以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[第1の実施形態]
<情報共有装置の説明>
はじめに、本実施形態に係る情報共有装置について説明する。図1は、本実施形態に係る情報共有装置の一例としての電子情報ボード110を説明するための図である。
電子情報ボード110は、表示画像を供給する"画像供給装置"であるユーザPC120、130より表示画像の供給を受け、当該供給された表示画像を表示部111に表示させる。また、電子情報ボード110の表示部111上の、当該表示画像が表示されている表示画面に、ユーザが手書き入力した描画画像を表示させる。更に、表示画像画面が表示されている表示画面とは別に、電子情報ボード110に対する指示を入力するための各種操作ボタン等を表示させる。
なお、情報共有装置である電子情報ボード110と、画像供給装置であるユーザPC120、130とは、それぞれケーブル140、150を介して接続されている。
また、電子情報ボード110は、他の複数の情報共有装置(図1において不図示)からの接続を受け付ける。なお、以下の説明では、電子情報ボード110のように、他の複数の情報共有装置からの接続を受け付ける情報共有装置を、"主催側の情報共有装置"と称する。また、主催側の情報共有装置(電子情報ボード110)に対して接続する情報共有装置を"参加側の情報共有装置"と称する。
ユーザPC120、130は画像供給装置であり、電子情報ボード110に表示すべき表示画像を記憶しており、当該表示画像を画像信号として出力するインタフェースを介して、所定のレート(例えば、毎秒30フレーム)で、電子情報ボード110に供給する。
なお、本実施形態においてユーザPC120、130は、インタフェースとしてVGA出力端子(図1において不図示)を備え、VGAケーブル等であるケーブル140、150を介して、画像信号であるVGA信号を電子情報ボード110に供給するものとする。
ただし、ユーザPC120、130と、電子情報ボード110との間はケーブル140、150による有線接続に限定されるものではなく、各種無線通信プロトコルに準拠した無線接続により、画像信号を電子情報ボード110に供給する構成としてもよい。
なお、本実施形態においてユーザPC120、130は、ノート型PCを用いることとしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、デスクトップ型PCやタブレット型PC、PDA、デジタルビデオカメラ、デジタルカメラ等、表示画像を供給可能な情報処理装置であれば何でもよい。
<情報共有システムのシステム構成>
次に、本実施形態に係る主催側の情報共有装置に、新たに参加側の情報共有装置が接続されることで、各種情報の共有が可能となる情報共有システムのシステム構成について説明する。図2は、本実施形態に係る主催側の情報共有装置である電子情報ボード110に、新たに参加側の情報共有装置である電子情報ボード210、ユーザPC230が接続されることで各種情報の共有が可能となる情報共有システム100の構成例を示す図である。
図2に示すように、情報共有システム100では、新たに、参加側の情報共有装置である電子情報ボード210及びユーザPC230が、ネットワーク200を介して主催側の情報共有装置である電子情報ボード110に接続される。
なお、電子情報ボード210には、更に、ケーブル240を介して、電子情報ボード210に表示画像を供給する画像供給装置であるユーザPC220が接続されている。
ネットワーク200は、LANやインタネットなどのネットワークであり、電子情報ボード110と、電子情報ボード210と、ユーザPC230との間で各種情報(例えば、スナップショット画像や描画情報、イベント情報等)を通信する。
なお、電子情報ボード110と、電子情報ボード210及びユーザPC230との間は、ネットワーク200を介して接続される場合に限定されるものではなく、ネットワーク200を介さずに、スター型等の接続形態で直接接続されてもよい。
<主催側の情報共有装置の説明>
次に、主催側の情報共有装置の構成について説明する。図3は、主催側の情報共有装置である、電子情報ボード110の構成を示す図である。
図3に示すように、電子情報ボード110は、画像入力インタフェース332を備える。画像入力インタフェース332は、ユーザPC120、130が供給する表示画像を、画像信号として受信するインタフェースである。本実施形態では、画像入力インタフェース332として、DVI(Digital Visual Interface)端子によって形成されるDVIコネクタを用いる。画像入力インタフェース332では、ユーザPC120、130から、VGAケーブル等のケーブル140、150を介してVGA信号を受信し、電子情報ボード110が備える画像取得部306に対して当該VGA信号を供給する。
なお、本発明において、画像入力インタフェース332は、DVIコネクタに限定されるものではない。例えば、VGA(Video Graphics Array)コネクタや、HDMI(登録商標、High-Definition Multimedia Interface)コネクタ、Diplayportコネクタ等が用いられてもよい。あるいは、Bluetooth(登録商標)やWiFi等の無線通信プロトコルに準拠した無線通信用のコネクタが用いられてもよい。
図3に示すように、主催側の情報共有装置である電子情報ボード110は、コンピュータとして、プロセッサ300と、ROM302と、RAM304とを有する。更に、画像取得部306と、座標検出部324と、接触検知部326と、表示部111と、通信制御部350と、通信部352と、記憶装置330とを有する。
プロセッサ300は、CPUやMPU等の処理演算装置であり、Windows(登録商標)シリーズ、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、TRON、ITRON、μITRONなどのOSを動作させる。また、これらのOSの管理下でアセンブラ、C、C++、Java(登録商標)、JavaScript(登録商標)、PERL、RUBY、PYTHONなどのプログラム言語で記述された本発明のプログラムを実行する。ROM302は、BIOSやEFI等のブートプログラムなどが保存される不揮発性メモリである。
RAM304は、DRAMやSRAM等の主記憶装置であり、本発明のプログラムを実行するための実行空間を提供する。プロセッサ300は、プログラムや種々のデータなどを持続的に保持するためのハードディスク装置(図示せず)から、本発明のプログラムを読み出し、RAM304に展開して実行する。
本発明のプログラムには、プログラムモジュールであるイベント処理部310、アプリ画像生成部312、レイアウト管理部314、描画生成部316、合成部318、表示制御部320が含まれる。更に、スナップショット生成部322、スナップショット保存部336、スナップショット送信部338、リポジトリ管理部328、注目画面切換部361、注目画面管理部362、非注目画面管理部363が含まれる。
画像取得部306は、ユーザPC120、130から画像信号を取得する。画像取得部306は、ユーザPC120、130から画像入力インタフェース332を介して、画像信号を受信すると、当該画像信号を解析する。そして、当該画像信号によって形成されるユーザPC120、130の表示画像である画像フレームの解像度や当該画像フレームの更新頻度などの画像情報を導出し、アプリ画像生成部312に送信する。
また、画像取得部306は、当該画像信号を使用してユーザPC120、130の表示画像である画像フレームを形成し、画像フレームを一時的に保存可能な記憶手段である、ビデオRAM308にそれぞれを上書き保存する。
アプリ画像生成部312は、表示部111に表示すべき種々の表示画面を生成する。表示画面には、ユーザPC120、130の表示画像である画像フレームを表示する表示画面、ユーザが手書き文字等を入力することで生成される描画画像を表示する表示画面が含まれる。更に電子情報ボード110に対して各種設定を行う操作ボタンやメニューバー等の種々のオブジェクトを表示する表示画面、ファイルビューアやWebブラウザ等の表示画面などが含まれる。アプリ画像生成部312は、これらの表示画面を、当該表示画面を描画すべき画像レイヤに描画する。
レイアウト管理部314は、アプリ画像生成部312が生成する各表示画面に、ユーザPC120、130の表示画像を描画する。レイアウト管理部314は、画像取得部306から表示画像を取得すると、ビデオRAM308に格納されている画像フレームを取得する。そして、表示画像を利用して、画像フレームの大きさをアプリ画像生成部312が生成した表示画面の大きさに適合するように変更し、当該画像フレームを描画すべき画像レイヤに描画する。
接触検知部326は、表示部111に対する描画装置340等の物体の接触を検知する。本実施形態では、接触検知部326として、赤外線遮断方式による座標入力/検出装置を用いることとする。かかる座標入力/検出装置では、表示部111の下側両端部に設置された2つの受発光装置が、表示部111に平行して複数の赤外線を放射し、表示部111の周囲に設けられた反射部材によって同一光路上に反射する光を受光する。接触検知部326は、物体によって遮断された2つの受発光装置が放射した赤外線の識別情報を座標検出部324に通知し、座標検出部324が、表示部111上の物体の接触位置である座標位置を特定する。
他の実施形態では、静電容量の変化を検知することにより接触位置を特定する静電容量方式のタッチパネル、対向する2の抵抗膜の電圧変化によって接触位置を特定する抵抗膜方式のタッチパネルなどの座標入力/検出装置を採用してもよい。あるいは、接触物体が表示部111に接触することによって生じる電磁誘導を検知して接触位置を特定する電磁誘導方式のタッチパネルなどの座標入力/検出装置を採用してもよい。
座標検出部324は、物体が表示部111に接触した位置である座標位置を算出するとともに、種々のイベントを発行する。本実施形態では、座標検出部324は、接触検知部326が通知する遮断された赤外線の識別情報を利用して、物体の接触位置である座標位置を算出する。座標検出部324は、接触位置である座標位置とともに、種々のイベントをイベント処理部310に発行する。
座標検出部324が発行するイベントには、物体が表示部111に接触または接近したことを通知するイベント(TOUCH)、物体が表示部111に接触または接近した状態で接触点または接近点が移動したことを通知するイベント(MOVE)が含まれる。更に、物体が表示部111から離れたことを通知するイベント(RELEASE)が含まれる。なお、これらのイベントには、接触位置の座標位置及び接近位置の座標位置である座標位置情報が含まれる。
描画装置340は、電子情報ボード110の表示部111に接触させて描画する装置である。描画装置340は、先端部に物体の接触を検知する接触検知装置を備えたペン形状をしており、当該接触検知装置が物体に接触すると、接触したことを示す接触信号を、当該描画装置340の識別情報とともに座標検出部324に送信する。
また、描画装置340は、描画された描画画像を消去する機能を持つ。具体的には、描画モードから消去モードに切り換えるモード切換スイッチを側面や後端部に備えている。当該接触検知装置が消去モードで物体に接触すると、接触したことを示す信号と消去モードである信号を、当該描画装置340の識別情報とともに座標検出部324に送信する。
更に、描画装置340は、表示部111に表示された各種操作ボタンやメニューバー等のオブジェクトをユーザが選択する際に用いられる。
例えば、ユーザが消去モード切換スイッチを押下した状態で、描画装置340を電子情報ボード110に接触させた場合には、描画装置340は、接触信号および当該描画装置の識別情報とともに、消去モードを示すモード種別信号を送信する。ユーザが消去モード切換スイッチを押下していない状態で、描画装置340を電子情報ボード110に接触させた場合には、描画装置340は、接触信号及び当該描画装置の識別信号を送信する。
本実施形態では、接触検知部326から赤外線の識別情報を受信すると、座標検出部324が、物体の接触位置である座標位置を算出し、次いで、描画装置340から接触信号を受信すると、各種イベントを発行する。このとき、座標検出部324は、モード種別を示す情報(以下、「モード種別情報」と称す)を当該イベントとともにイベント処理部310に通知する。
本実施形態では、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によって各種信号を送信する。他の実施形態では、超音波や赤外線を利用した無線通信によって各種信号を送信することができる。
イベント処理部310は、座標検出部324が発行するイベントを処理する。イベント処理部310は、座標検出部324からイベントを受信すると、描画指示イベントなのか、消去指示イベントなのか、または表示部111に表示された各種操作ボタンやメニューバー等のオブジェクトを選択する選択通知イベントなのかを識別する。そして、それぞれのイベントに対応する機能を実施する。
描画指示イベントとは、電子情報ボード110に対して描画を指示するイベントである。消去指示イベントとは、電子情報ボード110に対して描画された描画画像を消去するイベントである。描画指示イベント及び消去イベントは、描画装置340が表示部111(具体的には、表示画像が表示されている表示画面)に接触することに起因して発行される。
選択通知イベントとは、表示部111において、各種操作ボタンやメニューバー等の種々のオブジェクトが表示されている表示画面において、当該オブジェクトが選択されたことを示すイベントである。選択通知イベントは、描画装置340が表示部111上のオブジェクトに接触することに起因して発行される。イベント処理部310は、座標検出部324が発行したイベントに含まれる座標位置情報がオブジェクトの座標領域内であるときに選択通知イベントを発行する。
本実施形態では、描画指示イベント及び消去指示イベントには、それぞれ識別情報が割り当てられており、これらのイベントをトリガとして動作する電子情報ボード110の各部は、当該識別情報を参照して種々の処理を実行する。また、選択通知イベントには、選択されたオブジェクトの識別情報が付加されており、選択通知イベントをトリガとして動作する電子情報ボード110の各部は、当該オブジェクトの識別情報を参照して種々の処理を実行する。
描画生成部316は、ユーザが描画装置340を用いて、表示部111上において表示画像が表示されている表示画面に対して行った操作に基づいて描画画像を生成する。描画生成部316は、座標位置情報が示す座標位置の色を特定の色に変更した画像レイヤを生成する。描画生成部316は、当該座標位置を描画画像の描画情報としてRAM304の描画情報の格納領域に保存する。
合成部318は、種々の画像を合成する。合成部318は、アプリ画像生成部312が画像を描画すべき画像レイヤ(以下、「アプリ画像レイヤ」と称す)と、レイアウト管理部314がユーザPC120、130の表示画像を描画すべき画像レイヤ(以下、「画像キャプチャレイヤ」と称す)とを合成する。更に、描画生成部316が画像を描画すべき画像レイヤ(以下、「手書きレイヤ」と称す)を合成する。
表示制御部320は、表示部111を制御する。表示制御部320は、合成部318が生成した合成画像を表示部111に表示させる。本実施形態では、合成部318は、表示制御部320を呼び出して合成画像を表示部111に表示させる。他の実施形態では、合成部318及び表示制御部320は、ユーザPC120、130の表示画像に含まれる画像フレームの更新頻度と同じ頻度で、画像レイヤを合成して表示部111に表示させる。
スナップショット生成部322は、ユーザPC120、130の表示画像と描画生成部316が生成した描画画像との合成画像についてスナップショット画像を生成する。スナップショット生成部322は、表示部111に表示された合成画像をスナップショット画像として取得することを指示するスナップショットボタン(不図示)が選択されたことを示す選択通知イベントを受信することで動作する。具体的には、画像キャプチャレイヤと手書きレイヤとを合成することで、スナップショット画像を生成する。
スナップショット生成部322は、スナップショット画像を生成すると、リポジトリ管理部328に対し当該スナップショット画像を記憶装置330に保存するよう指示する。また、スナップショット画像が生成されたことを示すオブジェクトを、表示部111の表示画面に表示させる。更に、スナップショット画像が生成されたことを、通信制御部350を介して、参加側の情報共有装置に通知する(スナップショット画像に対応する画面識別子を送信する)。これにより、参加側の情報共有装置においても、スナップショット画像が生成されたことを示すオブジェクトが表示されることとなる。
図4は、表示部111に表示される表示画面の一例を示している。図4に示すように、表示部111に表示される表示画面には、合成画像400を表示する表示画面と、スナップショット画像が生成されたことを示すオブジェクト410〜413を表示する表示画面とが含まれる。当該オブジェクト410〜413は、ユーザにより押圧されることで、対応するスナップショット画像に切り換えられる切換機能を有する。つまり、オブジェクト410〜413は、表示すべきスナップショット画像に切り換えるための画面切換指示を入力する切換ボタンである。
なお、図4の例では、オブジェクト410が押圧された様子を示しており、オブジェクト410に対応するスナップショット画像が合成画像400に表示されている。例えば、図4の例で、オブジェクト411が押圧されれば、合成画像400はオブジェクト411に対応する画像に切り替わる。
なお、以下では、押圧されているオブジェクトに対応するスナップショット画像(つまり、表示中のスナップショット画像)を、"注目画面"と称することとする。また、押圧されているオブジェクト以外のオブジェクト(図4の例では押圧されてないオブジェクト411〜413)に対応するスナップショット画像を、"非注目画面"と称することとする。
図3の説明に戻る。スナップショット保存部336は、リポジトリ管理部328を通じて記憶装置330に保存されたスナップショット画像を、データ出力インタフェース334を通じてUSBメモリ342等の外部保存装置に保存する。スナップショット保存部336は、表示部111に表示された合成画像の保存を指示するスナップショット保存ボタン(不図示)が選択され、選択通知イベントを受信することで動作する。具体的には、リポジトリ管理部328を通じて記憶装置330に保存されているスナップショット画像を取得し、データ出力インタフェース334に接続された外部保存装置(USBメモリ342)に当該スナップショット画像を出力する。
スナップショット送信部338は、リポジトリ管理部328を通じて記憶装置330に保存されているスナップショット画像を、通信制御部350を通じて参加側の情報共有装置(電子情報ボード210、ユーザPC230)に送信する。
スナップショット送信部338は、表示部111に表示された、スナップショット画像の送信を指示するためのスナップショット送信ボタン(不図示)が選択され、選択通知イベントを受信することで動作する。具体的には、記憶装置330に保存されたスナップショット画像を取得し、通信制御部350に当該スナップショット画像を出力する。通信制御部350は、通信部352を介して、FTP、SMTP等の定められた通信プロトコルによって参加側の情報共有装置(電子情報ボード210、ユーザPC230)に当該スナップショット画像を送信する。
リポジトリ管理部328は、スナップショット画像を保存すべき記憶装置330を制御する。リポジトリ管理部328は、上述したように、スナップショット生成部322の指示により、スナップショット画像を記憶装置330に保存する。また、リポジトリ管理部328は、スナップショット保存部336あるいはスナップショット送信部338の指示により、記憶装置330からスナップショット画像を取得し、データ出力インタフェース334あるいは通信制御部350に送信する。
更に、リポジトリ管理部328では、スナップショット画像の画面情報を管理する。リポジトリ管理部328において管理される各スナップショット画像の画面情報は、図5の画面情報管理テーブルに示すように、画面識別子によって識別して管理される。"画面情報"はスナップショット画像のファイル名とアノテーションの識別子とを備える。"生成時刻"は、各スナップショット画像が生成された時刻に対応する情報である。なお、画面識別子は生成順のインデックス番号であっても、UUID(RFC4122)であってもよい。
データ出力インタフェース334は、スナップショット画像を外部保存装置(USBメモリ342)に出力する物理インタフェースである。本実施形態では、データ出力インタフェース334としてUSBソケットを用いる。
通信制御部350は、ネットワーク200を介して、参加側の情報共有装置(本実施形態においては、電子情報ボード210、ユーザPC230)との間で行う通信を制御する。通信制御部350は、スナップショット画像の画面情報、描画情報、イベントなどの情報を、通信部352を介して通信する。なお、参加側の情報共有装置が主催側の情報共有装置に接続するにあたり、認証処理を行う場合にあっては、通信部352を介して認証情報が通信される。
通信部352は、ネットワーク200を介して参加側の情報共有装置(本実施形態においては、電子情報ボード210、ユーザPC230)と通信を行うためのネットワークインタフェースである。
図6(A)は、ネットワーク200を介して、主催側の情報共有装置と参加側の情報共有装置との間(電子情報ボード110と、電子情報ボード210またはユーザPC230との間)において通信されるデータのデータフォーマットを示す図である。
図6(A)において、"To"、"From"は、それぞれ宛先アドレス、送信元アドレスを含む。宛先アドレス、送信元アドレスは、IPアドレス、URI(RFC2396)、URL(RFC1738)、XMPP Address(RFC6122)、UUID(RFC4122)であってもよい。
"Sequence−Number"は、メッセージを一意に識別するIDである。"Reference"は、"Sequence−Number"を参照する。"Body"は、描画情報(例えば、ストローク)及びスナップショット画像などのコンテンツを含む。更に、スナップショット画像の画面識別子、スナップショット画像の総数、会議コンテンツのサイズ、帯域情報(ビット/秒)などを含む。スナップショット画像は、JPEG(Joint Photograph Expert Group)形式で通信される。なお、"Body"はXMLやJSONのようなテキストフォーマットでもよく、バイナリフォーマットでもよい。
図6(B)は、XMLで表現した場合の"Body"の一例を示しており、図6(C)は、JSONで表現した場合の"Body"の一例を示している。
図3の説明に戻る。注目画面切換部361は、ユーザによる注目画面の画面切換指示を受け付けることで、注目画面を識別し、識別した注目画面の画面識別子を注目画面管理部362に通知する。なお、図7は、ユーザによりオブジェクト410〜413が押下されることで注目画面の画面切換指示が入力され、注目画面切換部361により注目画面が切り換えられる様子を示している。
図7に示すように、画面切換指示が入力されてから、次に画面切換指示が入力されるまでの間、注目画面切換部361では、先に画面切換指示が入力されることで表示されたスナップショット画像を注目画面として識別する。
注目画面管理部362は、画面識別子を保持する。また、通信部352が、参加リクエスト(主催側の情報共有装置に新たに参加側の情報共有装置を接続することを要求するイベント)を受信したか否かを監視する。また、通信部352が参加リクエストを受信したと判定した場合に、リポジトリ管理部328から注目画面の画面識別子に対応する画面情報と全ての画面識別子を取得する。更に、注目画面の画面情報と全ての画面識別子とを参加側の情報共有装置(本実施形態では、電子情報ボード210、ユーザPC230)に送信する。
非注目画面管理部363は、非注目画面の画面情報の送信順序を算出する。また、算出した送信順序にしたがって、非注目画面の画面情報を通信部352に送信する。
なお、送信順序の算出方法としては、例えば、生成時刻の差の絶対値の小さい順(ただし、絶対値が等しい場合は、差の符号が正の方が小さくなる順)が挙げられる。差の絶対値Diは、注目画面の生成時刻をtf、i番目の非注目画面の生成時刻をtiとした場合、式(1)により得られる。
例えば、主催側の情報共有装置である電子情報ボード110が有するスナップショット画像が、それぞれ、図5の画面情報管理テーブルに示す生成時刻に生成されていた場合について説明する。この場合、注目画面の画面識別子が"3"であれば、送信順序は、画面識別子"4"の画面情報→画面識別子"2"の画面情報→画面識別子"1"の画面情報となる。かかる送信順序によれば、注目画面に近い順に、参加側の情報共有装置である電子情報ボード210に対して非注目画面の画面情報が送信されることとなる。この結果、注目画面の近傍の非注目画面に切り換えられた場合に、同期待ちが発生する頻度を減らすことが可能となる。
なお、送信順序は、スナップショット画像に含まれるストロークの本数が多い順としてもよい(ただし、同一の場合には、生成時刻が新しい方を先に送信する)。かかる送信順序により、書き込みが多いスナップショット画像が優先的に参加側の情報共有装置に送信されることとなり、会議等で議論が多くなされたスナップショット画像を表示させて振り返ろうとした際に同期待ちが起こる頻度を減らすことができる。
<参加側の情報共有装置の説明>
次に、参加側の情報共有装置の構成について説明する。図8は、参加側の情報共有装置である、電子情報ボード210の構成を示す図である。
なお、主催側の電子情報ボード110と同様の構成については、同じ参照番号を付すこととし、ここでは説明を省略する。以下、図3との相違点を中心に説明する。
図8において、参加操作部801は、主催側の情報共有装置である電子情報ボード110への参加操作をユーザより受け付ける。具体的には、参加側の情報共有装置である電子情報ボード210の表示部111に表示されたメニューバー900(図9)において、ユーザにより、起動ボタン901が選択されると、選択ウィンドウ910を表示する。そして、表示した選択ウィンドウ910において、ユーザにより、JOINボタン911が押下されると、当該参加操作を受け付ける。
更に、参加操作を受け付けた参加操作部801では、ユーザから参加先の指定を受け付ける。具体的には、接続先として、主催側の情報共有装置である電子情報ボード110をユーザに指定させるべく、図10の接続先選択ウィンドウ1000を表示する。表示した接続先選択ウィンドウ1000のコンタクトリスト1001においてユーザにより接続先が選択されると、参加操作部801では、これを認識する。その後、ユーザにより、接続ボタン1002が押下されると、参加操作部801では、当該接続先に対して、通信部352を介して、参加リクエストを送信する。
なお、ユーザによる参加先の指定方法はこれに限定されず、接続先のIPアドレスを直接入力する構成であってもよい。具体的には、接続先として、主催側の情報共有装置である電子情報ボード110を指定させるべく、図11の接続先入力ウィンドウ1100を表示する。続いて、表示した接続先入力ウィンドウ1100において、ユーザによりIPアドレス入力欄1101に直接IPアドレスが入力され、入力ボタン1102が押下されると、参加操作部801では、これを認識する。その後、ユーザにより、接続ボタン1103が押下されると、参加操作部801では、当該接続先に対して、通信部352を介して、参加リクエストを送信する。
図8の説明に戻る。注目画面切換部803は、ユーザによる注目画面の画面切換指示を受け付けることで、注目画面を識別し、識別した注目画面の画面識別子を同期管理部802に通知する。
同期管理部802は、主催側の情報共有装置である電子情報ボード110より送信される画面識別子に基づいて同期の可否を管理する。具体的には、参加操作部801により電子情報ボード110に対して参加リクエストが送信された場合に、電子情報ボード110より、電子情報ボード110が管理する画面識別子が送信される。同期管理部802では、当該送信された画面識別子に基づいて、画面情報の同期の可否を管理する。
図12は、同期管理部802により管理される、各画面情報の同期の可否を示す同期画面情報管理テーブルである。図12に示すように、同期管理部802では、各画面識別子に対して、既に画面情報を受信していれば、同期可否を"Yes"として管理し、まだ画面情報を受信していなければ、同期可否を"No"として管理する。
なお、後述するように、同期画面情報管理テーブル(図12)は、参加側の情報共有装置が主催側の情報共有装置に新たに接続される際に生成されるものとする。また、生成された同期画面情報管理テーブルは、新たにスナップショット画像が生成され、当該スナップショット画像に対応する画面識別子を受信するたびに、"画面識別子"の欄が更新されるものとする。また、画面情報を受信するたびに、"画面情報"の欄及び"同期可否"の欄が更新されるものとする。
<参加側の情報共有装置が接続された際の情報共有化処理の流れ>
次に、参加側の情報共有装置が新たに主催側の情報共有装置に接続した際に、該参加側の情報共有装置にスナップショット画像を共有させるための処理である、情報共有化処理の流れについて、図13A及び図14Aを用いて説明する。
<主催側の情報共有装置における情報共有化処理の流れ>
はじめに、主催側の情報共有装置における情報共有化処理の流れについて説明する。図13Aは、主催側の情報共有装置である電子情報ボード110における情報共有化処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1301では、注目画面管理部362が、通信部352にて参加リクエストが受信されたか否かを監視する。ステップS1301において参加リクエストが受信されていないと判定された場合には、受信されるまで待機する。
一方、ステップS1301において参加リクエストが受信されたと判定された場合には、ステップS1302に進む。ステップS1302では、注目画面管理部362が、リポジトリ管理部328から、注目画面の画面識別子に対応する画面情報及び全ての画面識別子を取得する。更に、ステップS1303では、通信制御部350が、当該取得した注目画面の画面情報及び全ての画面識別子を、参加リクエストを送信した参加側の情報共有装置に送信する。
ステップS1304では、非注目画面管理部363が、リポジトリ管理部328から、注目画面以外の画面識別子(つまり、非注目画面の画面識別子)に対応する画面情報を取得する。更に、ステップS1305では、非注目画面管理部363が、取得した非注目画面の画面情報について、所定の規則に従って送信順序を決定し、該決定した送信順序に従って画面情報をソートする。更に、ステップS1306では、通信制御部350が、ソート順に、非注目画面の画面情報を、参加リクエストを送信した参加側の情報共有装置に送信し、情報共有化処理を終了する。
<参加側の情報共有装置における情報共有化処理の流れ>
次に、参加側の情報共有装置における情報共有化処理の流れについて説明する。図14Aは、参加側の情報共有装置である電子情報ボード210における情報共有化処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1401では、ユーザにより参加操作が行われ、接続ボタン1002が押下されることで、参加操作が完了したか否かを、参加操作部801が判定する。ステップS1401において、参加操作が完了したと判定された場合には、ステップS1402に進む。
ステップS1402では、参加操作部801が通信部352を介して、主催側の情報共有装置に対して、参加リクエストを送信する。ステップS1403では、参加リクエストの送信に応じて、主催側の情報共有装置より送信された、注目画面の画面情報及び全ての画面識別子を、通信部352が受信する。
ステップS1404では、ステップS1403において受信された、全ての画面識別子に基づいて、同期管理部802が同期画面情報管理テーブル(図12)を生成する。
ステップS1405では、表示制御部320が、受信した注目画面の画面情報に含まれるスナップショット画像を、表示部111に表示させる。更に、リポジトリ管理部328が、当該注目画面の画面情報を記憶装置330に保存する。更に、ステップS1406では、同期管理部802が同期画面情報管理テーブルのうち、注目画面についての同期可否を更新する。
ステップS1407では、参加リクエストの送信に応じて、主催側の情報共有装置より順次送信される、非注目画面の画面情報を、通信部352が受信する。更に、リポジトリ管理部328が、受信した非注目画面の画面情報に含まれるスナップショット画像を、記憶装置330に保存する。
ステップS1408では、ステップS1406において順次受信され保存される、非注目画面の画面情報に基づいて、同期管理部802が、同期画面情報管理テーブル(図12)の非注目画面についての同期可否を更新していく。同期可否の更新が完了すると、情報共有化処理を終了する。
<画面切換指示が入力された場合の情報共有化処理の流れ>
次に、注目画面を切り換えるための画面切換指示が入力された際に、参加側の情報共有装置に対してスナップショット画像を共有させるための処理である、情報共有化処理の流れについて、図13B及び図14Bを用いて説明する。
<主催側の情報共有装置における情報共有化処理の流れ>
はじめに、主催側の情報共有装置における情報共有化処理の流れについて説明する。図13Bは、主催側の情報共有装置である電子情報ボード110における情報共有化処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1311では、注目画面管理部362が、通信部352にて画面取得リクエスト(画面情報を取得要求するイベント)が受信されたか否かを監視する。ステップS1311において画面取得リクエストが受信されていないと判定された場合には、受信されるまで待機する。
一方、ステップS1311において画面取得リクエストが受信されたと判定された場合には、ステップS1312に進む。ステップS1312では、注目画面管理部362が、ステップS1311において受信された画面取得リクエスト内に、注目画面が含まれるか否かを判定する。ステップS1312において、注目画面が含まれないと判定された場合には、ステップS1315に進む。
一方、注目画面が含まれると判定された場合には、ステップS1313に進む。ステップS1313では、注目画面管理部362が、リポジトリ管理部328から、注目画面の画面識別子に対応する画面情報を取得する。更に、ステップS1314では、通信制御部350が、当該取得した注目画面の画面情報を、画面取得リクエストを送信した参加側の情報共有装置に送信する。
ステップS1315では、非注目画面管理部363が、ステップS1311において受信された画面取得リクエストに含まれる非注目画面の画面識別子を判定し、当該非注目画面の画面識別子に対応する画面情報をリポジトリ管理部328から取得する。
ステップS1316では、ステップS1315において非注目画面管理部363が、取得した非注目画面の画面情報について、所定の規則に従って送信順序を決定し、該決定した送信順序に従ってソートする。更に、ステップS1317では、通信制御部350が、ソート順に、非注目画面の画面情報を、画面取得リクエストを送信した参加側の情報共有装置に送信し、情報共有化処理を終了する。
<参加側の情報共有装置における情報共有化処理の流れ>
次に、参加側の情報共有装置における情報共有化処理の流れについて説明する。図14Bは、参加側の情報共有装置である電子情報ボード210における情報共有化処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1411では、ユーザにより画面切換指示が入力されたか否かを、注目画面切換部803が監視する。ステップS1411において、画面切換指示が入力されていないと判定された場合には、画面切換指示が入力されたと判定されるまで待機する。
一方、画面切換指示が入力されたと判定された場合には、ステップS1412に進む。ステップS1412では、同期管理部802が、同期画面情報管理テーブル(図12)を参照することにより、全ての画面情報が同期しているか否かを判定する。
ステップS1412において、全ての画面情報が同期していると判定された場合には、ステップS1413に進む。ステップS1413では、ステップS1411において画面切換指示が入力されることで、新たに注目画面となったスナップショット画像を、表示制御部320が表示部111に表示させる。
一方、ステップS1412において、同期していない画面情報があると判定された場合には、ステップS1414に進む。ステップS1414では、同期管理部802が、同期画面情報管理テーブル(図12)を参照することにより、注目画面の画面情報が同期しているか否かを判定する。
ステップS1414において、注目画面の画面情報が同期していると判定した場合には、ステップS1415に進み、表示制御部320が、当該注目画面のスナップショット画像を表示部111に表示させる。
更に、ステップS1416では、非注目画面のうち、同期していない非注目画面の画面情報の画面識別子を含む画面取得リクエストを、主催側の情報共有装置に送信する。
ステップS1417では、ステップS1416において画面取得リクエストを送信したことに応じて、主催側の情報共有装置より順次送信された非注目画面の画面情報を、通信部352が受信する。更に、リポジトリ管理部328が、受信した非注目画面の画面情報に含まれるスナップショット画像を、記憶装置330に保存する。
ステップS1418では、ステップS1417において順次受信され保存される、非注目画面の画面情報に基づいて、同期管理部802が、同期画面情報管理テーブル(図12)の同期可否を更新していく。
一方、ステップS1414において、注目画面の画面情報が同期していないと判定した場合には、ステップS1419に進み、表示制御部320が、待機画面を表示部111に表示させる。
図15は、注目画面の画面切換指示が入力されたにも関わらず、参加側の情報共有装置(電子情報ボード210及びユーザPC230)が、当該注目画面の画面情報を有していないため、待機画面が表示された様子を示す図である。
図15に示すように、主催側の情報共有装置(電子情報ボード110)には、注目画面が表示される。一方、参加側の情報共有装置(電子情報ボード210及びユーザPC230)には、当該注目画面の画面情報を主催側の情報共有装置(電子情報ボード110)から受信するまでの間、待機画面が表示されることとなる。
図14に戻る。ステップS1420では、同期管理部802が、同期していない注目画面及び非同期画面の画面識別子を含む画面取得リクエストを、主催側の情報共有装置に送信する。
ステップS1421では、ステップS1420において画面取得リクエストを送信したことに応じて、主催側の情報共有装置より送信された注目画面の画面情報を、通信部352が受信する。更に、リポジトリ管理部328が、受信した注目画面の画面情報に含まれるスナップショット画像を、記憶装置330に保存する。ステップS1422では、表示制御部320が、受信した注目画面の画目情報に含まれるスナップショット画像を、表示部111に表示させる。
ステップS1423では、画面取得リクエストの送信に応じて、主催側の情報共有装置より順次送信される、非注目画面の画面情報を、通信部352が受信する。更に、リポジトリ管理部328が、受信した非注目画面の画面情報に含まれるスナップショット画像を、記憶装置330に保存する。
ステップS1424では、ステップS1421及びS1423において順次受信され保存された、注目画面及び非注目画面の画面情報に基づいて、同期管理部802が同期画面情報管理テーブル(図12)の同期可否を更新していく。同期可否の更新が完了すると、情報共有化処理を終了する。
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る情報共有システムでは、
・参加側の情報共有装置が情報共有システムに接続した際に、主催側の情報共有装置が有する画面情報を、参加側の情報共有装置において共有させるべく、参加側の情報共有装置に送信する構成とした。
・送信に際しては、注目画面を識別し、はじめに注目画面の画面情報を送信する構成とした。
・非注目画面の画面情報の送信に際しては、同期待ちの発生を抑えるように所定の規則に従って、非注目画面の画面情報をソートし、ソート順に送信する構成とした。
・情報共有システムへの接続後、参加側の情報共有装置では、注目画面の画面切換指示の入力を監視し、画面切換指示の入力があった場合に、主催側の情報共有装置との間で、すべての画面情報について同期がとれているか否かを判定する構成とした。
・同期がとれていない画面情報がある場合には、主催側の情報共有装置に対して画面取得リクエストを送信し、主催側の情報共有装置では、画面取得リクエストに対応する画面情報を送信する構成とした。
・送信に際して、画面取得リクエストに注目画面が含まれていた場合にあっては、はじめに注目画面の画面情報を送信する構成とした。また、非注目画面の画面情報の送信に際しては、同期待ちの発生を抑えるように所定の規則に従って、非注目画面の画面情報をソートし、ソート順に送信する構成とした。
これにより、参加側の情報共有装置のユーザは、参加側の情報共有装置を主催側の情報共有装置に接続した後、すぐに、参加側の情報共有装置にて、注目画面の画面情報を閲覧することが可能になる。また、画面切換指示を入力した後も、すぐに、参加側の情報共有装置にて、注目画面の画面情報を閲覧することが可能になる。
また、注目画面の画面情報を表示後は、ユーザが注目画面に対して各種操作を行っている間に非注目画面の画面情報の同期をとることができるため、ユーザは、非注目画面の画面情報を共有化するための処理時間を意識する必要がなくなる。
更に、非注目画面の画面情報の同期をとるにあたっては、注目画面として、次に画面切換指示が入力される可能性の高い非注目画面の画面情報が先に送信されるため、同期待ちが発生する頻度を抑えることが可能になる。
この結果、ユーザは、画面情報を円滑に共有化できるようになる。
なお、本実施形態に係る情報共有システムは、例えば、オフィスの会議シーン等において、特に効果を発揮すると考えられる。例えば、後から会議に参加することで新たに接続された情報共有装置に、それまで情報共有システムに保存されてきたスナップショット画像を共有させるべく、当該情報共有装置にスナップショット画像を送信するのに、従来は、一定程度の時間がかかっていた。特に、会議がある程度進行していた状況下においては、送信すべきスナップショット画像の情報量も多くなるため、現在表示されているスナップショット画像を表示させるまでにかかる時間も増加する傾向にあった。
これに対して、本実施形態に係る情報共有システムを用いれば、当該システムへの接続タイミングに関わらず、スナップショット画像を円滑に共有化することができる。つまり、各種情報を共有する情報共有システムにおいて、表示画面の画面情報を円滑に共有化できるようになる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、電子情報ボードと情報端末とを備える情報共有システムにおいて、電子情報ボード110を主催側の情報共有装置とし、電子情報ボード210及びユーザPC230を参加側の情報共有装置とする構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、複数の情報端末を備える情報共有システムにおいて、図3に示す機能を有する一の情報端末を主催側の情報共有装置として構成し、図8に示す機能を有する他の情報端末を参加側の情報共有装置として構成してもよい。
また、上記第1の実施形態では、主催側の情報共有装置と参加側の情報共有装置とにわけ、それぞれが異なる機能を有することとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図3に示す機能と図8に示す機能の両方を有する情報共有装置を複数接続することで、情報共有システムを構成するようにしてもよい。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。