JP2015027059A - 通信機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】近距離無線通信を介して外部機器と容易に接続することができる通信機器を提供する。
【解決手段】通信機器は、近距離無線通信を介して外部機器からデータを受信する受信部と、外部機器の名称を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された名称を表示する表示部と、受信部、記憶部、および表示部を制御する制御部とを備える。制御部は、記憶部に外部機器の名称が記憶されている場合に、受信部によって当該外部機器から所定の情報が受信されたとき、当該所定の情報を含む名称を、すでに記憶されている名称に代えて外部機器の名称として記憶部に記憶させることが可能である旨の報知処理を行う。
【選択図】図9

Description

本発明は、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレットPC(Tablet PC)および電子書籍端末等の通信機器に関する。
従来、例えばブルートゥース(Bluetooth(登録商標))などの近距離無線通信を用いることにより、ユーザが所持する携帯端末と、パーソナルコンピュータやラジカセ等の外部機器との間で無線通信を行うシステムが周知である。このような無線通信システムとしては、例えば特許文献1に記載のシステムが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−263506号公報
このように携帯端末と外部機器との間でブルートゥースによる接続(以下、「ブルートゥース接続」ともいう。)を行うためには、ペアリングを行う必要がある。ペアリングとは、ブルートゥース接続のために相互に相手のブルートゥースアドレスを登録し、以後の接続を許可するためのものである。
携帯端末と外部機器と間でペアリングが完了すると、携帯端末に外部機器の名称が登録される。そして、その携帯端末の表示画面において、ペアリングが完了した外部機器の名称を確認することができる。携帯端末が複数の外部機器とペアリングを行った場合には、複数の名称が例えばリスト化されて表示画面に表示され、ユーザは、そのリストの中から1つを選択することにより、携帯端末とその選択した外部機器との間で、ブルートゥース接続を開始させることができる。
しかし、デフォルトで携帯端末に登録される外部機器の名称は、当該機器の製品名等の単純な名称や、アルファベットや数字の列からなる製品コード等の無機質な名称であることが多く、このような名称が多数リスト化されて表示されても、ユーザは、接続しようとする機器を特定することは困難である。
よって、近距離無線通信を介して外部機器と接続する際に、ユーザにとってより利便性の高い通信機器が求められている。
本発明の一態様による通信機器は、近距離無線通信を介して外部機器からデータを受信する受信部と、前記外部機器の名称を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記名称を表示する表示部と、前記受信部、前記記憶部、および前記表示部を制御する制御部とを備える。前記制御部は、前記記憶部に外部機器の名称が記憶されている場合に、前記受信部によって当該外部機器から所定の情報が受信されたとき、当該所定の情報を含む名称を、すでに記憶されている前記名称に代えて前記外部機器の名称として前記記憶部に記憶させることが可能である旨の報知処理を行う。
本発明の一態様による通信機器は、近距離無線通信を介して外部機器からデータを受信
する受信部と、前記外部機器の名称を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記名称を表示する表示部と、前記受信部、前記記憶部、および前記表示部を制御する制御部とを備える。前記記憶部は、さらに、1以上の通信相手の名前と当該通信相手の通信先情報とが関連付けられたアドレス帳を記憶し、前記制御部は、前記記憶部に外部機器の名称が記憶されている場合に、前記受信部によって当該外部機器からデータが受信され、かつ当該データを前記アドレス帳に含まれる特定の通信相手の名前と関連付けた場合、すでに記憶されている前記名称に代えて当該特定の通信相手の名前を含む名称を前記外部機器の名称として前記記憶部に記憶させることが可能である旨の報知処理を行う。
本発明の一態様に係る通信機器によれば、近距離無線通信を介して外部機器と接続する際の利便性を向上させることができる。
本発明の実施形態による通信機器と外部機器との間でブルートゥースによる接続が行われた状態を示す模式的な図である。 本発明の実施形態による通信機器の外観を示す前面図である。 本発明の実施形態による通信機器の外観を示す背面図である。 本発明の実施形態による通信機器の電気的構成を主に示すブロック図である。 外部機器の電気的構成を主に示すブロック図である。 携帯電話機において、ペアリング時に登録された外部機器の名称のリストを表示する画面を示す図である。 携帯電話機と外部機器との間でペアリングを行う際の携帯電話機のディスプレイに表示される画面の遷移を示す図である。 携帯電話機と外部機器との間でペアリングを行う際の携帯電話機のディスプレイに表示される画面の遷移を示す図である。 携帯電話機が外部機器からvCardを受信した際の携帯電話機のディスプレイに表示される画面の遷移を示す図である。 携帯電話機が外部機器から画像データを受信した際の携帯電話機のディスプレイに表示される画面の遷移を示す図である。 携帯電話機が外部機器から画像データを受信した際の携帯電話機のディスプレイに表示される画面の遷移を示す図である。 携帯電話機が外部機器から音楽データを受信した際の携帯電話機のディスプレイに表示される画面の遷移を示す図である。 携帯電話機が外部機器とブルートゥース接続した場合におけるその外部機器の名称を変更する処理について説明するフローチャートである。 携帯電話機が外部機器とブルートゥース接続した場合におけるその外部機器の名称を変更する処理について説明するフローチャートである。 図14に続いて、受信したデータが音楽データである場合の処理を説明するフローチャートである。 図14に続いて、受信したデータをアドレス帳に登録した場合の処理を説明するフローチャートである。 過去に受信した画像データをアドレス帳に含まれる通信相手の名前と関連付けた場合の処理を説明するフローチャートである。 過去に受信した音楽データをアドレス帳に含まれる通信相手の名前と関連付けた場合の処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する通
信機器は、一例として携帯電話機、より具体的にはスマートフォン(smart phone)であ
る。ただし、本発明はPDAおよびタブレットPCなど任意の通信機器に適用可能である。
図1は、本発明の実施形態による通信機器が外部機器とブルートゥースによる接続を行った状態を示す模式的な図である。外部機器は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、およびカメラである。本実施形態による通信機器は、外部機器から所定の情報が受信されたときや、受信されたデータがアドレス帳に含まれる特定の通信相手の名前と関連付けられた場合に、近距離無線通信を介して外部機器と接続する際にユーザにとって外部機器を特定しやすいように、記憶部に記憶される外部機器の名称を書き換えることが可能である旨の報知処理を行う。この報知処理により、ユーザは外部機器の名称を書き換えることが可能であることを知らされるため、外部機器の名称をデフォルトの名称から変更することをすっかり忘れて、それ以降の外部機器の特定が困難になるといった事態から解放される。これにより、本実施形態による通信機器は、近距離無線通信を介して外部機器と接続する際の利便性を向上させることができる。
まず、本発明の実施形態による通信機器である携帯電話機について説明する。
<携帯電話機の外観>
図2および図3は、それぞれ、携帯電話機1aの外観を示す正面図および背面図である。以下、説明の便宜上、図2および図3に示すように、筐体2の長手方向をY方向と定義し、筐体2の短手方向をX方向と定義する。
図2および図3に示されるように、携帯電話機1aは、筐体2と、ディスプレイ3と、タッチパネル4と、マイクロフォン5と、通話スピーカ6と、外部スピーカ7と、撮像レンズ8とを備えている。
筐体2は、正面から見て、ほぼ長方形の輪郭を有する。筐体2の正面には、ディスプレイ3が設けられている。ディスプレイ3は、たとえば、液晶ディスプレイである。ディスプレイ3は、液晶ディスプレイ以外のディスプレイ、たとえば、有機ELディスプレイであってもよい。
筐体2の正面には、ディスプレイ3を覆うように、タッチパネル4が配置されている。タッチパネル4は、透明なシート状に形成されている。タッチパネル4として、静電容量式、超音波式、感圧式、抵抗膜式、光検知式等、各種方式のタッチパネルが用いられ得る。
筐体2の内部には、下端部にマイクロフォン5が配されている。マイクロフォン5は、筐体2の正面に形成されたマイク孔5aを通過した音声を受け付ける。マイクロフォン5は、入力された音に応じた電気信号を生成する。また、筐体2の内部には、上端部に通話スピーカ6が配されている。通話スピーカ6は、音を出力する。出力された音声は、筐体2の正面に形成された出力孔6aを通過して筐体2の外に放出される。通話の際には、通信先の機器(携帯電話機等)から受信された受話音声が通話スピーカ6から出力され、ユーザが発した発話音声がマイクロフォン5に入力される。なお、音は、音声、報知音等、様々な音を含む。
また、筐体2の内部には、外部スピーカ7が配されている。筐体2の背面には、外部スピーカ7と対向する領域に出力孔7aが形成されている。外部スピーカ7から出力された音は、出力孔7aを通過して筐体2の外に放出される。また、筐体2の背面には、後述する撮像部が有する撮像レンズ8が露出している。
<携帯電話機の電気的構成>
図4は、携帯電話機1aの電気的構成を主に示すブロック図である。図4に示されるように、携帯電話機1aは、制御部11と、表示部12と、タッチ検出部13と、音声入力部14と、音声出力部15と、音声処理部16と、キー入力部17と、BT通信部18と、無線通信部20と、撮像部21と、記憶部22と、電源部23とを備えている。
制御部11は、CPUを含む。制御部11は、記憶部22に記憶されたプログラムに従って、携帯電話機1aを構成する各部(表示部12、タッチ検出部13、音声入力部14、音声出力部15、音声処理部16、キー入力部17、BT通信部18、無線通信部20、撮像部21、記憶部22等)を制御する。
表示部12は、図2に示すディスプレイ3を含む。表示部12は、制御部11からの制御信号と画像信号に基づき、ディスプレイ3に画像(画面)を表示する。
タッチ検出部13は、図2に示すタッチパネル4を含む。タッチパネル4は、ディスプレイ3上に設けられるため、タッチ検出部13は、ディスプレイ3へのユーザによるタッチ操作を、タッチパネル4により検出する。すなわち、タッチ検出部13は、ユーザがディスプレイ3の領域内を触れた場合に、タッチパネル4を用いて、ユーザが触れた位置(以下、「タッチ位置」と称する)を検出する。タッチ検出部13は、検出したタッチ位置に基づいて生成された位置信号を制御部11へ出力する。
ユーザは、タッチパネル4を指で触れることにより様々なタッチ操作を行うことができる。タッチ操作は、たとえば、タップ操作、フリック操作、スライド操作、ドラッグ操作等を含む。タップ操作とは、ユーザがタッチパネル4に指を接触させた後、短時間のうちに指をタッチパネル4から離す操作である。フリック操作とは、ユーザがタッチパネル4に指を接触させた後、タッチパネル4を指で任意の方向に弾く操作である。スライド操作とは、ユーザがタッチパネル4に指を接触させたまま、任意の方向へ指を移動させる操作である。ドラッグ操作とは、ユーザがアイコン等の移動対象物に対するスライド操作を行った後、タッチパネル4から指を離す操作である。
例えば、タッチ検出部13がタッチ位置を検出した場合に、タッチ位置が検出されてから予め定められた第1時間以内にタッチ位置が検出されなくなると、制御部11は、タッチ操作をタップ操作と判定する。タッチ位置が検出されてから予め定められた第2時間以内に予め定められた第1距離以上タッチ位置が移動した後、タッチ位置が検出されなくなった場合、制御部11は、タッチ操作をフリック操作と判定する。タッチ位置が検出された後、予め定めた第2距離以上タッチ位置が移動すると、制御部11は、タッチ操作をスライド操作と判定する。
音声入力部14は、マイクロフォン5を含む。音声入力部14は、マイクロフォン5からの電気信号を音声処理部16へ出力する。
音声出力部15は、通話スピーカ6および外部スピーカ8を含む。音声出力部15には、音声処理部16からの電気信号が入力される。音声出力部15は、通話スピーカ6または外部スピーカ8から音を出力させる。
音声処理部16は、音声入力部14からの電気信号にA/D変換等を施し、変換後のデジタルの音声信号を制御部11へ出力する。音声処理部16は、制御部11からのデジタルの音声信号にデコード処理およびD/A変換等を施し、変換後の電気信号を音声出力部15に出力する。
キー入力部17は、少なくとも1つ以上のハードキー(図示せず)を含む。たとえば、キー入力部17は、携帯電話機1aに電源を投入するための電源キーなどを含む。キー入力部17は、携帯電話機1aに配された各種ハードキーのうち、少なくとも一つのキーが押下されたときに、押下されたハードキーに対応する信号を制御部11に出力する。
BT通信部18は、BTアンテナ18aを備える。BT通信部18は、BTアンテナ18aを通じ、他の機器との間で、Bluetooth(登録商標)方式に従う近距離無線通信を行う。ユーザは、任意の外部機器と、パスワードで保護される接続設定を行うことで、画像ファイルや文字列ファイルなどのデータを、任意の外部機器に送信したり、任意の外部機器から受信したりすることが可能である。
無線通信部20は、アンテナ20aを備える。無線通信部20は、制御部11から入力される通話や通信のための信号を無線信号に変換し、変換された無線信号を、アンテナ20aを介して基地局や他の通信装置等の通信先へ送信する。さらに、無線通信部20は、アンテナ20aを介して受信した無線信号を制御部11が利用できる形式の信号へ変換し、変換された信号を制御部11へ出力する。
撮像部21は、撮像レンズ8及び撮像素子などで構成されており、制御部11による制御に基づいて、静止画像及び動画像を撮像する。図3に示されるように、撮像レンズ8は、携帯電話機1aの裏面に設けられていることから、携帯電話機1aの裏面側に存在する物体を撮像することが可能である。
記憶部22は、ROM、RAM、外部メモリを含む。記憶部22には、各種のプログラムが記憶されている。記憶部22に記憶されるプログラムは、携帯電話機1aの各部を制御するための制御プログラムの他、各種アプリケーション(たとえば、ホーム、電話、電子メール、ウェブブラウザ、地図、ゲーム、スケジュール管理等)を含む。プログラムは、メーカによって携帯電話機1aの製造時に記憶部12に記憶される他、ユーザによって通信網やメモリカード、CD−ROM等の記憶媒体を介して記憶部22に記憶される。
記憶部22には、プログラムの実行の際、一時的に利用または生成されるデータを記憶するワーキング領域も含まれる。また、後述するが、記憶部22には、ペアリング済みの外部機器の情報、およびアドレス帳が記憶される。アドレス帳は、1以上の通信相手の名前と当通信相手の通信先情報とが関連付けられている。
電源部23は、バッテリーおよび残量検出部を含む。電源部23は、バッテリーの電力を制御部11および制御部11以外の各部に供給する。また、電源部23は、外部電源からの電力をバッテリーに供給して、バッテリーを充電する。さらに、電源部23は、残量検出部により検出されたバッテリーの残量に応じた検出信号を制御部11に出力する。
<外部機器の構成>
外部機器としては、例えば、他の通信電話機器、パーソナルコンピュータ、カメラ、および音楽プレーヤーなどが挙げられる。これらは機能が異なるため、その構成は様々であるが、共通して、携帯電話機1aとの間でブルートゥースによる通信を行うための構成を備えている。よって、外部機器は、図5に示すように、共通して、制御部110、BT通信部180、記憶部220などを備えている。BT通信部180はブルートゥース通信用アンテナ180aを介してブルートゥース通信を行う。記憶部220は読み出し,書き込み可能な記憶装置であり、この記憶部220にはペアリング相手情報が登録される。ペアリング相手情報はペアリング済みの相手装置のブルートゥースアドレスであり、ペアリング時に制御部110により登録される。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)等の制御装置であり、プログラムにより動作を制御される。なお、外部機器は、その
種類によって点線部で示すような表示部や入力部を備えていてよい。
<携帯電話機の動作>
次に、携帯電話機1aの動作について説明する。図6は、携帯電話機1aが複数の外部機器とペアリングを行った際にデフォルトで登録された外部機器の名称のリストがディスプレイ3に表示された様子を示している。図6に示すように、携帯電話機1aには、例えば、ABC社のパーソナルコンピュータ(製品名:DE600)と、FG社のカメラ(製品名:HI−00123)、およびJM社の携帯電話機(製品名:MOB PHONE)
が登録されている。なお、ここでいう、登録された外部機器の名称とは、外部機器の名称として記憶部22に記憶された名称である。表示部12は、これらの記憶部22に記憶された名称を表示する。
また、図6に示す画面には、例えば、操作キー群101が表示される。操作キー群101は、設定キー101a、ホームキー101b、およびバックキー101cから構成されている。設定キー101aは、主に、各種設定を行う設定画面をディスプレイ3に表示させるためのキーである。ホームキー101bは、主に、ディスプレイ3の表示を他の画面からホーム画面に移行させるためのキーである。バックキー101cは、主に、実行された処理を1ステップ前の処理に戻すためのキーである。なお、これら操作キー群101の表示は、単なる例示であって、いずれかの操作キーが省略されてもよいし、他の操作キーが表示されてもよい。
(ペアリング)
まず、外部機器との間でペアリングを行う際の携帯電話機1aにおける処理を、携帯電話機1aのディスプレイ3に表示される画面の遷移を示しながら説明する。図7(a)は、すでにペアリングが完了した外部機器の名称を表示する画面である。
ユーザの指示により、携帯電話機1aが外部機器とのペアリングを開始すると、携帯電話機1aは、周辺機器の検索を行う。このときディスプレイ3に表示される画面は、例えば、図7(b)に示す画面である。図7(b)に示すように、この画面には、例えば、ユーザが検索中止を指示するためのキャンセルボタン102aが表示される。
携帯電話機1aは、周辺機器の検索が終了すると、図7(c)に示すように、検出した外部機器の名称(デフォルトの名称)103aと外部機器のブルートゥースアドレス103bとをディスプレイ3に表示する。
次に、ユーザが「JM MOBPHONE」とのブルートゥース接続を指示すると、携
帯電話機1aは、図8(a)に示すように、ユーザにピンコードの入力を求めるメッセージを表示する。ユーザがピンコードを入力すると、図8(b)のような画面に遷移し、ペアリングが完了すると、図8(c)の画面を表示する。その後、携帯電話機1aにおいてすでにペアリングが完了した外部機器の名称を表示させると、図7(a)の画面と比較して、外部機器の名称である「JM MOB PHONE」が追加されている。なお、ここでいうピンコードとは、ペアリングの際に入力する必要のある暗証番号であり、例えば4〜8桁の数字からなる。
なお、図8(a)の画面には、ピンコードの入力が完了した後でユーザがタッチする、いわゆる決定ボタン102bと、ペアリングの中止を指示するためのキャンセルボタン102cが表示されてもよく、図8(b)の画面には、ユーザがペアリングの中止を指示するためのキャンセルボタン102dが表示されてもよい。
(vCardを受信した場合)
次に、ペアリングが完了した外部機器から携帯電話機1aがvCardを受信した場合の処理を説明する。vCardは、名前、住所、電話番号などを含む電子名刺であり、メールやブルートゥースを利用して、機器同士で送受信が可能である。携帯電話機1aは、受信したvCardが、ペアリングした外部機器から送信されたものであり、かつvCardのデータ中に名前の情報が存在すれば、ユーザに対して、その名前を含む名称を、すでに登録されている名称に代えて当該外部機器の名称として登録することが可能である旨の報知処理を行う。その後、ユーザによって登録の指示があれば、vCardのデータ中の名前を含む名称を、送信元の外部機器の名称として登録する。
以下では、アドレス交換の際に、外部機器(JM社の携帯電話機)からvCardが送信された場合について説明する。なお、携帯電話機1aがvCardを受信する前は、この外部機器の名称は、「JM MOB PHONE」として記憶部22に記憶されているとする。
携帯電話機1aは、外部機器からvCardを受信すると、そのvCardを受け取るか否か、ここでは、アドレスを受け取るか否かをユーザに確認するメッセージをディスプレイ3に表示する(図9(a))。
ユーザが「受け取る」のボタン103aをタッチして、vCardを受け取ることを指示すると、携帯電話機1aは、BT通信部18を介してvCardを受信する。そして、受信が完了すると、携帯電話機1aは、その旨をユーザに通知する(図9(b))。次に、携帯電話機1aは、受信したvCardのデータに含まれる名前(Mike)を含む名称(Mike’s phone)を、すでに記憶されている名称(JM MOB PHONE)に代えて
外部機器の名称として記憶部22に記憶させることが可能である旨をユーザに報知する。ここでは「Mike’s phone」を、外部機器の名称として記憶させるか否かを確認するメッ
セージをディスプレイ3に表示する。
携帯電話機1aは、ユーザによるタッチパネル4へのタッチ操作により、記憶部22に記憶された外部機器の名称の置き換えが指示される、すなわち、YESボタン104aがタッチされると、外部機器の名称をvCardのデータ中の名前を含む名称に置き換える(図9(d))。
なお、図9(a)に示す画面において「拒否する」ボタン103bがタッチされると、携帯電話機1aは、vCardを受信しない。また、図9(c)に示す画面においてNOボタン104bがタッチされると、記憶部22に記憶された外部機器の名称は変更されず、そのままの名称(ここでは、「JM MOB PHONE」)が維持される。
(画像データを受信した場合)
次に、携帯電話機1aが外部機器から画像データを受信した場合の処理を説明する。
(1)携帯電話機1aは、画像データが、ペアリングした外部機器から送信されたものである場合、その画像データ中の顔を検出してもよい。検出された顔が、携帯電話機1aのアドレス帳に登録されている顔写真の顔(顔画像)と一致した場合、携帯電話機1aは、アドレス帳においてその登録されている顔写真に対応する名前を含む名称を、すでに登録されている名称に代えて外部機器の名称として登録させることが可能である旨を報知する。
以下では、外部機器(ABC社のパーソナルコンピュータ)から、画像データが送信されてきた場合について説明する。なお、携帯電話機1aが画像データを受信する前は、外部機器(ABC社のパーソナルコンピュータ)の名称は、「ABC DE600」として
記憶部22に登録されているものとする。
携帯電話機1aは、外部機器から画像データを受信すると、その画像データを受け取るか否かをユーザに確認するメッセージをディスプレイ3に表示する(図10(a))。
ユーザが「受け取る」ボタン105aをタッチして、画像データを受け取ることを指示すると、携帯電話機1aは、BT通信部18を介して画像データを受信する。そして、受信が完了すると、その旨をユーザに通知する(図10(b))。次に、携帯電話機1aは、受信した画像データ中の顔を検出する。顔が検出された場合、携帯電話機1aは、その顔がアドレス帳に登録されている顔写真の顔のいずれかと一致するか否か判断する。検出された顔が、アドレス帳に登録されている顔写真の顔と一致する場合、携帯電話機1aは、その一致した顔の顔写真に対応する、アドレス帳に登録された名前(京セラ太郎)を含む名称(京セラ太郎’s PC)を、すでに記憶されている名称(ABC DE600)に代えて外部機器の名称として記憶部22に記憶させるかどうかをユーザに確認する(図10(c))。なお、受信した画像データ中において顔が検出されない場合、又は検出された顔がアドレス帳に登録されている顔写真の顔と一致しない場合は、図10(c)のメッセージは表示されず、受信した画像データを記憶部22に保存するのみである。
携帯電話機1aは、ユーザによるタッチパネル4へのタッチ操作により、アドレス帳における名前を含む名称を外部機器の名称として登録することが指示される、すなわちYESボタン106aがタッチされると、外部機器の名称をその顔写真に対応する名前を含む名称に置き換える(図10(d))。
なお、図10(a)に示す画面において「拒否する」ボタン105bがタッチされると、携帯電話機1aは、画像データを受信しない。また、図10(c)に示す画面においてNOボタン106bがタッチされると、記憶部22に記憶された外部機器の名称は変更されず、そのままの名称(ここでは、「ABC DE600」)が維持される。
(2)携帯電話機1aは、画像データが、ペアリングした外部機器から送信されたものであり、その画像データが、ユーザによって、アドレス帳における特定の人物の画像として登録された場合、その画像データが登録された特定の人物の名前を含む名称を、すでに登録されている名称に代えて外部機器の名称として登録することが可能である旨をユーザに報知してもよい。
携帯電話機1aは、ユーザによるタッチパネル4へのタッチ操作により、上記特定の人物の名前を含む名称を外部機器の名称として登録することが指示されると、外部機器の名称を上記特定の名前を含む名称に置き換える。
以下では、ABC社のパーソナルコンピュータから、画像データが送信されてきた場合について説明する。なお、外部機器の名称は、「ABC DE600」として予め記憶部
22に登録されているものとする。なお、外部機器から画像データを受信したときにディスプレイ3に表示されるメッセージ、およびデータ受信が完了したときにディスプレイ3に表示されるメッセージは、図10(a)(b)に示したものと同様である。よって、これらのメッセージを表示する画面の図示および説明は省略する。
携帯電話機1aは、画像データの受信が完了すると、図11(a)に示すように、その画像データをアドレス帳に登録するか否かを確認するメッセージをディスプレイ3に表示する。ユーザによるタッチパネル4へのタッチ操作により、アドレス帳に登録することが指示されると、携帯電話機1aは、ディスプレイ3にアドレス帳の画面を表示させる(図11(b))。ユーザは、そのアドレス帳の画面から、画像データを登録する人物(ここでは、「京セラ 太郎」)を選択する。
ユーザによって、画像データを登録する人物が選択されると、携帯電話機1aは、受信した画像データをその選択された通信相手の顔写真として登録し、アドレス帳に登録された顔写真に対応する名前、すなわち選択された特定の通信相手の名前(京セラ太郎)を含む名称(京セラ太郎’s PC)を、その画像データを送信した外部機器の名称として登
録するか否かをユーザに確認するメッセージをディスプレイ3に表示する(図11(c))。
携帯電話機1aは、ユーザによるタッチパネル4へのタッチ操作により、アドレス帳における名前を含む名称を外部機器の名称として登録することが指示される、すなわちYESボタン106aがタッチされると、外部機器の名称をその画像データが登録された通信相手の名前を含む名称に置き換える(図11(d))。
なお、図11(a)に示す画面において「拒否する」ボタン107bがタッチされると、携帯電話機1aは、受信した画像データをアドレス帳に登録せず、その画像データをそのまま記憶部22に保存する。また、図11(c)に示す画面においてNOボタン106bがタッチされると、記憶部22に記憶された外部機器の名称は変更されず、そのままの名称(ここでは、「ABC DE600」)が維持される。
また、携帯電話機1aは、図11(a)の画面において「拒否する」ボタン107bがタッチされて画像データを記憶部22に保存する場合、その受信された画像データのExif情報に、当該画像データを送信した外部機器の情報、例えばブルートゥースアドレスを付与して保存してもよい。このように外部機器の情報を付与して画像データを保存しておくと、その後、ユーザの指示に従って、その画像データを、アドレス帳の特定の通信相手の顔写真として登録した場合に、画像データのExif情報から送信機器の情報を取り出すことができる。この取り出した情報により、画像データがブルートゥース通信を介して外部機器(例えば、「外部機器A」とする。)から入手したものであると判断すると、携帯電話機1aは、アドレス帳においてその画像データが登録された特定の通信相手の名前を含む名称を、すでに登録されている外部機器Aの名称に代えて外部機器Aの名称として登録するか否かをユーザに確認するメッセージをディスプレイ3に表示させることができる。
以上のように、受信された画像データのExif情報に、当該画像データを送信した外部機器の情報を付与することにより、外部機器から画像データを受信した際に限らず、画像データを受信して外部機器の名称を変更せずに処理を一旦終了し、時間が経過した後にその画像データをアドレス帳に登録する際にも外部機器の名称の変更が可能となる。
なお、携帯電話機1aが画像データを保存する際、画像データのExif情報に外部機器の情報を付与する代わりに、携帯端末1aの画像管理データベースに外部機器の情報を書き込んでもよい。この場合には、画像データをアドレス帳の特定の通信相手の顔写真として登録する際に、画像管理データベースから、当該画像データの送信機器の情報を取り出すことができる。
(音楽データを受信した場合)
携帯電話機1aは、音楽データが、ペアリングした外部機器から送信されたものであり、その音楽データが、ユーザによって、アドレス帳に含まれる特定の通信相手からの着信に対する着信音に設定された場合(その音楽データが、ユーザによって、アドレス帳における特定の人物の画像として登録された場合)、その音楽データが着信音として設定された特定の通信相手の名前を含む名称を、すでに登録されている機器の名称に代えて外部機器の名称として登録することが可能である旨をユーザに報知してもよい。
携帯電話機1aは、ユーザによるタッチパネル4へのタッチ操作により、アドレス帳における上記特定の通信相手の名前を含む名称を外部機器の名称として登録することが指示されると、外部機器の名称を上記特定の通信相手の名前を含む名称に置き換える。
以下では、ABC社のパーソナルコンピュータから、音楽データが送信されてきた場合について説明する。なお、外部機器の名称は、「ABC DE600」として予め記憶部
22に登録されているものとする。なお、外部機器から音楽データを受信したときにディスプレイ3に表示されるメッセージは、例えば、「ABC DE600からの音楽データ
を受け取りますか」というものであり、図10(a)における画面の「画像データ」を「音楽データ」に変換したものと同様である。また、データ受信が完了したときにディスプレイ3に表示されるメッセージは図10(b)に示したものと同様である。よって、これらのメッセージを表示する画面の図示および説明は省略する。
携帯電話機1aは、音楽データの受信が完了すると、図12(a)に示すように、その音楽データをアドレス帳に含まれる特定の通信相手からの着信に対する着信音に設定するか否かを確認するメッセージをディスプレイ3に表示する。ユーザによるタッチパネル4へのタッチ操作により、特定の通信相手の着信音に設定することが指示されると、携帯電話機1aは、ディスプレイ3にアドレス帳の画面を表示させる(図12(b))。ユーザは、そのアドレス帳の画面から、音楽データを着信音として設定する人物(ここでは、「京セラ 太郎」)を選択する。
ユーザによって、音楽データを着信音として設定する人物が選択されると、携帯電話機1aは、受信した音楽データをアドレス帳に含まれる特定の通信相手からの着信に対する着信音として設定し、当該特定の通信相手の名前(京セラ太郎)を含む名称(京セラ太郎’s PC)を、その音楽データを送信した外部機器の名称として登録するか否かを
ユーザに確認するメッセージをディスプレイ3に表示する(図12(c))。
携帯電話機1aは、ユーザによるタッチパネル4へのタッチ操作により、上記特定の通信相手の名前を含む名称を外部機器の名称として登録することが指示される、すなわちYESボタン106aがタッチされると、外部機器の名称をその着信音が設定された通信相手の名前を含む名称に置き換える(図12(d))。
なお、図12(a)に示す画面において「拒否する」ボタン108bがタッチされると、携帯電話機1aは、音楽データを特定の通信相手の着信音として設定せず、その音楽データをそのまま記憶部22に保存する。また、図12(c)に示す画面においてNOボタン106bがタッチされると、記憶部22に記憶された外部機器の名称は変更されず、そのままの名称(ここでは、「ABC DE600」)となる。
また、携帯電話機1aは、図12(a)の画面において「拒否する」ボタン108bがタッチされて音楽データを保存する場合、記憶部22における音楽データの管理データベースに、当該音楽データを送信した外部機器の情報、例えばブルートゥースアドレスを付与して保存してもよい。このように音楽管理データベースに外部機器の情報を保存しておくと、その後、ユーザの指示に従って、その音楽データを、アドレス帳の特定の通信相手の着信音として設定した場合に、音楽データがブルートゥース通信を介して外部機器から入手したものであるか否かを判断することが可能となる。ブルートゥース通信を介して外部機器から入手したものであると判断すると、携帯電話機1aは、アドレス帳においてその音楽データを着信音として設定した特定の通信相手の名前を含む名称を、すでに登録されている外部機器の名称に代えて外部機器の名称として登録するか否かをユーザに確認するメッセージをディスプレイ3に表示させることができる。
以上のように、受信された音楽データを記憶部22に記憶するとともに、管理データベースに、当該音楽データを送信した外部機器の情報を保存することにより、外部機器から音楽データを受信した際に限らず、音楽データを受信して外部機器の名称を変更せずに処理を一旦終了し、時間が経過した後にその音楽データをアドレス帳に含まれる特定の通信相手の着信音として設定する場合にも、外部機器の名称変更が可能となる。
次に、携帯電話機1aが外部機器とブルートゥース接続した場合におけるその外部機器の名称の変更処理について、図13および図14のフローチャートを用いて説明する。
まず、図13に示すように、携帯電話機1aの制御部11は、BT通信部18を介して接続しようとする外部機器がペアリング済みか否か判断する(S1)。ここで、制御部11は、外部機器からBT通信部18によって受信されたブルートゥースアドレスが、ペアリング済みのブルートゥースアドレスとして、記憶部22に記憶されているか否か判断し、記憶部2に記憶されている場合は、ペアリング済みであると判断し、記憶されていない場合は、ペアリング済みでないと判断する。ペアリング済みでないと判断した場合(S1:NO)、制御部11は、例えば、表示部12に適当なメッセージを表示させる等して、ユーザにペアリングを促す(S2)。
次に、制御部11は、ペアリングが完了したか否か判断する(S3)。制御部11は、ペアリングが完了したと判断した場合(S3:YES)、ステップ5に処理を進める。一方、ペアリングが完了したと判断しない場合(S3:NO)、制御部11は、ユーザがBT通信をキャンセルしたか否か判断する(S4)。このBT通信のキャンセルには、例えば、ユーザが図7(b)に示したキャンセルボタン102aをタッチした場合、図8(b)に示したキャンセルボタン102dをタッチした場合、BT通信自体をオフした場合、および携帯電話機1aの電源をオフした場合などを含む。ユーザがBT通信をキャンセルした場合(S4:YES)、制御部11は、処理を終了する(図14参照)。ユーザがBT通信をキャンセルしない場合(S4:NO)、制御部11は、ステップ1(S1)に戻って処理を繰り返す。
一方、ステップ1においてBT通信をしようとする外部機器がペアリング済みである場合(S1:YES)、制御部11は、その外部機器からBT通信部18を介してデータを受信したか否かを判断する(S5)。例えば図9(a)に示した「拒否する」ボタン105bがタッチされた場合など、データを受信したと判断しない場合(S5:NO)、制御部11は、ユーザがBT通信をキャンセルしたか否か判断する(S4)。ユーザがBT通信をキャンセルした場合(S4:YES)、制御部11は、処理を終了する(図14参照)。ユーザがBT通信をキャンセルしない場合(S4:NO)、制御部11は、ステップ1(S1)に戻って処理を繰り返す。
ステップ5においてデータを受信したと判断した場合(S5:YES)、制御部11は、そのデータ形式から、そのデータがvCardであるか否か判断する(S6)。vCardであると判断した場合(S6:YES)、制御部11は、図14に示すように、vCardのデータ中に名前があるか否か判断する(S7)。制御部11は、vCardのデータ中に名前がないと判断すると(S7:NO)、処理を終了する。
一方、制御部11は、vCardのデータ中に名前があると判断すると(S7:YES)、その名前を含む名称を、すでに登録されている、すなわち記憶部22に記憶されている名称に代えて外部機器の名称として記憶部22に記憶させることが可能である旨の報知処理を行う。より具体的には、制御部11は、vCardのデータ中の名前を含む名称をすでに記憶部22に記憶されている名称に代えて外部機器の名称として記憶部22に記憶
させるか否か、すなわちvCardを送信した外部機器の名称を上書きするか否かを確認するメッセージを表示部3に表示させる(S8)。
次に、制御部11は、ユーザによって上書き指示があったか否かを判断する(S9)。制御部11は、タッチ検出部13による検出結果に基づいて、ユーザによって外部機器の名称を上書きすることが指示されたと判断すると(S9:YES)、外部機器の名称をvCardのデータ中の名前を含む名称に変更する(S10)。すなわち、制御部11は、vCardのデータ中に含まれる名前を含む名称を、すでに記憶されている名称に代えて外部機器の名称として記憶部22に記憶させる。これにより、本処理は終了する。
一方、制御部11は、タッチ検出部13による検出結果に基づいて、ユーザによって外部機器の名称を上書きすることが指示されたと判断しない場合、例えば、図9(c)に示すNOボタン104bがタッチされた場合(S9:NO)、記憶部22に記憶された外部機器の名称を変更することなく、本処理を終了する。
ステップ6において、受信したデータがvCardでないと判断した場合(S6:NO)、制御部11は、図14に示すように、受信されたデータが画像データであるか否か判断する(S11)。受信データが画像データであると判断した場合(S11:YES)、制御部11は、受信されたデータにおいて顔が存在するか否かを判断する(S12)。顔検出処理により顔が検出されない、すなわち顔が存在しないと判断すると(S12:NO)、制御部11は、処理を終了する。顔検出処理により顔が検出された、すなわち顔が存在すると判断すると(S12:YES)、制御部11は、検出された顔がアドレス帳に登録されている顔写真の顔(顔画像)と一致するか否か判断する(S13)。この判断は、顔認識処理に基づいて行い、例えば、画像データおよびアドレス帳に登録されている顔写真の顔の特徴をそれぞれ抽出して、その特徴が一致するか否かに基づいて行う。
制御部11は、顔認識処理により、受信された画像データの少なくとも一部(ここでは、検出された顔)がアドレス帳に含まれている顔画像と一致すると判断した場合(S13:YES)、アドレス帳において当該顔画像に関連付けられている通信相手の名前を含む名称を、すでに登録されている、すなわち記憶部22に記憶されている名称に代えて外部機器の名称として記憶部22に記憶させることが可能である旨の報知処理を行う(S14)。より具体的には、制御部11は、通信相手の名前を含む名称をすでに記憶部22に記憶されている名称に代えて外部機器の名称として記憶部22に記憶させるか否か、すなわち外部機器の名称を上書きするか否かを確認するメッセージを表示部3に表示させる。
次に、制御部11は、ユーザによって上書き指示があったか否かを判断する(S15)。制御部11は、タッチ検出部13による検出結果に基づいて、ユーザによって外部機器の名称を上書きすることが指示されたと判断すると(S15:YES)、外部機器の名称を上記顔画像に関連付けられている通信相手の名前を含む名称に変更する(S16)。すなわち、制御部11は、通信相手の名前を含む名称を、すでに記憶されている名称に代えて外部機器の名称として記憶部22に記憶させる。これにより、本処理は終了する。
一方、制御部11は、タッチ検出部13による検出結果に基づいて、ユーザによって外部機器の名称を上書きすることが指示されたと判断しない場合(S15:NO)、例えば、図10(c)に示すNOボタン106bがタッチされた場合、記憶部22に記憶された外部機器の名称を変更することなく、本処理を終了する。
ステップ11において、受信データが画像データでないと判断した場合(S11:NO)、制御部11は、図15に示すように、受信データが音楽データであるか否か判断する(S21)。受信データが音楽データでないと判断した場合(S21:NO)、制御部1
2は、処理を終了する。一方、受信データが音楽データであると判断した場合(S21:YES)、制御部11は、その音楽データが、ユーザによって、アドレス帳に含ま
れる特定の通信相手からの着信に対する着信音に設定されたか否か判断する(S22)。
着信音に設定されないと判断した場合(S22:NO)、例えば、図12(a)に示す「拒否する」ボタン108bがタッチされた場合、記憶部22に記憶された外部機器の名称を変更することなく、本処理を終了する。
着信音に設定された場合(S22:YES)、制御部11は、その音楽データが着信音として設定された特定の通信相手の名前を含む名称を、すでに登録されている機器の名称に代えて外部機器の名称として登録することが可能である旨の報知処理を行う(S23)。より具体的には、着信音として設定された特定の通信相手の名前を含む名称を、すでに登録されている機器の名称に代えて外部機器の名称として登録するか否かをユーザに確認するメッセージを表示部12に表示させる。
次に、制御部11は、ユーザによって上書き指示があったか否かを判断する(S24)。制御部11は、タッチ検出部13による検出結果に基づいて、ユーザによって外部機器の名称を上書きすることが指示されたと判断すると(S24:YES)、外部機器の名称を上記着信音が設定された通信相手の名前を含む名称に変更する(S25)。すなわち、制御部11は、通信相手の名前を含む名称を、すでに記憶されている名称に代えて外部機器の名称として記憶部22に記憶させる。これにより、本処理は終了する。
一方、制御部11は、タッチ検出部13による検出結果に基づいて、ユーザによって外部機器の名称を上書きすることが指示されたと判断しない場合(S24:NO)、例えば、図12(c)に示すNOボタン106bがタッチされた場合、記憶部22に記憶された外部機器の名称を変更することなく、本処理を終了する。
ステップ13において、顔認識処理により、受信された画像データの少なくとも一部(検出された顔)がアドレス帳に含まれているいずれの顔写真の顔とも一致しないと判断した場合(S13:NO)、制御部11は、図16に示すように、その画像データが、ユーザによって、アドレス帳に含まれる特定の通信相手の顔写真として登録されたか否か判断する(S31)。アドレス帳に登録されないと判断した場合(S31:NO)、例えば、図11(a)に示す「拒否する」ボタン107bがタッチされた場合、記憶部22に記憶された外部機器の名称を変更することなく、本処理を終了する。なお、ステップ13において、制御部11は、アドレス帳に顔写真が全く登録されていない場合も、受信された画像データの少なくとも一部(検出された顔)がアドレス帳に含まれているいずれの顔写真の顔とも一致しないと判断する(S13:NO)。
アドレス帳に登録されたと判断した場合(S31:YES)、制御部11は、携帯電話機1aは、その画像データが顔写真として登録された特定の通信相手の名前を含む名称を、すでに登録されている機器の名称に代えて外部機器の名称として登録することが可能である旨の報知処理を行う(S32)。より具体的には、顔写真が設定された特定の通信相手の名前を含む名称を、すでに登録されている機器の名称に代えて外部機器の名称として登録するか否かをユーザに確認するメッセージを表示部12に表示させる。
次に、制御部11は、ユーザによって上書き指示があったか否かを判断する(S33)。制御部11は、タッチ検出部13による検出結果に基づいて、ユーザによって外部機器の名称を上書きすることが指示されたと判断すると(S33:YES)、外部機器の名称を上記画像データが顔写真として登録された通信相手の名前を含む名称に変更する(S34)。すなわち、制御部11は、当該通信相手の名前を含む名称を、すでに記憶されてい
る名称に代えて外部機器の名称として記憶部22に記憶させる。これにより、本処理は終了する。
一方、制御部11は、タッチ検出部13による検出結果に基づいて、ユーザによって外部機器の名称を上書きすることが指示されたと判断しない場合(S33:NO)、例えば、図11(c)に示すNOボタン106bがタッチされた場合、記憶部22に記憶された外部機器の名称を変更することなく、本処理を終了する。
次に、図17,図18のフローチャートを用いて、BT通信部12を介してデータを受信した直後ではなく、例えば、図11における「拒否する」ボタン107b又は図12における「拒否する」ボタン108bをタッチして処理を一旦終了した後に、再度データをアドレス帳に含まれる通信相手の名前と関連付けた場合の処理を説明する。以下では、まず、保存されている画像データを選択して、それをアドレス帳に含まれる特定の人物の顔写真として登録した場合について説明する。
制御部11は、保存されている画像データを選択して、それをアドレス帳に含まれる特定の人物の顔写真として登録したか否か判断する(S41)。保存されている画像データがアドレス帳に含まれる特定の人物の顔写真として登録されたと判断しない場合(S41:NO)、制御部11は、ステップ41を繰り返す。
保存されている画像データがアドレス帳に含まれる特定の人物の顔写真として登録されたと判断した場合(S41:YES)、制御部11は、その画像データがBT通信部18を介して、BT通信により受信されたものか否か判断する(S42)。ここで、制御部11は、画像データのExif情報や画像管理データベースにおいて、その画像データにブ
ルートゥースアドレスが関連付けられているか否か判断する。制御部11は、その画像データにブルートゥースアドレスが関連付けられていない、すなわちその画像データがBT通信により受信されたものであると判断しない場合(S42:NO)、本処理を終了する。
制御部11は、その画像データにブルートゥースアドレスが関連付けられている、すなわちその画像データがBT通信により受信されたものであると判断すると(S42:YES)、画像データが顔写真として登録された特定の通信相手の名前を含む名称を、すでに登録されている外部機器の名称に代えて外部機器の名称として登録することが可能である旨の報知処理を行う(S43)。より具体的には、画像データが顔画像として登録された特定の通信相手の名前を含む名称を、すでに登録されている機器の名称に代えて外部機器の名称として登録するか否かをユーザに確認するメッセージを表示部12に表示させる。
次に、制御部11は、ユーザによって上書き指示があったか否かを判断する(S44)。制御部11は、タッチ検出部13による検出結果に基づいて、ユーザによって外部機器の名称を上書きすることが指示されたと判断すると(S44:YES)、外部機器の名称を通信相手の名前を含む名称に変更する(S45)。すなわち、制御部11は、通信相手の名前を含む名称を、すでに記憶されている名称に代えて外部機器の名称として記憶部22に記憶させる。これにより、本処理は終了する。
一方、制御部11は、タッチ検出部13による検出結果に基づいて、ユーザによって外部機器の名称を上書きすることが指示されたと判断しない場合(S44:NO)、例えば、ユーザによって外部機器の名称の上書きを拒否する処理がなされた場合、記憶部22に記憶された外部機器の名称を変更することなく、本処理を終了する。
次に、図18を用いて、保存されている音楽データを選択して、それをアドレス帳に含
まれる特定の人物からの着信に対する着信音として設定した場合について説明する。
制御部11は、保存されている音楽データを選択して、それをアドレス帳に含まれる特定の人物からの着信に対する着信音として設定したか否か判断する(S51)。保存されている音楽データがアドレス帳に含まれる特定の人物の着信音として設定されたと判断しない場合(S51:NO)、制御部11は、ステップ41を繰り返す。
保存されている音楽データがアドレス帳に含まれる特定の人物の着信音として設定されたと判断した場合(S51:YES)、制御部11は、その音楽データがBT通信部18を介して、BT通信により受信されたものか否か判断する(S52)。ここで、制御部11は、音楽管理データベースにおいて、その音楽データにブルートゥースアドレスが関連付けられているか否か判断する。制御部11は、その音楽データにブルートゥースアドレスが関連付けられていない、すなわちその音楽データがBT通信により受信されたものであると判断しない場合(S52:NO)、本処理を終了する。
制御部11は、その音楽データにブルートゥースアドレスが関連付けられている、すなわちその音楽データがBT通信により受信されたものであると判断すると(S52:YES)、音楽データが着信音として設定された特定の通信相手の名前を含む名称を、すでに登録されている外部機器の名称に代えて外部機器の名称として登録することが可能である旨の報知処理を行う(S53)。より具体的には、音楽データが着信音として設定された特定の通信相手の名前を含む名称を、すでに登録されている機器の名称に代えて外部機器の名称として登録するか否かをユーザに確認するメッセージを表示部12に表示させる。
次に、制御部11は、ユーザによって上書き指示があったか否かを判断する(S54)。制御部11は、タッチ検出部13による検出結果に基づいて、ユーザによって外部機器の名称を上書きすることが指示されたと判断すると(S54:YES)、外部機器の名称を通信相手の名前を含む名称に変更する(S55)。すなわち、制御部11は、通信相手の名前を含む名称を、すでに記憶されている名称に代えて外部機器の名称として記憶部22に記憶させる。これにより、本処理は終了する。
一方、制御部11は、タッチ検出部13による検出結果に基づいて、ユーザによって外部機器の名称を上書きすることが指示されたと判断しない場合(S54:NO)、例えば、ユーザによって外部機器の名称の上書きを拒否する処理がなされた場合、記憶部22に記憶された外部機器の名称を変更することなく、本処理を終了する。
<補足>
これまでの説明では、報知処理を、すでに記憶されている名称に代えて外部機器の名称として記憶部22に記憶させるかどうかをユーザに確認するメッセージを表示部12に表示させる処理としたが、表示部12にメッセージを表示させることに限らず、アラーム音を出力させてもよいし、バイブレータ機能により通信機器の本体を振動させてもよく、これらを併用してもよい。
例えば、バイブレータ機能により通信機器の本体を振動させる場合、ユーザは、その振動により、外部機器の名称を書き換えることが可能であることを知らされる。ユーザは、所定の処理を行うことにより、外部機器の名称を変更するための画面をディスプレイ3に表示させ、外部機器の名称を変更することができる。
上述の説明では、携帯電話機1aが報知処理を行う一例として、外部機器からvCardを受信した場合を示したが、vCardに限らず、例えば、vCalendar等の所定の情報(例えば、名前)を含むその他のデータであってもよい。
また、携帯電話機1aが報知処理を行う一例として、受信した画像データの少なくとも一部がアドレス帳に含まれる顔画像と一致すると判断した場合を説明したが、受信した画像データの少なくとも一部がアドレス帳に含まれる顔画像と一致する場合とは、受信された画像データとアドレス帳に含まれる顔写真のデータとが完全に一致する必要はなく、例えば、受信された画像データにおいて検出された顔と、アドレス帳に含まれる顔写真の顔とが、同一人物と認識できる程度に一致していればよい。例えば、受信された画像データにおいて検出された顔とアドレス帳に含まれる顔写真の顔との間で、目、鼻、口等の一部の特徴が一致していればよい。
さらに、アドレス帳において通信相手の名前と関連付けられる画像は、顔画像である必要はなく、例えば、動物の画像や花の画像のように顔以外の画像であってもよい。例えば、アドレス帳に通信相手の名前と関連付けて顔写真として花の画像が登録されている場合や顔写真として顔と花とを含む画像が登録されている場合に、当該花の画像を含む画像データ、例えば、登録されている顔写真における花と特徴が一致する花の画像を含む画像データが受信されると、報知処理が行われてもよい。
また、携帯電話機1aが報知処理を行う一例として、受信されたデータがアドレス帳に含まれる特定の通信相手の名前と関連付けられた場合を挙げ、さらにこの場合の具体例として、画像データをアドレス帳に含まれる特定の通信相手の画像として登録した場合、および音楽データをアドレス帳に含まれる特定の通信相手からの着信に対する着信音に設定した場合を例示したが、これらの例示に限られない。
なお、発明が詳細に説明され図示されたが、それは単なる図解および一例として用いたものであり、限定であると解されるべきではないことは明らかであり、この発明の精神および範囲は添付されたクレームの文言によってのみ限定される。
1:携帯電話機
2:筐体
3:ディスプレイ
4:タッチパネル
5:マイクロフォン
6:通話スピーカ
7:外部スピーカ
8:撮像レンズ

Claims (6)

  1. 近距離無線通信を介して外部機器からデータを受信する受信部と、
    前記外部機器の名称を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記名称を表示する表示部と、
    前記受信部、前記記憶部、および前記表示部を制御する制御部と
    を備える通信機器であって、
    前記制御部は、前記記憶部に外部機器の名称が記憶されている場合に、前記受信部によって当該外部機器から所定の情報が受信されたとき、当該所定の情報を含む名称を、すでに記憶されている前記名称に代えて前記外部機器の名称として前記記憶部に記憶させることが可能である旨の報知処理を行う、通信機器。
  2. 近距離無線通信を介して外部機器からデータを受信する受信部と、
    前記外部機器の名称を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記名称を表示する表示部と、
    前記受信部、前記記憶部、および前記表示部を制御する制御部と
    を備える通信機器であって、
    前記記憶部は、さらに、1以上の通信相手の名前と当該通信相手の通信先情報とが関連付けられたアドレス帳を記憶し、
    前記制御部は、前記記憶部に外部機器の名称が記憶されている場合に、前記受信部によって当該外部機器からデータが受信され、かつ当該データを前記アドレス帳に含まれる特定の通信相手の名前と関連付けた場合、すでに記憶されている前記名称に代えて当該特定の通信相手の名前を含む名称を前記外部機器の名称として前記記憶部に記憶させることが可能である旨の報知処理を行う、通信機器。
  3. 前記制御部が前記受信部によって受信されたデータを前記アドレス帳に含まれる特定の通信相手の名前と関連付けた場合とは、前記受信部が前記外部機器から受信したデータが画像データであり、前記アドレス帳が、前記特定の通信相手の名前と関連付けられた画像を有している場合に、前記制御部が、当該画像データの少なくとも一部が前記アドレス帳に含まれる前記画像と一致するか否かを判断し、一致すると判断した場合を含む、請求項2に記載の通信機器。
  4. 前記制御部が前記受信部によって受信されたデータを前記アドレス帳に含まれる特定の通信相手の名前と関連付けた場合とは、前記受信部が前記外部機器から受信したデータが画像データである場合に、前記制御部が、ユーザの指示に基づいて、前記画像データを前記アドレス帳に含まれる前記特定の通信相手の画像として登録した場合を含む、請求項2に記載の通信機器。
  5. 前記制御部が前記受信部によって受信されたデータを前記アドレス帳に含まれる特定の通信相手の名前と関連付けた場合とは、前記受信部が前記外部機器から受信したデータが音楽データである場合に、前記制御部が、ユーザの指示に基づいて、前記音楽データを前記アドレス帳に含まれる前記特定の通信相手からの着信に対する着信音に設定した場合を含む、請求項2に記載の通信機器。
  6. 前記報知処理とは、すでに記憶されている前記名称に代えて前記外部機器の名称として前記記憶部に記憶させるかどうかをユーザに確認するメッセージを前記表示部に表示させることを含む請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の通信機器。
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JP2017157991A (ja) * 2016-03-01 2017-09-07 Kddi株式会社 通信端末、通信システム及び通信方法

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