JP2015037163A - ケーブル懸架型空中太陽光発電装置及びそれを備えるケーブル懸架型空中太陽光発電設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽光発電パネルが受ける風が原因となる悪影響を抑制することができ、ケーブル懸架型空中太陽光発電装置やそれを備える設備における点検や保守の頻度や保守・管理費用を低減することができるケーブル懸架型空中太陽光発電装置を提供する。【解決手段】互いに離隔して設置される複数本の支柱間に懸架されるケーブル1を備える吊構造部と、ケーブル1に架設される複数個のフレーム4と、複数個のフレーム4のそれぞれに取り付けられた太陽光発電パネル5と、を備えるケーブル懸架型空中太陽光発電装置であって、複数個のフレーム4のそれぞれは、ケーブル1の軸方向に突出して風の流れを調整する風流調整部材47を備えている。【選択図】図13
Description
この発明は、互いに離隔して設置される複数本の主支柱間に懸架されるケーブルを備える吊構造部と、前記ケーブルに取り付けられる複数枚の太陽光発電パネルと、を備えるケーブル懸架型空中太陽光発電装置及びそれを備えるケーブル懸架型空中太陽光発電設備に関し、より詳しくは、風の影響を緩和することができるものに関する。
ケーブル懸架型空中太陽光発電装置は、互いに離隔して設置される複数本の主支柱間に懸架されるケーブルを備える吊構造部と、前記ケーブルに取り付けられる複数枚の太陽光発電パネルと、を備えており、これを平面視で三行以上、三列以上配置することにより、ケーブル懸架型空中太陽光発電設備を構成することもできる(特許文献1から6)。
しかし、ケーブルに架設された太陽光パネルが風を受けると、その風の力が太陽光発電パネルのケーブルへの取り付け部の損壊、機能不全その他悪影響の原因となるおそれがある。また、その風の力が当該ケーブルにも、更には当該ケーブルを懸架する主支柱にも悪影響を与えるおそれがある。その悪影響は、ケーブル一本当たりに取り付けられている太陽光発電パネルが多いほど、より顕著となる。そのため、従来のケーブル懸架型空中太陽光発電装置やそれを備える設備の点検や保守の頻度や保守・管理費用を低減できないという問題があった。
この発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、太陽光発電パネルが受ける風が原因となる悪影響を抑制することができ、ケーブル懸架型空中太陽光発電装置やそれを備える設備における点検や保守の頻度や保守・管理費用を低減することができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための、この発明の第1の形態に係るケーブル懸架型空中太陽光発電装置は、互いに離隔して設置される複数本の主支柱間に懸架されるケーブルを備える吊構造部と、前記ケーブルに架設される複数個のフレームと、該複数個のフレームのそれぞれに取り付けられた太陽光発電パネルと、を備えるケーブル懸架型空中太陽光発電装置であって、前記複数個のフレームのそれぞれは、前記ケーブルの軸方向に突出して風の流れを調整する風流調整部材を備えている、ことを特徴とする。
この発明の第2の形態に係るケーブル懸架型空中太陽光発電装置は、第1の形態に係るケーブル懸架型空中太陽光発電装置であって、前記支柱は、前記ケーブルの両端を支持する一対の主支柱及び前記一対の主支柱間に設置される中間支柱のうちの少なくとも一対の主支柱からなる、ことを特徴とする。
この発明の第3の形態に係るケーブル懸架型空中太陽光発電装置は、第1又は2の形態に係るケーブル懸架型空中太陽光発電装置であって、前記ケーブルの軸方向と非平行な方向に沿う軸の周りの制限された範囲内で回動可能に前記ケーブルに架設されている、ことを特徴とする。
この発明に係るケーブル懸架型空中太陽光発電装置における前記複数個のフレームは、前記複数本の主支柱間に懸架されるケーブルに架設されているフレームの全てであってもよく、一部であってもよい。
これに対して、この発明の第4の形態に係るケーブル懸架型空中太陽光発電装置における前記複数個のフレームは、前記複数本の主支柱間に懸架されるケーブルに架設されているフレームの少なくとも一部である。つまり、この発明の第4の形態に係るケーブル懸架型空中太陽光発電装置は、第1から第3の何れか1つの形態に係るケーブル懸架型空中太陽光発電装置であって、前記複数個のフレームは、少なくとも、前記ケーブルが最も垂れ下がっている位置近傍に架設されている或いは前記複数本の主支柱のそれぞれに近接して架設されているもの、であることを特徴とする。
この発明の第5の形態に係るケーブル懸架型空中太陽光発電装置は、第1から第4の何れか1つの形態に係るケーブル懸架型空中太陽光発電装置であって、前記吊構造部は、前記ケーブルの軸方向の流れ成分を有する風の流れを遮蔽又は調整する風流阻害部材を備えている、ことを特徴とする。
この発明の第6の形態に係るケーブル懸架型空中太陽光発電装置は、第1から第5の何れか1つの形態に係るケーブル懸架型空中太陽光発電装置であって、前記吊構造部の周囲に設置され、風の流れ込みを遮蔽又は調整する風流遮蔽部材を備えている、ことを特徴とする。
この発明の第7の形態に係るケーブル懸架型空中太陽光発電設備は、ケーブル懸架型太陽光発電装置が平面視で三行以上、一列以上配置されて構成されるケーブル懸架型空中太陽光発電設備であって、少なくとも平面視で最外に配置していない前記ケーブル懸架型空中太陽光発電装置がこの発明の第1から第5の何れか1つの形態に係るケーブル懸架型空中太陽光発電装置である、ことを特徴とする。
この発明の第8の形態に係るケーブル懸架型空中太陽光発電設備は、第7の形態に係るケーブル懸架型空中太陽光発電設備であって、平面視で最外に配置している前記ケーブル懸架型空中太陽光発電装置の周囲に配置され、風の流れ込みを遮蔽又は調整する風流遮蔽部材を備えている、ことを特徴とする。
また、この発明の第7の形態においては、ケーブル懸架型空中太陽光発電装置を配置する行方向及び列方向を、それぞれ、ケーブルの軸方向(以下「X方向」という場合がある)及びX方向と非平行な方向(以下「Y方向」という場合がある)としてもよく、逆にY方向及びX方向としてもよい。
この発明(特に、この発明の第1の形態)においては、複数個のフレームのそれぞれが、X方向に突出して風の流れを調整する風流調整部材を備えているので、ケーブル懸架型空中太陽光発電装置に流れ込む風がX方向に沿って通過し易くなる。それ故、この発明によれば、太陽光発電パネルが受ける風が原因となる悪影響を抑制することができ、ケーブル懸架型空中太陽光発電装置やそれを備える設備における点検や保守の頻度や保守・管理費用を低減することができる。
なお、風のX方向成分以外の成分の力の作用により太陽光発電パネルが煽られる場合もある。そのような場合には、フレームに錘を別途取り付けて、フレームとそれに取り付けられている太陽光発電パネルの自重に起因する慣性力を高めることにより、太陽光発電パネルが煽られないようにすることができる。
この発明の第2の形態においては、ケーブルが懸架される主支柱間に、中間支柱を設置することによって、当該ケーブルの撓み又は垂れ下がりを下支えすることができる。
この発明の第3の形態においては、複数のフレームのそれぞれが、Y方向に平行な軸(以下「Y軸」という場合がある)の周りの制限された範囲内で回動可能に当該ケーブルに架設されているので、太陽光発電パネルのY軸周りの回動により、風がより通過し易い経路を作り出すことができ、風の力の悪影響を過度に受けないで済む。
他方、太陽光発電パネルがY軸周りに回動すると、パネル面の法線がX方向成分を有するようになるので、X方向の成分を有する風の影響を受けやすくなる。しかし、風流調整部材により風の流れが調整され、流れが調整された風の力とフレームとそれに取り付けられている太陽光発電パネルの自重に起因する慣性力とのバランスにより、太陽光発電パネルのY軸周りの回動は制動的となる。換言すれば、太陽光発電パネルは、パネル面の法線のX方向成分がより小さく又は徐々に小さくなるように調整されるので、風の力を受けて過度に回動しないで済む。
従って、この発明の第3の形態によれば、太陽光発電パネルはY軸周りに適度に回動し、適度に風を逃がし、その後、もとの位置に戻るので、太陽光発電パネルが受ける風が原因となる悪影響を抑制することができ、ケーブル懸架型空中太陽光発電装置やそれを備える設備における点検や保守の頻度や保守・管理費用を低減することができる。
なお、風流調整部材により流れが調整された風の力とフレームとそれに取り付けられている太陽光発電パネルの自重に起因する慣性力とのバランスを調整又は変更するために、フレームに錘を別途取り付けてもよい。
ケーブル懸架型空中太陽光発電装置の場合、太陽光発電パネルが取り付けられたフレームをケーブルに架設し、そのケーブルを主支柱間に懸架する場合、そのケーブルは、太陽光発電パネル及びフレームの重量とケーブルの自重とにより主支柱間で撓み、垂れ下がってしまう。主支柱間に中間支柱を設けて、その中間支柱によりケーブルを下方から支えると、ケーブルの撓み又は垂れ下がりを抑制することができるものの、今度は主支柱と中間支柱との間でケーブルは撓んで垂れ下がってしまう。そのようなケーブルに概ね等しい間隔で複数個のフレームを架設すると、X方向を法線方向とする平面(以下、「YZ平面」という場合がある)に当該複数個のフレームを投影すると、フレーム間距離は、ケーブルが最も垂れ下がっている位置に近い箇所に架設されているフレームや、複数本の主支柱のそれぞれに近接して架設されているフレームほど、隣接するフレーム間の距離が小さくなる。
YZ平面に投影したとき、隣接したフレーム間の距離が小さいということは、X方向の風が通過しにくいことを意味している。換言すれば、ケーブルが最も垂れ下がっている位置近傍に架設されている或いは複数の主支柱のそれぞれに近接してフレームに取り付けられている太陽光発電パネルほど、X方向の流れ成分を有する風の流れの影響を受けやすいことを意味している。YZ平面上での隣接したフレーム間の距離を大きくするには、例えば、ケーブルが最も垂れ下がっている位置近傍からより離隔するように或いは複数本の主支柱のそれぞれからより離隔するように当該隣接したフレームをケーブルに架設する必要があるところ、そのような架設の仕方では太陽光発電パネルのパネル総面積、ひいてはケーブル懸架型空中太陽光発電装置一台当たりの発電量が低下してしまう。また、主支柱により懸架されているケーブルの位置とケーブルが最も垂れ下がっている位置との高低差をより大きくすれば、ケーブルの傾斜が大きくなるので、YZ平面上での隣接したフレーム間の距離を大きくすることができる。しかし、そのためには主支柱の高さを大きくする必要があるところ、それでは構造物全体の強度設計に問題が生じ、製造コストの増加も避けられない。
これに対し、この発明の第4の形態によれば、風流調整部材が取り付けられているフレームが、少なくとも、前記ケーブルが最も垂れ下がっている位置近傍に架設されている或いは前記複数本の主支柱のそれぞれに近接して架設されている場合であっても、YZ平面上での隣接したフレーム間の距離が小さくても、ケーブル懸架型空中太陽光発電装置に流れ込む風がX方向に沿って通過し易くなる。それ故、この発明によれば、太陽光発電パネルのパネル総面積、ひいてはケーブル懸架型空中太陽光発電装置一台当たりの発電量を低下させることなく太陽光発電パネルが受ける風が原因となる悪影響を抑制することができる。
この発明の第5の形態によれば、ケーブル懸架型空中太陽光発電装置が備える吊構造部が、X方向の流れ成分を有する風の流れを遮蔽又は調整する風流阻害部材を備えているので、太陽光発電パネルがY軸周りに回動したときに影響を受け易くなるX方向の成分を有する風の影響を低減することができ、故に太陽光発電パネルが受ける風が原因となる悪影響を更に抑制することができる。
この発明の第6の形態によれば、吊構造部の周囲に設置され、風の流れ込みを遮蔽又は調整する風流遮蔽部材を備えているので、この発明に係るケーブル懸架型空中太陽光発電装置の風に対する耐久性を高めることができる。
また、この発明の第6の形態によれば、風流阻害部材の負担を軽減することができるので、流れ込む風が強くても、この発明の作用効果を維持することが容易になる。
ケーブル懸架型空中太陽光発電装置が平面視で三行以上、一列以上配置されて構成されるケーブル懸架型空中太陽光発電設備においては、平面視で最外に配置していない、より内側のケーブル懸架型空中太陽光発電装置ほど、補修用部材、補修作業用機材、検査用機器などの持ち込みが煩瑣となるので、点検や保守の頻度や保守・管理費用を低減の要請上、風に対する予防措置がより重要になる。
これに対し、この発明の第7の形態によれば、少なくとも平面視で最外に配置していないケーブル懸架型空中太陽光発電装置が、この発明の第1から第5の何れか1つの形態に係るものであるので、平面視で内側に配置している太陽光発電パネルが受ける風が原因となる想定外の悪影響を予防的に抑制することができ、点検や保守の頻度や保守・管理費用を低減することができる。
なお、この発明の第7の形態においては、少なくとも平面視で最外に配置していないケーブル懸架型空中太陽光発電装置が、この発明の第1から第5の何れか1つの形態に係るものであれば足りるので、すべてのケーブル懸架型空中太陽光発電装置がそうであっても(この発明の第1から第4の何れか1つの形態に係るものであっても)よい。
この発明の第8の形態によれば、平面視で最外に配置しているケーブル懸架型空中太陽光発電装置の周囲に、つまり、ケーブル懸架型空中太陽光発電設備を構成しているケーブル懸架型空中太陽光発電装置の平面視で三行以上、一列以上の集合体の周囲に、風の流れ込みを遮蔽又は調整する風流遮蔽部材を備えているので、この発明に係るケーブル懸架型空中太陽光発電設備の風に対する耐久性を高めることができる。
また、この発明の第8の形態によれば、風流阻害部材の負担を軽減することができるので、流れ込む風が強くても、この発明(特に、この発明の第7の形態)の作用効果を維持することが容易になる。
次に、この発明のケーブル懸架型空中太陽光発電装置の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
<この発明の第1及び第2の形態>
以下において、ケーブル懸架型空中太陽光発電装置が備える吊構造部において複数本の主支柱間に懸架されるケーブルの長手方向を、X方向といい、X方向に対して非平行な方向を、Y方向という。ただし、説明の便のため、平面視においてY方向は、X方向と垂直な方向としておく。
以下において、ケーブル懸架型空中太陽光発電装置が備える吊構造部において複数本の主支柱間に懸架されるケーブルの長手方向を、X方向といい、X方向に対して非平行な方向を、Y方向という。ただし、説明の便のため、平面視においてY方向は、X方向と垂直な方向としておく。
図1は、この発明のケーブル懸架型空中太陽光発電装置を示す側面図(太陽光発電パネルは、省略)である。図2は、図1のA−A断面図、図3は、この発明のケーブル懸架型空中太陽光発電装置を示す平面図である。なお、図1中、紙面垂直方向がY方向であり、紙面左右方向がX方向である。
図1から図3において、1は、ケーブルであり、その両端は、アンカー2により地面に固定されると共に、アンカー2間に配置される一対の主支柱3に懸架されている。これと同様の構造のものがY方向にもう一つあり、これにより吊構造部が構成されている。
吊構造部を構成する並設されたケーブル1間には、複数個のフレーム4が架設されている(図3参照)。各フレーム4には、複数枚の太陽光発電パネル5が取り付けられており、これにより、太陽光発電パネル5が当該ケーブル1間に架設されている。
一対の主支柱3間に懸架されるケーブル1は、フレーム4及び太陽光発電パネル5の重量ならびにケーブル1の自重により、撓んで垂れ下がるので、撓み又は垂れ下がりの程度が著しい場合には、一対の主支柱3間に中間支柱6を少なくとも一本設置して、ケーブル1を下方から支えることにより、ケーブル1の撓みによる垂れ下がりを防止している。
しかし、それでもフレーム4及び太陽光発電パネル5の重量ならびにケーブル1の自重により、主支柱3と中間支柱6との間(場合によっては、中間支柱6の間)において、多かれ少なかれ、そのケーブル1は撓んで垂れ下がる。
各中間支柱6は、直管部材7と、直管部材7の下端部に固定された台座9と、直管部材7の上端部に固定された載台10と、載台10上に載置されるサドル部8とを備えている(図2参照)。各主支柱3も、中間支柱6と同様に、直管部材7と、その下端部に固定された台座9と、その上端部に固定された載台10と、載台10上に載置されるサドル部8とを備えている。
X方向において、各主支柱3及び各中間支柱6は、それぞれを構成する直管部材7の上部と台座9との間に設置される斜材11により補強されている。
Y方向に並設される主支柱3間及び中間支柱6間は、図2に示すように、上下一対の水平材12と、斜材13とにより補強されている。
図3は、X方向において互いに隣接する一対の中間支柱6と、当該一対の中間支柱6間に懸架されたケーブル1とが、Y方向にも隣接して存在する吊構造部に着目し、その吊構造部を平面視したときの、一対のケーブル1間に架設される複数個のフレーム4と、そのフレーム4に取り付けられる複数枚の太陽光発電パネル5との配置を示す平面図である。
各フレーム4は、1枚の太陽光発電パネル5を嵌め込むため単位枠を複数個備えており、ケーブル1間を横断するように配置されている。ケーブル1へのフレーム4の設置は、ケーブル1に取り付けたケーブルプラグ14にフレーム4を固定する方法が典型例であるが、ケーブル1に取り付けたケーブルプラグ14に可動部材(図示せず)を取り付け、その可動部材にフレーム4を取り付ける方法であってもよい。後者の場合には、フレーム4がY軸周りの制限された範囲内で回動可能となる。
図3では、一対の中間支柱6間に架設されているフレーム4は、6個であり、その6個のフレーム4は、概ね等間隔で設置されている。個々のフレーム4は、直線上に配列されている8個の単位枠により構成されているが、この発明におけるフレーム4やその設置の態様は、図3に示すものに限定されない。
図4は、フレームが備える複数個の矩形枠体の一つに太陽光発電パネルを取り付けた状態を示す斜視図である。
太陽光発電パネル5をフレーム4に取り付けたとき、当該フレーム4を構成する矩形枠体の外表面により多く接する包絡面であって、当該太陽光発電パネル5のパネル面P5と平行又はより平行に近いものを、フレーム枠体の主面P4と定義する(図4参照)。
図5は、図4のS−S断面図の一例である。太陽光発電パネル5は、フレーム4の矩形枠体に収容されて取り付けられるとき、矩形枠体が備える支持部41と接触して位置決めされる。支持部41は矩形枠体の突出部であってもよく、矩形枠体に別途取り付けられた支持用部材であってもよい。支持部41は、フレーム枠体の主面P4と太陽光発電パネル5のパネル面P5とが平行になるように設計されている。
図6は、図4のS−S断面図の別の例である。太陽光発電パネル5は、フレーム4の矩形枠体に収容されて取り付けられるとき、矩形枠体が備える支持部42と接触して位置決めされる。支持部42は矩形枠体の突出部であってもよく、矩形枠体に別途取り付けられた支持用部材であってもよい。太陽光発電パネル5を支持する支持部42の支持面は傾斜しており、フレーム枠体の主面P4と太陽光発電パネル5のパネル面P5とが非平行になるように設計されている。
ケーブル1に複数個のフレーム4を架設すると、ケーブル1に対する個々のフレーム4の姿勢が決まり、フレーム枠体の主面P4の向きが決まり、太陽光発電パネル5のパネル面P5の向きも決まる。ケーブル1に対して個々のフレーム4を固定する場合には、個々のフレーム4の姿勢は一律に同じにはならないので、複数枚の太陽光発電パネル5により、より多くの採光を行うことができないおそれがある。
これに対して、ケーブル1におけるフレーム4の架設位置に応じて支持部41、42の設計や選択を適宜行えば、一つのケーブル懸架型空中太陽光発電装置において、より多くの採光が可能なパネル面の設定を行うことができる。特に、支持部41、42が矩形枠体に別途取り付けられる支持用部材である場合には、ケーブル1にフレーム4を取り付けた後で支持用部材を選択することにより、当該矩形枠体に収容されて取り付けられる太陽光発電パネル5のパネル面P5を事後調整できるので有益である。
なお、以下においては、説明の便のため、特に断って説明する場合を除き、図5に示すS−S断面を有するフレーム4を使用するものとする。
この発明のケーブル懸架型空中太陽光発電装置は、Y方向に垂直な平面において、太陽光発電パネル5の面がケーブルの撓み曲線に極力倣うように配置するように設計した場合(図11参照)には、ケーブル1にフレーム4を固定するのが最も簡易である。その場合、ケーブルプラグ14を用いる。例えば、図7に示すように、ケーブルプラグ14を介してケーブル1とフレーム4とを少なくとも二点で固定する。
図13及び図14に示すように、風流調整部材47は、フレーム4の側面に沿って設けた、当該側面から突出する部材であり、X方向の風の流れを調整する機能を果たす。
ここで「フレーム4の側面」とは、太陽光発電パネル5の面が水平になるように配置したとき、当該太陽光発電パネル5が取り付けられたフレーム4の、X方向を法線方向とする側面をいう。
Y方向に垂直な平面において、風流調整部材47のY方向に突出する断面の形状は、図15(a)から(c)に示すように、三角形、頂部が丸みを帯び、流線をした略三角形、凸形が典型例である。
図9中、実線で示すように、平時(風の影響がないとき)太陽光発電パネル5の面が水平になるように設計されている場合には、X方向に垂直な平面において、風流調整部材のX方向に突出する断面の形状は、X方向と平行な軸に対して対称な形状とするのが好ましい。しかし、例えば、Y方向に垂直な平面において、ケーブル1の撓みに沿って太陽光発電パネル5のパネル面を設置するように設計されている場合には(図12参照)、X方向に垂直な平面において、いくつかの風流調整部材のX方向に突出する断面の形状は、Y方向と平行な軸に対して非対称な形状であってもよい。
なお、ケーブル1にフレーム4を制限された範囲内で回動可能に架設する(図16参照)と、外部から流れ込む風のX方向成分の通り道を、変動させることができる。例えば、フレーム4(従って、太陽光発電パネル5)がY軸周りに回動すると、風路断面が大きくなるので、風が通り抜けやすくなる。他方、Y軸周りに回動すると、風のX方向の力を直に受けることになるので、吊構造部が風の悪影響を受けやすくなる。そのような場面が想定されるのであれば、例えば、フレーム4に錘(w)を付けて、太陽光発電パネル5が取り付けられたフレーム4の慣性を大きくし、基準位置への復帰動作を可能にする復元力をより高める。これにより、Y軸周りに回動が過度に起こりやすくならないようにし、吊構造部が風の悪影響を過度に受けにくくするとよい。
<この発明の第3の形態>
この発明の第3の形態に関する説明(「複数個のフレーム4のそれぞれは、ケーブル1の軸方向と非平行な方向に沿う軸の周りの制限された範囲内で回動可能にケーブル1に架設されている」という技術的事項)に関係してくるが、この「制限された範囲内で回動可能」となる、ケーブル1とフレーム4との間の回動を可能にする回動接続手段と、その回動を規制する回動規制手段とが必要になる。例えば、次の通りである(図10参照)。
この発明の第3の形態に関する説明(「複数個のフレーム4のそれぞれは、ケーブル1の軸方向と非平行な方向に沿う軸の周りの制限された範囲内で回動可能にケーブル1に架設されている」という技術的事項)に関係してくるが、この「制限された範囲内で回動可能」となる、ケーブル1とフレーム4との間の回動を可能にする回動接続手段と、その回動を規制する回動規制手段とが必要になる。例えば、次の通りである(図10参照)。
(A)回動接続手段
フレーム4は、その外枠から突出した軸体43を備えている。その軸体43は、フレーム4の回転軸(Y軸)と同軸である。
フレーム4は、その外枠から突出した軸体43を備えている。その軸体43は、フレーム4の回転軸(Y軸)と同軸である。
一方、ケーブル1には、接続部45が、ケーブルプラグ14を介して固定される。例えば、図10に示すように、ケーブルプラグ14は、ケーブル1の外周と接触する略U字に湾曲した湾曲部と、その湾曲部から突出する一対の突出部14a、14bとを備えている。ケーブル1が当該湾曲部に収容され、当該一対の突出部14a、14bが接続部45に予め設けられている開孔部45a、45bに差込まれ、そのうえでねじ止めにより接続部45に固定される。これにより、接続部45がケーブル1に固定される。
接続部45は、フレーム4が備える軸体43を収容する軸受部46を備えており、に軸体43が軸受部46に挿入され、支承されることにより、ケーブル1とフレーム4との間の回動が可能になる。
(B)回動規制手段
フレーム4は、その外枠からケーブル1側に向かって突出した回動規制部材44を備えている。回動規制部材44は、フレーム枠体の主面P4の上側に配置する上側突出部44aと、その下側に配置する下側突出部44bとを備えており、主面P4の法線方向において上側突出部44aと下側突出部44bとは、互いに距離(k)を置いて配置される。その距離(k)は、少なくともケーブル1の太さ(直径)よりも大きい。
フレーム4は、その外枠からケーブル1側に向かって突出した回動規制部材44を備えている。回動規制部材44は、フレーム枠体の主面P4の上側に配置する上側突出部44aと、その下側に配置する下側突出部44bとを備えており、主面P4の法線方向において上側突出部44aと下側突出部44bとは、互いに距離(k)を置いて配置される。その距離(k)は、少なくともケーブル1の太さ(直径)よりも大きい。
上側突出部44aおよび下側突出部44aは、ケーブル1とフレーム4とが接続部45を介して回動可能に接続されているとき、それぞれの先端が、Y方向においてケーブル1を超えた位置に配置されるように設計されている。そのため、フレーム4がY軸周りに一定以上回転しようとすると、上側突出部44aおよび下側突出部44bのうちいずれか一方がケーブル1と接触するので、それ以上の回動が不可能になる。こうして、回動規制部材44により、ケーブル1とフレーム4との間の回動可能な範囲が規制され、かくして「制限された範囲内で回動可能」な構成が実現される。
なお、回動が許容される範囲は、上側突出部44aおよび下側突出部44aのフレーム4における取り付け位置と、距離(k)の設定により変更することができる。
回動規制部材44は、X方向において、Y軸に対して左右の何れか一方に配置していれば足りる。しかし、図10に示すように、当該左右の両方に配置していてもよい。また、フレーム4が一対のケーブル1に架設されている場合には、当該一対のケーブル1のうちの一方の側のフレーム4に配置していれば足りる。しかし、図8に示すように、当該一対のケーブル1の両方の側のフレーム4に配置していてもよい。
上記(B)の回動規制手段は、回動規制部材44とケーブル1との衝突により回動を物理的に規制する手段である。しかし、回動規制手段は、上記(B)で例示したものに限定されない。軸体43の回転が弾性体の作用により制動されるようにしてもよい。例えば、接続部45と、上側突出部44aおよび下側突出部44bのそれぞれとを弾性体(例えばコイルばね)により接続すると、ある方向にフレーム4が回転しようとすると、その回転を妨げる方向に弾性力を作用させることができる。これにより、「制限された範囲内で回動可能」な構成が実現されると同時に、回動規制部材44とケーブル1との衝突に起因する衝撃がフレーム4に取り付けられている太陽光発電パネル5に及ばないように(及んでも小さな衝撃になるように)することができる。
「制限された範囲内で回動可能」とは、フレーム4が基準位置から左回りで90度未満、右回りで90度未満のY軸周りの回転しか許容されないものの、その範囲内で回転動作を行うことができる、という意味である。例えば、平時(風の影響がないとき)太陽光発電パネル面が水平になるように設計されている場合には(図12参照)、平時のフレーム4が水平となる位置を基準位置としたとき、図9のように、紙面垂直な軸(Y軸)周りの限られた範囲内での回転動作が可能である、という意味になる。
この発明においては、基準位置から左右それぞれ30度以下、広くは45度以下のY軸周りの回動が可能であれば足りる。
「制限された範囲内で回動可能」に設計されている以上、基準位置への復帰動作も必要である。その復帰動作を可能にする復元力をより高めるためには、太陽光発電パネル5が取り付けられたフレーム4の慣性を大きくするとよい。例えば、フレーム4に錘(w)を取り付けるとよい(図10参照)。
<この発明の第4の形態>
図11は、ケーブル1にフレーム4を固定することにより、Y方向に垂直な平面において、太陽光発電パネル5の面をケーブル1の撓み曲線に極力倣うように配置した場合における、フレーム4(従って、太陽光発電パネル5)の配置状態を説明するための概念図である。ケーブル1にフレーム4を固定することにより、Y方向に垂直な平面において、太陽光発電パネル5の面をケーブル1の撓み曲線に極力倣うように配置するためには、図7に示すように、少なくも二点でフレーム4をケーブル1に固定すればよい。
図11は、ケーブル1にフレーム4を固定することにより、Y方向に垂直な平面において、太陽光発電パネル5の面をケーブル1の撓み曲線に極力倣うように配置した場合における、フレーム4(従って、太陽光発電パネル5)の配置状態を説明するための概念図である。ケーブル1にフレーム4を固定することにより、Y方向に垂直な平面において、太陽光発電パネル5の面をケーブル1の撓み曲線に極力倣うように配置するためには、図7に示すように、少なくも二点でフレーム4をケーブル1に固定すればよい。
図12は、ケーブル1にフレーム4を制限された範囲内で回動可能に架設することにより(図9参照)、かつ、平時(風の影響がないとき)は、太陽光発電パネル5の面が略水平になるように構成することにより、Y方向に垂直な平面において、太陽光発電パネル5の面をケーブル1の撓み曲線に極力倣うように配置した場合における、フレーム4(従って、太陽光発電パネル5)の配置状態を説明するための概念図である。
ケーブル1にフレーム4を固定することにより、Y方向に垂直な平面において、ケーブル1にフレーム4を制限された範囲内で回動可能に架設することにより、かつ、フレーム4に錘(w)を取り付けることにより平時は、太陽光発電パネル5の面が略水平になるように構成するには、例えば、図10に示すように、ケーブル1とフレーム4とを制限回動機構を介して接続し、フレーム4に錘(w)を取り付ければよい。
説明の便のため、図11及び図12では、隣接する支柱(主支柱及び中間支柱)の高さは等しく、X方向において、支柱間に懸架されるケーブル1の最も垂れ下がっている位置は、当該支柱間の距離Lの中点位置、つまり(1/2)Lの位置であるとし、X=0の位置にある支柱からX=Lの位置にある、隣接する支柱までの間で、ケーブルに架設されるフレーム4(従って、太陽光発電パネル5)の個数は、13個、X=0の位置からX=(1/2)Lの位置、つまりケーブル1の最も垂れ下がっている位置までの間で、ケーブル1に架設されるフレーム4(従って、太陽光発電パネ5ル)の個数は6.5個としておく。
このとき、ケーブル1に架設されているフレーム4をYZ平面に投影すると、その投影分布は、フレーム4の密度が比較的高い領域Aと領域C、フレーム4の密度が比較的低い領域Bとに別れる。
領域Aは、支柱の頂部及びその近傍(X方向の距離にして、0≦X≦(1/6)Lの範囲)にある上に凸の状態になっているケーブル1の部分に架設されたフレーム4の投影分布の範囲である。
領域Cは、支柱間に懸架されるケーブル1の最も垂れ下がっている位置及びその近傍(X方向の距離にして、(1/3)L≦X≦(1/2)Lの範囲)にある下に凸の状態になっているケーブル1の部分に架設されたフレーム4の投影分布の範囲である。
領域Bは、領域A、Cの残部、つまり、X方向の距離にして、(1/6)L≦X≦(1/3)Lの範囲にあるケーブル1の部分に架設されたフレーム4の投影分布の範囲である。領域Bは、概ね、X=0の位置からX=(1/2)Lの位置までの間に存在するケーブル1の変曲点及びその近傍(X方向において変曲点の両側近傍)にあるケーブル1の部分に架設されたフレーム4の投影分布の範囲と言い換えてもよい。領域Aと領域Cとを比べると、領域Cの方が、投影されたフレーム4の密度が高い場合が多く、複数個のフレーム4の投影が重なり合って存在する場合も多い(図11、図12参照)。
ここで、YZ平面に投影された、互いに隣接するフレーム4間に隙間がないと、X方向成分を有する風の流れが、X方向に沿って通過しにくくなる。換言すれば、領域Bよりも、領域A、Cの方が、領域Aよりは領域Cの方が、X方向成分を有する風の流れの悪影響を受けやすくなる。
そこで、少なくとも領域Cにあるフレーム4に風流調整部材を取り付ける。望ましくは、領域Aにあるフレーム4にも、そして、より望ましくは、領域Bにあるフレーム4にも、風流調整部材を取り付ける。これにより、吊構造部に対する風の流れの悪影響を低減することができる。
<この発明の第5の形態>
風流阻害部材48は、X方向(紙面垂直方向)の風の流れを阻害する部材であり、Y方向に隣接する支柱間に設置され、X方向の流れを阻害する機能を果たす。風流阻害部材48は、主支柱3間のみならず、中間支柱6間にも設けることができる(図17、図18参照)。風流阻害部材48を設置することによって、太陽光発電パネル5がY軸周りに回動したときに影響を受け易くなるX方向の成分を有する風の影響を低減することができ、故に太陽光発電パネル5が受ける風が原因となる悪影響を更に抑制することができる。
風流阻害部材48は、X方向(紙面垂直方向)の風の流れを阻害する部材であり、Y方向に隣接する支柱間に設置され、X方向の流れを阻害する機能を果たす。風流阻害部材48は、主支柱3間のみならず、中間支柱6間にも設けることができる(図17、図18参照)。風流阻害部材48を設置することによって、太陽光発電パネル5がY軸周りに回動したときに影響を受け易くなるX方向の成分を有する風の影響を低減することができ、故に太陽光発電パネル5が受ける風が原因となる悪影響を更に抑制することができる。
<この発明の第6の形態>
風流遮蔽部材49は、吊構造部(ケーブル懸架型空中太陽光発電装置U)の周囲に設置され、基本的に、装置、施設を取り囲むフェンスのようなものであり、装置、施設への外部からの風の流れ込み(X方向、Y方向の成分を有する風の流れ込み)を遮蔽する機能を果たす(図19参照)。
風流遮蔽部材49は、吊構造部(ケーブル懸架型空中太陽光発電装置U)の周囲に設置され、基本的に、装置、施設を取り囲むフェンスのようなものであり、装置、施設への外部からの風の流れ込み(X方向、Y方向の成分を有する風の流れ込み)を遮蔽する機能を果たす(図19参照)。
<この発明の第7の形態>
この発明のケーブル懸架型空中太陽光発電設備は、少なくとも平面視で最外に配置していないケーブル懸架型空中太陽光発電装置が上述したケーブル懸架型空中太陽光発電装置の何れかにより構成されている。
この発明のケーブル懸架型空中太陽光発電設備は、少なくとも平面視で最外に配置していないケーブル懸架型空中太陽光発電装置が上述したケーブル懸架型空中太陽光発電装置の何れかにより構成されている。
このケーブル懸架型空中太陽光発電設備によれば、平面視で内側に配置している太陽光発電パネルが受ける風が原因となる想定外の悪影響を予防的に抑制することができ、点検や保守の頻度や保守・管理費用を低減することができる。
<この発明の第8の形態>
この発明のケーブル懸架型空中太陽光発電設備は、ケーブル懸架型空中太陽光発電設備を構成しているケーブル懸架型空中太陽光発電装置の平面視で三行以上、一列以上の集合体(PU[pq])の周囲に、風の流れ込みを遮蔽又は調整する風流遮蔽部材49を備えている(図20参照)。この発明のケーブル懸架型空中太陽光発電設備によれば、風に対する耐久性を高めることができる。
この発明のケーブル懸架型空中太陽光発電設備は、ケーブル懸架型空中太陽光発電設備を構成しているケーブル懸架型空中太陽光発電装置の平面視で三行以上、一列以上の集合体(PU[pq])の周囲に、風の流れ込みを遮蔽又は調整する風流遮蔽部材49を備えている(図20参照)。この発明のケーブル懸架型空中太陽光発電設備によれば、風に対する耐久性を高めることができる。
また、この発明のケーブル懸架型空中太陽光発電設備によれば、風流阻害部材48の負担を軽減することができるので、流れ込む風が強くても、この発明(特に、この発明の第7の形態)の作用効果を維持することが容易になる。
1:ケーブル
2:アンカー
3:主支柱
4:フレーム
5:太陽光発電パネル
6:中間支柱
7:直管部材
8:サドル部
9:台座
10:載台
11:斜材
12:水平材
13:斜材
14:ケーブルプラグ
14a:突出部
14b:突出部
41:支持部
42:支持部
43:軸体
44:回転規制部材
44a:上側突出部
44b:下側突出部
45:接続部
45a:開孔部
45b:開孔部
46:軸受部
47:風流調整部材
48:風流阻害部材
49:風流遮蔽部材
2:アンカー
3:主支柱
4:フレーム
5:太陽光発電パネル
6:中間支柱
7:直管部材
8:サドル部
9:台座
10:載台
11:斜材
12:水平材
13:斜材
14:ケーブルプラグ
14a:突出部
14b:突出部
41:支持部
42:支持部
43:軸体
44:回転規制部材
44a:上側突出部
44b:下側突出部
45:接続部
45a:開孔部
45b:開孔部
46:軸受部
47:風流調整部材
48:風流阻害部材
49:風流遮蔽部材
Claims (8)
- 互いに離隔して設置される複数本の支柱間に懸架されるケーブルを備える吊構造部と、前記ケーブルに架設される複数個のフレームと、該複数個のフレームのそれぞれに取り付けられた太陽光発電パネルと、を備えるケーブル懸架型空中太陽光発電装置であって、
前記複数個のフレームのそれぞれは、前記ケーブルの軸方向に突出して風の流れを調整する風流調整部材を備えている、
ことを特徴とするケーブル懸架型空中太陽光発電装置。 - 前記支柱は、前記ケーブルの両端を支持する一対の主支柱及び前記一対の主支柱間に設置される中間支柱のうちの少なくとも一対の主支柱からなる、
ことを特徴とする、請求項1に記載のケーブル懸架型空中太陽光発電装置。 - 前記複数個のフレームのそれぞれは、前記ケーブルの軸方向と非平行な方向に沿う軸の周りの制限された範囲内で回動可能に前記ケーブルに架設されている、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のケーブル懸架型空中太陽光発電装置。 - 前記複数個のフレームは、少なくとも、前記ケーブルが最も垂れ下がっている位置近傍に架設されている或いは前記複数本の支柱のそれぞれに近接して架設されているものである、
ことを特徴とする、請求項1から3の何れか1つに記載のケーブル懸架型空中太陽光発電装置。 - 前記吊構造部は、前記ケーブルの軸方向の流れ成分を有する風の流れを遮蔽又は調整する風流阻害部材を備えている、
ことを特徴とする、請求項1から4の何れか1つに記載のケーブル懸架型空中太陽光発電装置。 - 前記吊構造部の周囲に設置され、風の流れ込みを遮蔽又は調整する風流遮蔽部材を備えている、
ことを特徴とする、請求項1から5の何れか1つに記載のケーブル懸架型空中太陽光発電装置。 - ケーブル懸架型太陽光発電装置が平面視で三行以上、一列以上配置されて構成されるケーブル懸架型空中太陽光発電設備であって、
少なくとも平面視で最外に配置していない前記ケーブル懸架型空中太陽光発電装置が請求項1から5の何れか1つに記載のケーブル懸架型空中太陽光発電装置である、
ことを特徴とするケーブル懸架型空中太陽光発電設備。 - 平面視で最外に配置している前記ケーブル懸架型空中太陽光発電装置の周囲に配置され、風の流れ込みを遮蔽又は調整する風流遮蔽部材を備えている、
ことを特徴とする、請求項7に記載のケーブル懸架型空中太陽光発電設備。
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