JP2015020049A - インソール - Google Patents

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亮太 鹿見
Ryota Shishimi
亮太 鹿見
淳次 井原
Junji Ihara
淳次 井原
正哉 長谷川
Masaya Hasegawa
正哉 長谷川
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【課題】長時間継続歩行している間に徐々に歩幅が狭くなり、歩行能力が低下するのを防止又は回復する。【解決手段】インソールの踵骨対応箇所外側1/4の範囲に直径1〜8mm、高さ1〜5mm、硬度(JA)40〜80の突起を設ける。【選択図】図3

Description

本発明はインソールに関する。より詳細に述べると、本発明は、踵骨の特定対応箇所に所定の形状の突起を形成することにより、長時間継続歩行している間に徐々に歩幅が狭くなり、且つ、爪先と地面が形成する角度が小さくなり、歩行能力が低下するのを防止又は回復することができるインソールに関する。
正常な歩行動作を分解すると、先ず、(1)右足の膝を伸ばし、足首はほぼ直角の状態で踵を接地し、同時に、左足の踵を上げ、左の爪先は接地している状態から→(2)右足の全底面を接地した後、左足先で後方へ蹴り出し、右足先へ荷重をかけ、右足首は曲がったままの状態で爪先を前方へ振り出した状態から→(3)左踵を接地し、右踵を上げ、右足先で後方へ蹴り出し、爪先を上げた状態から→(4)右足首を曲げた状態で、爪先を前方へ振り出し、左足底面で支持した状態から(5)再び(1)の状態に戻る。この5サイクルを反復することにより歩行動作が完遂される。このメカニズムの過程で、身体の重心は前方へ移動し、骨盤の回旋、傾斜及び前方移動、膝関節、足関節等の回旋、屈曲、及び伸展といった運動が並行して発生し、さらには、頭部、上肢などの上半身にも動作が及び、その結果、歩行は全身のバランス運動となる。
ところで、長時間継続歩行している間、特に加齢と共に、徐々に歩幅が狭くなり、且つ、爪先と地面が形成する角度が小さくなり、これが主たる原因で、(イ)歩行時の身体の前傾度が大きくなる。(ロ)上半身の前後揺動が大きくなる。(ハ)各関節の運動範囲が狭くなる。(ニ)筋活動の相対的運動量が増加し、筋活動時間が長くなる。(ホ)歩行速度・歩幅・歩行率が減少する等の、いわゆる歩行能力の低下現象が起こる。歩行能力の低下を賦活する方法は、前述した特許文献或いは非特許文献に開示されているように、従来から多種多様な提案がなされている。然しながら、いずれも、コスト、機能、構造等を勘案すると一長一短があった。
たとえば、特許文献1は、基材と基材上の第2中足骨骨頭位置近くに設けられた凸部と、基材及び/又は凸部上に積層された表皮材とからなることを特徴とする可撓性靴中敷。」を記載している(請求項1他)。然しながら、凸部を第2中足骨骨頭位置近くへ設けたのでは、歩行時に正常な足圧軌道、即ち、あおり運動を誘発することができないという欠点がある。
特許文献2は、基材と基材上の第2中足骨骨頭位置近くに設けられた凸部と、基材及び/又は凸部上に積層された表皮材とからなることを特徴とする可撓性靴中敷。」を記載している(請求項1他)。然しながら、凸部を第2中足骨骨頭位置近くへ設けたのでは、歩行時に正常な足圧軌道、即ち、あおり運動を誘発することができないという欠点がある。
特許文献3は、前足部の内側を外側に比して厚く形成すると共に、後足部の内側を上記前足部に比して更に厚く形成して、上面が内側から外側及び後足部から前足部に下降傾斜した傾斜面となる左右一組のインソールで、支え足側に敷設される一方のインソールの上面における内側から外側に下降傾斜する傾斜角度が、軸足側に敷設される他方のインソールの上面における内側から外側に下降傾斜する傾斜角度のほぼ二分の一であるスポーツシューズ用インソールを開示している(請求項2他)。特許文献3が開示するインソールは、いわゆる解剖学的構造のインソールの概念は従来からある。然しながら、かかる解剖学的構造のインソールでは、製造にコストがかかるのみならず、歩行時に正常な足圧軌道、即ち、あおり運動を誘発することができないという欠点がある。
特許文献4は、「足底全体の輪郭を有し、足底の横アーチ、内側アーチ及び外側アーチに部分に相当する部分にそれぞれ相当する、緩やかな下に凸状の横アーチパッド部、内側縦アーチパッド部及び外側縦アーチパッド部の少なくとも1つを一体に有する弾性または非弾性パッドとよりなる靴中敷」を開示している(請求項1他)。特許文献4が開示する発明は、歩行によってアーチパッドの位置がずれるおそれがなく、足のアーチの低下による歩行障害の緩和、あるいはアーチ低下の回復と予防のための靴中敷の提供であって(段落[0006]他)、歩行時に正常な足圧軌道、即ち、あおり運動を誘発することができないという欠点がある。
特許文献5は、「少なくとも足のサイズ、靴のサイズ、第2中足骨頭部の位置、直立時の足圧分布、靴を履いて傾斜した時の足圧分布の実測データに基づき足に適合するように選定されたインソールベースに、傾斜計得した時の足圧分布を分散させるパッドと歩行時の体重移動の実測データに基づきその体重移動を嬌声するパッドとを貼付けて足の形状に適合するように成形してなることを特徴とするシューズ用インソール」を開示している(請求項1他)。踵対応部にパッドが配設されていることが明らかであるが、添付されている図面及びその説明を参照しても、パッドを配設する正確な位置が明確でなく、その製造も複雑でコスト高である。さらに、必ずしも、歩行時に正常な足圧軌道、即ち、あおり運動を誘発することができないという欠点がある。
特許文献6は、中足骨を支持し土踏まずの反射区を刺激でき、痛風機能を有し、人体工学に符号する按摩インソールを開示している。特許文献6が開示している按摩インソールは、必ずしも、歩行時に正常な足圧軌道、即ち、あおり運動の誘発を目的としたものではない。
特許文献7は、全体形状が足型である柔軟な基材部の下面に、基材部より硬度の弾性材からなる弾性部を設けてなる中敷きパッドであって、弾性部が、踵骨に対応する部分において中央部から外周縁及び内側周縁に向かって徐々にあつくされ、外周縁の厚さを内側周縁より厚くされていることを特徴とする中敷きパッドを開示している(請求項1他)。そして、この目的とするところは、立ち姿勢及び歩行時に浮き指を防止することにより、より良い姿勢の修得を促す浮き防止にある([0008]他)。従って、特許文献7が開示している中敷きパッドは、必ずしも、歩行時に正常な足圧軌道、即ち、あおり運動の誘発を目的としたものではない。
特許文献8は、履物の内底面に配置し、着用者の脛骨の下方の足裏位置に圧接することで該着用者に身体の中心線を認識させるようにした身体機能苦情具を開示している(請求項1他)。そして、その身体機能向上具は、着用者の足裏の全長を100として踵から足先に向けて略20/100〜30/100以内の位置に配置するとしている(請求項4他)。この記載からみて、その身体機能向上具を配置する位置は不正確で、必ずしも、歩行時に正常な足圧軌道、即ち、あおり運動の誘発を目的としたものではない。
特許文献9は、「履物のインソール中、足裏に投影されている身体局部中の太陽神経叢の反射ゾーンに対応する部位に、押圧刺激用の凸部が設けられていることを特徴とする精神安定用インソール」を開示している(請求項1他)。そして、その効果は、上がり症の人が直ちに緊張状態を緩和しリラックスできたり、またストレスを解消するなど、速効性の高い精神安定状態を得ることとしている([0010])。従って、特許文献9が開示しているインソールは、必ずしも、歩行に正常な足圧軌道、即ち、あおり運動の誘発を目的としたものではない。
特許文献10は、歩幅が自然と広くなって全身の筋肉を使わせることができる履物を提供している。然しながら、特許文献10が開示している履物は、必ずしも、歩行時に正常な足圧軌道、即ち、あおり運動の誘発を目的としたものではない。
特開平7−79805号公報 特開平8−224106号公報 特開平8−280409号公報 特開平11−226042号公報 特開2000−93201号公報 特開2001−46463号号公報 特開2011−56296号公報 特開2009−261478号公報 実用新案登録第3159931号公報 実用新案登録第3130726号公報
亀井省二、亀井朋美・他:足底の感覚刺激が重心動揺に与える影響について、藍野学院紀要20:37〜40、2006 横山茂樹、大城昌平・他:足底感覚が立位姿勢調整および歩行に及ぼす影響、理学療法学22(3):125〜128、1995 竹内弥彦:足底各部の機械受容感覚刺激が足圧中心移動範囲に及ぼす影響、理学療法学29(7):250〜254、2002
前述した従来技術の欠陥を踏まえて、本発明が解決しようとする主たる課題は、長時間継続歩行している間に歩行能力が低下するのを防止又は回復することができるインソールを提供することである。
本発明が解決しようとする、より特定的な課題は、長時間継続歩行している間に徐々に歩幅が狭くなり、且つ、爪先と地面が形成する角度が小さくなり、歩行能力が低下するのを防止又は回復することができるインソールを提供することである。
本発明が解決しようとするその他の課題及び利点は以下逐次明らかにされる。
近年、運動不足の解消、生活習慣病の予防、或いは体脂肪の燃焼等ダイエット効果を目的として手軽に出来る有酸素運動としてウオーキングが推奨されている。特に、今まで運動をする機会と場所に恵まれなかった60歳代以上の、いわゆる中高年齢世代に男女を問わず推奨されている。ここに言う「ウオーキング」とは、近所への買い物、或いはブラブラ歩く散歩等「運動」として意識しない単純な日常歩行を意味するものではなく、一定のフォームで、目標歩数として約1万歩を歩くことを意味している。
歩行姿勢としては、頭、肩、腕、背、腰、足、膝等に関して理想的な位置、状態、運動等が推奨されている(頭、肩、腕、背、腰、足、膝等に関して個別の位置、状態、運動等に関する説明は割愛する)。歩幅については、「歩幅は、『運動』として意識しない単純な日常歩行の歩幅より幾分広めとし、なるべく一定歩幅を取ること。『適正歩幅』は、『身長』−100とする。歩行速度は分速100m(時速6km)〜110m(時速6.6km)、歩行時間は60〜90分(6000〜9000歩)とされている。当然のことであるが、ウオーキングにおける歩行能力においては、歩幅と歩行速度とが相関関係にある。ところで、加齢と共に、歩行能力の低下現象が起こることは前述した通りである。歩行能力の中でも、特に、歩行速度・歩幅・歩行率が顕著に減少する。歩行速度は、60歳以降顕著に低下するが、この原因は歩幅の低下にあると考えられる。
そこで、本発明者は、歩行中、足裏に何らかの刺激を与え、歩幅を意識させ、そのことにより、狭くなった歩幅を元に修正することができるのではないかと考えた。そこで、漢方にいうところの「経穴」、いわゆる「つぼ」に対応する箇所を刺激する手段を検討した。その結果、インソールの、歩行時に最初に着地する踵の特定箇所の対応部に特定の構造の突起を設ける簡単な構造で、長時間継続歩行している間に徐々に歩幅が狭くなり、且つ、爪先と地面が形成する角度が小さくなり、歩行能力が低下するのを防止又は回復することができることを発見して、本発明を完成した。従って、上記課題を下記の各項に記載した手段により解決される。
1.インソールにおいて、踵骨対応箇所外側1/4の範囲に突起を設ける。
2.前記1項において、突起の直径を1〜8mm及び高さが1〜5mmとする。
3.前記1又は2項において、突起の硬度(JA)を40〜80とする。
本発明により、長時間継続歩行している間に徐々に歩幅が狭くなり、且つ、爪先と地面が形成する角度が狭くなり、歩行能力が低下するのを防止又は回復することができる簡単な構造で且つ安価インソールを提供することができる。
本発明の一実施例によるインソールの斜視図。 図1のI−I線による断面図。 本発明の一実施例によるインソールに足骨を投影させ、突起を形成する位置を示した透視図。 本発明の一実施例によるインソールに足骨を投影させ、突起を形成する位置及び範囲を示した平面図。
以下、添付図面に基づいて実施例を記載する。
図1及び2に示したように踵骨対応箇所外側1/4の範囲に突起を設けた。
左右一対のインソールをモニター数だけ製造した。インソール1の材料及び構造等は特段に限定されない。即ち、その構造は、図1に示したように、全体がフラットな構造でも、又は解剖学的構造でも、或いは内側アーチ部及び/又は外側アーチ部に立ち上げ部、いわゆるアーチサポートを立設した構造でもよい。また、インソールの材料は、EVA、ポリウレタン、ラテックススポンジ、ラバースポンジ、プラスチック(PE,PP)などの合成樹脂及び、天然皮革、合成皮革、天然繊維又は合成繊維等の織布又は不織布を圧縮、加工した製品、或いはこれらの複合品でもよい。
インソール1の厚さは2mm〜50mmの範囲が好ましい。50mmの厚さは、踵を極端に厚くしたディザインの靴用、即ち、ヒールアップインソールの場合である。
図2は、図1のI−I線による断面図である。インソール1の踵骨3対応部に小突起2を設ける。突起2の底面の直径は1〜8mm、高さは1〜5mm、硬度(JA)は40〜80の範囲が好ましい。突起2の底面の直径が1mm以下の場合、所与の効果が奏功されず、逆に8mm以上の場合、使用者に痛み等極度の違和感を与えるので、好ましくない。また、硬度(JA)は40〜80の範囲を逸脱すると所与の効果が奏功されないので好ましくない。但し、実施例では、突起2の底面の直径を5mm、高さを3mm、硬度(JA)を50とした。突起2は、インソール1と一体構造でも、或いはインソール1と同じ材料又は異なる材料で別体に製造し、インソール1の所定の位置に接着してもよい。
図3は、実施例1によるインソール1に足骨を投影させ、突起2を形成する位置を正確に示した透視図である。図4は、実施例1〜100によるインソール1に足骨を投影させ、突起2を形成する位置及び範囲を正確に示した平面図である。
図3及び図4に示したように、インソール1に突起2を設ける位置は、踵骨3下面中心部の外側1/4の位置4である。ここで「踵骨の外側」とは、右足のインソールの場合は、進行方向に向かって右側、左足のインソールの場合は、進行方向に向かって左側の意味である。踵骨3は足根を構成する7個の足根骨の一個で、足根骨では最大の骨で、足根骨最後部に位置し、多角体状で、その後方部1/3は後下方に突出した踵骨隆起を形成している。踵骨隆起の後端部には下腿三頭腱、いわゆるアキレス腱が付着している。踵骨の上には距骨がのり、踵骨及び距骨によって体重を支えている。また、踵骨は、歩行動作の最初のアクション、即ち、「右足の膝を伸ばし、足首はほぼ直角の状態で踵を接地し、同時に、左足の踵を上げ、左の爪先は接地している状態」を起こす箇所でもある。
比較例インソール1
実施例1と同じ材料を使用して、比較例1として、小趾球部(第5中足骨頭部)に実施例1と同じ形状の突起を設けたインソールを左右それぞれモニター数製造した。
比較例インソール2
実施例1と同じ材料を使用して、比較例2として、母趾球部(第1中足骨頭部)に実施例1と同じ形状の突起を設けたインソールを左右それぞれモニター数製造した。
比較例インソール3
実施例1と同じ材料を使用して、比較例3として、母趾(第1中足骨中心部)に実施例1と同じ形状の突起を設けたインソールを左右それぞれミニター数製造した。
対照例インソール
実施例1と同じ材料を使用して、対照例として、突起を設けない全面フラットなインソールをモニター数製造した。
[試験例1]
本格的なウオーキング、即ち、毎日又はそれに準じて、分速100m(時速6km)〜110m(時速6.6km)で、総計で60〜90分(6000〜9000歩、即ち、6〜10km)を少なくとも1年間実行している30歳〜79歳の各世代の男女それぞれ10名、総計100名を、本格的なウオーキングを1年間継続して実行しているということだけを条件として無作為に抽出してモニター母集団とした。この場合、29歳以下の青年、少年、児童、幼児等を排除した理由は、彼等は、本格的なウオーキングを少なくとも1年間実行している人口が統計的に少ないことが第一義的理由、及び彼等は未だ歩行能力が劣化しているとは考えられないことが第二義的理由である。また、80歳以上を排除した理由は、元来、80歳以上の年齢で、前記本格的なウオーキングを少なくとも1年間実行している人口が少なく、たとえ本格的なウオーキングをしている人がいたとしても極く少数であり、彼等を母集団に入れると統計的信頼性が損なわれるからである。
尚、モニターの身長は、女性が150〜160cmの範囲、男性が165〜170cmの範囲に平均値があるように選別した。また、30〜39歳の平均歩幅は男性が67cm、女性が50.5cm、40〜49歳が同じく男性が62cm、女性が50.7cm、50〜59歳の歩幅は男性が64.0cm、女性が47.5cm、60〜69歳が同じく男性が61.0cm、女性が46.5cm、70〜79歳が同じく男性が53.0cm、女性が49.0cmであった。
次いで、30歳〜49歳の各世代の男女それぞれ10名、計40名を選択し、フラットなインソールを装着したウオーキングシューズを使用して、日常行っていると同じ運動状態で1周400mのグラウンドを5周ウオーキングしてもらい、下記の1〜7を質問し、自己が認識した結果と、相互に観察した結果に対して[YES]か[NO]で回答をもらい、且つ付帯意見があれば、付記してもらった。
1.ウオーキングの開始時点と終了時点まで、頭を真っ直ぐに安定させ、視線を10〜15メートル前方を見ていたか?
2.ウオーキングの開始時点と終了時点まで、頭から足先までの軸線を真っ直ぐにしていたか?
3.ウオーキングの開始時点と終了時点まで、肩の力を抜き、腕は90度に曲げ、リズム良く揺動していたか?
4.ウオーキングの開始時点と終了時点まで、腰は左右にぶれず一定の高さに維持していたか?
5.ウオーキングの開始時点と終了時点まで、足は踵から着地し、爪先で後方へ蹴り出すように運動していたか?
6.ウオーキングの開始時点と終了時点まで、膝を伸ばし、腰から前に出すような意識をもって歩行していたか?
7.ウオーキングの開始時点と終了時点まで、歩幅は絶えず一定で、「身長」−100の「適正歩幅」を維持していたか?
その結果、30歳〜49歳の世代は、ほぼ100%が前記1〜7の全ての設問に対して[YES]であった。即ち、ウオーキングの開始時点から終了時点まで、理想的な運動をしていたことが判明した。
[試験例2]
次いで、50〜79歳のモニターからそれぞれの世代から男女それぞれ10名、総計60名を無作為に抽出し、それぞれ1名ずつに前記30歳代のモニターを伴走させ、表面がフラットな対照例インソールを装着したウオーキングシューズを使用して、日常行っていると同じ運動状態で1周400mのグラウンドを5周ウオーキングしてもらい、自己判断或いは認識による歩行状態と伴走者の観察による歩行状態を記録した。その結果、500〜1000mあたりから、50〜59歳代の男性の歩幅は平均で60.0cm、女性が40.0cm、60〜69歳が同じく男性が58.0cm、女性が40.0cm、70〜79歳が同じく男性が50.0cm、女性が40.0cmにそれぞれ狭くなっていた。それに合わせるように前記1〜6項の設問が[NO]の状態になった。歩幅が狭くなった時点で伴走者が、「疲れたのか?」と声をかけたところ、皆一様に「疲れたわけではない」と回答した。そこで、伴走者が「歩幅を元に戻すように!」と注意すると、ただちに修正したが、この状態は長く維持されず、さらに、歩幅が狭くなった。このことから、主として下記のことが明らかになった。
(イ)ウオーキング中1000mあたりから、歩幅が狭くなったことと、疲労とは直接因果関係がないこと、即ち、無意識に歩幅が狭くなっていること。
(ロ)伴走者が「歩幅を元に戻すように!」と注意するだけで、意識し歩幅を修正することができること。即ち、絶えず又は必要に応じて歩幅のことを意識すれば修正できること。然しながら、対照例のフラットなインソールでは、一旦狭くなった歩幅を元に戻す時間は極一時的である。
(ハ)前記1〜6項の設問は、歩幅と相関関係があること。即ち、歩幅を修正することにより前記1〜6項の設問が[YES]の状態になること。
[試験例3]
次いで、試験例2において、インソールを、小趾球部(第5中足骨頭部)に突起を設けた比較例インソール1に変えて、試験例2と同じ試験を繰り返した。その結果、試験例2と同じように、500〜1000mあたりから、モニターのほぼ80〜90%の歩幅が、本来の歩幅より、平均で5〜10cm程度狭くなっていることを伴走者が確認し、またモニター本人も意識した。そこで、突起を意識して歩行するように注意したところ、50〜59歳の歩幅は男性の場合、平均で64.0cm、女性が47.0cm、60〜69歳が同じく男性が61.0cm、女性が46.0cm、70〜79歳が同じく男性が52.0cm、女性が48.0cmとなりほぼ本来の歩幅に修復していた。然しながら、第5中足骨頭部近傍に痛さを感じたモニターが続出し、実用上問題があることが判明した。
[試験例4]
次いで、試験例2において、インソールを、母趾球部(第1中足骨頭部)に実施例1と同じ形状の突起を設けた比較例インソール2に変えて、試験例2と同じ試験を繰り返した。その結果、試験例2と同じように、500〜1000mあたりから、モニターのほぼ80〜90%の歩幅が、本来の歩幅より、平均で5〜10cm程度狭くなっていることを伴走者が確認し、またモニター本人も意識した。そこで、突起を意識して歩行するように注意したところ、50〜59歳の歩幅は男性の場合、平均で64.0cm、女性が47.0cm、60〜69歳が同じく男性が61.0cm、女性が46.0cm、70〜79歳が同じく男性が52.0cm、女性が48.0cmとなりほぼ本来の歩幅に修復していた。然しながら、母趾球部(第1中足骨頭部)近傍に痛さを感じたモニターが続出し、実用上問題があることが判明した。
[試験例5]
次いで、試験例2において、インソールを、母趾(第1中足骨中心部)に実施例1と同じ形状の突起を設けた比較例インソール3に変えて、試験例2と同じ試験を繰り返した。その結果、試験例2と同じように、500〜1000mあたりから、モニターのほぼ80〜90%の歩幅が、本来の歩幅より、平均で5〜10cm程度狭くなっていることを伴走者が確認し、またモニター本人も意識した。そこで、突起を意識して歩行するように注意したところ、50〜59歳の歩幅は男性の場合、平均で64.0cm、女性が47.0cm、60〜69歳が同じく男性が61.0cm、女性が46.0cm、70〜79歳が同じく男性が52.0cm、女性が48.0cmとなりほぼ本来の歩幅に修復していた。然しながら、母趾球部(第1中足骨頭部)近傍に痛さを感じたモニターが続出し、実用上問題があることが判明した。
[試験例6]
試験例2において、インソ−ルを、実施例1のインソールに変えた以外には、試験例2を繰り返した。その結果、試験例2と同じように、500〜1000mあたりから、モニターのほぼ80〜90%の歩幅が、本来の歩幅より、5〜10cm程度狭くなっていることを伴走者が確認し、またモニター本人も意識した。そこで、突起を意識して歩行するように注意したところ、50〜59歳の歩幅は男性の場合、平均で64.0cm、女性が47.0cm、60〜69歳が同じく男性が61.0cm、女性が46.0cm、70〜79歳が同じく男性が52.0cm、女性が48.0cmとなりほぼ本来の歩幅に修復していた。そして、突起を意識して歩行してもらった結果、この状態は、ウオーキング終了まで維持された。それと同時に、前記1〜6項の設問が[YES]の状態になり、本来の適正なウオーキングに終始した。また、総てのモニターが、突起があることによる痛さ等極度の違和感を感じなかったと回答した。
[考察] 前述した各試験例から、下記の事実が実証された。
1.本格的なウオーキング、即ち、分速100m(時速6km)〜110m(時速6.6km)で、毎日又はそれに準じて総計で1日60〜90分(6000〜9000歩、即ち、6〜10km)を少なくとも1年間実行している30歳〜79歳の男女母集団の中から無作為に抽出した50〜79歳の男女それぞれ10名、総計60名のモニターにフラットな対照例インソールを装着したウオーキングシューズを履かせてウオーキングさせたところ、モニター60名の80〜90%は、500〜1000mあたりから歩幅が本来の歩幅より5〜10cm程度狭くなることが伴走者の目視測定およびモニター自身の実感として確認された。伴走者が注意したところ、ただちに本来の歩幅に修復できたが、それは長続きしなかった。
2.小趾球部(第5中足骨頭部)に突起を設けたインソールを装着したウオーキングシューズを履かせてウオーキングさせたところ、500〜1000mあたりから、モニターのほぼ80〜90%の歩幅が、本来の歩幅より、平均で5〜10cm程度狭くなるが、突起を意識して歩行するように注意したところ、ほぼ本来の歩幅に修復するが、第5中足骨頭部近傍に痛さを感じたモニターが続出し、実用上問題があることが判明した。
3.母趾球部(第1中足骨頭部)に突起を設けたインソールを装着したウオーキングシューズを履かせてウオーキングさせたところ、500〜1000mあたりから、モニターのほぼ80〜90%の歩幅が、本来の歩幅より、平均で5〜10cm程度狭くなるが、突起を意識して歩行するように注意したところ、ほぼ本来の歩幅に修復するが、第1中足骨頭部近傍に痛さを感じたモニターが続出し、実用上問題があることが判明した。
4.母趾(第1中足骨中心部)に突起を設けた500〜1000mあたりから、モニターのほぼ80〜90%の歩幅が、本来の歩幅より、平均で5〜10cm程度狭くなるが、突起を意識して歩行するように注意したところ、ほぼ本来の歩幅に修復するが、母趾(第1中足骨中心部)に痛さを感じたモニターが続出し、実用上問題があることが判明した。
5.直径1〜8mm、高さ1〜5mm及び硬度(JA)が40〜80の突起を踵骨対応箇所外側1/4の範囲に設けた実施例のインソールを装着したウオーキングシューズを履かせてウオーキングさせたところ、500〜1000mあたりから、モニターのほぼ80〜90%の歩幅が、本来の歩幅より、5〜10cm程度狭くなっていることを伴走者が確認し、またモニター本人も意識した。そこで、突起を意識して歩行するように注意したところ、50〜59歳の歩幅は男性の場合、平均で64.0cm、女性が47.0cm、60〜69歳が同じく男性が61.0cm、女性が46.0cm、70〜79歳が同じく男性が52.0cm、女性が48.0cmとなりほぼ本来の歩幅に修復していた。そして、突起を意識して歩行してもらった結果、この状態は、ウオーキング終了まで維持された。それと同時に、前記1〜6項の設問が[YES]の状態になり、本来の適正なウオーキングに終始した。また、総てのモニターが、突起があることによる痛さ等極度の違和感を感じなかったと回答した。
1 インソール
2 突起
3 踵骨
4 踵骨外側1/4範囲

Claims (3)

  1. 踵骨対応箇所外側1/4の範囲に突起を設けたインソール。
  2. 突起の直径が1〜8mm及び高さが1〜5mmの範囲である請求項1に記載したインソール。
  3. 突起の硬度(JA)が40〜80の範囲である請求項1又は2に記載したインソール。
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