JP2015026493A - Led照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】照射対象面のみならず周囲も均一に照射することができる、薄型のLED照明装置を提供する。【解決手段】LED素子23が実装されたLED基板22と、LED素子23を点灯駆動するための点灯回路を構成する電子部品が実装された点灯ユニット27を有するLEDランプ本体2と、LEDランプ本体2を、垂直面の被取付部に装着可能とする取付板1とを備えている。取付板1は固定手段6により前記被取付部に固定される。LEDランプ本体2のLED照射部は透光性カバー24を有しており、透光性カバー24の下面方向と前面方向に拡散照射する。LEDランプ本体2のLED照射部は、LEDランプ本体2の前方部に有しており、LEDランプ本体の背面部21hが取付板1に装着可能となっている。【選択図】図3

Description

本発明は、LED素子を光源に使用したLED照明装置に関し、特に天板や側壁に直接取り付ける直付型のLED照明装置に関するものである。
近年、環境意識の高まりから、省電力化に優れたLED素子を光源に使用した、電源内蔵型の電球型LEDランプが普及してきた。更に最近は、天井埋め込み型のダウンライトや、天井直付型のシーリングライトにおいても、LED素子を使用した照明装置が開発され、市場に導入されてきている。
天井面や側壁に直接取り付ける直付型のLED照明装置は、照明装置のカバーの透光性部材の構成によっては、光が作業者の目に直接照射することになり、作業者は非常にまぶしい思いをしなければならなかった。そこで、作業者の目にやさしく、適切な範囲を照らすことができ、操作のしやすい照明装置が検討されている(例えば、特許文献1等参照)。
この特許文献1に記載されている照明装置は、遮光性部材で覆設した部分が前方への光を遮光し、下方のみに照射するため、照射対象である作業用天板上のみが明るく照らされることになり、周囲との照度差が生じることになるという問題が生じていた。
特開2001−202819号公報
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点を解決するために提案されたものであり、照射対象面のみならず周囲も均一に照射することができる、薄型のLED照明装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明にあっては、LED素子が実装されたLED基板と、前記LED素子を点灯駆動するための点灯回路を構成する電子部品が実装された点灯ユニットを有するLEDランプ本体と、
前記LEDランプ本体を、垂直面の被取付部に装着可能とする取付板と、を備え
前記取付板は固定手段により前記被取付部に固定されるとともに、
前記LEDランプ本体のLED照射部は、少なくとも2面方向に拡散照射することを特徴とする。
また請求項2の発明にあっては、前記LEDランプ本体のLED照射部は、透光性カバーを有しており、該透光性カバーの下面方向と前面方向に拡散照射することを特徴とする。
また請求項3の発明にあっては、前記LEDランプ本体のLED照射部は、該LEDランプ本体の前方部に有しており、該LEDランプ本体の背面部が前記取付板に装着可能であることを特徴とする。
また請求項4の発明にあっては、前記LED照射部は、前記LEDランプ本体を構成する筐体の内部上面部にLED素子を実装したLED基板が配置されており、前記筐体の内部に配置された光反射面部により前記LED素子の照射光を下面方向と前面方向に拡散照射することを特徴とする。
また請求項5の発明にあっては、前記光反射面部は、前記LED基板に対して垂直方向に配置されていることを特徴とする。
また請求項6の発明にあっては、前記光反射面部は、前記点灯ユニットの収納部と区画する中央面部であることを特徴とする。
また請求項7の発明にあっては、前記LED素子は、LED基板の中央部よりも前記光反射面部に寄った位置に配置することを特徴とする。
また請求項8の発明にあっては、前記透光性カバーは略L字状であることを特徴とする。
上述した請求項1〜8の発明によれば、照射対象面のみならず周囲も均一に照射することができる、薄型のLED照明装置を提供することができる。
本実施形態に係わるLED照明装置の外観斜視図 本実施形態に係わるLED照明装置の分解斜視図 本実施形態に係わるLED照明装置の断面図 本実施形態に係わる取付板の外観斜視図 本実施形態に係わる筐体の外観斜視図 本実施形態に係わる点灯ユニットの分解斜視図 本実施形態に係わるセンサユニットの分解斜視図 本実施形態に係わるセンサユニットカバーの外観斜視図
以下に本発明をキッチン手元灯に適用した場合の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお本実施形態は一例であり、これに限定されるものではない。
図1乃至図3は、本発明のLED照明装置100の実施の形態の一つを示し、この実施形態に係わるLED照明装置100は、図1及至図3に示すように、キッチン付近の天井面や側壁等の被取付部5に取り付けられる取付板1と、この取付板1に固定されるLEDランプ本体2とを備えている。取付板1は、特に側壁等の垂直面にLED照明装置を装着するときに使用される。
このLED照明装置100は、図1に示すように、天井面や側壁等の被取付部5の外部電源線(Fケーブル)4が出ている直径15mmの通孔5aと、取付板1の電力通孔11を合わせて、LEDランプ本体2を下述する固定手段により固定する取付板1が固定され、その取付板1にLEDランプ本体2を固定する。取付板1にLEDランプ本体2が固定されるときに、LEDランプ本体2と外部電源線4とが接続され、LED照明装置100が使用可能となる。取付板1とLEDランプ本体2の固定手段により、被取付部5に直接取付けられた取付板1とLEDランプ本体2の位置関係が、簡単に変更することができる。
(1.取付板)
取付板1は、ステンレス板を使用して、打抜加工、プレス加工、折曲加工によって作成される。取付板1は長方形状で、図4に示すように、長手方向の中心部から一方向に寄った位置に、外部電源線4をLEDランプ本体2に送る円形の電力通孔11が開口し、長手方向両端部に被取付部5に固定するための固定ネジ6(固定手段)を挿通する1対の取付孔12が開口している。ここでは、両取付孔12は互いに向きを変えた長穴となっているが、取付孔12の一方を、だるま穴とし、固定作業がし易い構造としてもよい。また、取付板1の幅方向の上下端部は同じ方向に曲げて全体がコの字状となるように成型したL型辺部14が形成され、このL型辺部14と同じ方向に延出してLEDランプ本体2を固定させるための1対の固定ボルト13が予め取付板1に固定されている。
取付板1のL型辺部14は、取付板1を被取付部5に固定するときに、固定用ネジの頭部が、LEDランプ本体2に当たらないように取付板1の平面部に対して略直角に突出している。これにより、L型辺部14とLEDランプ本体2の背面21hで、位置を決められるので、安定した固定が可能となる。一対の固定ボルト13は、取付板1とLEDランプ本体2を固定するために、取付板1の平面部に対して直角となるように固定されて、ナット30(図示せず)と嵌合できるようにネジが切られている。
また、取付板1は、LEDランプ本体2の固定端面より短く作成されており、取付板1にLEDランプ本体2を、位置関係を変えて固定した場合にも、LEDランプ本体2側から見て、取付板1がLEDランプ本体2に隠れて外部から見えない構造となっている。
(2.LEDランプ本体)
LEDランプ本体2は、図1乃至図3に示すように、筐体21と、筐体21の内部に収納される外部電源線4が接続されてLED素子23を点灯させる点灯回路を構成する各種電子部品とが実装された点灯基板27eを装備した点灯ユニット27と、スイッチとセンサ部が設置されているセンサユニット28と、複数のLED素子23を搭載しているLED基板22と、点灯ユニット27を覆う点灯ユニットカバー25と、LED基板22と筐体21の開口部を覆う透光性カバー24とから概略構成されている。
(2.−1筐体)
筐体21は、図2乃至図3及び図5に示すように、アルミニウムの押出成形による一体成形で作成されている。筐体21は、長方形の上面部21iと、上面部21iの幅方向一側部から垂直に延出した背面部21hと、背面部21hと対向するように上面部21iの中央部から垂直に延出した中央面部21f(光反射面部となる)と、上面部21iの幅方向他側部に形成された略コ字状の前端部21dから、概略構成されている。
背面部21kには外部電源線4が挿通する電力供給21bが開口されるとともに、上下両端部には外側に延出した延出部21kが形成されている。なお、筐体21の中央面部21fから前方部がLED照射部となり、後方部が点灯ユニット収納部となる。
前記前端部21dと前記延出部21kの頂面部、及び中央面部21fに対応する位置に形成された凸部21jは、LEDランプ本体2の筐体側の上面部21iより突出させている。これにより、天井面や側壁等の被取付部5に固定するときに、被取付部5の凹凸部分を吸収して、取り付け固定できることが可能となる。また、背面部21hの延出部21kは、取付板1のL型辺部14と嵌合することにより、固定ボルト13が筐体21の固定孔21aに挿入され、背面部21hの内側でナット等(図示せず)により固定される構造となっている。筐体21の2つの固定孔21aは、筐体21の長手方向に延伸されており、取付板1とLEDランプ本体2の位置関係が、簡単に変更することができる。
中央面部21fと前端部21dの筐体内部の上面部21i側には、LED基板22を装着させるための凹状の基板装着部21eが設けられており、LED基板22がスライド挿入されて装着される。同様に、中央面部21fと前端部21dの開放端側に、透光性カバー24を装着させるための凹状の1対の透光性カバー装着部21mが設けられており、透光性カバー24がスライド挿入されて装着される。また、中央面部21fと背面部21hの開放端側に、点灯ユニットカバー25とセンサユニットカバー29を装着させるための1対の凹凸状の装着部21nが設けられており、点灯ユニットカバー25とセンサユニットカバー29がスライド挿入されて装着される。
また、LED素子23の搭載面側の筐体21の中央面部21fを、光沢面にすることや、高反射シートを貼合することや、高反射用樹脂を塗布することにより、光の反射効率を高め、光取り出し効率を改善することができる。
点灯ユニット27を収納する筐体21の上面部21iの内側に、筐体21の長手方向に並行に凸形状の位置決め部21g(図3)が設けられており、点灯ユニット27の凹形状と嵌合させることにより、位置決めを行うことが可能になっている。位置決め部21gは凸形状なので、アルミニウムの厚さが厚いため、位置決め部21gにネジ溝を切って、点灯ユニット27を固定するネジを直接に位置決め部21gに挿入することによって固定することが可能になっている。同様に、筐体21の長手方向の両端側面部には、後述する端部カバー26(図2)が嵌合されるが、この嵌合する部分の複数の箇所にネジを挿入できるようにアルミニウムによる凹部(図示せず)を形成しておくことにより、固定するネジを直接挿入して固定することが可能になっている。これにより、簡単に嵌め込むことができ作業性が向上し、工数とネジ挿入部を設けるコストを削減することが可能である。
筐体21の背面部21hの延出部21kの間に取付板1のL型辺部14を嵌め込んだ状態で、図3に示すように筐体背面部21hと取付板1の間に空間部21oが形成されることになる。この空間部21oを利用して取付板1と被取付部5との固定ネジ6による固定が可能となり、空間部21oには固定ネジ6の頭部が配置された状態となる。また点灯ユニット27やLED素子の発熱を、筐体21を通じてその空間部21oから放熱することができる。
(2.−2LED基板)
LED基板22は、図2乃至図3に示すように、長方形の形状であり、筐体21の基板装着部21eにスライドに挿入されて、固定されている。これにより、LED基板22が、筐体21に接触しているので、LED素子23の発熱を放熱することが可能である。LED基板22の下面部にはLED素子23が実装されている。この実施形態では、LED素子23はLED基板22の幅方向中央部よりも中央面部21fに寄った位置であって、LED基板長手方向に沿って1列で整列されて配置されている。LED基板22の長手方向一方端には接続端子が設けられ、点灯ユニット27と電気的に接続されている。このとき、LED基板22は、筐体21の基板装着部21eと接しているので、LED素子23から発生する熱をLED基板22を通じて筐体21で放熱することができる。
これにより、LED素子23からは所定の照射角でLED光が透光性カバー24の下方に向けて照射され、その一部は中央面部21fで反射して透光性カバー24の前面方向にも拡散され、このようにして透光性カバー24の下面方向と前面方向を含めた全体が均一に照射されることになる。なお、LED素子23の配置はこの実施形態に限定されるものではなく、透光性カバー24から少なくとも2面方向に均一に照射できるのであれば、LED素子23の配置は任意である。また、LED基板22と筐体22の内面部の間には絶縁シート等を介装してもよい。
また、LED素子23の搭載面側に、高反射シートを貼合することや、高反射用樹脂を塗布することにより、光取り出し効率を改善することができる。
なお、このLED基板22に実装されるLED素子23としては、公知の種々のLED素子や有機EL素子等を用いることができる。図示の実施の形態では、照明用の白色光を発光する高輝度タイプのLED素子が用いられている。
(2.−3透光性カバー)
透光性カバー24は、ポリカーボネートを使用して、略湾曲L字型の形状に成型されている。図2乃至図3に示すように、透光性カバー24は、筐体21の前端部21dと中央面部21fの端部に設けられた透光性カバー装着部21mに、長手方向の端辺部をスライド挿入されて装着される。また、透光性カバー24の長手方向の両側面部は端部カバー26により嵌合されて固定されている。
この透光性カバー24は、図2乃至図3に示すように、透光性カバー24を連続した曲面形状にすることや、透光性カバー24に高密度となる光拡散面を形成するシボ加工を施したり、材料に拡散剤を含有させたりして、均一に照射することができる。また、透光性カバー24で反射された光が拡散反射され、さらに、筐体21の中央面部21fでも反射され、これが繰り返されて透光性カバー24の全面を光らせることができ、光源として均一に光を照射している。
このことにより、透光性カバー24の全面において、LED素子からの光を均一に照射することが可能となっている。
(2.−4点灯ユニット)
点灯ユニット27は、図2乃至図3及び図6に示すように、筐体21の上面部21i内側において、位置決め部21gに嵌合して設置されている。点灯ユニット27は、LED素子23を点灯させるための点灯回路27dとそれを保護している絶縁カバー27cと金属カバー27aから構成されている。点灯回路27dは、各種電子部品27fを搭載した点灯基板27eからなり、外部電源線4と接続されている。点灯回路27dは、筐体21と絶縁するために、ポリカーボネイト製の絶縁カバー27cによって覆われている。点灯回路27dを構成する電子部品27fは、過電流保護、ノイズカット、整流、平滑、調光制御などを行うための各種ダイオード、コンデンサー、IC、抵抗などの公知の電子部品である。27iは電源端子台である。
さらに、絶縁カバー27cは、外部に不要なノイズを遮断するための金属カバー27aにより覆われている。金属カバー27aの上面部に形成された凹形状部21h(図3)を、筐体21の位置決め部21gに嵌合して、金属カバー27aの上面部の長手方向両端から延出しているL字状の金属延出部27bを、ネジ等により筐体21の位置決め部21gに固定する。金属延出部27bを筐体21に固定するときに、点灯ユニット27からのグランド線を一緒に、筐体21に固定する。これにより、点灯ユニット27から発生するノイズを減衰させることが可能となる。金属カバー27aと絶縁カバー27cの長さ方向の一端面部には外部電源線4を挿入する取出穴27gと挿入孔27jが開口されている。
また、点灯ユニット27の筐体21への固定方法としては、上記のネジによる固定方法のほかに、点灯ユニット27を筐体21にスライドで挿入させて、筐体21の背面部21hとの間に、ばねを配置して固定することも可能である。
(2.−5点灯ユニットカバー)
点灯ユニットカバー25は、ポリカーボネートを使用して、長方形の形状に成型されている。図2乃至図3に示すように、筐体21に固定された点灯ユニット27が、筐体21の背面部21hと中央面部21fの間に、点灯ユニットカバー25を撓ませて挿入して装着させる。これにより、外部より点灯ユニット27と、その配線が見えなくすることが、可能となる。
(2.−6センサユニット)
センサユニット28は、図2及び図7に示すように、一方が開放されて、ポリカーボネートを使用して作成されている長方体形状のセンサカバー部材28aに、センサ基板28cを挟み込んで固定している。センサカバー部材28aには、外部からの光を透過するセンサ窓28iと、スライドスイッチ28fの操作部を外部に出すためのスライドスイッチ窓28jと、スイッチ29aの端子との絶縁を図るためのスイッチ絶縁部28kが、設けられている。センサ基板28cの表面には、LED28dと受光素子28eとスライドスイッチ28fとセンサ接続端子28gが搭載され、センサ基板28cの裏面には、電子部品28h(詳細な図示は省略する)が搭載されている。また、LED28dの光が、受光素子28eに漏れて誤動作しないように、黒のシリコンにより作成されたセンサ保護カバー28bによりLED28dと受光素子28eを隔てている。センサ基板28cには、センサ接続端子28gが設けられ、点灯ユニット27と電気的に接続されている。
LED28dから出力された光は、センサ窓28iを透して外部に出力され、外部で手等の反射物で反射された光が再度センサ窓28iを透して受光素子28eに入力されて、センサ基板28cで反射を判断される。これにより、LEDランプ本体2のON/OFFを制御する構成となっている。スライドスイッチ28fは、3つの設定ができるスイッチで、本実施形態では3モードで用いている。第1のモードは、OFF(センサによる制御はしない)で、第2のモードは、ON(センサによる制御はするが、センサ検出距離は短い)で、第3のモードは、ON(センサによる制御はするが、センサ検出距離は長い)としている。
(2.−7センサユニットカバー)
センサユニットカバー29は、図2及び図8に示すように、長方形の形状に成型されている。センサユニットカバー29にセンサユニット28のセンサカバー部材28aが固定され、センサユニットカバー29が、筐体21の背面部21hと中央面部21fの間を、スライドにより挿入される。これにより、外部よりセンサユニット28が見えなくすることが、可能となる。
センサユニットカバー29には、LEDランプ本体2をON/OFFするスイッチ29aと、センサ窓28iと対応するセンサ開口部29bと、スライドスイッチ29fに対応する開口部29cが設けられている。
(2.−8端部カバー)
端部カバー26は、図2乃至図3に示すように、一対で、筐体21の両端を覆いLEDランプ本体2を構成するものである。端部カバー26は、筐体21とLED基板22と透光性カバー24と点灯ユニットカバー25の各端面と嵌合させて覆い、ネジにより筐体21に固定されている。これにより、LEDランプ本体2は、取り付けるときに使用する点灯ユニットカバー25以外は、固定される構造となり、LEDランプ本体2に、粉塵や虫等が侵入するのを防ぐ効果も併せて生じさせることができる。
(3.動作)
本発明のLED照明装置100の取付方法と操作方法について、説明する。まず、取付板1を、外部電源線4を電力通孔11に挿通し、取付孔12に取付ネジ6を挿入して、被取付部5に固定する。次に、LEDランプ本体2の点灯ユニットカバー25を外して、電力供給孔21bに、外部電源線4を挿通して、点灯ユニット27と接続する。取付板1の固定ボルト13に、LEDランプ本体2の固定孔21aを挿入し、ナット30(図示せず)によりLEDランプ本体2を取付板1に固定する。このときに、取付板1とLEDランプ本体2の、位置関係を最適に調整することができる。その後、点灯ユニットカバー25を筐体21に嵌め込み、LED照明装置100の取付が完了する。
センサユニットカバー29のスイッチ29aにより、LED照明装置100のON/OFF操作を行う。また、センサユニットカバー29のスライドスイッチ開口部29cから操作するスライドスイッチ28fにより、センサの検出モードを切換えることができる。センサによる検出モードをONにすることにより、LED28dからの光がセンサカバー部材28aを透過して、センサユニットカバー29のセンサ開口部29bから照射される。照射された光が、手等により反射してセンサユニットカバー29のセンサ開口部29bから、センサカバー部材28aを透過して受光素子28eに入力される。入力された光の強さにより、LED照明装置100のON/OFF操作が行われる。
(4.その他)
本発明のLED照明装置100は、取付板1を用いて側壁面(垂直面又は垂直面に近い斜面を含む)の被取付部5に固定する形態について説明したが、図2に示すように、筐体21の上面部21iに電力供給孔21bを開口し、上面部21iの長手方向の複数個所に直付ネジ穴21c(一方をだるま穴とすると取り付け作業が便利である)を形成することにより、天井壁(水平壁)等に直接被取付部に取り付けることが可能となる。これにより、使用者が用途に合わせて、LED照明装置100の取付場所を自由に選択できるように設定されている。
以上のように、本実施形態では、被取付部に固定され、LEDランプ本体を装着する取付板とを備え、取付板とLEDランプ本体は固定手段により固定可能である構造である。これらによって、被取付部に直接取付けられた取付板とLEDランプ本体の位置関係が、簡単に変更することができるとともに、薄型化ができるLED照明装置を提供し、良好な意匠性を示している。
以上、この発明の実施の形態を説明したが、この発明は、これらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。すなわち、当業者であれば、当然なし得る各種変形、修正もまた本発明に含まれる。
本発明は、キッチンやクローゼット、更に、流し台、棚下等の天板や壁側面等に沿って設置されるLED照明装置として、広く適用することができる。
1:取付板
11:電力通孔
12:取付孔
13:固定ボルト
14:L型辺部
2:LEDランプ本体
21:筐体
21a:固定孔
21b:電力供給孔
21c:直付ネジ穴
21d:前端部
21e:基板装着部
21f:中央面部
21g:位置決め部
21h:背面部
21i:上面部
21j:凸部
21k:延出部
21m:透光性カバー装着部
21n:装着部
21o:空間部
22:LED基板
23:LED素子
24:透光性カバー
25:点灯ユニットカバー
26:端部カバー
27:点灯ユニット
27a:金属カバー
27b:金属延出部
27c:絶縁カバー
27d:点灯回路
27e:点灯基板
27f:電子部品
27g:取出穴
27h:凹形状部
27i:電源端子台
27j:挿入孔
28:センサユニット
28a:センサカバー部材
28b:センサ保護カバー
28c:センサ基板
28d:LED
28e:受光素子
28f:スライドスイッチ
28g:センサ接続端子
28h:電子部品
28i:センサ窓
28j:スライドスイッチ窓
28k:スイッチ絶縁部
29:センサユニットカバー
29a:スイッチ
29b:センサ開口部
29c:スライドスイッチ開口部
30:ナット
4: 外部電源線
5: 被取付部
5a:通孔
6:固定ネジ(固定手段)
100:LED照明装置
本発明は、LED素子を光源に使用したLED照明装置に関し、特に天板や側壁に直接取り付ける直付型のLED照明装置に関するものである。
近年、環境意識の高まりから、省電力化に優れたLED素子を光源に使用した、電源内蔵型の電球型LEDランプが普及してきた。更に最近は、天井埋め込み型のダウンライトや、天井直付型のシーリングライトにおいても、LED素子を使用した照明装置が開発され、市場に導入されてきている。
天井面や側壁に直接取り付ける直付型のLED照明装置は、照明装置のカバーの透光性部材の構成によっては、光が作業者の目に直接照射することになり、作業者は非常にまぶしい思いをしなければならなかった。そこで、作業者の目にやさしく、適切な範囲を照らすことができ、操作のしやすい照明装置が検討されている(例えば、特許文献1等参照)。
この特許文献1に記載されている照明装置は、遮光性部材で覆設した部分が前方への光を遮光し、下方のみに照射するため、照射対象である作業用天板上のみが明るく照らされることになり、周囲との照度差が生じることになるという問題が生じていた。
特開2001−202819号公報
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点を解決するために提案されたものであり、照射対象面のみならず周囲も均一に照射することができる、薄型のLED照明装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明にあっては、 LED素子が実装されたLED基板と、前記LED素子を点灯駆動するための点灯回路を構成する電子部品が実装された点灯ユニットを有するLEDランプ本体と、
前記LEDランプ本体を、垂直面の被取付部に装着可能とする取付板と、を備え、
前記取付板は、固定手段により前記被取付部に固定されるものであり、かつ前記LEDランプ本体との装着面側を前記LEDランプ本体装着面との間に空間部が生じるように形成するとともに、外部電線を挿通するための電力通孔を設けており、
前記LEDランプ本体のLED照射部は、少なくとも2面方向に拡散照射することを特徴とする。
また請求項2の発明にあっては、前記LEDランプ本体のLED照射部は、透光性カバーを有しており、該透光性カバーの下面方向と前面方向に拡散照射することを特徴とする。
また請求項3の発明にあっては、前記LEDランプ本体のLED照射部は、該LEDランプ本体の前方部に有しており、該LEDランプ本体の背面部が前記取付板に装着可能であることを特徴とする。
また請求項4の発明にあっては、前記LED照射部は、前記LEDランプ本体を構成する筐体の内部上面部にLED素子を実装したLED基板が配置されており、前記筐体の内部に配置された光反射面部により前記LED素子の照射光を下面方向と前面方向に拡散照射することを特徴とする。
また請求項5の発明にあっては、前記光反射面部は、前記LED基板に対して垂直方向に配置されていることを特徴とする。
また請求項6の発明にあっては、前記光反射面部は、前記点灯ユニットの収納部と区画する中央面部であることを特徴とする。
また請求項7の発明にあっては、前記LED素子は、LED基板の中央部よりも前記光反射面部に寄った位置に配置することを特徴とする。
また請求項8の発明にあっては、前記透光性カバーは略L字状であることを特徴とする。
上述した請求項1〜8の発明によれば、被取付部への取り付けを簡単に行うことができ、照射対象面のみならず周囲も均一に照射することができる、薄型のLED照明装置を提供することができる。
本実施形態に係わるLED照明装置の外観斜視図 本実施形態に係わるLED照明装置の分解斜視図 本実施形態に係わるLED照明装置の断面図 本実施形態に係わる取付板の外観斜視図 本実施形態に係わる筐体の外観斜視図 本実施形態に係わる点灯ユニットの分解斜視図 本実施形態に係わるセンサユニットの分解斜視図 本実施形態に係わるセンサユニットカバーの外観斜視図
以下に本発明をキッチン手元灯に適用した場合の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお本実施形態は一例であり、これに限定されるものではない。
図1乃至図3は、本発明のLED照明装置100の実施の形態の一つを示し、この実施形態に係わるLED照明装置100は、図1及至図3に示すように、キッチン付近の天井面や側壁等の被取付部5に取り付けられる取付板1と、この取付板1に固定されるLEDランプ本体2とを備えている。取付板1は、特に側壁等の垂直面にLED照明装置を装着するときに使用される。
このLED照明装置100は、図1に示すように、天井面や側壁等の被取付部5の外部電源線(Fケーブル)4が出ている直径15mmの通孔5aと、取付板1の電力通孔11を合わせ、この取付板1を被取付部5に下述する固定手段により固定し、その取付板1にLEDランプ本体2を固定する。取付板1にLEDランプ本体2が固定されるときに、LEDランプ本体2と外部電源線4とが接続され、LED照明装置100が使用可能となる。取付板1とLEDランプ本体2の固定手段により、被取付部5に直接取付けられた取付板1とLEDランプ本体2の位置関係が、簡単に変更することができる。
(1.取付板)
取付板1は、ステンレス板を使用して、打抜加工、プレス加工、折曲加工によって作成される。取付板1は長方形状で、図4に示すように、長手方向の中心部から一方向に寄った位置に、外部電源線4をLEDランプ本体2に送る円形の電力通孔11が開口し、長手方向両端部に被取付部5に固定するための固定ネジ6(固定手段)を挿通する1対の取付孔12が開口している。ここでは、両取付孔12は互いに向きを変えた長穴となっているが、取付孔12の一方を、だるま穴とし、固定作業がし易い構造としてもよい。また、取付板1の幅方向の上下端部は同じ方向に曲げて全体がコの字状となるように成型したL型辺部14が形成され、このL型辺部14と同じ方向に延出してLEDランプ本体2を固定させるための1対の固定ボルト13が予め取付板1に固定されている。
取付板1のL型辺部14は、取付板1を被取付部5に固定するときに、固定用ネジの頭部が、LEDランプ本体2に当たらないように取付板1の平面部に対して略直角に突出している。これにより、L型辺部14とLEDランプ本体2の背面21hで、位置を決められるので、安定した固定が可能となる。一対の固定ボルト13は、取付板1とLEDランプ本体2を固定するために、取付板1の平面部に対して直角となるように固定されて、ナット(図示せず)と螺合できるようにネジが切られている。
また、取付板1は、LEDランプ本体2の固定端面より短く作成されており、取付板1にLEDランプ本体2を、位置関係を変えて固定した場合にも、LEDランプ本体2側から見て、取付板1がLEDランプ本体2に隠れて外部から見えない構造となっている。
(2.LEDランプ本体)
LEDランプ本体2は、図1乃至図3に示すように、筐体21と、筐体21の内部に収納される外部電源線4が接続されてLED素子23を点灯させる点灯回路を構成する各種電子部品とが実装された点灯基板27eを装備した点灯ユニット27と、スイッチとセンサ部が設置されているセンサユニット28と、複数のLED素子23を搭載しているLED基板22と、点灯ユニット27を覆う点灯ユニットカバー25と、LED基板22と筐体21の開口部を覆う透光性カバー24とから概略構成されている。
(2.−1筐体)
筐体21は、図2乃至図3及び図5に示すように、アルミニウムの押出成形による一体成形で作成されている。筐体21は、長方形の上面部21iと、上面部21iの幅方向一側部から垂直に延出した背面部21hと、背面部21hと対向するように上面部21iの中央部から垂直に延出した中央面部21f(光反射面部となる)と、上面部21iの幅方向他側部に形成された略コ字状の前端部21dから、概略構成されている。
背面部21kには外部電源線4が挿通する電力供給21bが開口されるとともに、上下両端部には外側に延出した延出部21kが形成されている。なお、筐体21の中央面部21fから前方部がLED照射部となり、後方部が点灯ユニット収納部となる。
前記前端部21dと前記延出部21kの頂面部、及び中央面部21fに対応する位置に形成された凸部21jは、LEDランプ本体2の筐体側の上面部21iより突出させている。これにより、天井面や側壁等の被取付部5に固定するときに、被取付部5の凹凸部分を吸収して、取り付け固定できることが可能となる。また、背面部21hの延出部21kは、取付板1のL型辺部14と嵌合することにより、固定ボルト13が筐体21の固定孔21aに挿入され、背面部21hの内側でナット等(図示せず)により固定される構造となっている。筐体21の2つの固定孔21aは、筐体21の長手方向に延伸されており、取付板1とLEDランプ本体2の位置関係が、簡単に変更することができる。
中央面部21fと前端部21dの筐体内部の上面部21i側には、LED基板22を装着させるための凹状の基板装着部21eが設けられており、LED基板22がスライド挿入されて装着される。同様に、中央面部21fと前端部21dの開放端側に、透光性カバー24を装着させるための凹状の1対の透光性カバー装着部21mが設けられており、透光性カバー24がスライド挿入されて装着される。また、中央面部21fと背面部21hの開放端側に、点灯ユニットカバー25とセンサユニットカバー29を装着させるための1対の凹凸状の装着部21nが設けられており、点灯ユニットカバー25とセンサユニットカバー29がスライド挿入されて装着される。
また、LED素子23の搭載面側の筐体21の中央面部21fを、光沢面にすることや、高反射シートを貼合することや、高反射用樹脂を塗布することにより、光の反射効率を高め、光取り出し効率を改善することができる。
点灯ユニット27を収納する筐体21の上面部21iの内側に、筐体21の長手方向に並行に凸形状の位置決め部21g(図3)が設けられており、点灯ユニット27の凹形状と嵌合させることにより、位置決めを行うことが可能になっている。位置決め部21gは凸形状なので、アルミニウムの厚さが厚いため、位置決め部21gにネジ溝を切って、点灯ユニット27を固定するネジを直接に位置決め部21gに挿入することによって固定することが可能になっている。同様に、筐体21の長手方向の両端側面部には、後述する端部カバー26(図2)が嵌合されるが、この嵌合する部分の複数の箇所にネジを挿入できるようにアルミニウムによる凹部(図示せず)を形成しておくことにより、固定するネジを直接挿入して固定することが可能になっている。これにより、簡単に嵌め込むことができ作業性が向上し、工数とネジ挿入部を設けるコストを削減することが可能である。
筐体21の背面部21hの延出部21kの間に取付板1のL型辺部14を嵌め込んだ状態で、図3に示すように筐体背面部21hと取付板1の間に空間部21oが形成されることになる。この空間部21oを利用して取付板1と被取付部5との固定ネジ6による固定が可能となり、空間部21oには固定ネジ6の頭部が配置された状態となる。また点灯ユニット27やLED素子の発熱を、筐体21を通じてその空間部21oから放熱することができる。
(2.−2LED基板)
LED基板22は、図2乃至図3に示すように、長方形の形状であり、筐体21の基板装着部21eにスライドに挿入されて、固定されている。これにより、LED基板22が、筐体21に接触しているので、LED素子23の発熱を放熱することが可能である。LED基板22の下面部にはLED素子23が実装されている。この実施形態では、LED素子23はLED基板22の幅方向中央部よりも中央面部21fに寄った位置であって、LED基板長手方向に沿って1列で整列されて配置されている。LED基板22の長手方向一方端には接続端子が設けられ、点灯ユニット27と電気的に接続されている。このとき、LED基板22は、筐体21の基板装着部21eと接しているので、LED素子23から発生する熱をLED基板22を通じて筐体21で放熱することができる。
これにより、LED素子23からは所定の照射角でLED光が透光性カバー24の下方に向けて照射され、その一部は中央面部21fで反射して透光性カバー24の前面方向にも拡散され、このようにして透光性カバー24の下面方向と前面方向を含めた全体が均一に照射されることになる。なお、LED素子23の配置はこの実施形態に限定されるものではなく、透光性カバー24から少なくとも2面方向に均一に照射できるのであれば、LED素子23の配置は任意である。また、LED基板22と筐体22の内面部の間には絶縁シート等を介装してもよい。
また、LED素子23の搭載面側に、高反射シートを貼合することや、高反射用樹脂を塗布することにより、光取り出し効率を改善することができる。
なお、このLED基板22に実装されるLED素子23としては、公知の種々のLED素子や有機EL素子等を用いることができる。図示の実施の形態では、照明用の白色光を発光する高輝度タイプのLED素子が用いられている。
(2.−3透光性カバー)
透光性カバー24は、ポリカーボネートを使用して、略湾曲L字型の形状に成型されている。図2乃至図3に示すように、透光性カバー24は、筐体21の前端部21dと中央面部21fの端部に設けられた透光性カバー装着部21mに、長手方向の端辺部をスライド挿入されて装着される。また、透光性カバー24の長手方向の両側面部は端部カバー26により嵌合されて固定されている。
この透光性カバー24は、図2乃至図3に示すように、透光性カバー24を連続した曲面形状にすることや、透光性カバー24に高密度となる光拡散面を形成するシボ加工を施したり、材料に拡散剤を含有させたりして、均一に照射することができる。また、透光性カバー24で反射された光が拡散反射され、さらに、筐体21の中央面部21fでも反射され、これが繰り返されて透光性カバー24の全面を光らせることができ、光源として均一に光を照射している。
このことにより、透光性カバー24の全面において、LED素子からの光を均一に照射することが可能となっている。
(2.−4点灯ユニット)
点灯ユニット27は、図2乃至図3及び図6に示すように、筐体21の上面部21i内側において、位置決め部21gに嵌合して設置されている。点灯ユニット27は、LED素子23を点灯させるための点灯回路27dとそれを保護している絶縁カバー27cと金属カバー27aから構成されている。点灯回路27dは、各種電子部品27fを搭載した点灯基板27eからなり、外部電源線4と接続されている。点灯回路27dは、筐体21と絶縁するために、ポリカーボネイト製の絶縁カバー27cによって覆われている。点灯回路27dを構成する電子部品27fは、過電流保護、ノイズカット、整流、平滑、調光制御などを行うための各種ダイオード、コンデンサー、IC、抵抗などの公知の電子部品である。27iは電源端子台である。
さらに、絶縁カバー27cは、外部に不要なノイズを遮断するための金属カバー27aにより覆われている。金属カバー27aの延出部27bの底面部に形成された凹形状部27h(図6)を、筐体21の位置決め部21gに嵌合して、金属カバー27aの上面部の長手方向両端から延出しているL字状の金属延出部27bを、ネジ等により筐体21の位置決め部21gに固定する。金属延出部27bを筐体21に固定するときに、点灯ユニット27からのグランド線を一緒に、筐体21に固定する。これにより、点灯ユニット27から発生するノイズを減衰させることが可能となる。金属カバー27aと絶縁カバー27cの長さ方向の一端面部には外部電源線4を挿入する取出穴27gと挿入孔27jが開口されている。
また、点灯ユニット27の筐体21への固定方法としては、上記のネジによる固定方法のほかに、点灯ユニット27を筐体21にスライドで挿入させて、筐体21の背面部21hとの間に、ばねを配置して固定することも可能である。
(2.−5点灯ユニットカバー)
点灯ユニットカバー25は、ポリカーボネートを使用して、長方形の形状に成型されている。図2乃至図3に示すように、筐体21に固定された点灯ユニット27を覆うように、筐体21の背面部21hと中央面部21fの間に、点灯ユニットカバー25を撓ませて挿入して装着させる。これにより、外部より点灯ユニット27と、その配線が見えなくすることが、可能となる。
(2.−6センサユニット)
センサユニット28は、図2及び図7に示すように、一方が開放されて、ポリカーボネートを使用して作成されている長方体形状のセンサカバー部材28aに、センサ基板28cを挟み込んで固定している。センサカバー部材28aには、外部からの光を透過するセンサ窓28iと、スライドスイッチ28fの操作部を外部に出すためのスライドスイッチ窓28jと、スイッチ29aの端子との絶縁を図るためのスイッチ絶縁部28kが、設けられている。センサ基板28cの表面には、LED28dと受光素子28eとスライドスイッチ28fとセンサ接続端子28gが搭載され、センサ基板28cの裏面には、電子部品28h(詳細な図示は省略する)が搭載されている。また、LED28dの光が、受光素子28eに漏れて誤動作しないように、黒のシリコンにより作成されたセンサ保護カバー28bによりLED28dと受光素子28eを隔てている。センサ基板28cには、センサ接続端子28gが設けられ、点灯ユニット27と電気的に接続されている。
LED28dから出力された光は、センサ窓28iを透して外部に出力され、外部で手等の反射物で反射された光が再度センサ窓28iを透して受光素子28eに入力されて、センサ基板28cで反射を判断される。これにより、LEDランプ本体2のON/OFFを制御する構成となっている。スライドスイッチ28fは、3つの設定ができるスイッチで、本実施形態では3モードで用いている。第1のモードは、OFF(センサによる制御はしない)で、第2のモードは、ON(センサによる制御はするが、センサ検出距離は短い)で、第3のモードは、ON(センサによる制御はするが、センサ検出距離は長い)としている。
(2.−7センサユニットカバー)
センサユニットカバー29は、図2及び図8に示すように、長方形の形状に成型されている。センサユニットカバー29にセンサユニット28のセンサカバー部材28aが固定され、センサユニットカバー29が、筐体21の背面部21hと中央面部21fの間を、スライドにより挿入される。これにより、外部よりセンサユニット28が見えなくすることが、可能となる。
センサユニットカバー29には、LEDランプ本体2をON/OFFするスイッチ29aと、センサ窓28iと対応するセンサ開口部29bと、スライドスイッチ29fに対応する開口部29cが設けられている。
(2.−8端部カバー)
端部カバー26は、図2乃至図3に示すように、一対で、筐体21の両端を覆いLEDランプ本体2を構成するものである。端部カバー26は、筐体21とLED基板22と透光性カバー24と点灯ユニットカバー25の各端面と嵌合させて覆い、ネジにより筐体21に固定されている。これにより、LEDランプ本体2は、取り付けるときに使用する点灯ユニットカバー25以外は、固定される構造となり、LEDランプ本体2に、粉塵や虫等が侵入するのを防ぐ効果も併せて生じさせることができる。
(3.動作)
本発明のLED照明装置100の取付方法と操作方法について、説明する。まず、取付板1を、外部電源線4を電力通孔11に挿通し、取付孔12に取付ネジ6を挿入して、被取付部5に固定する。次に、LEDランプ本体2の点灯ユニットカバー25を外して、電力供給孔21bに、外部電源線4を挿通して、点灯ユニット27と接続する。取付板1の固定ボルト13に、LEDランプ本体2の固定孔21aを挿入し、ナット(図示せず)によりLEDランプ本体2を取付板1に固定する。このときに、取付板1とLEDランプ本体2の、位置関係を最適に調整することができる。その後、点灯ユニットカバー25を筐体21に嵌め込み、LED照明装置100の取付が完了する。
センサユニットカバー29のスイッチ29aにより、LED照明装置100のON/OFF操作を行う。また、センサユニットカバー29のスライドスイッチ開口部29cから操作するスライドスイッチ28fにより、センサの検出モードを切換えることができる。センサによる検出モードをONにすることにより、LED28dからの光がセンサカバー部材28aを透過して、センサユニットカバー29のセンサ開口部29bから照射される。照射された光が、手等により反射してセンサユニットカバー29のセンサ開口部29bから、センサカバー部材28aを透過して受光素子28eに入力される。入力された光の強さにより、LED照明装置100のON/OFF操作が行われる。
(4.その他)
本発明のLED照明装置100は、取付板1を用いて側壁面(垂直面又は垂直面に近い斜面を含む)の被取付部5に固定する形態について説明したが、図2に示すように、筐体21の上面部21iに電力供給孔21bを開口し、上面部21iの長手方向の複数個所に直付ネジ穴21c(一方をだるま穴とすると取り付け作業が便利である)を形成することにより、天井壁(水平壁)等に直接被取付部に取り付けることが可能となる。これにより、使用者が用途に合わせて、LED照明装置100の取付場所を自由に選択できるように設定されている。
以上のように、本実施形態では、被取付部に固定され、LEDランプ本体を装着する取付板とを備え、取付板とLEDランプ本体は固定手段により固定可能である構造である。これらによって、被取付部に直接取付けられた取付板とLEDランプ本体の位置関係が、簡単に変更することができるとともに、薄型化ができるLED照明装置を提供し、良好な意匠性を示している。
以上、この発明の実施の形態を説明したが、この発明は、これらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。すなわち、当業者であれば、当然なし得る各種変形、修正もまた本発明に含まれる。
本発明は、キッチンやクローゼット、更に、流し台、棚下等の天板や壁側面等に沿って設置されるLED照明装置として、広く適用することができる。
1:取付板
11:電力通孔
12:取付孔
13:固定ボルト
14:L型辺部
2:LEDランプ本体
21:筐体
21a:固定孔
21b:電力供給孔
21c:直付ネジ穴
21d:前端部
21e:基板装着部
21f:中央面部
21g:位置決め部
21h:背面部
21i:上面部
21j:凸部
21k:延出部
21m:透光性カバー装着部
21n:装着部
21o:空間部
22:LED基板
23:LED素子
24:透光性カバー
25:点灯ユニットカバー
26:端部カバー
27:点灯ユニット
27a:金属カバー
27b:金属延出部
27c:絶縁カバー
27d:点灯回路
27e:点灯基板
27f:電子部品
27g:取出穴
27h:凹形状部
27i:電源端子台
27j:挿入孔
28:センサユニット
28a:センサカバー部材
28b:センサ保護カバー
28c:センサ基板
28d:LED
28e:受光素子
28f:スライドスイッチ
28g:センサ接続端子
28h:電子部品
28i:センサ窓
28j:スライドスイッチ窓
28k:スイッチ絶縁部
29:センサユニットカバー
29a:スイッチ
29b:センサ開口部
29c:スライドスイッチ開口部
4: 外部電源線
5: 被取付部
5a:通孔
6:固定ネジ(固定手段)
100:LED照明装置
本発明は、LED素子を光源に使用したLED照明装置に関し、特に天板や側壁に直接取り付ける直付型のLED照明装置に関するものである。
近年、環境意識の高まりから、省電力化に優れたLED素子を光源に使用した、電源内蔵型の電球型LEDランプが普及してきた。更に最近は、天井埋め込み型のダウンライトや、天井直付型のシーリングライトにおいても、LED素子を使用した照明装置が開発され、市場に導入されてきている。
天井面や側壁に直接取り付ける直付型のLED照明装置は、照明装置のカバーの透光性部材の構成によっては、光が作業者の目に直接照射することになり、作業者は非常にまぶしい思いをしなければならなかった。そこで、作業者の目にやさしく、適切な範囲を照らすことができ、操作のしやすい照明装置が検討されている(例えば、特許文献1等参照)。
この特許文献1に記載されている照明装置は、遮光性部材で覆設した部分が前方への光を遮光し、下方のみに照射するため、照射対象である作業用天板上のみが明るく照らされることになり、周囲との照度差が生じることになるという問題が生じていた。
特開2001−202819号公報
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点を解決するために提案されたものであり、照射対象面のみならず周囲も均一に照射することができる、薄型のLED照明装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明にあっては、LED素子が実装されたLED基板と、前記LED素子を点灯駆動するための点灯回路を構成する電子部品が実装された点灯ユニットを有するLEDランプ本体と、
前記LEDランプ本体を、垂直面の被取付部に固定手段により固定するとともに、外部電線を挿通するための電力通孔を有する取付板と、を備え
前記取付板は、上下端部にL型辺部を有するコ字状であり、前記L型辺部を、前記LEDランプ本体の取付板装着面側の上下端部に形成された延出部に嵌合することにより前記LEDランプ本体の取付板装着面との間に空間部を形成するものであり、
前記LEDランプ本体を構成する筐体の内部は、前記LED基板を上面部に配置したLED照射部と、前記点灯ユニットの収納部とが中央面部で区画されており、
前記中央面部の前記LED照射部側を光反射面とし、
前記LED照射部は、少なくとも2面方向に拡散照射することを特徴とする。
また請求項2に記載の発明にあっては、前記LEDランプ本体のLED照射部は、透光性カバーを有しており、該透光性カバーの下面方向と前面方向に拡散照射することを特徴とする。
また請求項3に記載の発明にあっては、前記中央面部は、前記LED基板に対して垂直方向に配置されていることを特徴とする。
また請求項4に記載の発明にあっては、前記LED素子は、前記LED基板の中央部よりも前記中央面部に寄った位置に配置することを特徴とする。
上述した請求項1〜の発明によれば、被取付部への取り付けを簡単に行うことができ、照射対象面のみならず周囲も均一に照射することができる、薄型のLED照明装置を提供することができる。
本実施形態に係わるLED照明装置の外観斜視図 本実施形態に係わるLED照明装置の分解斜視図 本実施形態に係わるLED照明装置の断面図 本実施形態に係わる取付板の外観斜視図 本実施形態に係わる筐体の外観斜視図 本実施形態に係わる点灯ユニットの分解斜視図 本実施形態に係わるセンサユニットの分解斜視図 本実施形態に係わるセンサユニットカバーの外観斜視図
以下に本発明をキッチン手元灯に適用した場合の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお本実施形態は一例であり、これに限定されるものではない。
図1乃至図3は、本発明のLED照明装置100の実施の形態の一つを示し、この実施形態に係わるLED照明装置100は、図1及至図3に示すように、キッチン付近の天井面や側壁等の被取付部5に取り付けられる取付板1と、この取付板1に固定されるLEDランプ本体2とを備えている。取付板1は、特に側壁等の垂直面にLED照明装置を装着するときに使用される。
このLED照明装置100は、図1に示すように、天井面や側壁等の被取付部5の外部電源線(Fケーブル)4が出ている直径15mmの通孔5aと、取付板1の電力通孔11を合わせ、この取付板1を被取付部5に下述する固定手段により固定し、その取付板1にLEDランプ本体2を固定する。取付板1にLEDランプ本体2が固定されるときに、LEDランプ本体2と外部電源線4とが接続され、LED照明装置100が使用可能となる。取付板1とLEDランプ本体2の固定手段により、被取付部5に直接取付けられた取付板1とLEDランプ本体2の位置関係が、簡単に変更することができる。
(1.取付板)
取付板1は、ステンレス板を使用して、打抜加工、プレス加工、折曲加工によって作成される。取付板1は長方形状で、図4に示すように、長手方向の中心部から一方向に寄った位置に、外部電源線4をLEDランプ本体2に送る円形の電力通孔11が開口し、長手方向両端部に被取付部5に固定するための固定ネジ6(固定手段)を挿通する1対の取付孔12が開口している。ここでは、両取付孔12は互いに向きを変えた長穴となっているが、取付孔12の一方を、だるま穴とし、固定作業がし易い構造としてもよい。また、取付板1の幅方向の上下端部は同じ方向に曲げて全体がコの字状となるように成型したL型辺部14が形成され、このL型辺部14と同じ方向に延出してLEDランプ本体2を固定させるための1対の固定ボルト13が予め取付板1に固定されている。
取付板1のL型辺部14は、取付板1を被取付部5に固定するときに、固定用ネジの頭部が、LEDランプ本体2に当たらないように取付板1の平面部に対して略直角に突出している。これにより、L型辺部14とLEDランプ本体2の背面21hで、位置を決められるので、安定した固定が可能となる。一対の固定ボルト13は、取付板1とLEDランプ本体2を固定するために、取付板1の平面部に対して直角となるように固定されて、ナット(図示せず)と螺合できるようにネジが切られている。
また、取付板1は、LEDランプ本体2の固定端面より短く作成されており、取付板1にLEDランプ本体2を、位置関係を変えて固定した場合にも、LEDランプ本体2側から見て、取付板1がLEDランプ本体2に隠れて外部から見えない構造となっている。
(2.LEDランプ本体)
LEDランプ本体2は、図1乃至図3に示すように、筐体21と、筐体21の内部に収納される外部電源線4が接続されてLED素子23を点灯させる点灯回路を構成する各種電子部品とが実装された点灯基板27eを装備した点灯ユニット27と、スイッチとセンサ部が設置されているセンサユニット28と、複数のLED素子23を搭載しているLED基板22と、点灯ユニット27を覆う点灯ユニットカバー25と、LED基板22と筐体21の開口部を覆う透光性カバー24とから概略構成されている。
(2.−1筐体)
筐体21は、図2乃至図3及び図5に示すように、アルミニウムの押出成形による一体成形で作成されている。筐体21は、長方形の上面部21iと、上面部21iの幅方向一側部から垂直に延出した背面部21hと、背面部21hと対向するように上面部21iの中央部から垂直に延出した中央面部21f(光反射面部となる)と、上面部21iの幅方向他側部に形成された略コ字状の前端部21dから、概略構成されている。
背面部21kには外部電源線4が挿通する電力供給21bが開口されるとともに、上下両端部には外側に延出した延出部21kが形成されている。なお、筐体21の中央面部21fから前方部がLED照射部となり、後方部が点灯ユニット収納部となる。
前記前端部21dと前記延出部21kの頂面部、及び中央面部21fに対応する位置に形成された凸部21jは、LEDランプ本体2の筐体側の上面部21iより突出させている。これにより、天井面や側壁等の被取付部5に固定するときに、被取付部5の凹凸部分を吸収して、取り付け固定できることが可能となる。また、背面部21hの延出部21kは、取付板1のL型辺部14と嵌合することにより、固定ボルト13が筐体21の固定孔21aに挿入され、背面部21hの内側でナット等(図示せず)により固定される構造となっている。筐体21の2つの固定孔21aは、筐体21の長手方向に延伸されており、取付板1とLEDランプ本体2の位置関係が、簡単に変更することができる。
中央面部21fと前端部21dの筐体内部の上面部21i側には、LED基板22を装着させるための凹状の基板装着部21eが設けられており、LED基板22がスライド挿入されて装着される。同様に、中央面部21fと前端部21dの開放端側に、透光性カバー24を装着させるための凹状の1対の透光性カバー装着部21mが設けられており、透光性カバー24がスライド挿入されて装着される。また、中央面部21fと背面部21hの開放端側に、点灯ユニットカバー25とセンサユニットカバー29を装着させるための1対の凹凸状の装着部21nが設けられており、点灯ユニットカバー25とセンサユニットカバー29がスライド挿入されて装着される。
また、LED素子23の搭載面側の筐体21の中央面部21fを、光沢面にすることや、高反射シートを貼合することや、高反射用樹脂を塗布することにより、光の反射効率を高め、光取り出し効率を改善することができる。
点灯ユニット27を収納する筐体21の上面部21iの内側に、筐体21の長手方向に並行に凸形状の位置決め部21g(図3)が設けられており、点灯ユニット27の凹形状と嵌合させることにより、位置決めを行うことが可能になっている。位置決め部21gは凸形状なので、アルミニウムの厚さが厚いため、位置決め部21gにネジ溝を切って、点灯ユニット27を固定するネジを直接に位置決め部21gに挿入することによって固定することが可能になっている。同様に、筐体21の長手方向の両端側面部には、後述する端部カバー26(図2)が嵌合されるが、この嵌合する部分の複数の箇所にネジを挿入できるようにアルミニウムによる凹部(図示せず)を形成しておくことにより、固定するネジを直接挿入して固定することが可能になっている。これにより、簡単に嵌め込むことができ作業性が向上し、工数とネジ挿入部を設けるコストを削減することが可能である。
筐体21の背面部21hの延出部21kの間に取付板1のL型辺部14を嵌め込んだ状態で、図3に示すように筐体背面部21hと取付板1の間に空間部21oが形成されることになる。この空間部21oを利用して取付板1と被取付部5との固定ネジ6による固定が可能となり、空間部21oには固定ネジ6の頭部が配置された状態となる。また点灯ユニット27やLED素子の発熱を、筐体21を通じてその空間部21oから放熱することができる。
(2.−2LED基板)
LED基板22は、図2乃至図3に示すように、長方形の形状であり、筐体21の基板装着部21eにスライドに挿入されて、固定されている。これにより、LED基板22が、筐体21に接触しているので、LED素子23の発熱を放熱することが可能である。LED基板22の下面部にはLED素子23が実装されている。この実施形態では、LED素子23はLED基板22の幅方向中央部よりも中央面部21fに寄った位置であって、LED基板長手方向に沿って1列で整列されて配置されている。LED基板22の長手方向一方端には接続端子が設けられ、点灯ユニット27と電気的に接続されている。このとき、LED基板22は、筐体21の基板装着部21eと接しているので、LED素子23から発生する熱をLED基板22を通じて筐体21で放熱することができる。
これにより、LED素子23からは所定の照射角でLED光が透光性カバー24の下方に向けて照射され、その一部は中央面部21fで反射して透光性カバー24の前面方向にも拡散され、このようにして透光性カバー24の下面方向と前面方向を含めた全体が均一に照射されることになる。なお、LED素子23の配置はこの実施形態に限定されるものではなく、透光性カバー24から少なくとも2面方向に均一に照射できるのであれば、LED素子23の配置は任意である。また、LED基板22と筐体22の内面部の間には絶縁シート等を介装してもよい。
また、LED素子23の搭載面側に、高反射シートを貼合することや、高反射用樹脂を塗布することにより、光取り出し効率を改善することができる。
なお、このLED基板22に実装されるLED素子23としては、公知の種々のLED素子や有機EL素子等を用いることができる。図示の実施の形態では、照明用の白色光を発光する高輝度タイプのLED素子が用いられている。
(2.−3透光性カバー)
透光性カバー24は、ポリカーボネートを使用して、略湾曲L字型の形状に成型されている。図2乃至図3に示すように、透光性カバー24は、筐体21の前端部21dと中央面部21fの端部に設けられた透光性カバー装着部21mに、長手方向の端辺部をスライド挿入されて装着される。また、透光性カバー24の長手方向の両側面部は端部カバー26により嵌合されて固定されている。
この透光性カバー24は、図2乃至図3に示すように、透光性カバー24を連続した曲面形状にすることや、透光性カバー24に高密度となる光拡散面を形成するシボ加工を施したり、材料に拡散剤を含有させたりして、均一に照射することができる。また、透光性カバー24で反射された光が拡散反射され、さらに、筐体21の中央面部21fでも反射され、これが繰り返されて透光性カバー24の全面を光らせることができ、光源として均一に光を照射している。
このことにより、透光性カバー24の全面において、LED素子からの光を均一に照射することが可能となっている。
(2.−4点灯ユニット)
点灯ユニット27は、図2乃至図3及び図6に示すように、筐体21の上面部21i内側において、位置決め部21gに嵌合して設置されている。点灯ユニット27は、LED素子23を点灯させるための点灯回路27dとそれを保護している絶縁カバー27cと金属カバー27aから構成されている。点灯回路27dは、各種電子部品27fを搭載した点灯基板27eからなり、外部電源線4と接続されている。点灯回路27dは、筐体21と絶縁するために、ポリカーボネイト製の絶縁カバー27cによって覆われている。点灯回路27dを構成する電子部品27fは、過電流保護、ノイズカット、整流、平滑、調光制御などを行うための各種ダイオード、コンデンサー、IC、抵抗などの公知の電子部品である。27iは電源端子台である。
さらに、絶縁カバー27cは、外部に不要なノイズを遮断するための金属カバー27aにより覆われている。金属カバー27aの延出部27bの底面部に形成された凹形状部27h(図6)を、筐体21の位置決め部21gに嵌合して、金属カバー27aの上面部の長手方向両端から延出しているL字状の金属延出部27bを、ネジ等により筐体21の位置決め部21gに固定する。金属延出部27bを筐体21に固定するときに、点灯ユニット27からのグランド線を一緒に、筐体21に固定する。これにより、点灯ユニット27から発生するノイズを減衰させることが可能となる。金属カバー27aと絶縁カバー27cの長さ方向の一端面部には外部電源線4を挿入する取出穴27gと挿入孔27jが開口されている。
また、点灯ユニット27の筐体21への固定方法としては、上記のネジによる固定方法のほかに、点灯ユニット27を筐体21にスライドで挿入させて、筐体21の背面部21hとの間に、ばねを配置して固定することも可能である。
(2.−5点灯ユニットカバー)
点灯ユニットカバー25は、ポリカーボネートを使用して、長方形の形状に成型されている。図2乃至図3に示すように、筐体21に固定された点灯ユニット27を覆うように、筐体21の背面部21hと中央面部21fの間に、点灯ユニットカバー25を撓ませて挿入して装着させる。これにより、外部より点灯ユニット27と、その配線が見えなくすることが、可能となる。
(2.−6センサユニット)
センサユニット28は、図2及び図7に示すように、一方が開放されて、ポリカーボネートを使用して作成されている長方体形状のセンサカバー部材28aに、センサ基板28cを挟み込んで固定している。センサカバー部材28aには、外部からの光を透過するセンサ窓28iと、スライドスイッチ28fの操作部を外部に出すためのスライドスイッチ窓28jと、スイッチ29aの端子との絶縁を図るためのスイッチ絶縁部28kが、設けられている。センサ基板28cの表面には、LED28dと受光素子28eとスライドスイッチ28fとセンサ接続端子28gが搭載され、センサ基板28cの裏面には、電子部品28h(詳細な図示は省略する)が搭載されている。また、LED28dの光が、受光素子28eに漏れて誤動作しないように、黒のシリコンにより作成されたセンサ保護カバー28bによりLED28dと受光素子28eを隔てている。センサ基板28cには、センサ接続端子28gが設けられ、点灯ユニット27と電気的に接続されている。
LED28dから出力された光は、センサ窓28iを透して外部に出力され、外部で手等の反射物で反射された光が再度センサ窓28iを透して受光素子28eに入力されて、センサ基板28cで反射を判断される。これにより、LEDランプ本体2のON/OFFを制御する構成となっている。スライドスイッチ28fは、3つの設定ができるスイッチで、本実施形態では3モードで用いている。第1のモードは、OFF(センサによる制御はしない)で、第2のモードは、ON(センサによる制御はするが、センサ検出距離は短い)で、第3のモードは、ON(センサによる制御はするが、センサ検出距離は長い)としている。
(2.−7センサユニットカバー)
センサユニットカバー29は、図2及び図8に示すように、長方形の形状に成型されている。センサユニットカバー29にセンサユニット28のセンサカバー部材28aが固定され、センサユニットカバー29が、筐体21の背面部21hと中央面部21fの間を、スライドにより挿入される。これにより、外部よりセンサユニット28が見えなくすることが、可能となる。
センサユニットカバー29には、LEDランプ本体2をON/OFFするスイッチ29aと、センサ窓28iと対応するセンサ開口部29bと、スライドスイッチ29fに対応する開口部29cが設けられている。
(2.−8端部カバー)
端部カバー26は、図2乃至図3に示すように、一対で、筐体21の両端を覆いLEDランプ本体2を構成するものである。端部カバー26は、筐体21とLED基板22と透光性カバー24と点灯ユニットカバー25の各端面と嵌合させて覆い、ネジにより筐体21に固定されている。これにより、LEDランプ本体2は、取り付けるときに使用する点灯ユニットカバー25以外は、固定される構造となり、LEDランプ本体2に、粉塵や虫等が侵入するのを防ぐ効果も併せて生じさせることができる。
(3.動作)
本発明のLED照明装置100の取付方法と操作方法について、説明する。まず、取付板1を、外部電源線4を電力通孔11に挿通し、取付孔12に取付ネジ6を挿入して、被取付部5に固定する。次に、LEDランプ本体2の点灯ユニットカバー25を外して、電力供給孔21bに、外部電源線4を挿通して、点灯ユニット27と接続する。取付板1の固定ボルト13に、LEDランプ本体2の固定孔21aを挿入し、ナット(図示せず)によりLEDランプ本体2を取付板1に固定する。このときに、取付板1とLEDランプ本体2の、位置関係を最適に調整することができる。その後、点灯ユニットカバー25を筐体21に嵌め込み、LED照明装置100の取付が完了する。
センサユニットカバー29のスイッチ29aにより、LED照明装置100のON/OFF操作を行う。また、センサユニットカバー29のスライドスイッチ開口部29cから操作するスライドスイッチ28fにより、センサの検出モードを切換えることができる。センサによる検出モードをONにすることにより、LED28dからの光がセンサカバー部材28aを透過して、センサユニットカバー29のセンサ開口部29bから照射される。照射された光が、手等により反射してセンサユニットカバー29のセンサ開口部29bから、センサカバー部材28aを透過して受光素子28eに入力される。入力された光の強さにより、LED照明装置100のON/OFF操作が行われる。
(4.その他)
本発明のLED照明装置100は、取付板1を用いて側壁面(垂直面又は垂直面に近い斜面を含む)の被取付部5に固定する形態について説明したが、図2に示すように、筐体21の上面部21iに電力供給孔21bを開口し、上面部21iの長手方向の複数個所に直付ネジ穴21c(一方をだるま穴とすると取り付け作業が便利である)を形成することにより、天井壁(水平壁)等に直接被取付部に取り付けることが可能となる。これにより、使用者が用途に合わせて、LED照明装置100の取付場所を自由に選択できるように設定されている。
以上のように、本実施形態では、被取付部に固定され、LEDランプ本体を装着する取付板とを備え、取付板とLEDランプ本体は固定手段により固定可能である構造である。これらによって、被取付部に直接取付けられた取付板とLEDランプ本体の位置関係が、簡単に変更することができるとともに、薄型化ができるLED照明装置を提供し、良好な意匠性を示している。
以上、この発明の実施の形態を説明したが、この発明は、これらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。すなわち、当業者であれば、当然なし得る各種変形、修正もまた本発明に含まれる。
本発明は、キッチンやクローゼット、更に、流し台、棚下等の天板や壁側面等に沿って設置されるLED照明装置として、広く適用することができる。
1:取付板
11:電力通孔
12:取付孔
13:固定ボルト
14:L型辺部
2:LEDランプ本体
21:筐体
21a:固定孔
21b:電力供給孔
21c:直付ネジ穴
21d:前端部
21e:基板装着部
21f:中央面部
21g:位置決め部
21h:背面部
21i:上面部
21j:凸部
21k:延出部
21m:透光性カバー装着部
21n:装着部
21o:空間部
22:LED基板
23:LED素子
24:透光性カバー
25:点灯ユニットカバー
26:端部カバー
27:点灯ユニット
27a:金属カバー
27b:金属延出部
27c:絶縁カバー
27d:点灯回路
27e:点灯基板
27f:電子部品
27g:取出穴
27h:凹形状部
27i:電源端子台
27j:挿入孔
28:センサユニット
28a:センサカバー部材
28b:センサ保護カバー
28c:センサ基板
28d:LED
28e:受光素子
28f:スライドスイッチ
28g:センサ接続端子
28h:電子部品
28i:センサ窓
28j:スライドスイッチ窓
28k:スイッチ絶縁部
29:センサユニットカバー
29a:スイッチ
29b:センサ開口部
29c:スライドスイッチ開口部
4: 外部電源線
5: 被取付部
5a:通孔
6:固定ネジ(固定手段)
100:LED照明装置

Claims (8)

  1. LED素子が実装されたLED基板と、前記LED素子を点灯駆動するための点灯回路を構成する電子部品が実装された点灯ユニットを有するLEDランプ本体と、
    前記LEDランプ本体を、垂直面の被取付部に装着可能とする取付板と、を備え
    前記取付板は固定手段により前記被取付部に固定されるとともに、
    前記LEDランプ本体のLED照射部は、少なくとも2面方向に拡散照射することを特徴とするLED照明装置。
  2. 前記LEDランプ本体のLED照射部は、透光性カバーを有しており、該透光性カバーの下面方向と前面方向に拡散照射することを特徴とする請求項1に記載のLED照明装置。
  3. 前記LEDランプ本体のLED照射部は、該LEDランプ本体の前方部に有しており、該LEDランプ本体の背面部が前記取付板に装着可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のLED照明装置。
  4. 前記LED照射部は、前記LEDランプ本体を構成する筐体の内部上面部にLED素子を実装したLED基板が配置されており、前記筐体の内部に配置された光反射面部により前記LED素子の照射光を下面方向と前面方向に拡散照射することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のLED照明装置。
  5. 前記光反射面部は、前記LED基板に対して垂直方向に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のLED照明装置。
  6. 前記光反射面部は、前記点灯ユニットの収納部と区画する中央面部であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のLED照明装置。
  7. 前記LED素子は、LED基板の中央部よりも前記光反射面部に寄った位置に配置することを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載のLED照明装置。
  8. 前記透光性カバーは略L字状であることを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれかに記載のLED照明装置。
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