JP2015022334A - 点検時期通知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】顧客に対する点検通知の際、通話連絡により顧客を拘束することなく、自動車の整備点検時期を通知する。
【解決手段】点検時期通知システムは、自動車を使用する顧客が用いる端末であって、文字情報を送受信するためのSMS機能を備えた顧客携帯電話端末8と、顧客に自動車の点検時期を知らせる事業者が用いるサーバであって、顧客携帯電話端末の電話番号を含む顧客情報を管理する顧客情報管理サーバ4と、顧客情報管理サーバにネットワーク接続される同SMS機能を備えたスマートフォン、タブレット等の事業者多機能携帯電話端末3と、を備える。顧客の自動車の点検予定日から起算して所定日数前の通知予定日が到来したとき、顧客ごとに顧客情報管理サーバに設定された点検時期の通知メッセージが、顧客電話端末の電話番号とともに顧客情報管理サーバから事業者電話端末に取得され、さらに顧客の顧客携帯電話端末に自動転送される。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動体通信網を利用した点検時期通知システムに関する。
昨今、自動車の販売店では、自動車の販売後における顧客サポートを充実させ顧客満足度の向上を図るため、自ら管理する顧客情報に基づく様々なサービス提供が行われている。このようなサポート充実の取組の一環として、手続を怠ると顧客が重大な不利益を被りかねない法定点検のような重要事項を通知することが従来から行われている。
このような顧客情報を管理し、法定点検を通知するための技術として、各種のシステムが考えられている(例えば、特許文献1、2参照。)。
なお、特許文献1に開示された技術によれば、法定点検の期限情報がダイレクトメールにより顧客に送付される。特許文献2に開示された技術では、車両点検予定に関する案内が顧客の携帯電話端末からウェブ参照可能である。
特開2002−297806号公報 特開2003−187011号公報
上記顧客サポートに用いる一般的な連絡手段としては、郵便やダイレクトメール以外にも、普及率の高い固定電話が挙げられる。しかし、顧客への連絡は販売店の営業時間内である日中に行われるため、顧客宅の固定電話に対する連絡は、本人が不在のためつながらないことも多い。販売店としては重要事項を一人でも多くの顧客に伝える必要があるものの、自宅への連絡は期待されるほど効果は上がらない。また、顧客勤務先への電話連絡は、顧客に対する勤務中の呼出ははばかられるため、販売店の担当者にとっても心理的なハードルが高いのが実情である。
ここ最近では携帯電話の普及拡大の勢いはめざましく、携帯電話の保有者数が固定電話の保有者数を上回っている。この実情に鑑みると、固定電話に替わる連絡手段の一選択肢として、顧客が所持する携帯電話も当然考えられる。実際、自動車の売買契約時に顧客から得られる連絡先情報としても、携帯電話番号は、その主軸となりつつある。
しかし、携帯電話への連絡は、親しい個人同士の間柄で行うものと捉える携帯電話利用者が少なからず居り、販売店からのサービス提供目的で使われるのを歓迎しない顧客も相当数に上ると想定される。
また、販売店から携帯電話に連絡を受けることは気に留めない顧客でも、連絡を受けたときの状況によっては応答してもらえない場合もある。さらに、通話時に顧客が時間的余裕を持って応対できない場合、仮に電話がつながったとしても、顧客にとって有益な連絡内容であるにも関わらず、却って顧客の心象を害してしまう事態も起こり得る。
上記の通り、携帯電話による連絡は、顧客が外出先にいる場合でも一応の連絡をつけることは期待できるが、携帯電話の携行性や通話というリアルタイムなコミュニケーション手段ゆえに相手を拘束するため、相手の置かれている状況によっては心象を害してしまうリスクが高い。
さらなる代替手段としては、今やコミュニケーション手段としてすっかり定着している電子メールアドレスも考えられる。電子メールを利用すれば、販売店からの通知内容が文字情報として顧客に届き、顧客が時間を確保できるときに参照すればよいため、相手を拘束することなくメリットが大きい。
しかしながら、顧客が、電子メールを個人用としてPC(Personal Computer)で利用している場合、頻繁にはメール確認をしていないケースもある。これでは、せっかくの通知も埋もれたままとなって販売店の対応が無に帰するほか、顧客にとっても望ましくない。
携帯電話の利点である携行性を考えると、携帯電話の電子メールアドレスに宛てて連絡すれば、顧客に確認してもらえる可能性が高まるとも思える。しかし、携帯電話のメールアドレスは、携帯電話の利用者本人が自由に設定変更できるため、自動車の売買契約時に顧客から取得したアドレスが、法定点検の通知時期には変更されていることも起こり得る。
また、電子メールアドレスは、文字・数字・記号などの組合せからなるため、10桁ないしは11桁程度の数字の羅列からなる電話番号に比べて情報量も多く、誤記が発生しやすい。そのため、せっかく顧客から取得したにも関わらず、実際に連絡しようとした段になって誤りが発覚し、連絡手段たり得ないケースもある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、顧客に対する点検通知の際、通話連絡により顧客を拘束することなく、自動車の整備点検時期を通知することを目的とする。
〔第1発明〕
そこで、上記の課題を解決するために、本願の第1発明に係る点検時期通知システムは、自動車を使用する顧客が用いる端末であって、文字情報を送受信するためのSMS(Short Message Service)機能を備えた顧客携帯電話端末と、
前記顧客に自動車の点検時期を知らせる事業者が用いるサーバであって、前記顧客携帯電話端末の電話番号を含む顧客情報を管理する顧客情報管理サーバと、
前記顧客情報管理サーバに無線又は有線回線を介してネットワーク接続される同SMS機能を備えたスマートフォン、タブレット等の事業者多機能携帯電話端末(以下、事業者電話端末という。)と、を備え、
前記顧客の自動車の点検予定日から起算して所定日数前の通知予定日が到来したとき、前記顧客ごとに前記顧客情報管理サーバに設定された点検時期の通知メッセージが、前記顧客携帯電話端末の電話番号とともに前記顧客情報管理サーバから前記事業者電話端末に取得され、さらには、この通知メッセージが前記事業者電話端末によって同SMS機能の文字情報として当該顧客の顧客携帯電話端末に自動転送される構成とした。
第1発明に係る点検時期通知システムによれば、携帯電話のSMS機能を通知手段として採用することで、顧客に対する点検通知の際、通話連絡により顧客を拘束することがないため、不快感を与えにくい。そして、携帯電話の文字情報により、顧客に簡単かつ確実に通知案内を送ることができる。携帯電話の電話番号を送り先として指定するため、誤送信が生じにくく、信頼性の高い通知案内を長期に亘って継続的に行うことができる。
本発明において、上記「自動車」には、普通乗用車の他、軽自動車、トラック、二輪車等が含まれる。
上記「顧客携帯電話端末」は、SMS機能を備えたものであればよく、通話機能及び電子メール送受信機能を備えた従来型の携帯電話の他、スマートフォン、タブレットなどの多機能携帯電話も含む。
上記「顧客情報管理サーバ」は、顧客情報を記憶する情報記憶サーバと、顧客ごとの点検種別に応じた通知メッセージを作成するメッセージ作成サーバと、に個別に機能分散することができる。これらの機能を単一の装置により実現してもよいし、物理的に各々異なる装置に持たせて実現するようにしてもよい。
さらに、「顧客情報管理サーバ」には、上記の情報記憶サーバ及びメッセージ作成サーバが互いに異なるネットワーク環境に接続された構成も含まれる。この場合、いずれかのサーバを事業者の構内ネットワークに設置し、残りをインターネット等の外部環境に設置されたクラウドサーバとしてもよい。これらの事項は、以下の第2発明〜第7発明においても同様である。
上記「事業者電話端末」は、通話機能及び電子メール送受信機能に加え、アプリケーションを導入することにより各種機能を付加することができる多機能携帯電話であり、望ましくはスマートフォン又はタブレットが採用される。
ここで、SMS機能により点検時期の通知メッセージを送信する場合、顧客情報管理サーバから顧客携帯電話端末に直接メッセージを送信することもできる。このようにすれば、顧客の管理やメッセージの作成・送信といった作業を単一のPCで効率的に行うことが可能になる。
しかしながら、SMS機能を備えたPCは、一般には普及しておらず、専用サービスを利用しなければメッセージ送信できないのが現状である。また、専用サービスを利用したとしても、SMSによるメッセージを送信することはできるが、送信先の携帯電話端末からの返信を受けることは困難である(返信受信サービスは提供されていない)。
第1発明に係る点検時期通知システムでは、顧客の管理やメッセージの作成といった作業を顧客情報管理サーバで行い、メッセージの送受信の作業をスマートフォン、タブレット等の事業者電話端末で行う。すなわち、PC(顧客情報管理サーバ)と、スマートフォン、タブレット等からなる多機能携帯電話端末(事業者電話端末)とを組合わせ、これらに専用のアプリケーションをインストールするだけで簡易かつ安価に上記システムを構築することができる。
そして、本発明では顧客情報管理サーバとしてのPCに加え、敢えてスマートフォン、タブレット等の多機能携帯電話端末(事業者電話端末)を採用することで、メッセージを受け取った顧客からの返信を事業者電話端末で受けて顧客情報管理サーバで処理することも可能になる。
スマートフォン、タブレット等の多機能携帯電話端末は、日進月歩の技術進歩により処理性能が飛躍的に向上しており、これらがSMSの送受信処理を担うことで、顧客情報管理サーバが当該処理から解放され、このサーバによるデータ処理性能・メッセージ作成処理性能を好適な状態に維持することができる。
〔第2発明〕
上記の課題を解決するために、本願の第2発明に係る点検時期通知システムは、第1発明に係る点検時期通知システムであって、
前記顧客情報管理サーバは、
前記顧客の管理名、電話番号、及び当該顧客の使用する自動車の点検予定日を含む顧客情報が、当該顧客ごとに対応付けられて記憶される顧客情報記憶部と、
前記顧客の使用する自動車における各種の点検種別に応じた点検期間が記憶される期間情報記憶部と、
前記点検種別に応じた各種の通知メッセージが記憶されるメッセージ情報記憶部と、
前記事業者電話端末により取得される前記通知メッセージが前記顧客携帯電話端末の電話番号に対応付けられて格納される通知メッセージ待機部と、を備え、
前記顧客情報管理サーバに前記点検時期の通知メッセージが設定されるとき、前記顧客情報記憶部及び前記期間情報記憶部に記憶された各情報に基づいて、前記顧客ごとに前記通知予定日が算出されるとともに、この通知予定日が到来する前記顧客携帯電話端末とその点検種別とが特定され、
加えて、前記メッセージ情報記憶部に記憶された各種の通知メッセージの情報に基づいて、前記特定された点検種別に応じた通知メッセージが選定され、この通知メッセージと前記通知予定日が到来する前記顧客携帯電話端末の電話番号とが対応付けられて前記通知メッセージ待機部に格納される構成とした。
第2発明に係る点検時期通知システムによれば、顧客情報管理サーバに予め顧客情報、期間情報、及びメッセージ情報を登録することで、点検時期の通知メッセージを自動作成することができる。
膨大な人数(例えば、数千人規模)の顧客に向けて個々に配信する通知メッセージの作成を人手でこなすことは、到底、現実的ではないが、顧客管理及び通知メッセージ作成を行う顧客情報管理サーバとして情報処理能力の高いサーバ装置を採用することで、大量の通知メッセージ作成処理をこなすことが可能となる。
〔第3発明〕
上記の課題を解決するために、本願の第3発明に係る点検時期通知システムは、第2発明に係る点検時期通知システムであって、
前記事業者電話端末は、
前記顧客情報管理サーバに無線又は有線回線で接続されるネットワーク通信部と、
前記顧客情報管理サーバにおける前記通知メッセージ待機部に前記ネットワーク通信部を介して所定の時間間隔で接続可能な制御信号を発生させるタイマ部と、
同SMS機能の文字情報の送信先となる前記顧客携帯電話端末の電話番号が設定されるSMS通信部と、を備え、
前記顧客に自動車の点検時期を知らせるとき、前記事業者電話端末が前記タイマ部の制御信号に従って前記通知メッセージ待機部に所定の時間間隔で接続されることにより、未送信の通知メッセージが存在するか否かが判定され、
未送信の通知メッセージが存在する場合には、この通知メッセージに対応付けられた前記顧客携帯電話端末の電話番号が前記SMS通信部に設定されて当該通知メッセージが同SMS機能の文字情報として当該顧客の顧客携帯電話端末に自動転送され、
未送信の通知メッセージが存在しない場合には、前記通知メッセージ待機部に対する次回のアクセス時まで通知メッセージの転送処理が停止される構成とした。
第3発明の構成によれば、通知メッセージ待機部に格納された通知メッセージを、事業者電話端末により所定の時間間隔で顧客携帯端末に自動送信することができる。
膨大な人数の顧客を対象に通知メッセージの送信業務を手作業でこなすことは、事業者にとって負担が大きく現実的ではないが、本発明の構成では、事業者電話端末に通知メッセージの取得及び送信の機能をもたせ、顧客管情報理サーバと連携させることで、事業者電話端末を手動で操作する作業が不要になり、点検時期の通知メッセージの作成から送信までの一連の作業を自動化することができる。
〔第4発明〕
上記の課題を解決するために、本願の第4発明に係る点検時期通知システムは、第3発明に係る点検時期通知システムであって、
少なくとも2以上の前記事業者電話端末を備えており、これらの事業者電話端末のうちいずれか一つの端末により前記通知メッセージが前記顧客電話端末に自動転送されると、前記顧客情報管理サーバに管理される当該通知メッセージの送信ステータスが未送信から送信完了へと切り替わる構成とした。
第4発明の構成によれば、2以上の事業者電話端末により、未送信の通知メッセージだけを重複することなく確実に顧客携帯電話端末に送信することができる。これにより、膨大な人数の顧客を対象として通知案内を送る場合でも、メッセージ送信処理を短時間で効率よく実現することが可能となる。
〔第5発明〕
上記の課題を解決するために、本願の第5発明に係る点検時期通知システムは、第3発明に係る点検時期通知システムであって、
前記事業者電話端末にネットワーク接続される返信管理サーバを備えており、前記顧客携帯電話端末から前記事業者電話端末に前記通知メッセージに対する返信メッセージが送信されると、この返信メッセージが前記返信管理サーバに自動転送される構成とした。
第5発明の構成によれば、事業者と顧客との双方向コミュニケーションによる返信結果を返信管理サーバに蓄積することができ、このような蓄積データを顧客満足度の分析やサービス戦略を立案する上で事業者側の貴重な資料に資することができる。
通知メッセージに対する返信内容は、通常、その返信メッセージを受信した顧客携帯電話端末を直接操作しなければ参照できない。しかし、第5発明では、事業者電話端末の受信した返信メッセージが返信管理サーバに自動転送されるため、返信管理サーバへのアクセスにより、顧客携帯電話端末以外の事業者端末からも顧客の返信内容を参照することが可能となる。これにより、遠隔地からのメッセージ参照や、複数端末による同一メッセージの参照といったメリットが実現される。
なお、第5発明において、「返信管理サーバ」は、自動車の販売店やコールセンターなどのPCを用いてもよいし、顧客情報管理サーバと兼用であってもよい。
〔第6発明〕
上記の課題を解決するために、本願の第6発明に係る点検時期通知システムは、第5発明に係る点検時期通知システムであって、
前記返信メッセージに対する事業者の応答メッセージが前記事業者電話端末に送信されると、この応答メッセージが前記事業者電話端末によって同SMS機能の文字情報として前記返信メッセージの発信元である前記顧客携帯電話端末に自動転送される構成とした。
第6発明の構成によれば、単に通知メッセージを配信するだけでなく、顧客からの返信メッセージに対し事業者側で重ねてフォローを行うことができる。このため、整備点検の通知に際し、さらに手厚い顧客サポートを実現することができる。
〔第7発明〕
上記の課題を解決するために、本願の第7発明に係る点検時期通知システムは、本願の第2発明に係る点検時期通知システムであって、
前記各種の点検種別のうち、前記顧客に指定された点検種別に対する点検時期の通知メッセージのみが前記顧客情報管理サーバにより選択的に作成される構成とした。
第7発明の構成によれば、顧客にとってみれば、自らが必要と感じる整備点検の通知のみを受領でき、自己の基準に照らして不要と感じる整備点検の通知を受取る煩わしさから解放される。
また、事業者側としても、通知対象とする整備点検項目を顧客自らが選択可能とすることで、柔軟性のある顧客サービスを提供できるとともに、通知対象から外された整備点検に関する管理工数の削減を図ることができる。もちろん法定点検項目については、必須の点検種別として顧客による選択ができないようにすることも可能である。
本発明の実施形態に係る点検時期通知システムの全体構成を示すブロック図である。 顧客情報管理サーバの電気的構成を示すブロック図である。 顧客情報のデータ構造の一例を示す図である。 通知予定算出情報のデータ構造の一例を示す図である。 整備点検の種別に応じた内容の通知メッセージの一例を示す図である。 通知メッセージのメッセージ構造を示す模式図である。 未送信の通知メッセージの格納例を示す図である。 顧客ごとに分けてスレッド管理されるメッセージ群の第1の例を示す模式図である。 顧客ごとに分けてスレッド管理されるメッセージ群の第2の例を示す模式図である。 端末稼働情報のデータ構造の一例を示す図である。 事業者電話端末の電気的構成を示すブロック図である。 コールセンター端末の電気的構成を示すブロック図である。 通知メッセージ作成時の顧客情報管理サーバの動作を示すフローチャートである。 通知メッセージ送信時の、実施形態に係る点検時期通知システムの動作を示すシーケンス図である。 コールセンター端末における、SMS送信処理開始前の管理画面の一例を示す図である。 コールセンター端末における、SMS送信処理実行中の管理画面の一例を示す図である。 顧客携帯電話端末における、通知メッセージ受信画面の一例を示す図である。 返信メッセージ受信時の、実施形態に係る点検時期通知システムの動作を示すシーケンス図である。 応答メッセージ作成時のコールセンター端末の動作を示すフローチャートである。 コールセンター端末における、返信メッセージ受信画面の一例を示す図である。 コールセンター端末における、応答メッセージ作成画面の一例を示す図である。 コールセンター端末における、メッセージ履歴参照画面の一例を示す図である。 コールセンター端末における、対応履歴参照画面の一例を示す図である。 メッセージ参照時の、実施形態に係る点検時期通知システムの動作を示すシーケンス図である。 顧客携帯電話端末における、通知対象選択画面の一例を示す図である。
以下、図1乃至図25を参照して、本発明の点検時期通知システムについて説明する。
[実施形態]
本発明の実施形態は、無線通話回線経由の文字情報送信技術を適用して、点検時期通知システムを構成した例である。
本例の点検時期通知システム1は、自動車を使用する顧客が用いる端末であって、文字情報を送受信するためのSMS(Short Message Service)機能を備えた顧客携帯電話端末8と、顧客に自動車の点検時期を知らせる事業者が用いるサーバであって、顧客携帯電話端末8の電話番号を含む顧客情報を管理する顧客情報管理サーバ4と、顧客情報管理サーバ4に無線又は有線回線を介してネットワーク接続される同SMS機能を備えたスマートフォン、タブレット等の事業者電話端末3と、を備える。
本システム1では、顧客の自動車の点検予定日から起算して所定日数前の通知予定日が到来したとき、顧客ごとに顧客情報管理サーバ4に設定された点検時期の通知メッセージが、顧客携帯電話端末8の電話番号とともに顧客情報管理サーバ4から事業者電話端末3に取得され、さらには、この通知メッセージが事業者電話端末3によって同SMS機能の文字情報として当該顧客の顧客携帯電話端末8に自動転送されるように構成される。
以下、この内容について詳しく説明する。
図1は、実施形態に係る点検時期通知システム1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本例の点検時期通知システム1は、自動車の販売事業者が所有する事業者システム2と、自動車を購入した顧客の使用する顧客携帯電話端末8とを、公衆網である無線通話回線40を介して通信可能な状態で接続したシステムである。
本システム1では、本願発明の特徴的な機能を実現するために、事業者電話端末3・顧客携帯電話端末8はともにSMS機能を備え、当該機能を基に、両端末間で自動車の点検時期に関する文字情報の交換が行われる。
図1に示すように、事業者システム2は、事業者電話端末3・顧客情報管理サーバ4のほか、コールセンター端末5や販売店端末6・販売店携帯端末7、無線中継装置20・中継器30を含むシステムである。
コールセンター端末5は、顧客への問合せ対応を行う事業者のオペレータにより操作される端末であり、オペレータが所属するコールセンターに設置されている。また、販売店端末6・販売店携帯端末7は、自動車を購入した顧客や購入予定の顧客と対面して対応を行う担当スタッフの所属する販売店に設置される。
事業者システム2では、事業者電話端末3、顧客情報管理サーバ4、コールセンター端末5、販売店端末6、販売店携帯端末7、及び、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)通信を処理するウェブサーバ(図示略)、構内ネットワーク10外部から顧客情報管理サーバ4へのアクセスに対し代理応答を行うリバースプロキシサーバ(図示略)等の各種構内装置が、構内ネットワーク10を介して通信可能な状態で接続される。
本例では、上記構内ネットワーク10としてLAN(Local Area network)を採用している。また、事業者システム2は、無線中継装置20を介して無線通話回線40に接続されている。無線通話回線40は、移動体端末の無線通話用に構成された公衆通信網である。
販売店携帯端末7の通信方式は任意であり、その例としては、昨今の3G−LTE(3rd Generation-Long Term Evolution)などのようにIMT−2000等の一般的な無線通信規格に準拠した方式が挙げられる。なお、販売店携帯端末7から構内ネットワーク10に接続する経路としてインターネット50やデータ通信回線60を採用する場合には、例えば、VPN(Virtual Private Network)技術等を利用すれば、セキュリティレベルを高く確保可能である。
事業者電話端末3と顧客携帯電話端末8とは、無線通話回線40を介して、データ量の小さいSMS文字情報を相互に送受信可能であり、事業者電話端末3は、自動車の点検時期の通知メッセージNF(図6参照。)をSMS送信し、顧客への注意喚起を行う。なお、SMS送信の際、事業者電話端末3及び顧客携帯電話端末8は、送信先の相手端末に付与された電話番号を宛先に設定する。
SMS通信では、一般的に、通信事業者によりそれぞれ独自の制限が設けられている。このような制限の一例としては、文字情報の文字数に対する制限があり、2バイト文字(日本語)で数十文字、1バイト文字(英数字)なら百数十文字程度である。
文字情報であれば通常の電子メールでも送受信できるが、本発明ではデータサイズの小さなSMSの採用により、事業者電話端末3・顧客携帯電話端末8双方の処理負荷を低められる。なお、文字情報の送受信方式は、SMS方式との相互互換性が確保されたMMS(Multimedia Messaging Service)方式でもよい。
中継器30は、図1に示すように、顧客情報管理サーバ4・コールセンター端末5・販売店端末6に接続されており、顧客情報管理サーバ4と、このサーバ4にアクセスする事業者電話端末3・コールセンター端末5・販売店端末6・販売店携帯端末7との間で、情報の送受信を中継する装置である。
中継器30は、顧客情報管理サーバ4が作成した通知メッセージNF(図6参照)を構内ネットワーク10に送出するとともに、事業者電話端末3から転送されてきた顧客の返信メッセージREを構内ネットワーク10から取込むように構成されている。
また、中継器30は、構内ネットワーク10を介し、販売店端末6において入力された顧客情報を顧客情報管理サーバ4向けに送信する。
無線中継装置20は、事業者電話端末3を顧客情報管理サーバ4等と通信可能に接続するための装置であり、事業者システム2内で事業者電話端末3が構内ネットワーク10に無線接続するためのアクセスポイントとして機能する。なお、事業者電話端末3は、顧客情報管理サーバ4に有線回線で接続してもよい。
顧客情報管理サーバ4は、顧客情報を集中管理するとともに、通知予定日が到来する顧客携帯電話端末8とその点検種別とを特定し、特定された点検種別に応じた点検時期の通知メッセージNFを日次ごとに自動作成する装置である。
本例において、上記顧客情報は、顧客が来店した販売店に置かれた販売店端末6を用い、その店舗の販売スタッフにより入力される。入力項目の一例としては、顧客の管理名(例えば、顧客氏名)や顧客携帯電話端末8の電話番号をはじめ自動車の売買契約に付随して得られた個人情報、顧客が使用する自動車の車両情報(車名・登録番号・新規登録日など)の他、担当スタッフの管理名やそのスタッフが所属する販売店名等の販売店情報が挙げられる。
本例では、通知対象となる整備点検は、新規登録時から所定期間が経過するごとに点検義務の課せられている法定点検であり、具体例としては、1ヶ月点検・6ヶ月点検・12ヶ月点検・24ヶ月点検・36ヶ月点検が挙げられる。通知対象とする整備点検は、法定点検以外にも広く概念を拡張し、タイヤ交換・オイル交換などの各種メンテナンスなどを対象範囲に含めてもよい。
事業者電話端末3は、顧客情報管理サーバ4により日々、自動作成される通知メッセージNF、オペレータによりコールセンター端末5にて手動作成される応答メッセージRS(図21参照)を、顧客携帯電話端末8に対して送信する。
なお、事業者電話端末3は、携行可能なサイズに構成されているにも関わらず高い処理能力を持つスマートフォン又はタブレット端末であることが望ましい。また、事業者電話端末3の設置台数は、通知メッセージNFの送信量に応じて任意の台数としてよい。一般的なスマートフォンでは、いわゆるスパムメールの配信行為を防止するため、1日あたりの送信可能なSMSメッセージ件数に上限(例えば、200件)が設けられている。本実施形態では、通知メッセージNFのメッセージ数及び事業者電話端末3のSMS送信件数の上限に応じて事業者電話端末3の台数を調整し、通知メッセージNFの日次送信件数に対する処理能力を担保する。
コールセンター端末5は、顧客携帯電話端末8からの返信メッセージRE(図17参照)に対する応答メッセージRSを作成する役割を担う。返信メッセージREとは、通知メッセージNFに対する顧客からのSMS返信のことを指し、応答メッセージRSとは、返信メッセージREに対する事業者からのSMS返信のことを指す。
また、コールセンター端末5は、オペレータ入力に応じて、事業者電話端末1台1台のSMS機能の制御を顧客情報管理サーバ4に指示する。
販売店端末6や販売店携帯端末7は、各販売店の担当スタッフが各種メッセージNF・RE・RSを確認するための端末であり、これらメッセージを画面表示できるようモニタに接続されている。販売店端末6は、据置型の情報端末のみならず、無線又は有線接続により構内ネットワーク10に接続可能な任意の携帯型電子装置(例えば、ノートPC)であってもよい。
次に、上記顧客情報管理サーバ4の電気的構成について説明する。
顧客情報管理サーバ4は、図2に示すように、液晶ディスプレイ・プリンタ(図示略)等の出力部45と、各種の演算処理を実行する装置本体と、キーボード・マウス(図示略)を含む入力部44とを備えている。
また、顧客情報管理サーバ4の装置本体は、任意の演算処理を実行するCPU(中央処理装置)を含む制御部41のほか、ハードディスクドライブ(HDD)・ROM・RAM等を含む記憶部42、及び、各種信号あるいは情報の入出力経路をなす通信ポート(図示略)を含む通信部43を備えている。
通信部43は、構内ネットワーク10に接続され、事業者電話端末3やコールセンター端末5との間で各種の通信を行う。通信部43としては、ネットワークインターフェース、モデム等が使用される。
制御部41は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)・ROM(Read Only Memory)・RAM(Random Access Memory)等を有し、ROM・記憶部42に記憶されているアプリケーションプログラムをRAMにロードして実行し、それにより各種の論理的手段を実現する。
顧客情報管理サーバ4では、通知予定算出部411、通知メッセージ作成部412、ステータス管理部413、メッセージ管理部414、SMS動作制御部415及びオペレータ連絡部416が実現される。
また本例では、顧客情報管理サーバ4として構成されたコンピュータ上に、返信管理サーバも実装される。
返信管理サーバとは、顧客の返信メッセージREを格納するとともに、そのメッセージ管理を担う論理的手段のことを指す。なお、返信管理サーバは、事業者電話端末3をはじめとする前述の各構成要素3〜7にネットワーク接続される。
上述した通知予定算出部411は、顧客情報(図3)・通知予定算出情報(図4)を基に、顧客情報に記憶された顧客のうち、点検時期の通知予定日が到来する顧客と、その顧客が個々に受ける必要のある整備点検の種別を特定する。
本例では、通知予定算出部411は、顧客情報に記憶されている全顧客について、日次ごとに、現在日、基準日ならびに通知予定算出情報を基に、複数の整備点検の各通知予定日を算出する。基準日とは、通知予定日や点検予定日を算出する基準となる起算日であり、顧客情報に登録されている新規登録日や、前回点検を受けた日が該当する。
また、通知予定算出部411は、日次ごとに、通知予定日が到来する顧客すべてを抽出し、抽出した各顧客が受ける必要のある整備点検の種別を特定する。
通知メッセージ作成部412は、通知予定日が到来する顧客向けに通知メッセージNFを作成する。この作成手法自体は、任意の手法を採用できる。
本例では、通知メッセージ作成部412は、通知予定日が到来する各顧客について、それぞれ受ける必要のある点検種別に応じた通知メッセージをメッセージ情報記憶部423から選定する。
また、通知メッセージ作成部412は、これらの顧客に対応付けされた顧客情報から電話番号を含む所定の顧客情報を取得し、この情報を用いて、上記選定した通知メッセージNFを加工する。そして、通知メッセージ作成部412は、加工後の通知メッセージNFと先に取得した電話番号とを対応付けて(図6)、通知メッセージ待機部(メッセージ待機部424)に格納する。
なお、通知メッセージ作成部412は、通知予定日が到来する顧客であっても、その顧客と対応付けされた通知可否フラグ(図3)が通知不可に設定されているときは、その顧客あての通知メッセージ作成を行わない。その理由は、全顧客に対する画一的な通知メッセージNFの配信により、配信を望まない顧客にまで点検時期が文字情報で行き渡ることを防止するためである。
ステータス管理部413は、通知メッセージNF・応答メッセージRSの送信状況に応じたステータス管理を行う。このステータス管理は、これらメッセージNF・RSの1通1通に各々対応付けされた送信ステータスの変更により実現される。
より具体的には、ステータス管理部413は、通知メッセージ作成部412により作成されたメッセージ待機部424内の通知メッセージNFに、未送信を示す送信ステータス(図7参照。)を対応付ける。また、ステータス管理部413は、コールセンター端末5により作成されたメッセージ待機部424内の応答メッセージRSにも同様に、未送信の送信ステータスを対応付ける。
ステータス管理部413は、通知メッセージNFの送信完了を示す通知完了連絡、応答メッセージRSの送信完了を示す応答完了連絡が事業者電話端末3から送信されたとき、これらメッセージNF・RSと対応付けされている送信ステータスを、未送信から送信済に書換える。これにより、すでに顧客配信された同一の通知メッセージが重複送信されることを防止できる。
さらに、ステータス管理部413は、返信メッセージREのステータス管理も担う。本例では、ステータス管理部413は、返信メッセージ格納部425に格納された返信メッセージREに対し、受信済を示す受信ステータスを対応付ける。なお、送信ステータス及び受信ステータスの値は、コールセンター端末5・販売店端末6・販売店携帯端末7からのメッセージ参照時、送受信ステータスの項目に画面表示される(図20〜図23)。
また、ステータス管理部413は、送信ステータスを基に未送信の通知メッセージ数などを集計し、集計結果を端末稼働情報(図10参照。)に反映する。
メッセージ管理部414は、通知メッセージNFならびに、このメッセージNFに派生して送受信された返信メッセージRE・応答メッセージRSを、顧客ごとに別々に管理する。すなわち、メッセージ管理部414は、顧客からの返信メッセージREを管理する返信管理サーバとしての中核的な役割も果たす。
また本例では、メッセージ管理部414は、メッセージ待機部424に格納された通知メッセージNF・応答メッセージRSの送信先または返信メッセージREの送信元を参照し、これらに記述されている顧客携帯電話端末8の電話番号を取得する。そして、メッセージ管理部414は、この電話番号を共通のキーとして、当該番号を取得した通知メッセージNF・応答メッセージRS・返信メッセージREをひとまとめに対応付け、通知メッセージNFに関連する一連の送受信メッセージを顧客ごとにスレッド管理する(図8・図9参照。)。
スレッド管理により、コールセンター所属のオペレータや販売店の担当スタッフが、通知メッセージNFにまつわるメッセージの全送受信履歴を一見して把握できるため、顧客対応を行う事業者にとって、メッセージのやり取りを検索する際、大幅な工数削減が可能となり、ひいては業務効率の向上に資することができる。
また、メッセージ管理部414は、コールセンター端末5・販売店端末6・販売店携帯端末7からメッセージ参照要求を受付けると、要求元の端末に対し、通知メッセージNF・返信メッセージRE・応答メッセージRSを送信する。メッセージ参照要求とは、スレッド管理されたメッセージ群に対するアクセス要求のことを指す。なお、事業者システム2内部の事業者端末(コールセンター端末5・販売店端末6など)は、送信されたメッセージ群をモニタ出力するよう構成される。
さらにメッセージ管理部414は、権限付与部としても機能する。権限付与部は、顧客情報(図3)に基づいて、販売店端末6や販売店携帯端末7に対し、各端末6・7が設置された販売店に固有の顧客に配信した通知メッセージNFやその他のメッセージRE・RSの参照権限を付与する。
SMS動作制御部415は、コールセンター端末5からの指示に応じ、各事業者電話端末3のSMS送受信動作を制御する。本例において、この制御は、事業者電話端末3からの接続要求があったときに、この要求を許可または拒否することにより行う。
なお、SMSの送受信制御は、個々の端末3に対するSMS停止指示信号またはSMS開始指示信号の送信により行ってもよい。SMS停止指示信号とは、事業者電話端末3におけるSMS送受信動作の停止を指示する信号を指し、SMS開始指示信号とは、当該端末3におけるSMS送受信動作の開始を指示する信号を指す。
オペレータ連絡部416は、ステータス管理部413の返信メッセージREに対する受信ステータス対応付けの際、顧客携帯電話端末8から返信メッセージREを受信した旨を示す返信受領連絡をコールセンター端末5に送信する。
記憶部42内には、顧客情報記憶部421と、期間情報記憶部422と、メッセージ情報記憶部423とが含まれるとともに、メッセージ待機部424として機能する論理的な記憶領域が確保されている。
本例では、上記メッセージ待機部424は、事業者電話端末3により取得される通知メッセージNFが顧客携帯電話端末8の電話番号に対応付けられて格納される通知メッセージ待機部、ならびに、応答メッセージRSの格納先を成す応答メッセージ待機部として機能する。また本例では、返信メッセージRE格納用の返信メッセージ格納部425も確保されている。
顧客情報記憶部421は、顧客の管理名、電話番号、及び当該顧客の所有する自動車の点検予定日を含む顧客情報を、それぞれの顧客ごとに対応付けて記憶する。
顧客情報は、自動車を使用する顧客の個人情報と、管理対象の自動車に固有の車両情報等との対応関係を指定する情報である。なお、本システム1では、顧客との連絡手段としてSMS通信を用いるため、顧客情報の一環として当該端末8の電話番号が登録されていることが前提となる。
本例において、顧客情報は、図3に示すように、顧客を固有に識別するキー情報(例えば、電話番号)に対し、顧客管理名(本例では、氏名)などの個人情報、車名・登録番号・新規登録日をはじめとする車両情報、及び販売店情報などが対応付けられている。
車両情報としては、年式、車台番号、原動機の形式、走行距離(中古車の場合)、車両の装着オプション、車両の整備状況(過去の点検における整備箇所や整備費用、将来の整備予定)、車両の状態を示す評価指標、車両の基本性能、使用の本拠の位置を管轄する運輸支局など総合的な情報を、業務上の必要性に応じて登録してもよい。
また、販売店情報の項目の具体例としては、担当スタッフの管理名やそのスタッフの所属する販売店、前回入庫日・前回入庫先店舗などが挙げられる。
さらに本例では、上記顧客情報が、各顧客を担当する販売店ごとに分別されており、この分別に応じて顧客情報の参照権限が付与される。そのため、各販売店端末6・各販売店携帯端末7からは、これらの端末が設置された販売店にて受け持つ顧客の情報のみ参照可能である。
期間情報記憶部422は、顧客の所有する自動車における各種の点検種別に応じた点検期間を記憶する。
本例では、点検期間の情報として通知予定算出情報(図4)が記憶される。通知予定算出情報とは、実施時期が異なる各整備点検(1ヶ月点検、6ヶ月点検など)について顧客への通知予定日を算出するための情報である。図4の例では、点検種別に対して、点検予定日算出用の点検予定算出基準値ならびに点検時期の通知予定日算出用の通知予定算出基準値が各々対応付けされている。
なお、通知予定算出部411は、基準日(例えば、新規登録日)から起算して通知予定算出基準値だけ経過した日付を、それぞれの点検種別について計算する。この計算で得られた日付が、各顧客の通知予定日となる。
図4の例では、6ヶ月点検以後の顧客通知がその点検予定日から起算した所定日数前(例えば、40日前)に行われるよう、通知予定算出基準値があらかじめ設定されている。新規登録日が2010年4月10日である場合、36ヶ月点検に関する点検予定日は2013年4月10日であり、通知予定日は、この点検予定日から起算して40日前の2013年3月1日(初日不算入)として算出される。
なお、上記例に限定されず、通知予定算出基準値・点検予定算出基準値は、事業者の業務日程などに応じて事業者または第三者により任意に設定可能である。そのため、通知予定算出情報は、通知予定日そのものを直接的にピンポイントで指定するものであってもよい。
メッセージ情報記憶部423は、自動車の点検種別に応じた各種の通知メッセージNFを記憶する。本例では、図5に示すように、1ヶ月点検・6ヶ月点検・12ヶ月点検・24ヶ月点検・36ヶ月点検に対し、定型的に内容が定められた通知メッセージNFのフォーマットが予め用意されている。
通知対象とする整備点検は、事業者(販売店)もしくは第三者により任意に設定可能であり、通知対象の数を増やすことで、通知メッセージNFの種類も多彩となり、顧客に対してより豊富な情報提供が可能となり、ひいてはきめ細かな顧客サービスが実現される。
メッセージ待機部424は、図8・図9に示すように、通知メッセージNFに関連する一連の送受信メッセージ(通知メッセージNF・返信メッセージRE・応答メッセージRS)を、顧客ごとに分別して格納する。なお以下では、メッセージ待機部424のうち、通知メッセージNFを格納する手段を通知メッセージ待機部といい、応答メッセージRSを格納する手段を応答メッセージ待機部という。
上記メッセージNF・RSには送信ステータスが、また返信メッセージREには受信ステータスが対応付けされており、これらのステータス値が、コールセンター端末5・販売店端末6が具備するモニタ上の参照画面(図20〜図23)に表示される。
さらに本例では、記憶部42は、端末稼働情報を記憶する。端末稼働情報は、事業者電話端末3による通知メッセージNF送信処理の進捗状況や、各端末3の稼働状況をコールセンターのオペレータが把握するために用いられる。
端末稼働情報においては、図10に示すように、事業者電話端末3に付与された電話番号に対し、各端末3による通知メッセージNFの送信済メッセージ数・返信メッセージREの受信メッセージ数などの他、各端末3の稼働状況も対応付けされている。これらの情報は、SMS送信業務管理画面100・200(図15・図16)に表示される。
つぎに、事業者電話端末3の電気的構成について説明する。
図11に示すように、事業者電話端末3は、演算処理を実行するCPUを含む制御部31のほか、ハードディスクドライブ(HDD)やROM・RAM等のメモリを含む記憶部32、各種信号あるいは情報の入出力経路をなす通信ポート(図示略)を含むネットワーク通信部33、入力部34及び出力部35を備えている。
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)・ROM(Read Only Memory)・RAM(Random Access Memory)等を有し、ROM・記憶部32に記憶されているアプリケーションプログラムをRAMにロードして実行し、それにより各種の論理的手段を実現する。事業者電話端末3では、タイマ部311、ステータス判定部312、SMS通信部313、完了連絡部314、転送部315及びSMS制御部316が実現される。
タイマ部311は、顧客情報管理サーバ4における通知メッセージ待機部にネットワーク通信部33を介して所定の時間間隔で接続可能な制御信号を発生する。
ステータス判定部312は、メッセージ待機部424内の通知メッセージNF・応答メッセージRSと対応付けされた送信ステータスがどの状態(例えば、未送信・送信済)を示しているか判定する。
本例では、ステータス判定部312は、タイマ部311から制御信号が出力されると、所定の時間間隔で顧客情報管理サーバ4内のメッセージ待機部424を参照し、送信ステータスを基に、未送信状態にある通知メッセージNFや応答メッセージRSがメッセージ待機部424にあるか否かを判定する。メッセージ待機部424を参照する時間間隔は、通知メッセージNF・応答メッセージRSの1日あたりの送信量と、事業者電話端末3の設置台数・処理能力のバランスに応じて、好適な値(例えば、1分間隔)に設定すればよい。
SMS通信部313は、SMS機能の文字情報の送信先となる顧客携帯電話端末8の電話番号を設定する。また、SMS通信部313は、ステータス判定部312による判定結果に応じ、ネットワーク通信部33を介して通知メッセージNF・応答メッセージRSのSMS送信を行う。
未送信の通知メッセージNFが顧客情報記憶サーバ4の通知メッセージ待機部に存在する場合、SMS通信部313は、このメッセージNFに対応付けられた顧客携帯電話端末8の電話番号を宛先情報に設定し、当該メッセージNFをSMS機能の文字情報として顧客携帯電話端末8に自動転送する。なお、SMS通信部313は、1回の自動転送動作につき、通知メッセージNFを所定のメッセージ数(例えば、1通)だけ転送する。
未送信の通知メッセージNFが存在しない場合、SMS通信部313は、通知メッセージ待機部に対する次回のアクセス時まで通知メッセージNFの転送処理を停止する。
SMS通信部313は、顧客情報管理サーバ4の応答メッセージ待機部に格納された応答メッセージRSについても、通知メッセージNFと同様の処理を行う。すなわち、所定の時間間隔でメッセージ待機部424を参照した際、未送信の応答メッセージRSがあればSMS機能により顧客携帯電話端末8に送信し、未送信の応答メッセージRSがなければ送信待機する。
また、SMS通信部313は、ネットワーク通信部33を介して、顧客携帯電話端末8からの返信メッセージREをSMS機能により受信し、このメッセージREをメッセージ情報格納部322に格納する。
完了連絡部314は、通知メッセージNFの送信が完了すると、その完了を示す通知完了連絡を顧客情報管理サーバ4へ送信する。また、完了連絡部314は、応答メッセージRSの送信が完了すると、当該送信完了を示す応答完了連絡を顧客情報管理サーバ4へ送信する。
転送部315は、SMS通信部313が受信した返信メッセージREを返信管理サーバに転送する。
SMS制御部316は、事業者電話端末3におけるSMS機能の起動または停止を行う。
記憶部32は、各種データやプログラムを記憶するものであり、フラッシュメモリ等の不揮発性の半導体メモリ等が使用される。記憶部32には、SMS送受信用アプリケーション321が記憶される。
SMS送受信用アプリケーション321は、顧客携帯電話端末8への通知メッセージNF・応答メッセージRS送信処理、顧客情報管理サーバ4への返信メッセージRE転送処理が記述されたプログラムである。本例では、この専用アプリケーションを、ごく一般に入手可能なスマートフォンやタブレットにインストールするだけで、事業者電話端末3を安価に、また容易かつ短時間で構成可能である。
メッセージ情報格納部322は、顧客携帯電話端末8に自動転送した通知メッセージNF・応答メッセージRSや、この端末8から受信した返信メッセージREの格納用に確保された論理的記憶領域である。事業者電話端末3をスマートフォン・タブレット端末で構成する場合、記憶部32の記憶容量を圧迫しないよう、メッセージ情報格納部322は一時格納領域としてもよい。
入力部34は、利用者の操作を受付ける情報入力手段である。本例では、入力部34として、利用者の押下を検出するタッチパネルセンサが設けられている。出力部35は、任意の画像・情報を出力する手段であり、本例では、液晶ディスプレイを用いる。
つぎに、コールセンター端末5の電気的構成について説明する。
コールセンター端末5は、図12に示すように、液晶ディスプレイ・プリンタ(図示略)等の出力部55、キーボード・マウス(図示略)を含む入力部54、記憶部52及び通信部53を備えている。
制御部51は、CPU(Central Processing Unit)・ROM(Read Only Memory)・RAM(Random Access Memory)等を有し、ROM・記憶部52に記憶されているアプリケーションプログラムをRAMにロードして実行し、それにより各種の論理的手段を実現する。コールセンター端末5では、SMS動作指示部511及び応答メッセージ作成部512が実現される。
SMS動作指示部511は、顧客情報管理サーバ4に対し、各事業者電話端末3のSMS送受信動作の制御(開始または停止)を指示する。これらの指示は、SMS送信業務管理画面100・200(図15・図16)を介して実行される。当該画面により、集計結果の表示欄を基に、未送信または送信済の通知メッセージ数、受信した返信メッセージ数などが確認できる。
応答メッセージ作成部512は、返信メッセージREに対する応答メッセージRSを作成し、このメッセージRSを顧客情報管理サーバ4内の応答メッセージ待機部に格納する。なお、応答メッセージ作成部512は、返信メッセージREの参照時、メッセージ参照要求を返信管理サーバに送信する。
顧客携帯電話端末8は、この端末8に固有の電話番号が付与されており、SMS機能を備えている。当該端末8の基本構成は、SMS送受信用アプリケーション321が実装されていない点を除けば、図11に示した事業者電話端末3と同様である。なお、SMSの着信通知は、通常、プッシュ通知で行われるため、顧客は、通知メッセージNFや応答メッセージRSの受信をその着信と同時に知ることができる。
つぎに、本実施形態に係る点検時期通知システム1の動作について説明する。
まず、顧客情報管理サーバ4による通知メッセージNFの作成動作を説明する。
図13に示すように、通知予定算出部411は、顧客情報に記憶されている全顧客について、現在日、基準日ならびに通知予定算出情報を基に、各整備点検の通知予定日を算出する(ステップS11)。本例では、6ヶ月点検以後の整備点検について、顧客への通知予定日は整備点検予定日の40日前に設定されている。
続いて、通知予定算出部411は、上記の通知予定日が到来する顧客すべてを抽出し(ステップS12)、さらに抽出した各顧客が受ける必要のある整備点検の種別を特定する(ステップS13)。
通知メッセージ作成部412は、通知予定日が到来する各顧客について、それぞれ受ける必要のある点検種別に応じた通知メッセージNF(図5)をメッセージ情報記憶部423から選定する(ステップS14)。ただし、通知メッセージ作成部412は、通知予定日が到来した顧客であっても、通知可否フラグ(図3)が通知不可に設定されているときは、その顧客向けの通知メッセージNF作成は行わない。
また、通知メッセージ作成部412は、先に抽出した顧客に対応付けされた顧客情報から、顧客携帯電話端末8の電話番号を含む所定の顧客情報を取得する。続いて、通知メッセージ作成部412は、取得した顧客情報を用いて、先に選定した通知メッセージNFを加工する(ステップS15)。この加工例としては、選定した通知メッセージNFの所定箇所に、顧客管理名など所定の項目を記述したり、通知予定算出情報により求まる点検予定日を記述する等の処理が挙げられる。
その後、通知メッセージ作成部412は、上記加工後の通知メッセージNFと、顧客情報記憶部421から取得した電話番号とを対応付けて、通知メッセージ待機部に格納する(ステップS16)。メッセージ管理部414は、このメッセージNFに対して、未送信を示す送信ステータスを対応付ける(ステップS17)。
なお、通知メッセージNFの日次作成処理は、夜間バッチ処理とすることが望ましい。日中(販売店の営業時間帯)は、事業者電話端末3の自動転送処理により顧客情報・各メッセージに対するアクセスが集中するため、さらに同一時間帯にメッセージ作成処理を行うと、顧客情報管理サーバ4の処理負荷が高くなりすぎるからである。
つぎに、事業者電話端末3が、顧客情報管理サーバ4に格納された通知メッセージNFを顧客携帯電話端末8に送信する動作について説明する。
本例では、図14に示すように、コールセンター端末5においてSMS送受信処理の開始を指示するボタン203(図16)が押下されると(ステップS21)、以後、顧客情報管理サーバ4は、事業者電話端末3からの接続要求があったときに、これを許可することで、端末3によるアクセスを許可する(ステップS22)。このアクセス許可によって、事業者電話端末3が、通知メッセージNFを顧客管理サーバ4から取得できる状態となる。
ここで、オペレータの手動操作をトリガとしてSMS送受信処理を開始するのは、コールセンター端末5を操作するオペレータの業務開始準備が整わないうちに、通知メッセージNFが顧客に送信され、顧客対応ができないことを避けることを目的としている。この趣旨から逸脱しないよう、SMS送受信処理の開始指示がなされる前は、事業者電話端末3からの接続要求は拒否され、事業者電話端末3からのアクセスが禁止される。
なお、コールセンター端末5におけるSMS送受信処理の開始指示は、図15・図16に示すSMS送信業務管理画面100・200を介して行われる。画面100は、SMS送受信処理の開始指示がなされる前の画面状態のため、通知メッセージNFの送信完了件数は0である一方、SMS処理開始後の画面200では、通知メッセージNFの送信実行に伴う送信完了件数の増加や、返信メッセージREの受信に伴う受信件数の増加が看取できる。
図14に示すように、全事業者電話端末3は、顧客情報管理サーバ4に対するアクセスが許可されると、SMS機能を一斉に起動し、SMS通信を各々開始する(ステップS23)。
各事業者電話端末3は、タイマ部311により制御信号が出力されると、ステータス判定部312を用い、所定の時間間隔で顧客情報管理サーバ4の通知メッセージ待機部を参照する(ステップS24)。そして、事業者電話端末3は、通知メッセージ待機部内の通知メッセージNFの送信ステータスが未送信を示しているか判定する(ステップS25)。
事業者電話端末3は、判定の結果、未送信の通知メッセージNFが通知メッセージ待機部に存在する場合、この通知メッセージNFに対応付けられた顧客携帯電話端末8の電話番号を宛先情報に設定し(ステップS26)、当該メッセージNFをSMS機能の文字情報として顧客携帯電話端末8に自動転送する(ステップS27)。なお、自動転送した通知メッセージNFは、メッセージ情報格納部322に格納される。
また、事業者電話端末3は、ステップS25における判定の結果、未送信の通知メッセージNFが存在しない場合、SMS通信部313による通知メッセージ待機部に対する次回のアクセス時まで通知メッセージNFの転送処理を停止する。
顧客携帯電話端末8においては、事業者電話端末3から通知メッセージNFを受信すると、図17に例示するような通知メッセージ受信画面300が表示される。図17の例では、メッセージ表示欄301とともに、返信メッセージRE作成用の入力画面302が表示されている。上記画面300中の通知メッセージNFには、本発明の特徴的機能により、整備点検の点検予定日などが示されている。なお、事業者電話端末3との間で送受信された全メッセージは、メッセージ表示欄301において日付順など所定の順序に整列して表示される。
一方、図14に示すように、事業者電話端末3は、通知メッセージNFの送信が完了すると、完了連絡部314を用いて、通知完了連絡を顧客情報管理サーバ4へ送信する(ステップS28)。
顧客情報管理サーバ4は、通知完了連絡が送信されると、ステータス管理部413を用いて、上記メッセージNFと対応付けされた送信ステータスを未送信から送信済に切替える(ステップS29)。
なお、コールセンターの営業時間終了時、コールセンター端末5にてSMS送受信業務全体の停止を指示するボタン204(図16)が押下されると、以後、顧客情報管理サーバ4は、事業者電話端末3からの接続要求を拒否する。これにより、各端末3からのアクセスが禁止され、通知メッセージNFのSMS送信動作が全体停止する。
つぎに、事業者電話端末3が、顧客携帯電話端末8から返信メッセージREを受取る動作を説明する。
図18に示すように、事業者電話端末3は、顧客携帯電話端末8からの返信メッセージREを受信すると(ステップS31)、このメッセージREをメッセージ情報格納部322に格納するとともに、顧客情報管理サーバ4に自動転送する(ステップS32)。
顧客情報管理サーバ4は、この返信メッセージREを返信メッセージ格納部425に格納する(ステップS33)。また、顧客情報管理サーバ4は、ステータス管理部413を用いて、返信メッセージ格納部425に格納した返信メッセージREに受信済を示す受信ステータスを対応付ける(ステップS34)。
さらに本例では、顧客情報管理サーバ4は、コールセンター端末5に返信受領連絡を送信する(ステップS35)。この送信は、上記端末5を操作するオペレータに、顧客からの返信があったことを伝達し、返信メッセージREに対する各種対応(応答メッセージRS送信、販売店との連携業務など)を促すために行われる。
このとき、コールセンター端末5のモニタ(出力部55)には、返信メッセージREの受信一覧が最新の状態で表示される(図20参照。)。なお、返信メッセージ受信画面400には、図20に例示するように、この受信一覧を最新の状態に保持するか否かをオペレータが選択できるよう、自動定期更新が設定可能なチェックボックスを設けてもよい。
つぎに、コールセンター端末5における応答メッセージRSの作成動作を説明する。
図19に示すように、オペレータ操作により、メッセージ参照要求がコールセンター端末5から返信管理サーバに送信されると、返信管理サーバの画面提供機能により返信メッセージ受信画面400(図20)が出力部55に表示される。
さらに、この画面400に示された未確認の返信メッセージREが参照されると(ステップS41)、オペレータによる応答メッセージRSの編集が可能となる(ステップS42)。本例において、応答メッセージRSの編集処理は、応答メッセージ作成画面500(図21)を通じて、オペレータの操作に従い応答メッセージ作成部512が行う。
応答メッセージRSの入力は、オペレータが手入力するに限らず、応答用の例文を予め用意しておき、返信メッセージREの内容に応じて適切な例文を選択するようにしてもよい。この場合、オペレータの応答メッセージ作成負担が軽減可能となる。
なお図21の例では、応答メッセージ作成画面500中に、個人情報表示欄501・車両情報表示欄502・販売店情報表示欄503とともに、送受信メッセージ表示欄504も配置されている。画面構成は、これに限らず、オペレータの視認性や利便性を高め、作業効率の向上が図られるよう、事業者もしくは第三者が任意に変更可能である。
応答メッセージRSの作成が終了すると、応答メッセージ作成部512は、返信メッセージREの宛先情報に含まれる顧客携帯電話端末8の電話番号を、応答メッセージRSの宛先に設定する(ステップS43)。
そして、応答メッセージ作成部512は、応答メッセージRSと、先に設定した電話番号とを対応付けて、顧客情報管理サーバ4の応答メッセージ待機部に格納する(ステップS44)。顧客情報管理サーバ4において、メッセージ管理部414は、コールセンター端末5により格納された応答メッセージRSに対し、未送信を示す送信ステータスの対応付を行う。
オペレータは、コールセンター端末5に表示されたメッセージ履歴参照画面600(図22)を介し、自ら作成した応答メッセージRSを含む一連のメッセージ群を確認できる。図22に示すように、この画面600により、スレッド管理されたメッセージを同時確認できるため、オペレータは、複数の画面を見比べることなく、顧客との間で行われたメッセージのやり取りを過去に遡って把握できる。
さらに上記画面600中の所定のボタンをクリック操作すると、過去の対応履歴参照画面700(図23)へ画面遷移する。この画面700を介し、個々の顧客について蓄積された、過去の点検種別に関するメッセージ履歴や、今後受ける必要のある点検種別のメッセージ履歴が参照可能である。
つぎに、販売店端末6(または、販売店携帯端末7)による通知メッセージNF等の参照動作を説明する。
図24に示すように、販売店端末6は、担当スタッフからの入力操作に応じて、返信管理サーバにメッセージ参照要求を送信する(ステップS51)。
返信管理サーバは、この参照要求を受付け(ステップS52)、顧客情報を基に、要求元の販売店端末6に付与されている参照権限を照合する(ステップS53)。そして、返信管理サーバは、メッセージ待機部424にスレッド管理されている送受信メッセージ群のうち、上記参照権限の設定下でこの端末6に開示可能なメッセージ群を読出し、当該端末6に送信する(ステップS54)。
販売店端末6は、このメッセージ群を受信し、モニタ(出力部65)に出力する(ステップS55)。販売店端末6が、送受信メッセージ群出力用の画面構成には、図23に例示した対応履歴参照画面700などを採用できる。
各販売店固有の参照権限の付与により、各店舗が受持つ顧客の情報・連絡内容が店舗ごとに区別して公開され、同一事業者の販売店であっても、実際に顧客対応を行っている範囲を逸脱して閲覧されることがない。そのため、電話番号などの顧客情報・顧客との連絡内容が無用に漏洩することを回避でき、ひいては事業者のコンプライアンス向上に資することができる。
以上説明したように、本願の実施形態に係る点検時期通知システムによれば、従来、電子メールなどを用いて行われた点検時期の通知を、SMS機能による文字情報送信で行う。そのため、顧客への点検通知の際、通話により顧客を拘束することがなく、不快感を与えにくい。そして、携帯電話の文字情報により、顧客に簡単かつ確実に通知案内を送ることができる。
また、通知先を顧客携帯電話端末8とすることで、携行性という携帯電話の利点ゆえに顧客が整備点検の情報を確認したいときに手軽に通知メッセージNFを確認でき、周知効果の高まりも期待できる。
また、本発明によれば、顧客管理・通知メッセージ作成を担う顧客情報管理サーバ4に情報処理能力の高いサーバ装置を採用することで、膨大な数の大量メッセージ作成処理をこなせる。また、処理能力の高い多機能電話端末を事業者電話端末3に採用するため、事業者電話端末3がSMS送受信処理を一手に引受けられる。そのため、顧客情報管理サーバ4のハードウェア資源をメッセージの作成に集中的に割当てられ、ひいてはサーバ4のデータ処理性能を好適な状態に維持可能となる。
[変形例]
上記実施形態では、顧客携帯電話端末8のモニタに通知対象選択画面800(図25)が表示されるようにしてもよい。選択画面800は、図25に示すように、リスト表示された複数の点検種別から通知対象とする点検種別を選択指定できる選択表示欄801の配置された画面である。
この構成下では、顧客情報管理サーバ4は、顧客携帯電話端末8からの選択リスト表示要求に応じ、データ通信回線60を通じて上記画面800を送信する。
顧客携帯電話端末8は、選択リスト表示要求の送信機能とともに、顧客の入力操作に応じ、選択画面800のリストから点検時期の通知対象とする点検種別を指定する送信対象指定部を具備する。さらにコールセンター端末5には、通知対象とする点検種別の指定を顧客携帯電話端末8から受付ける対象指定受付部を設けておく。
顧客情報管理サーバ4は、点検時期の通知予定日が到来したとき、コールセンター端末5が通知対象の指定を受付けた点検種別の通知メッセージNFのみを作成する。事業者電話端末3は、このメッセージNFを、顧客携帯電話端末8の電話番号とともに取得して、この端末8に自動転送する。
なお、通知対象選択画面800は、顧客に対し、通知対象に関する選択の自由を与える一方、事業者側からすれば法律で義務付けられる整備点検の通知履行を損ないかねないものである。
そのため、上記画面800は、所定の注意情報を含むようにしたり、重要性の高い整備点検については必須選択項目として位置付け、顧客が不利益を被らないよう、顧客による選択操作を受付けないように構成してもよい。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が理解し得る各種の変形が可能である。
1 点検時期通知システム
2 事業者システム
3 事業者電話端末
4 顧客情報管理サーバ
5 コールセンター端末
6 販売店端末
7 販売店携帯端末
8 顧客携帯電話端末
10 構内ネットワーク
20 無線中継装置
30 中継器
40 無線通話回線
50 インターネット
60 データ通信回線

Claims (7)

  1. 自動車を使用する顧客が用いる端末であって、文字情報を送受信するためのSMS(Short Message Service)機能を備えた顧客携帯電話端末と、
    前記顧客に自動車の点検時期を知らせる事業者が用いるサーバであって、前記顧客携帯電話端末の電話番号を含む顧客情報を管理する顧客情報管理サーバと、
    前記顧客情報管理サーバに無線又は有線回線を介してネットワーク接続される同SMS機能を備えたスマートフォン、タブレット等の事業者多機能携帯電話端末(以下、事業者電話端末という。)と、を備え、
    前記顧客の自動車の点検予定日から起算して所定日数前の通知予定日が到来したとき、前記顧客ごとに前記顧客情報管理サーバに設定された点検時期の通知メッセージが、前記顧客携帯電話端末の電話番号とともに前記顧客情報管理サーバから前記事業者電話端末に取得され、さらには、この通知メッセージが前記事業者電話端末によって同SMS機能の文字情報として当該顧客の顧客携帯電話端末に自動転送されるように構成されたことを特徴とする、点検時期通知システム。
  2. 請求項1に記載の点検時期通知システムであって、
    前記顧客情報管理サーバは、
    前記顧客の管理名、電話番号、及び当該顧客の使用する自動車の点検予定日を含む顧客情報が、当該顧客ごとに対応付けられて記憶される顧客情報記憶部と、
    前記顧客の使用する自動車における各種の点検種別に応じた点検期間が記憶される期間情報記憶部と、
    前記点検種別に応じた各種の通知メッセージが記憶されるメッセージ情報記憶部と、
    前記事業者電話端末により取得される前記通知メッセージが前記顧客携帯電話端末の電話番号に対応付けられて格納される通知メッセージ待機部と、を備え、

    前記顧客情報管理サーバに前記点検時期の通知メッセージが設定されるとき、前記顧客情報記憶部及び前記期間情報記憶部に記憶された各情報に基づいて、前記顧客ごとに前記通知予定日が算出されるとともに、この通知予定日が到来する前記顧客携帯電話端末とその点検種別とが特定され、
    加えて、前記メッセージ情報記憶部に記憶された各種の通知メッセージの情報に基づいて、前記特定された点検種別に応じた通知メッセージが選定され、この通知メッセージと前記通知予定日が到来する前記顧客携帯電話端末の電話番号とが対応付けられて前記通知メッセージ待機部に格納されるように構成されたことを特徴とする、点検時期通知システム。
  3. 請求項2に記載の点検時期通知システムであって、
    前記事業者電話端末は、
    前記顧客情報管理サーバに無線又は有線回線で接続されるネットワーク通信部と、
    前記顧客情報管理サーバにおける前記通知メッセージ待機部に前記ネットワーク通信部を介して所定の時間間隔で接続可能な制御信号を発生させるタイマ部と、
    同SMS機能の文字情報の送信先となる前記顧客携帯電話端末の電話番号が設定されるSMS通信部と、を備え、

    前記顧客に自動車の点検時期を知らせるとき、前記事業者電話端末が前記タイマ部の制御信号に従って前記通知メッセージ待機部に所定の時間間隔で接続されることにより、未送信の通知メッセージが存在するか否かが判定され、
    未送信の通知メッセージが存在する場合には、この通知メッセージに対応付けられた前記顧客携帯電話端末の電話番号が前記SMS通信部に設定されて当該通知メッセージが同SMS機能の文字情報として当該顧客の顧客携帯電話端末に自動転送される一方、
    未送信の通知メッセージが存在しない場合には、前記通知メッセージ待機部に対する次回のアクセス時まで通知メッセージの転送処理が停止されるように構成されたことを特徴とする、点検時期通知システム。
  4. 請求項3に記載の点検時期通知システムであって、
    少なくとも2以上の前記事業者電話端末を備えており、これらの事業者電話端末のうちいずれか一つの端末により前記通知メッセージが前記顧客電話端末に自動転送されると、前記顧客情報管理サーバに管理される当該通知メッセージの送信ステータスが未送信から送信完了へと切り替わるように構成されたことを特徴とする、点検時期通知システム。
  5. 請求項3に記載の点検時期通知システムであって、
    前記事業者電話端末にネットワーク接続される返信管理サーバを備えており、前記顧客携帯電話端末から前記事業者電話端末に前記通知メッセージに対する返信メッセージが送信されると、この返信メッセージが前記返信管理サーバに自動転送されるように構成されたことを特徴とする、点検時期通知システム。
  6. 請求項5に記載の点検時期通知システムであって、
    前記返信メッセージに対する事業者の応答メッセージが前記事業者電話端末に送信されると、この応答メッセージが前記事業者電話端末によって同SMS機能の文字情報として前記返信メッセージの発信元である前記顧客携帯電話端末に自動転送されるように構成されたことを特徴とする、点検時期通知システム。
  7. 請求項2に記載の点検時期通知システムであって、
    前記各種の点検種別のうち、前記顧客に指定された点検種別に対する点検時期の通知メッセージのみが前記顧客情報管理サーバにより選択的に作成されるように構成されたことを特徴とする、点検時期通知システム。
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