JP2015036588A

JP2015036588A - 五徳

Info

Publication number: JP2015036588A
Application number: JP2013167265A
Authority: JP
Inventors: 道弘橋本; Michihiro Hashimoto; 直人勝浦; Naoto Katsuura
Original assignee: Rinnai Corp
Current assignee: Rinnai Corp
Priority date: 2013-08-12
Filing date: 2013-08-12
Publication date: 2015-02-23
Anticipated expiration: 2033-08-12
Also published as: JP5844777B2

Abstract

【課題】放射状に配置された複数の五徳爪３２を備え、五徳爪に、五徳爪の下縁の外方端部を下方から覆う緩衝部材３３が取り付けられ、緩衝部材の下面が天板に当接又は近接対向するようにした五徳において、緩衝部材が天板に貼り付いても、五徳爪から緩衝部材が外れることを防止できるようにする。
【解決手段】五徳爪３２の外方端部の下部に水平方向の係合溝３４が形成され、この係合溝３４に水平方向から係合する係合部３５が緩衝部材３３に形成される。係合溝３４の主体部３４ａと入口部３４ｂとの間に上下方向の段差が形成され、係合部３５に、この段差に係合する抜け止め部が形成される。
【選択図】図１

Description

本発明は、コンロの天板上に配置される五徳であって、放射状に配置された複数の五徳爪を備えるものに関する。

従来、この種の五徳として、天板の傷付きを防止するため、五徳爪に、五徳爪の下縁の外方端部を下方から覆う緩衝部材が取り付けられ、緩衝部材の下面が天板に当接又は近接対向するようにしたものが知られている（例えば、特許文献１参照）。

ここで、特許文献１に記載のものでは、五徳爪の放射方向外方の端部に、五徳爪の下縁から上方にのびる係合溝を形成し、この係合溝に緩衝部材に形成した係合部を係合させて、緩衝部材を五徳爪に取付けている。尚、五徳爪の下縁に開口する係合溝の入口部はそれよりも上方の係合溝の部分よりも狭く形成され、緩衝部材が下方に抜け止めされるようにしている。

ところで、天板に煮こぼれが溜まったまま放置されると、緩衝部材が煮こぼれの固着で天板に貼り付いてしまうことがある。この場合、清掃のために五徳を持ち上げると、緩衝部材の係合部が係合溝から下方に抜け出て、緩衝部材が五徳爪から外れてしまう。

特開２０１３−７２６３０号公報

本発明は、以上の点に鑑み、緩衝部材が天板に貼り付いても、五徳爪から緩衝部材が外れることを防止できるようにした五徳を提供することをその課題としている。

上記課題を解決するために、本発明は、コンロの天板上に配置される五徳であって、放射状に配置された複数の五徳爪を備え、五徳爪に、五徳爪の下縁の外方端部を下方から覆う緩衝部材が取り付けられ、緩衝部材の下面が天板に当接又は近接対向するものにおいて、五徳爪の外方端部の下部に水平方向の係合溝が形成され、この係合溝に水平方向から係合する係合部が緩衝部材に形成されることを特徴とする。

本発明によれば、緩衝部材に形成した係合部が係合溝に水平方向から係合するため、緩衝部材が天板に貼り付いた状態で五徳を持ち上げても、係合部が係合溝から抜け出ることはなく、五徳爪から緩衝部材が外れることを防止できる。

また、本発明において、係合溝の入口部は、入口部より奥の係合溝の部分である溝主体部よりも上下方向幅が狭く、入口部の上下少なくとも一方の辺と溝主体部の上下少なくとも一方の辺との間に上下方向の段差が形成され、係合部は、この段差に係合して係合部を水平方向に抜け止めする抜け止め部を有することが望ましい。これによれば、清掃時等に緩衝部材に対し係合溝から係合部が離脱する方向の力が加えられても、五徳爪から緩衝部材が外れることを有効に防止できる。

更に、上記段差を形成する場合、溝主体部の段差に隣接する部分に上下方向の凹欠部が形成されることが望ましい。ここで、五徳爪に琺瑯処理を施す場合、溝主体部における琺瑯の溜りで段差の高さが減少して、抜け止め機能が低下することがある。一方、上記の如く凹欠部を形成しておけば、凹欠部が琺瑯の溜まりを吸収する部位となって、段差の高さを十分に確保でき、抜け止め機能が低下することを防止できる。

また、本発明において、緩衝部材は、五徳爪の板厚方向両側面に係合溝を覆うようにして対向する側壁部と、係合溝の入口部が開口する五徳爪の端縁に係合溝の入口部を覆うようにして対向する端壁部とを有することが望ましい。これによれば、係合溝が外観に現れず、体裁が良好になる。

本発明の実施形態の五徳を備えるコンロの要部の断面図。実施形態の五徳の要部の拡大断面図。実施形態の五徳の要部の分解状態の斜視図。

図１を参照して、１は図示省略したコンロ本体の上面を覆うコンロの天板を示している。天板１には、バーナ用開口１ａが開設されており、このバーナ用開口１ａに臨ませてコンロバーナ２が配置されている。コンロバーナ２は、バーナ用開口１ａを通して天板１上に突出するバーナボディ２１を備えている。バーナボディ２１は、コンロ本体に固定のバーナ支持台２２に支持されている。また、バーナ支持台２２には、バーナ用開口１ａを覆うカバーリング２３と、点火プラグ２４と、バーナボディ２１に燃料ガスを供給するガスノズル２５とが装着されている。

天板１上には、バーナ用開口１ａを囲うようにして五徳３が配置されている。五徳３は、カバーリング２３の外周部上面に着座する環状の五徳枠３１と、放射状に配置された複数の五徳爪３２とを備えており、各五徳爪３２は内方端寄りの部分で五徳枠３１に固定されている。五徳爪３２には、五徳爪３２の下縁の外方端部を下方から覆うゴム等の弾性材料から成る緩衝部材３３が取り付けられ、緩衝部材３３の下面が天板１に当接する。

図２、図３を参照して、五徳爪３２の外方端部の下部には、水平方向の係合溝３４が形成され、この係合溝３４に水平方向から係合する係合部３５が緩衝部材３３に形成されている。係合溝３４は、五徳爪３２の外方の端縁に開口する入口部３４ｂを有している。入口部３４ｂは、入口部３４ｂより奥の係合溝の部分である溝主体部３４ａよりも上下方向幅が狭く、入口部３４ｂの上下少なくとも一方の辺（本実施形態では下辺）と溝主体部３４ａの上下少なくとも一方の辺（本実施形態では下辺）との間に上下方向の段差３４ｃが形成される。そして、係合部３５は、この段差３４ｃに係合して係合部３５を水平方向に抜け止めする抜け止め部３５ａを有する。

ここで、天板１に煮こぼれが溜まったまま放置されると、緩衝部材３３が煮こぼれの固着で天板１に貼り付いてしまうことがある。本実施形態では、緩衝部材３３に形成した係合部３５が係合溝３４に水平方向から係合するため、緩衝部材３３が天板１に貼り付いた状態で五徳３を持ち上げても、係合部３５が係合溝３４から抜け出ることはなく、五徳爪３２から緩衝部材３３が外れることを防止できる。

また、本実施形態では、清掃時等に緩衝部材３３に対し係合溝３４から係合部３５が離脱する方向の力が加えられても、係合溝３４の段差３４ｃに係合部３５の抜け止め部３５ａが係合するため、五徳爪３２から緩衝部材３３が外れることを有効に防止できる。

ところで、五徳爪３２に琺瑯処理を施す場合、溝主体部３４ａの下辺に琺瑯が溜まって、段差３４ｃの高さが低くなり、抜け止め機能が低下する恐れがある。そこで、本実施形態では、溝主体部３４ａの段差３４ｃに隣接する部分、即ち、溝主体部３４ａの下辺の段差３４ｃ寄りのコーナー部に上下方向の凹欠部３４ｄを形成している。これによれば、凹欠部３４ｄが琺瑯の溜まりを吸収する部位となって、段差３４ｃの高さを十分に確保でき、抜け止め機能が低下することを防止できる。

また、本実施形態の緩衝部材３３は、五徳爪３２の板厚方向両側面に係合溝３４を覆うようにして対向する側壁部３３ａと、係合溝３４の入口部３４ｂが開口する五徳爪３２の端縁に入口部３４ｂを覆うようにして対向する端壁部３３ｂとを有している。これにより、係合溝３４が側壁部３３ａと端壁部３３ｂとで目隠しされて外観に現れなくなり、体裁が良好になる。また、本実施形態では、端壁部３３ｂの外表面の外郭ラインが五徳爪３２の端縁の外郭ラインに沿っているため、五徳爪３２と一体感が醸し出されて体裁が良い。

以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、緩衝部材３３の下面を、天板１に当接させずに、天板１に近接対向させ、カバーリング２３の外周部上面に五徳枠３１において着座する五徳３が傾いたときに、緩衝部材３３の下面が天板１に当接するようにしてもよい。この場合も、天板１に煮こぼれが溜まったまま放置されると、緩衝部材３３が天板１との間の少許の隙間に侵入する煮こぼれの影響で天板１に貼り付いてしまうため、本発明を適用して、五徳爪３２から緩衝部材３３が外れることを防止できるようにすることが望ましい。

また、上記実施形態では、五徳枠３１に五徳爪３２を固定しているが、バーナキャップ等に五徳爪を固定して五徳枠を省略した五徳にも同様に本発明を適用できる。

１…天板、３…五徳、３１…五徳枠、３２…五徳爪、３３…緩衝部材、３３ａ…側壁部、３３ｂ…端壁部、３４…係合溝、３４ａ…溝主体部、３４ｂ…入口部、３４ｃ…段差、３４ｄ…凹欠部、３５…係合部、３５ａ…抜け止め部。

Claims

コンロの天板上に配置される五徳であって、放射状に配置された複数の五徳爪を備え、五徳爪に、五徳爪の下縁の外方端部を下方から覆う緩衝部材が取り付けられ、緩衝部材の下面が天板に当接又は近接対向するものにおいて、
五徳爪の外方端部の下部に水平方向の係合溝が形成され、この係合溝に水平方向から係合する係合部が緩衝部材に形成されることを特徴とする五徳。
前記係合溝の入口部は、入口部より奥の係合溝の部分である溝主体部よりも上下方向幅が狭く、入口部の上下少なくとも一方の辺と溝主体部の上下少なくとも一方の辺との間に上下方向の段差が形成され、前記係合部は、この段差に係合して係合部を水平方向に抜け止めする抜け止め部を有することを特徴とする請求項１記載の五徳。
前記溝主体部の前記段差に隣接する部分に上下方向の凹欠部が形成されることを特徴とする請求項２記載の五徳。
前記緩衝部材は、前記五徳爪の板厚方向両側面に前記係合溝を覆うようにして対向する側壁部と、係合溝の入口部が開口する五徳爪の端縁に係合溝の入口部を覆うようにして対向する端壁部とを有することを特徴とする請求項１〜３の何れか１項記載の五徳。