JP2015018474A - 情報処理装置および制御方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置および制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】パスワードの用途を複数の用途から選択でき、選択された用途でパスワードが使われるような印刷ジョブを生成する。【解決手段】印刷ジョブを生成するプリンタードライバーに連動してインストールされるデバイスアプリケーションが動作可能な情報処理装置であって、前記デバイスアプリケーションにより提供される第1設定画面を介して入力された指示に従い、オペレーティングシステムにより提供される第2設定画面において設定されるパスワードの用途を選択する選択手段と、前記設定画面において設定されたパスワードを取得する取得手段と、前記取得されたパスワードが前記選択された用途にて使用される印刷ジョブを生成する生成手段を備える。【選択図】図9

Description

本発明は、パスワードを使った印刷処理を実行する情報処理装置および制御方法およびプログラムに関する。
印刷物による情報漏えいを防ぐための機能として、特許文献1は、セキュアプリントを開示している。セキュアプリントが指定された場合、ユーザーIDとパスワードが指定された印刷ジョブが画像処理装置に送信される。そして、ユーザーは画像処理装置の操作パネルにおいて所望の印刷ジョブを選択し、適切なユーザーIDとパスワードを入力することで、印刷が実行される
特開2012−96453号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、設定されたパスワードを他の機能のパスワードとして利用することはできなかった。そのため、設定されたパスワードの用途を変えることはできなかった。
上記課題を解決するために本発明に係る情報処理装置は、印刷ジョブを生成するプリンタードライバーに連動してインストールされるデバイスアプリケーションが動作可能な情報処理装置であって、前記デバイスアプリケーションにより提供される第1設定画面を介して入力された指示に従い、オペレーティングシステムにより提供される第2設定画面において設定されるパスワードの用途を選択する選択手段と、前記設定画面において設定されたパスワードを取得する取得手段と、前記取得されたパスワードが前記選択された用途にて使用される印刷ジョブを生成する生成手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、パスワードをユーザーが意図した印刷処理を実現できる。
ハードウェアとソフトウェアのブロック構成図の一例を示す図である。 ネットワークの構成図の一例を示す図である。 印刷処理システムのブロック構成図の一例を示す図である。 オペレーティングシステムのスタートメニューの一例を示す図である。 印刷設定から印刷開始までのシーケンス図である。 アプリケーションが表示したプリントダイアログの一例を示す図である。 デバイスアプリの画面の一例を示す図である。 デスクトップのプリンタードライバーのユーザーインターフェースの図である。 デバイスアプリのPINタイプを切り替えるフローチャートである。 印刷処理におけるPINコード処理のフローチャートである。 デバイスアプリの画面の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施形態を示す一般的な情報処理装置(コンピューター)を用いたシステムのブロック構成図である。なお、特に断らない限り、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機能であっても、複数の機器からなるシステムであっても、ネットワークを介して接続がなされ処理が行われるシステムであっても、本発明を適用できることは言うまでもない。
CPU101は主記憶装置102のROM1021あるいはRAM1022あるいは補助記憶装置105に格納されたプログラムに従って情報処理装置全体を制御する。RAM1022はCPU101が各種処理を行う際のワークエリアとしても使用される。補助記憶装置105はアプリケーションソフト1051やオペレーティングシステム(OS)1053等を記録する。キーボード1031やマウス・タッチパネルなどに代表されるポインティングデバイス1032などの入力機器は、入力I/F103を通じて、ユーザーがコンピューターに対して各種指示を与えるためのデバイスである。出力I/F104は、データを外部に出力するためのインターフェースであり、モニタ1041やプリンター1042などの出力機器に対してデータを出力する。プリンター1042とは直接接続されるローカルI/Oのみならず、通信I/F106を通じて接続されるネットワーク1061を通して接続されていてもよい。また、107は共通データシステムバスで、I/Fやモジュール間でデータのやりとりを行う。なお、本発明のフローチャートの各ステップは、CPU101が、フローチャートに関するプログラムをメモリから読み出して実行することで実現される。また、プリンター1042は、印刷機能のみを持った印刷装置でも良いし、FAX機能のみを持ったFAX装置でも良いし、スキャン機能および印刷機能など複数の機能を持った複合機でも良い。なお、プリンター1042を、画像処理装置と呼ぶこともある。
図2は本発明の実施の形態におけるネットワーク1061の環境を簡略した図である。
印刷される文書や画像を作成する単体もしくは複数のクライアントコンピューター201/202がネットワークを介して通信可能に接続されている。また、クライアントコンピューターのユーザーやプリンターを管理するサーバーコンピューター203が接続されていることもある。単体もしくは複数のプリンター205および1042がネットワークに接続されている。なお、プリンター205は、物理的にネットワークに接続されているが、実際には使用できないオフライン状態であることを示している。
ネットワークにはPAN(Personal Area Network)、LAN(Local Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、WAN(Wide Area Network)などの小規模から大規模までのネットワークがあり、これらの機器がすべてのネットワークに接続されている。クラウドなど、サーバーやプリンターがインターネットを越えて接続されていてもかまわない。なお、クライアントコンピューターを単に情報処理装置と呼ぶこともある。つまり、情報処理装置とは、他の装置(例えば、プリンター等の画像処理装置)と接続可能な装置である。また、後述するプリンタードライバーやデバイスアプリケーションは、情報処理装置において動作可能である。
図3はv4プリンタードライバー印刷システムのブロック構成図である。v4プリンタードライバー印刷システムはXML Paper Specification(以下、XPSと略す)と呼ばれるファイルフォーマットをスプールデータとして使用し、印刷を行うシステムである。v4プリンタードライバー印刷システムは、オペレーティングシステム1053上で動作している。
プリントマネージャ318、GDItoXPS変換モジュール307、フィルタパイプラインマネージャ312はオペレーティングシステム1053に含まれるモジュールである。GDItoXPS変換モジュール307、フィルタパイプラインマネージャ312は、プリンタードライバー1052に含まれているが、オペレーティングシステム1053から提供されているプリンタードライバー1052専用のモジュールである。
プリンタードライバー1052とフィルタパイプラインマネージャ312の各フィルタ313−315、デバイスアプリケーション(以後、デバイスアプリと記載する)310は、図1の補助記憶装置105にプリンタードライバー1052として格納されている。なお、デバイスアプリは、プリンタードライバーのインストールに連動してインストールされる。デバイスアプリは、例えば、異なるIPアドレスが割り当てられた複数の周辺装置を管理できる。ここで、プリンタードライバーとデバイスアプリのインストールについて説明する。OS1053は、ユーザーの指示、または、プリンターの検知等により、プリンタードライバー1052をインストールして、プリントキューを作成する。プリンタードライバー1052は、クライアントコンピューターに挿入されたCD−ROM等の記憶媒体、LAN接続されたサーバーコンピュータの記憶装置、インターネット経由でクラウドサーバー等から取得される。
そして、OS1053は、インストールされたプリンタードライバー1052に対応するプリンターに関連付けられたデバイス管理システムが存在するか、クライアントコンピューターの記憶装置内を検索する。検索の結果、デバイス管理システムが存在しなかった場合、OS1053はデバイス管理システムを取得して、インストールする。デバイス管理システムは、クライアントコンピューターに挿入されたCD−ROM等の記憶媒体、LAN接続されたサーバーコンピュータの記憶装置、インターネット経由でクラウドサーバー等から取得される。なお、デバイス管理システムを取得する際に、デバイス管理制御用ファイルも取得される。デバイス管理制御用ファイルには、プリンターとデバイス管理システムとデバイスアプリの関連情報が記述されている。
そして、OS1053はデバイス管理制御用ファイルにデバイスアプリに関する記述が存在しない場合はインストール処理を終了する。
一方、デバイス管理制御用ファイルにデバイスアプリの記述が存在する場合、OS1053はクライアントコンピューターに、デバイス管理制御用ファイルに記述されたデバイスアプリが存在するか記憶装置内を検索する。
検索の結果、対応するデバイスアプリが存在しなかった場合、OS1053は対応するデバイスアプリを取得して、インストールする。デバイスアプリは、クライアントコンピューターに挿入されたCD−ROM等の記憶媒体、LAN接続されたサーバーコンピュータの記憶装置、インターネット経由でクラウドサーバー等から取得される。
インストールされたデバイスアプリはタイルとして表示される。以上の動きにより、プリンタードライバー1052のインストールに連動してデバイスアプリもインストールされる。
なお、デバイス管理システムは、プリントキューを管理する機能を備えるが、例えば異なるIPアドレスが割り振られた複数のプリンターのプリントキューを管理することはできない。
GDI印刷アプリケーション301(以下、GDIアプリと略す)とXPS印刷アプリケーション302(以下、XPSアプリと略す)は、図1の補助記憶装置105にアプリケーション1051として格納されている。GDIアプリ301は、オペレーティングシステム1053が用意するGDI(Graphics Device Interface)を使用して印刷を行うアプリである。XPSアプリ302は、XPSスプールファイル306を直接使用して印刷を行うアプリである。ユーザーはキーボード1031やタッチパネル/マウス1032などといった入力装置を使用して、出力装置のモニタ1041に映し出されたGDIアプリ301、もしくはXPSアプリ302のユーザーインターフェースから印刷処理を指示する。なお、印刷処理は「プリンターの選択」、「印刷設定データの作成」、「描画データの変換」と3つの処理を順番に行うことで実現される。以下、印刷処理の流れを説明する。
まず、ユーザーは、印刷したいプリンター1042を選択する。ユーザーから見るとプリンター1042の選択は、印刷を実行するプリンター1042に対応したプリンタードライバー1052を選択することと同じである。
次に印刷設定データが作成される。印刷設定データが作成される場合、アプリケーション1051が印刷設定データ用のメモリ領域をRAM1022に確保する。そして、アプリケーション1051は、プリンタードライバー1052のコンフィグモジュール308を呼び出して、印刷設定データを作成して格納する。GDIアプリ301では印刷設定データとしてバイナリのDEVMODE構造体303を用い、XPSアプリ302では印刷設定データとしてマークアップ言語のXMLで記載されたプリントチケット304を用いる。DEVMODE構造体303は、オペレーティングシステムが定義する標準領域とプリンタードライバーが独自で定義する拡張領域を持つ。プリントチケット304は、XML形式で記述された印刷設定データで、標準領域と拡張領域は名前空間によって記載が分かれている。印刷設定データには機種固有の情報も含まれているので、コンフィグモジュール308は、機種依存ファイル309を利用して、印刷設定データを作成する。アプリケーション1051が、DEVMODE構造体303もしくはプリントチケット304の内容を書き換えることで印刷設定データの内容が変更される。印刷設定データの標準領域は仕様が外部に公開されているので、アプリケーションが直接変更できる。プリンター1042に依存した拡張領域は、プリンタードライバー1052だけが詳細な仕様を把握しているので、デバイスアプリ310が持つユーザーインターフェースを使ってユーザーが設定する。
デバイスアプリ310は、プリンタードライバー1052の一種ではあるが、プリンタードライバーとは別のプログラムとしてインストールされる。デバイスアプリ310は、プリンタードライバーと、プリントチケットを使用して印刷設定データをやりとりする。プリンタードライバー1052は、ユーザーインターフェースの設定に従い、DEVMODE構造体303もしくはプリントチケット304のプリンター1042に依存した設定を変更する。印刷設定データには、出力する用紙サイズの情報(例えば「A4」)、両面印刷の指定、カラーと白黒、給紙段の指定など、印刷に必要な設定値が含まれる。プリントチケット304は設定値がXML形式で記述されているので、XPSアプリ302がすべての設定値を直接変更して書き換えることは可能ではある。しかし拡張領域は、独自定義であるため詳細な仕様まではわからず、プリンター1042によって仕様が異なることから、デバイスアプリ310のユーザーインターフェースを使って設定値を変更するほうが容易である。印刷設定データは文書を印刷するたびに必要となるので、その都度作成される。プリンタードライバーがオペレーティングシステムのレジストリデータベース305、もしくはプロパティバッグ317に、プリンター1042のオプション機器や、ユーザーごとの環境設定などを保存する。印刷設定データのデフォルト値はオペレーティングシステムのプリントマネージャ318が、レジストリデータベース305に保存する。レジストリデータベース305や、プロパティバッグ317は、補助記憶装置105に保存される。
最後に描画データの変換を行う。印刷設定データが確定したら、ユーザーはアプリケーションから印刷処理を指示する。GDIアプリ301から印刷する場合は、GDItoXPS変換モジュール307に描画データが送られ、XPSスプールファイル306が作成される。このときGDItoXPS変換モジュール307はコンフィグモジュール308を呼び出し、印刷設定データをDEVMODE構造体303からプリントチケット304に変換する。変換する際には、DEVMODE−プリントチケット変換モジュール3081が使用される。DEVMODE−プリントチケット変換モジュール3081は、プロパティバッグ317の情報を読み書きできるので、デバイスアプリ310が保存したデータを参照して変換することもできる。XPSアプリ302から印刷する場合は、XPSファイルをXPSアプリ自身が生成する方法と、オペレーティングシステムがXPSアプリからの描画命令に応じてXPSファイルを生成する方法がある。どちらの方法であっても、印刷の途中でXPSスプールファイル306が生成される。
このようにv4プリンタードライバー印刷システムは、印刷時に必ず描画データに基づくXPSスプールファイル306を生成する点が特徴である。XPSスプールファイル306が生成されたら、プリントフィルタパイプライン311に処理が渡される。プリントフィルタパイプライン311は複数のフィルタを通すことで印刷が行われる仕組みで、フィルタコンフィギュレーションファイル316がフィルタの数や順番を制御する。プリントフィルタパイプライン311で動作するフィルタパイプラインマネージャ312はフィルタコンフィギュレーションファイル316に従って、この実施例では設定フィルタ313、レイアウトフィルタ314、レンダラフィルタ315の順に処理を行う。フィルタはプリンタードライバー1052の構成によって、数や種類が異なる。例えば、図3の3つのフィルタに加えて、更に、印刷ジョブを暗号化するための暗号化フィルタや、プレビュー画像を表示するプレビューフィルタが含まれていても良い。
印刷処理は、フィルタがXPSスプールファイル306を受け取ることで行われ、フィルタがそれぞれXPSスプールファイル306を加工し次のフィルタに渡していくことで処理が進む。最後にはXPSスプールファイル306が印刷ジョブに変換されて、印刷ジョブがプリンターに出力される。なお、プリンターは、印刷ジョブを解釈可能であり、この印刷ジョブを解釈することで印刷ジョブに基づく印刷処理を実行する。もちろんプリンター1042がXPSスプールファイル306を読み込んで印刷できるXPSダイレクト印刷機能を備えている場合、XPSアプリ302が、すべてのフィルタをスルーしてXPSスプールファイル306を直接プリンターに送信して印刷してもよい。フィルタは独自のデータをプロパティバッグ317に保存することができる。また、フィルタは、プロパティバッグ317から、オペレーティングシステム1053の情報や、他のフィルタのデータを取得することもできる。設定フィルタ313ではプリントチケット304を読み込んで、印刷に必要なデータをプリントチケット304に書き込む。レイアウトフィルタ314では倍率の変更や製本の面付けレイアウトやスタンプなどレイアウトに関する処理を行う。レイアウトフィルタ314では、XPSスプールファイル306に含まれるプリントチケット304に従って動作する。そのため、たとえば面付けの設定がプリントチケット304に存在しないときは、レイアウトフィルタ314は何も動作せず、次のフィルタにXPSスプールファイル306をそのまま渡す。最後のレンダラフィルタ315では、XPSスプールファイル306をレンダリングしてページ記述言語(以下、PDL(Page Description Language)と略す)に変換する。また、レンダラフィルタ315は、プリントチケット304の印刷設定データを、プリンタジョブ言語(以下、PJL(Printer Job Language)と略する)に変換する。レンダラフィルタ315は、PDLとPJLをまとめて印刷ジョブとしてフィルタパイプラインマネージャ312に渡す。印刷ジョブは、印刷処理のスケジュール管理を行うプリントマネージャ318に送られ、キュー(待ち行列)に印刷ジョブが次々と登録される。プリントマネージャ318は、プリンター1042が印刷できる状態になり次第、キューに登録した順にポートモニター319を通して印刷ジョブを送信する。
このようにして、描画データをおよび印刷設定データを印刷ジョブに変換することがプリンタードライバーの主な役目であり、情報処理装置での印刷が実施される。
なお、本実施例では、印刷処理を用いて説明しているためプリンタードライバーと記載しているが、FAX送信処理の際にも本発明を適用できる。この場合は、レンダラフィルタ315はFAXデータを作成して、FAX機器に送信するドライバーとなる。
コンピューターを起動してログインすると、オペレーティングシステム1053のユーザーインターフェースを表示するシェルが起動し、図4のスタート画面が表示される。なお、シェルとは、スタート画面やシステムメニューなどを表示するために動作するオペレーティングシステム1053のモジュールである。スタート画面にはアプリケーション1051を起動するためのタイル401が並んでおり、ユーザーがタイルをタップもしくはクリックすると、オペレーティングシステム1053はアプリケーション1051を起動する。起動されるアプリケーション1051の多くは、全画面で表示されるタッチパネルに最適化されたアプリケーションで、XPSアプリ302となる。GDIアプリ301は、デスクトップタイル402をタップもしくはクリックして表示されるデスクトップ画面から起動される。もちろん、GDIアプリ301をスタート画面にタイルとして登録することも可能である。デバイスアプリ310は、タイル403として登録される。そのため、ユーザーがタイル403をタップもしくはクリックすることで、デバイスアプリ310を起動することもできる。
オペレーティングシステム1053には、システムメニュー404が存在する。システムメニュー404はアプリケーション1051に共通な機能を提供するもので、たとえばユーザーがデバイス405をタップすると、アプリケーション1051から印刷を指示できるようになっている。
次にPINコード(パスワードともいう)が必要な印刷処理の一例として、セキュアプリントが挙げられる。セキュアプリントが指定された場合、プリンタードライバーがパスワード付きの印刷ジョブを生成してプリンターに送信する。そして、プリンターが、パスワード付きの印刷ジョブを記憶し、ユーザーが画像処理装置の操作パネルにて記憶されている印刷ジョブを選択して適切なパスワードを入力することで印刷が実行される。その他にPINコードが必要な印刷処理の一例として、部門管理機能がある。部門管理機能は、会社の部署ごとに専用のパスワードを用意し、課金や枚数の管理を行う際に使用される。他にも、プリンターに登録されたユーザー認証のためのパスワードを印刷ジョブに付けることも、暗号化された印刷ジョブを解除するためにパスワードを印刷ジョブに付けることもある。
本発明における印刷ジョブを生成する過程を、図5のシーケンス図と、図9のフローチャートを使って説明する。
図5はユーザーがアプリケーション1051を使って印刷を開始するまでの流れを示したシーケンス図である。
まず、ユーザーは、スタート画面に表示されたアプリケーションのタイルをタップする(S501)。タイルがタップされると、オペレーティングシステム1053のシェルは、タップされたタイルに対応するアプリケーション1051を起動する(S502)。S502で起動されるアプリケーション1051は、XPSアプリ302である。
ユーザーは、XPSアプリ302で印刷したい文書を画面に表示して、システムメニュー404を開き、デバイス405をタップする(S503)。S503の操作を受けて、オペレーティングシステム1053のシェルは、XPSアプリ302に印刷のための描画データを要求する(S504)。XPSアプリ302は描画データをオペレーティングシステム1053に渡すと、オペレーティングシステム1053のプリントダイアログが起動される(S505)。プリントダイアログは、オペレーティングシステム1053に登録されている印刷可能なプリンターを列挙して(S506)、表示する。なお、プリントダイアログは、プリンターに関する情報を表示するオペレーティングシステム1053のモジュールである。
ユーザーは列挙されているプリンターから、印刷に使用するプリンターのアイコンをタップして選択する(S507)。プリントダイアログはS507にて選択されたプリンターの能力とデフォルトの印刷設定データを、プリンタードライバー1052のコンフィグモジュール308に要求する(S508)。
プリンタードライバー1052のコンフィグモジュール308は、プリンターの能力とデフォルトの印刷設定データをプリントダイアログに返す(S509)。プリントダイアログがS509で取得するデフォルトの印刷設定データの形式はプリントチケット304である。
プリントダイアログは、印刷設定データであるプリントチケット304をXPSアプリ302に渡し、印刷対象の描画データのプレビュー画像の作成を要求する(S510)。XPSアプリ302は渡されたプリントチケット304を読み込んで設定値を理解し、設定値にあわせたプレビュー画像を生成し、プリントダイアログに返す(S511)。
S511により表示される画面が、図6である。XPSアプリ302の印刷する文書は601に表示されている。プリントダイアログの設定画面602は、XPSアプリ302の画面右側に表示される。プリントダイアログの画面602は、XPSアプリ302から受け取った印刷対象の描画データのプレビュー画像603を表示する。
プリントダイアログの画面602は、コンフィグモジュール308から受け取ったプリンターの能力に応じて、印刷設定値を変更できるように、コントロール604を表示する。なお、コントロール604は、印刷設定項目と選択肢を含む。例えば、ユーザーがコントロール604の矢印を選択することで、印刷の向きの選択肢として縦と横が表示される。
プリントダイアログの画面602は、印刷設定データのうち標準領域についての項目をコントロール604で表示する。XPSアプリ302は、この設定項目に表示する標準領域の機能を選択することができる。プリンタードライバーがPINプリンティングに対応している場合は、保護された印刷605の機能が表示される。なお、プリンタードライバーがPINプリンティングに対応しているか否かは、S509で取得したプリンタードライバーの能力から判定される。保護された印刷605は、オン・オフのスイッチ606によって機能の有効と無効を切り替えることができる。スイッチ606をオンにすると、PINの入力コントロール607が表示される。なお、入力コントロール607は、設定を受け付けないグレーアウト表示状態から設定を受け付け可能な表示状態に変更されても良い。PINの入力コントロール607には、パスワードを入力する。パスワードは、プリントチケットではPINコードとして保持される。スイッチ606をオンにすると、パスワードを入力しないかぎり、印刷ボタン609はグレーアウトして押すことができなくなる。このようにして、ユーザーがプリントダイアログの画面602の印刷ボタン609を使って印刷を指示する前にパスワード入力を強制することができる。
その他の設定(MoreSettings)605をユーザーがタップして選択すると(S512)、プリントダイアログは、プリンタードライバーに関連づけられたデバイスアプリ310を起動する(S513)。
デバイスアプリ310は、コンフィグモジュール308に対してプリンターの能力と印刷設定データを要求する(S514)。コンフィグモジュール308は、プリンターの能力と印刷設定データをデバイスアプリ310に返す(S515)。
S515により取得したプリンターの能力と印刷設定データを用いて、デバイスアプリ310が表示する画面が、図7である。
XPSアプリ302の印刷する文書は図6と同じ位置の701にそのまま表示されており、プリントダイアログの画面602が表示されていた位置に、デバイスアプリ310のユーザーインターフェース(設定画面)702が表示されている。デバイスアプリ310は、プリントダイアログと異なり、プリンタードライバーの一部なので、印刷設定データの拡張領域の設定項目にもアクセスできる。デバイスアプリ310は、プリンターの能力に応じて、標準領域と拡張領域の設定項目の印刷設定値を変更できるコントロールを表示する。図7では、拡張領域の設定項目として、PINタイプを選択するコントロール703が表示されている。PINタイプは、保護された印刷605のPINの入力607のPINコードを使用する用途の選択をユーザーから受け付ける。図7では、PINタイプとして「セキュアプリント」が選択された場合の例を示している。もし、PINタイプとして「部門管理」が選択された場合、図11のような画面が表示される。図7との違いは、「部門管理」が選択された場合、「部門ID」の入力が必要となるため「部門ID」を入力するためのコントロール1101が表示される点である。
ここで、デバイスアプリ310のPINタイプの入力フローを、図9のフローチャートを用いて説明する。図5のシーケンス図のS516でユーザーが、図7のPINタイプのコントロール703を使ってPINタイプを入力した後から、フローチャートはスタートする。
まず、デバイスアプリ310は、プリントチケット304を取得する(S901)。次に、デバイスアプリ310は、PINタイプのコントロールを使って設定されたパスワードを仕様する用途がセキュアプリントかどうかを判定する(S902)。デバイスアプリ310は、セキュアプリントであれば、プリントチケット304のPINコード、つまりパスワードがすでにプリントチケット304に記載されているかどうかを確認する(S903)。デバイスアプリ310は、PINコードがすでに記載されていれば、プリントチケット304のPINコードを削除する(S904)。セキュアプリントは、印刷ジョブごとにパスワードを付加するべきであり、以前の印刷ジョブのパスワードが引き継がれるべきではない。そのため、PINタイプがセキュアプリントという用途であれば、あえてパスワードを削除することで、印刷指示をユーザーが発行する前に、パスワードの入力を強制させるようにしている。具体的に説明する。例えば、印刷指示を発行するアプリケーションが、以前の印刷で使用した印刷ジョブのプリントチケットを使って新規のプリントチケットを生成する機能を持っていることがある。そのようなアプリケーションにより作成されたプリントチケットには、前回の印刷で使用されたパスワードが記述されている。その結果、以前の印刷ジョブのパスワードが引き継がれてしまうことになるので、このパスワードの引き継ぎを防止するためにS904の処理が実行される。また、ユーザーが、図6のPINの入力でセキュアプリントに使用されることを意識せずにPINコードを入力した後、その他の機能608をタッチする可能性がある。この状況で表示された図7にてPINタイプとしてセキュアプリントを選択した場合、セキュアプリントに使用されると意識せずに入力されたPINコードがセキュアプリント用に使用されることになる。よって、S904の処理が実行されることで、ユーザーが意図しないPINコードがセキュアプリント用に使用される課題を解決できる。
デバイスアプリ310は、プリントチケット304にPINコードが記載されていなければ、そのまま何もしない。そして、デバイスアプリ310は、プリントチケット304のPINタイプをセキュアプリントに設定する(S905)。具体的には、デバイスアプリ310が、プリントチケットにPINタイプとしてセキュアプリントと記述することでS905が実現される。
デバイスアプリ310は、PINタイプがセキュアプリントでなかった場合は、次にPINタイプが部門管理かどうかを判定する(S906)。デバイスアプリ310は、部門管理であれば、部門管理の暗証番号がプロパティバッグ317に保存されているかどうかを確認する(S907)。デバイスアプリ310は、部門管理の暗証番号が保存されているときは、プリントチケット304のPINコードに対して、保存されていた部門管理の暗証番号を上書きして記載する(S908)。上書きするので、すでにプリントチケットにPINコードが記載されていた場合、そのPINコードは破棄される。デバイスアプリ310は、部門管理の暗証番号がプロパティバッグ317に保存されていなければ(S907−No)、プリントチケット304のPINコードをそのまま維持し、特に何もしない。そして、デバイスアプリ310は、プリントチケットのPINタイプを部門管理に設定する(S909)。なお、デバイスアプリ310は、PINタイプとして部門管理が選択された場合、プロパティバッグに部門IDが保存されているか判定する。もし、部門IDが保存されていれば、保存されている部門IDをプリントチケットに記載する。また、図11の部門IDのコントロール1101にて新たな部門IDが設定された場合、新たな部門IDがプリントチケットに記載される。
デバイスアプリ310は、PINタイプがセキュアプリントでも部門管理でもなかった場合(S906−No)、プリントチケット304のPINコードを維持する(S910)。そして、デバイスアプリ310は、プリントチケット304のPINタイプを、ユーザーが選択したコントロールのタイプにしたがって、記載する(S911)。例えば、セキュアプリントでも部門管理でもないPINタイプとしてFAX送信が挙げられる。もし、FAX送信がPINタイプとして選択された場合、入力されたPINコードがFAX番号としてプリントチケットに記載される。
最後に、デバイスアプリ310は、プリントチケット304をコンフィグモジュール308に印刷設定として設定する(S912)。このようにして、印刷設定データにPINタイプを設定する(S517)。
ユーザーは、デバイスアプリ310のユーザーインターフェース702を使った印刷設定処理が完了した場合、戻るボタン704を押して印刷設定処理の終了をデバイスアプリ310に通知する(S518)。デバイスアプリ310は、コンフィグモジュール308にプリントチケット304の印刷設定値の検証を依頼する(S519)。印刷設定値の検証とは、印刷設定項目のそれぞれの設定値が禁則しているかどうかを確認するもので、コンフィグモジュール308は禁則している設定値があれば、禁則を解消したプリントチケット304を作成する。コンフィグモジュール308は、禁則を解消したプリントチケット304を印刷設定データとしてデバイスアプリ310に返す(S520)。デバイスアプリ310は、最終的に出来上がった印刷設定データをプリントダイアログに返す(S521)。プリントダイアログは、印刷設定の検証を行うため、現在のプリントチケットをコンフィグモジュールに渡す(S521−1)。コンフィグモジュール308は、プリンタードライバーの能力として、保護された印刷の表示名(DisplayName)に選択されたPINタイプを記述した能力を返す(S521−2)。S521−2により、プリントダイアログは、ユーザーにより選択されたPINタイプを図6の「保護された印刷」に表示する。例えば、ユーザーが、図7のPINタイプにおいて「セキュアプリント」を選択した場合、図6の「保護された印刷605」の代わりに「セキュアプリント」が表示される。一方、ユーザーが、図7のPINタイプにおいて「部門管理」を選択した場合、図6の「保護された印刷605」の代わりに「部門管理」が表示される。
ユーザーはパスワードを使用した印刷を行うときは、プリントダイアログの画面602の保護された印刷605のスイッチ606をオンにする(S522)。プリントダイアログはプリントチケット304に保護された印刷がオンになったことを記載し、コンフィグモジュール308に渡す。コンフィグモジュール308は、ここではプリントチケット304の文法チェックのみ行い、印刷設定データを返す(S524)。保護された印刷605がオンになると、プリントダイアログはPINのコードが入力されているかどうかを確認する。プリントダイアログは、パスワードが入力されていなかったら、印刷ボタン609をグレーアウトし、ユーザーが押下できないようにする。これは印刷時にパスワード入力を強制するためのものである。パスワードは設定可能範囲外の桁数しかない場合も、印刷ボタン609はグレーアウトする。次にユーザーは、PINの入力のコントロール607にPINコードを入力する(S525)。PINの入力のコントロール607には、数値の入力のみが許可されており、最小桁数と最大桁数はプリンタードライバーが機種依存ファイル309に定義することが可能である。本実施例では、PINタイプを複数から選択できるようにしているため、選択できるすべての機能に対応可能な最小桁数、最大桁数が定義されている。プリントダイアログは、図6のPINの入力コントロール607に入力されたパスワードをPINコードとしてプリントチケット304に記載し、コンフィグモジュール308に渡す(S526)。コンフィグモジュール308は、ここでもプリントチケット304の文法チェックのみを行い、印刷設定データを返す(S527)。PINの入力のパスワードが正しく入力されていれば、プリントダイアログは印刷ボタン609を押下できる状態にする。
ユーザーはプリントダイアログの画面602の印刷ボタン609をタップして、印刷の開始を指示する(S528)。プリントダイアログは、印刷設定の検証を行うため、現在の印刷設定データであるプリントチケットをコンフィグモジュールに渡す(S529)。次に、コンフィグモジュール308は禁則している設定値を解消したプリントチケット304を作成し、印刷設定データを返す(S530)。そして、プリントダイアログは描画データと印刷設定データを、フィルタパイプラインマネージャ312を介してプリンタードライバーに渡す(S531)。S532の処理を詳細に記載すると、プリントダイアログは、描画データと印刷設定データをフィルタパイプラインマネージャ312に渡す。そして、フィルタパイプラインマネージャ312は、プリンタードライバーの最初のフィルタ(図3では設定フィルタ313)に描画データと印刷設定データを渡すことでプリンタードライバーにおける印刷ジョブの生成処理が始まる。
以上、図5のシーケンス処理と図9のフローチャートの処理により、PINタイプとPINコード(パスワード)が印刷設定データに記載され、印刷が開始される。次に、印刷処理が開始することで実行されるフィルタの処理を図10のフローチャートを使って説明する。図10の処理は、図6で印刷ボタン609がタップされることで開始される。なお、図10はプリンタードライバーのレンダラフィルタ315の処理である。
図6で印刷609がタップされた後、フィルタは、フィルタパイプラインマネージャ312によってロードされる(S1001)。フィルタパイプラインマネージャ312は、フィルタに対して、印刷設定データであるプリントチケットと、描画データであるXPSスプールファイルを渡す。そして、フィルタはPJLを作成するために必要な印刷設定を知るために、プリントチケットを取得する(S1002)。フィルタは、プリントチケットからPINタイプを取得して、PINタイプを特定する(S1003)。PINタイプに記載されているのが部門管理であれば、フィルタは、プリントチケットから取得したPINコードを部門管理の暗証番号としてプロパティバッグに保存しておく(S1005)。暗証番号を保存しておくことで、次回の印刷でPINタイプを部門管理にしたときに、前回の暗証番号を使用することが可能である。
次にフィルタは、部門管理を行うためにプリントチケットから取得した部門IDとPINコードをプリンター1042へ送信する。プリンター1042には予め部門管理を行うために部門IDと暗証番号が登録されており、プリンター1042は、S1006で送信された部門IDとPINコードがプリンター1042に登録されているか判定する。S1006で送信された部門IDとPINコードがプリンター1042に登録されている場合、プリンター1042は、フィルタに認証OKを送信する。一方、登録されていない場合、プリンター1042は、フィルタに認証NGを送信する。プリンター1042からの認証結果を受けたフィルタは、認証OKであるか否かを判定し(S1007)、OKであればS1008へと処理を進める。一方、認証結果がNGであれば、フィルタは印刷ジョブを生成せずに、処理を終了する。
次にフィルタは、PINタイプにしたがって、PJLの出力方法のコマンドを生成する(S1006)。例えば、PINタイプとして部門管理が選択された場合、フィルタは、PJLの出力方法に「部門管理」と記載し、PINタイプとしてセキュアプリントが選択された場合、PJLの出力方法に「セキュアプリント」と記載する。フィルタは、プリントチケット304からPINコードを取得する(S1007)。そして、フィルタは取得したPINコードを使って、PJLのパスワードコマンドを生成する(S1008)。つまり、フィルタは、PJLのパスワードとしてPINコードを記載する。フィルタはPJLが生成されたら、描画データをPDLコマンドに変換して、PJLとPDLに基づく印刷ジョブを生成する。そして、フィルタは生成された印刷ジョブをプリントマネージャ318、ポートモニター319を介してプリンターへ送信する。
図10の処理により、v4プリンタードライバーはプリントチケットにあるPINタイプとPINコードから、用途に応じたパスワード付きの印刷ジョブを生成して、プリンターに送信できる。なお、部門管理において事前に部門IDと暗証番号をプリンター1042に送信している場合、暗証番号と部門IDが記載された印刷ジョブを送っても良いし、暗証番号と部門IDが記載されない印刷ジョブを送っても良い。
以上により、PINコードを1つしか入力できない環境であっても、ユーザーが選択したPINタイプにしたがって用途を変更することで、PINコードを様々な目的のために利用できる。また、用途に応じてPINコードを強制入力させたり、以前の入力値を再度使用することで、用途ごとに異なったPINコードを使用することができる。異なったPINコードを使用することで、用途が異なるのに同じPINコードを流用してしまうというセキュリティリスクも抑えられる。
実施例1では、プリントダイアログの画面602から呼び出されるデバイスアプリ310のユーザーインターフェースを用いてPINタイプを選択する処理について説明した。しかしながら、デバイスアプリ310は常にインストールされ、存在しているものとは限らない。この場合は、図6のプリントダイアログでその他の設定608をタップしても、図6の画面602が表示されず、プリントダイアログが作る標準の印刷設定項目しか表示されないので、ユーザーは、PINタイプを選択することができない。
そこで、図4のスタートメニューのデスクトップタイル402をタップして表示されるデスクトップ画面において、プリンタードライバーのデスクトップUIである図8の詳細設定UI801を使ってPINタイプの選択を受け付ける。プリンタードライバーのコンフィグモジュール308は、機種依存ファイル309から機種ごとの機能の設定情報をもらって、デスクトップ画面の詳細設定UI801を構築する。そのため、プリントダイアログと異なり、詳細設定UI801には、PINタイプの設定ができるコントロール802が存在する。デスクトップ画面の詳細設定UI801で、PINタイプ802の設定を行い、印刷設定データのデフォルト値として保存しておく。デフォルト値でPINタイプの設定が保存されているので、図5のシーケンス処理において、ユーザーがS512、S516、S518の操作を行わなくても、ユーザーが所望するPINタイプが選択できることになる。なお、図8を使ってPINタイプとして部門管理が選択された場合、デバイスアプリ310がないので部門IDを入力することができない。そのため、図8を使ってPINタイプを選択する場合は、部門管理を選べないようにしても良い。または、部門IDを入力するための特別なアプリケーションを使ってレジストリに部門IDを登録しておき、図8を使ってPINタイプとして部門管理が選択された場合、レジストリから部門IDを読み出しても良い。
なお、実施例1では、図9のフローチャートの動作をデバイスアプリ310が実施していたが、実施例2では、デバイスアプリ310が存在しない場合について説明しているため図9の処理を実施できない。そこで、コンフィグモジュール308が持つ、DEVMODE−プリントチケット変換モジュール3081から呼び出される機種依存ファイル309が含むスクリプトファイルが、図9のフローチャートの動作を行う。スクリプトファイルは、コンフィグモジュールが印刷設定の検証を行うとき(S519、S529)で呼び出されるので、そのタイミングで図9のフローチャートの動作を行い、プリントチケットを書き換える。つまり、実行される処理は図9と同じであり、実行する主体がスクリプトファイルとなる。なお、本願ではセキュアプリントと部門管理を一例に説明をしたが、FAX送信時の宛先入力など、ユーザー情報が必要な場合にも本願の処理を適用できる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピューター(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である
1042 プリンター
1052 プリンタードライバー

Claims (12)

  1. 印刷ジョブを生成するプリンタードライバーのインストールに連動してインストールされるデバイスアプリケーションが動作可能な情報処理装置であって、
    前記デバイスアプリケーションにより提供される第1設定画面を介して入力された指示に従い、オペレーティングシステムにより提供される第2設定画面において設定されるパスワードの用途を選択する選択手段と、
    前記設定画面において設定されたパスワードを取得する取得手段と、
    前記取得されたパスワードが前記選択された用途にて使用される印刷ジョブを生成する生成手段を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記選択手段により前記用途が選択された場合、前記第2設定画面に前記選択された用途が表示されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第2設定画面において前記パスワードが設定された後、前記第1設定画面が表示され、かつ、前記第1設定画面において前記パスワードが使用される用途としてセキュアプリントが選択された場合、前記設定されたパスワードを削除する削除手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 複数の用途から選択された用途をオペレーティングシステムにより提供される設定画面において設定されるパスワードの用途として特定する特定手段と、
    オペレーティングシステムにより提供される設定画面において設定されるパスワードを受け付ける取得手段と、
    前記取得されたパスワードが前記特定された用途にて使用される印刷ジョブを生成する生成手段を備えることを特徴とする情報処理装置。
  5. 前記用途は、セキュアプリントまたは部門管理であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 印刷ジョブを生成するプリンタードライバーに連動してインストールされるデバイスアプリケーションが動作可能な情報処理装置において実行される制御方法であって、
    前記デバイスアプリケーションにより提供される第1設定画面を介して入力された指示に従い、オペレーティングシステムにより提供される第2設定画面において設定されるパスワードの用途を選択する選択工程と、
    前記設定画面において設定されたパスワードを取得する取得工程と、
    前記取得されたパスワードが前記選択された用途にて使用される印刷ジョブを生成する生成工程を備えることを特徴とする制御方法。
  7. 複数の用途から選択された用途をオペレーティングシステムにより提供される設定画面において設定されるパスワードの用途として特定する特定工程と、
    オペレーティングシステムにより提供される設定画面において設定されるパスワードを受け付ける取得工程と、
    前記取得されたパスワードが前記特定された用途にて使用される印刷ジョブを生成する生成工程を備えることを特徴とする制御方法。
  8. 印刷ジョブを生成するプリンタードライバーに連動してインストールされるデバイスアプリケーションが動作可能なコンピューターに、
    前記デバイスアプリケーションにより提供される第1設定画面を介して入力された指示に従い、オペレーティングシステムにより提供される第2設定画面において設定されるパスワードの用途を選択する選択工程と、
    前記設定画面において設定されたパスワードを取得する取得工程と、
    前記取得されたパスワードが前記選択された用途にて使用される印刷ジョブを生成する生成工程を実行させるためのプログラム。
  9. 前記選択工程により前記用途が選択された場合、前記第2設定画面に前記選択された用途が表示されることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
  10. 前記第2設定画面において前記パスワードが設定された後、前記第1設定画面が表示され、かつ、前記第1設定画面において前記パスワードが使用される用途としてセキュアプリントが選択された場合、前記設定されたパスワードを削除する削除工程を更に備えることを特徴とする請求項8または9に記載のプログラム。
  11. 複数の用途から選択された用途をオペレーティングシステムにより提供される設定画面において設定されるパスワードの用途として特定する特定工程と、
    オペレーティングシステムにより提供される設定画面において設定されるパスワードを受け付ける取得工程と、
    前記取得されたパスワードが前記特定された用途にて使用される印刷ジョブを生成する生成工程を実行させるためのプログラム。
  12. 前記用途は、セキュアプリントまたは部門管理であることを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載のプログラム。
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