JP2015032844A - 音声伝達装置、音声伝達方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】超音波成分を含む音声をヘッドホン10により聴取させる音声伝達装置100であって、音声伝達装置100は、音声から非可聴高周波帯域を抽出した音声を出力する少なくとも1つの高周波用スピーカ104と、ヘッドホン10へ出力される信号を、受聴者と高周波用スピーカ104との間の音響経路の伝達関数を用いて畳み込むDSP105とを備える。
【選択図】図2
Description
しかし、特許文献1及び特許文献2に開示されている技術では、スピーカからの音が必須であるため、周りに聞こえない聴取スタイルは実現できなかった。
なお、本実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組み合わせを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、本実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
図1は、本発明による音声伝達装置100の第1実施形態における使用状態を示す図である。
図2は、音声伝達装置100の内部構成を示すブロック図である。
なお、図1及び図2を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
音声伝達装置100は、ハイパスフィルタ(HPF)101と、DA変換部(DA)102と、アンプ103と、高周波用スピーカ104と、DSP(digital signal processing)105と、DA106と、アンプ107と、端子部108とを備えている。
ここで、高周波用スピーカ104から出力する音量と、ヘッドホン10から出力する音量とが連動するように、アンプ103及びアンプ107の利得を調整する。図示しないが、音量調整スイッチや制御部(ソフトウェア制御)から音量を調整可能とする。高周波用スピーカ104の特性に合わせて予め各アンプの利得差を調整させておいてもよいし、受聴者によりヘッドホン10のアンプ107と高周波用スピーカ104のアンプ103との利得差を設定させてもよい。
DSP105には、異なる位置の音源毎の伝達関数が設定されるか、又は、異なる位置の音源毎の伝達関数を正規化した関数が記憶されている。
図3は、伝達関数の設定を説明する図である。図3(a)は、DSP105に設定する伝達関数を測定する状態を説明する図であり、現実の音場を示している。図3(b)は、図3(a)に示した測定により得られた伝達関数を用いて畳み込みを行った音声をヘッドホン10により聴取する状態を示す図であり、仮想の音場を示している。
また、求めた伝達関数群を使用しやすいように正規化して、音源とダミーヘッド間の「距離及び方向」を入力とすることでその経路を伝達関数として表すようにしてもよい。
また、音声伝達装置100を用いて視聴される環境(パームトップ機器/デスクトップ機器/TV画面サイズ等)を想定して伝達関数の入力パラメータの「距離」と「方向」を予め設定しておいてもよいし、受聴者により伝達関数の入力パラメータである「距離」と「方向」を調整できるようにしてもよい。
図4は、本発明による音声伝達装置200の第2実施形態における使用状態を示す図である。
図5は、音声伝達装置200の内部構成を示すブロック図である。
第2実施形態の音声伝達装置200は、第1実施形態の音声伝達装置100の構成に加えて、制御部209と、センサ210とをさらに備えている。
なお、第2実施形態は、制御部209と、センサ210とをさらに備える他は、第1実施形態と同様な形態をしている。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
センサ210は、例えば、ユーザの姿がカメラ画角のどの範囲まで撮像されているかによって、カメラ(センサ)からユーザまでの距離を推測する方法としてもよい。例えば、ほとんどユーザしか写っていない場合はセンサからユーザまでの距離30cmと推測し、背景が画角の半分を占めるようなら1mと推測し、全身が映るようなら3mと推測することができる。
図6は、本発明による音声伝達装置300の第3実施形態における使用状態を示す図である。
図7は、音声伝達装置300の内部構成を示すブロック図である。
第3実施形態の音声伝達装置300は、第2実施形態の音声伝達装置200の構成に加えて、表示部311をさらに必須の構成として備えている。なお、上述した第1実施形態の音声伝達装置100及び第2実施形態の音声伝達装置200については、表示部を備えた例を例示しているが、これは必須ではない。
なお、第3実施形態は、表示部311を備え、また、制御部309が表示部311の制御を行う他は、第1実施形態及び第2実施形態と同様な形態をしている。よって、前述した第1実施形態及び第2実施形態と同様の機能を果たす部分には、末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
なお、図示しないが、マルチチャネル音源の信号の場合は、前方のチャネル成分から音像位置を計算し擬似アニメーションの表示位置を変更しながら表示させるとよい。
図8は、本発明による音声伝達装置400の第4実施形態における使用状態を示す図である。
図9は、音声伝達装置400の内部構成を示すブロック図である。
第4実施形態の音声伝達装置400は、第2実施形態の音声伝達装置200の構成に加えて、表示部411と、デコーダ412とをさらに必須の構成として備えている。
なお、第4実施形態は、表示部411とデコーダ412とを備え、また、制御部409が行う制御内容が異なる他は、第1実施形態及び第2実施形態と同様な形態をしている。よって、前述した第1実施形態及び第2実施形態と同様の機能を果たす部分には、末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
デコーダ412は、送話側から符号化されて送信されるビデオ通話信号を復号して再生可能な映像信号に変換する処理を行うビデオ通話信号処理部である。
なお、本実施形態では、ビデオ通話相手(送信者)のカメラからの距離に応じて音像の距離を変化させる例を挙げて説明したが、送信者の姿を表示部411に表示するだけであってもよい。
(1)各実施形態において、ヘッドホンを用いる例を挙げて説明を行ったが、ここでヘッドホンとは、広い意味に解釈すべきであり、例えば、イヤホンもこの広義の意味のヘッドホンに含まれるものである。よって、例えば、上述した各実施形態のヘッドホンは、イヤホンに置き換えてもよい。
また、センサ210,310,410は、複数の異なる方式又は同一方式のセンサを組み合わせて精度を向上させてもよい。
これに限らず、例えば、制御部409は、送信者の画像から顔認識をさせて目鼻口の間隔の広さから送信者とカメラとの距離を推測してもよい。
また、送信者の装置に距離センサを設けて送信者とカメラとの距離を測定し、その距離情報のデータを送受信してもよい。そして、制御部409は、伝達関数の入力パラメータのうち「距離」について受信した距離情報を加味してDSP405を制御するとよい。
11 端子部
20C,20L,20R マイク
100,200,300,400 音声伝達装置
101,201,301,401 ハイパスフィルタ(HPF)
102,202,302,402 DA変換部(DA)
103,203,303,403 アンプ
104,204,304,404 高周波用スピーカ
105,205,305,405 音響処理部(DSP)
106,206,306,406 DA変換部(DA)
107,207,307,407 アンプ
108,208,308,408 端子部
209,309,409 制御部
210,310,410 センサ
311,411 表示部
412 デコーダ
Claims (8)
- 超音波成分を含む音声をヘッドホン又はイヤホンにより聴取させる音声伝達装置であって、
音声から非可聴高周波帯域を抽出した音声を出力する少なくとも1つのスピーカと、
ヘッドホン又はイヤホンへ出力される信号を、受聴者と前記スピーカとの間の音響経路の伝達関数を用いて畳み込む音響処理部と、
を備える音声伝達装置。 - 請求項1に記載の音声伝達装置において、
前記音響処理部を制御する制御部を備えること、
を特徴とする音声伝達装置。 - 請求項2に記載の音声伝達装置において、
受聴者と前記スピーカとの距離及び/又は方向を測定する少なくとも1つのセンサを備え、
前記制御部は、前記センサから得られた距離及び/又は方向に応じて前記音響処理部を制御すること、
を特徴とする音声伝達装置。 - 請求項2又は請求項3に記載の音声伝達装置において、
出力する音声に同期する映像を作成する映像作成部と、
前記映像作成部が作成した映像を表示する表示部と、
を備えることを特徴とする音声伝達装置。 - 請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の音声伝達装置において、
送話側から送信される映像信号であるビデオ通話信号を処理するビデオ通話信号処理部と、
前記ビデオ通話信号処理部が処理した映像信号を表示する表示部と、
を備え、
前記制御部は、前記ビデオ通話信号処理部が処理した映像信号を基に送話側のカメラと送話者との距離を推定した結果に基づいて前記音響処理部を制御すること、
を特徴とする音声伝達装置。 - 請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載の音声伝達装置において、
前記制御部は、予め設定されている複数の伝達関数の中から畳み込みに用いる伝達関数を選択して前記音響処理部を制御すること、
を特徴とする音声伝達装置。 - 請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載の音声伝達装置において、
前記制御部は、予め正規化された伝達関数と、受聴者と前記スピーカとの距離及び/又は方向を参照して、畳み込みに用いる伝達関数を決定すること、
を特徴とする音声伝達装置。 - 超音波成分を含む音声をヘッドホン又はイヤホンにより聴取させる音声伝達方法であって、
音声から非可聴高周波帯域を抽出した音声を少なくとも1つのスピーカから出力し、
音響処理部によって、ヘッドホン又はイヤホンへ出力される信号を、受聴者と前記スピーカとの間の音響経路の伝達関数を用いて畳み込む、
音声伝達方法。
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