JP6489966B2 - 五徳 - Google Patents
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Description
これにより、五徳(5)を天板(3)上に載置する際に、五徳(5)の五徳爪(50)又は五徳枠(51)を天板(3)にぶつけたり、バーナリング(4)に対して位置決め状態となる所定の向きや姿勢を確保する際に、天板(3)に五徳爪(50)又は五徳枠(51)を接触させた状態で回転方向にずらしたりしても、天板(3)に疵が付くのを防止することができる。また、ゴム製の緩衝部材(52)を採用した場合では、使用時に、五徳(5)に衝撃が加えられても、五徳(5)がズレたり、がたついたりする不都合も防止することができる。
例えば、業務用のコンロにおいては、このような五徳(5)のズレやガタツキを防止するために、五徳(5)の裏面に位置決め用凸部を突設させると共に、これを、天板(3)の所定位置に設けた位置決め用孔に差し込んで、五徳(5)を天板(3)に直接固定させる形式のものも知られている。
裏面に、天板に設けられた少なくとも一つの位置決め用孔に嵌め込み可能な少なくとも一つの位置決め用凸部が突設され、
前記位置決め用凸部の突出端に、緩衝部材が設けられ、
前記位置決め用凸部は、前記突出端に開放する孔部を有し、
前記緩衝部材は、前記孔部内に抜け止め状態に挿入可能な軸部と、前記孔部の開放端周 縁を覆う大きさの扁平頭部と、前記扁平頭部の周囲から延長し且つ前記位置決め用凸部の周囲を覆う周壁部とを有することを特徴とする。
五徳枠と五徳爪からなる五徳を天板上に載置する際に、五徳の裏面に設けた位置決め用凸部が、天板に設けられている位置決め用孔にうまく嵌らず、位置決め用孔の周囲に当たっても、位置決め用凸部の突出端には緩衝部材を具備させているから、五徳の位置決め用凸部が直接天板にぶつかることがない。
なお、緩衝部材は軸部と扁平頭部とから断面略T字状に形成されており、その軸部を、位置決め用凸部に設けた孔部に挿入させると、扁平頭部が、孔部の開放端周縁に相当する前記位置決め用凸部の突出端のみを覆う態様となる。
さらに、緩衝部材は、扁平頭部の中心に軸部が突出すると共にその周囲は周壁部で囲われた形状となっており、軸部を位置決め用凸部の孔部内に嵌め込むと、位置決め用凸部の突出端は緩衝部材の扁平頭部で覆われると共に、位置決め用凸部の周面は緩衝部材の周壁部で覆われる態様となる。
この状態で、位置決め用孔に差し込むと、緩衝部材の周壁部が位置決め用孔に密嵌状態となる。
上記五徳において、好ましくは、前記五徳枠は、前記位置決め用孔を被覆可能な幅を有すると共に、前記五徳枠の裏面に位置決め用凸部が突設されている。
天板のバーナ用開口の周囲の、五徳枠で覆われる箇所に、位置決め用孔が形成されており、この位置決め用孔に、五徳枠の裏面から突設させた位置決め用凸部を差し込むことにより、五徳は天板上にて位置決め状態に固定される。
五徳爪の裏側に爪緩衝部材を設けることにより、五徳を天板に載置する際に、爪緩衝部材が五徳爪と天板との間の緩衝材として機能することから、五徳爪で天板が疵付くこともない。
五徳を天板上に載置する際に、位置決め用凸部が天板の位置決め用孔にうまく嵌らず、位置決め用孔の周囲の天板に当たっても、位置決め用凸部の突出端には緩衝部材を具備させているから、五徳の位置決め用凸部が直接天板にぶつかることがない。よって、例えば、鋳物製の五徳の位置決め用凸部がステンレス製の天板に当たっても、天板に疵を付ける不都合はない。
五徳枠を、位置決め用孔を覆う幅に形成し、その裏面に位置決め用凸部を突設させておけば、五徳を天板に載置した状態にて位置決め用孔が露出することがないから、ガスコンロの外観が向上する。
位置決め用凸部の突出端のみを、断面略T字状に形成したゴム製の緩衝部材の扁平頭部で覆う構成とすれば、位置決め用凸部で天板に疵を付ける不都合を防止できる上に、天板に設けられる位置決め用孔に対して、位置決め用凸部をスムーズに挿入することができる。
また、位置決め用凸部の突出端及び周面全域を、ゴム製の緩衝部材で覆うように装着させるものでは、特に、周壁部の外径を、位置決め用孔の直径に略一致させることで、天板にふきこぼれた煮こぼれ汁が位置決め用孔からコンロ内に流れ込む不都合を防止することができる。
また、位置決め用凸部を位置決め用孔に挿入させて五徳を天板上にセットしたとき、五徳枠の裏面が天板の表面と接触しないように設置できるようにしたものでは、五徳枠が天板にぶつかるのを防止することができるから、鍋やフライパンを振ることにより五徳に強い衝撃が加えられ易い業務用コンロの五徳として有効に利用することができる。また、煮こぼれ等が五徳の裏面を伝わって位置決め用孔からコンロの内部に浸入するのを防止することも可能となる。
さらに、五徳爪に爪緩衝部材を設けておくことで、五徳爪による天板への疵付きも防止することができる。
本実施の形態の五徳を使用するガスコンロは、図1に示すように、二口テーブルコンロであり、上方開放の矩形箱体であるケース本体(33)内に2つのガスバーナが、電磁弁、点火装置等の出力装置等(図示せず)と共に収容されている。ケース本体(33)の上方開放部にはステンレス製の天板(31)を、ケース本体(33)の周縁に係止された状態で設置させており、ガスバーナの上端部に設けられているバーナヘッド(42)に対応する天板(31)の各位置には、バーナ用開口(図示せず)が形成されている。
位置決め用凸部(10)は、下方に開放する孔部(10a)を有する筒状に形成されていると共に、孔部(10a)内にゴム製の緩衝部材(2)が装着される。
緩衝部材(2)は、軸部(22)の基端部まで孔部(10a)に差し込んだ状態にて、シリコン系接着剤で接着されており、この状態にて、扁平頭部(21)は、位置決め用凸部(10)の突出端(15)よりも扁平頭部(21)の肉厚分、裏面に突出した態様となる。
このように、五徳(1)の裏面から突設させた2つの位置決め用凸部(10)を、それぞれ、天板(31)のバーナリング(44)の外側の対向位置に形成された一対の位置決め用孔(32)に差し込むことにより、五徳(1)は、天板(31)に対して、前後及び左右方向、さらには回転方向にもズレることがなく、確実に位置決めされた状態を維持することができる。このとき、五徳枠(11)の裏面が天板(31)の表面に接触しない構成としておけば、調理中に、鍋やフライパン等によって強い衝撃が加えられても、上に、五徳枠(11)が天板(31)にぶつかって天板(31)が疵付く都合を防止することができる。
このものでは、位置決め用凸部(10)を、突出端(15)に向かって縮径するテーパ状に形成しているから、位置決め用凸部(10)の全体を緩衝部材(20)で包囲させても、位置決め用孔(32)に容易に挿入させることができる上に、位置決め用孔(32)と位置決め用凸部(10)の周面(16)の基端部近傍との間に、緩衝部材(20)の周壁部(25)が圧入される構成としておけば、天板(31)上にふきこぼれた煮こぼれ等が位置決め用孔(32)からケース本体(33)内に浸入する不都合を防止することができる。
爪用緩衝部材(14)は、緩衝部材(2)と同様な形状を呈しており、孔部(13)内に挿入可能な軸部(14a)と孔部(13)の開放端を閉塞し且つ五徳爪(12)の裏面よりもやや下方へ突出する扁平頭部(14b)とから構成されている。
これにより、五徳(1)の五徳枠(11)の位置決め用凸部(10)を、天板(31)の位置決め用孔(32)に挿入させたとき、五徳爪(12)が天板(31)の表面に直接当接することはなく、爪用緩衝部材(14)によって、天板(31)が受ける衝撃を緩和させることができ、五徳爪(12)によって天板(31)の表面に疵がつく不都合を防止することができる。
また、位置決め用凸部(10)の突設位置は五徳枠(11)の裏面に限定されるものではなく、例えば、五徳爪(12)の裏面に設ける構成としても良い。
なお、上記実施の形態では、緩衝部材(2)又は(20)、さらには、爪用緩衝部材(14)をゴム製としたが、他の弾性材料製であってもよいことは言うまでもない。
(10)・・・・・・位置決め用凸部
(11)・・・・・・五徳枠
(12)・・・・・・五徳爪
(2) ・・・・・・緩衝部材
(31)・・・・・・天板
(32)・・・・・・位置決め用孔
(44)・・・・・・バーナリング
Claims (5)
- 天板に形成されるバーナ用開口の外周域に設置される環状の五徳枠と、前記五徳枠の表面に設けられる複数の五徳爪とからなり、
裏面に、天板に設けられた少なくとも一つの位置決め用孔に嵌め込み可能な少なくとも一つの位置決め用凸部が突設され、
前記位置決め用凸部の突出端に、緩衝部材が設けられ、
前記位置決め用凸部は、前記突出端に開放する孔部を有し、
前記緩衝部材は、前記孔部内に抜け止め状態に挿入可能な軸部と、前記孔部の開放端周縁を覆う大きさの扁平頭部と、前記扁平頭部の周囲から延長し且つ前記位置決め用凸部の周囲を覆う周壁部とを有することを特徴とする五徳。 - 請求項1に記載の五徳において、前記周壁部の外径を前記位置決め用孔の直径に略一致させている五徳。
- 請求項1又は請求項2に記載の五徳において、前記五徳枠は、前記位置決め用孔を被覆可能な幅を有すると共に、前記五徳枠の裏面に位置決め用凸部が突設されている五徳。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載の五徳において、前記位置決め用孔に、前記位置決め用凸部が挿入されたとき、五徳枠の裏面が天板の表面と接触しないように設定されている五徳。
- 請求項1から請求項4のいずれかに記載の五徳において、前記五徳爪の裏面の外側端部に、爪緩衝部材が設けられている五徳。
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