JP2015024853A - 容器およびその製造方法 - Google Patents

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Nobuyuki Watanabe
信之 渡辺
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Abstract

【課題】蓋を容器本体に差込まなくても蓋が容器本体に当接して容器を閉じることができると共に、蓋の開閉回数が多くなっても、蓋の開閉性に変化がない容器であって、かつ、多少位置がずれるように閉めてみても、蓋が中途半端な位置で止まらずに、確実に封鎖可能な位置で蓋を止められる容器を提供する。
【解決手段】容器本体(10)と、容器本体の裏面と一端で連結された蓋(2)からなる容器であって、容器本体はおもて側面に排出口(4)とを設け、蓋は排出口を覆う位置まで延ばした蓋おもて側面(3)を設け、容器本体のおもて側面と、蓋おもて側面が重なり合う位置に、それぞれ、交互に隣接する少なくともN極とS極を二組ずつ磁極を有する磁石シートを設け、蓋で排出口を完全に閉じた状態で、容器本体と蓋の磁石シートにおいて、それぞれN極の位置にS極の位置が重なるように配置したことを特徴とする容器である。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器およびその製造方法に関する。
本発明に係る容器は、スティック包装や個包装された品物を複数収納する容器であり、その内容物としては、例えば、砂糖、コーヒー粉末、調味料、化粧品などが挙げられる。そして、本発明によれば、蓋の開閉が容易であり、スティック包装袋や個包装した品物を取り出し易くすることができる。
近年、砂糖、コーヒー粉末、調味料、化粧品など、一度に使用する分量だけを個別に包装し、それを、その試用するつど、1包装分を取り出し、開封することで、残りが湿気たり、ダニに犯されたり、香りが逃げたりしにくくして、常に新しく開封して使用できるスティック包装など個別包装した商品が便利で、広く使用されている。特に、個包装され、手が多少汚れていても、食べやすい菓子類においては、人に差し上げる時も簡単で、すぐに出して渡せられるので、重宝されている。
このようなスティック包装袋のように個包装した品物を収納する容器は、従来、紙を使用した集積箱になっていて、使用する度に集積箱の蓋を開閉するので、60包装袋のように多数の包装袋がある場合には、次第に蓋のフラップが変形し、開けづらくなったり、差し込みづらくなったりする問題があった。
特に高齢者や目の不自由な方には、蓋を差込むのに、ミスをして、余計に、蓋のフラップを変形させてしまう可能性が高く、次第に蓋が完全に閉まりにくくなり、必ずしもやさしいパッケージとは言いにくい容器であった。
特許文献1では、振り出し菓子用紙容器において、表面板に窓を設け、一方の側面板に収納した菓子類が振出されるのに充分な大きさの穴を設け、上記表面板内側に折畳部と上記側面板に設けられた穴を開閉させるフラップとを有する摺動板を有することを特徴とする振り出し菓子用紙容器を提案している。
この紙容器は、内部に折畳部を設けているので、内容物が折畳部の動作を妨げる要因になりかねない。たとえば、気が付かないで、折畳部近傍に内容物が存在し、その状態で無理にフラップを押し込んだりすると、折畳部が内容物を押し込み、その反動で折畳部が変形し、完全に摺動板が押し込めず、充分な大きさの穴には開かない恐れがある。
しかも、折畳部が変形すると、閉める時にも折畳部が完全に広がらず、側面板の穴が充分に閉まらなくなる恐れも出てくるなど、問題が発生しやすい欠点がある。
さらに、特許文献2では、開口端を有するケースと、前記ケースにおける前記開口端の後縁に第1セルフヒンジを介して接続されたタングリッドであって、前記開口端を開口するリッド部と、このリッド部に第2セルフヒンジを介して接続され、前記タングリッドが閉位置にあるとき、前記ケースの前壁に重なり合うタング部とを有する、タングリッドと、
前記タングリッドの閉作動時、前記タングリッドが閉位置に位置付けられたことを示すノック音を発生させ、一方、前記タングリッドを前記閉位置に保持する音発生/保持装置とを備える、シガレットパッケージを提案している。
このシガレットパッケージでは、タングリッドに磁石を有し、ケースの前壁には磁石に吸着可能なシートが取り付けられているので、磁石と吸着可能なシートとの間で、磁力が働き、リッドを差込むなどの手筈を必要としないで、タングリッドはケースの前壁に当接し、容器が閉まる。
しかしながら、タングリッドの磁石とケース前壁の磁石に吸着可能なシートとは、どの位置でも当接が可能で、留まる位置も自由勝手であり、タングリッドとケースとの隙間が生
じる可能性が高い。
このため、シガレットパッケージ内部に湿気が入り込み易く、タバコが湿気て、味が落ちたり、香りが外部の漏れ、香りが抜けたりする問題が発生しやすかった。
実開昭51−132337号公報 国際公開第2009/090919号公報
上記問題に鑑みて、蓋を容器本体に差込まなくても蓋が容器本体に当接して容器を閉じることができると共に、蓋の開閉回数が多くなっても、蓋の開閉性に変化がない容器であって、
かつ、多少位置がずれるように閉めてみても、蓋が中途半端な位置で止まらずに、確実に封鎖可能な位置で蓋を止められる容器を提供する事が、本明の課題である。
本発明の請求項1の容器は、容器本体と蓋とからなる容器であって、
蓋は、容器本体一端と連結されていて、この連結部を中心に回動可能に構成されており、容器本体を構成する側面の一つをおもて側面として、このおもて側面に内容物の排出口が設けられており、
前記蓋は、容器本体のおもて側面に対向する裏側面の一端と連結されていて、
かつ、蓋は、容器本体のおもて側面に重ねられた蓋おもて側面を有しており、
前記蓋は、前記回動に応じて蓋おもて側面が容器本体のおもて側面面上を摺動して前記排出口を開閉するように構成されており、
容器本体のおもて側面と蓋おもて側面には、それぞれ、磁石シートが設けられており、
容器本体の磁石シートと蓋の磁石シートは、いずれも、N極の領域とS極の領域とをそれぞれ摺動方向において、交互に2組以上有しており、
蓋おもて側面が排出口を閉じている時、容器本体の磁石シートの少なくとも1つのN極と蓋の少なくとも1つのS極とが重なり、
かつ、容器本体の磁石シートの少なくとも1つのS極と蓋の少なくとも1つのN極とが重なるように配置されていることを特徴とする容器である。
本発明の請求項2の容器は、蓋おもて側面に、窓または切り欠き部を有しており、
この窓または切り欠き部を摺動排出口として、この摺動排出口が容器本体の前記排出口と重なる位置で、
容器本体の磁石シートの少なくとも1つのN極と、蓋の磁石シートの少なくとも1つのS極とが重なり、
かつ、容器本体の磁石シートの少なくとも1つのS極と、蓋の磁石シートの少なくとも1つのN極とが、重なるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の容器である。
本発明の請求項3の容器は、蓋が前記連結部と蓋おもて側面との間に天面を有しており、この天面と蓋おもて側面との間に鍔を設けられており、この鍔を引くことにより、蓋おもて側面が摺動するように構成されていることを特徴とした請求項1又は2に記載の容器である。
本発明の請求項4の容器は、蓋おもて側面から右側面、左側面に蓋側面を拡張し、容器本体の右側面若しくは左側面または両側面に排出口を設けたことを特徴とする請求項1に
記載の容器である。
本発明の請求項5の容器は、請求項1〜4のいずれかに記載の容器の製造方法において、
容器組み立て時には、前記磁石シートが着磁しておらず、容器組み立て後に着磁することを特徴とする容器の製造方法である。
本発明の容器は、容器本体に対し、蓋は単に重なり合うだけで、無理やり狭い隙間に蓋を挿入するなどの行為はいらないので、開閉回数を多くしても、その閉まり具合や開け具合は変化しないで、安定した作業性が得られる。
しかも、蓋の閉まる位置は、常に一定の位置まで進んでから閉まるので、不完全性が無く閉めることができる。従って、多少目の不自由な方が、正確に蓋が閉まる位置にまで蓋を移動できなくても、確実に閉めることができる。
かつ、蓋を開口した時の開口位置も、一定の位置まで開くので、作業が簡単で、注意をしなくても、確実に取り出すことが可能である。
本発明の容器において、容器側面に排出口まで覆う蓋おもて側面を外側に設けた1例の容器で、排出口部分を閉めた状態と、開けた状態を示す外観図である。 本発明の容器において、蓋おもて側面や容器本体の排出口を設けたおもて側面に取り付けられる磁極面の状態を示す模式図である。 本発明の容器において、蓋おもて側面と、容器本体の排出口を設けたおもて側面に取り付けられる磁極面が、その向きと位置によって吸着・離反する状態を示す模式図である。 本発明の容器において、排出口が容器側面の上端に設けられ、蓋おもて側面が、容器本体の排出口を設けたおもて側面の内側で摺動する、容器の第2の実施例を示す外観図と、その容器を作る時に使用される展開図である。 本発明の容器において、排出口が容器本体のおもて側面の横側端部に設けられ、蓋おもて側面が、容器本体の排出口を設けたおもて側面の内側で摺動する、容器の第3の実施例を示す外観図と、その容器を作る時に使用される展開図である。 本発明の容器において、容器本体の排出口がおもて側面の中間に設けられ、排出口は表裏2重になっており、その間に蓋おもて側面が摺動し、開閉する容器の外観図と、その容器を作る時に使用される展開図である。 本発明の容器で、図6で示した容器の面Aにおける横断面図と、面Bで縦方向に切断した断面図である。
以下、本発明の容器1の実施の形態例について、図を用いて詳細に説明する。
実施形態例に使用される容器1は、図1−1に示すように、直方体形状の紙箱で作られた容器本体10の上側を開口させ開口部11とし、開口部11に続く1側面をおもて側面40としている。
おもて側面40には排出口4を設け、その排出口4と容器の開口部11には蓋2が覆っている。
蓋2は、容器本体のおもて側面40に対向した裏側面の開口部11側で連結されていて、連結された一端で開口部11を覆う天面部20が回動すると共に、蓋2の側面側には蓋おもて側面3が設けられていて、容器本体1の排出口4が設けられているおもて側面40の外側を摺動する。
容器1の排出口4が設けられているおもて側面40には、排出口4を外した位置に、蓋おもて側面が摺動する方向に沿って、帯状のN極とS極が交互に並んだ磁極を2組以上有す
る本体磁石シート6が設けられている。
また、蓋おもて側面3にも、完全に蓋が充填開口部11や排出口4を覆う位置で、本体磁石シート6と異なった磁極が重なる位置になるよう、排出口4を外した位置に、蓋おもて側面が摺動する方向に沿って、帯状のN極とS極が交互に並んだ磁極を少なくとも2組以上有する蓋磁石シート5が設けられている。
この蓋2の蓋おもて側面3が容器本体1の排出口4を覆っている状態では、それら蓋磁石シート5のN極と本体磁石シート6のS極が重なり、蓋磁石シート5のS極と本体磁石シート6のN極が重なって、それぞれの異なった磁極同士が互いに、重なっている。
図1−2は、蓋2の蓋おもて側面3を摺動させ、排出口4を露出させた状態を示している。
蓋2の蓋おもて側面3が、容器1の排出口4より上側に移動している。蓋おもて側面3内面に設けられた蓋磁石シート5が、N極とS極の1組分移動し、ひとつ上側の本体磁石シート6のN極とS極の1組と重なり合っている。
従って、ずれた分、蓋磁石シート5、本体磁石シート6のN極S極1組分は、互いに重ならないで、フリーになった状態でいる。
ただ、蓋おもて側面から右側面、左側面に蓋側面を拡張し、例えば断面がコの字型の蓋側面にした場合、容器本体の右側面若しくは左側面または両側面に排出口を設けてもよい。その場合、蓋磁石シート5、本体磁石シート6は、それぞれ蓋おもて側面3、容器本体のおもて側面40に設けてもよいし、排出口の設けられた各側面に設けてもよい。
図2は、本発明に使用される蓋磁石シート5や本体磁石シート6で、それぞれにおけるN極とS極の状態を示している。
すなわち、それぞれの磁石シートは、表面の磁極がN極で裏面の磁極がS極の帯状の磁石と、表面の磁極がS極で裏面の磁極がN極の帯状の磁石とが、交互に並んで面を形成しているものである。
それぞれの帯状の磁極は、蓋磁石シート5や本体磁石シート6で、S極の磁極帯とN極の磁極帯それぞれの磁極帯の幅が一定になっていて、N極S極の帯1セットや帯2セット分で位置がずれても同じように向かい合うようにしておく。
蓋磁石シート5や本体磁石シート6などの磁石シートの厚みは薄いほうが好ましいが、磁力を大きくしたいのであれば、磁極に用いられる結晶粒子の形状や方向を制御する必要がある。また、蓋磁石シート5や本体磁石シート6を貼り付ける場合の接着力を大きくしたり、端部に勾配を付けて、擦り合う時の衝撃や劣化が少なくするように設定しておくことが好ましい。
図3は、本発明に使用される蓋磁石シート5や本体磁石シート6で、それぞれにおけるN極とS極の磁極帯が、相互作用している状態を示している。
図3−1は、図1−1の蓋おもて側面3が排出口4を覆って、閉じた状態における蓋磁石シート5や本体磁石シート6で、それぞれの向かい合う磁極面のN極とS極が異なり、N極面にはS極面が、S極面にはN極面が向かい合うようになっているので、互いに強く引き付け合った状態を示している。
図3−2は、蓋おもて側面3が、図1−1から図1−2に移動する中間の位置にある状態を示している。
蓋おもて側面3が蓋磁石シート5の磁極の帯ひとつ分移動した状態で、蓋磁石シート5のN極面には本体磁石シート6のN極面が、蓋磁石シート5のS極面には本体磁石シート6のS極面が向かい合うようになっている。そのため、本体磁石シート6と蓋磁石シート5は、互いに強く反発して、離れようとし、蓋おもて側面3と容器本体の側面との摩擦抵抗はなくなる。そこで、蓋おもて側面3が容易に摺動しやすくなる。
すなわち、このような磁石シートのN極帯同士やS極帯同士が向かい合った摺動の途中状態では、蓋おもて側面3はこの位置で留まることができず、開閉のいずれかにスムースに移動する。
図3−3は、蓋おもて側面3が図1−2に移動した位置に移動した状態を示している。蓋おもて側面3が蓋磁石シート5の磁極の帯二つ分、すなわち、N極とS極の1組の磁極帯分移動した状態で、蓋磁石シート5のN極面には本体磁石シート6のS極面が、蓋磁石シート5のS極面には本体磁石シート6のN極面が向かい合うようになっているので、互いに強く引き付け合った状態を示している。
蓋磁石シート5の磁極の帯二つ分、すなわち、N極とS極の1組の磁極帯分は、本体磁石シート6がないので、フリーな状態になっていて、他方、本体磁極面6の磁極の帯二つ分、すなわち、N極とS極の1組の磁極帯分も、蓋磁石シート5がないので、フリーな状態になっている。
図4は、第2の実施例を示すもので、表排出口42が容器のおもて側面40上端に設けられ、蓋の摺動可能な蓋おもて側面30に摺動排出口31を設け、おもて側面40の内側で蓋おもて側面30が摺動するタイプの容器である。摺動排出口としては、窓または切り欠け部を使用できる。
図4−1は、本発明の容器1の表排出口42を閉めた状態である。
容器本体10と蓋2が連結する連結部であるヒンジ部201とは反対側、すなわちおもて側の天面部20に鍔21が設けられている。鍔21は天面部20の端で、おもて側面40から飛び出させ、鍔21を爪に引っ掛ければ、蓋おもて側面30を引き出しやすくしている。
蓋おもて側面30の中央には、摺動排出口31が開けられ、かつ、摺動排出口31を避けて蓋磁石シート5が摺動方向に対し交互にN磁極帯とS磁極帯が2セット分以上設けられている。
また、容器本体のおもて側面40内側には、本体磁石シート6が、交互にN磁極帯とS磁極帯が2セット分以上として、ここでは3セット設けられている。
この図では、本体磁石シート6のN磁極帯とS磁極帯の1セット分と蓋磁石シート5のS磁極帯とN磁極帯の1セット分が向かい合うようになっていて、1セット分だけ、互いに強く引き付け合った状態になっている。
図4−2は、本発明の容器1の蓋おもて側面30を、摺動排出口31が表排出口42の位置まで摺動し、摺動排出口31と表排出口42の位置を一致させ、容器を開口した状態を示している。
蓋2の天面部20はヒンジ部201を中心に回動し、容器本体のおもて側面40から外側に出た蓋おもて側面30上端部分は円弧を描くように曲がり、蓋磁石シート5が表排出口42側に移動する。そのため、本体磁石シート6のN磁極帯とS磁極帯の2セット分の位置に、蓋磁石シート5のS磁極帯とN磁極帯の2セット分が向かい合うようになっていて、2セット分だけ、互いに強く引き付け合った状態になっている。
図4−3は、本発明の容器1の第2の実施例を製造する基材の展開図で、この形で打ち抜き、蓋磁石シート5と本体磁石シート6を貼り付ける。
摺動折り曲げ部32脇の摺動折り曲げ線321の折り曲げから、順に摺動内側に入り込ませるように繋ぎ33、縦折線7で折り曲げ、蓋おもて側面30が内側に入り込むようにして、右内側面413と右側面403を貼り合わせる。
また、天面部20と蓋2の内側天面部200は貼り合わせる。このため、表底面12と裏底面120、右底面121、左底面122は、天面部20と蓋2の内側天面部200を貼り合わせるまで合わせず、内容物を充填する時に組み立てても良い。
もちろん、逆に表底面12と裏底面120、右底面121、左底面122を先に貼り合わ
せ、天面部20側から内容物を充填し、その後、天面部20と蓋2の内側天面部200を貼り合わせても良い。
蓋おもて側面30と右側面部403とは、繋ぎ33で繋がっているが、組み立てて、容器を使用するまでそのまま、繋ぎ33を切らずにしておいても良い。繋ぎ33の上下は切断された切込み34を設け、繋ぎ33は容易に切れるように短くしておく。
図5は、第3の実施例を示すもので、表排出口42が容器本体のおもて側面40の右端に設けられ、蓋おもて側面30が、排出口を設けた側面の内側で摺動するタイプの容器である。
図5−1は、本発明の容器1の表排出口42を閉めた状態である。
容器本体10と蓋2が連結するヒンジ部201とは反対側の天面部20には鍔21が設けられている。鍔21は天面部20の端で、おもて側面40から飛び出させ、鍔21を爪に引っ掛ければ、蓋おもて側面30を引き出しやすくしている。
蓋おもて側面30の中央右側には、表排出口42より大きめの摺動排出口31が開けられ、かつ、摺動排出口31を避けて短くなるが、蓋磁石シート5が摺動方向に対し交互にN磁極帯とS磁極帯が2セット分設けられ、右側面側には摺動側面部32が側面に沿って滑りやすく、かつ、強度を持たせるように設けている。
また、容器本体のおもて側面40内側には、表排出口42を避けて短くなってしまうが、本体磁石シート6が、交互にN磁極帯とS磁極帯が2セット分設けられている。
この図では、本体磁石シート6のN磁極帯とS磁極帯の1セット分と蓋磁石シート5のN磁極帯とS磁極帯の1セット分が向かい合うようになっていて、1セット分だけ、互いに強く引き付け合った状態になっている。
図5−2は、本発明の容器1の蓋おもて側面30を摺動させ、摺動排出口31の位置を表排出口42の位置に一致させ、容器を開口した状態を示している。
蓋2の天面部20は回動し、蓋おもて側面30の容器本体のおもて側面40から天面側に抜け出た部分は円弧を描くように曲がり、蓋磁石シート5が天面側に移動する。そのため、本体磁石シート6のN磁極帯とS磁極帯の上側1セット分の位置に、蓋磁石シート5のS磁極帯とN磁極帯の下側の1セット分が向かい合うようになっていて、1セット分だけ、互いに強く引き付け合った状態になっている。
図5−3は、本発明の容器1の第3の実施例を製造する基材の展開図で、この形で打ち抜き、蓋磁石シート5と本体磁石シート6を貼り付ける。
摺動側面32の一点鎖線部分の折曲げ線321から繋ぎ33へ順に内側に入り込ませるように折線7でも折り曲げて、蓋おもて側面30が内側に入り込むようにして、左側面402と左内側面412を貼り合わせる。
また、天面部20と蓋2摺動天面部200は貼り合わせる。このため、表底面12と裏底面120、右底面121、左底面122は、天面部20と蓋2摺動天面部200を貼り合わせるまで合わせずに、内容物を充填する時に組み立てても良い。
蓋おもて側面30と左内側面412とは、繋ぎ33で繋がっているが、組み立てて、容器を使用するまでそのまま、繋ぎ33を切らずにしておいても良い。複数の繋ぎ33の上下は切断された切込み34になっている。繋ぎ33は容易に切れるように短くしておく。
図6は、第4の実施例を示すもので、
容器本体のおもて側面がおもて側面40とおもて内側面400の2重の面を持ち、
表排出口42が容器のおもて側面40、おもて内側面400共、右上側の同じ位置に設けられ、
その排出口を設けたおもて側面40とおもて内側面400の間で蓋おもて側面30が摺動し、
天面2を貼り合わせないタイプの容器である。
図6−1は、本発明の容器1の表排出口42を閉めた状態である。
容器本体10と蓋2が連結するヒンジ部201とは反対側の天面部20には鍔21が設けられている。鍔21は天面部20の端で切れ目を入れ、側面である垂直面から飛び出させており、鍔21を爪に引っ掛けて、蓋おもて側面30を引き出しやすくしている。
蓋おもて側面30の右下側には、摺動した時に表排出口42より大きめの切り欠き35を設けている。そして、蓋おもて側面30には、切り欠き35を避けて幅は狭いが、蓋磁石シート5が摺動方向に対し交互にN磁極帯とS磁極帯が2セット分設けられている。
図6−2は、本発明の容器1の蓋おもて側面30を、切り欠き35が表排出口42の位置まで摺動し、容器を開口した状態を示している。
蓋2の天面部20は回動し、おもて側面40から抜き出た蓋おもて側面30部分は円弧を描くように曲がることで、蓋磁石シート5が開口部側に移動する。
そのため、本体磁石シート6のN磁極帯とS磁極帯の上側1セット分の位置に、蓋磁石シート5のS磁極帯とN磁極帯の下側の1セット分が向かい合うようになって、1セット分だけ、互いに強く引き付け合った状態になっている。
図6−3は、本発明の容器1の第4の実施例を製造する基材の展開図で、これを使用して、容器を組み立てる手順を説明する。
容器を製造する基材は、図6−3の展開図の形で打ち抜き、蓋磁石シート5と本体磁石シート6を貼り付ける。
1点鎖線で表した縦折線7で折り曲げ、まず、おもて側面40とおもて内側面400の間に隙間ができるように、右側面403と右内側面413とを貼り合わせる。この時、必ず表排出口42と内排出口420の位置が一致するようにする。
その後、横折り線71を使用して右底面121、左底面122を折り込み、表底面12と裏底面120を貼り合わせ、底部を形成する。
そして、この容器では、最終的に内容物をこの天面側から入れてから、右天面折込部204と左天面折込部205を折り込んだ後、内天面部202の先に設けた内天面折込部203を折り込んで、容器内側に入れてうら側面401と接着し、封をする。その後、蓋おもて側面部30をおもて側面40とおもて内側面400の間に入り込むように、天面側から挿入する。
もちろん、容器底面から内容物を充填しても良い。
このように組み立てると、容器1の天面部20はヒンジ201を中心に回動させ、蓋おもて側面30を上へ引き上げた時、天面部20が容器本体から持ち上がるが、内天面部202がさらに内側にしっかり壁を作っているので、内容物が蓋おもて側面30の横から漏れ出すことがない。
図7−1は、図6−1で示した第4の実施例の切断面Aで切断した場合の断面図である。
容器のおもて側面40とおもて内側面400の間に、蓋おもて側面30が挿入されている。
このように、蓋おもて側面30は、このおもて側面40とおもて内側面400の間だけで摺動する。
しかも、蓋おもて側面30は、内容物を取り出したり、収納しておくのに、単に蓋おもて側面30が、おもて側面40とおもて内側面400の間摺動し、そこから抜き出してしまうことはない。
しかも、蓋磁石シート5と本体磁石シート6が常に隣接して向かい合い、有効に磁力によって反発し合い、摺動時には抵抗なく摺動する。また、開閉のどちらかでは、磁石シートの吸引力によって固定することができる。
排出口42の開閉の状態について、図6−1で示した縦方向の断面Bを図7−2で排出口42を閉じている時の断面を示した。また、図6−2で示した断面Cを図7−3で排出口
42を開けた時の断面を示した。
本発明の容器に使用する蓋磁石シート5や本体磁石シート6などの磁石シートは、容器組み立て時などに金属に吸い付かないように、梱包後に着磁してもかまわないが、容器組み立て後から梱包する直前までに着磁することが好ましい。
その為、磁石シートとして着磁していない磁性体のシートを用い、予め、予定の位置に貼り付け、組み立てて内容物を収納後、着磁ヨークや強力磁石などを使用して帯状のパターンで着磁する。
容器本体の材質は、厚紙、ダンボールなどの紙であってもよいが、ポリプロピレンやポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド樹脂などのプラスチックシートなどの外、それらを貼り合わせたりコーティング処理したり、蒸着、印刷、塗装、箔押しなどを施したものであってもかまわない。
本発明の容器は、以上の様なもので、容器のおもて側面に設けた排出口42から個包装した内容物を容易に取り出すことが可能な上、蓋おもて側面30が、排出口42を閉めたり、閉じたりする時に、スムースで、適切に、見なくても蓋おもて側面30の位置が、磁石シートの位置によって決まるので、目の不自由な方でも、開閉が感覚で分かりやすく開閉できる。
また、磁性体を練りこんだ磁石シートを貼る点と、着磁の点を除けば、通常の紙器を製造する製造ラインを使用できるので、高速で生産でき、コストも低く抑えられるなど、メリットは大きい。
1・・・・・・・・・容器
10・・・・・・・・容器本体
11・・・・・・・・開口部
12・・・・・・・・表底面
120・・・・・・・裏底面
121・・・・・・・右底面
122・・・・・・・左底面
2・・・・・・・・・蓋
20・・・・・・・・天面部
200・・・・・・・内側天面部
201・・・・・・・ヒンジ(連結部)
202・・・・・・・内天面部
203・・・・・・・内天面折込部
204・・・・・・・右天面折込部
205・・・・・・・左天面折込部
21・・・・・・・・鍔
3・・・・・・・・・蓋おもて側面(外側摺動)
30・・・・・・・・蓋おもて側面(内側摺動)
31・・・・・・・・摺動排出口
32・・・・・・・・摺動折り曲げ部
321・・・・・・・摺動折り曲げ線
33・・・・・・・・繋ぎ
34・・・・・・・・切込み
35・・・・・・・・切り欠き
4・・・・・・・・・排出口
40・・・・・・・・おもて側面(容器本体)
400・・・・・・・おもて内側面(容器本体)
401・・・・・・・うら側面
402・・・・・・・左側面
403・・・・・・・右側面
413・・・・・・・右内側面
42・・・・・・・・表排出口
420・・・・・・・内排出口
5・・・・・・・・・蓋磁石シート
6・・・・・・・・・本体磁石シート
7・・・・・・・・・縦折り線
71・・・・・・・・横折り線

Claims (5)

  1. 容器本体と蓋とからなる容器であって、
    蓋は、容器本体一端と連結されていて、この連結部を中心に回動可能に構成されており、容器本体を構成する側面の一つをおもて側面として、このおもて側面に内容物の排出口が設けられており、
    前記蓋は、容器本体のおもて側面に対向する裏側面の一端と連結されていて、
    かつ、蓋は、容器本体のおもて側面に重ねられた蓋おもて側面を有しており、
    前記蓋は、前記回動に応じて蓋おもて側面が容器本体のおもて側面面上を摺動して前記排出口を開閉するように構成されており、
    容器本体のおもて側面と蓋おもて側面には、それぞれ、磁石シートが設けられており、
    容器本体の磁石シートと蓋の磁石シートは、いずれも、N極の領域とS極の領域とをそれぞれ摺動方向において、交互に2組以上有しており、
    蓋おもて側面が排出口を閉じている時、容器本体の磁石シートの少なくとも1つのN極と蓋の少なくとも1つのS極とが重なり、
    かつ、容器本体の磁石シートの少なくとも1つのS極と蓋の少なくとも1つのN極とが重なるように配置されていることを特徴とする容器。
  2. 蓋おもて側面に、窓または切り欠き部を有しており、
    この窓または切り欠き部を摺動排出口として、この摺動排出口が容器本体の前記排出口と重なる位置で、
    容器本体の磁石シートの少なくとも1つのN極と、蓋の磁石シートの少なくとも1つのS極とが重なり、
    かつ、容器本体の磁石シートの少なくとも1つのS極と、蓋の磁石シートの少なくとも1つのN極とが、重なるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 蓋が前記連結部と蓋おもて側面との間に天面を有しており、この天面と蓋おもて側面との間に鍔を設けられており、この鍔を引くことにより、蓋おもて側面が摺動するように構成されていることを特徴とした請求項1又は2に記載の容器。
  4. 蓋おもて側面から右側面、左側面に蓋側面を拡張し、容器本体の右側面若しくは左側面または両側面に排出口を設けたことを特徴とする請求項1に記載の容器。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の容器の製造方法において、
    容器組み立て時には、前記磁石シートが着磁しておらず、容器組み立て後に着磁することを特徴とする容器の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170078782A (ko) * 2014-12-25 2017-07-07 니뽄 다바코 산교 가부시키가이샤 패키지
JP2018511532A (ja) * 2015-03-02 2018-04-26 ジェイティー インターナショナル エス.エイ. マグネット式閉鎖機構を備えるパッケージ

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