JP2015025308A - 初期ワイヤ張力発生装置を備えたウインドウレギュレータ - Google Patents
初期ワイヤ張力発生装置を備えたウインドウレギュレータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015025308A JP2015025308A JP2013155912A JP2013155912A JP2015025308A JP 2015025308 A JP2015025308 A JP 2015025308A JP 2013155912 A JP2013155912 A JP 2013155912A JP 2013155912 A JP2013155912 A JP 2013155912A JP 2015025308 A JP2015025308 A JP 2015025308A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- spring
- tension
- lance
- spring receiver
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
- Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
Abstract
Description
特許文献1には、両側のワイヤ(41,42)のワイヤエンド(52)をそれぞれスプリング(57)を介してハウジング(50)へスライド可能に装着しておき、前記両側のワイヤエンド間にストッパ手段(101)を介在させてコイルばねを両側へ圧縮することでワイヤを弛ませ、配索後にストッパ手段(101)を撤去してワイヤの弛みを取ると共にスプリングの弾力でワイヤに張力を付与する構成が記載されている。
特許文献2には、ワイヤ経路に中間ガイド体41、42をスプリング43が圧縮された状態で配置し、ワイヤにワイヤの軸線方向に張力を付与してワイヤの緩みや伸びを効率よく除去する構成が記載されている。
張力付与手段はスプリング受けとスライド部材およびベースプレートの間に圧縮状態で装着された張力付与スプリングとで構成し、ベースプレートと共に初期ワイヤ張力発生装置を構成する。
張力付与手段は、ベースプレートに設けた円弧状長孔にスプリング受けと張力付与スプリングを配置し、円弧状長孔の箇所でスプリング受けをベースプレートに係合させて、ベースプレート間に張力付与スプリングを圧縮した状態で維持させることがある。
その他の具体的な構成は実施例の説明を通じて明らかにする。
このため、ウインドウレギュレータ取付け後に改めてワイヤ張力を付与する手間を省略することができる。
〔1〕全体構成
ウインドウレギュレータ1(図1、以下、レギュレータ1という)は、車両のドアパネル2の内部空間に取付けられている。ドアパネル2は、内パネル2aと外パネル2bとからなり、図1においては内パネル2aを破線で示し、内パネル2aと外パネル2bとの間に位置するレギュレータ1を内パネル2aを透して示している。
なお、ベースプレート6において、符号6a、6bはスタッドボルトであり、ベースプレート6の内側面に内方向へ突出して固定され、内パネル2aから内側へ突出する長さを有する。符号6cはボルト頭を有するボルトでねじ部29(ナット側)の先端が内パネル2aから内側に突出する長さを有する。
ワイヤ5はガラス支持部材4からワイヤドラム7に至る部分ワイヤ5aとガラス支持部材4からワイヤガイド3を巻回してワイヤドラム7に至る部分ワイヤ5bとからなる。
部分ワイヤ5aの一端はガラス支持部材4にワイヤエンド4aで取り付けられ(図1)、他端はワイヤドラム7に巻回の後、このワイヤドラム7に固定されている。また、部分ワイヤ5bの一端はガラス支持部材4にワイヤエンド4bで取り付けられ、他端はワイヤガイド3を転回し、ワイヤドラム7に巻回の後、固定されている。
部分ワイヤ5aがワイヤドラム7で引かれるとガラス支持部材4が下降するので、部分ワイヤ5aを下降ワイヤ5aと称し、部分ワイヤ5bは、これが引かれるとガラス支持部材4は上昇するので、部分ワイヤ5bを上昇ワイヤ5bと称することにする。
すなわち、駆動装置8がワイヤドラム7を駆動回転すると、ガラス支持部材4に支持された窓ガラスが上下に移動し、車両の窓が開閉される。
初期ワイヤ張力発生装置10はベースプレート6と張力付与手段9とで構成される。
ベースプレート6は3本のボルト(6a,6b,6c)によってドアパネル2の定位置に固定される。すなわち、前記のスタッドボルト6aとこれに内パネル2aの内側から螺合されるナット6d、スタッドボルト6bとこれに内パネルの内側から螺合されるナット6e、および頭付きボルト6cとこれに内パネル2aの内側から螺合されるナット6fとの組み合わせによってドアパネル2の定位置に固定される。
張力付与手段9(図2,3)は、前記のスライド部材12、円周方向に長い円弧状長孔13、スプリング受け14および張力付与スプリング15で構成される。
円弧状長孔13は、前記の回動軸11を中心とした円弧で構成されるものであり、ベースプレート6において回動軸11とワイヤドラム7を挟んで間隔を取った反対側に配置される。実施例において、長手方向両側にガイド突条16を有する(図3,4)。両側のガイド突条16は、一端側(実施例において下方)で円弧状長孔13よりも短く、スプリング受け14の導入口17が構成されている(図3イ)。また、スプリング受け14の初期位置(後述)と対応する位置に係合凹部18が形成されている。
大径部分23は頭付きボルト6cの頭部25が嵌り込む箇所であり、小径部分22は操作部材12aのランス部品26(図4,6)が嵌り込む箇所である。前記の受け座24の座面の幅は、前記した頭付きボルト6cの頭部25とランス部品26との径の差である。
なお、ガイド溝20の内外方向の寸法(図4の幅d1)は前記の円弧状長孔13の両側に設けたガイド突条16の内外方向寸法(図4の厚みd2)と略同じ程度でわずかに大きい。
張力付与手段9は次のように組み付けられる。
(1)頭付きボルト6cのねじ部29にランス部品26を圧入し、操作部材12aを構成する(図6)。
(2)ついで、スプリング受け14に操作部材12aをねじ部29から挿通させ、ランス部品26を小径部分22に収容する(図9)。スライド部材12の各部品が揃った状態となる。
(3)スライド部材12をベースプレート6に設けた円弧状長孔13の導入口17に配置する(図3イ−ロ)。スプリング受け14のガイド溝20を円弧状長孔13のガイド突条16に合わせる。
(5)張力付与スプリング15をスプリング受け14の下面と円弧状長孔13の下端との間にセットする。スプリング受け14の下面と円弧状長孔13の下端との間隔は大きく設計されているので、張力付与スプリング15は軽く圧縮する程度で簡単にセットすることができる。
符号21(21a,21b)はスプリングの外れるのを防止する突起であり、スプリング受け14の下面(21a)と円弧状長孔13の下端面(21b)に形成されている。
ランス部品26も移動し、内端側の前後に配置した係止用ランス31がスプリング受け14の前後面に設けたガイド溝20に開口した窓27の位置となり、係止用ランス31は、押圧から解放されてその弾力で窓27の外へ突出できる状態となる。しかし、現状でスプリング受け14は円弧状長孔13の上端にあるので(図3ハ、図9ロ)、ガイド突条16の対向面によって係止用ランス31は押さえられており、張り出すことができない。
カーメーカーでは、内パネル2aにワイヤガイド3とベースプレート6を上下位置に配置して取り付ける。
ベースプレート6は、スタッドボルト6aを内パネル2aに貫通させてナット6dを取付け、スタッドボルト6bを内パネル2aの長孔に貫通させてナット6eを取付け、さらに、張力付与手段9のスライド部材12における頭付きボルト6cのねじ部29内端を内パネル2aに貫通させてナット6fを取付ける。これらのボルト・ナットは当初、緩く締め、ベースプレート6がスタッドボルト6a(回動軸11)を中心に回動可能に取り付けられる。
このように、レギュレータ1をドアパネル2へ取り付ける作業によってワイヤに張力を付与する作業も自動的に完了する。
また、実施例ではボルト貫通孔19とランス部品26を断面六角形として説明したが、本願発明の技術内容から、これらは四角形を含む多角形であればよいことが自明である。
2 ドアパネル
2a 内パネル
2b 外パネル
3 ワイヤガイド
4 ガラス支持部材
4a,4b ワイヤエンド
5 ワイヤ
6 ベースプレート
6a,6b スタッドボルト
6c 頭付きボルト
6d〜6f ナット
7 ワイヤドラム
8 駆動装置
9 張力付与手段
10 初期ワイヤ張力発生装置
11 回動軸
12 スライド部材
13 円弧状長孔
14 スプリング受け
15 張力付与スプリング
16 ガイド突条
17 導入口
18 係合凹部
19 ボルト貫通孔
20 ガイド溝
21 スプリングを止める突起
22 小径部分
23 大径部分
24 受け座
25 頭部
26 ランス部品
27 窓
28 ランス受け孔
28a ランス受け凹部
29 ねじ部
30 抜け止めランス
31 係止用ランス
32 内パネルに設ける長孔
張力付与手段はスプリング受けとスライド部材およびベースプレートの間に圧縮状態で装着された張力付与スプリングとで構成することができ、ベースプレートと共に初期ワイヤ張力発生装置を構成する。
張力付与手段によって、前記ベースプレートを前記回動軸を中心に回動させ、これにより、ワイヤドラムを移動させてワイヤ張力を増強する。
このため、ウインドウレギュレータ取付け後に改めてワイヤ張力を付与する手間を省略することができる。
Claims (6)
- 上方のワイヤガイドと下方のワイヤドラム間にワイヤを配索し、ワイヤに取り付けたガラス支持部材に窓ガラスを支持させたウインドウレギュレータであって、
ワイヤドラムはベースプレートに固定されており、
ベースプレートはドアパネルに対する回動軸と張力付与手段を備え、
張力付与手段はベースプレートに前記の回動軸を中心として設けた円弧状長孔とスライド部材と張力付与スプリングを備え、
スライド部材は前記の円弧状長孔をスライドして移動可能とされたスプリング受けを有し、
スプリング受けと円弧状長孔の一端との間に張力付与スプリングが配置され、
前記のスライド部材は、前記スプリング受けを張力付与スプリングが圧縮された初期位置と圧縮状態が解放される張力付与位置とに操作可能とされており、
張力付与スプリングの圧縮状態が解放されたとき張力付与スプリングの弾発力でスプリング受けを基準にベースプレートがワイヤ張力を増強する方向に回動されることを特徴とした初期ワイヤ張力発生装置付きウインドウレギュレータ。 - 前記のスライド部材は、スプリング受けを備えるとともに、頭付きボルトにランス部品を固定した操作部材とを有し、スプリング受けに内外方向へ貫通させたボルト貫通孔に操作部材を挿通し、ランス部品によるスライド部材とベースプレート間の係止によってスライド部材が初期位置に維持され、また、操作部材を初期位置から解放位置へ操作することで、ランス部品による前記の係止が外れ、圧縮状態にあった張力付与スプリングが解放されることを特徴とした請求項1に記載の初期ワイヤ張力発生装置付きウインドウレギュレータ。
- スプリング受けは前面と後面にスライド部材の移動方向に沿い、かつ、その方向に貫通したガイド溝を有するとともに、前記の円弧長孔は内周の長手方向両側に前記のガイド溝に嵌るガイド突条を有し、
スプリング受けの前記ボルト貫通孔に挿通された操作部材のランス部品は、初期位置において前記ガイド溝に設けた窓から係止用ランスを突出可能とされており、
前記ガイド突条は初期位置に係合凹部を有し、
前記の係止用ランスと係合凹部との係合によりスライド部材が初期位置に維持されていることを特徴とした請求項2に記載の初期ワイヤ張力発生装置付きウインドウレギュレータ。 - 操作部材のランス部品は、スプリング受けとの間に、スプリング受けに挿通した操作部材が差込み側へ抜け出すのを阻止する抜け止めランスを備えていることを特徴とした請求項2または3に記載の初期ワイヤ張力発生装置付きウインドウレギュレータ。
- スライド部材におけるスプリング受けのボルト貫通孔とランス部品は多角柱形に形成され、多角形断面の短径をスライド部材の移動方向に合わせて配置されているとともに、前記ガイド溝がボルト貫通孔と交差する箇所に前記の窓が形成されているとともに、係止用ランスは多角柱の稜を短径と平行な面で切除するとともに一部を残し、先端が長径方向に張り出す形状に形成されていることを特徴とした請求項2〜4のいずれか一つに記載の初期ワイヤ張力発生装置付きウインドウレギュレータ。
- 前記円弧状長孔の内周における長手方向両側に設けたガイド突条は、スプリング受けと円弧状長孔の一端との間に位置する張力付与スプリングが配置される側において、スプリング受けの導入口を構成していることを特徴とした請求項3〜5のいずれか一つに記載の初期ワイヤ張力発生装置付きウインドウレギュレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013155912A JP5813705B2 (ja) | 2013-07-26 | 2013-07-26 | 初期ワイヤ張力発生装置を備えたウインドウレギュレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013155912A JP5813705B2 (ja) | 2013-07-26 | 2013-07-26 | 初期ワイヤ張力発生装置を備えたウインドウレギュレータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015025308A true JP2015025308A (ja) | 2015-02-05 |
JP5813705B2 JP5813705B2 (ja) | 2015-11-17 |
Family
ID=52490173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013155912A Expired - Fee Related JP5813705B2 (ja) | 2013-07-26 | 2013-07-26 | 初期ワイヤ張力発生装置を備えたウインドウレギュレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5813705B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58165173U (ja) * | 1982-04-27 | 1983-11-02 | デルタ工業株式会社 | 自動車用ウインド−レギユレ−タ |
JPS61129089U (ja) * | 1985-01-30 | 1986-08-13 |
-
2013
- 2013-07-26 JP JP2013155912A patent/JP5813705B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58165173U (ja) * | 1982-04-27 | 1983-11-02 | デルタ工業株式会社 | 自動車用ウインド−レギユレ−タ |
JPS61129089U (ja) * | 1985-01-30 | 1986-08-13 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5813705B2 (ja) | 2015-11-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6374296B2 (ja) | ガイドレール嵌合構造及びウィンドウレギュレータ | |
EP2095982A1 (en) | Window regulator and jig | |
US20090090065A1 (en) | Window Regulator | |
US10041284B2 (en) | Window regulator | |
JP2014126077A (ja) | 車両用駆動装置 | |
JP4354933B2 (ja) | ウインドレギュレータおよび治具 | |
JP2016205009A (ja) | ウインドレギュレータ | |
JP2010150841A (ja) | 車両用ドア開閉装置 | |
JP5813705B2 (ja) | 初期ワイヤ張力発生装置を備えたウインドウレギュレータ | |
KR101470183B1 (ko) | 자동차 시트의 슬라이딩 이동 장치 | |
US9145088B2 (en) | Vehicular outside mirror device | |
JP5711310B2 (ja) | ワイヤ張力増強手段を備えたウインドウレギュレータ | |
JP2017039385A (ja) | ウインドレギュレータ及びウインドレギュレータの製造方法 | |
JP2014104813A (ja) | スライドドアの取付け位置調整治具 | |
JP2004150060A (ja) | ガイドプーリおよび該ガイドプーリを備えたウインドレギュレータ | |
US10385604B2 (en) | Window regulator manufacturing method and tension applying method for drive wire | |
JP5722392B2 (ja) | ワイヤ張力増強装置を備えたウインドウレギュレータ | |
JP2011089311A (ja) | ケーブル張力付与装置およびケーブル張力付与装置を備えたウインドレギュレータ | |
JP2009127300A (ja) | 車両用ガラス昇降装置 | |
JP5226977B2 (ja) | ウインドレギュレータ用の駆動装置ユニットおよびそれを用いたウインドレギュレータ | |
KR101761589B1 (ko) | 전동식 디스크 브레이크 및 이의 조립방법 | |
JP6300960B2 (ja) | エレベータかご室の照明装置 | |
JP2013050017A (ja) | ウインドレギュレータ | |
JP2007211871A (ja) | 部品をドアパネルに固定する固定構造 | |
WO2015011843A1 (ja) | ウインドウレギュレータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150310 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150428 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150908 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150916 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5813705 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |