JP2015025698A - 光ファイバケーブルの捻回検査方法、製造方法、および捻回検査装置 - Google Patents

光ファイバケーブルの捻回検査方法、製造方法、および捻回検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】支持線部と、支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けられるケーブル部と、支持線部とケーブル部とを結合する連結部とが一体に形成された光ファイバケーブルの製造ライン中で、ケーブル部の捻回角度を精度よく検査する。【解決手段】支持線部と、支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けられるケーブル部と、支持線部およびケーブル部を結合する連結部とが一体に形成された光ファイバケーブルの製造ライン中で、ケーブル部の捻回角度を検査する方法であって、ケーブル部の反転捻回に追随して回転する1対のケーブル把持ローラと、1対のケーブル把持ローラの回転に同期して回転する偏心カム72と、偏心カム72外周までの距離を非接触で測定可能な距離センサ73とを配置し、距離センサ73により、偏心カム72外周までの距離を測定し、その測定値からケーブル部の捻回角度を検査する。【選択図】図5

Description

本発明は、光ファイバケーブルの捻回検査方法、製造方法、および捻回検査装置に関する。
インターネットなどの通信サービスの普及に伴い、通信事業者から加入者宅までの全区間を光ファイバで結ぶFTTH(Fiber To The Home)が急速に拡大してきている。このようなFTTHにおいて、加入者宅近傍の光配線網は、電柱を用いた架空配線が一般的であり、電柱に架渉した配線ケーブルから光ドロップケーブルを用いて加入者宅に引き落とす方式が主に採用されている。
この光ドロップケーブルは、光ファイバ心線を収容したケーブル部と、支持線部と、これらのケーブル部および支持線部を一体的に連結する連結部(首部とも称する)とから構成される。ケーブル部は、一般に、光ファイバ心線を挟んでその上下に抗張力体を配置し、その外周に樹脂被覆を設けた構造を有する。支持線部は、一般に、断面円形状の鋼線などからなる支持線上に樹脂被覆を設けた構造を有する。連結部は、ケーブル部と支持線部とを一体に連結するための樹脂で構成される。そして、ケーブル部の樹脂被覆と支持線部の樹脂被覆と連結部は、同一の樹脂で一体的に形成され、また、光ファイバ心線、2本の抗張力体、連結部および支持線は、光ドロップケーブルの長さ方向に垂直な断面内において略一直線上に配列される。
ところで上記光ドロップケーブルは、支持線部が上側に位置し、ケーブル部が下側に位置する姿勢で架空配線されるのが一般的である。この場合、強風が横方向から吹くと、光ドロップケーブルの断面形状に起因した揚力が光ドロップケーブルに働いて、光ドロップケーブルが上下に自励振動を起こすギャロッピング現象や低周波振動のダンシング現象が起こることがある。ギャロッピング現象が起こると、通常の強風では起こり得ない振動が継続し、ケーブルの破断や破損、伝送特性の低下などの問題が発生するおそれがある。
そこで、上記問題を解決するため様々な対策が検討されており、その一つとして、ケーブル部を支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けることが検討されている。ケーブル部を反転捻回させることで、ケーブル部が受ける風の風圧による力を分散させようとするものである。この方法では、支持線部の周囲にケーブル部を所定の角度、所定のピッチで精度良く反転捻回されることが重要であり、そのためには、ケーブル部の捻回角度を、インラインで(製造中に)全長に亘って検査することが必要となる。
この種の技術としては、例えば、光ファイバに付与した捻じれを、その直径(捻じれに対応して変動)を非接触的に測定することによって求める方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この方法は光ファイバという寸法精度の高い材料を精度の高いセンサで測定するものであり、この技術を上記光ドロップケーブルのケーブル部の捻回角度の検査に適用しても、信頼性の高い測定を行うことは困難である。すなわち、樹脂被覆を備えた光ドロップケーブルでは、ケーブル寸法は捻回角度のみならず、被覆する樹脂の厚み精度によっても変化するため、精度の高いセンサを使用しても、精度の高い捻回角度の検出にはつながらない。
このため、強風対策としてケーブル部を支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けた光ドロップケーブルの、ケーブル部の捻回角度をインラインで高精度に検査し得る方法が求められている。
特表2003−513267号公報
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、支持線部と、支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けられるケーブル部と、支持線部とケーブル部とを結合する連結部とが一体に形成された光ファイバケーブルの製造ライン中で、ケーブル部の捻回角度を精度よく検査することができる方法、また、そのような検査方法を用いた光ファイバケーブルの製造方法、さらに、そのような検査方法に用いられる検査装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る光ファイバケーブルの検査方法は、支持線部と、支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けられるケーブル部と、前記支持線部および前記ケーブル部を結合する連結部とが一体に形成された光ファイバケーブルの製造ライン中で、前記ケーブル部の捻回角度を検査する方法であって、前記ケーブル部の反転捻回に追随して回転する1対のケーブル把持ローラと、前記1対のケーブル把持ローラの回転に同期して回転する偏心カムと、前記偏心カム外周までの距離を非接触で測定可能な距離センサとを配置し、前記距離センサにより、前記偏心カム外周までの距離を測定し、その測定値から前記ケーブル部の捻回角度を検査することを特徴とするものである。
また、本発明の一態様に係る光ファイバケーブルの製造方法は、支持線部と、支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けられるケーブル部と、前記支持線部および前記ケーブル部を結合する連結部とが一体に形成された光ファイバケーブルを製造する方法であって、前記ケーブル部の反転捻回に追随して回転する1対のケーブル把持ローラと、前記1対のケーブル把持ローラの回転に同期して回転する偏心カムと、前記偏心カム外周までの距離を非接触で測定可能な距離センサとを備えた装置を用い、前記距離センサにより、前記偏心カム外周までの距離を測定し、その測定値から前記ケーブル部の捻回角度を検査する工程を含むことを特徴とするものである。
さらに、本発明の一態様に係る光ファイバケーブルの検査装置は、支持線部と、支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けられたケーブル部と、前記支持線部と前記ケーブル部とを結合する連結部が一体に形成された光ファイバケーブルの製造ライン中で、前記ケーブル部の捻回角度を検査する装置であって、前記ケーブル部の反転捻回に追随して回転する1対のケーブル把持ローラと、前記1対のケーブル把持ローラの回転に同期して回転する偏心カムと、前記偏心カム外周までの距離を非接触で測定可能な距離センサとを備えたことを特徴とするものである。
本発明の光ファイバケーブルの検査方法および検査装置によれば、支持線部と、支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けられるケーブル部と、支持線部とケーブル部とを結合する連結部とが一体に形成された光ファイバケーブにおけるケーブル部の捻回角度について、インラインで、精度の高い検査を効率良く行うことができる。
また、本発明の光ファイバケーブルの製造方法によれば、全長に亘って高精度にケーブル部の捻回角度の検査がなされた光ファイバケーブルを製造することができる。
本発明の光ファイバケーブルの検査方法および検査装置が対象とする光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。 本発明の光ファイバケーブルの検査方法および検査装置が対象とする光ファイバケーブルにおけるケーブル部の反転捻回を説明する図である。 本発明の一実施形態の光ファイバケーブルの製造方法に使用される装置の構成を概略的に示す図である。 図3に示す光ファイバケーブルの製造装置に組み込まれた検査装置を構成する部材の一つを説明する図である。 図3に示す光ファイバケーブルの製造装置に組み込まれた検査装置を構成する他の部材および機器を説明する図である。 本発明の光ファイバケーブルの検査方法および検査装置が対象とする光ファイバケーブルにおけるケーブル部の捻回角度とケーブル高さまたはケーブル幅の関係を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、説明は図面に基づいて行うが、図面は単に図解のために提供されるものであって、本発明はそれらの図面により何ら限定されるものではない。また、以下の説明において、同一もしくは略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、本発明の光ファイバケーブルの検査方法および検査装置が対象とする光ファイバケーブルについて説明する。
図1は、本発明の光ファイバケーブルの捻回検査方法および捻回検査装置が対象とする光ファイバケーブルの一例を示す横断面図である。
この光ファイバケーブル100は、電柱間に架設した配線ケーブルからビルや一般住宅などの加入者宅内へ引き込み配線するために使用される光ドロップケーブルであり、図1に示すように、支持線部10と、この支持線部10の周囲に反転捻回して設けられるケーブル部20と、これらを連結する連結部30とが一体に形成されて構成されている。
支持線部10は、鋼線(例えば、外径1.2mmの亜鉛めっき単鋼線など)などからなる支持線11と、その外周に押出被覆された難燃ポリエチレンなどの樹脂からなる被覆12とから構成されている。被覆12は断面が、例えば直径2mmの円形状に形成されている。
ケーブル部20は、1本の単心光ファイバ心線21と、この単心光ファイバ心線21の上方および下方にこれらの各中心がほぼ同一平面上に位置するように間隔をおいて並行に配置された2本の鋼線、FRP(繊維強化プラスチック)などからなる抗張力体22、22と、これらの外側に一括して押出被覆された難燃ポリエチレンなどの樹脂からなる被覆23とを備えている。
被覆23は断面が矩形乃至円形状に形成され、その表面、光ファイバ心線21の左右両側の表面には、ケーブル端末処理などの際に光ファイバ心線21を取り出しやすくするため、一対の引き裂き用ノッチ24、24が設けられている。
単心光ファイバ心線21には、例えば、光ファイバ上に紫外線硬化型樹脂などにより1層乃至複数層の保護被覆が設けられた外径0.25mmのものが使用される。また、抗張力体22、22には、例えば、外径0.5mmのアラミドFRP(アラミド繊維強化プラスチック)からなるものが使用される。ケーブル部20は、例えば、高さ2.0mm、幅1.6mmに形成される。
連結部30は、高さ、幅ともに支持線部10やケーブル部20の高さ、幅よりも小さい値に形成され、例えば高さは0.1〜1mm、幅は0.15〜0.6mm程度とされる。連結部30は、支持線部10やケーブル部20の各被覆12、23と同様に難燃ポリエチレンなどの樹脂から構成される。
そして、この光ファイバケーブル100では、支持線部10の被覆12、ケーブル部20の被覆23および連結部30は、同一の樹脂で一体に形成されている。したがって、この光ファイバケーブル100は、支持線部10と、ケーブル部20と、連結部30とが一体に形成されている。また、支持線部10の支持線11と、ケーブル部の単心光ファイバ心線21および抗張力体22と、連結部30は、光ファイバケーブル100の長さ方向に垂直な断面内において略一直線状に配列されている。
なお、図1の例では、ケーブル部20内に1本の単心光ファイバ心線21を収容しているが、ケーブル部20内に収容する単心光ファイバ心線の数は、1本に限られるものではなく、2本もしくはそれ以上であってもよい。また、単心光ファイバ心線21に代えて光ファイバテープ心線が用いられてもよい。さらに、図1の例では、単心光ファイバ心線21を挟んで2本の抗張力体22が配置されているが、抗張力体の数は1本であっても、あるいは3本以上であってもよい。抗張力体を1本配置する場合は、通常、単心光ファイバ心線21を挟んで支持線部10と反対側に配置される。
前述したように、この光ファイバケーブル100においては、ケーブル部20が支持線部10の周囲に、例えば、図2に示すように、反転捻回して設けられている。すなわち、図2は、支持線部10の周囲にケーブル部20が反転角度±100°で反転捻回して設けられている状態を示した図で、(a)はケーブル部20が基準位置にある状態、すなわち捻回角度θが0°の状態を示している。ケーブル部20は、(a)の状態から支持線部10の周囲を反時計回りに回転し、(b)の状態(図面の例では、捻回角度θ=100°)まで回転したところで反転して基準位置まで戻り((c)の状態:捻回角度θ=0°)、そのまま時計回りにさらに回転を続け、(d)の状態(図面の例では、捻回角度θ=−100°)まで回転する。(d)の状態に達したところで反転して再び基準位置まで戻る((e)の状態:捻回角度θ=0°)。これを1周期として反転捻回が繰り返され、支持線部10の周囲に反転捻回したケーブル部10が形成される。
このようにケーブル部20が支持線部10の周囲に所定の反転角度で反転捻回して設けられた光ファイバケーブル100においては、架空配線時、この光ファイバケーブル100が風による風圧を受けた際、その風圧による力を分散させることができる。このため、ギャロッピング現象やダンシング現象の発生を抑制することができ、それらが原因で生ずるケーブルの破断や破損、伝送特性の低下などを防止することができる。
なお、図2に示した例は、ケーブル部の反転角度を±100°とした例であるが、ケーブル部20の反転角度は特にこれに限定されるものではない。反転角度は、通常、±65〜115°の範囲であり、また、捻回ピッチは、通常、500〜2000mmである。
本発明の光ファイバケーブルの捻回検査方法は、上記のような光ファイバケーブルの捻回をインラインで、すなわち、その製造ラインにおいて検査するものである。以下、本発明の光ファイバケーブルの捻回検査方法の一実施形態を組み込んだ本発明の光ファイバケーブルの製造方法の一実施形態を説明する。なお、説明は、図1に示した光ファイバケーブル(ケーブル部の反転角度±100°)100を検査対象とした例を中心に説明する。
図3は、本実施形態に使用される製造装置の構成を概略的に示す図、図4および図5は、同製造装置に組み込まれた捻回角度検査装置を構成する部材、機器を説明する図である。
本実施形態に使用される製造装置は、図3に示すように、支持線11を送り出す支持線送り出し部42と、単心光ファイバ心線21を送り出す心線送り出し部44と、2本の抗張力体22を送り出す抗張力体送り出し部46と、支持線送り出し部42から送り出された支持線11を、所定の角度で反転捻回させる支持線捻回部48と、支持線捻回部48で捻回された支持線11と、心線送り出し部44から送り出された単心光ファイバ心線21と、抗張力体送り出し部46から送り出された抗張力体22の外周に熱可塑性樹脂を一括被覆して、図1に示すような、支持線部10と、ケーブル部20と、支持線部10とケーブル部20とを結合する連結部30とが一体に形成された構造の光ファイバケーブル100とする押出機50と、熱可塑性樹脂を冷却し硬化させる冷却部60と、ケーブル部20の支持線部10に対する捻回角度を検査する捻回角度検査装置で構成される検査部70と、検査済みの光ファイバケーブル100を引き取る引取装置80と、引取装置80に引き取られた光ファイバケーブル100を巻き取る巻取装置90とを備えている。
この製造装置においては、支持線11、単心光ファイバ心線21、および2本の抗張力体22が、それぞれ支持線送り出し部42、心線送り出し部44、および抗張力体送り出し部46から、送り出される。送り出された支持線11、単心光ファイバ心線21、および2本の抗張力体22のうち、単心光ファイバ心線21および2本の抗張力体22はそのまま押出機50に導入され、支持線11は、支持線捻回部48で、所定の反転角度、例えば±100°で反転捻回されつつ押出機50に導入される。押出機50へは、支持線11、単心光ファイバ心線21、および2本の抗張力体22は、図1に示すように、並列した状態で導入される。
押出機50に導入された支持線11、単心光ファイバ心線21、および2本の抗張力体22は、その外周に難燃ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂が一括押出被覆された後、押出機50の直後に置かれた冷却部60に送られ、熱可塑性樹脂が冷却され硬化する。これにより、図1に示したような、支持線部10と、ケーブル部20と、支持線部10とケーブル部20とを結合する連結部30とが一体に形成されるとともに、支持線11が支持線捻回部48で、所定の反転角度で反転捻回されつつ押出機50に導入されたことによって、ケーブル部20が支持線部10の周囲に周期的に反転捻回した構造の光ファイバケーブル100が製造される。
光ファイバケーブル100は、次いで、検査部70に送られ、ケーブル部20の支持線部10に対する捻回角度が検査される。
検査部70を構成する捻回角度検査装置は、図4に示すような、走行する光ファイバケーブル100を挟んで対向配置され、光ファイバケーブル100を把持するとともに、光ファイバケーブル100のケーブル部20の捻回に追随して回転する1対の把持ローラ71a、71b(以下、一方の把持ローラ71aを、第1の把持ローラ、他方の把持ローラ71bを、第2の把持ローラとも称する)と、この1対の把持ローラ、すなわち第1および第2の把持ローラ71a、71bの回転に同期して回転する、例えば、図5に示すような、偏心カム72と、偏心カム72の近傍に配置され、偏心カム72の外周面までの距離を非接触で測定可能な距離センサ73とを備える。図5において、72aは、1対の把持ローラ71a、71bの回転に同期して回転する偏心カム72の回転軸を示している。
このような検査装置においては、1対の把持ローラ71a、71bが走行する光ファイバケーブル100を把持し、そのケーブル部20の捻回に追随して回転すると、その回転に同期して偏心カム72が、回転する。偏心カム72はその回転軸72aから外周面までの外径が徐々に変化しているため、その回転に応じて偏心カム72の外周面から距離センサまでの距離が変化する。図5は、その一例を示したもので、偏心カム72が(a)の位置から反時計回りに(b)の位置まで回転したことによって、距離センサ73から偏心カム72の外周面までの距離がPからP(P>P)に、|P−P|(>0)だけ変位する。したがって、予め、偏心カム72の回転角度と、距離センサ73から偏心カム72の外周面までの距離の変位量の関係を調べておけば、この距離の変位を距離センサ73で測定することにより、偏心カム72の回転角度を知ることができ、この偏心カム72の回転角度はケーブル部20の捻回角度に対応しているため、さらに、ケーブル部20の捻回角度を知ることができる。
なお、1対の把持ローラ71a、71bは、光ファイバケーブル100を把持することができ、かつ光ファイバケーブル100のケーブル部の捻回に追随して回転することができれば、いかなる構成であってもよい。図4に示した例では、一方の把持ローラ、すなわち第1の把持ローラ71aが、そのローラ軸を中心に回動自在に支持され、他方、第2の把持ローラ71bが、そのローラ軸を中心に回動自在に支持されるとともに、ばね部材(図示なし)により第1の把持ローラ71aに向けて付勢されている。第2の把持ローラ71bが第1の把持ローラ71aに向けて付勢されることによって、ケーブル部20の捻回に高精度に追随することができる。そして、これらの1対の把持ローラ71a、71bは、把持する光ファイバケーブル100を中心に回動自在に支持された構造となっている。
また、偏心カム72および距離センサ73についても、偏心カム72は、第1および第2の把持ローラ71a、71bの回転に同期して回転するように構成されていればよく、距離センサ73は、偏心カム72の外周面までの距離を非接触で測定可能に構成されていればよい。偏心カム72や距離センサ73には、従来知られた各種公知の偏心カムおよび距離センサを使用することができる。
第1および第2の把持ローラ71a、71bの回転に高精度に同期させる観点からは、偏心カム72には、MCナイロンやアルミニウムなどの軽い材料を使用することが好ましく、また、距離センサ73には、高分解能(例えば、サンプリング周期0.002〜0.005秒程度)の距離センサを使用することが好ましい。
このようにしてケーブル部20の捻回角度が検査された光ファイバケーブル100は、引取装置80を経て、巻取装置90に巻き取られる。
本実施形態においては、ケーブル部20の捻回角度を、距離センサ73から偏心カム72外周面までの距離の変位として測定することができるので、捻回角度の大きさにかかわらず精度良く測定することができる。
すなわち、図1に示すような、ケーブル部20が支持線部10の周囲に反転捻回して設けられた光ファイバケーブル100は、図2からも明らかなように、捻回角度θに応じてケーブル幅(またはケーブル高さ)が変化する。したがって、理論的には、ケーブル部の捻回に応じて変化するケーブル幅(またはケーブル高さ)を測定することで、捻回角度θを知ることができる。しかしながら、その変位は、捻回角度θによっては非常に小さい。例えば、図6は、捻回角度が0°のときのケーブル高さが4.190mm、ケーブル幅が2.060mmの光ファイバケーブルについて測定した、ケーブル部の捻回角度θ(0〜100°)とケーブル幅の関係を示したものである。同図に示すように、ケーブル幅は捻回角度とともに変化しているものの、その変化は捻回角度θが80〜100°では非常に小さく、樹脂被覆の寸法精度を考慮すると、80〜100°の範囲では、正確な捻回角度を知ることはできない。
これに対し、本実施形態においては、ケーブル部の捻回角度を1対の把持ローラを介して偏心カムに伝え、この偏心カムの外径の変位量を測定する。偏心カムの外径の変位量は、偏心カムの回転角度に略比例し、したがって、ケーブル部の捻回角度にも略比例する。このため、上述のケーブル幅またはケーブル高さの変化を直接測定し、その変位量から捻回角度を求める方法のように、捻回角度によっては検査が困難になることはなく、捻回角度に依らず精度の高い検査が可能となる。
しかも、測定にあたって、特別な治具や機器を必要とせず、1対の把持ローラと、偏心カムと、距離センサという、各種分野で広く使用されている治具、機器の組み合わせで測定を行うことができるという利点も有する。
なお、図示を省略したが、本実施形態においては、検査部70に、距離センサ73による測定結果からケーブル部の捻回角度を算出し、その結果を表示および/または記録する装置を設けることができる。また、この表示/記録装置に、線速情報を入力して、この入力した線速情報と距離センサ73による測定結果から、捻回ピッチを算出し、その結果を捻回角度とともに、表示および/または記録させるようにすることもできる。さらに、距離センサ73による測定結果から算出されたケーブル部の捻回角度や捻回ピッチが、所定の値と異なったとき(例えば、支持線捻回装置の故障により、ケーブル部に所望の捻回を付与することができなかった場合などに生ずる)に警告を発する警告装置などを設けることができる。
以上、本発明の実施形態およびその変形例について説明してきたが、本発明はそのような実施形態およびその変形例に何ら限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。また、これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…支持線部、11…支持線、12…樹脂被覆、20…ケーブル部、21…単心光ファイバ心線、22…抗張力体、23…樹脂被覆、30…連結部(首部)、42…支持線送り出し部、44…心線送り出し部、46…抗張力体送り出し部、48…支持線捻回部、50…押出機、70…検査部、71a,71b…1対(第1および第2)の把持ローラ、72…偏心カム、73…距離センサ、100…光ファイバケーブル。

Claims (4)

  1. 支持線部と、支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けられるケーブル部と、前記支持線部および前記ケーブル部を結合する連結部とが一体に形成された光ファイバケーブルの製造ライン中で、前記ケーブル部の捻回角度を検査する方法であって、
    前記ケーブル部の反転捻回に追随して回転する1対のケーブル把持ローラと、前記1対のケーブル把持ローラの回転に同期して回転する偏心カムと、前記偏心カム外周までの距離を非接触で測定可能な距離センサとを配置し、前記距離センサにより、前記偏心カム外周までの距離を測定し、その測定値から前記ケーブル部の捻回角度を検査することを特徴とする光ファイバケーブルの捻回検査方法。
  2. 前記1対のケーブル把持ローラにおいて、一方のローラが他方のローラに向けてばね部材により付勢されていることを特徴とする請求項1記載の間欠型光ファイバテープ心線の検査方法。
  3. 支持線部と、支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けられるケーブル部と、前記支持線部と前記ケーブル部とを結合する連結部とが一体に形成された光ファイバケーブルの製造方法において、
    前記ケーブル部の反転捻回に追随して回転する1対のケーブル把持ローラと、前記1対のケーブル把持ローラの回転に同期して回転する偏心カムと、前記偏心カム外周までの距離を非接触で測定可能な距離センサとを備えた装置を用い、前記距離センサにより、前記偏心カム外周までの距離を測定し、その測定値から前記ケーブル部の捻回角度を検査する工程を含むことを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
  4. 支持線部と、支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けられたケーブル部と、前記支持線部と前記ケーブル部とを結合する連結部が一体に形成された光ファイバケーブルの製造ライン中で、前記ケーブル部の捻回角度を検査する装置であって、
    前記ケーブル部の反転捻回に追随して回転する1対のケーブル把持ローラと、前記1対のケーブル把持ローラの回転に同期して回転する偏心カムと、前記偏心カム外周までの距離を非接触で測定可能な距離センサとを備えたことを特徴とする光ファイバケーブルの捻回検査装置。
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