本発明に係る一実施例の液晶表示装置又は表示装置は、テレビジョン受信機、電子黒板、チューナに接続して使用されるモニタ、コンピュータに接続して使用されるモニタ及びデジタルサイネージに利用されるディスプレイを含む。また、本発明に係る一実施例の液晶表示装置又は表示装置は、タブレット型コンピュータ及び携帯電話に利用されるディスプレイを含む。以下では、液晶表示装置又は表示装置の一例として、テレビジョン受信機を実施の形態に関する図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、テレビジョン受信機1の正面図である。図2は、テレビジョン受信機1の背面図である。ここで、テレビジョン受信機1が画像を表示する画面21に対して視聴者が正対した場合、画面21から視聴者側を前側、その反対を後側とする。画面21は、横長の略矩形である。視聴者から画面21に向かって、画面21の長辺方向右側をテレビジョン受信機1の右側、画面21の長辺方向左側をテレビジョン受信機1の左側とする。縦姿勢の画面21において、画面21の短辺方向上側をテレビジョン受信機1の上側、画面21の短辺方向下側をテレビジョン受信機1の下側とする。
テレビジョン受信機1は、液晶パネル2、バックライトシャーシ(バックライト収容体)3及び枠体4を含む。液晶パネル2は、前側に画面21を有し、画面21に画像を表示する。バックライトシャーシ3は、テレビジョン受信機1の内部部品(図4参照)を組み付ける箱型の台であり、テレビジョン受信機1の後側を覆うバックキャビネットの役割を兼ねている。バックライトシャーシ3は、例えば鉄、アルミニウム又は銅からなり、プレス加工により形成される。
バックライトシャーシ3は、4本のカシメボス31を含む。カシメボス31は、テレビジョン受信機1を壁に設置する場合に利用される部材である。カシメボス31は、バックライトシャーシ3の後面における略中央に、プレス成型により例えばセルフクリンチングファスナーとして設けられている。各カシメボス31を結んだ形状は、矩形状をなす。
枠体4は、横長の矩形状をなし、テレビジョン受信機1の前側周縁部と、後側周縁部と、側部とを覆っている。テレビジョン受信機1の液晶パネル2、バックライトシャーシ3及び内部部品は、枠体4により挟持されている。テレビジョン受信機1を正面から見た場合、枠体4は画面21の周囲を縁取る額縁の役割を兼ねている。枠体4の素材は、例えばアルミニウム、合成樹脂又は炭素繊維強化プラスチック若しくはガラス繊維強化プラスチック等の複合素材である。
テレビジョン受信機1は、電源基板P、受信部T、液晶駆動基板D及び基板カバー5を含む(図2)。電源基板P及び受信部Tは、バックライトシャーシ3の後面下部に配置され、略矩形の基板カバー5で覆われている。電源基板Pは、テレビジョン受信機1の各構成部に電力を供給する。受信部Tは、テレビジョン放送に関する画像信号を受信する。
液晶駆動基板Dは、例えば8つあり、各基板はバックライトシャーシ3の前側下端部に直線状に配置されている。液晶駆動基板Dは、枠体4の下部後面により覆われている。電源基板P及び受信部T等と、液晶駆動基板Dとは、フレキシブル基板F上に実装された配線で接続されている。
図3は、テレビジョン受信機1の右側面図である。バックライトシャーシ3及び枠体4が外部に露出する筐体を兼ねることにより、テレビジョン受信機1は、これまでにない薄型化を実現している。
図4は、テレビジョン受信機1の分解斜視図である。図4は、テレビジョン受信機1の構成部品を右斜め下から見た様子を示している。テレビジョン受信機1は、バックライトシャーシ3、反射シート6、導光板7、LED基板8、光学シート9、遮光ホルダ(遮光枠体)10、液晶パネル2、パネルカバー(被覆枠体)11及び枠体4を含む。枠体4は、4つに分割及び合体可能であり、テレビジョン受信機1に取り付けられる前段階では、上枠41、下枠44及び2つの側枠42、43からなる4つの部材に分かれている。
図5Aは、バックライトシャーシ3の部分的な斜視図である。図5Aは、バックライトシャーシ3の右上角部分を前側左斜め下方から見た様子を示している。バックライトシャーシ3は、前面が開口された直方体状の箱又はトレイであり、底板32及び側板33を含む。側板33は、底板32の各4辺において、例えばプレス成型により前側に曲折されている。
図5Bは、枠体4を取り付ける前段階におけるテレビジョン受信機1の部分的な斜視図である。図5Bは、テレビジョン受信機1の左上角部分を後側左斜め上方から見た様子を示している。バックライトシャーシ3は、突出部35を含む。突出部35は、プレス成型により例えばセルフクリンチングピンとして設けられた円柱状の突起である。図5Bにおいて、突出部35は、バックライトシャーシ3の底面32後面の左上角部に2つ設けられている。他に突出部35は、バックライトシャーシ3の底面32後面の右上角部に2つ設けられている。また、突出部35は、バックライトシャーシ3の底面32後面の左側辺下部及び右側辺下部に夫々1つずつ設けられている。すなわち、突出部35は、底面32の後面周縁部における合計6カ所に1つずつ設けられている。
LED基板8は、細長い矩形状の板状部材であり、例えば合成樹脂からなる。LED基板8は、バックライトシャーシ3下部の側板33内面と導光板7の下部側面との間に配置される(図8B参照)。図4に示すように、LED基板8は、左右対称な2つの基板からなり、夫々導光板7の下部側面の左半分と右半分とに対向するように配置される。
反射シート6、導光板7及びLED基板8は、テレビジョン受信機1のバックライトを構成する部品である。導光板7の下部側面と対向する側のLED基板8の上には、複数のLED8aが実装されている(図8B参照)。LED8aは、LED基板8の長辺方向と略同一方向に略等間隔で配列している。
反射シート6は、バックライトシャーシ3の底板32に対応した略矩形をなす。反射シート6は、例えば高反射率を有する合成樹脂からなる。反射シート6は、導光板7から後側に出射された光を有効利用するために、当該光を前側に反射する。
導光板7は、矩形状の前面及び後面を有する平板であり、例えばアクリルからなる。導光板7の大きさは、光学シート9及び液晶パネル2の大きさと略同一である。導光板7は、自身の下部側面に対して対向配置されたLED8aからの入光を内部で拡散し、かつ拡散した光を前面から光学シート9及び液晶パネル2に出射する。
光学シート9は、略矩形のシートである。光学シート9の大きさは、導光板7の前面の大きさと略同一であるが、より正確には導光板7の前面よりも僅かに小さい。光学シート9は、例えば1枚の反射偏光シート、1枚の拡散シート及び2枚のプリズムシートを含む。反射偏光シートは、例えば屈折率の互いに異なる層を交互に積層した多層構造を有し、指向性が高められた光をps分離すると共にp波だけを透過させ、s波を選択的に反射する。拡散シートは、光を拡散する。プリズムシートは、隣接して配列された複数のレンズを有し、光の進行方向を制御する。なお、光学シート9は、良好な表示性能が得られるように、視角の範囲を拡大する視野角拡大シートを含んでもよい。
図6は、遮光ホルダ10の部分的な斜視図である。図6は、遮光ホルダ10の左下角部分を前側左斜め上方から見た様子を示している。図4に示すように、遮光ホルダ10は、直線状の上枠101、2つの側枠102、103及び下枠104からなり、テレビジョン受信機1を組み立てる場合、矩形状の枠に合体される。図6では、前側から見て左側の側枠102と、下枠104とが合体した様子が部分的に示されている。
遮光ホルダ10は、導光板7から出射された光がテレビジョン受信機1の外部に漏れることを防止する矩形状の枠である。遮光ホルダ10の素材は、例えば合成樹脂である。遮光ホルダ10は、前壁105及び側壁106を含む。前壁105は、導光板7の前側周縁部を覆う平板状部材である。前壁105の厚さは、光学シート9の厚さと略同一である。側壁106は、バックライトシャーシ3の側板33の外面又は内面に当接する平板状部材であり、前壁105の外周縁から後側に屈曲又は湾曲している。遮光ホルダ10の断面形状は、略L字である。
なお、図6において、遮光ホルダ10の下枠104における前壁105に見える切欠き107は、駆動回路Dと液晶パネル2とを接続するフレキシブル基板(図示せず)を挿通させるために設けられている。また、図6において、遮光ホルダ10の側枠102下部に見える突起108は、例えば図5Aに示したバックライトシャーシ3の角部付近に見える開口34に嵌合する部分である。突起108が開口34に嵌合することにより、遮光ホルダ10は、バックライトシャーシ3に係止される。遮光ホルダ10の突起108及びバックライトシャーシ3の開口34は、夫々遮光ホルダ10及びバックライトシャーシ3の左右両側部における上端付近と下端付近とに夫々1つずつ設けられている。
パネルカバー11は、液晶パネル2の前面周縁部を覆う矩形状の枠体である(図4)。パネルカバー11の素材は、例えば合成樹脂である。枠体4がバックライトシャーシ3、反射シート6、導光板7、光学シート9及び液晶パネル2を挟持するように、枠体4をバックライトシャーシ3等に取り付ける場合、分割された直線状の枠体4を後述するように液晶パネル2の周方向にスライド移動させる。かかる場合、パネルカバー11は、枠体4のスライド移動により液晶パネル2に傷が付かないように、液晶パネル2を保護する機能を有している。
枠体4は、上枠41、2つの側枠42、43及び下枠44を含む(図4)。上枠41、側枠42、43及び下枠44は、夫々例えば押出により成形される概ね細長い直線状の枠部材である。上枠41は、枠体4の上部を構成する枠部材である。側枠42、43は、枠体4の側部を構成する枠部材である。下枠44は、枠体4の下部を構成する枠部材である。テレビジョン受信機1を組み立てる際、上枠41、側枠42、43及び下枠44は、後述するように、テレビジョン受信機1を縁取る枠として合体するように構成されている。枠体4の断面形状は、内側に向かって開いたコの字状である(図5B)。
次に、テレビジョン受信機1の組み立て方法について、簡単に述べる。テレビジョン受信機1を組み立てるために、バックライトシャーシ3の内底面上に、後側から前側に向かって、反射シート6、導光板7、光学シート9、遮光ホルダ10、液晶パネル2及びパネルカバー11を順次積層する。そして、上枠41、2つの側枠42、43及び下枠44で、反射シート6等が積層されたバックライトシャーシ3〜パネルカバー11を挟み込む。
図7は、バックライトシャーシ3等に枠体4を取り付ける方法を示す説明図である。図7は、バックライトシャーシ3等に上枠41、側枠42、43及び下枠44を取り付ける様子を後側から示している。図7において、バックライトシャーシ3の後面に設けられたカシメボス31等は省略されている。図7における矢印は、上枠41、側枠42、43、及び下枠44夫々をバックライトシャーシ3等に取り付ける場合の移動方向を示している。ただし、ねじNに添えられた矢印は、ねじNの挿入方向を示している。
上枠41及び2つの側枠42、43には、夫々バックライトシャーシ3の突出部35が嵌合する溝部415、425、435が設けられている。上枠41及び2つの側枠42、43でバックライトシャーシ3等を挟み込む際、突出部35に溝部415、425、435を嵌合させることにより、上枠41及び2つの側枠42、43をバックライトシャーシ3に固定する。そして、溝部415、425、435に突出部35が嵌合した状態で、上枠41及び2つの側枠42、43をバックライトシャーシ3の周方向と略平行な方向にスライド移動する。これにより、上枠41及び2つの側枠42、43は合体される。
下枠44でバックライトシャーシ3等を挟み込む。これにより、枠体4は合体した状態になる。この状態では、テレビジョン受信機1の構成部材は仮固定された状態である。最後に、下枠44の下方から挿入された例えば4本のねじNの締結により、テレビジョン受信機1の構成部材は、本固定される。
図8A、図8B、図8C及び図8Dは、テレビジョン受信機1の部分的な断面図である。図8Aは、テレビジョン受信機1上部の側面断面図である。図8Bは、テレビジョン受信機1下部の側面断面図である。図8A及び図8Bにおいて、左方はテレビジョン受信機1の前側に、右方はテレビジョン受信機1の後側に対応する。図8Cは、テレビジョン受信機1の左側部における上面断面図である。図8Dは、テレビジョン受信機1の右側部における上面断面図である。図8C及び図8Dにおいて、下方はテレビジョン受信機1の前側に、上方はテレビジョン受信機1の後側に対応する。
遮光ホルダ10の下枠104における側壁106は、バックライトシャーシ3の側板33の外面に当接している(図8B)。遮光ホルダ10の上枠101及び2つの側枠102、103における側壁106は、バックライトシャーシ3の側板33の内面に当接している(図8A、図8C、図8D)。遮光ホルダ10の断面において、略L字状の角部は、バックライトシャーシ3の側板33における前側先端付近に位置する。
既述したように、遮光ホルダ10における前壁105の厚さは、光学シート9の厚さと略同一である。また、光学シート9の大きさは、導光板7の前面の大きさより僅かに小さい。光学シート9により覆われていない導光板7の前面周縁部は、遮光ホルダ10の前壁105により覆われている。
遮光ホルダ10は、導光板7からの光を遮る機能の他に、テレビジョン受信機1が組み立てられて各部品が固定された場合、前壁105が導光板7を前側から後側に押圧する機能を有している。また、遮光ホルダ10は、導光板7及び光学シート9を上下方向に位置決めする機能と、位置決めした上下方向の位置に保持する機能を有している。
図9は、テレビジョン受信機1の部分的な分解斜視図である。図9は、分解されたバックライトシャーシ3、導光板7及び遮光ホルダ10について、右下角部分を拡大した分解斜視図であり、前側右斜め下からバックライトシャーシ3、導光板7及び遮光ホルダ10を見た様子を示している。
導光板7は、突出部71を含む。突出部71は、図9において導光板7の右側面下部から外側に突出した出っ張りであり、略矩形である。テレビジョン受信機1を組み立てるために、導光板7と光学シート9とを積層した場合、導光板7の突出部71と重なる光学シート9の位置にも、突出部(図示せず)が設けられている。導光板7の突出部71及び光学シート9の突出部の大きさ及び形状は、夫々略同一である。図9には、1つの突出部71が描かれている。しかし、突出部71は、導光板7の左側面下部にも設けられている。同様に、光学シート9の突出部は、光学シート9の左端下部にも設けられている。
遮光ホルダ10は、係入切欠き部109を含む。係入切欠き部109は、切欠き107とは別に、遮光ホルダ10の側枠下部に設けられている。係入切欠き部109は、テレビジョン受信機1を組み立てるために、導光板7、光学シート9及び遮光ホルダ10を積層した場合、導光板7の突出部71及び光学シート9の突出部を係入するように構成されている。これにより、遮光ホルダ10の係入切欠き部109は、導光板7及び光学シート9を上下方向に位置決めする。図9には、1つの係入切欠き部109が描かれている。しかし、係入切欠き部109は、遮光ホルダ10の右側の側枠下部にも設けられている。
導光板7の上に光学シート9を重ねた後に、遮光ホルダ10を取り付ける場合、導光板7及び光学シート9が正しい位置から上下方向にずれているとする。遮光ホルダ10の突起108をバックライトシャーシ3の開口34に嵌合させて、遮光ホルダ7をバックライトシャーシ3に係止する。かかる場合、導光板7の突出部71及び光学シート9の突出部を係入切欠き部109に係入させるように、取り付ける遮光ホルダ10で導光板7及び光学シート9を上下方向に押して導光板7及び光学シート9を正しい位置に移動させる。
上述では、導光板7及び光学シート9をテレビジョン受信機1に組み込んだ後に、遮光ホルダ10を取り付けた。しかし、光学シート9は、バックライトシャーシ3及び導光板7の周縁部に遮光ホルダ10を取り付けた後に、導光板7の前面の上に載置されてもよい。かかる場合、光学シート9は、遮光ホルダ10の係入切欠き部109に収まるように、導光板7の上に載置される。そして、光学シート9の突出部が遮光ホルダ10の係入切欠き部109に係入するように、光学シート9は導光板7の上に載置される。
係入切欠き部109における横方向の辺は、係入した導光板7の突出部71及び光学シート9の突出部における横方向と略平行な面と係合する。これにより、遮光ホルダ10の係入切欠き部109は、導光板7及び光学シート9を位置決めした上下方向の位置に保持する。導光板7の下方には、導光板7の下部側面に光を入射するLED8aが実装されたLED基板8が配置される。LED8aと導光板7との距離は、導光板7への入光の均一性に影響を及ぼす要因の1つであり、可能な限り、予め決定された長さに保持される必要がある。この点、遮光ホルダ10の係入切欠き部109は、導光板7を位置決めした上下方向の位置に保持するため、導光板7に照射される入光の均一性に貢献している。
また、遮光ホルダ10は、テレビジョン受信機1の組み立てに際し、液晶パネル2を上下左右方向に位置決めする機能を有している。液晶パネル2の位置決めは、遮光ホルダ10における前壁105の前側に液晶パネル2を配置するときに行われる。導光板7の前面周縁部を覆っている遮光ホルダ10の前壁105は、外側から内側に向かって後側に落ち込んだ段部を有し、当該段部の角は前側から後側へ向かう傾斜面110になっている(図6、図8A、図8B、図8C、図8D)。この遮光ホルダ10の傾斜面110に液晶パネル2の周端部を当接させて、遮光ホルダ10の開口部を閉鎖するように液晶パネル2を配置する。かかる場合、遮光ホルダ10の傾斜面110は、液晶パネル2に対して位置ガイドの機能を果たす。
液晶パネル2を定位置に配置した場合、液晶パネル2の下端と遮光ホルダ10の下枠104における前壁105の段部とは僅かに離間している(図8B)。そのため、液晶パネル2の下端と遮光ホルダ10の下枠104における前壁105の段部との間には、細長い溝部が生じている。液晶パネル2を定位置に配置した場合、液晶パネル2の側端と遮光ホルダ10の側枠における前壁105の段部とは僅かに離間している(図8C、図8D)。そのため、液晶パネル2の側端と遮光ホルダ10の側枠102、103における前壁105の段部との間には、細長い溝部が生じている。
枠体4と液晶パネル2との間に隙間がある場合、テレビジョン受信機1内部からの光漏れ及び液晶パネル2のガタツキに起因する液晶パネル2の破損が懸念される。そのため、パネルカバー11は、導光板7から前側に出射された光を遮る遮光部材と、液晶パネル2を保護するスペーサとの機能も有している。なお、パネルカバー11は、なくてもよい。かかる場合、枠体4の内面に液晶パネル2を保護するクッション部材が設けられていればよい。
上述したように、パネルカバー11は、導光板7から前側に出射された光を遮る機能を有している。そのため、遮光ホルダ10が導光板7からの光を完全に遮ることができない場合であっても、パネルカバー11は遮光ホルダ10の遮光効果を補完する効果を奏する。
パネルカバー11における下部の断面形状はT字状である(図8B)。パネルカバー11下部の前側は、T字の横線に対応する略平坦部を形成している。パネルカバー11下部の後面には、液晶パネル2の下端と遮光ホルダ10の段部と間に形成される溝部に遊嵌可能なリブ111が設けられている。リブ111は、T字の縦線に対応する。テレビジョン受信機1を組み立てるために、パネルカバー11下部を取り付ける場合、パネルカバー11下部のリブ111を液晶パネル2の下端と遮光ホルダ10における下枠104の段部との間の溝部に遊嵌する。リブ111が液晶パネル2の周端と遮光ホルダ10の段部との間の溝部に入り、溝部の空間は減少する。より狭くなった溝部の空間部分が上下方向における液晶パネル2の位置決めの遊びとなり、この狭められた遊びの範囲内に液晶パネル2の位置は規制される。これにより、パネルカバー11は、液晶パネル2を上下方向に対して、位置決めを補助する機能を有している。
パネルカバー11の側部の断面形状はL字状である(図8C、図8D)。パネルカバー11側部の前側は、L字の横線に対応する略平坦部を形成している。パネルカバー11側部の後面には、液晶パネル2の側端と遮光ホルダ10の段部と間に形成される溝部に遊嵌可能なリブ112が設けられている。リブ112は、L字の縦線に対応する。テレビジョン受信機1を組み立てるために、パネルカバー11側部を取り付ける場合、パネルカバー11側部のリブ112を液晶パネル2の側端と遮光ホルダ10における側枠102、103の段部との間の溝部に遊嵌する。リブ112が液晶パネル2の側端と遮光ホルダ10の段部との間の溝部に入り、溝部の空間は減少する。より狭くなった溝部の空間部分が側方向における液晶パネル2の位置決めのための遊びとなり、この狭められた遊びの範囲内に液晶パネル2の位置は規制される。これにより、パネルカバー11は、液晶パネル2を側方向に対して、位置決めをする補助する機能を有している。
枠体4を構成する上枠41、側枠42、43及び下枠44は、夫々前側に位置する前壁411、421、431、441と、後側に位置する後壁412、422、432、442とを有している(図8A、図8B、図8C、図8D)。また、上枠41、側枠42、43及び下枠44は、前壁411等と後壁412等との間を構成する側壁413、423、433、443を有している(図8A、図8B、図8C、図8D)。
枠体4は、パネルカバー11の前面及びバックライトシャーシ3における底板32の後面周縁部に当接し、夫々前側及び後側を押圧することにより、積層されたパネルカバー11、液晶パネル2、遮光ホルダ10、光学シート9、導光板7、反射シート6及びバックライトシャーシ3を挟持する(図8A、図8B、図8C、図8D)。
上枠41、側枠42、43における側壁413、423、433の幅は、略同一である。各側壁413、423、433の幅は、前壁411等と後壁412等の間で挟まれるパネルカバー11、液晶パネル2、遮光ホルダ10、光学シート9、導光板7、反射シート6及びバックライトシャーシ3の厚さの合計より少し狭い。そのため、枠体4は、バックライトシャーシ3等を挟持した場合、その弾性反発力により、バックライトシャーシ3等を前後方向に保持する機能を有している。
下枠44における側枠443の幅は、上枠41、側枠42、43における側壁413、423、433の幅よりも広い。下枠44とバックライトシャーシ3との間に液晶駆動基板Dを配置する空間を設けるために、下枠44における側枠443の幅は上枠41、側枠42、43における側壁413、423、433の幅よりも広めに設定されている。
上枠41における前壁411及び後壁412の幅は、略同一である(図8A)。しかし、側枠42、43及び下枠44夫々における前壁421、431の幅は、後壁422、432の幅よりも広い(図8C、図8D)。他方、下枠44における後壁442の幅は、前壁441の幅よりも広い(図8B)。下枠44の断面形状は、J字状である。特に、下枠44の後壁442の幅は、他の後壁412、422、432の幅よりも際立って広い(図2参照)。後壁442は、バックライトシャーシ3下部の後側に配置される液晶駆動基板Dを覆うため、その幅が広めに設定されている。すなわち、下枠44の後壁442は、後側に配置された液晶駆動基板Dを覆うバックキャビネットの機能も有している。
上枠41及び側枠42、43は、規制リブ414、424、434を含む。規制リブ414、424、434は、前壁411、421、431における後面から後側に突出し、上枠41及び側枠42、43の長手方向に延設された突出部である。バックライトシャーシ3等に枠体4を取り付けた場合、規制リブ414、424、434の内側面は、パネルカバー11の外側面と僅かな隙間を隔てて対向する位置に配置される(図8A、図8C、図8D)。これにより、規制リブ414、424、434は、パネルカバー11が規制リブ414、424、434よりも外側に移動することを規制している。
バックライトシャーシ3等に枠体4を取り付けた場合、規制リブ414、424、434の後側先端面は、遮光ホルダ10の前側先端面と僅かな隙間を隔てて対向する位置に配置される(図8A、図8C、図8D)。これにより、規制リブ414、424、434は、遮光ホルダ10が規制リブ414、424、434よりも前側に移動することを規制している。
上枠41及び側枠42、43は、溝部415、425、435を含む(図8A、図8C、図8D)。溝部415、425、435は、夫々後壁412、422、432の前面に、上枠41及び側枠42、43の長手方向に沿って後壁412、422、432の幅方向における略中央に削成されている。溝部415、425、435は、夫々上枠41及び側枠42、43の両端部に1つずつ、合計6つ削成されている。
枠体4は、自身に設けられた凹部とバックライトシャーシ3に設けられた凸部とが嵌合することにより、バックライトシャーシ3に固定される。突出部35が当該凸部に対応し、溝部415、425、435は当該凹部に対応する。溝部415、425、435の幅は、突出部35の径よりも僅かに小さい。そのため、上枠41及び側枠42、43で積層されたバックライトシャーシ3等を挟み込んだ場合、突出部35は溝部415、425、435に嵌合し、上枠41及び側枠42、43は、バックライトシャーシ3に固定される。更に、上枠41及び側枠42、43を、溝部415、425、435に嵌合した状態を保ちながら、溝部415の長手方向に摺動させて、上枠41及び側枠42、43を取り付けの定位置までスライド移動させる(図7)。上枠41及び側枠42、43がテレビジョン受信機1を組み立てるための定位置までスライド移動した場合、それ以上上枠41及び側枠42、43がスライド移動できないように、溝部415、425、435の長さは決められている。
図10A、図10B及び図10Cは、テレビジョン受信機1の部分的な断面図である。図10Aは、テレビジョン受信機1上部の側面断面図である。図10Aにおいて、左方はテレビジョン受信機1の前側に、右方はテレビジョン受信機1の後側に対応する。図10Bは、テレビジョン受信機1の左側部における上面断面図である。図10Cは、テレビジョン受信機1の右側部における上面断面図である。図10B及び図10Cにおいて、下方はテレビジョン受信機1の前側に、上方はテレビジョン受信機1の後側に対応する。図10A、図10B及び図10Cは、スライド移動により定位置に移動した上枠41、側枠42、43の突出部35を切断する断面図である。他方、図8A、図8C及び図8Dは、スライド移動により突出部35が通過した後の溝部415、425、435を切断する断面図である。
図11は、テレビジョン受信機1の部分的な断面図である。図11は、テレビジョン受信機1下部の側面断面図である。図11において、左方はテレビジョン受信機1の前側に、右方はテレビジョン受信機1の後側に対応する。下枠44の側壁443には、ねじ挿通穴4431が設けられている。ねじ挿通穴4431は、例えば側壁443の両端部に1つずつ、また略中央に2つ、合計4つ設けられている。また、遮光ホルダ10の側壁106及びバックライトシャーシ3の側板33にも、ねじ挿通穴4431と重なる位置に、夫々ねじ挿通穴1061、331が設けられている(図9参照)。更に、LED基板8に、ねじ挿通穴4431、1021、331と重なる位置に、ねじ穴81が設けられている。ねじ挿通穴4431、1021、331に下側からねじNを挿入し、挿入したねじNはねじ穴81に螺合される。これにより、バックライトシャーシ3等に対して仮固定された枠体4は、バックライトシャーシ3等に対して本固定される。
上枠41は、ほぞ穴416を含む(図5B、図7)。側枠42、43は、ほぞ426、436を含む(図5B、図7)。ほぞ穴416は、上枠41における後壁412の両端部の下辺に開口を有するように設けられている。ほぞは、側枠42、43における後壁422、432の上端部から上方に向かって突設されている。
枠体4は、ほぞ組構造により継ぎ合わされる。上枠41の両端部及び側枠42、43の上端部が突き合わさる枠体4の角部において、側枠42、43のほぞ426、423が上枠41のほぞ穴416に下から上へ向かって嵌合することにより、上枠41及び側枠42、43は接合する。
枠体4のほぞ組構造は、枠体4の後側に設けられている。これにより、前側の画面21に表示される画像を見る視聴者にとって、枠体4の継目は見えず、テレビジョン受信機1のデザイン性が損なわれることはない。なお、ほぞ組構造は、枠体4の前側又は側面に設けられてもよい。あるいは、ほぞ組構造は、枠体4の内部に設けられてもよい。
バックライトシャーシ3等に枠体4を取り付ける場合、バックライトシャーシ3等の外側から内側に向かって上枠41、側枠42、43及び下枠44を接近させる。バックライトシャーシ3等を略コの字に開いた前壁411、421、431、441及び後壁412、422、432、442の間に挟み込み、上枠41、側枠42、43及び下枠44を内側に押圧する。そして、上枠41及び側枠42、43を夫々自身の長手方向(図7の矢印方向)にスライド移動させて、上枠41、側枠42、43をほぞ組構造により継ぎ合わせる。
その際、上枠41、側枠42、43及び下枠44の順に、枠体4を構成するこれらの部材をバックライトシャーシ3等に取り付けていく。最初に、上枠41を取り付ける。その際、バックライトシャーシ3の突出部35を溝部415に嵌合させた状態で、スライド移動する。次に、側枠42、43を取り付ける。側枠42、43の取り付け順序は、正面から見て右側の側枠42と、左側の側枠43とのどちらを先にしてもよい。側枠42、43を取り付ける場合のスライド方向は、下から上に向かう方向である。側枠42、43を上方へスライド移動させて、ほぞ426、423をほぞ穴416に嵌合する。
下枠44を取り付ける。下枠44でバックライトシャーシ3等の下部を下方から挟み込む。側枠42、43の下端には、L字アングル状の延出部(図示せず)が設けられている下方からバックライトシャーシ3等を挟み込む下枠44の内側には、当該延出部が係合可能な段部(図示せず)が設けられている。側枠42、43の延出部が下枠44の段部に嵌合することにより、下枠44は側枠42、43と係合する。なお、上記延出部及び段部は、なくてもよい。
この状態で、上枠41、側枠42、43及び下枠44は合体し、テレビジョン受信機1を構成する各部材の仮固定が終了する。最後に、下枠44のねじ挿通穴4431から遮光ホルダ10のねじ挿通穴1061を介してバックライトシャーシ3のねじ挿通穴331までねじNを挿通する。そして、挿通したねじNをLED基板8のねじ穴81に螺合し、下枠44、遮光ホルダ10、バックライトシャーシ3及びLED基板8を締結する。これにより、テレビジョン受信機1を構成する各部材の本固定が終了する。なお、ねじNの本数は、テレビジョン受信機1に求められる強度に応じて、4本から増減されてもよい。
上述では、枠体4の下部にほぞ構造は設けられていなかった。しかし、側枠42の下端部にもほぞを設けてもよい。かかる場合、下枠42の両端部にほぞ穴を設ける。上述では、ほぞ穴416とほぞ426、436とは、夫々上枠41と側枠42、43とに設けられていた。しかし、上枠41及び側枠42、43におけるほぞ構造の凸凹関係は、逆でもよい。すわなち、上枠41の両端部にほぞを設け、側枠42、43の上端部にほぞ穴が設けられてもよい。
上述では、ほぞ構造は、上下方向に嵌合するほぞ穴416とほぞ426、436とであった。しかし、ほぞ構造は横方向に嵌合するほぞ穴とほぞであってもよい。例えば、テレビジョン受信機1の後側から見て左側の側枠43の上部に、右方に開口を有するほぞ穴を設ける。テレビジョン受信機1の後側から見て上枠41の左端部に当該ほぞ穴に嵌合するほぞを設ける。枠体4を組む場合、テレビジョン受信機1の後側から見て右側の側壁43をまず取り付け、次に上枠41を取り付ける。上枠41のスライド移動方向は、テレビジョン受信機1の後側から見て右から左へ向かう方向に設定する。そして、テレビジョン受信機1の後側から見て右側の枠体42を取り付ける。枠体42を上方にスライド移動して、上枠41のほぞ穴416に側枠42のほぞ426を嵌合させる。なお、枠体4の継目に対応する4つの角部のうち、1つ、2つ又は3つの任意の角部にのみ、ほぞ組構造が採用されてよい。枠体4の継目に対応する4つの角部の全てに、ほぞ組構造が採用されてもよいことは勿論である。
本固定後の枠体4は、ほぞ組構造により隙間なく組み合わされる。また、枠体4は、溝部415、425、435と突出部35との嵌合により、バックライトシャーシ3に対して、上下方向及び左右方向に保持される。パネルカバー11、液晶パネル2、遮光ホルダ10、光学シート9、導光板7、反射シート6及びバックライトシャーシ3は、枠体4に挟持される。これらの部材の間に挟まれるパネルカバー11及び遮光ホルダ10は、他の部材との間でモザイクのように噛み合い、これらの部材の結合をより強固なものにする。
なお、枠体4は、テレビジョン受信機1の内部部品を完全に外部と遮断しているため、光漏れを防止する効果も奏する。
次に、テレビジョン受信機1の組み立て方法について、詳細に説明する。図12A、図12B、図12C、図12D、図12E、図12F、図12G、図12H、図12I及び図12Jは、テレビジョン受信機1を組み立てる手順を説明する説明図である。図12Aから図12Gまでは、反射シート6等を箱状のバックライトシャーシ3の内部に積層する手順を示している。図12Hから図12Jまでは、枠体4の取り付け手順を示している。図12A〜図12Jにおいて、上方はテレビジョン受信機1の前側を示し、下方はテレビジョン受信機1の後側を示している。図12A〜図12Gにおいて、左方はテレビジョン受信機1の下側を示している。図12H及び図12Jにおいて、左方はテレビジョン受信機1の上側を示している。図12Iにおいて、左方は後側から見たテレビジョン受信機1の左側を示している。
最初に、バックライトシャーシ3の開口面を上方に向けて、バックライトシャーシ3を略水平な台の上に載置する。台に載置したバックライトシャーシ3下部の側板33内面に、LED8aが予め搭載されたLED基板8を、LED8aが搭載された側の面が内側を向くように、例えば両面テープで貼設する(図12A)。なお、バックライトシャーシ3の底板32は、LED基板8が取り付けられる位置に対応する部分が側板33に沿って後側に窪んでいる。そのため、作業者は、LED基板8の取り付け位置を容易に認識することができる。これと同時に、作業者はこれから組み立てていくテレビジョン受信機1における下側の方向を認識する。
次に、バックライトシャーシ3の底板32における内面上に反射シート6を、例えば両面テープで取り付ける(図12B)。あるいは、両面テープを用いずに、反射シート6をバックライトシャーシ3の底板32における内面上に乗せる。反射シート6の形状はバックライトシャーシ3における底板32内面の形状と略同一の矩形状であり、反射シート6の各辺がバックライトシャーシ3の各辺と略平行になるように、反射シート6を取り付ける。
反射シート6の上に導光板7を重ねる(図12C)。バックライトシャーシ3に遮光ホルダ10を取り付ける(図12D)。その際、バックライトシャーシ3の下部では、遮光ホルダ10の側壁106がバックライトシャーシ3の側板33の外面を覆うように、バックライトシャーシ3に遮光ホルダ10を取り付ける(図8B)。他方、バックライトシャーシ3の上部及び側部では、遮光ホルダ10の側壁106がバックライトシャーシ3の側板33の内面を覆うように、バックライトシャーシ3に遮光ホルダ10を取り付ける(図8A、図8C、図8D)。
遮光ホルダ10の突起108をバックライトシャーシ3の開口34に係合させる。また、導光板7の突出部71が遮光ホルダ10の係入切欠き部109に係入するように、遮光ホルダ10を取り付ける(図9)。こうして、側板33の周に沿って取り付けられた遮光ホルダ10の前壁105は、導光板7の前面周縁部を覆うように配置される。
光学シート9を遮光ホルダ10で縁取られた導光板7の前面の上に重ねる(図12E)。その際、光学シート9の突出部が遮光ホルダ10の係入切欠き部109に係入するように、光学シート9を導光板7の前面の上に重ねる。なお、上述では、遮光ホルダ10を取り付けてから光学シート9を導光板7の上に重ねたが、光学シート9を導光板7の上に重ねてから遮光ホルダ10を取り付けてもよい。後者の場合、遮光ホルダ10の係入切欠き部109に導光板7の突出部71と光学シート9の突出部とが係入するようにする。
液晶パネル2の形状は、遮光ホルダ10における開口の形状と略同一であるが、液晶パネル2の大きさは、遮光ホルダ10における開口の大きさよりも、僅かに小さい。液晶パネル2における後面の周端を遮光ホルダ10の傾斜面110に当接させて、液晶パネル2の方位を固定する。傾斜面110のガイドに応じて、液晶パネル2を光学シート9の上に重ねる(図12F)。液晶パネル2の側面には、幾つかのフレキシブル基板(図示せず)が接合されている。当該フレキシブル基板を遮光ホルダ10に設けた切欠き107から外側に挿通させる(図6)。液晶パネル2の取り付けが終了した段階では、液晶パネル2とその周囲の遮光ホルダ10との間には、前側に開口を有する細長い溝部が生じている。
液晶パネル2の前面周縁部を覆うように、パネルカバー11を取り付ける(図12G)。その際、液晶パネル2と遮光ホルダ10との間の溝部を埋めるように、パネルカバー11のリブ111、112を当該溝部に遊嵌させる(図8B、図8C、図8D)。これにより、液晶パネル2と遮光ホルダ10との間の隙間は極めて狭くなる。また仮に、液晶パネル2が定位置からずれて取り付けられている場合、パネルカバー11を取り付けることにより、液晶パネル2はリブ111、112から押圧されて、定位置に移動する。
バックライトシャーシ3の底板32における内面上に積層された反射シート6、導光板7、光学シート9、遮光ホルダ10、液晶パネル2及びパネルカバー11を、バックライトシャーシ3を含めて、上枠41で挟み込む(図12H)。その際、上枠41の後壁412における内面に設けられた溝部415にバックライトシャーシ3の底板32における後面に設けられた突出部35を嵌合させる。突出部35を溝部415に嵌合させた状態を保持しつつ、上枠41を例えばバックライトシャーシ3又は液晶パネル2の長辺方向にスライド移動する。突出部35が溝部415の端に達するまで上枠41をスライド移動した場合、上枠41は定位置に位置決めされる。従って、上枠41でバックライトシャーシ3等を挟み込む位置は、挟み込んだ後にスライド移動する距離だけ予めスライド方向と逆方向にシフトした位置である。なお、上枠41をスライド移動する方向は、テレビジョン受信機1を前側から見て、左から右の方向でもよいし、右から左の方向でもよい。いずれかのスライド方向に応じて、溝部415及び突出部35の配置を決定しておく。
次に、側枠42、43について、上枠41と同様に、挟み込みとスライド移動とを行なう(図12I)。その際、右側の側枠42と左側の側枠43との取り付け順序は、いずれが先でも後でもよい。側枠42、43をバックライトシャーシ3又は液晶パネル2の短辺方向に略平行、かつ上枠41に接近する方向にスライド移動する。側枠42、43の上端に設けられたほぞ426、436を、夫々上枠41の両端部に設けられたほぞ穴416に嵌合させる。
下枠44でバックライトシャーシ3等を挟み込む(図12J)。下枠44でバックライトシャーシ3等を挟み込むために、下枠44のねじ挿通穴4431と遮光ホルダ10のねじ挿通穴1061とが重なる位置に下枠44を位置合わせする(図11参照)。そして、下枠44をバックライトシャーシ3又は液晶パネル2の短辺方向と略平行な方向に押圧する。この状態で、枠体4及び枠体4に挟持されているバックライトシャーシ3等は、仮固定される。
ねじNを4つのねじ挿通穴4431夫々に刺し、刺した各ねじNを遮光ホルダ10のねじ挿通穴1061及びバックライトシャーシ3のねじ挿通穴331まで挿通する。ねじN夫々をLED基板8のねじ穴81に締結して、枠体4及び枠体4に挟持されているバックライトシャーシ3等を本固定する(図7)。
実施の形態1では、テレビジョン受信機1は、下枠44のねじ挿通穴4431から上方に挿通するねじNで本固定された。しかし、テレビジョン受信機1は、他の形態に係るねじNの締結により固定されてもよい。図13A及び図13Bは、下枠44をバックライトシャーシ3に固定する方法を示す説明図である。図13Aは、テレビジョン受信機1の後面を後側斜め右下から見た斜視図である。図13Aにおいて、略等間隔に配置された3本のねじNが下枠44の後壁442に刺されている。なお、図13Aの例では、図2においてテレビジョン受信機1の後面に見えるフレキシブル基板Fは、下方に延設された基板カバー5で覆われている。
図13Bは、テレビジョン受信機1の部分的な側面断面図である。図13Bにおいて、上方はテレビジョン受信機1の上側であり、左方はテレビジョン受信機1の前側である。バックライトシャーシ3における底板32後面の下部には、ボス36が立設されている。ボス36と対向する下枠44の後壁442には、ねじ挿通穴4431が設けられている。ねじNは、ねじ挿通穴4431を後側から挿通し、ボス36の中心に設けられたねじ穴に螺合している。ボス36及びねじ挿通穴4431は、テレビジョン受信機1の強度を高めるために、例えばバックライトシャーシ3の長辺及び短辺に沿って複数設けられてもよい。下枠44と接合する側枠42、43及び上枠41は、ほぞ組構造により移動が規制されている。そのため、下枠44がねじNでバックライトシャーシ3に強く固定されることにより、テレビジョン受信機1は、本固定される。
実施の形態1では、テレビジョン受信機1のバックライトはエッジライト方式であった。しかし、テレビジョン受信機1のバックライトが直下型方式でもよいことは勿論である。
実施の形態1では、枠体4は、自身に設けられた凹部、すなわち溝部415、425、435と、バックライトシャーシ3に設けられた凸部、すなわち突出部35とが嵌合することにより、バックライトシャーシ3に仮固定された。しかし、この凸凹関係は逆でもよい。つまり、枠体4に凸部が、バックライトシャーシ3に凹部が設けられてもよい。上枠41、側枠42、43又は下枠44を押出成型で形成する場合、枠体4の凸部は、例えばプレス成型による切り起こし、セルフクリンチングピンを用いたプレス成型あるいは押出加工及び不要部分の切削により形成される。他方、バックライトシャーシ3の凹部は、例えばプレス加工又は削成により形成される。
実施の形態1では、枠体4の溝部415、425、435は、後壁412、422、432に設けられ、バックライトシャーシ3の突出部35は、底板32に設けられていた。しかし、枠体4をバックライトシャーシ3に仮固定する凸凹構造は、テレビジョン受信機1の側部に設けられてもよい。すなわち、枠体4の側壁413、423、433と、バックライトシャーシ3の側板33とに、嵌合し合う凸凹構造を設けてもよい。
テレビジョン受信機1によれば、軽量化、薄型化及び狭額縁化を実現することができる。テレビジョン受信機1は、従来のテレビジョン受信機が備えていたフロントキャビネット及びバックキャビネットを排除している。そのため、テレビジョン受信機1は、フロントキャビネット及びバックキャビネットの重量及び容積の分だけ、軽量化、薄型化及び狭額縁化を促進している。
テレビジョン受信機1によれば、バックライトシャーシ3及び枠体4が全体の強度を担保している。従来、薄型のテレビジョン受信機が備えていたフロントキャビネットは、テレビジョン受信機の前面周縁部及び側面を覆う筐体であり、その断面形状はL字状である。他方、テレビジョン受信機1は、フロントキャビネットを備えず、枠体4が筐体の役割の一部を担っている。枠体4の断面形状はコの字状であり、フロントキャビネットが有していない後壁412、422、432、442を有している。そのため、枠体4の断面2次モーメントは、従来のフロントキャビネットの断面2次モーメントよりも大きい。従って、枠体4の剛性は、フロントキャビネットの剛性よりも高い。これにより、テレビジョン受信機1は、軽量化、薄型化及び狭額縁化を実現しながらも、大きな強度を保持している。
テレビジョン受信機1によれば、部品点数を削減し、組み立て効率を向上させることができる。従来のテレビジョン受信機においては、筐体の強度を担保するために、筐体の角部にL字型アングル等の連結部材と、多数のねじが使用されていた。しかし、テレビジョン受信機1は、バックライトシャーシ3及び枠体4に設けられた凸凹部分の嵌合と、上枠41及び2つの側枠42、43をスライド移動により嵌合させるほぞ組構造とにより仮固定される。ほぞ組構造は、上枠41と2つの側枠42、43との間における隙間を詰めてガタツキをなくす。そして、枠体4とバックライトシャーシ3等の積層体とは、下枠44のみに挿入される4本のねじNにより本固定される。そのため、テレビジョン受信機1は、筐体の強度を担保するための連結部材及び多数のねじを要しない。こうした、連結部材の排除及び固定部材の削減はテレビジョン受信機1の組み立て工数削減を可能にしている。これにより、テレビジョン受信機1は、組み立て効率及び生産性を向上させている。
(実施の形態2)
実施の形態1では、テレビジョン受信機1は、バックキャビネットを含まない。しかし、テレビジョン受信機1は、バックキャビネットを含んでもよい。実施の形態2は、テレビジョン受信機1の部材にバックキャビネットを追加する形態に関する。
図14は、テレビジョン受信機1の部分的な断面図である。図14は、テレビジョン受信機1の左側部における上面断面図である。図14において、下方はテレビジョン受信機1の後側に、上方はテレビジョン受信機1の前側に対応する。図14では、遮光ホルダ10及びパネルカバー11を省略し、単純化を施している。
テレビジョン受信機1は、バックキャビネット12を含む。バックキャビネット12は、例えば合成樹脂からなり、バックライトシャーシ3と同様に、前面が開口された直方体状の箱又はトレイである。バックキャビネット12は、バックライトシャーシ3の後側に配置し、バックライトシャーシ3を収容可能な程度にバックライトシャーシ3よりも一回り大きい。バックキャビネット12の内底面上には、後側から前側に向かって反射シート6、導光板7、光学シート9及び液晶パネル2の順にこれらが積層されたバックライトシャーシ3等が配置する。そして、枠体4は、バックキャビネット12、バックライトシャーシ3、反射シート6、導光板7、光学シート9及び液晶パネル2を挟持している。
テレビジョン受信機1は、遮光ホルダ10及びパネルカバー11を含んでもよいが、図14に示すように遮光ホルダ10及びパネルカバー11を含まなくてもよい。導光板7の側面及び後面は、バックライトシャーシ3及びバックキャビネット12に覆われていることと、導光板7の前面周縁部から前方に射出される光は、断面がコの字形状の枠体4により遮光されることから、遮光部材は必ずしも要しないからである。
バックキャビネット12は、テレビジョン受信機1の美観と強度とを高め、光の漏洩を阻止することができる。なお、バックキャビネット12は、バックライトシャーシ3の側板33を覆わずに、バックライトシャーシ3の底板32だけを覆うものでもよい。かかる場合、テレビジョン受信機1における額縁部分の幅を、図14における額縁部分の幅よりも、バックキャビネット12の厚さ分だけ薄くすることができるため、テレビジョン受信機1の狭額縁化に資する。
実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
(実施の形態3)
実施の形態3は、枠体4をバックライトシャーシ3に固定するための凸凹構造として、バックライトシャーシ3にL字状の開口部を、枠体4に当該開口部に嵌合する突出部を設ける形態に関する。また、枠体4に係る前壁411、421、431の内面に溝部を設け、バックライトシャーシ3の側板33先端に当該溝部に嵌合する突出部を設ける形態に関する。
図15は、枠体4を取り付ける前段階におけるテレビジョン受信機1の部分的な斜視図である。図15は、テレビジョン受信機1の左上角部分を後側左斜め上方から見た様子を示している。バックライトシャーシ3における底板32の周縁部には、L字開口部37が設けられている。L字開口部37は、バックライトシャーシ3を後側から見た場合、その開口面が略L字形の形状をなす。L字開口部37は、底板32の上部縁における両端付近に1つずつ、左側部縁及び右側部縁夫々の両端付近に1つずつ、例えば合計6カ所に設けられている。図15は、底板32に設けられたL字開口部37のうち、2つを示している。
L字を構成する棒の一つは、バックライトシャーシ3の周方向と略平行に延びた細長いスリットである。バックライトシャーシ3の底板32と側板33とが会合する稜部から当該スリットの一端部分まで矩形状の開口が設けられている。L字を構成する他の棒は、当該矩形状開口である。矩形状の開口の一部はバックライトシャーシ3の側板33に及んでいる。スリットと矩形状の開口とが合体された開口全体の形状は、L字状を呈している。L字開口部37において、矩形状の開口からスリットが設けられる方向は、上枠41及び側枠42、43をバックライトシャーシ3等に取り付けるために、上枠41及び側枠42、43をスライド移動する移動方向でもある。
上枠41及び側枠43をバックライトシャーシ3に固定するために、L字開口部37と対向する上枠41及び側枠43の後壁412、432には、嵌合突出部417、437が設けられている。嵌合突出部417、437は、夫々上枠41及び側枠43の長手方向に延びた直方体状をなす。嵌合突出部417、437の短手方向の幅は、L字開口部37のスリットの幅と略同一である。嵌合突出部417、437の長手方向の長さは、バックライトシャーシ3の周方向におけるL字開口部37の矩形状開口の長さより短い。
バックライトシャーシ3は、側壁突出部38を含む(図5A、図15)。側壁突出部38は、側板33の前側先端に設けられた矩形状の突出部であり、側壁突出部38以外の側板33の先端部を例えば切削して形成される。
上枠41及び側枠42、43をバックライトシャーシ3に固定するために、側壁突出部38と対向する上枠41及び側枠42、43の前壁411、421、431には、側壁嵌合溝部418が設けられている。側壁嵌合溝部418は、側壁突出部38が嵌合可能な溝部である。
上枠41及び側枠42、43をバックライトシャーシ3等に取り付ける場合、上枠41及び側枠42、43でバックライトシャーシ3等を挟み込む。その際、嵌合突出部417、437は、L字開口部37における矩形状の開口部に遊嵌される。その後、上枠41及び側枠42、43をL字開口部37において矩形状の開口部からスリットが設けられている方向にスライド移動させる。これにより、嵌合突出部417、437は、L字開口部37のスリットに嵌合される。また、上枠41及び側枠42、43をスライド移動した場合、側壁突出部38は側壁嵌合溝部418に嵌合される。
図16は、図15のXVI−XVI線における断面図である。なお、図15では、遮光ホルダ10及びパネルカバー11を省略し、単純化している。また、図16は、上枠41がテレビジョン受信機1に取り付けられた状態の断面図である。
上枠41の嵌合突出部417は、L字開口部37のスリットに嵌合し、バックライトシャーシ3上部の側壁突出部38は、上枠41の側壁嵌合溝部418に嵌合している。
更に、側枠42、43及び下枠44が取り付けられた場合、枠体4及びバックライトシャーシ3等は仮固定される。テレビジョン受信機1は、下枠44とLED基板8とがねじNで強く締結されることにより、本固定される。
実施の形態3において、L字開口部37は、スリットと矩形状の開口とが合体したL字形状であった。しかし、L字開口部37は、スリットのみのI字状であってもよい。また、L字開口部37は、矩形状の開口部から一方向に延びるスリットの他に、矩形状の開口部から当該スリットと反対方向に延びるスリットを有したT字状でもよい。これにより、上枠41及び側枠42、43をスリット移動させる方向は、直線状の2方向になり、上枠41及び側枠42、43の取り付けに柔軟性を持たせることができる。
実施の形態3において、嵌合突出部417、437は後壁412、432に設けられ、L字開口部37はバックライトシャーシ3の底板32に設けられた。しかし、嵌合突出部417、437は、枠体4の側壁413、423、433に設けられ、L字開口部37はバックライトシャーシ3の側板33に設けられてもよい。
テレビジョン受信機1によれば、上枠41、側枠42、43でバックライトシャーシ3等を挟み込む場合、嵌合突出部417、437はL字開口部37における矩形状の開口に遊嵌されるため、スムーズに上枠41、側枠42、43を挟み込むことができる。その後、上枠41、側枠42、43をスライド移動させることにより、嵌合突出部417、437及び側壁突出部38が夫々L字開口部37のスリット及び側壁嵌合溝部418に嵌合する。これにより、テレビジョン受信機1における仮固定作業の効率が向上する。
実施の形態3は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
(実施の形態4)
実施の形態4は、枠体4をバックライトシャーシ3に固定するための凸凹構造として、バックライトシャーシ3の後面に突出部を設け、後壁412、422、423の内面に突出部が嵌合する溝部を設ける形態に関する。また、実施の形態4は、当該溝部の延長方向に溝部の底部よりも深く切削した平坦部を設け、当該平坦部と溝部の底部とを間をなだらかに継ぐ傾斜部を形成する形態に関する。
図17は、枠体4を取り付ける前段階におけるテレビジョン受信機1の部分的な斜視図である。図17は、テレビジョン受信機1の左上角部分を後方左斜め上方から見た様子を示している。バックライトシャーシ3は、平坦突出部39を含む。平坦突出部39は、プレス成型により例えばセルスペーサとして設けられた、平坦な頂部を有する円柱状の突部である。平坦突出部39は、底板32の後面における上辺両端部、側辺両端部の合計6カ所に1つずつ設けられている。
上枠41及び側枠42、43をバックライトシャーシ3に固定するために、平坦突出部39と対向する上枠41及び側枠42、43の後壁412、422、432内面には、凹部4121、4321が設けられている。凹部4121、4321は、平坦突出部39が摺動及び嵌合可能な窪みである。
図18は、側枠42の後壁422内面に設けられた凹部4221の斜視図である。凹部4221は、溝部4222、平坦部4223及び傾斜部4224を含む。溝部4222は、側枠42の長手方向と略平行に後壁422に削成された窪みであり、その幅は平坦突出部39が嵌合可能な広さである。
平坦部4223は、溝部4222の一端方向に溝部4222よりも深く削成された平坦面である。側枠42をバックライトシャーシ3等に取り付けるために、側枠42でバックライトシャーシ3等を挟み込む場合、平坦突出部39は、平坦な頂部が平坦部4223の表面と対向するように平坦部4223に収容される。平坦部4223の平坦面と、平坦部4223に対向する前壁421との間隔は、平坦突出部39を含んで挟み込まれるバックライトシャーシ3等の厚さよりも広い。そのため、平坦突出部39を含むバックライトシャーシ3等は、無抵抗で断面形状がコの字状の側枠42に挿入可能である。平坦部4223から溝部4222へ向かう方向は、テレビジョン受信機1を組み立てるために、側枠42をバックライトシャーシ3等に対してスライド移動させる方向と逆方向である。
傾斜部4224は、平坦部4223の表面と溝部4222の底面とを継ぐなだらかな斜面である。平坦突出部39の高さは、側枠42をバックライトシャーシ等に取り付けた場合、バックライトシャーシ3の底板32の後面と溝部4222の底面との間の距離より高く、バックライトシャーシ3の底板32の後面と平坦部4223の表面との間の距離より低い。
側枠42をバックライトシャーシ3に固定するために、側枠42をスライド移動する場合、平坦突出部39は斜面部4224を経由して、平坦部4223から溝部4222まで移動する。そして、後壁422と前壁421との間の距離は、平坦突出部39を含むバックライトシャーシ3等の厚さよりも徐々に短くなる。そのため、平坦突出部39の頂部は、傾斜部4224の斜面に接触し、その後摺動しながら溝部4222に嵌合する。更に、側枠42がスライド移動された場合、平坦突出部39は溝部4222の端部に当接し、バックライトシャーシ3等に対する側枠42の取り付けは終了する。
次に、バックライトシャーシ3等に対する側枠42、43の取り付け工程について、図を用いて説明する。上枠41及び側枠43の取り付け手順は、側枠42の取り付け手順と同じである。図19A、図19B及び図19Dは、側枠42の取り付け工程を示す説明図である。図19C及び図19Eは、側枠43の取り付け工程を示す説明図である。図19Aから図19Eまでにおいて、左方はテレビジョン受信機1の前側を、右方はテレビジョン受信機1の後側を示している。図19A、図19B及び図19Dは、テレビジョン受信機1の右側部における上面断面図である。図19C及び図19Eは、側枠43における側壁433の一部をはぎ取った仮想的なテレビジョンン受信機1の側面図である。図19C及び図19Eにおいて、上方はテレビジョン受信機1の下側である。
図19Aは、側枠42がバックライトシャーシ3等に挿入される工程を示している。反射シート6から液晶パネル2及びパネルカバー11までが取り付けられたバックライトシャーシ3に、側枠42を近づける。バックライトシャーシ3等の一部が側枠42の前壁421と後壁422との間に挿入され、平坦突出部39が平坦部4223の前側の空間に収容される。その際、前壁421と平坦部4223との間の距離は、平坦突出部39を含むバックライトシャーシ3等の厚さよりも長いので、平坦突出部39の頂部が平坦部4223に当接した場合でも、パネルカバー11と前壁421との間には隙間が確保されている。
図19B及び図19Cは、夫々側枠42及び側枠43をバックライトシャーシ3等に対してスライド移動する前段階の工程を示している。平坦突出部39は、平坦部4223、4323の端に突き当り、側枠42に対するバックライトシャーシ3等の挿入工程は終了する。この状態においても、パネルカバー11と前壁421との間には隙間が確保されている。この隙間の存在により、側枠42を軽い力で容易にスライド移動することができる。
側枠42、43のスライド移動を開始する。平坦突出部39の頂部は、傾斜部4224、4324に接触する。側枠42、43のスライド移動を継続し、平坦突出部39の頂部を傾斜部4224、4324の表面に対して摺動させる。傾斜部4224、4324の傾斜により前壁421、431と後壁422、432との間の距離が徐々に短縮し、パネルカバー11と前壁421、431との間の隙間は消失する。更に側枠42、43のスライド移動を継続する場合、平坦突出部39を含むバックライトシャーシ3等は傾斜部4224、4324の斜面に案内されて相対的に前側に移動する。そのため、バックライトシャーシ3等は、断面形状がコの字状である側枠42、43を押し開くように作用する。その結果、側枠42、43がバックライトシャーシ3等を固定する力が増大する。
平坦突出部39の頂部は、溝部4222、4322の底面に乗り上げる。平坦突出部39は、溝部4222、4322に嵌合される。この嵌合により、側枠42、43は、平坦突出部39を介してバックライトシャーシ3に係止される。そして、平坦突出部39は、溝部4222、4322の端に突き当り、バックライトシャーシ3等に対する側枠42、43の取り付け工程は終了する。
図19D及び図19Eは、スライド移動終了後のテレビジョン受信機1の状態を示している。バックライトシャーシ3からパネルカバー11までの積層体は、側枠42、43により前後方向に固定される。
なお、溝部4222には、平坦部4223が配置する方向と反対側に端がある(図18)。しかし、溝部4222に端を設けなくてもよい。側枠42の上端には、上枠41のほぞ穴416に嵌合するほぞ426が設けられている(図7)。溝部4222に端を設けないことにより、ほぞ426の位置をほぞ穴416に対して自由に前進又は後退させることができるので、ほぞ組による上枠41と側枠42との継合を柔軟に行うことができるようになる。
実施の形態4では、溝部4222、4322と平坦部4223、4323の間に、傾斜部4224、4324が設けられていた。しかし、傾斜部4224、4324に対応する構造は、実施の形態1における例えば上枠41の溝部415に設けられてもよい(図5B参照)。図20は、上枠41の部分的な上面断面図である。図20は、溝部415を通る水平面で上枠41を切断した場合の概略的な断面図である。図20において、上方はテレビジョン受信機1の前側であり、下方はテレビジョン受信機1の後側である。図20において、左方は、テレビジョン受信機1を後側から見た場合の左側である。図20には、バックライトシャーシ3及び突出部35の断面も重ねて描いてある。
溝部415は、直線状に配列した深さの異なる第一溝部4151と第二溝部4152とを有する。第一溝部4151の深さは、第二溝部4152の深さより深い。第一溝部4151と第二溝部4152とは傾斜部4153によって継がれている。第一溝部4151及び第二溝部4152と突出部35とは、嵌合可能である。突出部35が第一溝部4151に嵌合している場合、パネルカバー11と前壁411との間には隙間がある。突出部35が第二溝部4152に嵌合している場合、パネルカバー11と前壁411との間の隙間は消失し、バックライトシャーシ3等は上枠41により挟持され、固定される。突出部35が第一溝部4151から第二溝部4152へスライド移動により移動する場合、突出部35は傾斜部4153を経由するので、上枠41のスライド移動は、容易に行われる。
テレビジョン受信機1によれば、上枠41等を取り付けるためにスライド移動する際、組み立て効率を向上させることができる。凹部4121、4221、4321は、深さの異なる溝部4222、4322と平坦部4223、4323とを有している。平坦突出部39が平坦部4222、4322の前側空間に収容されている場合、側枠42、43とバックライトシャーシ3等の間には隙間が確保されているので、スライド移動の作業がし易い。平坦突出部39が溝部4222、4322に嵌合した場合、平坦突出部39及び溝部4222、4322の嵌合に加えて、側枠42がバックライトシャーシ3等を挟持する力が生じる。平坦突出部39は、上枠41及び側枠43の凹部4221、4321とも嵌合し、バックライトシャーシ3等は枠体4により仮固定される。平坦部4223、4323と溝部4222、4322との間には傾斜部4224、4324が形成されているため、テレビジョン受信機1の構成部材の状態は、隙間が確保されている状態から固定(仮固定)が完了する状態に連続的かつスムーズに遷移する。
実施の形態4は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至3と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
(実施の形態5)
実施の形態5は、枠体4をバックライトシャーシ3に固定するための凸凹構造として、バックライトシャーシ3にT字状の開口部を、枠体4に当該スリットに嵌合するT字状の突出部を設ける形態に関する。
図21は、枠体4を取り付ける前段階におけるテレビジョン受信機1の部分的な斜視図である。図21は、テレビジョン受信機1の左上角部分を後方左斜め上方から見た様子を示している。バックライトシャーシ3における底板32の周縁部には、T字開口部371が設けられている。T字開口部371は、バックライトシャーシ3を後側から見た場合、その開口面が略T字形の形状をなす。T字開口部371は、底板32の上部縁における両端付近に1つずつ、左側部縁及び右側部縁の両端付近に1つずつ、例えば合計6カ所に設けられている。図21は、底板32に設けられたT字開口部371のうち、2つを示している。
T字を構成する棒の一つは、バックライトシャーシ3の周方向と略平行に延びた矩形状の開口又はスリットである。T字を構成する他の棒は、バックライトシャーシ3の周方向と略直角方向に延びた矩形状の開口又はスリットである。バックライトシャーシ3の周方向と略直角方向に延びた開口等から、バックライトシャーシ3の周方向と略平行に延びた開口等に向かう方向は、上枠41及び側枠42、43を取り付けるために、上枠41及び側枠42、43をスライド移動する移動方向でもある。
上枠41及び側枠43をバックライトシャーシ3に固定するために、T字開口部371と対向する上枠41及び側枠43の後壁412、432には、T字突出部4171、4371が設けられている。T字突出部4171、4371は、夫々側断面形状及び上面断面形状がT字状をなす。
図22は、側枠42の後壁422内面に設けられたT字突出部4271の斜視図である。T字突出部4271は、後壁422から後側に突出した脚部と、脚部から二股に分かれ、側枠42の長手方向と直交する面内にて後壁422と略平行に延びた腕部とを含む。脚部の寸法は、バックライトシャーシ3の周方向と略直角方向に延びた開口等に遊嵌可能、かつバックライトシャーシ3の周方向と略平行に延びた開口等に嵌合可能に設定されている。また、脚部の高さは、バックライトシャーシ3における底板32の厚さよりも僅かに低い。腕部の寸法は、バックライトシャーシ3の周方向と略直角方向に延びた開口等に遊嵌可能に設定されている。
側枠42でバックライトシャーシ3等を挟み込む場合、側枠42をバックライトシャーシ3等に対して押圧する。T字突出部4271の腕部をT字開口部371においてバックライトシャーシ3の周方向と略直角方向に延びた開口等に遊嵌する。次に、側枠42をスライド移動する。T字突出部4271の脚部を、T字開口部371においてバックライトシャーシ3の周方向と略平行に延びた開口等に嵌合させる。この状態で、T字突出部4271の腕部は、底板32の前面に当接している。脚部の高さは底板32の厚さよりも僅かに低いので、底板32は側枠42の後壁422とT字突出部4271の腕部との間を押し広げようとするように作用する。他方、側枠42の後壁422とT字突出部4271の腕部とは、T字開口部371においてバックライトシャーシ3の周方向と略平行に延びた開口等の周囲の底板32を挟持するように作用する。こうして、側枠42は、バックライトシャーシ3に固定される。上枠41及び側枠43も、側枠42と同様にしてバックライトシャーシ3に固定される。
図23は、テレビジョン受信機1の部分的な断面図である。図23は、テレビジョン受信機1の左側部における上面断面図である。図23において、左方はテレビジョン受信機1の前側に、右方はテレビジョン受信機1の後側に対応する。図23では、遮光ホルダ10及びパネルカバー11を省略し、単純化を施している。図23において、バックライトシャーシ3の底板32は、側枠41の後壁412とT字突出部4171の腕部との間に挟持されている。これにより、側枠41はバックライトシャーシ3に固定されている。また、バックライトシャーシ3に固定された側枠41は、バックライトシャーシ3等を前後に挟持している。
実施の形態5では、枠体4に設けられた凸部はT字突出部4171、4271、4371であり、バックライトシャーシ3に設けられた開口はT字開口部371であった。しかし、T字突出部4171、4271、4371が有する2つの腕部は、いずれか一方だけでもよい。かかる場合、凸部の断面形状はL字状になる。また、凸部を断面形状がL字状の形状とした場合、バックライトシャーシ3に設ける開口の形状はL字状でもよい。
テレビジョン受信機1によれば、T字突出部4171、4271、4371及びT字開口部371の嵌合によっても、上枠41及び側枠42、43によるバックライトシャーシ3等の挟み込みと、スライド移動とが可能である。そのため、枠体41の取り付けは容易に行われる。
実施の形態5は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至4と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
(実施の形態6)
以下、実施の形態6について詳述する。図24はテレビジョン受信機の略示斜視図、図25はテレビジョン受信機の略示分解斜視図である。
テレビジョン受信機51は、映像を表示する表示装置50と、表示装置50内に配設してあり、アンテナ(不図示)から放送波を受信するチューナ(受信部)と、表示装置50内に配設してあり、符号化された放送波を復号するデコーダとを備える。テレビジョン受信機51は、チューナにて受信した放送波をデコーダで復号し、復号した情報に基づいて表示装置50に映像を表示する。
表示装置50は矩形板状のバックライトシャーシ52を備える。バックライトシャーシ52は、その長手縁部に、正面側に直角に突出した突出板部52aを有する。該突出板部52aに光源、例えばLED基板57が支持されている。バックライトシャーシ52の正面には反射板58が設けてあり、該反射板58の正面に導光板53が設けてある。なおLED基板57に実装されたLEDが導光板53の周面に対向するように、LED基板57は突出板部52aに固定してある。
導光板53の周縁部に遮光部54が設けてある。導光板53の正面に複数の光学シート55、55、・・・、55が設けてあり、該光学シート55の正面に表示パネル56が設けてある。表示パネル56は横長矩形をなし、例えば液晶パネルである。表示パネル56、光学シート55、導光板53及びバックライトシャーシ52の周縁部は、横長矩形の枠体60に囲まれている。
LED基板57から出射した光は導光板53の内部に入射し、導光板53の正面から出て、表示パネル56を通過する。利用者は表示パネル56に表示された映像を視認することができる。
前記枠体60は、表示パネル56の長手縁部分に沿う上枠部材61及び下枠部材62と、長手縁部分に直角な縁部分に沿う二つの横枠部材63、63とを有する。横枠部材63の両端部と上枠部材61及び下枠部材62の端部とが連結し、矩形の枠体60を構成している。
上枠部材61、下枠部材62及び横枠部材63、63は、表示パネル56の縁部分に沿う挿入溝61a、62a、63a、63a(パネル挿入溝)を備える。該挿入溝61a、62a、63a、63aには、前記表示パネル56、光学シート55、導光板53及びバックライトシャーシ52の周縁部が挿入してある。上枠部材61、下枠部材62及び横枠部材63は表示パネル56、光学シート55、導光板53、反射板58及びバックライトシャーシ52を挟んで保持する。
図26は上枠部材61及び横枠部材63の連結部分を略示する部分分解斜視図、図27は図24に示すXXVII−XXVII線を切断線とした部分断面図、図28は図24に示すXXVIII−XXVIII線を切断線とした部分断面図である。
上枠部材61の挿入溝61aは、長手方向に直交する切断面における断面形状がU字状をなす。上枠部材61の端部において、挿入溝61aの側面及び底面(内周面)に、後述する尖端条132が嵌合するU字状の嵌合溝70(嵌合凹部)が形成してある。嵌合溝70の断面形状はV字状をなす。
嵌合溝70は、上枠部材61の長手方向に直角な側面91と、該側面91に連なり、上枠部材61の長手方向に平行な底面92と、該底面92に連なり、上枠部材61の長手方向に交差する傾斜面113とを有する。図27に示すように、挿入溝61aの底面部において、傾斜面113は、表示パネル56の互いに直交する二周面に交差する方向に傾斜している。
横枠部材63は、表示パネル56の周面に対向する細長いベース板130と、該ベース板130の両長手縁から直角に突出した板状のリブ131、131とを有する。両リブ131、131は上枠部材61側に突出しており、ベース板130に沿って延びている。リブ131はベース板130の両端部からは突出しておらず、ベース板130の両端部はリブ131よりも長手方向に突出している(以下この突出した部分を突出部130aという)。
突出部130aの端部分は外向きに突出した半円板状をなす。突出部130aの外周面には、外向きに突出した尖端条132が形成してある。尖端条132は、前記側面91に対向し、横枠部材63の長手方向に平行な対向面と、該対向面に交差し、前記傾斜面113と略同じ方向に傾斜した傾斜面132aとを備える。
作業者は尖端条132を嵌合溝70に挿入して上枠部材61及び横枠部材63を連結する。挿入溝61aの開口側から尖端条132は挿入される。尖端条132の対向面は嵌合溝70の側面91上を移動し、嵌合溝70の側面91は尖端条132の対向面を案内する。
尖端条132の傾斜面132aは嵌合溝70の傾斜面113に対向し、尖端条132は嵌合溝70の内側を移動する。嵌合溝70は上枠部材61の長手方向に平行な底面92を有し、尖端条132の先端は該底面92に沿って円滑に移動する。嵌合溝70が底面92を有さない場合、尖端条132の先端は、嵌合溝70の傾斜面113及び側面91にて形成された鋭角な隙間に引っ掛かり、円滑に移動することができない。
前述したように、挿入溝61aの底面部において、嵌合溝70の傾斜面113は、表示パネル56の互いに直交する二周面に交差する方向に傾斜している。また尖端条132の傾斜面132aは、嵌合溝70の傾斜面113と略同じ方向に傾斜している。
そのため図27、図28の矢印にて示すように、尖端条132全体が嵌合溝70に嵌合した場合、尖端条132の傾斜面132aから嵌合溝70の傾斜面113に力が作用し、上枠部材61は横枠部材63に接近する。
実施の形態6に係るテレビジョン受信機51にあっては、上枠部材61の挿入溝61aに嵌合溝70を形成し、横枠部材63の端部の突出部130aを嵌合溝70に嵌合し、隙間の発生を防ぐので、塵埃の進入及び光漏れを防止し、外観品位を向上させることができる。
また断面V字状の嵌合溝70に尖端条132を挿入するので、尖端条132を嵌合溝70に密着させて、塵埃の進入及び光漏れを確実に防止することができる。また嵌合溝70に、表示パネル56の互いに直交する二側面に交差する方向に傾斜した傾斜面113を形成しているので、横枠部材63には上枠部材61に近接する力が作用し、横枠部材63と上枠部材61とを堅固に連結することができる。また連結後に隙間を塞ぐ必要が無く、製造工程を削減することができる。
(実施の形態7)
以下、実施の形態7について詳述する。図29は上枠部材61及び横枠部材63の連結部分を略示する部分分解斜視図、図30は上枠部材61及び横枠部材63の連結部分を略示する拡大斜視図である。
上枠部材61の端部において、挿入溝61aの両側面に嵌合溝115、115(嵌合凹部)が設けてある。嵌合溝115は横枠部材63側が開口している。前後方向に直交する面を切断面とした場合、嵌合溝115の断面形状は逆V字状をなす。
嵌合溝115の対向する二つの側面115a、115bは横枠部材63の長手方向(上下方向)に対して傾斜しており、両側面115a、115bの対向間距離は横枠部材63から離反するに従って短くなる。換言すれば、前記対向間距離は挿入溝61aの底面側が短くなる。上枠部材61の端部に近い嵌合溝115の側面115aは、正面視において、表示パネル56の互いに直交する二周面に交差する方向に傾斜している。
横枠部材63のリブ131は、その端部に外向きに突出した尖端部分135(突出部)を有する。尖端部分135は上枠部材61側を頂点とした三角形の板状をなす。尖端部分135はリブ131正面に直角な二つの傾斜面135a、135bを有する。両傾斜面135a、135bは前記両側面115a、115bに対応しており、各傾斜面135a、135bは各側面115a、115bと略同じ向きに傾斜している。両傾斜面135a、135b間の距離は両側面115a、115bの対向間距離に対応している。
作業者はリブ131の尖端部分135を嵌合溝115に挿入し、上枠部材61及び横枠部材63を連結する。挿入溝61aの開口側から尖端部分135は挿入される。両傾斜面135a、135bは両側面115a、115bに当接する。
前述したように、上枠部材61の端部に近い嵌合溝115の側面115aは、正面視において、表示パネル56の互いに直交する二周面に交差する方向に傾斜している。そのため図30の矢印にて示すように、傾斜面135aが前記側面115aに当接した場合、尖端部分135の傾斜面135aから側面115aに力が作用し、上枠部材61は横枠部材63に接近する。
なお下枠部材62及び横枠部材63の連結構成も上枠部材61及び横枠部材63の連結構成と同様にすることができる。
実施の形態7に係るテレビジョン受信機51にあっては、上枠部材61の挿入溝61aに嵌合溝115を形成し、横枠部材63の端部の尖端部分135を嵌合溝115に嵌合し、隙間の発生を防ぐので、塵埃の進入及び光漏れを防止し、外観品位を向上させることができる。
また断面逆V字状の嵌合溝115を挿入溝61aの側面に形成し、嵌合溝115の両側面115a、115bの対向間距離を横枠部材63から離反するに従って短くしているので、横枠部材63及び上枠部材61の位置決めを容易に行うことができる。また上枠部材61の端部に近い嵌合溝115の側面115aは、正面視において、表示パネル56の互いに直交する二周面に交差する方向に傾斜しているので、横枠部材63には上枠部材61に近接する力が作用し、横枠部材63と上枠部材61とを堅固に連結することができる。また連結後に隙間を塞ぐ必要が無く、製造工程を削減することができる。
実施の形態7に係る構成の内、実施の形態6と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
(実施の形態8)
以下、実施の形態8について詳述する。図31は背面側から見た上枠部材61及び横枠部材63の連結部分を略示する部分分解斜視図、図32は背面側からみた上枠部材61及び横枠部材63の連結部分を略示する部分斜視図、図33は上枠部材61及び横枠部材63の連結部分を略示する部分背面図、図34は突出部及び切欠を略示する部分断面図である。
上枠部材61は、表示パネル56の周面に対向する細長いベース板118と、該ベース板118の両長手縁から直角に突出した板状の正面リブ116及び背面リブ117とを有する。正面リブ116及び背面リブ117は横枠部材63側に突出しており、ベース板118に沿って延びている。ベース板118、正面リブ116及び背面リブ117によって囲まれた上枠部材61の内周面は挿入溝61aをなす。
正面リブ116の背面(換言すれば上枠部材61の内周面又は挿入溝61aの側面)に、正面側に窪んだ浅皿凹部61bが設けてある。背面側から見た場合、浅皿凹部61bは、上枠部材61及び横枠部材63に平行な辺からなる矩形状をなす。浅皿凹部61bのベース板118側の縁部から横枠部材63側に突出部61cが突出している。すなわち、上枠部材61の長手方向に直交する方向に突出している。突出部61cは浅皿凹部61b上に位置し、突出部61cの突出端部は、先端側に突出した半円形状をなす。
背面リブ117の端部であって、浅皿凹部61bに対向する部分に矩形状の切欠117aが設けてある。背面側から見た場合における切欠117aの開口面積は浅皿凹部61bよりも大きい。切欠117aのベース板118側の縁部から横枠部材63側に、後述する案内凹部63dに挿入される案内凸部61dが突出している。案内凸部61dは背面視矩形状をなす。
前述したように、横枠部材63は、表示パネル56の周面に対向する細長いベース板130と、該ベース板130の両長手縁から直角に突出した板状のリブ131、131とを有する。両リブ131、131は上枠部材61側に突出しており、ベース板130に沿って延びている。両リブ131、131はそれぞれ正面側及び背面側に位置する(以降、正面側のリブ131を正面リブ131aと称し、背面側のリブ131を背面リブ131bと称する)。ベース板130、正面リブ131a及び背面リブ131bに囲まれた横枠部材63の内周面は挿入溝63aをなす。
正面リブ131aの端部における前記突出部61cに対応した箇所に、突出部61cに倣った形状を有する切欠63c(嵌合凹部)が形成してある。切欠63cは上枠部材61側に開口したU状をなし、上枠部材61の長手方向に直交する方向に窪んでいる。切欠63cにおけるベース板130の反対側の開口縁部に、傾斜面63bが設けてある。傾斜面63bは、U状をなす切欠63cの底部に向けて下降傾斜している。突出部61c及び切欠63cは略同寸に設計してあり、突出部61cは切欠63cに、遊びが無い状態で嵌合している。
背面リブ131bの端部における前記案内凸部61dに対応した箇所に、案内凸部61dが挿入される浅皿形の案内凹部63dが形成してある。案内凹部63dは背面リブ131bの背面に形成してある。案内凸部61dは案内凹部63dに挿入してある。
図35は正面側から見た上枠部材61及び横枠部材63の連結部分を略示する部分分解正面図、図36は正面側から見た上枠部材61及び横枠部材63の連結部分を略示する部分正面図である。突出部61cは正面リブ116の背面に形成してあるので、図35に示すように、正面側から視認されない。そのため、図36に示すように、突出部61cが切欠63cに嵌合し、上枠部材61及び横枠部材63が連結した場合、突出部61c及び切欠63cは正面から視認されず、外観意匠性が向上する。
なお下枠部材62及び横枠部材63の連結部分にもそれぞれ突出部61c及び切欠63cが設けてあり、上枠部材61及び横枠部材63の連結と同様に、下枠部材62及び横枠部材63が連結されている。
上枠部材61及び横枠部材63の連結作業について説明する。作業者は、上枠部材61の浅皿凹部61b上に、横枠部材63の正面リブ131aの端部を載せ、上枠部材61の案内凸部61dを横枠部材63の案内凹部63dに載せる。作業者は、案内凸部61dを案内凹部63dに挿入させつつ、突出部61cを傾斜面63bに沿って移動させて、切欠63cに嵌合させる。
実施の形態8に係るテレビジョン受信機は、突出部61c及び切欠63cが、上枠部材61の長手方向(横方向)に直交する方向(換言すれば表示パネル56の上縁部に直交する上下方向)に沿っているので、上枠部材61及び横枠部材63を連結した場合に、上下方向に沿って連結部分に隙間が生じていても、突出部61cが切欠63cに嵌合することによって、上枠部材61及び横枠部材63が横方向に偏倚することを防止することができる。
また挿入溝61aの内側において、突出部61cが切欠63cに嵌合するので、突出部61c及び切欠63cは外部から視認されず、外観意匠性が向上する。また案内凸部61dを案内凹部63dに挿入することによって、上枠部材61及び横枠部材63を円滑に連結することができる。また嵌合凹部63dの開口縁部分に傾斜面63bを設けることによって、該傾斜面63bに沿って突出部61cを切欠63cに導くことができる。
なお切欠63cは突出部61cが嵌合する嵌合凹部の一例であって、切欠63cに代えて、他の形状の嵌合凹部を正面リブ131aに設けてもよい。例えば正面リブ131aの正面に、突出部61cに対応した浅皿形の凹部を設けてもよい。また突出部を横枠部材63に設け、嵌合凹部を上枠部材61に設けてもよい。
(実施の形態9)
以下、実施の形態9について詳述する。図37は実施の形態9に係るテレビジョン受信機の一構成例を示す正面図、図38は実施の形態9に係るテレビジョン受信機の一構成例を示す背面図、図39は、テレビジョン受信機の一構成例を示す分解斜視図、図40及び図41はテレビジョン受信機の下側部分の要部を示した部分拡大側面図である。
実施の形態9に係るテレビジョン受信機は、前側に表示面141を有する正面視略矩形状の液晶表示パネル83及びエッジライド方式のバックライト装置82を積層して収容した収容体80を備える。収容体80は正面視が横長略矩形状のトレー状をなし、略矩形の背面板部95と、該背面板部95の周縁から前方へ起立した側壁部96とを有する。
また、収容体80は、液晶表示パネル83の長手方向に略平行な線条凸部93を後面に有する。線条凸部93は収容体80の下面部よりも適宜長上側の位置から後方へ突出するようにプレス加工による曲げ加工によって形成されている。収容体80に線条凸部93を設けることによって、収容体80の曲げ強度を向上させることができ、収容体80の下部に配される各種電子部品が曲げによって破損すること防止している。収容体80は、鉄等の金属製であり、プレス加工により形成されている。
バックライト装置82は、LED光源121、反射シート122、導光板123及び光学シート124で構成されている。LED光源121は、収容体80下辺側の側壁部96の内面に固定された長尺のLED基板121aを備える。LED基板121aには、その長手方向に沿って複数の発光ダイオード121bが並設され、上方へ光を発するように構成されている。反射シート122は収容体80の背面板部95と略同寸法の矩形状であり、背面板部95の前面に配されている。
導光板123は、正面視形状が反射シート122と略同一の矩形状をなし、導光板123の下面からLED光源121の光が入射するように、反射シート122の前側に配されている。導光板123は、例えばアクリル製であり、下面から入射したLED光源121の光を内部で拡散させながら前方へ導き、前方を照射する。収容体80に載置された反射シート122、導光板123の周縁は遮光枠体125によって覆われており、また遮光枠体125によって収容体80に保持されている。
遮光枠体125は、導光板123の側辺から出射した光がテレビジョン受信機の外部に漏れることを防止するための部材である。また、遮光枠体125は、収容体80及び後述する枠体85よりも熱電率が低く、LED光源121の熱がテレビジョン受信機の側辺から発散されることを防止する機能を兼ねている。遮光枠体125は、導光板123の前面の周縁部分に当接する正面視が矩形枠状をなす当接枠125aと、該当接枠125aの周縁から後方へ起立しており、収容体80の側壁部96の外側を囲繞する囲繞板125bとで構成されている。また、導光板123の前面側には、導光板123から出射した光を均一化する光学シート124が遮光枠体125の内側に収まるように配されている。光学シート124は、例えば反射偏向シート、拡散シート及びプリズムシート等を積層したものである。
バックライト装置82の前側には、液晶表示パネル83が配されている。液晶表示パネル83は、アスペクト比が16/9の略矩形の表示面141を有している。液晶表示パネル83は、スペーサを介して対向配置された略長方形の2枚のガラス基板、及び該ガラス基板に封入された液晶を備えている。正面側のガラス基板の内面には、画素を構成する複数のRGBカラーフィルタが縦横に配列している。背面側のガラス基板の内面には、横方向の走査線及び縦方向の信号線146がマトリクス状に配されており、走査線と信号線146との交差部分には、各画素に対応した液晶部分に電圧を印可するためのアクティブ素子、例えばTFT(Thin Film Transistor)が設けられている。各TFTのゲート電極は走査線に接続され、ソース電極は信号線146に接続されている。なお、各ガラス基板の外側には、TFTがオンの状態でバックライトの光が透過するように図示しない偏光フィルムが配されており、ノーマリーブラックの液晶表示パネル83が構成されている。
液晶表示パネル83の下端面部分から液晶表示パネル83を駆動するための走査線及び信号線146に接続された帯状のフレキシブル基板142が延びている。フレキシブル基板142は、可撓性のフィルム基材に、図示しない配線パターンが形成されたものであり、該配線パターンに液晶駆動回路142aがCOF(Chip On Film)方式で実装されている。液晶駆動回路142aの外観は棒状であり、液晶表示パネル83の下端面の長手方向に対して略平行になるようにフレキシブル基板142に実装されている。液晶駆動回路142aは、フレキシブル基板142の配線パターンを通じて、液晶表示パネル83の走査線に走査電圧を印加し、信号線146に画像信号に基づいた電圧を印加する。走査線及び信号線146に走査電圧及び画像に基づく電圧が印加され、液晶表示パネル83の表示面141に該画像が表示される。
フレキシブル基板142の先端部はリジッド基板143に接続されている。リジッド基板143にはコネクタ144が実装されており、該コネクタ144にはフラットケーブル145が接続されている。フラットケーブル145は収容体80の後面に設けられた液晶タイミング制御基板86及び画像処理基板に接続されている。画像処理基板は、例えば受信部及び信号処理回路が実装されている。受信部は、例えばデジタルチューナであり、テレビジョン信号を受信して選局を行い、選局されたチャンネル即ち特定の周波数帯の放送信号をMPEG(Moving Picture Experts Group)−2TS(Transport Stream)等のデータに変換し、該データを、信号処理回路に与える。信号処理回路ではデータのデコード、その他の各種処理を実行し、映像の信号に基づいて、液晶駆動回路142aの動作を制御し、該テレビジョン信号に係る映像を表示する。
また、テレビジョン受信機は、積層された液晶表示パネル83、光学シート124、導光板123、反射シート122及び収容体80の周縁部の4辺それぞれを前後から挾持する断面U字状の溝を内周に形成した枠体85を備える。液晶表示パネル83と、枠体85との間には、液晶表示パネル83の前面を保護する略矩形枠状のパネルカバー84が介装されている。枠体85は、収容体80にバックライト装置82及び液晶表示パネル83を保持させると共に、テレビジョン受信機の最外枠であり、液晶表示パネル83の表示面141を縁取る額縁の役割を有している。枠体85は、液晶表示パネル83の上辺部分を挾持する上枠体151と、左右部分を挾持する横枠体152,153と、下枠体154とで構成されている。枠体85は、例えばアルミニウム等の金属、合成樹脂等で構成されており、少なくとも下枠体154は収容体80よりも熱伝導率が高い部材で構成されている。
テレビジョン受信機の下部の構成を、図40及び図41を参照して説明する。図40及び図41は、異なる横方向位置の側断面図である。下枠体154は、パネルカバー84を介して液晶パネルの前面を押さえる前板部154aと、収容体80の後側に当接する後板部154cと、前板部154a及び後板部154cを繋ぐ底板部154bとを有する。液晶表示パネル83の下端面部分から延びるフレキシブル基板142は、U字溝状の下枠体154の内面に沿って、収容体80の背面側に引き回されている。
下枠体154の底板部154bには、フレキシブル基板142の液晶駆動回路142aが配された箇所、つまり、液晶駆動回路142aが配されたフレキシブル基板142の裏面が当接する当接部154dが形成されている。当接部154dは、例えば、遮光枠体125よりも底板部154bの前寄りに設けられた側断面三角形状で、液晶表示パネル83の下端面の長手方向に略平行な線条突起である。当接部154dは後方へ下り傾斜する傾斜面154eを有する。液晶駆動回路142aは当接部154dと、遮光枠体125の囲繞板125bとの間に配され、フレキシブル基板142の液晶駆動回路142aが配された箇所、つまり、液晶駆動回路142aの裏側の基材は、当接部154dの傾斜面154eに当接している。
後板部154cの上下方向の幅は、前板部154aの上下方向の幅よりも長く、後板部154cの表面積は、前板部154aの表面積よりも大きく構成されている。後板部154cの上端部は、収容体80の線条凸部93に当接しており、収容体80の背面板と、後板部154cとの間には空隙が設けられている。該空隙には、リジッド基板143が配されている。
また、図41に示すように、LED基板121aの両端部には雌ねじ121cが形成されており、収容体80及び遮光枠体125の底面及び下枠体154の底板部154bには、雌ねじ121cと対応する箇所に孔部94、125c、154fが形成されている。下枠体154は、孔部94、125c、154fを挿通したねじ、ビス、ボルト等の締結部材87によって収容体80に締結されている。締結部材87は、例えば金属製であり、LED光源121で発生した熱を収容体80から下枠体154へ伝導させる機能を兼ねている。
このように構成されたテレビジョン受信機によれば、収容体80に、導光板123、光学シート124及び液晶表示パネル83を積層し、その周縁を溝が形成された枠体85で挾持する構成を採用することにより液晶表示装置を薄型化できる。
また、フレキシブル基板142の液晶駆動回路142aが配された箇所を枠体85の当接部154dに当接させることにより、液晶駆動回路142aで発生した熱を枠体85に伝導させ、効果的に放熱することができる。
更に、フレキシブル基板142は、下枠体154のU字溝の内面に沿って、収容体80の背面側に引き回されているため、L字状のベゼルに沿ってフレキシブル基板142を引き回す場合に比べて、枠体85の内面に当接させ易く、液晶駆動回路142aの位置合わせも不要であり、組み立てが容易である。
更にまた、当接部154dは傾斜面154eを有し、フレキシブル基板142の液晶駆動回路142aが配された箇所を該傾斜面154eに当接させる構成であるため、より短い経路を通ってフレキシブル基板142を収容体80の後側に引き回すことができる。つまり、フレキシブル基板142の長さを短くすることができる。
更にまた、傾斜面154eと、遮光枠体125との間に液晶駆動回路142aを挟むように構成してあるため、より確実にフレキシブル基板142の液晶駆動回路142aが配された箇所を当接部154dに当接させることができる。
更にまた、枠体85は収容体80よりも熱伝導率が高く、前板部154aの表面積は後板部154cの表面積より大きいため、液晶駆動回路142aの熱を枠体85の後側部分から効率的に放熱することが可能である。
更にまた、エッジライト方式のLED光源121の熱をテレビジョン受信機の下側面部では無く、主に後面側から発散することができ、下側面部の温度上昇を抑えることができる。
更にまた、LED光源121で発生した熱を、締結部材87を通じて下枠体154に伝導させ、下枠体154の後側から放熱することができる。
更にまた、LED光源121が配された収容体80の側壁部96と、下枠体154との間に遮光枠体125が位置しており、該遮光枠体125の熱伝導率がシャーシ及び枠体85よりも低いため、テレビジョン受信機の下面部からの放熱を抑えることができる。
更にまた、下枠体154の後板部154cに伝導した熱の一部を、シャーシの線条凸部93を介してシャーシに発散することができ、より効果的な放熱が可能になる。
なお、実施の形態9では、テレビジョン受信機の下側にLED光源、フレキシブル基板、当接部等を設ける例を説明したが、各構成部を設ける位置は下側に限定されるものでは無く、上側、横側に設けても良い。
また、フレキシブル基板を当接部に当接させる構成を例示したが、液晶駆動回路を当接部に直接当接させても良い。更に、当接部の形状は、液晶駆動回路の熱を枠体へ伝導させることができれば、特に限定されるものでは無い。
なお、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、各実施の形態で記載されている技術的特徴(構成要件)は、お互いに組合せ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
(付記)
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
本発明に係る液晶表示装置は、前側から後側へ順次積層された液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を備える液晶表示装置において、前記液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を挟持する矩形状の枠体4を備え、該枠体4は断面形状が内側に向かって開いたコの字状をなすことを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3が、前側から後側へ順次積層されている。液晶表示装置は、液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を挟持する枠体4を備えており、枠体4の断面形状は内側に向かって開いたコの字状である。これにより、筐体を排除した液晶表示装置は、筐体が占める重量及び容積の分だけ軽量化、薄型化及び狭額縁化を実現することができる。
本発明に係る液晶表示装置は、前記枠体4は四つの直線状の枠部材41、42、43、44に分割可能であり、前記枠部材41、42、43、44は夫々押出成型品であることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、枠体4は直線状の枠部材41、42、43、44に四分割することができる。これにより、枠体4が大型化した場合であっても、枠体4を容易に成形することができる。本発明に係る液晶表示装置では、枠部材41、42、43、44が夫々押出成型により形成される。これにより、枠部材の断面形状が複雑であっても、枠部材は容易に形成可能である。
本発明に係る液晶表示装置は、前記光学シート9は前記バックライト7の前面より小さく、前記光学シート9の外側であって、前記液晶パネル2及び前記バックライト7の周縁部の間に位置し、外部へ漏れる前記バックライト7の光を遮光する矩形状の遮光枠体10を備えることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、光学シート9はバックライト7の前面より小さい。液晶表示装置は、光学シート9の外側であって、液晶パネル2とバックライト7との周縁部の間に位置する遮光枠体10を備えている。遮光枠体10は、バックライト7の前面周縁部から外部へ漏洩する光を遮る。これにより、遮光枠体10がバックライト7の前面周縁部から外部へ漏洩する光を遮るので、液晶表示装置の視者は液晶パネル2周囲から漏れる光を気にすることなく、液晶パネル2の画面に表示される画像を視ることができる。
本発明に係る液晶表示装置は、前記バックライト収容体3を後側から覆うバックキャビネット12を備え、前記枠体4は、前記液晶パネル2、光学シート9、遮光枠体10、バックライト7、バックライト収容体3及びバックキャビネット12を挟持していることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、バックライト収容体3を後側から覆うバックキャビネット12を備えている。枠体4は、液晶パネル2、光学シート9、遮光枠体10、バックライト7、バックライト収容体3及びバックキャビネット12を挟持している。これにより、バックライト7から後方に出射される光をバックライト収容体3が遮光することで、液晶表示装置における遮光効果は更に増大する。また、バックキャビネット12は、液晶表示装置の美観及び強度を向上させることができる。
本発明に係る液晶表示装置は、前記バックライト7は、光源8aが実装された基板8と、前記光源8aの光を側面から入射し、前記光学シート9に光を出射する導光板7とを有し、前記バックライト収容体3は前面が開口された箱状をなし、前記液晶パネル2、光学シート9、遮光枠体10及び導光板7は、前記バックライト収容体3の内底面上に積層されており、前記基板8は前記導光板7の側面と対向する前記バックライト収容体3の内側面に配置されていることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、バックライト7は、光源8aが実装された基板8と、導光板7とを有している。導光板7は、光源8aの光を側面から入光し、入光した光を反射、拡散させて、前側の光学シート9に出射する。液晶パネル2、光学シート9、遮光枠体10及び導光板7は、前面が開口されたバックライト収容体3の内底面上に積層されている。基板8は、導光板7の側面と対向するバックライト収容体3の内底面に配置されている。これにより、液晶表示装置は、エッジライト方式を採用して、バックライト7の厚みを導光板7の厚みまで低減させることにより、薄型化を図ることができる。また、液晶パネル2、光学シート9、遮光枠体10及び導光板7は、バックライト収容体3に収容されるため、液晶表示装置はバックキャビネット12を排除しても、強度を担保することができる。
本発明に係る液晶表示装置は、前記枠体4はアルミニウム製であることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、枠体4はアルミニウム製である。これにより、枠体4は、アルミニウムが有する熱伝導性、加工性、軽量性及びリサイクル性における高性能を享受することができる。
本発明に係る液晶表示装置は、前記液晶パネル2の前面周縁部を覆う矩形状の被覆枠体11を備え、前記枠体4は前記被覆枠体11の前面及びバックライト収容体3の後側周縁部に当接して、該被覆枠体11、液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を挟持していることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、液晶パネル2の前面周縁部を覆う矩形状の被覆枠体11を備えている。枠体4は、被覆枠体11の前面とバックライト収容体3の後側周縁部に当接して、被覆枠体11、液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を挟持している。これにより、被覆枠体11は、枠体4と液晶パネル2との間に介在することにより、液晶パネル2を保護することができる。
本発明に係る液晶表示装置は、前側から後側へ順次積層された液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を備える液晶表示装置において、前記液晶パネル2の前側周縁部及びバックライト収容体3の後側周縁部に当接して、該液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を挟持する前面視形状が矩形状かつ断面形状が内側に向かって開いたコの字状の枠体4を備え、該枠体4は四つの直線状の枠部材41、42、43、44に分割可能であり、前記枠部材41、42、43、44は、互いに突き合わさる位置に設けられたほぞ組構造により継ぎ合わされていることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、前側から後側へ順次積層された液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3における液晶パネル2の前側周縁部及びバックライト収容体3の後側周縁部に当接して、これらを挟持する枠体4を備えている。枠体4の前面視形状は矩形状であり、断面形状は内側に向かって開いたコの字状である。枠体4は、直線状の枠部材41、42、43、44に四分割することが可能である。枠部材41、42、43、44は、互いに突き合わさる位置に設けられたほぞ組構造により継ぎ合わされている。これにより、液晶表示装置の構成部材は、枠体4により保持されており、筐体を排除している。そのため、液晶表示装置は、筐体の重量及び容積の分だけ、軽量化、薄型化及び狭額縁化を図ることができる。また、枠体4は、四分割可能であり、将来の大型化に対して柔軟に対応することができる。更に、枠体4はほぞ組構造により強度が担保されており、連結部材は不要である。
本発明に係る液晶表示装置は、前記ほぞ組構造は前記バックライト収容体3の後側周縁部に当接する前記枠体4の後側部分に形成されていることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、四分割された枠部材41、42、43、44を継ぎ合わせるほぞ組構造は、バックライト収容体3の後側周縁部に当接する枠体4の後側部分に形成されている。これにより、液晶パネル2の画面に表示される画像を見るために液晶表示装置の前側に位置する視聴者が、枠部材41、42、43、44の継目を視認することはない。そのため、ほぞ組構造は、液晶表示装置の美観を損なわない。
本発明に係る液晶表示装置は、一の枠部材41における前記後側部分の両端部に、継ぎ合わされる他の枠部材42、43に対向するほぞ穴416が夫々設けられており、前記他の枠部材42、43の前記後側部分における前記一の枠部材41と突き合わさる位置に、夫々前記ほぞ穴416に嵌合するほぞ426、436が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、四つの枠部材41、42、43、44のうち、一の枠部材41における後側部分の両端部に、継ぎ合わされる他の枠部材42、43と対向するほぞ穴416が夫々設けられている。他の枠部材42、43の後側部分において、一の枠部材41と突き合せられる位置に、一の枠部材41におけるほぞ穴416に嵌合するほぞ426、436が夫々設けられている。これにより、四つの枠部材41、42、43、44のうち、少なくとも三つの枠部材41、42、43をほぞ組構造により継ぎ合わすことができる。ほぞ組構造が解除されない限り、液晶表示装置の各構成部材は、前後、左右、上下に固定されている。
本発明に係る液晶表示装置は、前記バックライト収容体3は前面が開口された箱状をなし、前記液晶パネル2、光学シート9及びバックライト7は、前記バックライト収容体3の内底面上に積層されており、前記枠体4における前記後側部分の前面に、突部417、437が設けられており、前記突部417、437と対向する前記バックライト収容体3の後側周縁部に、前記突部417が嵌合可能なスリット37が該バックライト収容体3の周縁に対して略平行に設けられていることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、液晶パネル2、光学シート9及びバックライト7は、前面が開口された箱状のバックライト収容体3の内底面上に積層されている。枠体4における後側部分412、432の前面には、突部417、437が設けられている。他方、突部417、437と対向するバックライト収容体3の後側周縁部には、突部417、437が嵌合するスリット37が設けられている。スリット37の長手方向は、バックライト収容体3の周縁と略平行である。これにより、液晶表示装置から従来のバックキャビネットは排除され、液晶表示装置の後面にバックライト収容体3の底部が露出する態様となる。枠体4の突部417、437とバックライト収容体3のスリット37が嵌合することにより、枠体4はバックライト収容体3に固定される。更に、スリット37の長手方向に枠部材41、42、43をスライド移動することができるため、この動作により枠部材41のほぞ穴416と枠部材42の426とを嵌合させることができる。
本発明に係る液晶表示装置は、前記バックライト収容体3に、該バックライト収容体3の底面32と側壁33とからなる稜部から前記スリット37の一端部分に達する矩形状の開口34が設けられており、前記開口34の寸法は前記突部417の寸法よりも大きくしてあることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、バックライト収容体3の底面32と側壁33とからなる陵部からスリット37の一端部分に達する矩形状の開口34が、バックライト収容体3に設けられている。矩形状の開口34の寸法は、突部417の寸法よりも大きい。これにより、バックライト収容体3の底部32にはL字状の開口37が形成される。突部417の寸法は、矩形状の開口34より小さいため、突部417は矩形状の開口34に容易に遊嵌可能である。枠部材をスライド移動することにより、矩形状の開口34に遊嵌された突部417はスリット37に嵌合され、枠部材はバックライト収容体3に固定される。
本発明に係る液晶表示装置は、前記枠部材41、42、43、44は前記液晶パネル2の前側周縁部に当接する前側部分411、421、431、441と、前記後側部分412、422、432、442との間を連結する側壁413、423、433、443を有し、前記枠部材41、42、43、44のいずれか一つの側壁及び該一つの側壁と対向する前記バックライト収容体3の側壁33に、ねじ穴331が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、枠部材41、42、43、44は後側部分と、液晶パネル2の前側周縁部に当接する前側部分411、421、431、441との間を連結する側壁413、423、433、443を有している。枠部材41、42、43、44のいずれか一つの側壁413と、一つの側壁413と対向するバックライト収容体3の側壁33には、ねじ穴331が設けられている。これにより、四つの枠部材41、42、43、44のうち、三つの枠部材41、42、43をほぞ組構造により継ぎ合わせた場合、残りの一つの枠部材44はバックライト収容体3とねじNで固定される。一つの枠部材44とバックライト収容体3とがねじNで固定された場合、ほぞ組構造は解除されなくなり、液晶表示装置の構成部材は、前後、左右、上下の各方向について固定される。液晶表示装置では、枠体4の固定に使用するねじNは、一つの枠部材44の固定に用いられる数まで低減可能である。枠体4におけるほぞ構造は、構成部材を固定するねじの削減を促す。ねじの削減は、液晶表示装置の組み立て効率及び生産性の向上に資する。
本発明に係る液晶表示装置は、前記枠部材41、42、43、44は、夫々押出成型品であることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、枠部材41、42、43、44は夫々押出成型により形成される。これにより、枠部材41、42、43、44の断面形状が複雑であっても、枠部材41、42、43、44は容易に形成可能である。
本発明に係る液晶表示装置は、前記液晶パネル2の前面周縁部を覆う矩形状の被覆枠体11を備え、前記枠体4は前記被覆枠体11の前面及びバックライト収容体3の後側周縁部に当接して、該被覆枠体11、液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を挟持していることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、液晶パネル2の前面周縁部を覆う矩形状の被覆枠体11を備えている。枠体4は、被覆枠体11の前面とバックライト収容体3の後側周縁部に当接して、被覆枠体11、液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を挟持している。これにより、被覆枠体11は、枠体4と液晶パネル2との間に介在することにより、液晶パネル2を保護することができる。
本発明に係る液晶表示装置は、前側から後側へ順次積層された液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を備える液晶表示装置において、前記バックライト収容体3は前面が開口された箱状をなし、前記液晶パネル2、光学シート9及びバックライト7は、前記バックライト収容体3の内底面上に積層されており、前記液晶パネル2及びバックライト収容体3に当接して、該液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を挟持する前面視形状が矩形状かつ断面形状が内側に向かって開いたコの字状の枠体4を備え、前記枠体4の内面及び該内面と対向する前記バックライト収容体3の外面の一方に突部35が設けられ、他方に該突部35が嵌合可能な溝部415、425、435又は開口が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、前面が開口された箱状をなしたバックライト収容体3の内底面上に、液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3が前側から後側へ順次積層されている。液晶表示装置は、液晶パネル2及びバックライト収容体3に当接して、液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を挟持する枠体4を備えている。枠体4は、前面視形状が矩形状であり、断面形状が内側に向かって開いたコの字状である。枠体4の内面と、枠体4の内面に対向するバックライト収容体3の外面との一方に突部35が設けられ、他方に突部35が嵌合可能な溝部415、425、435又は開口が設けられている。これにより、枠体4はバックライト収容体3に固定され、固定された枠体4が液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を挟持することにより、液晶表示装置の各構成部材は保持される。
本発明に係る液晶表示装置は、前記開口37はスリットであり、前記溝部415は、直列状に配置され、深さが異なる第一及び第二溝部4151及び4152と、該第一及び第二溝部4151及び4152夫々の底部を継ぐ傾斜部4153とを有し、前記突部35の高さは、前記枠体4の内面又は前記バックライト収容体3の外面から第一及び第二溝部4151及び4152の底部夫々までの距離の中間の長さであることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、開口37はスリットであり、溝又はスリットは枠体4の延在方向に略平行に設けられている。これにより、突部35が溝又はスリットに嵌合した状態で、かつ枠体4が液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を挟持した状態で、枠体4の一部を枠体の延在方向にスライド移動することができる。また、本発明に係る液晶表示装置では、溝部415は、第一溝部4151と第二溝部4152とを有している。第一溝部4151と第二溝部4152とは、直列状に配置され、底部の深さが異なる。また、溝部415は、第一溝部4151と第二溝部4152との底部を夫々継ぐ傾斜部4153を有している。突部35の高さは、枠体4の内面又はバックライト収容体3の外面から第一溝部4151及び第二溝部4152夫々までの距離の中間である。これにより、枠体4の一部を枠体4の延在方向にスライド移動した場合、突部35は第一溝部4151と第二溝部4152との間をスムーズに移動することができる。また、液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を挟持する枠体4の幅は、変化する。従って、液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3に対して枠体4の幅が狭くなる方向に、枠体4の一部をスライド移動することにより、枠体4が液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を挟持する力を増大させることができる。
本発明に係る液晶表示装置は、前記枠体4は四つの直線状の枠部材41、42、43、44に分割可能であり、前記枠部材41、42、43、44は、夫々押出成型品であることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、枠体4は四つの直線状の枠部材41、42、43、44に分割することができる。枠部材41、42、43、44は夫々押出成型品である。これにより、四分割された枠部材41、42、43、44が複雑な断面形状をなしていても、当該枠部材41、42、43、44を押出成型により容易に形成することができる。
本発明に係る液晶表示装置は、前記バックライト収容体3の外面に前記突部35が設けられており、前記枠体4の内面に前記溝部415、425、435が設けられており、前記枠体4は、前記溝部415、425、435の一端方向に該溝部415、425、435よりも深く削成された平坦部4223、4323と、該平坦部4223、4323及び前記溝部415、425、435の底部を継ぐ傾斜部4224、4324とを有し、前記突部35の高さは、前記バックライト収容体3の外面から前記溝部415、425、435の底部及び前記平坦部4223、4323夫々までの距離の中間の長さであることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、突部35はバックライト収容体3の外面に設けられており、溝部415、425、435は枠体4の内面に設けられている。枠体4は溝部415、425、435、平坦部4223、4323及び傾斜部4224、4324を有している。平坦部4223、4323は溝部415、425、435の一端方向に溝部415、425、435よりも深く削成されている。傾斜部4224、4324は、溝部415、425、435と平坦部4223、4323とを継いでいる。突部35の高さは、バックライト収容体3の外面から溝部415、425、435の底部までの距離と、バックライト収容体3の外面から平坦部4223、4323までの距離との中間の長さである。これにより、突部35が平坦部4223、4323と対向するように、枠部材で液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を挟み込む場合、液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3は、枠部材のコの字に開いた部分に容易に挿入される。そして、液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3に対して枠体4の幅が狭くなる方向に、枠体4の一部をスライド移動することにより、突部35を溝部415、425、435に嵌合させて、枠部材をバックライト収容体3に固定することができる。また、枠部材は液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を挟持する力を増大させることができる。
本発明に係る液晶表示装置は、前記バックライト7は、光源8aが実装された基板8と、前記光源8aの光を側面から入射し、前記光学シート9に光を出射する導光板7とを有し、前記基板8は前記導光板7の側面と対向する前記バックライト収容体3の内側面に配置されていることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、バックライト7は、光源8aが実装された基板8と、導光板7とを有している。すなわち、液晶表示装置は、エッジライト方式を採用している。導光板7は、光源8aの光を側面から入光し、光学シート9に光を出射する。基板8は、導光板7の側面と対向するバックライト収容体3の内側面に配置されている。これにより、液晶表示装置は、バックライト7の厚みを導光板7の厚みまで薄くすることができる。
本発明に係る液晶表示装置は、前記液晶パネル2の前面周縁部を覆う矩形状の被覆枠体11を備え、前記枠体4は前記被覆枠体11及びバックライト収容体3に当接して、該被覆枠体11、液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を挟持していることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、液晶パネル2の前面周縁部を覆う矩形状の被覆枠体11を備えている。枠体4は、被覆枠体11とバックライト収容体3とに当接して、被覆枠体11、液晶パネル2、光学シート9、バックライト7及びバックライト収容体3を挟持している。これにより、枠体4と液晶パネル2とが直接接し、液晶パネル2に傷が付くことを被覆枠体11が阻止している。そのため、被覆枠体11は液晶パネル2を保護することができる。
本発明に係る表示装置50は、映像を表示する表示パネル56と、該表示パネル56の周囲を覆う枠体60とを備え、前記枠体60は前記表示パネル56の縁に沿って延びる複数の枠部材61〜63によって構成される表示装置50において、一の枠部材61、63は、前記表示パネル56の縁部分を挿入する長手方向に延びたパネル挿入溝61a、63aと、該パネル挿入溝61a、63aの端部に形成してあり、他の枠部材61、63を嵌合する嵌合凹部70、115、63cとを備え、前記他の枠部材61、63の端部に前記嵌合凹部70、115、63cに嵌合する突出部132、135、61cを設けてあることを特徴とする。
本発明に係る表示装置50では、一の枠部材61のパネル挿入溝61aに嵌合凹部70、115、63cを形成し、他の枠部材63の端部に設けた突出部132、135、61cを嵌合凹部70、115、63cに嵌合し、隙間の発生を防ぐことができる。
本発明に係る表示装置50は、前記突出部132、135は尖端部分を有し、前記嵌合凹部70、115は前記パネル挿入溝61a〜63aの内面に形成してあり、前記尖端部分に対応したV字状をなすことを特徴とする。
本発明に係る表示装置50では、他の枠部材63の尖端部分をV字状の嵌合凹部70、115に嵌合し、隙間の発生を防ぐことができる。
本発明に係る表示装置50は、前記尖端部分は、前記他の枠部材63の端部外周面から突出した円弧状の尖端条132であり、前記嵌合凹部70は前記パネル挿入溝61aの底面及び両側面に亘ってU字状に延びた断面V字形の溝状をなすことを特徴とする。
本発明に係る表示装置50では、他の枠部材63の端部に形成した尖端条132を、断面V字形の溝をなす嵌合凹部70に嵌合させて、隙間の発生を防ぐことができる。
本発明に係る表示装置50は、前記嵌合凹部115は前記パネル挿入溝61aの側面に形成してあり、対向する前記嵌合凹部115の両側面の対向間距離は前記パネル挿入溝61aの底面側が短くなるようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る表示装置50では、嵌合凹部115の対向する側面間距離を短くし、隙間の発生を防ぐことができる。
本発明に係る表示装置50は、前記表示パネル56は矩形状をなし、前記嵌合凹部115は、前記表示パネル56の互いに直交する二周面に交差する方向に傾斜した傾斜面115aを有することを特徴とする。
本発明に係る表示装置50では、嵌合凹部115に、前記表示パネル56の互いに直交する二側面に交差する方向に傾斜した傾斜面115aを形成する。他の枠部材63の突出部135を一の枠部材61の嵌合凹部70に嵌合した場合に、一の枠部材61は他の枠部材63から作用する力によって、他の枠部材63に近接する。
本発明に係る表示装置50は、前記嵌合凹部63c及び突出部61cは前記他の枠部材61の長手方向に直交する方向に沿って設けてあり、前記突出部61cは前記他の枠部材61における前記パネル挿入溝61aの内面に設けてあり、前記他の枠部材61における前記パネル挿入溝61aの内側にて、前記突出部61cが前記嵌合凹部63cに嵌合していることを特徴とする。
本発明に係る表示装置50では、嵌合凹部63c及び突出部61cが他の枠部材61の長手方向、例えば横方向に直交する上下方向に沿っており、横方向及び上下方向に沿う二つの枠部材61、63を連結した場合に、上下方向にて連結部分に隙間が生じていても、突出部61cが嵌合凹部63cに嵌合することによって、横方向に枠部材61、63が偏倚することを防止することができる。また、他の枠部材61におけるパネル挿入溝61aの内側において、突出部61cが嵌合凹部63cに嵌合するので、突出部61c及び嵌合凹部63cは外部から視認されず、外観意匠性を向上させることができる。
本発明に係る表示装置50は、前記一及び他の枠部材61、63それぞれにおける前記パネル挿入溝61a、63aの一側面側に前記嵌合凹部63c及び突出部61cが設けてあり、前記一及び他の枠部材61、63それぞれにおける前記一側面に対向した前記パネル挿入溝61a、63aの他側面側に、前記嵌合凹部63c及び突出部61cによる嵌合を案内する案内凹部63d及び案内凸部61dが設けてあることを特徴とする。
本発明に係る表示装置50では、案内凸部61dを案内凹部63dに挿入することによって、枠部材同士を円滑に連結させることができる。
本発明に係る表示装置50は、前記嵌合凹部63cの開口縁部分に、前記一の枠部材の長手方向に交差する方向に沿った傾斜面63bを設けてあることを特徴とする。
本発明に係る表示装置50では、嵌合凹部63cの開口縁部分に傾斜面63bを設けることによって、該傾斜面63bに沿って突出部61cを嵌合凹部63cに導くことができる。
本発明に係る表示装置50では、上述したように一の枠部材61、63のパネル挿入溝61a、63aに嵌合凹部70、115、63cを形成し、他の枠部材61、63の端部の突出部132、135、61cを嵌合凹部70、115、63cに嵌合し、隙間の発生を防ぐことができる。
本発明に係る液晶表示装置は、前側に表示面を有する略矩形状の液晶表示パネル83と、該液晶表示パネル83の後方に配された光源121と、該液晶表示パネル83の後面側に配され、該光源121と対向する端面から入射した光で前記液晶表示パネル83の後面を照射する略矩形板状の導光板123と、該導光板123の後面側に配され、前記導光板123及び光源121を収容する収容体80と、前後方向に積層された前記液晶表示パネル83、前記導光板123及び前記収容体80の周縁を前後から挾持する溝が内周に形成された枠体85とを備える液晶表示装置であって、前記液晶表示パネル83は、帯状をなし、前記液晶表示パネル83の一端面側で、一端部が接続され、他端部が前記収容体80の後側に位置し、液晶駆動回路142aが配されたフレキシブル基板142を備え、前記枠体85は、前記フレキシブル基板142の前記液晶駆動回路142aが配された箇所、又は前記液晶駆動回路142aに当接する当接部154dを備えることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、収容体80に、導光板123、光学シート124及び液晶表示パネル83を積層し、その周縁を、内周に溝が形成された枠体85で挾持することにより、液晶表示装置を薄型化することができる。また、フレキシブル基板142に配された液晶駆動回路142a、又はフレキシブル基板142の液晶駆動回路142aが配された箇所は枠体85に当接しているため、液晶駆動回路142aで発生した熱を枠体85に伝導させ、放熱することが可能である。更に、液晶表示パネル83の前記一端面側で接続されたフレキシブル基板142は、溝状の枠体の内面に沿って、収容体80の背面側に引き回されているため、L字状のベゼルに沿ってフレキシブル基板142を引き回す場合に比べて、枠体85の内面に当接させ易い。
本発明に係る液晶表示装置は、前記当接部154dは、前記一端面の長手方向に略平行な線条突起であり、前記導光板123の端面との距離が前側に比べて後側の方が長い傾斜面154eを有することを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、液晶駆動回路142aに当接する当接部154dが線条突起であり、導光板123の端面との距離が前側に比べて後側の方が長い傾斜面154eを有するため、フレキシブル基板142は線条突起の傾斜面154eに沿って引き回され、液晶駆動回路142aは傾斜面154eに当接する。従って、液晶駆動回路142aをより容易に当接部154dに当接させることができる。また、より短い経路を通ってフレキシブル基板142を収容体80の後側に引き回せる。このため、フレキシブル基板142の長さを短くすることができる。
本発明に係る液晶表示装置は、前記収容体80及び前記導光板123の周縁を覆う遮光枠体125を備え、前記液晶駆動回路142aは、前記当接部154dの傾斜面154eと、前記遮光枠体125との間に配されていることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、傾斜面154eと、遮光枠体125との間に液晶駆動回路142aが挟まれるように位置するため、より確実に液晶駆動回路142a、又はフレキシブル基板142の液晶駆動回路142aが配された箇所を当接部154dに当接させることが可能である。
本発明に係る液晶表示装置は、前記枠体85は、前記収容体80よりも熱伝導率が高く、前記フレキシブル基板142が引き回されている部分の後側の表面積は該部分の前側の表面積より広いことを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、液晶表示パネル83の枠体85は収容体80よりも熱伝導率が高く、前側の表面積は後側の表面積より大きいため、液晶駆動回路142aの熱を枠体85の後側部分から効率的に放熱することが可能である。
本発明に係る液晶表示装置は、前側に表示面を有する略矩形状の液晶表示パネル83と、該液晶表示パネル83の後方に配された光源121と、該液晶表示パネル83の後面側に配され、該光源121と対向する端面から入射した光で前記液晶表示パネル83の後面を照射する略矩形板状の導光板123と、該導光板123の後面側に配され、前記導光板123及び光源121を収容する収容体80と、前後方向に積層された前記液晶表示パネル83、前記導光板123及び前記収容体80の周縁を前後から挾持する溝が内周に形成された枠体85とを備える液晶表示装置であって、前記枠体85は、前記液晶表示パネル83の前記光源121側を挾持する部分の後側の表面積が該部分の前側の表面積より広いことを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、枠体85は後側の表面積が前側の表面積より広いため、光源の熱は主に枠体85の後側から発散する。
本発明に係る液晶表示装置は、前記液晶表示パネル83の前記光源121側を挾持する部分を前記収容体80に締結すると共に、前記光源121で発生した熱を前記収容体80から前記枠体85へ伝導させる締結部材87を備えることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、光源121で発生した熱は締結部材87を通じて枠体85に伝導する。
本発明に係る液晶表示装置は、前記収容体80及び前記導光板123の周縁を覆う遮光枠体125を備え、該遮光枠体125は前記収容体80及び前記枠体85よりも熱伝導率が低いことを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、光源121を収容した収容体80の周縁と、枠体85との間に遮光枠体125が位置しており、該遮光枠体125の熱伝導率がシャーシ及び枠体85よりも低いため、液晶表示パネル83の側面からの放熱を抑えることが可能である。
本発明に係る液晶表示装置は、前記収容体80は、前記液晶表示パネル83の前記光源121側の辺に略平行な線条凸部93を後側面に有し、前記枠体85は、前記収容体80よりも熱伝導率が高く、前記液晶パネル83、前記導光板123及び前記収容体80を挾持するための前板部154aと、後板部154cと、該前板部154a及び後板部154cを繋ぐ側板部154bとを有し、該後板部154cは前記線条凸部93に当接していることを特徴とする。
本発明に係る液晶表示装置では、枠体85の後板部154cに伝導した熱の一部を、シャーシの線条凸部93を介してシャーシに発散することができる。線条凸部93が設けられている部分は、光源121から離れており、収容体80の熱伝導率が枠体85よりも低いため、該部分は枠体85の後板部154cよりも低温である。このため、枠体85の後板部154cの熱をシャーシに伝導させることができ、より効果的に熱を後側に発散することができる。
本発明に係るテレビジョン受信機は、上述したいずれか一つの液晶表示装置又は表示装置と、テレビジョン放送を受信する受信部とを備え、前記受信部にて受信したテレビジョン放送に基づいて、前記液晶表示装置又は表示装置に映像を表示するようにしてあることを特徴とする。
本発明によれば、テレビジョン放送の映像を表示することが可能である。