JP5764625B2 - 光ファイバケーブルの捻回検査方法、および捻回検査装置 - Google Patents

光ファイバケーブルの捻回検査方法、および捻回検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバケーブルの捻回検査方法、および捻回検査装置に関する。
インターネットなどの通信サービスの普及に伴い、通信事業者から加入者宅までの全区間を光ファイバで結ぶFTTH(Fiber To The Home)が急速に拡大してきている。このようなFTTHにおいて、加入者宅近傍の光配線網は、電柱を用いた架空配線が一般的であり、電柱に架渉した配線ケーブルから光ドロップケーブルを用いて加入者宅に引き落とす方式が主に採用されている。
この光ドロップケーブルは、光ファイバ心線を収容したケーブル部と、支持線部と、これらのケーブル部および支持線部を一体的に連結する連結部(首部とも称する)とから構成される。ケーブル部は、一般に、光ファイバ心線を挟んでその上下に抗張力体を配置し、その外周に樹脂被覆を設けた構造を有する。支持線部は、一般に、断面円形状の鋼線などからなる支持線上に樹脂被覆を設けた構造を有する。連結部は、ケーブル部と支持線部とを一体に連結するための樹脂で構成される。そして、ケーブル部の樹脂被覆と支持線部の樹脂被覆と連結部は、同一の樹脂で一体的に形成され、また、光ファイバ心線、2本の抗張力体、連結部および支持線は、光ドロップケーブルの長さ方向に垂直な断面内において略一直線上に配列される。
ところで上記光ドロップケーブルは、支持線部とケーブル部の位置関係は考慮されずに架空配線されるのが一般的である。この場合、強風が横方向から吹くと、光ドロップケーブルの断面形状に起因した揚力が光ドロップケーブルに働いて、光ドロップケーブルが上下に自励振動を起こすギャロッピング現象や低周波振動のダンシング現象が起こることがある。ギャロッピング現象が起こると、通常の強風では起こり得ないケーブルの破断や破損、伝送特性の低下などの問題が発生するおそれがある。
そこで、上記問題を解決するため様々な対策が検討されており、その一つとして、ケーブル部を支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けることが検討されている。ケーブル部を反転捻回させることで、ケーブル部が受ける風の風圧による力を分散させようとするものである。
この場合、支持線部の周囲にケーブル部が所定の角度、所定のピッチで精度良く反転捻回されることが重要であり、そのため、製造時、インラインで、あるいは製造後、オフラインで、ケーブル部の反転捻回を高精度に検査する技術が求められる。しかしながら、光ドロップケーブルはケーブルサイズが非常に小さい上に、曲がりやすく、しかもケーブルサイズに比して反転ピッチが非常に長いため、精度の高い検査を行うことは容易ではない。
類似の技術として、例えば、光ファイバスペーサの外周面にSZ状に形成された光ファイバ収納用のスロットの形状を検査する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この技術は、ピンをスロットに挿入し、このピンを保持する環状回転部の回転を検出して検査するものであり、上記光ドロップケーブルの検査に適用することはできない。
このように、強風対策としてケーブル部を支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けた光ドロップケーブルの、ケーブル部の反転捻回を高精度に検査し得る方法が求められているものの、未だこのような方法は見出されていない。
特許第4158045号公報
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、強風対策としてケーブル部を支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けた光ドロップケーブルの、ケーブル部の反転捻回を、特に、製造後、オフラインで、高精度にかつ容易に検査し得る方法、また、そのような検査方法に用いられる検査装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る光ファイバケーブルの検査方法は、支持線部と、支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けられるケーブル部と、前記支持線部および前記ケーブル部を結合する連結部とが一体に形成された光ファイバケーブルの検査方法であって、前記光ファイバケーブルを直線状に固定し、この直線状に固定した前記光ファイバケーブルのケーブル部の反転捻回を、前記光ファイバケーブルと平行に配置されたガイドレール上を前記光ファイバケーブルを把持した状態でスライドするとともに、その把持した前記光ファイバケーブルのケーブル部の捻回角度を連続的に検出する検出機構により検査することを特徴とするものである。
また、本発明の一態様に係る光ファイバケーブルの検査装置は、支持線部と、支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けられたケーブル部と、前記支持線部と前記ケーブル部とを結合する連結部が一体に形成された光ファイバケーブルの検査装置であって、前記光ファイバケーブルを直線状に固定する支持機構と、前記直線状に固定された光ファイバケーブルと平行に配置されたガイドレールと、前記ガイドレール上を前記光ファイバケーブルを把持した状態でスライドするとともに、把持した前記光ファイバケーブルのケーブル部の反転捻回を連続的に検出する検出機構とを具備したことを特徴とするものである。
本発明の光ファイバケーブルの検査方法および検査装置によれば、支持線部と、支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けられるケーブル部と、支持線部とケーブル部とを結合する連結部とが一体に形成された光ファイバケーブにおけるケーブル部の反転捻回をオフラインで高精度に検査することができる。
本発明の光ファイバケーブルの検査方法および検査装置が対象とする光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。 本発明の光ファイバケーブルの検査方法および検査装置が対象とする光ファイバケーブルにおけるケーブル部の反転捻回を説明する図である。 本発明の一実施形態の光ファイバケーブルの検査方法に使用される装置の構成を概略的に示す図である。 図3に示す光ファイバケーブルの検査装置を構成する部材、機器を説明する図である。 図3に示す光ファイバケーブルの検査装置を構成する一部材を説明する図である。 図3に示す光ファイバケーブルの検査装置を用いた本発明の一実施形態の光ファイバケーブルの検査方法を説明する図である。 本発明の一実施形態の光ファイバケーブルの検査方法に使用される装置の変形例を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、説明は図面に基づいて行うが、図面は単に図解のために提供されるものであって、本発明はそれらの図面により何ら限定されるものではない。また、以下の説明において、同一もしくは略同一の機能および構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、本発明の光ファイバケーブルの検査方法および検査装置が対象とする光ファイバケーブルについて説明する。
図1は、本発明の光ファイバケーブルの捻回検査方法および捻回検査装置が対象とする光ファイバケーブルの一例を示す横断面図である。
この光ファイバケーブル100は、電柱間に架設した配線ケーブルからビルや一般住宅などの加入者宅内へ引き込み配線するために使用される光ドロップケーブルであり、図1に示すように、支持線部10と、この支持線部10の周囲に反転捻回して設けられるケーブル部20と、これらを連結する連結部30とが一体に形成されて構成されている。
支持線部10は、鋼線(例えば、外径1.2mmの亜鉛めっき単鋼線など)などからなる支持線11と、その外周に押出被覆された難燃ポリエチレンなどの樹脂からなる被覆12とから構成されている。被覆12は断面が、例えば直径2mmの円形状に形成されている。
ケーブル部20は、1本の単心光ファイバ心線21と、この単心光ファイバ心線21の上方および下方にこれらの各中心がほぼ同一平面上に位置するように間隔をおいて並行に配置された2本の鋼線、FRP(繊維強化プラスチック)などからなる抗張力体22、22と、これらの外側に一括して押出被覆された難燃ポリエチレンなどの樹脂からなる被覆23とを備えている。
被覆23は断面が矩形乃至円形状に形成され、その表面、光ファイバ心線21の左右両側の表面には、ケーブル端末処理などの際に光ファイバ心線21を取り出しやすくするため、一対の引き裂き用ノッチ24、24が設けられている。
単心光ファイバ心線21には、例えば、光ファイバ上に紫外線硬化型樹脂などにより1層乃至複数層の保護被覆が設けられた外径0.25mmのものが使用される。また、抗張力体22、22には、例えば、外径0.5mmのアラミドFRP(アラミド繊維強化プラスチック)からなるものが使用される。ケーブル部20は、例えば、高さ2.0mm、幅1.6mmに形成される。
連結部30は、高さ、幅ともに支持線部10やケーブル部20の高さ、幅よりも小さい値に形成され、例えば高さは0.01〜1mm、幅は0.15〜0.6mm程度とされる。連結部30は、支持線部10やケーブル部20の各被覆12、23と同様に難燃ポリエチレンなどの樹脂から構成される。
そして、この光ファイバケーブル100では、支持線部10の被覆12、ケーブル部20の被覆23および連結部30は、同一の樹脂で一体に形成されている。したがって、この光ファイバケーブル100は、支持線部10と、ケーブル部20と、連結部30とが一体に形成されている。また、支持線部10の支持線11と、ケーブル部の単心光ファイバ心線21および抗張力体22と、連結部30は、光ファイバケーブル100の長さ方向に垂直な断面内において略一直線状に配列されている。
なお、図1の例では、ケーブル部20内に1本の単心光ファイバ心線21を収容しているが、ケーブル部20内に収容する単心光ファイバ心線の数は、1本に限られるものではなく、2本もしくはそれ以上であってもよい。また、単心光ファイバ心線21に代えて光ファイバテープ心線が用いられてもよい。さらに、図1の例では、単心光ファイバ心線21を挟んで2本の抗張力体22が配置されているが、抗張力体の数は1本であっても、あるいは3本以上であってもよい。抗張力体を1本配置する場合は、通常、単心光ファイバ心線21を挟んで支持線部10と反対側に配置される。
前述したように、この光ファイバケーブル100においては、ケーブル部20が支持線部10の周囲に、例えば、図2に示すように、反転捻回して設けられている。すなわち、図2は、支持線部10の周囲にケーブル部20が反転角度±90°で反転捻回して設けられている状態を示した図で、(a)はケーブル部20が基準位置にある状態、すなわち捻回角度θが0°の状態を示している。ケーブル部20は、(a)の状態から支持線部10の周囲を反時計回りに回転し、(b)の状態(図面の例では、捻回角度θ=90°)まで回転したところで反転して基準位置まで戻り((c)の状態:捻回角度θ=0°)、そのまま時計回りにさらに回転を続け、(d)の状態(図面の例では、捻回角度θ=−90°)まで回転する。(d)の状態に達したところで反転して再び基準位置まで戻る((e)の状態:捻回角度θ=0°)。これを1周期として反転捻回が繰り返され、支持線部10の周囲に反転捻回したケーブル部10が形成される。
このようにケーブル部20が支持線部10の周囲に所定の反転角度で反転捻回して設けられた光ファイバケーブル100においては、架空配線時、この光ファイバケーブル100が風による風圧を受けた際、その風圧による力を分散させることができる。このため、ギャロッピング現象やダンシング現象の発生を抑制することができ、それらが原因で生ずるケーブルの破断や破損、伝送特性の低下などを防止することができる。
なお、図2に示した例は、ケーブル部の反転角度を±90°とした例であるが、ケーブル部20の反転角度は特にこれに限定されるものではない。反転角度は、通常、±65〜115°の範囲であり、また、捻回ピッチは、通常、500〜2500mmである。
本発明の光ファイバケーブルの検査方法は、上記のような光ファイバケーブルの反転捻回を製造後、オフラインで検査するものである。以下、本発明の光ファイバケーブルの検査方法の一実施形態を説明する。なお、説明は、図1に示した光ファイバケーブル(ケーブル部の反転角度±90°)100を検査対象とした例を中心に説明する。
図3は、本実施形態に使用される検査装置の構成を概略的に示す図であり、図4および図5は、同検査装置を構成する部材、機器を説明する図である。
本実施形態に使用される検査装置は、図3に示すように、光ファイバケーブル100を直線状に支持する支持機構40と、ガイドレール50と、光ファイバケーブルのケーブル部の反転捻回を検出する検出機構60を備える。
支持機構40は、床(または架台)45上に立設された2本の支柱41A、41Bと、光ファイバケーブル100を各支柱41A、41B上に固定するクランプ42A、42Bと、光ファイバケーブル100の一端に荷重をかけるための錘43と、一端に錘43が取り付けられた光ファイバケーブル100を水平方向にガイドするガイドローラ44を備えている。2本の支柱41A、41Bは、その少なくとも1本を可動型とすることにより、それらの間の距離を任意に変えることができるようになっている。錘43は、光ファイバケーブル100を2本の支柱41A、41B上に固定する際、光ファイバケーブル100に張力を負荷することにより、光ファイバケーブル100に弛みやが曲がりが生じることなく、直線状に支持されるようにするためのものである。したがって、このような機能を有するものであれば、錘43に代わる他の荷重手段を用いてもよい。なお、張力を負荷する際は、その目的以上の張力が負荷されないようにすることが、光ファイバケーブル100の反転捻回の検査精度を高める観点、また、光ファイバケーブル100の特性低下を防止する観点から好ましい。また、図面の例では、2本の支柱41A、41Bに光ファイバケーブル100を固定しているが、場合により、支柱の数を3本もしくはそれ以上とすることも可能である。支柱の数を増すことにより、長手方向で複数の測定を同時に行うことができる。
ガイドレール50は、支持機構40によって支持された光ファイバケーブル100と平行に配置されている。図面の例では、ガイドレール50は、支持機構40の下方に、その両端が各支柱41A、41Bに固定されて配置されているが、配置位置は光ファイバケーブル100の側方や、場合により、上方であってもよく、また、固定も支柱41A、41Bとは別に床(または架台)や壁などに固定されていてもよい。
検出機構60は、支持機構40によって支持された光ファイバケーブル100のケーブル部の反転捻回を検出するものである。この検出機構60は、図4に示すように、図示しない駆動装置によってガイドレール50上をスライドするスライド部62と、このスライド部62に回転自在に取り付けられた環状回転部64と、この環状回転部64の回転を検出するロータリエンコーダなどの回転検出装置66を備える。
環状回転部64は、その中心に、ケーブル挿通孔(図示なし)と、このケーブル挿通孔に挿通される光ファイバケーブル100を把持する把持手段として、1対のプーリ68を有する。プーリ68が光ファイバケーブル100を把持して回転すると、環状回転部64もプーリ68と一体に回転する。図5は、1対のプーリ68によって把持された状態の光ファイバケーブル100を示している。
なお、図5の例では、ケーブル把持手段として段付プーリが使用されているが、光ファイバケーブルを把持することができれば、平プーリや溝付プーリなどであってもよく、また、プーリ68以外の把持手段であってもよい。光ファイバケーブルに大きな負荷をかけず、かつ安定に把持する観点からは、段付プーリや溝付プーリを用いて、光ファイバケーブルをできるだけ隙間なく挟み込むことができるようにすることが好ましい。対向するプーリ68間に光ファイバケーブルの外形に対応する形状の隙間が形成されるようなプーリを使用することがより好ましい。また、プーリ68を用いる場合、環状回転部64の一方の側のみならず、両側に設けるようにしてもよい。両側に設けることで、光ファイバケーブル100をより安定に把持することができる。
回転検出装置66は、環状回転部64の回転を連続的に検出することができるものであればよく、ロータリエンコーダの他、ロータリポテンショメータ、傾斜センサなど、従来より知られる各種角度センサを使用することができる。
次に、上記構成の装置を用いて光ファイバケーブル100を検査する方法について説明する。
本実施形態の検査方法においては、まず、検査対象の光ファイバケーブル100の一端に錘43を取り付けるとともに、光ファイバケーブル100の他端を水平方向に捩じれが生じないように伸ばしていき、光ファイバケーブル100に曲がりや弛みがない状態(すなわち、直線状)で、光ファイバケーブル100を2本の支柱41A、41B上にクランプ42A、42Bにより固定する。
なお、2本の支柱41A、41Bの内、少なくとも一方が可動型の支柱であれば、光ファイバケーブル100を支柱41A、41B上にクランプ42A、42Bで固定する際に多少の曲がりや弛みがあってもよい。固定後に、その可動型の支柱の位置を調整することにより、曲がりや弛みのない適正な状態に光ファイバケーブル100を支持することができる。図3の例では、錘43側の支柱41Bが可動型であり、これを図中矢印で示すように、錘43側または支柱41A側に移動させることにより、光ファイバケーブル100を適正な状態に支持することができる。
光ファイバケーブル100を各支柱41A、41B上に固定する位置は、特に限定されないが、光ファイバケーブル100の捩れを防止する観点から、また、位置の判別のしやすさの点から、例えば、図6に示すように、ケーブル部の反転部(反転角度が±90°の光ファイバケーブル100では、ケーブル部の捻回角度θが+90°(図2、(b))、または−90°(図2、(d))の位置で、クランプ42A、42Bの締め付け方向と光ファイバケーブル100の幅方向を一致させて固定することが好ましい。以下、ケーブル部の反転部を単に反転部ともいう。
また、支柱間距離W(支柱41A、41Bで固定する光ファイバケーブル100の長さに対応)は、光ファイバケーブル100のケーブル部の反転角、反転ピッチを検出するためには、光ファイバケーブル100のケーブル部が、支柱41Aと支柱41Bの間で1回以上、反転捻回する長さであることが好ましい。より好ましくは2〜4回、特に好ましくは2回、反転捻回する長さである。上記のように各支柱41A、41B上にケーブル部の反転部で固定する場合は、支柱41Aと支柱41Bの間に反転部が3箇所以上含まれることが好ましく、5〜9箇所含まれることがより好ましい。
このように、光ファイバケーブル100を曲がりや弛みがない状態で支柱41に支持させた後、光ファイバケーブル100と平行に配置されたガイドレール50上を、検出機構60を構成するスライド部62をスライドさせる。スライド部62には、その中心に、ケーブル挿通孔(図示なし)と、このケーブル挿通孔に挿通される光ファイバケーブル100を把持する1対のプーリ68を備えた環状回転部64が回転自在に取り付けられており、スライド部62をガイドレール50上をスライドさせると、環状回転部64は1対のプーリ68により光ファイバケーブル100を把持しながら、その長さ方向にスライドする。また同時に、光ファイバケーブル100は、支持線部の周囲にケーブル部が反転捻回して設けられているので、環状回転部64は、ケーブル部の反転捻回に追随して回転する。この環状回転部64の回転角を回転検出装置66により連続的に測定する。環状回転部64の回転角は、光ファイバケーブル100におけるケーブル部の捻回角度に対応しているため、環状回転部64の回転角を連続的に測定することにより、ケーブル部の捻回角度を知ることができ、その捻回角度から、反転角、さらには反転ピッチを求めることができる。
なお、光ファイバケーブル100におけるケーブル部の反転角および反転ピッチを求めるためには、光ファイバケーブル100のケーブル部が、少なくとも1回、反転捻回する長さ分だけ、環状回転部64をスライドさせて、その回転角を測定する必要がある。したがって、光ファイバケーブル100のケーブル部の反転角、反転ピッチを検出するためには、ガイドレール50および検査機構60を、このような測定が可能な構成とすることが好ましい。
本実施形態の検査方法においては、ケーブル部を支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けた光ファイバケーブルを、支持機構40によって直線状に支持し、この直線状に支持した光ファイバケーブル100のケーブル部の反転捻回を、光ファイバケーブル100と平行に配置したガイドレール50上を光ファイバケーブル100を把持した状態でスライドするとともに、その把持した光ファイバケーブル100のケーブル部の捻回角度を連続的に検出する検出機構60により検査するので、光ファイバケーブル100が、細径かつ軽量で、曲がりやすいうえに、反転ピッチがケーブルサイズに比して非常に長いにもかかわらず、ケーブル部の反転捻回を高精度に検出することができる。
なお、以上説明した実施の形態では、検出機構として、光ファイバケーブルを把持し、そのケーブル部の反転捻回に追随して回転する環状回転部と、この環状回転部の回転を検出する回転検出装置を備えたものを使用しているが、本発明においては、そのような構成の検出機構に代えて、例えば、図7に示すような、偏心カム72を用いた装置を使用することができる。以下、環状回転部を備えた検査機構との相違点を中心に説明する。
この装置は、図7に示すように、偏心カム72と、偏心カム72の近傍に配置され、偏心カム72の外周面までの距離を非接触で測定可能な距離センサ73とを備える。図示は省略したが、偏心カム72は、図4に示す環状回転部64と同様、ガイドレール50上をスライドするスライド部62に回転自在に取り付けられている。偏心カム72の回転の中心には、ケーブル挿通孔72aが設けられ、このケーブル挿通孔72aには、環状回転部に取り付けられたものと同様のケーブル把持手段、例えば1対のプーリが設けられており、ケーブル把持手段が光ファイバケーブルを把持して回転すると、偏心カム72もケーブル把持手段と一体に回転する。図7では、説明を分かりやすくするために、ケーブル把持手段の図示を省略している。
このような装置においては、偏心カム72が取り付けられたスライド部をガイドレール上をスライドさせると、偏心カム72はケーブル把持手段により光ファイバケーブルを把持しながら、その長さ方向にスライドし、同時に、光ファイバケーブルのケーブル部の反転捻回に追随して回転する。偏心カム72はその回転の中心から外周面までの外径が徐々に変化しているため、その回転に応じて偏心カム72の外周面から距離センサまでの距離が変化する。図7は、その一例を示したもので、偏心カム72が(a)の位置から反時計回りに(b)の位置まで回転したことによって、距離センサ73から偏心カム72の外周面までの距離がPからP(P>P)に、|P−P|(>0)だけ変位する。したがって、予め、偏心カム72の回転角度と、距離センサ73から偏心カム72の外周面までの距離の変位量の関係を調べておけば、この距離の変位を距離センサ73で測定することにより、偏心カム72の回転角度を知ることができ、この偏心カム72の回転角度はケーブル部の捻回角度に対応しているため、さらに、ケーブル部の捻回角度を知ることができる。
なお、偏心カム72や距離センサ73には、従来知られた各種公知の偏心カムおよび距離センサを使用することができるが、光ファイバケーブルのケーブル部の捻回に追随して抵抗なく回転するように、MCナイロンやアルミニウムなどの軽い材料からなるものを使用することが好ましい。また、距離センサ73には、高分解能(例えば、サンプリング周期0.002〜0.005秒程度)の距離センサを使用することが好ましい。
また、図3に示した検査装置では、支持機構40は、光ファイバケーブル100を水平に支持する構造とされているが、光ファイバケーブル100を鉛直方向に支持する構造としてもよい。この場合、支柱は壁などに水平に取り付けられ、錘は光ファイバケーブル100の下端に取り付けられる。
さらに、図示を省略したが、検出機構60に、回転検出装置や距離センサによる測定結果から光ファイバケーブルのケーブル部の捻回角度を算出し、その結果を表示および/または記録する装置を設けることができる。また、この表示/記録装置に、スライド部のスライド速度の情報を入力して、この入力したスライド速度情報と回転検出装置や距離センサによる測定結果から、反転ピッチを算出し、その結果を捻回角度とともに、表示および/または記録させるようにすることもできる。
以上、本発明の実施形態およびその変形例について説明してきたが、本発明はそのような実施形態およびその変形例に何ら限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。また、これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…支持線部、11…支持線、12…被覆、20…ケーブル部、21…単心光ファイバ心線、22…抗張力体、23…被覆、30…連結部(首部)、40…支持機構、41A,41B…支柱、42A,42B…クランプ、43…錘、50…ガイドレール、60…検出機構、62…スライド部、64…環状回転部、66…回転検出装置、68…プーリ、72…偏心カム、73…距離センサ、100…光ファイバケーブル。

Claims (4)

  1. 支持線部と、支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けられるケーブル部と、前記支持線部および前記ケーブル部を結合する連結部とが一体に形成された光ファイバケーブルの検査方法であって、
    前記光ファイバケーブルを直線状に固定し、この直線状に固定した前記光ファイバケーブルのケーブル部の反転捻回を、前記光ファイバケーブルと平行に配置されたガイドレール上を前記光ファイバケーブルを把持した状態でスライドするとともに、その把持した前記光ファイバケーブルのケーブル部の捻回角度を連続的に検出する検出機構により検査することを特徴とする光ファイバケーブルの検査方法。
  2. 前記検出機構が、前記ガイドレール上をスライドするスライド部と、このスライド部に回転自在に取り付けられた環状回転部と、この環状回転部の回転を検出する回転検出装置とを備えることを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブルの検査方法。
  3. 前記検出機構が、前記ガイドレール上をスライドするスライド部と、このスライド部に回転自在に取り付けられた偏心カムと、前記偏心カム外周までの距離を非接触で測定可能な距離センサとを備え、前記距離センサにより、前記偏心カム外周までの距離を測定し、その測定値から前記ケーブル部の捻回角度を検出することを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブルの検査方法。
  4. 支持線部と、支持線部の周囲に周期的に反転捻回して設けられたケーブル部と、前記支持線部と前記ケーブル部とを結合する連結部が一体に形成された光ファイバケーブルの検査装置であって、
    前記光ファイバケーブルを直線状に固定する支持機構と、前記直線状に固定された光ファイバケーブルと平行に配置されたガイドレールと、前記ガイドレール上を前記光ファイバケーブルを把持した状態でスライドするとともに、把持した前記光ファイバケーブルのケーブル部の反転捻回を連続的に検出する検出機構とを具備したことを特徴とする光ファイバケーブルの検査装置。
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