JP2015023902A - 高周波加熱装置用調理器具とこの調理器具を備えた高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置用調理器具とこの調理器具を備えた高周波加熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015023902A
JP2015023902A JP2013153461A JP2013153461A JP2015023902A JP 2015023902 A JP2015023902 A JP 2015023902A JP 2013153461 A JP2013153461 A JP 2013153461A JP 2013153461 A JP2013153461 A JP 2013153461A JP 2015023902 A JP2015023902 A JP 2015023902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food
heating
absorption
heat
heating element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013153461A
Other languages
English (en)
Inventor
澁谷 昌樹
Masaki Shibuya
昌樹 澁谷
片岡 章
Akira Kataoka
章 片岡
近藤 龍太
Ryuta Kondo
龍太 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2013153461A priority Critical patent/JP2015023902A/ja
Publication of JP2015023902A publication Critical patent/JP2015023902A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Ovens (AREA)
  • Cookers (AREA)

Abstract

【課題】食品を内部まで均一に焦げることなく加熱すること。
【解決手段】食品35を載置する加熱容器30と、加熱容器30の少なくとも一部にマイクロ波を吸収し発熱する吸収発熱体34と、食品35の外側形状に少なくとも1つの食品孔部40、食品凹部43、食品溝部44、食品凸部42を設け、食品35に略接するように加熱容器30の内部に少なくとも1つの食品孔部40、食品凹部43、食品溝部44に対応する加熱容器凸部39、もしくは食品凸部42に対応する加熱容器凹部41を設けたことにより、食品35と吸収発熱体34が凹凸形状によって略接触し、その接触部分が食品35の内部にまで存在しているため、食品35の内部に直接吸収発熱体34から発生した熱を伝えることができ、また食品35と吸収発熱体34の接触面積が増えるため部分的に熱が集中しにくくなり、食品35を内部まで均一に焦げることなく加熱することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、高周波で加熱する食品を収納する高周波加熱装置用調理器具と、この調理器具を備えた高周波加熱装置に関するものである。
従来、この種の高周波加熱装置用調理器具は、マイクロ波透過材料であるプラスチック製の加熱容器であって、この加熱容器内の食品が、マイクロ波によって誘電加熱されていた(例えば、特許文献1参照)。
また、断熱層を有する容器内に、マイクロ波を吸収することにより200℃〜300℃に発熱する吸収発熱体が設けられ、食品がマイクロ波による誘電加熱で直接加熱されるのと同時に、吸収発熱体がマイクロ波を吸収して発熱し、熱伝導によって食品を加熱しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
実開昭62−141108号公報 特開平10−151068号公報
しかしながら、マイクロ波だけで加熱しようとすると、高周波加熱装置に設けられた加熱室内に、マイクロ波の強弱の分布ムラがあるため、食品内でも加熱ムラが生じ、比較的温度が高い部分と比較的温度が低い部分とが、存在していた。
また、食品を焼き上げるために、マイクロ波を吸収して高温に発熱する吸収発熱体を用いているものもあった。しかし、食品のうちでも、吸収発熱体近傍部分のみが高温になるため、食品表面に焦げ目をつけることはできるが、食品の内部まで均一に加熱しようとすると時間がかかり、食品表面が焦げてしまっていた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、食品を内部まで均一に、しかも焦げることなく加熱することができる高周波加熱装置用調理器具とこの調理器具を備えた高周波加熱装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の高周波加熱装置用調理器具は、上面を開口した加熱容器と、前記加熱容器内に設けた凸部または凹部と、前記加熱容器内でかつ前記凸部または凹部の周囲に設けた食品収納部とを備え、前記凸部または凹部の表面および前記食品収納部底面にマイクロ波を吸収し発熱する吸収発熱体を設けたものである。
これによって、吸収発熱体を表面に設けた凸部または凹部と食品とが略接触し、従来に比べ、吸収発熱体と食品との接触面積が増加し、しかもその接触部分が食品の内部にまで存在しているため、部分的に熱が集中しにくくなり、食品の内部に直接、吸収発熱体から発生した熱を伝えることができるので、食品を内部まで均一に、焦げることなく加熱することができる。
本発明の高周波加熱装置用調理器具とこの調理器具を備えた高周波加熱装置は、食品を内部まで均一に、焦げることなく加熱することができる。
本発明の実施の形態1における高周波加熱装置用調理器具を備えた高周波加熱装置の外観斜視図 同実施の形態1における高周波加熱装置用調理器具を備えた高周波加熱装置の正面断面視を示す模式図 (a)同実施の形態1の高周波加熱装置用調理器具の断面図(b)同分解斜視図 (a)同実施の形態1の高周波加熱装置用調理器具の断面図(b)同分解斜視図 (a)同実施の形態1の高周波加熱装置用調理器具の断面図(b)同分解斜視図 (a)同実施の形態1の高周波加熱装置用調理器具の断面図(b)同分解斜視図 本発明の実施の形態1における食品の負荷量と食品への入力の関係を表すグラフ
第1の発明は、上面を開口した加熱容器と、前記加熱容器内に設けた凸部または凹部と、前記加熱容器内でかつ前記凸部または凹部の周囲に設けた食品収納部とを備え、前記凸部または凹部の表面および前記食品収納部底面にマイクロ波を吸収し発熱する吸収発熱体を設けたことにより、吸収発熱体を設けた凸部または凹部と食品とが略接触し、従来に比べ、吸収発熱体と食品との接触面積が増加し、しかもその接触部分が食品の内部にまで存在しているため、部分的に熱が集中しにくくなり、食品の内部に直接、吸収発熱体から発生した熱を伝えることができるので、食品を内部まで均一に、焦げることなく加熱することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記凸部または凹部は、前記加熱容器底面の略中央部に設けられたことにより、特に温度が上がりにくい食品中央部に直接吸収発熱体から発生した熱を伝えることができ、食品を内部まで均一に焦げることなく加熱することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記吸収発熱体は、前記食品が焦げない温度をキュリー点温度とする発熱材料を含有したことにより、吸収発熱体が昇温し過ぎて食品が焦げることを防ぐことができる。
第4の発明は、特に、第1から第3の発明のいずれかの高周波加熱装置用調理器具を備えた高周波加熱装置であって、食品を内部まで均一に、しかも焦げることなく加熱することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における高周波加熱装置用調理器具を備えた高周波加熱装置を表す斜視図である。
図1において、高周波加熱装置1の前面には、ドア5が上下方向に開閉可能に設けられ
ている。高周波加熱装置1は、熱源として、マイクロ波による誘電加熱装置や、赤外線による輻射加熱装置や、熱風を強制対流させることによるオーブン加熱装置を備えている。そして、高周波加熱装置1には、ユーザが、調理メニューや調理時間を設定できる操作表示部28が、備えられている。
また、ユーザがドア5を開いた時には、高周波加熱装置1の各熱源の動作を止める安全スイッチ(図示せず)が備えられている。高周波加熱装置1の内部には加熱容器30が載置されている。
図2は、本発明の実施の形態1における高周波加熱装置用調理器具を備えた高周波加熱装置を表す正面断面視の模式図である。
図2において、高周波加熱装置1内部には、アルミメッキ鋼板の表面をフッ素樹脂塗装された加熱室2が、設けられている。この加熱室2内底面には、加熱室2に固定され結晶化ガラスで形成された載置台3が設けられ、そして、加熱室2天面付近に加熱室ヒータ4が3本奥行き方向に平行に、それぞれ設けられている。3本の加熱室ヒータ4のうち、中央部に配置された加熱室ヒータ4の波長のピーク値は、両側の2本の加熱室ヒータ4の波長のピーク値よりも、短く設定されている。
加熱室2壁面は、アースコード(図示せず)によって接地されており、加熱室2と一体成型された載置皿(図示せず)を保持するレール12も接地されている。
加熱室2は、本実施の形態においては、壁面の汚れが拭き取り易いフッ素樹脂塗装を採用したが、ホーロー塗装や他の耐熱性のある塗装を採用してもよい。また、材質としてはステンレスを用いることもできる。
加熱室2奥には、加熱室2内の空気を撹拌、循環させる循環ファン7と、この循環ファン7を取り囲むようにして、加熱室2内を循環する空気を加熱する室内気加熱ヒータとしてのコンベクションヒータ8が、設けられている。加熱室2奥面中央付近には、加熱室2側から循環ファン7側へ、吸気を行う複数の吸気用通風孔16が設けられている。逆に、循環ファン7側から加熱室2側へ、送風を行う複数の送風用通風孔17が、吸気用通風孔16の形成エリアとは形成エリアを区別して設けられている。
加熱室2左側面下部には、マグネトロン6、制御手段10等を冷却するファン(図示せず)からの風を加熱室2内に取り入れる吸気孔13と、加熱室2右奥面下部には、加熱室2内の空気を外部に排出する排気孔29とを備えている。各通風孔13、16、17、29は、多数のパンチング孔で形成されている。
加熱室2右側面上部には、加熱室2の壁面に設けた検出用孔27を通じて加熱室2内の食品35の温度を検出する赤外線センサ15と、庫内温度を検出する庫内サーミスタ9とが、設けられている。
加熱室2外の左下方には、左方から見て約90mm×80mmのマイクロ波発生手段であるマグネトロン6が水平方向に設けられ、アルミメッキ鋼鈑を折り曲げて略L字状に内部通路が構成された導波管14に接続されている。この導波管14の加熱室2側の開口部、すなわち加熱室2の下方でかつ水平方向中央付近には、アルミニウムで構成された電波撹拌手段としての回転アンテナ11が、モータ18に接続され、回転可能に支持されている。
なお、マグネトロン6、回転アンテナ11、モータ18、導波管14は加熱室2の下面
に設けているが、これに限らず加熱室2上部、側面側に設けることもでき、設置向きもあらゆる方向に設定することができる。
加熱室2左側面の外側に、蒸気発生装置20が、設けられている。この蒸気発生装置20は、蒸気発生のための水を貯めるアルミダイキャストで形成された貯水室19と、この貯水室19の開口にパッキン(図示せず)を挟んで対向して設けられアルミダイキャストで形成された貯水室カバー22とを備えている。
また、蒸気発生装置20には、第1の蒸気発生ヒータ24、第2の蒸気発生ヒータ25が、設けられている。第1の蒸気発生ヒータ24は出力650Wの直線状のシーズヒータであり、貯水室19の高さ方向に対して中央付近に、略水平方向に貯水室19のアルミダイキャストに鋳込まれ、貯水室19内の水を加熱して蒸気を発生させる。
そして、第2の蒸気発生ヒータ25は出力350Wの直線状のシーズヒータであり、第1の蒸気発生ヒータ24の上方に略水平方向に設けられ、第1の蒸気発生ヒータ24と同様に、貯水室19のアルミダイキャストに鋳込まれ、貯水室19内の水を加熱して蒸気を発生させる。また、第2の蒸気発生ヒータ25の上方に貯水室の温度を検知する貯水室サーミスタ26が設けられている。
貯水室19内で発生した蒸気は、蒸気導入路23を介して、加熱室2側面上部に設けられた蒸気噴出口21へ、送られ加熱室2に供給される。蒸気導入路23は内径φ10mmのシリコーンチューブで形成され、一端が貯水室19天面に上方に設けられ、他端が蒸気噴出口21に接続されている。この蒸気噴出口21は、加熱室2の側面上部に設けられ、蒸気導入路23で供給された蒸気を、水平方向に対して斜め下約30°の角度で加熱室2内に吹出す。
なお、第1の蒸気発生ヒータ24、第2の蒸気発生ヒータ25は、本実施の形態では出力が合計1000Wで、下方に650W、上方に350Wの異なる出力の直線状のシーズヒータ2本を用いたが、貯水室19の形状、必要蒸気量に応じて、出力合計1000W以外となるヒータの組み合わせ、また、出力が同じヒータの組み合わせ、3本以上や1本だけのヒータ、直線状ではなくU字形状やL字形状のヒータ、上方に高出力で下方に低出力のヒータ構成等を用いることもできる。
また、本実施の形態では、蒸気導入路23および蒸気噴出口21は、貯水室19上部に断面形状が円形状で形成されているが、これに限定されるものではなく、楕円形や矩形状でもよい。また、蒸気噴出口21は加熱室2側面上部に1つ設けたが、加熱室2に蒸気を供給できるのであれば、天面や底面でも構わない。また、蒸気噴出口21は、1つだけではなく、複数個備えてもよい。なお、蒸気噴出口21の孔の最長内寸は、マイクロ波が漏れないように、マイクロ波の波長の1/2以下、本実施の形態ではマイクロ波の波長は約120mmであるため、60mm以下が望ましい。
また、カルシウムやマグネシウムなどの堆積物であるスケール付着を減らすために、貯水室19内面または貯水室カバー22内面をフッ素、シリコーン等でコーティングしてもよい。
また、水位検知手段を用いるとスケールが付着して感度が低下し、最悪の場合、水位が検知できなくなる恐れがあるが、貯水室サーミスタ26のような温度検知手段を用いることにより、スケールは付着するが、たとえ付着しても温度を検知できなくなることはないため、スケールに対して信頼性を向上できる。
導波管14下方には、制御手段10が設けられ、ユーザの調理メニューの選択により、マグネトロン6、モータ18、循環ファン7、各ヒータ、各サーミスタ、赤外線センサ15、給水ポンプ(図示せず)、操作表示部28、庫内灯(図示せず)等を制御している。
図3(a)は、本発明の実施の形態1における高周波加熱装置用調理器具と食品を表す正面断面図、図3(b)は本発明の実施の形態1における高周波加熱装置用調理器具と食品を表す斜視図を示す。
加熱室2内の載置台3上には、加熱容器30が載置されている。
図3(a)において、加熱容器30の外観形状は略円柱状であり、蓋31が本体32から、取り外しできるように構成されている。蓋31は、マイクロ波を透過する耐熱温度120℃の耐熱ポリプロピレン樹脂で形成され、つまみ33を一体に備え、蓋31の着脱を容易にしている。本体32も、マイクロ波を透過する耐熱温度120℃の耐熱ポリプロピレン樹脂で形成されている。
本体32は底を有する筒状容器であり、本体32の底面中央部に略円柱形状の加熱容器凸部39(凸部)が形成され、加熱容器凸部39と本体32の底部、外周壁部とで囲まれた空間が、食品35を収納、支持する食品収納部として機能する。
本体32の底部上面および加熱容器凸部39表面には、マイクロ波を吸収して発熱する吸収発熱体34が、本体32と一体成型で設けられている。吸収発熱体34は、シリコーンゴムに、キュリー点温度が約100℃であるフェライトが、練り込まれている。
加熱容器30に収容される食品35は、略円柱形状に形成されており、略円柱形状の中心軸に沿って、食品孔部40が貫通して設けられ、ドーナツ形状に構成されている。食品35を加熱容器30に収納時は、略円柱形状の加熱容器凸部39が、食品孔部40に挿入され、吸収発熱体34上には、食品35が、加熱容器凸部39と食品35の食品孔部40とが略接するように載置されている。
以上のように、本実施の形態においては、食品35を載置する加熱容器30と、加熱容器30の少なくとも一部にマイクロ波を吸収し発熱する吸収発熱体34と、食品35の外側形状に少なくとも1つの食品孔部40を設け、食品35に略接するように加熱容器30の内部に少なくとも1つの食品孔部40に対応する加熱容器凸部39を設けたことにより、食品35と吸収発熱体34が凹凸形状によって略接触し、その接触部分が食品35の内部にまで存在しているため、食品35の内部に直接に吸収発熱体34から発生した熱を伝えることができ、また食品35と吸収発熱体34の接触面積が増えるため、部分的に熱が集中しにくくなり、食品35を内部まで均一に焦げることなく加熱することができる。
また、食品35中央部付近に、食品35の外側形状に少なくとも1つの食品孔部40を設け、食品35に略接するように加熱容器30の内部に少なくとも1つの食品孔部40に対応する加熱容器凸部39を設けたことにより、特に温度が上がりにくい食品35中央部に、直接に吸収発熱体34から発生した熱を伝えることができ、食品35を内部まで均一に、焦げることなく加熱することができる。
さらに、吸収発熱体34は、食品35が焦げない温度をキュリー点温度とするフェライトを含有し、フェライトのキュリー点温度は、食品35の焦げない温度としたことにより、吸収発熱体34が昇温し過ぎて食品35が焦げることを防ぐことができる。
(実施の形態2)
図4(a)は、本発明の実施の形態2における高周波加熱装置用調理器具と食品を表す正面断面図、図4(b)は本発明の実施の形態2における高周波加熱装置用調理器具と食品を表す斜視図を示す。
なお、実施の形態1と同一構成には同一符号を付与し、詳細な説明を省略する。
加熱室2内の載置台3上には、加熱容器30が載置されている。
図4(a)において、加熱容器30の外観形状は略円柱状であり、蓋31が本体32から、取り外しできるように構成されている。蓋31は、マイクロ波を透過する耐熱温度120℃の耐熱ポリプロピレン樹脂で形成され、つまみ33を一体に備え、蓋31の着脱を容易にしている。本体32も、マイクロ波を透過する耐熱温度120℃の耐熱ポリプロピレン樹脂で形成されている。
本体32は底を有する筒状容器であり、本体32の底部において、略円柱形状に凹んで加熱容器凹部41(凹部)が4箇所設けられている。そして、加熱容器凹部41と本体32の底部、外周壁部とで囲まれた空間が、食品35を収納、支持する食品収納部として機能する。
本体32の底部上面および加熱容器凹部41表面には、マイクロ波を吸収して発熱する吸収発熱体34が、本体32と一体成型で設けられている。吸収発熱体34は、シリコーンゴムにキュリー点温度が約100℃であるフェライトが、練り込まれている。
加熱容器30に収容される食品35は、略円柱形状に形成されている。そして、食品35の底面には、食品凸部42を突出して形成している。食品35を加熱容器30に収納時は、食品凸部42が、加熱容器凹部41に挿入され、吸収発熱体34上には、食品35が、加熱容器30の底部上面および加熱容器凹部41表面の吸収発熱体34と略接するように載置されている。
以上のように、本実施の形態においては食品35を載置する加熱容器30と、加熱容器30の少なくとも一部にマイクロ波を吸収し発熱する吸収発熱体34と、食品35の外側形状に少なくとも1つの食品凸部42を設け、食品35に略接するように加熱容器30の内部に少なくとも1つの食品凸部42に対応する加熱容器凹部41を設けたことにより、食品35と吸収発熱体34が凹凸形状によって略接触し、その接触部分が食品35の内部にまで存在しているため、食品35の内部に直接に吸収発熱体34から発生した熱を伝えることができ、また食品35と吸収発熱体34の接触面積が増えるため、部分的に熱が集中しにくくなり、食品35を内部まで均一に焦げることなく加熱することができる。
さらに、吸収発熱体34は、食品35が焦げない温度をキュリー点温度とするフェライトを含有し、フェライトのキュリー点温度は、食品35の焦げない温度としたことにより、吸収発熱体34が昇温し過ぎて食品35が焦げることを防ぐことができる。
(実施の形態3)
図5(a)は、本発明の実施の形態3における高周波加熱装置用調理器具と食品を表す正面断面図、図5(b)は本発明の実施の形態3における高周波加熱装置用調理器具と食品を表す斜視図を示す。
なお、実施の形態1と同一構成には同一符号を付与し、詳細な説明を省略する。
加熱室2内の載置台3上には、加熱容器30が載置されている。
図5(a)において、加熱容器30の外観形状は略円柱状であり、蓋31が本体32から、取り外しできるように構成されている。蓋31は、マイクロ波を透過する耐熱温度120℃の耐熱ポリプロピレン樹脂で形成され、つまみ33を一体に備え、蓋31の着脱を容易にしている。本体32も、マイクロ波を透過する耐熱温度120℃の耐熱ポリプロピレン樹脂で形成されている。
本体32は底を有する筒状容器であり、本体32の底面に加熱容器凸部39(凸部)が2箇所、底面の中心に対して点対称的に形成され、加熱容器凸部39と本体32の底部、外周壁部とで囲まれた空間が、食品35を収納、支持する食品収納部として機能する。
本体32の底部上面および加熱容器凸部39表面には、マイクロ波を吸収して発熱する吸収発熱体34が、本体32と一体成型で設けられている。吸収発熱体34は、シリコーンゴムに、キュリー点温度が約100℃であるフェライトが、練り込まれている。
加熱容器30に収容される食品35は、略円柱形状に形成されており、食品35の底面には、食品凹部が2箇所形成されている。食品35を加熱容器30に収納時は、略円柱形状の加熱容器凸部39が、食品凹部に挿入され、吸収発熱体34上には、食品35が、加熱容器凸部39と食品35の食品凹部とが略接するように載置されている。
以上のように、本実施の形態においては、食品35を載置する加熱容器30と、加熱容器30にマイクロ波を吸収し発熱する吸収発熱体34と、食品35の外側形状に食品凹部を設け、食品35に略接するように加熱容器30の内部に食品凹部に対応する加熱容器凸部39を設けたことにより、食品35と吸収発熱体34が凹凸形状によって略接触し、その接触部分が食品35の内部にまで存在しているため、食品35の内部に直接に吸収発熱体34から発生した熱を伝えることができ、また食品35と吸収発熱体34の接触面積が増えるため、部分的に熱が集中しにくくなり、食品35を内部まで均一に焦げることなく加熱することができる。
さらに、吸収発熱体34は、食品35が焦げない温度をキュリー点温度とするフェライトを含有し、フェライトのキュリー点温度は、食品35の焦げない温度としたことにより、吸収発熱体34が昇温し過ぎて食品35が焦げることを防ぐことができる。
(実施の形態4)
図6(a)は、本発明の実施の形態1における高周波加熱装置用調理器具と食品を表す正面断面図、図6(b)は本発明の実施の形態1における高周波加熱装置用調理器具と食品を表す斜視図を示す。
なお、実施の形態1と同一構成には同一符号を付与し、詳細な説明を省略する。
加熱室2内の載置台3上には、加熱容器30が載置されている。
図6(a)において、加熱容器30の外殻形状は略円柱形状で形成されており、蓋31が、本体32から取り外しできるように、構成されている。蓋31は、マイクロ波を透過する耐熱温度120℃の耐熱ポリプロピレン樹脂で形成されている。つまみ33が、蓋31の略中央部に形成され、蓋31の着脱を容易にしている。本体32も、マイクロ波を透過する耐熱温度120℃の耐熱ポリプロピレン樹脂で形成され、本体32に2箇所において加熱容器凸部39(凸部)が設けられている。
本体32は底を有する筒状容器であり、本体32の底面に略円柱形状の加熱容器凸部3
9(凸部)が2箇所、底面の中心に対して点対称的に形成され、加熱容器凸部39と本体32の底部とで囲まれた空間が、食品35を収納、支持する食品収納部として機能する。
本体32の底部および加熱容器凸部39には、マイクロ波を吸収して発熱する吸収発熱体34が本体32と一体成型で設けられ、食品35が吸収発熱体34上に載置されている。そして、加熱容器凸部39は、食品35の食品溝部44と略接している。吸収発熱体34は、シリコーンゴムに、キュリー点温度が約100℃であるフェライトを練り込んでいる。
図6(b)において、食品35は略円柱形状で形成されており、外周部2箇所において、上下方向に延びる食品溝部44を有している。
なお、本実施の形態では、蓋31および本体32は、耐熱温度120℃の耐熱ポリプロピレン樹脂で形成されているが、吸収発熱体34中のフェライトのキュリー点温度以上の耐熱性を有していれば、耐熱温度は120℃でなくてもよく、マイクロ波を透過する材質であれば他の材料であっても構わない。
また、加熱容器30の材質として、発泡樹脂や内部にガラス繊維を内包した樹脂等の断熱性のある材料を用いれば、加熱中および加熱後に食品35の熱が外部に逃げにくく、短時間で加熱ができ加熱後の保温も可能である。
また、加熱容器30の外殻形状は、円柱形状以外にも直方体形状や円錐形状等、食品35が収容できる形状であればよいものである。
また、食品35としては、例えば冷凍ごはんや冷凍パスタ等の冷凍食品が、固形状であり、凹凸形状が比較的作りやすく適していると考えられるが、これに限定されるものではない。
以上のように構成された高周波加熱装置用調理器具を備えた高周波加熱装置について、以下その動作、作用を説明する。
ユーザによってマイクロ波加熱モードを選択され決定されると、マグネトロン6からマイクロ波が放出され、マイクロ波は導波管14内を通り、回転アンテナ11に照射され、モータ18によって回転する回転アンテナ11によって、マイクロ波は加熱室2内に撹拌されながら供給される。ほとんどのマイクロ波は加熱容器30を透過して、直接食品35に吸収されるか、吸収発熱体34に吸収される。吸収発熱体34は吸収したマイクロ波によって発熱し、食品35を熱伝導で加熱する。
図7は、本発明の実施の形態1における食品の負荷量と食品への入力の関係を表すグラフを示す。
ここで、食品35へのマイクロ波の吸収量は、食品35の誘電率、誘電体損失角、質量、体積により異なり、同じ食品35であれば、一般的に質量、体積が小さい小負荷食品ほど吸収量が少なくなり、図4の小負荷時のように、食品35への入力が小さくなる。また、冷凍食品等の凍っている食品35は、誘電率、誘電体損失角が小さく吸収量が少なくなる。
すなわち、小負荷食品や冷凍食品を加熱するとき、吸収発熱体34がない場合、食品35はほとんどマイクロ波を吸収せず加熱されないが、吸収発熱体34を設けることにより、吸収発熱体34が、食品35に吸収されなかったマイクロ波を吸収し、熱伝導で食品3
5を加熱し、図4の高負荷時の食品への入力のように、トータルとして食品35への入力を大きくすることが可能になる。
そして、加熱が進み吸収発熱体34の温度がフェライトのキュリー点温度である100℃に近づくと、マイクロ波の吸収を支配する磁気特性が低下し、マイクロ波の吸収量が少なくなり、最終的に約100℃で発熱が停止し温度が維持される。このことにより、食品35が100℃以上に加熱され焦げることはない。
さらに、特に冷凍食品の場合加熱が進むと凍っている部分が溶け、一般的に凍っている状態よりも誘電率、誘電体損失角が大きくなるため、食品が直接マイクロ波を吸収する量が増え加熱効率が向上する。
以上のように本実施の形態では、食品35を載置する加熱容器30と、加熱容器30にマイクロ波を吸収し発熱する吸収発熱体34と、食品35の外側形状に2箇所の食品溝部44を設け、食品35に略接するように加熱容器30の内部に、2箇所の食品溝部44に対応する2箇所の加熱容器凸部39に対応する加熱容器凹部41を設けたことにより、食品35と吸収発熱体34とが凹凸形状によって略接触し、その接触部分が食品35の内部にまで存在しているため、食品35の内部に直接、吸収発熱体34から発生した熱を伝えることができる。また、食品35と吸収発熱体34の接触面積が増えるため、部分的に熱が集中しにくくなり、食品35を内部まで均一に焦げることなく、加熱することができる。
さらに、吸収発熱体34は、食品35が焦げない温度をキュリー点温度とするフェライトを含有し、フェライトのキュリー点温度は食品35の焦げない温度としたことにより、吸収発熱体34が昇温し過ぎて食品35が焦げてしまうのを防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、本体32底部に吸収発熱体34と加熱容器凸部39を設けたが、吸収発熱体34、加熱容器凸部39を本体32側面や蓋31に設けてもよく、また、吸収発熱体34は、食品35に直接接することなく、本体32や蓋31の外側や内部に埋め込むように設けても、食品35に熱伝導で熱が伝わればよいものである。
また、食品35によって焦げる温度は異なるため、加熱する食品35に応じて、キュリー点温度の異なる吸収発熱体34のフェライトを適宜選択できる。
さらに、食品35を一回加熱した後、吸収発熱体34自体は100℃近くの温度を有しており、この蓄熱作用で、2回目以降続けて食品35を加熱した際には、2回目以降の加熱時間が1回目より短くできるという効果も有している。
以上のように本発明にかかる高周波加熱装置用調理器具は、高周波で加熱する調理器具としての電子レンジ、オーブン電子レンジ等の用途に適用できる。
1 高周波加熱装置
30 加熱容器
34 吸収発熱体
35 食品
39 加熱容器凸部(凸部)
40 食品孔部
41 加熱容器凹部(凹部)
42 食品凸部
43 食品凹部
44 食品溝部

Claims (4)

  1. 上面を開口した加熱容器と、前記加熱容器内に設けた凸部または凹部と、前記加熱容器内でかつ前記凸部または凹部の周囲に設けた食品収納部とを備え、
    前記凸部または凹部の表面および前記食品収納部底面にマイクロ波を吸収し発熱する吸収発熱体を設けた高周波加熱装置用調理器具。
  2. 前記凸部または凹部は、前記加熱容器底面の略中央部に設けられた請求項1に記載の高周波加熱装置用調理器具。
  3. 前記吸収発熱体は、前記食品が焦げない温度をキュリー点温度とする発熱材料を含有した請求項1または2に記載の高周波加熱装置用調理器具。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の高周波加熱装置用調理器具を備えた高周波加熱装置。
JP2013153461A 2013-07-24 2013-07-24 高周波加熱装置用調理器具とこの調理器具を備えた高周波加熱装置 Pending JP2015023902A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013153461A JP2015023902A (ja) 2013-07-24 2013-07-24 高周波加熱装置用調理器具とこの調理器具を備えた高周波加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013153461A JP2015023902A (ja) 2013-07-24 2013-07-24 高周波加熱装置用調理器具とこの調理器具を備えた高周波加熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015023902A true JP2015023902A (ja) 2015-02-05

Family

ID=52489124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013153461A Pending JP2015023902A (ja) 2013-07-24 2013-07-24 高周波加熱装置用調理器具とこの調理器具を備えた高周波加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015023902A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7329838B2 (en) Convection part for electric oven range
KR101474495B1 (ko) 복합형 전자레인지
JP2019020122A (ja) 加熱調理器
JP2015145778A (ja) 加熱調理器
KR102424691B1 (ko) 조리장치 및 그 제어방법
JP2006317019A (ja) 高周波加熱調理装置
JP2010054097A (ja) 加熱調理器
WO2016079935A1 (ja) 加熱調理器
JP2008067997A (ja) 高周波加熱装置
JP2015023901A (ja) 高周波加熱装置用調理器具とこの調理器具を備えた高周波加熱装置
JP6530348B2 (ja) 加熱調理器
JP2015023902A (ja) 高周波加熱装置用調理器具とこの調理器具を備えた高周波加熱装置
WO2015125437A1 (ja) 加熱調理器
JP6229161B2 (ja) マイクロ波加熱調理器
KR101656571B1 (ko) 조리기기
JP5456076B2 (ja) 高周波加熱装置
JP5492646B2 (ja) 高周波加熱調理器
KR100646880B1 (ko) 전기오븐레인지의 오븐부 구조
JP7303096B2 (ja) 加熱調理器
JP5923406B2 (ja) 加熱調理器
JP2012032127A (ja) 蒸気調理ユニット
JP6758336B2 (ja) 加熱調理器
KR20070053566A (ko) 전자레인지 일체형 피자오븐의 가열구조
JP6693025B2 (ja) 加熱調理器
JP2015114017A (ja) 加熱調理器具及び高周波加熱調理器