JP2015024428A - 加工装置 - Google Patents

加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015024428A
JP2015024428A JP2013155756A JP2013155756A JP2015024428A JP 2015024428 A JP2015024428 A JP 2015024428A JP 2013155756 A JP2013155756 A JP 2013155756A JP 2013155756 A JP2013155756 A JP 2013155756A JP 2015024428 A JP2015024428 A JP 2015024428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
lens
objective lens
light
detection light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013155756A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6195407B2 (ja
Inventor
純一 小杉
Junichi Kosugi
純一 小杉
勝仁 牟禮
Katsuhito Mure
勝仁 牟禮
志展 矢澤
Shinobu Yazawa
志展 矢澤
筬島 哲也
Tetsuya Osajima
哲也 筬島
昌一 井上
Shoichi Inoue
昌一 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUMITEKKU KK
Hamamatsu Photonics KK
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
SUMITEKKU KK
Hamamatsu Photonics KK
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SUMITEKKU KK, Hamamatsu Photonics KK, Sumitomo Osaka Cement Co Ltd filed Critical SUMITEKKU KK
Priority to JP2013155756A priority Critical patent/JP6195407B2/ja
Publication of JP2015024428A publication Critical patent/JP2015024428A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6195407B2 publication Critical patent/JP6195407B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

【課題】光学系を変更することなく、任意のオフセットに応じた加工を行うことができる加工装置を提供する。【解決手段】対物レンズを介して加工対象物の所定位置に加工用レーザー光を集光して加工を行う加工手段と、非点収差を有した光学系であって、対物レンズを介して加工対象物で反射された検出光の反射光を受光する非点収差光学系と、加工用レーザー光の集光位置におけるオフセット量を調整可能であって、非点収差光学系に設けられるオフセット量調整手段と、オフセット量に対応する位置に加工用レーザー光を集光させるように加工対象物に対する対物レンズの相対位置を調整する相対位置調整手段と、を備える加工装置。【選択図】図1

Description

本発明は、加工装置に関する。
近年、加工対象物の表面から内側に所定量だけオフセットした位置に加工用レーザー光を集光することで該加工対象物を切断する加工装置が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
また、上記加工装置では、オートフォーカスユニットを用いることで加工面が反っている場合や加工面に凹凸がある場合でも、該凹凸にレンズを追従させることで上記オフセット位置にレーザー光を集光させるようにしている。
特開2009−113068号公報
しかしながら、上記従来技術においては、オフセット量に応じて光学系が設定されるため、1つのオフセット位置に対応した加工しかできないため、異なるオフセットで加工を行う場合には光学系を変更する必要があり、オフセット量を任意に設定することができないといった問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、光学系を変更することなく、任意のオフセットに応じた加工を行うことができる加工装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様に係る加工装置は、対物レンズを介して加工対象物の所定位置に加工用レーザー光を集光して加工を行う加工手段と、非点収差を有した光学系であって、前記対物レンズを介して前記加工対象物で反射された検出光の反射光を受光する非点収差光学系と、前記加工用レーザー光の集光位置におけるオフセット量を調整可能であって、前記非点収差光学系に設けられるオフセット量調整手段と、前記オフセット量に対応する位置に前記加工用レーザー光を集光させるように前記加工対象物に対する前記対物レンズの相対位置を調整する相対位置調整手段と、を備える。
この加工装置によれば、調整されたオフセット量に対応する位置に加工用レーザー光を集光させるように加工対象物に対する前記対物レンズの相対位置を調整することができるオートフォーカス機能を備えた加工装置を提供できる。
また、上記加工装置においては、前記オフセット量調整手段は、前記非点収差光学系における前記検出光の焦点距離を調整する焦点距離調整装置であってもよい。
また、上記加工装置においては、前記焦点距離調整装置は、前記対物レンズと前記検出光を検出する検出部との間において、前記検出光を透過させる凸レンズの位置を移動させる第1移動部を含むようにしてもよい。
また、上記加工装置においては、前記焦点距離調整装置は、前記対物レンズと前記検出光を検出する検出部との間において、前記検出光の焦点を可変可能な焦点可変光学素子を含むようにしてもよい。
また、上記加工装置においては、前記オフセット量調整手段は、前記非点収差光学系における前記検出光の光路長を調整する光路長調整装置であってもよい。
また、上記加工装置においては、前記光路長調整装置は、前記対物レンズと前記検出光を検出する検出部との間において、前記検出光が通過する光学部材を移動させる第2移動部を含むようにしてもよい。
また、上記加工装置においては、前記光路長調整装置は、前記検出光を検出する検出部の位置を移動させる第3移動部を含むようにしてもよい。
本発明によれば、光学系を変更することなく、任意のオフセットに応じた加工を行うことができる。
第一実施形態に係る加工装置の概略構成を示す図。 オートフォーカス光学系において非点収差を利用した合焦方法を説明するための図。 (a)乃至(c)は、光検出部における反射検出光のビームの受光状態を説明するための図。 凸レンズの位置を変化させた場合における差分信号と対物レンズの位置との関係を示すグラフ。 分断装置を用いて加工対象物5を分断する工程を示す図。 第二実施形態に係る加工装置の概略構成を示す図。 (a)乃至(c)は、焦点可変光学素子の構成例を示す図。 第三実施形態に係る加工装置の概略構成を示す図。 第四実施形態に係る加工装置の概略構成を示す図。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例としての実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
(第一実施形態)
図1は第一実施形態に係る加工装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、加工装置100は、レーザー加工部(加工手段)10と、該レーザー加工部10から射出される加工用レーザー光を所定位置に集光させるオートフォーカス光学系(非点収差光学系)20と、制御部50とを備えている。
レーザー加工部10は、加工対象物5を載置するステージ1と、加工用レーザー光源2と、ステージ1に載置される加工対象物5に対向配置される対物レンズ3と、を有する。
ステージ1は、加工対象物5を載置する載置面1aが上面に設けられている。ステージ1は、制御部50により、その移動が制御されている。本実施形態において、加工対象物5は、シリコンウエハーを用いた。なお、制御部50は、例えばCPU、ROM、及びRAM等から構成されている。
なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。ステージ1における加工対象物5の載置面1aと平行な面内における一方向をX軸方向、該面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。
制御部50は、載置面1a上の加工対象物5と対物レンズ3とを近接或いは離間させる方向(例えば、鉛直方向)に沿ってステージ1を移動させる。また、制御部50は、鉛直方向に直交する方向(例えば紙面貫通方向や、紙面左右方向)に沿ってもステージ1を移動させることができる。
これにより、ステージ1は、載置面1a上の加工対象物5と対物レンズ3との相対位置を微調整可能とされており、本発明の相対位置調整手段を構成する。
なお、本実施形態では、ステージ1の位置を調整することで加工対象物5及び対物レンズ3の相対位置を調整する場合を例に挙げて説明するが、例えばピエゾ素子等を設けることで対物レンズ3を直接動かし、加工対象物5に対する対物レンズ3の相対位置を変化させるようにしてもよい。
加工用レーザー光源2は、加工対象物5に対し、Z軸方向に沿って加工用レーザー光Lを射出するためのものであり、加工用レーザー光Lをパルス発振等するレーザ光源から構成される。レーザ光源は、加工用レーザー光Lとして赤外光をパルス発振する。
対物レンズ3は、加工用レーザー光Lを載置面1a上の加工対象物5の所定位置に集光する。
オートフォーカス光学系20は、加工対象物5の表面形状に応じて変化する前記レーザー加工部10(加工用レーザー光源2)から射出される加工用レーザー光Lを所定の位置に集光させるためのものである。本実施形態に係る加工装置100は、上記オートフォーカス光学系20を用いることで、加工用レーザー光Lを加工対象物5の表面或いは表面から内側に所定量だけオフセットした位置に集光させることが可能である。
加工用レーザー光Lは、加工対象物5を透過すると共に加工対象物5の内部の集光点近傍(オフセット量に対応した位置)にて特に吸収され、これにより、加工対象物5に改質領域を形成する。すなわち、本実施形態に係る加工装置100は、内部吸収型レーザー加工を行うためのものである。
ここで、本実施形態に係る加工装置100により形成される改質領域とは、密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性が周囲とは異なる状態になった領域をいう。具体的に改質領域とは、例えば、溶融処理領域、クラック領域(絶縁破壊領域)、及び屈折率変化領域等があり、これらが混在した領域も含む。
溶融処理領域とは、一旦溶融後再固化した領域や、まさに溶融状態の領域や、溶融状態から再固化する状態の領域であり、相変化した領域や結晶構造が変化した領域ということもできる。また、溶融処理領域とは単結晶構造、非晶質構造、多結晶構造において、ある構造が別の構造に変化した領域ということもできる。
つまり、例えば、単結晶構造から非晶質構造に変化した領域、単結晶構造から多結晶構造に変化した領域、単結晶構造から非晶質構造及び多結晶構造を含む構造に変化した領域を意味する。加工対象物がシリコン単結晶構造の場合、溶融処理領域は例えば非晶質シリコン構造である。
クラック領域とは、加工対象物の内部に加工用レーザー光Lが吸収されることで生じた光学的損傷である。このような光学的損傷により加工対象物の内部に熱ひずみが誘起され、これにより加工対象物の内部に、1つ又は複数のクラックを含むクラック領域が形成される。クラック領域は絶縁破壊領域とも言える。なお、クラック領域は、例えば、加工対象物としてガラスやLiTaOからなる圧電材料を用い、集光点における電界強度が1×10(W/cm)以上で且つパルス幅が1μs以下の条件で加工用レーザー光Lを照射した場合に生じる。
屈折率変化領域とは、パルス幅が極めて短い状態で加工対象物5の内部に加工用レーザー光Lが吸収されると、そのエネルギーが熱エネルギーに転化せず、加工対象物の内部にはイオン価数変化、結晶化又は分極配向等の永続的な構造変化が誘起されることで形成されたものである。なお、屈折率変化領域は、例えば、加工対象物としてガラスを用い、集光点における電界強度が1×10(W/cm)以上で且つパルス幅が1ns以下の条件で加工用レーザー光Lを照射した場合に生じる。
本実施形態において、上記オートフォーカス光学系20は、非点収差を用いたオートフォーカス機能を有している。オートフォーカス光学系20は、載置面1a上の加工対象物5に対して検出光を照射し、該加工対象物5の表面で反射された検出光(以下、反射検出光(反射光)と称す場合もある)を受光する。
オートフォーカス光学系20は、光源29と、コリメートレンズ21と、偏光ビームスプリッター22と、凸レンズ23と、シリンドリカルレンズ24と、光検出部(検出部)28と、λ/4板26と、焦点距離調整装置27と、ダイクロイックミラー25とを有する。ダイクロイックミラー25は、加工用レーザー光源2と対物レンズ3との間における加工用レーザー光Lの光路上に配置されている。ダイクロイックミラー25は、上記オートフォーカス光学系20における検出光を反射させるが、上記加工用レーザー光Lを透過させる光学特性を有する。
光源29は、例えばレーザーダイオードから構成され、所定の波長(色)の検出光L1を射出する。光検出部28は4分割フォトダイオードから構成される。焦点距離調整装置27は、凸レンズ27aと、該凸レンズ27aの位置を移動させる移動機構(第1移動部)27bと、を含む。移動機構27bは、例えば、ピエゾ素子等のアクチュエータから構成される。移動機構27bは、制御部50により、その駆動が制御される。
オートフォーカス光学系20においては、光源29から射出された検出光L1がコリメートレンズ21により平行光に変換された後、偏光ビームスプリッター22、及びλ/4板26を透過し、ダイクロイックミラー25で反射される。ダイクロイックミラー25で反射された検出光L1は、対物レンズ3を介して載置面1a上の加工対象物5の表面に照射される。
加工対象物5の表面で反射された反射検出光L1は、ダイクロイックミラー25で反射され、凸レンズ27aを透過してλ/4板26に入射する。ここで、反射検出光L1は、加工対象物5に向かう往路と該加工対象物5で反射された復路とでλ/4板26を2回通過しているため、その偏光方向が90°回転する。そのため、反射検出光L1は、偏光ビームスプリッター22において反射され、凸レンズ23により集光されてシリンドリカルレンズ24に入射する。
オートフォーカス光学系20は、シリンドリカルレンズ24を有するため、反射検出光L1に非点収差を生じさせる。
図2は、オートフォーカス光学系20が有する非点収差の説明図である。図2に示されるように、シリンドリカルレンズ24は、円柱を軸方向に沿って半分にした略半円柱状を呈する。シリンドリカルレンズ24は、例えば、X方向のみにレンズ効果を有し、Y方向においてはレンズ効果を有しない。すなわち、反射検出光L1は、シリンドリカルレンズ24を通過する際、X軸方向の焦点位置とY軸方向の焦点位置がずれて非点収差が発生した状態で光検出部28に入射する(図3参照)。
シリンドリカルレンズ24を透過した反射検出光L1は、ビームの形状が光軸上の位置によって縦長楕円、円形、横長楕円の順に変化する。そのため、4分割フォトダイオードからなる光検出部28でビームを受光すると、ビームの形状に応じて各分割領域に入射する光量のバランスが変化する。
図3は、光検出部28における反射検出光L1のビームの受光状態を説明するための図であり、図3(a)はビームが縦長楕円形の場合を示し、図3(b)はビームが円形の場合を示し、図3(c)はビームが横長楕円形の場合を示すものである。
図3(a)に示されるように、ビームが縦長楕円形の場合、光検出部28における分割領域A及びCの入射光量が大きくなる。また、図3(b)に示されるように、ビームが円形の場合、光検出部28における分割領域A、B、C、Dの入射光量が等しくなる。また、図3(c)に示されるように、ビームが横長楕円形の場合、光検出部28における分割領域B及びDの入射光量が大きくなる。
光検出部28は、分割領域A、B、C、Dで検出した入射光量を制御部50に送信する。制御部50は、分割領域A及び分割領域Cの入射光量の和と、分割領域B及び分割領域Dの入射光量の和とについて差分を取る演算処理を行う。
図3(a)に示したビームが縦長楕円形の場合、上記の差分値は正(0よりも大きい)となる。図3(b)に示したビームが円形の場合、差分値は0(ゼロ)となる。図3(c)に示したビームが横長楕円形の場合、差分値は負(0よりも小さい)となる。
本実施形態において、オートフォーカス光学系20では、ビーム形状が図3(b)に示した円形となる場合を基準として加工対象物5の表面に対する対物レンズ3の位置を規定する。すなわち、オートフォーカス光学系20では、上記差分値が0となるように加工対象物5に対する対物レンズ3の位置を規定する。具体的に、制御部50は、上記差分値が0となるように加工対象物5及び対物レンズ3の相対位置を調整する。
これにより、対物レンズ3は、加工対象物5の表面を所定距離だけ離間した状態で追従する。また、加工用レーザー光Lは、対物レンズ3を介して加工対象物5に照射される。本実施形態において、対物レンズ3による加工用レーザー光Lの焦点位置は、対物レンズ3による検出光L1の焦点位置と異なる。
そのため、対物レンズ3を介した加工用レーザー光Lは、例えば、加工対象物5の内側に所定量だけオフセットされた位置に照射される。すなわち、制御部50は、上記差分値が0となるように対物レンズ3の位置を制御することで加工用レーザー光Lのオフセット量を制御している。
このような構成に基づき、加工装置100は、加工対象物5の表面形状に倣うように対物レンズ3を移動させることで加工用レーザー光Lにおける加工対象物5の表面からのオフセット量を一定に保持した状態で加工を行うことができる。
本実施形態において、加工装置100は、オートフォーカス光学系20に設けられたオフセット量調整手段を利用することによってオフセット量を調整することが可能である。具体的に加工装置100は、オフセット量調整手段として上記焦点距離調整装置27を有している。
以下、オフセット量を調整する方法について説明する。
焦点距離調整装置27は、移動機構27bが凸レンズ27aを移動させることでオートフォーカス光学系20における検出光L1の焦点距離を変化させて後述のようにオフセット量の調整を可能としている。
図4は、凸レンズ27aの位置を変化させた場合における差分値と対物レンズ位置(加工対象物5と対物レンズ3との距離)との関係を示すグラフである。図4は、凸レンズ27aをレンズ位置R3(基準位置)、レンズ位置R1(基準位置から−1.0mm移動)、レンズ位置R2(基準位置から−0.5mm移動)、レンズ位置R4(基準位置から+0.5mm移動)、及びレンズ位置R5(基準位置から+1.0mm移動)のいずれかに移動する場合を示す。
なお、図4において、縦軸は制御部50が算出した差分値を示し、横軸は対物レンズ位置(単位:μm)を示す。ここで、加工用レーザー光Lのオフセット量は、加工対象物5の表面を追従する対物レンズ3の位置(表面と対物レンズ3との距離)に依存するため、横軸に示される対物レンズ位置はオフセット量とみなされる。
凸レンズ27aの位置が移動すると光検出部28に入射する検出光L1の焦点位置にもずれが生じる。これにより、図2、3に示したように光検出部28により検出されるビームの形状も変化する。したがって、制御部50が算出する差分値のプロットは、図4に示されるように凸レンズ27aの位置に応じて変化する。
そのため、凸レンズ27aがレンズ位置R3のときに差分値が0(ゼロ)となる対物レンズ位置も凸レンズ27aの位置に応じて変化する。例えば、凸レンズ27aをレンズ位置R3からレンズ位置R1に移動した場合、上記差分値が0となる対物レンズ位置は+10μmとなる。また、凸レンズ27aをレンズ位置R3からレンズ位置R5の近くに移動した場合、上記差分値が0となる対物レンズ位置は−10μmとなる。
このように、制御部50は、凸レンズ27aの位置が変化することで、上記差分値が0となる対物レンズ位置自体も変化する。よって、制御部50は、凸レンズ27aの位置を変化させることで、オフセット量を規定する対物レンズ位置を変化させることが可能である。
制御部50は、予め凸レンズ27aの位置と、差分値が0となる対物レンズ位置との関係をデータとして記憶している。これにより、制御部50は、凸レンズ27aの位置調整に応じて対物レンズ位置の調整が可能である。
このような構成に基づき、加工装置100は、凸レンズ27aの位置を調整することでオフセット量を調整し、調整したオフセット量に加工用レーザー光Lを集光(フォーカス)させることが可能である。
ここで、加工用レーザー光Lは、凸レンズ27aがレンズ位置R3にある場合、対物レンズ3を介して加工対象物5の内側に所定量(例えば、50μm)だけオフセットした状態で集光されるものとする。以下、このオフセット量を基準オフセット量と称す場合もある。
この場合において、例えば、オフセット量を40μmに調整する場合、制御部50は、移動機構27bにより凸レンズ27aをレンズ位置R3からレンズ位置R5に移動する。凸レンズ27aがレンズ位置R5に移動すると、図4に示したように、制御部50は差分値を0とするように対物レンズ位置を−10μmに設定する。これにより、対物レンズ3は、基準オフセット量(50μm)の場合よりも、加工対象物5から10μm遠ざかるように移動する。
なお、制御部50は、光検出部28から送信される差分値を0(ゼロ)とするようにステージ1の位置を調整しつつ、対物レンズ3を加工対象物5の表面に追従させる。よって、加工装置100は、対物レンズ3を介して加工対象物5の表面から内側に40μmオフセットした位置に加工用レーザー光Lを集光させることができる。すなわち、制御部50は、本発明の特許請求の範囲に記載されている相対位置調整手段に相当する。
また、例えば、オフセット量を40〜50μmの範囲で調整する場合、制御部50は、移動機構27bにより凸レンズ27aをレンズ位置R3からレンズ位置R5の間で調整すればよい。これにより、加工装置100は、対物レンズ3を介して加工対象物5の表面から内側に40〜50μmオフセットした位置に加工用レーザー光Lを集光させることができる。
また、例えば、オフセット量を60μmに設定する場合、制御部50は、移動機構27bにより凸レンズ27aをレンズ位置R3からレンズ位置R1に移動する。凸レンズ27aがレンズ位置R1に移動すると、図4に示したように、制御部50は差分値を0とするように対物レンズ位置を+10μmに設定する。これにより、対物レンズ3は、基準オフセット量(50μm)の場合よりも、加工対象物5側に10μm近づくように移動する。
なお、制御部50は、光検出部28から送信される差分値を0(ゼロ)とするようにステージ1の位置を調整しつつ、対物レンズ3を加工対象物5の表面に追従させる。よって、加工装置100は、対物レンズ3を介して加工対象物5の表面から内側に60μmオフセットした位置に加工用レーザー光Lを集光させることができる。
また、例えば、オフセット量を50〜60μmの範囲で調整する場合、制御部50は、移動機構27bにより凸レンズ27aをレンズ位置R1〜R3の間で移動すればよい。これにより、加工装置100は、対物レンズ3を介して加工対象物5の表面から内側に50〜60μmオフセットした位置に加工用レーザー光Lを集光させることができる。
次に、加工装置100を用いて加工対象物5を切断する場合について説明する。
はじめに、ステージ1に加工対象物5としての例えば厚さ300μmの半導体ウエハが載置される。この加工対象物5は、平面視した状態で略円形を有している。
続いて、加工装置100は、ユーザーにより調整されたオフセット量に対応させるように加工対象物5に対する対物レンズ3の位置を調整する。具体的に加工装置100は、対物レンズ3を介した加工用レーザー光Lが加工対象物5の切断予定ラインの開始位置に重なるようにステージ1を駆動し、載置面1a上の加工対象物5と対物レンズ3との位置合わせを行う。
例えば、基準オフセット(50μm)から−10μm調整してオフセット量を40μmとする場合、制御部50は、焦点距離調整装置27の移動機構27bを駆動して、図4に示したように凸レンズ27aをレンズ位置R3からレンズ位置R5に移動させる。オートフォーカス光学系20の光検出部28は、加工対象物5による反射検出光L1を受光する。光検出部28は、検出結果を制御部50に送信する。
制御部50は、光検出部28の検出信号を取得し、これら検出信号の差分データ(図4参照)を演算処理によって算出する。そして、差分値が0(ゼロ)となるように、ステージ1の位置を調整することで加工対象物5に対する対物レンズ3の相対位置を調整する。
以上により、切断予定ラインの開始位置において、対物レンズ3と加工対象物5との位置合わせが終了する。
上述では説明の便宜上、差分値が0(ゼロ)となる点で位置調整することとしたが、差分値がゼロでない値(たとえば+0.1)を追従するようにしても、制御可能であり、微小なオフセット量調整が容易に可能となる。
続いて、制御部50は、加工用レーザー光源2を駆動させる。加工用レーザー光源2は、加工用レーザー光Lを対物レンズ3に向けて照射する。加工用レーザー光Lは、ダイクロイックミラー25を透過して対物レンズ3に入射し、該対物レンズ3により加工対象物5の所定位置に集光される。具体的に、加工用レーザー光Lは、調整されたオフセット量に対応し、加工対象物5の表面から内側に60μmだけ入り込んだ位置に集光される。加工用レーザー光Lは、加工対象物5の集光位置に上述したような改質領域を形成する。
制御部50は、加工用レーザー光Lを加工対象物5に照射した状態のまま、ステージ1を移動させることで加工用レーザー光Lを加工対象物5に対して相対移動させることができる。これにより、加工対象物5には、ステージ1の移動方向に沿って設定された切断予定ラインに沿って改質領域が形成されることとなる。
制御部50は、加工用レーザー光Lが切断予定ラインの全域を通過するまでステージ1を移動させる。以上により、加工装置100は、加工用レーザー光Lによるレーザー加工を終了させる。
続いて、加工対象物5の分断工程について説明する。
図5は分断装置を用いて加工対象物5を分断する工程を示す図である。
図5(a)に示されるように、分断装置30は、押圧部31と、保持部32とを有する。押圧部31は、加工対象物5よりも大きな略円形状を有し、テープ33に貼りつけられた加工対象物5を支持する。なお、テープ33は加工対象物5と同心状の円形を有している。保持部32は、押圧部31の周囲を囲むように配置されており、円形状のテープ33を周方向の全域に亘って保持する。
図5(b)に示されるように、分断装置30は、押圧部31を上方に移動させるとともに、保持部32がテープ33を径方向の外側に向かって引っ張る。これにより、テープ33に貼りつけられた加工対象物5には中心部から放射状に等方的に引張力が付与されることとなる。加工対象物5は、上記加工装置100による加工用レーザー光Lが照射されることで切断予定ライン5Aに対応する内面に改質領域が形成されている。加工対象物5は、引張力が付与されることで改質領域が破断され、図5(c)に示されるように、複数のチップ部材5aに個片化される。
以上により、加工対象物5を分断(個片化)する工程が終了する。
なお、上記説明では、オフセット量の調整幅として、基準オフセット量に対して±10μmで調整する場合を例に挙げたが、これに限定されず、凸レンズ27aの移動幅、凸レンズ27aの光学特性を変化させることで調整するオフセット量を大きくしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、加工用レーザー光Lを所定のオフセット位置に集光させるように調整することが可能なオフセット量調整型のオートフォーカス機能を備えた加工装置100を提供することができる。また、光学系を変更することなく、加工用レーザー光Lのオフセット量が調整可能なため、任意のオフセットに応じた加工を行うことができる汎用性に優れた加工装置100を提供できる。
(第二実施形態)
続いて、第二実施形態に係る加工装置の構成について説明する。
本実施形態と上記実施形態との違いは、焦点距離調整装置の構造であり、それ以外の構成は共通である。したがって、以下の説明では、上記実施形態と同一の部材及び共通の構成については同じ符号を付し、その構成の説明については省略若しくは簡略化するものとする。
図6は第二実施形態に係る加工装置の概略構成を示す図である。
図6に示されるように、本実施形態に係る加工装置200は、レーザー加工部10と、該レーザー加工部10から射出される加工用レーザー光を所定位置に集光させるオートフォーカス光学系120と、制御部50とを備えている。
本実施形態に係るオートフォーカス光学系120は、焦点距離調整装置が検出光L1の集光度を変化させることで焦点を可変可能な焦点可変光学素子127から構成されている。図7(a)乃至(c)は、焦点可変光学素子の構成例を示すものである。
図7(a)は、焦点可変光学素子127が液体レンズ128から構成される場合を示すものである。液体レンズ128は、不図示の容器内に封入された水溶液128a及び油128bと、一対の電極128c、128dと、を有する。液体レンズ128は、電極128c、128d間に所定の電圧を印加することで水溶液128aと油128bの境界面の形状を変化させる。これにより、屈折率の異なる2つの液体の接する曲面のカーブの度合いが変化し、レンズ効果を生じさせることができる。
このような構成に基づき、液体レンズ128は、検出光L1の焦点距離を調整することができる。
図7(b)は、焦点可変光学素子127が液晶レンズ129から構成される場合を示すものである。液晶レンズ129は、一対の基板129a、129bと、基板129aの内面側に形成された第1透明電極129cと、基板129bの内面側に形成された円形の穴を有する第2透明電極129dと、これら第1透明電極129c、第2透明電極129d間に配置される液晶分子129eと、を有する。
液晶レンズ129は、第1透明電極129c、第2透明電極129d間に電圧を印加して、第2透明電極129dの開口が形成された部分と開口が形成されない部分とで液晶分子の配向状態を異ならせる。第2透明電極129dは、開口が形成されていない部分において第1透明電極129cとの間で比較的強い電界が生じて液晶分子の配向状態が大きく変化する。一方、第2透明電極129dは、開口が形成された部分において、第2透明電極129dの開口端の近傍の液晶分子の配向状態のみが僅かに変化する。
これにより、図7(b)に示されるように、第2透明電極129dに形成された円形の穴を透過して外部に出射される検査光の光は、穴の中心部分では屈折率が変化せずに穴の端部近傍のみで屈折率が変化する。これにより、液晶レンズ129は、レンズ効果を生じさせることで検出光L1の焦点距離を調整することが可能となる。
図7(c)は、焦点可変光学素子127が電気光学効果を利用した可変焦点レンズ130から構成される場合を示すものである。可変焦点レンズ130は、電気光学層130aと、電気光学層130aの一方面側に配置される正極130bと、電気光学層130aの他方面側に配置される負極130cと、を備える。電気光学層130aは、例えば、タン
タル酸ニオブ酸カリウムから構成され、ペロブスカイト型の結晶構造を持つ酸化物である。
焦点可変光学素子127は、正極130b及び負極130c間に電圧を印加すると、電極間外に電界が染み出す。これにより、図7(c)に示されるように、正極130b側から負極130c側に出射された光は、電極間外に染み出した電界によって屈折率が変化する。よって、焦点可変光学素子127は、レンズ効果を生じさせることで検出光L1の焦点距離を調整することが可能となる。
以上述べたように、本実施形態においても、オートフォーカス光学系120が焦点可変光学素子127を備えるので、検出光L1の焦点距離を変化させることで、第1実施形態と同様、加工用レーザー光Lの集光位置におけるオフセット量を調整することができる。
(第三実施形態)
続いて、第三実施形態に係る加工装置の構成について説明する。
上記実施形態ではオフセット量を調整する手段としてオートフォーカス光学系において検出光L1の焦点距離を調整する場合を例に挙げたが、本実施形態では検出光L1の光路長を調整する点が異なり、それ以外の構成は共通である。したがって、以下の説明では、上記実施形態と同一の部材及び共通の構成については同じ符号を付し、その構成の説明については省略若しくは簡略化するものとする。
図8は第三実施形態に係る加工装置の概略構成を示す図である。
図8に示されるように、本実施形態に係る加工装置300は、レーザー加工部10と、該レーザー加工部10から射出される加工用レーザー光を所定位置に集光させるオートフォーカス光学系220と、制御部50とを備えている。
本実施形態に係るオートフォーカス光学系220は、光源29と、コリメートレンズ21と、偏光ビームスプリッター22と、凸レンズ23と、シリンドリカルレンズ24と、光検出部28と、λ/4板26と、光路長調整装置227と、ダイクロイックミラー25とを有する。光路長調整装置227は、ミラー228、229と、光学部材230と、該光学部材230の位置を移動させる移動機構(第2移動部)231と、を含む。移動機構231は、例えば、ピエゾ素子等のアクチュエータから構成される。移動機構231は、制御部50により、その駆動が制御される。光学部材230は、一対のミラー230a、230bを含む。ミラー230a、230bは、フレーム部材230cによって一体に保持されている。フレーム部材230cは、移動機構231によりミラー228、229に対して図8中における上下方向に移動する。
オートフォーカス光学系220においては、光源29から射出された検出光L1がコリメートレンズ21により平行光に変換された後、偏光ビームスプリッター22、及びλ/4板26を透過し、ミラー228、230a、230b、229の順に反射された後、ダイクロイックミラー25によって対物レンズ3に向けて反射される。ダイクロイックミラー25で反射された検出光L1は、対物レンズ3を介して載置面1a上の加工対象物5の表面に照射される。
加工対象物5の表面で反射された反射検出光L1は、ダイクロイックミラー25で反射された後、ミラー229、230b、230a、228の順に反射されてλ/4板26に入射する。ここで、反射検出光L1は、λ/4板26を往復することにより、その偏光方向が90°回転する。そのため、反射検出光L1は、偏光ビームスプリッター22において反射され、凸レンズ23により集光されてシリンドリカルレンズ24に入射する。
本実施形態においては、光路長調整装置227が移動機構231によってミラー228、229を上下方向に移動すると、ミラー228、230a間の距離及びミラー229、230b間の距離が変化する。すなわち、光路長調整装置227は、オートフォーカス光学系220において検出光L1の光路長を変化させることができる。
光路長調整装置227は、検出光L1の光路長を変化させることで検出光L1の焦点距離を変化させる。このように、本実施形態のように光路長を変化させる手法であっても、結果的に、検出光L1における焦点距離を変化させることが可能である。そのため、第一、第二実施形態において検出光L1の焦点距離を変化させた場合と同様に、オフセット量の調整が可能である。なお、光路長調整装置227の光学部材230の位置を変化させた場合における差分値と対物レンズ位置との関係については図4を用いて説明した場合を同様のことが言えることから説明を省略する。
このように本実施形態に係る加工装置300によれば、オートフォーカス光学系220が検出光L1の光路長を調整して該検出光L1の焦点距離を変化させるので、凸レンズ27aの位置を調整する場合と同様、加工用レーザー光Lの集光位置におけるオフセット量を調整することができる。
(第四実施形態)
続いて、第四実施形態に係る加工装置の構成について説明する。
本実施形態と上記第三実施形態との違いは、光路長調整装置の構成であり、それ以外の構成は共通である。したがって、以下の説明では、上記実施形態と同一の部材及び共通の構成については同じ符号を付し、その構成の説明については省略若しくは簡略化するものとする。
図9は第四実施形態に係る加工装置の概略構成を示す図である。
図9に示されるように、本実施形態に係る加工装置400は、レーザー加工部10と、該レーザー加工部10から射出される加工用レーザー光を所定位置に集光させるオートフォーカス光学系320と、制御部50とを備えている。
本実施形態に係るオートフォーカス光学系320は、光路長調整装置として、光検出部28の位置を移動させる移動機構(第3移動部)327を備えている。移動機構327は、例えば、ピエゾ素子等のアクチュエータから構成される。移動機構327は、制御部50により、その駆動が制御される。本実施形態において、オートフォーカス光学系320は、λ/4板26およびダイクロイックミラー25間における光路上に凸レンズ27aが配置されている。本実施形態において、凸レンズ27aは位置が固定されており、検出光L1の焦点距離を変化させることはない。
本実施形態においては、移動機構327が光検出部28を直接移動させることによって、オートフォーカス光学系220において光検出部28に入射する反射検出光L1における光路長を調整する(変化させる)ことができる。このように検出光L1の光路長を調整すれば、上述のように検出光L1における焦点距離を変化させることが可能である。
以上述べたように本実施形態に係る加工装置400によれば、光検出部28自体を移動することで検出光L1の焦点距離を変化させることができるので、第一実施形態のように凸レンズ27aの位置を調整する場合と同様、加工用レーザー光Lのオフセット量を調整することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば、上記第一実施形態では、凸レンズ27aの位置を移動することで検出光L1の焦点位置を移動させる場合を例に挙げたが、これに限定されず、シリンドリカルレンズ24と偏光ビームスプリッター22との間に配置された凸レンズ23の位置を調整することで検出光L1の焦点位置を変化させても良い。
また、上記実施形態は、半導体ウエハからなる加工対象物5に溶融処理領域を含む改質領域を形成したが、ガラスや圧電材料等、他の材料からなる加工対象物の内部に、クラック領域や屈折率変化領域等、他の改質領域を形成してもよい。
また、上記実施形態では、オートフォーカス光学系20,120の光軸を加工用レーザー光Lの光軸と同軸にして出射する場合を例に挙げたが、非同軸にして出射する構成を採用してもよい。
L…加工用レーザー光、L1…検出光、3…対物レンズ、5…加工対象物、10…レーザー加工部(加工手段)、20,120,220,320…オートフォーカス光学系(非点収差光学系)、27…焦点距離調整装置(オフセット量調整手段)、27a…凸レンズ、27b…移動機構(第1移動部)、28…光検出部、100,200,300,400…加工装置、127…焦点可変光学素子、128…液体レンズ(焦点可変光学素子)、129…液晶レンズ(焦点可変光学素子)、130…可変焦点レンズ(焦点可変光学素子)、227…光路長調整装置、230…光学部材、231…移動機構(第2移動部)、327…移動機構(第3移動部)

Claims (7)

  1. 対物レンズを介して加工対象物の所定位置に加工用レーザー光を集光して加工を行う加工手段と、
    非点収差を有した光学系であって、前記対物レンズを介して前記加工対象物で反射された検出光の反射光を受光する非点収差光学系と、
    前記加工用レーザー光の集光位置におけるオフセット量を調整可能であって、前記非点収差光学系に設けられるオフセット量調整手段と、
    前記オフセット量に対応する位置に前記加工用レーザー光を集光させるように前記加工対象物に対する前記対物レンズの相対位置を調整する相対位置調整手段と、
    を備える加工装置。
  2. 前記オフセット量調整手段は、前記非点収差光学系における前記検出光の焦点距離を調整する焦点距離調整装置である
    請求項1に記載の加工装置。
  3. 前記焦点距離調整装置は、前記対物レンズと前記検出光を検出する検出部との間において、前記検出光を透過させる凸レンズの位置を移動させる第1移動部を含む
    請求項2に記載の加工装置。
  4. 前記焦点距離調整装置は、前記対物レンズと前記検出光を検出する検出部との間において、前記検出光の焦点を可変可能な焦点可変光学素子を含む
    請求項2に記載の加工装置。
  5. 前記オフセット量調整手段は、前記非点収差光学系における前記検出光の光路長を調整する光路長調整装置である
    請求項1に記載の加工装置。
  6. 前記光路長調整装置は、前記対物レンズと前記検出光を検出する検出部との間において、前記検出光が通過する光学部材を移動させる第2移動部を含む
    請求項5に記載の加工装置。
  7. 前記光路長調整装置は、前記検出光を検出する検出部の位置を移動させる第3移動部を含む
    請求項5に記載の加工装置。
JP2013155756A 2013-07-26 2013-07-26 加工装置 Active JP6195407B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013155756A JP6195407B2 (ja) 2013-07-26 2013-07-26 加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013155756A JP6195407B2 (ja) 2013-07-26 2013-07-26 加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015024428A true JP2015024428A (ja) 2015-02-05
JP6195407B2 JP6195407B2 (ja) 2017-09-13

Family

ID=52489540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013155756A Active JP6195407B2 (ja) 2013-07-26 2013-07-26 加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6195407B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017006930A (ja) * 2015-06-17 2017-01-12 株式会社ディスコ レーザー加工装置
JP2018098464A (ja) * 2016-12-16 2018-06-21 株式会社スミテック レーザ加工装置及びレーザ加工方法
WO2018218606A1 (zh) * 2017-06-01 2018-12-06 大族激光科技产业集团股份有限公司 激光切割光学系统
JP2021137866A (ja) * 2020-03-09 2021-09-16 株式会社東京精密 オートフォーカス光学系及び加工光学装置
CN114459736A (zh) * 2021-12-21 2022-05-10 浙江大学 一种激光对焦成像系统及系统的偏移量的自动化检测方法
CN116765643A (zh) * 2023-07-10 2023-09-19 广州市凯枫智能科技有限公司 基于焊接检测光路的光束调节、光信号处理方法及装置
WO2023228548A1 (ja) * 2022-05-24 2023-11-30 ソニーグループ株式会社 ビーム整形装置、および加工装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0919784A (ja) * 1995-07-03 1997-01-21 Nec Corp レーザパターニング加工装置および加工方法
JP2011110591A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Pioneer Electronic Corp レーザ加工装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0919784A (ja) * 1995-07-03 1997-01-21 Nec Corp レーザパターニング加工装置および加工方法
JP2011110591A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Pioneer Electronic Corp レーザ加工装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017006930A (ja) * 2015-06-17 2017-01-12 株式会社ディスコ レーザー加工装置
JP2018098464A (ja) * 2016-12-16 2018-06-21 株式会社スミテック レーザ加工装置及びレーザ加工方法
WO2018110238A1 (ja) * 2016-12-16 2018-06-21 株式会社スミテック レーザ加工装置及びレーザ加工方法
KR102454121B1 (ko) 2016-12-16 2022-10-14 가부시키가이샤 스미텍 레이저 가공 장치 및 레이저 가공 방법
KR20190097033A (ko) * 2016-12-16 2019-08-20 가부시키가이샤 스미텍 레이저 가공 장치 및 레이저 가공 방법
TWI745509B (zh) * 2016-12-16 2021-11-11 日商斯米特克股份有限公司 雷射加工裝置及雷射加工方法
CN110198805B (zh) * 2017-06-01 2021-04-27 大族激光科技产业集团股份有限公司 激光切割光学系统
CN110198805A (zh) * 2017-06-01 2019-09-03 大族激光科技产业集团股份有限公司 激光切割光学系统
WO2018218606A1 (zh) * 2017-06-01 2018-12-06 大族激光科技产业集团股份有限公司 激光切割光学系统
JP2021137866A (ja) * 2020-03-09 2021-09-16 株式会社東京精密 オートフォーカス光学系及び加工光学装置
JP7394299B2 (ja) 2020-03-09 2023-12-08 株式会社東京精密 オートフォーカス光学系及び加工光学装置
CN114459736A (zh) * 2021-12-21 2022-05-10 浙江大学 一种激光对焦成像系统及系统的偏移量的自动化检测方法
WO2023228548A1 (ja) * 2022-05-24 2023-11-30 ソニーグループ株式会社 ビーム整形装置、および加工装置
CN116765643A (zh) * 2023-07-10 2023-09-19 广州市凯枫智能科技有限公司 基于焊接检测光路的光束调节、光信号处理方法及装置
CN116765643B (zh) * 2023-07-10 2024-03-12 普希斯(广州)科技股份有限公司 基于焊接检测光路的光束调节、光信号处理方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6195407B2 (ja) 2017-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6195407B2 (ja) 加工装置
KR101013286B1 (ko) 레이저 가공 방법, 레이저 가공 장치 및 그 제조 방법
JP6353683B2 (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工方法
JP5148575B2 (ja) レーザ加工方法、及び、レーザ加工装置
JP4804911B2 (ja) レーザ加工装置
JP6272145B2 (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工方法
WO2015182236A1 (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工方法
JP5905274B2 (ja) 半導体デバイスの製造方法
TWI625186B (zh) Laser processing method and laser processing device
US20120111840A1 (en) Laser processing apparatus
JP5451238B2 (ja) レーザ加工方法
KR20110099091A (ko) 레이저 가공장치
JP5863891B2 (ja) レーザ加工装置、レーザ加工装置の制御方法、レーザ装置の制御方法、及び、レーザ装置の調整方法
TW200304858A (en) Laser processing method
WO2008004395A1 (fr) Procédé de traitement par laser
TW201819083A (zh) 雷射光照射裝置
JP5255109B2 (ja) レーザ加工方法、レーザ加工装置及びその製造方法
JP2007021557A (ja) レーザ照射装置、レーザスクライブ方法
JP6632203B2 (ja) レーザー加工装置及びレーザー加工方法
JP5575200B2 (ja) レーザ加工装置及びその製造方法
JP2007326127A (ja) レーザ照射装置、レーザスクライブ方法、電気光学装置の製造方法
JP4329741B2 (ja) レーザ照射装置、レーザスクライブ方法
JP6332886B2 (ja) 加工装置のオフセット量調整方法
JP2014155936A (ja) 加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170718

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170814

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6195407

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250