JP2014110545A - 画像通信装置、及び画像情報共有システム - Google Patents

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Abstract

【課題】第1の共有画像情報に対して任意の書込み操作が行え、試行錯誤の結果得られた所望の画像情報を第2の共有画像情報として送信する。
【解決手段】第1の共有画像情報を記憶装置39から読み出して該第1の共有画像情報を表示部6に表示しておき、表示画面に対する物体の接触位置または接近位置を座標検出部27で検出し、表示部6に表示されている第1の共有画像情報に対して、接触位置または接近位置を使用して第1の画像情報をドラフト画面生成部32−3で描画及び生成し、描画及び生成された第1の画像情報を第2の共有画像情報として反映するための指示があった場合に、共有画面更新部32−4が当該第1の画像情報を蓄積するようにして更新し、蓄積された更新後の第2の共有画像情報を記憶装置39から読み出し、通信部40が他の画像通信装置に通信回線7を介して送信する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の画像通信装置の間で共有される共有画像情報に対して、他画像通信装置の書込みに影響されることなく独立して書込み処理が可能な画像通信装置、及び、画像情報共有システムに関する。
従来、企業や教育機関、行政機関における会議等において、液晶やプラズマなどのフラットパネルやプロジェクタを用いた例えば40インチ〜60インチ程度の比較的大型のディスプレイに、書込み機能を搭載した、いわゆる「電子情報ボード」や「電子黒板」と称される画像通信装置が利用されている。
一般に、画像通信装置の一つとしての電子情報ボードは、表示装置を制御するコンピュータ装置を備え、背景画像を大型ディスプレイに表示させ、会議メンバーが、表示画面に併設したタッチパネルを操作して書き込んだ挿入画像を表示画像に重畳して表示させながらプレゼンテーションを行う機能を備えたものも知られている。
また、電子情報ボードは、各種のインタフェースを介して接続した少なくとも一つの外部情報処理端末であるパーソナル・コンピュータ(以下、パソコン、またはPCと略称する)等から、パソコンの画面情報を電子情報ボードに取り込んで拡大表示する機能や、接続したPCと画像情報を共有する機能、各種画像情報を記録する機能等を備えた多機能のものも知られている。
さらに、パソコンにインストールして電子情報ボードを多機能画像処理システムとして動作させるためのアプリケーションソフトウエアが提供されている。このような書込み機能を備えた画像通信装置を利用すると、オフィスでの会議等において、説明用の画像を表示させ、必要に応じて会議メンバーが書込みを行いながら議論を進め、必要に応じて記録装置に蓄積することが可能であり、会議終了後に画面内容を利用して再検討を行う等、効率的に結論を纏める上で有用である。
ところで、複数の画像通信装置の間で画像情報等を共有する場合、複数のユーザが書込んだ画像の全てが無差別に元の画像(オリジナル画像)に反映されると、オリジナルの画像情報が原型を留め得なくなる虞が生じるといった問題があった。従来、このような問題を解決する方法として、例えば特許文献1が報告されている。
この文献に記載された画像通信装置は、システムを管理するサーバ装置に、複数の電子情報ボードやPC端末を接続した会議システムであって、各自の電子情報ボードやPC端末で共有画像に書込んだ画像情報を第1の画像情報、他の端末において書込まれたものを第2の画像情報として、ユーザのPC毎に識別情報を付して、サーバ装置が管理するとともに、このサーバ装置が、接続された複数の電子情報ボードやPC端末に通信回線を介して第1及び第2の画像情報を管理情報に付して送信するように構成した会議システムであって、各端末において、画像情報を受信すると、この画像情報を表示するか否かを示す情報をサーバ装置に送信するものが提案されている。
この会議システムによれば、自端末で書込みした画像と、複数の会議参加者が作成した書込み画像情報とを、個別に選択して、任意に組み合わせた合成画像を表示することができる。従って、共有画像情報や各自の書込み画像情報が個別に管理されるので、オリジナル画像が原型を留めなくなることを防止することができる。
しかしながら、特許文献1に開示されている技術にあっては、各端末で書込まれた画像情報の全てが常に共有されていたため、ユーザが特定の共有画面に留まって書込み操作を行うことが困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的としては、第1の共有画像情報に対して任意の書込み操作が行え、簡便に所望の画像情報を第2の共有画像情報として送信することができる画像通信装置、及び画像情報共有システムを提供することである。
本発明の請求項1記載の画像通信装置は、第1の共有画像情報を表示画面に表示させる画像表示手段と、前記表示画面に表示される前記第1の共有画像情報に対する描画を反映させた第1の画像情報を生成する描画生成手段と、前記描画生成手段により生成された前記第1の画像情報を第2の共有画像情報として反映させる指示があった場合に、当該第1の画像情報を前記画像蓄積手段に蓄積させる更新手段と、前記画像蓄積手段に蓄積された前記第2の共有画像情報を他の画像通信装置に送信する更新情報送信手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、第1の共有画像情報を表示画面に表示させておき、表示画面に表示される第1の共有画像情報に対する描画を反映させた第1の画像情報を生成し、生成された第1の画像情報を第2の共有画像情報として反映させる指示があった場合に、当該第1の画像情報を画像蓄積手段に蓄積させ、画像蓄積手段に蓄積された第2の共有画像情報を他の画像通信装置に送信することで、第1の共有画像情報に対して任意の書込み操作が行え、簡便に所望の画像情報を第2の共有画像情報として送信することができる。
本発明の実施形態に係る画像通信装置の概観図である。 本発明の実施形態に係る画像情報共有システムの一構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像通信装置のブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像通信装置のドラフト画像生成手段の具体的構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像通信装置の表示画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像通信装置のドラフト画面作成画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像通信装置のドラフト画面を共有画面に反映させた画面の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像通信装置の処理のプロトコルフォーマットの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像通信装置の処理リスト(XML)の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像通信装置の処理リスト(JSON)の他の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像通信装置の処理例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態に係る画像通信装置の一例に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像通信装置と、それを利用した画像情報共用システムの例を示す概要構成図である。この例に示す画像情報共用システム1は、画像通信装置2と、外部画像通信装置としてのユーザPC3a、3bとを含んだもので、画像通信装置2およびユーザPC3a、3bは、それぞれケーブル4、5によって接続されている。
画像通信装置2は、タッチパネル機能を併設した表示画面として表示部6を備え、ユーザC3a、3bから画像情報をケーブル4、5で取り込んで表示させた表示画像情報、ユーザがタッチパネルを操作するなどして生成した描画画像情報を表示させる。画像通信装置2は、これらの表示させた表示画像情報または描画画像情報を共有画像情報として記録することができる。もちろんケーブル4、5を使用せず無線で取込んでも良い。
また、画像通信装置2は、表示部に対する接触または接近によってイベントを発生させ、このイベントをユーザPC3a、3bに送信する。このことにより、ユーザPCに付属するマウスやキーボード等の入力装置のイベントと同様に、これら他の画像通信装置を遠隔制御することが可能である。
本実施形態では、ユーザPC3a、3bは、インタフェースとしてVGA出力端子(図示せず)を備え、VGAケーブル等のケーブル4を介してVGA信号を画像通信装置2に送信することができる。しかし、ケーブル4に代わって、各種無線通信プロトコルに準拠した無線通信手段により、ユーザPC3a、3bと画像通信装置2とを接続してもよい。
これらの通信手段を介して、ユーザPC3a、3bは、画像通信装置2が表示部6に表示させた画像情報を取得することができる。ユーザPC3a、3bは、USBポート(図示せず)を備え、USBケーブル5を介して画像通信装置2に格納されている表示画像情報を、USB Mass Storage Class等の汎用ドライバを使用して取得するように構成してもよい。ユーザPC3a、3bは、これらのインタフェース手段は、適宜、他の方式のものを選択することができる。
図1に示す画像通信装置2が、会議の打ち合わせなどの目的で使用する電子情報ボード(電子黒板)である場合、各会議メンバーが持参した各自のノート型PCを電子情報ボードのインタフェースにケーブルを介して接続して、ユーザPC3a、3bとして使用することができる。あるいは、会議メンバーは各自、自分の勤務机に位置し、机上の各自のPCを無線LAN、公衆電話回線、イントラネット等により画像通信装置2に接続して遠隔会議を行う場面を想定することもできる。
なお、ユーザPC等の他の画像通信装置としては、この例に限らず、デスクトップ型PCやタブレット型PC、PDA、通信機能を備えたデジタルビデオカメラ、デジタルカメラ等、画像フレームを送受信可能な画像通信装置を採用することができる。
図2は、画像通信装置2を利用して構成した画像情報共有システムの変形例を示す概要構成図である。この例に示す画像情報共有システム1は、二つの画像通信装置2、2を通信回線7によって接続したもので、遠く離れた場所で、遠隔会議を行う場合の例を示している。この例が図1に示した画像情報共有システム1と異なるところは、二つの画像通信装置2−1、2−2を相互に通信回線7を経由して接続した点にある。通信回線7は、例えば、一般公衆回線、衛星通信回線、企業内のイントラネット、インターネット、無線LAN等何れのものであってもよい。また、図1に示した場合と同様に、他の画像通信装置としてのユーザPC3aと、ユーザPC3bが、夫々の画像通信装置2にケーブル4、5によって接続されている。
画像通信装置2は、タッチパネル機能を併設した表示部6を備え、ユーザC3a、3bの表示画像情報をケーブル4、5、あるいは通信回線7を介して取り込んで表示させた表示画像情報、ユーザがタッチパネルを操作する等して生成した描画画像情報を表示させる。画像通信装置2は、これらの表示させた表示画像情報または描画画像情報を共有画像情報として記録することができる。
また、画像通信装置2は、表示部に対する接触または接近によってイベントを発生させ、このイベントをユーザPC3a、3bに送信する。このことにより、画像通信装置2は、ユーザPCに付属するマウスやキーボード等の入力装置のイベントと同様に、これら他の画像通信装置を遠隔制御することが可能であることは、図1に示したものと同様である。
<画像通信装置2の構成>
図3は、画像通信装置2の構成例を示す機能ブロック図である。
この例に示す画像通信装置2は、画像入力インタフェース21、22を備えており、これらのインタフェースを介してユーザPC3a、3bと接続される。
画像入力インタフェース21は、上述したユーザPC3a、3bから出力される画像信号を受信するインタフェースであり、DVI(Digital Visual Interface)コネクタを採用することができる。しかし、他の実施形態では、VGA(Video Graphics Array)コネクタ、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)コネクタ、Displayportコネクタ等を採用することができる。
画像入力インタフェース21、22は、画像通信装置2の表示画像情報をユーザPC3a、3bなどの外部装置に出力する物理インタフェースであり、USBソケットを採用することができる。画像通信装置2は、プロセッサ23と、ROM24と、RAM25と、画像取得部26と、座標検出部27と、検知手段として接触検知部(接触検出部とも云う)28と、表示部6とを含んで構成される。
なお、画像入力インタフェース21、22は、ケーブルに換えて、Bluetooth(登録商標)、超音波、赤外線、あるいは、WiFi等の、無線通信プロトコルに準拠した無線通信手段であってもよい。画像入力インタフェース21、22は、同様の無線通信インタフェース機能を備えたユーザPC3a、3bとの間で、画像信号を送受信してもよい。
プロセッサ23は、CPUやMPU等の処理演算装置であり、WINDOWS(登録商標)シリーズ、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、TRON、ITRON、μITRON、 Chrome、 AndroidなどのOSを動作させる。プロセッサ23は、これらのOSの管理下でアセンブラ、C、C++、Java(登録商標)、JavaScript(登録商標)、PERL、RUBY、PYTHONなどのプログラム言語で記述されたプログラムを実行する。ROM24は、BIOS等のブートプログラムなどが保存される不揮発性メモリである。
RAM25は、DRAMやSRAM等の主記憶装置であり、ここで説明するような画像通信装置として機能するプログラムを実行するための実行空間を提供する。
プロセッサ23は、ソフトウェアプログラムや種々のデータなどを持続的に保持するためのハードディスク装置(図示せず)から、プログラムを読み出し、RAM25に展開して実行する。プログラムには、プログラムモジュールであるイベント処理部29、アプリ画像生成部30、レイアウト管理部31、描画生成部32、合成部33、表示制御部34、スナップショット生成部35、リポジトリ管理部36が含まれる。
画像取得部26は、ユーザPC3a、3bから画像信号(画像情報)を取得する機能手段であり、画像入力インタフェース21を介して画像信号を受信する。画像取得部26は、当該画像信号を解析して、当該画像信号によって形成されるユーザPC3a、3bの表示画像情報である画像フレームの解像度や当該画像フレームの更新頻度などの画像情報を導出し、アプリ画像生成部30に送信する。
また、画像取得部26は、当該画像信号を使用してユーザPC3a、3bの表示画像情報である画像フレームをそれぞれ形成し、画像データを一時的に保存可能な記憶手段であるビデオRAM37にそれぞれ上書き保存する。
アプリ画像生成部30は、表示部6に表示すべき種々の表示ウィンドウを生成する機能手段である。表示ウィンドウには、ユーザPC3a、3bの表示画像情報である画像フレームを表示する表示ウィンドウ、ユーザが生成する描画画像情報を表示する表示ウィンドウが含まれる。さらに、表示ウィンドウには、画像通信装置2の各種設定を行うためのボタンやメニュー等を表示する表示ウィンドウ、ファイルビューアやWebブラウザ等の表示ウィンドウなどが含まれる。アプリ画像生成部30は、これらの表示ウィンドウを、当該表示ウィンドウを描画すべき画像レイヤに描画する。
レイアウト管理部31は、アプリ画像生成部30が生成する表示ウィンドウにユーザPC3a、3bの表示画像情報を描画する機能手段である。レイアウト管理部31は、画像取得部26から画像情報を取得すると、ビデオRAM37に格納されている画像フレームを取得する。次いで、レイアウト管理部31は、画像情報を使用して、画像フレームの大きさをアプリ画像生成部30が生成した表示ウィンドウの大きさに適合するように変更し、当該画像フレームを描画すべき画像レイヤに描画する。
接触検知部28は、表示部6に併設された描画装置38等への物体の接触位置または接近位置を検知する機能手段である。接触検知部28としては特許第4627781号に開示されたような赤外線遮断方式による座標入力/検出装置を採用することも可能である。この公報に開示された座標入力/検出装置では、表示部6の下側両端部に設置された(複数の)受発光装置が、表示部6に平行して複数の赤外線を放射し、表示部6の周囲に設けられた反射部材によって同一光路上に反射する光を受光する。接触検知部28は、物体によって遮断された複数の受発光装置が放射した赤外線の識別情報を座標検出部27に通知し、座標検出部27が、物体の接触位置である座標位置を特定する。
なお、タッチパネルとしては、特許第4627781号に開示されたもの以外の方式のものであってもよい。他のタッチパネルとしては、例えば、静電容量の変化を検知することにより接触位置を特定する静電容量方式、対向する2の抵抗膜の電圧変化によって接触位置を特定する抵抗膜方式が知られている。さらに、接触物体が表示部に接触することによって生じる電磁誘導を検知して接触位置を特定する電磁誘導方式などの種々のタッチパネル方式の検出手段等、種々のものが知られているので、適宜、選択することができる。
座標検出部27は、物体が表示部6に接触または接近した位置である座標位置を算出するとともに、種々のイベントを発行する機能手段であり、接触位置または接近位置の座標位置とに共に、種々のイベントをイベント処理部29に発行する。座標検出部27が発行するイベントには、物体の接触または接近したことを通知するイベント(TOUCH)、物体が表示部6に接触または接近した状態で接触点または接近点(接近位置)が移動したことを通知するイベント(MOVE)が含まれる。さらに、座標検出部27が発行するイベントには、物体が表示部6から離れたことを通知するイベント(RELEASE)が含まれる。
描画装置38は、画像通信装置2の接触検知部28に接触または接近させて描画する装置である。描画装置38は、先端部に物体の接触または接近を検知する接触検知手段を備えたペン形状をしており、当該接触検知手段が物体に接触すると、接触したことを示す接触信号を当該描画装置38の識別情報と共に座標検出部27に送信する。
また、描画装置38は、画像通信装置操作モードまたはユーザPC操作モードを切り替えるモード切替スイッチを側面や後端部等に備えている。画像通信装置操作モードとは、ユーザが画像通信装置2の表示部6に任意の図形や文字等を描画可能なモードであり、また、表示部6に表示されたメニューやボタン等のオブジェクトを選択可能なモードである。ユーザPC操作モードとは、表示部6に表示されたメニューやボタン等のオブジェクトをユーザが選択可能なモードである。
例えば、ユーザがモード切替スイッチを押下した状態で、描画装置38を画像通信装置2に接触させた場合には、描画装置38は、接触信号および当該描画装置の識別情報と共に、ユーザPC操作モードを示すモード種別信号を送信する。ユーザがモード切替スイッチを押下していない状態で、描画装置38を画像通信装置2に接触または接近させた場合には、描画装置38は、接触信号および当該描画装置の識別情報と共に、画像通信装置操作モードを示すモード種別信号を送信する。
本実施形態では、座標検出部27は、接触検知部28から赤外線の識別情報を受信すると、物体の接触位置または接近位置である座標位置を算出し、次いで、描画装置38から接触信号を受信すると、各種イベントを発行する。このとき、座標検出部27は、モード種別を示す情報(以下、「モード種別情報」とする。)を当該イベントと共にイベント処理部29に通知する。
なお、この例では、先端部に物体の接触または接近を検知する接触検知部を有するペン形状の描画装置38を備える例を示した。しかし、タッチパネルとそのタッチ位置(座標)検出手段等によって、当該描画装置の表示画面表面にタッチされる位置情報に基づいて描画画像情報を形成する手段が知られている。また、当該画像通信装置への制御入力、ユーザPC等の他の画像通信装置2の遠隔制御を行う手段が知られている。このため、他に代替手段が得られる場合は、必ずしも描画装置38を備える必要はないであろう。その場合は、描画装置38は、接触検知部を備えない、単なるタッチペンでよい。
イベント処理部29は、座標検出部27が発行するイベントを処理する機能手段である。ユーザPC操作モードが指定されている場合、イベント処理部29は、座標検出部27からイベントを受信すると、ユーザPC3aまたはユーザPC3bにマウスイベントを送信する。画像通信装置操作モードが指定されている場合、イベント処理部29は、座標検出部27からイベントを受信すると、画像通信装置2の他の機能手段に対して描画指示イベントおよび選択通知イベントを通知する。
マウスイベントとは、ユーザPC3a、3bのマウス等の入力装置が発行するイベントと同様のイベントであり、ユーザPC操作モードが指定されている場合に、描画装置38による接触に起因してユーザPC3a、3bに対して発行される。イベント処理部29は、座標検出部27が発行したイベントに含まれる座標位置情報をユーザPC3a、3bの画面サイズに応じた座標位置情報に変換し、マウスイベントと共にユーザPC3a、3bに送信する。ユーザPC3a、3bは、マウスイベントをマウス等の入力装置が発行するイベントと同様に処理する。
描画指示イベントとは、画像通信装置2に対して描画を指示するイベントである。描画指示イベントは、画像通信装置操作モードが指定されている場合に、描画装置38が表示部6に接触することに起因して発行される。
選択通知イベントとは、表示部6に表示された画面を構成するボタンやメニューバー等の種々のオブジェクトが選択されたことを示すイベントである。選択通知イベントは、画像通信装置操作モードが指定されている場合に、描画装置38が表示部6に接触することに起因して発行される。イベント処理部29は、座標検出部27が発行したイベントに含まれる座標位置情報がオブジェクトの座標領域内であるときに選択通知イベントを発行する。
本実施形態では、描画指示イベントおよび選択通知イベントには、それぞれ識別情報が割り当てられており、これらのイベントをトリガとして動作する画像通信装置2の機能手段は、当該識別情報を参照して種々の処理を実行する。また、選択通知イベントには、選択されたオブジェクトの識別情報が付加されており、選択通知イベントをトリガとして動作する画像通信装置2の機能手段は、当該オブジェクトの識別情報を参照して種々の処理を実行する。
描画生成部32は、ユーザが描画装置38を用いて作成した描画画像情報を生成する機能手段である。描画生成部32は、座標位置情報が示す座標位置の色を特定の色に変更した画像レイヤを生成する。描画生成部32は、当該座標位置を描画情報としてRAM25の描画情報の格納領域に保存する。
合成部33は、種々の画像情報を合成する機能手段である。合成部33は、アプリ画像生成部30が画像情報を描画すべき画像レイヤ(以下、「アプリ画像レイヤ」とする。)と、レイアウト管理部31がユーザPC3a、3bの表示画像情報を描画すべき画像レイヤ(以下、「画像キャプチャレイヤ」とする。)と、描画生成部32が画像情報を描画すべき画像レイヤ(以下、「手書きレイヤ」とする。)と、を合成する。
表示制御部34は、表示部6を制御する機能手段である。表示制御部34は、合成部33が生成した合成画像情報を表示部6に表示する。本実施形態では、合成部33は、表示制御部34を呼び出して合成画像情報を定期的に表示部6に表示する。なお、他の実施形態では、合成部33および表示制御部34は、画像情報に含まれる画像フレームの更新頻度と同じ頻度で、画像レイヤを合成して表示部6に表示してもよい。
スナップショット生成部35は、ユーザPC3a、3bの表示画像情報と描画生成部32が生成した描画画像情報との合成画像情報であるスナップショット画像を生成する機能手段である。
スナップショット生成部35は、表示部6に表示されたスナップショットの取得を指示するスナップショットボタンが選択されたことを示す選択通知イベントを受信すると、画像キャプチャレイヤと手書きレイヤとを合成し、スナップショット画像を生成する。スナップショット生成部35は、スナップショット画像を生成すると、リポジトリ管理部36に対しスナップショット画像を記憶装置39に保存させる。
リポジトリ管理部36は、スナップショット画像を格納すべき記憶装置(スナップショット画像記憶部)39を制御する機能手段である。リポジトリ管理部36は、上述したように、スナップショット生成部35からの指示により、スナップショット画像情報を記憶装置39に保存する。また、リポジトリ管理部36は、ユーザPC3a、3bからの指示により、記憶装置39からスナップショット画像情報を取得し、ユーザPC3a、3bを送信する。
このようにして生成した描画画像情報、表示画像情報、それらを合成した合成画像情報等、の全部または一部を一定単位で纏めて時系列的に識別できる状態で管理する画像管理機能を備えている。
<画像通信装置2の基本的動作>
図3を参照して、画像通信装置2の処理や基本的な動作について、その概要を説明する。
ユーザが例えば、描画装置38を用いて画像通信装置2に種々の指示を与えた際に、画像通信装置2が実行する処理について説明する。
イベント処理部29は、座標検出部27からイベントを受信すると、その種類を判断する。
イベントの種類が「MOVE」の場合は、受信したイベントに含まれる座標位置情報を取得し、描画生成部32に対して描画指示イベントを発行する。描画生成部32が座標位置情報から描画情報を生成すると、手書きレイヤに描画し、描画情報をRAM25の描画情報の格納領域に保存した後、最初の処理に戻る。
一方、イベントの種類が「TOUCH」または「RELEASE」である場合、イベント処理部29は、イベントに付加されたモード種別情報に基づいてモードの種類を判断する。モードの種類がユーザPC操作モードの場合、イベント処理部29は、マウスイベントを送信すべきユーザPCを特定する。
イベントの種類が「RELEASE」のとき、本実施形態で、レイアウト管理部31がユーザPCの表示画像情報を表示部6に表示する場合、当該ユーザPCの表示画像情報を識別する画面情報をRAM25の描画情報の格納領域に保存する。イベント処理部29は、当該画面情報を使用して、マウスイベントを送信すべきユーザPCを特定する。
一方、モードの種類が「画像通信装置操作モード」であるときは、イベント処理部29は、表示部6に表示されたオブジェクトが選択されている場合に、オブジェクトの識別情報と共に選択通知イベントを通知し、処理をスタートに戻す。
本実施形態では、アプリ画像生成部30がオブジェクトを描画する場合、当該オブジェクトの識別情報および当該オブジェクトの領域を示す座標位置情報をRAM25に保存する。イベント処理部29は、当該オブジェクトの座標位置情報を使用して、イベントに付加された座標位置情報がオブジェクトの領域内であるか否か判断することにより、オブジェクトが選択されているか否か判断する。
画像通信装置2の画像取得部26が実行する処理では、先ず、画像取得部26がユーザPC3a、3bから画像信号を受信したか否かを判断する。ここで、画像信号を受信した場合には、画像取得部26は、ビデオRAM37に対する画像フレームの上書き保存を停止する指示を受信したか否かを判断する。画像フレームの上書き保存の停止指示を受信した場合には、処理をスタートに戻す。一方、当該停止指示を受信していない場合には、画像取得部26は、画像信号から画像フレームを形成するとともに、ビデオRAM37に保存し、処理をスタートに戻す。
なお、画像通信装置2は、画像フレームの上書き保存を停止するボタン等を備えており、当該ボタンが押下されると、画像取得部26に対して画像フレームの上書き保存を停止する指示が送信される。これにより、ユーザは任意のタイミングで画像フレームの上書き保存を停止することができる。例えば、ユーザPCの交換等によって画像フレームの乱れが生じる虞がある場合等に、既にビデオRAM37に保存された画像フレームを表示部6に継続して表示させることができる。
画像通信装置2のアプリ画像生成部30が実行する処理では、アプリ画像生成部30が初期メニュー画面をアプリ画像レイヤに描画し、アプリ画像生成部30は、画像取得部26から画像情報を受信したか否かを判断する。ここで、当該情報を受信した場合には、アプリ画像生成部30は、ビデオRAM37から画像フレームを取得し、当該画像フレームを含む表示選択メニュー画面をアプリ画像レイヤに描画する。
次に、アプリ画像生成部30は、図示を省略した表示選択メニュー画面に表示されたユーザPCの表示画像情報が選択されたか否かを判断する。アプリ画像生成部30は、表示選択メニュー画面内のユーザPCの表示画像情報が選択されたことを示す選択通知イベントを受信したか否か判断することにより、ユーザPCの表示画像情報が選択されたか否かを判断することができる。ユーザPCの表示画像情報が選択されると、アプリ画像生成部30は、図示を省略したユーザPCの表示画像情報のレイアウトを選択可能なレイアウト選択メニュー画面をアプリ画像レイヤに描画する。
画像通信装置のレイアウト管理部31が実行する処理では、レイアウト管理部31が、ユーザPCの表示画像情報のレイアウトが選択されたことを示す選択通知イベントを受信することにより処理を開始する。レイアウト管理部31は、選択通知イベントに付加されたレイアウト情報を取得し、レイアウトが指定された画像フレームをビデオRAM37から取得する。その後、レイアウト管理部31は、取得した画像フレームをレイアウト情報が指定する表示位置および大きさに適合させ、画像キャプチャレイヤに描画する。これにより、ビデオRAMに保存された最新の画像フレームを画像キャプチャレイヤに描画することができ、ユーザPC3a、3bの表示画像情報をリアルタイムで表示部6に表示させることができる。
本実施形態では、ビデオRAM37に保存されたユーザPCの表示画像情報である画像フレームには、その識別情報がメタデータとして付加されている。また、選択通知イベントに付加されたレイアウト情報には、レイアウトが指定されたユーザPCの表示画像情報の識別情報と、当該表示画像情報の表示位置や大きさを示す情報が含まれている。
レイアウト管理部31は、レイアウト情報に含まれるユーザPCの表示画像情報の識別情報をキーとして、ビデオRAM37に保存されたユーザPCの表示画像情報である画像フレームの識別情報と照合する。そして、両識別情報が一致した場合に、ビデオRAM37からレイアウトが指定された画像フレーム(両識別情報が一致)を取得することができる。
画像通信装置2の合成部33および表示制御部34が実行する処理は、合成部33が、アプリ画像レイヤ、画像キャプチャレイヤおよび手書きレイヤを合成して合成画像情報を生成する。表示制御部34が、当該合成画像情報を表示部6に表示させる。
画像通信装置2が実行するアプリ画像レイヤ、画像キャプチャレイヤおよび手書きレイヤの合成処理や、それらの表示方法については、特許文献1に具体的に開示があるのでそれらを参照することができる。
また、スナップショット画像情報を記憶装置39から読み出し、指定された宛先のユーザに送信すべきメールにスナップショット画像情報を添付し、通信部40を介して、宛先のユーザにメールに添付したスナップショット画像情報を配布することができる。
以上説明したように画像通信装置を構成したことにより、画像通信装置に接続されたユーザPC等の画像通信装置の表示画像情報を取り込んで、描画画像情報を合成して表示することができる。このため、当該画像通信装置に特別なソフトウェアをインストールすることなく、複数の画像通信装置の画面に表示された各画像情報をリアルタイムで表示することができる。さらに、画像通信装置の表示画面のタッチパネルを操作することによって、接続した他の画像通信装置を遠隔制御操作することが可能である。
<ドラフト画像作成機能>
本発明は、さらに以下に例示するような第1の画像情報としてドラフト画像作成機能を備える。
図4は、画像通信装置2の描画生成部32の内部構造の一例を示す図である。なお、この例では説明の便宜上、描画生成部32に、以下詳述するドラフト画面生成手段を構成する場合を示すが、これらの機能ブロックは、図3に示すRAM25に機能的に構成されたものであるので、この例に限定する必要はない。例えば、イベント処理部29、レイアウト管理部31、描画生成部32、スナップショット生成部35等の機能ブロックと関連付けて構築してもよい。また、これらは、画像通信装置の何れかの場所に構成してもよく、あるいは、画像処理サーバとして独立した装置に機能を持たせて配置してもよい。
図4において、実線で囲った部分2−1、2−2は夫々に画像通信装置の一部を示したものであり、破線で囲ったブロックで示す32は、夫々の画像通信装置2―1、2−2の描画生成部32の構成例を示す機能ブロック図である。この図では、画像通信装置2−1をドラフト画面送信側、画像通信装置2−2をドラフト画面受信側とし、両者は夫々の通信部40を介して通信回線7で接続されており、さらに、図示を省略したユーザPCが接続されたものである。
この例では、各描画生成部32は、入力判別部32−1、ドラフト画面更新部32−2、ドラフト画面生成部32−3、共有画面更新部32−4、を備えている。
座標検出部27は、既に説明したようにユーザによるタッチパネルへの接触または接近、その他の入力デバイスへの操作に基づいて、座標入情報を生成し、描画生成部32の入力判別部32−1に伝達する。
ドラフト画面更新部32−2は、ユーザによる表示画面への書き込み(描画)を示すストローク情報に基づいて、表示部6に表示されている第1の共有画像情報に対して描画生成処理を行い、描画画像情報を表示させる。
ドラフト画面生成部32−3は、表示部6に表示された共有画像情報に対するユーザによる書込み(描画)を反映させた第1の画像情報を生成する。
ここで、共有画面更新部32−4は、通信部40を介して受信し、RAM25の所要部の共有画像情報蓄積ブロックと協働して、必要に応じて表示部6に指定した第1の画像情報を表示させる。
入力判別部32−1は、座標検出部27において検出された座標情報が、ドラフト画面の確定入力操作であるか否かを判別する。ドラフト画面への確定入力操作であると判別された場合は、その確定したドラフト画像情報を、その他の画像情報を付加して、後述する画像管理サーバに送信する。なお、画像管理サーバに関しては後述する。
図5は、画像通信装置2においてドラフト画像作成時の表示画面の例を示す図であり、この画面は、共有画像情報を表示部6に表示している。共有画像情報は、この画像情報共有システムに接続された全ての画像通信装置の端末において共有された画像情報であり、図5において表示されている手書き風の矢印と、クエスチョンマークは、他のユーザが書き込んだ画像情報である。図5では、他の画像通信装置2−2において書込み処理がなされた画像情報が共有画像情報に反映されて、自端末である画像通信装置2−1の表示画面に表示されている場合を想定することができる。このような共有画像情報を表示部6に表示中に、ドラフト画面作成処理を呼び出す操作が行われると、図5左上に示すような「ドラフト作成」と表示されたアイコンを付して、共有画像情報が表示された状態となる。
今、例えば、図5に示す共有画像情報が表示部6に表示された際に、この書込み操作に対して自端末から応答する画像情報の書込み処理を行う場合を想定する。図5の「ドラフト作成」と表示されたアイコンがクリック操作されると、自画像通信装置の画面には図6に示す画面が表示される。
図6は、ドラフト画面を作成するためのドラフト作成ウィンドウが表示部6に表示されたことを示す図である。このようなドラフト作成画面では、ユーザが書込み操作をしても、それが直ちに共有画像情報に反映される(書込まれる)ことがなく、ユーザは自由に、書込み操作や消去操作を繰返すことができる。
図6に示すように、当該画像通信装置2−1において、他の端末で書込み処理された画像情報が画面下部における書込み部分が、書込に処理された画像情報である。しかし、この書込に処理された画像情報は、他の画像通信装置2−2の画面には未だ反映されていない状態を示している。この状態で、ドラフトの吟味が終了し、ドラフト画像情報が完成すると、ドラフト作成画面左上の「ドラフト確定」と表示されたアイコンをクリックすることにより、確定したドラフト画像情報が、第2の共有画像情報として画像管理サーバに送信される。
図7は、送信された書込み画像情報(確定したドラフト画像情報)が画像管理サーバにて受信され、共有画像情報として登録された際の、表示画面の例を示す図である。図7に示すように、画像通信装置2−1と他の画像通信装置2−2との両者において、確定したドラフト画像情報が反映された画面が表示部6に表示されている。ここで、共有画像情報には、画面IDの作成時、あるいは共有画像情報として登録されたときに版情報、座標情報、その他の画像情報などの付加情報を付加しておくと、その後の管理や配布処理、修正等が容易になる。画面IDは、画面を一意に識別可能にするもので、FRC4122(Request For Comment)のUUID(Universally Unique Identifier)であってもよい。画面情報は複製元の共有画像IDを画面IDとして指定することができる。版情報は、画面情報が更新される毎に、更新され一意に識別可能な整数値である。
ここで、通信部40でやり取りされる画面情報、または座標情報のフォーマットの例を図8に示す。ここで、To、Fromは夫々に宛先アドレス、生成元アドレス、及び転送元アドレスを含み、IPアドレス、URL(RFC2396)、URL(RFC1738)、XMPP Address(RFC6122)であってもよい。Message−IDは、メッセージを一意に識別するIDであり、フォーマットは図8に示したとおりである。ReferencesはMessage−IDを参照する。MethodはPUT、またはPOSTのいずれかを含み、PUTは座標情報の追加(描画)、POSTは画面情報の更新を示す。ドラフト画面情報の送信の際はPOSTを指定する。
Content−Typeは、属性を示し、ストローク情報の場合は、application/inkml+xml、application/jsonまたはapplication/octet−stream。画面情報の場合はapplication/svg+xml、application/jsonまたはapplication/octet−streamの値が指定されても良い。Content−Lengthは、Bodyのサイズをオクテット数で示す。0(ゼロ)の場合は、Bodyに含まれるデータは無いことを示す。Bodyは、XMLやJSONのようなテキストデータでもよく、バイナリデータでもよい。
図9、図10は、具体的な処理リストの記述例を示す。図9はXMLで記述した例、図10はJSONで記述した場合の例であり、内容については上述したとおりであるので、詳細な説明は省略する。
<動作手順>
図11は、画像通信装置、及び画像情報共有システムの動作手順の例を示すフローチャートである。
<画像通信装置2−1>
画像通信装置(ドラフト画面送信側)2−1は、起動後に記憶装置39から読み出した共有画面(第1の共有画像情報)を表示部6に表示させる(S15)。次いで、座標検出部27において座標入力があったか否かを判断し(S20)、座標検出部27において座標入力が発生するまで待機する(S20)。S20の処理において、座標入力が発生した場合(S20、Yes)、当該座標の入力が第1の画像情報としてドラフト作成処理を要求する「ドラフト作成」アイコンのエリアに対応するものであるか否かを判断する(S25)。
ドラフト作成処理を要求である場合は、ドラフト画面更新部32−2は、ドラフト画面を初期化した後(S30)、ユーザによる書き込み(描画)を示す描画画像情報であるドラフト作成画面を表示部6に表示させる(S35)とともに、次の座標検出を待機する処理(S20)に戻る。
一方、上記S25において、ドラフト作成要求ではないと判別された場合(S25、No)作成中のドラフトを確定させる処理(ドラフト確定ボタンの操作)であるか否かを判断する(S40)。
ドラフト確定ではない場合は(S40、No)、取得した座標列に基づいてストローク情報(描画情報)を生成し(S45)、当該ストローク情報がドラフト画面上にあるか否かを判断する(S50)。即ち、ドラフト作成画面は、例えば図6に示すように、吹き出し図形のように、表示画面の全画面ではなく、一部の領域をドラフト画像入力ゾーンとしてウィンドウを表示させるものである。ここで、ドラフト画面以外の領域においては、その他の入力処理を行うことも可能である。
S50において、ドラフト画面生成部32−3は、ドラフト画面上に対する座標入力である場合は(S50、Yes)ストローク情報をドラフト画面に表示させ(S55)、次の座標入力を待機するためにS20に戻る。
一方、上記S50において、座標入力がドラフト画面上ではない場合(S50、No)、自画像通信装置の表示部6において、ストローク情報を共有画面に重ねて表示させる(S60)。次いで、ストローク情報を他の画像通信装置(ドラフト画像受信側)2−2に送信する(S65)。
また、上記S40における判断の結果、作成中(書込)のユーザによる書込みを反映させた第1の画像情報を確定させる処理(ドラフト確定ボタンの操作)である場合は(S40、Yes)、共有画面更新部32−4は、複製元(参照元の共有画面、自端末の記憶装置39に蓄積)の第2の画面情報を更新する(S70)。且つ、複製元(参照元の共有画面、自端末の記憶装置39に蓄積)の第2の画面情報を表示部6に表示させる(S75)。当該ストローク情報を通信回線7を介して他の画像通信装置(ドラフト画像受信側)2−2に送信(S80)し、次の座標入力検出に備えてS20に戻る。
<他の画像通信装置2−2>
一方、これらのドラフト画面や、書込み情報を受信する他の画像通信装置2−2においては、図11に示すように、処理がスタートする(S80)と、ストローク情報を受信したか否かを判断する(S90)。ストローク情報を受信した場合は、ドラフト画面更新部32−2は、当該ストローク情報に基づいて、表示部6に表示させている共有画像情報に対して描画生成処理を行い書き込み画像情報の表示を行う(S95)。
一方、ストローク情報の受信ではない場合(S90、No)は、それが第3の画面情報としてのドラフト画面情報であるか否かを判断する(S100)。ここで、第3の画面情報である場合は(S100、Yes)、共有画面更新部32−4は、記憶装置39に記憶されている第3の共有画像情報を当該ドラフト画面に更新(S105)し、次の入力操作を待機するために、S90に戻る。
このように、他の画像通信装置から第3の共有画像情報を受信した場合に、受信した当該第3の共有画像情報を記憶装置39に蓄積するようにして更新することで、他の画像通信装置から受信した第3の共有画像情報を更新することができる。
このように、第1の共有画像情報を記憶装置39から読み出して該第1の共有画像情報を表示部6に表示しておき、表示画面に対する物体の接触位置または接近位置を座標検出部27で検出する。次いで、表示部6に表示されている第1の共有画像情報に対して、接触位置または接近位置を使用して第1の画像情報をドラフト画面生成部32−3で描画及び生成する。次いで、描画及び生成された第1の画像情報を第2の共有画像情報として反映するための指示があった場合に、共有画面更新部32−4が当該第1の画像情報を蓄積するようにして更新する。次いで、蓄積された更新後の第2の共有画像情報を記憶装置39から読み出し、通信部40が他の画像通信装置に通信回線7を介して送信する。
従来は、特定の共有画面に対しての書込み操作を何度も繰り返し、試行錯誤の結果得られた画像情報のみを共有画像として送信することができないといった問題があった。
そこで、他端末の影響を受けることなく、書込み操作が行われる端末毎に独立して、共有画像情報に対して任意の書込み操作が行え、試行錯誤の結果得られた所望の画像情報を共有画像情報として他端末に送信することができる画像通信装置の提供が切望されていた。
以上より、本発明は、共有画像情報に対して任意の書込み操作が行え、試行錯誤の結果得られた所望の画像情報を共有画像情報として送信することができる。この結果、他の画像通信装置の影響を受けることなく、また同時に、他の画像通信装置に影響を与えることなく、書込み処理を実行することが可能である。
また、画像通信装置では、一意に識別可能な版情報を更新し、更新された版情報を第1又は第2又は第3の共有画像情報に対して付加するので、これらの版情報を指定するのみで、必要な画像情報を読み出し、表示することができる。また、書込みによる座標情報や、それらの時系列的ストローク情報を蓄積し、送受信して描画画像情報を表示することができるので、蓄積用メモリ容量を節約することや、送受信に要する時間を短縮する効果も得られる。
<第2実施形態>
第1実施形態においては、上述した画像管理の機能を備えた画像管理サーバの機能を画像通信装置に備えることが可能である。しかし、画像管理サーバに接続する画像通信装置の台数が多くなると、処理速度が低下するので、高速処理が可能な装置が必要となる。
そこで、画像管理サーバとして独立した画像共有サーバを構成することも可能である。勿論、システム管理のその他の機能を兼ね備えたものに上述した画像共有支援サーバ機能を持たせたものであってもよい。
以上説明したように、本発明の画像通信装置、及び、それらを使用した画像情報共有システムでは、接続されたユーザPC等の画像通信装置の表示画像情報を取り込んで、描画画像情報を合成して表示することができる。このため、接続されたPC等に、特別なソフトウェアをインストールすることなく、複数の画像通信装置の画面に表示された各画像情報をリアルタイムで表示することができる。
さらに、共有画像情報に書込み処理を行う際、他の端末の影響を受けず、また、他の端末に対する影響も無く、書込み画像情報の第1の画像情報を作成することができる画像通信装置と、画像情報共有システムを実現することが可能である。
1…画像情報共有システム、2…画像通信装置、2−1…画像通信装置、2−2…画像通信装置、6…表示部、3a、3b…ユーザPC、4、5…ケーブル、7…通信回線、21、22…画像入力インタフェース、26…画像取得部、27…座標検出部、29…イベント処理部、28…接触検知部、29…イベント処理部、32…描画生成部、32−1…入力判別部、32−2…ドラフト画面更新部、32−3…ドラフト画面生成部、32−4…共有画面更新部、33…合成部、34…表示制御部、39…記憶装置、40…通信部
特開2011-138438公報

Claims (6)

  1. 第1の共有画像情報を表示画面に表示させる画像表示手段と、
    前記表示画面に表示される前記第1の共有画像情報に対する描画を反映させた第1の画像情報を生成する描画生成手段と、
    前記描画生成手段により生成された前記第1の画像情報を第2の共有画像情報として反映させる指示があった場合に、当該第1の画像情報を前記画像蓄積手段に蓄積させる更新手段と、
    前記画像蓄積手段に蓄積された前記第2の共有画像情報を他の画像通信装置に送信する更新情報送信手段と、を備えたことを特徴とする画像通信装置。
  2. 前記表示画面に対する物体の接触位置または接近位置を検出する検出手段を備え、
    前記描画生成手段は、前記検出手段によって検出された前記接触位置または接近位置に基づいて第1の画像情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像通信装置。
  3. 前記更新手段は、前記他の画像通信装置から第3の共有画像情報を受信した場合に、当該第3の共有画像情報を画像蓄積手段に蓄積させることを特徴とする請求項1に記載の画像通信装置。
  4. 前記更新手段は、
    一意に識別可能な版情報を更新する版情報管理手段と、
    前記版情報管理手段により更新された版情報を第1又は第2又は第3の共有画像情報に対して付加する版情報付加手段と、を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画像通信装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像通信装置を複数接続され、前記第1の画像情報を共有する画像情報共有システムであって、
    前記画像通信装置の少なくとも一つは、前記共有画像情報を管理する画像共有サーバであることを特徴とする画像情報共有システム。
  6. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像通信装置を複数備え、前記複数の画像通信装置の間で共有される前記第1又は第2又は第3の共有画像情報を管理する画像共有サーバを備えたことを特徴とする画像情報共有システム。
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