JP2015024379A - アニオン交換樹脂由来の臭気を除去する方法および装置 - Google Patents

アニオン交換樹脂由来の臭気を除去する方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】アニオン交換樹脂から漏出する臭気を有する水を初期投資コストおよびランニングコストを増加させることなく、極めて簡便に除去でき、かつ水処理装置起動時等の高濃度の臭気を除去するためのブロー時間、ブロー水量を大幅に削減することが可能となる水処理方法の提供。
【解決手段】アニオン交換樹脂から漏出する臭気を有する水を塩形カチオン交換樹脂に通水させる、水中の臭気の除去方法。
【選択図】図1

Description

本発明は用水処理、排水回収処理の処理方法、及び装置に関するものであり、特に飲料水製造業、食品製造業で使用される回収処理水を含む用水処理水の臭気を除去する水処理技術に関する。
水処理方法において、イオン交換樹脂は食品飲料製造工場や半導体製造工場で用水処理に幅広く適用されている。また、近年では、工場などの節水対策として排水を回収し再利用する設備において、イオン交換樹脂が適用されている。その1例としては、食品飲料工場から排出されるペットボトル容器の殺菌洗浄排水の水回収・再利用設備での適用が挙げられる。本殺菌剤には、過酸化水素と過酢酸が含有されているため、当排水を回収再利用する場合は、還元処理により水と酢酸にせしめた後、アニオン交換樹脂にて酢酸を除去する方法が行われている。
ところが、アニオン交換樹脂は、その交換基にアミンを有するため、トリメチルアミン(以下、TMAともいう。)、ジメチルアミン(以下、DMAともいう。)、モノメチルアミン(以下、MMAともいう。)等のアミン類が処理水中に漏出する。これらのようなアミン類は臭気を有し、そのにおいは腐敗魚臭と表現される。特にTMAは水中に含まれている量がごく微量であっても、その水は上記の臭気を呈する。
イオン交換樹脂を適用した装置は、従来、用水処理、回収再利用処理に拘らず、最終段階にアニオン交換樹脂を設置している。そのため、処理水中にアミン類が漏出し、そのアミン類を含む処理水は臭気を有することがある。特に食品、飲料製造分野においては、用水処理や回収再利用を問わず、十分な臭気除去対策が求められている。
この臭気問題を解決する方法として、イオン交換樹脂で得られる処理水に臭気が感じられなくなるまで、処理水をブローする方法が挙げられる。
アニオン交換樹脂からのアミン類の漏出は、水処理装置の稼働中、停止中を問わず、起こり得る。特に、装置停止中は、アニオン交換樹脂が充填された樹脂塔滞留水のアミン類の濃度が高くなるため、水処理装置の起動直後は高濃度のアミン類を含む場合が多い。そこで、起動毎に、臭気が感じられなくなるまで処理水をブローするといった臭気対策が取られる。
さらに、アニオン交換樹脂が新品である場合、アミン類が高濃度で漏出する。そのため、新品のアニオン交換樹脂を充填した水処理装置では、特に多量のブロー水を要する。
上記のブローによる臭気対策以外にも、アニオン交換樹脂から漏出するアミン臭を除去する方法として、例えば特許文献1〜3に記載のものが挙げられる。
特許文献1には、流入管と流出管を有するとともに、H形カチオン交換樹脂を充填した樹脂塔の前記流入管に、純水製造装置より処理された臭気成分を含む純水を流入し、前記カチオン交換樹脂に当該純水を通水することにより脱臭された純水を前記流出管より得ることを特徴とする純水中の臭気成分の除去装置が記載されている。このような装置を用いることで、水中のアミンをH形カチオン交換樹脂のイオン交換作用により除去することができると記載されている。
また、特許文献1には、カチオン交換樹脂のイオン形がH形以外、例えばナトリウム形の場合、臭気成分をほとんど除去することができないと記載されている。
特許文献2には、H形強酸性カチオン交換樹脂とOH形強塩基性アニオン交換樹脂の混合樹脂層を有する混床式純水製造部と、該混床式純水製造部の混合樹脂層下部にあるH形強酸性カチオン交換樹脂層を有するポリッシング部とに通水して処理することにより、前記混床式純水製造部より生成したイオン交換純水中に含まれる臭気物質を除去することを特徴とするイオン交換純水の脱臭システムが記載されている。このような脱臭システムを用いることにより、アミン臭気を発生する物質をイオン交換純水から除去して、イオン交換純水を無臭としていることが記載されている。
特許文献3には、強酸性カチオン交換樹脂を充填したカチオン塔からI型の強塩基性アニオン交換樹脂を充填したアニオン塔へと原水を順次通水して純水を得る純水製造装置において、該装置内の滞留水を前記カチオン塔から前記アニオン塔を経て前記カチオン塔へと循環可能とするラインを設け、採水停止時に一定時間の間隔で前記滞留水を循環して洗浄するように構成したことを特徴とする純水製造装置が記載されている。このような純水製造装置を用いることにより、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂を別々の塔に充填した複床式の純水製造装置において、採水停止後の起動時にTMAによる着臭のない良好な処理水を短時間で得ることが可能となり、採水要求に短時間で応じることができると記載されている。ただし、循環洗浄を行う間隔は4時間以内とすると常に短時間で起動できる旨が記載されている。実施例1には2時間毎に循環を行ったと記載されている。
特開昭64−38192号公報 特開平8−309348号公報 特開2007−819号公報
しかしながら、上記のようなブローによる臭気対策は起動毎に行う必要があるため、多量のブロー排水を排出することになる。したがって、このような対策は純水製造コストおよび排水量の増加を招く。また、ブロー毎に臭気確認の作業を要するため、煩雑であり、作業性に劣る。
また、特許文献1および特許文献2はともにH形カチオン交換樹脂を用いているため、H形カチオン交換樹脂塔およびその再生装置、さらにはそれらをつなぐ配管等の機器が別途必要となる。そのため、初期投資コストの増加を招く。
さらに、特許文献3に記載の純水製造装置は、装置内の滞留水を循環させるためのラインが必要になり、加えて、このラインを用いた循環洗浄を頻繁に行う必要があるため、初期投資コストおよびランニングコストの増加を招く。
そこで、本発明は、アニオン交換樹脂から漏出する臭気を有する水を初期投資コストおよびランニングコストを増加させることなく、極めて簡便に除去でき、かつ水処理装置起動時等の高濃度の臭気を除去するためのブロー時間、ブロー水量を大幅に削減することが可能となる水処理方法および水処理装置を提供することを目的とする。
本発明者は鋭意検討し、上記課題を解決する方法を見出し、本発明を完成させた。
本発明は次の(1)〜(8)である。
(1)アニオン交換樹脂から漏出する臭気を有する水を塩形カチオン交換樹脂に通水させる、水中の臭気の除去方法。
(2)前記塩形カチオン交換樹脂はナトリウム形カチオン交換樹脂である、上記(1)に記載の水中の臭気の除去方法。
(3)アニオン交換樹脂の下流側に、前記塩形カチオン交換樹脂を用いた、上記(1)または(2)に記載の水中の臭気の除去方法。
(4)アニオン交換樹脂から漏出する臭気を有する水を通水させる塩形カチオン交換樹脂の再生に用いる再生剤が、前記アニオン交換樹脂の再生に用いる再生剤と同一である、塩形カチオン交換樹脂の再生方法。
(5)アニオン交換樹脂から漏出する臭気を有する水を塩形カチオン交換樹脂に通水させる手段を有する、水中の臭気の除去装置。
(6)前記塩形カチオン交換樹脂はナトリウム形カチオン交換樹脂である、上記(5)に記載の水中の臭気の除去装置。
(7)アニオン交換樹脂の下流側に、前記塩形カチオン交換樹脂を用いた、上記(5)または(6)に記載の水中の臭気の除去装置。
(8)アニオン交換樹脂から漏出する臭気を有する水を通水させる塩形カチオン交換樹脂の再生に用いる再生剤が、前記アニオン交換樹脂の再生に用いる再生剤と同一である再生手段をさらに有する、上記(5)〜(7)のいずれかに記載の水中の臭気の除去装置。
本発明によれば、アニオン交換樹脂から漏出する臭気を有する水を、初期投資コストおよびランニングコストを増加させることなく極めて簡便に除去でき、かつ水処理装置起動時等の高濃度の臭気を除去するためのブロー時間、ブロー水量をも大幅に削減することが可能となる。
本発明の方法及び装置の好適態様を示すフロー図である。 本発明の好適実施態様1を示す概略図である。 本発明の好適実施態様2を示す概略図である。 本発明の好適実施態様3を示す概略図である。 本発明の好適実施態様4を示す概略図である。 実施例にて用いた充填塔(カラム)の概略図である。 比較例にて用いた充填塔(カラム)の概略図である。
本発明について説明する。
本発明は、アニオン交換樹脂から漏出する臭気を有する水を塩形カチオン交換樹脂に通水させる、水中の臭気の除去方法である。
このような水処理方法を、以下では「本発明の方法」ともいう。
また、本発明は、アニオン交換樹脂から漏出する臭気を有する水を塩形カチオン交換樹脂に通水させる手段を有する、水中の臭気の除去装置である。
このような水処理装置を、以下では「本発明の装置」ともいう。
また、以下において単に「本発明」と記した場合、「本発明の方法」および「本発明の装置」のいずれをも意味するものとする。
本発明の方法は、本発明の装置によって好ましく実施することができる。
本発明について図1を用いて説明する。
図1は、アニオン交換樹脂から漏出する臭気を、アニオン交換樹脂の下流側に充填した塩形カチオン交換樹脂により、除去することを示したフロー図である。
本発明の装置は、図1に示すように、アニオン交換樹脂の下流側に、塩形カチオン交換樹脂を用いた態様であることが好ましい。
本発明に記載のアニオン交換樹脂は、その交換基として塩基性基を有するものであればよく、特に制限はない。交換基として、第4級アンモニウム基であるトリメチルアンモニウム基やジメチルエタノールアンモニウム基および、第三級、第二級、第一級アミノ基等が挙げられる。
本発明に記載のアニオン交換樹脂はOH形、塩形のいずれでもよいが、OH形はアミン臭をより漏出しやすいため、本発明の効果がより得られる。
また、アニオン交換樹脂は交換基の解離の強弱によって、強塩基性アニオン交換樹脂および弱塩基性アニオン交換樹脂に大別されるが、本発明ではどちらから溶出する臭気に対しても効果が得られ、強塩基性アニオン交換樹脂と弱塩基性アニオン交換樹脂とを併用した場合も同様である。
上記アニオン交換樹脂から漏出するアミン類の臭気成分は、アニオン交換樹脂の下流側にある塩形カチオン交換樹脂によりイオン交換除去される。
なお、アミン類の臭気除去において、Na形等のカチオン交換樹脂に、交換除去されることが見出されため、本発明に至った。
本発明に用いる塩形カチオン交換樹脂として、従来公知の塩形カチオン交換樹脂を用いることができ、カチオン交換樹脂を塩形とする元素はアルカリ金属が好ましく、特にナトリウムが好適である。
上記のアニオン交換樹脂と同様に、カチオン交換樹脂も交換基の解離の強弱によって、強酸性カチオン交換樹脂および弱酸性カチオン交換樹脂に大別されるが、本発明では、塩形であればどちらも使用することができ、強酸性カチオン交換樹脂と弱酸性カチオン交換樹脂を併用させて使用することもできる。
本発明は上記のような塩形カチオン交換樹脂を備え、アニオン交換樹脂から流出した水を通水させて処理水を排出できる態様のものであれば特に限定されない。例えば図1のように従来公知のアニオン交換樹脂塔の内部に塩形カチオン交換樹脂を充填した態様のものであってよい。
塩形カチオン交換樹脂に通水するときの通水空塔速度(SV)は、10〜500h-1とすることが好ましく、50〜200h-1とすることがより好ましく、100〜200h-1とすることがさらに好ましい。
アニオン交換樹脂に通水させた後の水に含まれる臭気成分は、主に、上記のようなアニオン交換樹脂から漏出したアミン類であり、これらはプラスの電荷を有し得る物質である。このことは、アミン類以外のプラスの電荷を有する、例えばアンモニア等の臭気成分についても、本発明により除去することができる。
また、本発明の装置は、1つの充填塔において、アニオン交換樹脂の下流側に塩形カチオン交換樹脂を充填した態様であることが好ましい。
このような本発明の好適装置では、アニオン交換樹脂の下流側に塩形カチオン交換樹脂を充填すればいいので、アニオン交換樹脂を充填する充填塔の他に、新たなカチオン交換樹脂を充填するための充填塔は不要であり、加えて、再生装置や配管等の機器を増設する必要もない。従って、初期投資コストを抑えることができて好ましい。
本発明の好適装置では、1つの充填塔における上流側にアニオン交換樹脂、その下流側に塩形カチオン交換樹脂が充填されるが、その境界において双方が混合してなる混合部が存在しないことが好ましい。ただし、1つの充填塔に一方の樹脂を充填した後、他方の樹脂を充填すれば、それらの境界において、双方が混合した混合部がある程度は形成されるものである。よって、ここでいう混合部は、アニオン交換樹脂と塩形カチオン交換樹脂とを意図的に混合させたものを意味する。
なお、本発明では、このような混合部の存在を否定するものではない。本発明の装置は、アニオン交換樹脂および塩形カチオン交換樹脂の他に、さらにこのような混合部を有していてもよい。その存在箇所も特に限定されず、アニオン交換樹脂と塩形カチオン交換樹脂との間であってもよい。
上記のように本発明の装置は1つの充填塔にアニオン交換樹脂およびその下流側に塩形カチオン交換樹脂が充填された態様であることが好ましいが、アニオン交換樹脂と塩形カチオン交換樹脂とが別の装置内に存在し(例えば別の充填塔内に充填されていて)、それらが配管等によって連結されている態様であってもよい。また、それらの間に別の装置(例えば、脱炭酸塔、還元装置、フィルタ設備(MF膜、UF膜、RO膜等))が存在していて、この装置を介してアニオン交換樹脂塔等とその下流側の塩形カチオン交換樹脂塔等とが連結されている態様であってもよい。
本発明の装置において、アニオン交換樹脂と塩形カチオン交換樹脂との存在比は特に限定されないが、アニオン交換樹脂:塩形カチオン交換樹脂(重量比)が10:1〜5:1であることが好ましい。
本発明の装置は、アニオン交換樹脂から漏出する臭気を有する水を通水させる塩形カチオン交換樹脂の再生に用いる再生剤が、前記アニオン交換樹脂の再生に用いる再生剤と同一である再生手段をさらに有することが好ましい。すなわち、前記塩形カチオン交換樹脂から遊離するイオンと同じ原子を含む水酸化物を再生剤として用いて、前記アニオン交換樹脂および前記塩形カチオン交換樹脂を一度に再生させる再生手段をさらに備えるものであることが好ましい。ここで前記アニオン交換樹脂がOH形アニオン交換樹脂であることが好ましい。また、塩形カチオン交換樹脂がNa形カチオン交換樹脂であることがより好ましい。
アニオン交換樹脂および塩形カチオン交換樹脂を一度に再生させることができるからである。
例えば、前記塩形カチオン交換樹脂がNa形カチオン交換樹脂であると、Na形カチオン交換樹脂から遊離するイオン(Na)と同じ原子(Na)を含む水酸化物(NaOH)を再生剤として用い、これをOH形アニオン交換樹脂とNa形カチオン交換樹脂とに通薬することで、一度に再生することができて、再生作業が簡便となるので好ましい。
このような再生手段によって、アニオン交換樹脂から漏出する臭気を有する水を通水させる塩形カチオン交換樹脂の再生に用いる再生剤が、前記アニオン交換樹脂の再生に用いる再生剤と同一である、塩形カチオン交換樹脂の再生方法を行うことができる。
本発明の装置はさらに他の水処理設備を有していてもよい。他の水処理設備としては、例えば従来公知のものが挙げられる。具体的には、脱炭酸塔、還元装置、フィルタ設備(MF膜、UF膜、RO膜等)が挙げられる。また、前記塩形カチオン交換樹脂とは別のカチオン交換樹脂を充填した充填塔が挙げられる。
次に、本発明における好適態様について図を用いて説明する。
<態様1>
本発明における第1の好適態様(以下「態様1」ともいう。)について、図2を用いて説明する。
態様1は、一般的な純水装置である2床3塔式への適用例である。
図2に示す態様1は、カチオン交換樹脂塔21、脱炭酸塔22および充填塔20を有する純水製造装置1aである。また、充填塔20は、上流側にOH形アニオン交換樹脂を充填し、その下流側にNa形カチオン交換樹脂を充填したものである。すなわち、態様1の純水製造装置1aは充填塔20の他に、さらにカチオン交換樹脂塔21および脱炭酸塔22を有し、本発明の装置に相当する。
図2のような純水製造装置1aを用いて、原水10をカチオン交換樹脂塔21、脱炭酸塔22、充填塔20の順に通水させて、処理水14を製造することができる。
また、充填塔20の上流側にOH形アニオン交換樹脂2、下流側にNa形カチオン交換樹脂3が充填されているので、再生剤60として苛性ソーダ(NaOH)を、充填塔20のNa形カチオン交換樹脂3からOH形アニオン交換樹脂2に通薬させることで、簡便にOH形アニオン交換樹脂2およびNa形カチオン交換樹脂3の再生処理を行うことができる。
図2では、再生剤を下流側から通薬しているが、上流側から通薬させても良い。後述する態様2〜4(図3〜図5)の場合も同様である。
このように態様1における純水製造装置1aでは、アニオン交換樹脂から漏出するアミン類を除去するためのカチオン交換樹脂充填塔やその再生装置等を別途必要としないことから、初期投資コストを抑えることができる。
<態様2>
本発明における第2の好適態様(以下「態様2」ともいう。)について、図3を用いて説明する。
態様2は、アセプティックリンス排水回収装置への適用例である。
図3に示す態様2は、還元設備23および充填塔20を有する排水回収装置1bである。また、充填塔20は、態様1の場合と同様に、上流側にOH形アニオン交換樹脂を充填し、その下流側にNa形カチオン交換樹脂を充填したものである。すなわち、態様2の排水回収装置1bは充填塔20の他に、さらに還元設備23を有し、本発明の装置に相当する。
図3のような排水回収装置1bを用いて、原水に相当するアセプティックリンス排水10´を還元設備23、充填塔20の順に通水させて、処理水14を製造することができる。なお、食品工場等から排出される殺菌洗浄排水をアセプティックリンス排水という。
ここで還元設備23として、還元材が充填された塔、または、還元材による還元反応設備、または併用した設備を用いることができる。還元設備23にアセプティック排水10´を通水させることで還元することができる。還元材は特に限定されず、例えば従来公知のもの、具体的には、活性炭、亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムを用いることができる。還元材の態様(形状等)に制限はない。例えば活性炭として石炭系を用いることができる。
また、充填塔20の上流側にOH形アニオン交換樹脂2、下流側にNa形カチオン交換樹脂3が充填されているので、態様1の場合と同様に、簡便にOH形アニオン交換樹脂2およびNa形カチオン交換樹脂3の再生処理を行うことができる。そして、態様1と同様の効果を奏する。
<態様3>
本発明における第3の好適態様(以下「態様3」ともいう。)について、図4を用いて説明する。
態様3は、アセプティックリンス排水回収装置への適用例である。
図4に示す態様3は、還元設備23、充填塔20およびフィルタ設備24を有する排水回収装置1cである。また、充填塔20は、態様1および態様2の場合と同様に、上流側にOH形アニオン交換樹脂を充填し、その下流側にNa形カチオン交換樹脂を充填したものである。すなわち、態様3の排水回収装置1cは充填塔20の他に、さらに還元設備23およびフィルタ設備24を有し、本発明の装置に相当する。
図4のような排水回収装置1cを用いて、原水に相当するアセプティックリンス排水10´を還元設備23、充填塔20、フィルタ設備24の順に通水させて、処理水14を製造することができる。
ここで還元設備23は、態様2と同様のものを用いることができる。
フィルタ設備24は膜ろ過設備であり、例えば従来公知のRO膜、MF膜またはUF膜を利用したろ過設備である。
また、充填塔20の上流側にOH形アニオン交換樹脂2、下流側にNa形カチオン交換樹脂3が充填されているので、態様1および態様2の場合と同様に、簡便にOH形アニオン交換樹脂2およびNa形カチオン交換樹脂3の再生処理を行うことができる。そして、態様1と同様の効果を奏する。
<態様4>
本発明における第4の好適態様(以下「態様4」ともいう。)について、図5を用いて説明する。
態様4は、アセプティックリンス排水回収装置への適用例である。
図5に示す態様4は、還元設備23、カチオン交換樹脂塔21および充填塔20を有する排水回収装置1dである。また、充填塔20は、態様1〜3の場合と同様に、上流側にOH形アニオン交換樹脂を充填し、その下流側にNa形カチオン交換樹脂を充填したものである。すなわち、態様4の排水回収装置1dは充填塔20の他に、さらに還元設備23およびカチオン交換樹脂塔21を有し、本発明の装置に相当する。
図5のような排水回収装置1dを用いて、原水に相当するアセプティックリンス排水10´を還元設備23、カチオン交換樹脂塔21および充填塔20の順に通水させて、処理水14を製造することができる。
ここで還元設備23は、態様2と同様のものを用いることができる。
カチオン交換樹脂塔21も、態様1と同様のものを用いることができる。
また、充填塔20の上流側にOH形アニオン交換樹脂2、下流側にNa形カチオン交換樹脂3が充填されているので、態様1〜態様3の場合と同様に、簡便にOH形アニオン交換樹脂2およびNa形カチオン交換樹脂3の再生処理を行うことができる。そして、態様1と同様の効果を奏する。
本発明の実施例について説明する。本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
本発明の実施例および比較例で使用した器具、イオン交換樹脂および原水について説明する。
実施例および比較例では、イオン交換樹脂を充填する器具として、アクリルカラムを用いた。なお、実施例および比較例では同じカラムを用いた。
Na形カチオン交換樹脂はダウケミカル社製のゲル形強酸性カチオン交換樹脂「MONOSPHERE 650C(H)」を、ナトリウム形に再生したものを用いた。なお、ナトリウム形への再生条件は、再生剤をNaOHとし、再生レベルを500g−NaOH/L−Rとした。
OH形アニオン交換樹脂はダウケミカル社製のゲル形アニオン交換樹脂「UPCORE MONO A−625」を用いた。OH形アニオン交換樹脂は新品のものを使用した。
図6を用いて実施例を説明する。
初めに、カラム101内の下部(下流側)に100mlのNa形カチオン交換樹脂103を充填した。この際、Na形カチオン交換樹脂103の充填高は200mmであった。
次に、カラム101内の上部(上流側)に400mlのOH形アニオン交換樹脂105を充填した。この際、OH形アニオン交換樹脂105の充填高は800mmであった。
なお、図6に示すように、Na形カチオン交換樹脂103とOH形アニオン交換樹脂105とが接するように充填した。
そして、カラム101を、OH形アニオン交換樹脂105が上側、Na形カチオン交換樹脂103が下側となるように、また、その長手方向が鉛直方向となるように設置した。
このように設置したカラム101内へ上側から純水107を供給し、カラム101内に純水107を通水させて、下側から処理水109を得た。
この際の通水空塔速度(SV)は、OH形アニオン交換樹脂105において18hr-1、Na形カチオン交換樹脂103において73hr-1とした。
そして、通水時間は最長120分とし、通水時間1分、3分、5分、7分、9分、10分、20分、60分、120分の時の処理水109をそれぞれ採水した。
図7を用いて比較例を説明する。
初めに、カラム111内へ400mlのOH形アニオン交換樹脂105を充填した。この際、OH形アニオン交換樹脂105の充填高は800mmであった。
そして、カラム111を、その長手方向が鉛直方向となるように設置した。
このように設置したカラム111内へ上側から純水107を供給し、カラム111内に純水107を通水させて、下側から処理水113を得た。
この際の通水空塔速度(SV)は、実施例と同様に18hr-1とした。
また、同様の通水時間において処理水113を採水した。
実施例および比較例における、各通水時間に採水した処理水に含まれるのTMA、DMAおよびMMAの各アミン類の濃度を測定した。アミン類の濃度はイオンクロマトグラフ法により測定した。
また、パネラー7人による臭気判定も行った。
第1表に各アミン類の濃度の測定結果および臭気判定の結果を示す。
Figure 2015024379
実施例では、通水5分以降の処理水で各アミン類濃度が5μg/L未満となった。また、臭気判定において、通水3分以降ではパネラー全員が臭気を感じなかった。
一方、Na形カチオン交換樹脂に通水させなかった比較例の処理水は、通水時間1分において多量のTMAおよびDMAを含んでおり、通水時間120分でもTMAおよびDMAが5μg/L未満となることはなかった。また、通水時間120分でも、パネラーの7人中3〜6人が臭気を感じた結果となった。
実施例および比較例から、本発明は装置起動直後の長時間のブローがなくとも、アミン臭を大幅に低減させた処理水を得られることがわかった。これにより、異臭対策に要するブロー時間を大幅に短縮し、かつブロー水量を大幅に削減することができる。
1a 純水製造装置
1b、1c、1d アセプティックリンス排水回収装置
10 原水
10´ アセプティックリンス排水
14 処理水
20 充填塔
2 OH形アニオン交換樹脂
3 Na形カチオン交換樹脂
21 カチオン交換樹脂塔
22 脱炭酸塔
23 還元設備
24 フィルタ設備
60 再生剤(NaOH)
101、111 カラム
103 Na形カチオン交換樹脂
105 OH形アニオン交換樹脂
107 純水
109、113 処理水

Claims (8)

  1. アニオン交換樹脂から漏出する臭気を有する水を塩形カチオン交換樹脂に通水させる、水中の臭気の除去方法。
  2. 前記塩形カチオン交換樹脂はナトリウム形カチオン交換樹脂である、請求項1に記載の水中の臭気の除去方法。
  3. アニオン交換樹脂の下流側に、前記塩形カチオン交換樹脂を用いた、請求項1または2に記載の水中の臭気の除去方法。
  4. アニオン交換樹脂から漏出する臭気を有する水を通水させる塩形カチオン交換樹脂の再生に用いる再生剤が、前記アニオン交換樹脂の再生に用いる再生剤と同一である、塩形カチオン交換樹脂の再生方法。
  5. アニオン交換樹脂から漏出する臭気を有する水を塩形カチオン交換樹脂に通水させる手段を有する、水中の臭気の除去装置。
  6. 前記塩形カチオン交換樹脂はナトリウム形カチオン交換樹脂である、請求項5に記載の水中の臭気の除去装置。
  7. アニオン交換樹脂の下流側に、前記塩形カチオン交換樹脂を用いた、請求項5または6に記載の水中の臭気の除去装置。
  8. アニオン交換樹脂から漏出する臭気を有する水を通水させる塩形カチオン交換樹脂の再生に用いる再生剤が、前記アニオン交換樹脂の再生に用いる再生剤と同一である再生手段をさらに有する、請求項5〜7のいずれかに記載の水中の臭気の除去装置。
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