JP2015031497A - 蓄冷及び保冷ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍品を短時間に解凍して保冷することができ、常温の要冷蔵品を冷却して保冷することができる蓄冷及び保冷ユニットを提供する。
【解決手段】冷凍品の解凍及び保冷や要冷蔵品の冷却及び保冷に用いられる蓄冷及び保冷ユニットであって、蓄冷剤11を封入する熱伝導性を有する複数の中空矩形状の蓄冷体10A,10Bを具備し、各蓄冷体は、該蓄冷体同士を接合すべく断面の長手方向の両端面に互いに係脱可能に嵌合する第1,第2の嵌合部14a,14bを有すると共に、両端面と直交する対向側面に他の蓄冷体10Bの嵌合部14eが係脱可能な第3,第4の嵌合部14c,14dを形成する。蓄冷体の第1,第2の嵌合部を嵌合して蓄冷体同士を直状に接合し、又は、第1,第2の嵌合部を嵌合して蓄冷体同士を直状に接合すると共に、第3,第4の嵌合部に他の蓄冷体の嵌合部を嵌合して蓄冷体同士を直交状に接合する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、冷凍品の解凍及び保冷や要冷蔵品の冷却及び保冷に用いられる蓄冷及び保冷ユニットに関する。
一般に、生鮮食品のうち遠洋漁業で捕獲された鮮魚は、捕獲後直ちに冷凍され、冷凍状態又は保冷状態で港に移送され、その後、冷凍・保冷状態で流通されている。
かかる場合、冷凍品を解凍した後、解凍品を冷却状態で保存する必要があるため、従来では、冷凍品を解凍した後に、解凍の際蓄冷剤シートに取り込んだ冷熱を生かして解凍された冷凍品を袋内に収容して保冷するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、保冷を目的とする貯蔵庫の天井部又は壁部に、中空部内に蓄冷剤を封入した矩形状中空部材を複数平面状に連接して蓄冷手段を用いるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、蓄冷剤を封入した扁平箱形状の蓄熱体の対向する端部に互いに嵌合可能な凹条部と凸条部を設け、凹条部と凸条部を嵌合させて蓄熱体同士を直状に接合可能にしたものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−102号公報(特許請求の範囲、図2) 実公平6−48294号公報(実用新案登録請求の範囲、第5図) 特開2010−216729号公報(特許請求の範囲、図5)
しかしながら、特許文献1に記載のものにおいては、冷凍品を不織布で形成された内袋に入れて解凍した後に、蓄冷剤シートで形成された袋内に入れて保冷するため、複数の冷凍品を解凍して保冷する場合や冷凍品の体積が大きい場合には、解凍に多くの時間を要すると共に、解凍後の保冷貯蔵が十分でないという懸念がある。
これに対して、特許文献2に記載のものにおいては、多くの要冷蔵品を保冷貯蔵することができるが、中空部内に蓄冷剤を封入した矩形状中空部材を複数平面状に連接(接合)して形成される蓄冷手段が天井部や壁部のみであるため、冷凍品の解凍に多くの時間を要するという懸念がある。
また、特許文献3に記載のものにおいては、蓄冷剤を封入した蓄熱体同士を直状に接合して壁部を構成することができるが、蓄熱体における凹条部と凸条部を設けた面と直交する側面には複数のフィンが突設される構造であるため、蓄熱体同士を直交状に接合することができない。そのため、冷凍品の解凍及び解凍後の保冷に用いた場合、特許文献2に記載のものと同様に、冷凍品の解凍に多くの時間を要する懸念がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、冷凍品を短時間に解凍して保冷することができ、常温の要冷蔵品を冷却して保冷することができる蓄冷及び保冷ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、この発明の蓄冷及び保冷ユニットは、冷凍品の解凍及び保冷や要冷蔵品の冷却及び保冷に用いられる蓄冷及び保冷ユニットであって、蓄冷剤を封入する熱伝導性を有する複数の中空矩形状の蓄冷体を具備し、上記各蓄冷体は、該蓄冷体同士を接合すべく断面の長手方向の両端面に互いに係脱可能に嵌合する第1,第2の嵌合部を有すると共に、上記両端面と直交する対向側面に他の蓄冷体の嵌合部が係脱可能な第3,第4の嵌合部を形成してなり、上記蓄冷体の第1,第2の嵌合部を嵌合して蓄冷体同士を直状に接合し、又は、上記第1,第2の嵌合部を嵌合して蓄冷体同士を直状に接合すると共に、上記第3,第4の嵌合部に他の蓄冷体の嵌合部を嵌合して蓄冷体同士を直交状に接合する、ことを特徴とする(請求項1)。ここで、蓄冷剤とは、既存の蓄冷剤であって、例えば水に塩類を混合させたものや有機化学物質を含んだ液状・ゲル状の物質である。この蓄冷剤は、予め凍らせておき、その融解潜熱を利用して保冷対象物例えば要冷蔵品を冷却(保冷)する機能の他、蓄冷剤が融解した状態で、冷凍品からの熱を吸収して解凍し、その吸熱によって解凍後の保冷を行う機能を有する。
このように構成することにより、目的に応じて蓄冷剤を封入した複数の中空矩形状の形材の第1の嵌合部と第2の嵌合部を嵌合して壁部を構成するか、又は、第1の嵌合部と第2の嵌合部を嵌合して壁部を構成すると共に、第3の嵌合部又は第4の嵌合部に他の形材の嵌合部を嵌合して壁部に連結する棚部を構成することができる。
この発明において、上記第1,第2の嵌合部と第3,第4の嵌合部は異なる形状であっても差し支えないが、上記第1,第2の嵌合部と上記第3,第4の嵌合部とが互いに嵌合可能に形成されているのがよい(請求項2)。
このように構成することにより、1種類の蓄冷体を用いて蓄冷体同士を直状に接合すると共に、直交状に接合することができる。
また、この発明において、上記第1の嵌合部は、狭隘開口状の扁平凹条にて形成され、上記第2の嵌合部は、上記扁平凹条内に摺動可能に嵌挿される板状突片を有する断面略T字状の中空凸条にて形成されるのがよい(請求項3)。
このように構成することにより、蓄冷体同士を密接させて接合することができると共に、蓄冷体同士の接合部においても中空凸条の中空部内に蓄冷剤が封入されるので、蓄冷剤の機能を充分に発揮させることができる。
加えて、上記蓄冷体は、アルミニウム製押出形材にて形成される中空矩形状の本体と、該本体の外周輪郭と同形状に形成されて、本体の長手方向の開口部を閉塞する蓋体とで構成されるのが好ましい(請求項4)。
このように構成することにより、蓄冷体の作製が容易な上、蓄冷体に設けられる第1ないし第4の嵌合部の寸法精度を高め、蓄冷体同士の接合を容易かつ強固にすることができる。
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような顕著な効果が得られる。
(1)目的に応じて蓄冷剤を封入した複数の中空矩形状の蓄冷体の第1の嵌合部と第2の嵌合部を嵌合して壁部を構成するか、又は、第1の嵌合部と第2の嵌合部を嵌合して壁部を構成すると共に、第3の嵌合部又は第4の嵌合部に他の蓄冷体の嵌合部を嵌合して壁部に連結する棚部を構成することができるので、冷凍品を短時間に解凍して保冷することができ、常温の要冷蔵品を冷却して保冷することができる。
(2)第1,第2の嵌合部と第3,第4の嵌合部とを互いに嵌合可能に形成することにより、1種類の蓄冷体を用いて蓄冷体同士を直状に接合すると共に、直交状に接合することができるので、上記(1)に加えて、更に構成部材の削減が図れると共に、在庫管理が容易な上、組立を容易にすることができる。
(3)第1の嵌合部を狭隘開口状の扁平凹条にて形成し、第2の嵌合部を扁平凹条内に摺動可能に嵌挿される板状突片を有する断面略T字状の中空凸条にて形成することにより、蓄冷体同士を密接させて接合することができると共に、蓄冷体同士の接合部においても中空凸条の中空部内に蓄冷剤が封入されるので、蓄冷剤の機能を充分に発揮させることができる。
(4)蓄冷体を、アルミニウム製押出形材にて形成される中空矩形状の本体と、該本体の外周輪郭と同形状に形成されて、本体の長手方向の開口部を閉塞する蓋体とで構成することにより、上記(1)〜(3)に加えて、更に蓄冷体の作製が容易な上、蓄冷体に設けられる第1ないし第4の嵌合部の寸法精度を高め、蓄冷体同士の接合を容易かつ強固にすることができる。
この発明に係る蓄冷及び保冷ユニットの第1実施形態の使用状態を示す断面図である。 第1実施形態における蓄冷体の接合状態を示す断面図である。 この発明に係る蓄冷及び保冷ユニットの第1実施形態の別の使用状態を示す断面図である。 第1実施形態における蓄冷体を構成する蓄冷体本体と蓋体を示す分解斜視図である。 第1実施形態における別の蓄冷体を構成する蓄冷体本体と蓋体を示す断面斜視図である。 この発明に係る蓄冷及び保冷ユニットの第2実施形態の使用状態を示す断面図である。 この発明に係る蓄冷及び保冷ユニットの第2実施形態の別の使用状態を示す断面図である。 第2実施形態における蓄冷体の接合状態を示す断面図である。 第2実施形態における蓄冷体を構成する蓄冷体本体と蓋体を示す分解斜視図である。
以下に、この発明を実施するための形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、この発明に係る蓄冷及び保冷ユニットを、断熱性を有する庫体例えば貯蔵庫内に配設して冷凍品の解凍及び保冷や要冷蔵品の冷却及び保冷に用いる場合について説明する。
上記貯蔵庫1は、図1に示すように、それぞれ断熱パネル2にて形成される天井部3、側壁部4及び床部5からなる貯蔵庫本体6と、貯蔵庫本体6の側壁部4に設けられた出入り用の開口部7に開閉可能に設けられる断熱パネル2にて形成される扉体8とで構成されている。
この場合、断熱パネル2は、天井部3を代表して説明すると、一対の表面板2aの辺部間に枠材2bが介在され、両表面板2aと枠材2bとで構成される空間内に例えば発泡ポリウレタン等の断熱材2cが充填されている(図1参照)。
なお、天井部3と側壁部4の連結は、天井部3を形成する断熱パネル2の枠材2bを貫通する固定ボルト9を側壁部4を形成する断熱パネル2の枠材2bにねじ結合することで固定される。また、貯蔵庫本体6の開口部7の開口縁に入口用枠材6aが取り付けられており、この入口用枠材6aの扉体8の当接面にパッキン6bが装着されている。また、床部5は合成樹脂製の据付台5aを介して接地面上に載置されている。
次に、この発明に係る蓄冷及び保冷ユニットについて説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態の蓄冷及び保冷ユニット(以下に、蓄冷・保冷ユニットという)は、2種類の第1,第2の蓄冷体10A,10Bを冷凍品30の解凍及び保冷や要冷蔵品40の冷却及び保冷に用いた場合である。
第1実施形態における第1の蓄冷体10Aは、図2及び図4に示すように、蓄冷剤11を封入するアルミニウム製押出形材にて形成される中空矩形状の蓄冷体本体12A(以下に、本体12Aという)と、該本体12Aの外周輪郭と同形状に形成されて、本体12Aの長手方向の開口部12aを閉塞するアルミニウム製の蓋体13Aとで構成されている。本体12Aと蓋体13Aは例えば接着剤を用いて接着されるか、ろう付け接合される。
本体12Aは、本体12A同士を接合すべく断面の長手方向の両端面に互いに係脱可能に嵌合する第1の嵌合部14aと第2の嵌合部14bを有すると共に、長手方向の両端面と直交する対向側面に後述する他の蓄冷体である第2の蓄冷体10Bの嵌合部14eが係脱可能な第3の嵌合部14cと第4の嵌合部14dが形成されている。
この場合、第1の嵌合部14aは、本体12Aの下端面に設けられる狭隘開口状の扁平凹条15aにて形成されている。また、第2の嵌合部14bは、本体12Aの上端面に設けられ、扁平凹条15a内に摺動可能に嵌挿される板状突片15bを有する断面略T字状の中空凸条15cにて形成されている。この場合、中空凸条15cの中空部は本体12Aの中空部と連通しており、蓄冷剤11が封入されている。
また、第3の嵌合部14cと第4の嵌合部14dは、同様の形状に形成されており、図2及び図4に示すように、本体12Aの左右側面の中間部に設けられ、外方に向かって開口する凹溝部15dの下端開口縁に起立片15eが突設されている。
第2の蓄冷体10Bは、蓄冷剤11を封入するアルミニウム製押出形材にて形成される中空矩形状の蓄冷体本体12B(以下に、本体12Bという)と、該本体12Bの外周輪郭と同形状に形成されて、本体12Bの長手方向の開口部12bを閉塞するアルミニウム製の蓋体13Bとで構成されている。本体12Aと蓋体13Aは例えば接着剤を用いて接着されるか、ろう付け接合される。
本体12Bに設けられる嵌合部すなわち第5の嵌合部14eは、本体12Bの断面の長手方向の両端面に設けられる断面略逆L字状に形成されている。この第5の嵌合部14eは、本体12Aの第3,第4の嵌合部14c,14dに摺動可能に嵌挿されるようになっている。
上記のように構成される第1の蓄冷体10Aと第2の蓄冷体10Bを用いて冷凍品30を解凍して保冷する蓄冷・保冷ユニット20(以下に、棚ユニット20という)を構成することができる。
棚ユニット20を組み立てるには、例えば、図1及び図2に示すように、第1の蓄冷体10Aに設けられた第1の嵌合部14aと第2の嵌合部14bを嵌合して第1の蓄冷体10A同士を直状に接合して壁部21を形成し、第3,第4の嵌合部14c,14dに第2の蓄冷体10Bの第5嵌合部14eを嵌合して蓄冷体10A,10B同士を直交状に接合して棚部22を形成する。棚ユニット20を組み立てる手順は、第1の蓄冷体10A同士を直状に接合して壁部21を形成した後、第1の蓄冷体10Aに第2の蓄冷体10Bを直交状に接合して棚部22を形成するか、あるいは、第1の蓄冷体10Aに第2の蓄冷体10Bを直交状に接合して棚部22を形成した後、棚部22を有する第1の蓄冷体10A同士を直状に接合して壁部21を形成するいずれの方法であっても良い。
上記のようにして構成された棚ユニット20によれば、冷凍品30を棚ユニット20の棚部22に載置すると、冷凍品30の冷熱を第1,第2の蓄冷体10A,10Bに封入された蓄冷剤11が融解した状態の常温の蓄冷剤11が吸収することで、冷凍品30は解凍される。また、解凍された冷凍品30は、蓄冷剤11が解凍の際に吸熱した蓄冷熱によって保冷される。
また、上記のように構成される第1の蓄冷体10Aと第2の蓄冷体10Bを用いた別の保冷形態としては、図3に示すように、第1の蓄冷体10Aに設けられた第1の嵌合部14aと第2の嵌合部14bを嵌合して蓄冷体10A同士を直状に接合して、要冷蔵品40の高さより高い壁部21を形成し、最上部の第1の蓄冷体10Aに設けられた第3又は第4の嵌合部14c又は14dに第2の蓄冷体10Bに設けられた第5の嵌合部14eを嵌合して略逆L字状の蓄冷・保冷ユニット20A(以下に壁ユニット20Aという)を組み立てて、例えば、台車50に積載された要冷蔵品40の冷却及び保冷に用いることができる。なお、この場合、蓄冷剤11は予め凍らせた状態になっている。
図3において、その他の部分は図1と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
上記のように構成される第1実施形態の棚ユニット20,壁ユニット20Aによれば、目的に応じて蓄冷剤11を封入した複数の中空矩形状の第1の蓄冷体10Aの第1の嵌合部14aと第2の嵌合部14bを嵌合して壁部21を構成するか、又は、第1の嵌合部14aと第2の嵌合部14bを嵌合して壁部21を構成すると共に、第3の嵌合部14c又は第4の嵌合部14dに第2の蓄冷体10Bの嵌合部14eを嵌合して壁部21に連結する棚部22を構成することができるので、冷凍品30を短時間に解凍して保冷することができ、常温の要冷蔵品40を冷却して保冷することができる。
また、第1の嵌合部14aを狭隘開口状の扁平凹条15aにて形成し、第2の嵌合部14bを扁平凹条15a内に摺動可能に嵌挿される板状突片15bを有する断面略T字状の中空凸条15cにて形成することにより、蓄冷体10A同士を密接させて接合することができると共に、蓄冷体10A同士の接合部においても中空凸条15cの中空部内に蓄冷剤11が封入されるので、蓄冷剤11の機能を充分に発揮させることができる。
更に、蓄冷体10A,10Bを、アルミニウム製押出形材にて形成される中空矩形状の本体12A,12Bと、該本体12A,12Bの外周輪郭と同形状に形成されて、本体12A,12Bの長手方向の開口部12a,12bを閉塞する蓋体13A,13Bとで構成することにより、蓄冷体10A,10Bの作製が容易な上、蓄冷体10A,10Bに設けられる第1ないし第4の嵌合部14a〜14dの寸法精度を高め、蓄冷体10A,10B同士の接合を容易かつ強固にすることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態の蓄冷及び保冷ユニット(蓄冷・保冷ユニット)は、1種類の蓄冷体10Cを冷凍品30の解凍及び保冷や要冷蔵品40の冷却及び保冷に用いた場合である。
第2実施形態における蓄冷体10Cは、図8及び図9に示すように、蓄冷剤11を封入するアルミニウム製押出形材にて形成される中空矩形状の蓄冷体本体12C(以下に、本体12Cという)と、該本体12Cの外周輪郭と同形状に形成されて、本体12Cの長手方向の開口部12cを閉塞するアルミニウム製の蓋体13Cとで構成されている。本体12Cと蓋体13Cは例えば接着剤を用いて接着されるか、ろう付け接合される。
本体12Cは、本体12C同士を接合すべく断面の長手方向の両端面に互いに係脱可能に嵌合する第1の嵌合部14aと第2の嵌合部14bを有すると共に、長手方向の両端面と直交する対向側面に蓄冷体10Cの第1又は第2の嵌合部14a,14bが係脱可能な第1の嵌合部14aと第2の嵌合部14bと同形状の第3の嵌合部14fと第4の嵌合部14gが形成されている。
この場合、第1の嵌合部14aは、第1実施形態の第1の蓄冷体10Aと同様に、本体12Cの下端面に設けられる狭隘開口状の扁平凹条15aにて形成されている。また、第2の嵌合部14bは、第1実施形態の第1の蓄冷体10Aと同様に、本体12Cの上端面に設けられ、扁平凹条15a内に摺動可能に嵌挿される板状突片15bを有する断面略T字状の中空凸条15cにて形成されている。この場合、中空凸条15cの中空部は本体12Cの中空部と連通しており、蓄冷剤11が封入されている。
また、第3の嵌合部14fと第4の嵌合部14gは、図8及び図9に示すように、本体12Cの左右側面の中間部に設けられている。第3の嵌合部14fは、第1の嵌合部14aと同様の断面形状に形成されている。すなわち、本体12Cの一方の側面に設けられる狭隘開口状の扁平凹条15aにて形成されている。一方、第4の嵌合部14gは、第2の嵌合部14bと同様の断面形状に形成されている。すなわち、本体12Cの他方の側面に設けられ、扁平凹条15a内に摺動可能に嵌挿される板状突片15bを有する断面略T字状の中空凸条15cにて形成されている。この場合、中空凸条15cの中空部は本体12Aの中空部と連通しており、蓄冷剤11が封入されている。
なお、第2実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
上記のように構成される1種類の蓄冷体10Cを用いて冷凍品30を解凍して保冷する蓄冷・保冷ユニット20(棚ユニット20)を構成することができる。棚ユニット20を組み立てるには、例えば、図6及び図8に示すように、蓄冷体10Cに設けられた第1の嵌合部14aと第2の嵌合部14bを嵌合して蓄冷体10C同士を直状に接合して壁部21を形成し、第3,第4の嵌合部14f,14gに蓄冷体10Cの第1又は第2の嵌合部14a,14bを嵌合して蓄冷体10C同士を直交状に接合して棚部22を形成する。
上記のようにして構成された棚ユニット20によれば、冷凍品30を棚ユニット20の棚部22に載置すると、冷凍品30の冷熱を蓄冷体10Cに封入された蓄冷剤11が融解した状態の常温の蓄冷剤11が吸収することで、冷凍品30は解凍される。また、解凍された冷凍品30は、蓄冷剤11が解凍の際に吸熱した蓄冷熱によって保冷される。
また、上記のように構成される1種類の蓄冷体10Cを用いた別の保冷形態としては、図7に示すように、蓄冷体10Cに設けられた第1の嵌合部14aと第2の嵌合部14bを嵌合して蓄冷体10C同士を直状に接合して、要冷蔵品40の高さより高い一対の壁部21を形成し、両壁部21の最上部の蓄冷体10Cに設けられた第3又は第4の嵌合部14f又は14gに蓄冷体10Cに設けられた第1又は第2の嵌合部14a,14bを嵌合して上部覆い部23を有する蓄冷・保冷ユニット20Cを組み立てて、例えば、台車50に積載された要冷蔵品40の冷却及び保冷に用いることができる。なお、この場合、蓄冷剤11は予め凍らせた状態になっている。
図7において、その他の部分は図1,図6と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
上記のように構成される第2実施形態の蓄冷・保冷ユニット20Cによれば、目的に応じて蓄冷剤11を封入した複数の中空矩形状の蓄冷体10Cの第1の嵌合部14aと第2の嵌合部14bを嵌合して壁部21を構成するか、又は、第1の嵌合部14aと第2の嵌合部14bを嵌合して壁部21を構成すると共に、第3の嵌合部14f又は第4の嵌合部14gに蓄冷体10Cの第1又は第2の嵌合部14A,14Bを嵌合して壁部21に連結する棚部22を構成することができるので、冷凍品30を短時間に解凍して保冷することができ、常温の要冷蔵品40を冷却して保冷することができる。
また、第1,第2の嵌合部14a,14bと第3,第4の嵌合部14f,14gとを互いに嵌合可能に形成することにより、1種類の蓄冷体10Cを用いて蓄冷体同士を直状に接合すると共に、直交状に接合することができるので、更に構成部材の削減が図れると共に、在庫管理が容易な上、組立を容易にすることができる。
また、第1,第3の嵌合部14a,14fを狭隘開口状の扁平凹条15aにて形成し、第2,第4の嵌合部14b,14gを扁平凹条15a内に摺動可能に嵌挿される板状突片15bを有する断面略T字状の中空凸条15cにて形成することにより、蓄冷体10C同士を密接させて接合することができると共に、蓄冷体10C同士の接合部においても中空凸条15cの中空部内に蓄冷剤11が封入されるので、蓄冷剤11の機能を充分に発揮させることができる。
更に、蓄冷体10Cを、アルミニウム製押出形材にて形成される中空矩形状の本体12Cと、該本体12Cの外周輪郭と同形状に形成されて、本体12Cの長手方向の開口部12cを閉塞する蓋体13Cとで構成することにより、蓄冷体10Cの作製が容易な上、蓄冷体10Cに設けられる第1ないし第4の嵌合部14a,14b,14f,14gの寸法精度を高め、蓄冷体10C同士の接合を容易かつ強固にすることができる。
なお、上記実施形態では、この発明に係る蓄冷・保冷ユニット20,20A,20Cを貯蔵庫1内に配設して、冷凍品30の解凍及び保冷や要冷蔵品40の冷却及び保冷に用いる場合について説明したが、この発明に係る蓄冷・保冷ユニット20,20A,20Cは貯蔵庫1内に配設せずに冷凍品30の解凍及び保冷や要冷蔵品40の冷却及び保冷に用いることも可能である。
10A,10B,10C 蓄冷体
11 蓄冷剤
12A,12B,12C 蓄冷体本体
13A,13B,13C 蓋体
14a 第1の嵌合部
14b 第2の嵌合部
14c,14f 第3の嵌合部
14d,14g 第4の嵌合部
14e 嵌合部
15a 扁平凹条
15b 板状突片
15c 中空凸条
20 棚ユニット(蓄冷・保冷ユニット)
20A 壁ユニット(蓄冷・保冷ユニット)
20C 蓄冷・保冷ユニット
21 壁部
22 棚部
23 覆い部

Claims (4)

  1. 冷凍品の解凍及び保冷や要冷蔵品の冷却及び保冷に用いられる蓄冷及び保冷ユニットであって、
    蓄冷剤を封入する熱伝導性を有する複数の中空矩形状の蓄冷体を具備し、
    上記各蓄冷体は、該蓄冷体同士を接合すべく断面の長手方向の両端面に互いに係脱可能に嵌合する第1,第2の嵌合部を有すると共に、上記両端面と直交する対向側面に他の蓄冷体の嵌合部が係脱可能な第3,第4の嵌合部を形成してなり、
    上記蓄冷体の第1,第2の嵌合部を嵌合して蓄冷体同士を直状に接合し、又は、上記第1,第2の嵌合部を嵌合して蓄冷体同士を直状に接合すると共に、上記第3,第4の嵌合部に他の蓄冷体の嵌合部を嵌合して蓄冷体同士を直交状に接合する、
    ことを特徴とする蓄冷及び保冷ユニット。
  2. 請求項1に記載の蓄冷及び保冷ユニットにおいて、
    上記第1,第2の嵌合部と上記第3,第4の嵌合部は、互いに嵌合可能に形成される、ことを特徴とする蓄冷及び保冷ユニット。
  3. 請求項1又は2に記載の蓄冷及び保冷ユニットにおいて、
    上記第1の嵌合部は、狭隘開口状の扁平凹条にて形成され、上記第2の嵌合部は、上記扁平凹条内に摺動可能に嵌挿される板状突片を有する断面略T字状の中空凸条にて形成される、ことを特徴とする蓄冷及び保冷ユニット。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の蓄冷及び保冷ユニットにおいて、
    上記蓄冷体は、アルミニウム製押出形材にて形成される中空矩形状の本体と、該本体の外周輪郭と同形状に形成されて、本体の長手方向の開口部を閉塞する蓋体とで構成される、ことを特徴とする蓄冷及び保冷ユニット。
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