとも称される。
1a,1b,1c 結合器
10,20,30,201,301,202,302,203,303 伝送線路
101,102,103,14,15 伝送線路部
11 先端部
12 終端部
13,23,33,33a,33b,33c 終端抵抗
16 送信回路
17 受信回路
21,31,21a,31a,21b,31b,21c,31c 近端
22,32,22a,32a,22b,32b,22c,32c 遠端
40,40a,40b,40c 受信回路
41,43 比較回路
42,44 信号保持回路
45 送信回路
46 プリドライバ
47 50オームドライバ
48 インダクタンス
49,50 キャパシタンス
51,52,53,54,55,56,57,58,59,60,61,62,63,64 モジュール
71,72,81,82 スイッチ
73,74,85,86 送受信回路
76,79 送信回路
77,80,88,90 受信回路
75,78,87,89 送受切り替え回路
91,92,93,94,95 接続部
100 結合器
101A,101B,101C,103,104,105,106,107 通信装置
Claims (22)
- 整合終端された終端部と、前記終端部とは反対側の端部である先端部とを有する第1の伝送線路と、
前記第1の伝送線路と電磁界結合する第2の伝送線路と、
前記第1の伝送線路と電磁界結合する第3の伝送線路とを備え、
前記第2の伝送線路と前記第3の伝送線路のそれぞれは、前記先端部から前記第1の伝送線路を辿ると前記先端部から近い方に位置する近端と、前記先端部から前記第1の伝送線路を辿ると前記先端部から遠い方に位置する遠端とを有し、
前記第2の伝送線路の近端は、前記第2の伝送線路の特性インピーダンスよりも小さなインピーダンスで終端された、方向性結合器。 - 前記先端部に入力される信号によって、
前記第2の伝送線路の遠端は、負極性の信号を出力し、
前記第3の伝送線路の近端は、正極性の信号を出力する、請求項1に記載の方向性結合器。 - 前記第2の伝送線路は、前記第3の伝送線路よりも前記先端部から近い、請求項1又は2に記載の方向性結合器。
- 前記第2の伝送線路は、前記第3の伝送線路よりも前記先端部から遠い、請求項1又は2に記載の方向性結合器。
- 前記第2の伝送線路の近端は、短絡終端された、請求項1から4のいずれか一項に記載の方向性結合器。
- 前記第3の伝送線路の遠端は、整合終端された、請求項1から5のいずれか一項に記載の方向性結合器。
- 前記第3の伝送線路の遠端は、前記第3の伝送線路の特性インピーダンスよりも小さなインピーダンスで終端された、請求項1から5のいずれか一項に記載の方向性結合器。
- 前記第3の伝送線路の遠端は、短絡終端された、請求項7に記載の方向性結合器。
- 前記第2の伝送線路の近端と前記第3の伝送線路の遠端との接続部が、短絡終端された、請求項8に記載の方向性結合器。
- 前記第2の伝送線路の近端と前記第3の伝送線路の遠端との接続部が、前記第2の伝送線路又は前記第3の伝送線路の特性インピーダンスよりも小さなインピーダンスで終端された、請求項7に記載の方向性結合器。
- 前記第2の伝送線路と前記第3の伝送線路とによってU字状の伝送線路が形成された、請求項9又は10に記載の方向性結合器。
- 前記第3の伝送線路の遠端は、前記第2の伝送線路の特性インピーダンスよりも大きなインピーダンスで終端された、請求項1から5のいずれか一項に記載の方向性結合器。
- 前記第3の伝送線路の遠端は、開放終端された、請求項12に記載の方向性結合器。
- 前記第2の伝送線路又は前記第3の伝送線路は、前記第1の伝送線路と等しい特性インピーダンスを有する、請求項1から13のいずれか一項に記載の方向性結合器。
- 前記第2の伝送線路又は前記第3の伝送線路は、前記第1の伝送線路と異なる特性インピーダンスを有する、請求項1から13のいずれか一項に記載の方向性結合器。
- 前記第1の伝送線路は、複数の伝送線路部を前記先端部と前記終端部との間に有し、
前記複数の伝送線路部は、前記第2の伝送線路及び前記第3の伝送線路と結合する、請求項1から15のいずれか一項に記載の方向性結合器。 - 実施例5
前記複数の伝送線路部のうち、前記先端部から前記第1の伝送線路を辿る長さが長い伝送線路部ほど、前記第2の伝送線路及び前記第3の伝送線路と強く結合する、請求項16に記載の方向性結合器。 - 請求項1から17のいずれか一項に記載の方向性結合器と、
前記先端部に接続されるシングルエンド回路と、
前記第2の伝送線路の遠端及び前記第3の伝送線路の近端に接続される差動回路とを備えた、通信装置。 - 第1の伝送線路部と第4の伝送線路部とを有する第1の伝送線路と、
前記第1の伝送線路部と電磁界結合する第2の伝送線路部と、前記第4の伝送線路部と電磁界結合する第3の伝送線路部とを有する第2の伝送線路と、
切り替え回路とを備え、
前記第1の伝送線路部と前記第4の伝送線路部のそれぞれは、前記第2の伝送線路の一端から前記第2の伝送線路を辿ると前記第2の伝送線路の一端から近い方に位置する近端と、前記第2の伝送線路の一端から前記第2の伝送線路を辿ると前記第2の伝送線路の一端から遠い方に位置する遠端とを有し、
前記第2の伝送線路部と前記第3の伝送線路部のそれぞれは、前記第1の伝送線路の一端から前記第1の伝送線路を辿ると前記第1の伝送線路の一端から近い方に位置する近端と、前記第1の伝送線路の一端から前記第1の伝送線路を辿ると前記第1の伝送線路の一端から遠い方に位置する遠端とを有し、
前記第1の伝送線路は、前記第1の伝送線路部の近端と前記第4の伝送線路部の遠端とが接続される第1の接続部を有し、
前記第2の伝送線路は、前記第2の伝送線路部の近端と前記第3の伝送線路部の遠端とが接続される第2の接続部を有し、
前記切り替え回路は、前記第2の接続部が短絡されない場合に、前記第1の接続部が前記第1の伝送線路部又は前記第4の伝送線路部の特性インピーダンスよりも小さな第1のインピーダンスで終端されるとき、前記第3の伝送線路部の近端を整合終端に切り替え、
前記切り替え回路は、前記第1の接続部が短絡されない場合に、前記第2の接続部が前記第2の伝送線路部又は前記第3の伝送線路部の特性インピーダンスよりも小さな第2のインピーダンスで終端されるとき、前記第4の伝送線路部の近端を整合終端に切り替える、方向性結合器。 - 請求項19に記載の方向性結合器と、
前記第3の伝送線路部の近端が整合終端に切り替えられるとき、前記第2の伝送線路部の遠端に接続される第1のシングルエンド回路と、
前記第3の伝送線路部の近端が整合終端に切り替えられるとき、前記第1の伝送線路部の遠端及び前記第4の伝送線路部の近端に接続される第1の差動回路と、
前記第4の伝送線路部の近端が整合終端に切り替えられるとき、前記第1の伝送線路部の遠端に接続される第2のシングルエンド回路と、
前記第4の伝送線路部の近端が整合終端に切り替えられるとき、前記第2の伝送線路部の遠端及び前記第3の伝送線路部の近端に接続される第2の差動回路とを備えた、通信装置。 - 第5の伝送線路部と第8の伝送線路部とを有する第3の伝送線路と、
前記第5の伝送線路部と電磁界結合する第6の伝送線路部と、前記第8の伝送線路部と電磁界結合する第7の伝送線路部とを有する第4の伝送線路とを備え、
前記第5の伝送線路部と前記第8の伝送線路部のそれぞれは、前記第4の伝送線路の一端から前記第4の伝送線路を辿ると前記第4の伝送線路の一端から近い方に位置する近端と、前記第4の伝送線路の一端から前記第4の伝送線路を辿ると前記第4の伝送線路の一端から遠い方に位置する遠端とを有し、
前記第6の伝送線路部と前記第7の伝送線路部のそれぞれは、前記第3の伝送線路の一端から前記第3の伝送線路を辿ると前記第3の伝送線路の一端から近い方に位置する近端と、前記第3の伝送線路の一端から前記第3の伝送線路を辿ると前記第3の伝送線路の一端から遠い方に位置する遠端とを有し、
前記第3の伝送線路は、前記第5の伝送線路部の近端と前記第8の伝送線路部の遠端とが接続される第3の接続部を有し、
前記第4の伝送線路は、前記第6の伝送線路部の近端と前記第7の伝送線路部の遠端とが接続される第4の接続部を有し、
前記切り替え回路は、前記第2の接続部及び前記第4の接続部が短絡されない場合に、前記第1の接続部が前記第1のインピーダンスで終端され且つ前記第3の接続部が前記第5の伝送線路部又は前記第8の伝送線路部の特性インピーダンスよりも小さな第3のインピーダンスで終端されるとき、前記第3の伝送線路部の近端を前記第6の伝送線路部及び前記第7の伝送線路部を介して整合終端に切り替え、
前記切り替え回路は、前記第1の接続部及び前記第3の接続部が短絡されない場合に、前記第2の接続部が前記第2のインピーダンスで終端され且つ前記第4の接続部が前記第6の伝送線路部又は前記第7の伝送線路部の特性インピーダンスよりも小さな第4のインピーダンスで終端されるとき、前記第4の伝送線路部の近端を前記第5の伝送線路部及び前記第8の伝送線路部を介して整合終端に切り替える、請求項19に記載の方向性結合器。 - 請求項21に記載の方向性結合器と、
前記第3の伝送線路部の近端が前記第6の伝送線路部及び前記第7の伝送線路部を介して整合終端に切り替えられるとき、前記第2の伝送線路部の遠端に接続される第1のシングルエンド回路と、
前記第3の伝送線路部の近端が前記第6の伝送線路部及び前記第7の伝送線路部を介して整合終端に切り替えられるとき、前記第1の伝送線路部の遠端及び前記第4の伝送線路部の近端に接続される第1の差動回路と、
前記第3の伝送線路部の近端が前記第6の伝送線路部及び前記第7の伝送線路部を介して整合終端に切り替えられるとき、前記第5の伝送線路部の遠端及び前記第8の伝送線路部の近端に接続される第2の差動回路と、
前記第4の伝送線路部の近端が前記第5の伝送線路部及び前記第8の伝送線路部を介して整合終端に切り替えられるとき、前記第1の伝送線路部の遠端に接続される第2のシングルエンド回路と、
前記第4の伝送線路部の近端が前記第5の伝送線路部及び前記第8の伝送線路部を介して整合終端に切り替えられるとき、前記第2の伝送線路部の遠端及び前記第3の伝送線路部の近端に接続される第3の差動回路と、
前記第4の伝送線路部の近端が前記第5の伝送線路部及び前記第8の伝送線路部を介して整合終端に切り替えられるとき、前記第6の伝送線路部の遠端及び前記第7の伝送線路部の近端に接続される第4の差動回路とを備えた、通信装置。
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