JP2015026315A - プログラマブル表示器、制御方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本実施の形態にかかる表示器1の正面図である。表示器1は、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)に接続されて使用され、PLCのヒューマン・マシン・インタフェース(HMI)として機能する。図1を参照して、表示器1は、操作キー16と、カメラ17と、タッチスクリーン18とを備えている。タッチスクリーン18は、ディスプレイとタッチパネルとを含んで構成されている。
表示器1は、ユーザの顔画像による認証によって、表示器1に予め格納されているアプリケーションへのアクセスを制御する。具体的には、表示器1は、ユーザが認証された場合、当該アプリケーションへのアクセスを許可する。以下では、アプリケーションへのアクセスを許可する処理(つまり「ログイン処理」)を例に挙げて説明する。さらに、以下では、表示器1が実行する他の主たる処理の概要について、「編集処理」と、「履歴記録処理」とについても説明する。
図2は、表示器1における認証処理を説明するための図である。図2を参照して、人が表示器1の前方(タッチスクリーン18側)に立つと、カメラ17による撮像により得られた被写体(人および背景)の画像データと、表示器1に予め記憶されているユーザの顔の特徴データとに基づき、顔認証が開始される。なお、顔認証は、従来知られている技術であるため、ここでは詳細については繰り返さない。
図3は、顔認証によってユーザが認証された後のユーザ画面の例を説明するための図である。図3(A)は、顔認証によって認証されたユーザが一般のオペレータ(以下、単に「オペレータ」)よりもアプリケーションに対する操作権限の高いアドミニストレータであると判定された場合に、表示器1に表示される画面を説明するための図である。図3(B)は、顔認証によって認証されたユーザがオペレータであると判定された場合に、表示器1に表示される画面を説明するための図である。
図4は、表示器1における処理の履歴を説明するための図である。図4を参照して、表示器1は、予め定められたコマンドに基づく処理がなされると、時刻と、コマンドと、表示器1に対して処理を開始させたユーザ(顔認証によって認証されたユーザ)の氏名とを関連付けて、履歴として記憶する。なお、履歴には、ログインおよびログアウトに関する履歴と、ログイン状態におけるユーザの操作履歴とが含まれる。
図5は、表示器1のハードウェア構成の一例を説明するための図である。図5を参照して、表示器1は、各種の演算を行なうCPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、各種のプログラムを不揮発的に格納するフラッシュROM14と、時計15と、操作キー16と、カメラ17と、タッチスクリーン18と、通信インターフェイス19とを備える。なお、これらの部位は、内部バスを介して互いに接続される。
図6は、表示器1の機能的構成を表した機能ブロック図である。図6を参照して、表示器1は、撮像部101と、サイズ判定部102と、生成部103と、顔認証部104と、アクセス制御部105と、管理部106と、入力部107と、受付部108と、表示制御部109と、表示部110と、文字列判定部111と、通信処理部112と、制限部113と、視線特定部114と、記憶部115とを備えている。
図7は、顔認証に関するシステム設定を行なうための画面を説明するための図である。図7(A)は、一般設定画面511を表した図である。図7(B)は、顔認証設定画面512を表した図である。図7(C)は、詳細設定画面513を表した図である。これらのシステム設定を行なう画面の表示は、表示制御部109と表示部110とにより実現される。
上述したように、表示器1は、顔認証により認証されたユーザに応じた画面を表示する。図10は、認証されたユーザに応じた画面の例であって、図3の例とは異なる画面を表した図である。
図12は、管理部106により管理される履歴データD5を表した図である。つまり、図12は、履歴DB354に格納される履歴データD5を表している。図12を参照して、履歴データD5には、日時と、コマンドと、氏名とが対応付けて記録される。表示器1は、履歴データD5を表示させる指示をユーザ(たとえば、アドミニストレータ)から受け付けた場合、図4に示した画面を表示する。
次に、入れ替わり検知について説明する。入れ替わり検知とは、ある人物が顔認証されて表示器1がログイン状態となっている場合において、表示器1が当該人物とは異なる人物を再度の顔認証により検知することをいう。
図15は、表示器1における処理の流れを説明するためのフローチャートである。具体的には、図15は、アプリケーションへのアクセスが許可されていない状態(ログアウト状態)から、許可された状態(ログイン状態)を経て、許可されていない状態(ログアウト状態)へと遷移する局面を表した図である。
(f1.編集処理の変形例)
上記においては、表示器1が顔認証により認証されたユーザに応じた画面を表示する構成を説明した。具体的には、表示器1が認証されたユーザの操作権限(アドミニストレータの操作権限、メンテナンス者の操作権限、オペレータの操作権限)に基づいた画面を表示する構成を説明した。以下では、このような操作権限と、認証されたユーザに関する各種の情報とに基づき画面を表示する構成について説明する。
図17は、ユーザの視線方向を検知する構成を説明するための図である。図17を参照して、表示器1は、ログイン状態において、予め定められたイベントが発生したことにもとづき、当該イベントに対応した予め定められたオブジェクト891を表示する。
上記においては、一度の撮像により一人の人物が写っている場合を例に挙げて説明した。以下では、一度の撮像により複数の人物が写っている場合における処理について説明する。
次に、IDおよびパスワードを利用する構成について説明する。オペレータよりも操作権限の広いアドミニストレータおよびメンテナンス者の場合には、ログインするために、顔認証によってユーザが認証されたことに加えて、IDおよびパスワードが一致したことを条件に、アプリケーションへのアクセスを許可する(表示器1の状態をログアウト状態からログイン状態に切り換える)ように、表示器1を構成してもよい。当該処理を詳しく説明すると以下のとおりである。
上記においては、表示器がカメラを内蔵している構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。表示器が外付けのカメラとの間で通信を行なう構成であってもよい。つまり、表示器1が、外付けのカメラから画像データを取得する構成であってもよい。
上記においては、アドミニストレータと、メンテナンス者と、オペレータとの3つの異なる操作権限を有する者を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。操作権限の種類(区分)の数は、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
上記においては、プログラマブル表示器(表示器1)を例に挙げて説明した。しかしながら、上述した各種の処理は、プログラマブル表示器だけではなく、当該プログラマブル表示器を含むモニタ(表示装置)にも適用できる。
Claims (20)
- アプリケーションへのアクセスを制御するプログラマブル表示器であって、
ユーザの顔の特徴データを記憶した記憶手段と、
撮像により得られたユーザの第1の画像データと、前記特徴データとに基づき、前記ユーザの第1の顔認証を行なう認証手段と、
ユーザが認証された場合、前記ユーザに前記アプリケーションへのアクセスを許可するアクセス制御手段とを備える、プログラマブル表示器。 - 前記認証手段は、さらに前記アプリケーションへのアクセスが許可されている場合における撮像により得られたユーザの顔の第2の画像データと、前記特徴データとに基づいた前記ユーザの第2の顔認証を、予め指定されたタイミングで行ない、
前記第1の顔認証によって認証されたユーザと第2の顔認証によって認証されたユーザが異なるユーザである場合、前記アプリケーションの処理の実行を制限する制限手段をさらに備える、請求項1に記載のプログラマブル表示器。 - 前記認証手段は、さらに前記アプリケーションへのアクセスが許可されている場合における撮像により得られたユーザの顔の第2の画像データと、前記特徴データとに基づいた前記ユーザの第2の顔認証を、予め指定されたタイミングで行ない、
前記第2の顔認証によってユーザが認証されなかった場合、前記アプリケーションの処理の実行を制限する制限手段をさらに備える、請求項1に記載のプログラマブル表示器。 - ディスプレイと、
前記ディスプレイに画面を表示させる表示制御手段とをさらに備え、
前記アクセス制御手段は、前記処理の実行が制限される場合、前記アクセスが許可されている状態で表示されている画面に重畳した状態で予め定められたオブジェクト画像を前記ディスプレイに表示させるように前記表示制御手段を制御する、請求項2または3に記載のプログラマブル表示器。 - ディスプレイと、
前記ディスプレイに画面を表示させる表示制御手段とをさらに備え、
前記表示制御手段は、前記処理の実行が制限される場合、前記アクセスが許可されている状態で表示されている画面の代わりに前記アクセスが許可されていない状態の画面を前記ディスプレイに表示させる、請求項2または3に記載のプログラマブル表示器。 - 前記第1の画像データに含まれる顔の領域が予め定められたサイズよりも大きいか否かを判定する第1の判定手段とをさらに備え、
前記アクセス制御手段は、前記顔の領域が予め定められたサイズよりも大きいと判定されたことを条件に、前記アプリケーションへのアクセスを許可する、請求項1から5のいずれか1項に記載のプログラマブル表示器。 - 前記撮像された顔の画像データに基づいて当該顔の特徴を表した特徴データを生成し、前記生成された特徴データを前記記憶手段に記憶させる生成手段をさらに備える、請求項6に記載のプログラマブル表示器。
- 前記記憶手段には、複数の前記特徴データと、ユーザを特定するための予め定められた文字列とが記憶されており、
前記複数の特徴データのうちの第1の特徴データに、前記アプリケーションに対する第1の操作権限を表す第1の識別情報が対応付けられており、
前記複数の特徴データのうちの第2の特徴データに、前記第1の操作権限よりも権限が広い第2の操作権限を表す第2の識別情報が対応付けられており、
前記プログラマブル表示器は、
前記顔認証により認証されたユーザが前記第2の操作権限を有する者である場合に、文字列の入力を受け付ける受付手段と、
前記受け付けた文字列と前記予め定められた文字列とが一致するかを判定する第2の判定手段とをさらに備え、
前記アクセス制御手段は、前記第2の判定手段によって一致すると判定されたことを条件に、前記アプリケーションへのアクセスを許可する、請求項1から6のいずれか1項に記載のプログラマブル表示器。 - 前記ユーザの第1の画像データは、時間的に連続する予め定められた数のフレームデータから構成され、
前記認証手段は、前記複数のフレームデータの各々について前記顔認証を行ない、
前記アクセス制御手段は、前記複数のフレームデータうちの予め定められた数以上のフレームデータにおいて同一のユーザが認証されたことを条件に、前記アプリケーションへのアクセスを許可する、請求項1から8のいずれか1項に記載のプログラマブル表示器。 - プログラマブル表示器上で動作するアプリケーションへのアクセスを制御する制御方法であって、
予めユーザの顔の特徴を表す特徴データを保存するステップと、
撮像により得られたユーザの第1の画像データを受け取るステップと、
前記第1の画像データと前記特徴データに基づいてユーザの第1の顔認証を行なうステップと、
前記顔認証によりユーザが認証された場合に、アプリケーションへのアクセスをユーザに許可するステップと、を備える制御方法。 - 前記アプリケーションへのアクセスをユーザに許可している時に撮像によりユーザの第2の画像データを受け取るステップと、
前記特徴データと前記第2の画像データとに基づいてユーザの第2の顔認証を行なうステップと、
前記第1の顔認証によって認証されるユーザと前記第2の顔認証によって認証されるユーザが異なるユーザである場合、前記アプリケーションの処理の実行を制限するステップとをさらに備える、請求項10に記載の制御方法。 - 前記制御方法は、
さらに前記アプリケーションへのアクセスが許可されている場合における撮像により得られたユーザの顔の第2の画像データと、前記特徴データとに基づいた前記ユーザの第2の顔認証を、予め指定されたタイミングで行ない、
前記第1の顔認証によって認証されたユーザと第2の顔認証によって認証されたユーザが異なるユーザである場合、前記アプリケーションの処理の実行を制限するステップをさらに備える、請求項10に記載の制御方法。 - 前記制御方法は、
さらに前記アプリケーションへのアクセスが許可されている場合における撮像により得られたユーザの顔の第2の画像データと、前記特徴データとに基づいた前記ユーザの第2の顔認証を、予め指定されたタイミングで行ない、
前記第2の顔認証によってユーザが認証されなかった場合、前記アプリケーションの処理の実行を制限するステップをさらに備える、請求項10に記載の制御方法。 - 前記処理の実行が制限される場合、前記アクセスが許可されている状態で表示されている画面に重畳した状態で予め定められたオブジェクト画像をディスプレイに表示させるステップをさらに備える、請求項11から13のいずれか1項に記載の制御方法。
- 前記処理の実行が制限される場合、前記アクセスが許可されている状態で表示されている画面の代わりに前記アクセスが許可されていない状態の画面をディスプレイに表示させるステップをさらに備える、請求項11から13のいずれか1項に記載の制御方法。
- 前記第1の画像データに含まれる顔の領域が予め定められたサイズよりも大きいか否かを判定するステップと、
前記顔の領域が予め定められたサイズよりも大きいと判定されたことを条件に、前記アプリケーションへのアクセスを許可するステップとをさらに備える、請求項11から15のいずれか1項に記載の制御方法。 - 前記撮像された顔の画像データに基づいて当該顔の特徴を表した特徴データを生成し、前記生成された特徴データを前記記憶手段に記憶させるステップをさらに備える、請求項16に記載の制御方法。
- 複数の前記特徴データと、ユーザを特定するための予め定められた文字列とを記憶されるステップをさらに備え、
前記複数の特徴データのうちの第1の特徴データに、前記アプリケーションに対する第1の操作権限を表す第1の識別情報が対応付けられており、
前記複数の特徴データのうちの第2の特徴データに、前記第1の操作権限よりも権限が広い第2の操作権限を表す第2の識別情報が対応付けられており、
前記制御方法は、
前記顔認証により認証されたユーザが前記第2の操作権限を有する者である場合に、文字列の入力を受け付けるステップと、
前記受け付けた文字列と前記予め定められた文字列とが一致するかを判定するステップと、
前記文字列同士が一致すると判定されたことを条件に、前記アプリケーションへのアクセスの許可と取消とを切り換えるステップとをさらに備える、請求項10から17のいずれか1項に記載の制御方法。 - 前記ユーザの第1の画像データは、時間的に連続する予め定められた数のフレームデータから構成され、
前記第1の顔認証を行なうステップでは、前記複数のフレームデータの各々について前記顔認証を行ない、
前記アクセスを許可するステップでは、前記複数のフレームデータうちの予め定められた数以上のフレームデータにおいて同一のユーザが認証されたことを条件に、前記アプリケーションへのアクセス権の発行と取消とを行なう、請求項10から18のいずれか1項に記載の制御方法。 - プログラマブル表示器上で動作するアプリケーションへのアクセスを制御するプログラムであって、
撮像により得られたユーザの画像データと、ユーザの顔の特徴を表した特徴データとに基づき、顔認証を行なうステップと、
ユーザが認証された場合、前記ユーザに前記アプリケーションへのアクセスを許可するステップとを、プログラマブル表示器のプロセッサに実行させる、プログラム。
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