JP2015023759A - 形状可変素子、および自動車用ヘッドアップディスプレイ - Google Patents

形状可変素子、および自動車用ヘッドアップディスプレイ Download PDF

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Abstract

【課題】制御回路54がアクチュエータ40aを充電するための処理に要する時間を短くする。
【解決手段】アクチュエータ40aは、電源50aから電極層31、32との間に電圧が与えられた際に、電解質膜30が電極層31、32とともに屈曲する。コンデンサ52aは、電源50aの両電極の間でアクチュエータ40aに対して並列に接続されて、かつアクチュエータ40aの静電容量よりも大きい静電容量を有する。スイッチ51aは、共通接続端子41aと電源50aとの間に接続されている。制御回路54はスイッチ51aをオンして電源50aからアクチュエータ40aおよびコンデンサ52aに対する充電を開始してからアクチュエータ40aの充電が完了する前にスイッチ51aをオフする。
【選択図】図6

Description

本発明は、形状可変素子、および自動車用ヘッドアップディスプレイに関するものである。
従来の形状可変素子において、電解質層と、電解質層の片面側に配置されている第1の電極層と、電解質層のうち片面側の反対側に配置されている第2の電極層とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このものにおいて、第1、第2の電極層、および電解質層は、イオン導電性高分子アクチュエータ(以下、簡略化してアクチュエータと記す)を構成する。そして、電源から第1、第2の電極層の間に電圧を与えると、電解質層においてイオンが第1、第2の電極層の間の電界に沿って移動して電解質層が屈曲する。これに伴い、第1、第2の電極層がそれぞれ電解質層に沿って変形する。したがって、電源から第1、第2の電極層の間に印加される電圧を変化させることにより、アクチュエータを任意な形状に変形することができる。
特許4646530号明細書
本発明者は、上記特許文献1に基づき、電源の正電極および負電極の間にスイッチおよびアクチュエータを直列接続した充電回路を構成し、スイッチのオン/オフを制御回路によって制御することにより、アクチュエータの形状を制御することを検討した。
アクチュエータを任意な形状に変形させるには、第1、第2の電極層の間が任意な形状に対応する目標電圧に到達するまで電源からアクチュエータに充電することが必要である。しかし、上記充電回路の時定数は大きい。特に低温時には、アクチュエータの内部抵抗が大きくなる。このため、低温時には、上記充電回路の時定数はより一層大きくなる。
したがって、制御回路によってスイッチをオンして電源からアクチュエータに対する充電を開始してから第1、第2の電極層の間の電圧が目標電圧に到達するまで、長い時間を要する。つまり、制御回路によってスイッチをオンしてから第1、第2の電極層の間の電圧が目標電圧に到達してスイッチをオフするまでに長い時間を要する。これにより、長い時間に亘って、制御回路がスイッチを介してアクチュエータを充電するための充電処理を実行し続けることになる。
本発明は上記点に鑑みて、制御回路がアクチュエータに対する充電処理を実行するのに要する時間を短くすることを可能にした形状可変素子、およびこれを用いた自動車用ヘッドアップディスプレイを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、イオン交換樹脂からなる電解質膜(30)と、電解質膜の片面に沿うように形成されている第1の電極層(31)と、電解質膜のうち片面に対して反対側に位置する反対面に沿うように形成されている第2の電極層(32〜35)とを備え、電圧を可変制御できる電源(50a〜50d)から第1、第2の電極層の間に電圧が与えられた際に、第1、第2の電極層の間の電界によって電解質膜内をイオンが移動して電解質膜が第1、第2の電極層とともに屈曲するアクチュエータ(40a〜40d)と、電源の正極電極および負極電極の間でアクチュエータに対して並列に接続されて、かつアクチュエータの静電容量よりも大きい静電容量を有するコンデンサ(52a〜52d)と、アクチュエータとコンデンサとの間の共通接続端子(41a〜41d)と電源との間に接続されているスイッチ(51a〜51d)と、スイッチをオンして電源からアクチュエータおよびコンデンサに対する充電を開始してからアクチュエータの充電が完了する前にスイッチをオフする充電処理を実行する制御回路(54)と、を備え、電源、スイッチ、およびコンデンサから構成される第1の充電回路の時定数は、電源、スイッチ、およびアクチュエータから構成される第2の充電回路の時定数に比べて、小さくなっていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、第1の充電回路の時定数は、第2の充電回路の時定数に比べて小さい。そして、コンデンサは、アクチュエータの静電容量よりも大きい静電容量を有する。このため、制御回路が、スイッチのオン後、アクチュエータの充電が完了する前にスイッチをオフしたとき、アクチュエータの充電を完了するために必要な電荷をコンデンサおよびアクチュエータに蓄えることができる。したがって、制御回路がスイッチをオンしてからスイッチをオフするまでに要する時間を短くすることが可能である。これにより、制御回路がアクチュエータに対する充電処理を実行するのに要する時間を短くすることが可能になる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態におけるヘッドアップディスプレイを示す図である。 上記実施形態における光学ミラーの正面図である。 上記実施形態における光学ミラーの背面図である。 図2中のIV−IV断面図である。 上記実施形態の光学ミラーの製造工程を示すフローチャートである。 上記実施形態のヘッドアップディスプレイの電気的構成を示す図である。 上記実施形態における光学ミラーを構成する電解質膜を示す透視図である。 上記実施形態における光学ミラーの作動を示す図である。 上記実施形態における光学ミラーの制御回路の充電処理を示すフローチャートである。 上記実施形態の変形例におけるヘッドアップディスプレイの電気的構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。
図1に本発明の形状可変素子が適用される自動車用のヘッドアップディスプレイ1の第1実施形態の構成を示す。
ヘッドアップディスプレイ1は、図1に示すように、表示装置10、および光学ミラー20を備える。表示装置10は、表示光を面状に出力する。光学ミラー20は、表示装置10から出力される面状の表示光をフロントウインドシールド21に向けて反射する。光学ミラー20は、その形状が変更されて、焦点距離や反射方向を変えるようになっている。更にはフロントウインドシールド21の形状に合わせて虚像のひずみやぼけを修正することもできる。
次に、本実施形態の光学ミラー20の構造について説明する。
光学ミラー20は、図2、図3、および図4に示すように、電解質層30、および電極層31、32、33、34、35を備える形状可変素子である。電解質層30は、薄膜状に形成されたものであって、薄膜状のイオン交換樹脂にイオン液体(電解液)が含浸されているものである。電解質層30は、その厚み寸法が面方向に均一になるように形成されている。電解質層30は、その板厚方向から視て四角形に形成されている。本実施形態のイオン交換樹脂としては、例えば、Nafion(Du pont社製)、Flemion(旭硝子社製)、Aciplex(旭化成社製)等の、陽イオン交換樹脂が用いられる。
電極層31は、電解質層30の片面側に沿って片面側の全体に亘って薄膜状に形成されている第1の電極である。電極層31は、アルミニウム、銀、金等の導電性金属膜からなるのである。電極層31の片面側は、その面方向の中心点が光軸中心、即ち頂点となる光反射面31aを構成する。本実施形態の光反射面31aは、電極層31を構成する金属膜のうち片面側が研磨されることによって形成されたものである。電極層32、33、34、35は、図2および図3に示すように、電解質層30のうち片面30a側に対して反対側に位置する反対面30b(図4参照)側に沿ってそれぞれ薄膜状に形成されている。
電極層32、33、34、35は、それぞれ、電解質層30の反対面30bに沿うように形成されている導電性金属膜からなる。電極層32、33、34、35は、電解質層30の反対面30b側において分散して配置されている。
具体的には、電極層32は、反対面30bのうち図3中右上側に配置されている。電極層32は、電極層31および電解質層30とともに、後述するように光反射面31aを変形させるイオン導電性高分子アクチュエータ(以下、簡略化してアクチュエータと記す)40aを構成する。
電極層33は、反対面30bのうち図3中右下側に配置されている。電極層33は、電極層31および電解質層30とともに、後述するように光反射面31aを変形させるイオン導電性高分子アクチュエータ(以下、簡略化してアクチュエータと記す)40bを構成する。
電極層34は、反対面30bの図3中左下側に配置されている。電極層34は、電極層31および電解質層30とともに、後述するように光反射面31aを変形させるイオン導電性高分子アクチュエータ(以下、簡略化してアクチュエータと記す)40cを構成する。
電極層34は、反対面30bの図3中左上側に配置されている。電極層35は、電極層31および電解質層30とともに、後述するように光反射面31aを変形させるイオン導電性高分子アクチュエータ(以下、簡略化してアクチュエータと記す)40dを構成する。
なお、以下、電極層31と電極層32、33、34、35とを説明の便宜上区別するために、電極層31を片面電極層31とし、電極層32、33、34、35を反対面電極層32、33、34、35とする。
次に、本実施形態の光学ミラー20の製造方法について図5を参照して説明する。
まず、第1の工程では、陽イオン交換樹脂からなる陽イオン交換樹脂膜を基板の一面に沿うように形成する(ステップS100)。次の第2の工程では、陽イオン交換樹脂膜のうち基板に対して反対側の片面全体に亘って導電性金属膜を形成する(ステップS110)。次の第3の工程では、導電性金属膜の表面を研磨して光反射面31aを形成する(ステップS120)。これにより、光反射面31aを有する片面電極層31が形成されることになる。次の第4の工程では、陽イオン交換樹脂膜から基板を剥がす(ステップS130)。次の第5に工程にて、陽イオン交換樹脂膜のうち基板を剥がした一面に対して、導電性金属膜からなる反対面電極層32、33、34、35をそれぞれ形成する(ステップS140)。次に、第6工程で、陽イオン交換樹脂膜にイオン液体を含浸させる(ステップS150)。このことにより、電解質層30が形成されることになる。以上により、光学ミラー20が完了することになる。
次に、本実施形態のヘッドアップディスプレイ1の電気的構成について図6を用いて説明する。
ヘッドアップディスプレイ1は、図6に示すように、電源50a、50b、50c、50d、およびスイッチ51a、51b、51c、51d、コンデンサ52a、52b、52c、52d、抵抗素子53a、53b、53c、53d、および制御回路54を備える。
電源50aは、その出力電圧を可変制御できる電源装置であって、アクチュエータ40aおよびコンデンサ52aに電圧を出力するものである。スイッチ51aおよび抵抗素子53aは、アクチュエータ40aおよびコンデンサ52aの間の共通接続端子41aと電源50aとの間に直列接続されている。スイッチ51aは、抵抗素子53aおよび共通接続端子41aの間に接続されている。コンデンサ52aは、電源50aの正極電極と負極電極との間でアクチュエータ40aに対して並列に接続されている。コンデンサ52aの静電容量は、アクチュエータ40aの静電容量よりも大きい。電源50a、スイッチ51a、抵抗素子53a、およびコンデンサ52aから構成される第1の充電回路の時定数は、電源50a、スイッチ51a、抵抗素子53a、およびアクチュエータ40aから構成される第2の充電回路の時定数よりも小さくなっている。
電源50bは、その出力電圧を可変制御できる電源装置であって、アクチュエータ40bおよびコンデンサ52bに電圧を出力するものである。スイッチ51bおよび抵抗素子53bは、アクチュエータ40bおよびコンデンサ52bの間の共通接続端子41bと電源50bとの間に直列接続されている。スイッチ51bは、抵抗素子53bおよび共通接続端子41bの間に接続されている。コンデンサ52bは、電源50bの正極電極と負極電極との間でアクチュエータ40bに対して並列に接続されている。コンデンサ52bの静電容量は、アクチュエータ40bの静電容量よりも大きい。電源50b、スイッチ51b、抵抗素子53b、およびコンデンサ52bから構成される第1の充電回路の時定数は、電源50b、スイッチ51b、抵抗素子53b、およびアクチュエータ40bから構成される第2の充電回路の時定数よりも小さくなっている。
電源50cは、その出力電圧を可変制御できる電源装置であって、アクチュエータ40cおよびコンデンサ52cに電圧を出力するものである。スイッチ51cおよび抵抗素子53cは、アクチュエータ40cおよびコンデンサ52cの間の共通接続端子41cと電源50cとの間に直列接続されている。スイッチ51cは、抵抗素子53cおよび共通接続端子41cの間に接続されている。コンデンサ52cは、電源50cの正極電極と負極電極との間でアクチュエータ40cに対して並列に接続されている。コンデンサ52cの静電容量は、アクチュエータ40cの静電容量よりも大きい。電源50c、スイッチ51c、抵抗素子53c、およびコンデンサ52cから構成される第1の充電回路の時定数は、電源50c、スイッチ51c、抵抗素子53c、およびアクチュエータ40cから構成される第2の充電回路の時定数よりも小さくなっている。
電源50dは、その出力電圧を可変制御できる電源装置であって、アクチュエータ40dおよびコンデンサ52dに電圧を出力するものである。スイッチ51dおよび抵抗素子53dは、アクチュエータ40dおよびコンデンサ52dの間の共通接続端子41dと電源50dとの間に直列接続されている。スイッチ51dは、抵抗素子53dおよび共通接続端子41dの間に接続されている。コンデンサ52dは、電源50dの正極電極と負極電極との間でアクチュエータ40dに対して並列に接続されている。コンデンサ52dの静電容量は、アクチュエータ40dの静電容量よりも大きい。電源50d、スイッチ51d、抵抗素子53d、およびコンデンサ52dから構成される第1の充電回路の時定数は、電源50d、スイッチ51d、抵抗素子53d、およびアクチュエータ40dから構成される第2の充電回路の時定数よりも小さくなっている。
なお、本実施形態では、スイッチ51a〜51dとして、有機トランジスタを用いてもよい。
制御回路54は、マイクロコンピュータやメモリ等から構成され、光反射面31aの形状を変化させるために、電源50a〜50dおよびスイッチ51a〜51dを介してアクチュエータ40a〜40dを制御する。アクチュエータ40a〜40dは、後述するように、それぞれ対応する電源、およびコンデンサから充電されて、屈曲する。
以下、本実施形態の制御回路54の充電処理の説明に先だって、アクチュエータ40a〜40dの作動の詳細について説明する。図7、図8(a)、(b)を参照して説明する。図7は、電解質層30の背面図である。図8(a)、(b)は、アクチュエータ40a、コンデンサ52a、および電源50aの間の接続構成を模式的に示したもので、抵抗素子53aを省略している。
まず、アクチュエータ40aを構成する電極層31、32の間に電源50a(或いは、コンデンサ52a)が直流電圧を印加する。すると、電解質層30の反対面30bの面方向中心30cを固定端として固定し、電解質層30のうち反対面電極層32に対応する対応電解質層301(図7参照)、片面電極層31のうち反対面電極層32に対応する部分(以下、右上側電極部分という)、および反対面電極層32が屈曲する。
例えば、片面電極層31が陽極電極で、反対面電極層32が陰極電極になるように電源50a(或いは、コンデンサ52a)が電極層31、32の間に直流電圧を印加する。すると、陽イオンが対応電解質層301内を電極層31、32の間の電界に沿って反対面電極層32側に移動する。これに伴い、図8(a)に示すように、対応電解質層301が反対面電極層32側に凸になるように屈曲する。すると、右上側電極部分および反対面電極層32が対応電解質層301に沿うように変形する。
また、片面電極層31が陰極電極で、反対面電極層32が陽極電極になるように電源50a(或いは、コンデンサ52a)が電極層31、32の間に直流電圧を印加する。すると、陽イオンが対応電解質層301内を電極層31、32の間の電界に沿って片面電極層31側に移動する。これに伴い、図8(b)に示すように、対応電解質層301が片面電極層31側に凸になるように屈曲する。すると、右上側電極部分および反対面電極層32が対応電解質層301に沿うように変形する。
このように電源50a(或いは、コンデンサ52a)から電極層31、32の間に直流電圧を印加して対応電解質層301を屈曲させる際に、電極層31、32の間の印加電圧が大きくなるほど、対応電解質層301が大きく屈曲する。
次に、アクチュエータ40bを構成する片面電極層31および反対面電極層33の間に電源50b(或いは、コンデンサ52b)が直流電圧を印加する。すると、電解質層30の反対面30bの面方向中心点30cを固定端として固定し、電解質層30のうち反対面電極層33に対応する対応電解質層302(図7参照)、片面電極層31のうち反対面電極層33に対応する部分(以下、右下側電極部分という)、および反対面電極層33が屈曲する。
例えば、片面電極層31が陽極電極で、反対面電極層33が陰極電極になるように電源50b(或いは、コンデンサ52b)が電極層31、32の間に直流電圧を印加する。すると、陽イオンが対応電解質層302内を電極層31、33の間の電界に沿って反対面電極層33側に移動する。これに伴い、対応電解質層302が反対面電極層33側に凸になるように屈曲する。右下側電極部分および反対面電極層33が対応電解質層302に沿うように変形する。
また、片面電極層31が陰極電極で、反対面電極層33が陽極電極になるように電源50b(或いは、コンデンサ52b)が電極層31、33の間に直流電圧を印加する。すると、陽イオンが対応電解質層302内を電極層31、33の間の電界に沿って片面電極層31側に移動する。これに伴い、対応電解質層302が片面電極層31側に凸になるように屈曲する。すると、右下側電極部分および反対面電極層33が対応電解質層302に沿うように変形する。
このように電源50b(或いは、コンデンサ52b)から電極層31、33の間に直流電圧を印加して対応電解質層302を屈曲させる際に、電極層31、33の間の印加電圧を大きくするほど、対応電解質層302が大きく屈曲する。
次に、アクチュエータ40cを構成する片面電極層31および反対面電極層34の間に電源50c(或いは、コンデンサ52c)が直流電圧を印加する。すると、電解質層30の反対面30bの面方向中心点30cを固定端として固定し、電解質層30のうち反対面電極層34に対応する対応電解質層303(図7参照)、片面電極層31のうち反対面電極層34に対応する部分(以下、左下側電極部分という)、および反対面電極層34が屈曲する。
例えば、片面電極層31が陽極電極で、反対面電極層34が陰極電極になるように電源50c(或いは、コンデンサ52c)が電極層31、34の間に直流電圧を印加する。すると、陽イオンが対応電解質層303内を電極層31、34の間の電界に沿って反対面電極層34側に移動する。これに伴い、対応電解質層302が反対面電極層34側に凸になるように屈曲する。すると、左下側電極部分および反対面電極層34が対応電解質層303に沿うように変形する。
また、片面電極層31が陰極電極で、反対面電極層34が陽極電極になるように電源50c(或いは、コンデンサ52c)が電極層31、34の間に直流電圧を印加する。すると、陽イオンが対応電解質層303内を電極層31、34の間の電界に沿って片面電極層31側に移動する。これに伴い、対応電解質層303が片面電極層31側に凸になるように屈曲する。すると、左下電極部分および反対面電極層34が対応電解質層303に沿うように変形する。
このように電源50c(或いは、コンデンサ52c)から電極層31、34の間に直流電圧を印加して対応電解質層303を屈曲させる際に、電極層31、34の間の印加電圧を大きくするほど、対応電解質層303が大きく屈曲する。
次に、アクチュエータ40dを構成する片面電極層31および反対面電極層35の間に電源50d(或いは、コンデンサ52d)が直流電圧を印加する。すると、電解質層30の反対面30bの面方向中心点30cを固定端として固定し、電解質層30のうち反対面電極層35に対応する対応電解質層304(図7参照)、片面電極層31のうち反対面電極層35に対応する部分(以下、左上側電極部分という)、および反対面電極層35が屈曲する。
例えば、片面電極層31が陽極電極で、反対面電極層35が陰極電極になるように電源50d(或いは、コンデンサ52d)が電極層31、35の間に直流電圧を印加する。すると、陽イオンが対応電解質層304内を電極層31、35の間の電界に沿って反対面電極層35側に移動する。これに伴い、対応電解質層304が反対面電極層35側に凸になるように屈曲する。すると、左上側電極部分および反対面電極層35が対応電解質層304に沿うように変形する。
また、片面電極層31が陰極電極で、反対面電極層35が陽極電極になるように電源50d(或いは、コンデンサ52d)が電極層31、35の間に直流電圧を印加する。すると、陽イオンが対応電解質層304内を電極層31、35の間の電界に沿って片面電極層31側に移動する。これに伴い、対応電解質層304が片面電極層31側に凸になるように屈曲する。すると、左上側電極部分および反対面電極層35が対応電解質層304に沿うように変形する。
このように電源50d(或いは、コンデンサ52d)から電極層31、35の間に直流電圧を印加して対応電解質層304を屈曲させる際に、電極層31、35の間の印加電圧を大きくするほど、対応電解質層304が大きく屈曲する。
次に、本実施形態の制御回路54の充電処理について図9を用いて説明する。図9は制御回路54の充電処理を示すフローチャートである。制御回路54は、図9のフローチャートにしたがって充電処理を実行する。
まず、制御回路54は、アクチュエータ40a、40b、40c、40dを1つずつ順次充電する(ステップ100〜ステップ130)。
具体的には、制御回路54が電源50aの出力電圧を制御するとともに、スイッチ51b、51c、51dをオフした状態で、スイッチ51aをオンする(ステップS100)。これに伴い、電源50aからスイッチ51aおよび抵抗素子53aを通してコンデンサ52aに電流が流れる。電源50aからスイッチ51aおよび抵抗素子53aを通してアクチュエータ40aに電流が流れる。すなわち、電源50aの出力電圧によってコンデンサ52aおよびアクチュエータ40aが充電されることになる。その後、制御回路54がスイッチ51aをオフする。これに伴い、コンデンサ52aからアクチュエータ40aに電流が流れる。つまり、アクチュエータ40aはコンデンサ52aから充電されることになる。その後、アクチュエータ40aの電極層31、32の間の電圧が目標電圧に到達する。このことにより、アクチュエータ40aの充電が完了することになる。
ここで、アクチュエータ40aの目標電圧は、電源50aの出力電圧とスイッチ51aをオンしたオン期間とによって決まる。このため、目標電圧は、電源50aの出力電圧が大きいほど、大きくなり、スイッチ51aのオン期間が長いほど、目標電圧は大きくなる。
また、制御回路54は、上述したスイッチ51aをオフする際に、制御回路54が電源50bの出力電圧を制御するとともに、スイッチ51c、51dをオフした状態で、スイッチ51bをオンする(ステップS110)。これにより、スイッチ51aをオフしてコンデンサ52aからアクチュエータ40aに充電している期間内に、スイッチ51bをオンして電源50bからコンデンサ52bおよびアクチュエータ40bに対する充電を開始する。
これに伴い、電源50bからスイッチ51bおよび抵抗素子53bを通してコンデンサ52bに電流が流れる。電源50bからスイッチ51bおよび抵抗素子53bを通してアクチュエータ40bに電流が流れる。すなわち、電源50bの出力電圧によってコンデンサ52bおよびアクチュエータ40bが充電されることになる。その後、制御回路54がスイッチ51bをオフする。これに伴い、コンデンサ52bからアクチュエータ40bに電流が流れる。つまり、アクチュエータ40bはコンデンサ52bから充電されることになる。その後、アクチュエータ40bの電極層31、33の間の電圧が目標電圧に到達する。このことにより、アクチュエータ40bの充電が完了することになる。
ここで、アクチュエータ40bの目標電圧は、電源50bの出力電圧とスイッチ51bをオンしたオン期間とによって決まる。このため、目標電圧は、電源50bの出力電圧が大きいほど、大きくなり、スイッチ51bのオン期間が長いほど、目標電圧は大きくなる。
さらに、制御回路54は、上述したスイッチ51bをオフする際に、制御回路54が電源50cの出力電圧を制御するとともに、スイッチ51a、51dをオフした状態で、スイッチ51cをオンする(ステップS120)。これにより、スイッチ51bをオフしてコンデンサ52bからアクチュエータ40bに充電している期間内に、スイッチ51cをオンして電源50cからコンデンサ52cおよびアクチュエータ40cに対する充電を開始する。
これに伴い、電源50cからスイッチ51cおよび抵抗素子53cを通してコンデンサ52cに電流が流れる。電源50cからスイッチ51cおよび抵抗素子53cを通してアクチュエータ40cに電流が流れる。すなわち、電源50cの出力電圧によってコンデンサ52cおよびアクチュエータ40cが充電されることになる。その後、制御回路54がスイッチ51cをオフする。これに伴い、コンデンサ52cからアクチュエータ40cに電流が流れる。つまり、アクチュエータ40cはコンデンサ52cから充電されることになる。その後、アクチュエータ40cの電極層31、34の間の電圧が目標電圧に到達する。このことにより、アクチュエータ40cの充電が完了することになる。
ここで、アクチュエータ40cの目標電圧は、電源50cの出力電圧とスイッチ51cをオンしたオン期間とによって決まる。このため、目標電圧は、電源50cの出力電圧が大きいほど、大きくなり、スイッチ51cのオン期間が長いほど、目標電圧は大きくなる。
また、制御回路54は、上述したスイッチ51cをオフする際に、制御回路54が電源50dの出力電圧を制御するとともに、スイッチ51a、51bをオフした状態で、スイッチ51dをオンする(ステップS120)。これにより、スイッチ51cをオフしてコンデンサ52cからアクチュエータ40cに充電している期間内に、スイッチ51dをオンして電源50dからコンデンサ52dおよびアクチュエータ40dに対する充電を開始する。
これに伴い、電源50dからスイッチ51dおよび抵抗素子53dを通してコンデンサ52dに電流が流れる。電源50dからスイッチ51dおよび抵抗素子53dを通してアクチュエータ40dに電流が流れる。すなわち、電源50dの出力電圧によってコンデンサ52dおよびアクチュエータ40dが充電されることになる。その後、制御回路54がスイッチ51dをオフする。これに伴い、コンデンサ52dからアクチュエータ40dに電流が流れる。つまり、アクチュエータ40dはコンデンサ52dから充電されることになる。その後、アクチュエータ40dの電極層31、35の間の電圧が目標電圧に到達する。このことにより、アクチュエータ40dの充電が完了することになる。
ここで、アクチュエータ40dの目標電圧は、電源50dの出力電圧とスイッチ51dをオンしたオン期間とによって決まる。このため、目標電圧は、電源50dの出力電圧が大きいほど、大きくなり、スイッチ51dのオン期間が長いほど、目標電圧は大きくなる。
以上により、電源50a〜50dの出力電圧とスイッチ51a〜51dのオン期間とをそれぞれ制御することにより、アクチュエータ40a〜40dの目標電圧を制御する。このことにより、アクチュエータ40a〜40dが屈曲する度合いを制御することができる。これにより、電極層31、ひいては光反射面31aを所望の形状に変化させることができる。
以上説明した本実施形態によれば、ヘッドアップディスプレイ1は、イオン交換樹脂からなる電解質膜30と、電解質膜30の片面30aに沿うように形成されている片面電極層31と、電解質膜30のうち片面30aに対して反対側に位置する反対面30bに沿うように形成されている反対面電極層電極層32〜35とを備えるアクチュエータ40a〜40dを備える。コンデンサ52a〜52dは、電源50a〜50dの正極電極および負極電極の間でアクチュエータ40a〜40dに対して並列に接続されて、かつアクチュエータ40a〜40dのうち対応するアクチュエータの静電容量よりも大きい静電容量を有する。スイッチ51a〜51dは、アクチュエータ40a〜40dとコンデンサ52a〜52dとの間の共通接続端子41a〜41dと電源50a〜50dとの間に接続されている。制御回路54は、スイッチ51a〜51dをオンして電源50a〜50dからアクチュエータ40a〜40dおよびコンデンサ52a〜52dに対する充電を開始してからアクチュエータ40a〜40dの充電が完了する前にスイッチ51a〜51dをオフする充電処理を実行する。
ここで、アクチュエータ毎に、第1の充電回路の時定数の方が第2の充電回路の時定数よりも小さくなっている。コンデンサ52a〜52dは、それぞれアクチュエータ40a〜40dのうち対応するアクチュエータの静電容量よりも大きい静電容量を有する。このため、アクチュエータ毎にスイッチ51a〜51dをオンしてからアクチュエータの充電が完了する前にスイッチ51a〜51dをオフしたときに、アクチュエータの充電を完了するために必要な電荷をコンデンサおよびアクチュエータに蓄えることができる。したがって、制御回路54がスイッチ51a〜51dをオンしてからスイッチ51a〜51dをオフするまでに要する時間を短くすることが可能である。これにより、制御回路54がアクチュエータ40a〜40dに対する充電処理を実行するのに要する時間をアクチュエータ毎に短くすることが可能になる。
本実施形態では、スイッチ51aをオフしてコンデンサ52aからアクチュエータ40aに充電している期間内に、スイッチ51bをオンして電源50bからコンデンサ52bおよびアクチュエータ40bに対する充電を開始する。このため、アクチュエータ40aを充電する期間と、アクチュエータ40bを充電する期間とを重複させることができる。
スイッチ51bをオフしてコンデンサ52bからアクチュエータ40bに充電している期間内に、スイッチ51cをオンして電源50cからコンデンサ52cおよびアクチュエータ40cに対する充電を開始する。このため、アクチュエータ40bを充電する期間とアクチュエータ40cを充電する期間とを重複させることができる。
スイッチ51cをオフしてコンデンサ52cからアクチュエータ40cに充電している期間内に、スイッチ51dをオンして電源50dからコンデンサ52dおよびアクチュエータ40dに対する充電を開始する。このため、アクチュエータ40cを充電する期間とアクチュエータ40dを充電する期間とを重複させることができる。
以上により、アクチュエータ40a、40b、40c、40dを充電するのに要するトータルの時間を短縮することができる。
また、コンデンサ52a〜52dを用いていないヘッドアップディスプレイ1において、スイッチ51a〜51dのうち例えばスイッチ51aがオフしているときには、アクチュエータ40aの電極層31、32の間でリーク電流が流れると、リーク電流に応じてアクチュエータ40aが屈曲する。或いは、スイッチ51aがオフしているとき、アクチュエータ40aに隣接するアクチュエータからアクチュエータ40aに回り込み電流が流れると、回り込み電流に応じてアクチュエータ40aが屈曲する。
これに対して、本実施形態では、スイッチ51aをオフしているときでも、コンデンサ52aからアクチュエータ40aに電圧が与えられている場合には、リーク電流や回り込み電流が生じてもアクチュエータ40aが屈曲することが抑制される。アクチュエータ40b、40c、40dも同様にリーク電流や回り込み電流が生じても屈曲することが抑制される。
上記特許文献1の形状可変素子では、第1、第2の電極層がアクチュエータ毎に独立して形成されている。このため、アクチュエータと電源との間を接続する配線をアクチュエータ毎に2本ずつ必要になる。
これに対して、本実施形態では、片面電極層31は、アクチュエータ40a〜40dに対して共通の電極層になっている。このため、アクチュエータ40a〜40dと電源50a〜50dとの間を接続する配線を減らすことができる。
本実施形態では、片面電極層31は、アクチュエータ40a〜40dに対して共通の電極層になっている。このため、アクチュエータ毎に独立した片面電極層31を設ける場合に比べて、電解質層30の片面30a側に片面電極層31を形成する製造工程の工数を低減することができる。
本実施形態の光学ミラー20では、光反射面31aは、電極層31を構成する金属膜の片面側が研磨されることによって形成されたものである。これにより、高反射率の光反射面31aの実現が可能になる。したがって、光反射面31aによって反射される表示のボケ・にじみを低減することができる。
また、電極層31以外に光反射膜を別途用意して、この光反射膜を電極層31の片面側に配置して光学ミラー20を構成することも可能である。この場合、電解質層30の屈曲によって電極層31とともに光反射膜も変形させる必要がある。このため、電解質層30自体を変形させるための力が不足する場合がある。
これに対して、本実施形態では、上述の如く、電極層31を構成金属膜の片面側を研磨して光反射面31aを構成している。このため、電解質層30の屈曲によって電極層31および光反射膜の双方を変形させる必要がない。よって、電解質層30を変形させるために十分な力を用いることができる。これにより、電解質層30の十分な変形量を確保しつつ、電解質層30の十分な変形速度を確保することができる。さらに、電極層31以外に光反射膜を用いる必要がないので、光学ミラー20の軽量化も図ることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、ヘッドアップディスプレイ1として、アクチュエータ40a〜40dに対してそれぞれ電源50a〜50dを設けた例について説明したが、これに代えて、図10に示すように、アクチュエータ40a〜40dに対して共通の1つの電源50を設けてもよい。
この場合、アクチュエータ40a、40b、40c、40dのうち電源50から充電するアクチュエータを順次切り替えるために、スイッチ51a、51b、51c、51dのうちオンさせるスイッチを順次切り替える。
上記実施形態では、電源50a〜50dからアクチュエータ40a〜40dに対して充電してアクチュエータ40a〜40dを変形させる例について説明したが、これに代えて、アクチュエータ40a〜40dから電源50a〜50dに放電させてアクチュエータ40a〜40dを変形させてもよい。以下、制御回路54における放電処理の具体例について説明する。放電処理は、アクチュエータ40aを変形させるためにアクチュエータ40aから電源50aに放電させる処理である。
まず、上記実施形態と同様に、電源50aからアクチュエータ40aおよびコンデンサ52aに充電した後に、制御回路54がスイッチ51aをオフする。その後、制御回路54は、電源50aを制御して電源50aの出力電圧を電極層31、32間の電圧(および、コンデンサ52aの両電極間の電圧)よりも低くするとともに、スイッチ51aをオンする。これに伴い、コンデンサ52aから抵抗素子53aおよびスイッチ51aを通して電源50aに電流が流れる。アクチュエータ40aの電極層32側から抵抗素子53aおよびスイッチ51aを通して電源50aに電流が流れる。このため、電極層31、32間の電圧が低下する。したがって、アクチュエータ40aにおいて、対応電解質層301が上側電極部分および反対面電極層32とともに変形する。これに伴い、アクチュエータ40aの屈曲度合いが小さくなる。アクチュエータ40c〜40dにおいても同様である。
上記実施形態では、電極層31をアクチュエータ40a〜40dに対して共通の電極層とした例について説明したが、これに代えて、電極層31をアクチュエータ毎に独立したものを用いてもよい。
上記実施形態では、電解質層30内の陽イオンの移動によって電解質層30を屈曲させるアクチュエータ40a〜40dを構成した例について説明したが、これに代えて、電解質層30内の陰イオンの移動によって電解質層30を屈曲させるアクチュエータ40a〜40dを構成してもよい。
上記実施形態では、電解質層30をアクチュエータ40a〜40dに対して共通の電極層とした例について説明したが、これに代えて、電解質層30をアクチュエータ毎に独立したものを用いてもよい。
上記実施形態では、表示装置10から出力される面状の表示光を形状可変光学素子20が反射した例について説明したが、これに代えて、表示装置10から出力される線状の表示光を形状可変光学素子20が反射してもよい。
上記実施形態では、電解質層30の反対面30bに4つの反対面電極層32、33、34、35を配置した例について説明したが、これに限らず、n個の電極層を電解質層30の反対面30bに配置してもよい。但し、nは、2以上の整数であるとする。或いは、1つのみの反対面電極層を電解質層30の反対面30bに配置してもよい。つまり、本発明では、反対面電極層の個数は、4つに限定されない。
上記実施形態では、ヘッドアップディスプレイ1としてフロントウインドシールド21に光学ミラー20の反射光を出力した例について説明したが、これに代えて、フロントウインドシールド21以外のサイドウインドシールドやバックウインドシールドに光学ミラー20の反射光を出力してもよい。
上記実施形態では、本発明に係る光学ミラー20をヘッドアップディスプレイ1に適用した例について説明したが、これに代えて、顕微鏡、望遠鏡などの各種の光学機器に本発明に係る光学ミラー20を適用してもよい。
上記実施形態では、アクチュエータ40a〜40dに対して1個ずつ順番に電圧を印加した例について説明したが、これに代えて、アクチュエータ40a〜40dの全てに対して同時に電圧を印加してもよい。更には、光学ミラー20を複数並べて、複数の光学ミラー20に対して順番に電圧を印加してもよく、複数の光学ミラー20の全てに対して同時に電圧を印加してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
1 ヘッドアップディスプレイ
20 光学ミラー
30 電解質層
31 片面電極層
31a 光反射面
32〜35 反対面電極層
40a〜40d アクチュエータ
50a、50b、50c、50d 電源
51a、51b、51c、51d スイッチ
52a、52b、52c、52d コンデンサ
53a、53b、53c、53d 抵抗素子
54 制御回路

Claims (6)

  1. イオン交換樹脂からなる電解質膜(30)と、前記電解質膜の片面に沿うように形成されている第1の電極層(31)と、前記電解質膜のうち前記片面に対して反対側に位置する反対面に沿うように形成されている第2の電極層(32〜35)とを備え、電源(50a〜50d)から前記第1、第2の電極層の間に電圧が与えられた際に、前記第1、第2の電極層の間の電界によって前記電解質膜内をイオンが移動して前記電解質膜が前記第1、第2の電極層とともに屈曲するアクチュエータ(40a〜40d)と、
    前記電源の正極電極および負極電極の間で前記アクチュエータに対して並列に接続されて、かつ前記アクチュエータの静電容量よりも大きい静電容量を有するコンデンサ(52a〜52d)と、
    前記アクチュエータと前記コンデンサとの間の共通接続端子(41a〜41d)と前記電源との間に接続されているスイッチ(51a〜51d)と、
    前記スイッチをオンして前記電源から前記アクチュエータおよび前記コンデンサに対する充電を開始してから前記アクチュエータの充電が完了する前に前記スイッチをオフする充電処理を実行する制御回路(54)と、を備え、
    前記電源、前記スイッチ、および前記コンデンサから構成される第1の充電回路の時定数は、前記電源、前記スイッチ、および前記アクチュエータから構成される第2の充電回路の時定数に比べて、小さくなっていることを特徴とする形状可変素子。
  2. 前記電解質膜の前記反対面側には、複数の前記第2の電極層が配置されており、
    前記第1、第2の電極層および前記電解質膜から構成される前記アクチュエータが前記第2の電極層毎にそれぞれ構成されており、
    前記コンデンサおよび前記スイッチは、前記アクチュエータ毎にそれぞれ設けられており、
    前記制御手段は、前記アクチュエータ毎に、前記充電処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の形状可変素子。
  3. 前記それぞれのスイッチのうち、1つのスイッチがオフして前記1つのスイッチに対応するコンデンサが、このコンデンサに対応するアクチュエータに充電している期間中に、前記制御回路は、前記それぞれのスイッチうち前記1つのスイッチ以外の他のスイッチをオンして、前記電源から前記他のスイッチに対応する前記アクチュエータおよび前記コンデンサに対する充電を開始することを特徴とする請求項2に記載の形状可変素子。
  4. 前記第1、第2の電極層のうちいずれか一方の電極層に対して前記電解質膜の反対側には、光反射面(31a)が配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の形状可変素子。
  5. 前記光反射面は、前記第1、第2の電極層のうちいずれか一方の電極層によって構成されていることを特徴する請求項1ないし4のいずれか1つに記載の形状可変素子。
  6. 請求項4または5に記載の形状可変素子(20)と、
    表示光を出力する表示装置(10)と、を備え、
    前記光反射面は、前記表示装置から出力される表示光をウインドシールド(21)に向けて反射するようになっており、
    前記アクチュエータは、前記電解質膜を前記第1、第2の電極層とともに屈曲させることにより、前記光反射面を屈曲させるようになっていることを特徴とする自動車用ヘッドアップディスプレイ。
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