JP2015025990A - 干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、電子機器、干渉フィルターの製造方法、及びmems素子 - Google Patents

干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、電子機器、干渉フィルターの製造方法、及びmems素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2015025990A
JP2015025990A JP2013156420A JP2013156420A JP2015025990A JP 2015025990 A JP2015025990 A JP 2015025990A JP 2013156420 A JP2013156420 A JP 2013156420A JP 2013156420 A JP2013156420 A JP 2013156420A JP 2015025990 A JP2015025990 A JP 2015025990A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
electrode
groove
groove portion
interference filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013156420A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6135365B2 (ja
Inventor
晃幸 西村
Akiyuki Nishimura
晃幸 西村
友樹 坂下
Yuki Sakashita
友樹 坂下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2013156420A priority Critical patent/JP6135365B2/ja
Priority to US14/340,954 priority patent/US9971143B2/en
Publication of JP2015025990A publication Critical patent/JP2015025990A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6135365B2 publication Critical patent/JP6135365B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/001Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements based on interference in an adjustable optical cavity
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/12Generating the spectrum; Monochromators
    • G01J3/26Generating the spectrum; Monochromators using multiple reflection, e.g. Fabry-Perot interferometer, variable interference filters
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/002Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements the movement or the deformation controlling the frequency of light, e.g. by Doppler effect
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/007Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements the movable or deformable optical element controlling the colour, i.e. a spectral characteristic, of the light
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/28Interference filters
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/28Interference filters
    • G02B5/284Interference filters of etalon type comprising a resonant cavity other than a thin solid film, e.g. gas, air, solid plates

Abstract

【課題】基板の撓みを抑制可能な干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュ
ール、電子機器、干渉フィルターの製造方法、及びMEMS素子を提供する。
【解決手段】波長可変干渉フィルター5は、固定基板51と、固定基板51に対向する可
動基板52と、一対の反射膜54,55と、固定基板51に設けられた固定引出電極56
1Aと、可動基板52に設けられ、接続位置において固定引出電極561Aに当接する可
動接続電極562Bと、を備え、可動基板52は、固定基板51及び可動基板52を基板
厚み方向から見た平面視において、接続位置に設けられた第一溝部520と、上記平面視
において、第一溝部520よりも面積が大きく、かつ第一溝部520に連結された第二溝
部522とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、電子機器、干
渉フィルターの製造方法、及びMEMS素子に関する。
従来、一対の基板の互いに対向する面に、それぞれ反射膜を所定のギャップを介して対
向配置した干渉フィルターや、基板上に反射膜を配置したミラー素子や、基板上に水晶振
動片等の圧電体を配置した圧電振動素子等の各種MEMS(Micro Electro Mechanical S
ystems)素子が知られている。
また、このようなMEMS素子の一例として、一対の基板のそれぞれに電極が設けられ
、一方の基板に設けられた電極から引き出された引出電極と、他方の基板に設けられた引
出電極と、各引出電極を当接させて、電気的に接続させる接続部と、を備えた波長可変干
渉フィルターが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の波長可変干渉フィルターは、MEMS素子の一例であり、この波長
可変干渉フィルターは、駆動電極がそれぞれ設けられた一対の基板(固定基板及び可動基
板)を備えている。この固定基板には、可動基板に向かって突出する突出部と、この突出
部の可動基板側の端面から固定基板の外周縁に延出した導通電極と、が設けられている。
また、可動基板には、固定基板に対向する面とは反対側の面の上記突出部に対応する位置
にエッチングにより溝部が設けられ、当該溝部の底部は、可撓性を有する薄肉部となる。
そして、可動基板の固定基板に対向する面には、駆動電極から薄肉部まで引出電極が設け
られ、突出部上の導通電極及び薄肉部上の引出電極が当接する。この際、薄肉部が弾性変
形することで、引出電極及び導通電極の接触圧が向上し、接続信頼性が確保されるととも
に、薄肉部が撓むことで一対の基板の平行性が維持される。
特開2012−168438号公報
ところで、特許文献1に記載の波長可変干渉フィルターにおいて、エッチングにより溝
部を形成する場合、波長可変干渉フィルターを厚み方向から見た平面視において、溝部の
面積を十分に確保しないと、溝部の深部にエッチング液が十分に流れず、薄肉部を十分に
薄くすることが容易ではない。
薄肉部を十分に薄くできない場合、薄肉部の撓みが不十分で突出部の押圧力により可動
基板が撓んだり、固定基板に対して可動基板が傾いたりする。
本発明の目的は、基板の撓みを抑制可能な干渉フィルター、光学フィルターデバイス、
光学モジュール、電子機器、干渉フィルターの製造方法、及びMEMS素子を提供するこ
とである。
本発明の干渉フィルターは、第一基板と、前記第一基板に対向する第二基板と、前記第
一基板に設けられ、入射光の一部を反射し一部を透過する第一反射膜と、前記第二基板に
設けられ、前記第一反射膜に対向し、入射光の一部を反射し一部を透過する第二反射膜と
、前記第一基板に設けられた第一電極と、前記第二基板に設けられ、接続位置において前
記第一電極に当接する第二電極と、を備え、前記第二基板は、前記第一基板及び前記第二
基板を基板厚み方向から見た平面視において、前記接続位置に設けられた第一溝部と、前
記平面視において、前記第一溝部よりも面積が大きく、かつ前記第一溝部に連結された第
二溝部とを有することを特徴とする。
本発明では、第二基板は、第一基板及び第二基板を厚み方向に見た平面視(以下、単に
平面視とも称する)において、接続位置に第一溝部が設けられている。
したがって、第一溝部の溝底部(第一底部)が撓むことで、第一電極及び第二電極を接触
させた際の応力を逃がすことができ、第二基板の撓みや傾斜を抑制できる。
ここで、第二基板には、第一溝部及び第二溝部が連結されており、第二溝部の平面視に
おける面積が第一溝部よりも大きい。このような第一溝部及び第二溝部は、ウェットエッ
チングによって同時に形成することが可能となり、当該ウェットエッチングを実施する際
に、第一溝部と第二溝部とが連結される。この際、第一溝部及び第二溝部が連結されるこ
とで、第二溝部から第一溝部にエッチング液が流入し、エッチング液の循環が促進される
。これにより、第一溝部の深部にエッチング液を十分に供給でき、第一溝部におけるエッ
チングを十分に進行させることができるので、第一底部の厚みを十分に薄くすることがで
きる。したがって、上記のように、第一電極及び第二電極を接触させた際に、第二基板の
撓みや傾斜を抑制でき、かつ弾性力による接触圧を十分に確保可能な厚み寸法の第一溝部
を形成できる。さらに、第一反射膜や第二反射膜における撓みや傾斜も抑制でき、分光性
能の低下を抑制できる。
本発明の干渉フィルターにおいて、前記第一溝部の第一底部及び前記第二溝部の第二底
部を連結し、前記第一底部及び前記第二底部と同一平面となる連結部を備えたことが好ま
しい。
本発明では、第一溝部の第一底部と第二溝部の第二底部とを連結する連結部を備える。
通常、第一溝部及び第二溝部をエッチングにより形成する場合、第一基板に対して、第
一溝部の溝底面(第一底部)と第二溝部の溝底面(第二底部)に対応した開口を有するレ
ジストを形成した後、ウェットエッチングを実施する。この場合、ウェットエッチングが
進行し、サイドエッチングにより第一溝部と第二溝部とが連結されるまで、面積が小さい
第一溝部のエッチングが進行しにくく、結果第一溝部の溝深さが第二溝部の溝深さよりも
浅くなってしまう。
これに対して、本発明では、第一底部、第二底部、及び連結部が同一平面となる溝をウ
ェットエッチングにより形成することになる。この場合、第一底部、第二底部及びこれら
を連結する連結部に対応した開口を有するレジストを形成した後、ウェットエッチングを
実施する。これにより、第一溝部、第二溝部、及び連通部が同じ速さでエッチングされる
ことで、これらの第一溝部、第二溝部、及び連通部が同じ深さの溝となる。したがって、
第一溝部の溝深さを十分に確保でき、第一底部の可撓性を十分に確保できる。
また、例えば、上述したように、第二溝部により可動部を保持して厚み方向に変位させ
る場合、突出部による第一溝部への応力を第二溝部に伝達させにくい構成とすることが好
ましい。本発明では、連通部が設けられることで、第一溝部と第二溝部とを、互いに離間
した位置に設けることができ、上記応力が第二溝部に伝達することを抑制できる。
本発明の干渉フィルターにおいて、前記連結部は、前記平面視において、前記第一底部
及び前記第二底部を最短距離で結ぶ直線方向に沿って設けられたことが好ましい。
本発明では、連結部は第一底部及び第二底部を最短距離で結ぶ直線方向に沿って、すな
わち所定幅寸法を有する直線状に設けられている。これにより、平面視における連結部の
面積を小さくできる。したがって、連結部による第二基板の剛性の低下を抑制でき、第二
基板の撓みを抑制できる。
本発明の干渉フィルターにおいて、前記第二基板は、前記第一溝部及び前記第二溝部の
間に設けられ、前記第一溝部及び前記第二溝部よりも厚み寸法が大きい厚肉部を備え、前
記連結部は、前記平面視において、前記厚肉部を迂回して設けられたことが好ましい。
本発明では、互いに離間して設けられた第一溝部と第二溝部との間に厚肉部が設けられ
、この厚肉部を迂回する連結部が設けられる。この場合、突出部に押圧された第一底部が
変形した場合でも、その応力が厚肉部により第二溝部に伝達されにくい。したがって、第
二底部に上記応力が加わることによる、反射膜間のギャップの寸法(以下、ギャップ寸法
とも称する)の変動を抑制でき、高精度にギャップ寸法精度を行うことができる。
本発明の干渉フィルターにおいて、前記連結部は、前記平面視において、連結する方向
と交わる幅方向の寸法が、前記第一底部及び前記連結部が連続する位置における、前記第
一底部の前記幅方向の寸法よりも小さいことが好ましい。
ここで、連結部の幅方向の寸法(幅寸法)とは、上記平面視において、連結部が第一底
部及び第二底部を連結する方向(連結方向)と交差する方向(例えば直交方向)における
連結部の寸法である。なお、連結部は、平面視において直線的に第一底部及び第二底部を
連結するもの以外にも、平面視において湾曲する部分や、屈曲する部分を有するものも含
む。連結部の湾曲部分では、接線方向が連結方向である。
本発明では、連結部の幅寸法を、第一底部の幅寸法よりも小さくすることにより、平面
視における連結部の面積をより小さくできる。したがって、連結部を設けることによる第
二基板の剛性の低下を一層抑制でき、第二基板の撓みを一層抑制できる。
本発明の干渉フィルターにおいて、前記第二基板は、前記第二反射膜が設けられた可動
部を備え、前記第二溝部は、前記可動部を前記厚み方向に対して移動可能に保持すること
が好ましい。
本発明では、干渉フィルターは、第二反射膜が形成された可動部が第二溝部によって保
持され、厚み方向に沿って移動可能となる。このような干渉フィルターでは、ギャップ寸
法を変更可能な波長可変干渉フィルターとなる。
このように構成された本発明では、第一溝部と、可動部を保持する第二溝部とを同時に
形成することができる。つまり、第二溝部として可動部を進退可能に保持する溝を利用で
き、第一溝部のエッチング深さを十分に確保するために別途溝を形成する必要がない。こ
れにより、波長可変干渉フィルターの製造工程の簡略化を図ることができ、製造コストを
抑制できる。
本発明の干渉フィルターにおいて、前記第一溝部と同形状の第三溝部を備え、前記第二
溝部は、前記平面視において、回転対称となる形状を有し、前記第一溝部及び前記第三溝
部は、前記第二溝部の対称中心に対して、回転対称となる位置に設けられたことが好まし
い。
本発明では、可動部を保持する第二溝部が、回転対称となる形状を有し、その対称中心
に対して、回転対称となるように第一溝部及び第三溝部が設けられている。
これにより、第二基板の応力の偏りを抑制できる。したがって、当該応力の偏りによる
、ギャップ寸法の精度の低下を抑制でき、高い分光性能を有する波長可変干渉フィルター
を提供できる。
本発明の光学フィルターデバイスは、第一基板、前記第一基板に対向する第二基板、前
記第一基板に設けられ、入射光の一部を反射し一部を透過する第一反射膜、前記第二基板
に設けられ、前記第一反射膜に対向し、入射光の一部を反射し一部を透過する第二反射膜
、前記第一基板に設けられた第一電極、及び、前記第二基板に設けられ、接続位置におい
て前記第一電極に当接する第二電極を備えた干渉フィルターと、前記干渉フィルターを収
納する筐体と、を備え、前記第二基板は、前記第一基板及び前記第二基板を基板厚み方向
から見た平面視において、前記接続位置に設けられた第一溝部と、前記平面視において、
前記第一溝部よりも面積が大きく、かつ前記第一溝部に連結された第二溝部とを有するこ
とを特徴とする。
本発明では、上記発明と同様に、第二基板に第二溝部と連結された第一溝部が設けられ
ている。したがって、第一溝部の溝底部が撓むことで、第二基板の撓みや傾斜を抑制でき
、高い分光性能を有する光学フィルターデバイスを提供できる。
また、干渉フィルターが筐体内に収納されているため、大気に含まれるガス等による反
射膜の劣化や、異物の付着を抑制できる。
本発明の光学モジュールは、第一基板と、前記第一基板に対向する第二基板と、前記第
一基板に設けられ、入射光の一部を反射し一部を透過する第一反射膜と、前記第二基板に
設けられ、前記第一反射膜に対向し、入射光の一部を反射し一部を透過する第二反射膜と
、前記第一基板に設けられた第一電極と、前記第二基板に設けられ、接続位置において前
記第一電極に当接する第二電極と、前記第一反射膜及び前記第二反射膜により取り出され
た光を検出する検出部と、を備え、前記第二基板は、前記第一基板及び前記第二基板を基
板厚み方向から見た平面視において、前記接続位置に設けられた第一溝部と、前記平面視
において、前記第一溝部よりも面積が大きく、かつ前記第一溝部に連結された第二溝部と
を有することを特徴とする。
本発明では、上記発明と同様に、第二基板に第二溝部と連結された第一溝部が設けられ
ている。したがって、第一溝部の溝底部が撓むことで、第二基板の撓みや傾斜を抑制でき
、高い分光性能を有する光学モジュールを提供できる。
本発明の電子機器は、第一基板、前記第一基板に対向する第二基板、前記第一基板に設
けられ、入射光の一部を反射し一部を透過する第一反射膜、前記第二基板に設けられ、前
記第一反射膜に対向し、入射光の一部を反射し一部を透過する第二反射膜、前記第一基板
に設けられた第一電極、及び、前記第二基板に設けられ、接続位置において前記第一電極
に当接する第二電極を備えた干渉フィルターと、前記干渉フィルターを制御する制御部と
、を備え、前記第二基板は、前記第一基板及び前記第二基板を基板厚み方向から見た平面
視において、前記接続位置に設けられた第一溝部と、前記平面視において、前記第一溝部
よりも面積が大きく、かつ前記第一溝部に連結された第二溝部とを有することを特徴とす
る。
本発明では、上記発明と同様に、第二基板に第二溝部と連結された第一溝部が設けられ
ている。したがって、第一溝部の溝底部が撓むことで、第二基板の撓みや傾斜を抑制でき
、高い分光性能を有する電子機器を提供できる。
本発明の干渉フィルターの製造方法は、第一基板、前記第一基板に対向する第二基板、
入射光の一部を反射し一部を透過する第一反射膜、前記第二基板に設けられ、前記第一反
射膜に対向し、入射光の一部を反射し一部を透過する第二反射膜、前記第一基板に設けら
れた第一電極、及び前記第二基板に設けられた第二電極を備え、前記第一電極及び前記第
二電極が接続位置において接続された干渉フィルターの製造方法であって、前記第一基板
を形成し、前記第一基板の少なくとも前記接続位置と重なる領域に前記第一電極を形成す
る工程と、前記第二基板を厚み方向に見た平面視において、前記第二基板を前記第一基板
と対向させた際に、前記第二基板の前記接続位置と重なる第一開口部、及び前記第一開口
部とは異なる位置で、かつ前記平面視における面積が前記第一開口部よりも大きい第二開
口部を少なくとも含むマスクパターンを形成する工程と、ウェットエッチングにより、前
記第一開口部に対応した第一溝部、及び前記第二開口部に対応した第二溝部を連結する工
程と、前記第二基板の少なくとも前記接続位置と重なる領域に前記第二電極を形成する工
程と、前記第一電極及び前記第二電極を、前記接続位置で接触させる工程と、を実行する
ことを特徴とする。
本発明は、互いに連結された第一溝部及び第二溝部を、ウェットエッチングによって同
時に形成する。この際、上述のように、第二溝部から第一溝部にエッチング液が流入し、
エッチング液の循環が促進され、第一溝部におけるエッチングが十分に進行する。これに
より、第一底部の厚みを十分に薄くすることができ、上述のように、第一電極及び第二電
極を接触させた際に、第二基板の撓みや傾斜を抑制できる。
また、本発明では、第一底部を備える第一溝部と、第二溝部とを、エッチングにより同
時に形成している。これにより、第一溝部と第二溝部とを別の工程で形成する場合と比べ
て、製造工程を短縮でき、製造コストを抑制できる。したがって、製造コストを抑制しな
がら、上述のような信頼性の高い干渉フィルターを製造できる。
本発明の干渉フィルターの製造方法において、前記マスクパターンを形成する工程では
、前記第一開口部及び前記第二開口部を連結する第三開口部を含む前記マスクパターンを
形成することが好ましい。
本発明では、第一開口部に対応した第一溝部の第一底部と、第二開口部に対応した第二
溝部の第二底部とが、第三開口部に対応した連結部により連結される。これにより、第一
溝部、第二溝部、及び連通部が同じ速さでエッチングされ、第一底部、第二底部、及び連
結部が同一平面となる溝を形成できる。つまり、連結部を介して第一溝部から第二溝部に
エッチング液を流すことができ、第一溝部におけるエッチング液の滞留を抑制できる。こ
のようにして製造された干渉フィルターでは、第一溝部の溝深さが十分に確保され、第一
底部の可撓性が十分に確保される。したがって、上述のような信頼性の高い干渉フィルタ
ーを製造できる。
本発明のMEMS素子は、第一基板と、前記第一基板に対向する第二基板と、前記第一
基板に設けられた第一電極と、前記第二基板に設けられ、接続位置において前記第一電極
に当接する第二電極と、を備え、前記第二基板は、前記第一基板及び前記第二基板を基板
厚み方向から見た平面視において、前記接続位置に設けられた第一溝部と、前記平面視に
おいて、前記第一溝部よりも面積が大きく、かつ前記第一溝部に連結された第二溝部とを
有することを特徴とする。
本発明では、上記発明と同様に、第二基板に第二溝部と連結された第一溝部が設けられ
ている。したがって、第一溝部の溝底部が撓むことで、第二基板の撓みや傾斜を抑制でき
る。
また、上記のように、第一電極及び第二電極を接触させた際に、第二基板の撓みや傾斜
を抑制でき、かつ弾性力による接触圧を十分に確保可能な厚み寸法の第一溝部を形成でき
る。
第一実施形態の分光測定装置の概略構成を示すブロック図。 上記実施形態の波長可変干渉フィルターの概略構成を示す平面図。 上記実施形態の波長可変干渉フィルターの概略構成を示す断面図。 上記実施形態の固定基板の製造工程の概略を示す図。 上記実施形態の可動基板の製造工程の概略を示す図。 第二実施形態の波長可変干渉フィルターの概略構成を示す平面図。 第三実施形態の波長可変干渉フィルターの概略構成を示す平面図。 第四実施形態の波長可変干渉フィルターの概略構成を示す平面図。 第四実施形態の波長可変干渉フィルターの概略構成を示す断面図。 上記実施形態の変形例の波長可変干渉フィルターの概略構成を示す断面図。 第五実施形態の光学フィルターデバイスの概略構成を示す断面図。 本発明の電子機器の一例である測色装置を示す概略図。 本発明の電子機器の一例であるガス検出装置を示す概略図。 図13のガス検出装置の制御系の構成を示すブロック図。 本発明の電子機器の一例である食物分析装置の概略構成を示す図。 本発明の電子機器の一例である分光カメラの概略構成を示す模式図。
[第一実施形態]
以下、本発明に係る第一実施形態について、図面に基づいて説明する。
[分光測定装置の構成]
図1は、本発明に係る分光測定装置の概略構成を示すブロック図である。
分光測定装置1は、本発明の電子機器の一例であり、測定対象Xで反射した測定対象光
における各波長の光強度を分析し、分光スペクトルを測定する装置である。なお、本実施
形態では、測定対象Xで反射した測定対象光を測定する例を示すが、測定対象Xとして、
例えば液晶パネル等の発光体を用いる場合、当該発光体から発光された光を測定対象光と
してもよい。
そして、この分光測定装置1は、図1に示すように、光学モジュール10と、光学モジ
ュール10から出力された信号を処理する制御部20と、を備えている。
[光学モジュールの構成]
光学モジュール10は、波長可変干渉フィルター5と、ディテクター11と、I−V変
換器12と、アンプ13と、A/D変換器14と、電圧制御部15とを備える。
この光学モジュール10は、測定対象Xで反射された測定対象光を、入射光学系(図示
略)を通して、波長可変干渉フィルター5に導き、波長可変干渉フィルター5を透過した
光をディテクター11で受光する。そして、ディテクター11から出力された検出信号は
、I−V変換器12、アンプ13、及びA/D変換器14を介して制御部20に出力され
る。
[波長可変干渉フィルターの構成]
次に、光学モジュール10に組み込まれる波長可変干渉フィルター5について説明する

図2は、波長可変干渉フィルター5の概略構成を示す平面図である。図3は、図2にお
けるIII-III線で切断した際の断面図である。
波長可変干渉フィルター5は、図2及び図3に示すように、第一基板を構成する固定基
板51及び第二基板を構成する可動基板52を備えている。これらの固定基板51及び可
動基板52は、それぞれ例えば、ソーダガラス、結晶性ガラス、石英ガラス、鉛ガラス、
カリウムガラス、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラス等の各種ガラスや、水晶等により
形成されている。そして、固定基板51の第一接合面514及び可動基板52の第二接合
面526が、例えばシロキサンを主成分とするプラズマ重合膜などにより構成された接合
膜53により接合されることで、一体的に構成されている。
固定基板51の可動基板52に対向する面には、本発明の第一反射膜を構成する固定反
射膜54が設けられ、可動基板52の固定基板51に対向する面には、本発明の第二反射
膜を構成する可動反射膜55が設けられている。これらの固定反射膜54及び可動反射膜
55は、ギャップG1を介して対向配置されている。
波長可変干渉フィルター5には、ギャップG1のギャップ寸法を調整(変更)するのに
用いられる本発明のギャップ変更部の一例である静電アクチュエーター56が設けられて
いる。このような静電アクチュエーター56は対向する電極間に所定の電圧を印加するこ
とで、静電引力により容易にギャップG1の寸法を変化させることができ、構成の簡略化
を図れる。静電アクチュエーター56は、電圧制御部15の制御により駆動可能となる。
なお、以降の説明に当たり、固定基板51又は可動基板52の基板厚み方向から見た平
面視、つまり、固定基板51及び可動基板52の積層方向から波長可変干渉フィルター5
を見た平面視を、フィルター平面視と称する。また、本実施形態では、フィルター平面視
において、固定反射膜54の中心点及び可動反射膜55の中心点は、一致し、平面視にお
けるこれらの反射膜の中心点を平面中心点Oと称し、これらの反射膜の中心点を通る直線
を中心軸と称する。
(固定基板の構成)
固定基板51は、可動基板52に対して厚み寸法が大きく形成されており、静電アクチ
ュエーター56による静電引力や、固定基板51上に形成される膜部材(例えば固定反射
膜54等)の内部応力による固定基板51の撓みはない。
この固定基板51は、図2及び図3に示すように、例えばエッチング等により形成され
た電極配置溝511及び反射膜設置部512を備える。
電極配置溝511は、フィルター平面視で、固定基板51の平面中心点Oを中心とした
環状に形成されている。反射膜設置部512は、フィルター平面視において、電極配置溝
511の中心部から可動基板52側に突出して形成されている。この電極配置溝511の
溝底面は、静電アクチュエーター56を構成する固定電極561が配置される電極設置面
511Aとなる。また、反射膜設置部512の突出先端面は、固定反射膜54が配置され
る反射膜設置面512Aとなる。
また、固定基板51には、電極配置溝511から、固定基板51の頂点に向かって延出
する電極引出溝511B1,511B2が設けられている。具体的には、固定基板51に
は、固定基板51の頂点C1に向かって延出する電極引出溝511B1と、この電極引出
溝511B1とは逆方向に頂点C2に向かって延出する電極引出溝511B2が設けられ
ている。ここで、電極引出溝511B1,511B2は、固定基板51の頂点まで延出し
、延出先端には電極接続部511Cが設けられ、この電極接続部511Cの可動基板52
側の面は、電極配置溝511の電極設置面511Aと同一平面となる。
電極引出溝511B1には、可動基板52に向かって(固定基板51から離れる方向に
)突出する突出部513が設けられている。突出部513の突出方向の先端面513Aは
、電極設置面511Aと平行な平坦面に形成されている。この突出部513の先端面51
3Aは、接合面514と同一平面となる。
電極配置溝511の電極設置面511Aには、静電アクチュエーター56を構成する固
定電極561が設けられる。固定電極561は、電極設置面511Aに直接設けてもよく
、電極設置面511Aの上に他の薄膜(層)を設け、その上に設置してもよい。
より具体的には、固定電極561は、平面中心点Oを中心とした円環状に形成されてい
る。また、固定電極561には、固定引出電極561Aが接続されている。この固定引出
電極561Aは、固定電極561から頂点C2側の固定基板51の外周縁の電極接続部5
11Cまで、電極引出溝511B2に沿って設けられている。この固定引出電極561A
の先端には、固定電極パッド561Pが形成され、当該固定電極パッド561Pが電圧制
御部15(図1参照)に接続される。このような固定電極561及び固定引出電極561
Aを形成する材料としては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)などが挙げられる。
電極引出溝511B1には、本発明の第一電極に相当する可動接続電極562Bが設け
られている。可動接続電極562Bは、突出部513の先端面513Aから、頂点C1側
の固定基板51の外周縁の電極接続部511Cまで、電極引出溝511B1に沿って設け
られている。この可動接続電極562Bの先端には、可動電極パッド562Pが形成され
、当該可動電極パッド562Pが電圧制御部15(図1参照)に接続される。
また、固定電極561には、その表面に絶縁膜が形成されていてもよい。
なお、本実施形態では、電極設置面511Aに1つの固定電極561が設けられる構成
を示すが、例えば、平面中心点Oを中心とした同心円となる2つの電極が設けられる構成
(二重電極構成)などとしてもよい。
反射膜設置部512は、上述したように、電極配置溝511と同軸上で、電極配置溝5
11よりも小さい径寸法となる略円柱状に形成され、可動基板52に対向する反射膜設置
面512Aを備えている。この反射膜設置部512には、固定反射膜54が設置されてい
る。
固定反射膜54は、反射膜設置部512に直接設けてもよいし、反射膜設置部512の
上に他の薄膜(層)を設け、その上に設置してもよい。固定反射膜54としては、例えば
Ag等の金属膜や、Ag合金等、導電性の合金膜を用いることができる。Ag等の金属膜
を用いる場合、Agの劣化を抑制するため保護膜を形成することが好ましい。
また、例えば高屈折率層をTiO、低屈折率層をSiOとし、高屈折率層と低屈折
率層とを交互に積層して形成された誘電体多層膜を用いてもよく、誘電体多層膜及び金属
膜を積層した反射膜や、誘電体単層膜及び合金膜を積層した反射膜等を用いてもよい。
さらに、固定基板51の光入射面(固定反射膜54が設けられない面)には、固定反射
膜54に対応する位置に反射防止膜を形成してもよい。この反射防止膜は、例えば、低屈
折率膜及び高屈折率膜を交互に積層することで形成することができ、固定基板51の表面
での可視光の反射率を低下させ、透過率を増大させる。
(可動基板の構成)
可動基板52は、図2及び図3に示すように、フィルター平面視において突出部513
(接触位置)に重なる位置に設けられた第一溝部520と、フィルター平面視において中
心点Oを中心とした円形状の可動部521と、可動部521と同様に平面中心点Oを中心
とした円環状であり、可動部521を囲む第二溝部522と、第一溝部520及び第二溝
部522を連結する第一連結部523と、第一溝部520と同形状の第三溝部524と、
第二溝部522及び第三溝部524を連結する第二連結部525と、第二溝部522の外
側に設けられた基板外周部528と、を備えている。
第一溝部520は、フィルター平面視において、突出部513と少なくとも重なる位置
に設けられている。第一溝部520は、周囲よりも厚み寸法が小さく、可動基板52の厚
み方向に変形可能な可撓性を有する第一底部520A備えている。
第二溝部522は、可動部521の周囲に円環状に設けられている。第二溝部522の
底面を形成する第二底部522Aは、可動部521や基板外周部528よりも厚み寸法が
小さく形成されている。第二底部522Aの内縁は、可動部521と連続し、外縁は、基
板外周部528と連続しており、可動部521を保持している。このような第二底部52
2Aは、可動基板52の厚み方向に変形可能な可撓性を有し、可動部521を当該厚み方
向に移動可能に保持するダイアフラムを構成する。
第一連結部523は、頂点C1−C2及び中心点Oを通る仮想直線Lに沿って設けられ
ている。この第一連結部523は、第一溝部520の第一底部520Aと第二溝部522
の第二底部522Aとを直線状に連結する薄肉部である。第一連結部523の固定基板5
1とは反対側の面(以下、上面とも称する)は、第一溝部520及び第二溝部522の底
面と、同一平面となる。つまり、第一連結部523、第一底部520A、及び第二底部5
22Aは、同一厚み寸法となる。
第三溝部524及び第二連結部525は、フィルター平面視において、平面中心点Oに
対して、第一溝部520及び第一連結部523のそれぞれと回転対称の位置に設けられて
いる。なお、第三溝部524は、突出部513と重なる位置に設けられてはいないが、そ
れ以外の点では、第一溝部520と同様の構成を有する。また、第二連結部525は、第
三溝部524の溝底部である第三底部524Aと、第二底部522Aとを連結する以外の
点では、第一連結部523と同様の構成を有する。
可動部521は、第二底部522Aよりも厚み寸法が大きく形成され、例えば、本実施
形態では、可動基板52(基板外周部528)の厚み寸法と同一寸法に形成されている。
この可動部521は、フィルター平面視において、少なくとも反射膜設置面512Aの外
周縁の径寸法よりも大きい径寸法に形成されている。そして、この可動部521には、静
電アクチュエーター56を構成する可動電極562、及び可動反射膜55が設けられてい
る。可動電極562、及び可動反射膜55は、可動面521Aに直接設けてもよいし、可
動面521Aの上に他の薄膜(層)を設け、その上に設置してもよい。
なお、固定基板51と同様に、可動部521の固定基板51とは反対側の面には、反射
防止膜が形成されていてもよい。
可動電極562は、平面中心点Oを中心とした円環状に形成されている。また、可動電
極562には、本発明の第二電極に相当する可動引出電極562Aが接続されている。こ
のような可動電極562及び可動引出電極562Aを形成する材料としては、例えば、I
TOなどが挙げられる。また、可動電極562には、その表面に絶縁膜が形成されていて
もよい。
可動引出電極562Aは、電極引出溝511B1及び第一連結部523に対向する領域
に沿って、第一底部520Aまで引き出されている。可動引出電極562Aは、フィルタ
ー平面視において、突出部513と重なる位置において、突出部513の先端面513A
上に形成された可動接続電極562Bに接触し、電気的に接続されている。すなわち、波
長可変干渉フィルター5において、突出部513の先端面513Aと重なる位置は、本発
明の接続位置となる。ここで、可動引出電極562A及び可動接続電極562Bが接触し
た際に、可撓性を有する第一底部520Aが弾性変形し、電極同士を接触させた際の押圧
力を吸収する。これにより、可動基板52の傾斜を抑制できる。また、第一底部520A
が弾性変形した際の弾性力によって、第一底部520Aと突出部513との間で押圧力が
発生する。可動引出電極562A及び可動接続電極562Bは、当該押圧力によって、互
いに近接する方向に付勢され、所定の接触圧で接触することで導通した状態が維持される
本実施形態では、図2に示すように、固定電極561と可動電極562とが重なる領域
により静電アクチュエーター56が構成される。これにより、静電アクチュエーター56
は、平面中心点Oに対して、点対称となる領域に静電引力を発生させることができるため
、可動部521の傾斜を抑制してバランスよく可動部521を固定基板51側に変位させ
ることが可能となる。
可動反射膜55は、可動部521の可動面521Aの中心部に、固定反射膜54とギャ
ップG1を介して対向して設けられる。この可動反射膜55としては、上述した固定反射
膜54と同一の構成の反射膜が用いられる。
なお、本実施形態では、電極561,562間のギャップG2が反射膜54,55間の
ギャップG1よりも大きい例を示すがこれに限定されない。例えば、測定対象光として赤
外線や遠赤外線を用いる場合等、測定対象光の波長域によっては、ギャップG1がギャッ
プG2よりも大きくなる構成としてもよい。
このような可動部521は、上述のように、ダイアフラムとしての第二底部522Aに
保持されている。第二底部522Aは、可動部521よりも撓みやすく、僅かな静電引力
により、可動部521を固定基板51側に変位させることができる。この際、可動部52
1が第二底部522Aよりも厚み寸法が大きく、剛性が大きくなるため、可動部521が
静電引力により固定基板51側に引っ張られた場合でも、可動部521の形状変化をある
程度抑制出来る。
なお、本実施形態では、ダイアフラム状の第二底部522Aによって可動部521を保
持する構成を例示するが、これに限定されず、例えば、第二底部522Aを、可動部52
1の平面中心点Oを中心として、等角度間隔で配置された梁状の形状としてもよい。
このように構成された可動基板52には、固定基板51の頂点C1,C2に対応して、
切欠部527が形成されており、波長可変干渉フィルター5を可動基板52側から見た面
に固定電極パッド561P及び可動電極パッド562Pが露出する。これら各電極パッド
561P,562Pは、それぞれ電圧制御部15に接続されている。
[光学モジュールの検出部、I−V変換器、アンプ、A/D変換器の構成]
次に、図1に戻り、光学モジュール10について説明する。
ディテクター11は、波長可変干渉フィルター5を透過した光を受光(検出)し、受光
量に基づいた検出信号をI−V変換器12に出力する。
I−V変換器12は、ディテクター11から入力された検出信号を電圧値に変換し、ア
ンプ13に出力する。
アンプ13は、I−V変換器12から入力された検出信号に応じた電圧(検出電圧)を
増幅する。
A/D変換器14は、アンプ13から入力された検出電圧(アナログ信号)をデジタル
信号に変換し、制御部20に出力する。
[電圧制御部の構成]
電圧制御部15は、制御部20の制御に基づいて、波長可変干渉フィルター5の静電ア
クチュエーター56に対して駆動電圧を印加する。これにより、静電アクチュエーター5
6の固定電極561及び可動電極562間で静電引力が発生し、可動部521が固定基板
51側に変位する。
[制御部の構成]
次に、分光測定装置1の制御部20について説明する。
制御部20は、例えばCPUやメモリー等が組み合わされることで構成され、分光測定
装置1の全体動作を制御する。この制御部20は、図1に示すように、波長設定部21と
、光量取得部22と、分光測定部23と、を備えている。また、制御部20のメモリーに
は、波長可変干渉フィルター5を透過させる光の波長と、当該波長に対応して静電アクチ
ュエーター56に印加する駆動電圧との関係を示すV−λデータが記憶されている。
波長設定部21は、波長可変干渉フィルター5により取り出す光の目的波長を設定し、
V−λデータに基づいて、設定した目的波長に対応する駆動電圧を静電アクチュエーター
56に印加させる旨の指令信号を電圧制御部15に出力する。
光量取得部22は、ディテクター11により取得された光量に基づいて、波長可変干渉
フィルター5を透過した目的波長の光の光量を取得する。
分光測定部23は、光量取得部22により取得された光量に基づいて、測定対象光のス
ペクトル特性を測定する。
[波長可変干渉フィルターの製造方法]
次に、上記波長可変干渉フィルター5の製造方法について、図4及び図5に基づいて説
明する。
波長可変干渉フィルター5を製造するためには、固定基板51及び可動基板52をそれ
ぞれ製造し、製造された固定基板51と可動基板52とを貼り合わせる。
(固定基板製造工程)
まず、固定基板51の製造素材である厚み寸法が例えば500μmの石英ガラス基板を
用意し、この石英ガラス基板の表面粗さRaが1nm以下となるまで両面を精密研磨する
。そして、固定基板51の可動基板52に対向する面に電極配置溝511形成用のレジス
ト61を塗布して、塗布されたレジスト61をフォトリソグラフィ法により露光・現像し
て、図4(A)に示すように、電極配置溝511、電極引出溝511B、及び電極接続部
511Cが形成される箇所をパターニングする。電極引出溝511B1には、突出部51
3に対応する位置のみマスクが形成されている。
次に、図4(B)に示すように、電極配置溝511、電極引出溝511B、及び電極接
続部511Cを所望の深さにエッチングする。なお、ここでのエッチングとしては、HF
等のエッチング液を用いたウェットエッチングが用いられる。
そして、固定基板51の可動基板52に対向する面に反射膜設置面512A形成用のレ
ジスト61を塗布して、塗布されたレジスト61をフォトリソグラフィ法により露光・現
像して、図4(B)に示すように、反射膜設置面512Aが形成される箇所をパターニン
グする。
次に、反射膜設置面512Aが所望の位置までエッチングした後、図4(C)に示すよ
うに、レジスト61を除去することで、電極設置面511A、反射膜設置面512A、電
極引出溝511B、及び電極接続部511C、及び第一接合面514が形成され、固定基
板51の基板形状が決定される。
次に、図4(D)に示すように、電極設置面511Aに固定電極561を形成する。ま
た、図示しないが、固定電極561から、頂点C2に位置する電極接続部511Cに亘っ
て固定引出電極561Aを形成する。また、突出部513の先端面513Aから、頂点C
1に位置する電極接続部511Cに亘って可動接続電極562Bを形成する。さらに、反
射膜設置面512Aに固定反射膜54を形成する。
例えば、固定電極561、固定引出電極561A及び可動接続電極562Bの成膜では
、固定基板51上にAu/Cr積層膜をスパッタリング法により成膜し、このAu/Cr
積層膜の上に、所望の電極パターンとなるレジストを形成し、Au/Cr積層膜をフォト
エッチングする。このようにして、厚さ寸法D1の可動接続電極562Bが形成される。
さらに、固定反射膜54は、リフトオフプロセスにより成膜する。すなわち、フォトリ
ソグラフィ法などにより、固定基板51上のミラー形成部分以外にレジスト(リフトオフ
パターン)を形成し、TiO−SiO系の薄膜をスパッタリング法または蒸着法によ
り成膜する。そして、固定反射膜54を成膜した後、リフトオフにより、反射膜設置面5
12A以外の薄膜を除去する。
次に、フォトリソグラフィ法などにより、固定基板51上の第1接合膜531の形成部
分以外にレジスト61(リフトオフパターン)を形成し、厚さ寸法D3のポリオルガノシ
ロキサンが用いられたプラズマ重合膜をプラズマCVD法等により成膜する。そして、レ
ジスト61を除去することで、図4(E)に示すように、第1接合膜531を第一接合面
514上に形成する。
以上により、固定基板51が形成される。
(可動基板製造工程)
まず、可動基板52の形成素材である厚み寸法が例えば500μmの石英ガラス基板を
用意し、このガラス基板の表面粗さRaが1nm以下となるまで両面を精密研磨する。そ
して、可動基板52の全面にレジスト62を塗布し、塗布されたレジスト62をフォトリ
ソグラフィ法により露光・現像して、図5(A)に示すように、第一溝部520、第二溝
部522、第一連結部523、第三溝部524、及び第二連結部525のそれぞれに対応
する領域に、レジスト62が除去された開口部を有するマスクパターンをパターニングす
る。
レジスト62は、図5(A)に示すように、第一底部520A、第二底部522A、及
び第一連結部523のそれぞれに対応する、第一開口部62A、第二開口部62B、及び
第三開口部62Cを備える。第一開口部62A及び第二開口部62Bは、第三開口部62
Cによって連結されている。
なお、図示しないが、レジスト62は、開口部として、第三底部524A及び第二連結
部525のそれぞれに対応する第四開口部及び第五開口部を備える。これらの第四開口部
及び第五開口部は、それぞれ、第二開口部62B及び第三開口部62Cと同様の形状を有
する。また、第四開口部は第二開口部62Bと、第五開口部は第三開口部62Cと、それ
ぞれ回転対称となる位置に設けられる。
次に、石英ガラス基板をウェットエッチングすることで、図5(B)に示すように、厚
さ50μmの第二底部522A、第一連結部523、第三底部524A、第二連結部52
5が形成されるとともに、可動部521が形成される。より具体的には、ウェットエッチ
ングが開始されると、石英ガラス基板における、レジスト62に開口部(第一開口部62
A、第二開口部62B、第三開口部62C、第四開口部及び第五開口部)が形成された領
域に、それぞれ凹部が形成される。この際、第一開口部62A、第二開口部62B、第三
開口部62Cは、互いに連結されているため、各開口部62A,62B,62C間で、エ
ッチング液が循環する。これにより、第一開口部62Aのみにエッチング液が滞留する等
の不都合が生じず、各開口部(第一開口部62A、第二開口部62B、第三開口部62C
、第四開口部及び第五開口部)が形成された領域では、同じ速さでエッチングが進行し、
同じ深さの溝が形成される。
この後、図5(C)に示すように、レジスト62を除去することで、可動部521及び
第二底部522Aが形成された可動基板52の基板形状が決定される。
次に、図5(D)に示すように、第二底部522Aの固定基板51に対向する側の面に
可動電極562を形成し、可動電極562の外周縁の一部から頂点C1に向けて延びる可
動引出電極562Aを形成する。さらに、可動面521Aに可動反射膜55を形成する。
具体的に、可動基板52の固定基板51に対向する面にAu/Cr積層膜をスパッタリ
ング法等により成膜する。そして、Au/Cr積層膜の上に、所望の電極パターンとなる
レジストを形成し、Au/Cr積層膜をフォトエッチングすることで、図5(D)に示す
ように、厚さ寸法D2の可動電極562及び可動引出電極562Aが形成される。この後
、可動基板52の固定基板51に対向する面に残ったレジストを除去する。
さらに、可動反射膜55は、リフトオフプロセス等により成膜される。すなわち、フォ
トリソグラフィ法などにより、可動基板52上のミラー形成部分以外にレジスト(リフト
オフパターン)を形成し、TiO−SiO系の薄膜をスパッタリング法または蒸着法
により成膜する。そして、可動反射膜55を成膜した後、リフトオフにより、可動面52
1A以外の薄膜を除去する。
次に、図5(E)に示すように、フォトリソグラフィ法などにより、可動基板52上の
第2接合膜532形成部分以外にレジスト62(リフトオフパターン)を形成し、厚さ寸
法D4のポリオルガノシロキサンが用いられたプラズマ重合膜をプラズマCVD法等によ
り成膜する。そして、レジスト62を除去することで、図5(F)に示すように、第2接
合膜532が第二接合面526に形成される。
以上により、可動基板52が形成される。
(接合工程)
次に、前述の固定基板製造工程及び可動基板製造工程で形成された各基板51,52を
接合する。具体的には、各基板51,52の接合面514,526に形成された接合膜5
3を構成するプラズマ重合膜に活性化エネルギーを付与するために、Oプラズマ処理ま
たはUV処理を行う。Oプラズマ処理は、O流量30cc/分、圧力27Pa、RF
パワー200Wの条件で30秒間実施する。また、UV処理は、UV光源としてエキシマ
UV(波長172nm)を用いて3分間処理を行う。プラズマ重合膜に活性化エネルギー
を付与した後、固定基板51の突出部513と、可動基板52の第一底部520Aとが、
フィルター平面視において重なるように、2つの基板51,52のアライメントを行う。
そして、各接合膜531,532を介して各接合面514,526を重ね合わせて、接合
部分に荷重をかけることにより、基板51,52同士を接合させる。
ここで、本実施形態では、基板の厚み方向における、可動接続電極562Bの寸法D1
、可動引出電極562Aの寸法D2、及び突出部513の寸法H1の和は、第1接合膜5
31の厚み寸法D3、第2接合膜532の厚さ寸法D4、及び電極引出溝511B1,5
11B2の底面から第一接合面514までの寸法H2の和よりも大きく形成されている。
そして、第1接合膜531及び第2接合膜532が接合された各基板51,52の接合
状態において、第一底部520Aは、可動引出電極562A及び可動接続電極562Bを
介して、突出部513の先端面513Aによって押圧され、弾性変形する。これにより、
可動基板52が固定基板51に対して傾斜することなく、基板51,52同士を接合され
る。また、可動引出電極562A及び可動接続電極562Bは、弾性変形した第一底部5
20Aからの弾性力により圧接され、電気的に接続される。
以上により、波長可変干渉フィルター5が製造される。
[第一実施形態の作用効果]
本実施形態では、可動基板52には、フィルター平面視において突出部513と少なく
とも重なる接続位置に、第一溝部520が設けられている。そして、第一溝部520の第
一底部520Aと突出部513との間で、可動引出電極562A及び可動接続電極562
Bが圧接され、電気的に接続される。この際、第一底部520Aが撓むことで、可動引出
電極562A及び可動接続電極562Bが圧接された際の応力を逃がすことができ、可動
基板52の撓みや傾斜を抑制できる。これにより、高い分光性能を有する波長可変干渉フ
ィルター5を提供できる。
また、可動引出電極562A及び可動接続電極562Bを接触させた際に、変形した第
一底部520Aの弾性力によって、可動引出電極562A及び可動接続電極562B間の
導通が維持される。
ここで、第二基板には、第一溝部520及び第二溝部522が連結されており、第二溝
部522のフィルター平面視における面積が第一溝部520よりも大きい。このような第
一溝部520及び第二溝部522は、ウェットエッチングによって同時に形成することが
できる。具体的には、上述のように、第一溝部520及び第二溝部522に対応する開口
部62A,62Bを備えるレジスト62を形成し、ウェットエッチングを実施する。これ
ら開口部62A,62Bは互いに連結している。これにより、第一溝部520と第二溝部
522とが連結され、第二溝部522から第一溝部520にエッチング液が流入し、エッ
チング液の循環が促進され、第一溝部520におけるエッチングが十分に進行する。これ
により第一底部520Aの厚みを十分に薄くすることができる。したがって、上記のよう
に、可動引出電極562A及び可動接続電極562Bを接触させた際に、可動基板52の
撓みや傾斜を抑制でき、かつ弾性力による接触圧を十分に確保可能な厚み寸法の第一溝部
520を形成できる。
また、可動部521を保持し、ダイアフラムとして機能する第二溝部522と、第一溝
部520とを同時に形成することができる。これにより、波長可変干渉フィルター5の製
造工程を短縮でき、製造コストを抑制できる。
本実施形態では、第一底部520Aと第二底部522Aとを連結する第一連結部523
を備えており、第一底部520A、第二底部522A及び第一連結部523が同一平面と
なる溝をウェットエッチングにより形成できる。
この場合、第一底部520A、第二底部522A及びこれらを連結する第一連結部52
3に対応した開口部62A,62B,62Cを有するレジスト62を形成した後、ウェッ
トエッチングを実施する。これにより、第一底部520A、第二底部522A及び第一連
結部523が同じ速さでエッチングされることで、これらの第一溝部520、第二溝部5
22が同じ深さの溝となる。したがって、第一溝部520の溝深さを十分に確保でき、第
一底部520Aの可撓性を十分に確保できる。
また、本実施形態では、上記第一連結部523を備えることにより、第一溝部520と
第二溝部522とを、互いに離間した位置に設けることができる。これにより、第一底部
520Aが変形した際に生じる応力が、上記保持部として機能する第二底部522Aに対
して与える影響を、より確実に抑制できる。したがって、第二底部522Aに対して上記
応力が加わることによる、ギャップ寸法の変動や、ギャップ寸法の制御精度の低下等を抑
制でき、高精度にギャップ寸法を制御できる波長可変干渉フィルター5を提供できる。
本実施形態では、第一連結部523は、第一溝部520と第二溝部522とを最短距離
で結ぶ仮想直線L方向に沿って設けられている。これにより、第一溝部520と第二溝部
522とを最短距離で連結することができ、フィルター平面視における第一連結部523
の面積を小さくできる。したがって、第一連結部523を設けることによる可動基板52
の剛性の低下を抑制でき、剛性低下による可動基板52の撓みを抑制できる。
本実施形態では、第二溝部522は、ダイアフラムとして機能する第二底部522Aを
備え、フィルター平面視において、円環状すなわち回転対称となる形状を有する。そして
、対称中心である平面中心点Oに対して、第一溝部520及び第一連結部523と回転対
称となる位置に、第三溝部524及び第二連結部525が設けられている。これにより、
第一溝部520を設けることによる、可動基板52の応力の偏りを抑制できる。したがっ
て、当該応力の偏りによる、ギャップ寸法の制御精度の低下を抑制でき、高い分光性能を
有する波長可変干渉フィルターを提供できる。
[第二実施形態]
次に、本発明に係る第二実施形態について、図面に基づいて説明する。
本実施形態では、フィルター平面視における連結部の幅が、第一溝部の幅よりも狭くな
っている点で、第一実施形態と相違している。
図6は、本発明に係る第二実施形態の波長可変干渉フィルター5Aの概略構成を示す平
面図である。なお、以降の実施形態の説明にあたり、既に説明した構成については、同一
の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
本実施形態では、図6に示すように、第一連結部523Aは、第一実施形態と同様に、
第一溝部520と第二溝部522とを、フィルター平面視における最短距離で連結してい
る。第一連結部523Aは、平面中心点O及び頂点C1,C2を通る仮想直線Lに沿って
設けられている。この第一連結部523Aは、フィルター平面視において、仮想直線Lと
直交する方向(幅方向)の寸法(以下、幅寸法とも称する)が、第一溝部520の幅寸法
よりも小さくなっている。
第一連結部523Aの幅寸法は、可動基板52の製造時において、第一溝部520と第
二溝部522との間でエッチング液の循環を十分に行うことができ、第一溝部520の第
一底部520Aが弾性変形可能な厚みまで薄くできる範囲であればよい。すなわち、第一
連結部523Aの幅寸法は、当該目的を達成することができる範囲であれば、可能な限り
小さく設定できる。
また、第一底部520A及び第一連結部523Aに対応する、第三底部524A及び第
二連結部525Aが形成されている。
[第二実施形態の作用効果]
本実施形態では、上記第一実施形態の効果に加えさらに以下の効果を得ることができる
。すなわち、第一連結部523Aの幅寸法を、第一溝部520の幅寸法よりも小さくする
ことにより、フィルター平面視における第一連結部523Aの面積をより小さくできる。
したがって、第一連結部523Aを設けることによる可動基板52の剛性の低下を一層抑
制でき、可動基板52の撓みを一層抑制できる。
[第三実施形態]
次に、本発明に係る第三実施形態について、図面に基づいて説明する。
第二実施形態の第一連結部は、フィルター平面視において、第一溝部520と第二溝部
522とを最短距離で連結するように、仮想直線Lに沿って形成されていた。これに対し
て、本実施形態では、第一連結部は、フィルター平面視において屈曲した形状を有してい
る点で相違している。
図7は、本発明に係る第三実施形態の波長可変干渉フィルター5Bの概略構成を示す平
面図である。
本実施形態では、図7に示すように、可動基板52は、第一溝部520と第二溝部52
2とを最短距離で結ぶ仮想直線L上に、可動基板52の基板外周部528と同じ厚みの厚
肉部529を備える。第一連結部523Bは、この厚肉部529を迂回して、第一溝部5
20と第二溝部522とを連結している。具体的には、第一連結部523Bは、フィルタ
ー平面視において、仮想直線Lと交差する方向に第一溝部520から延出した後、第二溝
部522に向かって屈曲している。
なお、本実施形態でも、フィルター平面視における、第一連結部523Bの延出方向と
直交する方向の、第一連結部523Bの幅寸法は、特に制限されない。第二実施形態と同
様に、第一連結部523Bの幅寸法は、エッチングによって第一溝部520の第一底部5
20Aが弾性変形可能な厚みまで薄くできる範囲であれば、可能な限り小さく設定できる

また、第一溝部520及び第一連結部523Bに対応する、第三溝部524及び第二連
結部525Bが形成されている。
[第三実施形態の作用効果]
本実施形態では、上記第一及び第二実施形態の効果に加えさらに以下の効果を得ること
ができる。すなわち、本実施形態では、互いに離間して設けられた第一溝部520と第二
溝部522とが、屈曲した第一連結部523によって連結されている。これにより、第一
溝部520と第二溝部522との間に、厚みが大きい厚肉部529を設けることができる
。この厚肉部を設けることにより、第一底部520Aが変形した際に生じる応力が第二底
部522Aに加わることを抑制できる。したがって、第二底部522Aに対して上記応力
が加わることによる、ギャップ寸法の変動や、ギャップ寸法の制御精度の低下等を抑制で
き、高い分解能を有する波長可変干渉フィルターを提供できる。
[第四実施形態]
次に、本発明に係る第四実施形態について、図面に基づいて説明する。
第四実施形態では、第一溝部と第二溝部とが、連結部を介さずに直接連結されている。
図8は、本発明に係る第四実施形態の波長可変干渉フィルター5Cの概略構成を示す平
面図である。また、図9は、図8に示す波長可変干渉フィルターの第一溝部の周囲を拡大
し、その概略構成を示す断面図である。
本実施形態では、図8に示すように、第一溝部571と第二溝部572とが、その外縁
の一部を共有し、直接連結している。具体的には、第一溝部571は、仮想直線L上に設
けられている。そして、第一溝部571及び第二溝部572は、仮想直線Lが重なる位置
において側壁が取り除かれており、互いに連結している(図9参照)。連結位置において
、第一溝部571及び第二溝部572の外縁が連続している。
なお、本実施形態でも、上記各実施形態と同様に、突出部513は、フィルター平面視
において第一溝部571と重なる位置に設けられている。
また、第一溝部571に対応する、第三溝部573が形成されている。
このような第一溝部571、第二溝部572及び第三溝部573をウェットエッチング
で形成する場合、まず、第一溝部571、第二溝部572及び第三溝部573に対応した
開口部を有するレジストを形成した後、ウェットエッチングを実施する。ウェットエッチ
ングが進行し、サイドエッチングにより第一溝部571及び第二溝部572(第三溝部5
73及び第二溝部572)がそれぞれ連結されるまで、面積が小さい第一溝部571(第
三溝部573)のエッチングの方が、第二溝部572よりも進行しにくい。しかしながら
、エッチングが進行し、サイドエッチングが進行し、第一溝部571(第三溝部573)
と、第二溝部572とがそれぞれ連結されると、第一溝部571(第三溝部573)と、
第二溝部572との間でエッチング液の循環が促進される。これにより、以降は、第一溝
部571、第二溝部572及び第三溝部573において、同じ速さでエッチングが進行す
る。
[第四実施形態の作用効果]
本実施形態では、第一溝部571及び第二溝部572は、隣接し、直接連結している。
これにより、第一溝部571と、第二溝部572とを連結するための溝等を別途設けない
ので、当該溝による可動基板52の剛性の低下を抑制できる。したがって、上述のように
、高い分光精度を有する波長可変干渉フィルターを提供できる。
[第四実施形態の変形例]
第四実施形態では、第一溝部571及び第二溝部572に対応する開口部を有するマス
クパターンを、基板にパターニングして、ウェットエッチングを実施した。この際、サイ
ドエッジを考慮し、フィルター平面視において、実際に形成される第一溝部571及び第
二溝部572のそれぞれに対応し、互いに連通していない開口部を含むマスクパターンを
形成してもよい。この場合、第一溝部571及び第二溝部572に対応して個別に開口部
が設けられたマスクパターンが形成される。したがって、エッチングを開始すると、第一
溝部571及び第二溝部572がそれぞれ個別に形成され、サイドエッチングにより、第
一溝部571及び第二溝部572が互いに連結されるまでは、当該二つの溝部571,5
72間で、エッチング液の循環が行われない。このため、エッチングの進行速度に差が生
じ、最終的に形成された第一溝部571の第一底部571Aを十分に薄くできず、第一底
部571Aが基板厚み方向に変形できないおそれがある。
図10は、本変形例における、波長可変干渉フィルター5Dの第一溝部571の周囲を
拡大し、その概略構成を示す断面図である。
本変形例では、図10に示すように、可動基板52は、固定基板51に対向する側の面
の、フィルター平面視における、第一溝部571に重なり、かつ、第二溝部572に重な
らない領域に、第四溝部574が形成されている。なお、第四溝部574は、第三溝部5
73に重なり、かつ、第二溝部572に重ならない領域にも同様に形成される。
第四溝部574は、ウェットエッチングによって、第一溝部571及び第二溝部572
と同時に形成することができる。例えば、第一溝部571及び第三溝部573に対応する
マスクの開口部と重なる位置に開口部を有するマスクを、第一溝部571等が形成される
側とは反対側に形成し、基板の両側からエッチング処理を施す。これにより、上述のよう
に、基板の一方の面から第一溝部571、第二溝部572及び第三溝部573が形成され
るとともに、基板の他方の面から第四溝部574が形成される。この際、第四溝部574
は、第二溝部572に連結されていないため、サイドエッチングが進行して他の溝に連結
されることがない。このため、エッチング液の滞留が起こり、第一溝部571と比べてエ
ッチングの進行速度が遅い。したがって、第四溝部574の溝深さは、第一溝部571よ
りも浅くなる。
本変形例では、仮に、第一溝部571の溝深さが浅さかったとしても、第一溝部571
の反対側に、第四溝部574を設けることにより、弾性変形可能な厚み寸法の第一底部5
71Aをより確実に形成できる。
[第五実施形態]
次に、本発明の第五実施形態について、図面に基づいて説明する。
上記第一実施形態の分光測定装置1では、光学モジュール10に対して、波長可変干渉
フィルター5が直接設けられる構成とした。これに対して、波長可変干渉フィルターを筐
体に収納した光学フィルターデバイスを設ける構成としてもよい。
本実施形態では、この光学フィルターデバイスについて説明する。
図11は、本発明に係る第五実施形態の光学フィルターデバイスの概略構成を示す断面
図である。
図11に示すように、光学フィルターデバイス600は、波長可変干渉フィルター5を
収納する筐体610を備えている。なお、波長可変干渉フィルターとしては、第一実施形
態の波長可変干渉フィルター5に限らず、他の実施形態及び変形例で説明した、波長可変
干渉フィルター5A,5B,5C,5Dを用いてもよい。
[筐体の構成]
筐体610は、図11に示すように、ベース620と、リッド630と、を備え、内部
に波長可変干渉フィルター5を収納する。
ベース620は、台座部621と、側壁部627と、を備える。
台座部621は、フィルター平面視において矩形状の外形を有する板状の部分である。
台座部621のリッド630と対向するベース内側面621Aには、波長可変干渉フィル
ター5が載置される。台座部621は、その中央部に、厚み方向に貫通する光射出孔62
2が開口形成されている。この光射出孔622には射出側ガラス窓623が接合されてい
る。
また、ベース内側面621Aには、波長可変干渉フィルター5の各電極パッド561P
,562Pに接続される内側端子部624が設けられている。内側端子部624と、各電
極パッド561P,562Pとは、例えばワイヤーボンディングにより、Au等のワイヤ
ー612を用いて接続される。なお、本実施形態では、ワイヤーボンディングを例示する
が、例えば、FPC(Flexible Printed Circuits)等を用いてもよい。
また、台座部621は、内側端子部624が設けられる位置に、貫通孔625が形成さ
れている。内側端子部624は、貫通孔625を介して、台座部621のベース外側面6
21B(ベース内側面621Aとは反対側の面)に設けられた外側端子部626に接続さ
れている。
側壁部627は、矩形状の台座部621の縁部から立ち上がり、ベース内側面621A
に載置された波長可変干渉フィルター5の周囲を覆っている。側壁部627のリッド63
0に対向する面(以下、端面627Aとも称する)は、ベース内側面621Aに平行な平
坦面に形成されている。
リッド630は、フィルター平面視において、台座部621と同様の矩形状の外形を有
し、光を透過可能なガラスによって形成されている。このリッド630は、ベース内側面
621Aに波長可変干渉フィルター5が配置された状態で、端面627Aに接合される。
側壁部627の内面627Bと、ベース内側面621Aと、リッド630と、に囲まれた
空間が筐体610の内部空間611であり、リッド630が接合され封止される。
このように構成された、光学フィルターデバイス600では、リッド630側から入射
した光が、波長可変干渉フィルター5に入射する。そして、波長可変干渉フィルター5で
分光された光が、光射出孔622から射出される。
なお、本実施形態では、波長可変干渉フィルター5が、固定基板51側をベース内側面
621Aに向けて配置された構成を例示したが、これに限らず、可動基板52側をベース
内側面621Aに向けて配置された構成を採用してもよい。
[第五実施形態の作用効果]
本実施形態の光学フィルターデバイス600では、筐体610により波長可変干渉フィ
ルター5が保護されているため、外的要因による波長可変干渉フィルター5の破損を防止
できる。従って、測色センサー等の光学モジュールや電子機器に対して、波長可変干渉フ
ィルター5を設置する際や、メンテナンス時において、他の部材との衝突等による破損を
防止できる。
また、例えば工場で製造された波長可変干渉フィルター5を、光学モジュールや電子機
器を組み立てる組み立てライン等まで運搬する場合に、光学フィルターデバイス600に
より保護された波長可変干渉フィルター5では、安全に運搬することが可能となる。
また、光学フィルターデバイス600は、筐体610の外周面に露出する外側端子部6
26が設けられているため、光学モジュールや電子機器に対して組み込む際にも容易に配
線を実施することが可能となる。
[他の変形例]
なお、本発明は上述の各実施形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の目的
を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記各実施形態及び変形例では、突出部513が、固定基板51と一体的に設
けられた構成を例示したが、これに限定されず、別途設けられた構成でもよい。例えば、
少なくとも表面が導電性を有するバンプ電極により、可動引出電極562A及び可動接続
電極562B間を電気的に接続する構成としてもよい。
上記実施形態では、第一溝部に対応する位置に突出部513が設けられた構成を例示し
たが、本発明はこれに限定されず、突出部を設けずに、可動引出電極562A及び可動接
続電極562B間を電気的に接続する構成としてもよい。
例えば、波長可変干渉フィルター5の各基板51,52を接合する各接合面514,5
28の一部を接続位置としてもよい。この場合、例えば、接合膜53の代わりに、固定引
出電極561A及び可動接続電極562Bを設ける。固定引出電極561A及び可動接続
電極562Bが、フィルター平面視で重なる位置を接続位置であり、当該接続位置に第一
溝部を設ければよい。
なお、固定引出電極561A及び可動接続電極562Bの厚みの和を、接合膜53の厚
みよりも大きくすることにより、固定引出電極561A及び可動接続電極562Bが電気
的接続される。また、第一底部が弾性変形することで、基板の撓みや傾斜も抑制できる。
上記各実施形態及び変形例では、基板の厚み方向における、可動引出電極562A、可
動接続電極562B及び突出部513の各寸法の和は、第1接合膜531及び第2接合膜
532の各厚み寸法、並びに、電極引出溝511B1の底面から第一接合面514までの
寸法の和よりも大きく形成されているとしたが、これに限定されず、後者の方が大きくて
もよく、両者が同一であってもよい。
この場合、例えば、筐体610に、可動基板52の第一底部を、固定基板51とは反対
側から押圧する押圧部を設ける。そして、押圧部によって、第一底部を固定基板51側に
押圧することで、可動引出電極562A及び可動接続電極562Bを圧接させてもよい。
上記第一〜第三実施形態では、第一溝部及び第一連結部と、対応する第三溝部及び第二
連結部とを備える構成を例示した。また、第四実施形態及びその変形例では、第一溝部と
第三溝部とを備える構成を例示したが、これに限定されない。例えば、第三溝部及び第二
連結部を備えない構成としてもよい。また、3以上の溝部及び連結部の組が、第二溝部の
回転対称の中心となる平面中心点Oに対して、回転対称となる位置に設けられている構成
を採用してもよい。また、連結部を備えず、第一溝部及び第二溝部が直接連結された構成
においても同様である。このような場合でも、応力のバランスをとることができ、基板の
撓みを抑制できる。
上記各実施形態及び変形例では、静電アクチュエーター56に電圧を印加するために、
可動基板52に設けられた可動電極562を、固定基板51に設けられた可動電極パッド
562Pに接続するための電極構造に本発明を適用した例について説明したが、本発明は
これに限定されない。すなわち、一方の基板に設けられた電極と、他方の基板に設けられ
た電極とを接続するための電極構造、例えば静電容量検出電極や帯電防止電極等の電極に
対しても本発明を適用可能である。
また、上記各実施形態及び変形例では、波長可変型のファブリーペローエタロンである
波長可変干渉フィルター5,5Aについて説明したが、本発明はこれに限定されない。す
なわち、静電アクチュエーター56を備えていない波長固定型のファブリーペローエタロ
ンであってもよい。この場合、本発明の基板間接続構造を、例えば上記の静電容量検出電
極や、帯電防止電極等の他の電極接続構造として利用することができる。
また、上記各実施形態及び変形例では、本発明に係るMEMS素子として、波長可変干
渉フィルターや干渉フィルターを例示したが、本発明はこれに限定されない。
本発明は、それぞれ電極が設けられた一対の基板を少なくとも備え、かつ、一方の基板
に設けられた電極と、他方の基板に設けられた電極とを電気的に接続する電極構造を備え
るMEMS素子に好適に適用できる。このようなMEMS素子であれば、特に制限されず
、例えば、光の反射方向を精密に変化させることができるミラーデバイス等の光学素子や
、圧電振動デバイス等でもよい。
また、本発明の電子機器として、上記各実施形態では、分光測定装置1を例示したが、
その他、様々な分野により本発明の波長可変干渉フィルター5、光学モジュール、及び電
子機器を適用することができる。
例えば、本発明の電子機器を、色を測定するための測色装置に適用することもできる。
図12は、波長可変干渉フィルター5を備えた測色装置400の一例を示すブロック図
である。
測色装置400は、図12に示すように、測定対象Xに光を射出する光源装置410と
、測色センサー420(光学モジュール)と、測色装置400の全体動作を制御する制御
装置430(制御部)とを備える。そして、この測色装置400は、光源装置410から
射出される光を測定対象Xにて反射させ、反射された測定対象光を測色センサー420に
て受光し、測色センサー420から出力される検出信号に基づいて、測定対象光の色度、
すなわち測定対象Xの色を分析して測定する装置である。
光源装置410、光源411、複数のレンズ412(図12には1つのみ記載)を備え
、測定対象Xに対して例えば基準光(例えば、白色光)を射出する。また、複数のレンズ
412には、コリメーターレンズが含まれてもよく、この場合、光源装置410は、光源
411から射出された基準光をコリメーターレンズにより平行光とし、図示しない投射レ
ンズから測定対象Xに向かって射出する。なお、本実施形態では、光源装置410を備え
る測色装置400を例示するが、例えば測定対象Xが液晶パネルなどの発光部材である場
合、光源装置410が設けられない構成としてもよい。
測色センサー420は、図12に示すように、波長可変干渉フィルター5と、波長可変
干渉フィルター5を透過する光を受光するディテクター11と、波長可変干渉フィルター
5の静電アクチュエーター56への印加電圧を制御する電圧制御部15とを備える。また
、測色センサー420は、波長可変干渉フィルター5に対向する位置に、測定対象Xで反
射された反射光(測定対象光)を、内部に導光する図示しない入射光学レンズを備えてい
る。そして、この測色センサー420は、波長可変干渉フィルター5により、入射光学レ
ンズから入射した測定対象光のうち、所定波長の光を分光し、分光した光をディテクター
11にて受光する。
制御装置430は、本発明の制御部であり、測色装置400の全体動作を制御する。
この制御装置430としては、例えば汎用パーソナルコンピューターや、携帯情報端末
、その他、測色専用コンピューターなどを用いることができる。そして、制御装置430
は、図12に示すように、光源制御部431、測色センサー制御部432、及び測色処理
部433などを備えて構成されている。
光源制御部431は、光源装置410に接続され、例えば利用者の設定入力に基づいて
、光源装置410に所定の制御信号を出力して、所定の明るさの白色光を射出させる。
測色センサー制御部432は、測色センサー420に接続され、例えば利用者の設定入
力に基づいて、測色センサー420にて受光させる光の波長を設定し、この波長の光の受
光量を検出する旨の指令信号を測色センサー420に出力する。これにより、測色センサ
ー420の電圧制御部15は、制御信号に基づいて、静電アクチュエーター56に電圧を
印加し、波長可変干渉フィルター5を駆動させる。
測色処理部433は、ディテクター11により検出された受光量から、測定対象Xの色
度を分析する。また、測色処理部433は、上記第一及び第二実施形態と同様、ディテク
ター11により得られた光量を計測スペクトルDとして、推定行列Msを用いて分光スペ
クトルSを推算することで測定対象Xの色度を分析してもよい。
また、本発明の電子機器の他の例として、特定物質の存在を検出するための光ベースの
システムが挙げられる。このようなシステムとしては、例えば、本発明の波長可変干渉フ
ィルター5を用いた分光計測方式を採用して特定ガスを高感度検出する車載用ガス漏れ検
出器や、呼気検査用の光音響希ガス検出器等のガス検出装置を例示できる。
このようなガス検出装置の一例を以下に図面に基づいて説明する。
図13は、波長可変干渉フィルター5を備えたガス検出装置の一例を示す概略図である

図14は、図13のガス検出装置の制御系の構成を示すブロック図である。
このガス検出装置100は、図13に示すように、センサーチップ110と、吸引口1
20A、吸引流路120B、排出流路120C、及び排出口120Dを備えた流路120
と、本体部130と、を備えて構成されている。
本体部130は、流路120を着脱可能な開口を有するセンサー部カバー131、排出
手段133、筐体134、光学部135、フィルター136、波長可変干渉フィルター5
、及び受光素子137(検出部)等を含む検出装置と、検出された信号を処理し、検出部
を制御する制御部138、電力を供給する電力供給部139等から構成されている。また
、光学部135は、光を射出する光源135Aと、光源135Aから入射された光をセン
サーチップ110側に反射し、センサーチップ側から入射された光を受光素子137側に
透過するビームスプリッター135Bと、レンズ135C,135D,135Eと、によ
り構成されている。
また、図14に示すように、ガス検出装置100の表面には、操作パネル140、表示
部141、外部とのインターフェイスのための接続部142、電力供給部139が設けら
れている。電力供給部139が二次電池の場合には、充電のための接続部143を備えて
もよい。
更に、ガス検出装置100の制御部138は、図14に示すように、CPU等により構
成された信号処理部144、光源135Aを制御するための光源ドライバー回路145、
波長可変干渉フィルター5を制御するための電圧制御部146、受光素子137からの信
号を受信する受光回路147、センサーチップ110のコードを読み取り、センサーチッ
プ110の有無を検出するセンサーチップ検出器148からの信号を受信するセンサーチ
ップ検出回路149、及び排出手段133を制御する排出ドライバー回路150などを備
えている。また、ガス検出装置100には、V−λデータを記憶する記憶部(図示略)を
備える。
次に、上記のようなガス検出装置100の動作について、以下に説明する。
本体部130の上部のセンサー部カバー131の内部には、センサーチップ検出器14
8が設けられており、このセンサーチップ検出器148でセンサーチップ110の有無が
検出される。信号処理部144は、センサーチップ検出器148からの検出信号を検出す
ると、センサーチップ110が装着された状態であると判断し、表示部141へ検出動作
を実施可能な旨を表示させる表示信号を出す。
そして、例えば利用者により操作パネル140が操作され、操作パネル140から検出
処理を開始する旨の指示信号が信号処理部144へ出力されると、まず、信号処理部14
4は、光源ドライバー回路145に光源作動の信号を出力して光源135Aを作動させる
。光源135Aが駆動されると、光源135Aから単一波長で直線偏光の安定したレーザ
ー光が射出される。また、光源135Aには、温度センサーや光量センサーが内蔵されて
おり、その情報が信号処理部144へ出力される。そして、信号処理部144は、光源1
35Aから入力された温度や光量に基づいて、光源135Aが安定動作していると判断す
ると、排出ドライバー回路150を制御して排出手段133を作動させる。これにより、
検出すべき標的物質(ガス分子)を含んだ気体試料が、吸引口120Aから、吸引流路1
20B、センサーチップ110内、排出流路120C、排出口120Dへと誘導される。
なお、吸引口120Aには、除塵フィルター120A1が設けられ、比較的大きい粉塵や
一部の水蒸気などが除去される。
また、センサーチップ110は、金属ナノ構造体が複数組み込まれ、局在表面プラズモ
ン共鳴を利用したセンサーである。このようなセンサーチップ110では、レーザー光に
より金属ナノ構造体間で増強電場が形成され、この増強電場内にガス分子が入り込むと、
分子振動の情報を含んだラマン散乱光、及びレイリー散乱光が発生する。
これらのレイリー散乱光やラマン散乱光は、光学部135を通ってフィルター136に
入射し、フィルター136によりレイリー散乱光が分離され、ラマン散乱光が波長可変干
渉フィルター5に入射する。そして、信号処理部144は、電圧制御部146に対して制
御信号を出力する。これにより、電圧制御部146は、上記第一実施形態に示すように、
記憶部から測定対象波長に対応する電圧値を読み込み、その電圧を波長可変干渉フィルタ
ー5の静電アクチュエーター56に印加し、検出対象となるガス分子に対応したラマン散
乱光を波長可変干渉フィルター5で分光させる。この後、分光した光が受光素子137で
受光されると、受光量に応じた受光信号が受光回路147を介して信号処理部144に出
力される。この場合、波長可変干渉フィルター5から目的とするラマン散乱光を精度よく
取り出すことができる。
信号処理部144は、上記のようにして得られた検出対象となるガス分子に対応したラ
マン散乱光のスペクトルデータと、ROMに格納されているデータとを比較し、目的のガ
ス分子か否かを判定し、物質の特定をする。また、信号処理部144は、表示部141に
その結果情報を表示させたり、接続部142から外部へ出力したりする。
なお、上記図13及び図14において、ラマン散乱光を波長可変干渉フィルター5によ
り分光して分光されたラマン散乱光からガス検出を行うガス検出装置100を例示したが
、ガス検出装置として、ガス固有の吸光度を検出することでガス種別を特定するガス検出
装置として用いてもよい。この場合、センサー内部にガスを流入させ、入射光のうちガス
にて吸収された光を検出するガスセンサーを本発明の光学モジュールとして用いる。そし
て、このようなガスセンサーによりセンサー内に流入されたガスを分析、判別するガス検
出装置を本発明の電子機器とする。このような構成でも、波長可変干渉フィルター5を用
いてガスの成分を検出することができる。
また、特定物質の存在を検出するためのシステムとして、上記のようなガスの検出に限
られず、近赤外線分光による糖類の非侵襲的測定装置や、食物や生体、鉱物等の情報の非
侵襲的測定装置等の、物質成分分析装置を例示できる。
以下に、上記物質成分分析装置の一例として、食物分析装置を説明する。
図15は、波長可変干渉フィルター5を利用した電子機器の一例である食物分析装置の
概略構成を示す図である。
この食物分析装置200は、図15に示すように、検出器210(光学モジュール)と
、制御部220と、表示部230と、を備えている。検出器210は、光を射出する光源
211と、測定対象物からの光が導入される撮像レンズ212と、撮像レンズ212から
導入された光を分光する波長可変干渉フィルター5と、分光された光を検出する撮像部2
13(検出部)と、を備えている。
また、制御部220は、光源211の点灯・消灯制御、点灯時の明るさ制御を実施する
光源制御部221と、波長可変干渉フィルター5を制御する電圧制御部222と、撮像部
213を制御し、撮像部213で撮像された分光画像を取得する検出制御部223と、信
号処理部224と、記憶部225と、を備えている。
この食物分析装置200は、システムを駆動させると、光源制御部221により光源2
11が制御されて、光源211から測定対象物に光が照射される。そして、測定対象物で
反射された光は、撮像レンズ212を通って波長可変干渉フィルター5に入射する。波長
可変干渉フィルター5は電圧制御部222の制御により、波長可変干渉フィルター5は、
上記第一実施形態又は第二実施形態に示すような駆動方法で駆動される。これにより、波
長可変干渉フィルター5から精度よく目的波長の光を取り出すことができる。そして、取
り出された光は、例えばCCDカメラ等により構成される撮像部213で撮像される。ま
た、撮像された光は分光画像として、記憶部225に蓄積される。また、信号処理部22
4は、電圧制御部222を制御して波長可変干渉フィルター5に印加する電圧値を変化さ
せ、各波長に対する分光画像を取得する。
そして、信号処理部224は、記憶部225に蓄積された各画像における各画素のデー
タを演算処理し、各画素におけるスペクトルを求める。また、記憶部225には、例えば
スペクトルに対する食物の成分に関する情報が記憶されており、信号処理部224は、求
めたスペクトルのデータを、記憶部225に記憶された食物に関する情報を基に分析し、
検出対象に含まれる食物成分、及びその含有量を求める。また、得られた食物成分及び含
有量から、食物カロリーや鮮度等をも算出することができる。更に、画像内のスペクトル
分布を分析することで、検査対象の食物の中で鮮度が低下している部分の抽出等をも実施
することができ、更には、食物内に含まれる異物等の検出をも実施することができる。
そして、信号処理部224は、上述のようにして得られた検査対象の食物の成分や含有
量、カロリーや鮮度等の情報を表示部230に表示させる処理をする。
また、図15において、食物分析装置200の例を示すが、略同様の構成により、上述
したようなその他の情報の非侵襲的測定装置としても利用することができる。例えば、血
液等の体液成分の測定、分析等、生体成分を分析する生体分析装置として用いることがで
きる。このような生体分析装置としては、例えば血液等の体液成分を測定する装置として
、エチルアルコールを検知する装置とすれば、運転者の飲酒状態を検出する酒気帯び運転
防止装置として用いることができる。また、このような生体分析装置を備えた電子内視鏡
システムとしても用いることができる。
更には、鉱物の成分分析を実施する鉱物分析装置としても用いることができる。
更には、本発明の波長可変干渉フィルター、光学モジュール、電子機器としては、以下
のような装置に適用することができる。
例えば、各波長の光の強度を経時的に変化させることで、各波長の光でデータを伝送さ
せることも可能であり、この場合、光学モジュールに設けられた波長可変干渉フィルター
5により特定波長の光を分光し、受光部で受光させることで、特定波長の光により伝送さ
れるデータを抽出することができ、このようなデータ抽出用光学モジュールを備えた電子
機器により、各波長の光のデータを処理することで、光通信を実施することもできる。
また、電子機器としては、本発明の波長可変干渉フィルターにより光を分光することで
、分光画像を撮像する分光カメラ、分光分析機などにも適用できる。このような分光カメ
ラの一例として、波長可変干渉フィルター5を内蔵した赤外線カメラが挙げられる。
図16は、分光カメラの概略構成を示す模式図である。分光カメラ300は、図16に
示すように、カメラ本体310と、撮像レンズユニット320と、撮像部330(検出部
)とを備えている。
カメラ本体310は、利用者により把持、操作される部分である。
撮像レンズユニット320は、カメラ本体310に設けられ、入射した画像光を撮像部
330に導光する。また、この撮像レンズユニット320は、図16に示すように、対物
レンズ321、結像レンズ322、及びこれらのレンズ間に設けられた波長可変干渉フィ
ルター5を備えて構成されている。
撮像部330は、受光素子により構成され、撮像レンズユニット320により導光され
た画像光を撮像する。
このような分光カメラ300では、波長可変干渉フィルター5により撮像対象となる波
長の光を透過させることで、所望波長の光の分光画像を撮像することができる。
更には、本発明の波長可変干渉フィルターをバンドパスフィルターとして用いてもよく
、例えば、発光素子が射出する所定波長域の光のうち、所定の波長を中心とした狭帯域の
光のみを波長可変干渉フィルター5で分光して透過させる光学式レーザー装置としても用
いることができる。
また、本発明の波長可変干渉フィルターを生体認証装置として用いてもよく、例えば、
近赤外領域や可視領域の光を用いた、血管や指紋、網膜、虹彩などの認証装置にも適用で
きる。
更には、光学モジュール及び電子機器を、濃度検出装置として用いることができる。こ
の場合、波長可変干渉フィルター5により、物質から射出された赤外エネルギー(赤外光
)を分光して分析し、サンプル中の被検体濃度を測定する。
上記に示すように、本発明の波長可変干渉フィルター、光学モジュール、及び電子機器
は、入射光から所定の光を分光するいかなる装置にも適用することができる。そして、本
発明の波長可変干渉フィルターは、上述のように、1デバイスで複数の波長を分光させる
ことができるため、複数の波長のスペクトルの測定、複数の成分に対する検出を精度よく
実施することができる。従って、複数デバイスにより所望の波長を取り出す従来の装置に
比べて、光学モジュールや電子機器の小型化を促進でき、例えば、携帯用や車載用の光学
デバイスとして好適に用いることができる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造は、本発明の目的を達成できる範囲で上記各
実施形態及び変形例を適宜組み合わせることで構成してもよく、また他の構造などに適宜
変更してもよい。
1…分光測定装置、5,5A,5B,5C,5D…波長可変干渉フィルター、10…光
学モジュール、51…固定基板、52…可動基板、54…固定反射膜、55…可動反射膜
、62…レジスト、62A…第一開口部、62B…第二開口部、62C…第三開口部、1
00…ガス検出装置、138…制御部、200…食物分析装置、220…制御部、300
…分光カメラ、400…測色装置、430…制御装置、520,571…第一溝部、52
0A,571A…第一底部、521…可動部、522,572…第二溝部、522A…第
二底部、523,523A,523B…第一連結部、524,573…第三溝部、524
A…第三底部、525,525A,525B…第二連結部、529…厚肉部、561A…
固定引出電極、562B…可動接続電極、574…第四溝部、600…光学フィルターデ
バイス、610…筐体。

Claims (13)

  1. 第一基板と、
    前記第一基板に対向する第二基板と、
    前記第一基板に設けられ、入射光の一部を反射し一部を透過する第一反射膜と、
    前記第二基板に設けられ、前記第一反射膜に対向し、入射光の一部を反射し一部を透過
    する第二反射膜と、
    前記第一基板に設けられた第一電極と、
    前記第二基板に設けられ、接続位置において前記第一電極に当接する第二電極と、を備
    え、
    前記第二基板は、前記第一基板及び前記第二基板を基板厚み方向から見た平面視におい
    て、前記接続位置に設けられた第一溝部と、前記平面視において、前記第一溝部よりも面
    積が大きく、かつ前記第一溝部に連結された第二溝部とを有する
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  2. 請求項1に記載の干渉フィルターにおいて、
    前記第一溝部の第一底部及び前記第二溝部の第二底部を連結し、前記第一底部及び前記
    第二底部と同一平面となる連結部を備えた
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  3. 請求項2に記載の干渉フィルターにおいて、
    前記連結部は、前記平面視において、前記第一底部及び前記第二底部を最短距離で結ぶ
    直線方向に沿って設けられた
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  4. 請求項2に記載の干渉フィルターにおいて、
    前記第二基板は、前記第一溝部及び前記第二溝部の間に設けられ、前記第一溝部及び前
    記第二溝部よりも厚み寸法が大きい厚肉部を備え、
    前記連結部は、前記平面視において、前記厚肉部を迂回して設けられた
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載の干渉フィルターにおいて、
    前記連結部は、前記平面視において、連結する方向と交わる幅方向の寸法が、前記第一
    底部及び前記連結部が連結する位置における、前記第一底部の前記幅方向の寸法よりも小
    さい
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の干渉フィルター。において、
    前記第二基板は、前記第二反射膜が設けられた可動部を備え、
    前記第二溝部は、前記可動部を前記厚み方向に対して移動可能に保持する
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  7. 請求項6に記載の干渉フィルターにおいて、
    前記第一溝部と同形状の第三溝部を備え、
    前記第二溝部は、前記平面視において、回転対称となる形状を有し、
    前記第一溝部及び前記第三溝部は、前記第二溝部の対称中心に対して、回転対称となる
    位置に設けられた
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  8. 第一基板、前記第一基板に対向する第二基板、前記第一基板に設けられ、入射光の一部
    を反射し一部を透過する第一反射膜、前記第二基板に設けられ、前記第一反射膜に対向し
    、入射光の一部を反射し一部を透過する第二反射膜、前記第一基板に設けられた第一電極
    、及び、前記第二基板に設けられ、接続位置において前記第一電極に当接する第二電極を
    備えた干渉フィルターと、
    前記干渉フィルターを収納する筐体と、を備え、
    前記第二基板は、前記第一基板及び前記第二基板を基板厚み方向から見た平面視におい
    て、前記接続位置に設けられた第一溝部と、前記平面視において、前記第一溝部よりも面
    積が大きく、かつ前記第一溝部に連結された第二溝部とを有する
    ことを特徴とする光学フィルターデバイス。
  9. 第一基板と、
    前記第一基板に対向する第二基板と、
    前記第一基板に設けられ、入射光の一部を反射し一部を透過する第一反射膜と、
    前記第二基板に設けられ、前記第一反射膜に対向し、入射光の一部を反射し一部を透過
    する第二反射膜と、
    前記第一基板に設けられた第一電極と、
    前記第二基板に設けられ、接続位置において前記第一電極に当接する第二電極と、
    前記第一反射膜及び前記第二反射膜により取り出された光を検出する検出部と、を備え

    前記第二基板は、前記第一基板及び前記第二基板を基板厚み方向から見た平面視におい
    て、前記接続位置に設けられた第一溝部と、前記平面視において、前記第一溝部よりも面
    積が大きく、かつ前記第一溝部に連結された第二溝部とを有する
    ことを特徴とする光学モジュール。
  10. 第一基板、前記第一基板に対向する第二基板、前記第一基板に設けられ、入射光の一部
    を反射し一部を透過する第一反射膜、前記第二基板に設けられ、前記第一反射膜に対向し
    、入射光の一部を反射し一部を透過する第二反射膜、前記第一基板に設けられた第一電極
    、及び、前記第二基板に設けられ、接続位置において前記第一電極に当接する第二電極を
    備えた干渉フィルターと、
    前記干渉フィルターを制御する制御部と、を備え、
    前記第二基板は、前記第一基板及び前記第二基板を基板厚み方向から見た平面視におい
    て、前記接続位置に設けられた第一溝部と、前記平面視において、前記第一溝部よりも面
    積が大きく、かつ前記第一溝部に連結された第二溝部とを有する
    ことを特徴とする電子機器。
  11. 第一基板、前記第一基板に対向する第二基板、入射光の一部を反射し一部を透過する第
    一反射膜、前記第二基板に設けられ、前記第一反射膜に対向し、入射光の一部を反射し一
    部を透過する第二反射膜、前記第一基板に設けられた第一電極、及び前記第二基板に設け
    られた第二電極を備え、前記第一電極及び前記第二電極が接続位置において接続された干
    渉フィルターの製造方法であって、
    前記第一基板を形成し、前記第一基板の少なくとも前記接続位置と重なる領域に前記第
    一電極を形成する工程と、
    前記第二基板を厚み方向に見た平面視において、前記第二基板を前記第一基板と対向さ
    せた際に、前記第二基板の前記接続位置と重なる第一開口部、及び前記第一開口部とは異
    なる位置で、かつ前記平面視における面積が前記第一開口部よりも大きい第二開口部を少
    なくとも含むマスクパターンを形成する工程と、
    ウェットエッチングにより、前記第一開口部に対応した第一溝部、及び前記第二開口部
    に対応した第二溝部を連結する工程と、
    前記第二基板の少なくとも前記接続位置と重なる領域に前記第二電極を形成する工程と

    前記第一電極及び前記第二電極を、前記接続位置で接触させる工程と、を実行する
    ことを特徴とする干渉フィルターの製造方法。
  12. 請求項11に記載の干渉フィルターの製造方法において、
    前記マスクパターンを形成する工程では、前記第一開口部及び前記第二開口部を連結す
    る第三開口部を含む前記マスクパターンを形成
    する
    ことを特徴とする干渉フィルターの製造方法。
  13. 第一基板と、
    前記第一基板に対向する第二基板と、
    前記第一基板に設けられた第一電極と、
    前記第二基板に設けられ、接続位置において前記第一電極に当接する第二電極と、を備
    え、
    前記第二基板は、前記第一基板及び前記第二基板を基板厚み方向から見た平面視におい
    て、前記接続位置に設けられた第一溝部と、前記平面視において、前記第一溝部よりも面
    積が大きく、かつ前記第一溝部に連結された第二溝部とを有する
    ことを特徴とするMEMS素子。
JP2013156420A 2013-07-29 2013-07-29 干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、電子機器、干渉フィルターの製造方法、及びmems素子 Active JP6135365B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013156420A JP6135365B2 (ja) 2013-07-29 2013-07-29 干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、電子機器、干渉フィルターの製造方法、及びmems素子
US14/340,954 US9971143B2 (en) 2013-07-29 2014-07-25 Interference filter and MEMS element having connected first and second grooves in a moveable substrate having non-uniform thickness

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013156420A JP6135365B2 (ja) 2013-07-29 2013-07-29 干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、電子機器、干渉フィルターの製造方法、及びmems素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015025990A true JP2015025990A (ja) 2015-02-05
JP6135365B2 JP6135365B2 (ja) 2017-05-31

Family

ID=52390315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013156420A Active JP6135365B2 (ja) 2013-07-29 2013-07-29 干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、電子機器、干渉フィルターの製造方法、及びmems素子

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9971143B2 (ja)
JP (1) JP6135365B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015112326A (ja) * 2013-12-12 2015-06-22 キヤノン株式会社 プローブ、被検体情報取得装置
US20180060842A1 (en) * 2016-08-31 2018-03-01 Lenovo (Singapore) Pte. Ltd. Systems and methods for initiating electronic financial transactions and indicating that the electronic transactions are potentially unauthorized
CN107203779A (zh) * 2017-05-11 2017-09-26 中国科学院西安光学精密机械研究所 基于空谱信息保持的高光谱降维方法
US10955336B2 (en) * 2017-08-26 2021-03-23 Innovative Micro Technology Gas sensor comprising a rotatable Fabry-Perot multilayer etalon
CN115390201B (zh) * 2022-09-22 2024-02-23 希烽光电科技(南京)有限公司 低变形高可靠性光发射组件

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6215802B1 (en) * 1999-05-27 2001-04-10 Blue Sky Research Thermally stable air-gap etalon for dense wavelength-division multiplexing applications
JP2010008644A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Seiko Epson Corp 光フィルタとその製造方法及び光学フィルタ装置モジュール
JP2010139552A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Seiko Epson Corp 光フィルタ及びそれを備えた光モジュール
JP2011008225A (ja) * 2009-05-27 2011-01-13 Seiko Epson Corp 光フィルター、光フィルター装置、分析機器、および光フィルターの製造方法
JP2011191661A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Seiko Epson Corp 光フィルター並びにそれを用いた分析機器及び光機器
JP2011232447A (ja) * 2010-04-26 2011-11-17 Seiko Epson Corp 光フィルター、光フィルターモジュール、および分析機器
JP2012185427A (ja) * 2011-03-08 2012-09-27 Seiko Epson Corp 光モジュールおよび光分析装置
JP2012220765A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Seiko Epson Corp 波長可変干渉フィルター、光モジュール、及び電子機器
JP2012252088A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Seiko Epson Corp 光フィルター、光フィルターモジュール、光分析装置および光フィルターの製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5928992B2 (ja) * 2010-10-07 2016-06-01 セイコーエプソン株式会社 波長可変干渉フィルターの製造方法
JP2012150193A (ja) 2011-01-18 2012-08-09 Seiko Epson Corp 波長可変干渉フィルター、光モジュール、および光分析装置
JP5703813B2 (ja) 2011-02-16 2015-04-22 セイコーエプソン株式会社 波長可変干渉フィルター、光モジュール、及び光分析装置
JP5696519B2 (ja) 2011-02-17 2015-04-08 セイコーエプソン株式会社 光モジュールおよび電子機器
JP2013076777A (ja) 2011-09-29 2013-04-25 Seiko Epson Corp 波長可変干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、及び電子機器
JP2014164068A (ja) 2013-02-25 2014-09-08 Seiko Epson Corp 波長可変干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、および電子機器

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6215802B1 (en) * 1999-05-27 2001-04-10 Blue Sky Research Thermally stable air-gap etalon for dense wavelength-division multiplexing applications
JP2010008644A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Seiko Epson Corp 光フィルタとその製造方法及び光学フィルタ装置モジュール
JP2010139552A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Seiko Epson Corp 光フィルタ及びそれを備えた光モジュール
JP2011008225A (ja) * 2009-05-27 2011-01-13 Seiko Epson Corp 光フィルター、光フィルター装置、分析機器、および光フィルターの製造方法
JP2011191661A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Seiko Epson Corp 光フィルター並びにそれを用いた分析機器及び光機器
JP2011232447A (ja) * 2010-04-26 2011-11-17 Seiko Epson Corp 光フィルター、光フィルターモジュール、および分析機器
JP2012185427A (ja) * 2011-03-08 2012-09-27 Seiko Epson Corp 光モジュールおよび光分析装置
JP2012220765A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Seiko Epson Corp 波長可変干渉フィルター、光モジュール、及び電子機器
JP2012252088A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Seiko Epson Corp 光フィルター、光フィルターモジュール、光分析装置および光フィルターの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US9971143B2 (en) 2018-05-15
US20150029591A1 (en) 2015-01-29
JP6135365B2 (ja) 2017-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6264810B2 (ja) 干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、及び電子機器
JP5703813B2 (ja) 波長可変干渉フィルター、光モジュール、及び光分析装置
JP5786424B2 (ja) 波長可変干渉フィルター、光モジュール、及び電子機器
JP5834718B2 (ja) 波長可変干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、及び電子機器
JP6003168B2 (ja) 波長可変干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、及び電子機器
JP6098197B2 (ja) 光学フィルターデバイス、光学モジュール、及び電子機器
JP5874271B2 (ja) 波長可変干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、及び電子機器
JP6186692B2 (ja) 波長可変干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、及び電子機器
JP6260080B2 (ja) 波長可変干渉フィルター、波長可変干渉フィルターの製造方法、光学モジュール、及び電子機器
JP5842338B2 (ja) 波長可変干渉フィルター、光モジュール、および電子機器
JP6135365B2 (ja) 干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、電子機器、干渉フィルターの製造方法、及びmems素子
JP6036341B2 (ja) 光学モジュール、及び電子機器
JP6089674B2 (ja) 波長可変干渉フィルター、波長可変干渉フィルターの製造方法、光学フィルターデバイス、光学モジュール、及び電子機器
JP2014164068A (ja) 波長可変干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、および電子機器
JP6024086B2 (ja) 波長可変干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、電子機器、及び波長可変干渉フィルターの製造方法
JP5987618B2 (ja) 波長可変干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、及び電子機器
JP5962797B2 (ja) 波長可変干渉フィルター、光モジュール、及び光分析装置
JP2016138915A (ja) 干渉フィルターの製造方法、干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、及び電子機器
JP6332343B2 (ja) 波長可変干渉フィルター、光モジュール、及び光分析装置
JP6601521B2 (ja) 波長可変干渉フィルター、光モジュール、及び光分析装置
JP2015068885A (ja) 干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、及び電子機器
JP2015143741A (ja) 干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、電子機器、及び干渉フィルターの製造方法
JP2015031854A (ja) 干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、電子機器、及び干渉フィルターの製造方法
JP5958620B2 (ja) 波長可変干渉フィルター、光モジュール、及び電子機器
JP2015212752A (ja) 干渉フィルター、光学フィルターデバイス、光学モジュール、電子機器、及び干渉フィルターの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150113

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160617

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160624

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170321

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6135365

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150