JP2015032475A - ヒータユニット、ヒータユニットシステムおよびこれらを用いた電池パック - Google Patents

ヒータユニット、ヒータユニットシステムおよびこれらを用いた電池パック Download PDF

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Abstract

【課題】発熱源の破損を抑制できるヒータユニット、ヒータユニットシステムおよびこれらを用いた電池パックを提供する。
【解決手段】 ヒータユニットは、基板と、前記基板に設けられた発熱源となるパターンと、前記パターン中に介挿された第1感温素子と、を備え、前記第1感温素子の抵抗値は、前記パターンの温度が温度閾値以上の場合、前記パターンの温度上昇に伴い増加する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヒータユニット、ヒータユニットシステムおよびこれらを用いた電池パックに関し、特に、ヒータユニットの構造に関する。
従来、リチウム非電解質電池を備え、温度センサにより電池の温度を検出し、検出された温度が所定温度よりも低い場合、電池加熱手段により電池を加熱することができる電池パックが提案されている(特許文献1参照)。
また、従来、二次電池を備え、当該二次電池の温度をサーミスタにより検出し、検出した温度が所定の温度よりも小さい場合、発熱体に電力を供給することにより、二次電池を温める充電装置が提案されている(特許文献2参照)。
特許第4768273号 特開平8−308129号公報
しかしながら、特許文献1および2に記載された技術では、電池加熱手段や発熱体の温度が過度に上昇すると、電池加熱手段および発熱体が破損してしまう虞がある。更には、電池加熱手段や発熱体の温度が過度に上昇すると、電池の温度が過度に上昇し、電池が熱暴走してしまう虞がある。
そこで、本発明は、発熱源の破損および電池セルの熱暴走を抑制できるヒータユニット、ヒータユニットシステムおよびこれらを用いた電池パックを提供することを目的とする。
本発明に係るヒータユニットは、基板と、基板に設けられた発熱源となるパターンと、パターン中に介挿された第1感温素子と、を備え、第1感温素子の抵抗値が、パターンの温度が温度閾値以上の場合、パターンの温度上昇に伴い増加する。
また、他の観点から見た本発明に係るヒータユニットシステムは、基板と、基板に設けられた発熱源となるパターンと、パターン中に介挿された第1感温素子と、パターンと熱的に結合し且つパターンから離間した状態で基板に配設された第2感温素子と、を有し、第1感温素子の抵抗値が、パターンの温度が温度閾値以上の場合、パターンの温度上昇に伴い増加するとともに、第2感温素子が、パターンの温度上昇に伴い抵抗値が減少するヒータユニットと、パターンに電力を供給する電源装置と、電源装置からパターンへの電力供給路に介挿された開閉器と、第2感温素子の抵抗値の温度特性に基づいて、第2感温素子と熱的に結合したパターンの温度を検出し、検出した温度に応じて、開閉器の開閉動作を制御するとともに電源装置からパターンに供給される電力の大きさを制御する制御装置と、を備える。
また、他の観点から見た本発明に係る電池パックは、複数の電池と、複数の電池が収納されるケーシングと、ケーシングの外周面の少なくとも一部に配設されたヒータユニットと、を備え、ヒータユニットが、基板と、基板上に設けられた発熱源となるパターンと、パターン中に直列に介挿された第1感温素子と、を有し、第1感温素子が、パターンの温度が温度閾値以上の場合、パターンの温度上昇に伴い増加する。
なお、本発明は、このような特徴的なヒータユニットやヒータユニットシステム、電池パックとして実現することができるだけでなく、かかるヒータユニットシステム、電池パックで行われる処理を方法として実現したり、当該方法における特徴的なステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現したりすることができる。また、上記ヒータユニットシステムや電池パックの一部または全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。更に、上記プログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記憶させることができる。
本発明によれば、発熱源の破損および電池セルの熱暴走を抑制できるヒータユニットを提供することができる。
実施形態に係る電池パックシステムの概略構成図である。 実施形態に係るヒータユニットの概略構成図である。 実施形態に係るヒータユニットを示し、(a)はA−A線で破断した断面図、(b)はB−B線で破断した断面図である。 実施形態に係る電池パックについて、ヒータユニットが取り付けられた部分を示す一部破断した平面図である。 実施形態に係る電池パックシステムのブロック図である。 実施形態に係るルックアップテーブルの内容を示す概念図である。 実施形態に係るPTC素子の動作を示し、(a)はPTC素子の抵抗値の温度特性を示す図、(b)はPTC素子の温度と、PTC素子の抵抗値と、パターンを流れる電流との関係を示す図である。 実施形態に係るコントローラの動作を示すフローチャートである。 実施形態に係るヒータユニットの各製造工程における断面図である。 変形例に係るヒータユニットの一部を示す図である。 変形例に係るヒータユニットの概略構成図である。 変形例に係る電池パックについて、ヒータユニットが取り付けられた部分を示す一部破断した平面図である。
[1.実施形態の要旨]
近年、二次電池として、高エネルギ密度で大容量の溶融塩電池が注目されている。この溶融塩電池は、溶融塩を電解質として用いており、溶融塩の基となる塩を溶融させるためのヒータユニットを備えるのが一般的である。
しかしながら、特許文献1および2に記載された技術では、コンピュータ等を用いた制御手段が、ヒータユニット(電池加熱手段、発熱体)の温度制御を行う。従って、制御手段に異常が発生した場合、ヒータユニットの温度を制御できなくなってしまう。この場合、ヒータユニットの温度が過度に上昇してしまい、ヒータユニットが破損してしまう虞がある。更には、電池加熱手段や発熱体の温度が過度に上昇すると、電池の温度が過度に上昇し、電池が熱暴走してしまう虞がある。
実施形態は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その要旨としては、少なくとも以下(1)〜(7)に示す構成が含まれる。
(1)ある観点から見た実施形態に係るヒータユニットは、基板と、基板に設けられた発熱源となるパターンと、パターン中に直列に介挿された第1感温素子と、を備え、第1感温素子が、パターンの温度が温度閾値以上の場合、パターンの温度上昇に伴い増加する。
本構成によれば、パターン中に直列に介挿された第1感温素子が、第1感温素子の温度が温度閾値以上の場合、第1感温素子の温度上昇に伴い抵抗値が増加する。これにより、第1感温素子は、第1感温素子の温度が温度閾値以上の場合、第1感温素子の温度が上昇すると、パターンを流れる電流を制限するように動作するので、パターンの過度の温度上昇を抑制できる。従って、パターンが、過度の温度上昇に起因して破損するのを抑制できる。また、本構成に係るヒータユニットを、電池セルを温める用途で使用する場合、電池セルの過度の温度上昇に伴う電池セルの熱暴走を抑制できる。
(2)また、実施形態に係るヒータユニットは、上記第1感温素子が、パターンの温度が0℃以上且つ温度閾値未満の場合の抵抗値の温度上昇率の平均値をΔR1、パターンの温度が上記温度閾値の場合の温度上昇率をΔRthとすると、下記式(1)の関係式が成立するものであってもよい。

本構成によれば、上記式(1)の関係式が成立することにより、第1感温素子は、パターンの過度の温度上昇を十分抑制できる程度に、パターンを流れる電流を制限することができる。
(3)また、実施形態に係るヒータユニットは、上記第1感温素子が、複数個並列に接続されることにより並列体を構成し、当該並列体が、上記パターン中に介挿されているものであってもよい。
本構成によれば、上記第1感温素子が、複数個並列に接続されることにより並列体を構成し、当該並列体が、上記パターン中に介挿されていることにより、パターンを流れる電流を複数個の第1感温素子に分散させることができる。従って、1つの第1感温素子に流れる電流が低減されるので、第1感温素子として比較的定格電流の小さいものを使用することができる。
(4)また、実施形態に係るヒータユニットは、上記パターンと熱的に結合し且つパターンから離間した状態で上記基板に配設された第2感温素子を更に備え、第2感温素子が、パターンの温度上昇に伴い抵抗値が減少するものであってもよい。
本構成によれば、第2感温素子の抵抗値に基づいて、第2感温素子の温度を検出することができる。従って、第2感温素子により検出したパターンの温度に基づいて、パターンに流れる電流を制御することが可能となる。
(5)また、実施形態に係るヒータユニットシステムは、上記(5)のヒータユニットと、上記パターンに電力を供給する電源装置と、上記第2感温素子の抵抗値の温度特性に基づいて、上記基板上における上記第2感温素子の周囲の温度を検出し、検出した温度に応じて、上記電源装置からパターンに供給される電力を制御する制御装置と、を備えるものであってもよい。
本構成によれば、制御装置が、第2感温素子と熱的に結合したパターンの温度を検出し、検出した温度に応じて、電源装置からパターンに供給される電力を制御する。これにより、制御装置は、第2感温素子の温度を検出し、検出した温度に基づいてパターンを流れる電流を制御することができるので、パターンの過度の温度上昇を抑制し易くなる。
ところで、第1感温素子の無い構成では、パターンの温度が制御装置のみにより制御されている。この構成では、制御装置が故障し、制御装置がパターンの温度を制御できなくなった場合、パターンを流れる電流が過度に増加し、パターンの温度が過度に上昇してしまう虞がある。
これに対して、本構成によれば、第1感温素子が自発的にパターンを流れる電流を制限するように動作するので、パターンを流れる電流の過度の増加が抑制され、システム全体の熱暴走を回避することができる。
(6)また、実施形態に係るヒータユニットシステムは、上記制御装置が、更に、上記第2感温素子と熱的に結合したパターンの温度が、上記温度閾値を超える場合、上記開閉器を開状態にするものであってもよい。
本構成によれば、制御装置が、第2感温素子の温度が温度閾値を超えると、開閉器を強制的に閉状態にするので、パターンの過度の温度上昇を抑制できる。
(7)他の観点から見た実施形態に係る電池パックは、複数の電池と、複数の電池が収納されるケーシングと、ケーシングの外周面の少なくとも一部に配設されたヒータユニットと、を備え、ヒータユニットが、基板と、基板に設けられた発熱源となるパターンと、パターン中に直列に介挿された第1感温素子と、を有し、第1感温素子の抵抗値が、パターンの温度が温度閾値以上の場合、パターンの温度上昇に伴い増加する。
本構成によれば、パターン中に直列に介挿された第1感温素子が、第1感温素子の温度が温度閾値以上の場合、第1感温素子の温度上昇に伴い抵抗値が増加する。これにより、第1感温素子は、第1感温素子の温度が温度閾値以上の場合、第1感温素子の温度が上昇すると、パターンを流れる電流を制限するように動作するので、パターンの過度の温度上昇を抑制できる。従って、パターンが、過度の温度上昇に起因して破損するのを抑制できる。また、本構成に係るヒータユニットを、電池セルを温める用途で使用する場合、電池セルの過度の温度上昇に伴う電池セルの熱暴走を抑制できる。
[2.実施形態の詳細]
<1>構成
<全体構成>
図1は、本実施形態に係る電池パックシステムの概略構成図である。
電池パックシステムは、電池パック100と、電源装置41と、コントローラ51と、を備える。
電池パック100は、複数の電池セル20と、ケーシング31と、ヒータユニット1と、を備える。
ここで、電池セル20は、電池容器21と、発電体24と、正極端子22と、負極端子23と、を有する。
電池容器21は、扁平な矩形箱状であり、例えばアルミニウム合金等の金属材料から形成されている。この電池容器21の内部には、発電体24(図1の拡大図参照)が収納されている。
発電体24は、板状の正極体24aおよび負極体24bが、セパレータ24cを介して交互に積層された構造を有する溶融塩電池から構成されている。
ここで、正極体24aは、例えばアルミニウム不織布(例えば線径100μm、気孔率80%)に正極活性物質を付加することにより形成されている。この正極活性物質は、例えばNaCrO2と、アセチレンブラックと、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)と、N−メチル−2−ピロリドンとを混練したものから構成される。正極体24aは、例えば厚みが約0.1mmとなるように形成される。負極体24bは、例えばアルミニウム金属板の表面に負極活性物質をメッキ等によりコーティングすることにより形成される。この負極活性物質は、例えば錫を含むSn−Na合金から構成される。
セパレータ24cは、ガラスの不織布(例えば厚み200μm)またはポリオレフィンシート(例えば厚み50μm)に電解質である溶融塩を含浸されることにより形成される。溶融塩としては、例えば、NaFSA(ナトリウム・ビスフルオロスルフォニアアミド)と、KFSA(カリウム・ビスフルオロスルフォニアアミド)との混合物から構成される。この混合物の融点は、57℃である。
正極端子22は、発電体24の各正極体24aに電気的に接続されている。負極端子23は、発電体24の各負極体24bに電気的に接続されている。この正極端子22および負極端子23は、電池容器21との間において電気的に絶縁されている。
ケーシング31は、略矩形箱状の形状を有する。このケーシング31は、例えば鉄やアルミニウム合金等の金属材料から形成されている。
ヒータユニット1は、複数の電池セル20を加熱することにより、複数の電池セル20それぞれの発電体24の一部を構成する溶融塩の基となる塩を溶融させる。このヒータユニット1は、ケーシング31の側壁に取り付けられている。
<ヒータユニット>
図2は、本実施形態に係るヒータユニット1の概略構成図である。
ヒータユニット1は、基板10と、パターン11と、3つのPTC(Positive Temperature Coefficient)素子(第1感温素子)12と、を備える。また、ヒータユニット1は、更に、4つのNTC(Negative Temperature Coefficient)素子(第2感温素子)13と、電源用コネクタ14と、コントローラ用コネクタ15と、を備える。
基板10は、平面視略矩形状であり、例えばポリイミド等の樹脂材料から形成されている。この基板10の厚みは、1mm以下に設定されている。
パターン11は、発熱源となるものであり、基板10に埋設されている。パターン11は、基板10の厚み方向から見た場合、基板10内を蛇行するように配置されている。具体的には、パターン11は、複数(図2では10本)の直線状部11aと、複数(図2では9つ)の屈曲部11bと、2つの導入部11cと、を備える。10本の直線状部11aは、基板10の長手方向に延伸し、互いに略平行となるように基板10の短手方向に並列している。屈曲部11bは、略半円弧状に屈曲しており、直線状部11aの端部と、当該直線状部11aに対して基板10の短手方向で隣接する2つの直線状部11aのいずれか一方の端部とを接続している。2つの導入部11cそれぞれは、一端部が電源用コネクタ14に接続され、他端部が基板10の短手方向における端縁に最も近い位置に配置された直線状部11aの端部に接続されている。
また、パターン11は、例えば、ステンレスから形成されている。
PTC素子12は、3つが並列に接続されることにより、並列体を構成している。そして、当該並列体が、パターン11中に介挿されている。このPCT素子12は、パターン11のうち、基板10の短手方向において最も基板10の中央部近くに位置する直線状部11aの一部に接続されている。また、PTC素子12は、扁平な直方体であり、長手方向における両端部に電極122が設けられている。そして、PTC素子12は、厚み方向における一面側が基板10に対向した状態で配置されている。
このように、PTC素子12が、3つ並列に接続されることにより、並列体を構成し、当該並列体がパターン11中に介挿されていることにより、パターン11を流れる電流を3個のPTC素子12に分散させることができる。従って、1つのPTC素子12に流れる電流が低減されるので、PTC素子12として比較的定格電流の小さいものを使用することができる。
また、このPTC素子12は、周囲の温度が温度閾値(例えば100℃)以上の場合、その抵抗値が増加する。
このPTC素子12としては、チタン酸バリウム等を用いたセラミックPTC素子や低融点ポリマー中にカーボンブラックやニッケル等の導電性粒子を分散させた混合物を用いたポリマーPTC素子等を採用すればよい。
4つのNTC素子13は、基板10に設けられ、熱的に結合し且つパターン11から離間した状態で基板10に配設されている。具体的には、NTC素子13は、パターン11のうち基板10の短手方向において隣接する直線状部11aの間に配設されている。そして、各NTC素子13は、コントローラ用コネクタ15から導出する配線接続用パターン16に電気的に接続されている。この配線接続用パターン16は、NTC素子13毎に2本ずつ設けられている。また、配線接続用パターン16は、例えば銅等の金属材料から形成されている。
NTC素子13は、扁平な直方体であり、長手方向における両端部に電極132が設けられている。そして、NTC素子13は、厚み方向における一面側が基板10に対向した状態で配置されている。
このNTC素子13は、周囲の温度上昇に伴い抵抗値が減少する。
このNTC素子13としては、例えばニッケルやマンガン、コバルト、鉄等の酸化物を混合して焼結した材料を用いたNTC素子等を採用すればよい。
図3は、本実施形態に係るヒータユニット1を示し、(a)はA−A線で破断した断面図、(b)はB−B線で破断した断面図である。
図3(a)に示すように、パターン11におけるPTC素子12の素子本体121の端部に位置する電極122が接続される部位は、基板10で覆われていない。また、基板10と、PTC素子12の基板10側におけるパターン11と接触しない部位との間には、伝熱部材123が設けられている。この伝熱部材123は、例えばシリコーン樹脂等の熱伝導率の高い樹脂材料等から形成されている。これにより、基板10からPTC素子12への伝熱性が向上されている。なお、伝熱部材123を形成する材料は、樹脂材料に限定されるものではなく、例えば熱伝導率の高いセラミックス等から形成してもよい。
PTC素子12の電極122は、半田等の導電部材124によりパターン11に電気的に接続されている。なお、導電部材124の材料は、半田に限定されるものではなく、例えば金属粒子が分散された導電性樹脂材料等であってもよい。
また、PTC素子12の一部は、基板10の一面側から突出している。そして、基板10の他面と、パターン11におけるPTC素子12が設けられる側とは反対側の面との間の厚みW1は、パターン11からケーシング31への伝熱性を考慮して、例えば50μmに設定される。
更に、基板10の上記他面と、PTC素子12における基板10に対向する側とは反対側の面との間の距離W2は、例えば2mmに設定される。
ここにおいて、パターン11で生じた熱は、主として、パターン11から直接PTC素子12へ至る経路AR1、および、パターン11からケーシング31の周壁および伝熱部材123を経由してPTC素子12へ至る経路AR2を通って、PTC素子12に伝達する。
図3(b)に示すように、パターン11におけるNTC素子13の電極132が接続される部位は、基板10で覆われていない。また、基板10と、NTC素子13の基板10側における配線接続用パターン16と接触しない部位との間には、伝熱部材133が設けられている。この伝熱部材133は、例えばシリコーン樹脂等の熱伝導率の高い樹脂材料等から形成されている。これにより、基板10からNTC素子13への伝熱性が向上し、基板10の温度を正確に検出することができる。なお、伝熱部材133を形成する材料は、樹脂材料に限定されるものではなく、例えば熱伝導率の高いセラミックス等から形成してもよい。
NTC素子13の素子本体131の端部に位置する電極132は、導電部材134によりパターン16に電気的に接続されている。この導電部材134の材料は、導電部材124の材料と同様である。
また、NTC素子13の一部は、基板10の一面側から突出している。そして、基板10の他面と、NTC素子13における基板10に対向する側とは反対側の面との間の距離W3は、例えば1mmに設定される。
更に、基板10の短手方向における、パターン11とNTC素子13の中央部との間の距離W4は、NTC素子13の感度を考慮して、例えば10mmに設定される。
距離W4を以上のように設定することにより、パターン11とNTC素子13とが熱的に結合した状態とすることができる。
ここにおいて、パターン11で生じた熱は、主として、パターン11からケーシング31の周壁および伝熱部材133を経由してNTC素子13へ至る経路AR3を通って、NTC素子13に伝達する。
図4は、本実施形態に係る電池パック100について、ヒータユニット1が取り付けられた部分を示す一部破断した平面図である
電池パック100では、ヒータユニット1の基板10におけるPTC素子12およびNTC素子13が突出する側とは反対側の面がケーシング31の側壁に対向した状態で、接着層17により接着されている。この接着層17は、例えば熱伝導率の高いシリコーン樹脂等からなる。
図5は、本実施形態に係る電池パックシステムのブロック図である。
電源装置41は、スイッチ411と、駆動回路412と、電力変換回路413と、を備える。ここで、駆動回路412は、コントローラ51から入力される制御信号に基づいてスイッチ411のオンオフ動作を行う。
電力変換回路413は、例えばスイッチング素子やインダクタ等を含んで構成されるDC/DCコンバータである。この電力変換回路413は、コントローラ51から入力される制御信号により駆動する。電力変換回路413は、バッテリ61から供給される直流電圧を降圧してパターン11に供給する。
コントローラ51は、温度変換部511と、情報処理部512と、を備える。
ここで、温度変換部511は、例えば、4つのNTC素子13毎に設けられた抵抗と、定電圧源と、アナログデジタル変換器(以下、「AD変換器」と称する。)とを備える。そして、各抵抗は、定電圧源と接地線との間において直列に接続されることにより分圧回路を構成している。そして、AD変換器が、各サーミスタ13に印加されるアナログの電圧信号を、電圧値を示すデジタル信号に変換して情報処理部512に入力する。
一方、情報処理部512では、温度変換部511から入力される電圧値から、4つのNTC素子13により検出した温度の平均値を算出する。
ここで、情報処理部512は、NTC素子13に対応する電圧値に比例する値と、NTC素子13の温度との関係を示すルックアップテーブルを保持している。そして、情報処理部512は、このルックアップテーブルを参照して、NTC素子13に対応する電圧値からNTC素子13の温度を算出する。
図6は、本実施形態に係るルックアップテーブルの内容を示す概念図である。
NTC素子13に対応する電圧値は、NTC素子13の温度上昇に伴い単調減少する特性を有している。従って、NTC素子13に対応する電圧値からNTC素子13の温度を一義的に求めることができる。
また、情報処理部512は、NTC素子13の温度に基づいて、駆動回路412および電力変換回路413それぞれにD/Aコンバータを介して制御信号を入力する。そして、情報処理部512は、電力変換回路413を定電圧制御により駆動させることにより、電力変換回路413から出力される電圧を一定にする。この情報処理部512の動作については、<2−2>にて詳述する。
<2>動作
次に、本実施形態に係る電池パックシステムの動作について説明する。
<2−1>PTC素子の動作
まず、PTC素子12の動作について説明する。
図7は、本実施形態に係るPTC素子12の動作を示し、(a)はPTC素子12の抵抗値の温度特性を示す図、(b)はPTC素子12の温度と、PTC素子12の抵抗値と、パターン11を流れる電流との関係を示す図である。図6(a)における縦軸は、logスケールで示している。
図7(a)に示すように、PTC素子12の温度が0℃〜100℃の範囲(以下、「正常範囲」と称する。)ΔTnにある場合、PTC素子12の抵抗値は、約0.07Ω〜約0.3Ωの範囲内で推移する。従って、パターン11の抵抗に比べれば十分に小さいと看做すことができる。
一方、PTC素子12の温度が正常範囲ΔTnの上限(以下、「温度閾値」と称する。)Th(100℃)を超える範囲(以下、「異常範囲」と称する。)ΔTabにある場合、PTC素子12の抵抗値は、急激に増加する。例えば、温度125℃では、PTC素子12の抵抗値は、約100Ωに達する。
ところで、PTC素子12は、PTC素子12の温度が0℃以上且つ温度閾値Th未満の場合(即ち、PTC素子12の温度が正常範囲ΔTnにある場合)の抵抗値の温度上昇率の平均値をΔR1、パターンの温度が、温度閾値Thの場合の温度上昇率をΔRthとする。この場合、下記式(1)の関係式が成立する。

この場合、PTC素子12は、パターン11の過度の温度上昇を十分抑制できる程度に、パターン11を流れる電流を制限することができる。
図7(b)に示すように、PTC素子12の温度の温度が時間とともに増加していき、正常範囲ΔTnの上限である温度閾値Thを超えると、PTC素子12の抵抗値Rが急激に増加し始める。そして、PTC素子12の抵抗値Rの増加に伴い、パターン11を流れる電流Iが減少していく。このとき、PTC素子12の温度も時間とともに減少していく。ここで、PTC素子12の温度は、自己発熱の影響により、電流Iよりも少し遅れて減少していく。
その後、パターン11を流れる電流Iが電流Ithまで減少すると、PTC素子12の抵抗値Rも減少し始める。そして、PTC素子12の抵抗値Rの減少に伴い、パターン11を流れる電流Iも増加する。すると、PTC素子12の温度が、時間とともに増加し始める。
以上説明したように、PTC素子12は、その温度が許容最大定格Tcを超えないように、パターン11を流れる電流を制限するように動作する。なお、この最大定格Tcは、電池セル20の上限温度によって設定される。つまり、PTC素子12は、電池セル20に相応の仕様のものが選択される。
これにより、PTC素子12の過度の温度上昇に起因したパターン11の破損を抑制することができる。
次に、コントローラ51の動作について説明する。コントローラ51は、NTC素子13の温度が目標温度TAとなるように、スイッチ411の開閉動作および電力変換回路413の出力電圧を制御する。
図8は、本実施形態に係るコントローラ51の動作を示すフローチャートである。
まず、コントローラ51の温度変換部511が、NTC素子13に対応する電圧を取得する(ステップS1)。そして、コントローラ51の情報処理部512が、4つのNTC素子13の電圧からNTC素子13それぞれの温度を算出する。
次に、コントローラ51の情報処理部512が、4つのNTC素子13それぞれについて算出されたNTC素子13の温度の平均値(温度T)が正常範囲ΔTnにあるか否かを判定する(ステップS2)。
ステップS2において、温度Tが異常範囲ΔTabにあると判定されると(ステップS2:No)、情報処理部512は、スイッチ411がオフするように、駆動回路412を制御する(ステップS5)。
その後、情報処理部512は、電力変換回路413から出力される電圧Vを電圧ΔVだけ低い電圧(V−ΔV)に設定し(ステップS6)、再びステップ1の処理を行う。
一方、ステップS2において、温度Tが正常範囲ΔTnにあると判定されると(ステップS2:Yes)、情報処理部512は、温度Tが目標温度TA以下であるか否かを判定する(ステップS7)。
ステップS7において、温度Tが目標温度TA以下であると判定されると(ステップS7:Yes)、情報処理部512は、電力変換回路413から出力される電圧Vを電圧ΔTだけ高い電圧に設定する(ステップS8)。これにより、パターン11に供給される電流が増加し、NTC素子13の温度が上昇する。
一方、ステップS7において、温度Tが目標温度TAよりも大きいと判定されると(ステップS7:No)、情報処理部512は、スイッチ411がオフするように、駆動回路412を制御する(ステップS5)。
以上説明したように、コントローラ51は、NTC素子13の温度が正常範囲ΔTnにあるか否かを優先的に判定し、異常範囲ΔTabにあれば、パターン11への電力供給を遮断する制御を行う。つまり、コントローラ51が、NTC素子13の温度が、温度閾値Thを超える場合、スイッチ411を開状態にする。これにより、パターン11の過度の温度上昇を抑制できる。
<3>製造方法
次に、本実施形態に係るヒータユニット1の製造方法について説明する。
図9(a)〜(e)は、本実施形態に係るヒータユニット1の各製造工程における断面図である。
まず、ステンレスの金属箔11Aとポリイミド等の第1基材10Aとを熱融着させて金属箔11Aと第1基材10Aとからなる積層体を形成する(図9(a)参照)。ここでは、例えば熱プレス法が採用される。
次に、金属箔11Aをエッチングすることにより、パターン11が形成される(図9(b)参照)。ここでは、例えば、塩化第一鉄溶液をエッチャントとするウェットエッチング法が採用される
続いて、第1基材10A上におけるパターン11が形成されていない部分に、配線接続用パターン16を形成する。ここでは、例えば、第1基材10A上におけるパターン11が形成されていない部分に、銅の金属箔(図示せず)を熱融着させる。そして、銅を選択的にエッチングできるエッチャントを用いて、銅の金属箔をエッチングする。
その後、第1基材10Aにおけるパターン11および配線接続用パターン16が形成された面側を覆うように、第1基材10Aと第2基材10Bとを熱融着させる(図9(c)参照)。ここでは、例えば熱プレス法が採用される。また、第2基材10Bは、パターン11におけるPTC素子13が設けられる部位と、配線接続用パターン16におけるNTC素子13が設けられる部分とを覆わない形成を有している。この第1基材10Aと第2基材10Bとから、基板10が構成される。
次に、パターン11の間に伝熱部材123を配設し、PTC素子13を伝熱部材123およびパターン11の上に載置する(図9(d)参照)。このとき、配線接続用パターン16の間にも伝熱部材133を配設し、NTC素子13を伝熱部材133および配線接続用パターン16の上に載置される。
その後、パターン11とPTC素子13とを半田等の導電部材124により接合する(図9(e)参照)。このとき、配線接続用パターン16とNTC素子13とも半田等の導電部材124により接合する。
<4>まとめ
結局、本実施形態に係るヒータユニット1によれば、パターン11中に直列に介挿されたPTC素子(第1感温素子)12が、PTC素子12の温度が温度閾値Th以上の場合、PTC素子12の温度上昇に伴い抵抗値が増加する。これにより、PTC素子12は、PTC素子12の温度が温度閾値Th以上の場合、PTC素子12の温度が上昇すると、パターン11を流れる電流Iを制限するように動作するので、パターン11の過度の温度上昇を抑制できる。従って、パターン11が、過度の温度上昇に起因して破損するのを抑制できる。また、本実施形態に係るヒータユニット1は、電池セル20を温める用途で使用される。そして、ヒータユニット1は、過度に温度上昇が抑制されているので、電池セル20の過度の温度上昇に伴う電池セルの熱暴走を抑制できる。
また、本実施形態に係るヒータユニット1によれば、NTC素子13の抵抗値に基づいて、NTC素子13の温度を検出することができる。従って、NTC素子13の温度に基づいて、パターン11に流れる電流を制御することが可能となる。
更に、本実施形態に係る電池パックシステムでは、コントローラ51が、NTC素子13の温度を検出し、検出した温度に応じて、電源装置41からパターン11に供給される電力を制御する。これにより、コントローラ51は、NTC素子13の温度を検出し、検出した温度に基づいてパターン11を流れる電流を制御することができるので、パターン11の過度の温度上昇を抑制し易くなる。
ところで、PTC素子12の無い構成では、パターン11の温度がコントローラ51のみにより制御されている。この構成では、コントローラ51が故障し、コントローラ51がパターン11の温度を制御できなくなった場合、パターン11を流れる電流が過度に増加し、パターン11の温度が過度に上昇してしまう虞がある。
これに対して、本構成によれば、PTC素子12が自発的にパターン11を流れる電流を制限するように動作するので、コントローラ51が故障した場合でもパターン11を流れる電流の過度の増加が抑制され、電池パックシステムの熱暴走を回避することができる。
[3.変形例]
(1)実施形態に係るヒータユニット1では、PTC素子12が、3つ並列に接続されることにより並列体を構成し、当該並列体が、パターン11中に介挿されている例について説明したが、PTC素子12のパターン11への接続態様はこれに限定されるものではない。
図10は、本変形例に係るヒータユニット201の一部を示す図である。
本変形例に係るヒータユニット201では、パターン11に対して2つ直列に接続されたPTC素子712A,712Bが、3組並列に接続されてなる並列体を備える。
この場合、上記並列体が、直列に接続されたPTC素子712A,712Bを含んで構成されている。これにより、PTC素子12の温度が、正常範囲ΔTnの上限を超えた場合における、素子群全体の抵抗値の上昇率は、直列に接続されたPTC素子を含まない構成に比べて大きくなる。従って、PTC素子12の温度が、正常範囲ΔTnの上限を超えてしまうことを抑制することができる。
(2)実施形態に係るヒータユニット1では、NTC素子13が、パターン11のうち基板10の短手方向において隣接する直線状部11aの間に配設されている例について説明した。但し、NTC素子13の配置はこれに限定されるものではない。
図11は、本変形例に係るヒータユニット301の概略構成図である。
ヒータユニット301では、各NTC素子13が、パターン11のうち基板10の長手方向において、屈曲部11bの外側に離間した位置に配設されている。また、配線接続用パターン16の一部は、パターン11の屈曲部11bを跨ぐように設けられている。
本構成によれば、NTC素子13が、パターン11のうち基板10の短手方向において隣接する直線状部11aの間に配設しないので、直線状部11aの間隔を短くすることができる。従って、基板10の短手方向における長さを短くすることができるので、その分、基板10の小型化を図ることができる。
(3)実施形態に係る電池パック100では、ヒータユニット1が、ケーシング31の周壁に基板10におけるPTC素子12およびNTC素子13側とは反対側の面側が対向した状態で、ケーシング31の周壁に取り付けられる例について説明した。但し、ヒータユニット1のケーシング31への取り付け方は、これに限定されるものではない。例えば、ヒータユニット1が、ケーシング31の周壁に、基板10におけるPTC素子12およびNTC素子13が設けられる面側が対向した状態で、ケーシング31の周壁に取り付けられるものであってもよい。
図12は、本変形例に係る電池パック400について、ヒータユニットが取り付けられた部分を示す一部破断した平面図である。
電池パック400では、ヒータユニット1が、ケーシング31の周壁に、基板10におけるPTC素子12およびNTC素子13が設けられる面側が対向した状態で、ケーシング31の周壁に取り付けられる。
また、電池パック400は、ケーシング31の周壁のうちヒータユニット1が取り付けられる部分において、ヒータユニット1のPTC素子12およびNTC素子13に対応する部分に凹部31a,31bを設けられている。そして、ヒータユニット1がケーシング31の周壁に取り付けられた状態において、PTC素子12およびNTC素子それぞれが、凹部31a、31bの内側に配置される。更に、ヒータユニット1とケーシング31の周壁との間に、熱伝導率の高い接着剤等からなる伝熱材832が充填されている。
本構成によれば、PTC素子12およびNTC素子13が、電池パック400の外部に露出していない。そして、基板10により、PTC素子12およびNTC素子13が保護された状態となっている。従って、PTC素子12およびNTC素子13の信頼性向上を図ることができる。
[4.付記]
上記実施の形態および変形例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,201 ヒータユニット
10 基板
10A 第1基材
10B 第2基材
11 パターン
11a 直線状部
11b 屈曲部
11c 導入部
11A 金属箔
12,712A,712B PTC素子(第1感温素子)
13 NTC素子(第2感温素子)
14 電源用コネクタ
15 コントローラ用コネクタ
16 配線接続用パターン
17 接着層
20 電池セル
21 電池容器
22 正極端子
23 負極端子
24 発電体
24a 正極体
24b 負極体
24c セパレータ
31 ケーシング
31a,31b 凹部
41 電源装置
51 コントローラ
100,400 電池パック
122,132 電極
123,133 伝熱部材
124,134 導電部材
201 ヒータユニット
411 スイッチ
412 駆動回路
413 電力変換回路
511 温度変換部
512 情報処理部
832 伝熱材

Claims (7)

  1. 基板と、
    前記基板に設けられた発熱源となるパターンと、
    前記パターン中に介挿された第1感温素子と、
    を備え、
    前記第1感温素子の抵抗値は、前記パターンの温度が温度閾値以上の場合、前記パターンの温度上昇に伴い増加する
    ヒータユニット。
  2. 前記第1感温素子の抵抗値は、前記パターンの温度が0℃以上且つ温度閾値未満の場合の温度上昇に伴う増加率をΔR1、前記パターンの温度が前記温度閾値の場合の温度上昇に伴う増加率をΔRthとすると、下記式(1)の関係式が成立する
    請求項1記載のヒータユニット。
  3. 前記第1感温素子が、複数個並列に接続されることにより並列体を構成し、当該並列体が、前記パターン中に介挿されている
    請求項1または請求項2記載のヒータユニット。
  4. 前記パターンと熱的に結合し且つ前記パターンから離間した状態で前記基板に配設された第2感温素子を更に備え、
    前記第2感温素子は、周囲の温度上昇に伴い抵抗値が減少する
    請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のヒータユニット。
  5. 基板と、前記基板に設けられた発熱源となるパターンと、前記パターン中に介挿された第1感温素子と、前記パターンと熱的に結合し且つ前記パターンから離間した状態で前記基板に配設された第2感温素子と、を有し、前記第1感温素子の抵抗値が、前記パターンの温度が温度閾値以上の場合、前記パターンの温度上昇に伴い増加するとともに、前記第2感温素子が、前記パターンの温度上昇に伴い抵抗値が減少するヒータユニットと、
    前記パターンに電力を供給する電源装置と、
    前記電源装置から前記パターンへの電力供給路に介挿された開閉器と、
    前記第2感温素子の抵抗値の温度特性に基づいて、前記パターンの温度を検出し、検出した温度に応じて、前記開閉器の開閉動作を制御するとともに前記電源装置から前記パターンに供給される電力の大きさを制御する制御装置と、を備える
    ヒータユニットシステム。
  6. 前記制御装置は、更に、前記第2感温素子が熱的に結合された前記パターンの温度が、前記温度閾値を超える場合、前記開閉器を開状態にする
    請求項6記載のヒータユニットシステム。
  7. 複数の電池セルと
    前記複数の電池セルが収納されるケーシングと、
    前記ケーシングの外周面の少なくとも一部に配設されたヒータユニットと、を備え、
    前記ヒータユニットは、
    基板と、
    前記基板に設けられた発熱源となるパターンと、
    前記パターン中に直列に介挿された第1感温素子と、
    を有し、
    前記第1感温素子は、前記パターンの温度が温度閾値以上の場合、前記パターンの温度上昇に伴い増加する
    電池パック。
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