以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る情報管理システム100(画面出力システム)の構成を示すブロック図である。
図1において、情報管理システム100は、複数の端末装置200a,200bと、管理装置300とを備える。
複数の端末装置200a,200bは、複数の管制席で管制官によって利用される。具体的には、A席で端末装置200aが利用され、B席で端末装置200bが利用される。
複数の端末装置200a,200bは、互いに共有する情報を各々の画面に表示し、各々の画面に表示している情報の変更操作を受け付ける。具体的には、A席の端末装置200aは、電子ストリップの順序を、端末装置200aの画面である電子ストリップ画面201aに表示する。端末装置200aは、電子ストリップ画面201aに表示している電子ストリップの順序の変更操作を受け付ける。同様に、B席の端末装置200bは、電子ストリップの順序を、端末装置200bの画面である電子ストリップ画面201bに表示する。端末装置200bは、電子ストリップ画面201bに表示している電子ストリップの順序の変更操作を受け付ける。ここで、電子ストリップの順序は、航空機が空港の滑走路を使用する順序を表すものとする。
A席の端末装置200aは、メモリ210a、画面表示部220a、操作受付部230a、更新処理部240a、同期通信部250aを備える。同様に、B席の端末装置200bは、メモリ210b、画面表示部220b、操作受付部230b、更新処理部240b、同期通信部250bを備える。複数の端末装置200a,200bの各部の動作については後述する。
管理装置300は、複数の端末装置200a,200bの各々とネットワーク等を介して通信する。
管理装置300は、複数の端末装置200a,200bの間で共有される情報をメモリ310に記憶し、複数の端末装置200a,200bのうちいずれかの端末装置で変更操作が受け付けられると、変更操作の内容に応じて、メモリ310に記憶している情報の更新処理を行う。具体的には、管理装置300は、航空機が滑走路を使用する順序を示す最新の情報をメモリ310に記憶する。管理装置300は、例えば、A席の端末装置200aで電子ストリップの順序が変更されると、メモリ310に記憶している情報を、端末装置200aでの変更後の順序を示す情報に更新する。
管理装置300は、メモリ310のほか、更新処理部320、競合判定部330、同期通信部340を備える。管理装置300の各部の動作については後述する。
図2は、電子ストリップ画面201a,201bの構成を示す図である。
図2において、電子ストリップ画面201a,201bは、電子ストリップとエリアからなるGUI(Graphical・User・Interface)である。
エリアは、滑走路使用予定エリア401、待機エリア402等、用途別に複数存在する。滑走路使用予定エリア401は、滑走路Rを使用予定の航空機、即ち、順位が既に割り当てられている電子ストリップを表示するエリアである。待機エリア402は、待機中の航空機、即ち、順位が未だ割り当てられていない電子ストリップを表示するエリアである。これ以外に、例えば、滑走路使用予定エリア401とは別の滑走路Lを使用予定の航空機を表示するエリアがあってもよい。また、電子ストリップを自由に配置可能なエリアがあってもよい。
電子ストリップは、従来の紙ストリップの到着/出発色を前提とした配色とモノトーン配色となっている。電子ストリップ(出発)411は、出発機、即ち、滑走路Rを使用して離陸する航空機に対応する電子ストリップである。電子ストリップ(到着)412は、到着機、即ち、滑走路Rを使用して着陸する航空機に対応する電子ストリップである。
定常的に入力する項目は、左右にボタン群420を配置して操作を簡略化するが、画面領域の大半は電子ストリップ画面201a,201bとなっている。
電子ストリップ画面201a,201bでは、電子ストリップへのフリーライト(書き込み)操作、スタンプ操作を可能とする。フリーライト操作とは、スタイラスペンあるいは指にて、電子ストリップ上に自由に線を描画する操作である。描画した線を消去することも可能とする。スタンプ操作とは、予め作成し設定した図形、文字等を、電子ストリップ上にスタンプ表示する操作である。スタンプを消去することも可能とする。
電子ストリップ画面201a,201bでは、電子ストリップのカックアップ操作、エリア間移動操作、エリア内移動操作、新規作成操作、削除操作を可能とする。カックアップ操作とは、電子ストリップを、エリア内で並び順を変えずに、左又は右へ移動させる操作である。エリア間移動操作とは、電子ストリップを、待機エリア402から滑走路使用予定エリア401へ移動する等、別エリアへ移動する操作である。エリア内移動操作とは、滑走路使用予定エリア401で、電子ストリップの順序を変更する操作である。新規作成操作とは、電子ストリップ画面201a,201bに未だ表示されていない電子ストリップを表示する操作、及び、コールサイン等を入力し電子ストリップを新規作成する操作である。削除操作とは、電子ストリップを、滑走路使用予定エリア401、待機エリア402等から削除用エリアへ移動する操作、又は、電子ストリップ画面201a,201bから電子ストリップ自体を削除する操作である。
電子ストリップ画面201a,201bでは、エリアの表示位置変更操作、サイズ変更操作を可能とする。表示位置変更操作とは、滑走路使用予定エリア401、待機エリア402といったエリアの表示位置を、電子ストリップ画面201a,201b内で移動する操作である。サイズ変更操作とは、滑走路使用予定エリア401、待機エリア402といったエリアの表示サイズを変更する操作である。
A席の端末装置200aは、上記の各種操作を受け付け、操作の内容に応じて、電子ストリップ画面201aを更新する。同様に、B席の端末装置200bは、上記の各種操作を受け付け、操作の内容に応じて、電子ストリップ画面201bを更新する。管理装置300は、電子ストリップ画面201a,201bの一方が更新されると、電子ストリップ画面201a,201bの他方も同様に更新させる。
上記の各種操作のうち、以下の操作が、前述した電子ストリップの順序の変更操作に該当する。
・電子ストリップを、他のエリアから滑走路使用予定エリア401へ移動するエリア間移動操作
・電子ストリップを、滑走路使用予定エリア401から他のエリアへ移動するエリア間移動操作
・電子ストリップのエリア内移動操作
・新たな電子ストリップを滑走路使用予定エリア401に追加する新規作成操作
・電子ストリップを滑走路使用予定エリア401から削除する削除操作
A席の端末装置200a及びB席の端末装置200bの両方で電子ストリップの順序の変更操作がほとんど同時に行われ、しかも、その変更操作が互いに競合する場合がある。本実施の形態では、そのような場合、A席の端末装置200aでもB席の端末装置200bでも変更操作を許し、最後に、どの管制席の変更操作を採用するか選択する方法をとる。選択後は、全ての管制席で、整合がとられた状態となる。整合がとられた状態では、一方の管制席の変更操作が完了すると、他方の管制席にその結果を反映し、整合をとる。
図3は、情報管理システム100の動作(本実施の形態に係る情報管理方法)を示すフローチャートである。
前提として、A席の端末装置200aは、現在の電子ストリップの順序を示すローカルデータをメモリ210aに記憶している。端末装置200aの画面表示部220aは、メモリ210aに記憶されているローカルデータによって示された電子ストリップの順序を電子ストリップ画面201aに表示している。
B席の端末装置200bは、A席の端末装置200aのメモリ210aに記憶されているローカルデータと同じ電子ストリップの順序を示すローカルデータをメモリ210bに記憶している。端末装置200bの画面表示部220bは、メモリ210bに記憶されているローカルデータによって示された電子ストリップの順序を電子ストリップ画面201bに表示している。
管理装置300は、端末装置200aのメモリ210aに記憶されているローカルデータと同じ電子ストリップの順序を示すマスタデータをメモリ310に記憶している。
ステップS11において、A席の端末装置200aの操作受付部230aは、電子ストリップ画面201aに表示されている電子ストリップの順序の変更操作を受け付ける。次に、ステップS12に進む。
ステップS12において、A席の端末装置200aの更新処理部240aは、ステップS11の変更操作の内容を、メモリ210aに記憶されているローカルデータに反映する。端末装置200aの画面表示部220aは、メモリ210aに記憶されているローカルデータによって示された変更後の順序を電子ストリップ画面201aに表示する。次に、ステップS13に進む。
ステップS13において、A席の端末装置200aの同期通信部250aは、ステップS12で変更されたローカルデータの内容を管理装置300に通知する(例えば、変更前後のローカルデータの差分データ、又は、変更後のローカルデータ自体を送信する)。管理装置300の同期通信部340は、端末装置200aからの通知を受け取る(データを受信する)。管理装置300の更新処理部320は、端末装置200aから通知された内容を、メモリ310に記憶されているマスタデータに反映する(同期通信部340により受信されたデータでマスタデータを更新する)。このように、管理装置300は、端末装置200aで変更操作が受け付けられると、変更操作の内容に応じて、メモリ310に記憶している情報の更新処理を行う。次に、ステップS14に進む。
ステップS14において、管理装置300の競合判定部330は、B席の端末装置200bからも変更されたローカルデータの内容が通知されているかどうか判定する。競合判定部330が、端末装置200bから、変更されたローカルデータの内容が通知されていないと判定した場合、ステップS18に進む。
例えば、ステップS11〜S13と並行して、B席の端末装置200bの操作受付部230bが、電子ストリップ画面201bに表示されている電子ストリップの順序の変更操作を受け付けていたとする。この場合、端末装置200bの更新処理部240bは、操作受付部230bにより受け付けられた変更操作の内容を、メモリ210bに記憶されているローカルデータに反映する。端末装置200bの画面表示部220bは、メモリ210bに記憶されているローカルデータによって示された変更後の順序を電子ストリップ画面201bに表示する。端末装置200bの同期通信部250bは、更新処理部240bにより変更されたローカルデータの内容を管理装置300に通知する(例えば、変更前後のローカルデータの差分データ、又は、変更後のローカルデータ自体を送信する)。このとき、既にステップS13で(即ち、B席の端末装置200bより先に)、A席の端末装置200aが、変更したローカルデータの内容を管理装置300に通知していたとする。管理装置300の同期通信部340は、端末装置200bからの通知を受け取る(データを受信する)。管理装置300の競合判定部330は、B席の端末装置200bからも変更されたローカルデータの内容が通知されていると判定する。次に、ステップS15に進む。
ステップS15において、管理装置300の競合判定部330は、B席の端末装置200bから通知された内容が、ステップS13でA席の端末装置200aから通知された内容と整合するかどうか判定する。具体的な判定方法については、後述する。競合判定部330が、不整合が発生していない(競合しない)と判定した場合、ステップS16に進む。競合判定部330が、不整合が発生した(競合する)と判定した場合、ステップS19に進む。
ステップS16において、管理装置300の更新処理部320は、B席の端末装置200bから通知された内容を、メモリ310に記憶されているマスタデータに反映する(同期通信部340により受信されたデータでマスタデータを更新する)。次に、ステップS17に進む。
ステップS17において、管理装置300の同期通信部340は、ステップS16で更新されたマスタデータの内容をA席の端末装置200aに通知する(例えば、更新前後のマスタデータの差分データ、又は、変更後のマスタデータ自体を送信する)。端末装置200aの同期通信部250aは、管理装置300からの通知を受け取る(データを受信する)。端末装置200aの更新処理部240aは、管理装置300から通知された内容を、メモリ210aに記憶されているローカルデータに反映する(同期通信部250aにより受信されたデータでローカルデータを更新する)。端末装置200aの画面表示部220aは、メモリ210aに記憶されているローカルデータによって示された変更後の順序を電子ストリップ画面201aに表示する。このように、端末装置200aは、管理装置300で更新処理が行われると、更新処理の内容に応じて、電子ストリップ画面201aに表示している情報を変更する。次に、ステップS18に進む。
ステップS18において、管理装置300の同期通信部340は、ステップS13で更新されたマスタデータの内容をB席の端末装置200bに通知する(例えば、更新前後のマスタデータの差分データ、又は、変更後のマスタデータ自体を送信する)。端末装置200bの同期通信部250bは、管理装置300からの通知を受け取る(データを受信する)。端末装置200bの更新処理部240bは、管理装置300から通知された内容を、メモリ210bに記憶されているローカルデータに反映する(同期通信部250bにより受信されたデータでローカルデータを更新する)。端末装置200bの画面表示部220bは、メモリ210bに記憶されているローカルデータによって示された変更後の順序を電子ストリップ画面201bに表示する。このように、端末装置200bは、管理装置300で更新処理が行われると、更新処理の内容に応じて、電子ストリップ画面201bに表示している情報を変更する。
ステップS18の後、再びA席の端末装置200aで電子ストリップの順序の変更操作が受け付けられれば、ステップS11から処理が開始する。
ステップS19において、管理装置300の競合判定部330は、不整合が発生したことをB席の端末装置200bに通知する。端末装置200bの画面表示部220bは、不整合が発生したことについての注意喚起を電子ストリップ画面201bに表示する。例えば、画面表示部220bは、図4に示すように、電子ストリップ画面201bの滑走路使用予定エリア401の背景色を変更するとともに、滑走路使用予定エリア401に適用ボタン431とキャンセルボタン432を表示する。これにより、B席の管制官に対し、自分がA席の管制官の変更操作と競合する変更操作を行ったことを知らせることができる。この後、B席の管制官は、自らの判断で、あるいは、A席の管制官と相談することで、どのように不整合を解消するか検討することができる。次に、ステップS20に進む。
ステップS20において、B席の端末装置200bの同期通信部250bは、管理装置300に対するローカルデータの内容の通知を停止する(管理装置300との通信自体を遮断してもよい)。次に、ステップS21に進むが、B席の端末装置200bでステップS21からの一連の処理が行われるまでは、A席の端末装置200aで電子ストリップの順序の変更操作が受け付けられても、A席の端末装置200aと管理装置300との間でステップS11〜S13の処理のみが行われ、ステップS14以降の処理は行われない(管理装置300の同期通信部340は、B席の端末装置200bに対するマスタデータの内容の通知を停止する)。また、B席の端末装置200bでステップS21からの一連の処理が行われるまでは、B席の端末装置200bで電子ストリップの順序の変更操作が受け付けられても、端末装置200bの更新処理部240bが、受け付けられた変更操作の内容を、メモリ210bに記憶されているローカルデータに反映するだけで、端末装置200bの同期通信部250bは、更新処理部240bにより変更されたローカルデータの内容を管理装置300に通知しない。端末装置200bの画面表示部220bは、メモリ210bに記憶されているローカルデータによって示された変更後の順序を電子ストリップ画面201bに表示する。
ステップS21において、B席の端末装置200bの操作受付部230bは、不整合が発生した変更操作以降の端末装置200bでの変更操作の内容をマスタデータに適用するか、それともキャンセルするかの選択操作を受け付ける。操作受付部230bが、端末装置200bでの変更操作の内容をマスタデータに適用することの選択操作を受け付けた場合、ステップS22に進む。操作受付部230bは、端末装置200bでの変更操作の内容をマスタデータに適用することの選択操作として、例えば、電子ストリップ画面201bに表示されている適用ボタン431を押す操作を受け付ける。一方、操作受付部230bが、端末装置200bでの変更操作の内容をキャンセルすることの選択操作を受け付けた場合、ステップS26に進む。操作受付部230bは、端末装置200bでの変更操作の内容をキャンセルすることの選択操作として、例えば、電子ストリップ画面201bに表示されているキャンセルボタン432を押す操作を受け付ける。
ステップS22において、B席の端末装置200bの画面表示部220bは、電子ストリップ画面201bにおける注意喚起の表示を解除する。次に、ステップS23に進む。
ステップS23において、B席の端末装置200bの同期通信部250bは、管理装置300に対するローカルデータの内容の通知を再開し(ステップS20で管理装置300との通信自体を遮断していた場合は、管理装置300との通信を再開し)、不整合が発生した変更操作以降に変更したローカルデータ、即ち、最新のローカルデータの内容を管理装置300に通知する。次に、ステップS24に進む。
ステップS24において、管理装置300の同期通信部340は、B席の端末装置200bからの通知を受け取る。管理装置300の更新処理部320は、端末装置200bから通知された内容を、メモリ310に記憶されているマスタデータに反映する。次に、ステップS25に進む。
ステップS25において、管理装置300の同期通信部340は、ステップS24で更新されたマスタデータの内容をA席の端末装置200aに通知する。端末装置200aの同期通信部250aは、管理装置300からの通知を受け取る。端末装置200aの更新処理部240aは、管理装置300から通知された内容を、メモリ210aに記憶されているローカルデータに反映する。端末装置200aの画面表示部220aは、メモリ210aに記憶されているローカルデータによって示された変更後の順序を電子ストリップ画面201aに表示する。このとき、例えば、画面表示部220aは、図5に示すように、電子ストリップ画面201aの滑走路使用予定エリア401に確認ボタン433を表示し、確認ボタン433が押されるまでは電子ストリップ画面201aの操作ができないようにしてもよい。これにより、A席の管制官に対し、自分の変更操作が無効になり、代わりにB席の管制官の変更操作の内容が反映されたことを知らせることができる。
ステップS25の後、再びA席の端末装置200aで電子ストリップの順序の変更操作が受け付けられれば、ステップS11から処理が開始する(このとき、管理装置300の同期通信部340は、B席の端末装置200bに対するマスタデータの内容の通知を既に再開している)。
ステップS26において、B席の端末装置200bの同期通信部250bは、不整合が発生した変更操作以降に更新されたマスタデータ、即ち、最新のマスタデータの内容を管理装置300に要求する(要求データを送信する)。管理装置300の同期通信部340は、端末装置200bからの要求を受け取り(要求データを受信し)、この要求に応じて、最新のマスタデータの内容をB席の端末装置200bに通知する。端末装置200bの同期通信部250bは、管理装置300からの通知を受け取る。端末装置200bの更新処理部240bは、管理装置300から通知された内容を、メモリ210bに記憶されているローカルデータに反映する。端末装置200bの画面表示部220bは、メモリ210bに記憶されているローカルデータによって示された変更後の順序を電子ストリップ画面201bに表示する。次に、ステップS27に進む。
ステップS27において、B席の端末装置200bの画面表示部220bは、電子ストリップ画面201bにおける注意喚起の表示を解除する。次に、ステップS28に進む。
ステップS28において、B席の端末装置200bの同期通信部250bは、管理装置300に対するローカルデータの内容の通知を再開する(ステップS20で管理装置300との通信自体を遮断していた場合は、ステップS26で管理装置300との通信を再開し、ステップS28は省略する)。
ステップS28の後、再びA席の端末装置200aで電子ストリップの順序の変更操作が受け付けられれば、ステップS11から処理が開始する(このとき、管理装置300の同期通信部340は、B席の端末装置200bに対するマスタデータの内容の通知を既に再開している)。
上記のように、管理装置300は、A席の端末装置200a(第1の端末装置)及びB席の端末装置200b(第2の端末装置)で互いに競合する変更操作が受け付けられると、A席の端末装置200aでの変更操作の内容に応じて更新処理を行い、競合が発生したことをB席の端末装置200bに通知する。その後、管理装置300は、B席の端末装置200bで変更操作をA席の端末装置200a(他の端末装置)に適用するかどうかの選択操作が受け付けられるまでは、B席の端末装置200bで変更操作が受け付けられても更新処理を行わない(A席の端末装置200aで変更操作が受け付けられた場合は更新処理を行う)。
B席の端末装置200bは、管理装置300から競合が発生したことが通知された後、選択操作を受け付けるまでは、管理装置300で更新処理が行われても、電子ストリップ画面201bに表示している情報を変更しない(B席の端末装置200bで変更操作を受け付けた場合は、電子ストリップ画面201bに表示している情報を変更する)。B席の端末装置200bは、B席の端末装置200bでの変更操作をA席の端末装置200aに適用する選択操作を受け付けると、電子ストリップ画面201bに表示している情報を管理装置300に通知する。一方、B席の端末装置200bは、B席の端末装置200bでの変更操作をA席の端末装置200aに適用しない選択操作を受け付けると、電子ストリップ画面201bに表示している情報を管理装置300でメモリ310に記憶されている情報に変更する。
管理装置300は、B席の端末装置200bから電子ストリップ画面201bに表示している情報が通知されると、通知された情報に合わせて更新処理を行う。
本実施の形態によれば、上記のような動作を行うことで、複数の端末装置200a,200bの間で共有される情報の変更操作が行われたときに、競合が発生した場合、それ以降の変更操作を可能としつつ、事後的に競合を解消することができる。そのため、航空管制のリアルタイム性に対応することができる。
なお、図3に示した動作は、A席の端末装置200aで電子ストリップの順序の変更操作が受け付けられた場合のものであり、B席の端末装置200bで電子ストリップの順序の変更操作が受け付けられた場合は、A席の端末装置200aとB席の端末装置200bとを逆にした動作となる。即ち、図3に示したように、ステップS13において、管理装置300の同期通信部340がA席の端末装置200aからの通知を受け取った場合、ステップS14において、管理装置300の競合判定部330は、B席の端末装置200bからもローカルデータの内容が通知されているかどうか判定する。逆に、ステップS13において、管理装置300の同期通信部340がB席の端末装置200bからの通知を受け取った場合、ステップS14において、管理装置300の競合判定部330は、A席の端末装置200aからもローカルデータの内容が通知されているかどうか判定する。
本実施の形態において、情報管理システム100は、2つの端末装置200a,200bを備えているが、3つ以上の端末装置を備えていてもよい。例えば、情報管理システム100が、A席の端末装置200a、B席の端末装置200bのほかに、C席の端末装置を備えていたとする。この場合、ステップS17,S25では、A席の端末装置200aだけでなく、C席の端末装置でもローカルデータに変更が反映されることになる。また、ステップS18では、B席の端末装置200bだけでなく、C席の端末装置でもローカルデータに変更が反映されることになる。また、ステップS14では、B席の端末装置200bだけでなく、C席の端末装置でも電子ストリップの順序が変更されたか判定される。C席の端末装置でも電子ストリップの順序が変更されていれば、ステップS15では、C席の端末装置での変更操作が他の端末装置での変更操作と競合しないか判定される。競合すると判定されれば、C席の端末装置でステップS19〜S28の処理が行われることになる。
また、本実施の形態において、電子ストリップの順序は、航空機が空港の滑走路を使用する順序を表しているが、航空機以外の対象が空港の滑走路以外の特定の場所を通過する順序を表していてもよい。例えば、電子ストリップの順序は、食品等の商品が店舗等で生産され、店舗等から出荷される順序を表していてもよい。その場合、端末装置200a,200bは、店舗等の従業員等によって利用されることになる。
また、本実施の形態は、電子ストリップの順序の代わりに、共有可能かつ変更可能な任意の情報に適用することもできる。
以下では、電子ストリップの順序の変更操作がステップS15で不整合と判定されるパターンの具体例を説明する。
ここで、変更操作を次の4種類に分けて考える。
(1)新たな電子ストリップをエリアに入れる操作
(2)ある電子ストリップを同じエリア内で、より下位に移動する操作
(3)ある電子ストリップを同じエリア内で、より上位に移動する操作
(4)ある電子ストリップをエリアから外す操作
前述した各種操作のうち、電子ストリップを、他のエリアから滑走路使用予定エリア401へ移動するエリア間移動操作は、(1)の変更操作に該当する。新たな電子ストリップを滑走路使用予定エリア401に追加する新規作成操作も、(1)の変更操作に該当する。
電子ストリップのエリア内移動操作は、(2)又は(3)の変更操作に該当する。
電子ストリップを、滑走路使用予定エリア401から他のエリアへ移動するエリア間移動操作は、(4)の変更操作に該当する。電子ストリップを滑走路使用予定エリア401から削除する削除操作も、(4)の変更操作に該当する。
図6は、A席の端末装置200a(又はB席の端末装置200b)で(1)の変更操作が受け付けられたときに、B席の端末装置200b(又はA席の端末装置200a)で受け付けられた変更操作が不整合と判定されるパターンを示す図である。
図6において、滑走路Rに近い順、即ち、上位から順に、電子ストリップD1〜D7が滑走路使用予定エリア401に配置されている。ここで、A席の端末装置200aで新たな電子ストリップA1を電子ストリップD3,D4の間に入れる操作が受け付けられたとする。
まず、B席の端末装置200bでも(1)の変更操作が受け付けられた場合について説明する。
B席の端末装置200bで新たな電子ストリップA2等を電子ストリップD3,D4の間に入れる操作が受け付けられた場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生したと判定する。その他の場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生していないと判定する。即ち、電子ストリップD3から電子ストリップD4までがブロック範囲として定められ、このブロック範囲への新たな電子ストリップの追加は不整合と判定される。
なお、B席の端末装置200bでの変更操作がA席の端末装置200aと同じ電子ストリップA1を入れる操作であった場合には、不整合が発生していないと判定するようにしてもよいが、不整合が発生したと判定するようにすることが望ましい。
上記のように、管理装置300は、A席の端末装置200a(又はB席の端末装置200b)で新たな電子ストリップを追加する変更操作が受け付けられた場合、少なくとも上記新たな電子ストリップが追加された位置をブロック範囲として定め、B席の端末装置200b(又はA席の端末装置200a)で新たな電子ストリップをブロック範囲に追加する変更操作が受け付けられた場合、競合が発生したと判断する。
次に、B席の端末装置200bで(2)又は(3)の変更操作が受け付けられた場合について説明する。
B席の端末装置200bで電子ストリップD3,D4のいずれかを移動する操作、あるいは、電子ストリップD1,D2,D5〜D7のいずれかを電子ストリップD3,D4の間に移動する操作が受け付けられた場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生したと判定する。その他の場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生していないと判定する。即ち、ブロック範囲内にある電子ストリップの移動、及び、ブロック範囲への電子ストリップの移動は不整合と判定される。
上記のように、管理装置300は、A席の端末装置200a(又はB席の端末装置200b)で新たな電子ストリップを追加する変更操作が受け付けられた場合、少なくとも上記新たな電子ストリップが追加された位置をブロック範囲として定め、B席の端末装置200b(又はA席の端末装置200a)でいずれか電子ストリップをブロック範囲に移動する変更操作が受け付けられた場合、競合が発生したと判断する。
次に、B席の端末装置200bで(4)の変更操作が受け付けられた場合について説明する。
B席の端末装置200bで電子ストリップD3,D4のいずれかを滑走路使用予定エリア401から外す操作が受け付けられた場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生したと判定する。その他の場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生していないと判定する。即ち、ブロック範囲内にある電子ストリップの削除は不整合と判定される。
図7は、A席の端末装置200a(又はB席の端末装置200b)で(2)の変更操作が受け付けられたときに、B席の端末装置200b(又はA席の端末装置200a)で受け付けられた変更操作が不整合と判定されるパターンを示す図である。
図7において、滑走路Rに近い順、即ち、上位から順に、電子ストリップD1〜D7が滑走路使用予定エリア401に配置されている。ここで、A席の端末装置200aで電子ストリップD3を電子ストリップD5,D6の間に移動する操作が受け付けられたとする。
まず、B席の端末装置200bで(1)の変更操作が受け付けられた場合について説明する。
B席の端末装置200bで新たな電子ストリップA2等を電子ストリップD3〜D6の間に入れる操作が受け付けられた場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生したと判定する。その他の場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生していないと判定する。即ち、電子ストリップD3から電子ストリップD6までがブロック範囲として定められ、このブロック範囲への新たな電子ストリップの追加は不整合と判定される。
上記のように、管理装置300は、A席の端末装置200a(又はB席の端末装置200b)で1つの電子ストリップを当該1つの電子ストリップより下位の2つの電子ストリップの間に移動する変更操作が受け付けられた場合、少なくとも上記1つの電子ストリップから上記2つの電子ストリップのうち下位の電子ストリップまでをブロック範囲として定め、B席の端末装置200b(又はA席の端末装置200a)で新たな電子ストリップをブロック範囲に追加する変更操作が受け付けられた場合、競合が発生したと判断する。
次に、B席の端末装置200bで(2)又は(3)の変更操作が受け付けられた場合について説明する。
B席の端末装置200bで電子ストリップD3〜D6のいずれかを移動する操作、あるいは、電子ストリップD1,D2,D7のいずれかを電子ストリップD3〜D6の間に移動する操作が受け付けられた場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生したと判定する。その他の場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生していないと判定する。即ち、ブロック範囲内にある電子ストリップの移動、及び、ブロック範囲への電子ストリップの移動は不整合と判定される。
上記のように、管理装置300は、A席の端末装置200a(又はB席の端末装置200b)で1つの電子ストリップを当該1つの電子ストリップより下位の2つの電子ストリップの間に移動する変更操作が受け付けられた場合、少なくとも上記1つの電子ストリップから上記2つの電子ストリップのうち下位の電子ストリップまでをブロック範囲として定め、B席の端末装置200b(又はA席の端末装置200a)でいずれかの電子ストリップをブロック範囲に移動する変更操作が受け付けられた場合、競合が発生したと判断する。
管理装置300は、A席の端末装置200a及びB席の端末装置200bで同じ電子ストリップを異なる位置(順位)に移動する変更操作が受け付けられた場合、競合が発生したと判断する。
管理装置300は、A席の端末装置200a及びB席の端末装置200bで異なる電子ストリップを同じ位置(順位)に移動する変更操作が受け付けられた場合、競合が発生したと判断する。
次に、B席の端末装置200bで(4)の変更操作が受け付けられた場合について説明する。
B席の端末装置200bで電子ストリップD3〜D6のいずれかを滑走路使用予定エリア401から外す操作が受け付けられた場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生したと判定する。その他の場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生していないと判定する。即ち、ブロック範囲内にある電子ストリップの削除は不整合と判定される。
図8は、A席の端末装置200a(又はB席の端末装置200b)で(3)の変更操作が受け付けられたときに、B席の端末装置200b(又はA席の端末装置200a)で受け付けられた変更操作が不整合と判定されるパターンを示す図である。
図8において、滑走路Rに近い順、即ち、上位から順に、電子ストリップD1〜D7が滑走路使用予定エリア401に配置されている。ここで、A席の端末装置200aで電子ストリップD6を電子ストリップD3,D4の間に移動する操作が受け付けられたとする。
まず、B席の端末装置200bで(1)の変更操作が受け付けられた場合について説明する。
B席の端末装置200bで新たな電子ストリップA2等を電子ストリップD3〜D6の間に入れる操作が受け付けられた場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生したと判定する。その他の場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生していないと判定する。即ち、電子ストリップD3から電子ストリップD6までがブロック範囲として定められ、このブロック範囲への新たな電子ストリップの追加は不整合と判定される。
上記のように、管理装置300は、A席の端末装置200a(又はB席の端末装置200b)で1つの電子ストリップを当該1つの電子ストリップより上位の2つの電子ストリップの間に移動する変更操作が受け付けられた場合、少なくとも上記1つの電子ストリップから上記2つの電子ストリップのうち上位の電子ストリップまでをブロック範囲として定め、B席の端末装置200b(又はA席の端末装置200a)で新たな電子ストリップをブロック範囲に追加する変更操作が受け付けられた場合、競合が発生したと判断する。
次に、B席の端末装置200bで(2)又は(3)の変更操作が受け付けられた場合について説明する。
B席の端末装置200bで電子ストリップD3〜D6のいずれかを移動する操作、あるいは、電子ストリップD1,D2,D7のいずれかを電子ストリップD3〜D6の間に移動する操作が受け付けられた場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生したと判定する。その他の場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生していないと判定する。即ち、ブロック範囲内にある電子ストリップの移動、及び、ブロック範囲への電子ストリップの移動は不整合と判定される。
上記のように、管理装置300は、A席の端末装置200a(又はB席の端末装置200b)で1つの電子ストリップを当該1つの電子ストリップより上位の2つの電子ストリップの間に移動する変更操作が受け付けられた場合、少なくとも上記1つの電子ストリップから上記2つの電子ストリップのうち上位の電子ストリップまでをブロック範囲として定め、B席の端末装置200b(又はA席の端末装置200a)でいずれかの電子ストリップをブロック範囲に移動する変更操作が受け付けられた場合、競合が発生したと判断する。
管理装置300は、A席の端末装置200a及びB席の端末装置200bで同じ電子ストリップを異なる位置(順位)に移動する変更操作が受け付けられた場合、競合が発生したと判断する。
管理装置300は、A席の端末装置200a及びB席の端末装置200bで異なる電子ストリップを同じ位置(順位)に移動する変更操作が受け付けられた場合、競合が発生したと判断する。
次に、B席の端末装置200bで(4)の変更操作が受け付けられた場合について説明する。
B席の端末装置200bで電子ストリップD3〜D6のいずれかを滑走路使用予定エリア401から外す操作が受け付けられた場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生したと判定する。その他の場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生していないと判定する。即ち、ブロック範囲内にある電子ストリップの削除は不整合と判定される。
図9は、A席の端末装置200a(又はB席の端末装置200b)で(4)の変更操作が受け付けられたときに、B席の端末装置200b(又はA席の端末装置200a)で受け付けられた変更操作が不整合と判定されるパターンを示す図である。
図9において、滑走路Rに近い順、即ち、上位から順に、電子ストリップD1〜D7が滑走路使用予定エリア401に配置されている。ここで、A席の端末装置200aで電子ストリップD3を滑走路使用予定エリア401から外す操作が受け付けられたとする。
まず、B席の端末装置200bで(1)の変更操作が受け付けられた場合について説明する。
B席の端末装置200bで新たな電子ストリップA2等を電子ストリップD2〜D4の間に入れる操作が受け付けられた場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生したと判定する。その他の場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生していないと判定する。即ち、電子ストリップD2から電子ストリップD4までがブロック範囲として定められ、このブロック範囲への新たな電子ストリップの追加は不整合と判定される。
上記のように、管理装置300は、A席の端末装置200a(又はB席の端末装置200b)で1つの電子ストリップを削除する変更操作が受け付けられた場合、上記1つの電子ストリップより1つ上位の電子ストリップから上記1つの電子ストリップより1つ下位の電子ストリップまでをブロック範囲として定め、B席の端末装置200b(又はA席の端末装置200a)で新たな電子ストリップをブロック範囲に追加する変更操作が受け付けられた場合、競合が発生したと判断する。
次に、B席の端末装置200bで(2)又は(3)の変更操作が受け付けられた場合について説明する。
B席の端末装置200bで電子ストリップD2〜D4のいずれかを移動する操作、あるいは、電子ストリップD1,D5〜D7のいずれかを電子ストリップD2〜D4の間に移動する操作が受け付けられた場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生したと判定する。その他の場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生していないと判定する。即ち、ブロック範囲内にある電子ストリップの移動、及び、ブロック範囲への電子ストリップの移動は不整合と判定される。
上記のように、管理装置300は、A席の端末装置200a(又はB席の端末装置200b)で1つの電子ストリップを削除する変更操作が受け付けられた場合、上記1つの電子ストリップより1つ上位の電子ストリップから上記1つの電子ストリップより1つ下位の電子ストリップまでをブロック範囲として定め、B席の端末装置200b(又はA席の端末装置200a)でいずれかの電子ストリップをブロック範囲に移動する変更操作が受け付けられた場合、競合が発生したと判断する。
次に、B席の端末装置200bで(4)の変更操作が受け付けられた場合について説明する。
B席の端末装置200bで電子ストリップD2〜4のいずれかを滑走路使用予定エリア401から外す操作が受け付けられた場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生したと判定する。その他の場合、管理装置300の競合判定部330は不整合が発生していないと判定する。即ち、ブロック範囲内にある電子ストリップの削除は不整合と判定される。
以上、電子ストリップの順序の変更操作が不整合と判定されるパターンについて説明したが、これらのパターンは例であり、適宜変更可能である。
例えば、図6において、電子ストリップD3,D4自体はブロック範囲から除外し、電子ストリップD3,D4の間のみをブロック範囲として定めてもよい。その場合、B席の端末装置200bで電子ストリップD3,D4を移動する操作、電子ストリップD3,D4を滑走路使用予定エリア401から外す操作は不整合にならない。
例えば、図7において、電子ストリップD2,D3の間もブロック範囲に追加し、電子ストリップD2,D3の間及び電子ストリップD3から電子ストリップD6までをブロック範囲として定めてもよい。その場合、B席の端末装置200bで新たな電子ストリップA2等を電子ストリップD2,D3の間に入れる操作、電子ストリップD1,D2,D7を電子ストリップD2,D3の間に移動する操作も不整合になる。
例えば、図8において、電子ストリップD6,D7の間もブロック範囲に追加し、電子ストリップD3から電子ストリップD6まで及び電子ストリップD6,D7の間をブロック範囲として定めてもよい。その場合、B席の端末装置200bで新たな電子ストリップA2等を電子ストリップD6,D7の間に入れる操作、電子ストリップD1,D2,D7を電子ストリップD6,D7の間に移動する操作も不整合になる。
例えば、図9において、電子ストリップD2,D4自体はブロック範囲から除外し、電子ストリップD2,D3の間、電子ストリップD3、電子ストリップD3,D4の間のみをブロック範囲として定めてもよい。その場合、B席の端末装置200bで電子ストリップD2,D4を移動する操作、電子ストリップD2,D4を滑走路使用予定エリア401から外す操作は不整合にならない。
なお、ブロック範囲を定めず、不整合と判定されるパターンを上記の例より細かく分けることも可能である。しかし、上記の例のように、ブロック範囲を定めて、ブロック範囲の操作を不整合と判定することで、処理の複雑化を回避し、処理効率を高めることができる。
図10は、端末装置200a,200b、管理装置300の各装置のハードウェア構成を示す図である。
図10において、端末装置200a,200b、管理装置300の各装置は、コンピュータであり、出力装置910、入力装置920、記憶装置930、処理装置940といったハードウェアを備える。ハードウェアは、端末装置200a,200b、管理装置300の各装置の各部(本発明の実施の形態の説明において「〜部」として説明するもの)によって利用される。
出力装置910は、例えば、LCD(Liquid・Crystal・Display)等の表示装置、プリンタ、通信モジュール(通信回路等)である。出力装置910は、各部(「〜部」)によってデータ、情報、信号の出力(送信)のために利用される。
入力装置920は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、通信モジュール(通信回路等)である。入力装置920は、各部(「〜部」)によってデータ、情報、信号の入力(受信)のために利用される。
記憶装置930は、例えば、ROM(Read・Only・Memory)、RAM(Random・Access・Memory)、HDD(Hard・Disk・Drive)、SSD(Solid・State・Drive)である。記憶装置930には、プログラム931、ファイル932が記憶される。プログラム931には、各部(「〜部」)の処理(機能)を実行するプログラムが含まれる。ファイル932には、各部(「〜部」)によって演算、加工、読み取り、書き込み、利用、入力、出力等が行われるデータ、情報、信号(値)等が含まれる。
処理装置940は、例えば、CPU(Central・Processing・Unit)である。処理装置940は、バス等を介して他のハードウェアデバイスと接続され、それらのハードウェアデバイスを制御する。処理装置940は、記憶装置930からプログラム931を読み出し、プログラム931を実行する。処理装置940は、各部(「〜部」)によって演算、加工、読み取り、書き込み、利用、入力、出力等を行うために利用される。
本発明の実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜工程」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。即ち、「〜部」として説明するものは、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアは、プログラム931として、記憶装置930に記憶される。プログラム931は、本発明の実施の形態の説明で述べる「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、プログラム931は、本発明の実施の形態の説明で述べる「〜部」の処理をコンピュータに実行させるものである。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。