JP2015024052A - 車両用シート構造 - Google Patents

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稔 結城
Minoru Yuki
稔 結城
しずか 高山
Shizuka Takayama
しずか 高山
平尾 章成
Akinari Hirao
章成 平尾
中野 伸行
Nobuyuki Nakano
伸行 中野
敬子 高田
Keiko Takada
敬子 高田
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Abstract

【課題】シート座面に置いた荷物を安定的に支持することができる車両用シート構造を提供すること。【解決手段】乗員が着座するシート座面11を有するシートクッション部10と、シートクッション部10の後側10aに起立し、シートフレーム21と、このシートフレーム21を覆うクッションパッド22及びシートトリムカバー23と、を有するシートバック部20と、一端部にシートフレーム21に取り付けられる取付部31を有し、他端部にシート座面11上に載置される荷物Nに係合可能な係合部32を有すると共に、この他端部がクッションパッド22に形成された横切込部22b及びシートトリムカバー23に形成された第1開口部23aを介し、シート座面11の上方位置に突出する荷物支持具30と、を備える構成とした。【選択図】図1

Description

本発明は、車両シートの座面に置いた荷物の転倒や移動を防止する荷物支持具を備えた車両用シート構造に関する発明である。
従来、ヘッドレストにぶら下げたロープと、このロープの先端に設けられてシート座面上に置いた荷物に連結するストラップと、を有する荷物支持具を備え、荷物の転倒や移動を防止する車両用シート構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000-264653号公報
ところで、従来の車両用シート構造の荷物支持具では、ヘッドレストにぶら下げたロープの先端にストラップを取り付けた構成となっているため、高さの低い荷物を支持するにはロープを長くする必要があった。
しかしながら、ロープを長くしてしまうと、荷物支持具をヘッドレストに固定する支点と、荷物の連結点との距離が長くなってしまい、車両に横方向の慣性力が作用した場合、荷物の移動距離が大きくなり、荷物を安定して支持することができないという問題があった。また、ストラップが荷物の重さに耐えられずに外れてしまい、荷物がシート座面から落ちるおそれもあった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、シート座面に置いた荷物を安定的に支持することができる車両用シート構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両用シート構造は、シートクッション部と、シートバック部と、荷物支持具と、を備えている。
前記シートクッション部は、乗員が着座するシート座面を有する。
前記シートバック部は、前記シートクッション部の後側に起立し、シート骨格部材と前記シート骨格部材を覆うシートパッドと、を有する。
前記荷物支持具は、一端部に前記シート骨格部材に取り付けられる取付部を有し、他端部に前記シート座面上に載置される荷物に係合可能な係合部を有すると共に、該他端部が前記シートパッドに形成されたスリットを介して前記シート座面の上方位置に突出する。
本発明の車両用シート構造では、一端部にシート骨格部材に取り付けられる取付部を有すると共に、他端部に係合部を有する荷物支持具が、シートパッドに形成されたスリットを介してシート座面の上方位置に突出する。
すなわち、荷物支持具を固定する支点はシートバックになり、通常このシートバックの上部に設けられるヘッドレストよりも低い位置に支点を設定することができる。そのため、シート座面上に載置した荷物に係合可能な係合部と、荷物支持具をシートバック部に取り付ける取付部との距離を、短くした状態で荷物を支持することができる。
この結果、車両に横方向の慣性力が働いた際の荷物の移動量を抑制して、安定的に支持することができると共に、荷物支持具に作用する荷物の重量を抑え、荷物の落下を防止することができる。
実施例1の車両用シート構造が適用された車両シートを示す外観斜視図である。 実施例1のシートバック部を示す分解斜視図である。 図1におけるA−A断面図である。 図3におけるB部拡大図である。 実施例1の荷物支持具において、荷物不支持状態を示す斜視図である。 実施例1の荷物支持具を収納した状態を示す車両シートの要部を拡大した断面図である。 比較例の車両用シート構造が適用された車両シートに、車両横方向の慣性力が作用した場合の荷物の動きを示す作用説明図である。 実施例1の車両用シート構造が適用された車両シートに、車両横方向の慣性力が作用した場合の荷物の動きを示す作用説明図である。 実施例1の車両用シート構造のシート骨格部材の他の例を示す斜視図である。 図9に示すシート骨格部材を適用した車両シートを示す要部断面図である。 図9に示すシート骨格部材に取り付けた荷物支持具を示す斜視図である。
以下、本発明の車両用シート構造を実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
(実施例1)
まず、実施例1の車両用シート構造における構成を「シート全体構成」、「シートバック部の詳細構成」、「荷物支持具の詳細構成」に分けて説明する。
[シート全体構成]
図1は、実施例1の車両用シート構造が適用された車両シートを示す外観斜視図である。以下、図1に基づき、実施例1の車両用シート構造のシート全体構成を説明する。
実施例1の車両シート1は、図1に示すように、シートクッション部10と、シートバック部20と、荷物支持具30と、を備えている。
前記シートクッション部10は、乗員(ここでは図示せず)が着座するいわゆる着座部であり、乗員が安定的に着座するために中央がくぼんだシート座面11を有している。また、前記シートクッション部10は、シートブラケット12を介して車室床面2に支持されており、車両前後方向に移動可能となっている。
前記シートバック部20は、シートクッション部10の後側10aに起立し、シートクッション部10に着座した乗員の背後を支持するいわゆる背もたれである。なお、このシートバック部20は、ここでは図示しないヒンジ機構を介して、シートクッション部10に対し起倒可能に設けられている。また、このシートバック部20の上部には、乗員の頭部を支持するヘッドレスト13が設けられている。
前記荷物支持具30は、前記シートバック部20の中央部、つまりヘッドレスト13よりも下方位置の車両上下方向及び車幅方向の中間部に設けられ、シートバック部20の前面20a側にぶら下がっている。
[シートバック部の詳細構成]
図2は、実施例1のシートバック部を示す分解斜視図である。図3は、図1におけるA−A断面図である。以下、図2及び図3に基づき、実施例1のシートバック部の詳細構成について説明する。
前記シートバック部20は、図2に示すように、シートフレーム21と、クッションパッド22と、シートトリムカバー23と、を有している。
前記シートフレーム21は、シートバック部20を支持するシート骨格部材であり、金属剛体からなる。このシートフレーム21は、シートバック部20の周縁部を支持する周縁フレーム部21aと、この周縁フレーム部21aの車両上下方向中間部に設けられた中間フレーム部(支持具係止部)21bと、中間フレーム部21bの上下に設けられた一対のクッションスプリング21c,21cと、から構成される。
前記周縁フレーム部21aは、両端が車両下方に屈曲した門型の第1周縁フレーム21dと、第1周縁フレーム21dの両端部に接続された一対の第2周縁フレーム21e,21eと、を有している。
前記第1周縁フレーム21dの中央部には、ヘッドレスト13のヘッドレストステー13a(図1参照)を支持するヘッドレスト支持部21fが設けられている。
前記第2周縁フレーム21eの下端部には、ヒンジ機構21gが設けられている。また、前記第2周縁フレーム21eの上端部には第1周縁フレーム21dの端部が固定されている。
前記中間フレーム部21bは、両端部が第1周縁フレーム21dの両側にそれぞれ溶着固定され、車幅方向に延在されている。この中間フレーム部21bは、直管剛体から構成されている。なお、この中間フレーム部21bは、ここではシートバック部20の車両上下方向のほぼ中央部に設けられている。すなわち、ヘッドレスト支持部21fから中間フレーム部21bまでの距離と、ヒンジ機構21gから中間フレーム部21bまでの距離はほぼ同じに設定されている。
前記クッションスプリング21cは、両端部が第1周縁フレーム21dの両側にそれぞれねじ固定され、車幅方向に延在されている。このクッションスプリング21cは、中間フレーム部21bよりも小径の管剛体を蛇行させることで、高可撓性を有するように構成されている。
前記クッションパッド(シートパッド)22は、ウレタンフォーム等の発泡成形材からなる弾性部材であり、シートフレーム21に固定されると共に、このシートフレーム21の前面(乗員に臨む面)と、両側面及び上面を覆っている。このクッションパッド22には、車両上下方向に延びる一対の縦切込部22a,22aと、この一対の縦切込部を連結するように車幅方向に延びる横切込部(スリット)22bと、が形成されている。
ここで、縦切込部22a,22a及び横切込部22bは、シートバック部20の立体形状維持や、シートトリムカバー23に生じる恒久的なしわの発生を防止するために、このシートトリムカバー23を固定するための溝であり、それぞれクッションパッド22を車両前後方向に貫通している。また、前記横切込部22bは、車両上下方向のほぼ中央部に形成され、シートフレーム21の中間フレーム部21bに対して車両前後方向に対向する。さらに、この横切込部22bの車幅方向中央部には、切込高さHが他の部分よりも大きくなった収納空間22cが形成されている。すなわち、この収納空間22cは、切込高さHとシートクッション22の厚みとで決まる空間であり、折り畳んだ荷物支持具30を収納可能な容積を有している。
なお、この収納空間22cにおける切込高さHは、荷物支持具30を折り畳んだ際の厚みH1(図6参照)とほぼ同程度に設定されている。また、シートフレーム21の上面を覆う部分には、ヘッドレストステー13aが貫通する一対のステー貫通孔22d,22dが形成されている。
前記シートトリムカバー(シートパッド)23は、クッションパッド22の前面(乗員に臨む面)と、両側面及び上面を被覆する表皮材である。このシートトリムカバー23は、クッションパッド22の形状に合わせた外形形状を有し、クッションパッド22の周囲に固定されるとともに、縦切込部22a,22aや横切込部22bに一部が入り込んで固定される。すなわち、シートトリムカバー23のうち、縦切込部22a,22aや横切込部22bに対向する部分には、予め各切込部22a,22bに入り込む余裕部分が設けられている。さらに、このシートトリムカバー23には、クッションパッド22に形成された収納空間22cに対向する位置に、第1開口部(スリット)23aが形成されている。
なお、クッションパッド22の上面を覆うシートトリムカバー23の上面23bには、ステー貫通孔22d,22dに対向する一対の第2開口部23c,23cが形成されている。
[荷物支持具の詳細構成]
図4は、図3におけるB部拡大図である。図5は、実施例1の荷物支持具において、荷物不支持状態を示す斜視図である。図6は、実施例1の荷物支持具を収納した状態を示す車両シートの要部を拡大した断面図である。以下、図4〜図6に基づき、実施例1の荷物支持具の詳細構成について説明する。
前記荷物支持具30は、図4に示すように、一端部に中間フレーム部21bに取り付けられる取付部31が形成され、他端部に荷物(不図示)に係合される係合部32が形成されている。この荷物支持具30の全長は、クッションパッド22の最大厚みWよりも長く設定され、係合部32が形成された他端部が、シートバック部20に形成された横切込部22b及び第1開口部23aを介して、シートバック部20の前面20aに突出している。ここで、荷物支持具30の全長は、シートフレーム21のヒンジ機構21gから中間フレーム部21bまでの距離よりも短く設定されている。これにより、係合部32は、シートクッション部10のシート座面11の上方位置に突出する。また、この荷物支持具30は布製の帯状テープ材であり、自由に変形可能となっている。
前記取付部31は、図5に示すように、荷物支持具30の一端部を折り返し、シートフレーム21の中間フレーム部21bを巻き込んだループ状に固定されることで中間フレーム部21bに取り付けられている。なお、ここでは、荷物支持具30の端部を縫い付けてループ状に固定している。そして、この取付部31は、シートバック部20のクッションパッド22に覆われている。
前記係合部32は、荷物支持具30の他端部に設けられた第1面ファスナー32aと、第2面ファスナー32bとを貼り合せることで、荷物支持具30の他端部を折り返してループ状に形成した部分である。この係合部32には、シートクッション部10のシート座面11上に載置した荷物(ここでは図示せず)を巻き込むことで荷物に係合する。
なお、第1面ファスナー32a及び第2面ファスナー32bは、いずれも荷物支持具30の長さ方向に延びている。そして、この第1,第2面ファスナー32a,32bの貼り合せ位置をずらすことで、取付部31から係合部32の折り返し部分までの長さを調整可能としている。
さらに、この荷物支持具30は、図6に示すように、折り畳んだ状態でシートバック部20のクッションパッド22に形成した収納空間22cに収納可能となっている。なお、この荷物支持具30は自在に変形できるので、折り畳むことなく収納空間22cに押し込んでも収納することができる。
次に、作用を説明する。
まず、「比較例の車両用シート構造の構成とその課題」を説明し、続いて、実施例1の「荷物支持作用」について説明する。
図7は、比較例の車両用シート構造が適用された車両シートに、車両横方向の慣性力が作用した場合の荷物の動きを示す作用説明図である。図7に基づいて、比較例の車両用シート構造とその課題を説明する。
図7に示す比較例の車両用シート構造を適用した車両シート100は、乗員が着座するシートクッション部101と、このシートクッション部101の後側に起立するシートバック部102と、シートバック部102に設けられた荷物支持具103と、を備えている。また、シートバック部102の上部102aには、乗員の頭部を支持するヘッドレスト104が設けられている。
この比較例の荷物支持具103は、シートクッション部101のシート座面101aに載置した荷物Nに係合し、この荷物Nの落下や移動を防止するものである。荷物支持具103は、リング状になったロープ103aと、ロープ103aの一部に取り付けられたストラップ103bと、を有している。
前記ロープ103aは、ヘッドレスト104のヘッドレストステー104aに掛けられ、このヘッドレストステー104aに支持される。また、前記ストラップ103bは、ロープ103aの下端部に固定され、荷物Nの持ち手N1に着脱可能に連結される。そして、このロープ103a又はストラップ103bの長さは調節可能となっており、ヘッドレストステー104aからシート座面101a上の荷物Nまでの距離に合わせて調節できる。
ここで、荷物Nの移動等を防止するには、荷物Nがシート座面101aに支持された状態で、ロープ103a及びストラップ103bが撓んでいない長さに調節されることが最も良い。しかしながら、ロープ103aは、そもそもヘッドレストステー104aに支持されている。そのため、ロープ103aの支点となっているヘッドレストステー104aから荷物Nまでの距離が比較的長い。これにより、車両に横方向の慣性力Fが作用した際、ロープ103a及びストラップ103bが撓んでいなくても、図7において二点鎖線で示すように荷物Nの移動距離が大きくなり、荷物Nを安定的に支持することが難しいという問題があった。しかも、ヘッドレストステー104aから荷物Nまでの距離が比較的長いことで、ストラップ103bに作用する荷重が大きくなり、ストラップ103bから荷物Nが外れて落下するおそれもあった。
[荷物支持作用]
図8は、実施例1の車両用シート構造が適用された車両シートに、車両横方向の慣性力が作用した場合の荷物の動きを示す作用説明図である。以下、図8に基づき、実施例1の荷物支持作用を説明する。
実施例1の車両用シート構造が適用された車両シート1において、シートクッション部10のシート座面11上に載置した荷物Nを支持するには、まず、この荷物Nをシートクッション部10の中央に載置する。このとき、シートバック部20に接するように載置する方が、車両前後方向の移動を抑制することができる。
次に、シートバック部20のシートフレーム21に固定された荷物支持具30の係合部32において、第1面ファスナー32aから第2面ファスナー32bをはがす。これにより、荷物支持具30は、図5に示す展開状態となる。
そして、荷物Nの持ち手N1を車両上方に持ち上げ、係合部32を持ち手N1に通したのち、第1面ファスナー32aに第2面ファスナー32bを貼り付け、係合部32に荷物Nを係合する。このとき、第1,第2面ファスナー32a,32bの貼り合わせ位置を調整し、荷物Nをシート座面11に載置した状態で荷物支持具30ができるだけ撓まない長さに調節する。
ここで、荷物支持具30は、一端部の取付部31がシートフレーム21に取り付けられ、他端部の係合部32が、クッションパッドの横切込部22b及びシートトリムカバー23の第1開口部23aを介して、シートバック部20の前面20aに突出している。つまり、この係合部32が、シート座面11の上方位置にぶら下がる。
このとき、荷物支持具30の取付部31は、シートバック部20のシートフレーム21に取り付けられることで、荷物支持具30の支点となっている取付部31から荷物Nまでの距離は、ヘッドレストステー104aから荷物Nまでの距離よりも短くなっている。
これにより、荷物支持具30の全長を、比較例の荷物支持具103よりも短くすることができる。そして、車両に横方向の慣性力Fが作用した際、図8において二点鎖線で示すように荷物Nの移動距離を抑えて、荷物Nを安定的に支持することができる。また、取付部31から荷物Nまでの距離を短くすることで、係合部32に作用する荷重が大きくならず、係合部32から荷物Nが外れて落下することも防止できる。
さらに、実施例1では、シートフレーム21がシートバック部20の車両上下方向中間部に設けられ、ヘッドレスト13よりも下方位置に配置された中間フレーム部21bを有している。一方、クッションパッド22に形成された横切込部22b及びシートトリムカバー23に形成された第1開口部23aは、中間フレーム部21bに対して車両前後方向に対向している。
これにより、荷物支持具30の支点をヘッドレスト104によって支持する比較例よりも、この荷物支持具30の支点をシート座面11に対して確実に近接することができ、荷物支持具30の全長を短縮化することができる。また、横切込部22bや第1開口部23aが、中間フレーム部21bに対して車両前後方向に対向したことで、クッションパッド22やシートトリムカバー23によって、荷物支持具30がいたずらに長くなることを防止でき、荷物支持具30の全長を短く抑えることができる。
この結果、取付部31から荷物Nまでの距離を短くし、荷物Nを安定的に支持することができる。
また、この車両用シート構造では、シートバック部20のクッションパッド22に形成された横切込部22bには、収納空間22cが形成されている。そのため、荷物Nをシート座面11上に載置していないときには、荷物支持具30を折り畳み、図6に示すように収納空間22cに収納することができる。
これにより、シートクッション部10に着座した乗員の背中等に荷物支持具30が接触することがなく、乗員に違和感を与えることを防止できる。
しかも、この実施例1では、収納空間22cにおける切込み高さHが、荷物支持具30を折り畳んだ際の厚みH1(図6参照)とほぼ同程度に設定されている。これにより、荷物支持具30と横切込部22bとの間に生じる摩擦力が高くなり、この高摩擦力によって荷物支持具30を収納空間22c内に保持することができる。
すなわち、荷物支持具30を収納空間22c内に保持するための保持手段が不要とすることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両用シート構造にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 乗員が着座するシート座面11を有するシートクッション部10と、
前記シートクッション部10の後側10aに起立し、シート骨格部材(シートフレーム)21と、前記シート骨格部材21を覆うシートパッド(クッションパッド22,シートトリムカバー23)と、を有するシートバック部20と、
一端部に前記シート骨格部材21に取り付けられる取付部31を有し、他端部に前記シート座面11上に載置される荷物Nに係合可能な係合部32を有すると共に、該他端部が前記シートパッド22,23に形成されたスリット(横切込部22b,第1開口部23a)を介して前記シート座面11の上方位置に突出する荷物支持具30と、
を備える構成とした。
これにより、シート座面11に置いた荷物Nを安定的に支持することができる。
(2) 前記スリット(横切込部22b)は、前記荷物支持具30を収納可能である構成とした。
これにより、(1)の効果に加え、乗員がシートクッション部10に着座した際に、荷物支持具30に接触することがなくなり、乗員に異物感を与えることを防止できる。
(3) 前記シート骨格部材(シートフレーム)21は、前記シートバック部20の車両上下方向中間部に設けられて、前記取付部31が取り付けられる支持具係止部(中間フレーム部)21bを有し、
前記スリット(横切込部22b,第1開口部23a)は、前記シートバック部20の車両上下方向中間部に形成され、前記支持具係止部21bに対して車両前後方向に対向する位置に設けられる構成とした。
これにより、(1)又は(2)の効果に加え、荷物支持具30の支点をヘッドレスト13によって支持する場合よりも、この荷物支持具30の支点をシート座面11に対して確実に近接することができ、荷物支持具30の全長を短縮化することができる。また、クッションパッド22やシートトリムカバー23によって、荷物支持具30がいたずらに長くなることを防止でき、荷物支持具30の全長を短く抑えることができる。
以上、本発明の車両用シート構造を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、車両シート1が、剛性体であるシートフレーム21にクッションパッド22を取り付け、その上をシートトリムカバー23で覆った構成である例を示した。この場合では、シートフレーム21が剛性体であり、このシートフレーム21の中間フレーム部21bに荷物支持具30を取り付けても、荷物Nを十分に支持することができるが、これに限らない。
すなわち、コストや質量の増加防止を考慮し、図9に示すような剛性体である車体パネル40でシートバック部41を支持するセダンタイプの車両の後部座席等では、シートフレーム42は、できるだけ簡素化するために低剛性の鋼線を溶接で組み合わせた構造となるのが一般的である。そのため、この鋼線からなるシートフレーム42に荷物支持具30を取り付けた場合では、荷物Nを支持すために必要な剛性を確保できないことが想定される。
そこで、このような車体パネル40がシート骨格部材に相当する車両シートにおいて、本発明の車両用シート構造を適用する場合では、剛性体である車体パネル40に支持具係止部43を設ける。
ここで、この支持具係止部43は、図11に示すように、車体パネル40のシート後方面40aに形成された凹部43aと、この凹部43a内に架け渡された支柱43bと、を有する。そして、この支柱43bに荷物支持具30の取付部31を取り付けることで、荷物支持具30を固定する。これにより、荷物Nを安定的に支持することができる。
また、実施例1では、クッションパッド22に形成したスリットに相当する横切込部22bが、シートバック部20の立体形状維持や、シートトリムカバー23に生じる恒久的なしわの発生を防止するためのシートトリムカバー23を固定するための溝となっている例を示した。そのため、この実施例1では、クッションパッド22に余計な切込みやスリットが形成されず、自然なデザインとすることができる。しかしながら、これに限らず、必要に応じて任意の位置にスリットを設けてもよい。
また、実施例1では、この横切込部22bが荷物支持具30を収納可能な収納空間22cを有する例を示したが、これに限らない。つまり、通常時ではこのスリットに相当する横切込部22bは密着しており、荷物支持具30を押し込む力で横切込部22bが押し広げられて、荷物支持具30を収納可能とするものであってもよい。
また、シートパッドとして、実施例1では、クッションパッド22と、これを覆うシートトリムカバー23との2部品によって構成する例を示した。しかしながら、例えば、弾性部材であるクッションパットの表面に表皮層を一体に形成したもの等、1部品によって構成するものであってもよい。
さらに、荷物支持具30をシートバック部20に複数設けてもよいし、車両上下方向の位置も中央部に限らない。様々な大きさの荷物に対応できるように、車両上下方向に複数並べて設置してもよい。
そして、スリットの切込み方向についても、実施例1では車幅方向に延在されているが、これに限らず、車両上下方向に延在するものであってもよい。
さらに、実施例1では、荷物支持具30の係合部32において、第1,第2面ファスナー32a,32bを用いて、この係合部32をループ状に保持する例を示したがこれに限らない。任意の長さでループ状に保持可能なストッパー部材や、クリップ等を用いてもよい。
さらに、収納空間22cの内部や周辺部に、この収納空間22c内に収納した荷物支持具30を保持する保持手段(例えば面ファスナーやスナップボタン等)を設けてもよい。
1 車両シート
10 シートクッション部
11 シート座面
13 ヘッドレスト
13a ヘッドレストステー
20 シートバック部
20a 前面
21 シートフレーム(シート骨格部材)
21a 周縁フレーム部
21b 中間フレーム部(支持具係止部)
22 クッションパッド(シートパッド)
22b 横切込部(スリット)
22c 収納空間
23 シートトリムカバー(シートパッド)
23a 第1開口部(スリット)
30 荷物支持具
31 取付部
32 係合部

Claims (3)

  1. 乗員が着座するシート座面を有するシートクッション部と、
    前記シートクッション部の後側に起立し、シート骨格部材と、前記シート骨格部材を覆うシートパッドと、を有するシートバック部と、
    一端部に前記シート骨格部材に取り付けられる取付部を有し、他端部に前記シート座面上に載置される荷物に係合可能な係合部を有すると共に、該他端部が前記シートパッドに形成されたスリットを介して前記シート座面の上方位置に突出する荷物支持具と、
    を備えたことを特徴とする車両用シート構造。
  2. 請求項1に記載された車両用シート構造において、
    前記スリットは、前記荷物支持具を収納可能である
    ことを特徴とする車両用シート構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された車両用シート構造において、
    前記シート骨格部材は、前記シートバック部の車両上下方向中間部に設けられて、前記取付部が取り付けられる支持具係止部を有し、
    前記スリットは、前記シートバック部の車両上下方向中間部に形成され、前記支持具係止部に対して車両前後方向に対向する位置に設けられる
    ことを特徴とする車両用シート構造。
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