JP2020052826A - 情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法、及びプログラム - Google Patents

情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】施設の通路等において、患者等の検知対象が倒れていることを検知し、検知対象が倒れている場合に、検知対象に関する情報を所定の通知先に通知することを容易にする情報提供装置を提供する。【解決手段】情報提供システム100において、情報提供装置101は、所定の検知領域内の温度を示す温度画像データを取得する画像取得部402と、温度画像データを用いて、検知領域内において所定の温度及び所定の大きさを示す検知対象を検知する検知部403と、検知対象が、所定の時間を超えて検知領域内に留まっている場合、検知対象に関する情報を所定の通知先に通知する通知部404と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法、及びプログラムに関する。
医療施設や介護施設等の施設において、施設に設置されたベッドを利用する利用者の状況を示す情報を提供するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、撮像手段から被写体までの距離情報を示す距離画像を用いて、検知領域内の人体の存否並びに人体の動きを検知する人体検知方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
医療施設や介護施設等の施設において、病室内でベッドを利用している患者等の情報に加えて、例えば、通路等で患者等が倒れている場合には、患者が倒れていることを示す情報を、所定の通知先に通知したいという要求がある。
しかし、例えば、特許文献1、2に示されるような従来の技術では、施設の通路等において、患者等の検知対象が倒れていることを検知し、検知対象が倒れている場合に、検知対象に関する情報を所定の通知先に通知することには困難を伴っていた。
本発明の実施の形態は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、施設の通路等において、患者等の検知対象が倒れていることを検知し、検知対象が倒れている場合に、検知対象に関する情報を所定の通知先に通知することを容易にする情報提供装置を提供する。
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る情報提供装置は、所定の検知領域内の温度を示す温度画像データを取得する画像取得部と、前記温度画像データを用いて、前記検知領域内において所定の温度及び所定の大きさを示す検知対象を検知する検知部と、前記検知対象が、所定の時間を超えて前記検知領域内に留まっている場合、前記検知対象に関する情報を所定の通知先に通知する通知部と、を有する。
本発明の実施の形態によれば、施設の通路等において、患者等の検知対象が倒れていることを検知し、検知対象が倒れている場合に、検知対象に関する情報を所定の通知先に通知することを容易にする情報提供装置を提供することができる。
一実施形態に係る情報提供システムの構成例を示す図である。 一実施形態に係る検知領域、及び検知方法について説明するための図である。 一実施形態に係る情報提供装置のハードウェア構成の例を示す図である。 一実施形態に係る情報提供システムの機能構成の例を示す図である。 一実施形態に係る情報提供装置が管理する情報の例を示す図である。 一実施形態に係る情報提供装置の処理の例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る表示画面の例を示す図である。 第1の実施形態に係る検知処理の例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る検知処理の例を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
<システムの構成>
図1は、一実施形態に係る情報提供システムの構成例を示す図である。情報提供システム100は、例えば、医療施設、又は介護施設等の施設の一例である入院病棟110に設けられた複数のカメラ102−1〜102−5、及び複数のカメラと通信可能に接続される情報提供装置101を含む。
なお、以下の説明の中で、複数のカメラ102−1〜102−5のうち、任意のカメラを示す場合、「カメラ102」を用いる。また、図1に示すカメラ102の数は一例であり、カメラ102の数は、1つ以上の他の数であっても良い。
カメラ102は、物体の温度を示す温度画像データを取得する撮影装置であり、例えば、一般的な赤外線サーモグラフィカメラ(以下、サーモカメラと呼ぶ)等を適用することができる。サーモカメラは、測定対象物からの赤外線放射を画像化して温度に換算し、温度の分布を色等によって可視化する装置である。なお、サーモカメラは、サーモグラフィ、サーモビジョン、サーモビューワ等と呼ばれる場合もある。
図1の例では、カメラ102−1、102−2は、通路A104aの天井、又は壁等に設置されている。また、カメラ102−3は、通路B104bの天井、又は壁等に設置されており、カメラ102−4、102−5は、通路C104cの天井、又は壁等に設置されている。
例えば、カメラ102−1は、カメラ102−1に対応する所定の撮影範囲103内の温度を示す温度画像データを撮影するように設置されている。また、カメラ102−1は、撮影範囲103内の温度を示す温度画像データを所定のフレームレート(例えば、5fps〜1fps等)、又は所定の時間間隔(例えば、10秒〜60秒間隔等)で撮影し、撮影した温度画像データを情報提供装置101に送信する。このとき、カメラ102−1が送信する温度画像データには、カメラ102−1を識別するための識別情報(例えば、カメラID、IPアドレス等)が含まれる。
同様にして、他のカメラ102−2〜102−5も、所定の撮影範囲の温度画像データを撮影し、撮影した温度画像データ、及び識別情報を情報提供装置101に送信する。
情報提供装置101は、コンピュータの構成を有する情報処理装置、又は複数の情報処理装置を含むシステムである。情報提供装置101は、例えば、LAN(Local Area Net Work)、インターネット等のネットワーク105を介して、複数のカメラ102、及びナースコールシステム121等と通信可能に接続されている。
情報提供装置101は、カメラ102から送信される温度画像データを取得し、取得した画像データを用いて、通路104に患者等の検知対象が倒れていることを検知する。また、情報提供装置101は、患者等の検知対象が倒れていることを検知した場合、検知対象が倒れていることを示す検知対象の情報を、ナースコールシステム121等の所定の通知先に通知する。
ナースコールシステム121は、例えば、コンピュータの構成を有する情報処理装置、又は複数の情報処理装置を含むシステムであり、情報提供装置101が検知対象の情報を通知する所定の通知先の一例である。ナースコールシステム121は、病室106に備えられたベッド107を利用する患者等による呼出情報を、ナースステーションA〜Cに設置された表示装置122a〜122c、及び看護師や介護士等の職員が所持する情報端末123等に表示させる。
また、本実施形態に係るナースコールシステム121は、図1に示すように、ネットワーク105を介して情報提供装置101に接続され、情報提供装置101から通知される検知対象の情報を受付する。また、ナースコールシステム121は、受付した検知対象の情報に基づいて、検知対象が倒れていることを示す表示画面を、表示装置122a〜122c、情報端末123等に表示させる。
複数の表示装置122a〜122cは、ナースステーション等に設けられた表示装置であり、ナースコールシステム121から送信される表示画面を表示する。
情報端末123は、看護師や介護士等の医療従事者が所持するスマートフォン、タブレット端末、ノートPC等の情報処理装置である。情報端末123は、例えば、無線通信によりナースコールシステム121と通信が可能であり、所定のアプリケーションプログラム(以下、アプリと呼ぶ)を実行することにより、ナースコールシステム121から送信される表示画面を表示する。
(検知領域、及び検知方法について)
図2は、一実施形態に係る検知領域、及び検知方法について説明するための図である。図2(a)に示す通路A104aは、図1に示す入院病棟110の通路A104aに対応している。
カメラ102−1は、一例として、通路A104aにおける所定の撮影範囲103内の温度画像データを斜め上方から撮影するように、通路A104aの天井、又は壁等に設置されている。
好ましくは、情報提供装置101は、カメラ102−1が撮影した温度画像データにおいて、撮影された通路A104aを複数の検知領域に分割して管理する。図2(a)の例では、情報提供装置101は、カメラ102−1が撮影した温度画像データにおいて、撮影された通路A104aを、4つの検知領域201、202、203、204に分割して管理する。また、情報提供装置101は、カメラ102−1から送信される温度画像データを用いて、4つの検知領域201〜204のいずれかに倒れている人(以下、検知対象と呼ぶ)を検知する。
図2(b)は、4つの検知領域201〜204の各々に、検知対象205が倒れている場合の画像210のイメージを示している。このように、検知対象205が検知領域に倒れている場合、カメラ102−1からの距離によって、画像210上で検知対象205が占める大きさが異なる。
図2(c)は、検知領域201を、検知対象205とは異なる人物が歩行している場合における画像220のイメージを示している。図2(c)に示すように、通路A104aを歩行している人物が、画像220上で占める大きさは、図2(b)に示すように、通路A104aに倒れている検知対象205が、画像220上で占める大きさより大きくなる。
図2(d)は、検知領域202に検知対象205が倒れている場合の温度画像230について説明するための図である。図2(d)に示す温度画像230は、カメラ102−1から送信される温度画像データを表示装置等に表示した画像の一例のイメージを示している。図2(d)の例では、説明用の一例として、検知領域202内に、検知対象205の温度に対応する色が表示されている。
温度画像230において、検知対象205の頭部231は、衣服等に覆われていないため、人体の体温により近い温度(例えば、35度〜40度程度)を示す色で表示される。
好適な一例として、情報提供装置101は、検知領域毎に、検知対象205の頭部231に対応する所定の大きさの範囲を予め決定し、記憶部等に記憶しておく。また、情報提供装置101は、例えば、図2(d)に示すように、温度画像230の検知領域202において、検知対象205の頭部231に対応する所定の温度、及び所定の大きさの領域を検知した場合、検知領域202に検知対象205が倒れていると判断する。さらに、情報提供装置101は、検知領域202内に、所定の時間を超えて検知対象205が倒れている場合、検知対象205が、通路A104aの検知領域202に倒れていることを示す情報(検知対象に関する情報)を、ナースコールシステム121等に通知する。
このように、検知対象205は、検知領域内に倒れている人物の一部(例えば、頭部231等)であっても良いし、検知領域内に倒れている人物の全部(例えば、全身等)であっても良い。
好ましくは、情報提供装置101は、前述した所定の大きさの範囲より大きい、所定の温度の領域を検知した場合、例えば、図2(c)に示すように、人物が通行していると判断し、検知対象に関する情報を、ナースコールシステム121に通知する処理を中止する。これにより、情報提供装置101は、通路A104aに検知対象205が倒れていないにも拘わらず、ナースコールシステム121に検知対象に関する情報が通知される誤通知を、効果的に低減させることができる。
なお、本実施形態は、例えば、廊下等の通路に限られず、例えば、階段、玄関、トイレ等の場所にも適用することができる。
<ハードウェア構成>
図3は、一実施形態に係る情報提供装置のハードウェア構成の例を示す図である。情報提供装置101は、一般的なコンピュータの構成を有しており、例えば、CPU(Central Processing Unit)301、RAM(Random Access Memory)302、ROM(Read Only Memory)303、ストレージ304、ネットワークI/F(Interface)305、入力デバイス306、表示デバイス307、外部I/F308、及びバス309等を有する。
CPU301は、ROM303やストレージ304等に格納されたプログラムやデータをRAM302上に読み出し、処理を実行することで、情報提供装置101の各機能を実現する演算装置である。RAM302は、CPU301のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ROM303は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性のメモリである。
ストレージ304は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置であり、OS(Operation System)、アプリケーションプログラム、各種のデータ等を記憶する。
ネットワークI/F305は、情報提供装置101をネットワーク105に接続するための通信インタフェースである。入力デバイス306は、マウス等のポインティングデバイスや、キーボード等の入力装置であり、各種の操作を受け付ける。表示デバイス307はディスプレイ等の表示装置であり、情報提供装置101による処理結果等の表示に用いられる。
外部I/F308は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、例えば、記録媒体等が含まれる。情報提供装置101は、例えば、記録媒体に所定のプログラムを格納し、この記録媒体に格納されたプログラムを外部I/F308を介して、情報提供装置101にインストールすることにより、所定のプログラムが実行可能となる。バス309は、上記の各構成要素に接続され、アドレス信号、データ信号、及び各種制御信号等を伝送する。
<機能構成>
続いて、情報提供システム100の機能構成について説明する。図4は、一実施形態に係る情報提供システム100の機能構成の例を示す図である。情報提供システム100は、ネットワーク105に接続された情報提供装置101、及び複数のカメラ102−1、102−2、・・・等を含む。また、情報提供装置101は、例えば、ネットワーク105等を介して、所定の通知先の一例であるナースコールシステム121と通信可能である。
(情報提供装置の機能構成)
情報提供装置101は、例えば、図3のCPU301で所定のプログラムを実行することにより、通信部401、画像取得部402、検知部403、通知部404、情報管理部405、及び記憶部406等を実現している。なお、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部は、ハードウェアによって実現されるものであっても良い。
通信部401は、例えば、図3のネットワークI/F305を用いて、情報提供装置101をネットワーク105に接続し、カメラ102、及びナースコールシステム121等と通信を行う。
画像取得部402は、カメラ102から送信される、所定の検知領域内の温度を示す温度画像データを、通信部401を介して取得(受信する)し、記憶部406等に記憶する。
検知部403は、画像取得部402が取得した温度画像データを用いて、各検知領域内において、所定の温度及び所定の大きさを示す検知対象を検知する。例えば、検知部403は、記憶部406等に記憶した判定情報411を用いて、各検知領域内の検知対象を検知する。
図5(a)は、判定情報411の一例を示している。図5(a)の例では、判定情報411には、「カメラID」、及び検知領域A〜Dにおける「検知対象の大きさ(画素数)」等の情報が記憶されている。なお、図5(a)に示されるa〜tには、画素数を示す値が予め設定されているものとする。
「カメラID」は、カメラ102を識別する識別情報である。「検知対象の大きさ(画素数)」は、例えば、各検知領域において、検知対象が倒れていると判断する所定の温度を示す領域の大きさの範囲を画素数で示した情報である。
例えば、検知部403は、カメラID「C0001」のカメラ102から取得した温度画像データの検知領域Aにおいて、予め設定された所定の温度(例えば、人体の体温に相当する35度〜40度等)を示す領域を検出し、当該領域の画素数を算出する。なお、所定の温度を示す温度範囲は、予め記憶部406等に記憶されているものとする。
また、検知部403は、検知領域Aにおいて、所定の温度を示す領域の画素数が、図5(a)に示す画素数a〜b(aは整数、bはa以上の整数)の範囲内である場合、検知領域Aに検知対象が倒れていると判断する。一方、検知部403は、検知領域Aにおいて、所定の温度を示す領域の画素数が、画素数a〜bの範囲外である場合、検知領域Aに検知対象が倒れていないと判断する。
検知部403は、他の検知領域B〜Dについても同様の処理を実行することにより、検知領域A〜Dに倒れている検知対象を検知することができる。なお、図5(a)に示す検知対象の大きさ(画素数)は、検知対象の大きさを示す情報の一例である。
図5(b)は、判定情報411の別の一例を示している。図5(b)の例では、判定情報411には、「カメラID」、及び検知領域A〜Dにおける「検知対象の大きさ(小領域の数)」等の情報が記憶されている。なお、図5(b)に示されるa〜tには、小領域の数を示す値が予め設定されているものとする。
図5(b)の例では、検知部403は、温度画像データ、又は検知領域を複数の小領域に分割して管理しており、小領域の数によって領域の大きさを示すものとする。
例えば、検知部403は、カメラID「C0001」のカメラ102から取得した温度画像データの検知領域Bにおいて、前述した所定の温度を示す領域を検出し、当該領域に含まれる小領域の数を算出する。
また、検知部403は、検知領域Bにおいて、所定の温度を示す小領域の数が、図5(a)示す小領域数c〜d(cは整数、dはc以上の整数)の範囲内である場合、検知領域Bに検知対象が倒れていると判断する。一方、検知部403は、検知領域Bにおいて、所定の温度を示す小領域の数が、小領域数c〜dの範囲外である場合、検知領域Bに検知対象が倒れていないと判断する。
検知部403は、他の検知領域A、C、Dについても同様の処理を実行することにより、検知領域A〜Dに倒れている検知対象を検知することができる。
通知部404は、検知部403が検知した検知対象が、所定の時間を超えて検知領域内に留まっている場合、検知対象に関する情報を、例えば、ナースコールシステム121等の所定の通知先に通知する。この検知対象に関する情報には、例えば、検知対象が倒れていることを示す情報、検知対象が倒れている場所、及び検知された時刻等の情報等が含まれる。
なお、通知部404は、記憶部406等に記憶した、例えば、図5(c)に示すようなカメラ配置情報412を用いて、検知対象が倒れている場所を特定することができる。
図5(c)は、カメラ配置情報412の例を示している。図5(c)の例では、カメラ配置情報412には、例えば、「カメラID」、「カメラ名」、「設置場所」、及び検知領域A〜D等の情報が含まれる。
「カメラID」は、前述した、カメラ102を識別する識別情報である。「カメラ名」には、例えば、カメラの名前等の情報が記憶される。「設置場所」は、カメラ102が設置された場所を示す情報であり、例えば、図5(c)に示すように文字列で表されるものであっても良いし、座標情報等によって表されるものであっても良い。「検知領域A」〜「検知領域D」は、各検知領域の場所を示す情報であり、図5(c)に示すように文字列で表されるものであっても良いし、座標情報等によって表されるものであっても良い。
これにより、例えば、カメラID「C0001」のカメラ102が撮影した温度画像データの検知領域Aにおいて、検知対象が所定の時間を超えて留まっている場合、通知部404は、病室A前に検知対象が倒れていることを示す情報を所定の通知先に通知する。
情報管理部405は、前述した判定情報411、カメラ配置情報412等を記憶部406等に記憶して管理する。
記憶部406は、例えば、図3のCPU301で実行されるプログラム、及びストレージ304、RAM302等によって実現され、前述した判定情報411、カメラ配置情報412等を含む、様々な情報を記憶する。
<処理の流れ>
続いて、本実施形態に係る情報提供方法の処理の流れについて説明する。
(情報提供装置の処理)
図6は、一実施形態に係る情報提供装置の処理の例を示すフローチャートである。この処理は、情報提供装置101が、カメラ102から送信される温度画像データを取得したときに実行する処理の例を示している。
ステップS601において、情報提供装置101の画像取得部402は、カメラ102から送信される温度画像データを、通信部401を介して取得(受信)する。
なお、カメラ102は、所定の時間間隔(例えば、10秒〜60秒間隔等)で、撮影範囲内の温度画像データを撮影し、撮影した温度画像データにカメラ102のカメラIDを付加して、情報提供装置101に送信するものとする。
例えば、図2(a)において、カメラ102−1は、通路A104aに設定された検知領域201〜204内の温度を示す温度画像データを撮影し、撮影した温度画像データにカメラ102−1のカメラIDを付加して、情報提供装置101に送信する。これにより、情報提供装置101の画像取得部402は、例えば、図2(d)に示すような温度画像230のデータを取得する。
ステップS602において、情報提供装置101の検知部403は、画像取得部402が取得した温度画像データを用いて、各検知領域内において所定の温度、及び所定の大きさを示す検知対象を検知する。
ここで、所定の温度は、前述したように、人体の体温に相当する温度範囲が予め定められ、記憶部406等に記憶されているものとする。また、所定の大きさは、例えば、図5(a)、(b)に示すような判定情報411によって、検知領域毎に大きさの範囲が定められているものとする。なお、検知部403の検知処理の具体的な処理の例については後述する。
ステップS603において、情報提供装置101の検知部403は、画像取得部402が取得した温度画像データから、検知対象が検知されたか否かを判断する。
検知対象が検知されない場合、検知部403は、処理を終了させる。一方、検知対象が検知された場合、検知部403は、処理をステップS604に移行させる。
ステップS604に移行すると、情報提供装置101の検知部403は、検知された検知対象の情報を、記憶部406等に記憶する。例えば、検知部403は、温度画像データを撮影したカメラ102のカメラID、検知対象が検知された領域、検知された時間等を含む検知対象の情報を、記憶部406に記憶する。
ステップS605において、情報提供装置101の通知部404は、検知部403が記憶部406に記憶した検知対象の情報に基づいて、検知対象が、所定の時間を超えて検知領域内に留まっているか否かを判断する。例えば、通知部404は、同じ検知領域内で検知対象が連続して所定の回数検知された場合、検知対象が、所定の時間を超えて検知領域内に留まっていると判断しても良い。
検知対象が所定の時間を超えて検知領域内に留まっている場合、情報提供装置101は、処理をステップS606に移行させる。一方、検知対象が所定の時間を超えて検知領域内に留まっていない場合、情報提供装置101は、処理をステップS601に戻し、ステップS601以降の処理を再び実行する。
ステップS606に移行すると、情報提供装置101の通知部404は、検知領域内に所定の時間を超えて留まっている検知対象に関する情報を、ナースコールシステム121等の所定の通知先に通知する。
例えば、図2(a)に示すように、カメラ102−1が検知領域204の温度画像データを撮影し、例えば、図2(d)に示すように、検知領域202に、検知対象205が所定の時間を超えて留まっていることが検知されたものとする。この場合、通知部404は、カメラ102−1のカメラIDを用いて、図5(c)に示すようなカメラ配置情報412から、カメラ名、設置場所、検知領域A〜D等の情報を読み出す。
また、通知部404は、例えば、カメラ102−1が撮影した温度画像データと、検知対象205が所定の時間を超えて留まっている検知領域202の情報と、検知した時間の情報と、を含む検知対象に関する情報を、ナースコールシステム121等に通知する。
好ましくは、通知部404が通知する検知対象に関する情報には、検知対象205が検知領域内に所定の時間を超えて留まっていることが検知された時点までの、所定の期間内の温度画像データが含まれる。
このとき、ナースコールシステム121は、情報提供装置101から通知された検知対象に関する情報を用いて、例えば、図7に示すような表示画面700を、例えば、表示装置122a、情報端末123等に表示させることができる。
図7は、一実施形態に係る表示画面の例を示す図である。この図は、情報提供装置101が、検知領域内で所定の時間を超えて留まっている検知対象205が検知されたときに、ナースコールシステム121、又は情報提供装置101が表示させる表示画面700の例を示している。
図7の例では、表示画面700には、通路で倒れている人がいることを示す情報701、検知された場所を示す情報702、及び通路の温度画像230等が表示されている。この情報により、施設の医療従事者は、通路Aの病室Aと病室Bの間で倒れている人が検知されたことを認識し、温度画像230でその状況を確認することができる。
好ましくは、温度画像230には、検知対象205が検知される前の所定の期間(例えば、数分程度)における動画像を表示する。これにより、医療従事者は、検知対象205の状況を、より的確に判断することができる。
(検知処理)
続いて、情報提供装置101の検知部403による検知処理の例について説明する。
[第1の実施形態]
図8は、第1の実施形態に係る検知処理の例を示す図である。この処理は、図6のステップS602で、情報提供装置101の検知部403が実行する検知処理の一例を示している。
ステップS801において、検知部403は、例えば、図5(a)に示すような判定情報411から、温度画像データの送信元のカメラ102に対応する、各検知領域における検知対象の大きさ(画素数)を読み出す。
例えば、カメラ102から取得した温度画像データに、カメラID「C0001」が付加されている場合、検知部403は、図5(a)に示す判定情報411から、カメラID「C0001」に対応する、検知対象の大きさ(画素数)を読み出す。
ステップS802において、検知部403は、温度画像データから、前述した所定の温度(例えば、35度〜40度)を示す領域を抽出する。
好ましくは、検知部403は、例えば、図2(d)に示すような温度画像230の検知領域201〜240において、所定の温度を示す領域を抽出する。
ステップS803において、検知部403は、所定の温度を示す領域が検知されたか否かを判断する。所定の温度を示す領域が抽出されない場合、検知部403は、処理をステップS804に移行させる。一方、所定の温度を示す領域が検知された場合、検知部403は、処理をステップS805に移行させる。
ステップS804に移行すると、検知部403は、検知領域内に検知対象がないと判断する。一方、ステップS805に移行すると、検知部403は、抽出された領域の画素数を算出する。
ステップS806において、検知部403は、ステップS805で算出した画素数が、ステップS801で読み出した画素数の範囲内であるか否かを判断する。例えば、図5(a)に示す判定情報411において、検知領域Bで所定の温度範囲内の領域が検知された場合、検知部403は、当該領域の画素数が、画素数c〜dの範囲内であるか否かを判断する。
算出した画素数がステップS801で読み出した画素数の範囲内である場合、検知部403は、処理をステップS807に移行させる。一方、算出した画素数がステップS801で読み出した画素数の範囲内でない場合、検知部403は、処理をステップS804に移行させる。
ステップS807に移行すると、検知部403は、検知領域内に検知対象があると判断する。
このように、情報提供装置101の検知部403は、一例として、各検知領域内において、所定の温度を示す領域内の画素の数により、所定の温度及び所定の大きさを示す検知対象の有無を判断することができる。
[第2の実施形態]
図9は、第2の実施形態に係る検知処理の例を示す図である。この処理は、図6のステップS602で、情報提供装置101の検知部403が実行する検知処理の別の一例を示している。
ステップS901において、検知部403は、例えば、図5(b)に示すような判定情報411から、温度画像データの送信元のカメラ102に対応する、各検知領域における検知対象の大きさ(小領域の数)を読み出す。
例えば、カメラ102から取得した温度画像データに、カメラID「C0001」が付加されている場合、検知部403は、図5(b)に示す判定情報411から、カメラID「C0001」に対応する、検知対象の大きさ(小領域の数)を読み出す。
ステップS902において、検知部403は、温度画像データから、前述した所定の温度(例えば、35度〜40度)を示す領域を抽出する。
好ましくは、検知部403は、例えば、図2(d)に示すような温度画像230の検知領域201〜240において、所定の温度を示す領域を抽出する。
ステップS903において、検知部403は、所定の温度を示す領域が検知されたか否かを判断する。所定の温度を示す領域が検知されない場合、検知部403は、処理をステップS904に移行させる。一方、所定の温度を示す領域が検知された場合、検知部403は、処理をステップS905に移行させる。
ステップS904に移行すると、検知部403は、検知領域内に検知対象がないと判断する。一方、ステップS905に移行すると、検知部403は、抽出された領域における小領域の数を算出する。
例えば、検知部403は、温度画像データを複数の列、及び複数の行で表される複数の小領域に分割して管理する。これにより、所定の温度を示す領域に含まれる小領域の数を用いて、検知対象を容易に特定することができるようになる。
ステップS906において、検知部403は、ステップS905で算出した小領域の数が、ステップS901で読み出した小領域の数の範囲内であるか否かを判断する。例えば、図5(b)に示す判定情報411において、検知領域Bで所定の温度範囲内の領域が検知された場合、検知部403は、当該領域に含まれる小領域の数が、小領域数c〜dの範囲内であるか否かを判断する。
算出した小領域数がステップS901で読み出した小領域の数の範囲内である場合、検知部403は、処理をステップS907に移行させる。一方、算出した小領域数がステップS901で読み出した画素数の範囲内でない場合、検知部403は、処理をステップS904に移行させる。
ステップS907に移行すると、検知部403は、検知領域内に検知対象があると判断する。
このように、情報提供装置101の検知部403は、別の一例として、各検知領域内において、所定の温度を示す領域内の小領域の数により、所定の温度及び所定の大きさを示す検知対象の有無を判断することができる。
なお、図8、9に示す処理は一例であり、検知部403は、検知領域内で検知された所定の温度を示す領域の大きさが、判定情報411に記憶された大きさの範囲内であるか否かを判断することができるものであれば良い。
以上、本実施形態によれば、施設の通路等において、患者等の検知対象が倒れていることを検知し、検知対象が倒れている場合に、検知対象に関する情報を所定の通知先に通知することを容易にする情報提供装置101を提供することができる。
100 情報提供システム
101 情報提供装置
102 カメラ
121 ナースコールシステム(所定の通知先の一例)
402 画像取得部
403 検知部
404 通知部
特開2000−316915号公報 特開2001−244621号公報

Claims (10)

  1. 所定の検知領域内の温度を示す温度画像データを取得する画像取得部と、
    前記温度画像データを用いて、前記検知領域内において所定の温度及び所定の大きさを示す検知対象を検知する検知部と、
    前記検知対象が、所定の時間を超えて前記検知領域内に留まっている場合、前記検知対象に関する情報を所定の通知先に通知する通知部と、
    を有する、情報提供装置。
  2. 前記検知部は、前記検知領域内において前記所定の温度を示す領域内の画素の数により、前記検知対象を検知する、請求項1に記載の情報提供装置。
  3. 前記検知部は、前記検知領域内を複数の小領域に分割し、前記検知領域内において前記所定の温度を示す領域内の前記小領域の数により、前記検知対象を検知する、請求項1に記載の情報提供装置。
  4. 前記検知対象は、前記検知領域内に倒れている人物の一部又は全部を含み、
    前記所定の温度は、人体の体温に相当する温度範囲を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報提供装置。
  5. 前記所定の大きさは、前記検知領域内に人体が倒れているときに、前記人体の頭部に対応する大きさの範囲を含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報提供装置。
  6. 前記通知部は、前記検知領域内に、前記所定の温度を示し、かつ前記所定の大きさより大きい領域が検知された場合、前記検知対象に関する情報を前記所定の通知先に通知する処理を中止する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報提供装置。
  7. 前記画像取得部は、複数の検知領域を含む前記温度画像データを取得し、
    前記検知部は、検知領域毎に前記所定の大きさの範囲を定めた判定情報を用いて、前記検知対象を検知する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報提供装置。
  8. 所定の検知領域内の温度を示す温度画像データを撮影する撮影装置と、前記撮影装置と通信可能に接続される情報提供装置とを含む情報提供システムであって、
    前記情報提供装置は、
    前記撮影装置が撮影した前記温度画像データを取得する画像取得部と、
    前記温度画像データを用いて、前記検知領域内において所定の温度及び所定の大きさを示す検知対象を検知する検知部と、
    前記検知対象が、所定の時間を超えて前記検知領域内に留まっている場合、前記検知対象に関する情報を所定の通知先に通知する通知部と、
    を有する、情報提供システム。
  9. コンピュータが、
    所定の検知領域内の温度を示す温度画像データを取得する処理と、
    前記温度画像データを用いて、前記検知領域内において所定の温度及び所定の大きさを示す検知対象を検知する処理と、
    前記検知対象が、所定の時間を超えて前記検知領域内に留まっている場合、前記検知対象に関する情報を所定の通知先に通知する処理と、
    を実行する、情報提供方法。
  10. 請求項9に記載の情報提供方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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