JP2015021957A - X線分析用信号処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
y=exp(−nT/τ)=a^n ・・・(1)
ただし、τはRC時定数、Tはサンプリング周期、nはサンプル数、aは時定数(exp(−T/τ))である。
波形変換デジタルフィルタ61は、入力された微分波デジタル信号を、図6に示すように、下記式(2)で示す台形波デジタル信号に変換する。なお、図7は、微分波デジタル信号と台形波デジタル信号とを表したグラフであって、上段が微分波デジタル信号を示し、下段が台形波デジタル信号を示している。このように微分波デジタル信号から台形波デジタル信号にすることで、ピークの波高値(ピークトップ値)を正確に算出するようにしている。
ピーク検出部62は、入力された台形波デジタル信号におけるピークを検出して各ピークの波高値(ピークトップ値)を取得し、1つのピーク毎にピークトップ値に応じたX線エネルギEの計数値をインクリメントして、ヒストグラムメモリ63に格納する。
RC時定数τ=R×C=330×1e−6=33usより、
時定数a=2^16×exp(−T/τ)=2^16×exp(−50ns/33us)=65437となる。
よって、製造業者等は、時定数設定値Aを微調整しなくてもいいように精度の高い(ばらつきのない)コンデンサCや抵抗R等の部品を使用したり、生産時等にエネルギ分散型蛍光X線分析装置101毎に時定数設定値Aを微調整したりしている。
次に、選定部は、例えば、差分値ΔHxが閾値ΔHth以下になった時定数仮設定値Axを求め、その時定数仮設定値Axを用いて時定数設定値Aを選定する。例えば、差分値ΔH50〜ΔH60が閾値ΔHth以下になったときには、時定数仮設定値A50〜A60を用いて時定数設定値Aを選定する。つまり、台形波におけるピークが正側や負側にテールを引きずっていないと判定した時定数仮設定値A50〜A60から時定数設定値Aを選定する。
また、上記の発明において、前記平坦部算出部は、前記ピークの前側の複数のポイントを用いて前側平坦部を求めるとともに、前記ピークの後側の複数のポイントを用いて後側平坦部を求めるようにしてもよい。
また、「閾値ΔHth」とは、ピークが正側にも負側にもテールが引きずっていないと判断される任意の数値であり、例えば、16等となる。
エネルギ分散型蛍光X線分析装置1は、一次X線を試料Sに出射するX線管球10と、波長λ1以上波長λ2以下の蛍光X線強度Iλ1〜λ2を検出するエネルギ分散型分光器(検出器)30と、プリアンプ(前置増幅器)41と、コンデンサCや抵抗Rからなる微分回路42と、A/D変換器(ADC)43と、波形変換デジタルフィルタ61とピーク検出部62とヒストグラムメモリ63とA設定値算出部70とからなるFPGA(X線分析用信号処理装置)60と、X線管球10やエネルギ分散型分光器30やFPGA60等を制御するCPU50とを備える。
初期設定メモリ75には、入力装置等によって「算出モード」が入力された際に用いられるプログラムとして、入力装置等によって入力された「時定数初期設定値A48の±48となる96個(A値設定スキャン数x)の時定数仮設定値A1〜A96」を用いて波形変換デジタルフィルタ61が台形波に変換するためのプログラムや、台形波におけるピークの前側の「32個(平坦部サンプリング数l)」のポイントを用いて前側平坦部を求めるとともにピークの後側の「32個(平坦部サンプリング数l)」のポイントを用いて後側平坦部を求めるためのプログラムや、「16個(平均回数m)」のピークを用いて差分値ΔHxを算出するためのプログラムや、差分値ΔHxが16(閾値ΔHth)以下となった時定数仮設定値Axの中央値を時定数設定値Aとして選定するためのプログラム等が予め記憶されている。
まず、ステップS101の処理において、入力装置等から「算出モード」が入力されたか否かを判定する。つまり、製造業者等が信号を入力するまで、ステップS101の処理は繰り返される。よって、製造業者等は、生産時や運用時のキャリブレーション時等に、或る試料Sを配置し、入力装置等を用いて信号を入力し、さらに「時定数初期設定値A48」を入力することになる。
次に、ステップS103の処理において、波形変換デジタルフィルタ61は、入力されてくる微分波を、時定数仮設定値Axを用いて第xの台形波に変換していく。
次に、ステップS105の処理において、平坦部算出部72は、第xの台形波における第mのピークの前側の32個のポイントを順次合算して第mのピークの前側平坦部を求めるとともに、第mのピークの後側の32個のポイントを順次合算して第mのピークの後側平坦部を求める。
次に、ステップS107の処理において、m=16か否かを判定する。m=16でない場合には、ステップS108の処理において、m=m+1として、ステップS103の処理に戻る。
次に、ステップS110の処理において、選定部74は、差分値ΔHnが閾値ΔHth以下になったと判定したときには、「OK」と判定し、差分値ΔHnが閾値ΔHthを超えたと判定したときには、「NG」と判定する。
一方、Ax=A96であると判定したときには、ステップS113の処理において、選定部74は、「OK」となった時定数仮設定値Axの中央値を時定数設定値Aとして選定してモニタに表示する。このとき、時定数仮設定値AxのOK/NGの判定結果を順番に並べ、OKが連続しているものの間で時定数仮設定値Axの中央値を選択することになる。
(1)上述したエネルギ分散型蛍光X線分析装置1では、波形変換デジタルフィルタ61は、入力された微分波デジタル信号を台形波デジタル信号に変換する構成を示したが、入力された微分波デジタル信号を三角波デジタル信号に変換するような構成としてもよい。
60 FPGA(X線分析用信号処理装置)
61 波形変換デジタルフィルタ
62 ピーク検出部
71 台形波格納部
72 平坦部算出部
73 差分値算出部
74 選定部
Claims (4)
- X線検出器で検出された階段波を微分波に変換する微分回路と、
時定数設定値を用いて前記微分波を台形波又は三角波に変換するデジタルフィルタと、
前記台形波又は三角波におけるピークの波高値を弁別して計数するピーク検出部とを備えるX線分析用信号処理装置であって、
前記デジタルフィルタによって複数の時定数仮設定値が用いられて前記微分波がそれぞれ変換された台形波又は三角波を格納する格納部と、
前記ピークの前側平坦部と後側平坦部とをそれぞれ求める平坦部算出部と、
前記ピークの前側平坦部と後側平坦部との差分値を算出する差分値算出部と、
前記差分値に基づいて複数の時定数仮設定値のうちから少なくとも1個の時定数仮設定値を選択し、選択した時定数仮設定値を用いて前記時定数設定値を選定する選定部とを備えることを特徴とするX線分析用信号処理装置。 - 前記平坦部算出部は、前記ピークの前側の複数のポイントを用いて前側平坦部を求めるとともに、前記ピークの後側の複数のポイントを用いて後側平坦部を求めることを特徴とする請求項1に記載のX線分析用信号処理装置。
- 前記差分値算出部は、複数のピークの前側平坦部及び後側平坦部を用いて差分値を算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のX線分析用信号処理装置。
- 前記選定部は、前記差分値が閾値以下になった複数の時定数仮設定値の中央値を前記時定数設定値として選定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のX線分析用信号処理装置。
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