JP2013223655A - 内視鏡、内視鏡の製造方法 - Google Patents

内視鏡、内視鏡の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】口金に対してガイドパイプの先端を位置精度良くかつ強固に作業性良く固定することができる内視鏡を提供する。
【解決手段】湾曲部と、可撓管部と、可撓管部の先端に設けられた口金1の前半部2と、前半部2の外周部2gの一部が内側に折り曲げられることにより前半部2の内周面2nよりも内側に突出するとともに、周方向Cにおいて一方2haが他方2hbに対して設定間隔離間して対向する一対の折り曲げ片2hと、先端が湾曲部の先端に固定された湾曲部を湾曲させるワイヤと、ワイヤが進退自在に内部に挿通されるとともに、一対の折り曲げ片2h間に周方向Cにおいて挟まれたガイドパイプ5と、を具備し、ガイドパイプ5は、一対の折り曲げ片2hへの各接触部位5sが一対の折り曲げ片2hに接合されることにより、一対の折り曲げ片2hのそれぞれに固定されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、被検体内に挿入される細長な挿入部を具備する内視鏡、内視鏡の製造方法に関する。
近年、内視鏡は、医療分野及び工業用分野において広く利用されている。医療分野において用いられる内視鏡は、細長い挿入部を被検体となる体腔内に挿入することによって、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じて内視鏡が具備する処置具の挿通チャンネル内に挿入した処置具を用いて各種処置をしたりすることができる。
また、工業用分野において用いられる内視鏡は、内視鏡の細長い挿入部をジェットエンジン内や、工場の配管等の被検体内に挿入することによって、被検体内の被検部位の傷及び腐蝕等の観察や各種処置等の検査を行うことができる。
ここで、内視鏡の挿入部の挿入方向の先端側(以下、単に先端側と称す)に、複数方向に湾曲自在な湾曲部が設けられた構成が周知である。湾曲部は、管路内の屈曲部における挿入部の進行性を向上させる他、挿入部において、湾曲部よりも先端側に連設された先端部に設けられた観察光学系の観察方向を可変させる。
通常、内視鏡の挿入部に設けられた湾曲部は、複数の湾曲駒が挿入部の挿入方向に沿って連結されることにより、例えば上下左右の4方向に湾曲自在となるよう構成されており、湾曲駒の内、最も先端側に位置する湾曲駒に挿入方向の先端(以下、単に先端と称す)が固定された挿入部内に挿通された4本のワイヤのいずれかが操作部から牽引操作されることにより、上下左右のいずれかの方向に湾曲自在となっている。
ところで、挿入部において、湾曲部よりも挿入方向の基端(以下、単に基端と称す)に連設された可撓管部内では、上述した例えば4本のワイヤは、可撓管部内に挿通されたコイルパイプ等から構成された4本のガイドパイプ内にそれぞれ挿通された構成が周知である。尚、各ガイドパイプ内においては、各ワイヤは、挿入方向の前後に進退自在に挿通されている。
ガイドパイプは、可撓管部内において挿入部の周方向やガイドパイプの捩れ方向におけるワイヤ位置を規定する他、ワイヤが可撓管部の内蔵物に接触してしまうことを防ぐとともに、ワイヤの牽引に伴って湾曲部が湾曲する際、可撓管部にも付与されてしまう湾曲力に抗することにより可撓管部までもが湾曲されてしまうのを防ぐ部材である。
よって、ガイドパイプは、湾曲力に抗するため、挿入部内において先端及び基端が固定されている。尚、ガイドパイプの先端は、湾曲部を該湾曲部の基端から湾曲させるため、挿入方向における湾曲部と可撓管部との境、具体的には、挿入方向に沿って湾曲部と可撓管部とを連結する筒状の口金の外周部の内周面(以下、単に口金の内周面と称す)に固定されている。
ここで、口金の内周面にガイドパイプの先端を固定する際、既知のロウ接または溶接を用いる構成及び手法が周知である。
図6は、口金の内周面にガイドパイプの先端がロウ接または溶接により固定された状態を概略的に示す平面図、図7は、図6中のVII−VII線に沿う口金及びガイドパイプの先端側の断面図である。
具体的には、図6及び図7に示すように、口金100の内周面100nにガイドパイプ150の先端を固定する際、ガイドパイプ150の外周の一部を口金100の内周面100nに接触させた後、該接触部位150sに対してロウ接または溶接を行うことによってロウ剤160または溶剤170により内周面100nに接触部位150sを接合させて固定を行う構成及び手法が周知である。
しかしながら、上述したロウ接または溶接作業には高技能が要求されるため、ロウ接または溶接後の固定品質が作業毎に安定しないといった問題もあった。
さらに、ロウ接を行う際は、ロウ剤160の付着性を向上させるため、既知のフラックスを事前に固定部位に塗布する手法が周知であるが、フラックスは腐食性が高いため、ロウ接後、洗浄によって除去しなければならず生産性が悪いといった問題もあった。
また、図6の2点鎖線に示すように、ロウ接後、ロウ剤160が流れてしまうと、可撓管部内の他の内蔵物にロウ剤160が接触してしまうことから、通常はロウ接後、流れ出た不要なロウ剤を既知のヤスリがけまたはスクレイパを用いた加工等によって除去する必要があるため、さらに生産性が悪いといった問題もあった。
このような問題に鑑み、特許文献1には、口金の外周部に口金の内部と外部とを貫通する貫通孔を設けるとともに、口金の内部と外部とにそれぞれ電極を設け、各電極間に電力を付与することによってアーク柱を発生させてガイドパイプの先端を溶融させることにより、ガイドパイプの先端を口金の貫通孔に溶融して固定する方法及び構成が開示されている。
特開2002−191550号公報
しかしながら、特許文献1に開示された固定構造及び固定方法では、ガイドパイプ内に電極を設けなければならず作業性が悪いといった問題があった。
また、特許文献1では、単に口金の内周面にガイドパイプの先端を、溶融により固定する手法であることから、口金に対するガイドパイプの先端の周方向及びガイドパイプの捩れ方向における位置決めを精度良く行うことが難しいといった問題があった。
さらに、特許文献1では、口金の内周面の貫通孔が形成された部位に対してガイドパイプの外周は1点のみで接触しており、該接触部位を溶融により固定する構成及び手法であることから、接合面積が小さいため十分な固定強度を得ることができず、接合後、ガイドパイプの固定位置がずれやすいといった問題もあった。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、口金に対してガイドパイプの先端を位置精度良くかつ強固に作業性良く固定することができる内視鏡、内視鏡の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の一態様における内視鏡は、被検体内に挿入される細長な挿入部を具備する内視鏡であって、前記挿入部の挿入方向の先端側に設けられた湾曲部と、前記挿入部において、前記湾曲部の挿入方向の基端に連設された可撓管部と、前記可撓管部の前記挿入方向の先端に設けられた、前記湾曲部と前記可撓管部とを前記挿入方向に沿って連結する筒状の口金と、前記口金の外周部の一部が前記挿入部の径方向内側に折り曲げられることにより前記口金の内周面よりも前記径方向の内側に突出するとともに、前記挿入部の周方向において一方が他方に対して設定間隔離間して対向する一対の折り曲げ片と、前記挿入部内に挿通されるとともに前記挿入方向の先端が前記湾曲部の前記挿入方向の先端に固定された、牽引によって前記湾曲部を湾曲させるワイヤと、前記ワイヤが前記挿入部の挿入方向に対して進退自在に内部に挿通されるとともに、前記一対の折り曲げ片間に前記周方向において挟まれたガイドパイプと、を具備し、前記ガイドパイプは、前記一対の折り曲げ片への各接触部位が前記一対の折り曲げ片に接合されることにより、前記一対の折り曲げ片のそれぞれに固定されている。
また、本発明の一態様における内視鏡の製造方法は、被検体内に挿入される細長な挿入部を具備する内視鏡の製造方法であって、前記挿入部の挿入方向の先端側に設けられた湾曲部の挿入方向の基端に連設される可撓管部の前記挿入方向の先端に、前記湾曲部と前記可撓管部とを前記挿入方向に沿って連結する筒状の口金を設ける工程と、前記口金の外周部の一部を前記挿入部の径方向内側に折り曲げることにより、前記口金の内周面よりも前記径方向内側に突出するとともに、前記挿入部の周方向において一方が他方に対して設定間隔離間して対向する一対の折り曲げ片を前記口金に形成する工程と、前記挿入部内に挿通されるとともに前記挿入方向の先端が前記湾曲部の前記挿入方向の先端に固定された、牽引によって前記湾曲部を湾曲させるワイヤが、前記挿入部の挿入方向に対して進退自在に内部に挿通されるガイドパイプを、前記一対の折り曲げ片間に前記周方向において挟む工程と、前記ガイドパイプの前記一対の折り曲げ片への各接触部位を、前記一対の折り曲げ片に接合することにより、前記ガイドパイプを前記一対の折り曲げ片のそれぞれに固定する工程と、を具備している。
本発明によれば、口金に対してガイドパイプの先端を位置精度良くかつ強固に作業性良く固定することができる内視鏡、内視鏡の製造方法を提供することができる。
本実施の形態の内視鏡の構成を概略的に示す図 図1の口金を、ガイドパイプの先端側とともに拡大して示す斜視図 図2の口金及びガイドパイプを図2中のIII方向からみた平面図 図3中のIV-IV線に沿う口金及びガイドパイプの先端側の断面図 図4のガイドパイプの先端及び一対の折り曲げ片を斜めに切断した変形例を示す、図3中のV-V線に沿う断面図 口金の内周面にガイドパイプの先端がロウ接または溶接により固定された状態を概略的に示す平面図 図6中のVII−VII線に沿う口金及びガイドパイプの先端側の断面図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。 図1は、本実施の形態の内視鏡の構成を概略的に示す図である。
図1に示すように、内視鏡10は、被検体内に挿入される細長な挿入部50と、該挿入部50の基端に連設された操作部60と、該操作部60から延出されたユニバーサルコード70と、該ユニバーサルコード70の延出端に設けられた外部装置に接続自在な図示しないコネクタとにより主要部が構成されている。
挿入部50は、先端に位置する先端部20と、該先端部20の基端に連設された湾曲部30と、該湾曲部30の基端に連設された可撓管部40とを具備して主要部が構成されている。
湾曲部30と可撓管部40とは、可撓管部40の先端に設けられた筒状の口金1によって、挿入方向Sに沿って連結されている。尚、口金1を用いた湾曲部30と可撓管部40との接続構造は周知であるためその説明は省略する。また、口金1の詳しい構成は後述する。
湾曲部30は、操作部60に設けられた操作部材60sからの入力により、例えば上下左右の4方向に湾曲自在となっている。
具体的には、挿入部50及び操作部60内には、例えば4本のワイヤ9が、互いに挿入部50の周方向C(図2参照)において、略90°ずれた状態で挿通されており、各ワイヤ9の先端は、湾曲部30を構成する複数の湾曲駒の先端に位置する先端駒に固定されており、各基端は操作部材60sに接続されている。
よって、操作部材60sからの入力により、4本のワイヤ9の内、内視鏡画像において上側となるワイヤ9が牽引されると、湾曲部30は上方向に湾曲され、下側となるワイヤ9が牽引されると、湾曲部30は下方向に湾曲され、右側となるワイヤ9が牽引されると、湾曲部30は右方向に湾曲され、左側となるワイヤ9が牽引されると、湾曲部30は左方向に湾曲される。
尚、各ワイヤ9は、操作部材60sによって牽引弛緩されることから、挿入部50内において挿入方向Sの前後に進退移動自在となっている。また、ワイヤ9の本数は、4本に限定されない。
また、可撓管部40内に、各ワイヤ9が内部に挿入方向Sにおいて進退自在に挿通されるとともに、先端が口金1に固定されるとともに基端が操作部60内に固定された、ワイヤ9毎に、即ち4本のガイドパイプ5が設けられている。
尚、ガイドパイプ5は、例えばステンレスから形成されたコイルパイプから構成されている。また、ガイドパイプ5の本数は、ワイヤ9の本数と一致していれば良いことから、4本に限定されない。また、ガイドパイプを形成する材料もステンレスに限定されない。
ガイドパイプ5は、可撓管部40内において周方向Cやガイドパイプ5の捩れ方向におけるワイヤ9の位置を規定する他、ワイヤ9が可撓管部40の内蔵物に接触してしまうことを防ぐとともに、ワイヤ9の牽引に伴って湾曲部30が湾曲する際、可撓管部40にも付与されてしまう湾曲力に抗することにより可撓管部40までもが湾曲されてしまうのを防ぐ部材である。
尚、その他の内視鏡10の構成は周知であるため、説明は省略する。また、上述した内視鏡10の構成はあくまでも一例であり、上述の構成に限定されないことは勿論である。
次に、図1の口金1の構成及び口金1へのガイドパイプ5の先端の固定構造について、図2〜図4を用いて説明する。
図2は、図1の口金を、ガイドパイプの先端側とともに拡大して示す斜視図、図3は、図2の口金及びガイドパイプを図2中のIII方向からみた平面図、図4は、図3中のIV-IV線に沿う口金及びガイドパイプの先端側の断面図である。尚、図2〜図4においては、図面を簡略化するためワイヤ9を省略して示している。
図2〜図4に示すように、口金1は、先端側に位置する前半部2と、該前半部2の基端に連設された前半部2よりも太径な後半部3とから主要部が構成されており、例えばステンレスから筒状に形成されている。尚、口金1の前半部2と後半部3とは同径に形成されていても構わない。また、口金1を形成する材料もステンレスに限定されない。
口金1の前半部2の外周部2gにおいて、周方向Cにおいて略90°ずれた位置、具体的には、内部に挿通される4本のガイドパイプ5にそれぞれ重なる位置に、前半部2の先端から挿入方向Sの後方(以下、単に後方と称す)に所定の長さを有する直線状に切り込みがそれぞれ4つ形成されている。
また、前半部2の各切り込みにおいて、該切り込みの周方向Cの両側部に位置する外周部2gが、挿入部50の径方向Kの内側にそれぞれ折り曲げられることにより、前半部2には、該前半部2の内周面2nよりも径方向Kの内側に突出するとともに、周方向Cにおいて一方2haが他方2hbに対して設定間隔離間して対向する一対の折り曲げ片2hが形成されている。
尚、各一対の折り曲げ片2hは、前半部2に形成された上述した4つの各切り込みを起点に形成されていることから、各切り込みと同様に、前半部2において周方向Cにおいて略90°ずれた位置に4つ形成されている。
また、前半部2の外周部2gにおいて、各一対の折り曲げ片2hが形成された位置に、切り込みを介して一対の折り曲げ片2hが形成されたことに起因して、該切り込みに沿って前半部2の内部と外部とを径方向Kに連通する開口2kがそれぞれ形成されている。即ち、開口2kも一対の折り曲げ片2hと同様に、前半部2において周方向Cにおいて略90°ずれた位置に4つ形成されている。
尚、上述した前半部2に形成される切り込み、一対の折り曲げ片2h、開口2kは、4つに限定されず、可撓管部40内に挿通されたガイドパイプ5と同数形成されていれば良い。
また、各一対の折り曲げ片2hにおいて、周方向Cにおける一方2haと他方2hbとの設定間隔は、ガイドパイプ5の外径と同じかガイドパイプ5の外径よりも若干小さく設定されている。
ここで、図2、図3に示すように、一対の折り曲げ片2hにおいて、一方2haと他方2hbとの間に、ガイドパイプ5の、例えば先端が挟み込まれて固定されている。
具体的には、図3に示すように、ガイドパイプ5の外周において一対の折り曲げ片2hに挟まれて接触する部位、即ち、一方2haと他方2hbとに接触する各接触部位5sが、一方2ha及び他方2hbに対して、上述した開口2kを介して行われるロウ剤6を用いたロウ接によるロウ着または溶剤7を用いた溶接による溶着により、一対の折り曲げ片2hそれぞれに対して接合されて固定されている。
尚、ロウ接としては、既知のロウ付けや、半田付け等が挙げられる。また、ガイドパイプ5の先端は、一対の折り曲げ片2hの一方2ha及び他方2hbへの各接触部位5sが接合固定されていることから、前半部2の内部への進入経路が塞がれているため、開口2k近傍のロウ剤6や溶剤7が前半部2の内部へと流れ込んでしまうことが防止されている。
次に、本実施の形態の作用、即ち、口金1に対してガイドパイプ5の先端を固定する方法について簡単に説明する。
先ず、可撓管部40の先端に対して、可撓管部40と湾曲部30とを挿入方向Sに沿って連結する口金1を設ける。
次いで、口金1の前半部2の外周部2gに対し、各ガイドパイプ5に重なる周方向Cに略90°ずれた位置に、それぞれ挿入方向Sに沿った直線状の4つの切り込みを、前半部2の先端から後方へ所定の長さと形成する。
その後、各切り込み部における周方向Cの両側部に位置する外周部2gを、挿入部50の径方向Kの内側にそれぞれ折り曲げることにより、前半部2に対し、該前半部2の内周面2nよりも径方向Kの内側に突出するとともに、周方向Cにおいて一方2haが他方2hbに対して設定間隔離間して対向する一対の折り曲げ片2hを4つ形成する。
その後、可撓管部40内に挿通されるとともに先端が湾曲部30の先端に固定された4本のワイヤ9が挿入方向Sに対して進退自在に内部にそれぞれ挿通される4本のガイドパイプ5の、例えば先端を、各一対の折り曲げ片2h間に周方向Cにおいて挟む。
最後に、各ガイドパイプ5の各一対の折り曲げ片2hにおける一方2ha及び他方2hbへの各接触部位5sを、前半部2の外周部2gに形成された開口2kを介した径方向Kの外側からの溶剤を用いた溶接またはロウ接によって各一対の折り曲げ片2hに接合することにより、各ガイドパイプ5の先端を各一対の折り曲げ片2hのそれぞれに固定する。
以上により、ガイドパイプ5の先端は、口金1に固定される。
このように、本実施の形態においては、ガイドパイプ5の先端を、口金1に形成された一対の折り曲げ片2h間に挟んで固定すると示した。
このことによれば、ガイドパイプ5の先端は、一対の折り曲げ片2hにおける一方2ha及び他方2hbに対し、少なくとも2点の接触部位5sで接触し、該2点の接触部位5sが溶接またはロウ接によって接合されることから、従来のように口金の内周面に対して1点でガイドパイプの先端を固定する構造よりも固定箇所が増えるため、良好な接合強度を得ることができる。即ち、確実にガイドパイプ5の先端を口金1に固定することができる。
また、接触部位5sが溶接またはロウ接されていることから、溶接またはロウ接に用いた開口2k付近に溜まった溶剤7、ロウ剤6は、口金1の内部への進入経路が塞がれているため、内部に進入してしまうことがない。よって、上述したように、固定後、内部へ流れ出た不要なロウ剤6を除去する必要が無い他、上述したフラックス洗浄も不要となるため、作業性及び生産性が向上する。
また、前半部2の外周部2gにおいて、各一対の折り曲げ片2hが形成された位置に、開口2kがそれぞれ形成されていることにより、各一対の折り曲げ片2hにガイドパイプ5を接合する際、作業者は開口2kを介して接合状態を見ながら接合作業を行うことができることから作業性が向上する。
さらに、一対の折り曲げ片2hは、口金1に対してガイドパイプ5の固定位置に形成されていることから、ガイドパイプ5の先端は一対の折り曲げ片2hに固定するのみにより、周方向Cにおいて位置精度良く、ガイドパイプ5の先端を口金1に対して固定することができる。
また、ガイドパイプ5の先端は、一対の折り曲げ片2h間に挟まれて固定されることから、ガイドパイプ5の捩れ方向においても位置精度良く固定することができる。
さらに、ガイドパイプ5の先端を固定する一対の折り曲げ片2hも、口金1に切り込みを形成し、該切り込みを介して径方向Kの内側に折り曲げるだけで容易に形成することができる。
以上から、口金1に対してガイドパイプ5の先端を位置精度良くかつ強固に作業性良く固定することができる内視鏡、内視鏡の製造方法を提供することができる。
尚、以下、変形例を示す。
本実施の形態においては、ガイドパイプ5の先端は、一対の折り曲げ片2hに対して、溶接またはロウ接により接合して固定すると示したが、これに限らず、接着剤を用いた接着固定でも構わないし、圧入や係合による固定媒体物を介さない固定でも構わないことは勿論である。
また、以下、別の変形例を、図5を用いて示す。図5は、図4のガイドパイプの先端及び一対の折り曲げ片を斜めに切断した変形例を示す、図3中のV-V線に沿う断面図である。
上述した本実施の形態においては、図2、図4に示すように、ガイドパイプ5の先端は、径方向Kにおいて挿入方向Sに直交する方向に沿って直線状を有する端面に形成されているが、この形状においては、ワイヤ9の牽引弛緩に伴って湾曲部30を湾曲させる際、挿入方向Sに進退するワイヤ9がガイドパイプの内側に引っ掛かって擦れやすく、ワイヤ9が損傷しやすくなってしまう可能性があった。
そこで、図5に示すように、ガイドパイプ5の先端の端面は、径方向Kの内側から外側に向かうに従い挿入方向Sの前方に延出するよう斜めに切断された形状に形成されていても構わない。
さらに、この場合、ガイドパイプ5の先端が固定される一対の折り曲げ片2hも、ガイドパイプ5の先端の斜め形状に沿って斜めに切断された形状を有していることが好ましい。
また、図3に示すように、ガイドパイプ5を構成するコイルパイプの素線の先端5tは、ガイドパイプ5の先端を一対の折り曲げ片2hに固定した後、径方向Kの外側、即ち、開口2k側に位置している方が好ましい。
このことによれば、ガイドパイプ5の先端及び一対の折り曲げ片2hが、径方向Kの内側が外側よりも後方に位置するよう斜めに切断されているばかりか、コイルパイプの先端5tが径方向Kの外側に位置していることから、ワイヤ9の牽引弛緩に伴って湾曲部30を湾曲させる際、挿入方向Sに進退するワイヤ9がガイドパイプ5の先端の端面における内側に引っ掛かってしまうことを防ぐことができるため、ワイヤ9が損傷されてしまうことを防ぐことができる。
1…口金
2g…口金の前半部の外周部
2h…一対の折り曲げ片
2ha…一対の折り曲げ片の一方
2hb…一対の折り曲げ片の他方
2k…口金の前半部の開口
2n…口金の前半部の内周面
5…ガイドパイプ
9…ワイヤ
10…内視鏡
30…湾曲部
40…可撓管部
50…挿入部
C…周方向
K…径方向
S…挿入方向

Claims (6)

  1. 被検体内に挿入される細長な挿入部を具備する内視鏡であって、
    前記挿入部の挿入方向の先端側に設けられた湾曲部と、
    前記挿入部において、前記湾曲部の挿入方向の基端に連設された可撓管部と、
    前記可撓管部の前記挿入方向の先端に設けられた、前記湾曲部と前記可撓管部とを前記挿入方向に沿って連結する筒状の口金と、
    前記口金の外周部の一部が前記挿入部の径方向内側に折り曲げられることにより前記口金の内周面よりも前記径方向の内側に突出するとともに、前記挿入部の周方向において一方が他方に対して設定間隔離間して対向する一対の折り曲げ片と、
    前記挿入部内に挿通されるとともに前記挿入方向の先端が前記湾曲部の前記挿入方向の先端に固定された、牽引によって前記湾曲部を湾曲させるワイヤと、
    前記ワイヤが前記挿入部の挿入方向に対して進退自在に内部に挿通されるとともに、前記一対の折り曲げ片間に前記周方向において挟まれたガイドパイプと、
    を具備し、
    前記ガイドパイプは、前記一対の折り曲げ片への各接触部位が前記一対の折り曲げ片に接合されることにより、前記一対の折り曲げ片のそれぞれに固定されていることを特徴とする内視鏡。
  2. 前記接合は、前記一対の折り曲げ片の形成により前記口金の前記外周部に形成された開口を介した、溶剤を用いた溶接による溶着であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記接合は、前記一対の折り曲げ片の形成により前記口金の前記外周部に形成された開口を介したロウ接によるロウ着であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  4. 被検体内に挿入される細長な挿入部を具備する内視鏡の製造方法であって、
    前記挿入部の挿入方向の先端側に設けられた湾曲部の挿入方向の基端に連設される可撓管部の前記挿入方向の先端に、前記湾曲部と前記可撓管部とを前記挿入方向に沿って連結する筒状の口金を設ける工程と、
    前記口金の外周部の一部を前記挿入部の径方向内側に折り曲げることにより、前記口金の内周面よりも前記径方向内側に突出するとともに、前記挿入部の周方向において一方が他方に対して設定間隔離間して対向する一対の折り曲げ片を前記口金に形成する工程と、
    前記挿入部内に挿通されるとともに前記挿入方向の先端が前記湾曲部の前記挿入方向の先端に固定された、牽引によって前記湾曲部を湾曲させるワイヤが、前記挿入部の挿入方向に対して進退自在に内部に挿通されるガイドパイプを、前記一対の折り曲げ片間に前記周方向において挟む工程と、
    前記ガイドパイプの前記一対の折り曲げ片への各接触部位を、前記一対の折り曲げ片に接合することにより、前記ガイドパイプを前記一対の折り曲げ片のそれぞれに固定する工程と、
    を具備していることを特徴とする内視鏡の製造方法。
  5. 前記接合は、前記一対の折り曲げ片の形成により前記口金の前記外周部に形成された開口を介した、溶剤を用いた溶接により行うことを特徴とする請求項4に記載の内視鏡の製造方法。
  6. 前記接合は、前記一対の折り曲げ片の形成により前記口金の前記外周部に形成された開口を介したロウ接により行うことを特徴とする請求項4に記載の内視鏡の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016034352A (ja) * 2014-08-01 2016-03-17 富士フイルム株式会社 内視鏡、内視鏡の部品固定構造、及び内視鏡の部品固定方法
JP2016214349A (ja) * 2015-05-15 2016-12-22 オリンパス株式会社 内視鏡装置
JP2016214282A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 オリンパス株式会社 内視鏡装置
JP2017158837A (ja) * 2016-03-10 2017-09-14 オリンパス株式会社 内視鏡
WO2021144542A1 (fr) * 2020-01-17 2021-07-22 Axess Vision Technology Structure de flexion découpée pour dispositif médical

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