JP2015033104A - 導光体および原稿照明装置並びに画像読取装置 - Google Patents

導光体および原稿照明装置並びに画像読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】照明光束を読取位置と反射部材とに明確に分配できる導光体および原稿照明装置並びに画像読取装置を提供する。
【解決手段】長手方向に配置される点光源群もしくは長尺光源を発した光束が入射する入射面と、前記入射面を通過した光束が出射する第1の出射面と、前記入射面を通過した前記光束の内、ブリュスター角より大きい入射角の前記光束を全反射作用により前記第1の出射面へ向けて反射する全反射面であると共に、ブリュスター角より小さい入射角の前記光束を透過させる第2の出射面である光分離面と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、導光体および原稿照明装置並びに画像読取装置に関するものである。
一般に、イメージスキャナー、複写機、ファクシミリなど、原稿載置面に載置される原稿を照明して線順次方式で画像読取りを行う画像読取装置に用いられる原稿照明装置は、点光源群としてのLEDアレイや、長尺光源(線状光源)としての蛍光灯などを備える。
そして、これらの光源より出射された照明光は原稿を照明し、原稿面で反射した画像情報を有した光束が、複数の反射ミラーを介して結像レンズにより、読取手段としての一次元光電変換素子(CCD)上に結像される。そして、これら画像読取系を内包するキャリッジを副走査方向に移動させながら、原稿の2次元画像を線順次読取方式で読み取っていく。読み取られた画像情報は、画像処理部を経て次の工程に送られる。これら画像読取装置用の原稿照明装置として、読取位置の両側に同じ形状の原稿照明装置が対称配置されるものが知られる(特許文献1)。
ここで、原稿照明装置を読取位置(一般に原稿載置面における被照明領域の中心位置)の片側だけにすれば、原稿照明装置の占める副走査方向のサイズは大幅に小さくなり、画像読取装置の小型化も容易になる。しかしながら、原稿照明装置を読取位置の片側だけにすると、立体原稿などを読み取る場合に、原稿照明装置とは反対側に照明光の届かない影部が発生する。
これによって、影部にある画像情報は読取画像では黒く潰れてしまい、読み出すことができない。この問題に対し、特許文献2等では光源アレイを読取位置の片側だけとし、読取位置を挟んだ副走査方向の反対側には反射部材を置く構成で小型化し得る原稿照明装置が提案されている(特許文献2)。
特開2004−170858号公報 特許第4170818号公報
しかしながら、特許文献2では、読取位置以外に照射される光線が多く発生することが考えられる。これは、導光体の出射面から出射する光源光を読取位置と反射部材とに明確に分配できないからである。読取位置以外に多くの光線が到達することは、照明効率の劣化だけでなく、照明される読取位置以外の画像情報がゴースト像となって、読み取られる可能性が高くなるなど画質上も好ましくない。
本発明の目的は、照明光束を読取位置と反射部材とに明確に分配できる導光体および原稿照明装置並びに画像読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る導光体は、長手方向に配置される点光源群もしくは長尺光源を発した光束が入射する入射面と、前記入射面を通過した光束が出射する第1の出射面と、前記入射面を通過した前記光束の内、ブリュスター角より大きい入射角の前記光束を全反射作用により前記第1の出射面へ向けて反射する全反射面であると共に、ブリュスター角より小さい入射角の前記光束を透過させる第2の出射面である光分離面と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る原稿照明装置は、長手方向に配置される点光源群もしくは長尺光源と、導光体であって、前記点光源群もしくは前記長尺光源を発した光束が入射する入射面と、前記入射面を通過した光束が原稿載置面へ向けて出射する第1の出射面と、前記入射面を通過した前記光束の内、ブリュスター角より大きい入射角の前記光束を全反射作用により前記第1の出射面へ向けて反射する全反射面であると共に、ブリュスター角より小さい入射角の前記光束を透過させる第2の出射面である光分離面と、を備える前記導光体と、前記第2の出射面としての前記光分離面を透過した前記光束を前記原稿載置面へ向けて反射する第1の反射部材と、を有することを特徴とする。

また、本発明に係る画像読取装置は、上記原稿照明装置と、前記原稿照明装置により照明された原稿載置面の原稿で反射した読取光束を受光する読取手段と、前記読取光束を前記読取手段に集光する結像光学系と、を有することを特徴とする。
(作用)
本発明では、光分離面に関し、ブリュスター角より大きい入射角の光束を全反射作用により第1の出射面へ向けて反射する全反射面とすると共に、ブリュスター角より小さい入射角の光束を透過させる第2の出射面として機能させる。このように、光源からの光束をブリュスター角を挟む入射角となるよう光線分離面に導くことで、導光体の出射面から出射する光源光を読取位置に向かう反射光と透過光とに明確に分配し、被照明領域以外を照らしてしまう不要光を少なくし、照明光率を高くする。
また、読取位置の片側にのみ光源を配置すると共に、一面で反射と透過の機能を持たせることで、導光体および原稿照明装置並びに画像読取装置の小型化も実現でき、読み取られる画像に影部が発生する問題を低減でき、高画質化にも寄与できる。
本発明によれば、照明光束を読取位置と反射部材とに明確に分配できる導光体および原稿照明装置並びに画像読取装置を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る導光体および原稿照明装置を示す断面図である。 第1の実施形態における原稿載置面の副走査照度分布を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る導光体および原稿照明装置を示す断面図である。 第2の実施形態における原稿載置面の副走査照度分布を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る導光体および原稿照明装置を示す断面図である。 第3の実施形態における原稿載置面の副走査照度分布を示す図である。 本発明の実施形態に係る導光体および原稿照明装置を搭載した画像読取装置を示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
《第1の実施形態》
(画像読取装置)
図7に、本実施形態に係る導光体および原稿照明装置を搭載した画像読取装置の副走査断面図を示す。ここで、本願明細書では、「主走査方向」、「副走査方向」、「主走査断面」、「副走査断面」を以下のように定義する。すなわち、主走査方向とは点光源群の配列方向であるY方向(第1の方向)、副走査方向とはX方向(第2の方向)、主走査断面とはXY断面(第1の断面)、副走査断面とは点光源群の配列方向に垂直な断面であるZX断面(第2の断面)とする。
原稿照明装置003から出射された照明光は、原稿台ガラス001の上面(原稿載置面)に置かれた原稿002を照明する。原稿面で反射した画像情報を有した読取光束は、複数の反射ミラー005を介して結像光学系(結像レンズ)006により、主走査方向に配列された読取光束を受光する読取手段である一次元光電変換素子(CCD)007上に結像する。キャリッジ004は、副走査方向駆動装置008により、副走査方向に移動しながら原稿の2次元画像を線順次読取方式で読み取っていく。読み取られた画像情報は画像処理部009を経て次の工程に送られる。
(導光体および原稿照明装置)
次に、図1を用いて本実施形態に係る導光体および原稿照明装置について説明する。原稿照明装置は、導光体と、導光体への入射光束を発する光源と、導光体から出射する光束の光路を折り曲げる反射部材と、で構成される。図1において、光源としての複数のLED(Light Emitting Diode)101で構成される光源群は、長手方向(紙面垂直方向)に配列されている。この長手方向は、画像読取装置としての主走査方向(図7に示したY方向)となっている。
LED101から発した入射光束は、導光体102の入射面102aから入射し、導光体102の内部で反射しもしくは反射せずに直進し、光分離面102bに達する。このとき、光分離面102bでは、入射面を通過した光束の内、ブリュスター角より大きい入射角の光束が全反射作用により反射されて上方に向かう。また、光分離面102bでは、ブリュスター角より小さい入射角の光束が透過し、前述した上方に向かう光束と透過する光束とが分離される。上方に向かう光束は、第1の出射面102cから出射し、被照明領域001aに集光する。
第2の出射面を兼ねる光分離面102bを透過する光束は、平面反射板である補助偏向素子103(第2の反射部材)で光束を絞りながら反射され、凹面シリンダー状の反射板である偏向素子104(第1の反射部材)に向う。第2の反射部材である補助偏向素子103を用いれば、第1の反射部材である偏向素子104に向う光束をより細くすることが可能となり、偏向素子104を小型化することができ、かつ被照明領域001aに集光させることが容易となる。
(集光作用の湾曲部)
入射面に垂直に入射して直進する光線と、光分離面102bの法線とを含む面内で、偏向素子104(第1の反射部材)で反射される光束は、被照明領域001aに集光する。ここで、集光作用は、第1の反射部材としての偏向素子104が湾曲部を有しているだけでなく、光分離面102bも光源側に凹となる曲率を備える湾曲部を有しており、これによって、光分離面102bでの反射光も透過光も集光作用を受ける。
光分離面102bは、透過・反射の分離をするだけでなく、集光作用を複合させることもできるので、少ない部品点数で照明光率を高めることができる。特に光分離面102bを光源に対して凹面の形状とすれば、反射光に対しては正の集光力、透過光に対しても正の集光力を与えることができるのでより好ましい。また、本実施形態では第1の出射面102cにも曲率を備える湾曲部を与えており、高い自由度で被照明領域001aに光を集めることができている。
(具体的形状)
図中の各符号で示される定数は、d=10.0、w=1.0、γ=46.3°、A=8.0、B=6.8である。A、Bが適切な値に設定されているので、導光体102、補助偏向素子103と偏向素子104の間を画像読取装置ではスリット部として使うことができ、図中の1点鎖線に沿って、原稿の画像情報を読み出して、結像系に導くことが可能となる。
ここで、入射面に垂直に入射して直進する光線に対し、この光線に直交する入射面の高さをw、入射面から光分離面までの距離をd、入射面に垂直に入射して直進する光線が光分離面の法線方向と成す角度をγとするとき、以下の式を満たすことが好ましい。
29°<γ×tan−1(w/d)<46°・・・(式1)
上記式は、本発明者の検討によって導かれたもので、中間項の式は光分離面で分離される光量の比率を表すことができ、上限値を超えると、透過する光が減りすぎる。また、下限値を超えると反射する光が減りすぎ、被照明領域を2方向から照明する光量のバランスが劣化し、かつ、照明光率を高くすることも難しくなる。更に以下の式を満たす場合、より好ましい原稿照明装置が実現する。
31°<γ×tan−1(w/d)<43°・・・(式2)
本実施形態では、γ×tan−1(w/d)は40.7°である。この角度に設定することにより、偏向素子104(第1の反射部材)側に十分な光束を透過させることができ、被照明領域001aには、左右方向(2方向)から十分な照明を行える。
ここで、第1の反射部材と導光体との最小間隔(離間量)Aは、画像読取装置の副走査方向(X方向)で以下の範囲を満たすことがより好ましい。
3.0<A<16.0 ・・・(式3)
離間量Aが下限値を超えると画像読取装置に組み込まれた際に、原稿面の画像情報を有した読取光を結像系に導くことが困難となり、上限値を超えると、偏向素子が大型化して画像読取装置の小型化が実現できず、好ましくない。更に、以下の範囲とすれば、より好ましい原稿照明装置が実現する。
5.0<A<14.0 ・・・(式4)
さらに、第1の反射部材と第2の反射部材との最小間隔(離間量)Bが、以下の範囲を満たすことがより好ましい。
3.0<B<16.0 ・・・(式5)
離間量Bが下限値を超えると画像読取装置に組み込まれた際に、原稿面の画像情報を有した読取光を結像系に導くことが困難となり、上限値を超えると、偏向素子が大型化して画像読取装置の小型化が実現できず、好ましくない。更に、以下の範囲とすれば、より好ましい原稿照明装置が実現する。
5.0<B<14.0 ・・・(式6)
(被照明領域における照度分布)
被照明領域における照度分布については、図2を用いて説明する。図2において、1点鎖線は導光体側から入射する光による照度分布、2点鎖線は反射素子側から入射する照度分布を示している。実線は両照度を総合した照度分布である。
被照明領域の中心位置において、第1の出射面102cを経て照明される光Rと、第1の反射部材104を経て照明される光Tの照度比が、以下の式を満たすことが好ましい。導光体や偏向素子、補助偏向素子の透過率・反射率は選択される材料によって、若干の違いが存在するが、以下の比率を達成できるように、形状を定めれば、影の発生を少なくした画像読取装置に好適な原稿照明装置が実現する。
0.5<T/R<2.0・・・(式7)
上記式の下限値を下回ると反射素子側から照明される照度が低下し影が目立ちはじめ、0に近づくと影が濃くなりの影中の画像情報は読み取れなくなる。逆に、上限値を上回ると導光体側から照明される照度が低下し影が目立ち始め、より数字が大きくなると影が濃くなりの影中の画像情報は読み取れなくなる。
本実施形態においては、偏向素子での屈折回数・反射回数が複数回あり原稿面に到達する前に減衰する比率が大きくなので、光Tの比率を高めておく方が良いことを見出した。また、以下の範囲とすれば、より好ましい原稿照明装置が実現する。
0.7<T/R<1.4 ・・・(式8)
画像読取装置においては、副走査方向(X方向)0の位置(読取位置)において、画像を読み取る。この読取位置での照度比率T/Rは0.61であり、読取画像上に発生する影による画像上の問題は十分低減できている。
(レンチキュラー状の構造)
光源から被照明位置に至る光路中の少なくとも1面が、画像読取装置の主走査方向(図7のY方向)に周期的なレンチキュラー状の構造を備えると、照明光をより均一とした高品質の原稿照明装置が実現される。ここで、周期的なレンチキュラー状の構造とは、シリンダーアレイ等のように主走査方向に曲率を有した微細な面を複数並べた形状である。
(各部材の材質)
導光体102の材料はアクリル樹脂であり、射出成型によって形成している。補助偏向素子103、偏向素子104はともに反射板であり、任意の材料に金属膜を付加することで容易に作成できるので、ともに安価に実現できる構成である。本発明の原稿照明装置は、従来の原稿照明装置を搭載していた画像読取装置であれば、特別な処置なしに搭載でき、小型かつ高画質の画像読取装置を実現することが可能である。
(本実施形態の効果)
以上のように、本実施形態では、小型化に適した読取位置の片側にのみ光源を配置する構成で、読取位置以外を照明する光線を減らしながら、読取位置の両側から照明できる導光体および原稿照明装置並びに画像読取装置を提供できる。
《第2の実施形態》
図3を用いて、本実施形態に係る導光体および原稿照明装置について説明する。本実施形態では、補助偏向素子に平面反射板203aと集光素子としての凸レンズ203bを用いることで、第1の反射部材である偏向素子204に向う光束はより細くできる。これにより、第1の反射部材である偏向素子204は第1の実施形態に比べてより小型にできる。
図3において、複数のLED201で構成される光源群は紙面垂直方向に配列されていて、同方向が画像読取装置としての主走査方向である。LED201から発した光束は、導光体202の入射面202aから入射し、光分離面202bに達する。光分離面202bでは、全反射作用により反射して上方に向う光束と、反射せずに透過する光束に分離される。上方に反射した光束は、第1の出射面202cから出射し、被照明領域001aに向う。
一方、第2の出射面を兼用する光分離面202bを透過した光束は、平面反射板203aと凸レンズ203bから構成される補助偏向素子によって、光束を絞りながら、凹面シリンダー状の反射板である偏向素子204(第1の反射部材)に向う。偏向素子204(第1の反射部材)で反射される光束は、被照明領域001aに集光する。
(集光作用の湾曲部)
入射面に垂直に入射して直進する光線と、光分離面202bの法線とを含む面内で、集光作用は、凸レンズ203b、偏向素子204が湾曲部を有しているだけではない。光分離面202bも光源側に凹となる曲率を備える湾曲部を有しており、これによって、反射光も透過光も集光作用を受ける。また、本実施形態では第1の出射面202cにも曲率を備える湾曲部を与えており、高い自由度で被照明領域に光を集めることができている。
(具体的形状)
図中の各符号で示される定数は、d=10.0、w=1.0、γ=46.3°、A=9.3、B=8.0である。本実施形態では、第1の反射部材である偏向素子204が小型化できているので、離間量A、Bは第1の実施形態に比べてより大きく設定できる。そして、離間量A,Bが適切な値に設定されているので、導光体202、補助偏向素子203と偏向素子204の間を画像読取装置ではスリット部として使うことができ、図中の1点鎖線に沿って、原稿の画像情報を読み出して、結像系に導くことが可能となる。
そして、本実施形態では、γ×tan−1(w/d)は40.7°であり、この角度に設定することにより、偏向素子104側に十分な光束を透過させることができ、被照明領域001aには、左右方向(2方向)から十分な照明を行えている。
(被照明領域における照度分布)
被照明領域における照度分布については、図4を用いて説明する。図4において、1点鎖線は導光体側から入射する光による照度分布。
2点鎖線は反射素子側から入射する照度分布を示している。実線は、両照度を総合した照度分布である。画像読取装置においては、副走査方向(X方向)0の位置(読取位置)において、画像を読み取る。この読取位置での照度比率T/Rは0.63であり、読取画像上に発生する影による画像上の問題は十分低減できている。
(各部材の材質)
導光体202、凸レンズ203bの材料はアクリル樹脂であり、射出成型によって形成している。補助偏向素子203a、偏向素子204はともに反射板であり、任意の材料に金属膜を付加することで容易に作成できるので、ともに安価に実現できる構成である。本発明の原稿照明装置は、従来の原稿照明装置を搭載していた画像読取装置であれば、特別な処置なしに搭載でき、小型かつ高画質の画像読取装置を実現することが可能である。
(本実施形態の効果)
以上のように、本実施形態では、小型化に適した読取位置の片側にのみ光源を配置する構成で、読取位置以外を照明する光線を減らしながら、読取位置の両側から照明できる原稿照明装置および画像読取装置を提供できる。
《第3の実施形態》
図5を用いて、本実施形態に係る導光体および原稿照明装置について説明する。本実施形態では、導光体302、補助偏向素子303(入射面と全反射面と出射面を備える導光体)の形状最適化により、離間量A、Bを第1、第2の実施形態に比べより大きく設定できる。図5において、複数のLED301で構成される光源群は紙面垂直方向(画像読取装置としての主走査方向)に配列されている。
LED301から発した光束は、導光体302の入射面302aから入射し、光分離面302bに達する。光分離面302bでは、全反射作用により反射して上方に向う光束と、反射せずに透過する光束に分離される。上方に反射した光束は、第1の出射面302c(平面)から出射し、被照明領域001aに向う。
一方、第2の出射面を兼ねる光分離面302bを透過した光束は、入射面と全反射面と出射面を備える導光体である補助偏向素子303によって、絞られながら、凹面シリンダー状の反射板である偏向素子304(第1の反射部材)に向う。偏向素子304(第1の反射部材)で反射される光束は、被照明領域001aに集光する。
(集光作用の湾曲部)
入射面に垂直に入射して直進する光線と、光分離面202bの法線とを含む面内で、集光作用は、第1の反射部材である偏向素子304が湾曲部を有しているだけではない。光分離面302bも光源側に凹となる曲率を備える湾曲部を有しており、光分離面302bの反射光も透過光も集光作用を受ける。また、本実施形態では第1の出射面302cは平面であるが、光分離面302bの最適化により効率良く被照明領域001aに光を集めることができている。
(具体的形状)
図中の各符号で示される定数は、d=11.1、w=1.0、γ=38.8°、A=9.5、B=10.0である。離間量A,Bが適切な値に設定されているので、導光体302、補助偏向素子303と偏向素子304の間を画像読取装置ではスリット部として使うことができ、図中の1点鎖線に沿って、原稿の画像情報を読み出して、読取結像系に導くことが可能となる。このとき、γ×tan−1(w/d)は38.8°である。この角度に設定することにより、第1、第2の実施形態よりも更に偏向素子304側に十分な光束を透過させることができ、被照明領域には、左右方向(2方向)から十分な照明を行える。
(被照明領域における照度分布)
被照明領域001aにおける照度分布については、図6を用いて説明する。図6において、1点鎖線は導光体側から入射する光による照度分布、2点鎖線は反射素子側から入射する照度分布を示している。実線は。両照度を総合した照度分布である。
画像読取装置においては、副走査方向(X方向)0の位置(読取位置)において、画像を読み取る。この読取位置での照度比率T/Rは1.06であり、読取画像上に発生する影による画像上の問題は第1、第2の実施形態よりも更に低減できている。
(各部材の材質)
導光体302、導光体303の材料はアクリル樹脂であり、射出成型によって形成している。偏向素子304はともに反射板であり、任意の材料に金属膜を付加することで容易に作成できるので、ともに安価に実現できる構成である。本実施形態の原稿照明装置は、従来の原稿照明装置を搭載していた画像読取装置であれば、特別な処置なしに搭載でき、小型かつ高画質の画像読取装置を実現することが可能である。
(本実施形態の効果)
以上のように、本実施形態では本発明の条件に沿って構成することにより、小型化に適した読取位置の片側にのみ光源を配置する構成で、
読取位置以外を照明する光線を減らしながら、読取位置の両側から照明できる導光体および原稿照明装置並びに画像読取装置を提供できる。
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(変形例1)
第1の反射部材、第2の反射部材は、反射鏡に限らず、プリズム、反射型レンズなどであっても良い。
(変形例2)
集光作用を有する反射面は、必ずしも連続している必要はなく、複数の平面を互いに微小角傾斜させて構成しても良い。
(変形例3)
導光体の材質は上述したものに限らず、光を透過する特性のものであれば何でも良い。また、本発明の構成を含んでいれば、他に光学的機能面を追加しても良く、例えば、レンチキュラー面の他、拡散面、回折格子等を含んでも十分効果を発揮する。
(変形例4)
上述した実施形態では、光源として長手方向に配置される点光源群を用いたが、蛍光灯などの長尺光源(線状光源)を用いても良い。
102a・・入射面、102b・・光分離面、102c・・第1の出射面

Claims (14)

  1. 長手方向に配置される点光源群もしくは長尺光源を発した光束が入射する入射面と、
    前記入射面を通過した光束が出射する第1の出射面と、
    前記入射面を通過した前記光束の内、ブリュスター角より大きい入射角の前記光束を全反射作用により前記第1の出射面へ向けて反射する全反射面であると共に、ブリュスター角より小さい入射角の前記光束を透過させる第2の出射面である光分離面と、
    を有することを特徴とする導光体。
  2. 前記入射面に垂直に入射して直進する光線に対し、
    前記光線に直交する前記入射面の高さをw、
    前記入射面から前記光分離面までの距離をd、
    前記入射面に垂直に入射して直進する光線が前記光分離面の法線方向と成す角度をγとするとき、以下の条件を満たすことを特徴とする請求項1に記載の導光体。
    29°<γ×tan−1(w/d)<46°
  3. 前記入射面に垂直に入射して直進する光線と、前記光分離面の法線とを含む面内で、前記第1の出射面、前記第2の出射面の少なくとも一方は曲率を有する湾曲部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の導光体。
  4. 前記光分離面は、前記点光源群もしくは前記長尺光源の側に凹となる曲率を備える前記湾曲部を有することを特徴とする請求項3に記載の導光体。
  5. 長手方向に配置される点光源群もしくは長尺光源と、
    導光体であって、
    前記点光源群もしくは前記長尺光源を発した光束が入射する入射面と、
    前記入射面を通過した光束が原稿載置面へ向けて出射する第1の出射面と、
    前記入射面を通過した前記光束の内、ブリュスター角より大きい入射角の前記光束を全反射作用により前記第1の出射面へ向けて反射する全反射面であると共に、ブリュスター角より小さい入射角の前記光束を透過させる第2の出射面である光分離面と、
    を備える前記導光体と、
    前記第2の出射面としての前記光分離面を透過した前記光束を前記原稿載置面へ向けて反射する第1の反射部材と、
    を有することを特徴とする原稿照明装置。
  6. 前記点光源群もしくは長尺光源から前記原稿載置面に至る光路中の少なくとも1面が、前記点光源群もしくは前記長尺光源の配列方向に周期的なレンチキュラー状の構造を備えることを特徴とする請求項5に記載の原稿照明装置。
  7. 前記第1の反射部材と前記導光体との最小間隔をAとすると、3.0<A<16.0であることを特徴とする請求項5または6に記載の原稿照明装置。
  8. 前記第2の出射面としての前記光分離面を透過した前記光束を前記第1の反射部材へ向けて反射する第2の反射部材を有することを特徴とする請求項5または6に記載の原稿照明装置。
  9. 前記第2の出射面としての前記光分離面を透過した前記光束を前記第1の反射部材へ向けて反射する第2の反射部材を集光素子と共に有することを特徴とする請求項5または6に記載の原稿照明装置。
  10. 前記第1の反射部材と前記第2の反射部材との最小間隔をBとすると、3.0<B<16.0であることを特徴とする請求項5または6に記載の原稿照明装置。
  11. 前記原稿載置面における被照明領域の中心位置において、
    前記第1の出射面を経て照明される光Rと、前記第1の反射部材を経て照明される光Tの照度比が、以下の式を満たすことを特徴とする請求項5乃至10のいずれか1項に記載の原稿照明装置。
    0.5<T/R<2.0
  12. 前記入射面に垂直に入射して直進する光線と、前記光分離面の法線とを含む面内で、前記第1の出射面、前記第2の出射面、前記第1の反射部材の少なくとも一つは曲率を有する湾曲部を有することを特徴とする請求項5乃至11のいずれか1項に記載の原稿照明装置。
  13. 請求項5乃至12のいずれか1項に記載の原稿照明装置と、前記原稿照明装置により照明された原稿載置面の原稿で反射した読取光束を受光する読取手段と、前記読取光束を前記読取手段に集光する結像光学系と、を有する画像読取装置。
  14. 前記読取光束は、前記導光体と前記第1の反射部材の間を通過することを特徴とする請求項13に記載の画像読取装置。
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