JP2015022643A - グリップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 手操作用具の把持操作部3を構成していて、手のひらと長指とで把持するグリップ本体5に、母指球と当接する母指球面Bと、手のひらの中部及び小指球と当接する手掌面Cと、長指と当接する長指面と、手で把持したときに長指の先端と母指球との間に位置して親指が配置可能な開放面Eとを有する。前記グリップ本体5の母指球面Bと手掌面Cとの間に、手首を掌屈するときに母指球で押圧してグリップ本体5に回動力を伝達する掌屈押圧部Gを形成し、前記グリップ本体5の長指面Dに、手首を背屈するときに長指を引っ掛けてグリップ本体5に回動力を伝達する背屈引掛部Hを形成している。
【選択図】図1
Description
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにしたグリップを提供することを目的とする。
第1に、手操作用具2の把持操作部3を構成していて、手のひらと長指とで把持するグリップ本体5に、母指球と当接する母指球面Bと、手のひらの中部及び小指球と当接する手掌面Cと、長指と当接する長指面Dと、手で把持したときに長指の先端と母指球との間に位置して親指が配置可能な開放面Eとを有するグリップであって、
前記グリップ本体5の母指球面Bと手掌面Cとの間に、手首を掌屈するときに母指球で押圧してグリップ本体5に回動力を伝達する掌屈押圧部Gを形成し、前記グリップ本体5の長指面Dに、手首を背屈するときに長指を引っ掛けてグリップ本体5に回動力を伝達する背屈引掛部Hを形成していることを特徴とする。
前記親指案内部Baと手掌面Cとの間にスイッチ6への手の侵入に抵抗を与える隆起部Bcを親指案内部Baに沿って上下方向に形成し、この隆起部Bcと前記掌屈押圧部Gとを繋げていることを特徴とする。
第4に、前記グリップ本体5は手操作用具2に対して回動自在に嵌合していて、グリップ本体5の下部に手操作用具2との間の回動を検出する回動センサ9を設けていることを特徴とする。
請求項1に係る発明は、グリップ本体5の母指球面Bと手掌面Cとの間に、手首を掌屈
するときに母指球で押圧してグリップ本体5に回動力を伝達する掌屈押圧部Gを形成し、前記グリップ本体5の長指面Dに、手首を背屈するときに長指を引っ掛けてグリップ本体5に回動力を伝達する背屈引掛部Hを形成しているので、手首を掌屈するときに母指球で掌屈押圧部Gを押圧してグリップ本体5を回動でき、手首を背屈するときに長指を背屈引掛部Hに引っ掛けてグリップ本体5を回動でき、グリップ本体5の回動操作が容易にできる。
請求項3に係る発明は、長指面Dの上部の押しボタン周囲には盛り上がった防塁部Daを形成し、この防塁部Daの下部と背屈引掛部Hの上部とを繋げているので、背屈引掛部Hが長指を押しボタン7に導く案内部となり、押しボタン7が長指を背屈引掛部Hへの指掛けの目安となり、グリップ本体5の背屈回動がより確実かつ容易になる。
図10〜13において、産業機械としてバックホー21を例示している。バックホー21は左右クローラ式走行部22を有する走行機体23に旋回台24を縦軸回り旋回自在に設け、走行機体23の前部にドーザ装置26を支持し、旋回台24の上に操縦部27を設けている。
図4、7〜10に示すように、支持軸体40は角材(六角)製の手操作用具2に嵌合してネジ44で止められており、その上部に戻りバネ41を有し、下部に左右一対の回動センサ9を取り付けている。
前記ネジ44はグリップ本体5に設けた蓋45で目隠しされており、この蓋45を取ってネジ44を着脱することにより、手操作用具2に対してグリップ本体5を支持軸体40とともに着脱することができる。
このグリップ本体5を把持する適正位置は、操作する人の手の大きさにもよるが、一般的に、親指の第1関節から先端側の腹がスイッチ6に載置される位置であり、胴部5dに手のひらを宛がって、親指と長指とを丸めて回す状態となり、手のひらの上部及び人さし指の付け根は頭部5cにかかる状態になり、母指球の下側が傾斜面Nに当接し、手首が拡大筒部5eとオーバラップする位置である。
る部分だけは球形でなく切り欠かれていて、母指球面Bは下部から上部へ水平断面で円弧凸状から円弧凹状に変化している。これは、図6において、中心線Sと直交する2点鎖線との比較で示している。
母指球面Bの上部が円弧凹状の浅溝であることにより、親指の第1関節及び第2関節がより広範囲で接触でき、しかも親指の腹が長手方向に凹凸を感じることなくスイッチ6の操作体6aまで至ることができる。
前記グリップ本体5の頂部Aは前記平坦面Aaの周囲を略球面Abに形成されており、この略球面Abの延長内に前記スイッチ6のスイッチケース6bの表面が配置されている。
この隆起部は、親指案内部Baと開放面Eとの間の第1隆起部Bbと、親指案内部Baと手掌面Cとの間の第2隆起部Bcとを有する。
図1、2、7、8において、前記グリップ本体5の胴部5dの下部の母指球面Bと手掌面Cとの間には掌屈押圧部Gが形成されている。この掌屈押圧部Gは、母指球面Bの下部を平坦にし、母指球面Bと手掌面Cとの間のコーナ部を小半径のアールに形成することにより、グリップ本体5の軸中心からコーナ部までの距離を、母指球面B及び手掌面Cまでの距離よりも離れさせて突出形状にした部位であり(これは、図7において、支持軸体40の軸心を中心する2点鎖線円との比較で示している。)、手首を掌屈(手を手のひら側に捻る)するときに母指球(特に母指球の右外側)が当接してこれを押圧し、それによりグリップ本体5に掌屈の回動力を伝達することができる。
。この上部の押しボタン周囲には盛り上がった防塁部Daが形成されており、この防塁部Daの高さは押しボタン7の押し面7aより高く又は略同高さになっている。
前記長指面Dには、中心線Sに沿って上下方向に長い背屈引掛部Hが形成されている。この背屈引掛部Hは防塁部Daの下部と一体的に繋がっており、幅は上部から下部へ次第に狭くなっている。
この傾斜面Nは拡大筒部5eの周方向において、手掌面Cの中途部から長指面Dを経て開放面Eの中途部までは比較的角度の急な傾斜面であり、手掌面Cの中途部から母指球面Bを経て開放面Eの中途部までは比較的角度の緩やかな傾斜面であり、特に、母指球面Bの下側の母指傾斜面Nbは長指面Dの下側の前傾斜面Nd及び開放面Eの下側の傾斜面Neより滑らかでかつ緩やかな小傾斜角度に形成されている。
前記グリップ1は次のように操作されかつ作用を奏する。
この握り状態は、母指球面Bに母指球を当接し、手掌面Cに手のひらの中部及び小指球を当接し、長指面Dに長指を当接し、開放面Eに親指、母指球及び長指の先端を回す状態となり、母指球及び長指の薬指、小指で実質的にグリップ本体5の把持をし、親指及び人差し指もしくは中指は、グリップ本体5の把持から離れてスイッチ6及び押しボタン7の操作ができるように、自由移動が可能な状態になる。
前記右手の母指球、長指の薬指及び小指でグリップ本体5を把持した状態では、操作レバーを前後揺動操作するとき、母指球の手首近くが拡大筒部5eに接離するが、この拡大筒部5eの外周面と母指球面Bの下部との間には傾斜面Nが形成されており、この母指球面Bの下側の母指傾斜面Nbは長指面Dの下側の前傾斜面Ndより緩やかな小傾斜角度に形成されていて、母指球の手首近くが当接しても違和感なく、従って操作レバーを前後揺動操作が抵抗を感じることなくかつ容易にできる。
掛かっており、右手首を背屈すると、長指で背屈引掛部Hを介してグリップ本体5に背屈の回動力を伝達する。
例えば、グリップ1はバックホーのドーザの操作レバーだけでなく、トラクタその他の建設機械、土木機械の操作レバーに適用してもよく、左右反対勝手の形状にして左手用に形成してもよい。
レバー杆2a回りに回動するグリップ1に、ドーザ装置26のブレード26Aをチルト動作させたり、バックホー21の走行速度を高低に切り替える変速動作をさせたりすることも可能である。
2 手操作用具
2a レバー杆
3 把持操作部
5 グリップ本体
5c 頭部
5d 胴部
5e 拡大筒部
6 スイッチ
7 押しボタン
7a 押し面
9 回動センサ
21 バックホー
26 ドーザ装置
40 支持軸体
B 母指球面
Ba 親指案内部
Bc 第2隆起部
C 手掌面
D 長指面
Da 防塁部
E 開放面
G 掌屈押圧部
H 背屈引掛部
N 傾斜面
Nb 母指傾斜面
Nc 手掌傾斜面
Nd 前傾斜面
S 中心線
Claims (4)
- 手操作用具(2)の把持操作部(3)を構成していて、手のひらと長指とで把持するグリップ本体(5)に、母指球と当接する母指球面(B)と、手のひらの中部及び小指球と当接する手掌面(C)と、長指と当接する長指面(D)と、手で把持したときに長指の先端と母指球との間に位置して親指が配置可能な開放面(E)とを有するグリップであって、
前記グリップ本体(5)の母指球面(B)と手掌面(C)との間に、手首を掌屈するときに母指球で押圧してグリップ本体(5)に回動力を伝達する掌屈押圧部(G)を形成し、前記グリップ本体(5)の長指面(D)に、手首を背屈するときに長指を引っ掛けてグリップ本体(5)に回動力を伝達する背屈引掛部(H)を形成していることを特徴とするグリップ。 - 前記グリップ本体(5)の頂部(A)に親指で操作可能なスイッチ(6)を備え、グリップ本体(5)の母指球面(B)の上部にスイッチ(6)を操作するときに親指の腹を沿わせる浅溝状の親指案内部(Ba)を上下方向に長くかつスイッチ(6)に向かって形成しており、
前記親指案内部(Ba)と手掌面(C)との間にスイッチ(6)への手の侵入に抵抗を与える隆起部(Bc)を親指案内部(Ba)に沿って上下方向に形成し、この隆起部(Bc)と前記掌屈押圧部(G)とを繋げていることを特徴とする請求項1に記載のグリップ。 - 前記グリップ本体(5)の長指面(D)の上部に人さし指又は中指で操作される押しボタン(7)を備えており、前記長指面(D)の上部の押しボタン周囲には盛り上がった防塁部(Da)を形成しており、この防塁部(Da)の下部と背屈引掛部(H)の上部とを繋げていることを特徴とする請求項1又は2に記載のグリップ。
- 前記グリップ本体(5)は手操作用具(2)に対して回動自在に嵌合していて、グリップ本体(5)の下部に手操作用具(2)との間の回動を検出する回動センサ(9)を設けていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のグリップ。
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- 2013-07-22 JP JP2013151964A patent/JP6178146B2/ja active Active
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