JP2017139552A - 照明装置およびそれを用いた画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿面に必要な光量を確保しつつ、原稿が平面でない場合であっても原稿で正反射した光が光源像の点列となって現れることを低減することを可能にした照明装置およびそれを用いた画像読取装置を提供する。
【解決手段】第1の方向に配列された複数の発光素子を夫々が備える第1および第2の発光素子列と、第1および第2の発光素子列から出射する第1および第2の光を原稿面に導光する第1および第2の導光体と、を有する照明装置で、第1の発光素子列における発光素子と第2の発光素子列における発光素子とは、第1の方向において互いに異なる位置に配置され、第1の導光体は、第2の発光素子列から出射して第2の導光体を介した第3の光を原稿面に向けて反射する第1の反射部を有し、第2の導光体は、第1の発光素子列から出射して第1の導光体を介した第4の光を原稿面に向けて反射する第2の反射部を有する。
【選択図】図1
【解決手段】第1の方向に配列された複数の発光素子を夫々が備える第1および第2の発光素子列と、第1および第2の発光素子列から出射する第1および第2の光を原稿面に導光する第1および第2の導光体と、を有する照明装置で、第1の発光素子列における発光素子と第2の発光素子列における発光素子とは、第1の方向において互いに異なる位置に配置され、第1の導光体は、第2の発光素子列から出射して第2の導光体を介した第3の光を原稿面に向けて反射する第1の反射部を有し、第2の導光体は、第1の発光素子列から出射して第1の導光体を介した第4の光を原稿面に向けて反射する第2の反射部を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、照明装置およびそれを用いた画像読取装置に関し、特に、イメージスキャナー、複写機、ファクシミリなど、原稿面を照明して線順次方式で画像読取を行う画像読取装置に好適なものである。
従来一般に、イメージスキャナー、複写機、複合機などの画像読取装置において、原稿を照明する照明装置は、蛍光灯などの管状光源を用いて原稿を照明していた。また近年では、白色LED等の発光素子をアレイ状に並べ、管状光源の代わりとした原稿を照明する照明装置が出てきている。
ここで、光源として複数のLED(点光源)を主走査方向にアレイ状に配置した構成の場合、各LEDから出射された光束(光線)を原稿面に直接照明すると、主走査方向において照度ムラが生じ、読み取った画像に濃度ムラが発生する。そのため、この照度ムラの発生を抑制した画像読取装置が従来より提案されている(特許文献1、2)。
特許文献1では、照明装置に一対のLEDアレイがあり、各LEDアレイを副走査方向に読み取り位置に対して対称な位置に配置し、主走査方向にLEDチップの配列ピッチの半分ずつずらして配置する構成が開示されている。
また、特許文献2では、点状光源から発した光を導き、少なくとも照明位置のライン(原稿の被照射位置)を形成する導光部材を有している。そして、導光部材は、側面の一部に配置された点状光源からの光を反射する帯状の第1および第2の反射部材を、所定の照明位置のラインと平行に、かつ、第1と第2の反射面の法線が照明位置のラインで交差するように配置する構成が開示されている。これにより、導光部材内で全反射して導光された光が、第1、第2の反射部材で反射して、照明位置のラインを両側から照明する。
上述の特許文献1に開示された従来技術では、一対のLEDアレイをLEDの配列ピッチの半分ずつずらして配列している。このため、被照射位置に対し副走査方向で両側から照明しつつ、主走査方向にLED配列ピッチの半分のピッチで照明できるため、原稿面上での照度ムラは多くの場合改善される。
しかしながら、原稿がカールした場合は、被照射位置に対する副走査方向で両側からの照明光のうち、一方側からの照明光がカールした原稿面で正反射し、その光束が結像光学系を通ってCCD等の光電変換素子に結像する。この場合、正反射した部分が点光源(LED)像を形成し、点列になって読み取られる問題が発生する。また、厚い本の綴じ部を原稿台ガラスに突き当てる場合、綴じ部は平面ではなく湾曲した形となり、上述と同様に正反射光による点光源(LED)像が点列になる。
これらの場合、正反射は片側(一方)のLEDアレイ毎に発生し、反対側(他方)には対応する点光源が存在しないため、配列ピッチをずらして配置しても配列ピッチが半分になるという効果はなく、点光源像を低減することができない。
また、特許文献2に開示された従来技術では、上述した第1と第2の反射面を拡散反射面とする場合は、原稿読取部に向かう光は拡散作用で光の方向がランダムとなるので、正反射による点光源像も弱くなる。しかしながら、この場合は拡散作用により、原稿に到達する光が低減するため、点光源の数を増やす必要がある。一方、上述した第1と第2の反射面をミラーのような反射面とする場合は、第1と第2の反射面から原稿読取部に向かう光は、一定の角度を満たした光のみとなる。その結果、それ以外の角度で入射した光は原稿読取部に向かわないため、上記と同様に点光源の数を増やす必要がある。
本発明の目的は、原稿面に必要な光量を確保しつつ、原稿が平面でない場合であっても原稿で正反射した光が光源像の点列となって現れることを低減することを可能にした照明装置およびそれを用いた画像読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る照明装置は、第1の方向に配列された複数の発光素子を夫々が備える第1および第2の発光素子列と、前記第1および第2の発光素子列から出射する第1および第2の光を原稿面に導光する第1および第2の導光体と、を有する照明装置であって、前記第1の発光素子列における発光素子と前記第2の発光素子列における発光素子とは、前記第1の方向において互いに異なる位置に配置されており、前記第1の導光体は、前記第2の発光素子列から出射して前記第2の導光体を介した第3の光を前記原稿面に向けて反射する第1の反射部を有し、前記第2の導光体は、前記第1の発光素子列から出射して前記第1の導光体を介した第4の光を前記原稿面に向けて反射する第2の反射部を有することを特徴とする。
また、本発明に係る画像読取装置は、上記照明装置を有することを特徴とする。
また、本発明に係る別の画像読取装置は、第1の方向に所定のピッチで配置されている複数の発光素子からなる第1および第2の発光素子アレイと、前記第1および第2の発光素子アレイからの光を原稿面へ導光する第1および第2の導光体と、を有し、前記第1の発光素子アレイに配置されている前記発光素子と前記第2の発光素子アレイに配置されている前記発光素子は前記第1の方向の位置が異なって配置され、前記第1および第2の導光体は前記第1の方向に直交する面内で読取光軸に対称な位置に配置され、前記第1および第2の導光体からそれぞれ出射した光は原稿面を直接照射し、前記第1および第2の導光体のうち一方から他方に向かい、前記第1および第2の導光体に設けられた第1および第2の反射部で反射した光が前記原稿面を照射することを特徴とする。
本発明によれば、原稿面に必要な光量を確保しつつ、原稿が平面でない場合であっても原稿で正反射した光が光源像の点列となって現れることを低減することを可能にした照明装置およびそれを用いた画像読取装置を提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
《第1の実施形態》
(画像読取装置)
図9は、光源手段としてLED(点光源)を用いた本発明の実施形態に係る照明装置(原稿照明装置)100を搭載した画像読取装置の断面模式図である。ここで、本願明細書では、「主走査方向」、「副走査方向」、「主走査断面」、「副走査断面」を以下のように定義する。すなわち、主走査方向とは点光源群の配列方向(第1の方向)、副走査方向とは原稿面に平行な断面内で第1の方向に直交する方向、主走査断面とは原稿面に平行な断面、副走査断面とは点光源群の配列方向に垂直な断面とする。
図9において、それぞれLED(点光源)アレイである第1、第2の発光素子アレイ103、107から出射された照明光は、第1、第2の導光体101、102を通り原稿台ガラス105上に置かれた原稿(原稿面)106を照明する。これについては、後に詳述する。
(画像読取装置)
図9は、光源手段としてLED(点光源)を用いた本発明の実施形態に係る照明装置(原稿照明装置)100を搭載した画像読取装置の断面模式図である。ここで、本願明細書では、「主走査方向」、「副走査方向」、「主走査断面」、「副走査断面」を以下のように定義する。すなわち、主走査方向とは点光源群の配列方向(第1の方向)、副走査方向とは原稿面に平行な断面内で第1の方向に直交する方向、主走査断面とは原稿面に平行な断面、副走査断面とは点光源群の配列方向に垂直な断面とする。
図9において、それぞれLED(点光源)アレイである第1、第2の発光素子アレイ103、107から出射された照明光は、第1、第2の導光体101、102を通り原稿台ガラス105上に置かれた原稿(原稿面)106を照明する。これについては、後に詳述する。
原稿903で反射した画像情報を有した反射光束は、複数の反射ミラー904を介してキャリッジ900内部でその光束の光路が折り曲げられている。そして、光路が折り曲げられた光束を受光する受光部としての1次元光電変換素子(CCD)906面上に、結像部としての結像光学系905が結像させている。そして、キャリッジ900をモータ907等の駆動装置により図9に示す矢印方向(副走査方向)に移動させる。これにより、副走査方向における原稿の読取領域の中心を示すZ線を変位させ、線順次に読取る1次元光電変換素子906に接続するCPU908を介して原稿903の全体画像情報を読み取る。
(照明装置の概要)
図1は、本発明の実施形態に関わる照明装置901(図9)における導光体と発光素子(LED)及び基板を原稿側から見た上面模式図である。図1で、縦軸が主走査方向(第1の方向)、横軸が副走査方向である。そして、101は第1の導光体、102は第2の導光体、103は第1の発光素子アレイ、104は発光素子アレイ基板、107は第2の発光素子アレイ、108は第2の発光素子アレイ基板である。また、101a及び102aは入射面、101b及び102bは第1の出射面、101c及び102cは第2の出射面、101d及び102dは第1および第2の反射面(第1および第2の反射部)である。
図1は、本発明の実施形態に関わる照明装置901(図9)における導光体と発光素子(LED)及び基板を原稿側から見た上面模式図である。図1で、縦軸が主走査方向(第1の方向)、横軸が副走査方向である。そして、101は第1の導光体、102は第2の導光体、103は第1の発光素子アレイ、104は発光素子アレイ基板、107は第2の発光素子アレイ、108は第2の発光素子アレイ基板である。また、101a及び102aは入射面、101b及び102bは第1の出射面、101c及び102cは第2の出射面、101d及び102dは第1および第2の反射面(第1および第2の反射部)である。
また、図1で、A−A線、及びB−B線は、それぞれ発光素子アレイ103、107の任意の1つを通過する線である。さらに、図1のX線は、主走査方向における原稿の読取領域の中心を示している。
第1の発光素子アレイ103と第2の発光素子アレイ107は、それぞれ主走査方向に互い違いに配置され、同一の主走査位置にならないように配置されている。これにより、原稿面上では左右からの光を合成することで、離散的な発光素子配置の間を埋め主走査方向での照度ムラを低減している。
ここで、図1におけるA−A線、B−B線での断面模式図を、それぞれ図2(a)、(b)に示す。図2(a)、(b)において、原稿台ガラスは105、原稿は106である。図2に示す矢印は、各断面の原稿に照射される光の光路を矢印の向きに概念的に示したものである。さらに、図2のZ線は、副走査方向における原稿の読取領域の中心を示している。
図2(a)では、第1の導光体101の断面と第2の導光体102の断面形状は、反射面101d、102dを除き、Z線に対し線対称である。発光素子アレイ103における発光素子(LED)から発光した光は、入射面101aから入射し、その入射光の一部は矢印点線で示すように出射面101bに向かう(直接照射)。そして、出射面101bにて読取位置近傍に向かうように角度を変えて出射し、原稿台ガラス105を通り、原稿106を照明する。
また、入射光の一部は、矢印実線で示すように出射面101cに向かい、第2の導光体の出射面102cに入射する。そして、副走査断面内で入射面102aの近傍に配置された反射面102dにて出射面102bに向かうような角度で反射される。そして、出射面102bにて読取位置近傍に向かうように角度を変えて出射し、原稿台ガラス105を通り、原稿106を照明する。
このような構成にすることで、片側しか発光素子がない所でも擬似的に発光素子があるようにし両側から照明を行うようにしている。なお、図2(b)では、図2(a)が線Zに対して反転した状態となっているので、光線も反転したものになっている。
このように、本実施形態では、第1および第2の導光体からそれぞれ出射した光は原稿面を直接照射する。そして、第1および第2の導光体のうち一方から他方に向かい、第1および第2の導光体に設けられた第1および第2の反射部で反射した光が原稿面を照射する。
即ち、第1および第2の発光素子列における発光素子からの光をそれぞれ第1および第2の光として原稿面へ導光する第1および第2の導光体(101、102)を備える。そして、第1の導光体は、第2の導光体から前記第1の導光体に向かう第2の発光素子列における発光素子からの光を第3の光として原稿面に向けて反射する第1の反射部(101d)を有する。また、第2の導光体は、第1の導光体から第2の導光体に向かう第1の発光素子列における発光素子からの光を第4の光として原稿面に向けて反射する第2の反射部(102d)を有する。
このようにすることで、本実施形態では、第1の発光素子アレイ103も第2の発光素子アレイ104も発光素子と発光素子の間に擬似的に発光素子がある形となり、見かけ上発光素子のピッチを半分にすることができる。
これにより、原稿面での照度ムラを改善し、更に原稿がカールした場合や僅かな立体物の場合に発生する点光源像も密度が2倍となるため、点光源像と点光源像の離間を小さくし、光源の像の点列状態を低減することができる。
(照明装置の具体的構成)
図3は、本実施形態に係る照明装置を原稿側から見た上面模式図である。図3において、縦軸が主走査方向、横軸が副走査方向である。図3で、301は第1の導光体、303は第1の発光素子アレイとしてのLEDアレイ、304は303を実装する発光素子アレイ基板、301aは入射面、301b、301cは出射面、301dは反射面(反射部)である。
図3は、本実施形態に係る照明装置を原稿側から見た上面模式図である。図3において、縦軸が主走査方向、横軸が副走査方向である。図3で、301は第1の導光体、303は第1の発光素子アレイとしてのLEDアレイ、304は303を実装する発光素子アレイ基板、301aは入射面、301b、301cは出射面、301dは反射面(反射部)である。
同様の構成として、302は第2の導光体、307は第2の発光素子アレイとしてのLEDアレイ、308は307を実装する発光素子アレイ基板、302aは入射面、302b、302cは出射面、302dは反射面(反射部)である。なお、図3のX線は主走査方向における原稿の読取領域(画像読取領域)の中心を示している。
図4(a)、(b)は、それぞれ図3におけるA−A線、B−B線での断面模式図である。また、図5は図3における要部拡大図で、矢印実線はLEDから出射した光のうち、対面側の導光体に向かう光の経路を示したものである。
本実施形態において、LEDアレイ303を出射した光は、第1の導光体301の入射面301aに入射する。そして、図4(a)の矢印点線で示したように一部の光は原稿を直接照明する方向の出射面301bに向かい、矢印実線で示した一部の光は、読取光軸に対し線対称に配置された第2の導光体302の方向の出射面301cに向かう。そして、出射面301bを出射した光は、原稿台ガラス305を通り原稿306を照明している。
ここで、原稿が浮いても照明光が届くように、出射面301bは光線の向きを変える程度の平面となっているが、原稿が浮いても照明光が届くのであれば、出射面301bを副走査方向に集光するシリンダー曲面で構成し、出射光を集光してもよい。
ところで、出射面301cを出射した光は、主走査、副走査両方向で略平行光となるように出射面301cがトーリックアレイ曲面で構成され、その略平行光が線対称に配置された第2の導光体302の出射面302cに入射する。出射面301cのトーリックアレイ曲面の主走査方向のサイズは、1個のLEDの配光角に合わせて配置されているが、これよりも広い配光角になっても隣接する曲面により略平行光になる。
出射面302cは、出射面301cと同一形状のトーリックアレイ曲面となっており、略平行光は出射面302cを通過後に入射面302aに集光するようになっており、この入射面302a近傍に設けた反射面302dが擬似的な光源となる。
ここで、反射面302dはアルミの膜や光沢のある白色塗装で構成され、出射面302bの方向に向きを変えるように入射面302aに対し若干上に向いた斜面形状となっている。そして、反射面302dで反射した光は、出射面302bを通り、原稿台ガラス305を通り原稿306を照明する。
このように、第1の導光体301と第2の導光体302がほぼ倒立等倍結像となる光学系を形成することで、一方のLEDに対し、読み取り光軸に対称な位置にLEDの発光面の像(等倍像)を形成できる。これにより、あたかもLEDがあるように擬似光源を作成することが可能となる。そして、これを第1のLEDアレイと第2のLEDアレイのLED配置を互い違いにすることで、第1のLEDアレイでLEDが配置された位置ではA−A断面(図2(a))、LED間の位置ではB−B断面(図2(b))のようになる。
この結果、LEDアレイの配列の密度は2倍になり、LEDの正反射光の写り込みによる点光源像の間隔を狭め、LED光源像が点列状に見えることを低減できる。
《第2の実施形態》
図6は、本発明の第2の実施形態に係る照明装置(原稿照明装置)を原稿側から見た上面模式図である。図6において、縦軸が主走査方向(第1の方向)、横軸が副走査方向である。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る照明装置(原稿照明装置)を原稿側から見た上面模式図である。図6において、縦軸が主走査方向(第1の方向)、横軸が副走査方向である。
601は第1の導光体、603は第1の発光素子アレイとしてのLEDアレイ、604は603を実装する発光素子アレイ基板、601aは入射面、601b、601cは出射面、601dは反射面(反射部)である。同様の構成として、602は第2の導光体、607は第2の発光素子アレイとしてのLEDアレイ、608は607を実装する発光素子アレイ基板、602aは入射面、602b、602cは出射面、602dは反射面(反射部)である。なお、図中のX線は主走査方向における原稿の読取領域の中心を示している。
図7(a)、(b)は、それぞれ図6におけるA−A線、B−B線での断面模式図である。また、図8は図6における要部拡大図で、矢印実線はLEDから出射した光のうち、対面側の導光体に向かう光の経路を示したものである。
本実施形態において、LEDアレイ603を出射した光は、第1の導光体601の入射面601aに入射する。そして、図7(a)の矢印点線で示したように一部の光は原稿を直接照明する方向の出射面601bに向かい、矢印実線で示した一部の光は読取光軸に対し、線対称に配置された第2の導光体602の方向の出射面601cに向かう。そして、出射面601bを出射した光は原稿台ガラス605を通り原稿606を照明している。
ここで、原稿が浮いても照明光が届くように、出射面601bは光線の向きを変える程度の複数の平面から構成されているが、出射面601bを副走査方向に集光するシリンダー曲面で構成し、出射光を集光してもよい。
また、出射面601cを出射した光は、集光位置が主走査、副走査ともに導光体601と導光体602の中間になるように出射面601cはトーリックアレイ曲面で構成される。このとき、トーリックアレイ曲面のピッチをLEDアレイピッチより細かくすることで、1個のLEDがX線上の主走査方向に複数個所で集光するため、LEDアレイとしては主走査方向に多数の集光点が並んだ状態となる。これにより、LEDの正反射光の写り込みによる点光源像の間隔を狭め、LED光源像が点列状に見えることを低減できる。
そして、導光体601と導光体602の中間で集光した光は広がり始め、線対称に配置された第2の導光体602の出射面602cに入射する。出射面602cは、出射面601cと同一形状のトーリックアレイ曲面となっており、広がって入射した光は出射面602c通過後に入射面602aに集光するようになっており、この入射面602a近傍に設けた反射面602dが擬似的な光源となる。
ここで、反射面602dは鏡面反射するアルミや銀の薄膜で構成され、出射面602bの方向に向きを変えるように入射面602aに対し若干上に向いた複数の斜面形状となっている。そして、反射面602dで反射した光は出射面602bを通り、原稿台ガラス605を通り原稿606を照明する。
このように、第1の導光体601と第2の導光体602でほぼ正立等倍結像となる光学系を形成することで、一方のLEDに対し、読み取り光軸に対称な位置にLED像を作成し、あたかもLEDがあるように擬似光源を作成することが可能となる。
そして、これを第1のLEDアレイと第2のLEDアレイのLED配置を互い違いにすることで、第1のLEDアレイでLEDが配置された位置ではA−A断面(図7(a))、LED間の位置ではB−B断面(図7(b))のようになる。同様に、第2のLEDアレイのLED間にも擬似的なLEDを作ることが可能となる。
このように、本実施形態でも、第1および第2の導光体からそれぞれ出射した光は原稿面を直接照射する。そして、第1および第2の導光体のうち一方から他方に向かい、第1および第2の導光体に設けられた第1および第2の反射部で反射した光が原稿面を照射する。
即ち、第1および第2の発光素子列における発光素子からの光をそれぞれ第1および第2の光として原稿面へ導光する第1および第2の導光体(601、602)を備える。そして、第1の導光体は、第2の導光体から前記第1の導光体に向かう第2の発光素子列における発光素子からの光を第3の光として原稿面に向けて反射する第1の反射部(601d)を有する。また、第2の導光体は、第1の導光体から第2の導光体に向かう第1の発光素子列における発光素子からの光を第4の光として原稿面に向けて反射する第2の反射部(602d)を有する。
この結果、LEDアレイの配列の密度は2倍になり、さらに前述のトーリックアレイ曲面のピッチをLEDアレイピッチより細かくすることによる効果と合わさって、LEDの正反射光の写り込みによりLED光源像が点列状に見えることを低減できる。
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、LEDアレイは主走査方向(第1の方向)に等ピッチであるものとして説明したが、本発明はこれに限られず、主走査端部と主走査中央部で配列密度を変えても同様の効果は得られる。
上述した実施形態では、LEDアレイは主走査方向(第1の方向)に等ピッチであるものとして説明したが、本発明はこれに限られず、主走査端部と主走査中央部で配列密度を変えても同様の効果は得られる。
(変形例2)
上述した実施形態では、だい1および第2の発光素子アレイはそれぞれ発光素子列として3個以上の発光素子を備えるものとして説明したが、本発明はこれに限られず第1および第2の発光素子列としてそれぞれ2個の発光素子を備えるものでも良い。
上述した実施形態では、だい1および第2の発光素子アレイはそれぞれ発光素子列として3個以上の発光素子を備えるものとして説明したが、本発明はこれに限られず第1および第2の発光素子列としてそれぞれ2個の発光素子を備えるものでも良い。
(変形例3)
上述した実施形態では、第1の発光素子アレイに配置されている発光素子と、第2の発光素子アレイに配置されている発光素子は、全て第1の方向の位置が異なって配置されるものであった。しかし、本発明はこれに限られず、第1および第2の発光素子アレイにおける一部の発光素子が第1の方向の位置が同じ配置である場合にも適用できる。
上述した実施形態では、第1の発光素子アレイに配置されている発光素子と、第2の発光素子アレイに配置されている発光素子は、全て第1の方向の位置が異なって配置されるものであった。しかし、本発明はこれに限られず、第1および第2の発光素子アレイにおける一部の発光素子が第1の方向の位置が同じ配置である場合にも適用できる。
ここで、第1および第2の発光素子アレイにおける一部の発光素子が第1の方向の位置が同じ配置である場合、その発光素子に対応する導光体における反射面(第1および第2の反射部)は存在しない。
(変形例4)
また、上述した実施形態では、第1および第2の導光体は、位置並びに形状が第1の方向に直交する面内で第1の方向に直交する軸(読取光軸)に関して対称に設けられるものであったが、位置並びに形状の少なくとも一方を非対称に設けることもできる。
また、上述した実施形態では、第1および第2の導光体は、位置並びに形状が第1の方向に直交する面内で第1の方向に直交する軸(読取光軸)に関して対称に設けられるものであったが、位置並びに形状の少なくとも一方を非対称に設けることもできる。
101・・第1の導光体、102・・第2の導光体、101d・・第1の反射面(反射部)、102d・・第2の反射面(反射部)、103・・第1の発光素子アレイ、107・・第2の発光素子アレイ
Claims (10)
- 第1の方向に配列された複数の発光素子を夫々が備える第1および第2の発光素子列と、
前記第1および第2の発光素子列から出射する第1および第2の光を原稿面に導光する第1および第2の導光体と、
を有する照明装置であって、
前記第1の発光素子列における発光素子と前記第2の発光素子列における発光素子とは、前記第1の方向において互いに異なる位置に配置されており、
前記第1の導光体は、前記第2の発光素子列から出射して前記第2の導光体を介した第3の光を前記原稿面に向けて反射する第1の反射部を有し、
前記第2の導光体は、前記第1の発光素子列から出射して前記第1の導光体を介した第4の光を前記原稿面に向けて反射する第2の反射部を有することを特徴とする照明装置。 - 前記第1および第2の導光体は、前記第1の方向に直交する面内で前記第1の方向に直交する軸に関して対称に設けられることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 前記第1および第2の導光体は、
前記第2の導光体から前記第1の導光体に向かう前記第2の発光素子列における前記発光素子からの光を前記第1の反射部の位置で前記第1の方向に集光し、かつ、
前記第1の導光体から前記第2の導光体に向かう前記第1の発光素子列における前記発光素子からの光を前記第2の反射部の位置で前記第1の方向に集光することを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。 - 前記第1および第2の導光体は、前記第1および第2の反射部の位置で前記発光素子の発光面の像として前記第1の方向に等倍像を形成することを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
- 前記第1および第2の導光体は、前記第1および第2の反射部の位置で前記発光素子の発光面の像として前記第1の方向に直交する方向に等倍像を形成することを特徴とする請求項4に記載の照明装置。
- 前記第1の導光体は、前記第1および第4の光を前記原稿面に向けて出射する第1の出射面を有し、
前記第2の導光体は、前記第2および第3の光を前記原稿面に向けて出射する第2の出射面を有し、
前記第1および第2の出射面は、それぞれ前記第1の方向にアレイ状に設けられる曲面を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の照明装置。 - 前記第1および第2の出射面は、前記第1の方向に直交する断面において曲面を有することを特徴とする請求項6に記載の照明装置。
- 前記第1および第2の発光素子列は、それぞれ前記第1の方向に所定のピッチで配置されている第1および第2の発光素子アレイであり、
前記第1および第2の導光体は、前記第1の方向に直交する面内で対称な位置に配置され、
前記第1および第2の導光体からそれぞれ出射した前記第1および第2の光は原稿面を直接照射し、
前記第1および第2の導光体のうち一方から他方に向かい、前記第1および第2の導光体に設けられた第1および第2の反射部で反射した前記第3の光および前記第4の光が前記原稿面を照射することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の照明装置。 - 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の照明装置と、前記原稿面からの光束を受光する受光部と、前記原稿面からの光束を前記受光部に導く結像部と、を有することを特徴とする画像読取装置。
- 第1の方向に所定のピッチで配置されている複数の発光素子からなる第1および第2の発光素子アレイと、前記第1および第2の発光素子アレイからの光を原稿面へ導光する第1および第2の導光体と、を有し、
前記第1の発光素子アレイに配置されている前記発光素子と前記第2の発光素子アレイに配置されている前記発光素子は前記第1の方向の位置が異なって配置され、
前記第1および第2の導光体は前記第1の方向に直交する面内で読取光軸に対称な位置に配置され、
前記第1および第2の導光体からそれぞれ出射した光は原稿面を直接照射し、
前記第1および第2の導光体のうち一方から他方に向かい、前記第1および第2の導光体に設けられた第1および第2の反射部で反射した光が前記原稿面を照射することを特徴とする画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016017787A JP2017139552A (ja) | 2016-02-02 | 2016-02-02 | 照明装置およびそれを用いた画像読取装置 |
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JP2016017787A JP2017139552A (ja) | 2016-02-02 | 2016-02-02 | 照明装置およびそれを用いた画像読取装置 |
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Family Applications (1)
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JP2016017787A Pending JP2017139552A (ja) | 2016-02-02 | 2016-02-02 | 照明装置およびそれを用いた画像読取装置 |
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Country | Link |
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2016
- 2016-02-02 JP JP2016017787A patent/JP2017139552A/ja active Pending
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