以下に、本発明による飲料ディスペンサの一実施形態を図面を参照して説明する。図1及び図2に示すように、本発明に係る飲料ディスペンサ10は、ハウジング11内の前部に冷却水を貯える冷却水槽20と、後部を機械室12として冷却水槽20内の冷却水を冷却する冷凍装置30とを収容したものである。冷却水槽20の外周部には発泡剤よりなる断熱材21が取り付けられている。冷却水槽20内には飲料を冷却する飲料冷却管22が設けられている。飲料冷却管22はコイル状に巻回されており、導入端部がハウジング11の外部に設けた図示しないビア樽等の飲料容器に接続され、導出端部がハウジング11の前面に設けた注出コック23に接続されている。
図2に示したように、冷却水槽20には撹拌装置24が設けられている。撹拌装置24は、冷却水槽20の上縁の前後方向の中間部から後部を覆うようにして左右両縁部に架設した支持板24aの上面に撹拌モータ24bを備えている。撹拌モータ24bにより回転する回転軸24cは支持板24aを貫通してコイル状に巻回された飲料冷却管22の中央部となる位置で冷却水槽20内に延び、先端には冷却水を撹拌する撹拌羽根24dが固定されている。撹拌モータ24bにより回転軸24cを回転させると、回転軸24cの先端部の撹拌羽根24dが冷却水槽20内の冷却水を撹拌する。
図2に示したように、冷凍装置30は、冷媒を圧縮する圧縮機31と、圧縮した冷媒ガスを冷却する凝縮器32と、液化冷媒を膨張させるキャピラリチューブ33と、冷却水槽20の内周面に巻回されて膨張させた液化冷媒を気化させて冷却水を冷却する蒸発管34とからなり、これらを連結して冷媒が循環する冷媒回路を構成している。冷凍装置30は、冷媒回路の冷媒を循環させることにより、冷却水槽20内にて蒸発管34の周囲の冷却水を冷却し、蒸発管34の周囲に所定の厚みの氷層を形成している。
この冷凍装置30の凝縮器32は、ハウジング11の後端部にて左右方向に蛇行させながら上下方向に連続させた蛇行状パイプに上下方向に延びる多数の放熱ワイヤを左右方向に配置して固着したワイヤコンデンサ32である。ワイヤコンデンサ32は下部にて蛇行状パイプが互いに連続して前後に2列に並列されており、ハウジング11の背面体を構成するようにハウジング11の後端に立設している。ワイヤコンデンサ32の前側部32aの上部には圧縮機31が接続され、後側部32bの上部にはドライヤ32cを介してキャピラリチューブ33が接続されている。また、ワイヤコンデンサ32の前側部32aの高さは後側部32bより少し低くなっている。ドライヤ32cはワイヤコンデンサ32の後側部32bの上部からある程度下側で管部材により接続されており、ワイヤコンデンサ32から導出された液化冷媒はドライヤ32cを流れやすくなっている。また、ドライヤ32cは冷媒の流入口が上側で流出口を下側として縦方向に配置されているので、液化されなかった冷媒がキャピラリチューブ33に流入しないようになっている。
冷凍装置30はワイヤコンデンサ32を通過する冷媒を冷却するための冷却ファン35を備えている。冷却ファン35はハウジング11の後部の機械室12にて上下方向の略中間部に配設されており、取付ブラケット36により冷却水槽20の後部に固定されている。冷却ファン35は下側から吸引した空気を上側に吹き出させ、ワイヤコンデンサ32の隙間を通過させることにより冷媒を冷却する。取付ブラケット36は板金部材を折り曲げ加工したものであり、冷却水槽20の後部上面に固定した第1板部36aと、第1板部36aの後端を冷却水槽20の周囲の断熱材21の後面に沿って垂下させた第2板部36bと、第2板部36bの下端を後方に延出させた第3板部36cと、第3板部36cの後端をさらに下側に垂下させた第4板部36dとからなり、この第4板部36dに冷却ファン35を固定している。取付ブラケット36は第2板部36bを冷却水槽20の発泡材よりなる断熱材21に密着させているので、冷却ファン35の作動による振動が断熱材21によって抑制されている。
図2及び図3に示したように、ハウジング11の後部の機械室12の上部には冷却ファン35の送風を後方及び側方に案内する導風板37が設けられている。導風板37は、前端部を冷却水槽20の後部上面に固定して機械室12の前後方向の略中間部まで延びる第1水平板部37aと、第1水平板部37aの後端からワイヤコンデンサ32の前側部32aの上端位置まで延びる第1垂直板部37bと、第1垂直板部37bの上端からワイヤコンデンサ32の後側部32bの直前まで延びる第2水平板部37cと、第2水平板部37cの後端から上方に延びる立ち上がり部37dとを備えている。また、導風板37は、第1水平板部37aの前端からハウジング11の上面より少し下側まで垂直に上昇する第2垂直板部37eと、第2垂直板部37eの上端から水平に延びるフランジ部37fとを備えている。
導風板37は、第1水平板部37aの前端部が冷却水槽20の後部上面に固定され、第2水平板部37cの後端部がワイヤコンデンサ32の前側部32aの上面に支持され、前後2箇所で支持されている。また、導風板37の後端の立ち上がり部37dはワイヤコンデンサ32の後側部32bの前面側に係止しており、ワイヤコンデンサ32が前側に傾倒するのを防いでいる。導風板37の第1水平板部37aの上面には冷凍装置30の作動を制御するコントロールボックス25が設けられている。コントロールボックス25は冷却ファン35による送風が当たる導風板37の上面に設けられているので、冷却水槽20の冷熱による結露が生じにくくなっている。また、コントロールボックス25は冷却ファン35による送風が下面に当たる導風板37の上面に設けられているので、冷却ファン35の送風がコントロールボックス25に直接当たらないようになり、コントロールボックス25及びこれに接続される配線に埃等が付着しにくくなっている。
図2に示したように、ハウジング11の上部には撹拌装置24と導風板37の上側を覆うトップカバー26が設けられている。トップカバー26は、ハウジング11の上面を構成するトップパネル17を取り外したときに、電気部品である撹拌装置24及びコントロールボックス25が露出することを防ぎ、ユーザが撹拌装置24及びコントロールボックス25に触れないようにするためのものである。また、トップカバー26は、ハウジング11の上面から水が漏水しても電気部品である撹拌装置24及びコントロールボックス25に水が掛からないようにする機能も有している。トップカバー26は長方形状をした平板部26aの周縁部を下側に折り曲げてフランジ部26bを形成したものである。トップカバー26の平板部26aは撹拌装置24の前側から導風板37の第2水平板部37cの後端部まで延び、平板部26aの前後方向の中央部が導風板37のフランジ部37fを介して冷却水槽20の上部に固定されている。トップカバー26の前側のフランジ部26bは冷却水槽20内まで延びており、トップパネル17を取り外したときに、ユーザが撹拌羽根24dに触れないようにしている。
図2及び図6に示したように、飲料ディスペンサ10のハウジング11は、底部を構成して前部に冷却水槽20と後部に冷凍装置30とを設置したベース体13と、左右両側面部を構成する左右一対のサイドパネル14,15と、前面部を構成するフロントパネル16と、背面部を構成する背面体と、天井部を構成するトップパネル17とを備えている。
ベース体13は長方形状をした平板部13aの周縁部を上側に折り曲げてフランジ部13bを形成したものであり、平板部13aの前部に断熱材21を取り付けた冷却水槽20を設置し、後部に蒸発管34を除いた冷凍装置30を設置している。図2及び図4に示したように、ベース体13の後端部に設けたワイヤコンデンサ32はハウジング11の背面体を構成するものであり、ワイヤコンデンサ32は左右一対の固定ブラケット27によりベース体13の後端部に固定されている。図4に示したように、固定ブラケット27は垂直部27aの上下端を後方に折り曲げて上下に水平部27b,27cを形成したコ字形の金具である。固定ブラケット27は下側の水平部27cをベース体13の平板部13aの後端部にねじにより固定し、固定ブラケット27の垂直部27aにワイヤコンデンサ32をねじにより固定している。
図2,図5及び図6に示したように、サイドパネル14,15は冷却水槽20と機械室12の側部を覆うものである。サイドパネル14,15は、下端部(下部)がベース体13の左右のフランジ部13bに各々2つのねじにより固定され、上端部(上部)がトップカバー26の左右のフランジ部26bに各々2つのねじにより固定されている。図5に示したように、サイドパネル14,15の前端部の内面には前側傾倒防止部としてフロントパネル16の左右方向の端部を係合させる上下方向に延びる溝部14a,15aが形成されている。サイドパネル14,15の後端部の内面には内側、すなわち互いに向き合う方向に延び、ワイヤコンデンサ(背面体)32の後面の左右方向の端部に係止してワイヤコンデンサ(背面体)32が後側に傾倒するのを防ぐ後側傾倒防止部14b,15bが形成されている。
サイドパネル14,15の前半部は冷却水槽20の断熱材21から離間するように外側に張り出した張出部14c,15cが形成されている。また、サイドパネル14,15の張出部14c,15cの内面には冷却水槽20の断熱材21との間を離間した状態を維持して断熱空間を形成するための多数のリブ14d,15dが形成されている。
また、サイドパネル14,15は上下対称な形状をしており、機械室12の側部を覆う後半部には上下対称な位置に上下一対の通気口14e,14e及び15e,15eが形成されている。このうち、サイドパネル14,15の内面には下側の通気口14e,15eを塞ぐ位置に遮蔽板14f,15fが着脱可能に取り付けられている。遮蔽板14f,15fはサイドパネル14,15の内面にて通気口14e,15eの外側に設けた爪部により着脱可能に取り付けられている。なお、冷却ファン35による送風の方向により、サイドパネル14,15の上側の通気口14e,15eを塞ぐ位置に遮蔽板14f,15fを着脱可能に取り付けてもよい。
サイドパネル14,15の後端部には上端部及び下端部にワイヤコンデンサ32より後方に突出する突出部14g,15gが形成されており、突出部14g,15gはハウジング11の背面体を構成するワイヤコンデンサ32が設置場所の壁面に通気できないように密着して設置されるのを防ぐ機能を有している。
フロントパネル16は冷却水槽20の断熱材21の前面に密着した状態で、左右方向の両端部がサイドパネル14,15の前端部の溝部14a,15aに係合して固定されている。フロントパネル16の前面上部には注出コック23が設けられており、この注出コック23はフロントパネル16を挟むようにして冷却水槽20の前側上部に固定されている。フロントパネル16の前面下部にはドレンパン18が設けられており、ドレンパン18はフロントパネル16を挟むようにしてベース体13の前側のフランジ部13bにねじにより固定さている。
トップパネル17は長方形状の天板部17aと、天板部17aの前端縁及び後端縁を下方に折り曲げた折曲部17bとを有している。トップパネル17は天板部17aの左右両縁が左右のサイドパネル14,15の内側縁部に載置されて支持されている。トップパネル17の天板部17aはトップカバー26の平板部26aとの間に隙間が設けられており、冷却水槽20の冷熱はこの隙間によってトップパネル17に伝わりにくくなり、トップパネル17に結露が生じにくくなっている。また、トップカバー26及び導風板37はサイドパネル14,15との間に隙間が設けられており、冷凍装置30の冷却ファン35の送風がトップカバー26、導風板37とサイドパネル14,15との間の隙間を通って、トップパネル17とトップカバー26との間の隙間に送られるので、トップパネル17とトップカバー26との間の隙間に空気が滞留しにくくなり、トップパネル17に結露がさらに生じにくくなっている。
上記のように構成した飲料ディスペンサ10の作動について説明する。飲料ディスペンサ10の冷凍装置30の作動により、圧縮機31から圧送された冷媒ガスが凝縮器であるワイヤコンデンサ32で冷却されて液化冷媒となり、この液化冷媒がキャピラリチューブ33を通過するときに膨張し、膨張した液化冷媒が蒸発管34を通過するときに冷却水槽20内の冷却水と熱交換することにより気化してから圧縮機31に戻る。このとき、冷却水槽20内の冷却水は蒸発管34の周囲で徐々に冷却され、蒸発管34の周囲で所定の厚みの氷層が形成される。
飲料冷却管22には炭酸ガスボンベ(図示しない)から供給される炭酸ガスの圧力が加えられた状態のビア樽等の飲料容器(図示しない)が接続されており、注出コック23の操作レバーを操作して注出ノズルから飲料を注出すると、ビア樽等の飲料容器から炭酸ガスの圧力により押し出された飲料が飲料冷却管22を通って注出コック23から注出される。このとき、飲料冷却管22を通過する飲料は冷却水槽20内の冷却水と熱交換して冷却される。
上記のように構成した飲料ディスペンサ10においては、ハウジング11は、底部を構成して冷却水槽20と冷凍装置30と設置するベース体13と、左右両側面部を構成する左右一対のサイドパネル14,15と、前面部を構成するフロントパネル16と、背面部を構成するワイヤコンデンサ(背面体)32とを備えている。左右一対のサイドパネル14,15には、前端部に前側傾倒防止部としてフロントパネル16の左右方向の端部に係合する上下方向に延びる溝部14a,15aと、後端部にワイヤコンデンサ(背面体)32の後面の左右方向の端部に係止してワイヤコンデンサ(背面体)32が後側に傾倒するのを防ぐ後側傾倒防止部14b,15bとを備え、フロントパネル16の左右方向の端部を溝部14a,15aに係合させるとともに、ワイヤコンデンサ(背面体)32の後面の左右方向の端部を後側傾倒防止部14b,15bにより係止させた状態で、左右一対のサイドパネル14,15の下部をベース体13のフランジ部13bにねじにより固定した。
このように、フロントパネル16とワイヤコンデンサ(背面体)32とを挟持した状態で左右一対のサイドパネル14,15をベース体13にねじで固定することで、サイドパネル14,15によってフロントパネル16とワイヤコンデンサ(背面体)32とを同時に位置決め固定できるようになり、ハウジング11の取り付け作業の作業性が向上した。特に、前側傾倒防止部(一方の傾倒防止部)だけを溝部14a,15aとしたことで、フロントパネル16を溝部14a,15aに軽く差し込んでから、ワイヤコンデンサ(背面体)32を比較的余裕のある状態で残る後側傾倒防止部14b,15bに係止させるようにすることで、左右一対のサイドパネル14,15の間にフロントパネル16及びワイヤコンデンサ(背面体)32を挟持させる作業性が向上した。また、サイドパネル14,15の少なくとも一方をベース体13から取り外せば、ハウジング11内の側部を大きく開放することができ、ハウジング11内の機器を保守点検しやすくできた。さらに、ハウジング11の周壁は、フロントパネル16と背面体32とサイドパネル14,15とからなり、従来の前面と左右側面と背面左右両端部とを構成して1枚の板金部材を折り曲げて形成した周面パネルと、背面の残る部分を構成する背面パネルとを組み合わせたものに比べて製造コストを低く抑えることができた。なお、ハウジング11の背面体にはワイヤコンデンサ32を用いたが、板状のパネルを背面体に用いたものであっても同様の作用効果を得ることができる。
なお、ワイヤコンデンサ(背面体)32は下端部を固定ブラケット27と上端部を導風板37によって内部の構造物により前側に傾倒するのを防がれ、サイドパネル14,15の後側傾倒防止部14b,15bにより後側に傾倒するのを防がれている。これに限られるものでなく、サイドパネル14,15の後端部に上下方向に延びてワイヤコンデンサ(背面体)32の左右方向の端部が係合する溝部を形成し、溝部によってワイヤコンデンサ(背面体)32が前後に傾倒するのを防ぐようにしてもよい。この場合には、前側傾倒防止部を溝部14a,15aに代えて、サイドパネル14,15の前端部の内面から互いに向き合う方向に延び、フロントパネル16の前面の左右方向の端部に係止してフロントパネル16が前側に傾倒するのを防ぐようにしてもよい。この場合には、フロントパネル16は冷却水槽20の前壁の断熱材21に当接して後側に傾倒するのを防がれている。また、前側及び後側傾倒防止部の両方に溝部を採用せず、前側傾倒防止部によりフロントパネル16の前面の左右方向の端部に係止させ、後側傾倒防止部により背面体の後面の左右方向の端部に係止させるようにしてもよい。この場合にはフロントパネル16を冷却水槽20等の内部の構造物により後側に傾倒しないようにし、背面体を導風板37等の内部の構造物により前側に傾倒しないようにするのがよい。
また、左右一対のサイドパネル14,15の下部はベース体13のフランジ部13bにねじにより固定され、上部は冷却水槽20の上部に固定したトップカバー26の左右のフランジ部26bにねじにより固定されている。これにより、サイドパネル14,15の上部が外側に撓むことなく強固に固定されるようになった。
また、冷凍装置30の凝縮器には左右方向に蛇行させた蛇行状パイプに放熱ワイヤを溶接したワイヤコンデンサ32を用い、このワイヤコンデンサ32をハウジング11の背面体に用いた。これにより、ハウジング11の背面体に板状のパネルを用いたときと比べて部品点数を減らすことができるとともに、ワイヤコンデンサ32が外側に露出することで放熱効果を増加させることができた。ワイヤコンデンサ32は前側部32aに冷媒の入口側となるように圧縮機31を接続し、後側部32bに冷媒の出口側となるようにキャピラリチューブ33を接続したので、温度が高くなる前側部32aを外側に露出させることがなく、ユーザが温度の高い前側部32aを触れる危険性が低下した。
また、左右一対のサイドパネル14,15は上下対称な形状をして上下対称な位置に上下一対の通気口14e,14e及び15e,15eを形成し、上下一対の通気口14e,14e及び15e,15eの一方として下側の通気口14e,15eにはこれを塞ぐ遮蔽板14f,15fを着脱可能に取り付けた。このようにしたことで、左右のサイドパネル14,15を共通の部品として用いることができた。また、遮蔽板14f,15fを上下一対の通気口14e,14e及び15e,15eの一方に着脱可能としたことで、設置場所または冷却ファン35の送風方向等に応じて通気口14e,15eを上下に変更可能とすることができた。なお、上下一対の通気口14e,14e及び15e,15eは上下に分かれたものであるが、これに限られるものでなく、上下一対の通気口14e,14e及び15e,15eを上下に連続させたものであってもよい。
また、ハウジング11の背面体はワイヤコンデンサ32を用いたものであり、ワイヤコンデンサ32はハウジング11の外部に対して通気を要するものである。左右一対のサイドパネル14,15の後端部には上端部と下端部にワイヤコンデンサ32より後方に突出する突出部14g,15gが設けられているので、ハウジング11の背面体を構成するワイヤコンデンサ32が設置場所の壁面に通気できないように密着して設置されるのを防ぐことができた。また、飲料ディスペンサ10の背面側を設置場所の壁面に向けて押しつけても、サイドパネル14,15の突出部14g,15gが設置場所の壁面に当接するため、背面体を構成するワイヤコンデンサ32が壁面にぶつかって破損するおそれがない。なお、ハウジング11の背面体に通気口を形成した板状のパネルを用いたときでも上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
上記のように構成した飲料ディスペンサ10においては、ハウジング11のベース体13の前部に冷却水槽20と後部に冷凍装置30とを設置したが、本発明はこれに限られるものでなく、ベース体13の下部に冷凍装置30と上部に冷却水槽20を設置したものであってもよく、このようにしたときにも上述したのと同様の作用効果を得ることができる。