JP2015033989A - 列車検知装置 - Google Patents

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昌秀 高橋
英孝 ▲高▼村
英孝 ▲高▼村
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Shugo Masuda
修吾 増田
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Abstract

【課題】現場設備を簡略化して設置コストや保守コストを低減することのできる列車検知装置を提供する。
【解決手段】
列車検知装置1は、軌道10に設定された複数区間S1〜S5の各境界に配置された車軸検知器2a〜2dと、各車軸検知器2a〜2dに対応する中継器3a〜3dと、中央装置4と、を有する。各車軸検知器2a〜2d及び各中継器3a〜3dは現場設備として構成され、中央装置4は屋内設備として構成されている。中央装置4は、各車軸検知器2a〜2dの検知結果に基づいて各境界における通過車軸数をカウントし(計数部41)、各境界の両側のカウント値に基づいて各区間S1〜S5の列車の有無を判定し(判定処理部42)、これにより、軌道10における列車の在線位置(在線区間)を検知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、軌道における列車の在線位置(区間)を検知する列車検知装置に関する。
従来、この種の列車検知装置の多くは、軌道回路を利用している。軌道回路を利用した列車検知装置は、レールを列車の走行方向に沿って所定長さに区分して複数の軌道回路を形成し、各軌道回路の一端側から送信された列車検知信号を他端側で受信するように構成され、前記他端側で前記列車検知信号が受信された場合には、当該軌道回路(すなわち、当該区間)について「列車なし」を検知し、前記他端側で前記列車検知信号が受信されない場合には、当該軌道回路(すなわち、当該区間)について「列車あり」を検知する。
特開2003−72548号公報
しかし、軌道回路を利用した列車検知装置は、多くの現場設備が必要となる。また、軌道回路を利用した列車検知装置は、レール間を列車の車輪で短絡することによって列車の有無を検知するものであり、車輪の踏面の表面状態やレールの表面状態の変化の影響を受けやすい。このため、設置コストや保守コストが高くならざるを得ず、また、列車の有無を検知する区間の変更などに柔軟に対応することも難しい。
そこで、本発明は、現場設備を簡略化して設置コストや保守コストを低減することのできる列車検知装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、列車の有無を検知する区間の変更などに柔軟に対応することができる列車検知装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面による列車検知装置は、軌道に設定された複数の区間の各境界における通過車軸数をカウントし、各区間の両側の通過車軸数のカウント値に基づいて前記軌道における列車の在線区間を検知する。
前記列車検知装置によると、単に軌道に設定された複数の区間の各境界を通過する通過車軸数をカウントすればよいので、レールを車輪で短絡させる(すなわち、軌道回路を利用した)従来の列車検知装置に比べて、現場設備を簡略化して設置コストや保守コストを抑制することができる。また、複数の区間の各境界における通過車軸数をカウントするように構成すればよいので、列車の有無を検知する区間の変更などにも柔軟に対応することができる。
本発明の一実施形態による列車検知装置の概略構成を示す図である。 前記列車検知装置を構成する車軸検知器の構成を示す図である。 前記列車検知装置の列車検知動作を説明するための図である。 前記列車検知装置の列車検知動作を説明するための図である。 前記列車検知装置の列車検知動作を説明するための図である。 前記列車検知装置の列車検知動作を説明するための図である。 前記列車検知装置の列車検知動作を説明するための図である。 前記列車検知装置の列車検知動作を説明するための図である。 前記列車検知装置の列車検知動作を説明するための図である。 前記列車検知装置の変形例を示す図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による列車検知装置の概略構成を示している。
この列車検知装置1は、列車が走行する軌道10に適用されて、軌道10における列車の在線位置(在線区間)を検知するものである。本実施形態において、軌道10は、主経路11と主経路11から分岐した分岐路12とを有しており、軌道10には、連続する複数の区間(例えば閉塞区間)Sが設定されている。但し、図1には、五つの区間S1〜S5のみが示されている。また、本実施形態において、区間S3は、軌道10の経路分岐・合流点(以下単に「経路分岐点」という)Xを含んでおり、その一端側が区間S2に接続する一方、その他端側が区間S4及び区間S5に接続している。
そして、列車検知装置1は、軌道10に設定された各区間についての列車の有無を検知し、これにより、軌道10におけるどの区間に列車が位置しているか、つまり、列車の在線位置(在線区間)を検知する。列車検知装置1によって検知された列車の在線位置(在線区間)は、図示省略したATC(Automatic Train Control)装置などの列車制御装置に出力され、例えば、軌道10を走行する各列車の制御に利用される。すなわち、列車検知装置1は、列車制御システムの一部を構成する。
図1に示すように、列車検知装置1は、複数の車軸検知器2(2a〜2d)と、各車軸検知器2に対応して設けられた(車軸検知器2と同数の)中継器3(3a〜3d)と、各中継器3(3a〜3d)を介して各車軸検知器2(2a〜2d)に接続された中央制御装置4と、を含む。なお、本実施形態において、各車軸検知器2(2a〜2d)及び各中継器3(3a〜3d)は、軌道10に沿って又は軌道10の近傍に設置される現場設備として構成されており、中央装置4は、屋内設備として構成されて、軌道10を走行する列車に関する各種情報を管理する中央管理室などに配置される。
車軸検知器2は、前記複数の区間の各境界に配置されており、各境界を通過する車輪(車軸)を検知する。図2は、車軸検知器2の概略構成を示している。
図2に示すように、車軸検知器2は、軌道10の延伸方向に所定の間隔Dをあけて配置された一対の車軸検知子21a,21bを含む。車軸検知子21a、21bは、同一の構成を有しており、軌道10を構成するレールRの外側に設置された送信部211と、レールRの内側に設置された受信部212と、を有する。送信部211は、図示省略した送信コイルを有しており、この送信コイルから交流磁界を発生させる。受信部212は、図示省略した受信コイルを有しており、この受信コイルには、前記送信コイルからの前記交流磁界によって誘導電圧が発生する。
送信部211と受信部212との間に列車の車輪が存在しない場合には、受信部212(受信コイル)に発生する誘導電圧は、送信部211(送信コイル)が発生する交流磁界にほぼ比例する。一方、送信部211と受信部212との間に列車の車輪が存在する場合には、列車の車輪が前記交流磁界の空間を遮断する状態となるため、列車の車輪が存在しない場合に比べて、受信部212(受信コイル)に発生する誘導電圧が低下する。その際、受信部212(受信コイル)を鎖交する磁束の向きが変化し、誘導電圧の位相が変化する。すなわち、受信部212に発生する誘導電圧は、送信部211と受信部212の間における車輪の有無に応じてそのレベルと位相が変化する。車軸検知器2は、各車軸検知子21a,21bの受信部212(受信コイル)に発生する誘導電圧(すなわち、二つの誘導電圧)をその検知結果(検知信号)として出力する。
中継器3は、対応する車軸検知器2の検知結果(検知信号)を入力し、入力した検知結果を所定方式で変調した後、伝送路を介して中央装置4へと送信する。
中央装置4は、各中継器3から受信した各車軸検知器2の検知結果(検知信号)に基づいて各区間内の列車の有無を判定(検知)する。中央装置4は、軌道10に設定された前記複数の区間の各境界を通過した車軸数(通過車軸数)をカウントする計数部41と、計数部41による通過車軸数のカウント結果(カウント値)に基づいて各区間内の列車の有無を判定する判定処理部42と、を含む。
計数部41は、各中継器3から送信された各車軸検知器2の検知結果、すなわち、各車軸検知子21a,21bの受信部212に発生する誘導電圧に基づいて各境界の通過車軸数をカウントする。より具体的には、計数部41は、各車軸検知器2の検知結果に基づいて各境界における車輪(すなわち、車軸)の通過及び通過方向を検知し、各境界を車軸が通過すると、その通過方向に応じて各境界の通過車軸数のカウント値をインクリメントし又はデクリメントする。
上述のように、受信部212に発生する発生する誘導電圧は、送信部211と受信部212との間に車輪が存在するか否かに応じてそのレベルと位相が変化する。したがって、各車軸検知器2の受信部212に発生する誘導電圧をモニタすることで、各境界における車軸の通過を検知することができる。また、本実施形態において、各車軸検知器2は、軌道10の延伸方向に間隔Dをあけて配置された一対の車軸検知子21a,21bを有している(図2参照)。したがって、これら一対の車軸検知子21a,21bの受信部212に発生する誘導電圧のレベル変化、もしくは位相変化の時間差から各境界における車軸の通過方向を検知することができる。そこで、本実施形態において、計数部41は、車軸が各境界を図1中の矢印A方向に(左から右に向かって)通過した場合には各境界の通過車軸数のカウント値をインクリメントし、車軸が各境界を図1中の矢印B方向に(右から左に向かって)通過した場合には各境界の通過車軸数のカウント値をデクリメントするようにしている。
判定処理部42は、各区間の両側(境界)における通過車軸数のカウント値に基づいて各区間内の列車の有無を判定する。具体的には、判定処理部42は、各区間について、その一端側(の境界)における通過車軸数のカウント値と、その他端側(の境界)における通過車軸数のカウント値とが一致する場合には、当該区間内に列車が存在しないと判定する。すなわち、当該区間について列車なしを検知する。一方、両カウント値が一致しない場合には、当該区間内に列車が存在すると判定する。すなわち、当該区間について列車ありを検知する。そして、判定処理部42は、軌道10の各区間についての判定結果(列車の有無の検知結果)を前記列車制御装置などに出力する。
次に、図3〜9を参照して列車検知装置1の列車検知動作について説明する。
図3〜8は、列車検知装置1の列車検知動作を時系列順に説明するための図であり、図9は、図6〜図8に代わるものである。なお、ここでは、説明の便宜上、二両の車両を連結して構成された列車T1が軌道10を矢印A方向に走行し、三両の車両を連結して構成された列車T2が軌道10を矢印B方向に走行するものとし、各車両は、前後に車軸を一つずつ(すなわち、2本の車軸)を有しているものとする。また、ここでは、区間S2及び区間S3についての列車検知を説明するが、他の区間についても同様である。
図3は、列車T1が区間S1内に位置している状態を示している。
この図3に示す状態において、区間S1と区間S2との境界、区間S2と区間S3との境界、区間S3と区間S4との境界、及び、区間S3と区間S5との境界のそれぞれにおける通過車軸数のカウント値を「0(ゼロ)」とする。
図4は、列車T1が区間S1から区間S2に進入した状態を示している。
列車T1が区間S1から区間S2に進入する際、列車T1の各車両の車軸は、区間S1と区間S2との境界に配置された車軸検知器2aを通過する。このとき、車軸検知器2aの車軸検知子21a,21bの受信部212に発生する誘導電圧にレベル変化、及び位相変化が生じる。受信部212に発生する誘導電圧は中継器3aを介して中央装置4に送信されており、中央装置4の計数部41は、車軸検知器2aの検知結果、すなわち、車軸検知子21a,21bの受信部212に発生する誘導電圧のレベル変化、もしくは位相変化及びその時間差から、区間S1と区間S2との境界を(列車T1の)車軸が矢印A方向に通過したことを検知する。
本実施形態において、列車T1が区間S1から完全に区間S2に進入すると、計数部41は、区間S1と区間S2との境界に配置された車軸検知器2aの検知結果に基づき、区間S1と区間S2との境界における通過車軸数のカウント値を4回インクリメントして「+4」とする。この場合、区間S1と区間S2との境界における通過車軸数のカウント値は「+4」となるが、区間S2と区間S3との境界における通過車軸数のカウント値は「0」のままである。すなわち、区間S2の両側における通過車軸数のカウント値が一致しない。したがって、判定処理部42は、区間S2について「列車あり」を判定(検知)する。なお、ここでは、列車T1が完全に区間S2に進入した場合について述べたが、列車T1の先頭車両の先頭側車軸が区間S2に進入した時点で区間S1と区間S2との境界における通過車軸数のカウント値は「+1」となるので、判定処理部42は、この時点で区間S2について「列車あり」を判定(検知)することになる。
図5は、列車T1が区間S2から区間S3に進入した状態を示している。
列車T1が区間S2から完全に区間S3に進入すると、計数部41は、区間S2と区間S3との境界に配置された車軸検知器2bの検知結果に基づき、区間S2と区間S3との境界における通過車軸数のカウント値を4回インクリメントして「+4」とする。これにより、区間S2の両側における通過車軸数のカウント値が一致する。したがって、判定処理部42は、区間S2について「列車なし」を判定(検知)する。
一方、区間S3と区間S4との境界における通過車軸数のカウント値、及び、区間S3と区間S5との境界における通過車軸数のカウント値は、依然として「0」のままであるので、区間S3の両側における通過車軸数のカウント値は一致しない。したがって、判定処理部42は、区間S3について「列車あり」を判定(検知)する。
ここで、列車T1の一部のみが区間S3に進入した場合、例えば、列車T1の先頭車両は区間S3に進入しているが、残りの車両(後尾車両)が依然として区間S2内に位置している場合には、区間S2と区間S3との境界における通過車軸数のカウント値は「+2」であり、区間S2の両側における通過車軸数のカウント値が一致しない。したがって、判定処理部42は、区間S2について「列車あり」を判定(検知)する。また、この場合は、区間S3の両側における通過車軸数のカウント値も一致しないので、判定処理部42は、区間S3についても「列車あり」を判定(検知)する。
図6は、区間S3に進入した列車T1が分岐路12を走行して区間S3から区間S5に進入した状態を示している。この状態は、例えば列車T2が区間S4内に位置しているために生じるものであり、具体的には、経路分岐点Xに設けられた転轍機(図示省略)を作動させて列車T1の経路を主経路11から分岐路12に変更することによって生じる。なお、列車T1が経路分岐点Xを通過した後は、前記転轍機を作動させて経路変更前の状態に戻すものとする。また、上述のように、列車T1が完全に区間S3に進入した時点で、区間S2と区間S3との境界における通過車軸数のカウント値は「+4」となっている。
列車T1が分岐路12を走行して区間S3から完全に区間S5に進入すると、係数部41は、区間S3と区間S5との境界に配置された車軸検知器2dの検知結果に基づき、区間S3と区間S5との境界における通過車軸数のカウント値を4回インクリメントして「+4」とする。区間S3と区間S4との境界における通過車軸数のカウント値は「0」のままである。この場合、区間S3の前記一端側の通過車軸数のカウント値、すなわち、区間S2と区間S3との境界における通過車軸数のカウント値は「+4」であり、区間S3の前記他端側の通過車軸数のカウント値、すなわち、区間S3と区間S4との境界における通過車軸数のカウント値と、区間S3と区間S5との境界における通過車軸数のカウント値の通過車軸数のカウント値との合計は「+4」(=「0」+「+4」)であるので、区間S3の両側における通過車軸数のカウント値が一致する。したがって、判定処理部42は、区間S3について「列車なし」を判定(検知)する。
図7は、列車T1が区間S5に進入した後に、列車T2が区間S4から区間S3に進入した状態を示している。
列車T2が区間S4から完全に区間S3に進入すると、計数部41は、区間S3と区間S4との境界に配置された車軸検知器2cの検知結果に基づき、区間S3と区間S4との境界における通過車軸数のカウント値を6回デクリメントして「−6」とする。また、区間S3と区間S5との境界における通過車軸数のカウント値は、上述のように「+4」となっている。
この場合、区間S3の前記一端側の通過車軸数のカウント値(区間S2と区間S3との境界における通過車軸数のカウント値)は「+4」であり、区間S3の前記他端側の通過車軸数のカウント値は「−2」(=「−6」+「+4」)であるので区間S3の両側における通過車軸数のカウント値が一致しない。したがって、判定処理部42は、区間S3について「列車あり」を判定(検知)する。
図8は、列車T2が区間S3から区間S2に進入した状態を示している。
列車T2が区間S3から完全に区間S2に進入すると、計数部41は、区間S2と区間S3との境界に配置された車軸検知器2bの検知結果に基づき、区間S2と区間S3との境界における通過車軸数のカウント値を6回デクリメントして「−2」(=「+4」+「−6」)とする。この場合、区間S3の両側の通過車軸数のカウント値が一致する(すなわち、両方とも「−2」となる)。したがって、判定処理部42は、区間S3について「列車なし」を判定(検知)する。
一方、区間S2については、その一端側、すなわち、区間S1と区間S2との境界における通過車軸数にカウント値が「+4」であり、その他端側、すなわち、区間S2と区間S3との境界における通過車軸数のカウント値が「−2」であるので、両側における通過車軸数のカウント値が一致しない。したがって、判定処理部42は、区間S2について「列車あり」を判定(検知)する。
図9は、区間S3に進入した列車T1(図5参照)が、経路分岐点X前で車両の切り離しを行い、先頭車両からなる列車T1aが主経路11を走行して区間S4に進入し、後尾車両からなる列車T1bが分岐路12を走行している状態を示している。この状態は、例えば、列車T1aが経路分岐点Xを通過した後に、前記転轍機を作動して列車T1bの経路を主経路11から分岐路12に変更することによって生じる。
列車T1aが区間S3から完全に区間S4に進入すると、計数部41は、区間S3と区間S4との境界に配置された車軸検知器2cの検知結果に基づき、区間S3と区間S4との境界における通過車軸数のカウント値を2回インクリメントして「+2」とする。区間S3と区間S5との境界における通過車軸数のカウント値は「0」のままであるので、区間S3の前記他端側の通過車軸数のカウント値は「+2」(=「+2」+0)となる。一方、上述のように、区間S3の前記一端側の通過車軸数のカウント値は「+4」であるので、区間S3の両側における通過車軸数のカウント値は一致しない。したがって、判定処理部41は、区間S3について「列車あり」を判定(検知)する。
その後、分岐路12を走行している列車T1bが区間S3から完全に区間S5に進入すると、計数部41は、区間S3と区間S5との境界に配置された車軸検知器2dの検知結果に基づき、区間S3と区間S5との境界における通過車軸数のカウント値を2回インクリメントして「+2」とする。この場合、区間S3の前記他端側の通過車軸数のカウント値が「+4」(=「+2」+「+2」)となり、区間S3の両側における通過車軸数のカウント値が一致する。したがって、判定処理部41は、区間S3について「列車なし」を判定(検知)する。
以上説明したように、本実施形態による列車検知装置1は、軌道10に設定された複数区間(S1〜S5等)の各境界における通過車軸数をカウントし、各区間の両側の通過車軸数のカウント値に基づいて各区間の列車の有無を判定(検知)し、これにより、軌道10における列車の在線位置(在線区間)を検知する。
具体的には、複数区間の各境界にそこを通過する車軸を検知する車軸検知器2を配置し、各車軸検知器2の検知結果を対応する中継器3経由で中央装置4に送信し、中央装置4は、受信した各車軸検知器2の検知結果に基づいて各境界を通過する通過車軸数をカウントし、各区間の両側の通過車軸数のカウント値に基づいて各区間の列車の有無を判定(検知)するように列車検知装置1を構成する。
本実施形態による列車検知装置1によれば、例えば、隣接する区間間の絶縁を確保したり、隣接する区間に異なる送信信号を送信したりする必要がないので、従来の軌道回路を利用した列車検知装置に比べて、現場設備を簡略化して設置コストや保守コストなどを抑制することができる。また、区間の境界を通過する車軸を検知すればよいので、レールの表面状態等の影響を受けることがなく、安定した列車検知が可能となる。さらに、区間の各境界に車軸検知器を配置すればよいので、列車の有無を検知する区間の設定を比較的自由に行えると共に、区間の変更にも柔軟に対応することができる。
また、本実施形態では、前記区間の一端側の通過車軸数のカウント値と他端側の通過車軸数のカウント値が一致する場合に当該区間について「列車なし」を判定(検知)し、一致しない場合には当該区間について「列車あり」を判定(検知)している。これにより、各区間について列車の有無検知を容易に行えると共に、例えば、現場設備の一部に故障等が発生した場合であっても、列車が位置(在線)している区間について「列車なし」を判定(検知)してしまうことを抑制できる。
また、本実施形態では、各境界を通過する車軸の通過方向に応じて各境界における通過車軸数のカウント値をインクリメント又はデクリメントしている。これにより、単一方向のみに列車を走行させる軌道はもちろん、いわゆる単線などの相対する方向への列車の走行を許容する又は許容せざるを得ない軌道についても適用することができる。
また、本実施形態において、各境界に配置される車軸検知器2は、軌道10の延伸方向に所定の間隔をあけて設けられた一対の車軸検知器21a、21bを有しているので、各境界を通過する車軸を検知することはもちろん、当該車軸の通過方向をも容易かつ確実に検知することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形や変更が可能である。
例えば、上述の実施形態では、区間S3の前記他端側が、区間S4及び区間S5という二つの区間に接続しているが、区間S3の前記他端側が一つの区間に接続するものであってもよいことはもちろんである。また、分岐路12がさらに分岐してもよく、この場合には、追加の分岐路にも分岐路12と同様に車軸検知器2が配置される。
また、例えば、図10に概略を示すように、少なくとも一つの区間Snが複数の経路分岐点X1,X2を含んでもよい。
この図10に示す変形例において、区間Sは、その一端側が区間Sn−1(a)、区間Sn−1(b)、及び区間Sn−1(c)に接続し、その他端側が区間Sn+1(a)、区間Sn+1(b)、及び区間Sn+1(c)に接続している。そして、これらの区間の各境界に車軸検知器2が配置されている。具体的には、区間Sn−1(a)と区間Sとの境界には車軸検知器2n(a)が配置され、区間Sn−1(b)と区間Sとの境界には車軸検知器2n(b)が配置され、区間Sn−1(c)と区間Sとの境界には車軸検知器2n(c)が配置されている。また、区間Sと区間Sn+1(a)との境界には車軸検知器2n+1(a)が配置され、区間Sと区間Sn+1(b)との境界には車軸検知器2n+1(b)が配置され、区間Sと区間Sn+1(c)との境界には車軸検知器2n+1(c)が配置されている。
この場合、区間Sの一端側の通過車軸数のカウント値は、車軸検知器2n(a)の検知結果に基づく区間Sn−1(a)と区間Sとの境界における通過車軸数のカウント値、車軸検知器2n(b)の検知結果に基づく区間Sn−1(b)と区間Sとの境界における通過車軸数のカウント値、及び、車軸検知器2n(c)の検知結果に基づく区間Sn−1(c)と区間Sとの境界における通過車軸数のカウント値の合計となる。
また、区間Sとの他端側の通過車軸数のカウント値は、車軸検知器2n+1(a)の検知結果に基づく区間Sと区間Sn+1(a)との境界における通過車軸数のカウント値、車軸検知器2n+1(b)の検知結果に基づく区間Sと区間Sn+1(b)との境界における通過車軸数のカウント値、及び、車軸検知器2n+1(c)の検知結果に基づく区間Sと区間Sn+1(c)との境界区間における通過車軸数のカウント値の合計となる。
そして、これらカウント値の合計同士が一致する場合に、判定処理部42は、区間Sについて「列車なし」を判定(検知)し、一致しない場合に区間Sについて「列車あり」を判定(検知)する。
なお、この変形例においても、区間Sn−1(a)、区間Sn−1(b)、及び区間Sn−1(c)を一つの区間としたり、同様に、区間Sn+1(a)、区間Sn+1(b)、及び区間Sn+1(c)を一つの区間としたりしてもよい。
1…列車検知装置、2(2a〜2d)…車軸検知器、3(3a〜3d)…中継器、4…中央装置、10…軌道、11…主経路、12…分岐路、21a,b…車軸検知子、41…計数部、42…判定処理部、211…送信部、212…受信部、R…レール、S(S1〜S5)…区間、T1,T2…列車

Claims (7)

  1. 軌道に設定された複数の区間の各境界における通過車軸数をカウントし、各区間の両側の通過車軸数のカウント値に基づいて前記軌道における列車の在線区間を検知する、列車検知装置。
  2. 前記軌道の途中には、複数の経路に分岐する経路分岐点が設けられ、
    前記複数の区間の少なくとも一つの区間が前記経路分岐点を含む、請求項1に記載の列車検知装置。
  3. 前記区間の一端側における通過車軸数のカウント値と他端側における通過車軸数のカウント値とが一致する場合に当該区間について列車なしを検知し、一致しない場合に当該区間について列車ありを検知する、請求項1又は2に記載の列車検知装置。
  4. 車軸の通過方向に応じて通過車軸数のカウント値をインクリメント又はデクリメントする、請求項1〜3のいずれか一つに記載の列車検知装置。
  5. それぞれが前記各境界に配置されて、通過する車軸を検知する複数の車軸検知器と、
    前記複数の車軸検知器の検知結果に基づいて前記各境界を通過する通過車軸数をカウントし、前記各区間の両側の通過車軸数のカウント値に基づいて前記各区間の列車の有無を判定する判定処理部と、
    を含む、請求項1〜4のいずれか一つに記載の列車検知装置。
  6. 各車軸検知器は、前記軌道の延伸方向に所定の間隔をあけて配置された一対の車軸検知子を含む、請求項5に記載の列車検知装置。
  7. 少なくとも一つの区間は、その一端側と他端側とで前記車軸検知器の数が異なる、請求項5又は6に記載の列車検知装置。
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