JP2015035435A - 太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブ、検査用プローブを用いた太陽電池モジュールの絶縁検査方法、および太陽電池モジュールの製造方法。 - Google Patents

太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブ、検査用プローブを用いた太陽電池モジュールの絶縁検査方法、および太陽電池モジュールの製造方法。 Download PDF

Info

Publication number
JP2015035435A
JP2015035435A JP2011257001A JP2011257001A JP2015035435A JP 2015035435 A JP2015035435 A JP 2015035435A JP 2011257001 A JP2011257001 A JP 2011257001A JP 2011257001 A JP2011257001 A JP 2011257001A JP 2015035435 A JP2015035435 A JP 2015035435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
cell module
probe
insulation
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011257001A
Other languages
English (en)
Inventor
善之 奈須野
Yoshiyuki Nasuno
善之 奈須野
和之 田村
Kazuyuki Tamura
和之 田村
武田 徹
Toru Takeda
徹 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2011257001A priority Critical patent/JP2015035435A/ja
Priority to PCT/JP2012/072583 priority patent/WO2013077057A1/ja
Publication of JP2015035435A publication Critical patent/JP2015035435A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R1/00Details of instruments or arrangements of the types included in groups G01R5/00 - G01R13/00 and G01R31/00
    • G01R1/02General constructional details
    • G01R1/06Measuring leads; Measuring probes
    • G01R1/067Measuring probes
    • G01R1/06711Probe needles; Cantilever beams; "Bump" contacts; Replaceable probe pins
    • G01R1/06733Geometry aspects
    • G01R1/06738Geometry aspects related to tip portion
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02SGENERATION OF ELECTRIC POWER BY CONVERSION OF INFRARED RADIATION, VISIBLE LIGHT OR ULTRAVIOLET LIGHT, e.g. USING PHOTOVOLTAIC [PV] MODULES
    • H02S50/00Monitoring or testing of PV systems, e.g. load balancing or fault identification
    • H02S50/10Testing of PV devices, e.g. of PV modules or single PV cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】太陽電池モジュールの絶縁検査において、連続して正確に測定することが可能な、より簡易な検査方法を提供する。
【解決手段】太陽電池モジュールの絶縁検査において、山112a,112bと谷111を有しており、山112a,112bと谷111の高さの差が0.5mm以上である絶縁検査用プローブを用いる。
【選択図】図5

Description

本発明は、太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブ、検査用プローブを用いた太陽電池モジュールの絶縁検査方法、および太陽電池モジュールの製造方法に関する。
太陽電池は、半導体材料を利用した光電変換素子に太陽光等の光を入射させることによって、光電変換素子の正極と負極との間に起電力を生じさせるものである。また、太陽電池は、屋外に設置されることが多く、一般的に、光電変換素子を封止した太陽電池モジュールとして設置される。
図12に、特許文献1に開示された太陽電池モジュールの構造を示す。太陽電池モジュール200は、直列に接続された多数の太陽電池セル201と、枠状のアルミニウム製の支持フレーム202からなっている。支持フレーム202は、透光性の高い前面カバー部材と、耐候性に優れた裏面カバー部材203と、その中間に封入する樹脂により太陽電池セル201を保護する構造体を支持するものである。端子ボックス装置205は、裏面カバー部材203に取り付けられ、太陽電池モジュール200の出力部を構成している。端子ボックス装置205には、他の太陽電池モジュール200に延びるモジュール連結ケーブル204が接続されている。
また、出力部を構成する部分の1つである端子ボックスの一般的な構造を以下に説明する。図13に、特許文献2に開示された太陽電池の出力部を構成する端子ボックスを示す。太陽電池用の端子ボックス装置205は、太陽電池の出力取出用電極材が挿通される挿通口209を有する筐体208の内部に、接続部210を備えた複数の中継端子207、これらの中継端子207に接続されるバイパスダイオードとしての薄型ベアチップ206を配設した太陽電池モジュールの出力部を構成するものである。太陽電池の出力取出用電極材として、太陽電池のプラス電極とマイナス電極にそれぞれ結線した二本のリード線が用いられている。この出力取出用電極材が、半田付等の接合手段によって接続部210に電気的に接続されている旨が開示されている。
太陽電池モジュールは、屋外で、雨に打たれるなどしても漏電が生じないよう、光電変換素子と周辺部材との間での絶縁性能が求められている。そのため、太陽電池モジュールの信頼性を確保するために、絶縁検査を行う必要がある。絶縁検査方法としては、例えば、薄膜太陽電池モジュールの国際規格のひとつであるIEC61646、及び結晶系太陽電池モジュールの国際規格のひとつであるIEC61215に、光電変換素子と太陽電池モジュールの周辺フレーム等の金属部分との間に電圧を印加し、絶縁試験を行う旨が規定されている。
特開2010−165749号公報 特開2001−168368号公報
図12で示した太陽電池モジュールにおいて、IEC61646、及びIEC61215に規定された絶縁試験を行おうとすると、太陽電池セル201の出力部を構成する部分の1つであるモジュール連結ケーブル204と、アルミ製の支持フレーム202との間に電圧を印加し、絶縁試験を行うことになる。
しかしながら、太陽電池モジュールの連結ケーブルは、一般的に、先端はコネクタであり、電圧を印加する際にはプローブを差し込み、電圧印加後にはプローブをはずすという作業が必要となる。また、ケーブルは、柔軟性をもち動きやすいものであり、機械でつかむのは難しい。よって、太陽電池モジュールの連結ケーブルに、電圧を印加する工程の自動化が難しく、連続して正確に測定することが可能な、より簡易な検査方法が求められていた。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、太陽電池モジュールの光電変換素子と太陽電池モジュール周辺部との間の絶縁検査において、連続して正確に測定することが可能となる太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブ、および検査用プローブを用いた太陽電池モジュールの絶縁検査方法を提供することにある。
本発明に係る太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブは、先端に、山と谷を有しており、山と谷の高さの差は、0.5mm以上であることを特徴としている。
本発明に係る太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブの谷は、半田ボールをにがす機能を有することを特徴としている。
本発明に係る太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブの山は直線状の形状を有することを特徴としている。
本発明に係る太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブの山は点状の形状を有することを特徴としている。
本発明に係る太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブの谷は、複数であることを特徴としている。
本発明に係る太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブの山と谷の高さの差は、1.3mm以上であることを特徴としている。
本発明に係る太陽電池モジュールの絶縁検査方法は、太陽電池モジュールの一対の絶縁検査用プローブの一方を、太陽電池モジュールの端子ボックス中の金属露出部に接触させる金属露出部接触工程と、絶縁検査用プローブの他方を、太陽電池モジュールの周辺部に接触させる周辺部接触工程と、電圧を印加する電圧印加工程と、抵抗値を測定する抵抗測定工程を有することを特徴としている。
本発明に係る太陽電池モジュールの絶縁検査方法の金属露出部接触工程は、先端が山と谷を有し、山と谷の高さの差が0.5mm以上である絶縁検査用プローブを用いることを特徴としている。
本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法は、光電変換素子の電極端子部と電気的につながる出力リード線と、端子ボックス中の端子台に出力リード線を固定する出力リード線固定工程と、太陽電池モジュールの絶縁検査工程を有する太陽電池モジュールの製造方法であって、太陽電池モジュールの絶縁検査工程は、太陽電池モジュールの一対の絶縁検査用プローブの一方を、太陽電池モジュールの端子ボックス中の金属露出部に接触させる金属露出部接触工程と、絶縁検査用プローブの他方を、太陽電池モジュールの周辺部に接触させる周辺部接触工程と、電圧を印加する電圧印加工程と、抵抗値を測定する抵抗測定工程を有することを特徴としている。
本発明に係る太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブ、および検査用プローブをもちいた太陽電池モジュールの絶縁検査方法を用いることで、連続して正確に絶縁検査を行うことが可能となる。
本発明の実施例1を示すものであって、太陽電池モジュールの分解断面図である。 本発明の実施例1を示すものであって、太陽電池モジュールの端子ボックスの平面図である。 本発明の実施例1を示すものであって、太陽電池モジュールの製造方法のフロー図である。 本発明の実施例1を示すものであって、太陽電池モジュールの絶縁検査方法のフロー図である。 本発明の実施例2を示すものであって、絶縁検査用プローブの先端である。 本発明の実施例2を示すものであって、絶縁検査用プローブの先端が被測定部と接触したときの断面図である。 本発明の実施例3を示すものであって、絶縁検査用プローブの先端に2つの点状の尖った箇所を有する場合の図である。 本発明の実施例3の別の例を示すものであって、絶縁検査用プローブ全体が円柱状の場合の図である。 本発明の実施例4を示すものであって、絶縁検査用プローブの先端に4つの点状の尖った箇所を有する場合の図である。 本発明の実施例4の別の例を示すものであって、絶縁検査用プローブの先端に6本の凹部を有する場合の図である。 本発明の実施例5を示すものであって、絶縁検査用プローブの先端に10本の凹部を有する場合の図である。 本発明の従来技術を示すものである。 本発明の従来技術を示すものである。
実施例1として、絶縁検査用プローブを用いた太陽電池モジュールの絶縁検査方法、および太陽電池モジュールの製造方法について示す。
図1は、本発明の太陽電池モジュールを製造する際の断面図である。太陽電池モジュールは、基板上に形成された光電変換素子101の一端の表面電極上、及び他端部の裏面電極上に形成された端子電極を備えている。端子電極には、端子電極に重ねて配置されたバスバーリード102が接続されている。バスバーリード102は、半田めっきされた銅線で形成されている。また、バスバーリード102には、光電変換素子101で発生した電力を外部に取り出すための出力リード線103(特許文献2における出力取出用電極材)が、半田付けによって接続されている。出力リード線103は、絶縁部材であるPET(ポリエチレンテレフタレート)によって被覆された被覆導線を用いた。出力リード線103を設けた状態で、光電変換素子の裏面側を封止するために、裏面側に、充填部材シート104及び裏面ガラス105が積層される。基板と裏面ガラス105は、真空ラミネート処理等の加熱加圧処理によって、充填部材シート104を介して接着される。充填部材シート104及び裏面ガラス105は、いずれも出力リード線103の先端を引き出すための開口部を有している。
裏面ガラス105のリード引出し開口部から引き出された出力リード線103は、裏面ガラス105に接着固定される端子ボックス106内で、端子台(特許文献2における接続部)に接続され、同じく端子ボックス106内で端子台に接続された電力取り出しケーブル(特許文献2におけるモジュール連結ケーブル)を通じて外部に電力を取り出すことができる。
図2は、端子ボックスの蓋体を取り外した状態の平面図である。蓋体を取り外した端子ボックス106は、少なくとも、出力リード線103と、端子台107と、電力取り出しケーブル109を有している。また、太陽電池モジュールの裏面ガラス105の開口部から引き出された2本の出力リード線103を端子ボックス内部に導入するための2つのリード線開口部108を有している。リード線開口部108の横には、端子台107が設けられており、内部に導入された出力リード線103は、端子台107に固定されている。端子台107に固定された電力取り出しケーブル109により、端子ボックスから電力を取り出すことができる。
図3は、本発明の太陽電池モジュールの製造方法を示すフロー図である。図3を用いて、太陽電池モジュールの製造方法について以下に説明する。
まず、光電変換素子形成工程S1(Sはステップを表す。以下同様)において、光電変換素子を形成する。
その後、出力リード線取付け工程S2において、光電変換素子の両端に形成された端子電極にバスバーリード102を接続し、さらにバスバーリード102に出力リード線103を接続した。接続は、それぞれ半田付けによって行った。
その後、封止工程S3において、基板と、基板上に形成された光電変換素子101と、充填部材シート104と、裏面ガラス105を加熱封止した。
その後、端子ボックス取付け工程S4で、端子ボックス106を裏面ガラス105に接着固定した。
その後、出力リード線取付け工程S5で、出力リード線103を端子ボックス106中の端子台107に取付けた。取付け方法として、半田付けを用いた。
さらに、絶縁検査工程S6で、太陽電池モジュールの絶縁検査を行った。絶縁検査についての詳細は、後に、図4を用いて説明する。
さらに、端子ボックス蓋閉め工程S7で、端子ボックスの蓋をしめる。必要に応じて、端子ボックス内に充填材を入れる。充填材としては、絶縁性の樹脂が用いられる。充填材を入れることで、端子ボックス106の中に水がたまることを防ぐことが可能となる。
太陽電池モジュール製造工程の中で、簡易に絶縁試験を行うことができる段階を検討したところ、端子台に、出力リード線を接合した段階が、適当であることがわかった。この段階であれば、太陽電池モジュールの光電変換素子側として、端子台に検査用プローブを接触させ、絶縁試験のための電圧を印加することが可能である。この場合、連結ケーブルに検査用プローブをつないで電圧を印加するより、端子台に検査用プローブを接触させ電圧を印加するほうが、より簡便に測定を行うことが可能であることがわかった。検査用プローブを上下させるという動作ですむためである。
図4は、本発明の太陽電池モジュールの絶縁検査方法を示すフロー図である。図4を用いて、絶縁検査工程S6で行う太陽電池モジュールの絶縁検査方法について以下に説明する。
まず、金属露出部接触工程S11において、絶縁検査における電圧印加の一端として、端子ボックス106内の端子台107に、一対の絶縁検査用プローブの一方を接触させた。
尚、本願において、金属露出部とは、端子ボックス106内の、端子台107、出力リード線103を含む、光電変換素子で発生した起電力を直接取り出すことができる箇所を示しており、電力取り出しケーブル109と端子台107との接続部も、金属露出部に含まれる。
次に、周辺部接触工程S12において、電圧印加の他方の一端として、太陽電池モジュールのフレームに一対の絶縁検査用プローブの他方を接触させた。太陽電池モジュールのフレームは、アルミニウムで構成されている。
さらに、電圧印加工程S13において、1000Vの電圧を印加した。
その後、抵抗測定工程S14において、流れる電流を測定することで、太陽電池モジュールの抵抗値を得た。
絶縁検査工程S6で、絶縁性能が不十分と判断された太陽電池モジュールに関しては、続けて端子ボックス蓋閉め工程S7を行わないこととすることで、不要な作業工程を減らすことが可能となった。
出力リード線を端子台に電気的に接合する際の接合手段として、半田付けを用いた場合、半田中の樹脂成分や半田ボールが、金属露出部にとびちる場合があった。
一方、検査用プローブを金属露出部に接触させた場合、接触抵抗が大きくなり、連続して正確に絶縁性能を測定できないことがあった。その原因の1つとして、とびちった半田中の樹脂成分が金属露出部に被膜を形成し、検査用プローブの先が金属露出部に十分に接触しない場合があるためであることがわかった。また、飛び散った半田ボールが、検査用プローブの先についた場合、次の検査では、検査用プローブは、先についた半田を介して金属露出部に接触することになるため、十分に接触しなくなることがあることもわかった。
本実施例は、上記の太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブを端子ボックス内の金属露出部に接触させた場合におこる問題を解決するものである。
図5に、実施例2の太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブの先端を示す。図5(a)は、プローブの先端を真上から見た図であり、図5(b)は、図5(a)のA―A´断面を示す図である。図5(c)は、プローブの先端の斜視図である。プローブの先端は、断面がМ字状に形成されており、対向する直線状の尖った部分112a、112bから中央に向かって凹部を形成している。凹部の中央部の一番窪んだ箇所111は、直線状になっている。プローブ先端の凹部の一番窪んだ箇所111と尖った部分112a、112bとの高さの差hは、1.3mmであり、プローブは一辺の長さiが4mmの直方体である。高さの差hとは、プローブ先端の一番窪んだ箇所と尖った部分との高さの差を示すものである。高さの差hが、1.3mmの場合、プローブの一辺の長さiは2mm以上が望ましい。プローブの先端の強度が安定するためである。
なお、本明細書において、プローブの先端の尖った部分を山とし、一番窪んだ箇所を谷とした。
図6に、本実施例の太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブを用いて、絶縁検査を行う際の断面図を示す。
プローブを接触させる、端子ボックス中の金属露出部には、端子台に出力リード線を半田づけにより接続する際に、半田ボールが飛び散る場合がある。本実施例のように、プローブの先端部分113が、М字状に切り取られた凹部を有し、高さの差hが1.3mmあることで、金属露出部114上の半田ボール116が、プローブ先端の凹部に入りこんだ場合も、プローブ先端の尖った部分112a、bは、金属露出部114に接触することが可能となる。端子ボックス中に飛び散った半田ボールの大きさは、一様ではないが、プローブ先端の一番窪んだ箇所と尖った部分との高さの差は、1.3mmあれば十分な大きさである。
また、プローブの先端部分113が、М字状に形成されていることで、凹部に入り込んだ半田ボール116は、プローブの先端に残らなくなる。なぜなら、半田ボール116は、プローブの先端に留まることなく、側方に逃げていくからである。よって、プローブを連続して用いることが可能となる。
さらに、プローブを接触させる、端子ボックス中の金属露出部には、端子台に出力リード線を半田づけにより接続する際に、半田中の樹脂が表面に残る場合がある。プローブの先端に尖った部分112a、112bを有することで、金属露出部114上に半田中の樹脂115が載っている場合でも、プローブの先端部分は半田中の樹脂115を突き破り、金属露出部114に接触することが可能となる。
本実施例の検査プローブを用いて、実施例1で示した工程S11〜S14を含む太陽電池モジュールの絶縁検査を、太陽電池モジュールを変え、繰り返し30回行った。30回行った後で、絶縁試験用プローブの先端を確認したところ、プローブの先端部分にある凹部への半田ボールの残留は観察されなかった。プローブの先端部分にある凹部が端まで貫通していることで、凹部に入り込んだ半田ボールがあった場合でも、プローブの先端には残留しなかったと推測される。以上のように、本実施例の縁検査用プローブを用いたことで、半田づけの際に発生する半田ボールのとびちりの影響を受けず、連続した正確な測定が可能となった。
また、絶縁検査を30回行った中で、絶縁性能が十分ではないものがあった。絶縁性能が不十分な太陽電池モジュールに関しては、この後の端子ボックスの蓋体を取り付ける工程にはまわさなかった。端子ボックスの蓋体を取り付ける前に絶縁検査を行ったことで、早い段階で不良品を見つけることができ、その後の工程を行わないことが可能となった。
金属露出部への絶縁検査用プローブの接触は、装置を用いて自動で行ってもよい。自動で行う場合には、金属露出部と絶縁検査用プローブを接触させる際の位置ずれによる、測定不良が発生する可能性があるため、絶縁端子用プローブの先端部分の接触する面積は小さいほうが望ましい。測定を安定させるためには、金属露出部の面積の1/2以下とすることが適当である。
図7に、実施例3の太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブの先端を示す。実施例2と異なる点は、プローブの先端の尖った部分は、直線状ではなく点状であることである。図7(a)は、プローブの先端を真上から見た図である。図7(b)は、図7(a)のB―B´断面を示すものであり、図7(c)は、プローブの先端の斜視図である。プローブ全体は直方体の形状を持っており、点状の尖った部分と、一番窪んだ箇所の高さの差は1.3mm、プローブの一辺の長さは4mmである。プローブの先端は、断面がМ字状に形成されており、向いあう点状の尖った部分112c、112dから中央に向かって凹部を形成している。凹部の中央部の一番窪んだ箇所111は、直線状になっている。
図7(a)で示したように、プローブの先端は、直線で構成される凹部の一番窪んだ箇所111と、2つのプローブの先端の尖った部分112c、112dを有する。
実施例2と同様に、プローブの先端部分が凹部を有し、高さの差が1.3mmあることで、太陽電池モジュールの端子ボックス中の金属露出面に存在する半田ボールが凹部に入り込んだ場合も、半田ボールが、プローブの先端に残りにくくなる。さらに、プローブ先端の尖った箇所が、直線状ではなく点状であることで、金属露出面上に半田中の樹脂があった場合でも、より確実にプローブの先端部分が樹脂を突き破り、金属露出部に接触することが可能となる。
図8は、実施例3の別の例である。図7で示した例と異なる点は、プローブ全体の形状が直方体ではなく、円柱であることである。図8(a)は、プローブの先端を真上から見た図であり、図8(b)は、図8(a)のC―C´断面を示すものであり、図8(c)は、プローブの先端の斜視図である。プローブの先端は、断面がМ字状に形成されており、向いあう点状の尖った部分112e、112fから中央に向かって凹部を形成している。凹部の中央部の一番窪んだ箇所111は、直線状になっている。プローブ全体の形状は、円柱であっても、直方体の場合と同様の効果を得ることができる。
図9に、実施例4の太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブの先端を示す。実施例3と異なる点は、プローブ全体の形状が円柱であり、さらに、プローブの先端の点状の尖った部分が2個ではなく、4個ある点である。図9(a)は、プローブの先端を真上から見た図であり、図9(b)は、図9(a)のD―D´断面を示すものである。図9(c)は、プローブの先端の正面図であり、図9(d)は、プローブの先端の側面図である。プローブ全体は円柱体の形状を持っており、点状の尖った部分と直線状の一番窪んだ箇所の高さの差は1.3mm、プローブの直径は4mmである。
プローブの先端は、断面がМ字状に形成されており、凹部の中央部の一番窪んだ箇所111は直線状になっている。本実施例において、直線状の一番窪んだ箇所は2本、向いあう点状の尖った部分は2組あり、尖った部分112g、112iと、112h、112jはそれぞれ中央に向かって、凹部を形成している。
実施例2および実施例3と同様に、プローブの先端部分に、凹部を有し、高さの差が1.3mmあることで、太陽電池モジュールの端子ボックス中の金属露出面上に存在する半田ボールが凹部に入り込んだ場合も、半田ボールがプローブの先端に残りにくくなる。かつ、先端の尖った箇所が直線状でなく点状であることで、金属露出面上に半田の樹脂があった場合でも、より確実にプローブの先端が樹脂を突き破り、金属露出部に接触することが可能となる。
さらに、プローブの先端に、点状の4個の尖った箇所を有することで、尖った箇所が2個の場合と比較して数が多いため、より確実に金属露出部に接触することが可能となるとともに、プローブと金属露出部の接触面積が増えるため、接触抵抗を小さくすることが可能となる。
さらに、プローブ先端の断面がМ字状に形成されており、直線状の凹部の中央部の一番窪んだ箇所が2本あることで、凹部に入り込んだ半田ボールの形状は、4方向に変化することが可能となる。よって、プローブの先端が、金属露出面に対し垂直に接触しなかった場合でも、半田ボールが先端に残りにくくなる。
尚、2本の直線状の一番窪んだ箇所は、互いに垂直に交わる必要はない。
図10は、実施例4の別の例である。図9で示した例と異なる点は、4個の点状の尖った部分がプローブを形成する円柱の内側に位置しているため、直線状の凹部の一番窪んだ箇所111が、2本だけではなく、さらに周囲に4本ある点である。
図10(a)は、プローブの先端を真上から見た図であり、図10(b)は、図10(a)のE―E´断面を示すものである。図10(c)は、プローブの先端の正面図である。プローブの先端は、断面がМ字状に形成されており、凹部の一番窪んだ箇所111は直線状になっており、直線状の一番窪んだ箇所は中央に2本、外側に4本の計6本ある。向いあう点状の尖った部分は、尖った部分112k、112mと、112l、112nの4個あり、プローブの先端の円柱の外周より内側にある。図9で示した例と同じく、プローブの高さの差は1.3mm、プローブの直径は4mmであるが、点状の尖った部分が、円柱の外周円の内側にあることで、プローブが接触するために必要な面積を小さくすることができる。よって、金属露出部の面積が小さい場合にも測定することが可能となる。
図11に、実施例5の太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブの先端を示す。実施例4で示した例と異なる点は、点状の尖った部分が24個あり、直線状の凹部の一番窪んだ箇所111は、2本ではなく10本ある点と、プローブの高さの差である。
図11(a)は、プローブの先端を真上から見た図であり、図11(b)は、図11(a)のFF´断面を示すものである。図11(c)は、プローブの先端の正面図である。プローブの先端は、四角錐が複数並んだ形をしており、凹部の中央部の一番窪んだ箇所111は直線状になっており、直線状の一番窪んだ箇所は5本づつ交差して10本ある。点状の尖った部分は、尖った部分112o、112p、112q、112r、112s、112t、112uを含み24個あり、プローブの先端の円柱の外周上の内側にある。
図11を用いて示したように、プローブの先端に、点状の尖った部分の数を多くすることで、より確実に金属露出部に接触することが可能となるとともに、プローブと金属露出部の接触面積が増えるため、接触抵抗を小さくすることが可能となる。
さらに、点状の尖った部分と直線状の凹部の一番窪んだ箇所の数を多くしたことで、プローブの先端が、金属露出面に対し垂直に接触しなかった場合でも、半田ボールは、より先端に残りにくくなる。
図11を用いて示した実施例のプローブは、プローブ全体は円柱体の形状を持っており、高さの差は0.5mm、プローブの直径は4mmである。点状の尖った部分と直線状の凹部の中央部の一番窪んだ箇所の数を多くしたことで、高さの差が小さくても、半田ボールが先端に残りにくくなることがわかった。
尚、周辺検査部に接触させる絶縁検査用プローブは、実施例2から5で示した絶縁検査用プローブに限定されるものではない。
以上、各実施例を用いて具体的に説明を行ったが、本発明はそれらに限定されるものではない。上述した実施例のそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブ、および検査用プローブを用いた太陽電池モジュールの絶縁検査方法は、太陽電池モジュールの絶縁検査全般に広く適用することができる。
101 光電変換素子
102 バスバーリード
103 出力リード線
104 充填部材シート
105 裏面ガラス
106 端子ボックス
107 端子台
108 リード線開口部
109 電力取り出しケーブル
111 一番窪んだ箇所
112 尖った部分
113 プローブの先端部分
114 金属露出部
115 半田中の樹脂
116 半田ボール

Claims (9)

  1. 太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブであって、
    前記絶縁検査用プローブの先端は、山と谷を有しており、
    前記山と前記谷の高さの差は、0.5mm以上である太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブ。
  2. 前記谷は、半田ボールをにがす機能を有する請求項1記載の太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブ。
  3. 前記山は直線状の形状を有する請求項1または2記載の太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブ。
  4. 前記山は点状の形状を有する請求項1または2記載の太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブ。
  5. 前記谷は複数である請求項1から4のいずれかに記載の太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブ。
  6. 前記山と前記谷の高さの差は、1.3mm以上である請求項1から5のいずれかに記載の太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブ。
  7. 太陽電池モジュールの絶縁検査方法であって、
    一対の絶縁検査用プローブの一方を、前記太陽電池モジュールの端子ボックス中の金属露出部に接触させる金属露出部接触工程と、
    前記絶縁検査用プローブの他方を、前記太陽電池モジュールの周辺部に接触させる周辺部接触工程と、
    電圧を印加する電圧印加工程と、
    抵抗値を測定する抵抗測定工程を有する太陽電池モジュールの絶縁検査方法。
  8. 前記絶縁検査用プローブは、先端が山と谷を有し、前記山と前記谷の高さの差が0.5mm以上である請求項7記載の太陽電池モジュールの絶縁検査方法。
  9. 光電変換素子の電極端子部と電気的につながる出力リード線と、端子ボックス中の端子台に出力リード線を固定する出力リード線取付け工程と、太陽電池モジュールの絶縁検査工程を有する太陽電池モジュールの製造方法であって、
    前記太陽電池モジュールの絶縁検査工程は、太陽電池モジュールの一対の絶縁検査用プローブの一方を、太陽電池モジュールの端子ボックス中の金属露出部に接触させる金属露出部接触工程と、前記絶縁検査用プローブの他方を、太陽電池モジュールの周辺部に接触させる周辺部接触工程と、電圧を印加する電圧印加工程と、抵抗値を測定する抵抗測定工程を有する太陽電池モジュールの製造方法。
JP2011257001A 2011-11-25 2011-11-25 太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブ、検査用プローブを用いた太陽電池モジュールの絶縁検査方法、および太陽電池モジュールの製造方法。 Pending JP2015035435A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011257001A JP2015035435A (ja) 2011-11-25 2011-11-25 太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブ、検査用プローブを用いた太陽電池モジュールの絶縁検査方法、および太陽電池モジュールの製造方法。
PCT/JP2012/072583 WO2013077057A1 (ja) 2011-11-25 2012-09-05 太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブ、太陽電池モジュールの絶縁検査方法、および太陽電池モジュールの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011257001A JP2015035435A (ja) 2011-11-25 2011-11-25 太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブ、検査用プローブを用いた太陽電池モジュールの絶縁検査方法、および太陽電池モジュールの製造方法。

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015035435A true JP2015035435A (ja) 2015-02-19

Family

ID=48469516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011257001A Pending JP2015035435A (ja) 2011-11-25 2011-11-25 太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブ、検査用プローブを用いた太陽電池モジュールの絶縁検査方法、および太陽電池モジュールの製造方法。

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2015035435A (ja)
WO (1) WO2013077057A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6204152B2 (ja) * 2013-11-08 2017-09-27 デクセリアルズ株式会社 太陽電池セル用出力測定治具及び太陽電池セルの出力測定方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0460462A (ja) * 1990-06-29 1992-02-26 Fujitsu Ltd 電気的接触子
KR100653636B1 (ko) * 2005-08-03 2006-12-05 주식회사 파이컴 수직형 프로브, 그 제조 방법 및 프로브의 본딩 방법
JP2010177379A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Mitsubishi Electric Corp 太陽電池用測定治具
JP2011080901A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Renesas Electronics Corp プローブ、icソケット、試験装置、および、試験方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2013077057A1 (ja) 2013-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5144582B2 (ja) 蓄電装置の漏液伝達抑制構造
US8536466B2 (en) Terminal box and solar cell module
JP6148406B2 (ja) バッテリモジュールのための電気コネクタ
US8647160B2 (en) Connection terminal, terminal connection structure, and terminal box
JP2019501540A (ja) 光起電力ストリング及びモジュール用の相互接続方法
EP2296189A1 (en) Solar cell module
JP5825991B2 (ja) 蓄電池用の電線配索構造
CN105336813A (zh) 太阳能电池组件的制作方法
JP6371420B2 (ja) バッテリモジュールおよびバッテリモジュールの信号収集ユニット
EP2816362B1 (en) Conductivity inspection apparatus
JP2014022702A (ja) 太陽電池モジュール用ジャンクションボックス及び太陽電池モジュールの製造方法
CN110672704A (zh) 一种快速判断软包锂离子电池铝塑膜破损的识别方法
KR101089090B1 (ko) 전지의 절연저항 측정용 고정장치
CN102646799A (zh) 引线部件
JP2011066231A (ja) 太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの製造方法
KR200455080Y1 (ko) 태양전지 검사용 프로브 유닛
JP2015035435A (ja) 太陽電池モジュールの絶縁検査用プローブ、検査用プローブを用いた太陽電池モジュールの絶縁検査方法、および太陽電池モジュールの製造方法。
TWI595696B (zh) Battery connection module
US9136626B2 (en) Electrical connection system
US10305422B2 (en) Solar cell module and solar cell module manufacturing method
JP2015032465A (ja) 蓄電素子
JP2013131668A (ja) 測定治具
CN203086837U (zh) 带有引线的电路板及带有引线的电池组
JP2006294695A (ja) 太陽電池モジュールの耐電圧試験方法
JP2005236051A (ja) 光電変換パネルの検査方法及び光電変換パネル検査装置