JP2015033470A - カップ型マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】着用時や着用中に意図せず凹みが生じ難いカップ型マスクの提供を目的とする。【解決手段】しめひもとカップ型の形状をした多孔性基材を備えたカップ型マスクにおいて、多孔性基材の主面上におけるしめひも同士の間に溝を有していると共に、前記溝のアーチ状部分が、前記多孔性基材の主面上における前記しめひも同士の中間を向いていることによって、しめひもによりカップ型マスクを着用者の顔面へ強い力で押し付けカップ型マスクへ張力を作用させた場合であっても、カップ型マスクの主面上におけるしめひも同士の間に意図せず凹みが生じるのを防止できる。【選択図】 図1

Description

本発明は、カップ型マスクに関する。
従来から、例えば、防じんマスクや衛生マスクあるいは花粉症対策マスクなどに、立体成形したカップ型マスクが使用されている。これは、マスクの内側表面が着用者の鼻や口と直接的に接触せず、着用者に不快感を与えずに鼻及び口を覆うことができるからである。
そして、着用者がじん埃やウイルスなどを吸引するのを防止できるように、カップ型マスクには、着用者の顔面との間に隙間が生じないようにして着用できることが求められている。
そのため、カップ型マスクを着用者の顔面へ押し付けて保持できるように、カップ型マスクには例えば、紐やベルト、あるいは、線状やベルト状のゴム部材などのしめひもが設けられており、前記しめひもを着用者の後頭部や耳に掛けることでカップ型マスクが着用される。なお、着用者の顔面へ押し付けた時であっても潰れることが無いように、カップ型マスクには二つ折りマスクなどよりも強度が求められる。
このようなカップ型マスクとして、例えば、特開2012−161475号公報(以降、特許文献1と称する)などに開示されているような形状のマスクが提案されている。
なお、特許文献1に開示されているマスクはフィルタ部を補強するため、着用者側の内面において着用者から離れる方向へ突出する縦溝を、左右方向へ平行を成すようにして設けることを開示している。
特開2012−161475号公報(特許請求の範囲、0023、図1など)
しかし、着用者の顔面との間に隙間が生じないようにカップ型マスクを着用するため、しめひもによりカップ型マスクを着用者の顔面へ強く押し付けると、カップ型マスクの主面上におけるしめひも同士の間に張力が作用して、前記張力の作用する場所に意図せず凹みが生じることがあった。その結果、凹みの発生によりカップ型マスクと着用者の顔面との間に隙間が生じた場合には、前記隙間を通過したじん埃やウイルスを着用者が吸引するという問題や、凹みが生じた部分の濾過性能が低下してマスクの機能が発揮され難くなるという問題、また、凹みの発生によりマスクの内側表面が着用者の鼻や口と接触した場合には、着用者に不快感を与えるという問題の発生が懸念された
特に、着用時や着用中にカップ型マスクに意図せず凹みが生じ易いという前記問題は、カップ型マスクの外周にしめひもを備えたカップ型マスクよりも、前記外周からカップ型マスクの中央(着用者の顔面から最も離れた中央部分)側に寄った位置にしめひもを備えたカップ型マスクにおいて、発生し易い傾向があった。
更に、着用時や着用中にカップ型マスクに意図せず凹みが生じ易いという前記問題は、多孔性基材にフィルタ性能などの機能性を有する別途用意した通気性を有する多孔性の素材を積層してなるマスク本体部を備えたカップ型マスクにおいて、発生し易い傾向があった。
なお、カップ型マスクは二つ折りマスクと比べ強度に優れている反面、凹みが一旦生じると、凹みが生じる前の形状に戻り難いという性質を有している。そのため、カップ型マスクは二つ折りマスクよりも凹みの解消が困難で凹みが継続的に存在し易い傾向があり、上述した問題の解決を困難にしている。
本発明では、着用時や着用中に意図せず凹みが生じるのを防止できるカップ型マスクの提供を目的とする。
本発明は、
「しめひもとカップ型の形状をした多孔性基材を備えたカップ型マスクであって、
前記しめひもは、前記多孔性基材の左右方向の両端部分に設けられており、
前記多孔性基材は、主面上における前記しめひも同士の間に溝を有しており、
前記溝はアーチ状部分を有する形状であり、
前記溝のアーチ状部分が、前記多孔性基材の主面上における前記しめひも同士の中間を向いている、
カップ型マスク。」
である。
本発明者らは検討を続けた結果、しめひもとカップ型の形状をした多孔性基材を備えたカップ型マスクにおいて、多孔性基材の主面上におけるしめひも同士の間に溝を有していると共に、溝のアーチ状部分が、多孔性基材の主面上におけるしめひも同士の中間を向いていることによって、しめひもによりカップ型マスクを着用者の顔面へ強い力で押し付けカップ型マスクへ張力を作用させた場合であっても、カップ型マスクの主面上におけるしめひも同士の間に意図せず凹みが生じるのを防止できることを見出した。
この理由は完全に明らかになっていないが、以下に説明する作用効果が発揮されるためであると考えられる。
つまり、しめひもによりカップ型マスクを着用者の顔面へ押し付けて保持する際に、多孔性基材の主面上において前記中間からしめひもへ向かう方向に作用する張力を、溝におけるアーチ状部分が支えることができるため、前記張力が分散して、意図せず凹みが生じるのを防止できると考えられる。

そのため、本発明のカップ型マスクは、着用時や着用中に意図せず凹みが生じるのを防止できる。
本発明のカップ型マスクを正面から見た、模式的平面図である。 本発明のカップ型マスクを、左右方向と平行をなすと共に中間を通る直線で切断した際の、模式的断面図である。 本発明に係る溝の形状を例示した、模式的平面図である。 本発明に係る溝の形状を例示した、模式的平面図である。 本発明の別のカップ型マスクを、左右方向と平行をなすと共に中間を通る直線で切断した際の、模式的断面図である。 本発明で使用できる接顔体の模式的平面図である。 比較例1で調製した多孔性基材の正面写真である。 実施例1で調製した多孔性基材の正面写真である。 比較例2で調製した多孔性基材の正面写真である。 比較例3で調製した多孔性基材の正面写真である。 実施例2で調製した多孔性基材の正面写真である。
本発明のカップ型マスクについて、本発明のカップ型マスクを正面から見た、模式的平面図である図1、本発明のカップ型マスクを、左右方向と平行をなすと共に中間を通る直線で切断した際の、模式的断面図である図2を用いて説明する。
なお、図1−2では、多孔性基材の一部がカップ型マスクにおける着用者の顔面側(図1における紙面上の奥側、図2における紙面上の下側)に突出することで形成された溝を備える、カップ型マスクを図示している。また、図2ではしめひもの一部を省略してカップ型マスクを図示している。
本発明のカップ型マスク(10)はしめひも(1)と、カップ型の形状をした多孔性基材(2、以降、多孔性基材と称することがある)を備えている。なお、図1では多孔性基材(2)における外側の主面上(図1における紙面上の手前側の主面上)にしめひも(1)が設けられている。
しめひも(1)はカップ型マスク(10)を着用者の顔面へ押し付けて保持する役割を担う。
多孔性基材(2)は主として、カップ型マスク(10)におけるカップ型の立体形状を保持すると共に、カップ型マスク(10)の着用時や着用中にカップ型マスク(10)に意図せず凹みが生じるのを防止する役割を担う部材である。なお、ここでいうカップ型とは、図2に図示しているように、マスクの外周に対して中央部分が着用者の顔面から離れる方向(図2における紙面上の上方向)へ突出している形状を指す。
そして、多孔性基材(2)の左右方向(図1および図2では、矢印線Aとして図示している)の両端部分にしめひも(1)が設けられていることで、カップ型マスク(10)が構成されている。
ここでいう左右方向(A)とは多孔性基材(2)における、着用者がカップ型マスク(10)を着用した際に着用者の鼻と口を結ぶ方向(B、以降、上下方向と称することがある)と直交する方向を意味する。なお、しめひも(1)は多孔性基材(2)の外周に設けられている態様に限定されるものではなく、図1に図示した態様のように、多孔性基材(2)の主面上における前記外周の近隣(多孔性基材(2)の外周から、多孔性基材(2)の中央側に寄った位置)にしめひも(1)が設けられている態様も含む。
なお、図1−2では、多孔性基材(2)の主面と直接接するようにして固定されたしめひも(1)の一部である保持部材(4)を間に介して、しめひも(1)が設けられるカップ型マスク(10)を図示しているが、カップ型マスク(10)の別の態様として、多孔性基材(2)と別途用意した通気性を有する多孔性の素材の積層体を備えたカップ型マスクである場合(図示せず)、前記素材の主面と直接接するようにして固定された保持部材(4)を間に介して、しめひも(1)を設けてなるカップ型マスク(図示せず)であってもよい。
本発明では、上述した積層体の左右方向の両端部分に、前記素材の主面と直接接するようにして固定された保持部材(4)を間に介して、しめひも(1)を設けてなるカップ型マスク(図示せず)においても、しめひも(1)は多孔性基材(2)の左右方向の両端部分に設けられていると定義する。
本発明において、多孔性基材(2)の主面上におけるしめひも(1)同士の間に溝(3)を有するとは、多孔性基材(2)の左側端部に設けられたしめひも(1)と右側端部に設けられたしめひも(1)を結ぶ線分上、あるいは、前記線分が複数作成できる場合には前記線分同士に挟まれた範囲に、溝(3)が存在していることを指す。
なお、図1−2では、多孔性基材(2)の主面上におけるしめひも(1)同士の間に溝(3)が存在すると共に、上述した線分の中点あるいは線分同士に挟まれた範囲の中心点であるしめひも(1)同士の中間(5、以降、中間と称することがある)を通り、上下方向(B)と平行をなす直線に対して線対称をなすようにして、前記中間(5)と左右の各しめひも(1)間に各々2つずつ、合計4つの溝(3)を有する態様の多孔性基材(2)を図示している。
そして、溝(3)はアーチ状部分を有する形状であると共に、溝(3)のアーチ状部分が、多孔性基材(2)の主面上における中間(5)を向いている。
本発明に係る溝(5)が上述の形状および配置であるとは、以下に規定する条件を満足する態様であることを指す。該態様について、本発明に係る溝の形状を例示した、模式的平面図である図3を用いて説明する。
1.多孔性基材(2)の主面と直交する方向における多孔性基材(2)の外側から、溝(3)を正面にとらえた写真を撮影することで、溝(3)の平面図を作成する。
2.平面図に図示されている溝(3)に対し、平面図における中間側(図3では、溝(3)に対する紙面上の左方向側)に上下方向(B)と平行をなす直線(b)を作成する。
なお、写真に写る溝(3)の輪郭線が部分的に不鮮明で溝(3)の形状が不明確な場合には、前記不鮮明な部分において最短距離をなし隣接する輪郭線同士を結ぶことで、一つの輪郭線で囲まれた形状を作成し、その形状を溝(3)の形状とする。
3.直線(b)と溝(3)の最短距離をなす線分(a)を作成する。
4.溝(3)における上下方向(B)の各端部(t1、t2)を選出し、直線(b)と溝(3)における一方の端部(t1)との最短距離をなす線分(c1)、および、直線(b)と溝(3)におけるもう一方の端部(t2)との最短距離をなす線分(c2)を作成する。
以上のようにして作成した線分(a)と線分(c1)および線分(c2)において、線分(c1)と線分(c2)の間に線分(a)が存在していると共に、線分(c1)および線分(c2)の長さよりも線分(a)の長さの方が短い場合、このような条件を満足し得る各線分を作成可能な形状の溝(3)は、アーチ状部分(換言すれば、溝(3)における上下方向(B)の両端部(t1、t2)同士の間において、左右方向(A)へ向かい突出した部分)を有する形状をしていると共に、多孔性基材(2)の主面上における中間(5)を向いているものである。
本発明のしめひも(1)と多孔性基材(2)を備えたカップ型マスク(10)は、多孔性基材(2)の主面上におけるしめひも(1)同士の間に溝(3)を有していると共に、溝(3)のアーチ状部分が、多孔性基材(2)の主面上におけるしめひも(1)同士の中間(5)を向いていることによって、しめひも(1)によりカップ型マスク(10)を着用者の顔面へ強い力で押し付けカップ型マスク(10)へ張力を作用させた場合であっても、カップ型マスク(10)におけるしめひも(1)同士の間に意図せず凹みが生じるのを防止できる。
なお、前記突出している部分の形状は曲線であっても鋭角あるいは鈍角をなすものであってもよく、長さが同一の線分(a)を複数作成可能な形状の溝(3)であってもよい。
また、直線(b)と最短距離をなす溝(3)の部分(以降、アーチ形状のトップ部分、と称することがある)が、中間(5)としめひも(1)を結ぶ線分上に存在していると、更に上述の効果が効果的に発揮され好ましい。
以上の効果が発揮される理由は完全に明らかになっていないが、以下に説明する作用効果が発揮されると考えられる。
つまり、しめひも(1)によりカップ型マスク(10)を着用者の顔面へ押し付けて保持する際に、多孔性基材(2)の主面上における前記中間(5)からしめひも(1)へ向かう方向に作用する張力を、溝(3)におけるアーチ状部分が支えることができるため、前記張力が分散して、意図せず凹みが生じるのを防止できる。
以下、本発明のカップ型マスク(10)について、詳細に説明する。
本発明でいう多孔性基材(2)は通気性を有する素材からなる部材である限り、構成する素材は適宜選択して使用できるものであり限定されるものではない。多孔性基材(2)は、例えば、布帛(織物や編物あるいは不織布など)や通気性発泡体あるいは通気性フィルムなどの素材を一枚のみ用いて構成する、一種類の素材を複数枚積層して構成する、あるいは、複数の素材を組み合わせて積層することで構成できる。
多孔性基材(2)を構成している素材の目付、厚さなどの諸特性は、特に限定されるべきものではなく、適宜調整するのが好ましい。目付は、1〜500g/mであるのが好ましく、3〜400g/mであるのがより好ましく、5〜300g/mであるのが最も好ましい。そして、厚さは、0.01〜30mmであるのが好ましく、0.05〜20mmであるのがより好ましく、0.1〜10mmであるのが最も好ましい。
なお、本発明でいう「目付」とは主面における面積1mあたりの質量をいい、主面とは面積が広い面をいう。また、本発明でいう「厚さ」は、圧縮弾性式厚み計により計測した値であり、具体的には測定対称物の主面に対して5cmの荷重領域に100gfの荷重をかけた際の前記領域における厚さの値をいう。
カップ型マスク(10)の捕集性能を向上する、および/または、カップ型マスク(10)に機能性を付与するため、別途用意した通気性を有する多孔性の素材(以降、別途用意した素材、と称することがある)を用いて多孔性基材(2)を調製する、あるいは、多孔性基材(2)に別途用意した素材を単数あるいは複数種類選択して積層してもよい。
複数の素材を積層して多孔性基材(2)を調製する方法や、多孔性基材(2)に別途用意した素材を積層する方法は適宜選択するものであり限定されるものではないが、例えば、
1.複数の素材や、多孔性基材(2)と別途用意した素材を一体化することなく、ただ重ね合わせる方法、
2.各素材を重ね合わせてなる積層体や、多孔性基材(2)と別途用意した素材を重ね合わせてなる積層体を、例えばニードルパンチ装置や水流絡合装置に供することで絡合する方法、
3.各素材を重ね合わせてなる積層体や、多孔性基材(2)と別途用意した素材を重ね合わせてなる積層体を、加熱手段に供することで素材の構成成分を溶融させて一体化する方法、
4.バインダやホットメルト樹脂などの接着剤を間に介在させて、各素材や、多孔性基材(2)と別途用意した素材を接着一体化する方法、
5.各素材を重ね合わせてなる積層体や、多孔性基材(2)と別途用意した素材を重ね合わせてなる積層体の周辺を縫製や接着、あるいは、超音波融着を用いたポイントシール処理などを施して、融着し一体化する方法、
などを用いることができる。
上述のようにして調製した多孔性基材(2)、あるいは、多孔性基材(2)と別途用意した素材の積層体を、カップ型に立体成形し加工する方法は適宜選択でき限定されるものではないが、例えば、調製した多孔性基材(2)や積層体を、カップ型をしたマスク成形型に押し当てて成型する方法、あるいは、雄型と雌型に挟み込みカップ型をしたマスクとなるよう成型する方法などを採用できる。なお、成型時に加熱するか非加熱とするかは適宜選択できる。
このとき、多孔性基材(2)の主面に後述する溝(3)を形成できるように、表面に求める形状の溝(3)を形成可能な凹凸を備えたマスク成形型を使用するのが好ましい。
また、前述の方法で多孔性基材(2)を本発明に係る態様の溝(3)を備えたカップ型の形状に成型した後、成型した多孔性基材(2)に別途用意した素材を積層してもよい。なお、別途用意した素材は多孔性基材(2)における外側の主面上(図2における紙面上の上方向側の主面上)、及び/又は、内側の主面上(図2における紙面上の下方向側の主面上)に積層できる。
次いで、本発明で使用できる素材の詳細について説明する。
上述の素材は、例えば、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、炭化水素の一部をシアノ基またはフッ素或いは塩素といったハロゲンで置換した構造のポリオレフィン系樹脂など)、スチレン系樹脂、ポリエーテル系樹脂(ポリエーテルエーテルケトン、ポリアセタール、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、ユリア系樹脂、エポキシ系樹脂、変性ポリフェニレンエーテル、芳香族ポリエーテルケトンなど)、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、全芳香族ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂など)、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド系樹脂(例えば、芳香族ポリアミド樹脂、芳香族ポリエーテルアミド樹脂、ナイロン樹脂など)、二トリル基を有する樹脂(例えば、ポリアクリロニトリルなど)、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスルホン系樹脂(ポリスルホン、ポリエーテルスルホンなど)、フッ素系樹脂(ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデンなど)、セルロース系樹脂、ポリベンゾイミダゾール樹脂、アクリル系樹脂(例えば、アクリル酸エステルあるいはメタクリル酸エステルなどを共重合したポリアクリロニトリル系樹脂、アクリロニトリルと塩化ビニルまたは塩化ビニリデンを共重合したモダアクリル系樹脂など)など、公知の有機ポリマーからなることができる。
なお、これらの有機ポリマーは、直鎖状ポリマーまたは分岐状ポリマーのいずれからなるものでも構わず、また有機ポリマーがブロック共重合体やランダム共重合体でも構わず、また有機ポリマーの立体構造や結晶性の有無がいかなるものでも、特に限定されるものではない。更には、複数の有機ポリマーを混ぜ合わせたものでも良く、特に限定されるものではない。
素材が布帛である場合、布帛を構成する繊維は、例えば、溶融紡糸法、乾式紡糸法、湿式紡糸法、直接紡糸法(メルトブロー法、スパンボンド法、静電紡糸法など)、複合繊維から一種類以上の樹脂成分を除去することで繊維径が細い繊維を抽出する方法、繊維を叩解して分割された繊維を得る方法など公知の方法により得ることができる。
布帛を構成する繊維は、一種類あるいは複数種類の樹脂成分から構成されてなるものでも構わず、一般的に複合繊維と称される、例えば、芯鞘型、海島型、サイドバイサイド型、オレンジ型などの複合繊維を使用できる。なお、一方の繊維成分が熱接着成分である熱可塑性樹脂を備えた複合繊維や、熱収縮率の異なる複数の樹脂を備えた潜在捲縮性の複合繊維を使用してもよい。
布帛を構成する繊維の繊維径は特に限定するものではないが、前記繊維径は0.01μm〜1mmであるのが好ましく、0.1μm〜100μmであるのがより好ましい。また、繊維長も特に限定するものではないが、短繊維や長繊維あるいは連続繊維を使用できる。
前記布帛が織物や編物である場合、上述のようにして調製した繊維を、織るあるいは編むことで素材を調製できる。
前記布帛が不織布である場合、不織布を製造可能な繊維ウェブの調製方法として、例えば、乾式法、湿式法などを用いることができる。そして、繊維ウエブを構成する繊維同士を絡合および/または一体化して不織布にする方法として、例えば、ニードルや水流によって絡合する方法、繊維同士をバインダで一体化する方法、あるいは、繊維ウエブが熱可塑性樹脂を含んでいる場合には、繊維ウエブを加熱処理することで前記熱可塑性樹脂を溶融して、繊維同士を一体化する方法を挙げることができる。
繊維ウエブを加熱処理する方法として、例えば、カレンダーロールにより加熱加圧する方法、熱風乾燥機により加熱する方法、無圧下で赤外線を照射する方法などを用いることができる。
また、直接紡糸法を用いて、紡糸溶液や溶融した樹脂を細径化して直接紡糸すると共に繊維を捕集して不織布を調製してもよい。
素材が通気性発泡体や通気性フィルムである場合、例えば、溶融状態の樹脂を型に流し込み成型、発泡処理するなど、公知の方法で素材を調製できる。
本発明のカップ型マスク(10)に機能性を付与する場合には、素材が機能性成分を含んでいるのが好ましい。機能性成分の種類は、カップ型マスク(10)に求められる機能によって適宜選択できるため、限定されるものではないが、例えば、放射性物質吸着剤(例えば、ゼオライト、活性炭、紺青(プルシアンブルー)など)、抗菌剤や殺菌剤、抗ウイルス剤、抗カビ剤、触媒(例えば、酸化チタンや二酸化マンガンあるいは白金担持アルミナなど)、調湿剤(例えば、シリカゲルやシリカマイクロカプセルなど)、活性炭やカーボンブラックなどの脱臭剤、色素、芳香剤、陽イオン交換樹脂や陰イオン交換樹脂などを挙げることができる。
そして、機能性成分は素材の表面及び/又は内部に粒子状、あるいは、前記素材の表面(例えば、繊維表面など)の一部または全部を被覆するように皮膜状で存在していることができる。
素材に機能性成分を担持する方法は適宜選択できるが、例えば、機能性成分の分散液、あるいはバインダを含んだ機能性成分の分散液を、素材の一方の主面あるいは両主面へ、噴霧あるいは既知のコーティング方法(例えば、グラビアロールを用いたキスコーティング法、ダイコーティング法など)を用いて担持した後、素材から溶媒を除去する方法や、素材を上述の分散液に浸漬し引き上げた後、素材から溶媒を除去する方法などを採用できる。
本発明のカップ型マスク(10)の捕集性能を向上する場合には、素材が帯電しているのが好ましい。
前記素材を帯電させる手段として、例えば、プラズマ帯電処理やコロナ帯電などイオンを注入して帯電させる手段、極性液体を介して力を作用させて帯電させる手段、複数種類の繊維成分を摩擦して帯電させる手段など、公知の手段を適宜選択して、又は組み合わせて利用できる。
プラズマ帯電処理やコロナ帯電などイオンを注入して帯電させる手段を利用する場合、あるいは、極性液体を介して力を作用させることで帯電させる手段を利用する場合、体積固有抵抗値が1014Ω・cm以上の有機ポリマーから構成されていると、帯電量のより多い素材を得ることができるため好ましい。
体積固有抵抗値が1014Ω・cm以上の有機ポリマーとして、例えば、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリメチルペンテン系樹脂、ポリスチレン系樹脂など)、ポリ四フッ化エチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタンなどを挙げることができる。なお、本発明における「体積固有抵抗値」は、JIS K 6911「熱硬化性プラスチック一般試験方法」に準じた測定により得られる値をいう。
更に、極性液体を介して力を作用させることで帯電させる手段を利用する際に、素材の帯電量を多くできるように、素材を構成する有機ポリマーに、例えば、ヒンダードアミン系化合物、脂肪族金属塩(例えば、ステアリン酸のマグネシウム塩、ステアリン酸のアルミニウム塩など)、不飽和カルボン酸変性高分子のうちから選ばれた1種または2種以上の化合物を、添加剤として添加できる。これら一連の添加剤の中でもヒンダードアミン系化合物を添加するのが好ましい。
このようなヒンダードアミン系化合物の具体例として、例えば、ポリ[{(6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル){(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}}、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)などを挙げることができる。
有機ポリマーに対する、これらの添加剤の添加量は特に限定されるものではないが、有機ポリマーの質量に対して、0.01〜5質量%の質量で添加されていることが望ましい。添加剤の添加量が0.01質量%未満では、素材が発揮する帯電効果が小さくなる傾向にあるためで、0.05質量%以上の添加量とするのが好ましい。
また、当該添加量が5質量%を超えた場合、素材の強度が劣る傾向にある。そのため、より好ましくは当該添加量を4質量%以下とする。
本発明において、極性液体を介して力を作用させることで帯電させる方法とは、素材に極性液体を付与すると同時に、又は付与した後に、極性液体を介して素材に力を作用させて帯電させる方法をいう。
極性液体を素材へ付与する手段として、例えば、スプレー、シャワー、ノズルなどを用いて極性液体を霧状、液滴状、液流状などの態様として付与する手段や、例えば、含浸装置(例えば、Rodney Hunt社のサチュレーター)を用いて極性液体に素材を浸漬することで付与する手段などが挙げられる。極性液体を素材に付与する手段は、帯電された素材を得られるのであれば限定されるものではなく、適宜選択するのが好ましい。
極性液体として、例えば水、アルコール、アセトン、アルコール水溶液、アセトン水溶液、アンモニア水溶液などの、電気伝導率が低い液体を用いるのが好ましい。ここに云う電気伝導率とはJIS K 0101「工業用水試験方法」により測定されるものをいう。特に、極性液体として水を用いると、素材を帯電させる際の作業環境に優れること、並びに、後述する乾燥処理において引火又は発火することを回避し得る点から、より好ましい。
また、液体帯電過程において使用される極性液体の温度は、素材を帯電できるのであれば、限定されるものではないが、40℃以下であることが好ましい。
極性液体を介して素材に力を作用させる方法として、例えば、超音波を作用させる方法、振動を作用させる方法などを使用できる。また、上述した極性液体を素材に付与する手段を用いて、素材に極性液体を接触させることで、極性液体を介して素材に力を作用させてもよい。
次いで、このようにして極性液体を介して力を作用させた素材は、極性液体を除くために乾燥処理へ供するのが好ましい。
乾燥処理に使用する装置は、例えば、キャンドライヤやカレンダなどの加熱ローラ、熱風ドライヤ、熱風乾燥機、電気炉、ヒートプレートなど、公知の装置を挙げられる。乾燥処理における温度は、好ましくは120℃以下、より好ましくは105℃以下、さらに好ましくは90℃以下である。
あるいは、上述の乾燥装置を使用することなく自然乾燥する、または、超音波や振動を作用させて極性液体を除くなど、素材が熱を受け難い乾燥処理を行っても良い。
複数種類の繊維成分を摩擦して帯電させる手段を利用する場合、体積固有抵抗値が1014Ω・cm以上のポリオレフィン系樹脂成分からなる繊維とアクリル系樹脂成分からなる繊維を摩擦して布帛を帯電させると、帯電量のより多い帯電された素材を得ることができるため好ましい。
そして、布帛の帯電量を多くできるように、ポリオレフィン系樹脂成分からなる繊維として、ポリオレフィン系樹脂の一部をシアノ基やハロゲンで置換した樹脂からなる、ポリオレフィン系繊維を用いるのが好ましい。更に、布帛の帯電量を多くできるように、ポリオレフィン系樹脂成分からなる繊維として、リン系酸化防止剤及び/又はイオウ系酸化防止剤を含むポリオレフィン系繊維を用いるのが好ましい。このとき、布帛の帯電量を多くできるように、ポリオレフィン系繊維にのみリン系酸化防止剤及び/又はイオウ系酸化防止剤を含むのが、より好ましい。
布帛を構成する繊維に繊維油剤など帯電効果を阻害する添加剤が多量に付着していると、布帛の帯電が効果的になされず帯電量の多い帯電された素材を得ることが困難になるおそれがある。そのため、繊維を例えば温水やアルコールなどで洗浄して、帯電効果を阻害する添加剤の添加割合が、繊維質量に対して0.2質量%以下、好ましくは0.15質量%以下である状態として、複数種類の繊維成分を摩擦して帯電させるのが望ましい。
複数種類の繊維成分を摩擦して帯電させる手段は、繊維同士を互いに摩擦して帯電させることができるのであれば、その手段は限定されるものではない。
不織布を帯電させる手段として、複数種類の繊維成分を摩擦して帯電させる手段を利用する場合、フラットカードやローラーカードに代表されるカード装置の他、ガーネット装置或いはエアレイ法に属する装置を用いると、繊維同士が互いに摩擦しやすいため好ましい。また、最終的に得られる帯電された素材の強度を高めると共に帯電量の向上を図るために、ニードルパンチ装置に供してなる不織布であるのが好適である。
溝(3)は、多孔性基材(2)の主面上におけるしめひも(1)同士の間に存在しており、その数は適宜調整するものであり限定されるものではない。本発明に係るカップ型マスク(10)において溝(3)の数は1以上であれば良いが、意図せず凹みが生じるのを防止できる機能に優れるカップ型マスク(10)を提供できるように、溝(3)は複数あるのがより好ましい。また、多孔性基材(2)が複数の溝(3)を備えている場合、形状や大きさが同一の溝(3)を複数備えていても、形状や大きさが異なる複数種類の溝(3)を備えていてもよい。なお、本発明が規定する条件を満足するのであれば、溝(3)を設ける位置は適宜調整でき、隣接する溝(3)同士の距離(例えば、溝(3)の中心部分同士の間隔など)は均一でも不均一でもよく適宜調整する。
また、図1および図2に図示しているように、中間(5)を通り上下方向(B)と平行をなす直線に対して線対称をなすように溝(3)が設けられているのが好ましい。このような態様の配置で溝(3)が設けられていると、しめひも(1)によりカップ型マスク(10)を着用者の顔面へ強い力で押し付けカップ型マスク(10)へ張力を作用させた場合であっても、前記直線に対して左右対称に設けられている溝(3)へ均等に張力を作用させることができ、カップ型マスク(10)の主面上におけるしめひも(1)同士の間に意図せず凹みが生じるのを、より効果的に防止でき好ましい。
中間(5)に溝(3)が設けられていると、カップ型マスク(10)へ張力を作用させた場合に、多孔性基材(2)における中間(5)やその周辺に意図せず凹みが生じるおそれがある。そのため、中間(5)には溝(3)が設けられていないのが好ましい。
溝(3)の形状は上述した定義に基づき規定された形状であればよく、その形状は適宜調整するものであるが、溝(3)の形状として図1や図3に図示した略く字型形状の溝(3)を採用できる他にも、例えば、本発明に係る溝の形状を例示した、模式的平面図である図4に図示しているように、三角形形状(a−1)、端部を欠いた三角形形状(a−2)、楔型形状(a−3)、端部を欠いた楔型形状(a−4)、半円形状あるいは半楕円形状(b−1)、端部を欠いた半円形状あるいは半楕円形状(b−2)、三日月型形状(b−3)、端部を欠いた三日月型形状(b−4)などを採用できる。
溝(3)の大きさは意図せず凹みが生じるのを防止できるよう、適宜調製するものであり限定されるべきものではないが、例えば、溝(3)における上下方向(B)の各端部間の最短距離は、1mm〜200mmであることができ、3mm〜180mmであることができ、5mm〜160mmであることができる。
多孔性基材(2)の主面上における溝(3)の左右方向(A)の長さは1mm〜200mmであることができ、3mm〜160mmであることができ、5mm〜120mmであることができる。溝(3)の深さは0.1mm〜80mmであることができ、0.5mm〜60mmであることができ、1mm〜40mmであることができる。なお、溝(3)の左右方向(A)の長さは、均一であることも、不均一であることもできる。
また、必要であれば多孔性基材(2)の外側の主面上における着用者の顔面から最も離れた、中間(5)以外の部分に、上述した溝(3)と異なる別の溝を備えていてもよい。このような位置に前述した別の溝が存在していると、多孔性基材(2)やカップ型マスク(10)を積層して保管や運搬する時など、多孔性基材(2)の前記高さを有する部分に力が集中してかかり、前記部分に意図せず凹みが生じるという、二つ折りマスクでは生じないカップ型マスク(10)特有の問題が発生するのを防止でき好ましい。
なお、溝(3)の態様は適宜調整するものであるが、着用者の顔面側に多孔性基材(2)の一部が突出して形成された溝(3)であっても、着用者の顔面から離れる方向側に多孔性基材(2)の一部が突出して形成された溝(3)であってもよいが、着用者の顔面側に多孔性基材(2)の一部が突出して形成された溝(3)を備えたカップ型マスク(10)は、更に、着用時や着用中に意図せず凹みが生じるのを防止できる傾向があり好ましい。
しめひも(1)の種類や形状は、カップ型マスク(10)を着用者の顔面へ保持できる部材となるのであれば、適宜調整するものであり限定されるものではなく、例えば、紐、ベルト、線状やベルト状のゴム部材などであることができる。また、本発明では間に保持部材(4)を介して、しめひも(1)を多孔性基材(2)に設けても良い。保持部材(4)として、例えば、しめひも(1)を掛ける切れ込みを備えた平板状の部材、面ファスナー、ステープラーにより留められた針芯、ボタンやホックあるいはループなどのしめひも(1)を引っ掛ける突起、フィルムや布帛などのシート状部材などを挙げることができ、単体あるいは組み合わせて使用することができる。
なお、間に保持部材(4)を介してしめひも(1)が多孔性基材(2)に設けられている場合、前記保持部材(4)も、しめひも(1)の構成部材としてみなす。
また、しめひも(1)および保持部材(4)は上述した有機ポリマーを用いて構成でき、他にも金属や木材などを用いて構成できる。
しめひも(1)を多孔性基材(2)に設ける方法は、適宜選択でき限定されるものではないが、例えば、バインダで接着する方法、溶着させる方法、縫い付ける方法、保持部材(4)を用いる方法などを挙げることができる。

なお、多孔性基材(2)の主面や、多孔性基材(2)と後述する別途用意した素材の積層体の主面に保持部材(4)を固定する方法は適宜選択するものであり限定されるものではないが、例えば、バインダで接着する方法、溶着させる方法、縫い付ける方法などを挙げることができる。
本発明の別のカップ型マスクを、左右方向と平行をなすと共に中間を通る直線で切断した際の、模式的断面図である図5に図示されているように、カップ型マスク(20)は内側の主面上(図5における紙面上の下方向側の主面上)における周囲に接顔体(6)を備えていてもよい。
接顔体(6)を備えたカップ型マスク(20)であると、カップ型マスク(20)と着用者の顔面の間に隙間が形成され難くなり、隙間を通過したじん埃やウイルスを着用者が吸引するという問題を防止でき好ましい。
なお、接顔体(6)は上述した素材を用いて調製できる。
接顔体(6)の形状や大きさ、カップ型マスク(20)における接顔体(6)を設ける位置や数は適宜調整するが、本発明で使用できる接顔体の模式的平面図である図6に図示しているように中心部分に開口(7)を有する略環帯形状をした接顔体(6)であるのが好ましい。このような形状をした接顔体(6)であることによって、着用者の口と鼻が前記接顔体(6)の開口(7)に納まり、上述の問題が発生するのを防止でき好ましい。
特に、カップ型マスク(20)が帯電された素材を用いて調製された接顔体(6)を備えていると、じん埃やウイルスが接顔体(6)を通過するのを防止できるため、更にじん埃の捕集性能に優れたカップ型マスク(20)を提供でき好ましい。
カップ型マスク(20)に接顔体(6)を接合一体化する方法は適宜選択するものであるが、例えば、バインダやホットメルト樹脂などの接着剤により接着一体化する、あるいは融着一体化できる。融着一体化させる方法を採用する場合には、熱が加わることで最終的に得られるカップ型マスク(20)の帯電性能が失われる恐れがあるため、超音波融着などの加熱され難い手段を用いるのが好ましい。
また、本発明の更に別のカップ型マスク(図示せず)の態様として、排気が楽に行えるようカップ型マスクの内気側から外気側に移動する呼気を選択的に通過させることのできる排気弁(図示せず)を設けてもよい。
以下、本発明の理解を容易とするため特定の数値条件などを例示して説明するが、本発明はこれら特定条件にのみ限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内で設計の変更及び変形を行うことができる。
(ニードルパンチ積層不織布の調製方法)
以下の組成の繊維を混合してカード装置に供することで、目付が40g/mの乾式ウェブAを調製した。
・ポリエチレン/ポリプロピレン芯鞘型複合繊維(繊度:6.6dtex、繊維長:102mm):70質量%
・ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンテレフタレートコポリマーサイドバイサイド型複合繊維(繊度:2.2dtex、繊維長:51mm):25質量%
・エチレン−エチレン酢酸ビニル共重合体/ポリプロピレン芯鞘型複合繊維(繊度:3.3dtex、繊維長:64mm):5質量%

次いで、以下の組成の繊維を混合してカード装置に供することで、目付が40g/mの乾式ウェブBを調製した。
・ポリエチレン/ポリプロピレン芯鞘型複合繊維(繊度:20dtex、繊維長:102mm):30質量%
・ポリエチレン/ポリプロピレン芯鞘型複合繊維(繊度:6.6dtex、繊維長:102mm):65質量%
・エチレン−エチレン酢酸ビニル共重合体/ポリプロピレン芯鞘型複合繊維(繊度:3.3dtex、繊維長:64mm):5質量%

そして、乾式ウェブAと乾式ウェブBを積層し、乾式ウェブA側からニードルパンチ処理を行うことで、ニードルパンチ積層不織布(目付:80g/m)を調製した。
(比較例1)
「ニードルパンチ積層不織布の調製方法」の項目で調製したニードルパンチ積層不織布を2枚積層して積層体を用意した。そして、積層体を加熱温度が180℃となるように調整したオーブンへ入れ、30秒間加熱処理を行った。
その後、表面が平滑なマスク成形型を用いて、加熱処理した積層体を10秒間プレス成型処理することで、溝を有していないカップ型の形状をした多孔性基材を調製した。

上述のようにして調製した多孔性基材を正面から撮影した写真を図7に図示した。

最後に、図1に図示した態様のように、多孔性基材の外周から中央側に寄った位置に、紐を掛ける切れ込みを備えた平板状の部材を超音波融着によって一体化させ、前記切れ込みに紐を引っ掛け固定して、しめひもを備えたカップ型マスクを調製した。
(実施例1)
溝を形成可能な凹凸を表面に備えたマスク成形型を用いて、着用者の顔面側に多孔性基材の一部を突出させて溝を形成したこと以外は、比較例1と同様にして、溝を有するカップ型の形状をした多孔性基材を調製した。
上述のようにして調製した多孔性基材を正面から撮影した写真を図8に図示した。
最後に、上述のようにして調製した、溝を有するカップ型の形状をした多孔性基材を用いたこと以外は比較例1と同様にして、カップ型マスクを調製した。

なお、多孔性基材に設けられた溝の態様は以下の通りであった。
・溝の形状:略く字型形状(アーチ状部分が中間を向いている)
・溝の大きさ:上下方向に50mm、左右方向に10mm
・溝の深さ:4mm
・溝の総数:4つ
・溝の配置:中間を通り上下方向(B)と平行をなす直線に対して線対称をなすようにして、前記中間と各しめひも(紐を掛けた平板状の部材)間に各々2つずつ配置されており、中間には溝が設けられていない。
・溝におけるアーチ形状のトップ部分が、中間と各しめひも(紐を掛けた平板状の部材)を結ぶ線分上に存在する。
・中間と各しめひも(紐を掛けた平板状の部材)間に設けられた溝における、溝の中心部分同士の間隔:12mm
(比較例2)
実施例1で形成した溝の形状と異なる溝を形成可能な凹凸を表面に備えた別のマスク成形型を用いて、着用者の顔面側に多孔性基材の一部を突出させて溝を形成したこと以外は、比較例1と同様にして、溝を有するカップ型の形状をした多孔性基材を調製した。
上述のようにして調製した多孔性基材を正面から撮影した写真を図9に図示した。
最後に、上述のようにして調製した、溝を有するカップ型の形状をした多孔性基材を用いたこと以外は比較例1と同様にして、カップ型マスクを調製した。

なお、多孔性基材に設けられた溝の態様は以下の通りであった。
・溝の形状:直線型形状(多孔性基材の主面上における上下方向(B)と溝の長辺方向が平行であり、アーチ状部分を有していない)
・溝の大きさ:上下方向に50mm、左右方向に10mm
・溝の深さ:4mm
・溝の総数:4つ
・溝の配置:中間を通り上下方向(B)と平行をなす直線に対して線対称をなすようにして、前記中間と各しめひも(紐を掛けた平板状の部材)間に各々2つずつ配置されており、中間には溝が設けられていない
・中間と各しめひも(紐を掛けた平板状の部材)間に設けられた溝における、溝の中心部分同士の間隔:15mm
(比較例3)
実施例1および比較例2で形成した溝の形状と異なる溝を形成可能な凹凸を表面に備えた別のマスク成形型を用いて、着用者の顔面側に多孔性基材の一部を突出させて溝を形成したこと以外は、比較例1と同様にして、溝を有するカップ型の形状をした多孔性基材を調製した。
上述のようにして調製した多孔性基材を正面から撮影した写真を図10に図示した。
最後に、上述のようにして調製した、溝を有するカップ型の形状をした多孔性基材を用いたこと以外は比較例1と同様にして、カップ型マスクを調製した。

なお、多孔性基材に設けられた溝の態様は以下の通りであった。
・溝の形状:直線型形状(多孔性基材の主面上における左右方向(A)と溝の長辺方向が平行であり、アーチ状部分を有していない)
・溝の大きさ:上下方向に15mm、左右方向に70mm
・溝の深さ:3mm
・溝の総数:3つ
・溝の配置:中間を通り左右方向(A)と平行をなす1つの溝と、中間とマスクの上側端部の間、および、中間とマスクの下側端部の間に各々1つずつ溝が配置されている
・溝の中心部分同士の間隔:17mm
(実施例2)
「ニードルパンチ積層不織布の調製方法」の項目で調製したニードルパンチ積層不織布を2枚積層して積層体を用意した。そして、積層体を加熱温度が180℃となるように調整したオーブンへ入れ、1分間加熱処理を行った。

その後、実施例1および比較例2−3で形成した溝の形状と異なる溝を形成可能な凹凸を表面に備えたマスク成形型を用いて、着用者の顔面側に多孔性基材の一部を突出させて溝を形成して、加熱処理した積層体を10秒間プレス成型処理することで、溝を有するカップ型の形状をした多孔性基材を調製した。

上述のようにして調製した多孔性基材を正面から撮影した写真を図11に図示した。
最後に、上述のようにして調製した、溝を有するカップ型の形状をした多孔性基材を用いたこと以外は比較例1と同様にして、カップ型マスクを調製した。

なお、多孔性基材に設けられた溝の態様は以下の通りであった。
・溝の形状:略く字型形状(アーチ状部分が中間を向いている)
・溝の大きさ:上下方向に60mm、左右方向に10mm
・溝の深さ:4mm
・溝の総数:4つ
・溝の配置:中間を通り上下方向(B)と平行をなす直線に対して線対称をなすようにして、前記中間と各しめひも(紐を掛けた平板状の部材)間に各々2つずつ配置されており、中間には溝が設けられていない
・溝におけるアーチ形状のトップ部分が、中間と各しめひも(紐を掛けた平板状の部材)を結ぶ線分上に存在する。
・中間と各しめひも(紐を掛けた平板状の部材)間に設けられた溝における、溝の中心部分同士の間隔:15mm

また、実施例2の多孔性基材は、多孔性基材の外側の主面上における、着用者の顔面から最も離れた、中間以外の部分(マスクの上側端部近隣)に、上述した溝と異なる別の溝を1つ備えているものであった。
別の溝の態様は以下の通りであった。
・溝の形状:直線型形状(多孔性基材の主面上における左右方向(A)と溝の長辺方向が平行)
・溝の大きさ:上下方向に12mm、左右方向に35mm
・溝の深さ:3mm
以上のようにして得られた、実施例および比較例のカップ型マスクを、次の測定に供することで評価した。
(カップ型マスクの形状変化測定)
実施例および比較例で調製したカップ型マスクにおける、多孔性基材の内側主面と紐で囲われた空間に、着用者の顔面として見立てた円柱(直径:110mm、長さ:150mm以上)を挿入し、多孔性基材から円柱に向かう方向へ、紐を引張った。
そして、多孔性基材の主面上におけるしめひも(紐を掛けた平板状の部材)同士の間に凹みが生じたときの、紐を引張っている力の値を、多孔性基材の主面上において中間からしめひも(紐を掛けた平板状の部材)へ向かう方向に作用する張力の大きさとみなし評価した。
なお、形状変化測定は各々3回行い、得られた各結果の算術平均値を前記張力の大きさ(単位:N)とみなした。
上述のようにして測定された結果を表1にまとめた。
Figure 2015033470
以上の結果から、本発明のカップ型マスクは、しめひもによりカップ型マスクを着用者の顔面へ押し付けて保持する際に、意図せず凹みが生じるのを防止できるカップ型マスクであることが判明した。
(実施例3)
(液体帯電処理したメルトブロー不織布の調製方法)
体積固有抵抗値が1016程度(Ω・cm)である市販のポリプロピレン樹脂を用い、メルトブロー不織布(目付:50g/m、平均繊維径:6μm)を調製した。
得られたメルトブロー不織布を、極性液体として電気伝導度が3.2(μS/cm)、温度が20±5℃の範囲に保たれた純水(蒸留、イオン交換を経た二次蒸留水に相当)が保持された浴槽内に搬送し、純水を付与した後、周波数20kHzの超音波を作用させた。次いで、超音波を作用させたメルトブロー不織布を、コンベヤ式ドライヤーを用いて105℃で乾燥し、液体帯電処理したメルトブロー不織布(目付:50g/m、平均繊維径:6μm)を調製した。

(摩擦帯電処理したニードルパンチ不織布の調製方法)
体積固有抵抗値が1016程度(Ω・cm)である市販のポリプロピレン繊維(繊度:2.2dtex、繊維長:51mm)と、アクリル系繊維(繊度:2.2dtex、繊維長:51mm)を、60℃の温水で洗浄し、繊維に付着した繊維油剤の量を繊維質量に対して0.1%以下になるように調整した後、混合比が(ポリオレフィン系繊維:アクリル系繊維=40質量%:60質量%)となるように均一に混ぜ合わせて、乾燥させた。
この混ぜ合わせた繊維をカード装置によって乾式ウェブCとすると共に摩擦帯電させ、この乾式ウェブCをポリプロピレンスパンボンド不織布(目付:15g/m)に積層した後、乾式ウェブC側からニードルパンチ処理を行い、摩擦帯電処理したニードルパンチ不織布(目付:160g/m)を調製した。

(スパンボンド不織布の調製方法)
目付20g/mのポリプロピレンスパンボンド不織布を用意した。

(積層不織布の調製方法)
上述のようにして調製した各不織布を、以下の番号順に上層から下層へ向かい積層することで、積層不織布を調製した。
1.スパンボンド不織布
2.液体帯電処理したメルトブロー不織布
3.摩擦帯電処理したニードルパンチ不織布(ポリプロピレンスパンボンド不織布が下層側に面している)
4.摩擦帯電処理したニードルパンチ不織布(ポリプロピレンスパンボンド不織布が上層側に面している)
5.液体帯電処理したメルトブロー不織布
6.スパンボンド不織布

そして、積層不織布をサインカーブ形状に超音波溶断して、一つだけ凸形を有する略半円形状に溶断すると共に、溶断部において各不織布層間を融着一体化した。
次いで、積層不織布の融着一体化してなる融着線が中心となるように、略半円形状の積層不織布の直線部分を左右に展開することで、上層から下層へ向かい、スパンボンド不織布−液体帯電処理したメルトブロー不織布−摩擦帯電処理したニードルパンチ不織布(ポリプロピレンスパンボンド不織布が下層側に面している)の順で積層されてなる、計3枚の不織布が積層した態様をなすカップ型の形状をした積層不織布を調製した。

(コロナ帯電処理された接顔体の調製方法)
ポリエチレン/ポリプロピレン芯鞘型複合繊維(繊度:3.3dtex、繊維長:64mm)をカード装置に供することで、目付10g/mの乾式ウェブDを調製した。
次いで、ポリエチレン/ポリプロピレン芯鞘型複合繊維(繊度:3.3dtex、繊維長:64mm)20質量%とポリプロピレン繊維(繊度:2.2dtex、繊維長:51mm)80質量%を混合して、カード装置に供することで、目付40g/mの乾式ウェブEを調製した。
このようにして調製された乾式ウェブDと乾式ウェブEを積層し、水流絡合処理に供することで互いの繊維を絡み合わせ、その後、乾燥することで、水流絡合不織布(目付:50g/m)を調製した。

そして上述のようにして調製した水流絡合不織布を2枚積層して、コロナ放電処理(15kv)を行った後、図6に図示した略環帯形状となるように打ち抜くことで、開口と外周との最短距離が10mmの、コロナ帯電処理された接顔体を調製した。

(カップ型マスクの調製方法)
実施例1で調製した多孔性基材の正面側(多孔性基材における外側の主面側)に「カップ型の形状をした積層不織布の調製方法」の項目で調製したカップ型の形状をした積層不織布を積層した後、「コロナ帯電処理された接顔体の調製方法」の項目で調製したコロナ帯電処理された接顔体における全外周と、上述のようにして調製された多孔性基材と積層不織布を積層したものにおける、多孔性基材側の全外周を接触させ、超音波融着により各部材における全外周を互いに一体化して、接顔体を備えるマスク本体部を調製した。
最後に、図1に図示した態様のように、多孔性基材の外周から中央側に寄った位置に、紐を掛ける切れ込みを備えた平板状の部材を超音波融着によって一体化させ、前記切れ込みに紐を引っ掛け固定して、しめひもを備えたカップ型マスクを調製した。
(実施例4)
実施例2で調製した多孔性基材を用いたこと以外は実施例3と同様にして接顔体を備えるマスク本体部を調製し、しめひもを備えたカップ型マスクを調製した。
実施例3−4で調製したカップ型マスクは、本願発明に係る構成を備えており、着用時や着用中に意図せず凹みが生じるのを防止できるカップ型マスクであることが判明した。
本発明のカップ型マスクは、しめひもによりカップ型マスクを着用者の顔面へ強い力で押し付けた場合であっても、カップ型マスクにおけるしめひも同士の間に意図せず凹みが生じるのを防止できる。
10、20・・・カップ型マスク
1・・・しめひも
2・・・多孔性基材
3・・・溝
4・・・保持部材(しめひもの構成部材)
5・・・多孔性基材の主面上におけるしめひも同士の中間
6・・・接顔体
7・・・接顔体の開口
t1、t2・・・溝における上下方向の端部
c1、c2・・・直線(b)と溝における上下方向の端部との最短距離をなす線分
a・・・直線(b)と溝の最短距離をなす線分
b・・・上下方向と平行をなす直線
A・・・左右方向
B・・・上下方向

Claims (1)

  1. しめひもとカップ型の形状をした多孔性基材を備えたカップ型マスクであって、
    前記しめひもは、前記多孔性基材の左右方向の両端部分に設けられており、
    前記多孔性基材は、主面上における前記しめひも同士の間に溝を有しており、
    前記溝はアーチ状部分を有する形状であり、
    前記溝のアーチ状部分が、前記多孔性基材の主面上における前記しめひも同士の中間を向いている、
    カップ型マスク。
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