JP2015021597A - リターンチューブおよびボールねじ機構 - Google Patents

リターンチューブおよびボールねじ機構 Download PDF

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研吾 田中
祐司 塙
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【課題】耐久性が高いボールねじ機構のリターンチューブを提供する。【解決手段】ボールねじ機構(1)に設けられているリターンチューブ(2)は、内部にボール通路(13)が設けられ、これが2点の接続点(12)において、ボールねじ(3)とボールナット(4)との間に形成されている転動軌道(8)に接続されている。このようなボール通路(13)を、ボールねじ機構(1)の軸方向から見たときに、接続点(12)近傍において円軌道(23)を描くように形成する。この円軌道(23)は、転動軌道(8)を軸方向に投影した転動軌道円が接続点(12)において内接する、そのような円軌道(23)として構成する。これによってタング部(16)に作用するボールの荷重を低下させて劣化を防止する。【選択図】 図3

Description

本発明は、ボールねじ機構のリターンチューブおよびボールねじ機構に関するものであり、具体的にはボールねじとボールナットとの間の転動軌道上を転動しているボールを所定の位置において掬い上げて他の位置において戻すボール循環用のリターンチューブ、およびボールねじ機構に関するものである。
回転運動を直線運動に変換する機械部品としてボールねじ機構が周知であり、射出成形機等の工作機械には多数のボールねじ機構が設けられている。ボールねじ機構はボールねじ、このボールねじに螺合するボールナット、ボールねじとボールナットの間を転動する複数個の鋼鉄製のボール等から構成されている。ボールねじの外周面とボールナットの内周面には、断面形状が略半円状を呈するボール転動溝が螺旋状に形成され、ボールねじとボールナットの間にはこれらのボール転動溝によって螺旋状の転動軌道が構成されている。ボールは、ボールナット内に形成されているこの転動軌道に入れられて転動し、ボールねじとボールナットの摩擦を低減している。ボールナットにはリターンチューブが設けられており、ボールはボールナットの所定の位置において転動軌道から掬いあげられ、リターンチューブを通ってボールナットの他の位置において転動軌道に戻される。従ってボールはボールナット内を循環することになる。
図4の(ア)には軸に垂直な面で切断した従来のボールねじ機構50が模式的に示されている。ボールねじ機構50は、従来周知のように、ボールねじ51と、ボールナット52と、ボール53、53、…とから構成され、このボールねじ機構50に従来のリターンチューブ54が設けられている。リターンチューブ54は内部がボールの通路55になっており、一対の脚部57、57と、これらの脚部57、57を繋ぐ連絡部58とから構成されている。これらの脚部57、57は、螺旋状の転動軌道61に接続されて転動軌道61からボール53、53、…を掬いあげたり戻したりする部分であるが、一方の脚部57と他方の脚部57は転動軌道61への接続箇所が数ピッチ分離れている。数ピッチ分離れているので、軸に垂直な面でボールナット52を切断するとき、一対の脚部57、57は本来同一の断面に現れることはない。しかしながら図4の(ア)においては、理解し易いように一対の脚部57、57は軸方向に投影して描かれて、あたかも同一の断面に現れるように示されている。ボールナット52には、外周面が所定幅で水平に切断されてリターンチューブ取付面59が形成されている。このリターンチューブ取付面59にボールナット52の内周面に連通する2個の穴、すなわち転動軌道61に連通するチューブ穴60、60が開けられている。リターンチューブ54は、これらのチューブ穴60、60にそれぞれの脚部57、57が挿入されてボールナット52に取り付けられている。これによって、リターンチューブ54の両端の開口部、すなわち脚部57、57の開口部は転動軌道61に連通することになる。
図4の(ア)に示されている従来のリターンチューブ54は、脚部57、57が転動軌道61に対して接線方向に配置されている。そして図には示されていないが、脚部57、57は、転動軌道61の螺旋のリード角にも整合している。従ってボール53、53、…は、転動軌道61から滑らかに一方の脚部57に掬いあげられ、他方の脚部57から滑らかに転動軌道61に戻されることになる。
特開2006−125581号公報
従来のリターンチューブ54を備えたボールねじ機構50を軸方向に見るとボール53、53、…を掬いあげるポイントと、戻すポイントが略180度離れている。つまりボール53、53、…が転動しない非転動区間62は比較的長い。そうすると転動軌道61において転動するボール53、53、…の個数がその分だけ少なく、ボール53一個当たりにかかる荷重が大きくなったり荷重のバランスにも影響を与える。このように荷重の大きさやバランスに影響を与える非転動区間62を短くするリターンチューブが、特許文献1によって提案されている。
特許文献1に記載のボールネジ機構50’は、図4の(イ)に示されているように、脚部57’、57’の間隔が狭いリターンチューブ54’が設けられている。図4の(イ)において従来のボールねじ機構50と同様の部材には同一の符号が付されている。特許文献1に記載のリターンチューブ54’は、脚部57’、57’が狭くなっているので、円弧として示される非転動区間62の扇形の中心角θは180度より小さい。すなわち非転動区間62が短い。従って転動するボール53、53、…1個当たりにかかる荷重が小さく、かつボールねじ機構50’全体の荷重のバランスに優れている。ただし、転動軌道61からボール53、53、…を掬いあげたり転動軌道61に戻すタング部63は転動軌道61の接線方向に形成する必要がある。従って、脚部57’、57’の間隔を狭くしたことによって、符号64で示されているように、脚部57’、57’が、タング部63の近傍で大きな曲率で湾曲している。
従来のリターンチューブ54を備えたボールねじ機構50も、特許文献1に記載のボールネジ機構50’も、それぞれ優れた点があるが、問題も見受けられる。具体的には、リターンチューブ54、54’の耐久性に問題が認められる。リターンチューブは、ボールの通路に沿って二つ割りされた半割成形部品が接着によって一体化されるようにして製造されており、一般的に樹脂材料から構成されている。リターンチューブは、比較的荷重が作用する箇所は概ね肉厚に形成されて補強されているので、樹脂材料から構成されているとしても肉厚の部分の耐久性は十分にある。しかしながら、薄肉に形成されていて、かつ荷重が作用する部分については劣化し易い。リターンチューブ54、54’において、ボール53、53、…を掬いあげるタング部63がその劣化しやすい部分に相当する。つまりタング部63はボールねじ51の溝に接するように形成される必要があるので、その構造上必然的に薄肉に形成せざるを得ず、この部分に荷重が作用すると早期に劣化してしまう。特許文献1に記載のリターンチューブ54’の場合には、タング部63の近傍の符号64で示されている部分でボールの通路55が大きな曲率で湾曲しており、この部分においてボール53、53、…の速度の方向が変化する。つまりボール53、53、…の運動量が変化してその反作用としての荷重がタング部63に作用する。符号64で示されている部分はタング部63から若干離間しているので、タング部63に作用する荷重は若干は緩和されるが、タング部63に対する負荷は無視できない。そうするとタング部63、あるいは符号64で示されている部分においてリターンチューブ54’が早期に劣化してしまう。
一方、従来のリターンチューブ54については、脚部57に設けられているボールの通路55は直線状になっている。そして脚部57内のボールの通路55は、ボールねじ51の転動軌道61に対して接線方向に配置されている。従って、掬いあげられるボール53、53、…は、理論的にはボールの通路55内で速度の方向が変化しないので、この部分においてリターンチューブ54には荷重が作用しないはずである。そうするとタング部63が薄肉に形成されているとしても、タング部63は劣化しにくいはずである。しかしながら、実際にはボール53、53、…の動きはランダムであり、その一部はタング部63に押し付けられるので、長期に渡ってボールねじ機構50を駆動するとタング部63が劣化してしまう。従ってリターンチューブ54の耐久性が得られない。
本発明は、上記したような問題点を解決したボールねじ機構のリターンチューブ、およびボールねじ機構を提供することを目的としており、具体的には、耐久性が高いリターンチューブおよびそのようなリターンチューブを備えたボールねじ機構を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、ボールねじ機構においてボールを循環させるようになっているリターンチューブについて、その内部に形成されているボール通路を所定の形状に形成する。ボール通路はボールねじとボールナットとの間に形成されている螺旋状の転動軌道に2箇所の接続点において接続されて、転動軌道を転動する複数個のボールを一方の接続点から掬いあげて輸送し、そして他方の接続点において戻すボールの輸送路である。本発明は、このようなボール通路を、ボールねじ機構の軸方向から見たときに、接続点近傍において円軌道を描くように形成する。この円軌道は、転動軌道を軸方向に投影した転動軌道円が接続点において内接する、そのような円軌道として構成する。またボール通路は、接続点の近傍において転動軌道の螺旋のリード角に滑らかに整合するように形成する。さらに2箇所の接続点は、ボールねじ機構を軸方向から見て、中心軸に対して180度より小さい位置に配置されるようにする。
かくして、請求項1記載の発明は、上記目的を達成するために、その内部に形成されているボール通路が、ボールねじとボールナットの間に形成されている螺旋状の転動軌道に2箇所の接続点において接続され、前記転動軌道を転動する複数個のボールを一方の接続点から掬いあげて輸送し他方の接続点において戻し、それによってボールねじ機構においてボールを循環させるようになっているリターンチューブであって、前記ボール通路は、前記ボールねじ機構を軸方向に見たときに、前記接続点の近傍において所定の円軌道を描いており、前記円軌道は、前記転動軌道を軸方向に投影した転動軌道円が前記接続点において内接している円軌道であることを特徴とするボールねじ機構のリターンチューブとして構成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のリターンチューブにおいて、前記ボール通路は、前記接続点の近傍において前記転動軌道の螺旋のリード角に滑らかに整合していることを特徴とするボールねじ機構のリターンチューブとして構成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のリターンチューブにおいて、前記2箇所の接続点は、前記ボールねじ機構を軸方向から見て、中心軸に対して180度より小さい位置に配置されていることを特徴とするボールねじ機構として構成される。
以上のように本発明は、内部に形成されているボール通路が、ボールねじとボールナットの間に形成されている螺旋状の転動軌道に2箇所の接続点において接続され、転動軌道を転動する複数個のボールを一方の接続点から掬いあげて輸送し他方の接続点において戻し、それによってボールねじ機構においてボールを循環させるようになっているリターンチューブに関する発明である。そして、リターンチューブにおいて、ボール通路は、ボールねじ機構を軸方向に見たときに、接続点の近傍において所定の円軌道を描いており、円軌道は、転動軌道を軸方向に投影した転動軌道円が接続点において内接している円軌道であるように構成されている。接続点において転動軌道から掬いあげられたボールは、その慣性によって転動軌道円に接する接線方向に進もうとするが、ボール通路が接続点近傍において円軌道に形成されているので、ボールは円軌道にガイドされて進行方向が変化する。つまり運動量が変化する。これによってボール通路の内面には運動量の変化に相当する力積によって所定の荷重が作用する。そして本発明によると、この円軌道はその内側に転動軌道円が内接しているような円軌道になっているので、この荷重はボール通路の内周面のうち、タング部が設けられている内側と反対側に位置する外側に作用することになる。これによってタング部にはボールによる荷重がほとんど作用せず、タング部の劣化を防止できる。リターンチューブにおいて最も薄肉に形成されていて劣化し易い部分がタング部であるが、本発明によってこのタング部の劣化を防止できるので、リターンチューブの耐久性は高い。また、他の発明によると、ボール通路は接続点の近傍において転動軌道の螺旋のリード角に滑らかに整合しているので、ボールはボール通路に滑らかに掬いあげられ、そしてボール通路から転動軌道に滑らかに戻されることになる。さらに他の発明によると、2箇所の接続点は、ボールねじ機構を軸方向から見て、中心軸に対して180度より小さい位置に配置されている。従って、ボールが転動しない非転動区間が短くなっている。これによって転動するボール1個当たりにかかる荷重が小さく、ボールねじ機構全体の荷重のバランスも優れている。
本発明の実施の形態に係るボールねじ機構を一部断面で示す斜視図図である。 本発明の実施の形態に係るボールねじ機構のリターンチューブを模式的に示す図で、その(ア)はリターンチューブの斜視図、その(イ)、(ウ)はそれぞれボールねじ機構に設けられている状態を示すリターンチューブの側面図、および正面図である。 本発明の実施の形態に係るリターンチューブのボール通路の形状を説明する図で、ボールねじ機構およびリターンチューブのそれぞれ一部を点線で示し、ボール通路の一部を実線で示す正面断面図である。 従来技術を示す図で、その(ア)は従来のボールねじ機構の側面断面図、その(イ)は特許文献1に記載のボールねじ機構の側面断面図である。
図1には本実施の形態に係るボールねじ機構1が示されているが、1本のリターンチューブ2に沿って切断された状態が描かれている。本実施の形態にかかるボールねじ機構1も、従来のボールねじ機構と同様にボールねじ3、このボールねじ3に螺合するボールナット4、リターンチューブ2、2等から構成されている。ボールねじ3とボールナット4にはそれぞれ螺旋状のボール転動溝6、7が形成されており、これらのボール転動溝6、7によってボールねじ3とボールナット4の間に螺旋状の転動軌道8が構成されている。図1にはボールは描かれていないが、この転動軌道8内に鋼鉄製のボールが入れられて転動し、ボールねじ3とボールナット4の摩擦が低減されると共に、荷重が分散されている。
本実施の形態においてボールナット4には、本実施の形態に係るリターンチューブ2、2、2が3本設けられている。リターンチューブ2は樹脂材料から形成され、図2の(ア)の斜視図に示されているように、一対の脚部10、10と、これらの脚部10、10を接続する連絡部11とから構成されている。これらの脚部10、10と連絡部11は中空に形成され、この中空の部分がボールを循環させるボール通路13になっている。ボール通路13は、一対の脚部10、10内における脚部ボール通路14、14と、連絡部11における連絡部ボール通路15とからなる。脚部ボール通路14、14は、後で詳しく説明するように、転動軌道8とボール通路13との境目、つまり接続点12近傍において所定の曲率で湾曲しており、この湾曲した部分が本発明の特徴であるが、接続点12から離間した部分においては直線状に形成されている。一方、連絡部ボール通路15はほぼ直線状に形成されており、脚部ボール通路14、14とは、湾曲するようにして互いに滑らかに接続されている。
図2の(イ)にはボール通路13と転動軌道8とが連通した状態のリターンチューブ2の側面図、つまりボールねじ機構1を軸方向から見た状態が示されているが、一対の脚部ボール通路14、14は、上方に向かって間隔が狭まるように互いに斜めに配置されている。これによって2個の接続点12、12の中心に対する角度θは、180°よりも小さな角度になっている。一方の接続点12は転動軌道8からボールが掬いあげられる点であり、他方の接続点12は転動軌道8にボールが戻される点であり、接続点12、12で囲まれた区間19は、ボールが転動しない、いわゆる非転動区間19になっている。この非転動区間19は、このように180°よりも小さい角度θの円弧になっていて短い。従って、本実施の形態に係るボールねじ機構1は多数のボールを転動させることができボール1個あたりに作用する荷重が比較的小さい。また非転動区間19の円弧が短いので、ボールねじ機構1に作用する荷重のバランスが優れている。
リターンチューブ2において、脚部ボール通路14、14は、接続点12、12において転動軌道8に滑らかに接続されているが、次に説明するように、この接続点12、12における転動軌道8の接線方向より内側に緩やかに湾曲している。また図2の(ウ)には、リターンチューブ2の正面図が示され、そしてボールねじ3が点線で描かれているが、脚部ボール通路14、14は、ボール転動溝6の螺旋のリード角βに整合する方向に延びている。つまり転動軌道8の螺旋のリード角βに整合している。このように構成されているので、ボールは転動軌道8から一方の脚部ボール通路14に滑らかに掬いあげられ、他方の脚部ボール通路14から滑らかに転動軌道8に戻されることになる。
本実施の形態に係るリターンチューブ2は、接続点12、12近傍のボール通路13、つまり脚部ボール通路14に特徴があり、本発明に特有の形状を備えている。この形状を図3によって説明する。図3には、ボールねじ機構1の転動軌道8の一部が点線で示されている。転動軌道8は円弧状に描かれており、これは転動軌道8を軸方向に投影した円、いわゆる転動軌道円の一部ということができる。図3には転動軌道8は、転動軌道円の中心21から見て、略1/4の円弧分だけ描かれている。リターンチューブ2のボール通路12つまり脚部ボール通路14は、接続点12においてこの転動軌道8に接続されているが、この接続点12近傍は円軌道23に形成されている。この円軌道23の円25は、円25の内部に接続点12において転動軌道円が内接する、そのような円になっている。つまり、円軌道23の中心24は、接続点12と、転動軌道円の中心21とを結ぶ直線上にあり、転動軌道円の中心21より遠くに設けられている。脚部ボール通路14は、接続点12の近傍に、このような円軌道23が中心角γだけ設けられ、その後、円軌道23に滑らかに接続されている直線軌道26になっている。
本実施の形態に係るリターンチューブ2は、このようにボール通路14が形成されているので、転動軌道8から掬いあげられたボールB、B、…は、円軌道23に沿って移動する。速度の大きさが一定で円軌道23に沿って運動するとき、ボールB、B、…には円軌道23の中心24に向かう一定の加速度が作用する。つまり速度の方向が強制的に変化させられて、ボールB、B、…の運動量が変化する。この運動量の変化に相当する力積の反作用として荷重がボール通路14に作用する。換言すると、円軌道23においてボールB、Bは、矢印Yで示されている一定の力でボール通路14に押し付けられる。つまりボール通路14の内周面には、タング部16と反対側の面に荷重が作用してタング部16にはほとんど荷重が作用しない。一般的にタング部16は構造上薄肉に形成する必要があるが、本実施の形態に係るリターンチューブ2は、このようにタング部16にボールB、B、…の荷重は作用し難いのでタング部16の劣化を防止できる。つまりリターンチューブ2の耐久性が高い。
本実施の形態に係るリターンチューブ2は色々な変形が可能である。例えば、ボール通路14のうち脚部ボール通路14は、接続点12近傍の円軌道23と直線軌道26とからなるように説明したが、円軌道のみから構成してもよい。また円軌道23は半径が1種類の円25、つまり曲率が一定の円25からなるように説明したが、曲率が変化するようにしてもよい。すなわちボール通路14は、接続点12の近傍のみ、この接続点12において転動軌道円が内接するような円軌道になっていればよく、その後緩やかに曲率が変化するようにして直線軌道26に接続することもできる。さらに他の変形も可能である。例えば本実施の形態に係るリターンチューブ2は、2点の接続点が中心21に対してなす角度θは180°より小さくなっているように説明したが、180°あるいはそれ以上大きくても構わない。この場合には、非転動区間19が若干長くなるという不利はあるが、接続点12、12近傍においてボール通路14が円軌道になっていれば、タング部16の劣化を防止することができ、本発明に特有の効果は得られるからである。
1 ボールねじ機構 2 リターンチューブ
3 ボールねじ 4 ボールナット
8 転動軌道 10 脚部
11 連絡部 12 接続点
13 ボール通路 14 脚部ボール通路
15 連絡部ボール通路 16 タング部
19 非転動区間 21 転動軌道円の中心
23 円軌道 24 円軌道の中心
26 直線軌道

Claims (3)

  1. その内部に形成されているボール通路が、ボールねじとボールナットの間に形成されている螺旋状の転動軌道に2箇所の接続点において接続され、前記転動軌道を転動する複数個のボールを一方の接続点から掬いあげて輸送し他方の接続点において戻し、それによってボールねじ機構においてボールを循環させるようになっているリターンチューブであって、
    前記ボール通路は、前記ボールねじ機構を軸方向に見たときに、前記接続点の近傍において所定の円軌道を描いており、
    前記円軌道は、前記転動軌道を軸方向に投影した転動軌道円が前記接続点において内接している円軌道であることを特徴とするボールねじ機構のリターンチューブ。
  2. 請求項1に記載のリターンチューブにおいて、前記ボール通路は、前記接続点の近傍において前記転動軌道の螺旋のリード角に滑らかに整合していることを特徴とするボールねじ機構のリターンチューブ。
  3. 請求項1または2に記載のリターンチューブにおいて、前記2箇所の接続点は、前記ボールねじ機構を軸方向から見て、中心軸に対して180度より小さい位置に配置されていることを特徴とするボールねじ機構。
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