以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図中同一及び相当する構成については、同一の符号を付して同じ説明を繰り返さない。
(写真撮影遊戯機の全体構成)
本実施形態に係る写真撮影遊戯機1は、図1に示すように、撮影ブース2と、事前接客部3と、編集ブース4と、事後接客部5(図4)と、を備えている。
(撮影ブース)
撮影ブース2は、図1から図3に示すように、2つの正面筐体20A,背面筐体20Bによって区画された空間である。撮影ブース2内では、被写体である利用者の写真撮影が行われる。なお、以後、説明の便宜上、撮影ブース2内から見て、正面筐体20A側の方向を前方向又は正面方向、背面筐体20B側の方向を後方向又は背面方向と称する。また、前方向に向かって右側の方向を単に右方向、前方向に向かって左側の方向を単に左方向と称する。図1に示すように、正面筐体20Aと背面筐体20Bとは前後方向に間を空けて配置されており、利用者は、正面筐体20Aと背面筐体20Bとの間を通って撮影ブース2に出入りする。
図2に示すように、正面筐体20Aの内側には、撮影ユニット20が設けられている。撮影ユニット20は、カメラ21と、正面ディスプレイ22と、照明装置23B〜23Hと、後述するスピーカ450(図5)と、を備えている。
カメラ21は、正面筐体20Aの内側正面の幅方向中央付近に配置されている。カメラ21は、撮影ブース2内の利用者を撮影し、所定のタイミングで静止画像として記録する。
正面ディスプレイ22は、カメラ21の下方に配置されている。正面ディスプレイ22は、カメラ21によって撮影された利用者の映像を左右反転させ、リアルタイムにライブ表示する。また、正面ディスプレイ22上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、利用者による入力操作が受け付けられる。利用者による入力操作は、利用者が正面ディスプレイ22にタッチペン(図示省略)又は指で直接タッチすることによって受け付けられる。
照明装置23Bは、カメラ21の上方に配置されている。照明装置23E,23Fは、カメラ21の左右に配置されている。照明装置23G,23Hは、正面ディスプレイ22の下方に配置されている。照明装置23C1,23C2は、カメラ21及び正面ディスプレイ22の左側に配置されている。照明装置23D1,23D2は、カメラ21及び正面ディスプレイ22の右側に配置されている。
照明装置23B、23C1、23C2、23D1、23D2、23G、23Hは、ストロボ光源及び蛍光灯光源を有している。ストロボ光源は、カメラ21が利用者のライブ映像を静止画として記録する瞬間に発光し、発光面を介して撮影ブース2内の利用者に光を照射する。照明装置23E、23Fは、蛍光灯光源のみを有しており、常時撮影ブース2内を照明する。なお、以後、照明装置23B〜23Hを総称して照明装置23という場合がある。
背面筐体20Bの内側背面には、図3に示すように、背面パネル24が設けられている。背面パネル24は、クロマキー合成用のパネルであってもよいし、クロマキー合成用のカーテンを備えていてもよい。背面筐体20Bの床面25上には、クロマキー合成用の床マットや床板等の床部材(図示省略)が設けられる。床部材の色は、背面パネル24の色と同じであり、例えば黄緑色等とされる。床面25上には、カメラ21による撮影の際に被写体である利用者の位置を固定するため、椅子(図示省略)が設置されていてもよい。なお、特に図示しないが、背面筐体20Bの天井や内側の左右側面にも、正面筐体20Aと同様の照明装置が設けられていてもよい。
(事前接客部)
事前接客部3は、図1及び図2に示すように、撮影ブース2の外に設けられており、受付装置30を備えている。本実施形態では、受付装置30は、正面筐体20Aの左の側面に配置されているが、正面筐体20Aの右の側面に設けられていてもよいし、正面筐体20Aの左右両方の側面に設けられていてもよい。
受付装置30は、受付用ディスプレイ31と、コイン投入口32と、スピーカ33と、を備えている。
受付用ディスプレイ31は、写真シール作成に当たって各種設定を入力するための画面等を表示する。受付用ディスプレイ31上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、利用者による入力操作が受け付けられる。利用者による入力操作は、利用者が受付用ディスプレイ31にタッチペン(図示省略)又は指で直接タッチすることによって受け付けられる。コイン投入口32には、写真シールの作成開始に際し、利用者によってコインが投入される。スピーカ33は、操作案内やBGM等の音声を出力する。
(編集ブース)
編集ブース4は、図1及び図4に示すように、正面筐体20Aの前方に設けられており、編集ユニット40を備えている。編集ユニット40は、2つの画像編集装置41と、各画像編集装置41を支持する編集筐体43とを備えている。
2つの画像編集装置41は、図4に示すように、左右対称となるよう背中合わせに配置されている。各画像編集装置41は、編集用ディスプレイ411と、2本のタッチペン412と、スピーカ413(図5)と、非接触通信装置97とを備えている。
編集用ディスプレイ411は、利用者に画像を編集させるために、撮影ブース2で撮影された写真画像を基とした画像を表示する。編集用ディスプレイ411上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、利用者による画像編集操作が受け付けられる。
2本のタッチペン412は、編集用ディスプレイ411の両側に配置されている。本実施形態では、利用者による編集操作は、利用者が各タッチペン412で編集用ディスプレイ411にタッチすることによって受け付けられるが、利用者が編集用ディスプレイ411に指で直接タッチすることによって受け付けられることとしてもよい。
スピーカ413は、操作案内やBGM等の音声を出力する。非接触通信装置97は、画像の取得に必要な情報等を利用者の端末装置に送信する際に用いられる。
(事後接客部)
事後接客部5は、図4に示すように、編集ユニット40の前面に設けられており、受付装置50を備えている。
受付装置50は、受付用ディスプレイ51と、スピーカ53と、写真シール排出口52とを備えている。
受付用ディスプレイ51は、画像送信に当たって、送信する画像の選択や画像を携帯電話機で受け取るためのメールアドレスを入力するための画面等を表示する。受付用ディスプレイ51上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、利用者による入力操作が受け付けられる。利用者による入力操作は、指で直接タッチすることによって受け付けられる。スピーカ53は、操作案内やBGM等の音声を出力する。
写真シール排出口52は、図4に示すように、編集ユニット40の前面に設けられており、編集筐体43内に備わるプリンタ650(図5)で印刷された写真シールが排出される。
(写真撮影遊戯機の機能構成)
次に、写真撮影遊戯機1の機能構成について、図5を参照しつつ説明する。
(制御装置の構成)
図5に示すように、写真撮影遊戯機1は、制御装置100を備えている。制御装置100は、コンピュータ装置101と、制御基板102と、クロマキーキャプチャボード17と、を備えている。制御装置100は、撮影ユニット20に設けられていてもよいし、編集ユニット40に設けられていてもよい。
コンピュータ装置101は、Central Processing Unit(CPU)103と、ハードディスク(HDD)104と、メモリ105と、通信部106と、を備えている。
CPU103は、写真撮影遊戯機1に所定の処理を実現させるための制御プログラムを実行する。
HDD104は、上述の制御プログラム、複数のテーマに対応して設定された複数の背景画像セットデータ、後述の「特別撮影」用の特別背景画像データ及び装飾画像データ、後述の「通常撮影」又は「空間撮影」用の背景画像データ及びフレーム画像データ、シートデザイン画像データ、各処理に必要なグラフィックデータ、音声データ、編集ツール画像データ、及び写真画像のトリミングのための情報等を記憶する。ここで、「テーマ」は、誕生日や誕生日以外の記念日、春夏秋冬、ハロウィン、及びクリスマス等のシーズンイベントを含む。
メモリ105は、コンピュータ装置101のメインメモリであり、CPU103が制御プログラムを実行する際の一時的な作業領域となる。通信部106は、ネットワークを介してサーバ(図示省略)及び非接触通信装置97との通信を行う。
制御基板(デジタル入出力ボード(DIO))102は、コンピュータ装置101と接続され、コンピュータ装置101との間で信号の入出力を行う。また、制御基板102は、コイン制御部112、発光制御部110、蛍光灯14、及びサービスパネル113とも接続されており、これらとの間で信号の入出力を行う。
(事前接客部の受付装置の制御)
コンピュータ装置101は、受付装置30と接続されている。CPU103は、制御プログラムを実行し、必要な情報を受付用ディスプレイ31に表示させる。また、CPU103は、制御プログラムを実行し、必要な音声をスピーカ33から出力させる。
(撮影ユニットの制御)
コンピュータ装置101は、撮影ユニット20と接続されている。CPU103は、制御プログラムを実行し、必要な情報を正面ディスプレイ22に表示させる。また、CPU103は、制御プログラムを実行し、必要な音声をスピーカ450から出力させる。
コンピュータ装置101は、制御基板102を介して発光制御部110とも接続されている。CPU103は、制御プログラムを実行し、照明装置23を発光制御部110に制御させる。例えば、発光制御部110は、カメラ21が利用者の写真画像を記録するタイミングで照明装置23を発光させ、あるいは、照明装置23B〜23H毎の発光量が異なるように、照明装置23B〜23H毎にその充電量を変更させることができる。例えば、撮影ブース2内において利用者の右側と左側とで光量が異なるように、各照明装置23B〜23Hの充電量を変更させることができる。
クロマキーキャプチャボード17は、撮影ユニット20及びコンピュータ装置101と接続されている。クロマキーキャプチャボード17は、カメラ21が撮影しているライブ映像を所定の間隔(例えば30フレーム/秒)で写真画像データとして取り込む。クロマキーキャプチャボード17は、各写真画像データから被写体である被写体の領域を抽出し、コンピュータ装置101に転送する。
(編集ユニットの制御)
コンピュータ装置101は、編集ユニット40の各画像編集装置41と接続されている。CPU103は、制御プログラムを実行し、必要な情報を編集用ディスプレイ411に表示させる。また、CPU103は、制御プログラムを実行し、必要な音声をスピーカ413から出力させる。
コンピュータ装置101は、プリンタ650とも接続されている。CPU103は、制御プログラムを実行し、プリンタ650に印刷処理を行わせる。
(事後接客部の受付装置の制御)
コンピュータ装置101は、受付装置50と接続されている。CPU103は、制御プログラムを実行し、必要な情報を受付用ディスプレイ51に表示させる。また、CPU103は、制御プログラムを実行し、必要な音声をスピーカ53から出力させる。
(その他)
コンピュータ装置101は、制御基板102を介して、蛍光灯14、コイン制御部112、及びサービスパネル113とも接続されている。
(写真シールの作成処理)
次に、写真撮影遊戯機1によって写真シールを作成する処理について説明する。以下で説明する各処理は、CPU103(図5)が制御プログラムを実行することによって実現される。
図6に示すように、写真撮影遊戯機1は、まず、事前接客処理を行う(ステップS10)。次に、写真撮影遊戯機1は、写真画像生成処理を行う(ステップS20)。その後、写真撮影遊戯機1は、画像編集処理を行う(ステップS30)。最後に、写真撮影遊戯機1は、事後接客処理を行う(ステップS40)。以下、各処理について詳述する。
(事前接客処理)
まず、事前接客処理(ステップS10)について説明する。写真撮影遊戯機1は、所定の枚数のコインが投入された際に、写真シールの作成処理を開始する。ここでは、1度の写真シールの作成処理を「1プレイ」と称し、「1プレイ」に必要なコインを「1プレイ分のコイン」と称する。
図7に示すように、CPU103は、コイン投入口32にコインが投入されるまで、デモンストレーション映像を受付用ディスプレイ31に表示させている(ステップS111)。このとき、CPU103は、デモンストレーション映像に応じたBGM等をスピーカ33から出力させてもよい。
CPU103は、1プレイ分のコインが投入されたか監視する(ステップS112)。利用者がコイン投入口32にコインを投入すると、コイン制御部112(図5)は、制御基板102を介して、コインの投入がなされたことを示す情報をコンピュータ装置101に転送し、CPU103は、コインカウントをひとつ増やす。CPU103は、コインカウントが、1プレイ分のコインに達するまで監視を続け(ステップS112でNoの場合)、1プレイ分のコイン(たとえば400円)が投入されたと判定すると(ステップS112でYesの場合)プレイを開始させる。
次に、CPU103は、図8に示すような名前入力画面310を受付用ディスプレイ31に表示させる。このとき、CPU103は、利用者名の入力を促す音声をスピーカ33から出力させてもよい。名前入力画面310には、名前の入力が可能な残り時間をカウントダウンするタイマーが表示されていてもよい。
名前入力画面310は、図8に示すように、名前入力欄311A,311Bと、入力パレット312A,312Bと、「決定」ボタン313と、を含む。利用者は入力パレット312A,312Bを用いて、名前入力欄311A,311Bに利用者名を入力する(ステップS113)。図8では、入力パレット312A,312Bには、ひらがなが五十音順で表示されているが、ローマ字がアルファベット順で表示されていてもよいし、ひらがなの表示とローマ字の表示とを切り換えることができるようになっていてもよい。また、入力パレット312A,312Bには、名前入力欄311A,311Bに入力された名前を修正するため、「修正」ボタンが含まれていてもよい。
入力パレット312Aのひらがなを利用者がタッチすると、タッチされたひらがなが名前入力欄311Aに入力される。入力パレット312Bのひらがなに利用者がタッチすると、タッチされたひらがなが名前入力欄311Bに入力される。この操作を繰り返すことにより、利用者は、名前入力画面310上で2人分の利用者名を名前入力欄311A,311Bに入力することができる。
名前入力画面310で利用者が「決定」ボタン313にタッチするか、あるいは、名前の入力の制限時間が経過すると、CPU103は、名前入力画面310を閉じ、利用者名の入力の受付を終了する。CPU103は、利用者が「決定」ボタン313にタッチしたことに応じて利用者名の入力の受付を終了した場合、名前入力欄311A,311Bの文字列を入力された利用者名として取り扱う。一方、CPU103は、制限時間が経過したことに応じて利用者名の入力の受付を終了した場合、予め定められた文字列を入力された利用者名として取り扱う。
(背景画像選択処理)
次に、CPU103は、背景画像選択処理を行う(ステップS114)。背景画像選択処理について、以下、詳細に説明する。図9は背景画像選択処理を表すフローチャートである。
ステップS113の終了後、CPU103は、図10に示すように、背景選択画面320を受付用ディスプレイ31に表示させる(ステップS1141)。このとき、CPU103は、背景の選択を促す音声をスピーカ33から出力させてもよい。また、背景選択画面320には、背景の選択が可能な残り時間をカウントダウンするタイマーが表示されていてもよい。
背景選択画面320は、図10に示すように、4つのタブ321A〜321Dと、背景表示領域322と、を含む。タブ321Aには「セット」、タブ321Bには「ノーマル」、タブ321Cには「パターン」、タブ321Dには「デザイン」の文字が表示されている。
図10は、「セット」タブ321Aを選択したときの背景選択画面320を示している(ステップS1142でYesの場合)。このとき、背景表示領域322には、複数の背景画像セット323A〜323Hが表示されている(ステップS1143)。背景画像セット323A〜323Fは、それぞれ、所定のテーマに対応して設定され、6枚の通常背景画像を含んでいる。背景表示領域322には、背景画像セット323A〜323Hごとに、6枚の背景画像のサンプル画像324が表示される。本実施形態では、各背景画像セット323A〜323Hには6枚の通常背景画像が含まれていることとするが、各背景画像セットには2枚以上の通常背景画像が含まれていればよい。
図10の例では、背景画像セット323A〜323Hには、それぞれ、「FoToRoooom」セット、「モノクロ」セット、「渋カラー」セット、「ホワイト」セット、「イラスト」セット、「イベント」セット、「バースデー」セット、及び「アニバーサリー」セットという名称が付与されている。「イベント」セット323Fは、例えば、春夏秋冬、ハロウィン、及びクリスマス等、シーズンイベントに対応して設定された背景画像セットである。コンピュータ装置103内に設定された現在日時に応じていずれかのシーズンイベントの背景画像セットが表示される。「バースデー」セット323Gは、誕生日に対応して設定された背景画像セットである。「アニバーサリー」セット323Hは、誕生日以外の記念日に対応して設定された背景画像セットである。
背景選択画面320において、「ノーマル」タブ321B、「パターン」タブ321C、又は「デザイン」タブ321Dが選択された場合(ステップS1142でNoの場合)、背景表示領域322には、選択されたタブのカテゴリに対応する複数の背景画像が表示される。利用者は、これらの背景画像の中から所望の背景画像を個々に6枚選択する(ステップS1144)。
利用者は、背景表示領域322に表示された背景画像セットにタッチすることによって、所望の背景画像セットを選択する。利用者が背景画像セットを選択すると(ステップS1145)、CPU103は、図11に示すような確認画面330を受付用ディスプレイ31に表示させる(ステップS1146)。確認画面330には、図11に示すように、背景選択画面320で選択された背景画像セット331と、「決定」ボタン332と、「いいえ」ボタン333とが表示される。確認画面330には、背景の選択が可能な残り時間をカウントダウンするタイマーが表示されていてもよい。
確認画面330において、利用者が「いいえ」ボタン333にタッチすると(ステップS1147でNoの場合)、CPU103は、背景選択画面320を受付用ディスプレイ31に再度表示させる。このとき、背景選択画面320は、確認画面330が表示される前の状態となっている。すなわち、背景選択画面320で背景画像セットが選択された後、確認画面330で「いいえ」ボタン333がタッチされた場合、再表示された背景選択画面320は、図10に示すように、「セット」タブ321Aが選択された状態となっている(ステップS1143)。
確認画面330で利用者が「決定」ボタン332にタッチするか(ステップS1147でYesの場合)、あるいは、背景画像の選択の制限時間が経過すると、CPU103は、背景選択画面320及び確認画面330を閉じ、背景画像の選択の受付を終了する。CPU103は、利用者が「決定」ボタン332にタッチしたことに応じて背景画像の選択の受付を終了した場合、利用者が選択した背景画像セット又は個々の背景画像を選択された背景画像として取り扱う。一方、CPU103は、制限時間が経過したことに応じて背景画像の選択の受付を終了した場合、6枚の背景画像を自動的に選択する。
図7に戻って事前接客処理の説明を続ける。背景画像選択処理(ステップS114)において、「アニバーサリー」セット323Hが選択された場合(ステップS115でYesの場合)、CPU103は、図12に示すような日付入力画面340を受付用ディスプレイ31に表示させる。
日付入力画面340は、図12に示すように、日付入力欄341と、入力パレット342と、「決定」ボタン343とを含む。日付入力画面340が受付用ディスプレイ31に最初に表示された際、入力されるべき日付として、コンピュータ装置103内に設定された現在の日付が日付入力欄341に予め入力されていてもよいし、日付入力欄341が空欄であってもよい。入力パレット342には、0〜9の数字、「ひとつ戻る」ボタン、及び「全部消す」ボタンが表示されている。なお、日付入力画面340には、日付の入力が可能な残り時間をカウントダウンするタイマーが表示されていてもよい。
利用者が入力パレット342の数字にタッチすると、タッチされた数字が日付入力欄341に入力される。この操作を繰り返すことにより、利用者は所望の日付を日付入力欄341に入力することができる(ステップS116)。なお、入力パレット342において、利用者が「ひとつ戻る」ボタンにタッチすると、日付入力欄341の最後の1文字が消去され、利用者が「全部消す」ボタンにタッチすると、日付入力欄341の全ての文字が消去される。
利用者が「決定」ボタン343にタッチするか、あるいは、日付の入力の制限時間が経過すると、CPU103は、日付入力画面340を閉じ、日付の入力の受付を終了する。CPU103は、利用者が「決定」ボタン343にタッチしたことに応じて日付の入力の受付を終了した場合、日付入力欄341の数字を入力された日付として取り扱う。一方、CPU103は、制限時間が経過したことに応じて日付の入力の受付を終了した場合、現在の日付を入力された日付として取り扱う。
背景画像選択処理(ステップS114)において、「バースデー」セット323Gが選択された場合(ステップS115でNo、且つステップS117でYesの場合)、CPU103は、図13に示すような日付入力/名前選択画面350を受付用ディスプレイ31に表示させる。
日付入力/名前選択画面350は、図13に示すように、日付入力領域351と、名前選択領域352とを含む。なお、日付入力/名前選択画面350には、日付の入力、名前の選択、及び後述の名前の入力が可能な残り時間をカウントダウンするタイマーが表示されていてもよい。
日付入力領域351は、日付入力欄3511と、入力パレット3512と、「決定」ボタン3513と、を含む。日付入力/名前選択画面350が受付用ディスプレイ31に最初に表示された際、入力されるべき日付として、コンピュータ装置103内に設定された現在の日付が日付入力欄3511に予め入力されていてもよいし、日付入力欄3511が空欄であってもよい。入力パレット3512には、0〜9の数字、「ひとつ戻る」ボタン、及び「全部消す」ボタンが表示されている。
利用者が入力パレット3512の数字にタッチすると、タッチされた数字が日付入力欄3511に入力される。この操作を繰り返すことにより、利用者は、利用者自身や第三者の誕生日の日付を日付入力欄3511に入力することができる(ステップS118)。入力パレット3512において、利用者が「ひとつ戻る」ボタンにタッチすると、日付入力欄3511の最後の1文字が消去され、利用者が「全部消す」ボタンにタッチすると、日付入力欄3511の全ての文字が消去される。
利用者が「決定」ボタン3513にタッチし、且つ後述する名前の選択が終了していない場合、CPU103は、名前の選択が終了するまで待機を求めるメッセージ(図示省略)を日付入力領域351に表示させる。
名前選択領域352は、図13に示すように、名前表示欄3521A,3521Bと、「新しく入力する」ボタン3522と、「決定」ボタン3523とを含む。名前表示欄3521A上又は3521B上には、カーソル3524が表示される。名前表示欄3521A,3521Bには、ステップS113で入力した利用者名が表示されている。図13の名前表示欄3521A,3521Bには、利用者名がひらがなで表示されているが、利用者名をローマ字で表示させてもよい。ひらがなとローマ字の両方を表示させてもよい。
新たな名前の入力が不要な場合(ステップS119でNoの場合)、つまり、利用者自身の誕生日を記念して写真シールを作成する場合、利用者は、名前表示欄3521A又は3521Bにタッチすることによって、誕生日の利用者名を選択する(ステップS118)。カーソル3524は、タッチされた名前表示欄3521A又は3521B上に移動する。
利用者が「決定」ボタン3523にタッチし、且つ上述した日付の入力が終了していない場合、CPU103は、日付の入力が終了するまで待機を求めるメッセージ(図示省略)を名前選択領域352に表示させる。日付の入力及び名前の選択が終了しているか、あるいは、所定の制限時間が経過している場合、CPU103は、日付入力/名前選択画面350を閉じ、日付の入力及び名前の選択の受付を終了する。
利用者が「決定」ボタン3513及び3523にタッチすることによって日付の入力及び名前の選択の受付が終了した場合、CPU103は、日付入力欄3511の数字を入力された日付として取り扱い、カーソル3524が配置されていた方の名前表示欄3521A,3521Bの文字列を選択された利用者名として取り扱う。一方、制限時間が経過したことによって日付の入力及び名前の選択の受付が終了した場合、CPU103は、現在の日付を入力された日付として取り扱い、カーソル3524が配置されていた方の名前表示欄3521A,3521Bの文字列を選択された名前として取り扱う。
新たに名前の入力を行う場合(ステップS119でYes)、つまり、利用者以外の第三者の誕生日を記念して写真シールを作成する場合、利用者は、名前選択領域352の「新しく入力する」ボタン3522にタッチする。これにより、CPU103は、図14に示すように、日付入力/名前選択画面350の名前選択領域352を名前入力領域362に切り替え、受付用ディスプレイ31に表示させる。なお、名前選択領域352が名前入力領域362に切り替えられた状態の画面を、日付入力/名前入力画面350と称する。日付入力/名前入力画面350にタイマーが表示されている場合、カウントダウンは継続される。
名前入力領域362は、名前入力欄3621A,3621Bと、「ひとつ戻る」ボタン3622と、「全部消す」ボタン3623と、「ローマ字を修正する」ボタン3624と、入力パレット3625と、「名前を入力しない」ボタン3626と、「決定」ボタン3627とを含む。入力パレット3625には、ひらがなが五十音順で表示されている。
利用者が入力パレット3625のひらがなにタッチすると、タッチされたひらがなが名前入力欄3621Aに入力されるとともに、このひらがなに対応したローマ字が名前入力欄3621Bに入力される。利用者は、この操作を繰り返すことによって、利用者以外の第三者名を名前入力欄3621A,3621Bに入力する(ステップS120)。
名前入力欄3621A,3621Bに入力された名前を修正したい場合、利用者は、「ひとつ戻る」ボタン3622又は「全部消す」ボタン3623をタッチする。「ひとつ戻る」ボタン3622がタッチされた場合、名前入力欄3621Aに入力された文字のうち、最後のひらがな1文字が消去され、名前入力欄3621Aから消去されたひらがなに対応する名前入力欄3621Bのローマ字が消去される。「全部消す」ボタン3623がタッチされた場合、名前入力欄3621A,3621Bに入力された文字全てが消去される。
名前入力欄3621Bに表示されたローマ字の名前のみを修正したい場合、利用者は、「ローマ字を修正する」ボタン3624をタッチする。これにより、名前入力欄3621Bの文字が消去されるとともに、入力パレット3625にローマ字がアルファベット順で表示される。利用者は、入力パレット3625のローマ字をタッチし、名前入力欄3621Bに正しいローマ字の名前を入力する。
日付入力/名前選択画面350で利用者が「決定」ボタン3627にタッチし、且つ上述した日付の入力が終了していない場合、CPU103は、日付の入力が終了するまで待機を求めるメッセージ(図示省略)を名前入力領域362に表示させる。「決定」ボタン3513及び3627に利用者がタッチするか、あるいは、所定の制限時間が経過した場合、CPU103は、日付入力/名前入力画面350を閉じ、日付及び名前の入力の受付を終了する。
利用者が「決定」ボタン3513及び3627にタッチすることによって日付及び名前の入力の受付が終了した場合、CPU103は、日付入力欄3511の数字を入力された日付として取り扱い、名前入力欄3621A,3621Bの文字を新たに入力された第三者名として取り扱う。一方、制限時間が経過したことによって日付及び名前の入力の受付が終了した場合、CPU103は、現在の日付を入力された日付として取り扱い、第三者名は入力されなかったものとし、日付入力/名前選択画面350においてカーソル3524が配置されていた方の名前表示欄3521A,3521Bの文字を選択された名前として取り扱う。
図7に戻って事前接客処理の説明を続ける。次に、CPU103は、撮影ブース2が空いているか否かを判断する(ステップS121)。撮影ブース2が空いていない場合(ステップS121でNoの場合)、CPU103は、利用者に対して待機を求める画面(図示省略)を受付用ディスプレイ31に表示させる(ステップS122)。撮影ブース2が空いている場合(ステップS121でYesの場合)、CPU103は、利用者を撮影ブース2へ誘導する画面(図示省略)を受付用ディスプレイ31に表示させる(ステップS123)。このとき、CPU103は、利用者を撮影ブース2へ誘導する音声をスピーカ33から出力させてもよい。
利用者を撮影ブース2へ誘導した後(ステップS123)、利用者によって入力された各種入力データがコンピュータ装置101に記憶される(ステップS124)。具体的には、入力された利用者名、選択された背景画像セット又は個々の背景画像、入力された日付、選択された利用者名、及び入力された第三者名等のデータがコンピュータ装置101に記憶される。コンピュータ装置101は、これらのデータをメモリ105に記憶する。
(写真画像生成処理)
次に、写真画像生成処理(ステップS20)について説明する。図15は写真画像生成処理を表すフローチャートである。
図15に示すように、CPU103は、撮影ブース2内の正面ディスプレイ22に撮影開始画面(図示省略)を表示する(ステップS211)。撮影開始画面には、例えば、撮影開始ボタンが表示されており、利用者がこの撮影開始ボタンにタッチすることにより以降の処理が開始される。
利用者が撮影開始ボタンにタッチすると、CPU103は、利用者に画角を選択させる画面(図示省略)を正面ディスプレイ22に表示させる。画角選択画面では、例えば、「2人撮影」のイメージ画像と、「3人以上撮影」のイメージ画像とが左右に並べて表示される。利用者は、2つのイメージ画像のうち一方にタッチすることによって画角を選択する(ステップS212)。
CPU103は、利用者によって選択された画角となるように、カメラ21のズーム設定を行う(ステップS213)。
カメラ21のズーム設定が行われた後、カメラ21は、CPU103の制御に基づき、「通常撮影」及び「空間撮影」を行う(ステップS214及びS215)。ステップS114で選択した6枚の背景画像を用いて、被写体である利用者を6回撮影する。ステップS114の背景画像選択では、通常撮影用の4枚の背景画像と空間撮影用の2枚の背景画像を選択させている。そのため、まず、「通常撮影」で、利用者を4回撮影し、4枚の写真画像を生成する。続いて、「空間撮影」で、利用者を2回撮影し、2枚の写真画像を生成する。
ここで、「通常撮影」及び「空間撮影」について簡単に説明する。「空間撮影」で生成される写真画像は、後述の編集ツール画像(落書き画像)を配置しやすくするという観点から、被写体である利用者の上方の領域が大きくなるように加工される。すなわち、カメラ21によって撮影された各写真画像は、所望の画像サイズとなるように、写真シール作成の過程でトリミングが施されるが、トリミング後の「空間撮影」の写真画像は、トリミング後の「通常撮影」の写真画像よりも、各利用者の上方の領域が大きくなる。
「通常撮影」及び「空間撮影」を行うに際し、クロマキーキャプチャボード17は、カメラ21で撮影された映像の被写体の背後に写る背面パネル24の部分を透明にするクロマキー処理を行う。CPU103は、クロマキー処理された映像と選択した背景画像とを重ね合わせて正面ディスプレイ22にライブ表示する。これにより、写真シールの仕上がりを利用者にイメージさせながら撮影を行うことができる。
背景画像選択処理(ステップS114)で利用者が背景画像セットを選択した場合、ライブ表示に使用される背景画像は、背景画像セットに含まれる各通常背景画像である。背景画像セット中の通常背景画像の使用順序については、予め決定しておき、HDD104に記憶させておけばよい。背景画像選択処理(ステップS114)で利用者が背景画像セットを選択しなかった場合、つまり、背景選択画面320で、「ノーマル」タブ321B、「パターン」タブ321C、又は「デザイン」タブ321Dに表示された複数の背景画像の中から利用者が個別に背景画像を選択した場合、利用者が選択した各背景画像がライブ表示に使用される。
また、「通常撮影」及び「空間撮影」に際して、CPU103は、操作案内等を適宜正面ディスプレイ22に表示させ、操作案内の音声やBGM等をスピーカ450から適宜出力させる。撮影ブース2内に椅子が設置されている場合、「空間撮影」に際し、椅子に腰掛けることを勧めるメッセージを正面ディスプレイ22に表示させたり、同様のメッセージをスピーカ450から音声出力させたりしてもよい。利用者が椅子に腰掛けた状態で「空間撮影」を行うと、各利用者の頭部の位置を一致させることができるため、トリミング後の「空間撮影」の写真画像において、各利用者の上方の領域の大きさのばらつきが少なくなり、バランスのよい画像を生成することができる。
(特別撮影)
ステップS212で「2人撮影」の画角を選択した場合、「通常撮影」及び「空間撮影」の終了後、CPU103は、「特別撮影」を行う(ステップS216)。以下、「特別撮影」について説明する。図16は特別撮影処理を表すフローチャートである。
CPU103は、特別撮影開始画面(図示省略)を正面ディスプレイ22に表示させる(ステップS2161)。特別撮影開始画面は、「特別撮影」を開始する旨のメッセージとともに、「フロート撮影」及び「斜光おしゃ撮」のいずれかを選択させるボタンを表示する。利用者が「フロート撮影」を選択した場合、文字や図形、吹き出し等が浮かんで見える仕上がりの合成画像が作成される。利用者が「斜光おしゃ撮」を選択した場合、照明の効果を有効に活用した仕上がりの合成画像が作成される。
(フロート撮影)
利用者が「フロート撮影」を選択し(ステップS2162でYesの場合)、且つ背景画像選択処理(ステップS114)で所定のテーマに対応した背景画像セットが選択されている場合(ステップS2163でYesの場合)、CPU103は、選択された背景画像セットのテーマに応じた特別背景画像を決定する(ステップS2164)。CPU103は、選択された背景画像セットのテーマに応じた装飾画像も決定する(ステップS2165)。装飾画像は主に写真画像の前景に合成される画像である。特別背景画像データ及び装飾画像データはHDD104に記憶されており、1つの背景画像セットのテーマに対応して複数の特別背景画像データ及び複数の装飾画像データが存在する。CPU103は、選択された背景画像セットのテーマに応じて、複数の特別背景画像の中から1つの特別背景画像をランダムに選択し、複数の装飾画像の中から1つの装飾画像をランダムに選択し、自動的に決定する。また、複数の特別背景画像又は複数の装飾画像の組み合わせを正面ディスプレイ22に表示し、利用者の選択操作に基づいて決定してもよい。さらに、1つの背景画像セットのテーマに対応して1つの特別背景画像データ及び1つの装飾画像データをHDD104に記憶させ、選択された背景画像セットのテーマに応じて、その特別背景画像とその装飾画像を自動的に決定させてもよい。なお、本実施形態では、「所定のテーマに対応した背景画像セット」は、「イベント」セット、「バースデー」セット、及び「アニバーサリー」セットである。選択された背景画像セットのテーマに応じた特別背景画像及び装飾画像は、「特別合成用画像」に含まれる。
特別背景画像及び装飾画像のデザインは、対応する背景画像セットのデザインと統一感を有する。例えば、「バースデー」セットに対応する特別背景画像及び装飾画像は、「Happy Birthday」という、あらかじめ嵌め込まれている文字画像や、事前接客処理で入力された利用者名や第三者名を元に生成された名前画像、又は事前接客処理で入力された日付を元に生成された日付画像が、所定の位置に配置された画像を含む。「アニバーサリー」セットに対応する特別背景画像及び装飾画像は、「Anniversarry」という、あらかじめ嵌め込まれている文字画像や、事前接客処理で入力された利用者名を元に生成された名前画像、又は事前接客処理で入力された日付を元に生成された日付画像が、所定の位置に配置された画像を含む。また、特別背景画像及び装飾画像は、事前接客処理で入力された利用者名、第三者名、又は日付を含むメッセージ画像を含んでいてもよい。装飾画像は、文字列画像や、図形画像、又は吹き出し画像等を含んでいてもよい。
利用者が「フロート撮影」を選択し(ステップS2162でYesの場合)、且つ背景画像選択処理(ステップS114)で所定のテーマに対応した背景画像セット以外の背景セット又は個別の背景画像が選択された場合(ステップS2163でNoの場合)、CPU103は、HDD104内の背景画像データの中から、「フロート撮影」用の背景画像及び装飾画像を選択する(ステップS2166)。このときに選択される「フロート撮影」用の背景画像及び装飾画像は、「イベント」セット、「バースデー」セット、又は「アニバーサリー」セットが選択されている場合に使用される特別背景画像及び装飾画像とは別の汎用的なものであることが好ましいが、共通のものであってもよい。
なお、「フロート撮影」で撮影される写真画像に合成される画像は、背景画像のみであってもよく、装飾画像のみであってもよい。ステップS2164乃至ステップS2165では、「フロート撮影」で撮影される写真画像に合成される特別背景画像及び/又は装飾画像(特別合成用画像)を、適宜決定すればよい。同様に、ステップS2166でも、「フロート撮影」で撮影される写真画像に合成される背景画像及び/又は装飾画像を、適宜決定すればよい。
ステップS2165又はS2166の後、カメラ21は、CPU103の制御に基づき、利用者を1回撮影し、1枚の写真画像を生成する(ステップS2168)。このとき、CPU103は、ステップS2164又はS2166で決定された背景画像、カメラ21で撮影されたライブ映像をクロマキー処理したもの、及びステップS2165又はS2166で決定された装飾画像を重ねて正面ディスプレイ22にライブ表示する。ライブ表示における背景画像及び装飾画像には、事前接客処理で入力された名前や日付が反映されてもよいし、反映されなくてもよい。
(斜光おしゃ撮)
利用者が「斜光おしゃ撮」を選択した場合(ステップS2162でNoの場合)、CPU103は、HDD104内の背景画像データから「斜光おしゃ撮」用の背景画像を選択する(ステップS2167)。
ステップS2167の後、カメラ21は、CPU103の制御に基づき、利用者を1回撮影し、1枚の写真画像を生成する(ステップS2168)。このとき、CPU103は、例えば、利用者の右側と左側とで光量が異なるように、各照明装置23B〜23Hを制御する。これにより、利用者の右側及び左側のどちらか一方から照らされ、立体感のある写真画像が生成される。また、CPU103は、ステップS2167で決定された背景画像、及びカメラ21で撮影されたライブ映像をクロマキー処理したものを重ねて正面ディスプレイ22にライブ表示する。
図15に戻って写真画像生成処理の説明を続ける。「特別撮影」(ステップS216)終了後、CPU103は、画像仕上がり時の目の大きさ及び画像の明るさを利用者に選択させるための画面(図示省略)を正面ディスプレイ22に表示させる。利用者は、この画面上で、目の大きさ及び画像の明るさを選択する(ステップS217)。
CPU103は、ステップS214〜S216で生成された各写真画像に対し、ステップS217で選択された目の大きさ及び明るさに応じた画像処理を施すとともに、所定の画像サイズとなるようにトリミング処理を施す(ステップS218)。これにより、「通常撮影」で生成された4枚の写真画像を基とする4枚の通常写真画像、「空間撮影」で生成された2枚の写真画像を基とする2枚の通常写真画像、及び「フロート撮影」又は「斜光おしゃ撮」で生成された写真画像を基とする1枚の特別写真画像が生成され、HDD104に記憶させ、後述の画像編集処理で利用される(ステップS219)。
写真画像生成後、CPU103は、編集ブース4が空いているか否かを判断する(ステップS220)。編集ブース4が空いていない場合(ステップS220でNoの場合)、CPU103は、利用者に対して待機を求める画面(図示省略)を正面ディスプレイ22に表示させる(ステップS221)。編集ブース4が空いている場合(ステップS220でYesの場合)、CPU103は、利用者を編集ブース4へ誘導する画面(図示省略)を正面ディスプレイ22に表示させる(ステップS222)。また、CPU103は、利用者を編集ブース4へ誘導する音声をスピーカ450から出力させてもよい。
(画像編集処理)
次に、画像編集処理(ステップS30)について説明する。図17は画像編集処理を表すフローチャートである。
図17に示すように、CPU103は、撮影ブース2から編集ブース4への利用者の移動を待つ移動待ち画面(図示省略)を編集用ディスプレイ411に表示させる(ステップS311)。
撮影ブース2から編集ブース4へ移動してきた利用者がタッチペン412によって移動待ち画面にタッチすると、CPU103は、残り編集時間のカウントダウンを開始する(ステップS312)。
(落書き処理)
ステップS312の後、CPU103は、落書き処理(編集処理)を開始する(ステップS313)。CPU103は、図18に示すような編集画面410を編集用ディスプレイ411に表示させる。
編集画面410は、図18に示すように、編集領域4101A,4101Bと、合成画像表示領域4102A,4102Bと、編集ツール選択タブ4103A,4103Bと、編集ツール表示領域4104A,4104Bと、名前表示領域4105と、ENDボタン4106A,4106Bと、を含む。背景画像選択処理(ステップS114)において、利用者が「アニバーサリー」セット又は「バースデー」セットを選択した場合は、編集画面410には、日付表示領域4107も表示される。
初期状態では、合成画像表示領域4102A,4102Bには、それぞれ、ステップS219で生成された6枚の通常写真画像が表示され、通常写真画像のうちの1枚が編集領域4101A,4102Bに表示されている。編集領域4101A,4102Bには、通常写真画像を元にクロマキー処理された被写体画像の下に、通常写真画像に対応する背景画像が重ねて表示されている。利用者は、画面に向かって左側のタッチペン412(図4)を用いて、編集領域4101Aの通常写真画像に対応する編集画像を生成することができる。また、利用者は、画面に向かって右側のタッチペン412(図4)を用いて、編集領域4102Bの通常写真画像に応じた編集画像を生成することができる。合成画像表示領域4102Aの画像のうちの1枚に利用者が左側のタッチペン412でタッチすると、タッチされた画像が編集領域4101Aに表示される。合成画像表示領域4102Bの画像のうちの1枚に利用者が右側のタッチペン412でタッチすると、タッチされた画像が編集領域4102Bに表示される。
編集ツール表示領域4104A,4104Bには、それぞれ、選択された編集ツール選択タブ4103A,4103Bに応じた編集ツール画像4108が表示される。例えば、「SPECIAL(おすすめ)」タブが選択された場合、編集ツール表示領域4104A,4104Bに、名前入力処理(ステップS113)で入力された利用者名に基づいてCPU103が作成した編集ツール画像4108が表示される。特に図示しないが、背景画像選択処理(ステップS114)で利用者が「アニバーサリー」セット又は「バースデー」セットを選択した場合、編集ツール表示領域4104A,4104Bには、日付入力処理(ステップS116、S118、又はS120)で入力された日付に基づいてCPU103が作成した編集ツール画像4108を表示させることができる。
名前表示領域4105には、初期状態では、名前入力処理(ステップS113)で入力された名前が表示されている。編集画面410に日付表示領域4107が表示されている場合、日付表示領域4107には、初期状態では、日付入力処理(ステップS116、S118、又はS120)で入力された日付が表示されている。
ここで、編集画面410上で名前を修正する処理について説明する。背景画像選択処理(ステップS114)において、利用者が「アニバーサリー」セット又は「バースデー」セットを選択した場合は、編集画面410上で日付を修正することもできる。ただし、日付の修正処理は名前の修正処理とほぼ同様であるので説明を省略する。
画面右側の利用者が「修正する」ボタン4109Bをタッチペン412でタッチすると、図19に示すように、編集画面410の右側に名前修正領域4110Bが表示される。名前修正領域4110Bには、特に図示しないが、名前の再入力が可能なよう、例えば、名前入力画面310(図8)のような名前入力欄、入力パレット、及び「決定」ボタン等が表示される。なお、名前修正領域4110Bにおいて、一方の利用者名のみを修正することができてもよいし、両方の利用者名を修正することができてもよい。なお、図19では、名前画像を含む背景画像のことを「ネーム背景」と称している。また、名前画像を含むスタンプ画像のことを「ネームスタンプ」と称している。
利用者が名前修正領域4110Bで名前を修正し、タッチペン412で「決定」ボタン(図示省略)にタッチすると、名前修正領域4110Bが閉じられ、図18の編集画面410の状態に戻る。このとき、図19に示すように、編集領域4101A,4102Bの通常写真画像のネーム背景には、まだ名前の修正が反映されていない。
CPU103は、ネーム背景やネームスタンプに対し、修正された名前を反映させる。
その後、CPU103は、図19に示すように、編集画面410の編集領域4101A,4102Bの近傍に、名前が修正された旨のメッセージ画像4111A,4111Bを表示させる。
メッセージ画像4111A,4111Bが利用者によってタッチされると、編集領域4101A,4102Bには、名前の修正を反映させたネーム背景が表示される。図19の例では、編集画面410の左側のメッセージ画像4111Aがタッチされ、編集領域4101Aに名前の修正が反映されたネーム背景が表示されている。修正前のネームスタンプが既に編集画像として入力されている場合、編集領域4101A,4102Bにおいて、名前の修正を反映させたネーム背景上に、修正前のネームスタンプが重ねて表示される。また、編集ツール表示領域4104A,4104Bの各編集ツール画像4108にも名前の修正が反映される。ただし、入力済みの編集画像に含まれている編集ツール画像には、名前の修正は反映されない。本実施形態では、ステップS113で入力した利用者名のみ修正することができ、ステップS120で入力した第三者名を修正することはできない。
編集画面410で利用者が「END」ボタン4106にタッチするか、あるいは、所定の制限時間が経過すると、CPU103は、編集画面410を閉じ、落書き処理を終了する。
そして、CPU103は、「通常撮影」及び「空間撮影」の通常写真画像ごとに、背景画像及び落書き処理で生成された編集画像を合成し、通常合成画像を生成する(ステップS314)。
詳述すると、CPU103は、「通常撮影」及び「空間撮影」の各通常写真画像から被写体の領域を抽出し、背景が透明な被写体画像を生成する。背景画像選択処理(ステップS114)で背景画像セットが選択されている場合、CPU103は、「通常撮影」及び「空間撮影」の各通常写真画像から生成された各被写体画像と、選択された背景画像セットに含まれる各通常背景画像とを合成する。背景画像選択処理(ステップS114)で個別の背景画像が選択された場合、CPU103は、「通常撮影」及び「空間撮影」の各通常写真画像から生成された各被写体画像と、個々に選択された各背景画像とを合成する。背景画像が名前画像を含むものである場合、名前入力処理(ステップS113)で入力された名前を背景画像に反映させた上で、背景画像と「通常撮影」及び「空間撮影」の各被写体画像とを合成する。さらに、落書き処理で生成された編集画像を合成し、6枚の通常合成画像を生成する。
「通常撮影」及び「空間撮影」の被写体画像の画像サイズは、これと合成される背景画像の画像サイズと等しい。なお、必要に応じて、背景画像とデザイン的に統一感がある、対応したフレーム画像を被写体画像の前景に合成してもよい。上述の名前画像、日付画像は、被写体画像に隠れないようにするため、このフレーム画像に含まれるようにしてもよい。
(シート画像生成処理)
次に、CPU103は、シート画像を生成する(ステップS315)。図20はシート画像生成処理を表すフローチャートである。
図20に示すように、写真画像生成処理において「特別撮影」の「フロート撮影」が行われた場合(ステップS3151でYesの場合)、CPU103は、編集用ディスプレイ411に名前確認画面(図示省略)を表示する(ステップS3152)。名前確認画面では、「フロート撮影」の写真画像に配置する名前の位置を利用者に確認させ、必要に応じて名前の配置を変更させる。例えば、利用者は、名前確認画面での操作によって名前の配置を左右入れ替えることができる。
次に、CPU103は、HDD104のシートデザイン画像の中から、「イベント」セット、「バースデー」セット、及び「アニバーサリー」セット用のシートデザイン画像を選択する(ステップS3153)。本実施形態では、「イベント」セット、「バースデー」セット、及び「アニバーサリー」セット用のシートデザイン画像は、共通であり、「フロート撮影」用のシートデザイン画像として予め定められているものである。なお、本実施形態では、「イベント」セット、「バースデー」セット、及び「アニバーサリー」セット用のシートデザイン画像は、横よりも縦が長い長方形をなす。ただし、シート画像の形状は、これに限定されず、縦よりも横が長い長方形等であってもよい。
CPU103は、「フロート撮影」の特別写真画像から被写体画像を生成する(ステップS3154)。CPU103は、この被写体画像、ステップS3153で決定されたシートデザイン画像、及びステップS3153以前の処理で生成されている各画像を基に、「イベント」セット、「バースデー」セット、及び「アニバーサリー」セット用のシート画像を生成する(ステップS3155)。
背景画像選択処理(ステップS114)において「イベント」セット、「バースデー」セット、又は「アニバーサリー」セットが選択され、写真画像生成処理において「フロート撮影」が行われた場合(ステップS2162でYesの場合)、選択された背景画像セットに対応するシート画像にのみ「フロート撮影」の特別写真画像が含まれる。以下、背景画像選択処理(ステップS114)で「バースデー」セットが選択され、且つ写真画像生成処理において「フロート撮影」が行われた場合(ステップS2162でYesの場合)を例にとって説明する。
まず、「バースデー」セット用のシート画像の生成方法について説明する。CPU103は、「フロート撮影」の特別写真画像から被写体の領域を抽出し、背景が透明な被写体画像を生成する(ステップS3154)。CPU103は、図21に示すように、ステップS3153で決定されたシートデザイン画像P1の特別領域E1上に、「バースデー」セットに応じた特別背景画像P2、特別背景画像P2上に被写体画像P3、被写体画像P3上に「バースデー」セットに応じた装飾画像P4を重ねて配置し、合成する。これにより、「バースデー」セット用のシート画像が生成される(ステップS3155)。なお、特別背景画像P2及び装飾画像P4は、ステップS2164及びS2165で決定されている。
特別背景画像P2及び装飾画像P4の画像サイズは、被写体画像P3の画像サイズよりも大きい。特別背景画像P2の画像サイズは、装飾画像P4の画像サイズと等しい。写真シールの印刷時において、特別背景画像P2及び装飾画像P4の画像サイズは、横2368ピクセル×縦1894ピクセルであり、被写体画像P3の画像サイズは、横1240ピクセル×縦1550ピクセル(横:縦=1:1.25)である。特別背景画像P2上の被写体画像P3の位置は、特に限定されるものではないが、例えば、特別背景画像P2の左下の角に被写体画像P3の左下の角を合わせたり(図22A)、特別背景画像P2の下辺中点に被写体画像P3の下辺の中点を合わせたり(図22B)、特別背景画像P2の右下の角に被写体画像P3の右下の角を合わせたり(図22C)、特別背景画像P2の中心に被写体画像P3の中心を合わせたり(図22D)することが考えられる。
利用者名又は第三者名を含む名前画像がシートデザイン画像P1、特別背景画像P2、又は特別背景画像P3に含まれる場合、シートデザイン画像P1、特別背景画像P2、又は特別背景画像P3には、ステップS113で入力され若しくはステップS313で修正された利用者名、又はステップS120で入力された第三者名が反映される。日付を含む日付画像がシートデザイン画像P1、特別背景画像P2、又は特別背景画像P3に含まれる場合、シートデザイン画像P1、特別背景画像P2、又は特別背景画像P3には、ステップS116、S118、若しくはS120で入力され又はステップS313で修正された日付が反映される。
装飾画像P3は、文字列画像、図形画像、又は吹き出し画像等を含む。特別背景画像P3が吹き出し画像を含む場合、吹き出し画像のうち被写体画像上に配置される部分が透過性となるように画像処理が施される。
次に、CPU103は、シートデザイン画像P1の通常領域E2(図21)に、ステップS314で生成した6枚の通常合成画像を配置する。これにより、「バースデー」セット用のシート画像が生成される。
なお、シートデザイン画像P1では、通常領域E2の上方に特別領域E1が配置されているが、シートデザイン画像上における特別領域及び通常領域の位置は、特に限定されるものではない。例えば、シートデザイン画像上において、通常領域の下方に特別領域が配置されてもよいし、通常領域を2分割し、通常領域の間に特別領域が配置されてもよい。
「イベント」セット用及び「アニバーサリー」セット用のシート画像は、それぞれ、「バースデー」セットと共通のシートデザイン画像P1上において、ステップS314で生成した6枚の通常合成画像のうち1枚を、画像サイズを大きくして特別領域E1に配置し、6枚の通常合成画像を通常領域E2に配置することによって生成される。
背景画像選択処理(ステップS114)において「イベント」セット、「バースデー」セット、又は「アニバーサリー」セットが選択されなかった場合は、「イベント」セット、「バースデー」セット、及び「アニバーサリー」セット用のシート画像は、いずれも、シートデザイン画像P1上において、ステップS314で生成した6枚の通常合成画像のうち1枚を、画像サイズを大きくして特別領域E1に配置し、6枚の通常合成画像を通常領域E2に配置することによって生成される。
図20に戻ってシート画像生成処理の説明を続ける。CPU103は、HDD104のシートデザイン画像の中から複数の「2人」用及び「3人以上」用のシートデザイン画像を選択する(ステップS3156)。複数のシートデザイン画像には、縦長の長方形のものと、横長の長方形のものが混在している。CPU103は、選択されたシートデザイン画像上の所定の位置に、ステップS314で生成した通常合成画像を配置することによって、シート画像を生成する(ステップS3157)。「2人」用のシートデザイン画像の中には、「フロート撮影」用のシートデザイン画像が存在する。写真画像生成処理において「フロート撮影」が行われた場合(ステップS2162でYesの場合)、「フロート撮影」用のシートデザイン画像上の所定の位置には、ステップS2166で決定された背景画像、「フロート撮影」の特別写真画像をクロマキー処理した被写体画像、及びステップS2166で決定された装飾画像が重ねて配置される。
(シートレイアウト選択処理)
図17に戻って画像編集処理の説明を続ける。CPU103は、次に、生成したシート画像の中からシール紙に印刷するシート画像を利用者に選択させる処理を行う。すなわち、CPU103は、所望のシートレイアウトを利用者に選択させる(ステップS316)。
CPU103は、まず、図23A〜図23C及び図24A〜図24Dに示すようなシートレイアウト選択画面420を編集用ディスプレイ411に表示させる。
シートレイアウト選択画面420は、図23Aに示すように、シートレイアウト表示領域4201と、「イベント」タブ4202と、「2人用」タブ4203と、「多分割」タブ4204と、を含む。
(「イベント」シートレイアウトの選択操作)
背景画像選択処理(ステップS114)で「イベント」セット、「バースデー」セット、又は「アニバーサリー」セットが選択された場合、シートレイアウト選択画面420は、図23Aに示すように、「イベント」タブ4202が選択された状態で表示される。シートレイアウト選択画面420で「イベント」タブ4202が選択されている場合、シートレイアウト表示領域4201は、左側領域4201Aと右側領域4201Bとに分割される。
左側領域4201A及び右側領域4201Bには、それぞれ、シート画像一覧4205と、プレビュー画像4204と、「OK」ボタン4206と、が表示される。シート画像一覧4205は、ステップS3155で生成された「バースデー」セットのシート画像4205A、「アニバーサリー」セットのシート画像4205B、及び「イベント」セットのシート画像4205Cを含む。なお、図23Aは、背景画像選択処理(ステップS114)で「バースデー」セットを選択した場合のシートレイアウト選択画面420の初期表示例であるので、「バースデー」セットのシート画像4205Aがプレビュー画像4204として拡大表示されている。
利用者は、画面に向かって左側のタッチペン412で左側領域4201Aをタッチすることによって、左側領域4201Aで、所望のシートレイアウトのシート画像の選択をすることができる。また、利用者は、画面に向かって右側のタッチペン412で右側領域4201Bをタッチすることで、右側領域4201Bで、所望のシートレイアウトのシート画像の選択をすることができる。
シート画像一覧4205において、背景画像選択処理(ステップS114)で選択されなかった背景画像セットに対応するシート画像を利用者が選択した場合、利用者は、選択したシート画像上で大きく表示させる画像を選択することができる。例えば、図23Bに示すように、利用者が右側のタッチペン412で右側領域4201Bの「アニバーサリー」セットのシート画像4205B又は「イベント」セットのシート画像4205Cをタッチした場合、右側領域4201Bには画像選択領域4207が表示される。画像選択領域4207には、ステップS314で生成された複数の通常合成画像が表示される。利用者は、画像選択領域4207上で所望の画像にタッチすることにより、選択されたシート画像4205B又は4205C上で大きく表示させる画像を選択することができる。利用者が画像選択領域4207上で所望の画像にタッチすると、画像選択領域4207は閉じられる。そして、選択されたシート画像4205B又は4205Cがプレビュー画像4204として表示されるとともに、選択されたシート画像4205B又は4205Cにおいて、画像選択領域4207上でタッチされた画像が拡大されて所定の位置に配置される。
利用者は、左側領域4201A及び右側領域4201Bのそれぞれで、所望のシート画像を選択した後、「OK」ボタン4206をタッチする。図23Cは、利用者が左側のタッチペン412で左側領域4201Aの「OK」ボタン4206をタッチした例である。このとき、左側領域4201Aで「イベント」用のシートレイアウトの選択が確定したため、「多分割」タブ4204は非表示となる。また、右側領域4201Bにおけるシート画像の選択が終了していない場合、図23Cに示すように、左側領域4201Aには、待機を求めるメッセージ4216が表示される。右側領域4201Bでのシートレイアウトの選択も確定すると、CPU103は、シートレイアウト選択画面420を閉じ、シートレイアウトの選択の受付を終了する。
(「2人用」シートレイアウトの選択操作)
図24Aに示すように、「2人用」タブ4203が選択された場合、シートレイアウト表示領域4201は、「イベント」タブ4202が選択された場合と同様、左側領域4201Aと右側領域4201Bとに分割される。利用者は、画面に向かって左側のタッチペン412を用いて左側領域4201Aを、画面に向かって右側のタッチペン412を用いて右側領域4201Bを操作することができる。
「2人用」タブ4203が選択された場合、まず、図24Aの左側領域4201Aに示されるように、シート画像一覧4208が表示される。シート画像一覧4208は、ステップS3157で生成された「2人」用の複数のシート画像を含んでいる。シート画像一覧4208には、縦長の長方形をなすシート画像と、横長の長方形をなすシート画像とが含まれる。
利用者は、シート画像一覧4208に表示されたシート画像のうちの1つにタッチペン412でタッチすることによって、所望のシートレイアウトのシート画像を選択する。図24Aは、右側領域4201Bに表示されたシート画像一覧4208のシート画像の1つに利用者がタッチペン412でタッチした後の表示例である。右側領域4201Bにおいて、シート画像一覧4208のシート画像を利用者が選択すると、図24Aに示すように、選択されたシート画像のプレビュー画像4209が右側領域4201Bの中央付近に大きく表示される。図24Aでは、縦長のシート画像がプレビュー画像4209として表示されている。プレビュー画像4209の上方には、サムネイル画像4210が表示される。サムネイル画像4210は、シート画像一覧4208の各シート画像に対応するシートデザイン画像を縮小表示したものである。プレビュー画像4209に対応するサムネイル画像4210上には、選択中であることを示す選択表示4211が表示されている。
図24Bは、左側領域4201Aに表示されたシート画像一覧4208(図24A)のシート画像の1つに利用者がタッチペン412でタッチした後の表示例である。左側領域4201Aにおいて、シート画像一覧4208のシート画像に利用者がタッチすると、図24Bに示すように、選択されたシート画像のプレビュー画像4209が左側領域4201Aの中央付近に大きく表示される。図24Bの左側領域4201Aでは、横長のシート画像がプレビュー画像4209として表示されている。
ここで、選択されたシート画像のシートレイアウトが通常合成画像のうちの一枚を大きくするものである場合、図24Cに示すように、画像選択領域4207が表示される。利用者が画像選択領域4207で所望の画像にタッチすると、画像選択領域4207は閉じられる。そして、画像選択領域4207上でタッチされた画像が拡大されてシート画像の所定の位置に配置される。
シート画像一覧4208からシート画像を選択すると、プレビュー画像4209及びサムネイル画像4210とともに、「戻る」ボタン4212、「OK」ボタン4213、左矢印4214、及び右矢印4215が表示される。
利用者が左矢印4214にタッチすると、選択表示4211が現在のサムネイル画像4210上から左隣のサムネイル画像4210上に移動し、移動後のサムネイル画像4210に対応するシート画像がプレビュー画像4209として表示される。利用者が右矢印4215にタッチすると、選択表示4211が現在のサムネイル画像4210上から右隣のサムネイル画像4210上に移動し、移動後のサムネイル画像4210に対応するシート画像がプレビュー画像4209として表示される。
利用者が「戻る」ボタン4212にタッチすると、シート画像一覧4208が再度表示される。
利用者が「OK」ボタン4213にタッチすると、他方の利用者のレイアウト選択操作が終了していない場合は、図24Dに示すように、待機を求めるメッセージ4216が表示され、「多分割」タブ4204が非表示となる。左側領域4201A及び右側領域4201B双方でのシートレイアウトの選択が確定すると、CPU103は、シートレイアウト選択画面420を閉じ、シートレイアウトの選択の受付を終了する。
(「多分割」シートレイアウトの選択操作)
「多分割」タブ4204が選択された場合は、特に図示しないが、「イベント」タブ4202又は「2人用」タブ4202が選択された場合と異なり、シートレイアウト表示領域4201は左右に分割されない。シートレイアウト表示領域4201には、ステップS3157で生成された「3人以上」用のシート画像を含むシート画像一覧と、シート画像一覧のシート画像のうち1つを拡大したプレビュー画像と、が表示される。例えば、シート画像一覧がシートレイアウト表示領域4201の右半分に、プレビュー画像がシートレイアウト表示領域4201の左半分に表示される。「多分割」タブ4204が選択された場合、利用者は、2つのタッチペン412の双方を使用して、シート画像一覧から所望のシート画像を選択することができる。利用者が「OK」ボタンをタッチすること等によってシート画像の選択が終了すると、CPU103は、シートレイアウト選択画面420を閉じ、シートレイアウトの選択の受付を終了する。
なお、本実施形態では、シート画像一覧4205,4208にはシート画像を表示するものとしているが、各画像と合成する前のシートデザイン画像をシート画像一覧4205,4208に表示してもよい。この場合、シートレイアウト選択処理(ステップS316)の前にシート画像生成処理(ステップS315)を行わず、プレビュー画像4206,4209を表示するタイミングでシート画像を生成すればよい。
図17に戻って画像編集処理の説明を続ける。シートレイアウトの選択後、CPU103は、事後接客部5が空いているか否かを判断する(ステップS317)。事後接客部5が空いていない場合(ステップS317でNoの場合)、CPU103は、利用者に対して待機を求める画面(図示省略)を編集用ディスプレイ411に表示させる(ステップS318)。事後接客部5が空いている場合(ステップS317でYesの場合)、CPU103は、選択されたシート画像をプリンタ650に送信し、印刷を開始する(ステップS319)。そして、CPU103は、利用者を事後接客部5へ誘導する画面(図示省略)を編集用ディスプレイ411に表示させる(ステップS320)。また、CPU103は、利用者を事後接客部5へ誘導する音声をスピーカ413から出力させてもよい。
(事後接客処理)
次に、事後接客処理(ステップS40)について説明する。図25は事後接客処理を表すフローチャートである。
CPU103は、開始画面を受付用ディスプレイ51に表示する。編集ブースから移動してきた利用者が画面を指でタッチすると、画像送信処理が開始される(ステップS511)。また、CPU103は、操作に必要な音声をスピーカ53に出力する。
画像送信処理が開始されると、CPU103は、利用者の端末装置に送信するための画像を選択する画面を受付用ディスプレイ51に表示する。選択する画面には、ステップS314で生成された6枚の通常合成画像、及び「特別撮影」で「フロート撮影」を選択した場合は「フロート撮影」の合成画像、又は「特別撮影」で「斜光おしゃ撮」を選択した場合は「斜光おしゃ撮」の合成画像が表示される。表示される画像のうち、利用者が所望の画像をタッチすることにより選択を受け付ける。
次に、CPU103は、画像を取得するためのURLが記載された通知メールを受け取るため、メールアドレスを入力する画面を受付用ディスプレイ51に表示する。画面の案内に従い、利用者はメールアドレスを入力し決定する。
次に、CPU103は、6枚の通常合成画像、「特別撮影」の選択に応じて「フロート撮影」の合成画像、又は「斜光おしゃ撮」の合成画像を、利用者が入力したメールアドレス及び選択した画像の情報とともにサーバ(図示省略)に送信する。これを受けて、サーバは、入力されたメールアドレス宛てに、画像を取得するためのURLが記載されたメールを送信する。
利用者は受信したメールに記載されたURLにアクセスすることにより、選択した1枚の合成画像を所得することができる。また、所定の会員登録をすることにより、選択しなかった画像すべてを取得することができる。
印刷処理(ステップS319)が開始され、印刷が終了する待ち時間に、このような事後接客処理が実行され、シート画像が印刷されたシール紙(写真シール)が写真シール排出口52から排出される(ステップS512)。ステップS315で「多分割」のシートレイアウトが選択された場合、1枚の写真シールが排出されるが、ステップS315で「イベント」用又は「2人」用のシートレイアウトが選択された場合は、印刷方向と垂直な方向に沿ってシール紙が半分に切断され、「多分割」の写真シールの半分の大きさの写真シールが2枚排出される。ここまでが、一組の利用者に対する一連のプレイである。
ここで、図26及び図27に、完成した写真シールの例を示す。
図26は、背景画像選択処理(ステップS114)で「バースデー」セットが選択された場合であって、「フロート撮影」が行われた場合(ステップS2162でYesの場合)に作成される写真シールS1である。写真シールS1の上部には、「バースデー」セットに応じた特別背景画像及び装飾画像を含む画像F1が印刷されている。画像F1には、吹き出し画像B1が含まれている。吹き出し画像B1は、ステップS118又はS120で入力された誕生日の日付(図26の例では「2013.12.24」)を含む日付画像を含んでいる。吹き出し画像B1は、利用者以外の第三者名を含むメッセージ画像(図26の例では「To Lina」)も含む。また、吹き出し画像B1は、被写体画像U1上に配置される部分が透過性となっている。写真シールS1の画像F1の下方には、「バースデー」セットの背景画像を含む、複数の通常合成画像N1が印刷されている。
図27は、背景画像選択処理(ステップS114)で「アニバーサリー」セットが選択された場合であって、「フロート撮影」が行われた場合(ステップS2162でYesの場合)に作成される写真シールS2である。写真シールS2の上部には、「アニバーサリー」セットに応じた特別背景画像及び装飾画像を含む画像F2が印刷されている。画像F2には、吹き出し画像B2が含まれている。吹き出し画像B2は、ステップS113で入力され又はS313で修正された利用者名(図27の例では「Amin」及び「Mikipu」)を含む名前画像と、ステップS116で入力された記念日の日付(図27の例では「2013.12.24」)を含む日付画像を含んでいる。また、吹き出し画像B2は、吹き出し画像B1と同様、被写体画像U2上に配置される部分が透過性となっている。写真シールS2の画像F2の下方には、「アニバーサリー」セットの背景画像を含む、複数の通常合成画像N2が印刷されている。
以上のように、本実施形態の写真撮影遊戯機1は、利用者の操作に応じて、「イベント」セット、「バースデー」セット、又は「アニバーサリー」セット等のテーマに対応する背景画像セットを選択したときに、選択された背景画像セットのテーマに応じた特別合成用画像を決定する。このため、写真撮影遊戯機1によれば、全体的に統一感を有し、デザイン性に優れた写真シールを容易に作成することができる。このような写真シールは、特別な日の思い出として残すのに相応しく、特別な日の記念として写真撮影遊戯機1を利用する利用者を十分に満足させることができる。
写真撮影遊戯機1は、「特別撮影」の被写体画像及び特別背景画像を利用者が編集することができないように構成されているため、編集処理によって写真シールのデザイン性が損なわれることがない。このため、写真撮影遊戯機1によれば、高いデザイン性を維持した写真シールを作成することができる。
写真撮影遊戯機1によって作成される写真シールにおいて、選択された背景画像セットに応じた装飾画像は、被写体画像上に配置される。また、吹き出し画像は、被写体画像上に配置される部分が透過性である。このため、写真撮影遊戯機1によって作成される写真シールでは、吹き出し画像を含む装飾画像が浮いているように見え、結果として、写真シール全体としてのデザイン性を向上させることができる。
写真撮影遊戯機1が作成する写真シールには、利用者が入力した利用者名や、第三者名、記念日の日付等が反映されるため、写真シールの独自性を高めることもできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、写真画像生成処理(ステップS20)において利用者が「2人撮影」の画角を選択した場合、常に、「フロート撮影」及び「斜光おしゃ撮」のいずれかを利用者に選択させることとしていたが、これに限定されるものではない。事前接客処理(ステップS10)において利用者が「イベント」セット、「バースデー」セット、又は「アニバーサリー」セットを選択した場合、「フロート撮影」及び「斜光おしゃ撮」のいずれを行うかを利用者に選択させることなく、自動的に「フロート撮影」を行うこととしてもよい。
また、上記実施形態においては、利用者が「イベント」セット、「バースデー」セット、及び「アニバーサリー」セットのいずれを選択した場合であっても、共通のシートデザイン画像を使用することとしていたが、選択した背景画像セットに応じてシートデザイン画像を決定してもよい。すなわち、「イベント」セット、「バースデー」セット、及び「アニバーサリー」セット等の背景画像セット毎に、使用するシートデザイン画像を変更してもよい。
上記実施形態の写真撮影遊戯機1は、シートデザイン画像を自動的に決定していたが、利用者の選択に基づいてシートデザイン画像を決定するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、シートデザイン画像上に、特別背景画像、「フロート撮影」の被写体画像、及び装飾画像を順に重ねて配置して合成していたが、特にこれに限定されるものではない。特別背景画像、「フロート撮影」の被写体画像、及び装飾画像を合成した後、合成後の画像をシートデザイン画像上に配置することもできる。なお、シートデザイン画像上には、特別背景画像及び「フロート撮影」の被写体画像のみを合成・配置し、装飾画像を配置しなくてもよい。
上記実施形態においては、吹き出し画像は、被写体画像上に配置される部分が透過性であったが、この部分は透過性でなくてもよい。
また、上記実施形態の写真撮影遊戯機1では、2人分の利用者名を入力させていたが、3人分以上の利用者名を入力させてもよい。3人分以上の利用者名を入力させるようにした場合は、「バースデー」セットが選択されたときに複数の利用者名を選択させるようにしてもよい。
また、上記実施形態の写真撮影遊戯機1は、「バースデー」セットが選択された場合、1人分の第三者名を入力させるように構成されていたが、複数の第三者名を入力させるように構成されていてもよい。
上記実施形態の写真撮影遊戯機1では、利用者名や第三者名の入力や選択、日付の入力を利用者にさせていたが、これらを省略することもできる。
また、上記実施形態の写真撮影遊戯機1は、シートレイアウト選択において、「2人用」タブ4203が選択された場合、シート画像一覧4208が先に表示されるように構成されていたが、先にプレビュー画像4209を含む画面を表示し、「戻る」ボタン(レイアウト一覧表示ボタン)4212がタッチされた場合に、シート画像一覧4208を表示するようにしてもよい。