JP2015036965A - メモリ制御装置、メモリ制御装置の制御方法及び情報処理装置 - Google Patents

メモリ制御装置、メモリ制御装置の制御方法及び情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】周波数及び電圧の設定変更の時間を短縮したメモリ制御装置、メモリ制御装置の制御方法及び情報処理装置を提供する。【解決手段】設定値保持レジスタ14は、メモリ20の制御情報と、メモリ20に供給するクロック周波数とを対応付けて記憶する。メモリアクセス制御回路11は、指定されたクロック周波数に対応する制御情報が設定値保持レジスタ14に存在するか否かを判定する。メモリチューニング回路13は、指定されたクロック周波数に対応する制御情報が設定値保持レジスタ14に存在しないとメモリアクセス制御回路11が判定した場合、指定されたクロック周波数に対応する制御情報を決定する。データ送受信モジュール12は、指定されたクロック周波数に対応する制御情報が設定値保持レジスタ14に存在しないとメモリアクセス制御回路11が判定した場合、メモリチューニング回路13が決定した制御情報に基づき、メモリ20を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、メモリ制御装置、メモリ制御装置の制御方法及び情報処理装置に関する。
近年、携帯機器だけでなく、サーバやPersonal Computer(PC)などに対しても省電力要求が高まっている。そこで、Central Processing Unit(CPU)などの電子部品における電圧と周波数を動的に変化させるDynamic Voltage and Frequency Scaling(DVFS)が広く用いられてきている。
サーバやPCなどのメインメモリを持つコンピュータのメモリチャネルに対して、高速動作要求と低速動作要求に応じて電源電圧を制御する従来技術などが提案されている。
例えば、Dual Inline Memory Module(DIMM)などを用いたメモリインタフェースは、CPUなどと異なり、周波数及び電圧の組合せ毎に最適な設定が異なり、その設定はチューニングを行うことで決定される。そのため、周波数及び電圧の組合せのそれぞれで最適なパフォーマンスを得ようとした場合、周波数及び電圧が変化する度にチューニングが行われる。
これについては、例えば、メモリの動作速度とメモリの電源電圧の関係のテストを行い、メモリに対する供給電圧を決定する従来技術がある。
特表2012−523052号公報 特開平04−167046号公報
しかしながら、メモリインタフェースのチューニングは、瞬時には終わらず、ある程度の時間が掛かる。そして、チューニング中はメモリバスが使用できないため、その間、システムはメモリモジュールを実質的に使用できない。
高速動作要求と低速動作要求に応じて電源電圧を制御する従来技術では、周波数や電圧の設定変更が指示される毎にメモリチューニングが行われる。メモリに対する要求性能によっては、チューニングに多くの時間を費やし、メモリバスを使用できない期間が長くなることが考えられる。すなわち、周波数や電圧の設定変更を完了するまでに長時間経過してしまうおそれがある。これは、テストを行いメモリの供給電圧を決定する従来技術であっても同様である。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、周波数及び電圧の設定変更の時間を短縮したメモリ制御装置、メモリ制御装置の制御方法及び情報処理装置を提供することを目的とする。
本願の開示するメモリ制御装置、メモリ制御装置の制御方法及び情報処理装置は、一つの態様において、記憶部は、メモリの制御情報と、前記メモリに供給するクロック周波数とを対応付けて記憶する。判定部は、前記メモリに供給するクロック周波数の指定を受信し、指定されたクロック周波数に対応する制御情報が前記記憶部に存在するか否かを判定する。決定部は、指定されたクロック周波数に対応する制御情報が前記記憶部に存在しないと前記判定部が判定した場合、指定されたクロック周波数に対応する制御情報を決定する。制御部は、指定されたクロック周波数に対応する制御情報が前記記憶部に存在しないと前記判定部が判定した場合、前記決定部が決定した制御情報に基づき、前記メモリを制御する。
本願の開示するメモリ制御装置、メモリ制御装置の制御方法及び情報処理装置の一つの態様によれば、周波数及び電圧の設定変更の時間を短縮することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る情報処理装置のブロック図である。 図2は、実施例1に係る設定値保持レジスタの格納情報を説明するための図である。 図3は、実施例1に係るメモリ制御装置によるメモリ制御処理のフローチャートである。 図4は、実施例2に係るメモリ制御装置による起動時のメモリ制御処理のフローチャートである。 図5は、実施例3に係る情報処理装置のブロック図である。 図6は、実施例3に係る設定値保持レジスタの格納情報を説明するための図である。 図7は、実施例3に係るメモリ制御装置によるメモリ制御処理のフローチャートである。
以下に、本願の開示するメモリ制御装置、メモリ制御装置の制御方法及び情報処理装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示するメモリ制御装置、メモリ制御装置の制御方法及び情報処理装置が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係る情報処理装置のブロック図である。本実施例に係る情報処理装置は、メモリ制御装置であるメモリコントローラ1、メモリモジュール2、クロック/電圧設定回路3、クロック供給回路4、電圧供給回路5、演算処理部であるCentral Processing Unit(CPU)6及びハードディスク装置7を有する。
CPU6は、メモリコントローラ1及びハードディスク装置7とバスで接続されている。CPU6は、メモリコントローラ1を介してメモリモジュール2に搭載されているDynamic Random Access Memory(DRAM)などのメモリ20との間でデータの送受信を行う。具体的には、CPU6は、後述するメモリアクセス制御回路11にデータの読み書きのコマンドを送信して、メモリアクセス制御回路11との間でデータの送受信を行う。
また、CPU6は、自装置の状態が周波数及び電圧の設定の変更条件を満たしたか否かを判定する。そして、変更条件を満たした場合、CPU6は、周波数及び電圧への設定変更をクロック/電圧設定回路3へ通知する。ここでは、CPU6が周波数及び電圧の設定変更をクロック/電圧設定回路3へ通知するように説明するが、CPU6が実行するソフトウェアの処理として周波数及び電圧の設定変更の通知がなされてもよい。また、本実施例では、CPU6は、設定変更の通知とともに変更値である周波数及び電圧の値を通知する。
本実施例では、周波数及び電圧の設定として、「通常設定」、「高パフォーマンス設定」及び「低消費電力設定」という3種類の設定がある場合で説明する。通常設定とは、メモリ20の処理速度及び電力消費のバランスを取った設定であり、情報処理装置起動後、特に周波数及び電圧の設定を指定しない場合に用いられる設定である。通常設定は、例えば、周波数が1600MHzであり、電圧が1.35Vである。この通常設定が、「第1設定」の一例にあたる。高パフォーマンス設定とは、メモリ20の処理速度を優先させた設定である。高パフォーマンス設定は、例えば、周波数が1800MHzであり、電圧が1.50Vである。この高パフォーマンス設定が、「第2設定」の一例にあたる。低消費電力設定とは、メモリ20による消費電力を抑えることを優先させた設定である。低消費電力設定は、例えば、周波数が800MHzであり、電圧が1.20Vである。この低消費電力設定が「第3設定」の一例にあたる。
すなわち、本実施例では、情報処理装置が起動すると、メモリコントローラ1、クロック供給回路4及び電圧供給回路5は、通常設定で動作する。そして、例えば、キャッシュのパイプラインにメモリモジュール2へのリクエストが閾値以上溜まっている場合、CPU6は、高パフォーマンス設定への設定変更をクロック/電圧設定回路3へ通知する。また、メモリモジュール2へのリクエストが閾値よりも少ない場合、CPU6は、低消費電力設定への設定変更をクロック/電圧設定回路3へ通知する。
ここで、例えば、CPU6が実行するソフトウェアが設定変更を通知する場合、ソフトウェアは以下のように設定変更の通知を行う。すなわち、ソフトウェアは、情報処理装置の負荷状況及び電力消費状況などを監視し、負荷が高いときは高パフォーマンス設定への設定変更をクロック/電圧設定回路3へ通知する。また、負荷が低い場合には、ソフトウェアは、低消費電力への設定変更をクロック/電圧設定回路3へ通知する。
また、CPU6は、ハードディスク装置7に対してもデータの読み出し及び書き込みを行う。
ハードディスク装置7は、CPU6との間でデータの送受信を行う。また、ハードディスク装置7は、CPU6からの指示を受けて、メモリコントローラ1を介してメモリモジュール2に搭載されているDRAMなどのメモリ20との間でデータの送受信を行う。
クロック/電圧設定回路3は、初期設定として、通常設定の周波数及び電圧の値を記憶する。そして、情報処理装置が起動すると、クロック/電圧設定回路3は、通常設定の周波数及び電圧をメモリアクセス制御回路11へ通知する。
また、クロック/電圧設定回路3は、通常設定の周波数の値をクロック供給回路4へ通知する。さらに、クロック/電圧設定回路3は、通常設定の電圧の値を電圧供給回路5へ通知する。
また、クロック/電圧設定回路3は、周波数及び電圧の設定変更の通知をCPU6から受信する。そして、クロック/電圧設定回路3は、CPU6から指定された周波数及び電圧の値をメモリアクセス制御回路11へ通知する。また、クロック/電圧設定回路3は、CPU6から指定された周波数の値をクロック供給回路4へ通知する。また、クロック/電圧設定回路3は、CPU6から指定された電圧の値を電圧供給回路5へ通知する。
ここで、本実施例では、クロック/電圧設定回路3は、CPU6から周波数及び電圧の値の入力を受けているが、これは他の方法でもよい。例えば、クロック/電圧設定回路3は、周波数及び電圧の設定の種類とそれに対応する周波数及び電圧の値を記憶しておき、CPU6から周波数及び電圧の設定の種類の情報を受信し、受信した設定に対応する周波数及び電圧の値を取得してもよい。
クロック供給回路4は、メモリコントローラ1及びメモリモジュール2へ供給するクロックの周波数の通知をクロック/電圧設定回路3から受信する。そして、クロック供給回路4は、通知された周波数のクロックをメモリコントローラ1及びメモリモジュール2へ供給する。
電圧供給回路5は、メモリコントローラ1及びメモリモジュール2へ供給する電力の電圧の値の通知をクロック/電圧設定回路3から受信する。そして、クロック供給回路4は、通知された値の電圧を有する電力をメモリコントローラ1及びメモリモジュール2へ供給する。
メモリモジュール2は、DRAMなどのメモリ20を搭載するモジュールである。例えば、メモリモジュール2は、4RANK−DIMMなどである。
メモリモジュール2は、電力の供給を電圧供給回路5から受ける。また、メモリモジュール2は、クロックの供給をクロック供給回路4から受ける。そして、メモリモジュール2は、電圧供給回路5から供給された電力を用いて、クロック供給回路4から供給されたクロックの周波数で動作する。
例えば、メモリモジュール2は、メモリコントローラ1のデータ送受信モジュール12からの制御を受けて、データの送受信を行う。
メモリコントローラ1は、メモリアクセス制御回路11、データ送受信モジュール12、メモリチューニング回路13、設定値保持レジスタ14及び設定レジスタ15を有する。
メモリコントローラ1は、クロック供給回路4からクロックの供給を受ける、電圧供給回路5から電力の供給を受ける。そして、メモリコントローラ1の各部は、電圧供給回路5から供給された電力により、クロック供給回路4から供給されたクロックの周波数で動作する。
メモリアクセス制御回路11は、周波数及び電圧の値をブロック/電圧設定回路3から受ける。メモリアクセス制御回路11は、受信した周波数及び電圧の値、並びに、それに対応する制御情報が設定値保持レジスタ14に格納されているか検索する。ここで、制御情報とは、メモリモジュール2から送信されるデータストローブ信号(DQS信号)とクロックとの位相を調整するための位相調整情報及びサイクルを調整するためのサイクル調整情報を含む。また、制御情報は、メモリモジュール2に搭載されたメモリ20の遅延時間を示す遅延時間情報なども含む。以下では、制御情報に含まれる各値を「設定値」と呼ぶ場合がある。
メモリアクセス制御回路11は、受信した周波数及び電圧の値、並びに、それに対応する制御情報が設定値保持レジスタ14に格納されている場合、対応する制御情報をメモリモジュール2の制御に用いる指示をデータ送受信モジュール12に送信する。
これに対して、受信した周波数及び電圧の値及びそれに対応する制御情報が設定値保持レジスタ14にない場合、メモリアクセス制御回路11は、受信した周波数及び電圧の場合におけるメモリチューニングの実施をメモリチューニング回路13に指示する。
本実施例では、情報処理システムの起動時には、設定値保持レジスタ14には情報が格納されていない。そこで、メモリアクセス制御回路11は、情報処理システムの起動時には、通常設定の周波数及び電圧の場合におけるメモリチューニングの実施をメモリチューニング回路13に指示する。その後、CPU6から他の周波数及び電力の設定への変更の指示を受けると、メモリアクセス制御回路11は、指示された設定の場合におけるメモリチューニングの実施をメモリチューニング回路13へ指示する。ただし、一度メモリチューニングを行った周波数及び電力の設定に対応する制御情報は、後述するように設定値保持レジスタ14に格納される。そこで、既にメモリチューニングを行った周波数及び電力の設定への変更が再度指示された場合、メモリアクセス制御回路11は、その設定に対応する制御情報をメモリモジュール2の制御に用いる指示をデータ送受信モジュール12へ送信する。このメモリアクセス制御回路11が、「判定部」の一例にあたる。
また、メモリアクセス制御回路11は、CPU6又はハードディスク装置7からメモリ20へのデータの書き込み又は読み出しの指示を受ける。そして、メモリアクセス制御回路11は、受信したデータの書き込み又は読み出しの指示をデータ送受信モジュール12へ送信する。その後、メモリアクセス制御回路11は、データ送受信モジュール12からの応答を受信し、受信した応答に従い、CPU6又はハードディスク装置7へ応答を返す。
データ送受信モジュール12は、指定された周波数及び電力に対応する制御情報が設定値保持レジスタ14に格納されている場合、メモリモジュール2の制御に用いる制御情報に対応する周波数及び電圧の値をメモリアクセス制御回路11から受信する。そして、データ送受信モジュール12は、受信した周波数及び電圧の値に対応する制御情報に含まれる各設定値を設定値保持レジスタ14から受信する。次に、データ送受信モジュール12は、受信した設定値を設定レジスタ15へ格納する。その後、データ送受信モジュール12は、設定レジスタ15に格納した各設定値を用いてメモリバスの使用を開始し、メモリモジュール2とデータの送受信を行う。
また、データ送受信モジュール12は、指定された周波数及び電力に対応する制御情報が設定値保持レジスタ14に格納されていない場合、その周波数及び電力の設定に対応する制御情報の各設定値をメモリチューニング回路13から受信する。次に、データ送受信モジュール12は、受信した設定値を設定レジスタ15へ格納する。その後、データ送受信モジュール12は、設定レジスタ15に格納した各設定値を用いてメモリバスの使用を開始し、メモリモジュール2とデータの送受信を行う。このデータ送受信モジュール2が、「制御部」の一例にあたる。
メモリチューニング回路13は、指定された周波数及び電力に対応する制御情報が設定値保持レジスタ14に格納されていない場合、その周波数及び電力の場合におけるメモリチューニングの実施の指示をメモリアクセス制御回路11から受ける。そして、メモリチューニング回路13は、その場合の電圧供給回路5から供給された電圧及びクロック供給回路4から供給されたクロックを用いた状態で、メモリチューニングを行う。
例えば、メモリチューニング回路13は、クロック信号の位相とDQS信号の位相とを調整する処理を行い、位相調整情報を求める。この処理は、「ライトレベリング」などと呼ばれる。また、メモリチューニング回路13は、クロック信号とDQS信号とのサイクルを調整する処理を行い、サイクル調整情報を求める。この処理は、「サイクルチェック」などと呼ばれる。さらに、メモリチューニング回路13は、メモリ20の遅延時間を見積もる処理を行い、遅延時間情報を求める。この処理は、「リードレベリング」などと呼ばれる。
そして、メモリチューニング回路13は、求めた位相調整情報、サイクル調整情報及び遅延時間情報などの設定値をデータ送受信モジュール12へ送信する。このメモリチューニング回路13が、「決定部」の一例にあたる。
さらに、メモリチューニング回路13は、求めた位相調整情報、サイクル調整情報及び遅延時間情報などの設定値を、その状態の周波数及び電力の値に対応付けて設定値保持レジスタ14へ格納する。
設定値保持レジスタ14は、周波数及び電力の値に対応付けた、位相調整情報、サイクル調整情報及び遅延時間情報などの設定値をメモリチューニング回路13から受信する。そして、設定値保持レジスタ14は、周波数及び電力の値に対応付けて、位相調整情報、サイクル調整情報及び遅延時間情報などの設定値を格納する。この設定値保持レジスタ14が、「記憶部」の一例にあたる。
図2は、実施例1に係る設定値保持レジスタの格納情報を説明するための図である。図2では、設定値保持レジスタ14が保持する周波数及び電力の値と制御情報との対応をテーブルとして表すが、対応関係を保持するのであれば情報の形式は特に制限は無い。
設定値保持レジスタ14は、本実施例では、第1設定値保持レジスタ141、第2設定値保持レジスタ142及び第3設定値保持レジスタ143を有する。
第1設定値保持レジスタ141は、周波数が1600MHzであり、電圧が1.35Vである通常設定に対応する制御情報を格納する。本実施例では、例えば、通常設定を表す信号の値は「2’b00」である。本実施例では、メモリチューニング回路13は、クロック/電圧設定回路3から通常設定の周波数及び電圧を受信すると、「2’b00」に対応する制御情報を格納する第1設定値保持レジスタ141の有無を確認する。また、データ送受信モジュール12は、通常設定の周波数及び電圧に変更する場合、「2’b00」の値を有する信号をメモリチューニング回路13から受信し、その値に対応する制御情報を検索する。
そして、第1設定値保持レジスタ141は、図2に示すように、メモリモジュール2とデータ送受信モジュール12とを接続する複数のメモリバスについて、それぞれのメモリバスに対応する制御情報を格納する。ここでは、メモリモジュール2に18個のDRAMが搭載されている。そして、図2は、各DRAM(DRAM#0〜#17)及びそのDRAMへ繋がるメモリバスへ出力されるDQS信号(DQS#0〜#17)毎にチューニングを行った場合の制御情報を表す。図2における位相情報には、位相調整情報及びサイクル調整情報などが含まれる。すなわち、データ送受信モジュール12は、メモリバス毎に対応する制御情報を用いて、それぞれのメモリバスを制御する。これは、メモリバスの長さなどにより、最適な設定値が異なるからである。
第2設定値保持レジスタ142は、周波数が1800MHzであり、電圧が1.50Vである高パフォーマンス設定に対応する制御情報を格納する。本実施例では、例えば、高パフォーマンス設定を表す信号の値は「2’b01」である。第2設定値保持レジスタ142も、メモリモジュール2とデータ送受信モジュール12とを接続する複数のメモリバスについて、それぞれのメモリバスに対応する制御情報を格納する。
第3設定値保持レジスタ143は、周波数が800MHzであり、電圧が1.20Vである低消費電力設定に対応する制御情報を格納する。本実施例では、例えば、低消費電力設定を表す信号の値は「2’b10」である。第3設定値保持レジスタ143も、メモリモジュール2とデータ送受信モジュール12とを接続する複数のメモリバスについて、それぞれのメモリバスに対応する制御情報を格納する。
設定レジスタ15は、メモリモジュール2の制御に用いる設定値の入力をデータ送受信モジュール12から受ける。そして、設定レジスタ15は、受信した設定値を格納する。その後、設定レジスタ15が保持する情報は、データ送受信モジュール12がメモリモジュール2の制御を行う際に、データ送受信モジュール12により使用される。
また、周波数及び電圧の設定が変わると、設定レジスタ15は、リセットされ、新しい周波数及び電圧の設定に対応する設定値を受信して格納する。
次に、図3を参照して、本実施例に係るメモリ制御装置によるメモリ制御処理の流れについて説明する。図3は、実施例1に係るメモリ制御装置によるメモリ制御処理のフローチャートである。
CPU6は、周波数及び電圧の設定変更をクロック/電圧設定回路3に指示する(ステップS101)。クロック/電圧設定回路3は、CPU6から指定された周波数及び電圧の設定をメモリアクセス制御回路11へ通知する。
メモリアクセス制御回路11は、通知された周波数及び電圧の設定に対応する制御情報が設定値保持レジスタ14に格納されているかを確認し、その周波数及び電圧が以前に設定された周波数及び電圧か否かを判定する(ステップS102)。
以前に設定された周波数及び電圧でない場合(ステップS102:否定)、メモリアクセス制御回路11は、メモリチューニングの実施をメモリチューニング回路13へ指示する。メモリチューニング回路13は、メモリアクセス制御回路11からの指示を受けて、その状態で供給されているクロック及び電圧を用いてメモリチューニングを行う(ステップS103)。
そして、メモリチューニング回路13は、その状態で供給されている電圧及びクロックの周波数に対応する制御情報の設定値を決定する(ステップS104)。次に、メモリチューニング回路13は、決定した設定値をデータ送受信モジュール12へ通知する。
データ送受信モジュール12は、設定レジスタ15をリセットし、通知された設定値を新たに設定レジスタ15へ書き込む(ステップS105)。
その後、データ送受信モジュール12は、設定レジスタ15が保持する設定値を用いてメモリモジュール2の制御を行い、メモリバスの使用を開始する(ステップS106)。
メモリチューニング回路13は、周波数及び電圧に対応させて決定した設定値を設定値保持レジスタ14へ格納する(ステップS107)。
一方、以前に設定された周波数及び電圧の場合(ステップS102:肯定)、メモリアクセス制御回路11は、指定された周波数及び電圧の設定をデータ送受信モジュール12へ通知する。
データ送受信モジュール12は、通知された周波数及び電圧の設定に対応する制御情報の設定値を設定値保持レジスタ14から読み出す(ステップS108)。
次に、データ送受信モジュール12は、設定レジスタ15をリセットし、読み出した設定値を新たに設定レジスタ15へ書き込む(ステップS109)。
その後、データ送受信モジュール12は、設定レジスタ15が保持する設定値を用いてメモリモジュール2の制御を行い、メモリバスの使用を開始する(ステップS110)。
以上に説明したように、本実施例に係るメモリ制御装置は、チューニングにより決定した周波数及び電圧の設定に対応する制御情報の設定値を記憶しておき、再度同じ周波数及び電圧の設定が指定された場合に記憶する設定値を用いてメモリの制御を行う。これにより、メモリチューニングの回数を抑えることができ、メモリチューニングによるシステムに対する負荷を軽減することができる。
また、周波数及び電圧の設定変更時のチューニングに使用する時間を削減できるので、周波数及び電圧の設定変更の時間を短縮することができる。
また、例えば、周波数及び電圧の設定変更毎にチューニングを行う場合、変更の回数に比例してチューニングにかけた時間は増加するが、本実施例では、変更の回数が増加してもチューニングにかけた時間は増加せず、情報処理装置の処理時間を圧縮できる。
ここで、本実施例に係るメモリコントローラ1を用いた場合の効果について具体的に説明する。例えば、1mV/1μsで変動可能な電源を用いた場合、電圧の設定を変更するのに150μsかかる。また、DRAMの規格により、例えば、クロックの変更に6μsかかる。さらに、4RANK−DIMMに対するメモリチューニングにかかる時間は、例えば、230μsである。
すなわち、周波数及び電圧の設定変更の処理時間は、メモリチューニングを実行した場合、150μs+6μs+230μs=386μsかかる。
これに対して、設定値保持レジスタ14の動作が、メモリモジュール2のクロックと同じスピードで行われるとすると、設定値保持レジスタ14を用いた場合、周波数及び電圧の設定変更の処理時間は、150μs+6μs+数ns≒156μsとなる。ここで、「数ns」の項は、設定値保持レジスタ14からの設定値の読み出しなどにかかる時間である。
このように、設定値保持レジスタ14を使用することで、チューニングを行う場合に比べて処理時間を60%削減することができる。情報処理装置の運用中は細かく周波数及び電圧の設定が変更されるため、運用全体から見れば初回のチューニング時間は無視可能となり、実質的に情報処理装置の処理時間が60%減ったように見える。
また、本実施例では、周波数及び電圧の設定の種類を3種類としたが、それ以上の種類の設定を有する場合、有する全ての設定について設定値保持レジスタを持てば、チューニングの回数は設定毎に1回ずつで済み、同様の効果が得られる。
次に、実施例2について説明する。本実施例に係るメモリ制御装置は、システム起動時に周波数及び電圧の設定の種類毎のチューニングをそれぞれ実行しておくことが実施例1と異なる。本実施例に係る情報処装置も図1で表される。以下の説明では、実施例1と同様の機能を有する各部については説明を省略する。
CPU6は、情報処理装置が起動してから通常設定のチューニングが終わると、他の周波数及び電圧の設定を選択する。そして、CPU6は、選択した設定への周波数及び電圧の設定変更をクロック/電圧設定回路3へ通知する。CPU6は、予め決められている周波数及び電圧の設定の全てに対してチューニングが実施されるまで設定変更の通知を繰り返す。
クロック/電圧設定回路3は、情報処理装置起動時に周波数及び電圧の設定として通常設定をメモリアクセス制御回路11へ通知し、その後、CPU6から受信した設定変更の通知にしたがい、周波数及び電圧の設定をメモリアクセス制御回路11へ順次通知する。
メモリアクセス制御回路11は、情報処理装置起動時に通常設定の周波数及び電圧を受信し、その後、異なる周波数及び電圧の設定を順次クロック/電圧設定回路3から受信する。そして、メモリアクセス制御回路11は、通常設定から始まり周波数及び電圧の全ての設定についてのメモリチューニングの実施をメモリチューニング回路13に順次指示する。
メモリチューニング回路13は、情報処理装置起動時に、通常設定から始まり周波数及び電圧の全ての設定についてのメモリチューニングの実施の指示をメモリアクセス制御回路11から受信する。そして、メモリチューニング回路13は、指示にしたがい各周波数及び電圧の設定に対するメモリチューニングを順次実施していく。そして、メモリチューニング回路13は、チューニングにより決定した制御情報の設定値を、周波数及び電圧の設定に対応させて設定値保持レジスタ14へ格納する。
次に、図4を参照して、本実施例に係るメモリ制御装置による起動時のメモリ制御処理について説明する。図4は、実施例2に係るメモリ制御装置による起動時のメモリ制御処理のフローチャートである。
操作者により情報処理装置に電源が投入されることで、システムが起動する(ステップS201)。
クロック/電圧設定回路3は、通常設定の周波数及び電圧をメモリアクセス制御回路11に通知する。そして、メモリアクセス制御回路11は、通常設定の周波数及び電圧をメモリチューニング回路13へ通知する(ステップS202)。
メモリチューニング回路13は、メモリアクセス制御回路11から通知された周波数及び電圧の設定を用いて、メモリチューニングを行う(ステップS203)。
そして、メモリチューニング回路13は、メモリアクセス制御回路11から通知された周波数及び電圧の設定に対応する制御情報の設定値を決定する(ステップS204)。
次に、メモリチューニング回路13は、決定した設定値をメモリアクセス制御回路11から通知された周波数及び電圧の設定に対応づけて設定値保持レジスタ14へ格納する(ステップS205)。
CPU6は、全ての周波数及び電圧の設定について制御情報の設定値の決定が完了したか否かを判定する(ステップS206)。本実施例では、CPU6は、通常設定、高パフォーマンス設定及び低消費電力設定の3種類の設定について、制御情報の設定値の決定が完了したか否かを判定する。
全ての周波数及び電圧の設定について制御情報の設定値の決定が完了していない場合(ステップS206:否定)、CPU6は、新たに周波数及び電圧の設定を選択する(ステップS207)。
そして、CPU6は、新たに選択した周波数及び電圧の設定をクロック/電圧設定回路3へ通知する。クロック/電圧設定回路3は、新たに選択された周波数及び電圧の設定をメモリアクセス制御回路11に通知する。そして、メモリアクセス制御回路11は、新たに選択された周波数及び電圧の設定をメモリチューニング回路13へ通知する(ステップS208)。
これに対して、全ての周波数及び電圧の設定について制御情報の設定値の決定が完了した場合(ステップS206:肯定)、メモリコントローラ1及びCPU6は、制御情報の設定値の決定の処理を終了する。
以上に説明したように、本実施例に係るメモリ制御装置は、情報処理装置の起動時に周波数及び電圧の設定全てについてメモリチューニングを行い、対応する制御情報の設定値を決定し記憶しておく。これにより、起動処理後の情報処理装置の運用時には、すでに記憶する制御情報の設定値を用いてメモリを制御することができ、運用中のメモリチューニングの実行を回避することができる。すなわち、情報処理装置の運用時における処理負荷を軽減することができ、また、運用時における周波数及び電圧の変更による処理時間の増加を抑えることができる。
次に、実施例3について説明する。メモリの制御情報の設定は、温度の変化によっても影響を受けることが考えられる。そのため、温度が変化した場合に行ったチューニングにより決定される設定値と、温度変化前の設定値とは異なる場合がある。そのため、温度の違いによっても制御情報を異ならせることが好ましい場合もある。そこで、本実施例に係るメモリ制御装置は、周波数及び電圧の設定に加えて温度毎に制御情報の設定値を決定することが実施例1と異なる。
図5は、実施例3に係る情報処理装置のブロック図である。本実施例に係るメモリコントローラ1は、実施例1の構成に加えて温度測定部16をさらに有する。以下の説明では、実施例1と同様の機能を有する各部については説明を省略する。
温度測定部16は、メモリモジュール2付近の温度を計測する。そして、温度測定部16は、計測温度の情報をメモリアクセス制御回路11へ出力する。
図6は、実施例3に係る設定値保持レジスタの格納情報を説明するための図である。設定値保持レジスタ14は、図6に示すように周波数及び電圧の設定毎に温度が異なる場合の設定情報を格納する。
第1−1設定値保持レジスタ145は、周波数及び電圧が通常設定であり温度が20℃の場合の制御情報の設定値を格納する。第1−2設定値保持レジスタ146は、周波数及び電圧が通常設定であり温度が25℃の場合の制御情報の設定値を格納する。第1−3設定値保持レジスタ147は、周波数及び電圧が通常設定であり温度が30℃の場合の制御情報の設定値を格納する。
ここで、図6では、説明の都合上、通常設定の場合の温度毎の設定情報を格納する第1−1設定値保持レジスタ145〜第1−3設定値保持レジスタ147を記載したが、他の設定についても温度毎に設定情報が格納されている。また、図6では、20℃、25℃及び30℃という3段階の温度について記載したが、最低温度はもっと低くてもよいし最高温度はもっと高くてもよい。また、本実施例では、温度変化の絶対値が5℃を超えればメモリの状態が変化すると考え、温度の幅を5℃としたが、温度の幅は、もっと細かくてもよいし、もっと粗くてもよい。
メモリアクセス制御回路11は、周波数及び電圧の設定の通知をクロック/電圧設定回路3から受信する。また、メモリアクセス制御回路11は、測定温度の入力を温度測定部16から受ける。
メモリアクセス制御回路11は、通知された周波数及び電圧が以前に設定された周波数及び電圧か否かを判定する。
以前に設定された周波数及び電圧であれば、メモリアクセス制御回路11は、測定温度に対応する制御情報が設定値保持レジスタ14に格納されているか否かを判定する。ここで、メモリアクセス制御回路11は、測定温度が既に設定値保持レジスタ14に格納されている温度から±5℃の許容範囲内にあれば、その組み合わせに対応する制御情報が設定値保持レジスタ14に格納されていると判定する。
目的の制御情報が設定値保持レジスタ14に格納されている場合、メモリアクセス制御回路11は、通知された周波数及び電圧、並びに、測定温度をデータ送受信モジュール12に通知する。
一方、通知された周波数及び電圧の設定が以前になされていない場合、又は、測定温度が設定値保持レジスタ14に格納されている温度の許容範囲外の場合、メモリアクセス制御回路11は、メモリチューニングの実施をメモリチューニング回路13に指示する。
メモリチューニング回路13は、メモリチューニングの実施の指示をメモリアクセス制御回路11から受ける。
次に、メモリチューニング回路13は、その状態の電圧及びクロックの周波数を用いてメモリチューニングを実施する。そして、メモリチューニング回路13は、その状態の電圧及びクロックの周波数に対応する制御情報の設定値を決定する。
その後、メモリチューニング回路13は、決定した設定値をデータ送受信モジュール12へ通知する。さらに、メモリチューニング回路13は、その状態の周波数及び電圧の値、並びに、温度情報をメモリアクセス制御回路11から受信し、周波数及び電圧の設定、並びに、温度に対応させて、決定した制御情報の設定値を設定値保持レジスタ14へ格納する。
ここで、本実施例では、設定値保持レジスタ14の容量が十分にあり、メモリチューニング回路13は、決定した設定情報を全て設定値保持レジスタ14に格納する。
ただし、設定値保持レジスタ14の容量が小さい場合が考えられる。その場合、例えば、設定値保持レジスタ14へ格納される制御情報の数の上限を決めておき、既に格納されている個数が上限に達した場合、メモリチューニング回路13は、格納されている制御情報のうち最も古いものを削除して、新たに制御情報を格納する。また、上限についても、全体の個数の上限、周波数及び電圧の設定毎の上限、又は、温度毎の上限など運用に合わせて設定されることが好ましい。
データ送受信モジュール12は、周波数及び電圧の設定、並びに、測定温度をメモリアクセス制御回路11から受信する。そして、データ送受信モジュール12は、周波数及び電圧の設定、並びに、測定温度に対応する制御情報の設定値を取得する。ただし、データ送受信モジュール12は、測定電圧に対して±5℃の範囲にある温度に対応する制御情報の設定値を、測定温度に対応する制御情報の設定値として取得する。
そして、データ送受信モジュール12は、取得した設定値を用いて、メモリモジュール2の制御を行う。
また、データ送受信モジュール12は、メモリチューニング回路13から制御情報の設定値を受信した場合、受信した設定値を用いて、メモリモジュール2の制御を行う。
次に、図7を参照して本実施例に係るメモリ制御装置によるメモリ制御処理について説明する。図7は、実施例3に係るメモリ制御装置によるメモリ制御処理のフローチャートである。
CPU6は、周波数及び電圧の設定変更をクロック/電圧設定回路3に指示する(ステップS301)。クロック/電圧設定回路3は、CPU6から指定された周波数及び電圧の設定をメモリアクセス制御回路11へ通知する。
メモリアクセス制御回路11は、通知された周波数及び電圧の設定に対応する制御情報が設定値保持レジスタ14に存在するかを確認し、その周波数及び電圧が以前に設定された周波数及び電圧か否かを判定する(ステップS302)。
以前に設定された周波数及び電圧でない場合(ステップS302:否定)、メモリアクセス制御回路11は、メモリチューニングの実施をメモリチューニング回路13へ指示する。メモリチューニング回路13は、メモリアクセス制御回路11からの指示を受けて、その状態で供給されるクロック及び電圧を用いてメモリチューニングを行う(ステップS303)。
そして、メモリチューニング回路13は、その状態で供給される電圧及びクロックの周波数に対応する制御情報の設定値を決定する(ステップS304)。次に、メモリチューニング回路13は、決定した設定値をデータ送受信モジュール12へ通知する。
データ送受信モジュール12は、設定レジスタ15をリセットし、通知された設定値を新たに設定レジスタ15へ書き込む(ステップS305)。
その後、データ送受信モジュール12は、設定レジスタ15が保持する設定値を用いてメモリモジュール2の制御を行い、メモリバスの使用を開始する(ステップS306)。
メモリチューニング回路13は、周波数及び電圧及び測定温度に対応させて決定した設定値を設定値保持レジスタ14へ格納する(ステップS307)。
一方、以前に設定された周波数及び電圧の場合(ステップS302:肯定)、メモリアクセス制御回路11は、以前にその周波数及び電圧が設定されたときの温度の許容範囲内に測定温度があるか否かを判定する(ステップS308)。許容範囲内でない場合(ステップS308:否定)、メモリアクセス制御回路11は、ステップS303へ進む。
これに対して、許容範囲内の場合(ステップS308:肯定)、メモリアクセス制御回路11は、指定された周波数及び電圧の設定、並びに、測定温度をデータ送受信モジュール12へ通知する。データ送受信モジュール12は、通知された周波数及び電圧の設定、並びに、測定温度が許容範囲内にある温度に対応する制御情報の設定値を設定値保持レジスタ14から読み出す(ステップS309)。
次に、データ送受信モジュール12は、設定レジスタ15をリセットし、読み出した設定値を新たに設定レジスタ15へ書き込む(ステップS310)。
その後、データ送受信モジュール12は、設定レジスタ15が保持する設定値を用いてメモリモジュール2の制御を行い、メモリバスの使用を開始する(ステップS311)。
以上に説明したように、本実施例に係るメモリ制御装置は、周波数及び電圧の設定、並びに、温度の組み合わせに対応させて制御情報の設定値を決定し、決定した制御情報の設定値を記憶しておく。これにより、温度の変化によるメモリの設定変更にも対応でき、より適切なチューニングを迅速に提供することができる。また、温度を考慮したチューニングを行う場合にも、処理負荷や処理時間を軽減することができる。
(変形例)
以上の各実施例では、情報処理装置の起動後にメモリチューニングを行い、決定した制御情報の設定値を保持していた。しかし、周波数及び電圧の設定に対する制御情報の設定値の変動がなくほぼ固定である場合、情報処理装置の起動毎にチューニングを行わずに、一度決定した制御情報を次の起動時に用いてもよい。
例えば、設定値保持レジスタ14を、不揮発性メモリとする。そして、メモリチューニング回路13は、メモリチューニングを行い決定した制御情報の設定値を不揮発性メモリである設定値保持レジスタ14に格納する。メモリアクセス制御回路11は、不揮発性メモリである設定値保持レジスタ14に指定された周波数及び電圧の設定に対応する制御情報が格納されていれば、指定された周波数及び電圧の設定をデータ送受信モジュール12に通知する。そして、データ送受信モジュール12は、指定された周波数及び電圧の設定に対応する制御情報の設定値を不揮発性メモリである設定値保持レジスタ14から読み込み、メモリモジュール2の制御を行う。
そして、不揮発性メモリは電源を落としても保持データを失わないため、この場合、設定値保持レジスタ14は、情報処理装置の再起動後も決定された各周波数及び電圧の設定に対応する制御情報の設定値を保持し続ける。そのため、情報処理装置を再起動しても、メモリチューニング回路13は、メモリチューニングを行わずに済み、データ送受信モジュール12は、設定値保持レジスタ14に格納される制御情報の設定値を用いてメモリモジュール2の制御を行うことができる。また、ここでは、周波数及び電圧の設定に対応する制御情報について説明したが、温度との組み合わせでも同様である。
さらに、以上の説明では実際に情報処理装置を利用する利用者が情報処理装置を利用する際にメモリチューニングを行い制御情報を決定するとした。これに対して、メモリに対する制御情報の設定値がここの装置でほぼ差がない場合、情報処理装置の製造メーカが出荷する前に、各実施例に係るメモリコントローラ1を用いてメモリチューニングを行い、予め制御情報の設定値を設定値保持レジスタ14に格納させておいてもよい。これにより、利用者が情報処理装置を利用する段階では、メモリチューニングが行われないことになり、さらなる処理負荷の軽減及び処理時間の短縮を図ることができる。
1 メモリコントローラ
2 メモリモジュール
3 クロック/電圧設定回路
4 クロック供給回路
5 電圧供給回路
6 CPU
7 ハードディスク装置
11 メモリアクセス制御回路
12 データ送受信モジュール
13 メモリチューニング回路
14 設定値保持レジスタ
15 設定レジスタ
16 温度測定部
20 メモリ

Claims (9)

  1. メモリの制御情報と、前記メモリに供給するクロック周波数とを対応付けて記憶する記憶部と、
    前記メモリに供給するクロック周波数の指定を受信し、指定されたクロック周波数に対応する制御情報が前記記憶部に存在するか否かを判定する判定部と、
    指定されたクロック周波数に対応する制御情報が前記記憶部に存在しないと前記判定部が判定した場合、指定されたクロック周波数に対応する制御情報を決定する決定部と、
    指定されたクロック周波数に対応する制御情報が前記記憶部に存在しないと前記判定部が判定した場合、前記決定部が決定した制御情報に基づき、前記メモリを制御する制御部と
    を備えたことを特徴とするメモリ制御装置。
  2. 前記制御部は、指定されたクロック周波数に対応する制御情報が前記記憶部に存在すると前記判定部が判定した場合、前記記憶部から取得した制御情報に基づき、前記メモリを制御することを特徴とする請求項1に記載のメモリ制御装置。
  3. 前記判定部は、前記メモリ制御装置の起動時に、所定の種類のクロック周波数及び前記メモリに供給する電圧の組を受信し、
    前記決定部は、前記所定の種類のクロック周波数及び電圧の組のそれぞれに対応する制御情報を決定し、前記記憶部に記憶させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のメモリ制御装置。
  4. 前記メモリ制御装置はさらに、
    前記メモリの温度を計測する温度計測部を備え、
    前記記憶部は、前記制御情報と、前記クロック周波数、前記電圧及び前記温度とを対応付けて記憶し、
    前記判定部は、指定されたクロック周波数及び前記温度計測部により計測された前記温度に対応する前記制御情報が前記記憶部に存在するか否かを判定し、
    前記制御部は、当該制御情報が前記記憶部に存在する場合、当該制御情報を前記記憶部から取得し、当該制御情報が前記記憶部に存在しない場合、指定されたクロック周波数に対応する制御情報として決定された制御情報を前記決定部から取得し、取得した制御情報を基に、前記メモリを制御する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のメモリ制御装置。
  5. 前記制御部は、前記メモリに対するデータ送受信を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のメモリ制御装置。
  6. 前記制御情報は、前記メモリからの入力信号と基準信号との位相を調整する位相調整情報及びサイクルを調整するサイクル調整情報、並びに、前記メモリの遅延情報であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のメモリ制御装置。
  7. 前記クロック周波数及び前記電圧は、少なくとも、第1設定、前記第1設定よりも前記メモリの処理速度が向上する第2設定、及び前記第1設定よりも消費電力が低い第3設定が存在することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のメモリ制御装置。
  8. メモリの制御情報と、前記メモリに供給するクロック周波数とを対応付けて記憶する記憶部を有するメモリ制御装置の制御方法において、
    前記メモリ制御装置が有する判定部が、前記メモリに供給するクロック周波数の指定を受信し、指定されたクロック周波数に対応する制御情報が前記記憶部に存在するか否かを判定し、
    指定されたクロック周波数に対応する制御情報が前記記憶部に存在しないと前記判定部が判定した場合、前記メモリ制御装置が有する決定部が、指定されたクロック周波数に対応する制御情報を決定し、
    指定されたクロック周波数に対応する制御情報が前記記憶部に存在しないと前記判定部が判定した場合、前記メモリ制御装置が有する制御部が、前記決定部が決定した制御情報に基づき、前記メモリを制御する
    ことを特徴とするメモリ制御装置の制御方法。
  9. CPU、メモリ、クロック供給回路及びメモリ制御装置を有する情報処理装置において、
    前記クロック供給回路は、前記メモリにクロックを供給し、
    前記メモリ制御装置は、
    メモリの制御情報と、前記メモリに供給するクロック周波数とを対応付けて記憶する記憶部と、
    前記メモリに供給するクロック周波数の指定を受信し、指定されたクロック周波数に対応する制御情報が前記記憶部に存在するか否かを判定する判定部と、
    指定されたクロック周波数に対応する制御情報が前記記憶部に存在しないと前記判定部が判定した場合、指定されたクロック周波数に対応する制御情報を決定する決定部と、
    指定されたクロック周波数に対応する制御情報が前記記憶部に存在しないと前記判定部が判定した場合、前記決定部が決定した制御情報に基づき、前記メモリを制御する制御部と
    を備えたことを特徴とする情報処理装置。
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