JP2015023490A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子機器からの音が使用者に伝達され易くすることが可能な技術を提供する。
【解決手段】カバー部材2の内側主面21の周端部211と筐体との間には、当該カバー部材2と当該筐体とを貼り付ける貼付部材600が設けられている。カバー部材2の内側主面21には、圧電振動素子190が設けられた領域216を含み、かつ当該内側主面21の周縁210の一部210aまで達する、貼付部材600が存在しない第2領域213が設けられている。第2領域213における、圧電振動素子190よりも周縁210の一部210a側の第3領域214と筐体との間には、貼付部材600よりもカバー部材2の振動を阻害しない介在部材650が設けられている。
【選択図】図13

Description

本発明は、電子機器に関する。
従来から電子機器に関して様々な技術が提案されている。例えば特許文献1には、携帯電話機に関する技術が開示されている。
特開2011−61316号公報
携帯電話機のように、音を使用者に伝達する電子機器については、当該電子機器からの音が使用者に伝達され易いことが望まれる。
そこで、本発明は上述の点に鑑みて成されたものであり、電子機器からの音が使用者に伝達され易くすることが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る電子機器の一態様は、表示部と、前記電子機器の表面に設けられた、前記表示部の表示面を覆うカバー部材と、前記カバー部材の内側主面上に設けられ、平面視において当該内側主面の周縁と前記表示部との間に位置する圧電振動素子と、音信号に基づいて前記圧電振動素子を振動させる制御部と、前記表示部、前記圧電振動素子及び前記制御部を収納する、前記カバー部材が取り付けられた筐体と、前記カバー部材の前記内側主面の周端部と前記筐体との間に設けられた、当該カバー部材と当該筐体とを貼り付ける貼付部材とを備え、前記カバー部材の前記内側主面には、前記圧電振動素子が設けられた領域を含み、かつ当該内側主面の前記周縁の一部まで達する、前記貼付部材が存在しない部分領域が設けられ、前記部分領域における、前記圧電振動素子よりも前記周縁の前記一部側の領域と前記筐体との間に設けられた、前記貼付部材よりも前記カバー部材の振動を阻害しない介在部材をさらに備える。
また、本発明の電子機器の一態様では、前記部分領域は、前記カバー部材の前記内側主面における、前記表示部よりも前記圧電振動素子側の領域に存在する。
また、本発明に係る電子機器の一態様では、前記介在部材は、クッション材を含む。
また、本発明に係る電子機器の一態様では、前記クッション材は、発泡体である。
また、本発明に係る電子機器の一態様では、前記介在部材における、前記筐体との接触面は、当該筐体に固定されていない。
また、本発明に係る電子機器の一態様では、前記介在部材における、前記カバー部材との接触面は、当該カバー部材に固定されていない。
また、本発明に係る電子機器の一態様では、前記圧電振動素子が前記カバー部材を振動させることによって、当該カバー部材から気導音及び伝導音が使用者に伝達される。
本発明によれば、電子機器からの音が使用者に伝達され易くなる。
実施の形態に係る電子機器の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る電子機器の外観を示す前面図である。 実施の形態に係る電子機器の外観を示す裏面図である。 実施の形態に係る電子機器の断面構造を示す図である。 カバー部材をその内側主面側から見た際の平面図である。 実施の形態に係る電子機器の電気的構成を示す図である。 圧電振動素子の構造を示す上面図である。 圧電振動素子の構造を示す側面図である。 圧電指導素子が撓み振動する様子を示す図である。 圧電指導素子が撓み振動する様子を示す図である。 気導音及び伝導音を説明するための図である。 カバー部材をその内側主面側から見た際の平面図である。 カバー部材をその内側主面側から見た際の部分拡大図である。 実施の形態に係る電子機器の断面構造の部分拡大図である。 実施の形態に係る電子機器と比較される電子機器でのカバー部材をその内側主面側から見た際の平面図である。 変形例に係る電子機器のカバー部材をその内側主面側から見た際の部分拡大図である。 変形例に係る電子機器のカバー部材をその内側主面側から見た際の部分拡大図である。 変形例に係る電子機器の断面構造の部分拡大図である。 変形例に係る電子機器の断面構造の部分拡大図である。
<電子機器の外観>
図1〜3は、それぞれ、実施の形態に係る電子機器1の外観を示す斜視図、前面図及び裏面図である。図4は、電子機器1の上下方向(長手方向)における断面構造の概略図である。図5は、電子機器1が備えるカバー部材2の裏面図である。図5に示されるカバー部材2には、電子機器1が備える圧電振動素子190及び表示パネル120が取り付けられている。本実施の形態に係る電子機器1は、例えば携帯電話機である。
図1〜5に示されるように、電子機器1は、表示パネル120(図4)の表示面120aを覆うカバー部材(カバーパネルとも呼ばれる)2と、表示パネル120等の、電子機器1が備える各構成要素を収納する筐体3とを備えている。カバー部材2と筐体3とが組み合わされることによって、電子機器1の形状は、平面視で略長方形の板状となっている。
カバー部材2は、板状であって、平面視において略長方形を成している。カバー部材2は、電子機器1の前面部分における、周端部(周縁部)以外の部分を構成している。カバー部材2は、例えば、透明の比較的硬い材料が形成される。当該材料としては、例えば、ガラス(強化ガラス)あるいはサファイア(人工サファイア)が採用される。ここで、サファイアとは、酸化アルミニウム(AlO)結晶からなり、工業的に製造されたものをいう。サファイアとしては、透明であればよく、単結晶でも多結晶でもよい。サファイア単結晶とは、アルミナ(Al)の単結晶のことをいい、本明細書では、Al純度が約90%以上の単結晶のことをいう。傷がよりつき難く、割れや欠け等をより確実に抑制する点で、Al純度は99%以上であることが好ましい。なお、カバー部材2の材料として、アクリル樹脂を使用しても良い。
筐体3は、1つの主面が部分的に開口した略直方体を成している。筐体3は、電子機器1の前面部分の周端部、側面部分及び裏面部分を構成している。筐体3は、例えば、樹脂で形成されている。筐体3を形成する樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂あるいはナイロン系樹脂が採用される。筐体3は、1つの部材のみで構成されても良いし、複数の部材が組み合わされて構成されても良い。
カバー部材2には、表示パネル120の表示が透過する透明の表示部分(表示窓とも呼ばれる)2aが設けられている。表示部分2aは例えば平面視で長方形を成している。表示パネル120から出力される可視光は表示部分2aを通って電子機器1の外部に取り出される。使用者は、電子機器1の外部から、表示部分2aを通じて、表示パネル120に表示される情報が視認可能となっている。
カバー部材2における、表示部分2aを取り囲む周端部(周縁部)2bの大部分は、例えばフィルム等が貼られることによって黒色となっている。これにより、周端部2bの大部分は、表示パネル120の表示が透過しない非表示部分となっている。
図4に示されるように、カバー部材2の内側主面21にはタッチパネル130が貼り付けられている。そして、表示部である表示パネル120は、タッチパネル130における、内側主面21側の主面とは反対側の主面に貼り付けられている。つまり、表示パネル120は、タッチパネル130を介してカバー部材2の内側主面21に取り付けられている。カバー部材2では、表示パネル120と対向している部分が表示部分2aとなる。使用者は、カバー部材2の表示部分2aを指等で操作することによって、電子機器1に対して各種指示を与えることができる。なお、表示パネル120は、スポンジ等を介してタッチパネル130に貼り付けられても良い。
筐体3の内部には、後述するCPU101及びDSP102などの各種部品が搭載されるプリント基板250が設けられている。プリント基板250は、表示パネル120と、電子機器1の裏面10(筐体3の裏面)との間において当該表示パネル120と対向するように配置されている。
図1,2,5に示されるように、カバー部材2の下側端部にはマイク穴30があけられている。また、図3に示されるように、電子機器1の裏面10、言い換えれば筐体3の裏面には、スピーカ穴60があけられている。
筐体3内には、後述する、近接センサ140、前面側撮像部160、裏面側撮像部170及び圧電振動素子190が設けられている。図2,4,5に示されるように、圧電振動素子190は、カバー部材2の内側主面21に対して貼付部材260によって貼り付けられている。カバー部材2の上側端部には、筐体3内の近接センサ140が電子機器1の外部から視認できるための近接センサ用透明部50が設けられている。近接センサ用透明部50には、その内側から近接センサ140が取り付けられる。また、カバー部材2の上側端部には、筐体3内の前面側撮像部160が有する撮像レンズが電子機器1の外部から視認できるための前面レンズ用透明部40が設けられている。前面レンズ用透明部40には、その内側から、前面側撮像部160が有する撮像レンズが取り付けられる。そして、電子機器1の裏面10には、筐体3内の裏面側撮像部170が有する撮像レンズが電子機器1の外部から視認できるための裏面レンズ用透明部70が設けられている。裏面レンズ用透明部70には、その内側から、裏面側撮像部170が有する撮像レンズが取り付けられる。
<電子機器の電気的構成>
図6は電子機器1の電気的構成を主に示すブロック図である。図6に示されるように、電子機器1には、制御部100、無線通信部110、表示パネル120、タッチパネル130、近接センサ140が設けられている。さらに電子機器1には、マイク150、前面側撮像部160、裏面側撮像部170、外部スピーカ180、圧電振動素子190及び電池200が設けられている。電子機器1に設けられた、カバー部材2以外のこれらの構成要素は筐体3内に収められている。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、DSP(Digital Signal Processor)102及び記憶部103等を備えている。制御部100は、電子機器1の他の構成要素を制御することによって、電子機器1の動作を統括的に管理する。記憶部103は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成されている。記憶部103には、電子機器1を制御するための、具体的には電子機器1が備える無線通信部110、表示パネル120等の各構成要素を制御するための制御プログラムであるメインプログラム及び複数のアプリケーションプログラム等が記憶されている。制御部100の各種機能は、CPU101及びDSP102が記憶部103内の各種プログラムを実行することによって実現される。
無線通信部110は、アンテナ111を有している。無線通信部110は、電子機器1とは別の携帯電話機からの信号、あるいはインターネットに接続されたウェブサーバ等の通信装置からの信号を基地局を介してアンテナ111で受信する。無線通信部110は、受信信号に対して増幅処理及びダウンコンバートを行って制御部100に出力する。制御部100は、入力される受信信号に対して復調処理等を行って、当該受信信号に含まれる、音声や音楽などを示す音信号(音情報)などを取得する。
また無線通信部110は、制御部100で生成された、音信号等を含む送信信号に対して、アップコンバート及び増幅処理を行って、処理後の送信信号をアンテナ111から無線送信する。アンテナ111からの送信信号は、基地局を通じて、電子機器1とは別の携帯電話機あるいはインターネットに接続された通信装置で受信される。
表示部である表示パネル120は、例えば、液晶表示パネルあるいは有機ELパネルである。表示パネル120は、制御部100によって制御されることによって、文字、記号、図形などの各種情報を表示する。表示パネル120に表示される情報は、カバー部材2の表示部分2aを通じて、電子機器1の使用者に視認可能となる。
タッチパネル130は、例えば、投影型静電量容量方式のタッチパネルである。タッチパネル130は、カバー部材2の表示部分2aに対する物体の接触を検出する。タッチパネル130は、カバー部材2の内側主面に貼り付けられている。タッチパネル130は、互いに対向配置されたシート状の二つの電極センサを備えている。二つの電極センサは透明粘着性シートによって貼り合わされている。
一方の電極センサには、それぞれがX軸方向(例えば電子機器1の左右方向)に沿って延在し、かつ互いに平行に配置された複数の細長いX電極が形成されている。他方の電極センサには、それぞれがY軸方向(例えば電子機器1の上下方向)に沿って延在し、かつ互いに平行に配置された複数の細長いY電極が形成されている。カバー部材2の表示部分2aに対して使用者の指等が接触すると、その接触箇所の下にあるX電極及びY電極の間の静電容量が変化する。これにより、タッチパネル130においてカバー部材2の表示部分2aに対する操作(接触)が検出される。タッチパネル130は、X電極及びY電極の間の静電容量変化を示す電気的信号を生成して制御部100に出力する。制御部100は当該電気的信号に基づいてカバー部材2の表示部分2aに対して行われた操作の内容を特定し、それに応じた動作を行う。
近接センサ140は、例えば赤外線方式の近接センサである。近接センサ140は、当該近接センサ140に対して物体が所定距離以内に近接すると検出信号を出力する。この検出信号は制御部100に入力される。制御部100は、近接センサ140から検出信号を受け取ると、例えば、タッチパネル130での操作検出機能を停止する。
前面側撮像部160は、撮像レンズ及び撮像素子などで構成されている。前面側撮像部160は、制御部100による制御に基づいて、静止画像及び動画像を撮像する。前面側撮像部160の撮像レンズは、電子機器1の前面に設けられた前面レンズ用透明部40から視認可能となっている。したがって、前面側撮像部160は、電子機器1の前面側(カバー部材2側)に存在する物体を撮像することが可能である。
裏面側撮像部170は、撮像レンズ及び撮像素子などで構成されている。裏面側撮像部170は、制御部100による制御に基づいて、静止画像及び動画像を撮像する。裏面側撮像部170の撮像レンズは、電子機器1の裏面10に設けられた裏面レンズ用透明部70から視認可能となっている。したがって、裏面側撮像部170は、電子機器1の裏面10側に存在する物体を撮像することが可能である。
マイク150は、電子機器1の外部から入力される音を電気的な音信号に変換して制御部100に出力する。電子機器1の外部からの音は、カバー部材2の前面に設けられたマイク穴30から電子機器1の内部に取り込まれてマイク150に入力される。なお、マイク穴30は、電子機器1の側面に設けても良いし、裏面10に設けても良い。
外部スピーカ180は、例えばダイナミックスピーカである。外部スピーカ180は、制御部100からの電気的な音信号を音に変換して出力する。外部スピーカ180から出力される音は、電子機器1の裏面10に設けられたスピーカ穴60から外部に出力される。スピーカ穴60から出力される音については、電子機器1から離れた場所でも聞こえるような音量となっている。
圧電振動素子190は、上述のように、電子機器1の前面に設けられたカバー部材2の内側主面21に対して貼付部材260によって貼り付けられている。圧電振動素子190は、制御部100から与えられる駆動電圧によって振動させられる。制御部100は、音信号に基づいて駆動電圧を生成し、当該駆動電圧を圧電振動素子190に与える。圧電振動素子190が、制御部100によって音信号に基づいて振動させられることによって、カバー部材2が音信号に基づいて振動する。その結果、カバー部材2から使用者に受話音が伝達される。この受話音の音量は、使用者がカバー部材2に耳を近づけた際に適切に聞こえる程度の音量となっている。カバー部材2から使用者に伝達される受話音については後で詳細に説明する。
圧電振動素子190をカバー部材2に貼り付けるための貼付部材260としては、両面テープあるいは接着剤が採用される。貼付部材260として採用される両面テープとしては、例えば、耐衝撃性を有し、かつ強粘着の両面テープが使用される。このような両面テープとしては、例えば、不織布が基材とされ、当該基材の両面にアクリル系粘着剤が設けられた両面テープが存在する。貼付部材260として、耐衝撃性を有し、かつ強粘着の両面テープを採用することによって、電子機器1が落下したとしても、圧電振動素子190が破損することを抑制することができる。さらに、圧電振動素子190の振動がカバー部材2に伝達され易くなる。よって、カバー部材2から使用者に受話音が伝達され易くなる。なお、貼付部材260として採用される両面テープとしては、これに限られない。
電池200は、電子機器1の電源を出力する。電池200から出力された電源は、電子機器1が備える制御部100及び無線通信部110などに含まれる各電子部品に対して供給される。
<圧電振動素子の詳細>
図7,8、それぞれ、圧電振動素子190の構造を示す上面図及び側面図である。図7,8に示されるように、圧電振動素子190は一方向に長い形状を成している。具体的には、圧電振動素子190は、平面視で長方形の細長い板状を成している。圧電振動素子190は、例えばバイモルフ構造を有している。圧電振動素子190は、シム材190cを介して互いに貼り合わされた第1圧電セラミック板190a及び第2圧電セラミック板190bを備えている。
圧電振動素子190では、第1圧電セラミック板190aに対して正の電圧を印加し、第2圧電セラミック板190bに対して負の電圧を印加すると、第1圧電セラミック板190aは長手方向に沿って伸び、第2圧電セラミック板190bは長手方向に沿って縮むようになる。これにより、図9に示されるように、圧電振動素子190は、第1圧電セラミック板190aを外側にして山状に撓むようになる。
一方で、圧電振動素子190では、第1圧電セラミック板190aに対して負の電圧を印加し、第2圧電セラミック板190bに対して正の電圧を印加すると、第1圧電セラミック板190aは長手方向に沿って縮み、第2圧電セラミック板190bは長手方向に沿って伸びるようになる。これにより、図10に示されるように、圧電振動素子190は、第2圧電セラミック板190bを外側にして山状に撓むようになる。
圧電振動素子190は、図9の状態と図10の状態とを交互にとることによって、撓み振動を行う。制御部100は、第1圧電セラミック板190aと第2圧電セラミック板190bとの間に、正の電圧と負の電圧とが交互に現れる交流電圧を印加することによって、圧電振動素子190を撓み振動させる。
なお、図7〜10に示される圧電振動素子190では、シム材190cを間に挟んで貼り合わされた第1圧電セラミック板190a及び第2圧電セラミック板190bから成る構造が1つだけ設けられていたが、複数の当該構造を積層させても良い。
このような構造を有する圧電振動素子190は、図5に示されるように、カバー部材2の内側主面21の周端部211に配置される。具体的には、圧電振動素子190は、カバー部材2の内側主面21の上側端部における、左右方向(長手方向に垂直な短手方向)の中央部に配置される。そして、図5に示されるように、圧電振動素子190は、カバー部材2を内側主面21側から見た平面視において、カバー部材2の内側主面21の周縁210と表示パネル120との間に位置している。
また、圧電振動素子190の長手方向は、カバー部材2の左右方向と一致している。そして、圧電振動素子190の長手方向の中心は、カバー部材2の内側主面21の上側端部における左右方向の中心と一致している。
ここで、上述の図9,10に示されるように、撓み振動を行う圧電振動素子190では、その長手方向の中心が最も変位量が大きくなる。したがって、圧電振動素子190の長手方向の中心が、カバー部材2の内側主面21の上側端部における左右方向の中心と一致することによって、圧電振動素子190における、撓み振動での変位量が最大となる箇所が、カバー部材2の内側主面21の上側端部における左右方向の中心に一致するようになる。
<受話音の発生について>
本実施の形態に係る電子機器1では、圧電振動素子190がカバー部材2を振動させることによって、当該カバー部材2から気導音及び伝導音が使用者に伝達されるようになっている。言い換えれば、圧電振動素子190自身の振動がカバー部材2に伝わることにより、当該カバー部材2から気導音及び伝導音が使用者に伝達されるようになっている。
ここで、気導音とは、外耳道孔(いわゆる「耳の穴」)に入った音波(空気振動)が鼓膜を振動させることによって、人の脳で認識される音である。一方で、伝導音とは、耳介が振動させられ、その耳介の振動が鼓膜に伝わって当該鼓膜が振動することによって、人の脳で認識される音である。以下に、気導音及び伝導音について詳細に説明する。
図11は気導音及び伝導音を説明するための図である。図11には、電子機器1の使用者の耳の構造が示されている。図11においては、波線400は気道音が脳で認識される際の音信号(音情報)の伝導経路を示している。実線410は伝導音が脳で認識される際の音信号の伝導経路を示している。
カバー部材2に取り付けられた圧電振動素子190が、受話音を示す電気的な音信号に基づいて振動させられると、カバー部材2が振動して、当該カバー部材2から音波が出力される。使用者が、電子機器1を手に持って、当該電子機器1のカバー部材2を当該使用者の耳介300に近づけると、あるいは当該電子機器1のカバー部材2を当該使用者の耳介300に当てると(接触させると)、当該カバー部材2から出力される音波が外耳道孔310に入る。カバー部材2からの音波は、外耳道孔310内を進み、鼓膜320を振動させる。鼓膜320の振動は耳小骨330に伝わり、耳小骨330が振動する。そして、耳小骨330の振動は蝸牛340に伝わって、蝸牛340において電気信号に変換される。この電気信号は、聴神経350を通って脳に伝達され、脳において受話音が認識される。このようにして、カバー部材2から使用者に対して気導音が伝達される。
また、使用者が、電子機器1を手に持って、当該電子機器1のカバー部材2を当該使用者の耳介300に当てると、耳介300が、圧電振動素子190によって振動させられているカバー部材2によって振動させられる。耳介300の振動は鼓膜320に伝わり、鼓膜320が振動する。鼓膜320の振動は耳小骨330に伝わり、耳小骨330が振動する。そして、耳小骨330の振動は蝸牛340に伝わり、蝸牛340において電気信号に変換される。この電気信号は、聴神経350を通って脳に伝達され、脳において受話音が認識される。このようにして、カバー部材2から使用者に対して伝導音が伝達される。図11では、耳介300内部の耳介軟骨300aも示されている。
なお、ここでの伝導音は、骨導音(「骨伝導音」とも呼ばれる)とは異なるものである。骨導音は、頭蓋骨を振動させて、頭蓋骨の振動が直接蝸牛などの内耳を刺激することによって、人の脳で認識される音である。図11においては、例えば下顎骨500を振動させた場合において、骨伝導音が脳で認識される際の音信号の伝達経路を複数の円弧420で示している。
このように、本実施の形態では、圧電振動素子190が前面のカバー部材2を適切に振動させることによって、カバー部材2から電子機器1の使用者に対して気導音及び伝導音を伝えることができる。使用者は、カバー部材2に耳(耳介)を近づけることによって当該カバー部材2からの気導音を聞くことができる。また使用者は、カバー部材2に耳(耳介)を接触させることによって当該カバー部材2からの気導音及び伝導音を聞くことができる。本実施の形態に係る圧電振動素子190では、使用者に対して適切に気導音及び伝導音を伝達できるように、その構造が工夫されている。使用者に対して気導音及び伝導音を伝えることができるように電子機器1を構成することによって様々メリットが発生する。
例えば、使用者は、カバー部材2を耳に当てれば音が聞こえることから、電子機器1において耳を当てる位置をそれほど気にすることなく通話を行うことができる。
また、使用者は、周囲の騒音が大きい場合には、耳をカバー部材2に強く押し当てることによって、伝導音の音量を大きくしつつ、周囲の騒音を聞こえにくくすることができる。よって、使用者は、周囲の騒音が大きい場合であっても、適切に通話を行うことができる。
また、使用者は、耳栓やイヤホンを耳に取り付けた状態であっても、カバー部材2を耳(より詳細には耳介)に当てることによって、電子機器1からの受話音を認識することができる。また、使用者は、耳にヘッドホンを取り付けた状態であっても、当該ヘッドホンにカバー部材2を当てることによって、電子機器1からの受話音を認識することができる。
なお、カバー部材2のうち、圧電振動素子190が取り付けられている部分が比較的振動し易くなる。したがって、使用者は、カバー部材2のうち圧電振動素子190が取り付けられている上側端部(特に上側端部の左右方向の中央部)に対して、耳を近づけたり、耳を押し当てたりすると、カバー部材2からの音が聞こえ易くなる。
<カバー部材と筐体との取り付け方法について>
本実施の形態では、カバー部材2と筐体3とが貼付部材600によって貼り付けられることによって、カバー部材2と筐体3とが取り付けられる。カバー部材2と筐体3とが取り付けられる際には、例えば、貼付部材600がカバー部材2の内側主面21に設けられる。そして、カバー部材2の内側主面21が貼付部材600を介して筐体3に貼り付けられる。なお、筐体3における、カバー部材2が取り付けられる取り付け面に貼付部材600を設けた後に、カバー部材2の内側主面21を筐体3の当該取り付け面に貼付部材600を介して貼り付けても良い。
貼付部材600としては、両面テープあるいは接着剤が採用される。電子機器1が防水仕様である場合には、貼付部材600として、防水用両面テープあるいは防水用接着剤が使用される。防水用両面テープとしては、例えば、発泡体を基材とし、当該基材の両面にアクリル系粘着剤が設けられた両面テープが存在する。また、防水用接着剤としては、例えば、熱硬化性樹脂から成る接着剤が使用される。なお、防水用両面テープ及び防水用接着剤としては、これに限られない。
図12は、カバー部材2から筐体3を引き離した際の当該カバー部材2を内側主面21側から見た際の当該カバー部材2の平面図である。図13は、図12に示される構造の部分拡大図である。図12,13では、貼付部材600が右下がりの斜線ハッチングで示されている。したがって、カバー部材2の内側主面21において、右下がりの斜線ハッチングで示されている領域が筐体3に取り付けられる。また図12,13では、後述する介在部材650が左下がりの斜線ハッチングで示されている。図14は、上述の図4に示される断面構造のうち、圧電振動素子190の周辺を拡大して示す図である。図14では、電子機器1の上端が右側に位置する、横向きの状態の電子機器1の断面構造が示されている。
図12,13に示されるように、カバー部材2の内側主面21の周端部(周縁部)211には、貼付部材600が設けられている。したがって、カバー部材2の内側主面21が筐体3に取り付けられた状態では、カバー部材2の内側主面21の周端部211と筐体3との間には貼付部材600が設けられている。図12に示されるように、貼付部材600は、カバー部材2を内側主面21側から見た平面視において表示パネル120の全周囲を取り囲むように、当該内側主面21の周端部211に設けられている。
本実施の形態では、カバー部材2が有する前面レンズ用透明部40にはその内側から前面側撮像部160の撮像レンズが取り付けられることから、貼付部材600は、カバー部材2の内側主面21において、前面レンズ用透明部40が形成されている領域と、当該領域の全周囲と隣接するリング状の隣接領域217とには設けられていない。また、カバー部材2が有する近接センサ用透明部50にはその内側から近接センサ140が取り付けられることから、貼付部材600は、カバー部材2の内側主面21において、近接センサ用透明部50が形成されている領域と、当該領域の全周囲と隣接するリング状の隣接領域218とには設けられていない。
さらに、本実施の形態では、カバー部材2の内側主面21における、表示パネル120よりも圧電振動素子190側の第1領域212には、圧電振動素子190が設けられた領域216を含み、かつ当該内側主面21の周縁210の一部210aまで達する、貼付部材600が存在しない第2領域213が設けられている。そして、第2領域213における、圧電振動素子190よりも周縁210の一部210a側の第3領域214には、貼付部材600よりもカバー部材2の振動を阻害しない介在部材650が設けられている。つまり、カバー部材2の内側主面21の第3領域214と筐体3との間には介在部材650が設けられている。
本実施の形態では、第1領域212は、カバー部材2の内側主面21の上側端部となっている。また、第2領域213は、当該第2領域213の外形213aが、圧電振動素子190が設けられた領域216の外形216aの全領域と接触しないように、当該領域216を含み、かつ内側主面21の上端の一部まで達している。そして、第3領域214は、第2領域213における、圧電振動素子190よりも上側の領域であって、内側主面21の上端の一部まで達している。
また本実施の形態では、介在部材650は、第3領域214において、内側主面21の周縁210の一部210a(内側主面21の上端の一部)から圧電振動素子190に向かって、当該圧電振動素子190と接触しないように設けられている。内側主面21の第2領域213における、圧電振動素子190が設けられた領域216の全周囲と隣接するリング状の隣接領域215には、貼付部材600だけではなく、介在部材650も存在していない。
介在部材650としては、貼付部材600よりも柔らかい部材が採用される。介在部材650としては、例えば、クッション材(弾性材)の両面に両面テープが貼り付けられた部材が採用される。介在部材650は、クッション材の一方の面に貼り付けられた両面テープによってカバー部材2の内側主面21に貼り付けられる。そして、介在部材650は、クッション材の他方の面に貼り付けられた両面テープによって筐体3の内側の面に貼り付けられる。
介在部材650に含まれるクッション材としては、例えば発泡体が採用される。この発泡体としては、例えば、ポリオレフィン系発泡体、ポリエステル系発泡体あるいはウレタン発泡体が使用される。また介在部材650に含まれる両面テープとしては、例えば、ポリエステルから成る基材の両面に対してアクリル系粘着剤が設けられた両面テープが採用される。
図12,13に示されるように、カバー部材2の内側主面21において、周縁210の一部210aの近傍に介在部材650が存在し、周縁210における、当該一部210a以外の部分のすべての近傍に貼付部材600が存在している。したがって、カバー部材2の内側主面21における、周縁210の近傍(以後、「内側主面21の周縁近傍領域」と呼ぶことがある)には、当該周縁210に沿って、隙間無く、貼付部材600及び介在部材650のどちらか一方が存在している。
以上のように、本実施の形態では、カバー部材2は両面テープあるいは接着剤等の貼付部材600によって筐体3に貼り付けられることから、貼付部材600が、大なり小なり、カバー部材2の振動を阻害する要因となる。
ここで、本実施の形態とは異なり、カバー部材2の内側主面21の周縁近傍領域に、周縁210に沿って隙間なく貼付部材600が存在する場合を考える。この場合には、図15に示されるように、内側主面21の周縁近傍領域のうち、圧電振動素子190の近くに存在する部分には、貼付部材600が存在する。つまり、内側主面21の周辺近傍領域のうち、圧電振動素子190の近くに存在する部分は、貼付部材600によって筐体3に貼り付けられる。そのため、カバー部材2における、圧電振動素子190の周辺の部分が振動しにくくなる。
これに対して、本実施の形態に係る電子機器1では、カバー部材2の内側主面21における、表示パネル120よりも圧電振動素子190側の第1領域212には、圧電振動素子190が設けられた領域を含み、かつ当該内側主面21の周縁210の一部210aまで達する、貼付部材600が存在しない第2領域213が設けられている。つまり、圧電振動素子190は、カバー部材2の内側主面21において、その周縁210まで達する、貼付部材600が存在しない第2領域213に設けられている。したがって、図15に示される場合とは異なり、カバー部材2における、圧電振動素子190の周辺の部分(第2領域213)は振動し易くなる。その結果、電子機器1からの音が使用者に伝達され易くなる。
さらに、本実施の形態では、第2領域213における、圧電振動素子190よりも周縁210の一部210a側の第3領域214と、筐体3との間には、貼付部材600よりもカバー部材2の振動を阻害しない介在部材650が設けられている。貼付部材600よりもカバー部材2の振動を阻害しない介在部材650がこのように設けられることによって、カバー部材2における、圧電振動素子190の周辺の部分を振動し易くしつつ、電子機器1の外部からゴミ等が当該電子機器1内に入ることを抑制することができる。
また、本実施の形態のように、介在部材650がクッション材を含むことによって、電子機器1の落下等によってカバー部材2及び筐体3が破損することを抑制することができる。
<各種変形例>
<第1変形例>
介在部材650においては、クッション材の一方の面だけに両面テープを設けて、当該両面テープによってカバー部材2の内側主面21に介在部材650を貼り付けても良い。この場合には、介在部材650における、筐体3との接触面は、当該筐体3に固定されない。したがって、カバー部材2における、介在部材650が取り付けられた部分が動き易くなり、その結果、カバー部材2における、圧電振動素子190の周辺の部分がさらに振動し易くなる。よって、電子機器1からの音が使用者にさらに伝達され易くなる。
また、介在部材650においては、クッション材の一方の面だけに両面テープを設けて、当該両面テープによって筐体3の内側の面に介在部材650を貼り付けても良い。この場合には、介在部材650における、カバー部材2との接触面は、当該カバー部材2に固定されない。したがって、カバー部材2における、介在部材650と接触している部分が動き易くなり、その結果、カバー部材2における、圧電振動素子190の周辺の部分がさらに振動し易くなる。よって、電子機器1からの音が使用者にさらに伝達され易くなる。
<第2変形例>
上記の例では、カバー部材2と筐体3との間の介在部材650は、カバー部材2の内側主面21の周縁210まで達していたが、図16に示されるように、介在部材650は、カバー部材2の内側主面21の周縁210まで達していなくても良い。このような場合であっても、カバー部材2における、圧電振動素子190の周辺の部分を振動し易くしつつ、電子機器1の外部からゴミ等が当該電子機器1内に入ることを抑制することができる。
<第3変形例>
図17は、本変形例に係る電子機器1が備えるカバー部材2を内側主面21側から見た際の当該カバー部材2の部分拡大平面図である。図17には、カバー部材2から筐体3を引き離した際の当該カバー部材2を内側主面21側から見た際の当該カバー部材2の一部が示されている。図18は、本変形例に係る電子機器1の断面構造の一部を拡大して示す図である。
図17,18に示されるように、本変形例に係る電子機器1では、上述の介在部材650が設けられておらず、カバー部材2の内側主面21の第2領域213には介在部材650が存在していない。したがって、カバー部材2の内側主面21の第3領域214と筐体3との間には何も介在していない。これにより、電子機器1の外部からゴミ等が当該電子機器1内に入り易くなるものの、カバー部材2における、圧電振動素子190の周辺の部分(第2領域213)はさらに振動し易くなる。よって、電子機器1からの音が使用者にさらに伝達され易くなる。
なお、図18に示される例では、カバー部材2の内側主面21の第3領域214と筐体3とは接触していないが、図19に示されるように接触させても良い。図18に示されるように、カバー部材2の内側主面21の第3領域214と筐体3とが接触していない場合には、図19に示される場合と比較して、カバー部材2における、圧電振動素子190の周辺の部分(第2領域213)は振動し易くなる。一方で、図19に示されるように、カバー部材2の内側主面21の第3領域214と筐体3とが接触している場合には、図18に示される場合と比較して、電子機器1の外部からゴミ等が当該電子機器1内に入りにくくなる。
なお、上記の例では、本願発明を携帯電話機に適用する場合を例にあげて説明したが、本願発明は、携帯電話機以外の電子機器にも適用することができる。
以上のように、電子機器1は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 電子機器
2 カバー部材
3 筐体
100 制御部
120 表示パネル
190 圧電振動素子
212 第1領域
213 第2領域
214 第3領域
600 貼付部材
650 介在部材

Claims (7)

  1. 電子機器であって、
    表示部と、
    前記電子機器の表面に設けられた、前記表示部の表示面を覆うカバー部材と、
    前記カバー部材の内側主面上に設けられ、平面視において当該内側主面の周縁と前記表示部との間に位置する圧電振動素子と、
    音信号に基づいて前記圧電振動素子を振動させる制御部と、
    前記表示部、前記圧電振動素子及び前記制御部を収納する、前記カバー部材が取り付けられた筐体と、
    前記カバー部材の前記内側主面の周端部と前記筐体との間に設けられた、当該カバー部材と当該筐体とを貼り付ける貼付部材と
    を備え、
    前記カバー部材の前記内側主面には、前記圧電振動素子が設けられた領域を含み、かつ当該内側主面の前記周縁の一部まで達する、前記貼付部材が存在しない部分領域が設けられ、
    前記部分領域における、前記圧電振動素子よりも前記周縁の前記一部側の領域と前記筐体との間に設けられた、前記貼付部材よりも前記カバー部材の振動を阻害しない介在部材をさらに備える、電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記部分領域は、前記カバー部材の前記内側主面における、前記表示部よりも前記圧電振動素子側の領域に存在する、電子機器。
  3. 請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載の電子機器であって、
    前記介在部材は、クッション材を含む、電子機器。
  4. 請求項3に記載の電子機器であって、
    前記クッション材は、発泡体である、電子機器。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の電子機器であって、
    前記介在部材における、前記筐体との接触面は、当該筐体に固定されていない、電子機器。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の電子機器であって、
    前記介在部材における、前記カバー部材との接触面は、当該カバー部材に固定されていない、電子機器。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の電子機器であって、
    前記圧電振動素子が前記カバー部材を振動させることによって、当該カバー部材から気導音及び伝導音が使用者に伝達される、電子機器。
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