JP5928287B2 - 光学ミラーおよびヘッドアップディスプレイ - Google Patents

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Description

本発明は、光学ミラーおよび、光学ミラーを備えるヘッドアップディスプレイに関するものである。
従来、ヘッドアップディスプレイにおいて、表示光を面状に出力する表示器と、表示器から出力される表示光を車両のフロントウインドシールドに投射する凹面鏡と、凹面鏡を回転させることによってフロントウインドシールドに写る虚像の表示位置を変更するステッピングモータとを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
このものにおいては、運転者の目の位置(アイポイント)の変化に伴ってステッピングモータにより凹面鏡を回転させることにより、虚像の表示位置を運転者に適切な位置に調整させることができる。
特開2011−123126号公報
上記特許文献1のヘッドアップディスプレイでは、運転者の目の位置の変化に伴って凹面鏡を回転させることにより、虚像の表示位置を運転者に適切な位置に調整させることができるものの、フロントウインドシールドはその部位によって表面形状が異なるため、虚像の表示位置の移動に伴って、表示光が運転者側に反射する反射面の形状(表面形状)が変化する場合がある。
このようなフロントウインドシールドの反射面の形状の変化が生じることで、虚像の表示に光学収差が発生することになる。そこで、本発明者は、光学収差を抑制することができる光学ミラーについて検討した。
本発明は上記点に鑑みて、光学ミラー自体の形状を変更して光学収差を抑制することを可能にした光学ミラーを提供することを第1の目的とし、ヘッドアップディスプレイにおいて、光学ミラーの形状を変更して光学収差を抑制することを可能にすることを第2の目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、光を反射する光反射層(21b)を有する可撓性光反射膜(21)と、
前記可撓性光反射膜のうち前記光反射層に対して反対側の面に設けられている複数の有機アクチュエータ(22a・・・22h)と、を備え、
前記複数の有機アクチュエータは、前記光反射層の所定部位を固定端とする屈曲動作によって、前記可撓性光反射膜の形状を変更するようになっており、
前記複数の有機アクチュエータは、前記屈曲動作の速度が速い第1有機アクチュエータ(22a、22b、22c、22g、22h)と、前記屈曲動作の速度が遅い第2有機アクチュエータ(22d、22e、22f)とを有して構成されており、
前記第1有機アクチュエータが前記第2有機アクチュエータに比べて前記可撓性光反射膜を大きく屈曲させるように前記第1有機アクチュエータおよび前記第2有機アクチュエータを屈曲動作させること特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、有機アクチュエータの屈曲動作によって可撓性光反射膜の形状を変更するため、光学ミラーの形状を変えることが可能になる。よって、光学収差を抑制することが可能になる。さらに、可撓性光反射膜の形状を変更することにより、焦点距離を変えて、結像距離を変えることができる。
請求項に記載の発明では、ヘッドアップディスプレイにおいて、表示光を出力する表示器(10)と、
請求項1ないし6のいずれか1つに記載の光学ミラー(20)と、を備え、
前記光学ミラーは、その前記光反射層によって前記表示器から出力される表示光を車両のウインドシールドに向けて反射して虚像を前記ウインドシールドに表示することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、ヘッドアップディスプレイにおいて、光学ミラーの形状を任意に変更して光学収差を抑制することが可能になる。さらに、可撓性光反射膜の形状を変更することにより、焦点距離を変えて、結像距離を変えることができたり、反射方向を変えてアイポイント調整も可能になる。アイポイント調整とは、運転者の目の位置の変化に伴って虚像の表示位置を運転者に適用な位置に調整させることである。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態におけるヘッドアップディスプレイの構成を示す図である。 第1実施形態におけるヘッドアップディスプレイの電気的構成を示す図である。 第1実施形態に係る光学ミラーの裏面を示す図である。 第1実施形態に係る光学ミラーの側面を示す図である。 第1実施形態に係るイオン導電性高分子アクチュエータの作動を示す図である。 第1実施形態におけるヘッドアップディスプレイの作動を示す図である。 本発明に係る第2実施形態に係る光学ミラーの裏面を示す図である。 本発明に係る第3実施形態に係る光学ミラーの裏面を示す図である。 第3実施形態におけるセンサの作動を示す図である。 第3実施形態におけるヘッドアップディスプレイの電気的構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1、図2に本発明に係るヘッドアップディスプレイ1の第1実施形態の構成を示す。
ヘッドアップディスプレイ1は、図1に示すように、表示装置10、および光学ミラー20を備える。ヘッドアップディスプレイ1には、図2に示すように、制御回路30が設けられている。
表示装置10は、表示光を面状に出力する。光学ミラー20は、表示装置10から出力される面状の表示光をフロントウインドシールド40に向けて反射する。光学ミラー20は、制御回路30により制御されて、形状が変更されて、焦点距離や反射方向を変えるようになっている。
図3は光学ミラー20の裏面側を示す図であり、図4(a)は光学ミラー20の側面図である。
光学ミラー20は、図3および図4(a)に示すように、可撓性光反射膜21、およびイオン導電性高分子アクチュエータ22a、22b、22c、22d、22e、22f、22g、22hを備える。
可撓性光反射膜21は、可撓性膜21a、および光反射層21bから構成されている。可撓性膜21aは、樹脂フィルム等からなるものである。光反射層21bは、可撓性膜21aの表面に沿って薄膜状に形成されている。光反射層21bは、その面方向の中心点が光軸中心、即ち頂点となる光反射面を構成する。
図3に示すように、イオン導電性高分子アクチュエータ22aは、短冊形の薄膜状に形成されている有機アクチュエータである。イオン導電性高分子アクチュエータ22aは、図5(b)に示すように、電極23aと電極23bの間に介在されている電解質23cを備える。電解質23cは、イオン交換樹脂に電解液が含浸されているものである。イオン導電性高分子アクチュエータ22b、22c、22d、22e、22f、22g、22hは、イオン導電性高分子アクチュエータ22aと同様に構成されている。
イオン導電性高分子アクチュエータ22aは、長手方向一端が可撓性膜21aの裏面の中心に位置し、かつ長手方向他端が可撓性膜21aの裏面の上側に位置する。イオン導電性高分子アクチュエータ22bは、長手方向一端が可撓性膜21aの裏面の中心に位置し、かつ長手方向他端が可撓性膜21aの裏面の右上側に位置する。イオン導電性高分子アクチュエータ22cは、長手方向一端が可撓性膜21aの裏面の中心に位置し、かつ長手方向他端が可撓性膜21aの裏面の右側に位置する。イオン導電性高分子アクチュエータ22dは、長手方向一端が可撓性膜21aの裏面の中心に位置し、かつ長手方向他端が可撓性膜21aの裏面の右下側に位置する。
イオン導電性高分子アクチュエータ22eは、長手方向一端が可撓性膜21aの裏面の中心に位置し、かつ長手方向他端が可撓性膜21aの裏面の下側に位置する。イオン導電性高分子アクチュエータ22fは、長手方向一端が可撓性膜21aの裏面の中心に位置し、かつ長手方向他端が可撓性膜21aの裏面の左下側に位置する。イオン導電性高分子アクチュエータ22gは、長手方向一端が可撓性膜21aの裏面の中心に位置し、かつ長手方向他端が可撓性膜21aの裏面の左側に位置する。イオン導電性高分子アクチュエータ22hは、長手方向一端が可撓性膜21aの裏面の中心に位置し、かつ長手方向他端が可撓性膜21aの裏面の左上側に位置する。
このようにイオン導電性高分子アクチュエータ22b、22c、22d・・・22hは、それぞれ、長手方向一端が可撓性膜21aの裏面の中心に位置し、かつ長手方向他端が可撓性膜21aの裏面の外周側に位置する。
ここで、イオン導電性高分子アクチュエータ22b、22c、22d、22e、22f、22g、22hは、それぞれの電極23a側が可撓性膜21aの裏面に貼り付けられて、電極23b側が露出するように構成されている。
次に、本実施形態の作動について説明する。
図2の制御回路30は、イオン導電性高分子アクチュエータ22a、22b、22c、22d、22e、22f、22g、22hのそれぞれの電極23a、23bの間に制御電圧を与えて、イオン導電性高分子アクチュエータ22a、22b・・・・、22g、22hのそれぞれの形状を制御する。
イオン導電性高分子アクチュエータ22aは、その電極23a、23b間に制御回路30から与えられる制御電圧に基づいて、屈曲動作する。以下、イオン導電性高分子アクチュエータ22aの作動について説明する。
図5(a)に示すように、イオン導電性高分子アクチュエータ22aの電極23bを基準電位として、電極23aがプラス電位になるように、制御回路30がイオン導電性高分子アクチュエータ22aに制御電圧を与えたときには、イオン導電性高分子アクチュエータ22aはその長手方向一端を固定した状態で、長手方向他端が電極23a側に屈曲する。
この場合、制御回路30から電極23a、23bの間に印加される制御電圧が大きくなるほど、アクチュエータ22aの長手方向他端が電極23a側に屈曲する度合いが大きくなる。すなわち、制御電圧が大きくなるほど、アクチュエータ22aの長手方向他端が電極23a側に大きく屈曲することになる。
図5(c)に示すように、イオン導電性高分子アクチュエータ22aの電極23aを基準電位として電極23bがプラス電位になるように、制御回路30からイオン導電性高分子アクチュエータ22aに制御電圧を与えたときには、イオン導電性高分子アクチュエータ22aはその長手方向一端を固定した状態で、長手方向他端が電極23b側に屈曲する。
この場合、制御回路30から電極23a、23bの間に印加される制御電圧が大きくなるほど、アクチュエータ22aの長手方向他端が電極23b側に屈曲する度合いが大きくなる。すなわち、イオン導電性高分子アクチュエータ22aの電極23a、23bの間に印加される電圧が大きくなるほど、アクチュエータ22aの長手方向他端が電極23b側に大きく屈曲することになる。
イオン導電性高分子アクチュエータ22aと同様に、イオン導電性高分子アクチュエータ22b、22c、22d、22e、22f、22g、22hは、それぞれの、長手方向一端を固定した状態で、制御回路30から与えられる制御電圧に基づいて長手方向他端側が屈曲する。
すなわち、イオン導電性高分子アクチュエータ22a、22c、・・・22hは、長手方向一端を固定した状態で、長手方向他端側が屈曲動作する。このことにより、イオン導電性高分子アクチュエータ22a、22b、・・・22g、22hのそれぞれが屈曲動作することにより、光学ミラー20では、可撓性光反射膜21の頂点(所定部位)を固定端として、可撓性光反射膜21の外周側が屈曲することができる。
例えば、図4(a)の状態から、制御回路30から出力される制御電圧によってイオン導電性高分子アクチュエータ22aの長手方向他端を時計回り方向に屈曲し、かつイオン導電性高分子アクチュエータ22eの長手方向他端を反時計回り方向に屈曲させると、光学ミラー20が図4(b)に示すように断面三日月状になる。
次に、図4(b)の状態から、制御回路30から出力される制御電圧によってイオン導電性高分子アクチュエータ22aの長手方向他端を時計回り方向に屈曲させ、かつイオン導電性高分子アクチュエータ22eの長手方向他端を時計回り方向に屈曲させると、光学ミラー20が図4(c)に示す状態になる。すなわち、光学ミラー20が図4(b)の状態から図4(c)に示す状態に遷移することにより、断面三日月状の光学ミラー20が時計回り方向に回転することになる。これにより、反射方向を変えてアイポイント調整が可能になる。つまり、運転者の目の位置の変化に伴って虚像の表示位置を運転者に適切な位置に調整することができる(図1参照)。
一方、イオン導電性高分子アクチュエータ22a、22b、・・・22g、22hのそれぞれの屈曲度合いを調整することにより、光学ミラー20の形状を変更して光学収差を抑制することが可能になる(図6参照)。屈曲度合いとは、イオン導電性高分子アクチュエータが屈曲する度合い(すなわち、角度)を示すものである。
また、上述の如く断面三日月状の光学ミラー20の屈曲度合いを調整することにより、焦点距離を変えて結像距離を変えることもできる。
以上説明した本実施形態によれば、ヘッドアップディスプレイ1において、可撓性光反射膜21の裏面にイオン導電性高分子アクチュエータ22a、22b、・・・22g、22hが配置されている。イオン導電性高分子アクチュエータ22a、22b、・・・22g、22hは、可撓性光反射膜21の頂点を固定端として、屈曲動作によって可撓性光反射膜21の形状を変更することができる。このため、光学ミラー20の形状を任意な形状に変更して光学収差を抑制することが可能になる。さらに、可撓性光反射膜21の形状を変更することにより、焦点距離を変えて、結像距離を変えることができたり、反射方向を変えてアイポイント調整も可能になる。
また、虚像の表示面積が大きい場合に、光学収差が生じると、表示端部の画像の悪化が顕著になる。これに対して、本実施形態では、イオン導電性高分子アクチュエータ22a、22b、・・・22g、22hのそれぞれの屈曲動作によって可撓性光反射膜21の形状を変更することにより、光学収差を抑制して表示端部の画像の悪化を改善することができる。
さらに、フロントウインドシールド40や表示装置10を車両に設置した際に生じるズレが起因して光学収差が生じる場合がある。これに対しても、本実施形態では、イオン導電性高分子アクチュエータ22a、22b、・・・22g、22hのそれぞれの屈曲動作によって可撓性光反射膜21の形状を変更することにより、光学収差を抑制することができる。
(第2実施形態)
本第2実施形態では、イオン導電性高分子アクチュエータ22a、22b、・・・22g、22hのうちイオン導電性高分子アクチュエータ22a、22b、22c、22h、22gの屈曲動作の速度が、イオン導電性高分子アクチュエータ22d、22e、22fの屈曲動作の速度よりも速くなるように設定する例について説明する。
図7に本発明の第2実施形態に係る光学ミラー20の裏面側を示す。
例えば、イオン導電性高分子アクチュエータ22a、22eを制御して光学ミラー20を図4(a)の状態から図4(c)の状態に変化させる際に、イオン導電性高分子アクチュエータ22aの方がイオン導電性高分子アクチュエータ22eの屈曲度合いに比べて、目標とする屈曲度合いが大きい。すなわち、光学ミラー20を図4(a)の状態から図4(c)の状態に変化させるためには、イオン導電性高分子アクチュエータ22aはイオン導電性高分子アクチュエータ22eに比べて大きく屈曲する必要がある。
そこで、本実施形態では、イオン導電性高分子アクチュエータ22aとして屈曲動作の速度が速いイオン導電性高分子アクチュエータを用いて、かつイオン導電性高分子アクチュエータ22eとして屈曲動作の速度が遅いイオン導電性高分子アクチュエータを用いると、少しずつ、光学ミラーの反射角度を変えて,アイポイント調整をする際において,光学ミラー20が図4(a)の状態から図4(c)の状態に変化させる際に必要な時間を短くすることができる。これにより、アイポイント変化時の角度調整が違和感なく可能になる。
(第3実施形態)
本第3実施形態では、制御回路30が光学ミラー20の屈曲度合いを検出するセンサの検出値を用いて光学ミラー20の形状を目標の形状に近づける例について説明する。
図8に本発明の第3実施形態に係る光学ミラー20の裏面側を示す。本実施形態の光学ミラー20は、上記第1実施形態の光学ミラー20にセンサ24a、24b、・・・24g、24hが追加されたものである。
センサ24a、24b、・・・24g、24hは、それぞれ短冊形で薄膜状に形成されている。センサ24a、24b、・・・24g、24hの長手方向一端は、それぞれ、可撓性膜21aの裏面の中心(すなわち、光反射層21bの頂点)に位置している。
センサ24aの長手方向他端は、イオン導電性高分子アクチュエータ22aの長手方向他端とイオン導電性高分子アクチュエータ22bの長手方向他端との間に位置する。センサ24bの長手方向他端は、イオン導電性高分子アクチュエータ22bの長手方向他端とイオン導電性高分子アクチュエータ22cの長手方向他端との間に位置する。センサ24cの長手方向他端は、イオン導電性高分子アクチュエータ22cの長手方向他端とイオン導電性高分子アクチュエータ22dの長手方向他端との間に位置する。センサ24dの長手方向他端は、イオン導電性高分子アクチュエータ22dの長手方向他端とイオン導電性高分子アクチュエータ22eの長手方向他端との間に位置する。センサ24eの長手方向他端は、イオン導電性高分子アクチュエータ22eの長手方向他端とイオン導電性高分子アクチュエータ22fの長手方向他端との間に位置する。
センサ24fの長手方向他端は、イオン導電性高分子アクチュエータ22fの長手方向他端とイオン導電性高分子アクチュエータ22gの長手方向他端との間に位置する。センサ24gの長手方向他端は、イオン導電性高分子アクチュエータ22gの長手方向他端とイオン導電性高分子アクチュエータ22hの長手方向他端との間に位置する。センサ24hの長手方向他端は、イオン導電性高分子アクチュエータ22hの長手方向他端とイオン導電性高分子アクチュエータ22aの長手方向他端との間に位置する。
センサ24a、24b、・・・24g、24hは、イオン導電性高分子アクチュエータ22a、22b、22c、・・・22fの長手方向他端に対してそれぞれ相違する部位に位置する。
次に、本実施形態のセンサ24a、24b、・・・24g、24hの構造について説明する。
センサ24aは、図9(b)に示すように、イオン導電性高分子アクチュエータ22aと同様、電極25a、25bの間に電解質25cを介在してなる構造を有する。
ここで、センサ24aは、その長手方向一端側を固定した状態で、長手方向が電極25a側に屈曲すると(図9(a)参照)、電極25aを基準電位として、電極25bがマイナス電位になる電圧が電極25a、25bの間に発生する。この場合、センサ24aはその長手方向他端が電極25a側に大きく屈曲するほど、電極25a、25bの間に発生する電圧が大きくなる。
センサ24aは、その長手方向一端側を固定した状態で、長手方向が電極25b側に屈曲すると(図9(c)参照)、電極25aを基準電位として、電極25bがプラス電位になる電圧が電極25a、25bの間に発生する。この場合、センサ24aはその長手方向他端が電極25b側に大きく屈曲するほど、電極25a、25bの間に発生する電圧が大きくなる。
このようにセンサ24aはその屈曲度合いに応じて電極25a、25bの間に発生する電圧が変化することになる。センサ24b、・・・24g、24hは、センサ24aと同様に作動する。
ここで、センサ24a、24b、・・・24g、24hは、その電極25a側が可撓性膜21aの裏面に貼り付けられて、電極25b側が露出するように構成されている。このため、センサ24a、24b、・・・24g、24hは、それぞれ、光学ミラー20の屈曲度合いを検出することになる。本実施形態のセンサ24a、24b、・・・24g、24hの電極25a、25bの間から出力する電圧(以下、検出電圧という)は、制御回路30に与えられる。
制御回路30は、光学ミラー30の形状を制御する際に、センサ24a、24b、24c・・・・24hの検出電圧に対してそれぞれ目標電圧を設定する。そして、制御回路30は、センサ24a、24b、24c・・・・24hの検出電圧がそれぞれ目標電圧に近づけるように、イオン導電性高分子アクチュエータ22a、22b、・・・22hの電極23a、23bの間に与える制御電圧を制御する。このことにより、制御回路30は、光学ミラー20の形状を目標とする形状に近づけることができる。
以上説明した本実施形態によれば、可撓性光反射膜21の裏面に、センサ24a、24b、・・・24g、24hが配置されている。センサ24a、24b、・・・24g、24hは、それぞれ、光学ミラー20の屈曲度合いを検出することになる。制御回路30は、センサ24a、24b、・・・24g、24hの検出電圧に応じてイオン導電性高分子アクチュエータ22a、22b、・・・22hの電極23a、23bの間に与える制御電圧を制御する。このことにより、制御回路30は、光学ミラー20の形状を目標形状に近づけることができる。
(他の実施形態)
上記第1〜3実施形態では、有機アクチュエータ(22a、22b、・・・22h)としてイオン導電性高分子アクチュエータを用いた例について説明したが、これに代えて、有機アクチュエータ(22a、22b、・・・22h)として電子導電性高分子アクチュエータを用いてもよい。
上記第1〜3実施形態では、表示装置10から出力される面状の表示光を光学ミラー20によって反射させる例について説明したが、これに限らず、表示装置10から出力される線状の表示光を光学ミラー20によって反射させるようにしてもよい。
上記第1〜3実施形態では、可撓性光反射膜21の頂点を固定端として、可撓性光反射膜21を屈曲させる例について説明したが、これに限らず、可撓性光反射膜21のうち頂点以外の所定部位を固定端として、可撓性光反射膜21を屈曲させてもよい。
上記第1〜3実施形態では、本発明に係る光学ミラー20をヘッドアップディスプレイ1に適用した例について説明したが、これに代えて、顕微鏡、望遠鏡などの各種の光学機器に本発明に係る光学ミラー20を適用してもよい。
なお、上記第1〜3実施形態のうち適宜組合せ可能な2つの実施例を組み合わせたものを本発明として実施してもよい。
1 ヘッドアップディスプレイ
10 表示装置
20 光学ミラー
21 可撓性光反射膜
21a 可撓性膜
21b 光反射層
22a イオン導電性高分子アクチュエータ
22b イオン導電性高分子アクチュエータ
22c イオン導電性高分子アクチュエータ
22d イオン導電性高分子アクチュエータ
22e イオン導電性高分子アクチュエータ
22f イオン導電性高分子アクチュエータ
22g イオン導電性高分子アクチュエータ
22h イオン導電性高分子アクチュエータ
23a 電極
23b 電極
23c 電解質
24a センサ
24b センサ
24c センサ
24d センサ
24e センサ
24f センサ
24g センサ
24h センサ
25a 電極
25b 電極
25c 電解質
30 制御回路
40 フロントウインドシールド

Claims (5)

  1. 光を反射する光反射層(21b)を有する可撓性光反射膜(21)と、
    前記可撓性光反射膜のうち前記光反射層に対して反対側の面に設けられている複数の有機アクチュエータ(22a・・・22h)と、を備え、
    前記複数の有機アクチュエータは、前記光反射層の所定部位を固定端とする屈曲動作によって、前記可撓性光反射膜の形状を変更するようになっており、
    前記複数の有機アクチュエータは、前記屈曲動作の速度が速い第1有機アクチュエータ(22a、22b、22c、22g、22h)と、前記屈曲動作の速度が遅い第2有機アクチュエータ(22d、22e、22f)とを有して構成されており、
    前記第1有機アクチュエータが前記第2有機アクチュエータに比べて前記可撓性光反射膜を大きく屈曲させるように前記第1有機アクチュエータおよび前記第2有機アクチュエータを屈曲動作させること特徴とする光学ミラー。
  2. 前記可撓性光反射膜の屈曲度合いを検出するためのセンサ(24a、24b・・・・24h)を備えることを特徴とする請求項に記載の光学ミラー。
  3. 前記センサは、第1、第2の電極(25a、25b)と、前記第1、第2の電極の間に挟まれて前記可撓性光反射膜の変形に伴って変形する電解質(25c)と、を備えており、
    前記第1、第2の電極の間には、前記電解質の屈曲度合いに基づく電圧が発生するようになっており、
    前記センサは、前記第1、第2の電極の間に発生する電圧によって、前記可撓性光反射膜の屈曲度合いを検出するようになっていることを特徴とする請求項に記載の光学ミラー。
  4. 前記センサにより検出される前記可撓性光反射膜の変形度合いに基づいて、前記可撓性光反射膜の形状を目標とする形状に近づけるように前記有機アクチュエータを制御する制御手段(30)を備えることを特徴とする請求項に記載の光学ミラー。
  5. 表示光を出力する表示器(10)と、
    請求項1ないし4のいずれか1つに記載の光学ミラー(20)と、を備え、
    前記光学ミラーは、その前記光反射層によって前記表示器から出力される表示光を車両のウインドシールドに向けて反射して虚像を前記ウインドシールドに表示することを特徴とするヘッドアップディスプレイ。
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