JP2008172341A - 携帯端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】近距離無線通信を行う際に通信相手をより円滑に認識できるようにする。
【解決手段】制御ユニット10の表示制御モジュール103において、サーチ信号に応答してリモートデバイスからデバイスID(BTアドレス)が返送された場合に、このデバイスIDをもとに電話帳データベース152を検索して該当するリモートデバイスのユーザ名を読み出して表示器13に表示させる。一方、電話帳データベース152に該当するリモートデバイスのユーザ名が記憶されていない場合には、当該リモートデバイスからそのデバイス名を取得して上記表示器13に表示させ、このデバイス名を取得できなかった場合にはデバイスIDを表示器13に表示するように制御する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、例えば携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末に係わり、特に近距離無線通信用のインタフェースを備えた携帯端末に関する。
近年、携帯電話機に代表される携帯端末には、本来の携帯無線通信インタフェースに加え、Bluetooth(登録商標)(以後BTと呼称する)等の近距離無線通信用のインタフェースを備えた端末が増えている。この近距離無線通信インタフェースを備えることにより、例えば近接する複数の携帯端末間を近距離無線通信ネットワークを介して接続することにより通信を行うことが可能となる。
ところで、一般にBTインタフェースを備えた携帯端末はBTテーブルを持っている。BTテーブルには、デバイス名、BTアドレス、機種種別及び対応サービスの種類を記憶する領域が設けられている。このうちBTアドレス、機種種別及び対応サービスの種類を記憶する領域にはそれぞれメーカが出荷前に設定した情報が予め書き込まれている場合が多い。一方、デバイス名の記憶領域には何も記憶されておらず、ユーザがキー入力操作により任意にユーザの名前等を書き込むことが可能な場合が多い。
携帯端末が周辺の携帯端末との間で例えばBTを用いたチャット通信を行う場合、要求元の携帯端末は先ずサーチを行う。このサーチに対し応答した周辺の通信可能な携帯端末(以後リモートデバイスと称する)は、自端末のBTテーブルの情報を返送する。要求元の携帯端末は、返送された上記BTテーブルの情報にデバイス名が含まれていればデバイス名を、また含まれていなければBTアドレスを表示器に一覧表示する。そして、ユーザが上記表示器に一覧表示されたリモートデバイスの情報をもとにチャット相手を選択すると、この選択した相手端末との間でBT接続手順が実行されて通信が可能となる(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2004−343219号公報
ところが、前記従来の携帯端末では、リモートデバイスから送られたBTテーブルの情報にデバイス名が書き込まれていなければ無条件にBTアドレスが表示される。このため、要求元の携帯端末ユーザは、BTアドレスが表示された場合に相手ユーザが誰であるかを認識することができず、通信相手端末の選択を円滑に行えなかった。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、近距離無線通信を行う際に通信相手をより円滑に認識できるようにした携帯端末を提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の一観点は、基地局との間でセルラ無線通信を行うセルラ無線通信ユニットと、周辺の端末との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信ユニットと、情報を記憶する記憶ユニットと、情報を表示する表示ユニットと、上記セルラ無線通信ユニット、近距離無線通信ユニット、記憶ユニット及び表示ユニットに接続される制御ユニットとを具備する携帯端末にあって、上記記憶ユニットに、上記セルラ無線通信又は近距離無線通信の通信先となり、名前情報を含む端末識別情報を記憶する電話帳記憶部を設ける。そして、上記制御ユニットにおいて、上記周辺の端末から送信される当該周辺端末の近距離無線通信を行う際に使用する端末識別情報を受信し、この受信された端末識別情報に含まれるアドレスが上記電話帳記憶部に記憶されている場合に、当該アドレスに対応する周辺端末の名前情報を読み出して上記表示ユニットに表示させると共に、上記受信された端末識別情報に含まれるアドレスが上記電話帳記憶部に記憶されていない場合には、当該周辺端末から受信された端末識別情報からデバイス名を抽出して上記表示ユニットに表示させるように制御するものである。
またこの発明の他の観点は、上記制御ユニットにおいて、上記表示ユニットにデバイス名が表示された状態で上記近距離通信の相手となる周辺端末が選択された場合に、当該選択された周辺端末のデバイス名又はアドレスを上記電話帳記憶部に記憶させるように制御するものである。
したがってこの発明によれば、周辺端末から端末識別情報が受信された場合に、この端末識別情報に含まれるアドレスをもとに電話帳記憶部が検索され、該当する周辺端末のユーザ名が読み出されて表示される。このため、周辺端末から受信した端末識別情報にアドレスしか含まれていない場合でも、要求元の携帯端末のユーザは周辺端末のユーザ名を確実に認識することができる。また、電話帳記憶部に該当する周辺基地局のユーザ名が記憶されていない場合には、受信された端末識別情報に含まれるデバイス名が表示される。このため、要求元の携帯端末のユーザは少なくとも周辺端末のデバイス名を認識することができる。
すなわち、この発明によれば、近距離無線通信を行う際に通信相手をより円滑に認識できるようにした携帯端末を提供することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
図1は、この発明に係わる携帯端末の一実施形態である携帯電話機の構成を示すブロック図である。
図示しないセルラシステムの基地局から送信された無線信号は、セルラ通信用アンテナ1で受信されたのちセルラ無線ユニット2に入力される。セルラ無線ユニット2は、受信回路及び送信回路を備える。受信回路は、上記入力された無線信号を受信局部発振信号とミキシングして中間周波数又はベースバンド周波数の受信信号に周波数変換(ダウンコンバート)する。そして、このダウンコンバートされた受信信号を直交復調して受信ベースバンド信号を出力する。
上記受信ベースバンド信号はCDMA(Code Division Multiple Access)信号処理ユニット3に入力される。CDMA信号処理ユニット3はRAKE受信機を備える。RAKE受信機では、上記受信ベースバンド信号に含まれる複数のパスがそれぞれ拡散符号により逆拡散処理される。そして、この逆拡散処理された各パスの信号が位相を調停されたのち合成される。かくして、所定の伝送フォーマットの受信パケットデータが得られる。この受信パケットデータは圧縮伸長処理ユニット(以後コンパンダと称する)4に入力される。
コンパンダ4は、通話時においては、上記CDMA信号処理ユニット3から出力された受信パケットデータに含まれる音声データをスピーチコーデックにより復号し、この復号により得られたディジタル音声信号をPCM(Pulse Code Modulation)コーダ/デコーダ(以後PCMコーデックと称する)5に出力する。PCMコーデック5は、上記ディジタル音声信号をPCM復号してアナログスピーチ信号を出力する。このアナログスピーチ信号は、受話増幅器6にて増幅されたのちスピーカ7から音として出力される。
またコンパンダ4は、電子メールの受信時やコンテンツのダウンロード時においては、受信パケットデータに含まれている電子メールデータ又はコンテンツデータを制御ユニット10に渡す。制御ユニット10は、上記電子メールデータ又はコンテンツデータを記憶ユニット15内に設けられた受信データメモリに記憶すると共に、当該記憶されたデータを記憶ユニット15から読み出して表示器13に表示させる。
一方、通話時においてマイクロホン8に入力された話者の音声信号は、送話増幅器9により適正レベルまで増幅されたのち、PCMコーデック5にてPCM符号化処理が施され、ディジタルオーディオ信号となってコンパンダ4に入力される。また、図示しないカメラから出力されるビデオ信号は、制御ユニット10によりディジタル化されてコンパンダ4に入力される。なお、制御ユニット10において作成された電子メール等のテキストデータも、制御ユニット10からコンパンダ4に入力される。
コンパンダ4は、PCMコーデック5から出力されたディジタルオーディオ信号より入力音声のエネルギ量を検出し、この検出結果に基づいて送信データレートを決定する。そして、上記ディジタルオーディオ信号を上記送信データレートに応じたフォーマットの信号に符号化し、これによりオーディオデータを生成する。また、制御ユニット10から出力されたディジタルビデオ信号を符号化してビデオデータを生成する。そして、これらのオーディオデータ及びビデオデータを多重分離部で所定の伝送フォーマットに従いパケット化し、この送信パケットデータをCDMA信号処理ユニット3へ出力する。なお、制御ユニット10からメール等のテキストデータが出力された場合にも、このテキストデータを上記送信パケットデータに多重化する。
CDMA信号処理ユニット3は、上記コンパンダ5から出力された送信パケットデータに対し、送信チャネルに割り当てられた拡散符号を用いてスペクトラム拡散処理を施す。そして、その出力信号をセルラ無線ユニット2の送信回路へ出力する。送信回路は、上記スペクトラム拡散された信号をQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式又はQAM(Quadrature Amplitude Modulation)方式等のディジタル変調方式を使用して変調する。そして、この変調により生成された送信信号を、送信局部発振信号と合成して無線信号に周波数変換する。そして、制御ユニット10により指示される送信電力レベルとなるように上記無線信号を高周波増幅する。この増幅された無線信号はセルラ通信用アンテナ1に供給され、このアンテナ1から基地局へ向けて送信される。
また、この実施形態の携帯電話機はBT(Bluetooth)(登録商標)無線ユニット12を備える。BT無線ユニット12は、制御ユニット10の制御の下で、周辺の端末との間でBT通信用アンテナ11を介してBT無線通信を行う。なお、BT無線通信は、変調方式として周波数ホッピングを用いたスペクトル拡散方式を使用する。
ところで、制御ユニット10及び記憶ユニット15は次のように構成される。図2はその構成を示すブロック図である。
先ず記憶ユニット15には、先に述べた受信データメモリの他に、BTテーブル151及び電話帳データベース152が設けられている。
BTテーブル151には、図3に示すようにデバイス名、デバイスID、機器種別、及び対応サービスの種類を記憶する領域が設けられている。
デバイス名の記憶領域には、メーカの出荷時には何も書き込まれておらず、使用開始後に制御ユニット10により携帯電話機のメーカにより予め記憶された機種名、例えば図3に示すように「123○○通信機xyz」が書き込まれる。また、ユーザが入力キー14を操作して自身の名前を書き込むことも可能である。
デバイスIDの記憶領域には、BTアドレスが書き込まれる。BTアドレスは、各々の桁が16進数(4ビット)で表される12桁の数字からなり、例えば「12:34:56:78:AB:CD」と表記される。このアドレスの番号は、同一番号が存在しないようにメーカによりユニークに割り振られ管理され、携帯電話機の製造時又は出荷時に上記デバイスID記憶領域に書き込まれる。このアドレスは一旦書き込まれると書き換えることができない。
機器種別の記憶領域には、無線通信端末装置の機器種別を表す情報が書き込まれる。例えば、図3に示すように「携帯電話機」が書き込まれる。この機器種別を表す情報も上記アドレスと同様に一旦書き込まれると書き換えることができない。
対応サービスの種類を記憶する領域には、この携帯電話機がサポートするBTのサービスの種類を表すプロファイル一覧が書き込まれる。例えば、対応サービスの種類としては、「ダイヤルアップネットワーキングプロファイル(DUN)」、「FAXプロファイル(FAX)」、「LANアクセスプロファイル(LAP)」、「ファイル転送プロファイル(FTP)」等が書き込まれる。この対応サービスの種類を表すプロファイル一覧も、一旦書き込まれると書き換えることができない。
電話帳データベース152には、発信先又は発信元のユーザごとに当該ユーザの識別情報及び属性情報を含む電話帳データが記憶される。1件のユーザの電話帳データは、例えば図4に示すように、名前、フリガナ、電話番号、メールアドレス、グループ及びBTアドレスにより構成される。
制御ユニット10は、マイクロプロセッサからなる中央制御ユニット(Central Processing Unit ;CPU)を備え、この発明に係わる制御機能として、BTサーチ制御モジュール101と、BT接続制御モジュール102と、表示制御モジュール103と、電話帳登録制御モジュール104とを有する。これらの制御モジュール101〜104の機能はいずれも、アプリケーション・プログラムを上記CPUに実行させることにより実現される。
BTサーチ制御モジュール101は、入力キー14においてチャットの開始要求が入力された場合に、チャットのアプリケーション・プログラムに連動して動作し、周辺の端末に向けサーチ信号を送信する制御を行う。そして、このサーチ信号に応答して周辺の端末から返送される応答信号を受信し、この応答信号の受信結果に基づいて通信可能なリモートデバイスの有無を判定する。またBTサーチ制御モジュール101は、待ち受け状態において他の端末から送信されたサーチ信号を受信した場合には、自端末のBTアドレスを含む応答信号を返送する制御を行う。
BT接続制御モジュール102は、上記BTサーチの結果リモートデバイスが検出され、ユーザが入力キー14を操作してチャット相手のリモートデバイスを選択した場合に、リモートでバイスとの間で規格により予め定められたBT接続手順を実行して無線リンクを確立する制御を実行する。この接続手順にはPersonal Identification Number(PIN)を使用した認証手順も含まれる。
表示制御モジュール103は、上記BTサーチによりリモートデバイスが検出された場合に、当該リモートデバイスから応答信号により送られたBTアドレスをもとに電話帳データベース152を検索して該当するユーザ名を読み出して表示器13に表示させる制御を行う。また、電話帳データベース152に該当するユーザ名が記憶されていなかった場合には、上記リモートデバイスのデバイス名を取得して表示器13に表示させ、さらにこのデバイス名も取得できなかった場合にはBTアドレスを表示器13に表示させる制御を行う。
電話帳登録制御モジュール104は、上記BT接続制御モジュール102により無線リンクが確立されたリモートデバイスについて、その端末情報が電話帳データベース152に登録済みか否かを判定する。この判定の結果未登録だった場合に、登録の要否を問い合わせるメッセージを表示器13に表示させる。そして、この問い合わせに対するユーザの指示操作に応じて、上記サーチ制御において当該リモートデバイスから送られたデバイス名又はBTアドレスを電話帳データベース152に追加記憶させる制御を行う。
なお、電源ユニット16は、バッテリの出力をもとに所定の動作電源電圧Vccを生成して各回路部に供給する。バッテリは充電回路により充電される。
次に、以上のように構成された携帯電話機の動作を、携帯電話機間でチャットを行う場合を例にとって説明する。
(1)チャットを要求する携帯電話機の動作
待ち受け状態において、ユーザが入力キー14を操作してチャットの開始要求を入力すると、制御ユニット10はBT無線通信機能を使用してチャットを開始するための制御を次のように実行する。図5乃至図8はその制御手順及び制御内容を示すフローチャート、図11はこの制御の過程で表示器13に表示される情報の一例を示すものである。
すなわち、制御ユニット10は待ち受け状態(図11のS121)において、サーチの開始を要求する操作をステップS51で監視している。この状態でチャットの開始を要求する操作が行われると、ステップS52においてBT無線ユニット12から周辺の端末に向けサーチ信号を送信させる。このとき表示器13には図11のS122に示すように「サーチ中…」なるメッセージが表示される。そして、周辺に上記サーチ信号を受信可能なリモートデバイスが存在し、当該リモートデバイスが返送した応答信号がBT無線ユニット121で受信されると、制御ユニット10はこの応答信号を内部メモリに保存したのち、その受信結果に基づいてリモートデバイスの有無をステップS53で判定する。
なお、この判定の結果リモートデバイスが検出されなかった場合には、制御ユニット10はステップS55においてリモートデバイスが検出されなかったことを表すメッセージを表示器13に表示させ、待ち受け状態に戻る。メッセージとしては、例えば図11のS124に示すように「リモートデバイスはありませんでした。チャットを終了します。」が使用される。
さて、上記サーチ制御によりリモートデバイスが検出されたとする。この場合制御ユニット10は、上記保存された応答信号に含まれるデバイスID(BTアドレス)をステップS54により内部メモリから読み出す。そして、この読み出されたデバイスIDをもとにステップS56により電話帳データベース152を検索し、当該デバイスIDが登録されているか否かをステップS57で判定する。この判定の結果、デバイスIDが登録されていたとすると、制御ユニット10はステップS58により電話帳データベース152から対応するユーザ名を読み出して表示器13に表示させる。図11のS123における「01」はその表示例を示すもので、対応サービスの種類も同時に表示される。
したがって、上記サーチ時にリモートデバイスから返送された応答信号にデバイスIDしか含まれていなかった場合でも、ユーザは当該応答したモードデバイスのユーザ名を認識することが可能となる。そして、この状態でユーザが入力キー14を操作してチャット相手を選択すると、制御ユニット10はステップS59によりこの選択操作を検出し、以後後述するBT接続制御に移行する。
これに対し、上記ステップS57による判定の結果、電話帳データベース152にデバイスIDが登録されていなかったとする。この場合制御ユニット10は、図6に示すように先ずステップS61において上記応答したリモートデバイスに対しデバイス名の取得要求を送信する。そして、ステップS63でタイムアップを監視しながらステップS62によりデバイス名の返送を監視する。この状態で、上記取得要求の送信後一定時間内にリモートデバイスからデバイス名を表す情報が返送されると、制御ユニット10はステップS62でこのデバイス名を表す情報を受信し保存する。リモートデバイスが複数存在する場合には、上記デバイス名の取得処理はすべてのリモートデバイスについて繰り返し行われる。
そうしてすべてのリモートデバイスからのデバイス名の取得処理が終了すると、制御ユニット10はステップS64からステップS65に移行し、上記取得されたデバイス名を対応サービスの種類と共に表示器13に一覧表示する。図11のS123の「02」は表示されたデバイス名の一つを示すものである。而してユーザは、電話帳データベース152に該当するユーザ名が記憶されていない場合でも、リモートデバイスから送られたデバイス名により相手ユーザを推測することが可能となる。
なお、上記デバイス名の取得処理の結果デバイス名を取得できなかったリモートデバイスについては、内部メモリに保存されている当該リモートデバイスのBTアドレスを対応サービスの種類と共に表示器13に表示する。図11のS123の「03」はその表示例を示すものである。
上記リモートデバイスの一覧が表示された状態で、ユーザが入力キー14を操作してチャット相手を選択したとする。そうすると制御ユニット10はリモートデバイスとの間の接続制御を以下のように実行する。
すなわち、いま例えば図11のS123に示されるリモートデバイスの一覧において、ユーザが相手ユーザ名が表示された「01」を選択したとする。この場合制御ユニット10は、ステップS59から図8に示すステップS81に移行し、ここで上記選択されたリモートデバイスへ接続要求を送信する。そして、ステップS83で時間経過を監視しながらステップS82でリモートデバイスからの応答信号の返送を監視する。この状態で、上記接続要求を送信してから一定時間内にリモートデバイスから接続を許可する旨の応答信号が返送されたとする。そうすると制御ユニット10は、ステップS85に移行してここで接続処理を実行する。そして、無線リンクが確立されると、例えば図11のS125に示すようにリモートデバイスのユーザの状態を表すメッセージを表示器13に表示したのち、チャットモードに移行する。
また、上記リモートデバイスの一覧が表示された状態で、相手デバイス名が表示された「02」をユーザが選択したとする。この場合制御ユニット10は、ステップS66からステップS67に移行して、相手リモートデバイスとの間でPIN認証済であるか否かを判定する。そしてPIN認証済であれば、先に述べたステップS81に移行して、接続要求の送信から始まる一連の接続処理を実行する。
これに対しPIN認証が済んでいない場合には、制御ユニット10はステップS68により相手のリモートデバイスとの間でPIN認証のための処理を実行する。この認証の結果、相手のリモートデバイスの正当性が確認されると、制御ユニット10はステップS59からステップS71に移行して当該相手リモートデバイスが自端末の電話帳データベース152に登録済みか否かを判定する。そして、登録済みであればそのまま先に述べたステップS81に移行して、接続要求の送信から始まる一連の接続処理を実行する。なお、上記PIN認証の結果、相手のリモートデバイスの正当性が確認できなかった場合には、ステップS70により表示器13にエラーメッセージを表示したのち、ステップS66によるチャット相手の選択操作待ちの状態に戻る。
一方、上記ステップS71の判定の結果、チャット相手として選択されたリモートデバイスのBTアドレスが電話帳データベース152に登録されていなかったとする。この場合制御ユニット10は、リモートデバイスの端末情報を電話帳データベース152に追加登録するための制御を次のように実行する。図7はその制御手順と制御内容を示すフローチャートである。
すなわち、制御ユニット10は先ず電話帳データベース152へのリモートデバイス情報の登録の要否をユーザに問い合わせるメッセージを例えば図11のS126に示すように表示器13に表示させる。この状態でユーザが「登録しない」を選択すると、制御ユニット10はステップS72から先に述べたステップS81に移行して、接続要求の送信から始まる一連の接続処理を実行する。
これに対しユーザが「登録する」を選択すると、制御ユニット10は続いてステップS73において、上記リモートデバイス情報の登録を新規登録とするか、或いは登録済みの相手ユーザ情報への更新登録とするかを問い合わせるメッセージを、例えば図11のS127に示すように表示器13に表示させる。
この状態で、ユーザが「新規登録」を選択したとする。この場合制御ユニット10は、ステップS74において名前にデバイス名を流用するか否かを問い合わせるメッセージを、例えば図11のS128に示すように表示器13に表示させる。この問い合わせに対しユーザが入力キー14により「流用する」を選択すると、制御ユニット10はステップS75において、電話帳データベース152の該当するユーザ情報のBTアドレスの欄にBTアドレスを書き込むと共に、ユーザ名の欄にデバイス名を書き込む。これに対しユーザが「流用しない」を選択した場合には、制御ユニット10はステップS76において、電話帳データベース152の該当するユーザ情報のBTアドレスの欄にBTアドレスを書き込む。すなわち、上記デバイス名及びBTアドレスはデフォルトの情報として書き込まれる。
上記デバイス名及びBTアドレスの書き込み処理が終了すると、制御ユニット10は当該書き込み後のユーザ情報を例えば図11のS129又はS130に示すように表示器13に表示させる。そして、この状態でユーザが、入力キー14を操作して所望の欄にフォーカスを設定した状態で文字又は数字を入力すれば、ユーザの名前や電話番号等を手動にて登録することができる。そして、上記登録処理の終了後にユーザが登録終了を「OK」ボタンの押下により入力すると、制御ユニット10はステップS77によりこの操作を検出して、以後先に述べたステップS81に移行して、接続要求の送信から始まる一連の接続処理を実行する。
一方、上記ステップS73において、ユーザが「既に登録されている人への登録」を選択したとする。この場合制御ユニット10は、ステップS78において電話帳データベース152から該当するユーザ情報を読み出し、このユーザ情報を例えば図11のS131に示すように表示器13に表示させる。そして、この状態でユーザが「OK」ボタンを押下すると、制御ユニット10はステップS79からステップS80に移行して、上記ユーザ情報にリモートデバイスのデバイス名及びBTアドレスを書き込む。そして、以後先に述べたステップS81に移行して、接続要求の送信から始まる一連の接続処理を実行する。
(2)接続要求を受信した携帯電話機の動作
待ち受け状態において、他の携帯電話機が送信した接続要求を受信すると、制御ユニット10は以下のように制御を行う。図9及び図10はその制御手順及び制御内容を示すフローチャート、図12はこの制御の過程で表示器13に表示される情報の一例を示すものである。
待ち受け状態(図12のS141)において制御ユニット10は、ステップS91により接続要求の受信を監視している。この状態で、他の携帯電話機から送信された接続要求がBT無線ユニット12で受信されると、制御ユニット10は上記受信された接続要求から送信元のデバイスID(BTアドレス)を抽出して、このBTアドレスが電話帳データベース152に登録済みか否かをステップS92で判定する。この判定の結果、上記受信されたデバイスIDが電話帳データベース152に登録済みであれば、ステップS94により電話帳データベース152から該当するユーザ名を読み出して表示器13に表示させる。図12のS142は、この場合のユーザ名の表示例を示すものである。
これに対し、上記受信されたデバイスIDが電話帳データベース152に登録されていなかったとする。この場合制御ユニット10は、ステップS93により接続要求元の携帯電話機に向けデバイス名の取得要求を送信する。そして、この取得要求に対し接続要求元の携帯電話機からBTテーブルの内容を表す情報が返送されると、制御ユニット10はステップS95においてデバイス名が受信されたか否かを判定する。この判定の結果、デバイス名が受信された場合には、制御ユニット10は上記受信されたデバイス名をステップS96により表示器13に表示させる。一方、デバイス名を受信できなかった場合には、上記受信されたBTテーブルの内容を表す情報に含まれるデバイスID(BTアドレス)をステップS97により表示器13に表示させる。
上記ユーザ名、デバイス名又はデバイスIDが表示された状態で制御ユニット10は、ステップS98においてユーザによる接続指示の入力操作を監視する。この状態で、ユーザが上記接続要求に対し拒否操作を行ったとする。この場合制御ユニット10は、ステップS99により拒否信号を返送し、待ち受け状態に復帰する。
一方、上記接続要求に対しユーザが許可操作を行ったとする。この場合制御ユニット10は、ステップS100により接続要求元の携帯電話機との間でPIN認証済であるか否かを判定する。そして、PIN認証済であればステップS103に移行して接続処理を実行する。このとき表示器13には、例えば図12のS143に示すように「接続中…」なるメッセージが表示される。無線リンクが確立されると、制御ユニット10は以後チャットモードに移行する。
これに対しPIN認証が済んでいない場合に制御ユニット10は、ステップS101により接続要求元の携帯電話機との間でPIN認証のための処理を実行する。この認証の結果、接続要求元の携帯電話機の正当性が確認されると、制御ユニット10はステップS102からステップS103に移行して接続処理を実行し、無線リンクが確立されると以後チャットモードに移行する。なお、上記PIN認証の結果、接続要求元の携帯電話機の正当性が確認できなかった場合には、ステップS104により表示器13にエラーメッセージを表示したのち、ステップS98による接続許可/拒否操作を待つ状態に戻る。
なお、以上述べた接続要求を受信した場合においても、制御ユニット10は上記ステップS103による接続処理の前又は後に、上記接続要求元の携帯電話機から送られたBTテーブルの端末情報を電話帳データベース152に登録する制御を実行する。図10はその制御手順と制御内容を示すフローチャートである。
すなわち、制御ユニット10はステップS105において接続要求元の携帯電話機が自端末の電話帳データベース152に登録済みか否かを判定する。そして、登録済みであれば接続処理を継続する。これに対し、上記ステップS105の判定の結果、接続要求元の携帯電話機のBTアドレスが電話帳データベース152に登録されていなかったとする。この場合制御ユニット10は、電話帳データベース152への接続要求元の携帯電話機の端末情報の登録の要否をユーザに問い合わせるメッセージを生成して表示器13に表示させる。この状態でユーザが「登録しない」を選択した場合には、制御ユニット10は電話帳データベースへの登録処理を行わずに接続処理を継続する。
これに対しユーザが「登録する」を選択すると、制御ユニット10は続いてステップS107において、上記接続要求元の携帯電話機の端末情報の登録を新規登録とするか、或いは登録済みの相手ユーザ情報への更新登録とするかを問い合わせるメッセージを表示器13に表示させる。
この状態で、ユーザが「新規登録」を選択したとする。この場合制御ユニット10は、ステップS108において名前にデバイス名を流用するか否かを問い合わせるメッセージを表示器13に表示させる。この問い合わせに対しユーザが入力キー14により「流用する」を選択すると、制御ユニット10はステップS109において、電話帳データベース152の該当するユーザ情報のBTアドレスの欄にBTアドレスを書き込むと共に、ユーザ名の欄にデバイス名を書き込む。これに対しユーザが「流用しない」を選択した場合には、制御ユニット10はステップS110において、電話帳データベース152の該当するユーザ情報のBTアドレスの欄にBTアドレスを書き込む。すなわち、上記デバイス名及びBTアドレスはデフォルトの情報として書き込まれる。
上記デバイス名及びBTアドレスの書き込み処理が終了すると、制御ユニット10は当該書き込み後のユーザ情報を表示器13に表示させる。そして、この状態でユーザが、入力キー14を操作して所望の欄にフォーカスを設定した状態で文字又は数字を入力すれば、ユーザの名前や電話番号等を手動にて登録することができる。そして、上記登録処理の終了後にユーザが登録終了を「OK」ボタンの押下により入力すると、制御ユニット10はステップS112によりこの操作を検出して接続処理を継続する。
一方、上記ステップS107において、ユーザが「新規登録」ではなく「既に登録されている人への登録」を選択したとする。この場合制御ユニット10は、ステップS111において電話帳データベース152から該当するユーザ情報を読み出し、このユーザ情報を表示器13に表示させる。そして、この状態でユーザが「OK」ボタンを押下すると、制御ユニット10はステップS113からステップS114に移行して、上記ユーザ情報にリモートデバイスのデバイス名及びBTアドレスを書き込む。
以上述べたようにこの実施形態に係わる携帯電話機では、制御ユニット10の表示制御モジュール103において、サーチ信号に応答してリモートデバイスからデバイスID(BTアドレス)が返送された場合に、このデバイスIDをもとに電話帳データベース152を検索して該当するリモートデバイスのユーザ名を読み出して表示器13に表示させる。また、電話帳データベース152に該当するリモートデバイスのユーザ名が記憶されていない場合には、当該リモートデバイスからそのデバイス名を取得して上記表示器13に表示させ、このデバイス名を取得できなかった場合にはデバイスIDを表示器13に表示するようにしている。
したがって、リモートデバイスから送られるBTテーブルの情報を無条件に表示する場合に比べ、ユーザ名が表示される確率が高くなり、これによりユーザはチャット相手として適当なリモートデバイスのユーザを正確に認識し選択することが可能となる。
またこの実施形態では、制御ユニット10の電話帳登録制御モジュール104において、上記表示器13にデバイス名が表示された状態でチャット相手のリモートデバイスが選択された場合に、当該選択されたリモートデバイスのデバイス名又はアドレスを自端末の電話帳データベース152に追加又は更新して記憶させるようにしている。したがって、ユーザがチャット相手のリモートデバイスのユーザ情報を別途手動操作により登録する必要がなくなり、これによりユーザの操作負担を大幅に軽減することが可能となる。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態ではサーチ信号に対し応答したリモートデバイスが複数の場合に、そのユーザ名、デバイス名或いはデバイスIDを受信順に並べて一覧表示するようにした。しかし、ユーザ名、デバイス名、デバイスIDの順に優先度を高く設定し、この優先度順に並べ替えて表示するようにしてもよい。
また、近距離無線通信インタフェースとしては、例えば無線LAN(Local Area Network)やUWB(Ultra Wideband)等のその他の近距離無線通信方式に対応するインタフェースを使用することができ、その他携帯端末の種類やその構成、制御ユニットによる制御手順と制御内容、その制御過程で表示される表示データの内容などについても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
この発明に係わる携帯端末の一実施形態である携帯電話機の構成を示すブロック図である。 図1に示した携帯電話機の制御ユニットの構成を示すブロック図である。 図1に示した携帯電話機の記憶ユニットに設けられたBTテーブルの一例を示す図である。 図1に示した携帯電話機の記憶ユニットに設けられた電話帳データベースの一例を示す図である。 図2に示した制御ユニットによるチャット要求制御の手順と内容の開始部分を示すフローチャートである。 図2に示した制御ユニットによるチャット要求制御の手順と内容の図5に続く中間部分を示すフローチャートである。 図2に示した制御ユニットによるチャット要求制御の手順と内容の図6に続く中間部分を示すフローチャートである。 図2に示した制御ユニットによるチャット要求制御の手順と内容の図7に続く終了部分を示すフローチャートである。 図2に示した制御ユニットによるチャット要求応答制御の手順と内容の前半部分を示すフローチャートである。 図2に示した制御ユニットによるチャット要求応答制御の手順と内容の後半部分を示すフローチャートである。 図5乃至図8に示した制御による表示データの遷移例を示す図である。 図9に示した制御による表示データの遷移例を示す図である。
符号の説明
1…セルラ通信用アンテナ、2…セルラ無線ユニット、3…CDMA信号処理ユニット、4…コンパンダ、5…PCMコーデック、6…受話増幅器、7…スピーカ、8…マイクロホン、9…送話増幅器、10…制御ユニット、11…BT通信用アンテナ、12…BT無線ユニット、13…表示器、14…入力キー、15…記憶ユニット、16…電源ユニット、101…BTサーチ制御モジュール、102…BT接続制御モジュール、103…表示制御モジュール、104…電話帳登録制御モジュール、151…BTテーブル、152…電話帳データベース。

Claims (4)

  1. 基地局との間でセルラ無線通信を行うセルラ無線通信ユニットと、
    周辺の端末との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信ユニットと、
    情報を記憶する記憶ユニットと、
    情報を表示する表示ユニットと、
    前記セルラ無線通信ユニット、近距離無線通信ユニット、記憶ユニット及び表示ユニットに接続される制御ユニットと
    を具備し、
    前記記憶ユニットは、
    前記セルラ無線通信又は近距離無線通信の通信先となり、名前情報を含む端末識別情報を記憶する電話帳記憶部を備え、
    前記制御ユニットは、
    前記周辺の端末から送信される、当該周辺端末の近距離無線通信を行う際に使用する端末識別情報を受信する手段と、
    前記受信された端末識別情報に含まれるアドレスが前記電話帳記憶部に記憶されている場合に、当該アドレスに対応する周辺端末の名前情報を読み出し、この読み出された名前情報を前記表示ユニットに表示させる手段と、
    前記受信された端末識別情報に含まれるアドレスが前記電話帳記憶部に記憶されていない場合に、当該周辺端末から受信された端末識別情報からデバイス名を抽出して前記表示ユニットに表示させる手段と
    を備えることを特徴とする携帯端末。
  2. 前記制御ユニットは、
    前記受信された端末識別情報にデバイス名が含まれていない場合に、当該端末識別情報からアドレスを抽出して前記表示ユニットに表示させる手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  3. 前記制御ユニットは、
    前記表示ユニットにデバイス名が表示された状態で前記近距離通信の相手となる周辺端末が選択された場合に、当該選択された周辺端末のデバイス名又はアドレスを前記電話帳記憶部に記憶させる記憶制御手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  4. 前記記憶制御手段は、デバイス名を記憶させるか否かを問い合わせるメッセージを前記表示ユニットに表示させ、デバイス名の記憶を許可する操作が行われた場合に前記選択された周辺端末のデバイス名又はアドレスを前記電話帳記憶部に記憶させ、許可されなかった場合には前記選択された周辺端末のアドレスのみを前記電話帳記憶部に記憶させることを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
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