JP2015032125A - 見守り装置および見守りシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】
利用者が動かない状態なのか、利用者が検知範囲に存在しない状態なのかを判別することができなかった。
【解決手段】
複数の赤外線センサ素子をマトリクス状に多画素化した赤外線センサアレイと、赤外線センサアレイの信号を処理する信号処理部と、信号処理部に接続され移動する発熱体を解析する解析部と解析部の結果からコマンドを生成して伝達する通信部からなる見守り装置であり、信号処理部は、人体の頭部から発する熱量を赤外線センサアレイが検知して頭部信号を抽出する手段と、解析部は、所定の向きに設置された前記赤外線センサアレイの信号から予め設定されている座標方向に頭部信号が移動したときにトリガーのステータスをオンにし、逆の座標方向に頭部信号が移動したときにトリガーのステータスをオフにする手段を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、宅内の対象者の状況を赤外線アレイセンサにて検知し、異常を検知して警報を出力する見守り装置に関するものである。
従来から、居宅内の高齢者が病気による発作などにより異状状態となり、助けを呼ぶのも困難である場合に対応できるよう、予め所定のコールセンターの電話番号が登録され、簡単な操作で外部との連絡が取れる緊急通報システム及びその機器が提案されている。例えば、利用者が携帯可能な腕時計やペンダントなどに無線送信機能を搭載し、ボタンを押すと無線信号が公衆電話回線に接続されている緊急通報装置に伝達され、緊急通報装置はその無線信号をトリガーとして予め記憶されているコールセンターに自動的に接続するものである。これら緊急通報装置は、既に全国にて普及しており、多くの高齢者宅に設置されている。
近年では、超音波などのセンサを居宅内に設置し、または利用者に直接装着することで、利用者の異状を早期に検知して通報するシステムが提案されている。特によく用いられているのが安価に構築できる焦電素子を用いたセンサであり、人体の体温と周囲温度の相対的な温度変化から人が動いているか否かを検出する方法である(たとえば、特許文献1参照)。
また、複数の焦電センサを家屋の各部屋に取り付け、居住者がどこにいるかを検知して生活パターンを判断して、センサの値が受信できないなどにより生活パターンが崩れた場合に外部に警報を出力するようにしていた(たとえば、特許文献2参照)。
特開2006−85390 特開2002−352352
しかしながら、焦電センサは人間の体温と周囲温度の相対的な温度の時系列の変化からセンサ出力を生成していることから、利用者が静止している場合にはセンサ出力がなくなり、検知することができない。つまり、利用者が動かない状態なのか、利用者が検知範囲に存在しない状態なのかを判別することができなかった。
また、焦電センサは温度の変化をオンオフのデジタルの2値で出力することで人間が動いていると判断しているが、どのように動いているのか、どの方向に動いているのか、などの詳しい動きを判断することは困難であった。よって、玄関の天井などに設置した場合には、玄関の外に出たのか、宅内に戻ったのか、などの判断はできなかった。
そのため、居間等の利用者が生活する空間と玄関口の2箇所に焦電センサを設置して、玄関口のセンサが反応して、かつ居間のセンサが反応しなくなった場合、玄関口のセンサの反応がなくなった時点で外出したという判断アルゴリズムを採用せざるをえない。しかしながら、複数のセンサが必要となりコストがかかるばかりではなく、玄関口で利用者が倒れて動けなくなった場合、上述の判断アルゴリズムでは外出したと判断してしまい、利用者の救出ができずに放置してしまうという、問題があった。
また風呂場において利用者が倒れたことを検知する方法としても、焦電センサや超音波センサを風呂場の天井に設置することなどが考えられるが、防水処理が必要なことや、熱気により体温と周囲温度の差異がなくなってしまうことから、実現が困難であった。脱衣場にセンサを設置したとしても、風呂に入ったのか、脱衣場に来ただけなのか、脱衣場で倒れたのか、などの行動パターンを把握することが困難であった。なお、カメラによる画像解析であればたやすくできる可能性があるが、個人情報およびプライバシーの問題から受け入れられることはなかった。
この発明は、これらの課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、人体の動きそのものを検知することで、利用者が倒れて動けなくなったのか、検知エリアから不在になったのかを判断できることにより、確実に高齢者の安否を確認することができる見守り装置を提供する。
このような目的を達成するために、本発明の請求項1に係る見守り装置は、複数の赤外線センサ素子をマトリクス状に多画素化した赤外線センサアレイと、赤外線センサアレイの信号を処理する信号処理部と、信号処理部に接続され移動する発熱体を解析する解析部と解析部の結果からコマンドを生成して伝達する通信部からなる見守り装置であって、
前記信号処理部は、人体の頭部から発する熱量を前記赤外線センサアレイが検知して頭部信号を抽出する手段と、前記解析部は、所定の向きに設置された前記赤外線センサアレイの信号から予め設定されている座標方向に前記頭部信号が移動したときにトリガーのステータスをオンにし、逆の座標方向に頭部信号が移動したときにトリガーのステータスをオフにする手段を備えたことを特徴とする。
また。本発明の請求項2に係る見守り装置は、解析部は、トリガーのステータスがオンになってから所定の時間オフにならなかったとき、その結果として、前記通信部から所定のコマンドを外部に発信する手段をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る見守り装置は、解析部は、頭部信号が同じ座標内に一定時間滞留したときに、前記通信部から所定のコマンドを外部に発信する手段をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る見守り装置は、赤外線センサアレイの頭部信号以外の座標に基づき周囲温度を計測する手段と、前記通信部から計測した温度データを外部に送信する手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る見守りシステムは、複数の赤外線センサ素子をマトリクス状に多画素化した赤外線センサアレイセンサと、前記赤外線アレイセンサからの信号を処理し人体の動きを検出する見守り装置と、前記見守り装置は、公衆電話回線網に接続され、前記見守り装置から信号処理後の情報を受信してコールセンターに連絡する通報装置を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項6に係る見守りシステムは、通報装置は、見守り装置のトリガーがオンになった時点で、待機モードとなることを特徴とする。
この発明によれば、赤外線アレイの信号から人の動きを検知し、異状を判断するようにしたため、外出などによる誤検知をできるだけ少なくすることができるようになる。
本発明の見守り装置の構成図である 赤外線アレイの構成例を示す図である 見守り装置の信号処理部の構成例を示す図である 見守り装置の解析部の構成例を示す図である 見守り装置の設置例を示す図である 赤外線アレイ素子の分布状況の一例である 赤外線アレイ素子の分布の移動状況を示すものである 解析部におけるトリガー生成部の動作を示すものである 本発明の見守りシステムの構成図である 見守り装置からの信号により通報するまでの処理フローを示すものである 見守り装置からの信号により通報するまでの処理フローを示すものである
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、異なる実施の形態において、同一または同様の作用効果を奏する箇所については、同一の符号を付してその説明を省略する。
〔実施の形態1〕
図1は、実施の形態の見守り装置の構成を示すものである。見守り装置1は、赤外線センサアレイ素子11、信号処理部12、解析部13、通信部14から構成され、赤外線センサアレイ11は信号処理部12に接続され、信号処理部12は解析部13に接続される。通信部14は解析部13に接続され、通信部14からは有線、または無線により外部機器と通信を行なう構成となっている。
図2は、赤外線センサアレイ11の構成例を示したものである。赤外線センサアレイ11は複数の赤外線センサチップ111が平面状に敷き詰められた状態で配置される。センサチップ111の数が多いほど高精度な計測が可能となるが、コストが高くなることから、16×16画素程度が適当である。なお、所定の方向の検知に用いるだけであれば、赤外線センサチップ111を一次元(線)状に敷き詰めれば良い。センサチップ111は、熱電堆(サーモパイル)と呼ばれる素子群からなり、多数の熱電対を直列に接続して出力電圧を高くしたものである。センサチップ111は、物体から放出している赤外線を離れた点で計り、それにより温度を求めることができる。赤外線照射によりセンサチップ111の感熱部の温度上昇が起こり、熱起電力が発生することを利用している。なお、温度測定する用途に応じてセンサ前面に波長選択フィルタを付けることが望ましい。
センサチップ111の表面にはレンズ112が実装され、視野角の設定をおこなう。レンズ112は赤外線を透過する材質が使用される。複数のセンサチップ111の信号はセレクタ113によりそれぞれを分別して信号処理部12に伝達される。セレクタ113のサンプリング周期により温度変化の時系列の精度が変わり、サンプリング周期を高くすることで瞬時の温度変化を捕捉することができる。一方、サンプリング周期を下げることにより、温度変化を捕える周期は遅くなるが、消費電力を抑えることが可能となるため、見守り装置1を電池駆動させる場合などには有効となる。サンプリング周期は人間の動きの速度に合わせて上記のトレードオフの最適値を選定することが望ましい。
図3は、信号処理部12の構成例を示したものである。赤外線センサアレイ11からの信号は数〜数十μVと微小な信号であることから増幅器121にて信号増幅をおこなう。信号増幅のゲインは測定対象の温度を基準として可変となるようにするのが望ましい。増幅された信号はA/D変換器122によりアナログ値からデジタル値に変換する。A/D変換器122の信号は出力部123に伝達され、各センサチップ111のデジタル変換値をパラレルに出力して解析部13に伝達する。なお、A/D変換器122から出力されるデジタル値は温度を示しているが、赤外線センサアレイ11のセンサチップ111および信号処理部12の部品の特性ばらつきなどがあるため、温度の絶対値とはなり得ない。そこで、赤外線センサアレイ11と信号処理部12が組みつけられた後に、校正機による温度の校正をおこなうことが必要である。
図4に解析部13の例を示す。信号処理部12の信号は座標生成部131に入力される。座標生成部131では座標が形成され、各センサチップ111が計測した温度のデジタル値から各座標の温度分布を解析する。座標生成部131で生成された温度分布から、頭部信号抽出部132にて人間の頭部の温度分布を抽出する。
図5は利用者宅内の風呂場に隣接する脱衣場に見守り装置1を設置した状況を示している。見守り装置1は天井に設置され、赤外線センサアレイ11は下部方向を検知面としている。図6は座標判断部131に入力されたデジタル値を視覚的にわかりやすいように座標毎に色分けをした図である。通常、人間が脱衣場にいない場合には、図6のように赤外線センサアレイ11毎の座標は131−aのようにほぼ均一な温度分布の色で表示される。ここで、人間が見守り装置1の検知範囲に入ってきた場合、人間から発する熱量により、各座標の色分けが変わってくる。例えば、服を着ている部分に関しては熱量が多い部分と少ない部分がまだらに存在するので、131−bのようにぼんやりとした熱分布となる。一方、人間の頭部に関しては直接皮膚の表面温度を検知することができることから、131−cのようにほぼ頭の形のまま一様に高い温度分布となる。
頭部信号抽出部132では予め人間の体温である36℃あたりの温度のしきい値と、さらに精巧には見守り装置1の設置した高さから計算した人間の頭部の大きさから、人間の頭部がある座標分布を抽出する。波長をλ(μm)、絶対温度をT(K)とすると、36℃の波長は以下の式1により計算される。
(式1) λ=2897/T=2897/309≒9.375μm
一方、周囲温度が20℃の場合、λ=9.89μmであることから、A/D変換器122の分解能は両者を区別できるように設定すれば、頭部信号抽出部132では容易に人間の頭部の座標領域を抽出することができる。さらには、周囲温度にあわせてA/D変換器122の分解能を可変にすることにより、夏場や冬場などの周囲温度の違いによる誤差を極力少なくすることが可能となる。これは従来の見守り用のセンサとして使用されていた周囲温度との相対的な温度の時系列の変化をオンオフの2値でしか出力できなかった焦電センサでは到底できないものである。頭部信号抽出部132では一度捕捉した頭部信号を、利用者が見守り装置1の検知範囲を外れるまで、どの座標に存在しているかを常時追尾できる。
図7は見守り装置1の検知範囲内を人間が移動した場合の頭部信号の動きを示したものである。見守り装置1は予め決められた向きに設置されている。例えば131−t1において、風呂場に向かってP1からP4の方向に配置し、P4が一番風呂場に近い座標とする。人間が風呂に入る場合には、131−t1、131−t2、131−t3の順に頭部信号が座標を移動する。一方、風呂場から出た場合には131−t4、131−t5、131−t6の順に頭部信号が移動する。方向判断部133ではこの移動の方向と速度と利用者が見守り装置1の検知外に出たことから、どの方向に動いたかを判断する。一例で説明すると、各座標フレームにおける一番温度の高い部分を頭部信号として捕捉し、所定の時系列の頭部信号データから回帰曲線を生成する。さらに回帰曲線と頭部信号からの離れている距離の逆数を重みとして、重みづけ平均を求める。重み付け平均と予め設定したしきい値を比較することで頭部信号の移動の方向と量を判断する。なお、例えば座標の移動が131−t2などで停滞した場合の処理については以降後述する。
方向判断部133は所定の方向に頭部信号が移動したと判断した時点でトリガー生成部134に信号を送出する。トリガー生成部134では方向判断部133の信号によりステータスをオンとして、タイマーを動作させる。図8にてトリガー生成部134の動作を説明する。トリガー生成部134には予め設定された時間tsが登録されている。例えば風呂の入浴時間を考えてtsは30分などと設定する。これは利用者ごとに可変にできることが望ましい。図f8−1ではステータスがt0でオンとなってから、時間tsが経過する前のteに利用者が風呂場から脱衣場に戻り再度方向判断部133からの信号が入ったことによりステータスがオフとなった状態である。一方、図f8−2では時間tsを経過しても方向判断部133からの信号が入ってこないことから、トリガー生成部134の出力は時間tsの時点で図f8−3のようにL(ロー)からH(ハイ)となり、異常が発生したとして通信部14に伝達する。通信部14はこの異常に関してコマンドを生成して外部に送出する。
一方、利用者が見守り装置1の検知範囲内で倒れた場合を想定する。その場合、頭部信号抽出部132が捕捉した頭部信号が、座標生成部131の1つの座標で停滞する。方向判断部133は予め設定された時間経過の後も見守り装置1の検知範囲から頭部信号が外れないことから、トリガー生成部134にその旨を伝達し、トリガー生成部134は通信部14に対してその旨のコマンド信号を伝達する。ここで、例えば冬場などにストーブなどの熱源を脱衣場に持ってきた場合なども想定されるが、頭部抽出部132はストーブと人間の熱量の違いを波長λから判断するとともに、ストーブを設置した後に人間が移動して見守り装置1の検知範囲外に出たことを判断できるので、複数の熱源から人間の頭部のみを抽出することで誤った判断をすることを限りなく回避することができる。
このように、赤外線センサアレイ11とその信号を処理する信号処理部12とその結果を解析する解析部13により、人間の頭部を発する熱量の波長から抽出し、その動く方向を判断することにより、従来高齢者の見守りなどに使用されていた焦電センサでは困難であった、どのように動いているのか、どの方向に動いているのか、などの人間の詳しい動きを判断することが可能となり、利用者が動かない状態なのか、利用者が検知範囲に存在しない状態なのかを判別も容易となる。また、脱衣場に設置して風呂に入っている時間から異常を検知することから、特別な防水加工や湯気などによる誤動作を回避した見守りのセンサを実現することができる。またカメラ画像のようなプライバシーの侵害を起こすことがないシステムとなる。
〔実施の形態2〕
図9には実際に見守りをおこなうシステムの実施の形態を示す。見守り装置1は異常が発した場合などに通報装置2に対して通信部14を介してその旨を伝える通信をおこなう。通信手段としては無線でも良いし、有線でも良い。通報装置2は公衆電話回線網に接続され、コールセンターなど予め指定されている通報先に通報することができる。公衆電話回線網としてはアナログ電話回線やひかり回線3や、携帯電話などのモバイル通信回線網4など、さまざまな手段が考えられる。よって通報装置2は扱うデータや公衆電話回線網にあわせたものを選択することが望ましい。見守り装置1が異常を検知して通報装置2が通報するまでの流れを図10に示す。
見守り装置1は設置されると(S101)周囲温度の測定を開始する(S102)。なお設置時の誤動作を避けるため、電源をオンしてから一定時間は動作しないモードになるようにすることが考えられる。見守り装置1は周囲温度を測定しながら発熱体が検知範囲に入ってくるかを常時確認している(S103)。もし発熱体が入ってきた場合、人間であることを前提として頭部信号の捕捉を開始する(S104)。頭部信号を座標判断部13の方向判断部133にて座標を追尾し(S105)、所定の方向に検知外になった場合にはトリガー生成部134のステータスをオンとして(S106)タイマーをスタートさせる(S107)。
ここで、タイマーが予め設定された時間ts以内の場合、見守り装置1は風呂場から上がってくる人間が検知範囲内に入ってくるかを監視する(S108)。人間が検知範囲内に入ってきた場合には再度頭部信号を捕捉し(S109)、方向判断部133にて座標を追尾し(S110)、所定の方向の逆、つまり風呂場から帰ってくる方向に移動するかを監視する。逆方向に移動後に検知範囲外になった場合(S110)には、トリガー生成部134のステータスをオフとしてタイマーをリセットする(S111)。利用者が正常に風呂に入って風呂から上がる動作をした場合はステップS101からS111を繰り返す。
一方、利用者が風呂場にて倒れた場合を想定する。トリガー生成部134のステータスがオンのまま、予め設定された時間tsが過ぎても利用者が検知範囲内に入ってこない場合には、発熱体を検知できないとして解析部13は通信部14にその旨を伝え、通報装置2にその旨を送信する(S113)。時間tsは約30分から1時間程度で、利用者の日常生活に合わせて可変に設定できるようにする。通報装置2は利用者に異常があったと判断して、公衆電話回線網を介してコールセンターに通報する(S114)。これにより、コールセンターでは安否確認のために近隣者の派遣などをおこなう。
また、例えば脱衣場にて利用者が倒れた場合、見守り装置1の検知範囲内に停滞するため(S112)、方向判断部133では停滞時間を計測し、予め設定された時間ts2を経過したら(S115)、通信部14にその旨を伝え、通報装置2にその旨を送信する(S116)。通報装置2は利用者に異常があったと判断して、公衆電話回線網を介してコールセンターに通報する(S117)。ts2は例えば10分程度が適当と考えられる。なお、利用者がまったく動けない状態ではなく、例えば痙攣などを起こしている可能性もあるので、方向判断部133では移動する座標の範囲にある程度の余裕値を設けることが望ましい。また利用者が風呂場から脱衣場に移ってきたときも同様な動作をおこなう。冬場などは風呂場の暑い場所から脱衣場の寒い場所に移動することによる急激な温度変化が身体には大きな負担となり、高齢者にとっては危険性を伴うからである。そこで、見守り装置1は人間が検知範囲内にいないときの周囲温度、正確には床面の表面温度を計測し、定期的に通報装置2にその温度を送信することも考えられる。夏場は所定の温度以上、冬場は所定の温度以下の場合には、コールセンターに室内の温度が異常値となっていることを通報して、利用者に知らせることは熱中症や室温差による危険を回避するうえで有効である。
また、高齢者の見守りにおいては、利用者が在室しているという情報が重要となる。これは火災センサや焦電センサなどは利用者が在室していない警報以外は誤報となってしまうためであり、コールセンターは利用者の応答がなく、状況判断が難しい誤報はできる限り避ける必要がある。そこで、外出をしたか否かの判断は重要となるが、従来の焦電センサなどでは複数の焦電センサからの信号をアルゴリズムで判断する方法がなされていたが、前述したように複数のセンサが必要となりコストがかかるばかりではなく、玄関口で利用者が倒れて動けなくなった場合、上述の判断アルゴリズムでは外出したと判断してしまい、利用者の救出ができずに放置してしまうという、非常に危険な問題があった。本発明では1つの見守り装置1によってその問題を解決する。
図11はその処理の流れを示したものである。見守り装置1は設置されると(S201)周囲温度の測定を開始する(S202)。見守り装置1は周囲温度を測定しながら発熱体、つまり利用者が検知範囲に入ってくるかを常時確認している(S203)。もし利用者が入ってきたら頭部信号の捕捉を開始する(S204)。頭部信号を座標判断部13の方向判断部133にて座標を追尾し(S205)、所定の方向に検知外になった場合にはトリガー生成部134のステータスをオンとする(S206)。所定の方向とは、玄関からドアのある方向である。ステータスがオンになると通信部14に伝達され、通報装置2に送信される(S207)。通報装置2ではその信号を受信するとフラグをオンとする(S208)。通報装置2はフラグがオンの場合には、例えば火災センサや他の見守りセンサが異常と判断して通報装置2に入力されたとしても、利用者が不在と判断してコールセンターなどへの通報はおこなわない。
見守り装置1は再度人間が入ってくるか否かを検知するモードとなり(S209)、利用者が外出から帰ってきて玄関のドアから入ってきた時点で頭部信号を捕捉し(S210)、ドアから家に入る方向に移動するかを検知し(S211)、検知範囲外に移動した場合にはトリガー生成部134のステータスをオフとする(S212)。ステータスがオフになると通信部14に伝達され、通報装置2に送信され(S213)、通報装置2ではその信号を受信するとフラグをオフとする(S214)。通報装置2のフラグがオフとなった時点で、各種のセンサや通報装置2の各種処理を再開することができる。
ここで見守り装置1は従来の課題であった玄関での転倒などによる利用者の異常を検知するため、見守り装置1の検知範囲内で頭部信号の座標が動かなかったことを判断する機能を搭載している。方向判断部133では停滞時間を計測し、予め設定された時間ts2を経過したら(S215)、通信部14にその旨を伝え、通報装置2にその旨を送信する(S216)。通報装置2は利用者に異常があったと判断して、公衆電話回線網を介してコールセンターに通報する(S217)。これにより、玄関で利用者に異常が発生した場合でも救出することが可能となる。
本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、上述した実施の形態の構成に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても本発明に含まれることは言うまでもない。
1:見守り装置、11:赤外線センサアレイ素子、12:信号処理部、13:解析部、14:通信部、2:通報装置、3:公衆回線網、4:モバイル通信回線網

Claims (6)

  1. 複数の赤外線センサ素子をマトリクス状に多画素化した赤外線センサアレイと、前記赤外線センサアレイの信号を処理する信号処理部と、前記信号処理部に接続され移動する発熱体を解析する解析部と前記解析部の結果からコマンドを生成して伝達する通信部からなる見守り装置であって、
    前記信号処理部は、人体の頭部から発する熱量を前記赤外線センサアレイが検知して頭部信号を抽出する手段と、前記解析部は、所定の向きに設置された前記赤外線センサアレイの信号から予め設定されている座標方向に前記頭部信号が移動したときにトリガーのステータスをオンにし、逆の座標方向に頭部信号が移動したときにトリガーのステータスをオフにする手段を備えたことを特徴とする見守り装置。
  2. 前記解析部は、トリガーのステータスがオンになってから所定の時間オフにならなかったときは結果として、前記通信部から所定のコマンドを外部に発信する手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の見守り装置。
  3. 前記解析部は、前記頭部信号が同じ座標内に一定時間滞留したときに、前記通信部から所定のコマンドを外部に発信する手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の見守り装置。
  4. 前記解析部は、赤外線センサアレイの頭部信号以外の座標に基づき周囲温度を計測する手段と、前記通信部から計測した温度データを外部に送信する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の見守り装置。
  5. 複数の赤外線センサ素子をマトリクス状に多画素化した赤外線センサアレイセンサと、前記赤外線アレイセンサからの信号を処理し人体の動きを検出する見守り装置と、前記見守り装置は、公衆電話回線網に接続され、前記見守り装置から信号処理後の情報を受信してコールセンターに連絡する通報装置を備えたことを特徴とする見守りシステム。
  6. 前記通報装置は前記見守り装置のトリガーがオンになった時点で、待機モードとなることを特徴とする請求項5に記載の見守りシステム。
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