JP2015031506A - セントラル空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】部屋端末が専用となる部屋に設置されているか否かを判断し、過剰な空調や空調の不足を回避するセントラル空調システムを提供する。
【解決手段】制御装置17の対応判断部は、部屋端末が取り外された特定部屋における分配機構部16の制御の経過と、特定部屋に専用の特定部屋端末で検出した温度の変化から、この特定部屋端末が特定部屋に設置されているか否かを判断する。制御装置17の空調停止部は、対応判断部で特定部屋端末が特定部屋に設置されていないと判断すると、特定部屋における空調を停止する。これにより、部屋端末42、43、44の設置の誤りがあると、特定部屋の空調は中止される。
【選択図】図1

Description

本発明は、セントラル空調システムに関する。
一つの空調ユニットで家屋の複数の部屋を空調するセントラル空調システムが公知である。セントラル空調システムでは、家屋の各部屋に設けられているダンパなどの分配機構部を制御することにより、部屋ごとに温度を制御している。家屋に空調の対象となる部屋が複数ある場合、すべての部屋で設定温度や室温が一定であるとは限らない。例えば、一般的な家屋であれば、複数の部屋は、各部屋ごとに使用目的が異なるとともに、在室する人数も相違する。また、複数の部屋は、物理的に位置が異なるので、日当たりなどの環境にも相違がある。これらの結果、複数の部屋は、部屋ごとに設定温度や室温が異なるのが通常である。そこで、セントラル空調システムでは、各部屋に部屋端末を設置している。部屋端末は、部屋ごとに設定温度の入力を受け付けるとともに、部屋ごとの温度を検出している。そして、部屋端末は、受け付けた設定温度や検出した温度を、制御装置へ出力している。制御装置は、各部屋の部屋端末から受け取った設定温度や室温に基づいて、各部屋の分配機構部を制御する。このように、セントラル空調システムでは、部屋と部屋端末とが一対一で関連づけられている。すなわち、部屋端末は、該当する部屋に専用の機器として設けられている。
しかしながら、部屋端末は、取り扱い上、専用としている部屋から取り外されることがある。例えば電源として電池を用いる部屋端末の場合、電池の交換を行う際、専用の部屋と他の部屋とで入れ替わることが考えられる。特に携帯性の高い小型の部屋端末ほど、専用の部屋から他の部屋へ移動しやすい。このように、部屋端末が専用の部屋と他の部屋との間で入れ替わったとき、部屋端末で検出する温度と専用の部屋の温度との間に差が生じることとなる。例えば、部屋端末が専用の部屋と隣の部屋とで入れ替わると、部屋端末は隣の部屋の温度を検出する。そのため、専用部屋における実際の温度と部屋端末が検出する隣の部屋の温度とは異なる。これらの結果、部屋端末が入れ替わると、家屋の各部屋における温度の制御ができず、過剰な空調や空調の不足を招くという問題がある。
特開平11−294839号公報
そこで、本発明の目的は、部屋端末が専用となる部屋に設置されているか否かを判断し、過剰な空調や空調の不足を回避するセントラル空調システムを提供することにある。
請求項1記載の発明では、対応判断手段は、特定部屋端末が特定部屋に設置されているか否かを判断する。部屋端末は、家屋の複数の部屋のそれぞれに設けられ、各部屋の専用となっている。そのため、複数の部屋のうち任意の部屋である特定部屋には、特定部屋端末が一対一で対応している。対応判断手段は、特定部屋における分配機構部の制御の経過と、特定部屋端末で検出した特定部屋の温度の変化とから、この特定部屋端末が特定部屋に設置されているか否かを判断する。すなわち、特定部屋端末が特定部屋以外に設置されていると、特定部屋では分配機構部が正しく作動しているにも関わらず、特定部屋端末で検出する特定部屋の温度は変化しなかったり、分配機構部が停止しているにも関わらず、特定部屋端末で検出する特定部屋の温度が変化したりする。上述のように、家屋の複数の部屋では、各部屋ごとに設定温度や室温が相違することを考慮すると、特定部屋端末が特定部屋以外に設置された場合、特定部屋における室温の変化と特定部屋端末で検出した室温の変化とが一致する可能性は極めて低い。これにより、特定部屋端末で検出した特定部屋の温度の変化とから、この特定部屋端末が特定部屋に設置されているか否かを判断すると、特定部屋端末が正しく設置されているか否かを高い精度で判断することができる。そして、空調停止手段は、対応判断手段で特定部屋端末が特定部屋に設置されていないと判断すると、特定部屋における空調を停止する。これにより、部屋端末の設置の誤りがあると、特定部屋の空調は中止される。したがって、特定部屋の過剰な空調や空調の不足を回避することができる。
請求項2記載の発明では、部屋端末の検出手段は、対応する部屋から取り外されたか否かを判断する。そして、制御装置は、この検出手段で部屋端末が取り外されたことを検出すると、該当する部屋を特定部屋、この特定部屋に対応する部屋端末を特定部屋端末にそれぞれ設定する。すなわち、制御装置は、部屋端末の取り外しをきっかけとして、特定部屋端末が特定部屋に設置されているか否かを判断する。特定部屋端末が特定部屋に取り付けられている限り、特定部屋端末が特定部屋以外の部屋の温度を検出することはない。一方、特定部屋端末は、特定部屋から取り外されることにより、他の部屋の部屋端末と入れ替わる可能性が生じる。そこで、制御装置は、部屋端末の移動の原因となる部屋端末の取り外しをきっかけとして、特定部屋端末と特定部屋とが整合しているか否かを判断する。したがって、無駄な制御を省略することができる。
請求項3記載の発明では、部屋端末と制御装置との間は、無線で設定温度や検出した温度の通信を行っている。ここで、部屋端末と制御装置との間を無線で接続すると、有線で接続した場合と比較して、部屋端末の携帯性や可搬性が向上する。そのため、部屋端末と制御装置とを無線で接続するとき、有線で接続した場合と比較して、部屋端末は専用となる部屋と他の部屋との間で入れ替わる可能性が高くなる。そこで、無線で部屋端末と制御装置とを接続し、部屋端末の入れ替わりが生じやすい場合でも、部屋端末と部屋との対応の誤りは確実に回避される。したがって、特定部屋の過剰な空調や空調の不足を回避することができる。
請求項4記載の発明では、報知手段は、特定部屋端末が対応する特定部屋に設置されていないとき、その旨を報知する。報知手段は、視覚的または聴覚的に特定部屋端末が対応する特定部屋に設置されていないことを報知する。また、報知手段は、例えば携帯端末などの外部の機器に特定部屋端末が対応する特定部屋に設置されていないことを報知してもよい。これにより、特定部屋において空調が行われていないことを、ユーザに報知することができる。
請求項5記載の発明では、設定期間に応じて蓄積した情報に基づいて特定部屋端末が特定部屋に設置されているか否かを判断する。すなわち、対応判断手段は、短期的な蓄積ではなく、特定の設定期間に応じて蓄積した情報を用いている。そのため、特定部屋における外乱による温度の変化の影響は低減される。特定部屋をはじめとする部屋は、空調だけでなく、扉の開放や直射日光の入射などの外乱によっても温度が変化する。短期的な温度の変化を基準として特定部屋端末が特定部屋に設置されているか否かを判断すると、これら外乱の影響を受けるおそれがある。そこで、設定期間に応じて蓄積した情報を用いることにより、外乱の影響が排除される。したがって、特定部屋端末と特定部屋との関係を高い精度で判断することができ、特定部屋の過剰な空調や空調の不足を高い精度で回避することができる。
一実施形態によるセントラル空調システムを適用した家屋を示す模式図 一実施形態によるセントラル空調システムの部屋端末を示す模式図 一実施形態によるセントラル空調システムを示す概略的なブロック図 一実施形態によるセントラル空調システムの部屋端末を示す模式図 空調ユニットの運転と室温の変化との関係を示す模式図 部屋端末が入れ替わっているときの空調ユニットの運転と室温の変化との関係を示す模式図 一実施形態によるセントラル空調システムにおいて対応判断部が部屋端末の正常な設置を判断する根拠を示す説明図 一実施形態によるセントラル空調システムにおいて対応判断部が部屋端末が入れ替わっていると判断する根拠を示す説明図 一実施形態によるセントラル空調システムにおける処理の流れを示す概略図
以下、セントラル空調システムの一実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、セントラル空調システムの構成について、図1に基づいて説明する。セントラル空調システム10は、家屋11に設けられている。家屋11は、複数の部屋12、13、14を有している。セントラル空調システム10は、空調ユニット15、分配機構部16および制御装置17を備えている。空調ユニット15は、例えば図示しないコンプレッサ、エバポレータおよび熱交換フィンなどを有するヒートポンプ式の熱交換器などで構成されている。なお、空調ユニット15は、ヒートポンプに加え、ヒータやペルティエ素子などを有していてもよい。また、空調ユニット15は、熱交換器などで生成した暖気や冷気を送る図示しないファンを有している。
セントラル空調システム10は、一つの空調ユニット15で家屋11の複数の部屋12、13、14について空調する。この場合、家屋11は、二つ以上の空調ユニット15を有していてもよい。すなわち、本実施形態におけるセントラル空調システム10とは、一つの空調ユニット15で二つ以上の複数の部屋を空調するシステムを意味する。分配機構部16は、空調ユニット15で生成された暖気または冷気を部屋12、13、14に分配する。本実施形態のように家屋11が三つの部屋12、13、14を有する場合、分配機構部16は、メインダクト21と、このメインダクト21から分岐する分岐ダクト22、23、24を有する。また、分配機構部16は、ダンパ25、26、27を有している。ダンパ25、26、27は、分岐ダクト22、23、24にそれぞれ設けられている。ダンパ25は、分岐ダクト22を開閉する。また、ダンパ26は分岐ダクト23を開閉し、ダンパ27は分岐ダクト24を開閉する。空調ユニット15で生成した暖気または冷気は、図示しないファンによってメインダクト21へ送られる。ダンパ25、26、27で分岐ダクト22、23、24を開閉することにより、部屋12、13、14へ供給する暖気または冷気の流量が調整される。分岐ダクト22の部屋12側の端部は、送風口32である。同様に、分岐ダクト23の部屋13側の端部は送風口33であり、分岐ダクト24の部屋14側の端部は送風口34である。
制御装置17は、ダンパ25、ダンパ26およびダンパ27を制御する。具体的には、制御装置17は、ダンパ25による分岐ダクト22の開閉、ダンパ26による分岐ダクト23の開閉、およびダンパ27による分岐ダクト24の開閉を制御する。また、制御装置17は、空調ユニット15、およびこの空調ユニット15で生成した暖気または冷気を送風する図示しないファンを制御する。すなわち、制御装置17は、ダンパ25、ダンパ26およびダンパ27の開閉、空調ユニット15の運転、ならびに図示しないファンの回転を制御することにより、空調ユニット15から部屋12、13、14へ供給する暖気または冷気の流量を部屋ごとに調整する。これにより、制御装置17は、部屋12、部屋13および部屋14の温度を、個別に調整する。例えば暖房時において部屋12の温度を上昇させるとき、制御装置17は、空調ユニット15の運転を強化するとともに、ダンパ25の開度を拡大する。これにより、空調ユニット15で生成された暖気は、メインダクト21および分岐ダクト22を経由して部屋12へ流入する。
セントラル空調システム10は、上記に加え、部屋端末42、43、44を備えている。部屋端末42、43、44は、いずれも各部屋の設定温度を入力するための設定スイッチ、および各部屋の温度を検出する温度センサを有している。部屋端末42、43、44は、部屋12、13、14に専用の機器として設けられている。すなわち、部屋端末42は、部屋12に専用の機器であり、部屋12における設定温度を受け付けるとともに、部屋12の温度を検出する。同様に、部屋端末43は、部屋13に専用の機器であり、部屋13の設定温度を受け付けるとともに、部屋13の温度を検出する。さらに、部屋端末44は、部屋14に専用の機器であり、部屋14の設定温度を受け付けるとともに、部屋14の温度を検出する。これら部屋端末42、43、44は、制御装置17と通信可能である。受け付けた設定温度および検出した各部屋の温度は、部屋端末42、43、44から制御装置17へ出力される。
部屋端末42、43、44の構成について、詳細に説明する。部屋12、13、14の部屋端末42、43、44は、いずれも構成が共通している。そのため、ここでは図2および図3を用いて部屋12に設けられている部屋端末42について説明する。部屋端末42は、図2に示すように設定スイッチ45、46、温度センサ47および表示部48を有している。ユーザは、設定温度を部屋端末42の設定スイッチ45、46から入力する。例えば、設定スイッチ45を押すことにより、設定温度は「0.5℃」上昇する。また、設定スイッチ46を押すことにより、設定温度は「0.5℃」低下する。このように、部屋端末42は、部屋12における設定温度の入力を受け付ける。温度センサ47は、設置されている部屋12の温度を室温として検出する。表示部48は、設定スイッチ45、46から入力された設定温度を表示する。なお、表示部48は、設定温度に限らず、例えば現在の時刻や室温など任意の情報を表示してもよい。
また、図3は、部屋端末42の電気的な構成を示している。部屋端末42は、設定スイッチ45、46、温度センサ47および表示部48に加え、制御ユニット51、通信部52および移動検出部53を有している。温度センサ47は、検出した室温を電気信号として制御ユニット51へ出力する。部屋端末42は、制御装置17と通信可能に接続されている。制御ユニット51は、CPU、ROMおよびRAMを有するマイクロコンピュータで構成されている。制御ユニット51は、ROMに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより部屋端末42を制御する。制御ユニット51は、図示しない電池を電源として作動する。本実施形態の場合、部屋端末42は、無線によって制御装置17と通信する。制御ユニット51は、設定スイッチ45、46で受け付けた設定温度、および温度センサ47で検出した室温を、通信部52を経由して制御装置17へ出力する。制御装置17と部屋端末42との間は、例えば無線LANなどの近距離無線通信によって通信可能に接続されている。部屋端末42は、制御装置17と通信するとき、例えば部屋12に専用の端末であることを示す固有の識別信号を加えて、または固有の周波数でデータを制御装置17へ出力する。これにより、制御装置17は、部屋端末42から受け取った各種の情報を部屋12に関する情報として認識する。
移動検出部53は、部屋端末42が対応する部屋12から取り外されたか否かを検出する。移動検出部53は、例えば図4に示すように機械的なスイッチで構成されている。すなわち、移動検出部53は、各部屋の壁面54から突出する突起55との噛み合いを検出する。部屋端末42が壁面54から取り外されると、移動検出部53と突起55との噛み合いが解除される。このように突起55との噛み合いが解除されると、移動検出部53は、部屋端末42が壁面54から取り外されたとして、制御装置17へその旨を出力する。なお、移動検出部53は、図4に示す上記の例に限らない。移動検出部53は、部屋端末42および突起55の双方に、互いの接触を検出するセンサを設け、部屋端末42または突起55がそれぞれ着脱を自立的に判断する構成としてもよい。また、移動検出部53は、部屋端末42に着脱を検出するセンサを設け、部屋端末42が自立的に取り外しを検出するとともに、取り外しを検出した部屋端末42に対応する部屋を特定部屋と認定するように制御装置17へ求める構成としてもよい。さらに、移動検出部53は、機械的なスイッチに代えて、加速度センサなどであってもよい。加速度センサは、部屋端末42に加わる加速度に基づいて、部屋端末42の移動そのものを検出する。移動検出部53は、特許請求の範囲の検出手段に相当する。部屋端末43および部屋端末44の各部の詳細な構成も、上述した部屋端末42と同様である。
制御装置17は、図3に示すように制御ユニット60、通信部61、データ取得部62、温度制御部63、対応判断部64および空調停止部65を有している。制御ユニット60は、図示しないCPU、ROMおよびRAMを有するマイクロコンピュータで構成されている。制御ユニット60は、ROMに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、制御装置17をはじめとするセントラル空調システム10の全体を制御する。また、制御ユニット60は、コンピュータプログラムを実行することにより、データ取得部62、温度制御部63、対応判断部64および空調停止部65をソフトウェア的に実現している。なお、これらデータ取得部62、温度制御部63、対応判断部64および空調停止部65は、ソフトウェア的に限らず、ハードウェア的またはソフトウェアとハードウェアとの協働で実現してもよい。
通信部61は、部屋端末42、43、44との間で通信を実行する。通信部61は、上述のように無線で部屋端末42、43、44と通信する。データ取得部62は、無線を経由して部屋端末42、43、44から部屋12、13、14の設定温度および室温を取得する。温度制御部63は、データ取得部62で取得した部屋12、13、14の設定温度および室温に基づいて、空調ユニット15およびダンパ25、26、27を駆動する。これにより、温度制御部63は、部屋12、13、14の温度を制御する。すなわち、温度制御部63は、部屋12、13、14の室温が予め設定されている設定温度となるように空調ユニット15およびダンパ25、26、27を制御する。
対応判断部64は、部屋端末42、43、44が対応する部屋12、13、14に設置されているか否かを判断する。上述のように部屋端末42は、部屋12に専用の機器として設定されている。同様に部屋端末43は部屋13に専用の機器として設定され、部屋端末44は部屋14に専用の機器として設定されている。一方、部屋端末42、43、44は、無線で制御装置17と通信することから、専用とする部屋12、13、14に固定されることなく持ち運び可能である。そのため、部屋端末42、43、44が専用の部屋とその他の部屋とで入れ替わったり、重複したりすると、部屋端末42、43、44が検出する室温と制御装置17で制御の対象となる部屋との間に齟齬が生じる。例えば部屋端末42と部屋端末43とが入れ替わると、部屋端末42は部屋12ではなく部屋13の室温を検出する。そのため、制御装置17は、部屋端末42で検出した部屋13の温度に基づいて部屋12の温度を制御することなる。その結果、部屋12の温度は、本来の設定温度に制御されなくなる。そこで、対応判断部64は、部屋端末42、43、44が対応する専用の部屋12、13、14に設置されているか否かを判断する。
空調停止部65は、対応判断部64において部屋端末42、43、44が対応する専用の部屋12、13、14に設置されていないと判断されると、その部屋の空調を停止する。例えば対応判断部64において部屋端末42が部屋12に設置されていないと判断されると、空調停止部65は部屋12における空調を停止する。
以下、本実施形態による対応判断部64における作動の詳細について説明する。
(正常時)
まず、部屋端末42、43、44と専用の部屋12、13、14とが対応して正常な状態で設置されているとき、つまり部屋12に部屋端末42が設置され、部屋13に部屋端末43が設置され、部屋14に部屋端末44が設置されているときの温度変化を図5に基づいて説明する。図5は、部屋12における暖房の運転と室温との関係を示している。図5に示すように暖房の運転を実行するとき、部屋12の室温は、設定温度を挟んで暖房オン温度と暖房オフ温度との間で経時的に変化する。例えば設定温度を「26℃」としたとき、暖房オン温度は「25.5℃」、暖房オフ温度は「26.5℃」である。つまり、制御装置17は、部屋端末42で設定温度を「26℃」として受け付ける。そして、温度制御部63は、部屋端末42の温度センサ47で検出した室温が「25.5℃」になると暖房運転を「オン」にして、空調ユニット15で生成した暖気を部屋12へ供給する。また、温度制御部63は、温度センサ47で検出した室温が「26.5℃」になると暖房運転を「オフ」にして、部屋12への暖気の供給を停止する。これにより、部屋12の温度は、暖房オン温度と暖房オフ温度との間で経時的に変化する。温度制御部63は、暖房運転を「オン」するとき、空調ユニット15を「オン」するとともに、ダンパ25を「開」にする。また、温度制御部63は、暖房運転を「オフ」するとき、空調ユニット15を「オフ」またはダンパ25を「閉」にする。なお、温度制御部63は、暖房運転を「オフ」するとき、空調ユニット15を「オフ」にするとともに、ダンパ25を「閉」にしてもよい。また、設定温度と暖房オン温度または暖房オフ温度との間の温度差は、「0.5℃」に限らず任意に設定することができ、オン側とオフ側とで温度差を変更してもよい。
一方、冷房を実行するとき、室温は、設定温度を挟んで冷房オン温度と冷房オフ温度との間で経時的に変化する。例えば設定温度を「26℃」としたとき、冷房オン温度は「26.5℃」、冷房オフ温度は「25.5℃」である。温度制御部63は、部屋端末42の温度センサ47で検出した室温が「26.5℃」になると冷房温度を「オン」にして、空調ユニット15で生成した冷気を部屋へ供給する。また、温度制御部63は、温度センサ47で検出した室温が「25.5℃」になると冷房運転を「オフ」にして、部屋への冷気の供給を停止する。
(入れ替わり時)
次に、暖房運転時において部屋端末42と部屋端末43とが入れ替わった例を図6に基づいて説明する。すなわち、部屋端末42は、専用の部屋12ではなく、部屋13に入れ替わった場合について説明する。
暖房運転時あれば、部屋12および部屋13は、いずれも時間の経過とともに室温が低下する。部屋端末42は、部屋12から部屋13へ移動しているため、部屋13の室温を検出する。また、部屋端末43は、部屋12の室温を検出する。部屋端末42で検出された部屋13の室温が低下して「暖房オン温度」に到達すると、制御装置17は部屋12の暖房を実行する。部屋端末42は入れ替わりによって部屋13に設置されているため、制御装置17は、部屋端末42で検出した部屋13の室温が部屋12の室温であると判断して部屋12の暖房を実行する。本来のように部屋端末42が部屋12に設置されていれば、部屋12の温度が「暖房オフ温度」に到達すると、制御装置17は部屋12の暖房を停止する。
しかし、部屋13に設置されている部屋端末42は、部屋13の室温を検出する。部屋13は、暖房が実行されないため、室温が時間の経過とともに低下していく。そのため、部屋端末42が検出する部屋13の室温は、低下し続け、「暖房オフ温度」に到達しない。これにより、制御装置17は、部屋12の暖房を停止することなく、部屋端末42で検出した部屋13の室温を部屋12の室温と誤認して部屋12の暖房を継続する。その結果、部屋12は、「暖房オフ温度」に到達しても暖房が継続され、室温が上昇し続ける。
一方、部屋12に設置されている部屋端末43は、部屋12の室温を検出する。部屋12は、暖房が継続されているため、室温が時間の経過とともに上昇していく。そのため、部屋端末43が検出する部屋12の室温は、上昇し続け、「暖房オン温度」に到達しない。これにより、制御装置17は、部屋13の暖房を再開することなく、部屋端末43で検出した部屋12の室温を部屋13の室温と誤認して部屋13の暖房の停止を継続する。その結果、部屋13は、「暖房オン温度」を下回っても暖房が開始されず、室温が低下し続ける。
(対応判断)
部屋12を特定部屋とし、部屋端末42を特定部屋端末として、対応判断部64による対応判断を図7に基づいて説明する。
図7に示すように制御装置17は、部屋12について暖房運転「オン」および「オフ」を繰り返す。対応判断部64は、この制御装置17による部屋12の運転論理、すなわち「オン」および「オフ」を記憶する。対応判断部64は、運転論理を制御ユニット60のRAMなどに記憶する。この場合、対応判断部64は、例えば暖房運転「オン」を「1」、「オフ」を「−1」として記憶する。なお、対応判断部64は、運転論理を制御ユニット60のRAMに限らず、別体の記憶媒体に記憶してもよい。
また、対応判断部64は、部屋端末42で検出した室温の情報も蓄積する。そして、対応判断部64は、蓄積した部屋端末42で検出した室温の変化の勾配Sを算出する。本実施形態の場合、対応判断部64は、勾配Sを「S<0」または「S>0」のいずれであるか、つまり勾配Sが正または負のいずれであるかを算出する。すなわち、部屋端末42で検出した室温が低下傾向にあるとき、勾配Sは「S<0」となる。また、部屋端末42で検出した室温が上昇傾向にあるとき、勾配Sは「S>0」となる。このように、対応判断部64は、勾配Sが「S<0」または「S>0」のいずれであるかを算出する。
さらに、対応判断部64は、運転論理と勾配Sとの積を算出する。上述のように、運転論理は、オンのとき「1」およびオフのとき「−1」と設定されている。そのため、運転論理と勾配Sとの積は、勾配Sが「S<0」であるとき、および「S>0」であるときのいずれも、正「+」となる。そして、対応判断部64は、算出した積を予め設定した設定期間Tdの積分値Aとして算出する。対応判断部64は、算出した積分値Aと、予め設定した設定値Ad、−Adと比較する。対応判断部64は、積分値Aが設定値Adより大きい、つまりA>Adであれば、部屋端末42は暖房時において部屋12に設置されていると判断する。一方、対応判断部64は、図8に示すように積分値Aが設定値−Adより小さい、つまりA<−Adであれば、部屋端末42は暖房時において部屋12に設置されていないと判断する。すなわち、部屋端末42が部屋12に設置されていないとき、部屋端末42で検出した室温は低下し続ける。そのため、設定期間Tdの積分値Aは、A<−Adとなる。本実施形態では、運転論理として「オフ」を「−1」としているので、部屋端末42で検出した室温が低下するとき、すなわち勾配Sが「S<0」のときも、運転論理と勾配Sとの積は正「+」となる。そのため、これらの積の値は、設定期間Tdの間、常に積分値Aとして算出される。したがって、図7に示すような正常に設置したとき、または図8に示すような誤って設置したときを、精度よく判断することができる。なお、運転論理は、オンのとき「1」、およびオフのとき「0」のように、任意に変更してもよい。
冷房時の場合、考え方は同一であるものの、設定値の正負は逆転する。すなわち、対応判断部64は、積分値Aが設定値−Adより小さい、つまりA<−Adであれば、部屋端末42は冷房時において部屋12に設置されていると判断する。また、対応判断部64は、積分値Aが設定値Adより大きい、つまりA>Adであれば、部屋端末42は冷房時において部屋12に設置されていないと判断する。
ここで、設定期間Tdは、空調の対象となる部屋の特性や空調ユニット15の能力などによって任意に設定される。例えば設定温度から±10℃の温度変化はユーザに不快感を招くことを考えると、設定期間Tdは設定温度から10℃の温度変化が生じるまでの時間に対応する。一般的なセントラル空調システム10は、2.5℃/h〜5.0℃/hの温度変化を生じさせる能力を有している。そのため、設定期間Tdは、部屋の大きさや空調ユニット15の能力に応じて1時間〜4時間に設定することが望ましい。また、セントラル空調システム10が全体的にオフされている期間は、設定期間Tdに含まれない。
また、対応判断部64で算出した積分値Aは、−Ad≦A≦Adに該当する場合がある。例えば部屋の出入り用の扉が開放されている場合や直射日光の入射がある場合など、部屋の暖房や冷房を実行しても、速やかな室温の変化が生じない場合がある。そこで、対応判断部64は、積分値Aが−Ad≦A≦Adに該当する場合、判断をするには期間が不十分であるとして設定期間Tdを延長する。これにより、室温の短期的な急変の影響は排除して、部屋12、13、14と部屋端末42、43、44との関係を精度よく判断することができる。
次に、上記の構成によるセントラル空調システム10の処理の流れについて図9に基づいて説明する。図9では、暖房を実行する例について説明する。
制御装置17は、セントラル空調システム10の電源がオンされると、部屋端末42、43、44の取り外しがあったか否かを判断する(S101)。部屋端末42、43、44は、移動検出部53で部屋12、13、14からの取り外しを検出すると、通信部52を経由して制御装置17に取り外しがあった旨を通知する。制御装置17は、部屋端末42、43、44から取り外しがあった旨の通知を受け取ることにより、その取り外しを認識する。制御装置17は、部屋端末42、43、44の取り外しが無いとき(S101:No)、部屋端末42、43、44が取り外されるまで待機する。
制御装置17は、部屋端末42、43、44が取り外されたと判断すると(S101:Yes)、該当する部屋12、13、14を特定部屋に設定し(S102)、該当する部屋端末42、43、44を特定部屋端末に設定する(S103)。制御装置17は、例えば部屋12の部屋端末42が取り外されたとき、部屋12は特定部屋とし、部屋端末42は特定部屋端末とする。制御装置17は、取り外された部屋端末42、43、44が再び取り付けられたか否かを判断する(S104)。制御装置17は、部屋端末42、43、44が再び取り付けられていないと判断すると(S104:No)、取り付けられるまで待機する。
対応判断部64は、部屋端末42、43、44が取り付けられたと判断すると(S104:Yes)、特定部屋の運転論理を記憶する(S105)。対応判断部64は、S102で設定した特定部屋の運転論理、すなわち暖房運転が「オン」または「オフ」のいずれであるかを「オン」を「1」、「オフ」を「−1」として記憶する。対応判断部64は、例えば部屋12を特定部屋とするとき、部屋12に対する運転論理を記憶する。また、対応判断部64は、S103で設定した特定部屋端末で検出した室温の情報も蓄積する(S106)。対応判断部64は、S106で検出した室温の情報から、室温の変化の勾配Sを算出する(S107)。さらに、対応判断部64は、S105で取得した運転論理とS107で算出した勾配Sの積を設定期間Tdで積分し、積分値Aとして算出する(S108)。
対応判断部64は、S108で算出した積分値Aが設定値Adより大きいか否かを判断する(S109)。すなわち、対応判断部64は、A>Adであるか否かを判断する。対応判断部64は、S109においてA>Adであると判断すると(S109:Yes)、特定部屋端末は特定部屋に設置されていると判断し(S110)、処理を終了する。すなわち、対応判断部64は、部屋12の部屋端末42が取り外されていたとき、部屋端末42は部屋12に再び取り付けられたと判断する。
一方、対応判断部64は、A>Adでないとき(S109:No)、積分値Aが設定値Adより小さいか否かを判断する(S111)。すなわち、対応判断部64は、A<−Adであるか否かを判断する。対応判断部64は、S111においてA<−Adであると判断すると(S111:Yes)、特定部屋端末は特定部屋に設置されていないと判断する(S112)。すなわち、対応判断部64は、部屋12の部屋端末42が取り外されていたとき、部屋端末42は部屋12に戻されていないと判断する。空調停止部65は、S112において特定部屋端末が特定部屋に設置されていないと判断されると、特定部屋における空調を停止する(S113)。これにより、特定部屋における過剰な暖房は回避される。
また、対応判断部64は、S111においてA<−Adでないと判断すると(S111:No)、特定部屋と特定部屋端末との対応関係を判断しない(S114)。すなわち、対応判断部64は、算出した積分値Aが−Ad≦A≦Adであり、特定部屋と特定部屋端末との関係を判断するにはデータの蓄積が不十分であると判断する。したがって、対応判断部64は、設定期間Tdを延長し、S105へリターンする。
以上のように、一実施形態では、対応判断部64は、特定部屋における分配機構部16の制御の経過である運転論理と、特定部屋端末で検出した特定部屋の温度の変化から、この特定部屋端末が特定部屋に設置されているか否かを判断する。そして、空調停止部65は、対応判断部64で特定部屋端末が特定部屋に設置されていないと判断すると、特定部屋における空調を停止する。これにより、部屋端末42、43、44の設置の誤りがあると、特定部屋の空調は中止される。したがって、特定部屋の過剰な空調や空調の不足を回避することができる。
また、一実施形態では、部屋端末42、43、44の移動検出部53は、対応する部屋12、13、14から取り外されたか否かを判断する。そして、制御装置17は、この移動検出部53で部屋端末42、43、44が取り外されたことを検出すると、該当する部屋を特定部屋、この特定部屋に対応する部屋端末を特定部屋端末に設定する。すなわち、制御装置17は、部屋端末42、43、44の取り外しをきっかけとして、特定部屋端末が特定部屋に設置されているか否かを判断する。初期的な設置不良がない限り、特定部屋端末が特定部屋に取り付けられていれば、特定部屋端末が特定部屋以外の部屋の温度を検出することはない。一方、特定部屋端末は、特定部屋から取り外されることにより、他の部屋の部屋端末と入れ替わる可能性が生じる。そこで、制御装置17は、部屋端末42、43、44の移動の原因となる部屋端末42、43、44の取り外しをきっかけとして、特定部屋端末と特定部屋とが整合しているか否かを判断する。したがって、無駄な制御を省略することができる。
一実施形態では、部屋端末42、43、44と制御装置17との間は、無線で設定温度や検出した室温の通信を行っている。部屋端末42、43、44と制御装置17とを無線で接続するとき、有線で接続した場合と比較して、部屋端末42、43、44は専用となる部屋12、13、14と他の部屋との間で入れ替わる可能性が高くなる。本実施形態では、無線で部屋端末42、43、44と制御装置17とを接続し、部屋端末42、43、44の入れ替わりが生じやすい場合でも、部屋端末42、43、44と部屋12、13、14との対応の誤りは確実に回避される。したがって、特定部屋の過剰な空調や空調の不足を回避することができる。
一実施形態では、予め設定した設定期間Tdに応じて蓄積した情報に基づいて特定部屋端末が特定部屋に設置されているか否かを判断する。そのため、特定部屋における外乱による温度の変化の影響は低減される。特定部屋をはじめとする部屋12、13、14は、空調だけでなく、扉の開放や直射日光の入射などの外乱によっても温度が変化する。短期的な温度の変化を基準として特定部屋端末が特定部屋に設置されているか否かを判断すると、これら外乱の影響を受けるおそれがある。そこで、設定期間Tdに応じて蓄積した情報を用いることにより、外乱の影響が排除される。したがって、特定部屋端末と特定部屋との関係を高い精度で判断することができ、特定部屋の過剰な空調や空調の不足を高い精度で回避することができる。
(その他の実施形態)
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
上記の一実施形態では、特定部屋と特定部屋端末とが対応していないとき、特定部屋の空調を停止して、処理を終了する例について説明した。しかし、特定部屋と特定部屋端末とが対応していないとき、特定部屋の空調を停止するだけでなく、その旨を報知する報知手段を設けてもよい。具体的には、対応判断部64は、例えば部屋端末42、43、44の表示部48に「設置位置が間違っています。」といった警告などを表示してもよい。すなわち、表示部48は、特許請求の範囲の報知手段に相当する。この警告は、可視的な警告に限らず、ブザー音などの聴覚的な警告であってもよい。また、警告は、部屋端末42、43、44に限らず、制御装置17に表示してもよい。さらに、セントラル空調システム10を、例えばタブレットやスマートフォンなどの外部の携帯端末と通信可能に接続し、特定部屋と特定部屋端末との対応が誤っている旨を外部の携帯端末に通知する構成としてもよい。
このように、その他の実施形態では、報知手段は、図9に示すS114の処理に引き続き、特定部屋端末が対応する特定部屋に設置されていないとき、その旨を報知する。これにより、特定部屋において空調が行われていないことを、ユーザに報知することができる。
また、上述の一実施形態では、部屋端末42、43、44の取り外しをきっかけとして部屋端末42、43、44と部屋12、13、14との対応関係を判断する例について説明した。しかし、部屋端末42、43、44の取り外しをきっかけとすることなく、常に部屋端末42、43、44と部屋12、13、14との対応関係を判断する構成としてもよい。すなわち、図9に示すS105以降の処理を常に実行する構成としてもよい。例えばセントラル空調システム10の設置時において、初期的な誤りによって部屋端末42、43、44が入れ替わっていることも考えられる。この場合、部屋端末42、43、44の取り外しをきっかけとすると、部屋端末42、43、44と部屋12、13、14との対応関係が改善されるまで長期を要する場合もある。そこで、セントラル空調システム10の電源がオンされると、図9に示すS105以降の処理を実行する構成とすることにより、部屋端末42、43、44と部屋12、13、14との対応関係は早期に改善させることができる。
また、上述の一実施形態では、部屋端末42、43、44と制御装置17とを無線で接続する例を説明した。しかし、部屋端末42、43、44と制御装置17とは、有線で接続してもよい。有線で接続する場合でも、配線に誤りが生じる場合がある。そこで、部屋端末42、43、44と制御装置17とを有線で接続する構成に本実施形態を適用することにより、部屋端末42、43、44と制御装置17との対応の誤りを早期に改善することができる。
さらに、家屋11の部屋の数は、3つに限らず、任意に設定することができる。
図面中、10はセントラル空調システム、11は家屋、12、13、14は部屋、15は空調ユニット、16は分配機構部、17は制御装置、42、43、44は部屋端末、48は表示部(報知手段)、53は移動検出部(検出手段)、64は対応判断部(対応判断手段)、65は空調停止部(空調停止手段)を示す。

Claims (5)

  1. 一つの空調ユニットと、
    前記空調ユニットで生成された暖気または冷気を家屋の複数の部屋に分配する分配機構部と、
    前記分配機構部を制御して、前記部屋ごとに温度を調整する制御装置と、
    複数の前記部屋ごとに専用の機器として設けられ、前記部屋ごとの設定温度の入力を受け付けるとともに、該当する前記部屋の温度を検出し、受け付けた前記設定温度および検出した前記部屋の温度を前記制御装置へ出力する部屋端末と、を備え、
    前記制御装置は、
    複数の前記部屋のうち任意の特定部屋と前記特定部屋に専用の特定部屋端末との間において、前記特定部屋における前記分配機構部の制御の経過と前記特定部屋端末で検出した温度の変化とから、前記特定部屋端末が前記特定部屋に設置されているか否かを判断する対応判断手段と、
    前記対応判断手段において前記特定部屋端末が対応する前記特定部屋に設置されていないと判断されると、前記特定部屋における空調を停止する空調停止手段と、
    を有するセントラル空調システム。
  2. 前記部屋端末は、対応する前記特定部屋から取り外されたか否かを判断する検出手段を有し、
    前記制御装置は、前記検出手段で前記部屋端末が前記部屋から取り外されたことが検出されると、該当する前記部屋を前記特定部屋に設定する請求項1記載のセントラル空調システム。
  3. 前記部屋端末は、前記設定温度および前記部屋の温度を無線で前記制御装置へ出力する請求項1または2記載のセントラル空調システム。
  4. 前記制御装置は、前記対応判断手段において前記特定部屋端末が対応する前記特定部屋に設置されていないと判断されると、前記特定部屋端末が対応する前記特定部屋に設置されていないことを報知する報知手段を有する請求項1から3のいずれか一項記載のセントラル空調システム。
  5. 前記対応判断手段は、予め設定された設定期間に応じて蓄積した、前記分配機構部による前記部屋の空調のオンまたはオフと、前記部屋端末で検出した前記特定部屋の温度変化の勾配とから前記部屋端末が対応する前記対応部屋に設置されているか否かを判断する請求項1から4のいずれか一項記載のセントラル空調システム。
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