JP2015023925A - 接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】連結部材に対する接続部分の位置と、接合剤の浸透具合とを容易に把握することができる接続構造を提供すること。【解決手段】医療用のエンドエフェクタを有する第1の線状部材と、該第1の線状部材を操作するための第2の線状部材とを接続する接続構造であって、第1および第2の線状部材を当接または近接させて挿入することができる内径を有するとともに、一端から他端にかけて連続的または離散的に形成される貫通部を有する連結部材と、第1および第2の線状部材の当接部分または近接部分が連結部材に挿入された状態で、連結部材と第1および第2の線状部材との間に注入され、連結部材、ならびに第1および第2の線状部材を接合する接合剤と、を備えた。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、内視鏡に用いられる医療用処置具の接続構造に関するものである。
従来、医療分野においては、患者等の被検体の臓器を観察する際に内視鏡システムが用いられている。このような内視鏡システムとして、可撓性を有する細長形状をなし、被検体の体腔内に挿入される挿入部と、挿入部の先端に設けられて体内画像を撮像する撮像素子と、ケーブルを介して挿入部に接続され、撮像素子が撮像した体内画像の画像処理を行って、体内画像を表示部等に表示させる外部装置とを有するものが知られている。
上述した内視鏡システムで使用される処置具は、略線状をなし、所定の処置を施すための機能部材と、機能部材に接続する操作ワイヤと、挿入部の内部に設けられ、機能部材および操作ワイヤを進退自在に挿通する管状部材と、を有する(例えば、特許文献1,2参照)。この機能部材としては、例えばバスケット状をなし、バスケットが形成する内部空間で体内の組織などを補足するバスケット鉗子や、体腔内の壁面を穿刺して、筒状の中空空間を介して細胞または組織を採取可能な手術針(生検針)、ワイヤに高周波電流を通電して組織を焼き切るワイヤループ型のスネアなどが挙げられる。
機能部材および操作ワイヤは、例えばSUSなどのステンレス鋼からなるスリーブ状の連結部材と、ロウや半田などの接合剤とを用いて連結されている。具体的には、連結部材の両端から機能部材と操作ワイヤとをそれぞれ挿入して、連結部材の内部において機能部材と操作ワイヤとの端部同士を当接または近接させ、この当接または近接させた接続部分を連結部材によって被覆した状態で、連結部材の内部にロウを注入して連結部材、機能部材および操作ワイヤを固定することによって、機能部材および操作ワイヤを接続している。
特開2002−253558号公報 国際公開第06/065913号
しかしながら、上述した機能部材と操作ワイヤとの接続は、連結部材によって被覆された状態であるため、連結部材に対して接続部分がどこに位置しているのかを把握することが困難であった。また、接合剤を注入した際、連結部材の内部における接合剤の浸透具合を確認することが困難であった。
したがって、機能部材と操作ワイヤとの接続において、連結部材に対する接続部分の位置と、接合剤の浸透状態とを容易に把握することができる技術が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、連結部材に対する接続部分の位置と、接合剤の浸透具合とを容易に把握することができる接続構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる接続構造は、医療用のエンドエフェクタを有する第1の線状部材と、該第1の線状部材を操作するための第2の線状部材とを接続する接続構造であって、前記第1および第2の線状部材を当接または近接させて挿入することができる内径を有するとともに、一端から他端にかけて連続的または離散的に形成される貫通部を有する連結部材と、前記第1および第2の線状部材の当接部分または近接部分が前記連結部材に挿入された状態で、前記連結部材と前記第1および第2の線状部材との間に注入され、前記連結部材、ならびに前記第1および第2の線状部材を接合する接合剤と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる接続構造は、上記の発明において、前記連結部材は、管状をなし、前記貫通部は、一または複数の貫通孔からなることを特徴とする。
また、本発明にかかる接続構造は、上記の発明において、前記貫通部は、複数の前記貫通孔からなり、前記貫通孔は、略円形をなす開口を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる接続構造は、上記の発明において、前記貫通孔は、前記連結部材の長手方向に延びる長孔であることを特徴とする。
また、本発明にかかる接続構造は、上記の発明において、前記連結部材は、当該連結部材の長手方向の中間部に、前記貫通孔の非配設領域を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる接続構造は、上記の発明において、前記連結部材は、線材をらせん状に巻回してなることを特徴とする。
また、本発明にかかる接続構造は、上記の発明において、前記第1の線状部材は、超弾性合金からなり、前記第2の線状部材は、前記超弾性合金とは異なる材料からなることを特徴とする。
本発明によれば、医療用のエンドエフェクタを有する第1の線状部材と、該第1の線状部材を操作するための第2の線状部材とを接続する接続構造であって、第1および第2の線状部材を当接または近接させて挿入することができる内径を有するとともに、一端から他端にかけて連続的または離散的に形成される貫通部を有する連結部材と、第1および第2の線状部材の当接部分または近接部分が連結部材に挿入された状態で、連結部材と第1および第2の線状部材との間に注入され、連結部材、ならびに第1および第2の線状部材を接合する接合剤と、を備えるようにしたので、連結部材に対する接続部分の位置と、接合剤の浸透具合とを容易に把握することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる内視鏡システムの概略構成を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態1にかかる内視鏡システムが備える処置具の概略構成を説明する模式図である。 図3は、本発明の実施の形態1にかかる処置具の要部の構成を説明する部分断面図である。 図4は、本発明の実施の形態1にかかる処置具の要部の構成を説明する模式図である。 図5は、本発明の実施の形態1にかかる処置具の要部の構成を説明する断面図である。 図6は、本発明の実施の形態1にかかる処置具の要部の構成を説明する図である。 図7は、本発明の実施の形態2にかかる処置具の要部の構成を説明する部分断面図である。 図8は、本発明の実施の形態2にかかる処置具の要部の構成を説明する模式図である。 図9は、本発明の実施の形態2にかかる処置具の要部の構成を説明する図である。 図10は、本発明の実施の形態3にかかる処置具の要部の構成を説明する部分断面図である。 図11は、本発明の実施の形態3にかかる処置具の要部の構成を説明する模式図である。 図12は、本発明の実施の形態3にかかる処置具の要部の構成を説明する断面図である。 図13は、本発明の実施の形態3にかかる処置具の要部の構成を説明する図である。 図14は、本発明の実施の形態4にかかる処置具の要部の構成を説明する模式図である。 図15は、本発明の実施の形態4にかかる処置具の要部の構成を説明する断面図である。 図16は、本発明の実施の形態4にかかる処置具の要部の構成を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)として、患者等の被検体の体腔内の画像を撮像して表示する医療用の内視鏡システムについて説明する。また、この実施の形態により、この発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。さらにまた、図面は、模式的なものであり、各部材の厚みと幅との関係、各部材の比率等は、現実と異なることに留意する必要がある。また、図面の相互間においても、互いの寸法や比率が異なる部分が含まれている。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる内視鏡システム1の概略構成を示す図である。図1に示すように、内視鏡システム1は、被検体の体腔内に先端部を挿入することによって被検体の体内画像を撮像する内視鏡2と、内視鏡2が撮像した体内画像に所定の画像処理を施すとともに、内視鏡システム1全体の動作を統括的に制御する制御装置3と、内視鏡2の先端から出射する照明光を発生する光源装置4と、制御装置3が画像処理を施した体内画像を表示する表示装置5と、エンドエフェクタを有する機能部材を先端に有し、内視鏡2に挿通されて先端部24の先端から表出する処置具6と、を備える。
内視鏡2は、可撓性を有する細長形状をなす挿入部21と、挿入部21の基端側に接続され、各種の操作信号の入力を受け付ける操作部22と、操作部22から挿入部21が延びる方向と異なる方向に延び、制御装置3および光源装置4と接続する各種ケーブルを内蔵するユニバーサルコード23と、を備える。
挿入部21は、撮像素子を内蔵した先端部24と、複数の湾曲駒によって構成された湾曲自在な湾曲部25と、湾曲部25の基端側に接続され、可撓性を有する長尺状の可撓管部26と、を有する。
撮像素子は、外部からの光を受光して電気信号に光電変換して所定の信号処理を施す。撮像素子は、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサを用いて実現される。
操作部22と先端部24との間には、制御装置3との間で電気信号の送受信を行う複数の信号線が束ねられた集合ケーブルが接続されている。複数の信号線には、撮像素子が出力した映像信号を制御装置3へ伝送する信号線および制御装置3が出力する制御信号を撮像素子へ伝送する信号線等が含まれる。
操作部22は、湾曲部25を上下方向および左右方向に湾曲させる湾曲ノブ221と、体腔内に生体鉗子、レーザメスおよび検査プローブ等の処置具6を挿入する処置具挿入部222と、制御装置3、光源装置4に加えて、送気手段、送水手段、送ガス手段等の周辺機器の操作指示信号を入力する操作入力部である複数のスイッチ223と、を有する。
ユニバーサルコード23は、ライトガイドおよび集合ケーブルを少なくとも内蔵している。また、ユニバーサルコード23の操作部22に連なる側と異なる側の端部には、光源装置4に着脱自在なコネクタ部27と、コイル状をなすコイルケーブル270を介してコネクタ部27と電気的に接続され、制御装置3と着脱自在な電気コネクタ部28と、が設けられている。
制御装置3は、先端部24から出力された画像信号をもとに、表示装置5が表示する体内画像を生成する。制御装置3は、例えばホワイトバランス(WB)調整処理、ゲイン調整処理、γ補正処理、D/A変換処理、フォーマット変更処理などを行う。
光源装置4は、例えば、光源、回転フィルタ、および光源制御部を備える。光源は、白色LED(Light Emitting Diode)またはキセノンランプ等を用いて構成され、光源制御部の制御のもと、白色光を発生する。光源が発生した光は、ライトガイドを経由して先端部24の先端から照射される。
表示装置5は、映像ケーブルを介して制御装置3が生成した体内画像を制御装置3から受信して表示する機能を有する。表示装置5は、例えば液晶または有機EL(Electro Luminescence)を用いて構成される。
図2は、本実施の形態にかかる内視鏡システム1が備える処置具6の概略構成を説明する模式図である。処置具6は、略円柱状をなす基部61a、および基部61aの端部に設けられ、基部61aの長手方向と直交する方向に貫通する開口が形成された把持部61bを有する把持部材61と、バスケット鉗子からなるエンドエフェクタを有する機能部材62(第1の線状部材)と、把持部材61と機能部材62とを連結し、屈曲自在な操作ワイヤ63(第2の線状部材)と、基部61aおよび操作ワイヤ63を進退自在に収容可能な略筒状をなす収容部64と、収容部64の基部61aを収容する側と異なる側の端部に設けられ、可撓性を有する管状の可撓管部65と、を有する。処置具6は、内視鏡2において、可撓管部65が処置具挿入部222から挿入され、先端部24から可撓管部65の先端が表出可能に配設される。
機能部材62は、把持部材61の収容部64に対する往復動に応じて、可撓管部65の先端から外部に表出可能である。
操作ワイヤ63は、SUSなどのステンレスからなる線材を用いて形成されている。
収容部64は、段付き形状をなす中空空間を形成する。収容部64の中空空間は、一端側が基部61aを挿通可能な径を有し、他端側が操作ワイヤ63を挿通可能な径を有している。
図3は、本実施の形態1にかかる処置具の要部の構成を説明する部分断面図である。機能部材62は、四本の弾性ワイヤ6211によってバスケット形状を形成するバスケット部621(エンドエフェクタ)と、バスケット部621の一端に設けられ、四本の弾性ワイヤ6211の端部を一括して固定する固定部622と、を有する。また、バスケット部621は、接続部66を介して操作ワイヤ63と連結している。なお、本実施の形態1では、四本の弾性ワイヤ6211によってバスケット形状を形成するものとして説明するが、例えば三本や五本以上の弾性ワイヤによってバスケット形状を形成するものであってもよい。
弾性ワイヤ6211は、超弾性を有する材料(超弾性合金)からなる線材を用いて形成される。超弾性合金は、変態点以上の温度において形状記憶特性(形状回復特性)を有し、この変態点が常温以下である合金であって、例えばニッケル−チタン合金や、鉄−マンガン−ケイ素合金などである。弾性ワイヤ6211は、中央部が外周側へ向けて略弧状(C字状)に屈曲した形状をなしている。
バスケット部621は、上述した形状をなす四本の弾性ワイヤ6211を、対向する二つの弾性ワイヤ6211のC字が向き合った状態であって、かつ対向する二つの弾性ワイヤ6211を通過する平面と他の対向する二つの弾性ワイヤ6211を通過する平面とが交差するように固定部622および接続部66にそれぞれ固定されたバスケット状をなす。なお、弾性ワイヤ6211をそれぞれ通過する平面同士は、直交することが好ましい。
固定部622は、SUSなどのステンレスを用いて形成され、バスケット部621の一端を、四本の弾性ワイヤ6211が上述した位置関係を満たすように収容して固定する。固定部622は、有底のキャップ状をなし、弾性ワイヤ6211を収容する側と異なる側の端部(底側の端部)が、球面状をなしている。固定部622は、弾性ワイヤ6211の他端を内部に挿入後、樹脂などの接着剤や半田による固化、またはカシメなどによる圧着によって弾性ワイヤ6211の一端を固定する。
接続部66は、可撓管部65の中空部651に対して進退自在な形状をなしている。接続部66は、バスケット部621の他端に設けられ、四本の弾性ワイヤ6211の端部を一括して収容して固定するとともに、四本の弾性ワイヤ6211と操作ワイヤ63とを連結する。
図4は、本実施の形態1にかかる処置具の要部の構成を模式的に示す図であって、接続部66近傍を示す図である。図5は、本実施の形態1にかかる処置具の要部の構成を模式的に示す断面図であって、接続部66の長手方向の中心軸を通過する平面を切断面とする断面図である。接続部66は、四本の弾性ワイヤ6211と操作ワイヤ63との接続部分を被覆する連結部材661と、連結部材661の内部に設けられ、連結部材661、複数の弾性ワイヤ6211および操作ワイヤ65を接合し、それぞれの位置関係を固定する接合剤662と、を有する。
連結部材661は、SUSなどのステンレスを用いて形成され、機能部材62および操作ワイヤ63の端部同士を当接または近接させて挿入することができる内径を有する筒状をなす。また、連結部材661には、円形をなす開口を有し、連結部材661の径方向(連結部材661の長手方向と直交する方向)に貫通する複数の貫通孔661a(貫通部)が形成されている。複数の貫通孔661aは、連結部材661の長手方向に沿って離散的に設けられるとともに、連結部材661の周方向(筒の外周の周回方向)に沿って複数の列をなしている。
接合剤662には、半田や樹脂、金属からなるロウなどが用いられる。また、接合剤662のほか、弾性ワイヤ6211や連結部材661、操作ワイヤ63に対する接合剤662の濡れ性を向上させるため、弾性ワイヤ6211や連結部材661、操作ワイヤ63において、接合剤662の配設領域の一部または全部の表面にフラックスが塗布されてもよい。ここで、接合剤662の濡れ性とは、例えば接合剤662の連結部材661に対する浸透性である。接合剤662の濡れ性が高い場合、例えば連結部材661の外表面に対する接合剤662の接触角が小さくなるため、連結部材661の内部において、接合剤662を一様に配設することができる。
次に、接続部66による四本の弾性ワイヤ6211と操作ワイヤ63との連結について説明する。図6は、本実施の形態1にかかる処置具の連結部分の構成を説明する図である。四本の弾性ワイヤ6211と操作ワイヤ63とを連結する際には、四本の弾性ワイヤ6211と操作ワイヤ63との端部同士を当接させた状態で、連結部材661によって当接部分を被覆した後、接合剤662によって、連結部材661、四本の弾性ワイヤ6211および操作ワイヤ63を固定する。
具体的には、まず、連結部材661に対し、弾性ワイヤ6211の一括された端部と、操作ワイヤ63とを連結部材661の長手方向の両端からそれぞれ挿入し、弾性ワイヤ6211と操作ワイヤ63との端部同士を当接させる。このとき、図6に示すように、連結部材661に形成された貫通孔661aから、四本の弾性ワイヤ6211と操作ワイヤ63との当接部分C1を確認することができる。これにより、貫通孔661aから当接部分C1の位置を確認しながら、当接部分C1に対する連結部材661の相対位置を調節することができる。
連結部材661に対する当接部分C1の相対位置を調節後、連結部材661の両端(または一端)から連結部材661の内表面と弾性ワイヤ6211の外表面とがなす隙間、および連結部材661の内表面と操作ワイヤ63の外表面とがなす隙間に対し、光が照射された状態で接合剤662を流し込む。このとき、接合剤662として、例えば半田が用いられ、半田は、照射された光の熱により液化し、連結部材661と弾性ワイヤ6211との間の隙間、および連結部材661と操作ワイヤ63との間の隙間にそれぞれ浸透する。また、必要に応じて、接合剤662を注入する前後に、フラックスを塗布するものであってもよい。その後、光照射を終了すると、半田が固化し、連結部材661、四本の弾性ワイヤ6211および操作ワイヤ63を固定することができる。
また、連結部材661、弾性ワイヤ6211および操作ワイヤ63を接合剤662によって固定する際、接合剤662は、連結部材661の中空空間に充填されるとともに、貫通孔661aの中空空間にも充填される。このとき、貫通孔661aから接合剤662が外周側に漏れることによって接続部66の外周の径が増大することを防止するため、漏れ出した接合剤662を切削などによって取り除くことが好ましい。
上述したように、貫通孔661aから当接部分C1の位置を確認しながら、連結部材661に対する当接部分C1の相対位置を調節し、連結部材661と弾性ワイヤ6211との間の隙間、および連結部材661と操作ワイヤ63との間の隙間に接合剤662を充填して固化させることによって、連結部材661、四本の弾性ワイヤ6211および操作ワイヤ63を連結することができる。
また、連結部材661の内部における接合剤662の浸透具合を、貫通孔661aを介して確認することによって、連結部材661における接合剤662の配設状態を確認することができる。これにより、一層確実な接合剤662の配設が可能となり、接合剤662による確実な固定を実現することができる。
上述した本実施の形態1によれば、筒状の連結部材661において、径方向に貫通する複数の貫通孔661aを形成したので、連結部材661に対する接続部分の位置(当接部分C1)と、接合剤662の浸透具合とを容易に把握することができる。このため、接続部66における機能部材62と操作ワイヤ63との連結状態を簡易かつ正確に判断することができ、この結果、処置具の製造時、接続部66による連結工程における良品のみをその後の工程に送ることができる。これにより、製造する処置具の品質を向上させることができる。
ここで、従来、例えば接続部分が連結部材の一端側に位置している場合、一端側から挿入された機能部材または操作ワイヤの接合剤による固定強度が低下し、連結部材に対する機能部材または操作ワイヤの固定強度が十分に得られないおそれがあった。これに対し、本実施の形態1によれば、連結部材661における当接部分C1の位置を、貫通孔661aを介して確認するようにしたので、十分な固定強度を確保することができる。
また、従来、接合剤の注入処理では、例えば連結部材の一端から液化した接合剤を注入し、他端から接合剤が漏出したことを確認することで、連結部材の内部に接合剤が浸透しているものとみなしていた。しかしながら、連結部材の内部が確認できないため、接合剤が連結部材や機能部材、操作ワイヤの表面で引っかかるなどして部分的に接合剤が浸透していない場合であっても、他端から接合剤が漏出していれば接合剤が充填されたものとみなされ、接合剤による十分な固定強度を得られていない場合があった。これに対し、本実施の形態1によれば、連結部材661の内部における接合剤662の浸透具合を、貫通孔661aを介して確認するようにしたので、十分な固定強度を確保することができる。
なお、本実施の形態1において、光の照射制御により接合剤662(半田)を固化する固化方法を説明したが、高周波の照射制御による接合剤662の固化を行う固化方法や、半田鏝などの加熱手段を用いる固化方法を適用してもよい。
また、本実施の形態1において、例えば、複数の貫通孔661aが連結部材661の長手方向に沿って一列に形成されてもよいし、連結部材661の周方向にずらして貫通孔をそれぞれ配置し、複数の貫通孔661aが略らせん状に配設されたものであってもよい。このように、貫通孔661aは、当接部分C1が連結部材661の長手方向においてどの位置にあるか確認できるように、連結部材661の長手方向の一端から他端にかけて配設されていればよい。また、貫通孔の開口は、上述したような円形をなすものであってもよいし、楕円形をなすものであってもよい。
また、本実施の形態1では、弾性ワイヤ6211と操作ワイヤ63との端部同士を当接させて連結部材661に配置するものとして説明したが、弾性ワイヤ6211の端部と操作ワイヤ63の端部とが向かい合っていればよく、例えば、連結部材661の内部において、弾性ワイヤ6211の端部と操作ワイヤ63とを近接させた状態(非接触状態)で配置するものであってもよい。この場合、弾性ワイヤ6211および操作ワイヤ63のそれぞれの端部の位置を、貫通孔661aを介して確認することで、配設位置の調整を行うことができる。
また、本実施の形態1において、接合剤662の注入処理は、連結部材661の長手方向の端部からの注入に限らず、貫通孔661aから注入するものであってもよい。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2にかかる処置具の要部の構成を説明する部分断面図である。図8は、本実施の形態2にかかる処置具の要部の構成を説明する模式図である。以下、上述した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付してある。上述した実施の形態1では、連結部材661に設けられる貫通部が、離散的に設けられた複数の貫通孔661aからなるものとして説明したが、実施の形態2は、接続部67の連結部材671に設けられる貫通部が、連結部材671の長手方向に沿って連続的に延びる長孔である。また、実施の形態2では、処置具の適用例として、管状をなし、体腔内の壁面を穿刺して細胞または組織を採取可能な生検針を挙げて説明する。
本実施の形態2にかかる処置具は、上述した機能部材62、操作ワイヤ63、接続部66に代えて、機能部材62a(第1の線状部材)、操作ワイヤ63a(第2の線状部材)、接続部67を有する。
機能部材62aは、体腔内の壁面を穿刺して細胞または組織を採取可能な生検針であって、超弾性合金を用いて形成され、長手方向に対して斜めにカットされた先端形状をなす先端部623(エンドエフェクタ)を有する略筒状をなす針管624からなる。
操作ワイヤ63aは、針管624と略同等の内径を有する管状をなす。針管624の針管624の先端部623に連なる側と異なる側の端部と、操作ワイヤ63aの端部とは、当接することによって互いの中空空間が連通可能となる。
接続部67は、可撓管部65の中空部651に対して進退自在な形状をなしている。接続部67は、針管624および操作ワイヤ63aの接続部分を被覆する連結部材671と、連結部材671の内部に設けられ、連結部材671、針管624および操作ワイヤ63aを接合し、それぞれの位置関係を固定する接合剤672と、を有する。
連結部材671は、SUSなどのステンレスを用いて形成され、機能部材62aおよび操作ワイヤ63aの端部を当接させて挿入することができる内径を有する筒状をなす。また、連結部材671には、連結部材671の長手方向に沿って延び、径方向に貫通する貫通孔671a(貫通部)が形成されている。貫通孔671aは、連結部材671の長手方向の長さが、連結部材671の長手方向と直交する方向の長さより大きい開口を有する長孔である。
接合剤672には、金属からなるロウや半田、樹脂などが用いられる。また、接合剤672のほか、連結部材671や針管624、操作ワイヤ63aなどに対する接合剤672の濡れ性を向上させるため、連結部材671や針管624、操作ワイヤ63aにおいて、接合剤672の配設領域の一部または全部の表面にフラックスが塗布されてもよい。これにより、連結部材671の内部において、接合剤672を一様に配設することができる。
次に、接続部67による針管624と操作ワイヤ63aとの連結について説明する。図9は、本実施の形態2にかかる処置具の要部の構成を説明する図である。針管624と操作ワイヤ63aとを連結する際には、針管624と操作ワイヤ63aとの端部同士を当接させた状態で、連結部材671によって当接部分を被覆した後、接合剤672によって、連結部材671、針管624および操作ワイヤ63aを固定する。
具体的には、まず、連結部材671に対し、針管624および操作ワイヤ63aを連結部材671の長手方向の両端からそれぞれ挿入し、針管624と操作ワイヤ63aとの端部同士を当接させる。このとき、針管624と操作ワイヤ63aとは、中空空間が連通し、当接部分の端面が密着した状態となっている。ここで、図9に示すように、連結部材671に形成された貫通孔671aから、針管624と操作ワイヤ63aとの当接部分C2を確認することができる。これにより、貫通孔671aから当接部分C2の位置を確認しながら、連結部材671に対する当接部分C2の相対位置を調節することができる。
連結部材671に対する当接部分C2の相対位置を調節後、連結部材671の一端(図9では、操作ワイヤ63aが挿入される側の端部)から、連結部材671の内表面と操作ワイヤ63aの外表面とがなす隙間に、鏝によって溶解して液状となった接合剤672であるロウを流し込む。連結部材671の一端から流し込まれたロウは、連結部材671と操作ワイヤ63aとがなす隙間から連結部材671の内表面と針管624の外表面とがなす隙間に浸透していく。また、必要に応じて、接合剤672を注入する前後に、フラックスを塗布するものであってもよい。その後、ロウは浸透しながら自然冷却によって固化し、連結部材671、針管624および操作ワイヤ63aを固定することができる。
また、接合剤672によって連結部材671、針管624および操作ワイヤ63aを固定する際、接合剤672は、連結部材671の中空空間に充填されるとともに、貫通孔671aの中空空間にも充填される。このとき、貫通孔671aから接合剤672が外周側に漏れることによって接続部67の外周の径が増大することを防止するため、漏れ出した接合剤672を切削などによって取り除くことが好ましい。
上述したように、貫通孔671aから当接部分C2の位置を確認しながら、連結部材671に対する当接部分C2の相対位置を調節し、連結部材671と針管624との間の隙間、および連結部材671と操作ワイヤ63aとの間の隙間に接合剤672を充填して固化させることによって、連結部材671、針管624および操作ワイヤ63aを連結することができる。
また、連結部材671の内部における接合剤672の浸透具合を、貫通孔671aを介して確認することによって、連結部材671における接合剤672の配設状態を確認することができる。これにより、一層確実な接合剤672の配設が可能となり、接合剤672による確実な固定を実現することができる。
上述した本実施の形態2によれば、連結部材671において、内部から外部に向けて貫通する貫通孔671aを形成したので、連結部材671に対する接続部分の位置(当接部分C2)と、接合剤672の浸透具合とを容易に把握することができる。
なお、上述した本実施の形態2では、連結部材671に設けられる貫通部が、連結部材671の長手方向に延び、長手方向の両端が閉じた長孔(貫通孔671a)であるものとして説明したが、例えば、連結部材671の長手方向に貫通したスリットからなる(長手方向からみた形状が略C字状をなす)ものであってもよい。
また、本実施の形態2において、貫通孔671aが、連結部材671の長手方向に対して平行に延びる長孔であるものとして説明したが、例えば、連結部材671の長手方向に対して傾斜して延びるらせん状をなすものであってもよい。このように、貫通孔671aは、当接部分C2が連結部材671の長手方向においてどの位置にあるか確認できるように配設されていればよい。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3にかかる処置具の要部の構成を説明する部分断面図である。図11は、本実施の形態3にかかる処置具の要部の構成を説明する模式図である。図12は、本実施の形態3にかかる処置具の要部の構成を説明する断面図である。以下、上述した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付してある。上述した実施の形態1では、連結部材661が、筒状をなすものとして説明したが、実施の形態3は、接続部68の連結部材681が、線材が巻回されてなるコイル状をなす。また、実施の形態3では、処置具の適用例として、先端部が円環状に湾曲した形状をなし、可撓管部65に収容して円環の径を縮めて捕捉し、ワイヤに高周波電流を通電して組織を焼き切るワイヤループ型のスネアを挙げて説明する。
本実施の形態3にかかる処置具は、上述した機能部材62、接続部66に代えて、機能部材62b(第1の線状部材)、接続部68を有する。
機能部材62bは、ワイヤループ型のスネアであって、超弾性合金からなる線材を用いて形成され、線材の中央部を略C字状に湾曲してなる環状部625(エンドエフェクタ)と、線材の湾曲によって一括された線材の両端部であって、操作ワイヤ63と接続する端部626a,626bと、を有する。
接続部68は、可撓管部65の中空部651に対して進退自在な形状をなしている。接続部68は、SUSなどのステンレスからなる線材を用いて形成され、線材を所定のピッチで巻回してなるらせん状をなし、機能部材62bの端部626a,626bと操作ワイヤ63との接続部分を被覆する連結部材681と、連結部材681の内部に設けられ、連結部材681、端部626a,626bおよび操作ワイヤ63を接合し、それぞれの位置関係を固定する接合剤682と、を有する。
連結部材681には、線材の巻回により、機能部材62bの端部(一括された端部626a,626b)および操作ワイヤ63の端部を当接または近接させて挿入することができる内径を有する中空空間が形成される。また、連結部材681には、線材の巻回方向に沿って形成され、線材の巻回によって延びる方向と直交する径方向に貫通する貫通部681aが形成されている。貫通部681aの形成により、連結部材681の長手方向に沿ってみたときに、貫通部681aが離散的に現れる。
接合剤682には、樹脂や金属からなるロウ、半田などが用いられる。また、接合剤682のほか、連結部材681や端部626a,626b、操作ワイヤ63に対する接合剤682の濡れ性を向上させるため、連結部材681や端部626a,626b、操作ワイヤ63において、接合剤682の配設領域の一部または全部の表面にフラックスが塗布されてもよい。これにより、連結部材681の内部において、接合剤682を一様に配設することができる。
次に、接続部68による端部626a,626bと操作ワイヤ63との連結について説明する。図13は、本実施の形態3にかかる処置具の要部の構成を説明する図である。端部626a,626bと操作ワイヤ63とを連結する際には、端部626a,626bと操作ワイヤ63とを当接させた状態で、連結部材681によって当接部分を被覆した後、接合剤682によって、連結部材681、端部626a,626bおよび操作ワイヤ63を固定する。
まず、連結部材681に対し、筒状の長手方向の両端から端部626a,626bおよび操作ワイヤ63をそれぞれ挿入し、端部626a,626bと操作ワイヤ63との端部同士を当接させる。このとき、図13に示すように、連結部材681に形成された貫通部681aから、端部626a,626bと操作ワイヤ63との当接部分C3を確認することができる。これにより、貫通部681aから当接部分C3の位置を確認しながら、連結部材681に対する当接部分C3の相対位置を調節することができる。
連結部材681に対する当接部分C3の相対位置を調節後、連結部材681の長手方向の両端(または一端)から接合剤682である液状の樹脂を流し込む。連結部材681の端部から流し込まれた樹脂は、連結部材681の内部と端部626a,626bの外表面とがなす隙間、および連結部材681の内部と操作ワイヤ63の外表面とがなす隙間に浸透していく。その後、樹脂を加熱して固化させることによって、連結部材681、端部626a,626bおよび操作ワイヤ63を固定する。
また、接合剤682によって連結部材681、端部626a,672bおよび操作ワイヤ63を固定する際、接合剤682は、連結部材681の中空空間に充填されるとともに、貫通部681aの中空空間にも充填される。このとき、貫通孔681aから接合剤682が外周側に漏れることによって接続部68の外周の径が増大することを防止するため、漏れ出した接合剤682を切削などによって取り除くことが好ましい。
上述したように、貫通部681aから当接部分C3の位置を確認しながら、連結部材681に対する当接部分C3の相対位置を調節し、連結部材681と端部626a,626bとの間の隙間、および連結部材681と操作ワイヤ63との間の隙間に接合剤682を充填して固化させることによって、連結部材681、端部626a,626bおよび操作ワイヤ63を連結することができる。
また、連結部材681の内部における接合剤682の浸透具合を、貫通部681aを介して確認することによって、連結部材681における接合剤682の配設状態を確認することができる。これにより、一層確実な接合剤682の配設が可能となり、接合剤682による確実な固定を実現することができる。
上述した本実施の形態3によれば、連結部材681において、線材の巻回によって貫通部681aを形成したので、連結部材681に対する接続部分の位置(当接部分C3)と、接合剤682の浸透具合とを容易に把握することができる。
なお、本実施の形態3では、端部626a,626bと操作ワイヤ63との端部同士を当接させて連結部材681に配置するものとして説明したが、連結部材681の内部において、端部626a,626bの端部と操作ワイヤ63の端部とを近接させた状態(非接触状態)で配置するものであってもよい。この場合、端部626a,626bおよび操作ワイヤ63のそれぞれの端部を、貫通部681aを介して確認することで、配設位置の調整を行うことができる。
(実施の形態4)
図14は、本発明の実施の形態4にかかる処置具の要部の構成を説明する模式図である。図15は、本実施の形態4にかかる処置具の要部の構成を説明する断面図である。以下、上述した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付してある。上述した実施の形態2では、接続部67の連結部材671に設けられる貫通部が、連結部材671の長手方向に延びる一つの長孔であるものとして説明したが、実施の形態4は、接続部69の連結部材691に設けられる貫通部が、連結部材691の長手方向の両端に設けられる二つの長孔からなる。なお、図15は、連結部材691の長手方向に平行な平面であって、かつ二つの長孔を通過する平面を切断面とする断面を示している。
本実施の形態4にかかる処置具は、上述した実施の形態2にかかる接続部67に代えて、接続部69を有する。
接続部69は、針管624および操作ワイヤ63aの接続部分を被覆する連結部材691と、連結部材691の内部に設けられ、連結部材691、針管624および操作ワイヤ63aを接合し、それぞれの位置関係を固定する接合剤692と、を有する。
連結部材691は、SUSなどのステンレスを用いて形成され、針管624および操作ワイヤ63aの端部を当接させて挿入することができる内径を有する筒状をなす。また、連結部材691には、連結部材691の長手方向の両端側から中央部に向けて延び、径方向に貫通する二つの貫通孔691a,691b(貫通部)が形成されている。ここで、連結部材691には、長手方向の中間部に貫通孔691a,691bの非配設領域E1が設けられており、二つの貫通孔691a,691bは、この非配設領域E1を除く領域に形成されている。貫通孔691a,691bは、連結部材691の長手方向の長さが、連結部材691の長手方向と直交する方向の長さより大きい開口を有する長孔である。
接合剤692には、半田や金属からなるロウ、樹脂などが用いられる。また、接合剤692のほか、連結部材691や針管624、操作ワイヤ63aに対する接合剤692の濡れ性を向上させるため、連結部材691や針管624、操作ワイヤ63aにおいて、接合剤682の配設領域の一部または全部の表面にフラックスが塗布されてもよい。これにより、連結部材691の内部において、接合剤692を一様に配設することができる。
次に、接続部69による針管624と操作ワイヤ63aとの連結について説明する。図16は、本実施の形態4にかかる処置具の要部の構成を説明する図である。針管624と操作ワイヤ63aとを連結する際には、針管624と操作ワイヤ63aとの端部同士を当接させた状態で、連結部材691によって当接部分を被覆した後、接合剤692によって、連結部材691、針管624および操作ワイヤ63aを固定する。
具体的には、まず、連結部材691に対し、連結部材691の長手方向の両端から針管624および操作ワイヤ63aをそれぞれ挿入する。挿入時、針管624および操作ワイヤ63aの端部が貫通孔691a,691bをそれぞれ通過したことを確認しながら、針管624の端部と操作ワイヤ63aの端部とを当接させる。このとき、針管624と操作ワイヤ63aとの当接部分C2は、図16に示すように、連結部材691の長手方向に沿ってみたときに、貫通孔691aと貫通孔691bとの間(非配設領域E1)に位置していることとなる。貫通孔691a,691bにより、連結部材691に対する当接部分C2の相対位置を調節することができる。
連結部材691に対する当接部分C2の相対位置を調節後、連結部材691の両端から連結部材691の内表面と針管624の外表面とがなす隙間、および連結部材691の内表面と操作ワイヤ63aの外表面とがなす隙間に対し、光を照射した状態で接合剤692を流し込む。このとき、接合剤692として、例えば半田が用いられ、半田は、照射された光の熱により液化し、連結部材691と針管624との間の隙間、および連結部材691と操作ワイヤ63aとの間の隙間にそれぞれ浸透する。また、必要に応じて、接合剤692を注入する前後に、フラックスを塗布するものであってもよい。その後、光照射を終了すると、半田が固化し、連結部材691、針管624および操作ワイヤ63aを固定することができる。
ここで、連結部材691の両端から流し込まれた接合剤692は、連結部材691と針管624との間の隙間、および連結部材691と操作ワイヤ63aとの間の隙間に浸透していく。このとき、接合剤692の先端が、貫通孔691a,691bを通過した直後に接合剤692の注入を停止し、光照射を終了すると、配設許容領域E1を除く領域に接合剤692を配設することができる。
また、接合剤692によって連結部材691、針管624および操作ワイヤ63aを固定する際、接合剤692は、連結部材691の中空空間に配設されるとともに、貫通孔691a,691bの中空空間にも充填される。このとき、貫通孔691a,691bから接合剤692が外周側に漏れることによって接続部69の外周の径が増大することを防止するため、漏れ出した接合剤692を切削などによって取り除くことが好ましい。
上述したように、貫通孔691a,691b間の非配設領域E1に当接部分C2が位置するように確認しながら、連結部材691に対する当接部分C2の相対位置を調節し、連結部材691と針管624との間の隙間、および連結部材691と操作ワイヤ63aとの間の隙間に接合剤692を配設して固化させることによって、連結部材691、針管624および操作ワイヤ63aを連結することができる。
また、連結部材691の内部における接合剤692の浸透具合を、貫通孔691a,691bを介して確認することによって、連結部材691における接合剤692の配設状態を確認することができる。これにより、一層確実な接合剤692の配設制御が可能となり、接合剤692による確実な固定を実現することができる。
上述した本実施の形態4によれば、連結部材691において、長手方向に沿って二つの貫通孔691a,691bを形成したので、連結部材691に対する接続部分の位置(当接部分C2)と、接合剤692の浸透具合とを容易に把握することができる。
また、上述した本実施の形態4によれば、貫通孔691a,691bに応じて接合剤692の配設制御することにより、例えば連結部材691の内部全てを充填しなくても接続部69の固定強度を満たすことができる場合、最低限の接合剤692を注入して、連結部材681と、当接部分C2を含む針管624と操作ワイヤ63aとを連結することができる。これにより、処置具の製造にかかるコストを削減することができる。
また、上述した実施の形態4によれば、接合剤692によって連結部材691の両端の開口部が封止することで、連結部材691の非配設領域E1における中空空間が密閉空間となるため、外部から液体浸入して、当接部分C2の隙間から針管624の内部および操作ワイヤ63aの内部に浸入することを防止することができる。
なお、上述した本実施の形態4では、連結部材691に設けられる貫通孔691a,691bが、連結部材691の長手方向に延びる長孔であるものとして説明したが、貫通孔691a,691bの形成領域に、開口が円形や楕円形をなす1または複数の貫通孔を形成するものであってもよい。この場合、貫通孔は、少なくとも非配設領域E1の両端の境界部分に応じた位置に設けられる。
上述した本実施の形態1〜4において、それぞれの処置具(機能部材)の接続部による固定態様は、各実施の形態1〜4のそれぞれの組合せに限ることなく、実施の形態1〜4の各接続部の構成を置き換えるなど、それぞれの固定態様から適宜選択することが可能である。また、上述した本実施の形態1〜4では、機能部材が超弾性合金からなり、操作ワイヤがSUSなどのステンレスからなるものとして説明したが、例えば、機能部材がSUSなどのステンレスからなるものであってもよい。
以上のように、本発明にかかる接続構造は、連結部材に対する接続部分の位置と、接合剤の浸透具合とを容易に把握するのに有用である。
1 内視鏡システム
2 内視鏡
3 制御装置
4 光源装置
5 表示装置
6 処置具
21 挿入部
22 操作部
23 ユニバーサルコード
24,623 先端部
25 湾曲部
26,65 可撓管部
27 コネクタ部
28 電気コネクタ部
61 把持部材
61a 基部
61b 把持部
62,62a,62b 機能部材
63,63a 操作ワイヤ
64 収容部
66,67,68,69 接続部
221 湾曲ノブ
222 処置具挿入部
223 スイッチ
621 バスケット部
622 固定部
624 針管
625 環状部
626a,626b 端部
651 中空部
661,671,681,691 連結部材
6411 弾性ワイヤ
661a,681a,691a,691b 貫通孔
662,672,682,692 接合剤
671a 貫通部

Claims (7)

  1. 医療用のエンドエフェクタを有する第1の線状部材と、該第1の線状部材を操作するための第2の線状部材とを接続する接続構造であって、
    前記第1および第2の線状部材を当接または近接させて挿入することができる内径を有するとともに、一端から他端にかけて連続的または離散的に形成される貫通部を有する連結部材と、
    前記第1および第2の線状部材の当接部分または近接部分が前記連結部材に挿入された状態で、前記連結部材と前記第1および第2の線状部材との間に注入され、前記連結部材、ならびに前記第1および第2の線状部材を接合する接合剤と、
    を備えたことを特徴とする接続構造。
  2. 前記連結部材は、管状をなし、
    前記貫通部は、一または複数の貫通孔からなることを特徴とする請求項1に記載の接続構造。
  3. 前記貫通部は、複数の前記貫通孔からなり、
    前記貫通孔は、略円形をなす開口を有することを特徴とする請求項2に記載の接続構造。
  4. 前記貫通孔は、前記連結部材の長手方向に延びる長孔であることを特徴とする請求項2に記載の接続構造。
  5. 前記連結部材は、当該連結部材の長手方向の中間部に、前記貫通孔の非配設領域を有することを特徴とする請求項2に記載の接続構造。
  6. 前記連結部材は、線材をらせん状に巻回してなることを特徴とする請求項1に記載の接続構造。
  7. 前記第1の線状部材は、超弾性合金からなり、
    前記第2の線状部材は、前記超弾性合金とは異なる材料からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の接続構造。
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